JP2902756B2 - 強化プラスチックの製法および製造用ダイス - Google Patents

強化プラスチックの製法および製造用ダイス

Info

Publication number
JP2902756B2
JP2902756B2 JP24206990A JP24206990A JP2902756B2 JP 2902756 B2 JP2902756 B2 JP 2902756B2 JP 24206990 A JP24206990 A JP 24206990A JP 24206990 A JP24206990 A JP 24206990A JP 2902756 B2 JP2902756 B2 JP 2902756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
fiber
concentric
resin
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24206990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04119807A (ja
Inventor
輝夫 細川
真司 塚本
博 柴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP24206990A priority Critical patent/JP2902756B2/ja
Publication of JPH04119807A publication Critical patent/JPH04119807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2902756B2 publication Critical patent/JP2902756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、剛性、耐衝撃性に優れ、自動車部材、建
材、各種産業用資材として好適な強化プラスチックの製
法および製造用ダイスに関する。
〔従来の技術〕
従来、剛性、耐衝撃性に優れた強化プラスチックの製
法としては、プルトルージョン法によって繊維に樹脂を
含浸させたり、或いはマット状の繊維に樹脂を含浸させ
る公知の方法が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前者のプルトルージョン法において
は、各繊維の表面に樹脂を接着させ、かつ含浸させるた
め、繊維を束ねたものが使用される。その結果、樹脂の
含浸が充分に行なわれず、剛性や引張強度の発現が低
い。これを解決するため、マトリックスとなる樹脂の分
子量を下げ、溶融粘度を低くして含浸性をよくして問題
の解決が図られているが、使用される樹脂の分子量を下
げると、耐衝撃強度が低下する欠点を生じる。
また、後者においてマット状の繊維に樹脂を含浸させ
る場合にも、前者と同様、樹脂の溶融粘度を下げる必要
があり、耐衝撃強度低下の問題が発生する。さらにスタ
ンピングのような圧縮成形では、リブ構造にマット状繊
維が入りにくく、樹脂のみが流動する。したがって特に
薄肉成形品では、目的とする高強度のものは得られな
い。
また、無機質繊維と有機質繊維を同時に用い、引張強
度向上等の機能の一部を無機質繊維に、耐衝撃性向上等
の機能を有機質繊維にそれぞれ分担させ、強化プラスチ
ックの機能を向上させることは可能であるが、樹脂本来
に起因する耐熱性、寸法安定性を左右する線膨張率、耐
衝撃性を充分改善することは困難であった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、剛性、
耐衝撃性のともに優れた強化プラスチックの製法および
製造用ダイスを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明の強化プラスチッ
クの製法は、 先端において合流する。中心通路および中心通路に対
して同心円状の通路に、それぞれ異種の熱可塑性樹脂を
圧入するとともに、上記中心通路および同心円状の通路
にそれぞれ異種または同種の繊維材料を導入し、上記合
流部の先端より、上記繊維材料および熱可塑性樹脂を引
出す。
また、製造用ダイスは、 長繊維に溶融した熱可塑性樹脂を付着させて引出す強
化プラスチック製造用ダイスにおいて、 ダイス表面に開口する導入口を有する中心通路と、ダ
イス表面に開口する導入口を有し、上記中心通路に対し
て同心円状の同心円通路と、上記中心通路および同心円
通路が合流し、外部に開口する合流部と、上記中心通路
の内面に対向して開口し、それぞれ外部と連通する上流
側繊維導入路と、上記同心円通路の外側内面に対向して
開口し、それぞれ外部と連通する下流側繊維導入路とを
有する。
〔作用〕
本発明は、上記の構成を有するため、同心円状に異種
の樹脂で構成され、それぞれの中の繊維が異種或いは同
種となるので、単一材料では得られない樹脂の機能と、
繊維の強化機能の両方が任意に調整可能となる。
〔実施例〕
本発明に用いられる無機質繊維としては例えばガラス
繊維(G・F)、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維等があ
げられる。
また、有機質繊維としては、例えばカーボン繊維(C
・F)、熱可塑性ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
ポリアラミド繊維、麻、綿等のセルロース系天然繊維な
どがあげられる。
上記無機質繊維の直径は、5〜15μm、特に8〜13μ
mのものが好ましい。また有機質繊維の直径は、10〜25
μm、特に13〜20μmが好ましい。
また、本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポ
リアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等があげられ
る。
ポリアミド系樹脂としては6ナイロン(PA6)、66ナ
イロン(PA66)等の各種ナイロンがあげられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、ホモポリプロピレン
(PP)、ハインンパクトポリプロピレン(HIPP)、ポリ
エチレン(PE)、PPとPEの共重合体で、エチレンの含有
量が1〜8wt%、分子量のサイズの指標として、JIS−K7
113に規定する230℃におけるメルトフローレイト(MF
R)が35g/10分以上のもの、PPとエチレンのブロック共
重合体で、重合体混合物中のエチレン−プロピレン共重
合体は、10〜30wt%で、そのエチレン−プロピレン共重
合体中に占めるプロピレンの含有量が10〜65wt%のもの
などがあげられる。
第1図は、本発明に用いられる装置の一実施例を示す
もので、図中符号1,2はそれぞれ樹脂A,Bを押出す押出
機、3はダイスである。
ダイス3には、ダイス表面に開口する導入口4を有す
る中心通路5と、ダイス表面に開口する導入口6を有す
る、上記中心通路5に対して同心円状の同心円通路7と
が設けられている。この同心通路7は徐々に径が小さく
なり、上記中心通路5と合流し、中心通路5の延長にお
いて合流部8が形成されている。この合流部8の先端は
ダイス表面に開口し導出口9となっている。
上記中心通路5の内面には、対向して開口し、それぞ
れ離れる方向に延びて、外部と連通する上流側繊維導入
路10が形成されている。また、上記同心円通路7の外側
内面には、対向して開口しそれぞれ離れる方向に延び
て、外部と連通する下流側繊維導入路11が形成されてい
る。
上記上流側繊維導入路10および下流側繊維導入路11か
らは、それぞれ繊維C,Dの束が巻回されたロール12,13よ
り引出された繊維束12a,13aが導入され、樹脂が含浸さ
れた繊維束12a,13aは導出口9から引出される。
また、上記ダイス3の下流側には、引出された、樹脂
が含浸されている繊維14を冷却固化す冷却機15、上記冷
却固化された繊維束(ストランド)16を引出す引出機1
7、引出した繊維束を10〜25mmの長さのペレット19に切
断するカッター18が順次配設されている。
上記装置を用いてペレット19をつくるには、押出機1,
2から樹脂A,Bを押出し、それぞれ導入口4,6より中心通
路5、同心円通路7に圧入するとともに、ロール12,13
から繊維C,Dの繊維束12a,13aをそれぞれ上流側繊維通路
10、下流側繊維通路11より導入する。これらは引出機17
によって駆動され、合流部8、および冷却機15を通って
カッター18に送られ、切断されペレット19が得られる。
このペレット19は、スタンピング成形等の原料として
使用に供される。
上記押出機1,2の押出速度および引出機17の引出速度
は、数値制御され、上流側および下流側の繊維通路10,1
1から溶融した樹脂が漏ることがないようになってい
る。
実施例1 第1図に示すダイスを用い、押出機1からMFR(230
℃)が40g/10分のPP(A)をダイス3の中心通路5に圧
入し、押出機2からポリアミド樹脂として分子量10000
のPA6(B)をダイス3の同心円通路7に圧入した。圧
入したPP/PA6の重量比は40/60であった。
また上流側繊維通路10からは、直径10μmのガラス繊
維(C)を2000本集束した繊維束12aを導入し、下流側
繊維通路11には直径20μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)繊維(D)を1000本集束した繊維束13aを導入
した。両繊維の使用量の割合はC/D=0.5とした。
また、樹脂と繊維の合計量に対する繊維の割合は30wt
%とした。
ダイス3の導出口9より引出され、冷却固化されたス
トランド16は、はカッタ18によって切断され長さ13mmの
ペレット19とした。このペレット19をスタンピング成形
機により、500×500×5mmの平板を成形し、これから130
×130×5mmの板を切出して落球衝撃試験に供した。
上記落球衝撃試験には先端の曲率半径6.35mmの衝撃ヘ
ッドを用い、荷重を次第に重くして、破壊が始まる時点
のエネルギーをもとめ、試験片の厚みでもとめた値を割
って材料の衝撃強度とした。
また荷重18.5kgf/cm2でのHDT(熱変形温度)を測定し
た。
実施例2 PPの代りにブロック共重合体(HIPP)を用いた以外
は、実施例1と同じにした。
実施例3 HIPPの代りにHIPPに5wt%の無水マレイン酸(MHA)を
添加したものを用いた以外は実施例2と同じにした。
実施例4 PET繊維の代りにアラミド繊維を用いた以外は実施例
1と同じにした。
実施例5,6 A/Bの比を、それぞれ60/40,30/70とした以外は実施例
1と同じにした。
比較例1 PA6樹脂を用いず、PP樹脂のみを用いた以外は実施例
1と同じにした。
比較例2 PP樹脂を用いないでPA6のみを用いた以外は実施例1
と同じにした。
比較例3 使用する繊維をとしてG・Fを用い、上流側繊維通路
のみから導入した。
比較例4 試用する繊維としてPETを用い、下流側繊維通路のみ
から導入した。
実施例1〜6、比較例1〜4の結果を一括して第1表
に示す。
〔発明の効果〕 以上述べたように、異種の熱可能性樹脂が、同心円状
に形成され、それぞれの樹脂層に、異種または同種の繊
維を存在させたストランドは、これをペレット化し、成
形することによって得られる強化プラスチックの耐衝撃
性が向上し、また、使用する樹脂、繊維種類、配合等を
調整することにより、成形体の物性が選択できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る製法において使用される装置の
一例、およびダイスの構造を示す図である。 1,2……押出機、3……ダイス、4……導入口、5……
中心通路、6……導入口、7……同心円通路、8……合
流部、9……導出口、10……上流側繊維通路、11……下
流側繊維通路、12……ロール、12a……繊維Cの束、13
……ロール、13a……繊維Dの束、14……樹脂が含浸さ
れた繊維束、15……冷却槽、16……含浸した樹脂が冷却
固化された繊維束(ストランド)、17……引出機、18…
…カッタ、19……ペレット、A,B……樹脂、C,D……繊
維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−50279(JP,A) 特開 昭56−139920(JP,A) 特公 平1−56661(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29B 9/14 B29C 31/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端において合流する、中心通路および中
    心通路に対して同心円状の通路に、それぞれ異種の熱可
    塑性樹脂を圧入するとともに上記中心通路および同心円
    状の通路に、それぞれ異種または同種の繊維材料を導入
    し、上記合流部の先端より、上記繊維材料および熱可塑
    性樹脂を引出す工程を有することを特徴とする強化プラ
    スチックの製法。
  2. 【請求項2】長繊維に、溶融した熱可塑性樹脂を付着さ
    せて引出す強化プラスチック製造用ダイスにおいて、 ダイス表面に開口する導入口を有する中心通路と、ダイ
    ス表面に開口する導入口を有し、上記中心通路に対して
    同心円状の同心円通路と、上記中心通路および同心円通
    路が合流し、外部に開口する合流部と、上記中心通路の
    内面に対向して開口し、それぞれ外部と連通する上流側
    繊維導入路と、上記同心円通路の外側内面に対向して開
    口し、それぞれ外部と連通する下流側繊維導入路とを有
    することを特徴とする強化プラスチック製造用ダイス。
JP24206990A 1990-09-12 1990-09-12 強化プラスチックの製法および製造用ダイス Expired - Lifetime JP2902756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24206990A JP2902756B2 (ja) 1990-09-12 1990-09-12 強化プラスチックの製法および製造用ダイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24206990A JP2902756B2 (ja) 1990-09-12 1990-09-12 強化プラスチックの製法および製造用ダイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04119807A JPH04119807A (ja) 1992-04-21
JP2902756B2 true JP2902756B2 (ja) 1999-06-07

Family

ID=17083823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24206990A Expired - Lifetime JP2902756B2 (ja) 1990-09-12 1990-09-12 強化プラスチックの製法および製造用ダイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2902756B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3073988B1 (ja) 1999-08-12 2000-08-07 株式会社神戸製鋼所 有機繊維強化樹脂ペレットの製法
KR102148571B1 (ko) * 2018-11-22 2020-08-26 손근수 축소 노즐 가열 지그를 이용한 사출 성형용 천연 섬유 복합 소재의 제조 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606764B2 (ja) * 1976-10-19 1985-02-20 旭化成株式会社 成形材料の製造方法
ATE4100T1 (de) * 1980-03-10 1983-07-15 Ciba-Geigy Ag Vorrichtung zur herstellung eines faserverstaerkten kunststoffgranulats.
DE3175467D1 (en) * 1981-07-24 1986-11-20 Hoechst Ceram Tec Ag Method of continuously making plastic sections reinforced with fibres in parallel to the axis, and their application to high-tension technics

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04119807A (ja) 1992-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5268050A (en) Process for using an extruder die assembly for the production of fiber reinforced thermoplastic pellets, tapes and similar products
CN101711230B (zh) 短切纤维束、成型材料、纤维增强塑料以及它们的制造方法
EP0663418B1 (en) Mixture of long glass fiber-reinforced polypropylene and polypropylene resin and moldings formed therefrom
EP0920971A1 (en) Screw and apparatus for plasticizing fiber-reinforced thermoplastic resins, and method and product of molding the resins
JPH08336832A (ja) 熱成形用繊維強化ペレット構造物
JPS63216732A (ja) 引抜成形による熱可塑性ポリマー製異形断面材の製造方法と、この方法を実施するための装置とこれによって得られる製品
JPH09510157A (ja) 溶融含浸法
CA2980235C (en) Process and device for the production of a fibre-composite material
US7052640B2 (en) Moldable pellet based on the combinstion of synthetic cellulose fibers and thermoplastic polymers
CN115431564A (zh) 拉挤浸渍纤维及其用途
CA2333126C (en) Continuous-strand pellets and method and device for preparing continuous-strand pellets
JP2902756B2 (ja) 強化プラスチックの製法および製造用ダイス
TW201406842A (zh) 碳纖維複合材料及使用其而成之成形品、以及彼等之製造方法
JPH09309140A (ja) 管状体の製造方法
JP2524941B2 (ja) 連続ガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレット及びその製造法
EP0847845A1 (en) Thermoformable sheets having core layer with unmatted, oriented fibers and fiber-free cap layer
Huber et al. Natural fibre composite processing: A technical overview
JPH05124036A (ja) 繊維補強樹脂体の製造法
JP2934017B2 (ja) 繊維強化樹脂製品の製造方法及びその装置
JPH04197726A (ja) 長繊維強化複合材の製造方法
JPS61118235A (ja) 強化プラスチツク成形物の製造方法
JPH05177629A (ja) ペレットの製造法
JP2579568B2 (ja) ガラス繊維強化シートの製造方法
JPH07310287A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂材料の製造方法
JP2646028B2 (ja) 成形材料及びその混合物