JP2005304815A - 吸収性物品の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単位時間当たりの生産量を維持したままで、製造装置の小型化を図り得るようにする。
【解決手段】 真空吸引部2を具備し且つ縦長形状の吸収性物品を成形するための成形パターン8を外周面に有する積繊ドラム1と、解繊されたパルプを前記積繊ドラムの外周面に供給するチャンバーとを備えた吸収性物品の製造装置において、前記成形パターン8を、前記積繊ドラム1の回転方向Mと直交する方向に長手方向が向くように配列して、単位時間当たりの生産量を減らすことなく、積繊ドラムの径を大幅に小さくできるようにしている。
【選択図】 図4
【解決手段】 真空吸引部2を具備し且つ縦長形状の吸収性物品を成形するための成形パターン8を外周面に有する積繊ドラム1と、解繊されたパルプを前記積繊ドラムの外周面に供給するチャンバーとを備えた吸収性物品の製造装置において、前記成形パターン8を、前記積繊ドラム1の回転方向Mと直交する方向に長手方向が向くように配列して、単位時間当たりの生産量を減らすことなく、積繊ドラムの径を大幅に小さくできるようにしている。
【選択図】 図4
Description
本願発明は、吸収性物品の製造装置に関し、さらに詳しくは設備の小型化を可能とした吸収性物品の製造装置に関するものである。
一般に、吸収性物品(例えば、使い捨ておむつあるいは生理用ナプキン等の衛生用品に仕様される吸収体)としては、解繊パルプおよび高吸水性ポリマーを積繊して成形されたものが良く知られている。
上記構成の吸収性物品を製造する装置としては、特許文献1に開示されてい技術がある。
上記特許文献1に開示されている製造装置の場合、シート状の綿状体上に間欠的に高吸水性ポリマーを散布するものであり、解繊パルプおよび高吸水性ポリマーを混合積繊するものには適用することができない。
ところで、上記吸収性物品を、図1に示す装置を用いて製造する技術が開発されている。
この製造装置は、真空吸引部2を有する積繊ドラム1と、粉砕機4において解繊されたパルプを空気流Wに乗せて前記積繊ドラム1の外周面に供給するチャンバー3と、高吸水性ポリマーPを前記チャンバー3内に散布するポリマー散布管5とを備えて構成されている。符号6は高吸水性ポリマーPを供給するポリマー供給手段、7は積繊された吸収性物品Aを搬出する搬出コンベアである。
前記積繊ドラム1には、縦長の吸収性物品を成形するための成形パターン8を有するパターンリング9(図2参照)が着脱自在に配設されることとなっている。
従来の吸収性物品の製造装置においては、積繊ドラム1から搬送コンベア7への吸収性物品の移送を容易ならしめるために、前記パターンリング9は、図2に示すように、積繊ドラム1の回転方向Mに成形パターン8の長手方向が向くように配列されることとなっている。
ところが、上記したように、積繊ドラムの回転方向に成形パターンの長手方向が向くように配列した場合、積繊ドラムの径が大きくならざるを得ず、製造装置全体としても大型化し、コスト的にも、保管スペースの面でも不利となるし、メンテナンスにかかる時間およびコストも大きくなるという問題があった。
従来の製造装置を小型化する手法として、積繊ドラムにおけるパターンリングの配設数を減らすことが考えられるが、単位時間当たりの生産量が減少し、収益性が悪化するという新たな問題が発生する。
そこで、収益性を悪化させることなく、製造装置の小型化を図る手法として、積繊ドラムの回転速度を上げることが考えられるが、積繊ドラムの回転速度を上げると、積繊ドラムにおける成形パターンが、パルプおよび高吸水性ポリマーを供給するチャンバー内に留まる時間が減少してしまい、精度の高い成形が得られないこととなり、新たな品質上の問題が発生する。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、単位時間当たりの生産量を維持したままで、製造装置の小型化を図り得るようにすることを目的とするものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、真空吸引部を具備し且つ縦長形状の吸収性物品を成形するための成形パターンを外周面に有する積繊ドラムと、解繊されたパルプを前記積繊ドラムの外周面に供給するチャンバーとを備えた吸収性物品の製造装置において、前記成形パターンを、前記積繊ドラムの回転方向と直交する方向に長手方向が向くように配列している。
上記のように構成したことにより、積繊ドラム表面における成形パターンの回転方向寸法が小さくできるところから、単位時間当たりの生産量を減らすことなく、積繊ドラムの径を大幅に小さくできることとなる。従って、製造装置全体の小型化を図ることができるし、成形パターンの取り換えも短時間で容易に行えることとなる。また、積繊ドラムの大きさを従来と同じとすれば、形成される成形パターンの数を増加できることとなり、単位時間当たりの生産量を大幅に増大させることができる。また、積繊ドラムの大きさを従来と同じとすれば、積繊ドラムの回転速度を大幅に落としても、単位時間当たりの生産量が維持できるところから、成形パターンがチャンバー内に留まる時間を長くすることができ、製品である吸収性物品の品質(例えば、吸収性能、強度、厚み)を向上させることができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた吸収性物品の製造装置において、前記積繊ドラムと前記成形パターンにより成形された吸収性物品を搬出する搬送コンベアとの間に、前記積繊ドラムから転写された吸収性物品を90°回転させて前記搬送コンベア上に転写する転写ドラムを介設することもでき、そのように構成した場合、積繊ドラムの成形パターンにおいて製造された吸収性物品は、転写ドラムにより90°回転させられて搬送コンベアへ移送されることとなり、従来の搬送コンベアと同じものを使用することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた吸収性物品の製造装置において、前記積繊ドラムと前記転写ドラムとを同速度または一定比率の速度差で回転させるとともに、前記積繊ドラムから前記転写ドラムへの吸収性物品の受け渡しを空気圧により行うようにすることもでき、そのように構成した場合、積繊ドラムから同速度または一定比率の速度差で回転している転写ドラムへの吸収性物品の受け渡しが空気圧(即ち、積繊ドラムにおけるブローと転写ドラムにおけるバキュームと)により行うことができることとなり、吸収性物品の受け渡しを円滑且つ確実に行うことができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第2又は第3の手段を備えた吸収性物品の製造装置において、前記転写ドラムと前記搬送コンベアとを、一定比率の速度差で駆動させるとともに、前記転写ドラムから前記搬送コンベアへの吸収性物品の受け渡しを空気圧により行うようにすることもでき、そのように構成した場合、転写ドラムから該転写ドラムに対して一定速度差で駆動する搬送コンベアへの吸収性物品の受け渡しが空気圧(即ち、転写ドラムにおけるブロー)により行うことができることとなり、吸収性物品の受け渡しを円滑且つ確実に行うことができる。
本願発明の第1の手段によれば、真空吸引部を具備し且つ縦長形状の吸収性物品を成形するための成形パターンを外周面に有する積繊ドラムと、解繊されたパルプを前記積繊ドラムの外周面に供給するチャンバーとを備えた吸収性物品の製造装置において、前記成形パターンを、前記積繊ドラムの回転方向と直交する方向に長手方向が向くように配列して、単位時間当たりの生産量を減らすことなく、積繊ドラムの径を大幅に小さくできるようにしたので、製造装置全体の小型化を図ることができるし、成形パターンの取り換えも短時間で容易に行えることとなり、製造装置のコスト、保管スペース、メンテナンスにかかる時間と費用を抑えることができるという効果がある。また、積繊ドラムの大きさを従来と同じとすれば、形成される成形パターンの数を増加できることとなり、単位時間当たりの生産量を大幅に増大させることができるという効果もある。また、積繊ドラムの大きさを従来と同じとすれば、積繊ドラムの回転速度を大幅に落としても、単位時間当たりの生産量が維持できるところから、成形パターンがチャンバー内に留まる時間を長くすることができ、製品である吸収性物品の品質(例えば、吸収性能、強度、厚み)を向上させることができるという効果もある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた吸収性物品の製造装置において、前記積繊ドラムと前記成形パターンにより成形された吸収性物品を搬出する搬送コンベアとの間に、前記積繊ドラムから転写された吸収性物品を90°回転させて前記搬送コンベア上に転写する転写ドラムを介設することもでき、そのように構成した場合、積繊ドラムの成形パターンにおいて製造された吸収性物品は、転写ドラムにより90°回転させられて搬送コンベアへ移送されることとなり、従来の搬送コンベアと同じものを使用することができる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第2の手段を備えた吸収性物品の製造装置において、前記積繊ドラムと前記転写ドラムとを同速度または一定比率の速度差で回転させるとともに、前記積繊ドラムから前記転写ドラムへの吸収性物品の受け渡しを空気圧により行うようにすることもでき、そのように構成した場合、積繊ドラムから同速度または一定比率の速度差で回転している転写ドラムへの吸収性物品の受け渡しが空気圧(即ち、積繊ドラムにおけるブローと転写ドラムにおけるバキュームと)により行うことができることとなり、吸収性物品の受け渡しを円滑且つ確実に行うことができる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第2又は第3の手段を備えた吸収性物品の製造装置において、前記転写ドラムと前記搬送コンベアとを、一定比率の速度差で駆動させるとともに、前記転写ドラムから前記搬送コンベアへの吸収性物品の受け渡しを空気圧により行うようにすることもでき、そのように構成した場合、転写ドラムから該転写ドラムに対して一定速度差で駆動する搬送コンベアへの吸収性物品の受け渡しが空気圧(即ち、転写ドラムにおけるブロー)により行うことができることとなり、吸収性物品の受け渡しを円滑且つ確実に行うことができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について詳述する。
以下の実施の形態における吸収性物品の製造装置は、従来技術の項において既に説明したものとほぼ同様な構成とされている。
この製造装置は、図3に示すように、真空吸引部2を有する積繊ドラム1と、粉砕機4において解繊されたパルプを空気流Wに乗せて前記積繊ドラム1の外周面に供給するチャンバー3と、高吸水性ポリマーPを前記チャンバー3内に散布するポリマー散布管5とを備えて構成されている。符号6は高吸水性ポリマーPを供給するポリマー供給手段、7は積繊された吸収性物品Aを搬出する搬出コンベアである。
前記積繊ドラム1は、図4に示すように、多数の通気孔11,11・・を有する有孔体10をドラム形状に成形してなっており、該有孔体10の幅方向両端部をリング体12,12で覆うことにより、吸収性物品を積繊するための積繊キャビティ13が形成されている。該積繊キャビティ13には、縦長の吸収性物品を成形するための成形パターン8を有するパターンリング9が前記積繊ドラム1の回転方向Mに直交する方向に成形パターン8の長手方向が向くように配列されて着脱自在に配設されることとなっている。
前記パターンリング9と前記有孔体10との間には、図5に示すように、多数の通孔15,15・・を有するメッシュプレート14と、前記積繊ドラム1の回転方向に直交する方向に延びる複数の矩形形状の開口17,17・・を有する2枚重ねの枠体16,16とが介在せさめられている。これらのメッシュプレート14および枠体16の形状寸法は、前記パターンリング9と同寸法とされている。なお、枠体16の数は、2枚に限定されず、1枚あるいは3枚以上の複数枚とすることができる。このようにすることにより、パターンリング9における成形パターン8への粉砕パルプおよび高吸水性ポリマーの均一な積繊が可能となるのである。
上記のように構成したことにより、単位時間当たりの生産量を減らすことなく、積繊ドラム1の径を大幅に小さくできることとなり、製造装置全体の小型化を図ることができるし、成形パターン8の取り換えも短時間で容易に行える。従って、製造装置のコスト、保管スペース、メンテナンスにかかる時間と費用を抑えることができる。
また、積繊ドラム1の大きさを従来と同じとすれば、形成される成形パターン8の数を増加できることとなり、単位時間当たりの生産量を大幅に増大させることができる。
また、積繊ドラム1の大きさを従来と同じとすれば、積繊ドラム1の回転速度を大幅に落としても、単位時間当たりの生産量が維持できるところから、成形パターン8がチャンバー3内に留まる時間を長くすることができ、製品である吸収性物品Aの品質(例えば、吸収性能、強度、厚み)を向上させることができる。
上記構成の製造装置においては、チャンバー3を介して前記成形パターン8内に供給された粉砕パルプおよび高吸水性ポリマーが、真空吸引部2の吸引力によって所定形状に積繊成形されて吸収性物品が製造されることとなっている。この場合の吸収性物品の素材としては、従来のものと同様のものが採用できる。例えば、セロールローズ系繊維、熱融着繊維、化学繊維、合成繊維などの全ての繊維系素材を使用することができる。
上記のようにして製造された吸収性物品Aをそのまま搬送コンベア7に受け渡すと、吸収性物品Aが搬送コンベア7の走行方向と直交する向きとなって、その後の工程において不都合が生じるところから、本実施の形態においては、前記積繊ドラム1と前記搬送コンベア7との間には、前記積繊ドラム1から転写された吸収性物品Aを90°回転させて前記搬送コンベア7上に転写する転写ドラム18が介設されている。該転写ドラム18は、図6に示すように、矢印N方向に回転されるものであって、真空吸引部19を有している。この転写ドラム18の外周には、90°間隔で4個の転写ヘッド20,20,20,20が回転自在に突設されている。該各転写ヘッド20の転写面には、積繊ドラム1の成形パターン8と同形状の転写パターン(図示省略)が形成されている。この転写ヘッド20は、図示しない駆動手段により90°ずつ回転駆動されることとなっている。なお、転写ドラム18における転写ヘッド20の数は、4個に限定されず、複数個であればよい。このようにすると、積繊ドラム1の成形パターン8において製造された吸収性物品Aは、転写ドラム18により90°回転させられて搬送コンベア7へ移送されることとなり、従来の搬送コンベアと同じものを使用することができる。
また、前記積繊ドラム1と前記転写ドラム18とは同速度で回転せしめられることとなっており、前記積繊ドラム1から前記転写ドラム18への吸収性物品Aの受け渡しを空気圧により行うようになっている。このようにすると、積繊ドラム1から同速度で回転している転写ドラム18への吸収性物品Aの受け渡しが空気圧(即ち、積繊ドラム1におけるブローと転写ドラム18におけるバキュームと)により行うことができることとなり、吸収性物品Aの受け渡しを円滑且つ確実に行うことができる。なお、積繊ドラム1と転写ドラム18とを、一定比率の速度差で回転させる場合もある。
さらに、前記転写ドラム18と前記搬送コンベア7とは、一定比率の速度差(例えば、転写ドラム18は165m/分、搬送コンベア7は170m/分)で駆動されており、前記転写ドラム18から前記搬送コンベア7への吸収性物品Aの受け渡しを空気圧により行うようになっている。このようにすると、転写ドラム18から搬送コンベア7への吸収性物品Aの受け渡しが空気圧(即ち、転写ドラム18におけるブロー)により行うことができることとなり、吸収性物品Aの受け渡しを円滑且つ確実に行うことができる。
1は積繊ドラム
2は真空吸引部
3はチャンバー
7は搬送コンベア
8は成形パターン
9はパターンリング
18は転写ドラム
Aは吸収性物品
Mは積繊ドラムの回転方向
2は真空吸引部
3はチャンバー
7は搬送コンベア
8は成形パターン
9はパターンリング
18は転写ドラム
Aは吸収性物品
Mは積繊ドラムの回転方向
Claims (4)
- 真空吸引部を具備し且つ縦長形状の吸収性物品を成形するための成形パターンを外周面に有する積繊ドラムと、解繊されたパルプを前記積繊ドラムの外周面に供給するチャンバーとを備えた吸収性物品の製造装置であって、前記成形パターンを、前記積繊ドラムの回転方向と直交する方向に長手方向が向くように配列したことを特徴とする吸収性物品の製造装置。
- 前記積繊ドラムと前記成形パターンにより成形された吸収性物品を搬出する搬送コンベアとの間には、前記積繊ドラムから転写された吸収性物品を90°回転させて前記搬送コンベア上に転写する転写ドラムを介設したことを特徴とする請求項1記載の吸収性物品の製造装置。
- 前記積繊ドラムと前記転写ドラムとを同速度または一定比率の速度差で回転させるとともに、前記積繊ドラムから前記転写ドラムへの吸収性物品の受け渡しを空気圧により行うようにすることを特徴とする請求項2記載の吸収性物品の製造装置。
- 前記転写ドラムと前記搬送コンベアとを、一定比率の速度差で駆動させるとともに、前記転写ドラムから前記搬送コンベアへの吸収性物品の受け渡しを空気圧により行うようにすることを特徴とする請求項2および3のいずれか一項記載の吸収性物品の製造装置。
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JP2004126503A JP2005304815A (ja) | 2004-04-22 | 2004-04-22 | 吸収性物品の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010101278A1 (en) * | 2009-03-02 | 2010-09-10 | Unicharm Corporation | Absorber forming and transferring mechanism and method of manufacturing absorbent article |
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JP2014532501A (ja) * | 2011-11-08 | 2014-12-08 | ファメッカニカ.データ エス.ピー.エー. | 吸収性衛生製品の吸収性コアを形成する装置及び方法 |
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2004
- 2004-04-22 JP JP2004126503A patent/JP2005304815A/ja active Pending
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