JPH0930053A - 色ずれ検出のための記録方法及び色ずれ検出装置 - Google Patents

色ずれ検出のための記録方法及び色ずれ検出装置

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JPH0930053A
JPH0930053A JP7178991A JP17899195A JPH0930053A JP H0930053 A JPH0930053 A JP H0930053A JP 7178991 A JP7178991 A JP 7178991A JP 17899195 A JP17899195 A JP 17899195A JP H0930053 A JPH0930053 A JP H0930053A
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color
patterns
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JP7178991A
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Hidekazu Sekizawa
秀和 関沢
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Color Image Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目視により色ずれの有無さらにはその量を簡単
かつ高精度に検出できる色ずれ検出のための記録方法を
提供する。 【解決手段】複数色の画像を記録するカラー画像記録装
置における各色の画像間の相対的位置ずれを検出するた
めの記録方法であって、無彩色からなる第1のパターン
101と、有彩色からなる第2のパターン102との重
ね合わせパターン103が両パターン101,102の
相対的位置ずれがない時は無彩色のみからなるパターン
となり、相対的位置ずれがある時は有彩色を含むパター
ンとなるように重ね合わせて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像記録装
置における各色の画像間の相対的位置ずれである色ずれ
の有無や色ずれの量を検出するためのパターンの記録方
法と、その方法で記録されたパターンを用いて色ずれを
検出する色ずれ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各色毎に個別の記録ステージを有するカ
ラープリンタでは、各色の記録ステージでの記録位置の
相対的位置ずれや、紙送り機構による記録紙のずれがあ
ると、各色の画像間に相対的位置ずれが生じる。このよ
うな相対的位置ずれは、一般に色ずれと呼ばれ、記録さ
れるカラー画像の画質を大きく劣化させる。
【0003】そこで、この色ずれの有無を検出して記録
ステージの位置や紙送り機構を調整したり、あるいは色
ずれ量を検出してそれに相当する量だけ記録画像データ
の座標点を移動することにより色ずれを補正する技術が
提案されている。色ずれ補正のポイントは、いかに色ず
れ量を正確かつ簡便に検出できるかにある。
【0004】色ずれ量を検出する方法として、従来から
印刷の分野で用いられているように「トンボマーク」と
呼ばれる色ずれ検出用マークを各色で記録し、それを顕
微鏡で観察する方法があるが、一般ユーザにとって顕微
鏡でトンボマークを観察することは非常に煩雑である。
【0005】一方、特開平6−118735号公報に
は、低価格の検出器を用いて色ずれを検出するシステム
が開示されている。このシステムでは各色のプリンタで
色の異なる山形の色ずれ検出用マークを記録し、各色の
マークが検出器の位置を通過する時刻を検出器の出力信
号の立上がりタイミングを判定することで色ずれ量を検
出する。このシステムでは、検出器がトナーや紙粉で汚
れていたり、色ずれ検出用マークの濃度が変化した場合
には、検出精度が大きく低下する。さらに、検出器はプ
リンタ内部に置かれているため、プリンタの内部温度の
上昇に伴い、検出器の出力信号の立ち上がり特性が変動
し、やはり検出誤差を生じさせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、色ず
れを顕微鏡による観察で検出する方法は極めて煩雑であ
り、また検出用マークを検出器で検出して色ずれを検出
する方法は、検出器の汚れやマークの濃度変化あるいは
周囲温度の変動等により検出誤差が生じ、信頼性の面で
おおいに問題があった。
【0007】本発明は、目視あるいは検出器により色ず
れの有無さらにはその量を簡単かつ高精度に検出できる
色ずれ検出のための記録方法及び色ずれ検出装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は複数色の画像を記録するカラー画像記録装
置における各色の画像間の相対的位置ずれを検出するた
めの記録方法であって、色の異なる第1のパターンと第
2のパターンを両パターンの相対的位置ずれがない時と
ある時とで重ね合わせパターンの色の現れ方が相対的位
置ずれに応じて変化するように重ね合わせて記録するこ
とを特徴とする。
【0009】より具体的には、第1のパターンは無彩色
からなるパターン、第2のパターンは有彩色からなるパ
ターンであり、これらを両パターンの相対的位置ずれが
ない時は無彩色のみからなる重ね合わせパターンとな
り、相対的位置ずれがある時は有彩色を含む重ね合わせ
パターンとなるように重ね合わせて記録するか、あるい
は両パターンの相対的位置ずれに応じて重ね合わせパタ
ーンの無彩色に対する色差が変化するように重ね合わせ
て記録する。
【0010】また、第1のパターンおよび第2のパター
ンの一方は、同一パターンかつ同一位相の複数の単位パ
ターンからなり、他方は同一パターンかつ位相が順次ず
れた複数の単位パターンからなることを特徴とする。
【0011】さらに、第1のパターンおよび第2のパタ
ーンは周期パターンであり、相対的位置ずれがない時に
該第1のパターンと第2のパターンが重ならない1周期
当たりの画素数の比率が0.25以上であることを特徴
とする。
【0012】本発明に係る色ずれ検出装置は、無彩色か
らなる第1のパターンと有彩色からなる第2のパターン
を両パターンの相対的位置ずれに応じて重ね合わせパタ
ーンの無彩色に対する色差が変化するように重ね合わせ
て記録し、この記録された重ね合わせパターンの無彩色
に対する色差を光学的に検出することにより第1のパタ
ーンと第2のパターンの相対的位置ずれを色ずれとして
検出することを特徴とする。
【0013】本発明に係る他の色ずれ検出装置は、無彩
色の周期パターンからなる第1のパターンと有彩色の周
期パターンからなる第2のパターンを両パターンの相対
的位置ずれに応じて重ね合わせパターンの無彩色に対す
る色差が変化するように重ね合わせて記録し、この重ね
合わせパターンをカラー読み取り手段によって読み取
り、このカラー読み取り手段の出力を周期パターンの周
期で平均化することにより第1のパターンと第2のパタ
ーンの相対的位置ずれを色ずれとして検出することを特
徴とする。
【0014】
【作用】このように本発明では色の異なる第1のパター
ンと第2のパターンを両パターンの相対的位置ずれ、つ
まり色ずれに応じて重ね合わせパターンの色の現れ方が
変化するように重ね合わせて記録するため、その色の現
れ方から、高精細の検出器や顕微鏡などの高解像度が要
求される観察装置を必要とすることなく、容易に目視で
色ずれの有無や色ずれ量を検出することが可能となる。
【0015】すなわち、第1のパターンとして無彩色か
らなるパターン、第2のパターンとして有彩色からなる
パターンをそれぞれ用い、かつこれらを同一パターンと
すれば、色ずれがなく第1のパターンと第2のパターン
が完全に重なり合うときは重ね合わせパターンが無彩色
のパターンとなり、色ずれがあるときは第1のパターン
と第2のパターンが相対的にずれて重ね合わせパターン
に第2のパターンの有彩色が現れることによって、色ず
れの有無が分かる。
【0016】また、色ずれがなく第1のパターンと第2
のパターンが完全に重なり合うときの重ね合わせパター
ンは無彩色のパターンとなり、色ずれがあるときは重ね
合わせパターンに第2のパターンの有彩色が現れること
によって、色ずれがないときの重ね合わせパターンと色
ずれがあるときの重ね合わせパターンに色差が生じるこ
とにより、同様に色ずれの有無が分かる。
【0017】また、第1のパターンおよび第2のパター
ンの一方を同一パターンでかつ同一位相の複数の単位パ
ターンにより構成し、他方を同一パターンでかつ位相が
順次ずれた複数の単位パターンにより構成すれば、色ず
れ量に応じて色彩の現れ方の異なる単位パターンの位
相、すなわち無彩色のみの単位パターンあるいは色差の
ない単位パターンが変化することによって、色ずれ量が
分かる。この場合、例えば各単位パターンに対応して色
ずれ量を表わす数字などの表示を設けておくことによ
り、その表示から色ずれ量を認識することができる。
【0018】一方、第1のパターンおよび第2のパター
ンとしては周期パターンを用い、色ずれがないとき量パ
ターンが重ならない1周期当たりの画素数の比率を0.
25以上にすると、色ずれが生じたときの重ね合わせパ
ターンにおける有彩色のパターンの有無や色差の変化が
顕著に生じることによって、色ずれの有無や色ずれ量を
より容易に検出することが可能となる。
【0019】また、色ずれの有無や色ずれ量に応じて重
ね合わせパターンの色差が変化するような無彩色および
有彩色の第1および第2のパターンを重ね合わせて記録
し、その色差を光学的に検出することにより、色ずれの
有無や色ずれ量を自動的に検出することも可能となる。
この場合、検出結果は光学的な検出器の立ち上がり特性
に依存することがなく、安定で高精度な検出ができる。
【0020】さらに、色ずれの有無や色ずれ量に応じて
重ね合わせパターンの色差が変化するような無彩色およ
び有彩色の周期パターンからなる第1および第2のパタ
ーンを重ね合わせて記録し、この重ね合わせパターンを
カラー読み取り手段によって読み取った出力を周期パタ
ーンの周期で平均化することにより、色ずれの有無や色
ずれ量を自動的に検出することも可能となる。この場
合、検出結果は光学的な検出器の立ち上がり特性に依存
することがなく、しかももノイズが平均化されることに
より、ノイズの影響を受けない安定で高精度な検出がで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、第1の実施形態における色
ずれ検出のための記録方法を説明するための図である。
同図に示すように、本実施形態では色の異なる第1のパ
ターン101と第2のパターン102を重ね合わせて記
録することにより、重ね合わせパターン103を得る。
第1のパターン101は基準となる黒のパターンであ
り、第2のパターン102は第1のパターン101に対
する相対的位置ずれを検出する対象となる有彩色、例え
ばマゼンタのパターンである。
【0022】カラープリンタを用いて例えば第1のパタ
ーン101をまず記録し、その上に重ねて第2のパター
ン102を記録する。図では、分りやすくするため第1
のパターン101と第2のパターン102を左右方向に
延びたパターンとし、上下方向にずらせて示している
が、実際には重ね合わせパターン103で示されるよう
に上下方向では同一位置に重ね合わせて記録される。こ
こで、カラープリンタでは左右方向は主走査方向(図の
矢印X方向)に相当し、上下方向は副走査方向(図の矢
印Y方向)に相当する。
【0023】第1のパターン101と第2のパターン1
02は同一パターンであり、繰り返しの周期パターンで
ある。本実施形態では、この周期パターンは周期7のM
系列パターンを用いている。このパターンは記録画素を
1、非記録画素を0としたとき0001101の繰り返
しパターンからなる。
【0024】図1(a)では、第1のパターン101と
第2のパターン102は主走査方向に相対的位置ずれな
く重ねて記録されている。第1のパターン101の色は
黒、第2のパターン102の色はマゼンタとすると、両
パターン101,102が完全に重なっている場合に
は、重ね合わせパターン103は全て無彩色(グレー)
となる。
【0025】次に、図1(b)のように第1のパターン
101が第2のパターン102に対して1画素分だけ右
側にずれたとすると、第2のパターン102は1周期当
たり2画素が第1のパターン101の黒の画素と異なる
位置に記録されるため、重ね合わせパターン103では
1周期当たり2画素だけマゼンタが現れる。
【0026】また、図1(c)は第1のパターン101
が第2のパターン102に対して2画素分だけ右側にず
れた場合であり、やはり1周期当たり2画素が第1のパ
ターン101の黒の画素と異なる位置に記録されるた
め、重ね合わせパターン103では1周期当たり2画素
だけマゼンタが現れる。
【0027】以下同様に、図1(d)(e)のように第
1のパターン101が第2のパターン102に対して2
画素分、3画素分ずつ右側にずれた場合も、1周期当た
り2画素が第1のパターン101の黒の画素と異なる位
置に記録されることにより、重ね合わせパターン103
では1周期当たり2画素だけマゼンタが現れる。
【0028】図2は、横軸に第1および第2のパターン
101,102間の相対的位置ずれ(色ずれ量)を画素
数でとり、縦軸に重ね合わせパターン103における1
周期当たりのマゼンタ単独の画素(黒画素と重ならない
マゼンタの画素)の画素数の比率をとった図である。
【0029】このように重ね合わせパターン103に
は、第1のパターン101と第2のパターン102とが
一致した点と1周期ずれて一致した点を除き、一定量
(この例では2画素)の有彩色であるマゼンタの画素が
現れる。従って、本実施形態によると、重ね合わせパタ
ーン103が無彩色のみに見えるか、有彩色を含んで見
えるかによって、第1のパターン101と第2のパター
ン102との相対的位置ずれ、すなわち色ずれの有無を
顕微鏡を用いることなく目視で容易に認識することがで
きる。
【0030】(第2の実施形態)本実施形態において
は、図3(a)に示すようにまず第1のパターン311
として、主走査方向に延びた複数の直線をそれぞれ含
み、副走査方向に−3画素〜+3画素の範囲で1画素分
ずつ位相(相対位置)をずらせた複数の単位パターン3
01〜307を主走査方向に並べて第1の色(例えば無
彩色である黒)で記録する。
【0031】次に、図3(b)に示すように第2のパタ
ーン312として、副走査方向に位相ずれのない同一の
複数の単位パターン308を主走査方向に並べて第2の
色(例えば有彩色であるマゼンタ)で第1のパターン3
11と重ね合わせて記録する。
【0032】さらに、第1のパターン311を構成する
単位パターン301〜307の近傍に、それらの各単位
パターン301〜307が中央の単位パターン304の
位置を基準(0)として副走査方向に何画素分ずれてい
るかを−3〜+3の数字で表わす色ずれ量表示309を
印字しておく。
【0033】なお、図3は模式的に描かれているため、
粗いパターンに見えるが、例えば解像度が600dpi
のカラープリンタでは1画素の大きさが約42μmであ
るので、第1および第2のパターン311,312を7
画素周期のパターンとした場合、パターンの1周期分の
大きさは0.294mm程度となる。従って、第1およ
び第2のパターン311,312の全面積を例えば3m
m□程度とすれば、通常、目視ではグレーパターンに見
える。この場合、仮に第1および第2のパターン31
1,312の重ね合わせパターンにおいて、色ずれ量表
示309が「0」の位置のパターンが無彩色で、他のパ
ターンがマゼンタに見えれば、色ずれ量が0、つまり色
ずれが無いと認識できる。また、重ね合わせパターンに
おいて、色ずれ量表示309が「−3」の位置のパター
ンが無彩色に見えれば、色ずれ量が−3画素分であるこ
とを一目瞭然に認識できる。
【0034】このように本実施形態によれば、色ずれの
有無のみでなく、色ずれ量を目視で容易に認識すること
ができる。 (第3の実施形態)図4および図5を用いて本発明の第
4の実施形態を説明する。図4は、4ドラム1パス方式
の電子写真式カラープリンタにおける記録系を模式的に
示したものである。搬送/転写ベルト401が駆動用ロ
ーラ402,403により矢印の方向に駆動されること
によって、記録紙404が図の右側から供給され、イエ
ロー(Y)記録系405、マゼンタ(M)記録系40
6、シアン(C)記録系407および黒(K)記録系4
08の順で記録紙404上に記録が行われる。
【0035】このような構成で、まずイエロー記録系4
05、マゼンタ記録系406、シアン記録系407を用
いて、図5(a)に示すように第1のパターン511と
してイエロー、マゼンタ、シアンの色ずれ検出用パター
ン501,502,503を記録する。これらイエロ
ー、マゼンタ、シアンの色ずれ検出用パターン501,
502,503の各々は、図3中に示す第1のパターン
311と同様に、それぞれ−3画素〜+3画素の範囲で
主走査方向に位相をずらせた複数の単位パターンで構成
され、これらが図3の第1のパターン311と直角方
向、つまり副走査方向に並べられている。また、各単位
パターン内の複数の直線は副走査方向に延びているもの
とする。
【0036】さらにイエロー、マゼンタ、シアンの色ず
れ検出用パターン501,502,503を構成する各
々の単位パターンの近傍に、それらの各単位パターンが
中央の単位パターンの位置を基準(0)として副走査方
向に何画素分ずれているかを−3〜+3の数字で表わす
色ずれ量表示507を印字しておく。
【0037】次に、黒記録系408を用いて図5(b)
に示すように第2のパターン512として、図3中に示
す第2のパターン312と同様に副走査方向に位相ずれ
のない同一の黒のパターン505を第1のパターン51
1と重ね合わせて記録する。さらに、本実施形態では第
1のパターン511と第2のパターン512との重ね合
わせパターンにおいて最も無彩色になったパターンを識
別するために、第2のパターン512を記録する際、図
5(a)のイエロー、マゼンタ、シアンの色ずれ検出用
パターン501,502,503の相互間の領域504
に対応する位置にも、黒の同一の周期パターンからなる
参照パターン506を記録する。このような参照パター
ン506を記録することで、最も無彩色に近いパターン
を容易に見つけることが可能となる。
【0038】すなわち、参照パターン506を参照し
て、イエローの色ずれ検出用パターン501のうちで無
彩色に最も近い単位パターンを見い出し、その単位パタ
ーンに対応する位置の色ずれ量表示507の数字から、
黒のパターン505に対するイエローの色ずれ検出用パ
ターン501の相対的位置ずれ量、つまりイエローの色
ずれ量を認識することができる。同様に、マゼンタの色
ずれ検出用パターン502およびシアンの色ずれ検出用
パターン503についても、参照パターン506を参照
してマゼンタの色ずれ検出用パターン502およびシア
ンの色ずれ検出用パターン503のうちでそれぞれ無彩
色に最も近い単位パターンを見い出し、その単位パター
ンに対応する色ずれ量表示507の数字から、黒のパタ
ーン505に対するマゼンタの色ずれ検出用パターン5
02およびシアンの色ずれ検出用パターン503の相対
的位置ずれ量、つまりマゼンタおよびシアンの色ずれ量
を認識することができる。
【0039】このようにして、本実施形態によれば第1
のパターン311であるイエロー、マゼンタ、シアンの
色ずれ検出用パターン501,502,503と、第2
のパターン512を構成する黒のパターン505との相
対的位置ずれ量、つまりイエロー、マゼンタ、シアンの
色ずれ量を個別に目視によって容易に検出することがで
きる。
【0040】(第4の実施形態)これまでの実施形態で
は、副走査方向における色ずれのみを検出する場合の例
について説明したが、主走査方向の色ずれを検出するこ
とも可能であり、また主走査方向および副走査方向の二
方向の色ずれを検出することも可能である。
【0041】例えば、図4に示した4ドラム1パス方式
の電子写真式カラープリンタでは、一般に紙送り方向つ
まり副走査方向の色ずれが大きいが、これと直角の方向
(主走査方向)にも色ずれが生じる。特に、イエロー記
録系405、マゼンタ記録系406、シアン記録系40
7および黒記録系408に個別のレーザビーム書込系を
用いている場合には、色毎に主走査幅が異なることで主
走査方向に色ずれが生じ、また各記録系の感光ドラムが
平行でない場合にも、主走査方向に色ずれが生じること
がある。これらの場合には、記録画像が斜めに歪んだ画
像、つまりスキューが生じた画像となる。
【0042】本実施形態によると、色ずれ検出用パター
ンの単位パターンの方向を変えることで、主走査方向の
色ずれを検出することが可能であり、また主走査および
副走査両方向の色ずれを検出することも可能である。
【0043】図6は、このような主走査方向と副走査方
向の色ずれを検出可能とした色ずれ検出用パターンを示
している。本実施形態では、まず図6(a)に示すよう
に第1のパターン611として、各々2組ずつのイエロ
ー、マゼンタおよびシアンの色ずれ検出用パターンを記
録する。
【0044】イエローの色ずれ検出用パターン601
は、図3(a)に対して垂直方向のパターン、つまり副
走査方向に延びた複数の直線をそれぞれ含み、主走査方
向に位相を例えば1画素分ずつずらせた7個の単位パタ
ーンからなる周期パターンであり、主走査方向の色ずれ
検出のために使用される。もう一つのイエローの色ずれ
検出用パターン602は、図3(a)と同様の副走査方
向の色ずれ検出のために使用されるパターンである。同
様に、マゼンタパターン603およびシアンの色ずれ検
出用パターン605は主走査方向の色ずれ検出に使用さ
れるパターンであり、もう一つのマゼンタの色ずれ検出
用パターン604およびシアンの色ずれ検出用ターン6
06は副走査方向の色ずれ検出に使用されるパターンで
ある。
【0045】さらに、色ずれ検出用パターン601〜6
06を構成する各々の単位パターンの近傍に、それらの
各単位パターンが中央の単位パターンの位置を基準
(0)として主走査方向または副走査方向に何画素分ず
れているかを−3〜+3の数字で表わす色ずれ量表示6
10を印字しておく。
【0046】次に、図6(b)に示すように第2のパタ
ーン612として、主走査方向にも副走査方向にも位相
ずれのない同一の黒パターン608を第1のパターン6
11と重ね合わせて記録する。また、本実施形態では最
も無彩色になったパターンを識別するために、第2のパ
ターン612を記録する際、図6(a)の色ずれ検出用
パターン601〜606の近傍の破線で示す領域607
に対応する位置にも、黒の同一の周期パターンからなる
参照パターン609を記録する。この参照パターン60
9を記録することで、最も無彩色に近いパターンを容易
に見つけることができる。
【0047】すなわち、参照パターン609を参照して
色ずれ検出用パターン601〜606の各々について無
彩色に最も近い単位パターンを見い出し、その単位パタ
ーンに対応する位置の色ずれ量表示610の数字からパ
ターン601〜606毎に、つまりイエロー、マゼンタ
およびシアン毎に、黒パターン608に対する主走査方
向および副走査方向の相対的位置ずれ量、つまりイエロ
ー、マゼンタおよびシアン画像の主走査方向および副走
査方向の色ずれ量を認識することができる。
【0048】このようにして、本実施形態によれば主走
査方向および副走査方向の両方向について各色毎の色ず
れ量を目視によって容易に検出することができる。 (第5の実施形態)本実施形態は、記録紙の種々の位置
での色ずれ量を検出できるようにしたものである。すな
わち、図7に示すように例えばA4版その他の定型サイ
ズの記録紙601の種々の位置に、図5に示した第1お
よび第2のパターン511,512の重ね合わせパター
ンあるいは図6に示した第1および第2のパターン61
1,612の重ね合わせパターンからなる色ずれ検出用
パターン702を色ずれ量表示(図示せず)と共に記録
する。
【0049】色ずれ量は記録紙710上の位置によって
異なるが、本実施形態のようにすると、記録紙701の
複数個所に色ずれ検出用パターン702を記録すること
によって、それぞれの位置での各色パターンの色ずれ量
を目視により検出することが可能となる。また、特に色
ずれ検出用パターン702として図6の第1および第2
のパターン611,612の重ね合わせパターンを記録
すると、各位置での主走査方向および副走査方向の色ず
れ量が検出可能であるため、2次元的に歪んだ形状の色
ずれも検出することが可能となる。
【0050】(第6の実施形態)ここでは、これまでの
実施例で色ずれ検出用パターンとして使用した周期パタ
ーンについて説明する。色ずれ検出用の周期パターン
は、自己相関が鋭いピークを持つパターンであることが
望ましい。このようなパターンとしては、先に示してM
系列(Maximum Iength sequence)パターンのみでなく、
平方余剰系列(Quadratic residue sequence)(ルジャ
ンドル系列(Legendre sequence)とも呼ばれる)や、双
素数系列(Twin-prime sequence)、ホール系列(Hall s
equence)、バーカ系列(Barker sequence)などが挙げら
れる。これらのうち、M系列、バーカ系列、平均余剰系
列について具体的なパターンを表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】ここで、nは1周期当たりの画素数、C/
Tは1周期当たりの色が重ならない画素の数(C)の比
率である。実用に際しては、この周期パターンには、
(1) 色ずれ量の検出可能範囲が広いこと、具体的には周
期の長い系列であること、(2) 色ずれによって大きく色
の変化が生じること、すなわち1周期当たりのずれた時
に色が重ならない画素の多いこと(Cが大きいこと)、
(3) 目視で色ずれを検出することを考慮して、周期パタ
ーンにおいて色の付き具合が一様になること、すなわち
0や1が多く連続しないこと、などが望まれる。
【0053】この3点から検討すると、M系列ではn=
7,15,31程度が適切である。バーカ系列ではn=
4,7,11が適切であり、他は不適当である。なお、
バーカ系列のn=7はM系列、平均余剰系列と同一であ
り、またn=11は平均余剰系列と同一である。平均余
剰系列ではn=7,11,19が適切である。
【0054】これらのパターンを実際に記録して確認し
た結果、適切と判断されたパターンの特徴として、色ず
れを起こしたときの1周期(T)当たりの色が重ならな
い画素の数(C)の比率(C/T)が0.25以上であ
ることが判明した。この値が小さいと色の付き方が少な
くなり、目視での識別に不都合が生じる。また、ここで
調査したパターンの周期は4画素以上、31画素以内で
ある。実用上、31画素より大きい色ずれは、例えば6
00dpiの高精細記録でも1mm以上のずれとなるた
め、このようなパターンを使用しなくても目視で十分に
色ずれを確認することが可能である。
【0055】(第7の実施形態)カラープリンタでの色
ずれ量を検出して、色ずれ補正のための補正値を得る目
的からすれば、色ずれ検出用の周期パターンとしては第
6の実施形態で述べた以上の長周期パターンは不要と考
えられる。しかし、より大きな色ずれ量を正確に検出す
るには、色ずれ検出用パターンとしてさらに長周期のパ
ターンを使用する必要がある。しかし、その場合にはパ
ターンに0や1が多く連続する可能性がある。0や1の
連続数が多い部分では、色ずれ量が小さいときにはほと
んど色の変化が見えなくなってしまう。例えば、63画
素周期程度の長周期パターンとなると、色の付き方が部
分部分によって異なり、全体の色の付き方を判断するこ
とが困難となる。
【0056】そこで、本実施形態ではパターンが同一で
位相をずらせた複数の色ずれ検出用パターンを用意し
て、これらを近接した位置に記録することで、全体の色
の付き具合を判断するようにする。例えば、図3の単位
パターン304に対応するパターンとして図8に示すパ
ターン800を用意する。このパターン800は同一パ
ターンで位相の異なる、つまり主走査方向にずれた4つ
の色ずれ検出用パターン801,802,803,80
4からなる。
【0057】例えば、図3で説明した第2の実施形態に
おいて、第1のパターン311における基準(0)とな
る中央の単位パターン304として、図8のパターン8
00を記録すると、図3の第1および第2のパターン3
11,312の重ね合わせパターンにおいて色ずれがな
い場合には4つのパターン801,802,803,8
04の全ての位置で無彩色、つまり色が付かないことに
なり、それによって色ずれの有無を検出できる。
【0058】このようなパターン800を色ずれ検出に
用いることによって、極めて長周期の周期パターンを使
用することが可能となり、より大きな色ずれを検出する
ことができる。なお、パターン801,802,80
3,804の各々は、1周期以内の短いパターンであっ
てもよい。1周期分までの色ずれ量を検出しようとする
場合には、パターン800全体で1周期分を有していれ
ば良い。
【0059】(第8の実施形態)図9は、色ずれ検出用
パターンとして、バーカ系列または平均余剰系列の周期
11のパターンを用いたときの色ずれ量を横軸にとり、
色ずれのないときのパターンの色(無彩色)からの色ず
れが生じたときの色差をCIEのL*a*b*座標系で
の距離(色差距離という)rを縦軸にとって示す図であ
り、実線901は実測値である。一般に、色差距離rが
5以上では色の違いは容易に識別可能であり、rが10
以上になると別系統の色と判別されるほどの色の差があ
るとされている。図9の実線901では、どのような色
ずれ量でも色差距離rは20以上あり、十分に色ずれの
有無を識別することが可能である。
【0060】記録画点の滲みがなく理想的な場合には、
色差距離rは色ずれ量に対して図9の破線902のよう
に変化する。これに対して、実際には記録画点が滲むこ
とによって滲みがない場合より30〜40%程度膨らむ
ため、図9の実線901で示したように、色ずれ量によ
って色差距離rに変動が生じる。記録画像が高精細にな
るに従い、最小の記録画点が滲んで大きくなる傾向があ
るため、色ずれ量による色差距離rの変動がより大きく
なるという問題がある。さらに、例えば解像度600d
pi程度の一般のカラープリンタでは、白と黒の線幅を
同一にするのが困難であり、しかも文字画像を力強く記
録されることが要求されるため、黒の線幅の方を太く設
計することが多い。
【0061】そこで、このような色ずれ量による色差距
離rの変動を小さくするために、本実施形態では記録画
点の1画点単位でなく複数画点、例えば2画点単位に1
画素の0または1を割り当て、2倍の画素サイズで記録
を行う。このようにすると、記録画点の滲みの影響は2
つの記録画点の滲みが部分的に重なり合うことによっ
て、1画点単位で記録を行った場合より極めて小さくな
るため、色ずれ量に対する色差距離の変動が小さくな
る。図9の一点鎖線903は、画素サイズを2倍にして
記録した場合の色ずれ量に対する色差距離rの実測値を
示したものであり、色差距離の変動が効果的に抑圧され
ていることが分かる。
【0062】なお、画素サイズを大きくすると色ずれ検
出の感度が低下する。すなわち、2画素分の色ずれが生
じたときにほぼ最終値に近い値まで変化する。従って、
逆に色ずれ検出の感度が高すぎて一致したときの点の区
別がしずらいときには、このように複数の画点を1画素
の単位とすると良い。なお、2画素分までの色ずれ量と
色差距離とはほぼ比例関係にあるので、色差距離から色
ずれ量を推定することが可能となる。
【0063】このように本実施形態によると、記録画点
の複数画点単位に1画素の0または1を割り当て、本来
の複数倍の画素サイズで記録を行うことにより、色ずれ
量による色差距離の変動を抑圧して、色ずれの有無をよ
り確実に検出でき、また色ずれ量を2画素分までについ
ては色差距離から推定することができる。
【0064】(第9の実施形態)第8の実施形態で説明
したような重ね合わせパターンにおける色差の程度から
色ずれ量を検出する方法は、パターンの1周期内で複雑
に色差変動が生じる場合には適していない。図10に示
されるように、1周期内で0と1との変化点が1個所の
みしか存在しない色ずれ検出用パターンを用いた場合に
は、色ずれ量に対する色差距離の関係は図11に示すよ
うな単峰の波形となる。このような場合には、例えば図
8に示したような位相のずれた複数のパターン801,
802,803,804を含むパターン800を用意
し、これを例えば図3中の第1のパターン311中の基
準となる単位パターン304として用いて第1および第
2のパターン311,312が一致した点を検出しなく
とも、第1および第2のパターンとの重ね合わせパター
ンの色差距離を測定することで、色ずれ量を検出するこ
とが可能となる。
【0065】図11の実線1101は、図10のパター
ン1001とパターン1002を先の実施形態と同様に
重ね合わせて記録し、その重ね合わせパターンにおける
色ずれのないときの色(無彩色)からの色差を各色ずれ
量に対して記録し、実測した結果を示したものである。
この図から分かるように、4画素分程度までの色ずれ量
は、色差から推定することが可能である。しかしなが
ら、色ずれの方向については区別することが付かない。
【0066】そこで、色ずれ検出用パターンとして図1
2に示されるように黒のみからなる参照パターン120
0と、2つの重ね合わせパターン1201,1202を
用意する。一方の重ね合わせパターン1201は、図1
1の実線1101のグラフに対応し、他方の重ね合わせ
パターン1202は、実線1101のグラフに対して2
画素分だけ位置をずらせた破線1102のグラフに対応
している。すなわち、重ね合わせパターン1201,1
202は位相が例えば副走査方向、あるいは副走査方向
および主走査方向にずれているものとする。これらの二
つの重ね合わせパターン1201,1202にそれぞれ
対応した色差距離の組合せによって、色ずれの方向がプ
ラス方向かマイナス方向かの区別が可能となる。
【0067】(第10の実施形態)第8および第9の本
実施形態は色差距離で色ずれ量を検出するため、目視で
の色ずれ量の検出には適しておらず、検出器を用いて自
動的に色ずれ量を検出する色ずれ検出装置を実現するの
に適している。
【0068】図13および図14を用いて、本実施形態
に係る色ずれ検出装置を説明する。図13に示すよう
に、カラープリンタの紙排出位置に色差検出用のカラー
センサ1301を配置する。図4で説明した4ドラム1
パス方式の電子写真式カラープリンタによって現像が行
われた記録紙404が定着器1302を通って定着がな
された後、この色差検出用カラーセンサ1301の前面
を通過する。
【0069】色差検出用カラーセンサ1301は、図1
4に示されるように、2つの照明用のLED1401,
1402と1つの光検出器1403からなっている。L
ED1401は赤色を中心とした発光分布を有してお
り、LED1402は緑色を中心とした発光分布を有し
ている。以下、LED1401を赤色LED、LED1
402を緑色LEDという。これらの赤色および緑色L
ED1401,1042はLED駆動回路1404によ
り駆動されて点灯し、記録紙404を照明する。光検出
器1403は、LED1401,1042により照明さ
れた記録紙404からの反射光を検出して電気信号とし
て出力するものであり、その出力信号は演算回路140
5に入力される。演算回路1405は、光検出器140
3の出力信号から演算によって色ずれ量を求めるもので
ある。
【0070】一方、記録紙404には色ずれ検出用パタ
ーンとして、図15に示すようにシアン、マゼンタ、イ
エローの各々の色ずれ検出用パターン1501,150
2,1503が例えば副走査方向に所定間隔で予め記録
されている。シアン色ずれ検出用パターン1501は黒
のみからなる参照パターン1510と、シアンの周期パ
ターンと黒の周期パターンとの2つの重ね合わせパター
ン1511,1512からなり、マゼンタ色ずれ検出用
パターン1502は黒のみからなる参照パターン152
0と、マゼンタの周期パターンと黒の周期パターンとの
2つの重ね合わせパターン1521,1522からな
り、イエロー色ずれ検出用パターン1503は黒のみか
らなる参照パターン1530と、イエローの周期パター
ンと黒の周期パターンとの2つの重ね合わせパターン1
531,1532からなる。黒、シアン、マゼンタおよ
びイエローの周期パターンは、同一パターンである。ま
た、シアン、マゼンタおよびイエローの各々の2つの重
ね合わせパターン1511,1512、1521,15
22、1531,1532は、図12の2つの重ね合わ
せパターン1201,1202と同様に位相が例えば副
走査方向、あるいは副走査方向および主走査方向にずれ
ており、各々の色差距離の組み合わせによって色ずれの
方向が分かるものとする。
【0071】本実施形態によると、以下のように記録紙
404上のシアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれ
について色ずれ検出を自動的に行うことができる。ま
ず、シアンの色ずれ検出について説明する。LED駆動
回路1404によって赤色LED1401と緑色LED
1402を点灯し、最初に黒のみからなる参照パターン
1510からの反射光を光検出器1403で検出し、こ
の検出出力を次の重ね合わせパターン1511,151
2からの反射光の検出出力の規格化に使用する。
【0072】次に、LED駆動回路1404により同様
に赤色LED1401と緑色LED1402を順次点灯
し、今度は重ね合わせパターン1511,1512から
の反射光を光検出器1403で検出する。さらに、LE
D駆動回路1404により同様に赤色LED1401と
緑色LED1402を順次点灯し、重ね合わせパターン
1511,1512からの反射光を光検出器1403で
検出する。ここで、色ずれがない場合には、重ね合わせ
パターン1511,1512は同一となる。
【0073】シアンに色ずれが生じた場合には、重ね合
わせパターン1511,1512中にシアンが現れる。
ここで、重ね合わせパターン1511,1512中のシ
アンは赤色LED1401による照明に対しては黒と同
じであるため、色ずれ量に相応した分だけ重ね合わせパ
ターン1511,1512の光反射率が低下するが、緑
色LED1402による照明に対しては重ね合わせパタ
ーン1511,1512中のシアンは白と同じであるか
ら、色ずれが生じても重ね合わせパターン1511,1
512の光反射率は低下しない。従って、赤色LED1
401による照明下での光検出器1403の出力と、緑
色LED1402による照明下での光検出器1403の
出力との差(色差出力)を演算回路1405で求めるこ
とによって、シアンの色ずれ量を検出することができ
る。
【0074】さらに、赤色LED1401および緑色L
ED1402が重ね合わせパターン1511を照明した
ときと重ね合わせパターン1512を照明したときとで
は、色差出力の極性が異なり、しかもこの極性の組み合
わせは色ずれの方向によっても異なるため、色差出力の
極性の組み合わせから色ずれの方向を検出することがで
きる。
【0075】次に、マゼンタの色ずれ検出について説明
する。LED駆動回路1404によって赤色LED14
01と緑色LED1402を点灯し、最初に黒のみから
なる参照パターン1520からの反射光を光検出器14
03で検出し、この検出出力を次の重ね合わせパターン
1521,1522からの反射光の検出出力の規格化に
使用する。
【0076】次に、LED駆動回路1404により同様
に赤色LED1401と緑色LED1402を順次点灯
し、今度は重ね合わせパターン1521,1522から
の反射光を光検出器1403で検出する。さらに、LE
D駆動回路1404により同様に赤色LED1401と
緑色LED1402を順次点灯し、重ね合わせパターン
1521,1522からの反射光を光検出器1403で
検出する。ここで、色ずれがない場合には、重ね合わせ
パターン1521,1522は同一となる。
【0077】マゼンタに色ずれが生じた場合には、重ね
合わせパターン1521,1522中のマゼンタは赤色
LED1401による照明に対しては白と同じであるか
ら、色ずれが生じても重ね合わせパターン1521,1
522の光反射率は低下しないが、緑色LED1402
による照明に対しては重ね合わせパターン1521,1
522中のマゼンタは黒と同じであるため、色ずれ量に
相応した分だけ重ね合わせパターン1521,1522
の光反射率が低下する。従って、この場合も赤色LED
1401による照明下での光検出器1403の出力と、
緑色LED1402による照明下での光検出器1403
の出力との差(色差出力)を演算回路1405で求める
ことにより、マゼンタの色ずれ量を検出することができ
る。
【0078】さらに、赤色LED1401および緑色L
ED1402が重ね合わせパターン1521を照明した
ときと重ね合わせパターン1522を照明したときとで
は、色差出力の極性が異なり、しかもこの極性の組み合
わせは色ずれの方向によっても異なるため、色差出力の
極性の組み合わせから色ずれの方向を検出することがで
きる。
【0079】次に、イエローの色ずれ検出について説明
する。LED駆動回路1404によって赤色LED14
01と緑色LED1402を点灯し、最初に黒のみから
なる参照パターン1530からの反射光を光検出器14
03で検出し、この検出出力を次の重ね合わせパターン
1531,1532からの反射光の検出出力の規格化に
使用する。
【0080】次に、LED駆動回路1404により同様
に赤色LED1401と緑色LED1402を順次点灯
し、今度は重ね合わせパターン1531,1532から
の反射光を光検出器1403で検出する。さらに、LE
D駆動回路1404により同様に赤色LED1401と
緑色LED1402を順次点灯し、重ね合わせパターン
1531,1532からの反射光を光検出器1403で
検出する。ここで、色ずれがない場合には、重ね合わせ
パターン1531,1532は同一となる。
【0081】イエローに色ずれが生じた場合には、赤色
LED1401による照明に対しても、緑色LED14
02による照明に対しても、重ね合わせパターン153
1,1532中のイエローは白と同様であるから、色ず
れが生じても重ね合わせパターン1531,1532の
光反射率はあまり低下しない。
【0082】そこで、重ね合わせパターン1531,1
532としてはマゼンタを一様に記録した上にイエロー
の周期パターンを重ねて記録し、その上に黒の周期パタ
ーンを重ねて記録したものとして、マゼンタとイエロー
が重なった部分を赤とする。このようにすると色ずれが
生じた場合、重ね合わせパターン1531,1532に
赤が現れるので、色ずれ量に色ずれ量に相応した分だけ
重ね合わせパターン1531,1532の光反射率が低
下する。従って、この場合も赤色LED1401による
照明下での光検出器1403の出力と、緑色LED14
02による照明下での光検出器1403の出力との差
(色差出力)を演算回路1405で求めることにより、
イエローの色ずれ量をある程度の精度で検出することが
できる。イエローは、他のマゼンタやシアンに比較して
明度が高い関係で、白との差が小さく感じられるため、
多少色ずれの検出精度が悪くても許容される。
【0083】さらに、赤色LED1401および緑色L
ED1402が重ね合わせパターン1531を照明した
ときと重ね合わせパターン1532を照明したときとで
は、色差出力の極性が異なり、しかもこの極性の組み合
わせは色ずれの方向によっても異なるため、色差出力の
極性の組み合わせから色ずれの方向を検出することがで
きる。
【0084】このように本実施例によれば、少なくとも
赤色および緑色の2色のLEDと光検出器からなるカラ
ーセンサを用いて色差を求めることで、シアン、マゼン
タおよびイエローの色ずれ量をその方向と共に検出する
ことが可能となる。
【0085】なお、本実施形態では色ずれ検出のための
光源に2色のLEDを用いたが、多少コストアップには
なっても青色LEDを併用してもよいことは上述の説明
から明らかであり、またカラーセンサを用いてもよいこ
とはもちろんである。
【0086】さらに、本実施形態では記録紙404の上
に記録した色ずれ検出用パターンから色ずれ量を検出し
たが、搬送/転写ベルト401に色ずれ検出用パターン
を記録しておいてもよい。この場合、色ずれ検出および
それに基づく色ずれ補正の終了後、搬送/転写ベルト4
01上の色ずれ検出用パターンをクリーニングにより除
去すればよい。
【0087】(第11の実施形態)第10の実施形態で
は、色ずれ検出のために専用のカラーセンサを用いた
が、本実施形態では一般的なカラーセンサ(カラースキ
ャナ)が接続されたカラープリンタもしくはカラー複写
機のように、予めカラースキャナが接続されているカラ
ー画像記録システムでの色ずれ検出について説明する。
【0088】図16は、本実施形態に係るカラー画像記
録システムの構成を示すブロック図である。カラープリ
ンタ部1601から出力されたカラーチャート画像をカ
ラースキャナ部1602に入力し、カラースキャナ部1
602で色ずれ検出用の重ね合わせパターンを読み取っ
て得られたデータを計算部(CPU)1603に入力し
て色ずれ量を検出し、その色ずれ検出値をカラープリン
タ部1601にフィードバックすることで、カラープリ
ンタ部1601内に備えられた色ずれ補正回路により色
ずれ補正を行うシステムである。
【0089】このようなシステムでは、色ずれ量を安定
かつ高精度に検出することが要求されるため、第1〜第
7の実施形態と同様な手法によって色ずれ検出を行う。
すなわち、重ね合わせパターンが有彩色か無彩色かによ
り色ずれの有無を検出する方式を採用し、重ね合わせパ
ターンとしても第1〜第7の実施形態と同様のパターン
を使用する。
【0090】ところで、色ずれによって重ね合わせパタ
ーンに色付きが生じる部分は、白黒の変化点から始まる
ので、M系列などの周期パターンでは必ずしも一様にパ
ターンに色付きが始まるわけではない。一方、図16の
ようなシステムでは、例えば600dpiといった高解
像度のカラースキャナ部1602で重ね合わせパターン
を読み取ることになるので、読み取った信号そのもので
は色付きの有無を検出することが困難となる。
【0091】しかし、色ずれ検出のための重ね合わせパ
ターンは周期パターンであり、その周期は既知であるか
ら、この周期パターンの周期で、カラースキャナ部16
02が読み取った信号を平均化して色ずれ検出を行え
ば、図9に示された色差距離rを容易に計算することが
可能となる。また、色差距離rの計算精度を確保するた
めに、黒のみからなる参照パターン、例えば図6中の参
照パターン609を基準に色差距離rを計算すれば、安
定かつ正確に色差を求めることが可能となる。
【0092】なお、以上の説明では黒の周期パターンと
他の有彩色の周期パターンとの重ね合わせパターンを用
いて色ずれを検出している。この場合、黒画素と色画素
が重なった部分では黒となり、その他の部分ではそれぞ
れの画素の色、つまり色画素と白が重なった部分では色
画素の色、黒画素と白が重なった部分では黒となる。従
って、重ね合わせパターンにおいて色ずれがない場合に
は黒、色ずれがある場合にはその画素に色付きが生じる
ことで、極めて容易に位置ずれを検出することが可能で
ある。
【0093】しかし、このように黒の周期パターンを用
いずに、例えばイエローとマゼンタの色ずれ量を測定す
ることはあまり容易ではない。イエローとマゼンタとの
色ずれ量を検出する場合には、イエローとマゼンタとの
重なりの色と、併置に配色された色との差となる。一般
に透明度の高い色では、この差が比較的小さく、目視で
は極めて注意深く観察しなければ、その差を認識できな
い。従って、イエローとマゼンタとの色ずれを直接検出
することは適切ではない。
【0094】イエローとマゼンタとの色ずれを検出する
のに最も容易な方法は、黒との色ずれをそれぞれの色で
検出した後、計算で求める方法であるが、黒インクを有
しないカラープリンタでは、黒との色ずれを直接検出で
きない。そこで、イエロー、マゼンタ、シアンのインク
を重ね合わせて擬似的に黒インク相当のパターンを発生
させ、この黒インク相当のパターンとイエロー、マゼン
タとの色ずれ量を検出すればよい。
【0095】(第12の実施形態)第1〜第11の実施
形態では、色ずれ検出用のパターンとして周期パターン
を使用したが、非周期パターンを用いても色ずれ検出を
行うことが可能である。非周期パターンとしては、例え
ば誤差拡散パターンが適当である。
【0096】図17は、400dpiの一般的な2値誤
差拡散法により発生した非周期パターンからなる黒およ
び有彩色のパターンの重ね合わせパターンを用いた場合
の色ずれ量と色差距離rの関係を示したものである。同
図に示されるように、周期パターンを用いた場合と異な
り、色ずれ量が0となる位置は黒のパターンと有彩色の
パターンとが一致する一点のみとなる。
【0097】また、誤差拡散パターンは2次元的なパタ
ーンであるため、主走査方向および副走査方向の両方の
色ずれが同時に検出される。そこで、この場合には図1
8に示されるように主副両走査方向の±2画素の範囲の
色ずれの組み合わせに対応した5×5の色ずれ検出用パ
ターンを使用すればよい。
【0098】(第13の実施形態)第1〜第12の実施
形態では、色ずれ検出用の重ね合わせパターン構成する
黒のパターンと有彩色のパターンを同一パターンとした
が、両パターンを異ならせてもよい。
【0099】今、ちょうど1/2画素分の色ずれが生じ
た場合について考えると、図9の実線901で見られる
ように、色差距離rは15弱程度となり、目視で色ずれ
を識別するには十分であるが、1画素分の色ずれにおけ
る色差距離と比較すると顕著な差はない。そこで、本実
施形態では図19に示すように有彩色のパターン190
1の線幅を黒のパターン1902の線幅(画素幅)の略
1/2とする。このようにすると、±1/2画素分の色
ずれが生じた場合には、重ね合わせパターンに色付きが
生ぜず無彩色のままとなり、色差距離rは0となるの
で、1画素分以上の色ずれとの差が明確に現れる。
【0100】このように本実施形態では±1/2画素分
までの色ずれに対しては色差が生じないような不感領域
を設けることで、色ずれの有無の識別をより容易に行う
ことができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば色
の異なる第1のパターンと第2のパターン、例えば無彩
色からなるパターンと有彩色からなるパターンを両パタ
ーンの相対的位置ずれがない時とある時とで重ね合わせ
パターンの色の現れ方、具体的には無彩色のみからなる
パターンとなるか有彩色を含むパターンとなるか、ある
いは色差が相対的位置ずれに応じて変化するように重ね
合わせて記録することによって、色ずれの有無を容易に
目視で検出可能とすることができる。
【0102】また、第1のパターンおよび第2のパター
ンの一方を同一パターンかつ同一位相の複数の単位パタ
ーンで構成し、他方を同一パターンかつ位相が順次ずれ
た複数の単位パターンで構成することによって、色ずれ
量に応じて色彩の現れ方の異なる単位パターンの位相、
すなわち無彩色のみの単位パターンあるいは色差のない
単位パターンが変化することで色ずれの有無のみでな
く、色ずれ量をも容易に目視で検出可能とすることがで
きる。
【0103】さらに、色ずれの有無や色ずれ量に応じて
重ね合わせパターンの色差が変化するような無彩色およ
び有彩色からなる第1および第2のパターンを重ね合わ
せて記録し、その色差を光学的に検出するか、この重ね
合わせパターンをカラー読み取り手段によって読み取っ
た出力を周期パターンの周期で平均化することによっ
て、色ずれの有無や色ずれ量を検出器の立ち上がり特性
に依存することなく、しかももノイズの影響を受けるこ
となく安定で高精度に自動的に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る色ずれ検出用の第1およ
び第2のパターンとその重ね合わせパターンを示す図
【図2】同実施形態における1周期当たりの色ずれ量に
対する参照パターンと重ならない有彩色の画素数の比率
との関係を示す図
【図3】第2の実施形態に係る色ずれ検出用の第1およ
び第2のパターンを示す図
【図4】第3の実施形態を説明するための4ドラム1パ
ス方式の電子写真式カラープリンタの記録系を模式的に
示す図
【図5】同実施形態に係る色ずれ検出用の第1および第
2のパターンを示す図
【図6】第4の実施形態に係る色ずれ検出用の第1およ
び第2のパターンを示す図
【図7】第5の実施形態に係る記録紙面上の位置ずれ検
出用パターンの配置を示す図
【図8】第7の実施形態に係る長周期の色ずれ検出用パ
ターンを構成する移相のことなるパターンの配置を示す
【図9】第8の実施形態における色ずれ検出用パターン
に周期11の周期パターンを使用したときの色ずれ量に
対する色差距離の計算値と実測値および画点の滲みの影
響を軽減した場合の値を示す図
【図10】第9の実施形態に係る色差の量から色ずれ量
を検出するための色ずれ検出用のパターンを示す図
【図11】同実施形態における色ずれと色差距離との関
係を示す図
【図12】同実施形態における色ずれの方向を識別する
方法を説明するための図
【図13】第10の実施形態に係る色ずれ検出装置の構
成を説明するための図
【図14】同実施形態におけるカラーセンサの構成を示
す図
【図15】同実施形態に係る色ずれ検出用パターンを示
す図
【図16】第11の実施形態に係るカラー画像記録シス
テムの構成を示す図
【図17】第12の実施形態に係る誤差拡散法により発
生した非周期パターンを色ずれ検出用パターンとして用
いたときの色ずれ量と色差距離の関係を示す図
【図18】同実施形態における色ずれ検出用パターンの
2次元配置を示す図
【図19】第13の実施形態に係る不感領域を有する色
ずれ検出用の第1および第2のパターンを示す図
【符号の説明】
101…第1のパターン 102…第2のパターン 103…重ね合わせパターン 301〜307…第1のパターンの単位パターン 308…第2のパターンの単位パターン 309…色ずれ量表示 311…第1のパターン 312…第2のパターン 401…搬送/転写ベルト 402,403…駆動用ローラ 404…記録紙 405〜408…記録系 501…イエローの色ずれ検出用パターン 502…マゼンタの色ずれ検出用パターン 503…シアンの色ずれ検出用パターン 505…黒のパターン 506…黒の参照パターン 507…色ずれ量表示 511…第1のパターン 512…第2のパターン 601…イエローの主走査方向色ずれ検出用パターン 602…イエローの副走査方向色ずれ検出用パターン 603…マゼンタの主走査方向色ずれ検出用パターン 604…マゼンタの副走査方向色ずれ検出用パターン 605…シアンの主走査方向色ずれ検出用パターン 606…シアンの副走査方向色ずれ検出用パターン 608…黒のパターン 609…黒の参照パターン 610…色ずれ量表示 611…第1のパターン 612…第2のパターン 701…記録紙 702…色ずれ検出用パターン 1200…参照パターン 1201…重ね合わせパターン 1202…重ね合わせパターン 1301…カラーセンサ 1302…定着器 1401…赤色LED 1402…緑色LED 1403…光検出器 1501…シアンの色ずれ検出用パターン 1502…マゼンタの色ずれ検出用パターン 1503…イエローの色ずれ検出用パターン 1510,1520,1530…参照パターン 1511,1512,1521,1522,1531,
1532…重ね合わせパターン 1901…有彩色パターン 1902…黒のパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数色の画像を記録するカラー画像記録装
    置における各色の画像間の相対的位置ずれを検出するた
    めの記録方法であって、 色の異なる第1のパターンと第2のパターンを両パター
    ンの相対的位置ずれがない時とある時とで重ね合わせパ
    ターンの色の現れ方が相対的位置ずれに応じて変化する
    ように重ね合わせて記録することを特徴とする色ずれ検
    出のための記録方法。
  2. 【請求項2】複数色の画像を記録するカラー画像記録装
    置における各色の画像間の相対的位置ずれを検出するた
    めの記録方法であって、 無彩色からなる第1のパターンと有彩色からなる第2の
    パターンを両パターンの相対的位置ずれがない時は無彩
    色のみからなる重ね合わせパターンとなり、相対的位置
    ずれがある時は有彩色を含む重ね合わせパターンとなる
    ように重ね合わせて記録することを特徴とする色ずれ検
    出のための記録方法。
  3. 【請求項3】複数色の画像を記録するカラー画像記録装
    置における各色の画像間の相対的位置ずれを検出するた
    めの記録方法であって、 無彩色からなる第1のパターンと有彩色からなる第2の
    パターンを両パターンの相対的位置ずれに応じて重ね合
    わせパターンの色差が変化するように重ね合わせて記録
    することを特徴とする色ずれ検出のための記録方法。
  4. 【請求項4】前記第1のパターンおよび第2のパターン
    の一方は、同一パターンかつ同一位相の複数の単位パタ
    ーンからなり、他方は同一パターンかつ位相が順次ずれ
    た複数の単位パターンからなることを特徴とする請求項
    1または2に記載の色ずれ検出のための記録方法。
  5. 【請求項5】前記第1のパターンおよび第2のパターン
    は周期パターンであり、相対的位置ずれがない時に該第
    1のパターンと第2のパターンが重ならない1周期当た
    りの画素数の比率が0.25以上であることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色ずれ検出の
    ための記録方法。
  6. 【請求項6】無彩色からなる第1のパターンと有彩色か
    らなる第2のパターンを両パターンの相対的位置ずれに
    応じて重ね合わせパターンの無彩色に対する色差が変化
    するように重ね合わせて記録する記録手段と、 この手段により記録された重ね合わせパターンの前記色
    差を光学的に検出することにより前記第1のパターンと
    第2のパターンの相対的位置ずれを検出する色ずれ検出
    手段とを有することを特徴とする色ずれ検出装置。
  7. 【請求項7】無彩色の周期パターンからなる第1のパタ
    ーンと有彩色の周期パターンからなる第2のパターンを
    両パターンの相対的位置ずれに応じて重ね合わせパター
    ンの無彩色に対する色差が変化するように重ね合わせて
    記録する記録手段と、 この手段により記録された重ね合わせパターンを読み取
    るカラー読み取り手段と、 このカラー読み取り手段の出力を前記周期パターンの周
    期で平均化することにより、前記第1のパターンと第2
    のパターンの相対的位置ずれを検出する色ずれ検出手段
    とを有することを特徴とする色ずれ検出装置。
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DE69624295T DE69624295T2 (de) 1995-07-14 1996-07-15 Farbbilddrucksystem mit Korrektur von Dichteabweichungen im Bild und System zur Detektion von Farbabweichungen im Bild
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7266317B2 (en) 2004-02-23 2007-09-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and positional deviation correction system
US7289135B2 (en) * 2004-06-09 2007-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Color image-forming apparatus controlling timing of color pattern formation
US7522308B2 (en) 2004-04-06 2009-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method of detecting color deviation in color image forming apparatus, control device, control program, and image formation article for detecting the color deviation
JP2012081734A (ja) * 2010-09-16 2012-04-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、色重ね位置ズレの補正方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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