JP2011201077A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数色を重ね合わせて構成された印刷画像のムラを抑制する。
【解決手段】第1色空間(例えばRGB色空間)の所定座標に位置する複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに、第1色空間での補正量を示す補正ベクトルが対応付けられている。色変換処理の前の第1色空間の第1階調値(例えば256階調値)の画像データの各画素データに対して、その画素の属する画素列に対応付けられている補正ベクトルであって、第1色空間において画素データの示す座標を囲む位置の前記基準色に対応付けられている補正ベクトルに基づいて、補正処理が行われる。補正処理が行われた画素データから構成された画像データに対して、色変換処理及びハーフトーン処理が行われる。
【選択図】図21

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
多数のノズルを配列させたヘッドからインクを吐出して、媒体(紙・布・OHP用紙など)に印刷を行うインクジェット方式の印刷装置が知られている。このような印刷装置としては、固定されたヘッドに対して媒体を移動させるラインプリンターや、ヘッドを移動させてインクを吐出させる動作と媒体を搬送する動作を交互に繰り返すシリアルプリンターなどが知られている。また、ヘッドからインクを吐出する方式として、ピエゾ素子などの圧電素子を用いた圧電方式や、気泡を発生させるヒーターを用いたサーマル方式などが知られている。
インクジェット方式の印刷装置では、媒体に着弾したインクによって媒体上にドットを形成して、多数のドットから構成された画像(印刷画像)を媒体上に印刷する。ここで、印刷画像にスジ状の濃度ムラが生じることがある。この濃度ムラは、印刷画像を構成する多数のドット列がヘッドの製造誤差の影響で理想通りに形成されず、ドットの大小によってドット列ごとに濃淡ができたり、ドット列がズレて形成されたりすることが原因と考えられている。
このような濃度ムラを抑制するため、例えば特許文献1の濃度ムラ補正技術が知られている。
特開2005−205691号公報
特許文献1では、インク色と同じ色空間(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の各色の画像の濃度ムラをそれぞれ補正している。そして、インク色と同じ色空間の各色の濃度ムラ(単色ムラ)を抑制できれば、これらの色を重ね合わせて構成された印刷画像の濃度ムラを抑制できることを想定している。
しかし、インク色と同じ色空間の各色の画像の濃度ムラをそれぞれ補正しても、複数色を重ね合わせて構成された印刷画像にムラ(混色ムラ)が生じることがある。
本発明は、複数色を重ね合わせて構成された印刷画像のムラを抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための主たる発明は、所定方向に並ぶ複数の画素からなる画素列が複数並んで構成された第1色空間の画像データであって、印刷装置が表現可能な階調よりも多階調の第1階調値の画像データを、前記印刷装置のインク色に対応する第2色空間の前記第1階調値の画像データに変換する色変換処理を行うことと、前記色変換処理後の前記第1階調値の画像データを、前記印刷装置が表現可能な階調である第2階調値の画像データに変換するハーフトーン処理を行うことと、前記ハーフトーン処理後の画像データの前記画素列における複数の画素データに基づいて媒体にドット列を形成させることによって、前記画像データに基づいて前記印刷装置に複数のドット列を並べて形成させて媒体に印刷画像を形成させることとを有する印刷方法であって、前記第1色空間の所定座標に位置する複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに、前記第1色空間での補正量を示す補正ベクトルが対応付けられており、前記色変換処理の前の前記第1色空間の前記第1階調値の画像データの各画素データに対して、その画素の属する前記画素列に対応付けられている前記補正ベクトルであって、前記第1色空間において画素データの示す座標を囲む位置の前記基準色に対応付けられている前記補正ベクトルに基づいて、補正処理が行われ、前記補正処理が行われた前記画素データから構成された画像データに対して、前記色変換処理及び前記ハーフトーン処理が行われることを特徴とする印刷方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
用語の説明図である。 本実施形態のラインプリンター1の全体構成のブロック図である。 本実施形態のプリンター1の全体構成の概略図である。 シアンヘッド群41Cの下面における複数のヘッドの配列の説明図である。 シアンヘッド群41Cのノズル配置とドット形成の様子の説明図である。 図6Aは、第1参考例のプリンタードライバーの処理の説明図である。図6Bは、第2参考例の単色ムラ補正処理の説明図である。図6Cは、混色ムラ補正処理の説明図である。 図7A〜図7Cは、プリンター1が単色ムラ補正値(又は混色ムラ補正値)を取得するまでの様子の説明図である。 単色ムラ補正値の取得処理のフロー図である。 シアンの単色ムラ補正値を取得するためのテストパターンのC画像データの説明図である。 読取画像データの説明図である。 各画素列の輝度の算出の様子の説明図である。 図12A及び図12Bは、階調値Cbに対する第j画素列の単色ムラ補正値Cb_jの説明図である。 単色ムラ補正値テーブルの説明図である。 画素データの階調値に対する単色ムラ補正処理の説明図である。 混色ムラの原因の説明図である。 混色ムラ補正値の取得処理のフロー図である。 テストパターンの各補正用パターンの階調値をRGB色空間の座標で示した図である。 図18Aは、混色ムラ補正値を取得するためのテストパターンの画像データの説明図である。図18Bは、テストパターンの27個の補正用パターンの階調値を示す表である。図18Cは、第j画素列の出力RGB値の説明図である。 単位ベクトルの算出方法の説明図である。 格子点Piの補正ベクトルの説明図である。 混色ムラ補正処理のフロー図である。 重み係数の説明図である。 2つの補正処理を併用させた画像処理部の説明図である。上段は、第2参考例の単色ムラ補正処理が可能なプリンタードライバーの説明図である。中段は、混色ムラ補正値取得処理の説明図である。下段は、混色ムラ補正処理の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
所定方向に並ぶ複数の画素からなる画素列が複数並んで構成された第1色空間の画像データであって、印刷装置が表現可能な階調よりも多階調の第1階調値の画像データを、前記印刷装置のインク色に対応する第2色空間の前記第1階調値の画像データに変換する色変換処理を行うことと、前記色変換処理後の前記第1階調値の画像データを、前記印刷装置が表現可能な階調である第2階調値の画像データに変換するハーフトーン処理を行うことと、前記ハーフトーン処理後の画像データの前記画素列における複数の画素データに基づいて媒体にドット列を形成させることによって、前記画像データに基づいて前記印刷装置に複数のドット列を並べて形成させて媒体に印刷画像を形成させることとを有する印刷方法であって、前記第1色空間の所定座標に位置する複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに、前記第1色空間での補正量を示す補正ベクトルが対応付けられており、前記色変換処理の前の前記第1色空間の前記第1階調値の画像データの各画素データに対して、その画素の属する前記画素列に対応付けられている前記補正ベクトルであって、前記第1色空間において画素データの示す座標を囲む位置の前記基準色に対応付けられている前記補正ベクトルに基づいて、補正処理が行われ、前記補正処理が行われた前記画素データから構成された画像データに対して、前記色変換処理及び前記ハーフトーン処理が行われることを特徴とする印刷方法が明らかになる。
このような印刷方法によれば、複数インク色を重ね合わせて構成される印刷画像のムラを抑制することができる。
前記複数の基準色にそれぞれ対応する複数の補正用パターンからなるテストパターンの前記第1色空間の前記第1階調値の画像データに基づいて、媒体に前記テストパターンの印刷画像を形成し、前記テストパターンの印刷画像を読み取ることによって、前記第1色空間の読取画像データを取得し、前記読取画像データに基づいて、前記複数の基準色のそれぞれについて画素列ごとに前記補正ベクトルを取得することが望ましい。これにより、補正ベクトルを取得できる。
前記読取画像データに基づいて、前記複数の基準色のそれぞれについて画素列ごとに前記補正ベクトルを算出する際に、前記読取画像データに基づいて、前記複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに前記第1色空間の出力階調値を算出し、前記出力階調値に基づいて、前記基準色に対応する入力階調値が単位量にて変化したときの出力階調値の変化量を算出し、前記変化量に基づいて、前記入力階調値に対する前記出力階調値が目標値になるような前記入力階調値に対する補正量を前記補正ベクトルとして算出することが望ましい。これにより、補正ベクトルを算出できる。
前記インク色のそれぞれについて、画素列ごとに補正値が対応付けられており、前記色変換処理後の前記第2色空間の前記第1階調値の画像データの各画素データを、その画素の属する前記画素列に対応付けられている前記補正値に基づいて前記インク色ごとに単色補正処理を行い、前記単色補正処理後の前記第2色空間の前記第1階調値の画像データに対して前記ハーフトーン処理が行われることが望ましい。単色ムラと混色ムラを別々の補正できる。
(A)前記補正ベクトルを取得する前に、前記インク色にそれぞれ対応する複数の補正用パターンからなる単色補正処理用のテストパターンを媒体に印刷し、前記単色補正処理用のテストパターンの印刷画像を読み取ることによって、読取画像データを取得し、前記単色補正処理用のテストパターンの前記読取データに基づいて、画素列ごとの濃度を算出し、前記画素列ごとの前記濃度に基づいて、単色補正処理用の前記補正値を取得し、(B)前記単色補正用の前記補正値を取得した後、前記複数の基準色にそれぞれ対応する複数の補正用パターンからなるテストパターンの前記第1色空間の前記第1階調値の画像データに対して、前記色変換処理、前記単色補正処理及びハーフトーン処理を行い、媒体に前記テストパターンの印刷画像を形成し、前記テストパターンの印刷画像を読み取ることによって、前記第1色空間の読取画像データを取得し、前記読取画像データに基づいて、前記補正ベクトルを取得し、(C)前記補正ベクトルを取得した後、印刷すべき画像の前記第1色空間の第1階調値の画像データに対して、前記補正ベクトルに基づいて前記補正処理を行い、前記補正処理が行われた前記画素データから構成された画像データに対して、前記色変換処理及び前記ハーフトーン処理を行うことが望ましい。これにより、単色ムラを補正するための補正値と、混色ムラを補正するための補正ベクトルとをそれぞれ取得できる。
===用語の説明===
まず、本実施形態を説明する際に用いられる用語の意味を説明する。
図1は、用語の説明図である。
「印刷画像」とは、紙上に印刷された画像である。インクジェットプリンターの印刷画像は、紙上に形成された無数のドットから構成されている。
「ラスタライン」とは、ヘッドと紙とが相対移動する方向(移動方向)に並ぶドットの列である。後述の実施形態のようなラインプリンターの場合、ラスタラインは、紙の搬送方向に並ぶドットの列を意味する。(なお、キャリッジに搭載されたヘッドによって印刷するシリアルプリンターの場合、ラスタラインは、キャリッジの移動方向に並ぶドットの列を意味する。)移動方向と垂直な方向に多数のラスタラインが並ぶことによって、印刷画像が構成されることになる。図に示すように、n番目の位置にあるラスタラインのことを「第nラスタライン」と呼ぶ。
「画像データ」とは、2次元画像を示すデータである。後述する実施形態では、RGB色空間の画像データや、CMYK色空間の画像データなどがある。RGB色空間におけるそれぞれの色の画像データのことを、「R画像データ」、「G画像データ」及び「B画像データ」とそれぞれ呼ぶことがある。また、CMYK色空間のそれぞれの色の画像データのことを、「C画像データ」、「M画像データ」、「Y画像データ」及び「K画像データ」とそれぞれ呼ぶことがある。また、画像データには、256階調の画像データや、4階調の画像データなどがある。プリンターが4階調でドット(大ドット・中ドット・小ドット・ドット無し)を形成する場合、CMYK色空間の4階調の画像データは印刷画像を構成するドットの形成状態を示すことになるため、CMYK色空間の4階調の画像データのことを特に「印刷画像データ」と呼ぶことがある。また、スキャナによって読み取られた画像データのことを「読取画像データ」と呼ぶことがある。
「画素」とは、画像を構成する最小単位である。この画素が2次元的に配置されることによって画像が構成される。主に、画像データ上の画素を意味する。
「画素列」とは、画像データ上において所定方向に並ぶ画素の列である。図に示すように、n番目の画素列のことを「第n画素列」と呼ぶ。画像データの示す画像は、画素列が複数並んで構成されていることになる。
「画素データ」とは、画素の階調値を示すデータである。画像データは多数の画素データから構成されていることになる。画素データのことを「画素の階調値」と言うこともある。後述する実施形態では、印刷画像データの各画素データは、ある画素のドット形成状態(大ドット・中ドット・小ドット・ドット無し)を示すことになる。
「画素列データ」とは、画素列に含まれる複数の画素の画素データである。なお、印刷画像のラスタラインは、印刷画像データの画素列データに従って多数のドットが媒体上に形成されることによって、形成されることになる。画素列データのことを、「画素列の階調値」と言うこともある。
「画素領域」とは、画像データ上の画素に対応した紙上の領域である。例えば、印刷画像データの解像度が360×360dpiの場合、「画素領域」は、1辺が1/360インチの正方形状の領域になる。
「列領域」とは、画素列に対応した紙上の領域である。例えば、印刷画像データの解像度が360×360dpiの場合、列領域は、1/360インチ幅の細長い領域になる。「列領域」は、印刷画像データ上の画素列に対応した紙上の領域を意味する場合もあるし、読取画像データ上の画素列に対応した紙上の領域を意味する場合もある。図中の右下には、前者の場合の列領域が示されている。前者の場合の「列領域」は、ラスタラインの形成目標位置でもある。後者の場合の「列領域」は、読取画像データ上の画素列が読み取られた紙上の測定位置(測定範囲)でもあり、言い換えると、画素列の示す画像(画像片)が存在する紙上の位置でもある。図に示すように、n番目の位置にある列領域のことを「第n列領域」と呼ぶ。第n列領域は第nラスタラインの形成目標位置になる。
「画像片」とは、画像の一部分を意味する。画像データ上において、ある画素列の示す画像は、画像データの示す画像の「画像片」になる。また、印刷画像において、あるラスタラインによって表される画像は、印刷画像の「画像片」になる。また、印刷画像において、ある列領域での発色によって表される画像も、印刷画像の「画像片」に該当する。
ところで、図1の右下には、画素領域とドットとの位置関係が示されている。ヘッドの製造誤差の影響によって第2ラスタラインが第2列領域からズレた結果、第2列領域の濃度が淡くなる。また、第4列領域では、ヘッドの製造誤差の影響によってドットが小さくなった結果、第4列領域の濃度が淡くなる。このような濃度ムラや濃度ムラ補正方法を説明する必要があるため、本実施形態では、「ラスタライン」、「画素列」、「列領域」等の意味や関係を上記の内容に沿って説明している。
但し、「画像データ」や「画素」等の一般的な用語の意味は、上記の説明だけでなく、通常の技術常識に沿っても適宜解釈される。
===本実施形態のラインプリンターの構成===
<全体構成>
図2は、本実施形態のラインプリンター1の全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンター1の全体構成の概略図である。以下、本実施形態のプリンターの基本的な構成について説明する。
本実施形態のラインプリンター1は、搬送ユニット20と、ヘッドユニット40と、センサー群50と、コントローラー60とを有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20やヘッドユニット40)を制御する。コントローラー60は、受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙(媒体)に印刷する。プリンター1内の状況はセンサー群50によって監視されており、センサー群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、センサー群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を搬送方向に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、搬送モータ(不図示)と、上流側ローラー22A及び下流側ローラー22Bと、ベルト24とを有する。不図示の搬送モータが回転すると、上流側ローラー22A及び下流側ローラー22Bが回転し、ベルト24が回転する。給紙された紙Sは、ベルト24によって、ヘッドと対向しつつ搬送される。印刷領域を通過した紙Sは、ベルト24によって外部へ排紙される。なお、搬送中の紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット40は、紙Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、シアンインクを吐出するシアンヘッド群41Cと、マゼンタインクを吐出するマゼンタヘッド群41Mと、イエローインクを吐出するイエローヘッド群41Yと、ブラックインクを吐出するブラックヘッド群41Kとを有する。各ヘッド群は、紙幅分のドットを一度に形成することができる。
図4は、シアンヘッド群41Cの下面における複数のヘッドの配列の説明図である。図に示すように、シアンヘッド群41Cは、複数のヘッド42を有している。複数のヘッドは、紙幅方向に沿って千鳥列状に並んでいる。各ヘッドには、ノズル列が形成されている。ノズル列は、シアンインクを吐出する複数のノズル(例えば360個のノズル)から構成されている。ノズル列を構成する複数のノズルは、紙幅方向に関して、一定のノズルピッチで並んでいる。
図5は、シアンヘッド群41Cのノズル配置とドット形成の様子の説明図である。ここでは説明の簡略化のため、シアンヘッド群41Cは、2個のヘッド(第1ヘッド42A、第2ヘッド42B)から構成されているものとする。更に説明を簡略化するため、各ヘッドのノズル列は、12個のノズルから構成されているものとする。以下の説明において、搬送方向のことを「x方向」と呼び、紙幅方向のことを「y方向」と呼ぶ。
各ヘッドのノズル列は、第1ノズル群421と第2ノズル群422とを備えている。各ノズル群は、1/180インチ間隔で紙幅方向(y方向)に並ぶ6個のノズルから構成されている。第1ノズル群421と第2ノズル群422は、紙幅方向に1/360インチずれ構成されている。これにより、各ヘッドのノズル列は、紙幅方向に関して1/360インチの間隔で千鳥列状に並ぶ12個のノズルから構成される。各ヘッドのノズル列に対して、図中の上から順に、番号を付している。
搬送中の紙Sに対して各ノズルから断続的にインク滴が吐出されることによって、紙に24個のラスタラインが形成される。例えば、第1ヘッド42Aのノズル♯1Aは第1ラスタラインを紙上に形成し、第2ヘッド42Bのノズル♯1Bは第13ラスタラインを紙上に形成する。各ラスタラインは、搬送方向(x方向)に沿って形成される。紙が1/360インチ搬送される毎にノズルからインクを吐出すると、紙に360dpi×360dpiの解像度でドットが形成される。
ここではシアンヘッド群41Cの構成について説明したが、他の色のヘッド群の構成も同様である。
センサー群50は、不図示のロータリー式エンコーダーや紙検出センサーなどを有している。ロータリー式エンコーダー(不図示)は、上流側ローラー22Aや下流側ローラー22Bの回転量を検出する。このロータリー式エンコーダーの検出結果に基づいて、紙Sの搬送量を検出することができる。また、紙検出センサー(不図示)は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。なお、紙検出センサーが紙を検出した後の紙Sの搬送量をロータリー式エンコーダーで検出することによって、紙Sの搬送方向の位置を検出することもできる。
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、メモリー61に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。なお、メモリー61には、各種の補正値が記憶されている。
===第1参考例:プリンタードライバーの通常処理===
コンピューター110(図2参照)にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーがインストールされたコンピューター110は、プリンター1を制御するための印刷制御装置になる。プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムからの画像データ(入力画像データ)を受け取り、プリンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンターに出力する。入力画像データを印刷データに変換する際に、プリンタードライバーは、色変換処理・ハーフトーン処理などを行う。
図6Aは、第1参考例のプリンタードライバーの処理の説明図である。この第1参考例は、濃度ムラを補正しない処理である。
色変換処理前の画像データは、RGB色空間の256階調の画像データである。プリンタードライバーは、必要に応じて、入力画像データの解像度が印刷解像度に適合するように、色変換処理の前に解像度変換処理を施す。例えば、アプリケーションプログラムからベクター形式の画像データを受け取った場合には、プリンタードライバーは、そのベクター形式の画像データを、RGB色空間の256階調のビットマップ形式の画像データに変換する。
次に、プリンタードライバーは、RGB色空間の画像データを、インク色と同じ色空間であるCMYK色空間の画像データに変換する色変換処理を行う。この色変換処理は、RGB色空間の画素データの階調値とCMYK色空間の画素データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタードライバーが参照することによって、行われる。色変換処理後の画像データは、CMYK色空間の256階調の画像データである。
色変換処理後、プリンタードライバーは、256階調の画像データを、プリンターが形成可能な階調である4階調の画像データに変換するハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理後の画像データは、印刷画像を構成するドットの形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示す印刷画像データになる。
ハーフトーン処理後、プリンタードライバーは、印刷画像データをプリンター1に送信する。プリンタードライバーは、印刷画像データをプリンター1に送信する際に、必要に応じて、印刷画像データの画素データの並ぶ順序を変換するラスタライズ処理や、プリンター1の制御に必要なコマンドデータを印刷画像データに付加するコマンド付加処理などを行う。
なお、印刷画像データを受信したプリンターは、印刷画像データの各画素データの示す階調値に従って各ノズルからインクを吐出し、媒体上の画素領域にドットを形成する。これにより、プリンター1は、印刷画像データの示す画像を媒体に印刷できる。
===第2参考例:単色ムラ補正処理===
第1参考例の通常処理によって印刷した場合、印刷画像にスジ状の濃度ムラが生じることがある。この濃度ムラは、印刷画像を構成する多数のドット列がヘッドの製造誤差の影響で理想通りに形成されず、ドットの大小によってドット列ごとに濃淡ができたり、ドット列がズレて形成されたりすることが原因と考えられている。
印刷画像はインク色と同じ色空間の画像を重ね合わせて構成されているので、インク色と同じ色空間の各色の濃度ムラ(単色ムラ)をそれぞれ抑制すれば、印刷画像の濃度ムラも抑制できると考えられる。この第2参考例では、インク色ごとに濃度ムラをそれぞれ検出し、その検出結果から各インク色の単色ムラ補正値を取得している。そして、プリンター1を購入したユーザーが印刷を行うときに、プリンタードライバーがCMYK色空間の各画像データに対して単色ムラ補正値を用いて単色ムラ補正処理を行い、濃度ムラの抑制された印刷画像が得られるようにしている。
<単色ムラ補正値の取得方法>
まず、単色ムラ補正値の取得方法について説明する。単色ムラ補正値を取得する工程は、プリンター1の製造工場の検査工程において行われる(但し、プリンター1を購入したユーザーの元で単色ムラ補正値の取得が行われても良い)。ここでは、シアンの単色ムラ補正値の取得方法について説明する。なお、他のインク色(マゼンタ、イエロー、ブラック)の単色ムラ補正値の取得方法も同様である。
図7A〜図7Cは、プリンター1が単色ムラ補正値を取得するまでの様子の説明図である。図8は、単色ムラ補正値の取得処理のフロー図である。
最初に、検査者は、検査対象となるプリンター1を工場内のコンピューター110に接続する(図7A参照)。このコンピューター110には、スキャナー150も接続されている。コンピューター110には、プリンタードライバーと、スキャナードライバーと、スキャナー150から取得した画像データ(読取画像データ)に画像処理を施して単色ムラ補正値を算出するための補正値取得プログラムが予めインストールされている。
プリンタードライバー(若しくは補正値取得プログラム)には、予め単色ムラ補正値を取得するためのテストパターンの画像データが用意されている。このテストパターンの画像データは、印刷解像度に合わせた解像度(360dpi×360dpi)のCMYK色空間の256階調の画像データである。なお、テストパターンの画像は、複数の画素列(ここでは24個の画素列)が並んで構成されている。
図9は、シアンの単色ムラ補正値を取得するためのテストパターンのC画像データの説明図である。テストパターンは、5個の補正用パターンから構成されている。5個の補正用パターンは、x1方向に沿って並んでいる。画像データ上のx1方向は、その画像データの示す画像がプリンター1で印刷されたときに搬送方向(x方向)になる方向である。5個の補正用パターンのシアンの階調値は、それぞれ異なっている。第1補正用パターンを構成する画素の階調値Caは179、第2補正用パターンを構成する画素の階調値Cbは153、第3補正用パターンを構成する画素の階調値Ccは128、第4補正用パターンを構成する画素の階調値Cdは102、第1補正用パターンを構成する画素の階調値Ceは76に設定されている。
各補正用パターンは、数10画素(x1方向)×24画素(y1方向)から構成されている。y1方向の画素数は、プリンター1が紙幅方向に形成するラスタラインの数に相当する。ここでは、y1方向の画素数は、ヘッド群41のノズル数と同じ24個になっている(図5参照)。
プリンタードライバーは、図9に示す画像データに対してハーフトーン処理を行う(図8のS101)。これにより、256階調のC画像データは、4階調のC画像データ(シアンの印刷画像データ)に変換される。4階調のC画像データの24個の画素列データは、24個のラスタラインのドット形成状態を示すことになる。
次に、プリンタードライバーは、4階調のC画像データ(印刷画像データ)をプリンター1に送信し、シアンのテストパターンの画像をテストシートTSに印刷させる(図7A、図8のS102)。ここでは、360dpi×360dpiの印刷解像度でテストパターンを印刷する。これにより、24個のラスタラインから構成された5個の補正用パターンからなるテストパターンが印刷される。
テストシートTSに印刷されたシアンのテストパターンは、図9のC画像データの示す画像とほぼ同じである。但し、ヘッドの製造誤差の影響のため、全ドットが理想通りの大きさ・位置に形成されず、ドット列ごとに濃淡ができたり、ドット列がずれて形成されたりする。このため、C画像データ上の各補正用パターンの画素データの示す階調値は一様であるにも関わらず、印刷画像上の各補正用パターンには濃度ムラが含まれている。
次に、検査者は、テストシートTSをスキャナー150にセットし、コンピューター110のスキャナードライバーを用いてスキャナー150にテストパターンを読み取らせる(図7B、図8のS103)。ここでは、1440dpi×1440dpiの読取解像度でスキャナー150がテストパターンを読み取る。つまり、印刷解像度である360dpi×360dpiよりも高い読取解像度で、スキャナー150がテストパターンを読み取る。
なお、コンピューター110の補正値取得プログラムは、スキャナー150から取得した画像データ(読取画像データ)に対して、必要に応じて読取画像データに対して回転処理やトリミング処理などを施しても良い。
図10は、読取画像データの説明図である。読取画像データ上のテストパターンも、5個の補正用パターンから構成されている。読取画像データ上では、5個の補正用パターンの並ぶ方向をx2方向と呼び、x2方向と直交する方向をy2方向と呼ぶ。読取画像データ上のx2方向は、ラスタラインの画像と平行になっている。言い換えると、読取画像データのx2方向がラスタラインの画像と平行になるように、コンピューター110の補正値取得プログラムは必要に応じて読取画像データに対して回転処理を行う。
ここでは、360dpiで並ぶ24個のラスタラインから構成されたテストパターンを1440dpi(印刷解像度の4倍の解像度)で読み取っている。このため、読取画像データのy2方向の画素数は理想的には96個(=24個×4)になるはずであるが、ヘッドの製造誤差やスキャナー150の読取誤差などの影響により、読取画像データのy2方向の画素数は正確に96個になるとは限らない。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、スキャナー150から取得した画像データ(読取画像データ)に対して、y2方向の画素数が24個になるように、解像度変換を行う(図8のS104)。解像度変換後の画像データのy2方向の画素数は、プリンター1が紙幅方向に形成するラスタラインの数に相当する。ここでは、y2方向の画素数は、ヘッド群41のノズル数と同じ24個になっている(図5参照)。
なお、解像度変換後の読取画像データ上の各画素列データ(x2方向に並ぶ画素の列)は、テストパターンが印刷された紙上の1/360インチ幅の列領域の画像片を示している。言い換えると、解像度変換後の読取画像データ上の各画素列は、印刷解像度に相当する幅(1/360インチの幅)の列領域の画像片を示している。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、読取画像データ上の補正用パターン毎に、各画素列の輝度を算出する(図8のS105)。各画素列の輝度は、印刷されたテストパターン上の各列領域の濃度を示していると考えられる。
図11は、各画素列の輝度の算出の様子の説明図である。図中の左側には、読取画像データ上の或る補正用パターンを構成する画素が示されている。補正値取得プログラムは、各画素列ごとに、x2方向に並ぶ複数の画素の画素データに基づいて平均輝度を算出し、この平均輝度をその画素列の輝度とする。例えば、第1画素列の輝度は、図中の左側の太線内の画素データに基づいて算出される。図中の右側には、各画素列の輝度のグラフが示されている。印刷画像に濃度ムラがあるため、読取画像データ上の各画素列の輝度にばらつきが生じている。
以下の説明では、階調値Ca(=179)の第1補正用パターンの読取画像データ上の第j画素列の輝度を「Ya_j」と表す。同様に、階調値Cb(=153)の第2補正用パターンの読取画像データ上の第j画素列の輝度を「Yb_j」と表し、階調値Cc(=128)の第3補正用パターンの読取画像データ上の第j画素列の輝度を「Yc_j」と表し、階調値Cd(=102)の第4補正用パターンの読取画像データ上の第j画素列の輝度を「Yd_j」と表し、階調値Ce(=76)の第5補正用パターンの読取画像データ上の第j画素列の輝度を「Ye_j」と表す。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、各画素列の輝度と目標輝度との差に基づいて、各画素列の単色ムラ補正値ΔCを算出する(図8のS106)。ここでは、第j画素列の単色ムラ補正値について説明する。
図12A及び図12Bは、階調値Cbに対する第j画素列の単色ムラ補正値Cb_jの説明図である。図中の横軸は画素データの階調値を示し、縦軸は輝度値を示している。図中には、階調値Cbに対する目標輝度Ybtが示されている。この目標輝度Ybtは、第2補正用パターンの読取画像データ上の全画素列の輝度の平均値である。つまり、目標輝度Ybtは、Yb_1〜Yb_24の合計を24で割った値である。
図12Aに示すように、第j画素列の輝度Yb_jが目標輝度Ybtよりも小さい場合、補正値取得プログラムは、直線ABに基づく直線補間を利用して、目標輝度Ybtに対応する階調値Cbtを算出する。そして、階調値Cbtと階調値Cbとの差を単色ムラ補正値ΔCb_jとして算出する。
図12Bに示すように、第j画素列の輝度Yb_jが目標輝度Ybtよりも大きい場合、補正値取得プログラムは、直線BCに基づく直線補間を利用して、目標輝度Ybtに対応する階調値Cbtを算出する。そして、階調値Cbtと階調値Cbとの差を単色ムラ補正値ΔCb_jとして算出する。
このようにして、補正値取得プログラムは、5種類の階調値(Ca〜Ce)ごとに、それぞれの画素列ごとの単色ムラ補正値を算出する。なお、一番淡い階調値Ca(=179)の単色ムラ補正値ΔCa_jを算出する場合、補正値算出プログラムは、2点(255,255)、(Ca,Ya_j)の直線に基づいて直線補間を行うと良い。また、一番濃い階調値Ce(=76)の単色ムラ補正値ΔCe_jを算出する場合、補正値算出プログラムは、2点(0,0)、(Ce,Ye_j)の直線に基づいて直線補間を行うと良い。
図13は、単色ムラ補正値テーブルの説明図である。算出された各単色ムラ補正値ΔCは、階調値及び画素列に対応付けられて、単色ムラ補正値テーブルに格納される。コンピューター110の補正値取得プログラムは、プリンター1に単色ムラ補正値テーブルを送信し、プリンター1のメモリー61に単色ムラ補正値テーブルを記憶させる(図7C、図8のS107)。
なお、上記の説明ではシアンについてのみ説明をしたが、他の色(マゼンタ、イエロー、ブラック)に対しても同様に単色ムラ補正値が算出され、プリンター1のメモリー61に単色ムラ補正値テーブルが記憶される。このようにメモリー61に単色ムラ補正値テーブルが記憶された後、プリンター1が梱包されて、工場から出荷される。
<単色ムラ補正処理>
プリンター1を購入したユーザーは、プリンター1に同梱されているCD−ROMに記憶されたプリンタードライバー(若しくは、プリンター製造会社のホームページからダウンロードしたプリンタードライバー)を、自身のコンピューターにインストールする。また、ユーザーは、コンピューターにプリンター1を接続する。このとき、プリンタードライバーは、プリンター1のメモリー61に記憶されている補正値テーブル(図13参照)をプリンター1から取得する。
図6Bは、第2参考例の単色ムラ補正処理の説明図である。第2参考例では、インク色と同じ色空間の各色の濃度ムラを補正している。プリンタードライバーは、色変換処理後・ハーフトーン処理前のCMYK色空間の256階調の画像データに対して、単色ムラ補正処理を行う。ここでは、シアンの256階調の画像データに対する単色ムラ補正処理について説明する。
図14は、画素データの階調値に対する単色ムラ補正処理の説明図である。図中の横軸は、補正前の階調値を示し、図中の縦軸は補正後の階調値を示している。
仮に補正前の画像データの画素データが全て階調値Cb(=153)であれば、プリンタードライバーは、階調値Cbに対応する補正値ΔCb_jを用いて、画素データの階調値CbをCb+ΔCb_jに補正するのが良いと考えられる。同様に、補正前の画像データの画素データが全て階調値Cc(=128)であれば、プリンタードライバーは、階調値Ccに対応する補正値ΔCc_jを用いて、画素データの階調値CcをCc+ΔCc_jに補正するのが良いと考えられる。
一方、補正前の画素データの階調値C_inが補正用パターンのいずれの階調値(Ca〜Ce)とも異なる場合、例えば図に示すように補正前の階調値C_inがCbとCcの間である場合、プリンタードライバーは、補正値ΔCb_j及び補正値ΔCc_jを用いて直線補間を行い、階調値C_outを算出する。
図中のグラフによれば、補正値ΔCa_jは、プラスの値になっている。このため、補正前の階調値C_inが階調値Caに近い値であれば、プリンタードライバーは、階調値を高くするように画素データの階調値を補正する。また、図中のグラフによれば、補正値ΔCe_jは、マイナスの値になっている。このため、補正前の階調値C_inが階調値Ceに近い値であれば、プリンタードライバーは、階調値を低くするように画素データの階調値を補正する。これにより、プリンタードライバーは、濃く印刷される部分の画素を淡く補正し、淡く印刷される部分の画素を濃く補正するように、画像データを補正することができる。
ここでは、第j画素列に属する画素データの階調値の補正について説明したが、他の画素列に属する画素データに対しても、同様に階調値が補正される。但し、他の画素列に属する画素データに対しては、その画素列に対応する補正値が用いられる。
なお、単色ムラ補正処理後の印刷画像データは、256階調のCMYK色空間の画像データである。単色ムラ補正処理の後、プリンタードライバーは、ハーフトーン処理を行い、印刷画像データをプリンター1に送信する(図6B参照)。ここでのハーフトーン処理や印刷画像データの送信処理は、第1参考例と同様である。
但し、第2参考例では、濃度ムラ補正処理された画像データに対してハーフトーン処理が行われることになる。この結果、例えば淡く視認されやすい列領域に対応する画素列に属する画素データの階調値は予め低く(濃く)補正されているため、ハーフトーン処理後の画像データ上のその画素列のドット生成率は高くなる。また、例えば濃く視認されやすい列領域に対応する画素列に属する画素データの階調値は予め高く(淡く)補正されているため、ハーフトーン処理後の画像データ上のその画素列のドット生成率は低くなる。したがって、淡く視認されやすい列領域には、ドット生成率が高くなるように補正されたラスタラインが形成され、濃く視認されやすい列領域には、ドット生成率が低くなるように補正されたラスタラインが形成されることによって、印刷画像の各列領域の画像片の濃度がそれぞれ補正され、印刷画像の濃度ムラは抑制される。
なお、上記の説明ではシアンの画像データに対する単色ムラ補正処理についてのみ説明をしたが、他の色(マゼンタ、イエロー、ブラック)に対しても同様に単色ムラ補正処理が行われる。
<第2参考例の問題点>
前述の単色ムラ補正では、インク色ごとにテストパターンを形成することによって単色ムラ補正値を取得し、各色の画像の濃度ムラをそれぞれ補正している。この単色ムラ補正処理では、各インク色の濃度ムラ(単色ムラ)を抑制できれば、これらの色を重ね合わせて構成された印刷画像の濃度ムラを抑制できることを想定している。しかし、インク色と同じ色空間の各色の画像の濃度ムラをそれぞれ補正しても、複数色を重ね合わせて構成された印刷画像に濃度ムラ(混色ムラ)が生じることがある。
図15は、混色ムラの原因の説明図である。図中の下側の白丸は、紙に形成されたシアンのドットである。図中の上側の黒丸は、シアンのドットの上に形成されるマゼンタのドットである。マゼンタの印刷画像は、マゼンタヘッド群41Mがシアンヘッド群41Cの搬送方向下流側に設けられているため(図3参照)、シアンの印刷画像の上に形成されることになる。この結果、マゼンタのドットが、シアンのドットの上に形成される場合がある。
シアンのドットの上に形成されたマゼンタのドットは、シアンのドットの無い紙上に形成されたマゼンタのドットと比べて、インクの広がり方や浸透性が異なる。このため、シアンのドットの有無によって、マゼンタのドットは異なる形状や色味になる。この結果、仮にシアンの画像とマゼンタの画像に対してそれぞれ単色ムラ補正処理を行ったとしても、シアンの印刷画像にマゼンタの印刷画像が重ね合わされることによって、出来上がった印刷画像に濃度ムラ(混色ムラ)が生じてしまう。
そこで、本実施形態では、混色ムラ補正処理を行うことにより、複数色を重ね合わせて構成された印刷画像の混色ムラを抑制している。
===本実施形態:混色ムラ補正処理===
<混色ムラ補正値の取得方法>
まず、混色ムラ補正値の取得方法について説明する。混色ムラ補正値を取得する工程は、プリンター1の製造工場の検査工程において行われる(但し、プリンター1を購入したユーザーの元で混色ムラ補正値の取得が行われても良い)。
図16は、混色ムラ補正値の取得処理のフロー図である。なお、プリンター1が混色ムラ補正値を取得するまでの様子は、前述の図7A〜図7Cと同様である。
最初に、検査者は、検査対象となるプリンター1を工場内のコンピューター110に接続する(図7A参照)。このコンピューター110には、スキャナー150も接続されている。コンピューター110には、プリンタードライバーと、スキャナードライバーと、スキャナー150から取得した画像データ(読取画像データ)に画像処理を施して混色ムラ補正値を算出するための補正値取得プログラムが予めインストールされている。
プリンタードライバー(若しくは補正値取得プログラム)には、予め混色ムラ補正値を取得するためのテストパターンの画像データが用意されている。このテストパターンの画像データは、印刷解像度に合わせた解像度(360dpi×360dpi)のRGB色空間の256階調の画像データである。前述の図9のテストパターンの画像データはCMYK色空間であるのに対し、混色ムラ補正値を取得するためのテストパターンの画像データはRGB色空間である。なお、テストパターンの画像は、x1方向に沿う複数の画素列(ここでは24個の画素列)がy1方向に並んで構成されている。
図17は、テストパターンの各補正用パターンの階調値をRGB色空間の座標で示した図である。図18Aは、混色ムラ補正値を取得するためのテストパターンの画像データの説明図である。図18Bは、テストパターンの27個の補正用パターンの階調値を示す表である。
以下の説明では、図17の丸印の座標(階調値)のことを「格子点」と呼ぶことがある。格子点は、RGB色空間において、所定の座標にそれぞれ位置している。また、第i補正用パターンに対応する格子点のことを「格子点Pi」と呼ぶことがある。また、格子点PiのRGB値を(ri,gi,bi)と表すことがあるとともに、「入力RGB値」と呼ぶことがある。
テストパターンは、27個の補正用パターンから構成されている。27個の補正用パターンは、x1方向に沿って並んでいる。画像データ上のx1方向は、その画像データの示す画像がプリンター1で印刷されたときに搬送方向(x方向)になる方向である。
各補正用パターンを構成する画素データのRGBの階調値(入力RGB値)は一様であるが、27個の補正用パターンのRGB値は、それぞれ異なっている。本実施形態では、RGBのそれぞれの値を3段階に変化させることによって、27個(=3×3×3)の格子点にそれぞれ対応する27色の補正用パターンが用意されている。但し、3段階ではなく、もっと多段階に変化させても良い。なお、格子点の示す色のことを「基準色」と呼ぶことがある。
例えば格子点P1に対応する第1補正用パターンは、画素データのRGB値が(255,255,255)の白色のパターンになる。また、格子点P3に対応する第3補正用パターンは、画素データのRGB値が(0,255,255)のシアン色のパターンになる。また、格子点P9に対応する第9補正用パターンは、画素データのRGB値が(0,0,255)の青色のパターンになる。また、格子点P14に対応する第14補正用パターンは、画素データのRGB値が(128,128,128)の灰色のパターンになる。また、格子点P27に対応する第27補正用パターンは、画素データのRGB値が(0,0,0)の黒色のパターンになる。このように、テストパターンは、27色の基準色の補正用パターンから構成されている。
各補正用パターンは、数10画素(x1方向)×24画素(y1方向)から構成されている。y1方向の画素数は、プリンター1が紙幅方向に形成するラスタラインの数に相当する。ここでは、y1方向の画素数は、ヘッド群41のノズル数と同じ24個になっている(図5参照)。
プリンタードライバーは、図18Aの画像データに対して色変換処理・ハーフトーン処理を行って印刷画像データを生成する(図16のS101)。このときの印刷画像データは、4階調のCMYK色空間の画像データである。この印刷画像データは、24個の画素列データから構成されており、24個のラスタラインのドット形成状態を示すことになる。
次に、プリンタードライバーは、印刷画像データをプリンター1に送信し、図18Aのテストパターンの画像をプリンターに印刷させる(図7A、図16のS102)。このとき、プリンター1は、印刷画像データのC画像データに従ってシアンヘッド群41C(図3参照)の各ノズルがシアンインクを吐出し、M画像データに従ってマゼンタヘッド群41Mの各ノズルがマゼンタインクを吐出し、Y画像データに従ってイエローヘッド群41Yの各ノズルがイエローインクを吐出し、K画像データに従ってブラックヘッド群41Kの各ノズルがブラックインクを吐出する。これにより、24個のラスタラインから構成された27個の補正用パターンからなるテストパターンが印刷される。
テストシートTSに印刷されたテストパターンは、図18Aの画像データの示す画像とほぼ同じである。但し、各補正用パターンの画素データの階調値は一様であるにも関わらず、印刷画像上の各補正用パターンには濃度ムラや色ムラが含まれている。
次に、検査者は、テストシートTSをスキャナー150にセットし、コンピューター110のスキャナードライバーを用いてスキャナー150にテストパターンを読み取らせる(図7B、図16のS103)。ここでは、1440dpi×1440dpiの読取解像度でスキャナー150がテストパターンを読み取る。つまり、印刷解像度である360dpi×360dpiよりも高い読取解像度で、スキャナー150がテストパターンを読み取る。
なお、コンピューター110の補正値取得プログラムは、スキャナー150から取得した画像データ(読取画像データ)に対して、必要に応じて読取画像データに対して回転処理やトリミング処理などを施しても良い。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、スキャナー150から取得した画像データ(読取画像データ)に対して、y2方向の画素数が24個になるように、解像度変換を行う(図16のS204)。この処理は、前述のS104と同様であるので、説明を省略する。なお、解像度変換後の読取画像データ上の各画素列は、印刷解像度に相当する幅(1/360インチの幅)の列領域の画像片を示している。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、読取画像データ上の補正用パターン毎に(格子点毎に)、各画素列のRGB値を算出する(図16のS205)。各画素列のRGB値は、印刷されたテストパターン上の各列領域の色を示していると考えられる。なお、前述のS105では輝度を算出していたが、S205ではRGB値を算出する。補正値取得プログラムは、各画素列ごとに、x2方向に並ぶ複数の画素の画素データに基づいてRGB値の平均値を算出し、この平均値をその画素列のRGB値とする。このRGB値のことを「出力RGB値」と呼ぶことがある。
図18Cは、第j画素列の出力RGB値の説明図である。このように、コンピューター110の補正値取得プログラムは、第1画素列〜第24画素列のそれぞれについて、補正用パターン毎(格子点毎)の出力RGB値を算出する。印刷画像に濃度ムラ・色ムラがあるため、読取画像データ上の各画素列のRGB値は格子点の階調値とは異なっている。
以下の説明では、第i補正用パターン(格子点Pi)に対応する読取画像データ上の出力RGB値をベクトル量として(Ri,Gi、Bi)と表す。出力RGB値(Ri,Gi、Bi)を入力RGB値(ri,gi,bi)の関数と考えて、(Ri,Gi、Bi)=Pi(ri,gi,bi)と表すこともある。特に第j画素列のものを指す場合には添え字jを付けて、(Ri_j,Gi_j,Bi_j)又はPi_j(ri_j,gi_j,bi_j)と表すこともある。例えば、図18Cの第j画素列における第3補正用パターンのRGB値は、P3_j(0,255,255)=(98,156,214)である。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、それぞれの画素列について、補正用パターン毎(格子点毎)に単位ベクトルを算出する(図16のS206)。単位ベクトルとは、格子点に相当する入力RGB値が単位量だけ変化したときの出力RGB値の変化量(ベクトル)である。
単位ベクトルΔRは、入力RGB値のRの階調値が+1変化したときに、出力RGB値がどのくらい変化したかを示している。同様に、単位ベクトルΔGは、入力RGB値のGの階調値が+1変化したときに、出力RGB値がどのくらい変化したかを示している。また、単位ベクトルΔBは、入力RGB値のBの階調値が+1変化したときに、出力RGB値がどのくらい変化したかを示している。以下の説明では、第i補正用パターンの単位ベクトルΔR、ΔG及びΔBのことをΔRi、ΔGi、ΔGiと表す。
図19は、単位ベクトルの算出方法の説明図である。
単位ベクトルは、その単位ベクトルを算出する対象の格子点と隣接する2つの格子点間の出力RGB値の単位変化量として計算される。ΔRは、R軸方向に隣接する2つの格子点(R軸のプラス方向に隣接する格子点とマイナス方向に隣接する格子点)の出力RGB値に基づいて算出される。ΔGは、G軸方向に隣接する2つの格子点(G軸のプラス方向に隣接する格子点とマイナス方向に隣接する格子点)の出力RGB値に基づいて算出される。ΔBは、B軸方向に隣接する2つの格子点(B軸のプラス方向に隣接する格子点とマイナス方向に隣接する格子点)の出力RGB値に基づいて算出される。
例えば、ΔR14、G14及びΔB14は、次式によって算出される。
ΔR14 = { P13(r13,g13,b13) - P15(r15,g15,b15) } / (r13 - r15)
= { (R13,G13,B13) - (R15,G15,B15) } / 255

ΔG14 = { P11(r11,g11,b11) - P17(r17,g17,b17) } / (g17 - g11)
= { (R11,G11,B11) - (R17,G17,B17) } / 255

ΔB14 = { P5(r5,g5,b5) - P23(r23,g23,b23) } / (b5 - b23)
= { (R5,G5,B5) - (R23,G23,B23) } / 255
隣接する格子点が1個の場合(格子点が端部にある場合)、単位ベクトルは、その単位ベクトルを算出する対象の格子点と、その格子点と隣接する格子点との間のRGB値の単位変化量として計算される。例えば、ΔRは、単位ベクトルを算出する対象の格子点の出力RGB値と、R軸方向に隣接する1個の格子点の出力RGB値とに基づいて、算出される。
例えば、ΔR15、ΔG17及びΔB23は、次式によって算出される。

ΔR15 = { P14(r14,g14,b14) - P15(r15,g15,b15) } / (r14 - r15)
= { (R14,G14,B14) - (R15,G15,B15) } / 128

ΔG17 = { P14(r14,g14,b14) - P17(r17,g17,b17) } / (g14 - g17)
= { (R14,G14,B14) - (R17,G17,B17) } / 128

ΔB23 = { P14(r14,g14,b14) - P23(r23,g23,b23) } / (b14 - b23)
= { (R14,G14,B14) - (R23,G23,B23) } / 128
以上のようにして、コンピューター110の補正値取得プログラムは、補正用パターン毎に(格子点毎に)、各画素列の単位ベクトルを算出する。言い換えると、コンピューター110の補正値取得プログラムは、第1画素列〜第24画素列のそれぞれについて、補正用パターン毎(格子点毎)の単位ベクトルを算出する。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、単位ベクトルに基づいて、格子点毎に、各画素列の補正ベクトルを算出する(図16のS207)。言い換えると、コンピューター110の補正値取得プログラムは、第1画素列〜第24画素列のそれぞれについて、格子点毎の補正ベクトルを算出する。
図20は、格子点Piの補正ベクトルの説明図である。補正ベクトルとは、出力RGB値が目標値になるように入力RGB値を補正するためのベクトル量である。
以下の説明では、出力RGB値の目標値のことを「目標出力RGB値」と呼ぶ。ここでは、格子点Piの目標出力RGB値は、第i補正用パターンから得られる24個の出力RGB値の平均値とし、ベクトル量として(Rti,Gti,Bti)と表す。出力RGB値が目標RGB値になるような入力RGB値のことを「目標入力RGB値」と呼ぶ。ここでは、目標入力RGB値を(rti,gti,bti)と表す。なお、(Rti,Gti,Bti)=Pi(rti,gti,bti)となる。また、入力RGB値を(ri,gi,bi)としたとき、入力RGB値の出力RGB値は(Ri,Gi,Bi)=Pi(ri,gi,bi)となる。
この場合、補正ベクトルxiは、(rt−ri,gt−gi,bt−bi)=(xri,xgi,xbi)となる。
また、図に示すように、出力RGB値をベクトルPiで表し、目標出力RGB値をベクトルPtiで表すと、出力RGB値と目標出力RGB値とを用いて補正ベクトルを次式のように表すことができる。
Pti−Pi=xri・ΔR+xgi・ΔGi+xbi・ΔBi
ここで、格子点Piの単位ベクトルをそれぞれΔR=(Rri,Rgi,Rbi)、ΔG=(Gri,Ggi,Gbi)、ΔB=(Bri,Bgi,Bbi)とする。すると、次式のように補正ベクトルを算出できる。
以上のようにして、コンピューター110の補正値取得プログラムは、補正用パターン毎に(格子点毎に)、各画素列の補正ベクトルを算出する。言い換えると、コンピューター110の補正値取得プログラムは、第1画素列〜第24画素列のそれぞれについて、補正用パターン毎(格子点毎)の補正ベクトルを算出する。つまり、それぞれの補正ベクトルは、画素列と補正用パターン(格子点)とに対応付けられて、混色ムラ補正値として算出される。
なお、入力RGB階調値が(255,255,255)の白色の第1補正用パターンにはインクが吐出されないため、第1補正用パターンに対応する補正ベクトルx1は、x1=(0,0,0)としている。インクを吐出しない状態が最も白色に近いと考えられるためである。
次に、コンピューター110の補正値取得プログラムは、混色ムラ補正値である補正ベクトルをプリンター1に送信し、プリンター1のメモリー61に補正ベクトルを記憶させる(図7C、図16のS208)。なお、このようにメモリー61に混色ムラ補正値が記憶された後、プリンター1が梱包されて、工場から出荷される。
<混色ムラ補正処理>
プリンター1を購入したユーザーは、プリンター1に同梱されているCD−ROMに記憶されたプリンタードライバー(若しくは、プリンター製造会社のホームページからダウンロードしたプリンタードライバー)を、自身のコンピューターにインストールする。また、ユーザーは、コンピューターにプリンター1を接続する。このとき、プリンタードライバーは、プリンター1のメモリー61に記憶されている補正ベクトルをプリンター1から取得する。
図6Cは、混色ムラ補正処理の説明図である。混色ムラ補正処理では、色変換処理前のRGB色空間の画像データを補正することになる。なお、混色ムラ補正処理後、プリンタードライバーは、混色ムラ補正処理が行われた画像データ(RGB色空間の256階調の画像データ)に対して、通常の色変換処理・ハーフトーン処理を行うことによって印刷画像データを生成するだけである。
図21は、混色ムラ補正処理のフロー図である。まず、プリンタードライバーは、RGB色空間の256階調の画像データ(入力画像データ)を取得する(S301)。次に、プリンタードライバーは、補正対象の画素データの示す座標を囲む8点の格子点を特定する(S302)。例えば、補正対象の画素データの階調値が(200,200,200)の場合、格子点P1、P2、P4、P5、P10、P11、P13、P14の8点の格子点が特定される。
次に、プリンタードライバーは、格子点毎に、重み係数を算出する(S303)。以下に説明する通り、重み係数は、補正対象の画素データの座標と格子点との距離に基づいて算出される。
図22は、重み係数の説明図である。図中の黒丸は、補正対象の画素データの座標を示している。図中の白丸は、格子点の座標を示している。8個の格子点から構成される立方体の1辺を1に正規化したとき、補正対象の画素データの座標と格子点PiとのR軸方向の距離がDri、G軸方向の距離がDgi、B軸方向の距離がDbiであるとする。このとき、格子点Piに対する重み係数Wnを次式のように求められる。
Wi=(1−Dri)*(1−Dgi)*(1−Dbi)
例えば、補正対象の画素データの階調値が(200,200,200)の場合、正規化距離(Dri,Dgi,Dbi)と、重み係数Wiは、以下のように求められる。

(Dri, Dgi, Dbi) = ((200-128)/(255-128), (255-200)/(255-128), (255-200)/(255-128))
= (0.567, 0.433, 0.433)

W2 = (1-567)*(1-0.433)*(1-0.433) = 0.1392
次に、プリンタードライバーは、補正対象の画素データに対する補正量を算出する(図21のS304)。プリンタードライバーは、8点の格子点について補正ベクトルと重み係数との積をそれぞれ算出し、これらの8個の積の総和を補正量(xr,xg,xb)として算出する。もちろん、補正対象の画素データが第j画素列に属する場合、第j画素列に対応付けられている補正ベクトルに基づいて補正量(xr_j,xg_j,xb_j)が算出される。
そして、プリンタードライバーは、このように算出された補正量に基づいて、補正対象の画素データの階調値を補正する(S305)。具体的には、プリンタードライバーは、補正対象の画素データ(r,g,b)に補正量(xr,xg,xb)を加算することによって、補正後の画素データ(r+xr,g+xg,b+xb)を算出する。
上記S302〜S305の処理をプリンタードライバーは入力画像データの全画素に対して行う(図21のS306)。これにより、混色ムラ補正処理が終了する。
混色ムラ補正処理後の画像データは、RGB色空間の256階調の画像データである。混色ムラ補正処理後、プリンタードライバーは、通常通りに色変換処理・ハーフトーン処理を行い、印刷画像データをプリンター1に送信する(図6C参照)。ここでのハーフトーン処理や印刷画像データの送信処理は、第1参考例と同様である。
本実施形態では、図15のように複数色を重ね合わせて構成された補正用パターンに基づいて補正ベクトルや補正量を求めているため、複数色を重ね合わせて構成された印刷画像に濃度ムラ(混色ムラ)を補正することができる。例えば、青色を帯びて視認されやすい列領域に対応する画素列に属する画像データの階調値は、予め黄色く補正されることになる。逆に、黄色を帯びて視認されやすい列領域に対応する画素列に属する画像データの階調値は、予め青く補正されることになる。
===別の実施形態===
前述の実施形態の混色ムラ補正処理を第2参考例の単色ムラ補正処理と併用しても良い。この場合、以下のように2つの補正処理を併用させると良い。
図23は、2つの補正処理を併用させた画像処理部の説明図である。
図23の上段は、第2参考例の単色ムラ補正処理が可能なプリンタードライバーの説明図である。このプリンタードライバーは、単色調整済み画像処理部を備えていると考えることができる。単色調整済み画像処理部は、RGB色空間の256階調の画像データが入力されると、色変換処理、単色ムラ補正処理及びハーフトーン処理を行うことによって印刷画像データを生成し、媒体に画像を印刷することができる。ここでは、混色ムラ補正値取得処理を行う前に前述の第2参考例の単色ムラ補正値取得処理が行われることになる。
図23の中段は、混色ムラ補正値取得処理の説明図である。ここでは、単色ムラ補正値取得処理が行われた後、前述の混色ムラ補正値取得処理が行われる。補正値取得プログラムは、単色調整済み画像処理部に、混色ムラ補正用のテストパターンの画像データ(図18A及び図18B参照)を入力することによって、テストパターンを印刷させる(図16のS201、S202)。つまり、混色ムラ補正用のテストパターンの画像データが単色調整済み画像処理部に入力されることによって、テストパターンの画像データに対して、色変換処理、単色ムラ補正処理及びハーフトーン処理が行われ、媒体に混色ムラ補正用のテストパターンが印刷される。印刷されたテストパターン(印刷画像)は、単色ムラ補正処理によって濃度ムラは抑制されているが、複数色を重ね合わせることに起因する混色ムラが生じている。
そして、前述のS203〜S08の処理と同様の手順で補正ベクトルを取得し、プリンター1のメモリー61に補正ベクトルを記憶する。つまり、印刷されたテストパターン(印刷画像)をスキャナーで読み取ることによって読取画像データを取得し、この読取画像データに基づいて補正用パターン毎(格子点毎)に各画素列の出力RGB値を算出して補正ベクトルを算出し、補正ベクトルをプリンター1に記憶する。
図23の下段は、混色ムラ補正処理の説明図である。ユーザーのコンピューターがプリンター1のメモリー61に記憶されている補正ベクトルを取得すると、そのプリンタードライバーは、混色調整済み画像処理部を備えた構成になる。この混色調整済み画像処理部は、前述の単色調整済み画像処理部を有しており、RGB色空間の256階調の画像データが入力されると、前述の混色ムラ補正処理を行い、混色ムラ補正処理後の画像データを単色調整済み画像処理部に入力する。このように印刷された印刷画像では、混色ムラが抑制されている。
本実施形態によれば、混色ムラ補正処理が行われた画像データに対して、単色ムラ補正処理が行われることになる(図23の下段参照)。これにより、混色ムラ補正処理と単色ムラ補正処理とをそれぞれ独立して行うことができ、それぞれのムラを精度良く補正できる。
また、本実施形態によれば、混色ムラ補正値取得処理を行う前に、単色ムラ補正値取得処理が行われ、混色ムラ補正用のテストパターンを印刷するときには単色ムラ補正処理が行われている。これにより、単色ムラを抑制した状態で混色ムラ補正用のテストパターンを印刷することができる。この結果、補正ベクトルは、複数色を重ね合わせることに起因する混色ムラを補正するための補正値になり、補正ベクトルには単色ムラを補正するための成分が含まれなくなる。このため、混色ムラを精度良く補正できるようになる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<画素列・ラスタラインについて>
前述の実施形態では、24個の画素列が並ぶことによって画像が構成され、24個のラスタラインが並ぶことによって印刷画像が構成されていた。但し、説明を分かりやすくするために数を少なくしただけであり、実際にはもっと多数の画素列やラスタラインが並ぶことは言うまでもない。
また、前述の実施形態では、全ての画素列に対して混色ムラ補正処理が行われていたが、一部の画素列に対して混色ムラ補正処理が行われても良い。例えば、図5の構成ではヘッド42のつなぎ目の第12ラスタライン及び第13ラスタラインの周辺でムラが生じやすいため、例えば画像データの第11画素列〜第14画素列に対してだけ混色ムラ補正処理を行うようにしても良い。
図4に示すように複数のヘッドでヘッド群41が構成されている場合、特定のヘッドが印刷する領域だけムラが生じる場合がある。このような場合には、ムラの生じているヘッドに対応する画素列に対してだけ混色ムラ補正処理を行うようにしても良い。
<ラインプリンターについて>
前述のプリンター1は、いわゆるラインプリンターであり、固定されたヘッドに対して媒体が搬送され、媒体上に搬送方向に沿ったドット列が形成されている。但し、プリンター1は、ラインプリンターに限られるものではない。例えば、主走査方向に移動可能なキャリッジにヘッドが設けられたプリンターであって、移動中のヘッドからインクを吐出して主走査方向に沿ったドット列を形成するドット形成動作と、媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返すプリンター(いわゆるシリアルプリンター)であっても良い。
このようなシリアルプリンターの場合、ノズルピッチよりも狭い間隔でドット列を形成することが可能である。つまり、ノズルピッチよりも印刷解像度を高くすることが可能である。このため、前述の画像データの解像度は、ノズルピッチと同じ解像度ではなく、ノズルピッチよりも高い解像度であっても良い。
1 プリンター(ラインプリンター)、20 搬送ユニット、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド群、
41C シアンヘッド群、41M マゼンタヘッド群、
41Y イエローヘッド群、41K ブラックヘッド群、
42 ヘッド、42A 第1ヘッド、42B 第2ヘッド、
421 第1ノズル群、422 第2ノズル群、
50 センサー群、60 コントローラー、61 メモリー、
110 コンピューター、150 スキャナー

Claims (6)

  1. 所定方向に並ぶ複数の画素からなる画素列が複数並んで構成された第1色空間の画像データであって、印刷装置が表現可能な階調よりも多階調の第1階調値の画像データを、前記印刷装置のインク色に対応する第2色空間の前記第1階調値の画像データに変換する色変換処理を行うことと、
    前記色変換処理後の前記第1階調値の画像データを、前記印刷装置が表現可能な階調である第2階調値の画像データに変換するハーフトーン処理を行うことと、
    前記ハーフトーン処理後の画像データの前記画素列における複数の画素データに基づいて媒体にドット列を形成させることによって、前記画像データに基づいて前記印刷装置に複数のドット列を並べて形成させて媒体に印刷画像を形成させることと
    を有する印刷方法であって、
    前記第1色空間の所定座標に位置する複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに、前記第1色空間での補正量を示す補正ベクトルが対応付けられており、
    前記色変換処理の前の前記第1色空間の前記第1階調値の画像データの各画素データに対して、その画素の属する前記画素列に対応付けられている前記補正ベクトルであって、前記第1色空間において画素データの示す座標を囲む位置の前記基準色に対応付けられている前記補正ベクトルに基づいて、補正処理が行われ、
    前記補正処理が行われた前記画素データから構成された画像データに対して、前記色変換処理及び前記ハーフトーン処理が行われる
    ことを特徴とする印刷方法。
  2. 請求項1に記載の印刷方法であって、
    前記複数の基準色にそれぞれ対応する複数の補正用パターンからなるテストパターンの前記第1色空間の前記第1階調値の画像データに基づいて、媒体に前記テストパターンの印刷画像を形成し、
    前記テストパターンの印刷画像を読み取ることによって、前記第1色空間の読取画像データを取得し、
    前記読取画像データに基づいて、前記複数の基準色のそれぞれについて画素列ごとに前記補正ベクトルを取得する
    ことを特徴とする印刷方法。
  3. 請求項2に記載の印刷方法であって、
    前記読取画像データに基づいて、前記複数の基準色のそれぞれについて画素列ごとに前記補正ベクトルを算出する際に、
    前記読取画像データに基づいて、前記複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに前記第1色空間の出力階調値を算出し、
    前記出力階調値に基づいて、前記基準色に対応する入力階調値が単位量にて変化したときの出力階調値の変化量を算出し、
    前記変化量に基づいて、前記入力階調値に対する前記出力階調値が目標値になるような前記入力階調値に対する補正量を前記補正ベクトルとして算出する
    ことを特徴とする印刷方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷方法であって、
    前記インク色のそれぞれについて、画素列ごとに補正値が対応付けられており、
    前記色変換処理後の前記第2色空間の前記第1階調値の画像データの各画素データを、その画素の属する前記画素列に対応付けられている前記補正値に基づいて前記インク色ごとに単色補正処理を行い、
    前記単色補正処理後の前記第2色空間の前記第1階調値の画像データに対して前記ハーフトーン処理が行われる
    ことを特徴とする印刷方法。
  5. 請求項4に記載の印刷方法であって、
    (A)前記補正ベクトルを取得する前に、
    前記インク色にそれぞれ対応する複数の補正用パターンからなる単色補正処理用のテストパターンを媒体に印刷し、
    前記単色補正処理用のテストパターンの印刷画像を読み取ることによって、読取画像データを取得し、
    前記単色補正処理用のテストパターンの前記読取データに基づいて、画素列ごとの濃度を算出し、
    前記画素列ごとの前記濃度に基づいて、単色補正処理用の前記補正値を取得し、
    (B)前記単色補正用の前記補正値を取得した後、
    前記複数の基準色にそれぞれ対応する複数の補正用パターンからなるテストパターンの前記第1色空間の前記第1階調値の画像データに対して、前記色変換処理、前記単色補正処理及びハーフトーン処理を行い、媒体に前記テストパターンの印刷画像を形成し、
    前記テストパターンの印刷画像を読み取ることによって、前記第1色空間の読取画像データを取得し、
    前記読取画像データに基づいて、前記補正ベクトルを取得し、
    (C)前記補正ベクトルを取得した後、
    印刷すべき画像の前記第1色空間の第1階調値の画像データに対して、前記補正ベクトルに基づいて前記補正処理を行い、
    前記補正処理が行われた前記画素データから構成された画像データに対して、前記色変換処理及び前記ハーフトーン処理を行う
    ことを特徴とする印刷方法。
  6. 印刷装置を制御する印刷制御装置に、
    所定方向に並ぶ複数の画素からなる画素列が複数並んで構成された第1色空間の画像データであって、前記印刷装置が表現可能な階調よりも多階調の第1階調値の画像データを、前記印刷装置のインク色に対応する第2色空間の前記第1階調値の画像データに変換する色変換処理を行う機能と、
    前記色変換処理後の前記第1階調値の画像データを、前記印刷装置が表現可能な階調である第2階調値の画像データに変換するハーフトーン処理を行う機能と、
    前記ハーフトーン処理後の画像データの前記画素列における複数の画素データに基づいて媒体にドット列を形成させることによって、前記画像データに基づいて前記印刷装置に複数のドット列を並べて形成させて媒体に印刷画像を形成させる機能と
    を実現させるプログラムであって、
    前記第1色空間の所定座標に位置する複数の基準色のそれぞれについて、画素列ごとに、前記第1色空間での補正量を示す補正ベクトルが対応付けられており、
    前記色変換処理の前の前記第1色空間の前記第1階調値の画像データの各画素データに対して、その画素の属する前記画素列に対応付けられている前記補正ベクトルであって、前記第1色空間において画素データの示す座標を囲む位置の前記基準色に対応付けられている前記補正ベクトルに基づいて、補正処理が行われ、
    前記補正処理が行われた前記画素データから構成された画像データに対して、前記色変換処理及び前記ハーフトーン処理が行われる
    ことを特徴とするプログラム。
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