JP2005040996A - 有機繊維補強樹脂ペレット、その製造方法及び樹脂成形品 - Google Patents

有機繊維補強樹脂ペレット、その製造方法及び樹脂成形品 Download PDF

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Atsushi Moriwaki
敦史 森脇
Satoshi Nago
聡 名合
Haruo Asai
治夫 浅井
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Abstract

【課題】耐衝撃性と強度バランス及び外観品位に優れ、軽量で且つサーマルリサイクルが容易な車両、建築・土木、機械部品、電子部品などに好適である有機繊維補強樹脂材料及びその成形品を提供する。
【解決手段】有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)とからなり、有機繊維(A)が、融点150℃以上で、樹脂又は樹脂組成物(B)の融点よりも30℃以上高く、単糸繊度0.1〜20dtex、トータル繊度2000〜700000dtexであり、かつ有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)の質量比が1:19〜8:2で、有機繊維(A)の総表面積の65%以上が樹脂又は樹脂組成物(B)と接触している有機繊維補強樹脂ペレット及びそれを用いた成形品。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は有機繊維補強樹脂ペレット、その製造方法並びにこれから得られた繊維補強樹脂成形品に関するものである。更に詳しくは耐衝撃性に優れ、サーマルリサイクルが容易で車両、建築・土木、機械部品、電子部品などに好適な繊維補強樹脂成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガラス繊維で補強した繊維補強樹脂の廃棄が問題となってきている。この様な繊維補強樹脂は自動車や鉄道車両、機械部品、コンピュータの筐体など種々の構造部品として用いられている。しかしながら、これらガラス繊維補強樹脂はリサイクル、特にサーマルリサイクルを行った場合、ガラス繊維のアッシュ(灰)が産業廃棄物として残るという問題があり、この様な問題を解決するためにガラス繊維を有機繊維で代替しようとする試みがなされている。
特許文献1には、ポリオレフィンと有機繊維および無機繊維から構成される長繊維含有樹脂組成物が開示されている。有機繊維と無機繊維を組み合わせることによって高い機械的強度及び弾性率を有し、耐衝撃性に優れた繊維強化樹脂組成物を得ることが出来るとしている。しかし前述のように無機繊維を含有していることからその廃棄は難しく、サーマルリサイクル後も無機繊維のアッシュが残る。
特許文献2などには、融点が170℃以下のポリオレフィンと無機フィラーの混合物に融点が200℃以上の合成繊維を二軸混練したポリオレフィン樹脂組成物が開示されている。この発明によれば、例えば板状の無機フィラーをポリオレフィンに添加した後に有機繊維を添加することによって、寸法安定性、表面平滑性、剛性及び硬度を低下させずに、衝撃強度と剛性を向上させる事が出来るとしている。しかしながら水酸化物やクレーなどの無機フィラーを添加するため、アッシュが残る問題は依然解決されていない。
【0003】
これらの問題を解決する為に、サーマルリサイクル可能な種々の方法が開示されている。例えば特許文献3では、ポリオレフィン樹脂よりも融点が50℃以上高い有機繊維を補強材として用い、ポリオレフィン系樹脂を融点よりも40℃以上高い温度に加熱して、その浸漬時間が6秒を超えない範囲で有機繊維に含浸を行う技術が開示されて、補強繊維の熱劣化を生じず折損も少なく、優れた有機繊維補強樹脂組成物を得ることができるとしている。
しかしながら有機繊維をポリオレフィン系樹脂の溶融樹脂浴に浸漬後、単に引き抜く本方法では、ポリオレフィン系樹脂中の繊維分散性が極端に低く、繊維の偏りに伴う成形品の強度ばらつきが大きくなり、ひいては外観不良を引き起こす問題があった。また、この方式でも外側を覆う樹脂被覆層と中の繊維束群とが分離した2重構造は消えず、上述の繊維の偏りに伴う成形品強度のばらつきの増大、ひいては外観不良を引き起こす問題は依然解決出来ていなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−202545号公報
【特許文献2】
特開平6−306216号公報
【特許文献3】
特許第3073988号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、サーマルリサイクルを行っても、無機物のアッシュが残ることのない、強靱、高剛性で外観品位に優れた有機繊維補強樹脂組成物からなる成形品用材料、並びにその製造方法と成形品を提供することにある。更に詳しくは耐衝撃性に優れ、低コストで且つサーマルリサイクルが容易な車両、建築・土木、機械部品、電子部品などに好適な繊維補強樹脂成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の有機繊維補強樹脂ペレット、その製造方法並びにこの有機繊維補強樹脂ペレットを成形して得られる樹脂成形品は下記の構成からなる。
1.有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)とからなり、下記▲1▼〜▲4▼を満足することを特徴とする有機繊維補強樹脂ペレット。
▲1▼有機繊維(A)の融点が150℃以上であり、樹脂又は樹脂組成物(B)の 融点よりも30℃以上高い。
▲2▼有機繊維(A)の単糸繊度が0.1〜20dtexで、トータル繊度が2000〜700000dtexである。
▲3▼有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)の質量比が1:19〜8:2で ある。
▲4▼有機繊維(A)の総表面積の65%以上が樹脂又は樹脂組成物(B)と接触 している。
2.有機繊維(A)が融点220℃以上のポリエステル系繊維である事を特徴とする第1記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
3.樹脂又は樹脂組成物(B)が融点190℃以下のオレフィン系樹脂である事を特徴とする第1又は2記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
4.有機繊維(A)の総表面積の85%以上が樹脂又は樹脂組成物(B)と接触している事を特徴とする第1〜3のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレット。5.繊維軸方向に対しほぼ直角に切断した断面をカットして観察される空隙率の割合が4%以下である事を特徴とする第1〜4のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
6.樹脂ペレットの断面形状に関し、(厚み/幅)×100%の比率が10〜110%であるか、ほぼ円形若しくは楕円形である事を特徴とする第1〜5のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
7.有機繊維(A)の繊維束を開繊させた後、溶融状態にある樹脂又は樹脂組成物(B)を含浸させて集束糸条とした後、所望の長さに切断する事を特徴とする第1〜6のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレットの製造方法。
8.有機繊維(A)を芯とし、その周囲を樹脂又は樹脂組成物(B)が鞘状に覆う芯鞘型繊維を集束し、樹脂又は樹脂組成物(B)を溶融させて集束糸条とした後、所望の長さに切断することを特徴とする第1〜6のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレットの製造方法。
9.第1〜5のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレットを質量比で25%以上用いて成形し、比重1.20g/cm以下とすることを特徴とする有機繊維補強樹脂成形品。
10.JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率が0.1%以下であることを特徴とする第9記載の有機繊維補強樹脂成形品。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳述する。
本発明でいう有機繊維(A)とは、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維などの汎用有機繊維を指し、より好ましくは融点が220℃以上のポリエステル系繊維、更に好ましくはポリエチレンテレフタレート繊維や、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維等を指す。ポリエチレンテレフタレート繊維は製造方法が確立されており、コスト、性能の両面から最も好ましい。
この様な有機繊維には、耐候性の改善を目的として、耐加水分解性防止剤、耐熱老化防止剤や紫外線劣化防止剤などの添加がより好ましい。
【0008】
本発明でいう樹脂又は樹脂組成物(B)とは、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂など汎用のエンジニアリングプラスチックを指すが、再ペレタイズ後のリユース時の物性保持率や、サーマルリサイクル時に炉を傷めないことから、融点が190℃以下のポリオレフィン系樹脂がより好ましく、コストパフォーマンスに優れるポリプロピレン樹脂が更に好ましい。この様な樹脂には、繊維の場合と同様に耐紫外線劣化防止剤や、耐熱老化防止剤などが添加されていることが好ましい。また見た目の問題から、顔料などが添加されていても何ら問題はない。そして、補強繊維との接着性を改善する意味で酸変性や、プラズマ、コロナ処理などが施されていても何ら問題はない。更に、工程上の取り扱い性を確保するために油剤が付与されていても何ら問題はない。
これらの有機繊維(A)及び樹脂又は樹脂組成物(B)は、工程の煩雑さを避けるために通常1種ずつ用いられるが、所望の物性を得る等の目的で2種以上を組合せて用いたとしても、上記請求範囲を満足するものであればなんら問題はない。
【0009】
有機繊維(A)の融点は150℃以上であり、樹脂組成物(B)の融点よりも30℃以上高い事が好ましい。有機繊維(A)の融点が150℃未満、若しくは樹脂組成物(B)の融点より30℃未満しか高くない場合、成形時の熱の影響を強く受け補強効果が低くなりやすく好ましくない。好ましい範囲としては200℃以上、より好ましくは220℃以上であり、更に樹脂組成物(B)の融点より50℃以上高い事がより望ましい。なお、ここで言う融点とは公知の差動走査型熱量計(DSC)を用い測定した値を云う。
【0010】
また、有機繊維(A)の単糸繊度は0.1〜20dtex、トータル繊度は2000〜700000dtex、撚り数は40T/m以下である事が好ましい。成形品補強効果は、補強有機繊維(A)の樹脂又は樹脂組成物(B)中からの引抜き剪断抵抗に依存する部分が大きいため、単糸繊度は均一分散性が得られる範囲内で細い方が望ましい。0.1dtex未満である場合、製造が難しく且つ均一分散性が得られにくくなるので好ましくない。逆に20dtexを越える場合、分散性は良好となるが補強効果が低くなるので好ましくない。より好ましい範囲は0.3〜14dtex、更に好ましい範囲は0.5〜8dtexである。
【0011】
トータル繊度が2000dtex未満である場合、ペレット状とした際の厚みが不十分でありホッパー詰りを起こしやすく好ましくない。逆に700000dtexを越える場合にも取扱い性が悪くなるので好ましくない。より好ましい範囲は4000〜500000dtex、更に好ましい範囲は6000〜300000dtexである。
【0012】
有機繊維(A)の撚り数は、40T/m以下であることが好ましく、40T/mを越える場合には、成形時に於ける開繊性が悪くなり、ひいては外観品位の低下、品質ばらつきを増大させるので好ましくない。撚り数は少ない方が好ましいが、20T/m以下であれば特に問題はない。
【0013】
有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)との質量比は、1:19〜8:2である。有機繊維(A)の比率がこれ未満であると十分な補強効果が得られにくく、この範囲を超える場合には成形時の流動性が悪くなり外観品位を損ねる恐れがある。より望ましい範囲は1:9〜4:6である。なお、質量比の算出方法に関しては、同じく断面写真の観測結果と原料比重より算出される値を用いる。
【0014】
また有機繊維(A)は、総表面積の65%以上が樹脂又は樹脂組成物(B)と接触していることが必要である。
本発明においては、成形品の補強効果は、補強有機繊維(A)の樹脂又は樹脂組成物(B)中からの引抜き剪断抵抗に依存する部分が大きいため、単糸自体が有する総表面積、及びその総表面積中、どれだけ樹脂又は樹脂組成物(B)と接触した状態にあるかが重要となる。このため、接触面積が65%未満である場合、十分な引抜き剪断抵抗が得られにくく好ましくない。より好ましい範囲は75%以上、更に好ましい範囲は85%以上である。100%に近い事が望ましいが、95%以上であれば、ほぼ有機繊維混入による効果が最大限に発揮され得る。なお、ここで云う接触面積とは断面写真を撮って観測される値を用いる。
【0015】
有機繊維補強樹脂ペレット中の有機繊維(A)の繊維長は0.5〜40mmであるのが好ましい。繊維長が0.5mm未満である場合、引き抜き抵抗をベースとする補強効果が得られにくくなる。逆に、40mmを越える場合には、ホッパー内での流動性、成形時の流動性に影響を与え、外観品位の低下、強度ばらつきを増大させる方向である。より好ましい範囲は2〜15mm、更に好ましい範囲は4〜12mmである。
【0016】
なお、樹脂成形品としての補強効果を高めるため、切断前に測定され得る繊維強度は2cN/dtex以上である事が好ましい。この値は高い方がよく、より好ましくは4cN/dtex以上、更に好ましくは5cN/dtex以上である。強度は高い方が好ましいが、製造コストとの兼合いで適宜設計される事が望ましい。
【0017】
また、有機繊維補強樹脂ペレットの繊維軸方向に対しほぼ直角に切断した断面で観察される空隙率の割合が4%以下である事が好ましい。4%を越える場合、成形品の強度及び外観品位が低下するので好ましくない。より好ましい範囲は3%以下、更に好ましい範囲は2%以下である。なお、空隙率はペレット断面中における空隙部の比率であり、断面写真に方眼紙をあて、空隙部を塗潰して算出するものである。
【0018】
有機繊維補強樹脂ペレットの断面形状は、(厚み/幅)×100%の比率は10%〜110%であるか、ほぼ円形若しくは楕円形である事が好ましい。これは、ホッパー詰りを起こすことなく流動性に優れるためである。比率が10%未満である場合、流動性が悪くなりホッパー詰りを起こしやすくなるので好ましくない。逆に110%を越える場合、製造工程中に於ける糸道が大変不安定なものとなる。故により好ましい範囲は20〜100%、更に好ましい範囲は30〜100%である。理想形は円形若しくはほぼ円形に近い楕円形である。
【0019】
また、これらのペレットを製造する方法としては以下の方法が好ましい。
一つは、有機繊維(A)を十分に開繊させた後、溶融状態にある樹脂又は樹脂組成物(B)を含浸させる方法である。予め有機繊維を十分に開繊させる方法としては、細繊度の繊維束をガイド規制しそれぞれ別の入口から樹脂槽に浸漬後、溶融樹脂中で引き揃えて引き抜く方法、または予め電気開繊等の手法により平板状に繊維を開繊させた後、そのままの状態で樹脂槽に浸漬し引き抜く方法、等があるが、特に繊維を押し広げた状態のままで、曲面ダイに沿わせるとともに、該曲面ダイの途中のスリットから溶融吐出される樹脂を含浸させ、かつ樹脂浴中を通し引き抜く方法がより好ましい。
【0020】
また別の方法として有機繊維(A)を芯とし、有機繊維(A)の周囲を鞘状に樹脂又は樹脂組成物(B)が覆う芯鞘型の2成分繊維を用い、樹脂又は樹脂組成物(B)の融点を越え有機繊維(A)の融点未満の温度で集束繊維糸条とし、冷却後切断して上記有機繊維補強樹脂ペレットを得る方法がある。従来、分散性を高めるために、樹脂含浸の前に有機繊維表面の一部若しくは全体に薄くコートする考えはあったが、全体を樹脂又は樹脂組成物(B)で覆いそのまま固化させる発想はなかった。
【0021】
本方式によって得られる有機繊維補強樹脂ペレットは、樹脂又は樹脂組成物(B)中に有機繊維(A)が均一に分散しており、かつ95%を越える接触面積の有機繊維補強樹脂ペレットを得る事が可能であるため、有機繊維混入による効果が最大限に発揮され、かつ分散性、外観品位の優れた、強度バラツキの非常に少ない樹脂成形品を得る事が出来る。
【0022】
また上記有機繊維補強樹脂ペレットを同種か異種の未補強の樹脂ペレットなどと混合し、質量比で25%以上使用し、さらに、比重1.20g/cm以下となるように成形することが好ましく、さらには、JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率を0.1%以下である樹脂成形品とする事が好ましい。25%未満の使用量である場合、繊維の分散性が悪く、補強繊維の絶対量も少なくなり好ましくない。故に、比率はコストと外観品位の許す範囲内で高い方が好ましい。
なお、成形品の物理特性を安定化させるために用いられる耐紫外線劣化防止剤や耐熱老化防止剤、顔料などの各種添加剤の他に、作業効率を上げ成形品の物理特性が極端に悪くならない範囲内で適宜樹脂組成物を追加混入しても構わない。
【0023】
成形品の比重が1.20g/cmを越える場合、成形品が重たくなるので好ましくない。比重は低い方が好ましいが、所望の成形品物理特性との兼合いで適宜設計される。より好ましい範囲は0.96〜1.09g/cmである。
【0024】
また、成形品はJIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率も0.1%以下である事が好ましい。このことにより、サーマルリサイクルを行っても無機物のアッシュが残ることがなく、強靱、高剛性で外観品位に優れた成形品とすることができる。
ガラス繊維等の無機充てん材を使用しなければ無機物のアッシュは理論的に含有率は0%となるが、樹脂を高性能化するために上述の添加剤以外にも結晶核剤などを用いることがあり、工業材料としてはその残渣を完全に0にすることは技術的に困難であるが、本発明における成形品においては、従来のガラス繊維補強品や、炭素繊維補強品と比較すると、格段にサーマルリサイクル後の産業廃棄物を減少させることが出来る。
なお、本発明によれば、樹脂の衝撃強度と剛性、熱変形温度を向上させる目的で水酸化物やクレーなどの無機フィラーを充填する従来からある方法と併用して用いても、寸法安定性、表面平滑性及び硬度を低下させずに更に一段と衝撃強度や剛性、熱変形温度を向上させることが出来る。
【0025】
【実施例】
以下に実施例によって本発明を説明する。なお、本発明で採用した測定方法は以下のとおりである。
(イ)有機繊維と樹脂組成物との質量比率:
有機繊維補強樹脂ペレットの断面写真における有機繊維と樹脂組成物との面積比率と原料の有機繊維と樹脂組成物の比重より算出した。
(ロ)有機繊維と樹脂組成物との接触比率:
有機繊維補強樹脂ペレットの断面写真において、有機繊維の断面及び空隙の大きさを測定して繊維と樹脂との接触部分と非接触部分との比率を算出した。
(ハ)空隙(ボイド)率:
有機繊維補強樹脂ペレットの断面写真に方眼紙をあて、空隙部を塗潰して面積を求め、ペレットの全体の断面面積に対する空隙部の面積比率を算出した。
(ニ)成形品比重:
JIS K 6911:1995に準拠して測定した。
(ホ)無機充てん材含有率:
成形品をJIS K 7052:1999に準じて焼成後、残渣質量から算出した。 (ヘ)融点:
繊維補強樹脂組成物を10mgを採取して、(株)パーキンエルマージャパン社製パーキンエルマーDSC−7を用い、20℃/分の昇温速度で300℃まで昇温して測定した。
【0026】
(実施例1)
補強繊維として融点が265℃の東洋紡エステル(繊度1670dtex、190f、強度9.7cN/dtex)を18本用い、樹脂として融点が162℃のグランドポリプロのブレンド物(マレイン酸変性率0.1%)を用いた。
すなわち、図1に概要を示したように、前記樹脂を、繊維走行方向と直角方向に沿って途中スリットが切ってあり樹脂が噴出す構造の220℃に加熱された曲面ダイ(図2)中と樹脂浴(図1、図3)中に予め溶融させておき、補強繊維は、0.2cN/dtexの給糸テンション0.2cN/dtexを掛けてφ20mmの開繊バー5本に交互に通して開繊させ、該開繊繊維を前記溶融樹脂が噴出す加熱された曲面ダイに沿って走行させ、引き続き、曲面ダイに隣接の220℃に加熱された樹脂浴中を通して樹脂を付与し、φ3.0mm、L/d=1の丸ダイス(図4)から引抜いて冷却後、ギロチンカッターで7mmの長さに切断して所望の有機繊維補強樹脂ペレットを得た。
なお、有機繊維補強樹脂ペレット中に於ける有機補強繊維の質量比率は32%、繊維軸方向と直角方向の断面を切って観察されるボイド(空隙)の比率は2%、有機繊維と樹脂組成物との接触比率は87%、補強繊維は解じょ撚のみのため撚り数は3T/m、断面形状(厚み/幅)×100%の比率は75%であった。こうして得られた繊維補強樹脂組成物(ペレット)を100%用い、汎用の方法にて射出成形加工を行なった所、ペレットのホッパー詰りも無く工程通過性は極めて良好であり、また成形品は有機補強繊維が全面にわたり均一に分散しており、外観品位も非常に良好であり、JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率も0.03%と低く、成形品の比重も1.06g/cmと低く、軽量且つ強度バランスの優れた、サーマルリサイクル可能な有機繊維補強樹脂成形品を得る事が出来た。
【0027】
(実施例2)
芯が融点265℃のポリエステル、鞘が融点140℃のポリプロピレン(チッソ(株)製PPレジンCS3300)、質量比5:5、単糸繊度6.5dtex、フィラメント数3000本の芯鞘型繊維からなる2成分糸を10ケンス分束ね、最大延伸倍率×90%の2.75倍で延伸後、幅方向に拡がらぬ様にガイド規制された170℃のホットローラーに巻き付け集束固化糸条とした後、冷却し、7mmの長さに切断して所望の有機繊維補強樹脂ペレットを得た。ちなみに切断前延伸糸の強度は4.0cN/dtexであった。
なお、有機繊維補強樹脂ペレット中に於ける有機補強繊維の質量比率は50%、繊維軸方向と直角方向の断面を切って観察されるボイドの比率は1%、有機繊維と樹脂組成物との接触比率は98%、補強繊維は解じょ撚のみのため撚り数は3T/m、断面形状(厚み/幅)×100%の比率は23%であった。
こうして得られた有機繊維補強樹脂ペレットを100%用い、汎用の方法にて射出成形加工を行なった所、ペレットのホッパー詰りも無く工程通過性は極めて良好であり、また成形品は有機補強繊維が全面に渡り極めて均一に分散しており、外観品位も非常に良好であり、JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率も0.03%と低く、成形品の比重も1.14g/cmと低く、軽量且つ強度バランスの優れた、サーマルリサイクル可能な有機繊維補強樹脂成形品を得る事が出来た。
【0028】
(実施例3)
芯が融点265℃のポリエステル、鞘が融点140℃のポリプロピレン(チッソ(株)製PPレジンCS3300)、質量比6:4、単糸繊度6.6dtex、フィラメント数3000本の芯鞘型繊維からなる2成分糸を10ケンス分束ね、最大延伸倍率×90%の2.8倍で延伸後、幅方向に拡がらぬ様にガイド規制された170℃のホットローラーに巻き付け集束固化糸条とした後、冷却し、7mmの長さに切断して所望の有機繊維補強樹脂ペレットを得た。ちなみに切断前延伸糸の強度は4.1cN/dtexであった。
なお、有機繊維補強樹脂ペレット中に於ける有機補強繊維の質量比率は60%、繊維軸方向と直角方向の断面を切って観察されるボイドの比率は1%、有機繊維と樹脂組成物との接触比率は97%、補強繊維は解じょ撚のみのため撚り数は3T/m、断面形状(厚み/幅)×100%の比率は25%であった。
こうして得られた有機繊維補強樹脂ペレットを質量比で60%用い、同じ特性の樹脂組成物を40%追加混合し汎用の方法にて射出成形加工を行なった所、ペレットのホッパー詰りも無く工程通過性は極めて良好であり、また成形品は有機補強繊維が全面に渡り均一に分散しており、外観品位も非常に良好であり、JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率も0.04%と低く、成形品の比重も1.08g/cmと低く、軽量且つ強度バランスの優れた、サーマルリサイクル可能な有機繊維補強樹脂成形品を得る事が出来た。
【0029】
(比較例1)
実施例1において、補強繊維として東洋紡エステル繊維に代えて汎用の高強力ガラス繊維を用いる以外は実施例1と同様にして、7mm長さの繊維補強樹脂ペレットを得た。
なお、ガラス繊維の質量比率は32%、繊維軸方向と直角方向の断面を切って観察されるボイドの比率は3%、ガラス繊維と樹脂組成物との接触比率は85%、ガラス繊維の撚り数は1T/m、断面形状(厚み/幅)×100%の比率は72%であった。
こうして得られた繊維補強樹脂ペレットを100%用い、汎用の方法にて射出成形加工を行なった所、ペレットのホッパー詰りも無く工程通過性は極めて良好であったが、JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率は32.4%と高く、成形品の比重も1.4g/cmと高く、サーマルリサイクルの出来ない重い繊維補強樹脂成形品となった。
【0030】
(比較例2)
実施例1において、開繊バー及び曲面ダイを通さず、直接220℃に加熱された樹脂浴中に通した以外は実施例1と同様にして、7mm長さの繊維補強樹脂ペレットを得た。
なお、繊維補強樹脂ペレット中に於ける有機補強繊維の質量比率は32%、繊維軸方向と直角方向の断面を切って観察されるボイドの比率は5%、有機繊維と樹脂組成物との接触比率は18%、補強繊維の撚り数は3T/m、断面形状(厚み/幅)×100%の比率は68%であった。
こうして得られた繊維補強樹脂ペレットを100%用い、汎用の方法にて射出成形加工を行なった所、樹脂ペレット中の繊維分散性が悪いため、切断の際の衝撃により樹脂被覆されていない繊維が分離し、ホッパー詰りの原因となり成形品サンプルを得る事が出来なかった。
【0031】
(比較例3)
融点が265℃の東洋紡エステル(繊度1670dtex、190f、強度9.7cN/dtex)を補強繊維として18本用い、予め50T/mの先撚りを付与した事以外は比較例2と同様にして繊維補強樹脂ペレットを得た。
繊維補強樹脂ペレット中に於ける有機補強繊維の質量比率は33%、繊維軸方向と直角方向の断面を切って観察されるボイドの比率は2%、有機繊維と樹脂組成物との接触比率は9%、補強繊維の撚り数は50T/m、断面形状(厚み/幅)×100%の比率は72%であった。
こうして得られた繊維補強樹脂ペレットを100%用い、汎用の方法にて射出成形加工を行なった所、補強繊維は集束しておりホッパー詰りは無かったが、補強繊維の先撚りの影響により成形加工中の繊維開繊性が悪く、強度ばらつきの大きい外観品位の劣った成形品サンプルとなった。
【0032】
【発明の効果】
本発明の有機繊維補強樹脂ペレット、その製造方法、これから成形した樹脂成形品によれば、耐衝撃性、強度バランス及び外観品位に優れ、軽量且つサーマルリサイクルが容易な車両、建築・土木、機械部品、電子部品などに好適である有機繊維補強樹脂成形品を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機繊維補強樹脂ペレット製造工程の一例の概略を示す模式図である。
【図2】曲面ダイの一例であり、(a)は曲面ダイの上面の模式的平面図、(b)は曲面ダイの側面の模式的断面図である。
【図3】開繊された補強繊維に樹脂が含浸され、集束糸条になるまでの様子の一例を示す模式図である。
【図4】ダイスの断面構造の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の有機繊維補強樹脂ペレットの断面の電子顕微鏡写真の一例であ
る。
【符号の説明】
1・・・押出機、 2・・・ギアポンプ、 3・・・補強繊維ボビン、
4・・・クリルスタンド、 5・・・開繊バー、 6・・・曲面ダイ、
7・・・樹脂浴、 8・・・ダイス、 9・・・冷却バス、
10・・・引き取りローラー、 11・・・カッター、
12・・・樹脂吐出スリット、 13・・・補強繊維、 14・・・樹脂、
15・・・ダイス、 16・・・導入口、
17・・・平行部長さ(L)、 18・・・ダイス直径(d)、
19・・・平行部、
(A)・・・有機繊維、 (B)・・・樹脂組成物、

Claims (10)

  1. 有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)とからなり、下記▲1▼〜▲4▼を満足することを特徴とする有機繊維補強樹脂ペレット。
    ▲1▼有機繊維(A)の融点が150℃以上であり、樹脂又は樹脂組成物(B)の 融点よりも30℃以上高い。
    ▲2▼有機繊維(A)の単糸繊度が0.1〜20dtexで、トータル繊度が2000〜700000dtexである。
    ▲3▼有機繊維(A)と樹脂又は樹脂組成物(B)の質量比が1:19〜8:2で ある。
    ▲4▼有機繊維(A)の総表面積の65%以上が樹脂又は樹脂組成物(B)と接触 している。
  2. 有機繊維(A)が融点220℃以上のポリエステル系繊維である事を特徴とする請求項1記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
  3. 樹脂又は樹脂組成物(B)が融点190℃以下のオレフィン系樹脂である事を特徴とする請求項1又は2記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
  4. 有機繊維(A)の総表面積の85%以上が樹脂又は樹脂組成物(B)と接触している事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
  5. 繊維軸方向に対しほぼ直角に切断した断面をカットして観察される空隙率の割合が4%以下である事を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
  6. 樹脂ペレットの断面形状に関し、(厚み/幅)×100%の比率が10〜110%であるか、ほぼ円形若しくは楕円形である事を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレット。
  7. 有機繊維(A)の繊維束を開繊させた後、溶融状態にある樹脂又は樹脂組成物(B)を含浸させて集束糸条とした後、所望の長さに切断する事を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレットの製造方法。
  8. 有機繊維(A)を芯とし、その周囲を樹脂又は樹脂組成物(B)が鞘状に覆う芯鞘型繊維を集束し、樹脂又は樹脂組成物(B)を溶融させて集束糸条とした後、所望の長さに切断することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレットの製造方法。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載の有機繊維補強樹脂ペレットを質量比で25%以上用いて成形し、比重1.20g/cm以下とすることを特徴とする有機繊維補強樹脂成形品。
  10. JIS K 7052:1999に準じた焼成後の無機充てん材含有率が0.1%以下であることを特徴とする請求項9記載の有機繊維補強樹脂成形品。
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