JP2024018318A - 印刷装置、測色方法および測色プログラム - Google Patents

印刷装置、測色方法および測色プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色校正の精度を向上し得る印刷装置、測色方法、および測色プログラムを提供する。【解決手段】印刷装置は、被印刷媒体にパッチチャートを印刷する印刷部と、印刷部により被印刷媒体に印刷されたパッチチャートにおける第1領域に配置され、予め定められた複数の色に対応する複数のパッチである第1パッチと、パッチチャートにおける第1領域とは異なる第2領域に配置され、ユーザにより指定された色についてのパッチである1又は複数の第2パッチとを測色する測色部と、制御装置とを備え、パッチチャートは、パッチが直線状に複数並ぶパッチ列が複数並列されて構成されており、制御装置は、パッチ列に第2パッチが含まれる場合に当該パッチ列に含まれるパッチに対して測色部に測色を実行させる前に、測色部による色値の測定精度を校正する処理を実行させる。【選択図】図11

Description

本発明は、例えばインクジェットプリンタ等の印刷装置、測色方法、および印刷装置におけるコンピュータに実行させる測色プログラムに関する。
従来の印刷物の測色システムとして、例えば、特許文献1の情報処理装置が知られている。この情報処理装置は、印刷対象データにより表現される色を全て抽出し、各色について印刷領域内における占有率を取得する。情報処理装置は、この占有率に基づいて校正用パッチ画像のデータを生成し、校正用パッチ画像をプリンタによって印刷する。そして、情報処理装置は、印刷された校正用パッチ画像を測色機により測色して、この測色データに基づいて印刷対象の画像データの校正を行っている。
特開2010-157920号公報
記情報処理装置は印刷された校正用パッチ画像を測色機で一律に測定し、この測色データに基づいて印刷対象の画像データを校正している。しかしながら、校正用パッチ画像を測色機で一律に測色する方法では測色の精度が低下し、色校正の精度が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、色校正の精度を向上し得る印刷装置、測色方法、および測色プログラムを提供することを目的とする。
本発明の印刷装置は、被印刷媒体にパッチチャートを印刷する印刷部と、前記印刷部により前記被印刷媒体に印刷された前記パッチチャートにおける第1領域に配置され、予め定められた複数の色に対応する複数のパッチである第1パッチと、前記パッチチャートにおける前記第1領域とは異なる第2領域に配置され、ユーザにより指定された色についてのパッチである1又は複数の第2パッチとを測色する測色部と、制御装置と、を備え、前記パッチチャートは、前記パッチが直線状に複数並ぶパッチ列が複数並列されて構成されており、前記制御装置は、前記パッチ列に前記第2パッチが含まれる場合に、当該パッチ列に含まれる前記パッチに対して前記測色部に測色を実行させる前に、前記測色部による色値の測定精度を校正する処理を実行させるものである。
本発明に従えば、パッチ列に第2パッチが含まれる場合に、当該パッチ列に含まれる第2パッチに対して測色部に測色を実行させる前に測色部による色値の測定精度を校正する処理が実行される。これによって、ユーザが色校正を望む第2パッチについての測色の精度が向上し、もって色校正の精度が向上する。これにより、ユーザの満足度が上がる。
本発明によれば、色校正の精度を向上し得る印刷装置、測色方法、および測色プログラムを提供することができる。
一実施形態に係る測色システムを示す平面図である。 図1の印刷装置の制御系統の構成を示すブロック図である。 ユーザインターフェースに表示された画像データに係るプレビュー画像においてユーザにより指定された指定画像の一例を示す図である。 被印刷媒体に印刷されたパッチチャートの一例を示す図である。 被印刷媒体に印刷されたパッチチャートの別例を示す図である。 パッチ列情報を格納するパッチ列テーブルを示す図である。 パッチの色値と測色値とが対応付けられたテーブルを示す図である。 パッチチャートにおける第1目印画像および第2目印画像の各配置数の一例を示す図である。 測色回とキャリブレーションとの関係の一例を示す図である。 図9における測色値波形の生データを示す図である。 測色回とキャリブレーションとの関係の別例を示す図である。 測色回とキャリブレーションとの関係の別例を示す図である。 被印刷媒体に印刷されたパッチチャートの別例を示す図である。 一実施形態に係る印刷装置を示す平面図である。 図14の印刷装置の制御系統の構成を示すブロック図である。 図14の印刷装置により印刷されたパッチチャートの一例を示す図である。 被印刷媒体に印刷されたパッチチャートの別例を示す図である。 一実施形態に係る制御装置による測色方法を示すフローチャートである。 測色機の別例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態は本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る測色システム100を示す平面図である。図1において、相互に直交する方向を、第1方向Ds、第2方向Dfおよび第3方向とする。本実施形態では、例えば、第1方向Dsは後述のキャリッジ41の移動方向であり、第2方向Dfは後述の被印刷媒体Wの搬送方向であり、第3方向は上下方向である。以下の説明では、Dsを移動方向と呼び、Dfを搬送方向と呼び、第3方向を上下方向と呼ぶ。
図1に示すように、測色システム100は、例えば印刷用紙等の被印刷媒体Wに画像を印刷するインクジェットプリンタである印刷装置1と、印刷装置1とは別に設けられた測色機201と、パーソナルコンピュータ301とを含む。
印刷装置1は例えばシリアルヘッド方式であって、複数の吐出ヘッド20、プラテン11、複数のタンク12、搬送装置30および走査装置40を備える。なお、印刷装置1はラインヘッド方式であってもよい。この場合、印刷装置1は走査装置40を備えず、吐出ヘッド20は移動せずに移動方向Dsにおいて被印刷媒体Wの印刷領域の長さよりも長い寸法を有する。
吐出ヘッド20は、後述の基本色のインクにより画像データに基づいて被印刷媒体Wに画像を印刷する。画像データは色値を含む。色値は、例えば、デバイス依存の色空間における色座標としてのRGB色空間におけるRGB値で表される。RGB値は、0~255のレッドの色値、0~255のグリーンの色値、および0~255のブルーの色値の組み合わせにより1つの色として表される。
吐出ヘッド20は被印刷媒体Wに後で詳述するパッチチャートPT(図4)を印刷する。本実施形態において吐出ヘッド20が印刷部に相当する。吐出ヘッド20は、例えば2つの第1吐出ヘッド21および2つの第2吐出ヘッド22を含む。プラテン11は、平坦な上面を有し、その上面上に配置された被印刷媒体Wと、これに対向して設けられる吐出ヘッド20の下面との間の距離を規定する。タンク12は、インクを貯留する容器であって、その数はインクの種類と同数以上である。例えば、タンク12は、4種類の基本色のインクをそれぞれ貯留する4種類の第1タンク12a、および、特色のインクを貯留する1又は複数の第2タンク12bを有する。
基本色のインクとしては、シアンのインク、イエローのインク、マゼンタのインク、ブラックのインクが例示される。一方、特色のインクは、基本色のインクとは異なる色のインクであって、レッドのインク、グリーンのインクおよびブルーのインクなどが例示される。
第1タンク12aは、基本色のインクを貯留し、第1流路13aにより第1吐出ヘッド21に連通されている。基本色のインクは、第1タンク12aから第1流路13aを介して第1吐出ヘッド21に供給される。第2タンク12bは、第2流路13bにより第2吐出ヘッド22に連通されている。第2タンク12bに特色のインクが貯留されると、特色のインクは第2タンク12bから第2流路13bに流入して充填され、吐出ヘッド20に供給される。この第2タンク12bに特色のインクが貯留される前には、特色のインクとは異なる保存液が満たされている。第1流路13aおよび第2流路13bは、例えばゴムチューブ又はプラスチックチューブであり、屈曲に強いものが好ましい。
搬送装置30は例えば2組の搬送ローラ31および搬送モータ32(図2)を有する。2組の搬送ローラ31は、搬送方向Dfにおいて互いの間にプラテン11を挟んで配置されている。搬送ローラ31は移動方向Dsに延びる軸を有する。各組の搬送ローラ31は、互いの間に被印刷媒体Wを挟むように上下方向に並んでいる。各組の搬送ローラ31のうちの一方の搬送ローラ31は搬送モータ32に連結されている。搬送ローラ31は、搬送モータ32の駆動によって軸を中心に回転し、被印刷媒体Wをプラテン11上において搬送方向Dfに搬送する。
走査装置40は、キャリッジ41、一対のガイドレール42、走査モータ43、および、無端ベルト44を有する。一対のガイドレール42は搬送方向Dfにおいて吐出ヘッド20を互いの間に挟むようにプラテン11の上方において移動方向Dsに延びている。キャリッジ41は、吐出ヘッド20を保持し、移動方向Dsに移動可能に一対のガイドレール42に支持されている。無端ベルト44は、移動方向Dsに延びて、キャリッジ41に取り付けられ、走査モータ43にプーリー45を介して取り付けられている。走査モータ43が駆動すると、無端ベルト44が走行し、キャリッジ41はガイドレール42に沿って移動方向Dsに往復移動する。これにより、キャリッジ41は移動方向Dsに吐出ヘッド20を移動させる。
測色機201は例えば有線LAN又は無線LAN等のネットワーク経由でパーソナルコンピュータ301に接続される。測色機201は基台202およびアーム204を有する。基台202は、測色システム100において例えば印刷装置1の側方の所定の位置に配置される。基台202には、後記の測色部208による色値の測定精度を校正する処理(以下、キャリブレーションと呼ぶ場合がある)のための白色基準210が設けられている。白色基準210は、測色部208により測色可能な範囲に配置されている。例えば、白色基準210は、移動方向Dsにおいて測色部208がアーム204により移動可能な範囲であって、上下方向において測色部208に対向可能な範囲に配置されている。白色基準210は、例えば、Lab値等のデバイス非依存の色空間における色座標である色値で表される所定の色値を有している。キャリブレーションにおいては、測色部208により白色基準210を測色し、その測色値を取得する。そして、予め定まった白色基準210の色値を記憶部から取得し、当該色値、測色値および測色条件に基づいて測色部208の測定精度が校正される。
アーム204は、例えば第1リンク205および第2リンク206を有している。第1リンク205の基端は、例えば、第1回転ジョイント203により基台202に接続されている。第1回転ジョイント203は、モータなどのアクチュエータを有しており、上下方向に沿った中心軸まわりに基台202に対してアーム204を回動させる。また、第2リンク206の基端は、第2回転ジョイント207により第1リンク205の先端に接続されている。第2回転ジョイント207は、モータなどのアクチュエータを有しており、上下方向に沿った中心軸まわりに第1リンク205に対して第2リンク206を回動させる。また、第2リンク206の先端は、例えば、直動ジョイント209により測色部208に接続されている。直動ジョイント209は、モータおよびソレノイドなどの直動アクチュエータを有しており、第2リンク206に対して測色部208を上下方向に移動させる。このようにして、測色部208は3次元的に移動される。
測色部208は、例えば分光光度計および色彩計などであって、発光素子211(図13)および受光素子212(図13)を有している。発光素子211は、例えば、イルミナントD65、C、Aなどの光源であって、光を被印刷媒体W上のパッチP(図4)に照射する。受光素子212は、発光素子211から発光されて、パッチPにより反射された光を受光する。測色部208は、受光素子212により受光した光に基づいてパッチPの色を測色する。この測色値は、デバイス非依存の色空間における色座標である色値、例えば、L*a*b*色空間におけるLab値、および、XYZ色空間におけるXYZ値などで表される。
パーソナルコンピュータ301は、例えば有線LAN又は無線LAN等のネットワーク経由で印刷装置1および測色機201に接続される。パーソナルコンピュータ301は、ユーザインターフェース302、CPU303、作業メモリ304、記憶部305およびデータ入出力部306を備える。ユーザインターフェース302はユーザによる入力や当該ユーザに対する表示に関する処理を行い、キーボードおよびマウス等の入力機器ならびにディスプレイ等の表示器を含む。記憶部305は例えばハードディスク等である。CPU303は記憶部305に格納されたプログラムに従って各種処理を実行し、作業メモリ304はその処理の際のワークエリアとして用いられる。データ入出力部306は印刷対象データとしての画像データを入力および出力する際のインターフェースとして使用される。ユーザはパーソナルコンピュータ301のユーザインターフェース302を用いて、パッチチャートPT(図4)を印刷するよう印刷装置1に指示を送ることができる。
図2は図1の印刷装置1の制御系統の構成を示すブロック図である。図2に示すように、吐出ヘッド20は複数の駆動素子25を有する。駆動素子25は、圧電素子、発熱素子および静電式アクチュエータ等であって、吐出ヘッド20のノズル27に対応して設けられ、当該ノズル27からインク滴を吐出する圧力を当該インクに付与する。
印刷装置1は、さらに、表示装置14、入力装置15および制御装置50を備える。制御装置50はインターフェース51、演算部52および記憶部53を有する。インターフェース51は、コンピュータ、カメラ、通信ネットワーク、記録媒体、ディスプレイおよびプリンタ等の外部装置200から画像データなどの各種データを受信する。画像データは、被印刷媒体Wに印刷される画像を示すラスタデータなどであり、当該被印刷媒体Wの種などを含む印刷条件の情報が含まれる。なお、制御装置50は、単独の装置により構成されていてもよく、或いは複数の装置が分散配置されていて、それらが協働して印刷装置1の動作を行うよう構成されていてもよい。
記憶部53はパッチチャートPT(図4)を記憶する。記憶部53は、演算部52からアクセス可能なメモリであって、RAMおよびROMを有する。RAMは、画像データなどの外部装置200から受信したデータおよび演算部52により変換されたデータなどの各種データを一時的に記憶する。ROMは、各種データ処理を行うための印刷プログラム、測色プログラムおよび所定のデータなどを記憶する。なお、印刷プログラムおよび測色プログラムは、記憶部53とは異なる外部の記憶媒体であって且つ演算部52からアクセス可能な記憶媒体、例えばCD-ROMなどに記憶されていてもよい。
演算部52は、例えばCPUなどのプロセッサおよびASICなどの集積回路などの少なくとも1つの回路を含む。演算部52は、測色プログラムを実行することにより各部を制御し、印刷動作などの各種動作を実行する。
表示装置14は、例えばディスプレイなどであって、制御装置50の指示に従って画像データに係る画像などを表示する。入力装置15は、例えばボタンなどであって、ユーザにより操作される。また、入力装置15は表示装置14と一体化されたタッチパネルであってもよい。
制御装置50は、搬送駆動回路33を介して搬送装置30の搬送モータ32に電気的に接続され、搬送モータ32の駆動を制御する。これにより、搬送装置30の搬送ローラ31による被印刷媒体Wの搬送が制御される。また、制御装置50は、走査駆動回路46を介して走査装置40の走査モータ43に電気的に接続され、走査モータ43の駆動を制御する。これにより、走査装置40のキャリッジ41による吐出ヘッド20の移動が制御される。さらに、制御装置50は、吐出ヘッド駆動回路26を介して駆動素子25に電気的に接続されている。制御装置50は、駆動素子25の制御信号を吐出ヘッド駆動回路26に出力し、ヘッド駆動回路26が制御信号に基づいて駆動信号を生成して駆動素子25に出力する。駆動素子25は駆動信号に応じて駆動し、これによりノズル27からインク滴が吐出される。
以上の構成を有する印刷装置1において、制御装置50は画像データを取得し、当該画像データに基づいて印刷動作を実行する。この場合、制御装置50は、印刷パスにおいて吐出ヘッド20を移動方向Dsに移動させながら、吐出ヘッド20からインクを被印刷媒体Wに吐出させる。そして、制御装置50は被印刷媒体Wを搬送方向Dfの前方へ搬送させる。このように、印刷装置1は印刷パスと搬送動作とを交互に繰り返す。これにより、画像データに係る画像が被印刷媒体Wに印刷される。
図3はユーザインターフェース302に表示された画像データに係るプレビュー画像PIにおいてユーザにより指定された指定画像の一例を示す図である。
パーソナルコンピュータ301において、CPU303は記憶部305に記憶された画像データに係るプレビュー画像PIをユーザインターフェース302に表示させる。プレビュー画像PIは、例えばりんごプレビュー画像PI1およびパプリカプレビュー画像PI2を含む。ユーザは、ユーザインターフェース302にプレビュー画像PIが表示されると、パッチP(後述の第2パッチPs)を作成したい色に係る画像(画素)を指定する。図3では、ユーザインターフェース302においてユーザにより指定された、例えばりんごプレビュー画像PI1がポインタ302aにより指し示される。ユーザにより指定された画像に係る情報はデータ入出力部306を介して印刷装置1の制御装置50に送信される。
図4は被印刷媒体Wに印刷されたパッチチャートPTの一例を示す図である。図5は被印刷媒体Wに印刷されたパッチチャートPTの別例を示す図である。なお、図4および図5において搬送方向Dfの上流側から下流側に向かう方向に平行な方向が測色方向Dmである。
図4に示すように、パッチチャートPTは複数のパッチPが前後方向および左右方向に碁盤目状に配置されたものである。したがって、パッチチャートPTにおけるパッチPの位置は列および行にて規定することができる。この場合、パッチチャートPTにおける左右方向におけるパッチPの位置が列により規定され、前後方向におけるパッチPの位置が行により規定される。パッチチャートPTは、パッチPとしての第1パッチPbが配置される第1領域R1と、第1領域R1とは異なり且つ移動方向Dsにおいて当該第1領域R1に隣接する余白領域であってパッチPとしての第2パッチPsが配置される第2領域R2と、を含む。第1領域R1および第2領域R2は平面視で例えば矩形状に形成される。パッチチャートPTは、パッチPが搬送方向Dfに沿って直線状に複数並ぶパッチ列PRが複数並列されて構成されている。第1パッチPbは第1領域R1においてパッチ列PRを成して配置され、第2パッチPsは第2領域R2においてパッチ列PRを成して配置されている。
第1パッチPbとは、画像データにおける複数の基本色の各々に対応して予め定められたパッチチャートPT上の位置に配置されたパッチPである。これに対して、第2パッチPsとは、上述のプレビュー画像PIにおいてユーザにより指定された色について制御装置50により生成されたパッチPである。上述した図3に示すプレビュー画像PIにおいてユーザにより指定された画像に係る色のパッチPは第2パッチPsとしてパッチチャートPTにおける第2領域R2に配置される。制御装置50は第2パッチPsを生成する際に、当該第2パッチPsに係るパッチPを形成するためのインクの色、液滴サイズおよびインク滴の吐出順(配置)を含むラスタデータを生成する。なお、第1パッチPbは基本パッチと呼ばれ、第2パッチPsは重要パッチと呼ばれることがある。
図4のパッチチャートPTには、ダミーパッチと呼ばれるものであって、測色方向Dmの上流端に位置するパッチPd1が設けられる。このパッチPd1は例えばパッチチャートPTの第2領域R2における測色方向Dmの上流端に配置される。パッチPd1は第1パッチPb又は第2パッチPsと同色であってもよいし、異なる色であってもよい。また、パッチPd1は第1パッチPb又は第2パッチPsと同じ面積を有していてもよいし、異なる面積を有していてもよい。なお、パッチPd1については後記でも述べる。
図5に示すパッチチャートPTは、図4のパッチチャートPTと基本的に同じであるが、ダミーパッチの位置が異なる。図5のパッチチャートPTにおいて、パッチ列PRは第1パッチPbと当該第1パッチPbとは異なるパッチPd2とを同一列に含む併存パッチ列PRcを有していてもよい。併存パッチ列PRcは、測色方向Dmの上流側に配置された複数の第1パッチPbと、測色方向Dmの下流側に配置された複数のパッチPd2とを含んでいる。図5の例では、複数のパッチPd2は移動方向Dsと平行な方向において第1パッチPbと第2パッチPsとに挟まれるように配置されている。パッチPd2も、パッチPd1と同様にダミーパッチと呼ばれるものであって、第1パッチPb又は第2パッチPsと同色であってもよいし、異なる色であってもよい。また、パッチPd2は第1パッチPb又は第2パッチPsと同じ面積を有していてもよいし、異なる面積を有していてもよい。なお、パッチPd2については後記でも述べる。
ここで、各パッチPの測色する際には当該パッチPの位置情報を取得する処理(位置補正)を行う必要がある。そこで、パッチPの測色を実行する前に、各パッチ列PRに関する位置情報を取得する処理が行われる。以下、詳しく説明する。
ユーザは、印刷装置1によりパッチチャートPTが印刷された被印刷媒体Wを測色機201の基台202上に載置する。そして、ユーザはアーム204を回動させることで、図4に示すように被印刷媒体W上における第1領域R1を取り囲む位置又は第1領域R1内の位置に配置された少なくとも3つの第1目印画像Mi1の各々に測色部208を対向させる。図4においては、第1目印画像Mi1を、例えば、第1領域R1の左端における前端に配置されたパッチP、第1領域R1の左端における後端に配置されたパッチP、および、第2領域R2の右端における前端に位置する部分とすることができる。CPU303は測色部208を各第1目印画像Mi1に対向させたときの測色部208の位置情報である第1目印位置情報の各々をアーム204の第1リンク205および第2リンク206の回動角に基づき取得する。なお、アーム204の動作をCPU303が制御してもよい。また、第1目印画像Mi1は4つ以上であってもよい。
CPU303は取得した3つの第1目印位置情報に基づき、パッチチャートPTにおける第1パッチPbの各々の位置情報を取得する。この場合、第1領域R1の面積、各パッチ列PRの面積および各パッチPの面積が既知であることから、3つの第1目印位置情報さえ取得すれば、計算により第1パッチPbの各々の位置情報を取得することができる。
第2パッチPsの位置情報の取得方法も基本的に第1パッチPbと同様である。ユーザはアーム204を回動させることで、被印刷媒体W上における第2領域R2を取り囲む位置又は第2領域R2内の位置に配置された少なくとも3つの第2目印画像Mi2の各々に測色部208を対向させる。図4においては、第2目印画像Mi2を、例えば、第2領域R2の左端における前端に配置されたパッチP、第2領域R2の左端における後端に配置されたパッチP、および、第2領域R2の右端における後端に位置する部分(図4ではパッチPd1)とすることができる。CPU303は測色部208を各第2目印画像Mi2に対向させたときの測色部208の位置情報である第2目印位置情報の各々を、第1目印位置情報並びにアーム204の第1リンク205および第2リンク206の回動角に基づき取得する。なお、第2目印画像Mi2は4つ以上であってもよい。CPU303は取得した3つの第2目印位置情報に基づき、パッチチャートPTにおける第2パッチPsの各々の位置情報を取得する。
図6はパッチ列情報を格納するパッチ列テーブルTpを示す図である。上述の通りパッチチャートPTにおける各第1パッチPbの位置情報および各第2パッチPsの位置情報を取得した後、CPU303はパッチ列テーブルTpを生成して記憶部305に記憶させる。パッチ列テーブルTpは、図6に示すように、第2パッチPsの存在の有無、パッチPの配置個数、パッチ列PRの開始位置(具体的には測色方向Dmの上流側に位置するパッチPのx座標とy座標)、および、パッチ列PRの終了位置(具体的には測色方向Dmの下流側に位置するパッチPのx座標とy座標)がパッチ列PRごとに示されたテーブルである。CPU303はパッチ列テーブルTpに基づき各パッチ列PRにおける各パッチPの位置を計算により取得する。なお、パッチ列テーブルTpにおいて第2パッチPsの存在の有無およびパッチPの配置個数の情報は予め格納されている。
測色システム100においてパッチチャートPTのパッチPに対する測色を行う際には、ユーザはアーム204を回動させることで測色部208を測色したいパッチPに対向させる。この状態で測色部208の発光素子211は光を上記パッチPに照射する。測色部208の受光素子212は、発光素子211から発光されたあとパッチPにより反射された光を受光する。測色部208は受光素子212により受光した光に基づいてパッチPの色を測色する。測色結果である測色値はデータ入出力部306を介してCPU303に送信され、CPU303は当該測色値を受信する。
図7はパッチPの色値と測色値とが対応付けられたテーブルTaを示す図である。テーブルTaにおいては、パッチPが第1パッチPbであるか第2パッチPsであるかについての種類、位置、色値および測色値がパッチPごとに対応付けられている。テーブルTaは記憶部305に記憶される。CPU303は受信した測色値を第1パッチPb又は第2パッチPsにおける測色値としてテーブルTaに格納する。
図8はパッチチャートPTにおける第1目印画像Mi1および第2目印画像Mi2の各配置数の一例を示す図である。
本実施形態において、第1目印位置情報よりも第2目印位置情報を多く取得してもよい。図8に示すように、第1目印画像Mi1の数および配置は図4と同じである。第1目印画像Mi1の数は3つである。これに対して、第2目印画像Mi2については、図4に示した3つの第2目印画像Mi2に対して新たに例えば6つの第2目印画像Mi2を加えることができる。前記6つの第2目印画像Mi2は第2領域R2を取り囲むように位置付けられた第2パッチPs又は部分である。このように配置された第1目印画像Mi1および第2目印画像Mi2に基づき第1目印位置情報および第2目印位置情報が取得される。なお、第1目印画像Mi1および第2目印画像Mi2の数および配置は図8の例に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
図9は測色部208の測色回とキャリブレーションとの関係の一例を示す図である。図10は図9における一つの測色値波形WFのプロットデータを示す図である。図10に示すように、測色値はプロットデータとして表されるものであるが、図9では簡略化のため当該プロットデータを波形曲線で表している。
図9に示すように、測色部208によるパッチPに対する測色を連続して続けると、測色値の明るさが低下する。詳しくは、各キャリブレーションが終了した後、所定回数までは測色値の明るさは比較的高く出る傾向があるが、所定回数以降は測色値の明るさは比較的低くなる傾向がある。そこで、本実施形態では測色値の信頼性をより向上すべく、測色部208によるパッチP(第1パッチPbおよび第2パッチPsを含む)に対する測色はキャリブレーションの直後に実行される。より詳細には、パッチPに対する測色は各キャリブレーションの後から所定回数までの測色によって実行される。
例えば図9において、パッチPに対する測色は、1回目の測色から所定回数までの測色区間KN、時期N1における1回目のキャリブレーションのあと所定回数までの測色区間KN、および、時期N2における2回目のキャリブレーションのあと所定回数までの測色区間KNにて実施される。
或いは、パッチPに対する測色を次のように行ってもよい。図11は測色回とキャリブレーションとの関係の別例を示す図である。
図11に示すように、パッチPに対する測色を所定回数行った後に測色部208のキャリブレーションが行われる。図11におけるN1は第1パッチPbに対する測色が所定回数終了した後に行われる1回目のキャリブレーションの実施時期を示し、N2は1回目のキャリブレーションのあと第1パッチPbに対する測色が所定回数終了した後に行われる2回目のキャリブレーションの実施時期を示している。
ここで、時期N2における2回目のキャリブレーションのあと第1パッチPbに対する測色をまだ連続して行うことが可能であっても、パッチ列PRに第2パッチPsが含まれる場合には、当該パッチ列PRに含まれるパッチP(つまり、第2パッチPsのみ、並びに、併存パッチ列PRcに含まれる第1パッチPbおよび第2パッチPs)に対する測色を行う前に測色部208のキャリブレーションを行う。このため、第2パッチPsに対する測色を行う際の3回目のキャリブレーションは、1回目および2回目のキャリブレーションの実施基準としての各測色回数よりも少ない測色が終了した時期N3にて行われる。すなわち、第1パッチPbを連続して測色する間は測色を第1規定回数行うごとに測色部208のキャリブレーションを行い、第2パッチPsを連続して測色する間は測色を上記第1規定回数よりも少ない第2規定回数行うごとに測色部208のキャリブレーションを行う。これにより、第2パッチPsに対する測色についてのキャリブレーションの頻度は、第1パッチPbに対する測色についてのキャリブレーションの頻度よりも高い。なお、図11においては、例えば730個目以降のパッチPが第2パッチPsになるため、上記の時期N3は例えば729個目の第1パッチPbに対する測色が終了した時点に相当する。
一方、図11において各キャリブレーションが終了した後、所定回数までは測色値の明るさは比較的高く出る傾向があるが、所定回数以降は測色値の明るさは比較的低くなる傾向がある。そこで、測色値の信頼性をより向上すべく、測色部208による第2パッチPsに対する測色はキャリブレーションの直後に実行される。より詳細には、第2パッチPsに対する測色は各キャリブレーションの後から所定回数までの測色によって実行される。図11では、第2パッチPsに対する測色は、時期N3で実施されるキャリブレーションと時期N4で実施されるキャリブレーションとの間における所定回数、および、時期N4で実施されるキャリブレーションと時期N5で実施されるキャリブレーションとの間における所定回数により実行される。なお、時期N5以降は同様とする。
或いは、第2パッチPsに対する測色を次のように行ってもよい。図12は測色回とキャリブレーションとの関係の別例を示す図である。
図12に示すように、各キャリブレーションが終了した直後、所定回数までは各測色値の明るさの最大値と最小値との差が比較的大きい傾向がある。すなわち、キャリブレーション直後で所定回数までは測色値のばらつきが比較的大きい。そこで、測色値のばらつきが比較的小さい測色回において第2パッチPsに対する測色を行う。詳しくは、CPU303は、第2パッチPsに対する測色による測色値として、測色部208のキャリブレーション時を基準として第1所定回数から第2所定回数までの測色による測色結果を取得する。具体的には、図12において、CPU303は時期N3におけるキャリブレーションのあと第1所定回数(時期N4における測色)までの測色区間KDにおいては、ダミーパッチである上述のパッチPd1,Pd2について所定回数測色させる。その後、CPU303は、第1所定回数から第2所定回数(時期N5における測色)までの測色区間KSにおいては、第2パッチPsに対して測色を実行させる。これにより、第2パッチPsの測色値のばらつきを抑制することができる。
ここで、上述したようにダミーパッチに対する測色を行うことなく、第1所定回数(図12の時期N4における測色)から第2所定回数(同図の時期N5における測色)までの測色回が第2パッチPsに対する測色回になるようにパッチチャートPTを形成してもよい。以下、詳しく説明する。
図13は被印刷媒体Wに印刷されたパッチチャートPTの別例を示す図である。図13に示すパッチチャートPTは図4のパッチチャートPTとは異なる。すなわち、図13のパッチチャートPTにおいては、第1所定回数に対応する数の第1パッチPbを含むパッチ列PRと、第1所定回数から第2所定回数まで(つまり、上記測色区間KSにおける測色回数)に対応する数の第2パッチPsを含むパッチ列PRと、第2所定回数から第3所定回数までに対応する数の第1パッチPbを含むパッチ列PRとがこの順で所定の配列方向Daに並ぶ。配列方向Daは測色方向Dmに対して直交する方向である。なお、図13において理解を容易にするため、上記測色区間KSに対応する第2パッチPsを含むパッチ列PRを灰色で着色している。
CPU303は、パッチチャートPT上の各パッチ列PRに対して、配列方向Daに沿って順に測色部208による測色を実行させることができる。また、CPU303は、前回のキャリブレーション時(図12の時期N3)を基準として第2所定回数以上の第3所定回数だけ測色を実行させた後に測色部208のキャリブレーションを実行させる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る印刷装置1Aは基本的には第1実施形態に係る印刷装置1と同じであるが、印刷装置1Aには測色機70が内蔵されている点で第1実施形態と異なる。また、第1実施形態におけるCPU303による測色に関する処理は第2実施形態の制御装置50も同様に実行し得るため説明を省略する。なお、本実施形態において、演算部52がコンピュータおよび測色制御手段に相当する。以下では、第2実施形態の印刷装置1Aについて、第1実施形態の印刷装置1における構成と同じ構成には同じ符号を付与しその説明を省略することがある。
図14は第2実施形態に係る印刷装置1Aを示す平面図である。図15は図14の印刷装置1Aの制御系統の構成を示すブロック図である。図14に示すように、印刷装置1Aは、印刷装置1が有する構成に加えて、当該印刷装置1における搬送ローラ31と同じ機能を有する別の搬送ローラ31、一対のガイドレール60、走査モータ61を有する走査装置65、無端ベルト62、プーリー63、および、測色機70を備える。測色機70は、第1実施形態における測色機201と同様に、基台202、第1回転ジョイント203、アーム204、第2回転ジョイント207、測色部208、直動ジョイント209および白色基準210を有している。
一対のガイドレール60は搬送方向Dfにおいてキャリッジ41よりも下流側に配置される。一対のガイドレール60は移動方向Dsに延在する。上記の搬送ローラ31は搬送方向Dfにおいて一対のガイドレール60よりも下流側に配置されている。無端ベルト62は、移動方向Dsに延びて、測色機70の基台202に取り付けられ、走査モータ61にプーリー63を介して取り付けられている。走査モータ61が駆動すると、無端ベルト62が走行し、基台202はガイドレール60に沿って移動方向Dsに往復移動する。これにより、基台202は測色部208を移動方向Dsに移動させる。なお、基台202が移動部に相当する。
図15に示すように、制御装置50は走査駆動回路64を介して走査モータ61に電気的に接続され、走査モータ61の駆動を制御する。これにより、基台202による測色部208の移動方向Dsにおける移動が制御される。また、制御装置50は回転駆動回路90を介して、例えばモータ等で構成される回転アクチュエータ91に接続されている。これにより、上述の回転ジョイント203,207によるアーム204の回転移動が制御される。
さらに、測色機70は、測色部208を上下方向に移動させるべく、直動駆動回路80、上述の直動ジョイント209に備わり例えばモータ等を含む直動アクチュエータ81、および直動センサ82を備える。直動アクチュエータ81は測色部208を上下動させることにより被印刷媒体Wに接触させたり、被印刷媒体Wから離間させる。制御装置50は直動駆動回路80を介して直動アクチュエータ81に接続されると共に、直動センサ82に接続されている。直動センサ82は例えばエンコーダ等であり、直動アクチュエータ81の移動量を検出する。制御装置50は直動センサ82による検出結果に基づき直動アクチュエータ81の動作を制御する。これにより、測色部208の上下動が直動センサ82の検出結果に基づき制御される。
このように印刷装置1Aは、被印刷媒体Wと測色部208とを相対的に移動させる手段として、被印刷媒体Wを搬送方向Dfに搬送する搬送装置30、測色部208を移動方向Dsに沿って移動させる基台202、測色部208を移動方向Dsおよび搬送方向Dfに移動させる回転アクチュエータ91、および、測色部208を上下方向に移動させる直動アクチュエータ81を有している。
図16は図14の印刷装置1Aにより被印刷媒体Wに印刷されたパッチチャートPTの一例を示す図である。図16のパッチチャートPTは、測色システム100におけるパッチチャートPTとは異なり、移動方向Dsの一方側(左側)から他方側(右側)に向かう方向に平行な方向が測色方向Dmとなる。制御装置50は、移動方向Dsにおける基台202の移動および測色機70のアーム204の回動を制御しつつ、パッチ列PRに沿った測色方向Dmに沿ってパッチ列PRにおける複数のパッチPに対する測色を測色部208に実行させる。
図16のパッチチャートPTにおけるパッチPの位置は列および行にて規定することができる点で第1実施形態(図4等)と同じであるが、当該パッチチャートPTにおける左右方向の位置が行により規定され、前後方向の位置が列により規定される。パッチチャートPTの第1領域R1と第2領域R2とは搬送方向Dfにおいて隣接する。第2領域R2は搬送方向Dfにおいて第1領域R1よりも上流側に配置される。第1パッチPbおよび第2パッチPsは、例えば、第1領域R1又は第2領域R2において搬送方向Dfの下流側かつ移動方向Dsの一方側(右側)から順に配置される。このような配置が搬送方向Dfの上流側に向かってパッチ列PRごとに実施される。図16のパッチチャートPTにおいては、ダミーパッチであるパッチPd1は例えば第2領域R2において測色方向Dmの下流端に配置されている。
本実施形態においても、第1実施形態の図11と同様に、パッチ列PRに第2パッチPsが含まれる場合には、当該第2パッチPsに対する測色を行う前に測色部208のキャリブレーションが実行される。
また、本実施形態においても、第1実施形態の図12と同様に、制御装置50は、第2パッチPsに対する測色による測色値として、測色部208のキャリブレーション時を基準として第1所定回数から第2所定回数までの測色による測色結果を取得する。具体的には、制御装置50は図12の時期N3におけるキャリブレーションのあと第1所定回数(同図の時期N4における測色)までの測色区間KDにおいては、ダミーパッチであるパッチPd1について所定回数測色させる。その後、制御装置50は、第1所定回数から第2所定回数(同図の時期N5における測色)までの測色区間KSにおいては、第2パッチPsに対して測色を実行させる。これにより、第2パッチPsの測色値のばらつきを抑制することができる。
図17は被印刷媒体Wに印刷されたパッチチャートPTの別例を示す図である。図17に示すパッチチャートPTは図13のパッチチャートPTの技術思想と基本的に同じである。すなわち、図17のパッチチャートPTにおいては、第1所定回数に対応する数の第1パッチPbを含むパッチ列PRと、第1所定回数から第2所定回数まで(つまり、上記測色区間KSにおける測色回数)に対応する数の第2パッチPsを含むパッチ列PRと、第2所定回数から第3所定回数までに対応する数の第1パッチPbを含むパッチ列PRとがこの順で所定の配列方向Daに並ぶ。制御装置50はパッチチャートPT上のパッチ列PRに対して、配列方向Daに沿って順に測色部208による測色を実行させる。なお、配列方向Daは図17の測色方向Dmに対して直交する方向である。また、図17においても理解を容易にするため、上記測色区間KSに対応する第2パッチPsを含むパッチ列PRを灰色で着色している。
図18は本実施形態に係る制御装置50による測色方法を示すフローチャートである。図18のフローチャートは、例えば、テーブルTaの書き換えをユーザに指示されたことにより、制御装置50により実行される。なお、図18のフローチャートにおける処理の前に、制御装置50は、パッチ作成条件を外部装置200又は入力装置15などから取得する。パッチ作成条件は、例えばパッチPを印刷するための被印刷媒体Wのサイズ又は種類、パッチPのサイズ等である。その後、制御装置50は上記パッチ作成条件に基づきパッチチャートPTにおいて第1パッチPbを形成すると共に、ユーザにより指定された位置に対応するプレビュー画像PIに関する情報(色情報)を画像データから取得してパッチチャートPTにおいて第2パッチPsを形成する。
図18に示すように、制御装置50は最初にパッチチャートPTにおけるパッチPの個数、測色部208の発光素子211の種類、およびユーザの観察視野角度等を含む測色条件を外部装置200や入力装置15等から取得する(ステップS1)。
続いて、制御装置50は第2パッチPsについての位置情報を取得する(ステップS2)。この場合、制御装置50は外部装置200や入力装置15等から第2パッチPsについての位置情報をパッチ列PRごとに取得する。
次いで、制御装置50は上述した位置補正の処理を実行する(ステップS3)。次に、制御装置50は測色部208のキャリブレーションを実行する(ステップS4)。この場合、制御装置50はステップS1で取得した測色条件に基づきキャリブレーションを実行する。
次に、制御装置50は上記のパッチ列テーブルTpに基づきパッチ列情報として各パッチ列PRに第2パッチPsが含まれるか否かについての情報をパッチ列PRごとに取得する(ステップS5)。そして、制御装置50は各パッチ列PRに第2パッチPsが含まれるか否かを判別する(ステップS6)。パッチ列PRに第2パッチPsが含まれる場合(ステップS6でYes)、制御装置50は測色部208のキャリブレーションを実行させる(ステップS7)。
一方、パッチ列PRに第2パッチPsが含まれない場合(ステップS6でNo)、および、ステップS7の処理の後、制御装置50は測色部208に測色を実行させる(ステップS8)。
そして、制御装置50はパッチチャートPTにおける全てのパッチ列PRについての測色を完了したか否かを判別する(ステップS9)。全てのパッチ列PRについての測色が完了した場合(ステップS9でYes)、制御装置50は処理を完了する。一方、全てのパッチ列PRについての測色が完了していない場合(ステップS9でNo)、制御装置50はキャリブレーションのタイミングであるか否かを判別する(ステップS10)。この場合、制御装置50は記憶部53に記憶された所定回数に係る情報と測色部208に対する測色指示との比較に基づきキャリブレーションのタイミングを判別する。キャリブレーションのタイミングである場合(ステップS10でYes)、制御装置50は測色部208のキャリブレーションを実行させる(ステップS11)。一方、キャリブレーションのタイミングでない場合(ステップS10でNo)、および、ステップS11の処理の後、制御装置50はステップS5の処理に戻り以降の処理を繰り返す。
以上説明したように、第1実施形態の測色システム100および第2実施形態の印刷装置1Aによれば、パッチ列PRに第2パッチPsが含まれる場合に、当該パッチ列PRに含まれるパッチPに対して測色部208に測色を実行させる前に当該測色部208のキャリブレーションが実行される。これによって、ユーザが色校正を望む第2パッチPsについての測色の精度が向上し、もって色校正の精度が向上する。これにより、ユーザの満足度が上がる。
また、各キャリブレーションが終了した直後、所定回数までは各測色値のばらつきが大きい。そこで、上記各実施形態では、第2パッチPsに対する測色による測色値として、測色部208のキャリブレーション時を基準として第1所定回数から第2所定回数までの測色による測色結果が取得される。これにより、取得する第2パッチPsの測色値のばらつきを抑制することができる。
また、上記各実施形態では、キャリブレーションのあと第1所定回数までの測色区間KDにおいては、ダミーパッチであるパッチPd1,Pd2に対する測色が所定回数行われる。これにより、測色部208のキャリブレーション時を基準として第1所定回数から第2所定回数までの測色区間KSにおいて第2パッチPsに対する測色を実行することができる。
また、上記各実施形態では、第1所定回数に対応する数の第1パッチPbを含むパッチ列PRと、第1所定回数から第2所定回数までに対応する数の第2パッチPsを含むパッチ列PRと、第2所定回数から第3所定回数までに対応する数の第1パッチPbを含むパッチ列PRとがこの順で配列方向Daに並んだパッチチャートPTを採用することができる。パッチチャートPT上のパッチ列PRに対して、配列方向Daに沿って順に測色部208による測色が実行される。これにより、キャリブレーションのあと第1所定回数までの測色区間KDにおいて測色対象となるダミーパッチを別途形成する手間が省ける。
また、上記各実施形態では、第1パッチPbを連続して測色する間は測色を第1規定回数行うごとに測色部208のキャリブレーションを行い、第2パッチPsを連続して測色する間は測色を上記第1規定回数よりも少ない第2規定回数行うごとに測色部208のキャリブレーションを行う。これにより、第2パッチPsに対する測色についてのキャリブレーションの頻度を、第1パッチPbに対する測色についてのキャリブレーションの頻度よりも高くすることができる。これによって、第2パッチPsの測色値の信頼性を向上することができる。
また、上記各実施形態では、第1目印位置情報よりも第2目印位置情報が多く取得される。これにより、比較的高精度に測色を行うことが望まれる第2パッチPsについての位置情報を適切に取得することができる。
さらに、上記各実施形態では、パッチ列テーブルTpに基づき各パッチ列PRに第2パッチPsが含まれるか否かが判別される。これにより、パッチ列PRに第2パッチPsが含まれるか否かについての判別を迅速かつ容易に行うことができる。
(変形例)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変形例を採用することが可能である。例えば以下の通りである。
図19は図14の測色機70の変形例に係る測色機70Aを示す図である。図14の測色機70においては、2つのリンク(第1リンク205および第2リンク206)を有するアーム204を採用したが、これに限定されるものではない。図19に示すように、一つのリンク206のみを有する測色機70Aを採用してもよい。この場合、図14の測色機70に比べて制御対象となる構成要素を削減することができる。
また、上記各実施形態では、パッチ列PRに第2パッチPsが含まれる場合に、当該パッチ列PRに含まれるパッチP(つまり、第2パッチPsのみ、並びに、併存パッチ列PRcに含まれる第1パッチPbおよび第2パッチPs)に対する測色を実行させる前に、測色部208のキャリブレーションを行うようにした。しかし、これに限らず、パッチ列PRに第1パッチPbのみが含まれる場合においても、測色前に測色部208のキャリブレーションを行ってもよい。
また、上記各実施形態では、時期N3におけるキャリブレーションのあと第1所定回数(時期N4における測色)までの測色区間KDにおいて、ダミーパッチであるパッチPd1,Pd2に対する測色を実行したが、これに限られない。測色区間KDにおける測色対象は第2パッチPs以外であればよく、この場合には第1パッチPbに対する測色を行ってもよい。
また、上記各実施形態では、印刷装置1,1Aとしてインクジェットプリンタを例に挙げたが、これに限らず、印刷装置1,1Aはレーザープリンタやサーマルプリンタ等の他のプリンタであってもよい。レーザープリンタは印刷部を備える。レーザープリンタの印刷部は、感光ドラムや感光体ベルト等の像担持体と、像担持体を接触又は非接触で帯電させる帯電部と、レーザー半導体等を用いて帯電された像担持体に静電潜像を形成する(いわゆる露光)露光部と、静電潜像が形成された像担持体にトナーを供給するトナーカートリッジや現像カートリッジと、像担持体上で現像されたトナー像を直接被印刷媒体に転写する転写ローラや転写ベルト等の転写部と、被印刷媒体に転写されたトナーを熱定着させる定着ローラや定着ベルト等の定着部とを備える。上述のダイレクトタンデム方式のレーザープリンタに限らず、中間転写方式のレーザープリンタであってもよく、像担持体上で現像されたトナー像を中間転写ベルトに転写した後、転写部を用いて中間転写ベルトから被印刷媒体に転写する。また、サーマルプリンタは印刷部を備える。サーマルプリンタの印刷部は、サーマルヘッドと、インクリボンとを備える。サーマルヘッドは、インクリボンと接触しており、インクリボンのインクを被印刷媒体に転写させるときに、対応する発熱素子を発熱させることで、インクリボンのインクを被印刷媒体に転写させる。
また、上記各実施形態では、印刷装置1,1Aをシリアルヘッド方式としたが、これに限定されるものではなく、ラインヘッド方式であってもよい。
さらに、上記各実施形態では、測色機70に複数のリンクを設けたが、当該リンクを設けずに基台202上に直動ジョイント209のみを設ける構成にしてもよい。この場合、測色部208の移動方向Dsにおける移動は基台202により行われ、当該測色部208の上下動は直動ジョイント209の直動アクチュエータ81により行われる。
また、第1実施形態では、CPU303は取得した3つの第2目印位置情報に基づき、パッチチャートPTにおける第2パッチPsの各々の位置情報を取得したが、これに限定されるものではなく、CPU303は取得した第1目印位置情報及び第2目印位置情報に基づき、パッチチャートPTにおける第2パッチPsの各々の位置情報を取得してもよい。
また、上記実施形態では、制御装置50は、図18のフローチャートを、テーブルTaの書き換えをユーザに指示されたことにより、実行したが、これに限られない。制御装置50は、図18のフローチャートを、印刷ジョブを受信することにより実行してもよい。そして、制御装置50は、図18のフローチャートを、印刷ジョブを受信することにより実行する場合、全てのパッチ列PRについての測色が完了した場合(ステップS9でYes)、続いて、印刷ジョブに基づき被印刷媒体Wに印刷を開始する。被印刷媒体Wに印刷を終えると、図18のフローチャートを終了するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、パッチチャートPTにおいて、ダミーパッチと呼ばれるパッチPd1を第2領域R2における測色方向Dmの上流端に配置し、或いは、同じくダミーパッチと呼ばれるパッチPd2を併存パッチ列PRcに配置したが、ダミーパッチの配置はこれらに限定されるものではない。例えば、ダミーパッチを図4のパッチチャートPTの第2領域R2における測色方向Dmの下流端に配置してもよいし、第1領域R1と第2領域R2との外側に配置してもよい。
1,1A 印刷装置
20 吐出ヘッド
50 制御装置
100 測色システム
208 測色部
Da 配列方向
Dm 測色方向
Mi1 第1目印画像
Mi2 第2目印画像
P パッチ
Pb 第1パッチ
PR パッチ列
PRc 併存パッチ列
Ps 第2パッチ
PT パッチチャート
R1 第1領域
R2 第2領域
Tp パッチ列テーブル
W 被印刷媒体

Claims (10)

  1. 被印刷媒体にパッチチャートを印刷する印刷部と、
    前記印刷部により前記被印刷媒体に印刷された前記パッチチャートにおける第1領域に配置され、予め定められた複数の色に対応する複数のパッチである第1パッチと、前記パッチチャートにおける前記第1領域とは異なる第2領域に配置され、ユーザにより指定された色についてのパッチである1又は複数の第2パッチとを測色する測色部と、
    制御装置と、を備え、
    前記パッチチャートは、前記パッチが直線状に複数並ぶパッチ列が複数並列されて構成されており、
    前記制御装置は、
    前記パッチ列に前記第2パッチが含まれる場合に、当該パッチ列に含まれる前記パッチに対して前記測色部に測色を実行させる前に、前記測色部による色値の測定精度を校正する処理を実行させる、印刷装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記第2パッチに対する測色による測色値として、前記測色部の前記校正時を基準として第1所定回数から第2所定回数までの測色による測色結果を取得する、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記測色部は前記パッチ列における前記複数のパッチの測色を前記パッチ列に沿った測色方向に沿って行い、
    前記制御装置は、前記校正時から前記第1所定回数までの前記測色部による測色を、前記パッチ列における前記複数のパッチのうち前記測色方向の上流端に位置するパッチに対して実行させる、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記パッチ列は、前記第1パッチと前記第1パッチとは異なるパッチとを同一列に含む併存パッチ列を有し、
    前記制御装置は、前記校正時から前記第1所定回数までの前記測色部による測色を、前記併存パッチ列に含まれるパッチのうち前記第1パッチとは異なるパッチに対して実行させる、請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記制御装置は、前回の校正時を基準として前記第2所定回数以上の第3所定回数だけ測色を実行させると前記測色部の校正を実行させ、
    前記パッチチャートにおいては、前記第1所定回数に対応する数の前記第1パッチを含むパッチ列と、前記第1所定回数から前記第2所定回数までに対応する数の前記第2パッチを含むパッチ列と、前記第2所定回数から前記第3所定回数までに対応する数の前記第1パッチを含むパッチ列とが、この順で所定の配列方向に並んでおり、
    前記制御装置は、前記パッチチャート上の前記パッチ列に対して、前記配列方向に沿って順に前記測色部による測色を実行させる、請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記制御装置は、前記第1パッチを連続して測色する間は測色を第1規定回数行うごとに前記測色部の校正を行い、前記第2パッチを連続して測色する間は測色を前記第1規定回数よりも少ない第2規定回数行うごとに前記測色部の校正を行う、請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記被印刷媒体上において前記第1領域を取り囲む位置または前記第1領域内の位置に配置された少なくとも3つの第1目印画像のそれぞれに前記測色部を対向させたときの前記測色部の位置情報である第1目印位置情報を取得する処理と、
    前記第1目印位置情報に基づき、前記パッチチャートにおける前記第1パッチのそれぞれの位置情報を取得する処理と、
    前記被印刷媒体上において前記第2領域を取り囲む位置または前記第2領域内の位置に配置された少なくとも1つの第2目印画像に前記測色部を対向させたときの前記測色部の位置情報である第2目印位置情報を取得する処理と、
    前記第2目印位置情報に基づき、前記パッチチャートにおける前記第2パッチのそれぞれの位置情報を取得する処理と、を実行し、
    前記第1目印位置情報よりも前記第2目印位置情報を多く取得する、請求項1に記載の印刷装置。
  8. 前記制御装置は、
    ユーザにより指定された色に基づき、一の前記パッチ列において前記第2パッチが含まれるか否かについての情報および前記一のパッチ列における前記第2パッチの個数についての情報を含むパッチ列テーブルを生成する処理と、
    前記パッチ列テーブルに基づき前記パッチ列に前記第2パッチが含まれるか否かを判断する処理と、を実行する、請求項1に記載の印刷装置。
  9. 被印刷媒体に印刷されたパッチチャートにおける第1領域に配置され、予め定められた複数の色に対応する複数のパッチである第1パッチと、前記パッチチャートにおける前記第1領域とは異なる第2領域に配置され、ユーザにより指定された色についてのパッチである1又は複数の第2パッチとを測色する測色部を用いた測色方法であって、
    前記パッチチャートは、前記パッチが直線状に複数並ぶパッチ列が複数並列されて構成されており、
    前記パッチ列に前記第2パッチが含まれる場合に、当該パッチ列に含まれる前記パッチに対して前記測色部による測色を実行する前に、前記測色部による色値の測定精度を校正する処理を実行する、測色方法。
  10. 被印刷媒体に印刷されたパッチチャートにおける第1領域に配置され、予め定められた複数の色に対応する複数のパッチである第1パッチと、前記パッチチャートにおける前記第1領域とは異なる第2領域に配置され、ユーザにより指定された色についてのパッチである1又は複数の第2パッチとを測色する測色部を制御するコンピュータに実行させる測色プログラムであって、
    前記パッチチャートは、前記パッチが直線状に複数並ぶパッチ列が複数並列されて構成されており、
    前記コンピュータを、
    前記パッチ列に前記第2パッチが含まれる場合に、当該パッチ列に含まれる前記パッチに対して前記測色部による測色を実行する前に、前記測色部による色値の測定精度を校正する処理を実行する測色制御手段として機能させる、測色プログラム。
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