JP2005303339A - カラー画像形成装置の色ずれ検出方法、制御装置、制御プログラムおよびカラー画像形成装置の色ずれ検出用画像形成物 - Google Patents

カラー画像形成装置の色ずれ検出方法、制御装置、制御プログラムおよびカラー画像形成装置の色ずれ検出用画像形成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 カラー画像形成装置の色ずれに対して、検出精度の高い検出方法を提供する。また、実用性の高い色ずれ検出に関連する処理をカラー画像形成装置に実行させる。
【解決手段】 色ずれ検出の主対象となる画像であるところの、2色の各々による2つのパターン画像が重ね合わされて形成された重合パターン画像120〜134の色彩情報のみならず、色ずれ検出の基礎となる情報を得るための基礎画像110〜118の色彩情報にも基づいて、2つのパターン画像の位置ずれを検出する。カラー画像形成装置装の経年変化や置かれる環境等、検出精度を低下させる要因の影響を排除できる。カラー画像形成装置を、重合パターン画像120〜134のみならず基礎画像110〜118をも形成したテストシートを作成できるような構成とする。また、当該カラー画像形成装置を、測色装置を備えるようにして、自身が自ら位置ずれを検出可能に構成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、カラープリンタ,カラーコピー機等のカラー画像形成装置の色ずれを検出するための色ずれ検出方法、その色ずれの検出に用いられるテストシート等の検出用画像が形成された検出用画像形成物に関するものであり、また、色ずれ検出に関連した処理を実行可能にカラー画像形成装置を制御するための制御装置、その制御のための制御プグラムに関する。
カラープリンタ、カラーコピー機等のカラー画像形成装置は、一般的に、複数の単一色画像を重ね合わせるようにしてカラー画像を形成させる。詳しく言えば、例えば、それらのカラー画像形成装置は、複数色の色材の各々についての画像形成デバイスを装備しており、各画像形成デバイスを印刷用紙等の画像形成基材との間で相対移動させつつ適正な位置において色材を画像形成基材の表面に付着させることで、カラー画像を形成させる。各画像形成デバイスによる単一色画像間の相対位置がずれる現象、つまり、カラー画像の色ずれは、カラー画像形成装置によって形成されるカラー画像の品質を低下させることになる。このような、色ずれを適正に検出することは、カラー画像の品質を維持,向上させるために重要であり、また、その色ずれを抑制することで、高品質なカラー画像が得られることになる。そのような背景の中、カラー画像の色ずれを検出するための方法として、例えば、下記特許文献に記載された技術が存在する。
特開2001−7949号公報
上記公報に記載されている検出方法は、設定されたパターンの2つ単一色画像を重ね合わせた画像の色彩から、それら2つの単一色画像の位置ずれ量を検出するものであり、位置ずれ量を直接的に測定するものではないことから、簡便な色ずれ検出方法となっている。ところが、カラー画像形成形成装置の経年変化,その装置が置かれる環境等により、設定されたパターンどおりの単一色画像が形成されない現象が生じたり、また、画像形成基材の色彩の影響,付着させる色材自体あるいはそれの付着量の影響等によって、画像の色彩が変化するといった現象が生じる。そのような現象は検出精度を低下させる要因であり、カラー画像の品質に対する要求の高まりを考慮した場合、上記公報記載の検出方法は、充分に実用的な方法とはいえない。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、カラー画像形成装置の色ずれに対して、実用性の高い検出方法を提供することを課題とする。また、本発明は、そのような検出方法に好適な検出画像形成物を提供すること、さらに、実用性の高い色ずれ検出に関連する処理をカラー画像形成装置に実行させることのできる制御装置を提供すること、またさらに、その処理を実行させるための制御プログラムを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および効果
本発明が対象とするカラー画像形成装置は、複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置あり、本発明の色ずれ検出方法は、色ずれ検出の主対象となる画像であるところの、2色の各々による2つのパターン画像が重ね合わされて形成された重合パターン画像の色彩情報のみならず、色ずれ検出の基礎となる情報を得るための基礎画像の色彩情報にも基づいて、2つのパターン画像の位置ずれを検出することを特徴とする。本発明の検出方法によれば、基礎画像の色彩情報によって検出精度を低下させる要因の影響を排除あるいは緩和できることから、精度の高い検出結果が得られることになる。また、本発明の色ずれ検出用画像形成物は、画像形成基材に、上記重合パターン画像と、上記基礎画像とを形成したことを特徴とする。上述したように、基礎画像までもが形成されているため、本発明の画像形成物を用いて色ずれを検出すれば、その検出結果は精度の高いものとなる。さらに、本発明の制御装置,制御プログラムは、カラー画像形成装置に、重合パターン画像のみならず基礎画像をも形成させることを特徴とするものであり、本発明の制御装置,制御プログラムを用いれば、基礎画像をも形成させることができるため、それの画像情報に基づいて、上記検出精度の高い色ずれ検出が可能となる。上述したように、本発明の検出方法等は、いずれも、精度高い色ずれ検出を実現させるための手段であり、それらの手段を実施することで、色ずれ検出の実用性が向上することになる。なお、ここに掲げた検出方法等は、本発明の基本的ないくつかの態様であり、本発明は、上記態様のみならず、種々の態様で実施することが可能である。それら各種態様については、後の〔発明の態様〕の項において、詳しく説明することとする。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
本願における請求可能発明の態様は、検出方法、制御装置、制御プログラム、記録媒体、画像形成物のカテゴリーに類別される。各請求可能発明の説明は、検出方法に関するものから順次行うが、各カテゴリー相互間では、構成要素等の概念,具体的態様等が共通するため、明細書の簡略化に鑑み、他のカテゴリーの説明において、色ずれ検出方法に関する説明と重複すると思われる部分については省略するあるいは簡略に行うものとする。
なお、以下の各項において、(1)項から(4)項の各々が、請求項1ないし請求項4の各々に相当する。また、(21)項が請求項5に、(22)項と(23)項とを合わせたものが請求項6に、(24)項と(25)項とを合わせたものが請求項7に、それぞれ相当し、さらに、(31)項が請求項8に相当し、さらにまた、(51)項が請求項9に相当する。
(1)複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置の色ずれを検出する方法であって、
前記カラー画像形成装置によって形成されて色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる基礎画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つの基礎画像の色彩情報と、それら2色のいずれもが着色されていない画像形成基材の色彩情報との少なくとも一方の色彩情報を含む基礎色彩情報を取得する基礎色彩情報取得工程と、
前記カラー画像形成装置によって前記2色の各々による2つのパターン画像が重ね合わされて形成された重合パターン画像の色彩情報である重合パターン色彩情報を取得する重合パターン色彩情報取得工程と、
前記基礎色彩情報と前記重合パターン色彩情報とに基づいて、前記2つのパターン画像像の相互間の位置ずれである2像相互間位置ずれを検出する位置ずれ検出工程と
を含むカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項以下の一連の態様は、色ずれ検出方法のカテゴリーに属する発明の態様である。本項に記載の色ずれ検出方法は、重ね合わせた2つのパターン画像のずれを直接的に検出するのではなく、重ね合わせた画象の色彩によって、具体的には例えば、2つのパターン画像に位置ずれがない状態での重合パターン画像の色彩との相違によって位置ずれを検出するものである。そしてその位置ずれを検出することで、カラー画像形成装置の色ずれ検出することを可能とする。ずれ量を直接測定することによって検出する方法をミクロ的な検出方法とすれば、本態様の方法は、マクロ的な検出方法と言え、走査型測定装置等の高度・複雑な測定手段等を用いる必要がなく、簡便な色ずれ検出方法となる。
また、本態様の検出方法では、重合パターン画像の色彩情報に基づく位置ずれ検出の際、上記基礎画像等の色彩情報の基礎色彩情報を基に、言い換えれば、その色彩情報を参照して検出が行われる。この基礎色彩情報は、カラー画像形成装置のコンディション等、検出精度に影響を及ぼす諸要因のその影響を大きさを把握するための情報とすることができ、そのような情報を参照して位置ずれ検出を行うようにすれば、本項に記載の検出方法は、検出精度の高い検出方法となる。したがって、本項に記載の態様は、先に述べた簡便性と相俟って、実用性の高い色ずれ検出方法となる。
本態様の検出方法が適用されるカラー画像形成装置は、特に限定されるものではない。例えば、インクジェット方式,レーザ方式等の各種の方式のカラープリンタ、カラーファクシミリ、カラーコピー機等の電子制御される各種の印刷装置に適用可能である。ひいては活版印刷,シルク印刷等によって多版刷りを行うような印刷装置にまでも、広く適用可能である。
また、本態様の検出方法において、上記基礎色彩情報取得工程および重合パターン色彩情報取得工程における色彩情報の取得は、例えば、各種表色系の色彩値を測定可能な色彩計,分光測色計等を含んで構成される測色装置、スキャナ,CCDカメラ等の画像情報読取装置とその画像情報に基づいて色彩情報を算出する画像処理部とを含んで構成されるような測色装置等、種々の測色装置装置を用いて行うことが可能である。その場合、例えば、位置ずれ検出工程は、コンピュータ等を主体とする装置を用いて行うことができる。そのような機器を用いた検出を行えば、正確な位置ずれ検出が可能となる。なお、本項に記載の検出方法は、必ずしも、そのような機器を用いた検出方法に限定されるものではなく、例えば、2つの色彩情報取得工程の少なくとも一方を目視によって行うことが可能であり、また、検出工程を人間の感覚に基づく判断によって行うことも可能である。なお、上記2つの色彩情報取得工程は、位置ずれ検出工程の前であれば、略同時に行うものであってもよく、また、時間的に前後して行うものであってもよく、その場合はいずれの工程を先に行ってもよい。
また、本態様の検出方法において、色彩情報を取得するための画像形成物は、1つであってもよく、また、複数であってもよい。つまり、例えば、1つの画像形成基材に上記重合パターン画像と基礎画像との両者を形成した1つの画像形成物を用いてもよく、また、例えば、画像形成基材の画像形成面が互いに同質な複数の画像形成物であって、重合パターン画像と基礎画像とを個別に形成した複数の画像形成物を用いて位置ずれ検出を行ってもよいのである。
また、本項の態様の検出方法によって検出される「2像相互間位置ずれ」すなわち2つのパターン画像の位置ずれは、「位置ずれ量」といった狭い概念ではなく、位置ずれの有無,位置ずれ方向,位置ずれ量と何らかの基準量との大小といった種々のもの含む概念である。また、本項の態様の検出方法は、2色間の位置ずれを検出する方法についてのみ言及するものとなってるが、例えば、本項に記載した3つの工程を繰り返し、カラー画像を形成する複数色のうちの他の色と、上記2色のうちの少なくとも一方との位置ずれを検出し、複数色のすべての相対的な位置ずれを検出するような検出方法とすることが可能である。
本項に記載の態様における「重合パターン画像」は、位置ずれの検出における主たる色彩情報の取得源となるものである。重合パターン画像は、それの色彩が重ね合わせる2つのパターン画像の位置ずれに応じて変化し、その色彩の変化が検出し得るものであればよく、当該画像の具体的な態様は、特に限定されるものではない。言い換えれば、「2つのパターン画像」は、それらの相互位置ずれによって重合パターン画像の色彩の変化を生じさせるようなパターンのものとすればよい。具体的には、後に説明するような一方向に平行に並ぶ複数の画線を有するようなパターンのものを始めとして、複数の画線が格子状に配置されたようなパターン、複数の点が散在するようなパターン、中心を互いに同じとする複数の環状の画線を有するようなパターン等、種々のパターンを有するものを採用することが可能である。
本項に記載の態様における「基礎画像」は、重合パターン画像との関係において補助的な画像であり、位置ずれ検出において参照される色彩情報を取得するための画像である。その意味において、「基礎画像」は「参照画像」と呼ぶことができ、「基礎色彩情報」は「参照色彩情報」と呼び換えることができる。具体的には、例えば、上述したように、カラー画像形成装置の装置コンディション(後述する)等、検出精度に影響を及ぼす諸要因(以下、「精度阻害要因」という場合がある)によるその影響を大きさを把握可能な色彩情報を取得するための画像とすることができる。基礎画像は、上述した「一方色基礎画像」、「他方色基礎画像」、「重合色基礎画像」を含むものである。
基礎画像のうち、「一方色基礎画像」および「他方色基礎画像」は、ともに単一色画像であり、カラー画像を形成する単一色の色彩そのものに関する精度阻害要因の影響を把握するための色彩情報を取得する目的のものとすることができる。詳しく言えば、例えば、カラー画像形成装置の経年変化,画像形成デバイスの好不調,使用色材の種類,温度等その装置が置かれている環境等の装置状態、画像形成条件等(以下、それらを総称して、「装置コンディション」という場合がある)が変化すれば、色材の目付け量(厚さ等)が変化する等して、形成画像の単一色が着色された部分の色彩が変化することがある。この色彩の変化が上記精度阻害要因となって、検出精度を低下させることになるのである。一方色基礎画像および他方色基礎画像は、そのような要因の影響を排除あるいは緩和する目的で用いることができる。そのような目的の場合には、一方色基礎画像、他方色基礎画像は、具体的には例えば、所定面積の領域において均一に単一色が着色されるようなパターン(いわゆるべた塗りとなるようなパターンであり、以下、「ベタ着色パターン」という場合がある)の基礎画像とすることができる。
一方、基礎画像のうち、「重合色基礎画像」は、2つの単一色が重ね合わされた基礎画像であり、カラー画像を形成する重合色(「混合色」と呼ぶことも可能である)の色彩に関する精度阻害要因の影響を把握するための色彩情報を取得する目的のものとすることができる。上述したように、装置コンディションの変化等により形成画像の単一色の着色部分の色彩が変化すれば、重合色の着色部分の色彩も、それに応じて変化することになる。また、その変化は、2つの単一色の色彩の変化が複合し、また、重ね合わされることによる影響もあり、単一色の着色部分の色彩の変化よりも大きくなることがある。重合色基礎画像は、そのような要因の影響を排除あるいは緩和する目的で用いることができる。そのような目的の場合には、重合色基礎画像は、具体的には例えば、一方色基礎画像および他方色基礎画像と同様、ベタ着色パターンとすることができる。
また、先の「一方色基礎画像」および「他方色基礎画像」は、形成された重合パターン画像を構成する2つのパターン画像のパターンに関する精度阻害要因の影響を把握するための色彩情報を取得する目的のものとすることができる。詳しく言えば、例えば、装置コンディションが変化すれば、色材の付着させられる量が変化し、その変化に起因して、パターンにおける着色部の面積率(以下、「着色面積率」という場合がある)が変化する。具体的に言えば、付着量が増加すれば、着色部のエッジが非着色部に進出する現象(いわゆる「滲み」という現象)が生じるが、そのような現象によって着色面積率が変化する。そのようなパターンの変化が上記精度阻害要因となって、重合パターン画像の色彩と2像相互間位置ずれとの関係を変化させ、その変化が影響して、検出精度が低下するのである。また、例えば、実際のパターン画像の着色面積率が設定されている面積率と相違する場合、2つのパターン画像に相対位置ずれが生じている場合であっても、ずれ量が小さいときには、重合パターン画像の色彩情報が変化しないといった現象が生じ得る。つまり、着色面積率が変化した場合に、ずれ量検出不能範囲が存在する場合がある。このずれ量検出不能範囲も検出精度低下の一因であり、その範囲の大きさを把握することは、より信頼度の高い色ずれ検出を実現することに繋がるのである。一方色基礎画像および他方色基礎画像は、そのような要因の影響を排除する目的で用いることができる。そのような目的の場合には、一方色基礎画像、他方色基礎画像は、具体的には、例えば、重合パターン画像を構成するパターン画像のパターンと同じパターンを有する基礎画像、つまり、パターン基礎画像とすることができる。
また、本項においては、基礎色彩情報に、非着色の画像形成基材(厳密には、それの画像形成面)の色彩情報も含まれている。この情報も、先の基礎画像の色彩情報と同様、精度阻害要因の影響を把握するための色彩情報を取得する目的のものとすることができる。例えば、画像形成基材の色彩が変われば、重合パターン画像における非着色部の色彩が変化し、その結果として、重合パターン画像の色彩が変化することになる。つまり、画像形成基材の色彩情報に依拠して位置ずれ検出を行えば、その検出精度が向上することになる。なお、画像形成部材の非着色部は、何らの着色部も存在しない基礎画像、すなわち、基礎画像の一種としての無色基礎画像と観念し、そのように扱うことも可能である。
本項の態様において、基礎色彩情報として取得される色彩情報として、すべての種類の基礎画像、すなわち、一方色基礎画像、他方色基礎画像、重合色基礎画像の各々の色彩情報と、画像形成基材の色彩情報とのすべてが、必ずしも必要とされない。目的等に応じて、また、各単一色画像,重合色画像の形成特性等に応じて、それらのうちの1種以上のものを取得してもよい。より高精度の検出が得られるという理由からすれば、それらの全ての種類の色彩情報が取得されることが望ましい。また、各種類の基礎画像が1つであることに限定されず、いずれか1つ以上の種類の基礎画像が複数設けられ、それら複数の基礎画像から、複数の色彩情報を取得してもよい。裏を返せば、検出において用いる画像形成物において、各種類の基礎画像の各々は、1つだけ設けられるものであってもよく、また、目的に応じ複数設けられるものであってよい。また、画像形成物は、全ての種類の基礎画像が設けられたものであってもよく、また、目的に応じて、それらのうちの1以上のものが設けられたものであってよいのである。極端に言えば、画像形成基材の色彩情報のみを基礎色彩情報とする場合は、上記基礎画像が設けられていない画像形成物を用いることも可能である。
また、本項に記載の態様において、「色彩情報」とは、色相,明度,彩度等を含む概念であり、数値化された情報だけでなく、人間が視覚によって識別可能な色の差異等を含む広い概念である。後に説明する「色彩値」は、数値化された色彩情報の1つであり、特に、高精度の位置ずれ検出を行う場合は、色彩情報として色彩値を採用することが望ましい。色彩値を用いる場合、具体的には、マンセル表色系,L***表色系,L**h表色系,ハンターLab表色系,XYZ(Yxy)表色系等の各種表色系の各パラメータや色差、三刺激値(X,Y,Z)等から選ばれる1以上のものを採用することが可能である。なお、「色彩情報」は広く解釈し、色彩値から得ることのできる二次的な情報をも含む概念である。例えば、後に詳しく説明するところの、パターン基礎画像の着色された部分の面積率を指標する着色面積率指標値等も、色彩情報に含まれる。
また、本項に記載の態様おいて、検出対象となる位置ずれの方向は、特に限定されるものではない。1以上の方向の位置ずれを検出するものであればよい。一般的にカラー画像形成装置は2次元的な画像を形成するものが多く、その場合は、交差する2方向の位置ずれ検出することが望ましい。ある重合パターン画像が、一方向における位置ずれを検出するようなパターンを有する2つのパターン画像である場合、例えば、そのパターンの向きが変更される等して形成された別の重合パターン画像の色彩情報をも取得し、その取得した情報に依拠する検出を行うことにより、容易に、2次元的な色ずれ検出が可能となる。
(2)前記重合パターン色彩情報取得工程が、前記重合パターン色彩情報として、前記重合パターン画像の色彩値を取得する工程を含み、
前記位置ずれ検出工程が、(a)前記重合パターン画像の色彩値と、それぞれがその画像を構成する構成部分であるところの、前記2色の一方のみによって形成された部分である一方色部、他方のみによって形成された部分である他方色部、前記2色が重なり合って形成された部分である重合色部、前記2色のいずれもが存在しない部分である無色部の4つの構成部の各々の色彩値およびそれら4つの構成部の面積比を示す指標である面積比指標値との関係、および、(b)前記4つの構成部の面積比指標値と前記2像相互間位置ずれの量である2像相互間位置ずれ量との関係とに依拠して、前記重合パターン画像の色彩値から前記2像相互間位置ずれ量を検出する工程を含む(1)項に記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様は、位置ずれ検出の手法を具体的なものに限定した態様である。2つの単一色画像を重ね合わせた画像の場合、その画像には、上記4つの構成部分が存在する。その4つの構成部分の各々は、その各々固有の色彩を有するため、その4つの構成部分の面積比が異なれば、重ね合わせた画像そのものの全体の色彩(「平均的な色彩」ということもできる)が異なることになる。具体的に言えば、例えば、各構成部の色彩値をCn、画像全体に占める面積率Snとすれば、重ね合わせた画像の色彩値Cは、概して、
C=Σαn・Cn・Sn
となる(αnは係数である。条件によって定数ともなり変数(関数)ともなる)。ここに掲げた関係式は一例であるが、そのような関係(以下、「面積比・色彩関係」という場合がある)が、上記2つの関係の前者に相当する。また、2つのパターン画像を重ね合わせた画像は、それらパターン画像が位置ずれを生じれば、上記4つの構成部の面積比が変化する。2つのパターン画像のパターンを適切化すれば、その位置ずれ量に応じて面積比が決定されるような関係(以下、「ずれ量・面積比関係」という場合がある)が成立する。この関係が、上記2つの関係の後者に相当する。本項に記載の態様は、位置ずれ検出工程を、そのような2つの関係に基づいて、2像相互間位置ずれ量を検出する工程としたものであり、画像の色彩値から位置ずれ量を容易に求めることが可能となる。
本項に記載の態様は、数値化した色彩情報である色彩値に基づく検出を行うため、基礎色彩情報取得工程、重合パターン色彩情報取得工程において、先に述べたような測色装置によって、色彩情報を取得することが望ましい。色彩値は、先に述べたうような各種のものが使用できるが、上記面積比・色彩関係の線形性に鑑みた場合は、三刺激値を用いることが望ましい。また、位置ずれ検出工程は、取得した色彩値からずれ量を算出等する工程であることから、コンピュータ等を用いて当該工程を行うことが望ましい。また、コンピュータ等を用いて行う場合、上記2つの関係は、式,関数等の形で当該コンピュータに記憶させ、重合パターン画像の色彩値から、演算によって、位置ずれ量を算出することができる。また、上記2つの関係の少なくとも一方をデータマップの形で記憶させておき、そのマップを参照することで、ずれ量を求めるようにすることも可能である。
なお、本項における「面積比指標値」は、面積比を直接的あるいは間接的に示す各種のパラメータを意味する。例えば、各構成部のいずれかを基準とする面積比、合計を100%とする各構成部の占有率、一方向に各構成部が周期的に配列されるような画像である場合における各構成部のその一方向における長さの比等、種々のものを採用することが可能である。
(3)前記基礎色彩情報取得工程が、前記基礎色彩情報として、前記一方色基礎画像、前記他方色基礎画像、前記重合色基礎画像の少なくとも1つとして形成されたところの全ての部分が着色された少なくとも1つの基礎画像の色彩値と、前記画像形成基材の色彩値との少なくとも一方の色彩値を取得する工程を含み、
前記位置ずれ検出工程が、
その取得された少なくとも一方の色彩値に基づいて前記4つの構成部のうちの少なくとも1つのものの色彩値を定め、その定めた色彩値に基づいてその前記2像相互間位置ずれ量を検出する工程を含む(2)項に記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様には、具体的に言えば、例えば、基礎色彩情報として、先に説明したところの、カラー画像を形成する単一色と重合色との少なくとも1つの色彩(画像形成基材の色彩をも含む)そのものに関する精度阻害要因の影響を把握するための色彩情報を取得すべく、ベタ着色パターンの基礎画像の色彩値を基に重合パターン画像の構成部の色彩値を特定し、その特定した色彩値に基づいて位置ずれ量を検出する態様が含まれる。位置ずれ検出の際、4つの構成部の色彩値の少なくとも1つに、理論的に定めれた色彩値ではなく実際の重合パターン画像を構成している色の色彩値を採用するため、正確な色ずれ検出が可能となる。なお、より正確な色ずれ検出を行う場合は、4つの構成部の全ての色彩値を特定できるように、すべての種類の基礎画像の色彩値と、画像形成基材の色彩値を取得することが望ましい。なお、「全ての部分が着色された」とは、画像のすべての部分が単一色あるいは重合色によって均一に着色されていることが望ましい。
(4)前記基礎色彩情報取得工程が、前記基礎色彩情報として、前記一方色基礎画像と前記他方色基礎画像との少なくとも1つとして形成されたところの、前記2つのパターン画像と同じパターンの2つの画像のうちの少なくとも1つであるパターン基礎画像の、着色された部分の面積率を指標する着色面積率指標値を取得する工程を含み、
前記位置ずれ検出部が、
前記着色面積率指標値に基づいて前記面積比指標値を定め、その定めた面積比指標値に基づいて前記2像相互間位置ずれ量を検出する工程を含む(2)項または(3)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様は、基礎色彩情報として、先に説明したところの、形成された重合パターン画像を構成する2つのパターン画像のパターンに関する精度阻害要因の影響を把握するための色彩情報を取得べく、実際のパターン画像とおなじパターンの基礎画像の着色面積率を取得し、その取得した面積率に基づいて各構成部の面積比を特定し、その特定した面積比に基づいて位置ずれ量を検出するものである。位置ずれ検出の際、2つのパターン画像の少なくとも一方の着色面積率に、理論的に定められた面積率ではなく実際のパターン画像の面積率を採用するため、正確な色ずれ検出が可能となる。なお、より正確な色ずれ検出を行う場合は、両方のパターン画像の着色面積率を取得することが望ましい。
なお、本項における「着色面積率指標値」は、着色面積率を直接的あるいは間接的に示す各種のパラメータを意味する。例えば、画像全体を100%とする着色部の面積率、着色部と非着色部との面積比、一方向に各構成部が周期的に配列されるような画像である場合における着色部と非着色部とのその一方向における長さの比等、種々のものを採用することが可能である。
(5)前記2つのパターン画像が、互いに同じパターンとして設定された(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様は、パターン画像のパターンについての限定に関する。本態様のように、2つのパターン画像のパターンを互いに同じものとすれば、前述のずれ量・面積比関係が適切な重合パターン画像が得られる。
(6)前記2つのパターン画像が、2像相互間位置ずれの検出方向と交差する方向に互いに平行に延びる複数の画線が間隔をおいて並ぶようなパターンとして設定された(1)項ないし(5)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様は、パターン画像のパターンについての限定に関する。本項のようなパターンを有するパターン画像を用いれば、一方向において、重合パターン画像の適切なずれ量・面積比関係が得られ、その方向のずれ量の検出が容易となる。
(7)前記2つのパターン画像が、太さが均一かつ互いに等しい前記複数の画線がその太さと同じ間隔を隔てて周期的に並ぶようなパターンとして設定された(6)項に記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様によれば、線形性の高いずれ量・面積比関係を有する重合パターン画像が得られ、そのような重合パターン画像を用いたずれ量検出の検出精度はより高いものとなる。
(8)前記2つのパターン画像が、前記重合パターン像の設定された寸法形状の一部分の色彩情報がその重合パターン画像のいずれの箇所においても一定となるようなパターンを有するものとされた(1)項ないし(7)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項の態様によれば、重合パターン色彩情報取得工程における色彩情報の取得が容易となる。具体的に言えば、測色装置を用いて色彩情報を取得する場合、測色装置の測色領域を上記設定寸法形状の領域とすれば、画像形成物と測色装置との相対位置関係、つまり、画像形成物における測定箇所に対する自由度が高く、画像形成物の測色装置に対する位置決めを比較的ラフに行えることになる。
(9)当該色ずれ検出方法が、
前記カラー画像形成装置を用いて、前記一方色基礎画像と前記他方色基礎画像と重合色基礎画像との少なくとも1つを画像形成基材に形成する基礎画像形成工程を含む(1)項ないし(8)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様は、基礎画像を形成する工程をも色ずれ検出方法に含ませた態様である。
(10)当該色ずれ検出方法が、
前記カラー画像形成装置を用いて、前記重合パターン画像を画像形成基材に形成する重合パターン画像形成工程を含む(1)項ないし(9)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
本項に記載の態様は、重合パターン画像を形成する工程をも色ずれ検出方法に含ませた態様である。
(21)複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置を制御する制御装置であって、
前記カラー画像形成装置の色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる基礎画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つの基礎画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる基礎画像形成制御部と、
前記2色の各々による2つのパターン画像を重ね合わせた重合パターン画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる重合パターン画像形成制御部と
を含むカラー画像形成装置制御装置。
本項以下の、一連の態様は、カラー画像形成装置の制御装置のカテゴリーに属する態様である。本項に記載の態様によれば、先に説明した基礎画像と重合パターン画像とを、カラー画像形成装置に形成させることができるため、カラー画像形成装置の実用性を向上させることが可能である。なお、本項の態様の制御装置は、具体的には、コンピュータを主体とする装置とすることができる。また、本項の制御装置は、制御対象となるカラー画像形成装置からは独立したものであってもよく、そのカラー画像形成装置の一部をなすものであってもよい。
(22)当該制御装置が、
自身に入力される前記2つのパターン画像相互間の位置ずれの情報である2画像相互間位置ずれ情報に基づいて、前記カラー画像成形装置が形成する前記2色の各々による2つの単一色画像の形成位置の相対位置関係を変更する相対位置関係変更制御部を含む(21)項に記載のカラー画像形成装置制御装置。
本項の態様によれば、位置ずれ情報に基づいて、カラー画像形成装置を調整することが可能となり、カラー画像形成装置によって形成されるカラー画像を高品位なものとすることが可能となる。相対位置関係の変更態様は、特に限定されるものではなく、カラー画像形成装置に応じて適切な態様とすればよい。具体的には、例えば、各単一色の画像を形成するための画像形成デバイスと画像形成基材と相対移動させて、設定された相対位置において色材を画像形成基材に付着させることでカラー画像を形成するようなカラー画像形成装置の場合、例えば、単一色画像についての画像形成座標の装置座標に対するオフセット値を変更することにより、単一色画像の画像形成位置を変更することが可能である。なお、単一色画像の画像形成位置を調整する機能をカラー画像形成装置が有している場合は、本項における相対位置変更制御部は、カラー画像形成装置に画像形成位置を変更する指示を与える機能を有するものとなる。
本項における相対位置関係変更制御部は、後に説明する位置ずれ検出部の検出結果としての位置ずれ情報が自動的に入力されて、上記相対位置関係を変更するものであってもよく、また、当該制御装置とは別の検出装置等によって取得された位置ずれ情報が通信等によって入力され、その送られてきた情報を基に上記相対位置関係を変更するものであってもよい。さらには、位置ずれ情報が操作パネル等から操作者によって入力され、その入力された情報に基づいて、上記相対位置関係が変更されるものであってもよい。なお、上記「自動的」とは、トリガとしての操作者の操作が行われる場合をも含む概念であり、本明細書において、「自動的」とは、特に断りのない限り、その意味で用いることとする。
(23)当該制御装置が、
測色装置を備えた前記カラー画像形成装置を制御するものあり、
その測色装置に、前記少なくとも1つの基礎画像の色彩情報と、それら2色のいずれもが着色されていない画像形成基材の色彩情報との少なくとも一方を含む基礎色彩情報を取得させる基礎色彩情報取得制御部と、
前記測色装置に、前記重合パターン画像の色彩情報である重合パターン色彩情報を取得させる重合パターン色彩情報取得制御部と、
前記測色装置によって取得された前記基礎色彩情報と前記重合パターン色彩情報とに基づいて、前記2つのパターン画像像の相互間の位置ずれである2像相互間位置ずれを検出する位置ずれ検出部と
を含む(21)項または(22)項に記載のカラー画像形成装置制御装置。
本項に記載の態様は、カラー画像形成装置が測色装置を備え、当該制御装置がその測色装置をも制御する態様である。測色装置は、先に説明したように各種の測色計を主体として構成されるものであってもよく、また、画像読取装置と画像処理装置とを含んで構成されるようなものであってもよい。なお、測色装置の一部が、当該制御装置の一部分を構成するような態様であってもよい。また、本項に記載の位置ずれ検出部は、それが行う位置ずれ検出の具体的なプロセスに関して、前記(2)項ないし(4)項に記載された技術的特徴を付加した態様のものとすることが可能である。
(24)当該制御装置が、前記カラー画像形成装置によって形成される前記2つのパターン画像のうちの少なくとも一方のパターンを変更するパターン変更制御部を含む(1)項ないし(23)項に記載のカラー画像形成装置制御装置。
本項に記載の態様によれば、状況に応じてパターン画像のパターンを変更できるため、例えば、実際に形成されたパターンの変化等による精度阻害要因の影響を排除あるいは緩和した状態での色ずれ検出が可能となる。なお、本項におけるパターン変更部は、操作者の任意の操作に基づいて任意にパターンを変更可能なものであってもよく、また、後の項の態様のように、上記測色装置の測定結果によって、その測定結果に応じて自動的に変更することが可能なものであってもよい。なお、本項におけるパターン変更部は、カラー画像形成装置においてパターンに関するデータが記憶されているような場合において、カラー画像形成装置にそのデータを変更させるような態様も含まれる。また、より精度の高い検出という観点からすれば、2つのパターン画像の両者を変更可能であることが望ましい。
(25)前記基礎画像形成制御部が、前記一方色基礎画像と前記他方色基礎画像との少なくとも1つであるところの、前記2つのパターン画像と同じパターンの2つの画像のうちの少なくとも一方であるパターン基礎画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる制御部を含み、
当該制御装置が、
測色装置を備えた前記カラー画像形成装置を制御するものあり、
その測色装置に、前記パターン基礎画像の色彩情報を取得させるパターン基礎画像色彩情報取得制御部を含み、
前記パターン変更制御部が、自身に入力される前記パターン基礎画像の色彩情報に基づいて、前記2つのパターン画像のうちの少なくとも一方のパターンを変更する制御部を含む(24)項に記載のカラー画像形成装置制御装置。
本項に記載の態様は、自身が備える測色装置によって取得された色彩情報に基づき、パターンを変更可能な態様である。適切なパターンの基礎画像を形成させることができるため、カラー画像形成装置の実用性を、より向上させることが可能である。なお、パターン変更部は、操作者によって入力された上記パターン画像の色彩情報に基づいてパターンを変更するものであってもよく、また、測色装置から送信された上記パターン画像の色彩情報に基づいて自動的に変更するものであってもよい。また、なお、パターン画像の色彩情報は、上記基礎色彩情報の一種であり、パターン基礎画像色彩情報取得制御部は、上記基礎色彩情報取得制御部の一部とすることもできる。
なお、本項に記載の技術的特徴、すなわち、パターン基礎画像の色彩情報に基づいて、パターン像のパターンを変更することを、先に説明した色ずれ検出方法に関する態様に付加することが可能である。つまり、(1)項ないし(10)項の態様のいずれかの色ずれ検出方法を、パターン基礎画像の色彩情報に基づいて、パターン像のパターンを変更する工程を含む態様のものとすることが可能である。
(26)当該制御装置が、
画像情報を読み取る画像情報読取装置と、その画像情報読取装置によって取得された画像情報から色彩情報を得るための処理を行う画像処理部とを含む測色装置を備えた前記カラー画像形成装置を制御するものである(21)項ないし(25)項のいずれかに記載のカラー画像形成装置制御装置。
本項に記載の態様は、例えば、スキャナ等の画像情報読取装置を備えたカラー画像形成装置を制御対象とする態様であり、いわゆる複合機に対して好適な態様となる。本項の態様は、例えば、画像情報情報読取装置を制御して画像情報を読み取らせる画像情報読取制御部を備え、前述した基礎画像色彩情報制御部,重合パターン色彩情報取得制御部,パターン基礎画像色彩情報取得制御部が、この画像情報読取制御部を介した制御を行うことで画像情報読取装置に基礎画像,重合パターン画像の画像情報を取得させ、画像処理部にそれらの画像の色彩情報を取得させるようた態様とすることが可能である。なお、画像処理部は、当該制御装置の一部を構成するものであってもよい。
(31)複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置を制御するためにコンピュータによって実行される制御プログラムであって、
前記カラー画像形成装置の色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる基礎画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つの基礎画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる基礎画像形成ステップと、
前記2色の各々による2つのパターン画像を重ね合わせた重合パターン画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる重合パターン画像形成ステップと
を含むカラー画像形成装置制御プログラム。
本項に記載の態様は、制御プラグラムのカテゴリーに属する態様であり、本項の態様の制御プログラムを用いれば、先に説明した基礎画像と重合パターン画像とを、カラー画像形成装置に形成させることができるため、カラー画像形成装置の実用性を向上させることが可能である。なお、上記制御装置に関する各態様の技術的特徴を付加した態様とすることが可能である。端的に言えば、上記(22)項ないし(25)項の記載あるいはそれらに関する説明の記載における「○○○部」,「○○○制御部」を「○○○ステップ」と読み換えた記載の態様の制御プログラムとすることもできるのである。
(41)(31)項に記載のカラー画像形成装置制御プログラムがコンピュータによって読取可能に記録された記録媒体。
本項に記載の態様は、記録媒体のカテゴリーに属する態様であり、先の制御プログラムの態様同様、記録されているプログラムが、上記制御装置に関する各態様の技術的特徴を付加された態様のものであってもよい。
(51)複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置の色ずれを検出するために用いられる画像形成物であって、
1つの画像形成基材に、前記カラー画像形成装置によって、(A)前記カラー画像形成装置色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つ基礎画像と、(B)前記2色の各々による2つのパターン画像が重ね合わされて形成された重合パターン画像とが形成された色ずれ検出用画像形成物。
本項に記載の態様は、カラー画像形成装置によって形成された画像形成物のカテゴリーに属するものである。本項の態様の画像形成物を用いれば、そのカラー画像形成装置の色ずれを、高精度で検出することが可能となる。なお、重合パターン画像を構成するパターン画像に関して、前記(5)項ないし(8)項に記載の技術的特徴を付加した態様とすることも可能である。
以下、本発明の一実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<1.カラー画像形成装置のハード構成の概要>
本発明の色ずれ検出が適用される対象装置であカラー画像形成装置は、図1に模式的に示すようなプリンタ装置10である。このプリンタ装置10は、イメージスキャナを備える複合機であり、ハード的に言えば、プリンタ部12,スキャナ部14,それらを制御する制御部16,操作パネル18等を含んで構成されている。
プリンタ部12は、インクジェット方式の一般的な構造のものである。色材としてのインクは、黒インク(b)と、シアン(c),マゼンタ(m),イエロー(y)の三色のカラーインクを使用する(以下、それぞれのインク色を、b,c,m,yと表す場合がある)。それぞれのインクは、所定の収容容器に収められ、それら収容容器は、プリンティングヘッド20(以下、単に「ヘッド20」と略す場合がある)に装着されている。ヘッド20は、それぞれがノズルを備えてそれぞれのインクを射出する3つの画像形成デバイスを有するとともに、ヘッド移動装置22に保持されている。このヘッド移動装置22によって、ヘッド20は、図に示す横方向であるY方向に、一体的に移動させられる。画像形成基材である印刷用紙24(以下、「シート24」という場合がある)は、プリンタ装置の背面側から1枚ずつ供給され、シートフィード装置26によって、送り方向であるX方向に送られるようにされている。ヘッド移動装置22によってヘッド20がY方向に往復運動させられつつ、シート24がシートフィード装置26によってX方向に間欠的に送られることで、シート24の全面に画像が印刷される。
スキャナ部14は、フラットベッド方式の一般的な構造のものである。受光素子であるCCD素子と光源であるLED素子とがそれぞれY方向に一直線上配置された読取デバイスであるスキャニングヘッド30が、ヘッド移動装置32によってX方向に移動させられる構造とされている。スキャニングヘッド30がヘッド移動装置32によって、一方向に移動されられることで、ベッドに載置された読取対象物の表面に形成された画像が、イメージとして取り込まれる。
制御部16は、CPU,RAM,ROM,画像処理ユニット,入出力インタフェース,それらを繋ぐバス等を含んで構成されるコンピュータを主体とするものである。制御部16は、プリンタ部12を制御するものであり、カラー画像形成装置制御装置として機能するものとなっている。
なお、後に詳しく説明するが、本プリンタ装置10では、色ずれ検出に関する色彩情報を取得するための装置としてスキャナ部18が利用されるが、オプションとして、測色計34を接続できるようになっており、その測色計34を使用して、上記色彩情報を取得することも可能とされている。
<2.カラー画像の形成の概要と色ずれ>
プリンタ装置10のプリンタ部12は、外部コンピュータの制御下で、印刷処理を行う。カラー画像の印刷は、図2に示すように、シアン(c),マゼンタ(m),イエロー(y)の3色のインクによる単一色画像を重ね合わせることによって行われる。極めて単純化して説明するが、外部コンピュータから送られてくる3つの単一色画像の画像データは、仮想座標上(x,y)の着色点の集合データとなっており、その一方で、プリンタヘッド20は、装置座標(X,Y)上の指示位置においてインクを射出することによって単一色画像を形成するようにされている。そのため、単一色画像の画像データにおける仮想座標(x、y)の着色点データは、制御部16において、装置座標(X,Y)上の着色点データに変換され、その変換した着色点データに基づいて、そのデータの示す装置座標(X,Y)上の位置にヘッド20が位置する場合に、インクが射出されて単一色画像が印刷される。3色の各インクによる単一色画像は、ヘッド20とシート24との相対移動において同時に印刷されるようになっており、1回のプリント動作で、カラー画像が印刷される。なお、上述した座標変換は、仮想画像(x,y)上の着色点の各座標値に対してに、設定されたオフセット値(Δx,Δy)を加算することによって行われる。ヘッド20に設けられた各色のノズルは、ヘッド20における位置がそれぞれ異なっていることから、オフセット値(Δx,Δy)は、各色ごとに存在している(シアン:Δxc,Δyc、マゼンタ:Δxm,Δym、イエロー:Δxy,Δyy)。
以上のようにカラー画像が印刷されるため、ノズルのヘッド20に対する位置ずれ等、何らかの理由によって各色の単一色画像相互間の位置ずれが生じた場合に、そのカラー画像は色ずれを生じることになる。単一色画像相互間の位置ずれが生じた場合、各色のオフセット値(Δx,Δy)のうちの1以上のものを変更することによって、その位置ずれを解消あるいは緩和することが可能である。後に詳しく説明するが、本プリンタ装置10は、各色の単一色画像相互間の位置ずれを検出するのに利用されるテストシートを作製する機能を備え、また、そのシートを用いてその位置ずれの量を検出するとともに、その位置ずれを解消あるいは緩和する機能を備えている。
<3.カラー画像形成装置制御装置の機能構成>
カラー画像形成装置制御装置としての制御部16は、図2に機能ブロック図で示すような機能構成となっている。このブロック図は、本発明に関係の深い部分を中心に表したものである。なお、ブロック図に示す矢印線のうち、二重線で示すものは、主に、色彩情報を始めとする色ずれ関連情報の流れを示し、単線のものは、主に、指示,指令情報の流れを示すものである。なお、ブロック図に示されている各機能部の機能についての説明はは、別の項にて詳しく行うため、この項では、簡単に行うものとする。
制御部16は、入出力インタフェース(I/O)50を有しており、スキャナ部14,プリンタ部12,操作パネル18,オプションとしての測色計34,外部コンピュータ52は、このI/O50のポートに接続される。制御部16は、スキャナ部14,プリント部12の各々の動作を制御するスキャナ部動作制御部54,プリンタ動作制御部56を有している。本プリンタ装置10は、通常の印刷処理,画像情報読取処理は、外部コンピュータ52の指令およびそれから入力される情報に基づいて行うようにされており、スキャナ部動作制御部54,プリンタ部動作制御部56は、そのような通常処理に関するスキャナ部14,プリント部12の制御を行うようにされている。
色ずれ検出に関連する処理(以下、「色ずれ検出関連処理」という場合がある)を行う制御部として、制御部16は、位置ずれ検出用の画像をシート24に印刷するための処理を行う画像形成制御部60を有している。画像形成制御部60は、後に詳しく説明する色ずれ検出用画像である基礎画像,重合パターン画像の各々を印刷するための処理を行う制御部として、基礎画像形成制御部62,重合パターン画像形成制御部64をそれぞれ有している。
また、制御部16は、色ずれ検出用画像が印刷された色ずれ検出用画像形成物であるテストシートから色ずれ検出に用いられる色彩情報を取得する処理を行う制御部として、色彩情報取得制御部66を有しており、その色彩情報取得制御部66は、基礎画像,重合パターン画像の各々の色彩情報を取得するための処理を行う基礎色彩情報取得制御部68,重合パターン色彩取得制御部70の各々を有している。なお、スキャナ部14を利用して色彩情報を取得する場合は、画像情報読取制御部72を介してスキャナ部動作制御部54に指令が送られ、また、スキャナ部14によって読み取られた画像情報は、画像処理部74にて色彩情報に変換される。
また、制御部16は、取得された色彩情報を基に各色の画像相互間の位置ずれを検出する処理を行う部として、位置ずれ検出部80を備えている。さらに、制御部16は、色ずれ関連処理において用いられる各種情報を格納する情報格納部90を有している。この情報格納部90は、書き換え可能かつ不揮発性のメモリを主体とするものである。情報格納部90には、後に詳しく説明する検出用画像のパターンデータ、面積比・色彩関係,ずれ量・面積比関係の演算式データ、前述のオフセット値等が格納されている。また、さらに、制御部16は、位置ずれ検出部80の検出結果を基に情報格納部90に格納されている各種の情報を変更するための処理を行う制御部として格納情報変更制御部92を備えており、その格納情報変更制御部92は、後に説明するパターン画像(検出用画像の一種)のパターンデータを変更するための処理を行うパターン変更制御部94、オフセット値を変更するための処理を行う相対位置関係変更制御部96を備えている。
<4.色ずれ検出用画像形成物>
本プリンタ装置10の色ずれを検出するために用いる色ずれ検出用画像形成物であるテストシートは、図4に模式的に示すように、シート24に、互いに同じ寸法の概ね正方形をなす複数の検出用画像が印刷されたものである。テストシート100は、3つの検出領域102,104,106を含んでいる。それぞれの領域は、図の上方から、それぞれ、シアン−マゼンタ検出領域102,マゼンタ−イエロー検出領域104,イエロー−シアン検出領域106であり、それぞれの検出領域の検出用画像は、その領域の名前に示す2色のうちの少なくとも一方を用いて印刷されている。3つの検出領域102〜106は、色の違いを除いて同じ構成となっている。
3つの検出領域102〜106を代表して、シアン−マゼンタ検出領域102について説明すれば、その領域102には、図5に示すように、5つの基礎画像110〜118と、2組に分類できる6つの重合パターン画像120〜134とが印刷されている。基礎画像110〜118は、色ずれの検出における参照画像であり、色ずれ検出の基礎となる情報である基礎色彩情報の取得源となる検出用画像である。基礎画像110は、シアンとマゼンタとの一方であるシアンのインクによってのみ印刷された単一色の基礎画像(一方色基礎画像)であり、画像の全ての部分が着色された画像、詳しくは、画像の全体が均一に印刷された画像(「ベタ着色パターンの画像」,あるいは、単に「ベタ画像」という場合がある)である。基礎画像112は、シアンとマゼンタとの他方であるマゼンタのインクによってのみ印刷された単一色の基礎画像(他方色基礎画像)であり、基礎画像110と同様に、ベタ画像である。基礎画像114は、シアンのベタ画像と、マゼンタのベタ画像とが重ね合わされた基礎画像(重合色基礎画像)である。それらに対して、基礎画像116,118は、後に説明する重合パターン画像120〜124を構成するパターン画像と同じパターンを有する画像(パターン基礎画像)であり、基礎画像116は、シアンのインクによってのみ印刷された一方色基礎画像とされ、基礎画像118は、マゼンタのインクによってのみ印刷された他方色基礎画像とされている。
重合パターン画像120〜134は、色ずれ検出のための主たる色彩情報を取得する取得源となる画像であり、設定されたパターンに基づくシアンのパターン画像と、同じパターンに基づくマゼンタのパターン画像とが重ね合わされた画像である。そのパターンは、互いに平行に延びる複数の画線が間隔をおいて並ぶように設定されたものであり、また、複数の画線は、太さ(L/2)が互いに等しく、その太さと同じ間隔(L/2)をおいて周期的(1周期=L)に並ぶように設定されたものである。パターン画像における着色部の面積率を着色面積率Kと定義すれば、シアン色のパターン画像の着色面積率Kc、マゼンタ色のパターン画像の着色面積率Kmは、ともに1/2となっている。
重合パターン画像120〜134は2つのグループに分けることができる。一方のグループに属する重合パターン画像120〜124は、画線がY方向に並ぶように印刷されており、他方のグループに属する重合パターン画像130〜134は、パターン画像120〜124を90゜時計回りに回転して印刷したものに相当し、X方向に画線が並ぶように印刷されている。それぞれのグループにおいて中央に位置する重合パターン画像120および130は、シアン,マゼンタの2つのパターン画像が、理論的には、つまり、それらの位置ずれが生じないという前提においては、それらがぴったりと重なり合うように設定された印刷位置(実際の印刷位置は位置ずれを生じている場合がある)に印刷されている。それに対して、重合パターン画像122は、シアンのパターン画像とマゼンタの2つのパターン画像が、理論的にはY方向に設定量だけ相対的にずれるように設定された印刷位置に印刷され、重合パターン画像124は、理論的には2つのパターン画像が重合パターン画像122の場合とは逆の方向に同じ設定量だけ相対的にずれるように設定された印刷位置に印刷されている。また、同様に、重合パターン画像132は、理論的には2つのパターン画像がX方向に設定量だけ相対的にずれるように設定された印刷位置に印刷され、重合パターン画像134は、理論的には2つのパターン画像が重合パターン画像132の場合とは逆の方向に同じ設定量だけ相対的にずれるように設定された印刷位置に印刷されている。
また、シアン−マゼンタ検出領域102には、2色のいずれもが着色されていない非着色部分のうちの一部が、シートの色彩情報の取得源となる領域140(以下、「設定非着色領域140」という場合がある)が設定されている。この設定非着色領域140は、「無色基礎画像」と観念することができるものである。
ちなみに、マゼンタ−イエロー検出領域104は、シアン−マゼンタ検出領域102においてシアンのインクで印刷されている部分がマゼンタのインクで印刷され、マゼンタのインク印刷されている部分がイエローのインクで印刷されたものに相当し、また、イエロー−シアン検出領域106は、シアン−マゼンタ検出領域102においてシアンのインクで印刷されている部分がイエローのインクで印刷され、マゼンタのインク印刷されている部分がシアンのインクで印刷されたものに相当する。なお、以後の説明を単純化するために、各検出領域102〜104において、同じインク色の画像は、同じ色彩でかつ同じパターンで印刷されるものとし、それらの領域間の誤差は存在しないものとする。また、基礎画像および重合パターン画像を示す符号は、特に断りのない限り、シアン−マゼンタ検出領域102において使用した符合(基礎画像110〜118,重合パターン画像120〜134)を採用するものとする。
上述した3つの検出領域102〜104の各々の基礎画像,重合パターン画像の色彩情報、詳しくは色彩値が取得されるが、それぞれの画像において色彩値を取得するための設定測色領域150は、各画像の中央の部分に設定されている。概して言えば、その設定測色領域150内において微少な距離を隔てて設定されている多数の測色点の測色値を平均化することで、その領域全体の色彩値が取得される。また、設定測色領域150の形状は、正方形に設定され、その寸法は、パターン画像におけるn周期分(nL)とされている。そのことによって、パターン基礎画像である基礎画像116,118および重合パターン画像120〜134においては、画像内のいずれの箇所を測色しても同じ色彩値が取得される。つまり、パターン画像が設定された印刷位置からずれている場合であっても、その測色領域における全体の色彩値(平均色彩値ということもできる)は同じ値となる。なお、説明を単純化するため、2色のインクの各々による2つの画像の位置ずれは、多くとも半周期(L/2)以内であるとする。
<5.色ずれ検出の手法>
以下に、重合パターン画像120〜134(以下、この項において、個々の重合パターン画像を特定する必要のない限り、符号を省略することとする)を基にした色ずれ検出、詳しくは、それを構成する2つのパターン画像の位置ずれである2像間相互位置ずれの検出について、説明する。なお、その説明は、シアン−マゼンタ検出領域102を例にとって行う。
まず、重合パターン画像を形成するシアン,マゼンタの各々による2つのパターン画像が、設定されたパターンどおりに印刷されるものとする。その場合において、全く位置ずれが生じていない場合には、重合パターン画像は、図6(a)の拡大図にて模式的に示す状態となる。この場合には、重合パターン画像は、シアンとマゼンタが重なり合った重合色部160と、いずれの色も着色されていない無色部162との2つの構成部から構成される。この場合、重合色部160は、各パターン画像の画線の幅に等しい幅(L/2)となり、また、無色部162も、画線の幅に等しい幅(L/2)となる。上記2つのパターン画像が、画線の並ぶ方向に半周期(L/2)だけずれている場合には、重合パターン画像は、図6(c)に示すように、シアンとマゼンタとの一方であるシアン一色のシアン色部164(一方色部)と、他方であるマゼンタマゼンタ色一色のマゼンタ色部166(他方色部)との2つの構成部から構成される。この場合、シアン色部164の幅は、画線の幅(L/2)と等しくなり、マゼンタ部166の幅も、画線の幅(L/2)と等しくなる。上記2つの場合の中間的な場合には、重合パターン画像は、図6(b)に示すように、重合色部160、シアン色部164、マゼンタ色部166、無色部162との4つの構成部から構成されることになる。
ここで、上記3つの場合を含んで一般化すれば、2つのパターン画像相互間の位置ずれ量である2像相互間位置ずれ量Mと、4つの構成部160〜166の面積比(重合パターン画像全体に占める各構成部の面積率)との間には、以下の関係(ずれ量・面積比関係)が存在する。
重合色部の面積比 :Sb=(1/2)−(M/L)
シアン色部の面積比 :Sc=M/L
マゼンタ色部の面積比:Sm=M/L
無色部の面積比 :Sw=1−Sb−Sc−Sm
また、各構成部の色彩値である三刺激値(X,Y,Z)を、それぞれ、(Xb,Yb,Zb)、(Xc,Yc,Zc)、(Xm,Ym,Zm)、(Xw,Yw,Zw)とすれば、それらおよび上記面積比と、重合パターン画像全体の色彩値である三刺激値(Xmix,Ymix,Zmix)との間には、以下の関係(面積比・色彩関係)が存在する。
mix=Xb・Sb+Xc・Sc+Xm・Sm+Xw・Sw
mix=Yb・Sb+Yc・Sc+Ym・Sm+Yw・Sw
mix=Zb・Sb+Zc・Sc+Zm・Sm+Zw・Sw
面積比・色彩関係に関して、上記3つの式が存在するため、一義的な演算が困難な場合がる。その場合、例えば、三刺激値のいずれか、あるいは、それらの平均等を、検出のための単一の色彩値である検出用色彩値Cとして、採用することができる。検出用色彩値Cを用いた上記面積比・色彩関係は、
mix=Cb・Sb+Cc・Sc+Cm・Sm+Cw・Sw
となる。どのような色彩値を検出用色彩値Cとするは、諸状況に応じて任意に設定することができる。例えば、三刺激値のうちの、いずれか1つが面積比・色彩関係が顕著である場合には、そのいずれか1つのを採用するといった態様である。なお、上記手法においては、三刺激値に代えて、他の先に説明した他の表色系の各色彩値,色差を用いて、面積比・色関係を特定することも可能である。
重合パターン画像の検出用色彩値Cmixと2像相互間位置ずれ量Mとの関係を、模式的にグラフで示せば、例えば、図7のようになる。検出用色彩値Cmixは、位置ずれ量Mが0の状態、つまり、2つのパターン画像の相互間に位置ずれが生じていない状態においてピークを示し、半周期(L/2)分ずれた状態において、逆のピークを示す。以上の理論から解るように、各構成部160〜166の検出用色彩値Cb,Cc,Cm,Cwが既知である場合は、検出用色彩値Cmixを測色によって取得すれば、重合パターン画像における2つのパターン画像の位置ずれ量Mの絶対値が、計算によって求められることになる。なお、検出用色彩値Cの単位を任意単位(a.u.)としているため、位置ずれ量Mが0の場合に極小値をとり、半周期分すれた状態において極大値をとるように表されているが、検出用色彩値Cによっては逆の場合もあり得る。
各構成部160〜166の検出用色彩値Cb,Cc,Cm,Cwは、インクの射出量、使用インクの色のばらつき等の装置コンディションによって変化する。つまり、上記面積比・色彩関係も変化することなる。検出用色彩値Cb,Cc,Cm,Cwを標準的な値に固定した場合、上記関係に基づいて算出した2像相互間位置ずれ量Mは、面積比・色彩関係の変化に基づく誤差を含むものとなる。そのため、検出精度は、良好なものとはならない。そこで、本実施例の場合は、検出用色彩値Cb,Cc,Cm,Cwを固定した値とせず、都度の実測値を採用する。この検出用色彩値Cb,Cc,Cm,Cwの実測において、先に説明した基礎画像(ベタ基礎画像)110〜114および設定非着色領域140が利用される。本実施例では、それらの検出用色彩値Cb,Cc,Cm,Cwを実測によって取得し、その値を採用することで、装置コンディションの変化という精度阻害要因の影響が考慮された高精度の色ずれ検出が可能となるのである。
また、インクの射出量が変化すれば、実際に印刷されたパターン画像のパターンも変化することになる。つまり、パターン画像の着色部が増減し(画線の幅が変化し、それに伴う非着色部の幅も変化し)、上記ずれ量・面積比関係も変化することになる。例えば、図8(a)に模式的示すように、シアン色の画線の太さがLc/2となり、マゼンタ色の画線の太さがLm/2となるように印刷されるパターンの場合、シアン色のパターン画像におけるシアン色部164の着色面積率Kc、および、マゼンタ色のパターン画像におけるマゼンタ部166の着色面積率Kmは、下式のようになる。
c=Lc/(2L)
m=Lm/(2L)
そのようなパターンで印刷される重合パターン画像が、図8(b)に模式的に示すように、位置ずれ量Mだけ位置ずれする場合には、上記ずれ量・面積比関係が成立しない。その場合、着色面積率差ΔKを
ΔK=Km−Kc
と定義すれば下記のような関係が成立する。
b=(Kc+Km)/2−(M/L)
c=(M/L)−(ΔK/2)
m=(M/L)+(ΔK/2)
w=1−Sb−Sc−Sm
本実施例では、この4つの関係式と、先の検出用色彩値Cを用いた面積比・色彩関係の式とから、2つのパターン画像の位置ずれ量Mを算出する。
上記着色面積率も色彩情報の一種であり、本実施例では、実際の2つのパターン画像の各々の着色面積率Kを都度取得して、その取得した着色面接率Kをパラメータとするずれ量・面積比関係に基づいて色ずれ検出を行うようにされている。そのため、インク射出量等の装置コンディションが変化した場合でも、正確な色ずれ検出が可能となっている。つまり、装置コンディションの変化という精度阻害要因の影響が考慮されることで、高精度の色ずれ検出が可能となっている。
上記着色面積率Kc,Kmは、パターン基礎画像である基礎画像116,118の各々を測色して得られたそれらの各々の色彩値Ccp,Cmpから得られる。先に説明した、ベタ基礎画像110,112および設定非着色領域140の実測によって得られた検出用色彩値Cc,Cm,Cwとの間には、次式の関係が成立する。
cp=Kc・Cc+(1−Kc)・Cw
mp=Km・Cm+(1−Km)・Cw
したがって、その関係に基づいて、着色面積率Kc,Kmは算出される。
なお、上述のずれ量・面積比関係についての4つの式は、ScあるいはSmが負の値となる場合は成立しない。つまり、M/L<|ΔK/2|の場合には、ずれ量の検出が不能なずれ量検出不能範囲が存在するのである。具体的に言えば、2つのパターン画像のシアン色の画線の太さLc/2およびマゼンタ色の画線の太さLm/2との関係において、|Lm−Lc|/4よりも小さな量の位置ずれ量が検出できない。ちなみに、図8に示すように、Kc<Kmの場合、そのずれ量検出不能範囲では、
b=Kc
c=0
m=Km−Kc
w=1−Sb−Sc−Sm
となり、また、Kc>Kmの場合、そのずれ量検出不能範囲では、
b=Km
c=Kc−Km
m=0
w=1−Sb−Sc−Sm
となり、こられの関係式からも解るように面積比はずれ量Mに依存しないものとなる。したがって、この関係から、着色面積率Kc,Kmを把握することにより、検出精度の限界を認識することが可能となるのである。検出精度の限界を認識できることから、本実施例の色ずれ検出は、信頼性の高いものとなる。後に説明するが、本実施例では、検出精度が不十分であると判断される場合には、パターンを変更して、つまり、パターンの画線の太さおよび間隔を変更して、適切な着色面積率Kc,Kmのパターン画像を印刷可能とした上で、上記色ずれ検出を再度行うようにされている。
テストシート100には、先に説明したように、1つのグループの重合パターン画像は3つ印刷されている。先に説明したように、両側の重合パターン画像122,124,132,134は、中央の重合パターン画像120,130に対して、2つのパターン画像がそれぞれ反対方向に設定量だけ相対的にずれるようにされている。そこで、両側の重合パターン画像122,124,132,134の色彩値Cmixの大小の関係によって、位置ずれの方向を検出し、中央の重合パターン画像120,130の色彩情報に基づいて、上述したように位置ずれ量Mの絶対値が求められる。具体的には、図9に示すように、例えば、図9(a)の場合は、正の方向に位置ずれしていると判断し、位置ずれ量Mは正の値とし、逆に、図9(b)の場合は、負の方向に位置ずれしていると判断し、位置ずれ量Mは負の値とする。また、図9(c)に示すような場合も、正の方向に位置ずれしていると判断できる。なお、シアン色のパターン画像とマゼンタ色のパターン画像との相対位置ずれ方向のいずれを正の方向となるかについては、両側の重合パターン画像122,124,132,134が、中央の重合パターン画像120,130に対して、どちらの方向にずれるように設定してあるかによって定まる。
テストシート100には、X方向とY方向の2つのグループの重合パターン画像が印刷されており、それぞれのグループにおいて、上記色ずれ検出を行えば、それぞれの方向におけるずれの向きおよびずれ量が求まる。つまり、2色の各々による単一色画像の相互間の位置ずれが検出できるのである。また、テストシート100には、3つの検出領域102〜106が設定されており、それらの内の少なくとも2つの検出領域について上記色ずれ検出を行えば、3色の各々による単一色画像の相互の位置ずれが検出できるのである。
<6.色ずれ関連処理>
プリンタ装置10の制御は、制御部16がカラー画像形成装置制御プログラムであるプリンタ装置制御プログラムを実行することによって行われる。色ずれに関連した処理は、プリンタ装置制御プログラムの中に含まれる色ずれ関連処理プログラム(図10にフローチャートを示す)が実行されることによって行われる。この色ずれ関連プログラムは、ROMに格納されたプログラムであり、操作者の操作パネル18への操作によって、呼び出され、実行される。
色ずれ関連処理プログラムの実行が開始された場合、操作パネル18のディスプレイは処理選択の待ち受け画面となり、操作者による次の操作が待たれる。操作者が操作した後、ステップ1(以下、「S1」と略す、他のステップも同様とする)によって、その操作が、先に説明したテストシート100の作成処理であるか否かが判定される。テストシート100の作成処理である場合は、図11にフローチャートを示すS2のテストシート作成ルーチンが実行される。また、テストシート100の作成処理でない場合は、S3において、色ずれ検出・調整処理であるか否かが判定される。色ずれ検出・調整処理である場合は、図12にフローチャートを示す色ずれ検出・調整ルーチンが実行される。上記2つの処理の選択が所定の時間内に行われない場合、当該色ずれ関連処理プログラムによる処理は終了させられる。以下、上記2つの処理ついて、順に、それぞれ詳しく説明する。
i)テストシート作成処理
S2のテストシート作成処理ルーチンでは、まず、S11において、シート24に印刷される検出用画像である、基礎画像および重合パターン画像の印刷用画像データが読み出される。印刷用画像データは、情報格納部90に格納されており、重合パターン画像を構成するパターン画像の画像パターンに関するデータを始め、シート24における印刷位置に関するデータ等が含まれている。
所定のシート24がプリンタ部12にセットされた後、操作者の操作パネル18への操作をトリガとして、次のS12が実行される。S12では、前述の基礎画像と重合パターン画像とが同時に印刷されるように、プリンタ部12が制御作動させられる。S12の処理は、画像形成制御部60からプリンタ動作制御部56に、印刷用データが送られるとともに実行指令が発令されて行われる。
S11およびS12は、基礎画像形成ステップと重合パターン画像形成ステップとが複合された処理であり、詳しく言えば、基礎画像形成ステップの実行は、基礎画像形成制御部62によって行われ、重合パターン画像形成ステップの実行は、重合パターン画像形成制御部64によって行われる。このそれぞれのステップによる処理が、それぞれ、基礎画像形成工程,重合パターン画像形成工程に相当するものとなっている。
検出用画像が印刷されて、テストシート100が作成された後、S13の終了処理が行われる。この終了処理では、操作パネル18のディスプレイにテストシート100の完成の旨が表示される等の処理が行われ、その後、色ずれ関連処理プログラムの処理に移行する。
ii)色ずれ検出・調整処理
S4の色ずれ検出・調整処理ルーチンでは、テストシート100がスキャナ部14にセットされた後の操作者の操作パネル18への操作をトリガとして、まずS21において、スキャナ部14による検出用画像の読み取りが行われる。具体的には、色彩情報取得制御部66から画像情報読取制御部72に指令が発せられ、画像情報読取制御部72は、情報格納部90に格納されているテストシート100における検出用画像の読取位置,前述の設定測色領域等のデータを読み出し、スキャナ部動作制御部54にそれらの情報ともに、読取動作の開始指令が発せられる。スキャナ部14は、読み取った各検出用画像の画像情報(設定非着色領域140の画像情報をも含む)を画像処理部74に出力する。このS21は、基礎画像情報読取ステップと重合パターン画像情報読取ステップとが複合されたステップとされている。
次いでS22において、読み取られた各検出用画像の画像情報が、各検出用画像の色彩情報に変換される。この変換処置は、画像処理部74によって行われる。具体的言えば、スキャナ部14に読み取られた画像情報は、RGB輝度信号の集合であり、このRGB輝度信号を、情報格納部90に格納されているマップデータを参照しつつ、各検出用画像の三刺激値に変換する処理を行う。変換された色彩値のデータは、色彩情報取得制御部66に送られる。続くS23において、先に説明したパターン基礎画像の色彩情報に基づいて、先に式を掲げて示した手法に基づき、そのパターン基礎画像の着色面積率K、すなわち、重合パターン画像を構成するパターン画像の着色面積率Kが算出される。
S21〜S23の処理は、総合すれば、検出用画像の色彩情報を取得するステップであるといえ、基礎色彩情報取得ステップと、重合パターン色彩情報取得ステップが複合されたステップであるといえる。また、それらの処理は、色彩情報取得制御部66の管理下において行われることから、色彩情報取得制御66によって行われる処理、詳しくは、基礎色彩情報取得制御部68と重合パターン画像色彩情報取得部70とによって行われる処理であるといえる。またそれらの処理の各々は、基礎色彩情報取得工程、重合パターン情報取得工程に相当するものとなっている。特に、S23における処理は、パターン基礎画像色彩情報取得ステップとされおり、その処理を行う部分として、基礎色彩情報取得部68は、パターン基礎画像色彩情報取得制御部を有しているのである。
続く、S24において、各パターン基礎画像の着色面積率Kが、設定された範囲にあるか否かが判断される。つまり、このステップでは、先に説明した位置ずれ量検出不能範囲が、設定された範囲より大きいか否かが判断される。判断の結果、着色面積率Kが設定範囲にない場合は、S25において、着色面積率Kが範囲外である旨の告知処理が行われる。この告知処置は、操作パネル18のディスプレイを介して行われ、操作者によって行われるテスト画像を再度作成するか否かの指示が待たれる。
操作者の指示があった場合は、S26において、その指示が、作成するものであるかどうかが判断され、新たに作成する旨の指示であった場合は、S27において、着色面積率Kが設定範囲外となっているパターン基礎画像、つまり、パターン画像のパターンの変更が行われる。具体的には、情報格納部90に格納されているそのパターン画像のパターンデータが、面積率Kが所定範囲となるように変更され、再び、情報格納部90に格納される。このS27の処理を実行して、本ルーチンの処理を終了する。すなわち、S28以降の位置ずれ検出に関する処理等がスキップされる。なお、S26において、テストシート100を再度作成しないと判断された場合は、S27のパターン変更の処理もスキップされて本ルーチンの処理が終了する。なお、テストシート100を再作成する場合は、本色ずれ関連処理プログラムにおけるの冒頭の待ち受け画面において、S2のテストシート作成処理ルーチンの処理を選択すればよい。S2の実行によって、変更されて格納されたパターンデータに基づいて、新たなテストシート100が作成される
S27の処理は、パターン変更ステップを構成するものとなっている。このステップを実行する部分として、制御部16は、格納情報変更制御部92において、パターン変更制御部94を有している。また、それら一連の処理は、パターン変更工程に相当するものとなっている。
S24において、各パターン基礎画像の着色面積率Kが設定された範囲にあると判断された場合には、S28のからの処理、つまり、取得された検出用画像の色彩情報に基づいて、パターン画像の位置ずれを検出する一連の処置が行われる。まずS28において、情報格納部90に格納されているところの、前述の面積比・色彩関係およびずれ量・面積比関係の関係式データが読み出される。続くS29において、重合パターン画像を構成する2つのパターン画像の位置ずれ量Mおよび相対的な位置ずれ方向が、X方向およびY方向の各々について算出される。この算出手法は、先に詳しく説明したため、ここでの説明は省略する。ちなみに、このS29においては、2つの検出領域についての位置ずれ量Mおよび位置ずれ方向が検出されるようになっており、その結果を総合し、3色のインクの各々によって印刷される単一色画像の色ずれが検出されることになる。
ちなみに、S28およびS29は、重合パターン画像を構成する2つのパターン画像の2像相互間位置ずれを検出する位置ずれ検出ステップであり、このステップを実行する部分として、制御部16は、位置ずれ検出部80を備えている。また、S28およびS29の一連の処理は、位置ずれ検出工程を構成するものとなる。なお、検出結果は、操作パネル18のディスプレイに表示される。
続く、S30において、S29で検出された位置ずれ量Mが、3色のうちのいずれかの2色間において、許容範囲を超えているか否かが判断される。その判断の結果、許容範囲を超えている場合、S31において、位置ずれの調整を要する旨の告知が、操作パネル18のディスプレイから、操作者になされ、操作者の指示を待ち受ける状態とされる。次のS32において、調整を実行させるための操作を行ったか否かが判断され、調整を実行する場合は、S33の調整処理が実行される。S33の調整処理は、前述したところの、情報格納部90に格納されている各単一色画像についてのオフセット値(Δx,Δy)を変更することによって行われる。具体的に言えば、変更を要するオフセット値を、上記検出結果である位置ずれ量Mおよび位置ずれ方向に基づいて、そのオフセット値が適正な値となるように変更するのである。変更後、本色ずれ検出・調整ルーチンが終了させられる。S32において、調整を実行するための操作が行われなかったと判断された場合は、S33はスキップされて、本色ずれ検出・調整ルーチンが終了させられる。なお、S30において、いずれの位置ずれ量Mも許容範囲にあると判断された場合は、S31以下の処理は、スキップされて、本色ずれ検出・調整ルーチンが終了させられる。
S33の処理は、プリンタ部12によって印刷される2つの単一色画像の形成位置の相対位置関係を変更する相対位置関係変更ステップを構成するものであり、そのステップを実行する部分として、制御部16は、格納情報変更制御部92において、相対位置関係変更制御部96を備えている。また、その処理は、相対位置関係変更工程に相当するものとなっている。
<7.変形例>
上記プリンタ装置10は、画像情報読取装置としてのスキャナ部14と、画像処理部74とによって、検出用画像の色彩情報を取得する。そのため、それらによって測色装置が構成されているものといえる。また、先に説明したように、プリンタ装置10は、オプションとして測色計34を取り付けることが可能とされている。その場合、プリンタ装置10は、測色計34を主体として画像処理部74を必要としない測色装置を備えることになる。測色計34は、分光測色計であることが望ましく、分光測色計であれば、三刺激値を直接取得することが可能である。測色計34を用いて色彩情報を取得する場合、前述の色ずれ検出・調整ルーチンのS21およびS22は、測色計34による測色をナビゲートする情報を操作パネル18のディスプレイに表示し、その情報を基に、テストシート100に印刷された複数の検出用画像に対して順次操作者による測色操作が行われ、測色計34は、都度、取得したその色彩情報を色彩情報取得制御部66に送信するように構成すればよい。
本発明の色ずれ検出が適用される対象装置であるプリンタ装置(カラー画像形成装置)を示す模式図である。 図1に示すプリンタ装置のプリンタ部によるカラー画像の形成手法を示す概念図である。 図1に示すプリンタ装置が備える制御部(制御装置)の機能を概念的に示す機能ブロック図である。 図1に示すプリンタ装置の色ずれを検出するためのテストシート(検出用画像形成物)を示す模式図である。 図4に示すテストシートが有する2つの検出領域のうちの1つを拡大して示す模式図である。 図4において示す重合パターン画像を拡大して示す模式図である。 重合パターン画像の検出用色彩値と2像相互間位置ずれ量Mとの関係を模式的に示すグラフである。 印刷された2つのパターン画像が異なる場合の重合パターン画像における構成部の状態を示す模式図である。 2像相互間位置ずれの方向の求め方を模式的に示すグラフである。 図1に示すプリンタ装置の制御プラグラムに含まれる色ずれ関連処理プログラムを示すフローチャートである。 図10に示す色ずれ関連処理プログラムを構成するテストシート作成ルーチンを示すフローチャートである。 図10に示す色ずれ関連処理プログラムを構成する色ずれ検出・調整ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
10:プリンタ装置 12:プリンタ部 14:スキャナ部 16:制御部 18:操作パネル 24:印刷用紙(シート) 54:スキャナ部動作制御部 56:プリンタ部動作制御部 60:画像形成制御部 62:基礎画像形成制御部 64:重合パターン画像形成制御部 66:色彩情報取得制御部 68:基礎色彩情報取得制御部 70:重合パターン色彩情報取得制御部 72:画像情報読取制御部 74:画像処理部 80:位置ずれ検出部 90:情報格納部 92:格納情報変更制御部 94:パターン変更制御部 96:相対位置関係変更制御部 100:テストシート 102〜106:検出領域 110〜118:基礎画像 120〜134:重合パターン画像 140:設定非着色領域 150:設定測色領域 (Δx,Δy):オフセット値 L:パターンの周期 M:2像相互間位置ずれ量 S:面積比 (X,Y,Z):三刺激値 C:検出用色彩値 K:着色面積率 ΔK:着色面積率差

Claims (9)

  1. 複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置の色ずれを検出する方法であって、
    前記カラー画像形成装置によって形成されて色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる基礎画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つの基礎画像の色彩情報と、それら2色のいずれもが着色されていない画像形成基材の色彩情報との少なくとも一方の色彩情報を含む基礎色彩情報を取得する基礎色彩情報取得工程と、
    前記カラー画像形成装置によって前記2色の各々による2つのパターン画像が重ね合わされて形成された重合パターン画像の色彩情報である重合パターン色彩情報を取得する重合パターン色彩情報取得工程と、
    前記基礎色彩情報と前記重合パターン色彩情報とに基づいて、前記2つのパターン画像像の相互間の位置ずれである2像相互間位置ずれを検出する位置ずれ検出工程と
    を含むカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
  2. 前記重合パターン色彩情報取得工程が、前記重合パターン色彩情報として、前記重合パターン画像の色彩値を取得する工程を含み、
    前記位置ずれ検出工程が、(a)前記重合パターン画像の色彩値と、それぞれがその画像を構成する構成部分であるところの、前記2色の一方のみによって形成された部分である一方色部、他方のみによって形成された部分である他方色部、前記2色が重なり合って形成された部分である重合色部、前記2色のいずれもが存在しない部分である無色部の4つの構成部の各々の色彩値およびそれら4つの構成部の面積比を示す指標である面積比指標値との関係、および、(b)前記4つの構成部の面積比指標値と前記2像相互間位置ずれの量である2像相互間位置ずれ量との関係とに依拠して、前記重合パターン画像の色彩値から前記2像相互間位置ずれ量を検出する工程を含む請求項1に記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
  3. 前記基礎色彩情報取得工程が、前記基礎色彩情報として、前記一方色基礎画像、前記他方色基礎画像、前記重合色基礎画像の少なくとも1つとして形成されたところの全ての部分が着色された少なくとも1つの基礎画像の色彩値と、前記画像形成基材の色彩値との少なくとも一方の色彩値を取得する工程を含み、
    前記位置ずれ検出工程が、
    その取得された少なくとも一方の色彩値に基づいて前記4つの構成部のうちの少なくとも1つのものの色彩値を定め、その定めた色彩値に基づいてその前記2像相互間位置ずれ量を検出する工程を含む請求項2に記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
  4. 前記基礎色彩情報取得工程が、前記基礎色彩情報として、前記一方色基礎画像と前記他方色基礎画像との少なくとも1つとして形成されたところの、前記2つのパターン画像と同じパターンの2つの画像のうちの少なくとも1つであるパターン基礎画像の、着色された部分の面積率を指標する着色面積率指標値を取得する工程を含み、
    前記位置ずれ検出部が、
    前記着色面積率指標値に基づいて前記面積比指標値を定め、その定めた面積比指標値に基づいて前記2像相互間位置ずれ量を検出する工程を含む請求項2または請求項3のいずれかに記載のカラー画像形成装置色ずれ検出方法。
  5. 複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記カラー画像形成装置の色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる基礎画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つの基礎画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる基礎画像形成制御部と、
    前記2色の各々による2つのパターン画像を重ね合わせた重合パターン画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる重合パターン画像形成制御部と
    を含むカラー画像形成装置制御装置。
  6. 当該制御装置が、
    測色装置を備えた前記カラー画像形成装置を制御するものあり、
    その測色装置に、前記少なくとも1つの基礎画像の色彩情報と、それら2色のいずれもが着色されていない画像形成基材の色彩情報との少なくとも一方を含む基礎色彩情報を取得させる基礎色彩情報取得制御部と、
    前記測色装置に、前記重合パターン画像の色彩情報である重合パターン色彩情報を取得させる重合パターン色彩情報取得制御部と、
    前記測色装置によって取得された前記基礎色彩情報と前記重合パターン色彩情報とに基づいて、前記2つのパターン画像像の相互間の位置ずれである2像相互間位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、
    前記2画像相互間位置ずれ情報に基づいて、前記カラー画像成形装置が形成する前記2色の各々による2つの単一色画像の形成位置の相対位置関係を変更する相対位置関係変更制御部と
    を含む請求項5に記載のカラー画像形成装置制御装置。
  7. 前記基礎画像形成制御部が、前記一方色基礎画像と前記他方色基礎画像との少なくとも1つであるところの、前記2つのパターン画像と同じパターンの2つの画像のうちの少なくとも一方であるパターン基礎画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる制御部を含み、
    当該制御装置が、
    測色装置を備えた前記カラー画像形成装置を制御するものあり、
    その測色装置に、前記パターン基礎画像の色彩情報を取得させるパターン基礎画像色彩情報取得制御部を含み、
    前記パターン基礎画像の色彩情報に基づいて、前記2つのパターン画像のうちの少なくとも一方のパターンを変更するパターン変更制御部と
    を含む請求項5または請求項6に記載のカラー画像形成装置制御装置。
  8. 複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置を制御するためにコンピュータによって実行される制御プログラムであって、
    前記カラー画像形成装置の色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる基礎画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つの基礎画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる基礎画像形成ステップと、
    前記2色の各々による2つのパターン画像を重ね合わせた重合パターン画像を、前記カラー画像形成装置に形成させる重合パターン画像形成ステップと
    を含むカラー画像形成装置制御プログラム。
  9. 複数色の各々による単一色画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置の色ずれを検出するために用いられる画像形成物であって、
    1つの画像形成基材に、前記カラー画像形成装置によって、(A)前記カラー画像形成装置色ずれの検出の基礎となる情報の取得源となる画像であって、前記複数色のうちの2色の一方によって形成された一方色基礎画像と、他方によって形成された他方色基礎画像と、それら2色の各々による単一色画像が重ね合わされて形成された重合色基礎画像との少なくとも1つ基礎画像と、(B)前記2色の各々による2つのパターン画像が重ね合わされて形成された重合パターン画像とが形成された色ずれ検出用画像形成物。
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