JP2005303037A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トランジスタの電気的特性を損なうことなく、1つの半導体基板上に互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを簡便に形成する。
【解決手段】半導体基板1上に素子分離絶縁膜3とバッファ酸化膜27を形成し(a)、第1領域5に開口部をもつ耐酸化性膜29を形成した後、第1熱酸化膜処理を施して第1領域5のバッファ酸化膜27を厚膜化させて第1ゲート酸化膜11を形成し(b)、第1ゲート酸化膜11上に第1ゲート電極17を形成し(c)、第3領域9に開口部をもつレジストパターン33をマスクにして第3領域9のバッファ酸化膜27を除去し(d)、第2熱酸化処理を施して第2領域7のバッファ酸化膜27を厚膜化させて第1ゲート酸化膜11とは異なる膜厚をもつ第2ゲート酸化膜13を形成するとともに、第3領域9にゲート酸化膜11,13とは異なる膜厚をもつ第3ゲート酸化膜13を形成する(e)。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、同一半導体基板上に、互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを備えた半導体装置及びその製造方法に関するものである。
従来、1つの半導体基板上にゲート酸化膜の膜厚が異なる2種類のMOSトランジスタを形成することが広く行なわれている。この背景として、例えば、外部からは5V(ボルト)の信号が入ってくるが回路内部での信号処理は3Vで行なわれる場合、ゲート酸化膜の信頼性を確保するために5Vで動作するトランジスタは3Vで動作するトランジスタよりもゲート酸化膜を厚くする必要がある。また、フラッシュメモリーなどを混載した場合、メモリーへの書込み及び消去に15V以上の高い電圧が必要とされることから、ゲート酸化膜の絶縁破壊を防止するために、書込み及び消去用のMOSトランジスタは通常のMOSトランジスタよりゲート酸化膜を厚くする必要がある。このようなデバイス動作上の要望により、1つの半導体基板上にゲート酸化膜の膜厚が異なる2種類のMOSトランジスタが形成される。そして、これらのMOSトランジスタを1つの半導体基板上に形成するためには、ゲート酸化膜の膜厚を作り分けることが必須課題となっている。
ゲート酸化膜の膜厚を2種類に作り分ける技術としては、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているので、それぞれ以下で説明する。
図6は、膜厚が異なる2種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の従来例を説明するための工程断面図である。図6を参照して特許文献1に開示されている製造方法を説明する。
(1)比較的薄いゲート酸化膜をもつ低電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(低電圧動作用トランジスタ領域)63と、比較的厚いゲート酸化膜をもつ高電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(高電圧動作用トランジスタ領域)65を画定するための素子分離用のLOCOS(local oxidation of silicon)膜3を半導体基板1の表面に形成する。低電圧動作用トランジスタ領域63及び高電圧動作用トランジスタ領域65の半導体基板1上にバッファ酸化膜67を例えば11nm(ナノメートル)の膜厚に形成する((a)参照。)。
(2)高電圧動作用トランジスタ領域65を覆い、低電圧動作用トランジスタ領域63に対応して開口部をもつレジストパターン69を形成する。レジストパターン69をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域63のバッファ酸化膜67を全てエッチング除去する((b)参照。)。
(3)レジストパターン69を除去した後、温度は850度、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して低電圧動作用トランジスタ領域63の半導体基板1表面にゲート酸化膜71を例えば11nmの膜厚に形成する。このとき、高電圧動作用トランジスタ領域65のバッファ酸化膜67は追加酸化の効果で膜厚が増加し、膜厚が16nmのゲート酸化膜73になる((c)参照。)。
(4)半導体基板1上全面にゲート電極用のポリシリコン膜を堆積し、そのポリシリコン膜をパターニングして、ゲート酸化膜71上及びゲート酸化膜73上にそれぞれゲート電極75を形成する。その後、イオン注入法によりソース及びドレインを構成する不純物拡散層77を半導体基板1に形成する。これにより、低電圧動作用トランジスタ領域63にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタが形成され、高電圧動作用トランジスタ領域65にゲート酸化膜厚16nmの高電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される((d)参照。)。
この方法はゲート酸化膜の膜厚を2種類に作り分ける方法として簡便である反面、以下に示す2つの不具合があることが分かっている。
第1の不具合は、図6(b)を参照して説明した上記工程(2)において、高電圧動作用トランジスタ領域65に着目するとバッファ酸化膜67とレジストパターン69が直接接している。レジストの中には重金属や有機物といった半導体デバイスには好ましくない不純物が多量に含まれているので、バッファ酸化膜67がこれらの不純物に汚染される虞がある。そして、バッファ酸化膜67は、上記工程(3)において追加で酸化されてゲート酸化膜73となるので、一旦汚染されると汚染物質がそのままゲート酸化膜73の中に残存してしまう。その結果として、厚いゲート酸化膜73を有したトランジスタの動作不良や信頼性低下を引き起こす可能性がある。
第2の不具合は、図6(b)を参照して説明した上記工程(2)において低電圧動作用トランジスタ領域63のバッファ酸化膜67をエッチング除去する際、図7に示すように、バッファ酸化膜67だけでなく低電圧動作用トランジスタ領域63の周囲のLOCOS膜3も同時にエッチング除去されて膜減りしてLOCOS膜3にくぼみ部79が形成されてしまうことである。その結果、トランジスタの電気特性が設計値からずれてしまったり、上記工程(3)で形成されるゲート酸化膜71についてくぼみ部79近傍で膜厚が薄くなってトランジスタの動作時に局所的な電界集中が生じ、ゲート酸化膜71の耐圧不良を引き起こしたりするという問題があった。
上記第1の不具合に対して、酸化膜とレジストが直接には接しないように両者の間にバリヤ層を形成したり(例えば特許文献3参照。)、汚染物を除去するために酸化膜表面を洗浄する処理を追加したりすることなどが行なわれている。
しかし、バリヤ層の形成工程や洗浄処理を追加すれば、プロセスフローが複雑になるという問題が発生する。さらに、たとえ洗浄処理を追加したとしても、元々レジストは不純物を含有しているという事実から、レジストを塗布する回数を増やせばバッファ酸化膜67の膜質劣化が表面化してしまう。実際、発明者の評価では、図8に示すように、洗浄する処理を追加した場合でもレジストを塗布する回数を増やせばゲート酸化膜の膜質が劣化するという実験結果が得られている。図8はレジスト塗布回数が1回、3回、5回のサンプルの定電圧TDDB(経時絶縁破壊)特性の結果を示す図であり、縦軸はワイブル分布(Fは累積不良率)、横軸は注入電荷量QBD(単位はC(クーロン))を示す。
上記第2の不具合に対しては、図6(b)を参照して説明した上記工程(2)においてバッファ酸化膜67除去時のエッチング量を最小化することでくぼみ部79の発生を極力抑えることが一般的な対症方法である。ここで、そのエッチング量について考えてみる。このエッチング処理ではバッファ酸化膜67を完全に除去するために、ある程度余分にエッチングする必要がある。そのため、

(実際のエッチング量)=(酸化膜67の膜厚)×1.3倍 ・・・(1)

程度にエッチング条件が設定される。表1に具体的な数値例を示す。
Figure 2005303037
表1から分かるように、除去対象となる酸化膜の膜厚が厚いほど余分にエッチングする量は大きくなる。
一方、図6(c)におけるゲート酸化膜73の膜厚に関して、

(酸化膜73の膜厚)2 = (酸化膜67の膜厚)2 + (酸化膜71の膜厚)2 ・・・(2)

と概略計算できる。
上記式(2)から、ゲート酸化膜73の膜厚を厚くするためにはバッファ酸化膜67かゲート酸化膜71の少なくとも一方を厚くする必要がある。通常、ゲート酸化膜71は高速動作を要求されるトランジスタに使用される制約上、厚くすることはできない。よってバッファ酸化膜67の膜厚を厚くせざるを得ない。つまり、ゲート酸化膜73の膜厚を厚くするためには、(1)バッファ酸化膜67の膜厚を厚くする、(2)バッファ酸化膜67を除去するための余分なエッチング量が大きくなる、(3)くぼみ部79の変形がひどくなる、という結論に至る。
また、ゲート酸化膜73は高電圧動作用トランジスタのゲート酸化膜であるので、ゲート酸化膜73の膜厚が厚いほど高電圧動作用トランジスタは高い電圧帯まで対応することが可能となる。つまり、くぼみ部79の問題は高電圧動作用トランジスタの動作電圧とトレードオフの関係にあり、動作電圧を高くするためにゲート酸化膜を厚くすると、くぼみ部79の変形度合いがひどくなってしまう。
次に、図9を参照して特許文献2に開示されている製造方法について説明する。
図9は、膜厚が異なる2種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の他の従来例を説明するための工程断面図である。
(1)低電圧動作用トランジスタ領域63と高電圧動作用トランジスタ領域65を画定するためのLOCOS膜3を半導体基板1の表面に形成した後、低電圧動作用トランジスタ領域63及び高電圧動作用トランジスタ領域65の半導体基板1上にゲート酸化膜81を例えば16nmの膜厚に形成する。その後、半導体基板1上全面にポリシリコン膜83を形成する((a)参照。)。
(2)高電圧動作用トランジスタ領域65を覆い、低電圧動作用トランジスタ領域63に対応して開口部をもつレジストパターン69を形成する。レジストパターン69をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域63のポリシリコン膜83とゲート酸化膜81を順次エッチング除去する((b)参照。)。
(3)レジストパターン69を除去した後、温度は850度、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して低電圧動作用トランジスタ領域63の半導体基板1表面にゲート酸化膜71を例えば11nmの膜厚に形成する。このとき、高電圧動作用トランジスタ領域65のゲート酸化膜81はポリシリコン膜83で覆われているのでゲート酸化膜81の膜厚は16nmのまま変化しない。その後、半導体基板1上全面にポリシリコン膜85を形成し、高電圧動作用トランジスタ領域65のポリシリコン膜85を除去する((c)参照。)。
(4)ポリシリコン膜83,85をパターニングして、ゲート酸化膜81上にポリシリコン膜83からゲート電極83aを形成し、ゲート酸化膜71上にポリシリコン膜85からゲート電極85aを形成する。その後、イオン注入法によりソース及びドレインを構成する不純物拡散層77を半導体基板1に形成する。これにより、低電圧動作用トランジスタ領域63にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタが形成され、高電圧動作用トランジスタ領域65にゲート酸化膜厚16nmの高電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される((d)参照。)。
この方法の利点としては、ゲート酸化膜81を形成した後、ゲート酸化膜81上にレジストを形成することなくポリシリコン膜83を形成されているのでゲート酸化膜81にレジストが直接には接しないことが挙げられる。よってレジスト中の重金属や有機物によってゲート酸化膜81が汚染されることは回避できる。
しかし、一旦形成したポリシリコン膜83について低電圧動作用トランジスタ領域63の部分のみ除去し(上記工程(2)参照。)、再度、ポリシリコン膜85を形成する工程(上記工程(3)参照。)、及び、ポリシリコン膜85を高電圧動作用トランジスタ領域65の部分を除去する工程(上記工程(3)参照。)等が別途必要となるので、プロセスフローが複雑になるという問題が生じてしまう。
以上のように、特許文献1と特許文献2に開示された製造方法の利点と欠点を説明したが、両者に共通している点として、いずれもゲート酸化膜厚が2種類であることを想定していることが挙げられる。つまり、上記の製造方法では2種類のゲート酸化膜厚しか形成できないのである。
一方、近年のデジタル情報機器の高機能化、複雑化、低コスト化に対応するため、1つの半導体基板上に互いに異なるゲート酸化膜厚をもつ3種類のMOSトランジスタを形成する技術が求められつつある。一般に、3種類のゲート酸化膜を同一半導体基板上に形成する技術は、「トリプルゲート酸化膜」、あるいは単に「トリプルゲート」という技術名で呼ばれている。
ところが1つの半導体基板上に互いに膜厚が異なる3種類のゲート酸化膜を簡便な方法で形成する技術は未だ確立されておらず、開示もなされていないのが現状である。よって、ここでは先の特許文献1と特許文献2の技術を単純に流用した場合に、膜厚が互いに異なる3種類のゲート酸化膜の形成がどのようなフローになるかを説明する。
図10は、膜厚が異なる3種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の従来例を説明するための工程断面図である。まず、図10を参照して、特許文献1の製造方法をトリプルゲート酸化膜プロセスに適用した場合について説明する。
(1)膜厚が異なる3種類のゲート酸化膜のうち最も薄いゲート酸化膜をもつ低電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(低電圧動作用トランジスタ領域)63と、2番目に薄いゲート酸化膜をもつ中電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(中電圧動作用トランジスタ領域)64と、最も厚いゲート酸化膜をもつ高電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(高電圧動作用トランジスタ領域)65を画定するための素子分離用のLOCOS膜3を半導体基板1の表面に形成する。低電圧動作用トランジスタ領域63、中電圧動作用トランジスタ領域64及び高電圧動作用トランジスタ領域65の半導体基板1上にバッファ酸化膜67を例えば11nmの膜厚に形成する((a)参照。)。
ここで、中電圧動作用トランジスタとは、低電圧動作用トランジスタの動作電圧と高電圧動作用トランジスタの動作電圧の間の電圧で動作するトランジスタを意味する。
(2)高電圧動作用トランジスタ領域65を覆い、低電圧動作用トランジスタ領域63及び中電圧動作用トランジスタ領域64に対応して開口部をもつレジストパターン87を形成する。レジストパターン87をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域63及び中電圧動作用トランジスタ領域64のバッファ酸化膜67を全てエッチング除去する((b)参照。)。
(3)レジストパターン87を除去した後、温度は850度、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して低電圧動作用トランジスタ領域63及び中電圧動作用トランジスタ領域64の半導体基板1表面にゲート酸化膜71を例えば11nmの膜厚に形成する。このとき、高電圧動作用トランジスタ領域65のバッファ酸化膜67は追加酸化の効果で膜厚が増加し、膜厚が16nmのゲート酸化膜73が形成される((c)参照。)。
(4)中電圧動作用トランジスタ領域64及び高電圧動作用トランジスタ領域65を覆い、低電圧動作用トランジスタ領域63に対応して開口部をもつレジストパターン89を形成する。レジストパターン89をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域63のゲート酸化膜71を全てエッチング除去する((d)参照。)。
(5)レジストパターン89を除去した後、温度は850度、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して低電圧動作用トランジスタ領域63の半導体基板1表面にゲート酸化膜91を例えば11nmの膜厚に形成する。このとき、中電圧動作用トランジスタ領域64のゲート酸化膜71は追加酸化の効果で膜厚が増加して膜厚が16nmのゲート酸化膜93になり、高電圧動作用トランジスタ領域65のゲート酸化膜73は追加酸化の効果で膜厚が増加して膜厚が20nmのゲート酸化膜95になる((e)参照。)。
(6)半導体基板1上全面にゲート電極用のポリシリコン膜を堆積し、そのポリシリコン膜をパターニングして、ゲート酸化膜91,93,95上にそれぞれゲート電極75を形成する。その後、イオン注入法によりソース及びドレインを構成する不純物拡散層77を半導体基板1に形成する。これにより、低電圧動作用トランジスタ領域63にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタが形成され、中電圧動作用トランジスタ領域64にゲート酸化膜厚16nmの中電圧動作用トランジスタが形成され、高電圧動作用トランジスタ領域65にゲート酸化膜厚20nmの高電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される((f)参照。)。
以上の製造方法は、図6を参照して説明した製造方法を単純に繰り返しただけなので、前述した第1の不具合及び第2の不具合がそのまま当てはまることは言うまでもない。
さらに、第1の不具合について、高電圧動作用トランジスタ領域65においてゲート酸化膜上にレジストを形成する回数が1回から2回に増えているので、その分だけゲート酸化膜95の信頼性低下の危険性が高まることになる。
また、第2の不具合について、低電圧動作用トランジスタ領域63におけるゲート酸化膜のエッチング除去工程の回数が1回から2回に増えているので、図11に示すように、低電圧動作用トランジスタ領域63の周囲のLOCOS膜3に形成されるくぼみ部79の変形が大きくなってしまい、設計値からのズレはさらに大きくなり、かつ、ゲート酸化膜の耐圧不良も起こしやすくなってしまう。
図12は、膜厚が異なる3種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の他の従来例を説明するための工程断面図である。図12を参照して、特許文献2の製造方法をトリプルゲート酸化膜プロセスに適用した場合について説明する。
(1)低電圧動作用トランジスタ領域63と中電圧動作用トランジスタ領域64と高電圧動作用トランジスタ領域65を画定するためのLOCOS膜3を半導体基板1の表面に形成した後、低電圧動作用トランジスタ領域63、中電圧動作用トランジスタ領域64及び高電圧動作用トランジスタ領域65の半導体基板1上にゲート酸化膜97を例えば20nmの膜厚に形成する。その後、半導体基板1上全面にポリシリコン膜81を形成する((a)参照。)。
(2)高電圧動作用トランジスタ領域65を覆い、低電圧動作用トランジスタ領域63及び中電圧動作用トランジスタ領域64に対応して開口部をもつレジストパターン99を形成する。レジストパターン99をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域63及び中電圧動作用トランジスタ領域64のポリシリコン膜81とゲート酸化膜97を順次エッチング除去する((b)参照。)。
(3)レジストパターン99を除去した後、温度は850度、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して低電圧動作用トランジスタ領域63及び中電圧動作用トランジスタ領域64の半導体基板1表面にゲート酸化膜73を例えば16nmの膜厚に形成する。このとき、高電圧動作用トランジスタ領域65のゲート酸化膜97はポリシリコン膜81で覆われているのでゲート酸化膜97の膜厚は20nmのまま変化しない。
半導体基板1上全面にポリシリコン膜101を形成し、さらにその上に、中電圧動作用トランジスタ領域64を覆い、低電圧動作用トランジスタ領域63及び高電圧動作用トランジスタ領域65に対応して開口部をもつレジストパターン103を形成する。レジストパターン103をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域63及び高電圧動作用トランジスタ領域65のポリシリコン膜101とゲート酸化膜73を順次エッチング除去する((c)参照。)。
(4)レジストパターン103を除去した後、温度は850度、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して低電圧動作用トランジスタ領域63の半導体基板1表面にゲート酸化膜71を例えば11nmの膜厚に形成する。このとき、高電圧動作用トランジスタ領域65のゲート酸化膜97はポリシリコン膜81で覆われているのでゲート酸化膜97の膜厚は20nmのまま変化せず、中電圧動作用トランジスタ領域64のゲート酸化膜73はポリシリコン膜101で覆われているのでゲート酸化膜73の膜厚は16nmのまま変化しない。
半導体基板1上全面にポリシリコン膜105を形成し、さらにその上に、低電圧動作用トランジスタ領域63を覆い、中電圧動作用トランジスタ領域64及び高電圧動作用トランジスタ領域65に対応して開口部をもつレジストパターン107を形成する。レジストパターン107をマスクにして中電圧動作用トランジスタ領域64及び高電圧動作用トランジスタ領域65のポリシリコン膜101をエッチング除去する((d)参照。)。
(5)ポリシリコン膜81,101,105をパターニングして、ゲート酸化膜97上にポリシリコン膜81からゲート電極81aを形成し、ゲート酸化膜73上にポリシリコン膜101からゲート電極101aを形成し、ゲート酸化膜71上にポリシリコン膜105からゲート電極105aを形成する。その後、イオン注入法によりソース及びドレインを構成する不純物拡散層77を半導体基板1に形成する。これにより、低電圧動作用トランジスタ領域63にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタが形成され、中電圧動作用トランジスタ領域64にゲート酸化膜厚16nmの中電圧動作用トランジスタが形成され、高電圧動作用トランジスタ領域65にゲート酸化膜厚20nmの高電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される((e)参照。)。
この製造方法についても、図9を参照して説明した製造方法を単純に繰り返しただけなので、一旦形成したポリシリコン膜81,101,105について不要な領域のポリシリコン膜を選択的に除去する工程が繰り返し必要になるので、プロセスフローがより一層複雑化し、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
特開昭59−194472号公報 特開平5−136353号公報 特開2001−15612号公報
以上のように、1つの半導体基板上に互いに異なる膜厚をもつ3種類のゲート酸化膜を簡便な方法で形成することは極めて困難な状況であるのが実情である。
そこで本発明は、トランジスタの電気的特性を損なうことなく、1つの半導体基板上に互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを簡便に形成できる製造方法及びその製造方法により作成した半導体装置を提供することを目的とするものである。
本発明にかかる半導体装置の製造方法は、同一半導体基板上に、互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを形成するための半導体装置の製造方法であって、以下の工程(A)から(F)を含む。
(A)半導体基板上にMOSトランジスタ形成領域である第1領域、第2領域及び第3領域を分離するための素子分離絶縁膜を形成し、上記第1領域、上記第2領域及び上記第3領域の半導体基板表面にバッファ酸化膜を形成する工程、
(B)上記第1領域に対応して開口部をもち、上記第2領域及び上記第3領域を覆う耐酸化性膜を形成した後、第1熱酸化膜処理を施して上記第1領域の上記バッファ酸化膜を厚膜化させて第1ゲート酸化膜を形成する工程、
(C)上記耐酸化性膜を除去した後、半導体基板上全面に第1ポリシリコン膜を形成し、上記第1ポリシリコン膜をパターニングして上記第1ゲート酸化膜上に第1ゲート電極を形成する工程、
(D)上記第3領域に対応して開口部をもち、上記第1領域及び上記第2領域を覆うレジストパターンを形成し、上記レジストパターンをマスクにして上記第3領域の上記バッファ酸化膜を除去する工程、
(E)上記レジストパターンを除去した後、第2熱酸化処理を施して、上記第2領域の上記バッファ酸化膜を厚膜化させて上記第1ゲート酸化膜とは異なる膜厚をもつ第2ゲート酸化膜を形成するとともに、上記第3領域の半導体基板表面に上記第1ゲート酸化膜及び上記第2ゲート酸化膜とは異なる膜厚をもつ第3ゲート酸化膜を形成する工程、
(F)半導体基板上全面に第2ポリシリコン膜を形成し、上記第2ポリシリコン膜をパターニングして上記第2ゲート酸化膜上に第2ゲート電極を形成し、上記第3ゲート酸化膜上に第3ゲート電極を形成する工程。
本発明の製造方法では、ゲート酸化膜とレジストの接触に関して、第1ゲート酸化膜については、工程(B)で第1熱酸化処理により第1領域のバッファ酸化膜を厚膜化して第1ゲート酸化膜を形成し、工程(C)で第1ゲート酸化膜上に第1ゲート電極を形成するのでレジストが接触することはない。第3ゲート酸化膜については、工程(E)で第2熱酸化処理により第3領域の半導体基板表面に第3ゲート酸化膜を形成し、工程(F)で第3ゲート酸化膜上に第3ゲート電極を形成するので、レジストが接触することはない。第2ゲート酸化膜については、上記工程(D)で第2ゲート酸化膜用のバッファ酸化膜にレジストが1回だけ接触する。
また、第3領域についてのみバッファ酸化膜を除去し(上記工程(D)参照。)、第1領域及び第2領域についてはバッファ酸化膜を除去しない。
本発明の製造方法において、上記工程(C)において、上記第1ポリシリコン膜を形成した後、上記第1ポリシリコン膜をパターニングして第1ゲート電極を形成する際に、上記素子分離絶縁膜上に上記第1ポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極を形成し、
上記工程(E)において、上記第2熱酸化処理によって上記第2ゲート酸化膜及び第3ゲート酸化膜を形成するのと同時に上記容量素子用第1電極の表面に容量素子用絶縁膜を形成し、
上記工程(F)において、上記第2ポリシリコン膜を形成した後、上記第2ポリシリコン膜をパターニングして上記第2ゲート電極及び上記第3ゲート電極を形成する際に、上記容量素子用第1電極上の上記容量素子用絶縁膜上に上記第2ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極を形成するようにしてもよい。
これにより、素子分離絶縁膜上に、第1容量素子用電極、容量素子用絶縁膜及び第2容量素子用電極をもつ容量素子が形成される。
また、上記工程(C)で、上記第1ポリシリコン膜を形成した後で上記第1ポリシリコン膜をパターニングする前に上記第1ポリシリコン膜上に容量素子用絶縁膜を形成し、その後、上記容量素子用絶縁膜及び上記第1ポリシリコン膜をパターニングして、上記第1ゲート酸化膜上に上記第1ゲート電極と容量素子用絶縁膜の積層パターンを形成し、上記素子分離絶縁膜上に上記第1ポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極と容量素子用絶縁膜の積層パターンを形成し、
上記工程(F)において、上記第2ポリシリコン膜を形成した後、上記第2ポリシリコン膜をパターニングして上記第2ゲート電極及び上記第3ゲート電極を形成する際に、上記容量素子用第1電極上の上記容量素子用絶縁膜上に上記第2ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極を形成するようにしてもよい。
この局面によっても、素子分離絶縁膜上に、第1容量素子用電極、容量素子用絶縁膜及び第2容量素子用電極をもつ容量素子が形成される。
さらに、上記耐酸化性膜としてシリコン窒化膜を用いる例を挙げることができる。シリコン窒化膜はシリコン酸化膜とのエッチング選択性が高い。
本発明にかかる半導体装置は、同一半導体基板上に、互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを備えた半導体装置であって、本発明の半導体装置の製造方法により作成したものである。
本発明の半導体装置の製造方法では、半導体基板上にMOSトランジスタ形成領域である第1領域、第2領域及び第3領域を分離するための素子分離絶縁膜を形成し、各領域の半導体基板表面にバッファ酸化膜を形成する工程(A)、第1領域に対応して開口部をもち、第2領域及び第3領域を覆う耐酸化性膜を形成した後、第1熱酸化膜処理を施して第1領域のバッファ酸化膜を厚膜化させて第1ゲート酸化膜を形成する工程(B)、耐酸化性膜を除去した後、第1ゲート酸化膜上に第1ポリシリコン膜からなる第1ゲート電極を形成する工程(C)、第3領域に対応して開口部をもち、第1領域及び第2領域を覆うレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして第3領域のバッファ酸化膜を除去する工程(D)、レジストパターンを除去した後、第2熱酸化処理を施して、第2領域のバッファ酸化膜を厚膜化させて第1ゲート酸化膜とは異なる膜厚をもつ第2ゲート酸化膜を形成するとともに、第3領域の半導体基板表面に第1ゲート酸化膜及び第2ゲート酸化膜とは異なる膜厚をもつ第3ゲート酸化膜を形成する工程(E)、ならびに、第2ゲート酸化膜上と第3ゲート酸化膜上に第2ポリシリコン膜からなる第2ゲート電極と第3ゲート酸化膜上に第3ゲート電極を形成する工程(F)を含むようにした。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、第1ゲート酸化膜及び第3ゲート酸化膜についてレジストを接触させることなく形成することができ、第2ゲート酸化膜について第2ゲート酸化膜用のバッファ酸化膜とレジストが1回接触するだけで形成することができるので、第1ゲート酸化膜及び第3ゲート酸化膜についてはレジストからの不純物による汚染を受けることなく形成でき、第2ゲート酸化膜についてはレジストからの不純物による汚染を最小限にすることができる。さらに、第3領域についてのみバッファ酸化膜を除去し、第1領域及び第2領域についてはバッファ酸化膜を除去しないので、第1領域及び第2領域の周囲の素子分離用絶縁膜にくぼみ部が形成されることはない。これらにより、トランジスタの電気的特性を損なうことなく、1つの半導体基板上に互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを形成できる。
さらに、第2ポリシリコン膜から第2ゲート電極及び第3ゲート電極を形成しているので、必要とするポリシリコン膜は第2ポリシリコン膜と第1ゲート電極用の第1ポリシリコン膜の2種類であり、1つの半導体基板上に上記3種類のMOSトランジスタを簡便に形成できる。
本発明の製造方法において、工程(C)で第1ポリシリコン膜をパターニングして第1ゲート電極を形成する際に素子分離絶縁膜上に第1ポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極を形成し、工程(E)において、第2熱酸化処理によって第2ゲート酸化膜及び第3ゲート酸化膜を形成するのと同時に容量素子用第1電極の表面に容量素子用絶縁膜を形成し、工程(F)において、第2ポリシリコン膜をパターニングして第2ゲート電極及び第3ゲート電極を形成する際に容量素子用第1電極上の容量素子用絶縁膜上に第2ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極を形成するようにすれば、製造工程を増加させることなく、素子分離絶縁膜上に、第1容量素子用電極、容量素子用絶縁膜及び第2容量素子用電極をもつ容量素子を形成することができる。
本発明の製造方法において、工程(C)で第1ポリシリコン膜上に容量素子用絶縁膜を形成し、容量素子用絶縁膜及び第1ポリシリコン膜をパターニングして第1ゲート酸化膜上に第1ゲート電極と容量素子用絶縁膜の積層パターンを形成するとともに、素子分離絶縁膜上に第1ポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極と容量素子用絶縁膜の積層パターンを形成し、工程(F)において、第2ゲート電極及び第3ゲート電極を形成する際に、容量素子用第1電極上の容量素子用絶縁膜上に第2ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極を形成するようにすれば、製造工程を大幅には増加させることなく、素子分離絶縁膜上に、第1容量素子用電極、容量素子用絶縁膜及び第2容量素子用電極をもつ容量素子を形成することができる。
この局面において、例えば、工程(C)で容量素子用絶縁膜としてシリコン酸化膜を形成すれば、工程(E)での第2熱酸化処理により容量素子用絶縁膜が厚膜化されることを考慮しつつ、容量素子用絶縁膜の厚みを所望の膜厚に設定することができる。
また、工程(C)で容量素子用絶縁膜としてシリコン窒化膜やONO膜(シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜の積層膜)を形成すれば、容量素子用絶縁膜としてシリコン窒化膜やONO膜をもつ容量素子を形成することができる。
また、耐酸化性膜としてシリコン窒化膜を用いるようにすれば、シリコン窒化膜はシリコン酸化膜とのエッチング選択性が高いので、処理の操作性を向上させることができる。
本発明の半導体装置では、本発明の半導体装置の製造方法により、同一半導体基板上に、互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタが形成されているので、上記3種類のMOSトランジスタの電気的特性が低下するのを防止することができる。
図1は、製造方法の一実施例を説明するための工程断面図である。図1(g)は半導体装置の一実施例の断面図を示している。まず、図1(g)を参照して半導体装置の実施例について説明する。
例えばP型シリコン基板からなる半導体基板1の表面に素子分離用のLOCOS膜(素子分離絶縁膜)3が形成されている。LOCOS膜3により、高電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(高電圧動作用トランジスタ領域)5、中電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(中電圧動作用トランジスタ領域)7、及び低電圧動作用のMOSトランジスタの形成領域(低電圧動作用トランジスタ領域)9がそれぞれ画定されている((a)も参照)。この実施例では、高電圧動作用トランジスタ領域5は本発明における第1領域を構成し、中電圧動作用トランジスタ領域7は第2領域を構成し、低電圧動作用トランジスタ領域9は第3領域を構成する。ここで、中電圧動作用トランジスタとは、低電圧動作用トランジスタの動作電圧と高電圧動作用トランジスタの動作電圧の間の電圧で動作するトランジスタを意味する。
高電圧動作用トランジスタ領域5の半導体基板1上に膜厚が例えば20nmの第1ゲート酸化膜11が形成されている。中電圧動作用トランジスタ領域7の半導体基板1上に膜厚が例えば16nmの第2ゲート酸化膜13が形成されている。低電圧動作用トランジスタ領域9の半導体基板1上に膜厚が例えば11nmの第3ゲート酸化膜15が形成されている。
高電圧動作用トランジスタ領域5の第1ゲート酸化膜11上にポリシリコン膜からなる第1ゲート電極17が形成されている。第1ゲート電極17の表面には、第3ゲート酸化膜15及び第2ゲート酸化膜13を形成するための熱酸化処理時において同時に形成されたシリコン酸化膜19が形成されている。
中電圧動作用トランジスタ領域7の第2ゲート酸化膜13上にポリシリコン膜からなる第2ゲート電極21が形成されている。低電圧動作用トランジスタ領域9の第3ゲート酸化膜15上にポリシリコン膜からなる第3ゲート電極23が形成されている。ゲート電極21,23は同じポリシリコン膜から同時に形成されたものであり、かつ、第1ゲート電極17用のポリシリコン膜とは別途形成されたポリシリコン膜から形成されたものである。
トランジスタ領域5,7,9において、ゲート電極17,21,23の両側の半導体基板1に、ソース及びドレインを構成する、例えばN型の不純物拡散層25がそれぞれ形成されている。
高電圧動作用トランジスタ領域5に形成されている第1ゲート酸化膜11、第1ゲート電極17及び不純物拡散層25,25をもつ高電圧動作用トランジスタは、例えば10V以上の高電圧がかかっても破壊されない高耐圧対応トランジスタである。
中電圧動作用トランジスタ領域7に形成されている第2ゲート酸化膜13、第2ゲート電極21及び不純物拡散層25,25をもつ中電圧動作用トランジスタは、例えば5V程度の電圧で動作するトランジスタである。
低電圧動作用トランジスタ領域9に形成されている第3ゲート酸化膜15、第3ゲート電極23及び不純物拡散層25,25をもつ低電圧動作用トランジスタは、例えば3V程度の電圧で高速動作するトランジスタである。
図1を参照して製造方法の一実施例を説明する。
(1)LOCOS法により、半導体基板1の表面に高電圧動作用トランジスタ領域5、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9を画定するためのLOCOS膜3を形成する。例えば温度は850度、時間は30分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理を施して、トランジスタ領域5,7,9の半導体基板1上にバッファ酸化膜27を例えば11nmの膜厚にそれぞれ形成する((a)参照。)。
(2)高電圧動作用トランジスタ領域5に対応して開口部をもち、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9を覆う耐酸化性膜29を形成する。耐酸化性膜29としては例えば膜厚が15nmのシリコン窒化膜が好適である。耐酸化性膜29としてシリコン窒化膜を用いることにより、シリコン窒化膜はシリコン酸化膜とのエッチング選択性が高いので、処理の操作性を向上させることができる。
例えば温度は850度、時間は20分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理(第1熱酸化処理)を施す。これにより、耐酸化性膜29で覆われていない高電圧動作用トランジスタ領域5のバッファ酸化膜27が追加酸化の効果で厚膜化し、高電圧動作用トランジスタ領域5に膜厚が20nmの第1ゲート酸化膜11が形成される。このとき、耐酸化性膜29は酸素との反応性が極めて低いのでほとんど酸化されることはない。また、トランジスタ領域7,9のバッファ酸化膜27は耐酸化性膜29で覆われているので、この熱酸化処理時には厚膜化されず、11nmの膜厚がそのまま維持される((b)参照。)。
(3)耐酸化性膜29を除去した後、半導体基板1上全面に第1ポリシリコン膜を例えば300nmの膜厚に形成する。写真製版技術により、第1ポリシリコン膜上に高電圧動作用トランジスタの第1ゲート電極の形成領域を画定するためのレジストパターン31を形成する。ドライエッチング技術により、レジストパターン31をマスクにして第1ポリシリコン膜をパターニングして、第1ゲート酸化膜11上に第1ゲート電極17を形成する((c)参照。)。
(4)レジストパターン31を除去した後、低電圧動作用トランジスタ領域9に対応して開口部をもち、高電圧動作用トランジスタ領域5及び中電圧動作用トランジスタ領域7を覆うレジストパターン33を形成する。ウェットエッチング技術又はドライエッチング技術により、レジストパターン33をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域9のバッファ酸化膜27を除去する((d)参照。)。
(5)レジストパターン33を除去した後、例えば温度は850度、時間は30分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理(第2熱酸化処理)を施す。これにより、低電圧動作用トランジスタ領域9の半導体基板1表面に膜厚が11nmの第3ゲート酸化膜15が形成される。さらに、中電圧動作用トランジスタ領域7のバッファ酸化膜27が追加酸化の効果で厚膜化し、膜厚が16nmの第2ゲート酸化膜13が形成される。さらに、第1ゲート電極17の表面にシリコン酸化膜19が形成される。このとき、第1ゲート電極17下の第1ゲート酸化膜11は第1ゲート電極17で覆われているので、この熱酸化処理時には厚膜化されず、20nmの膜厚がそのまま維持される((e)参照。)。
(6)半導体基板1上全面に第2ポリシリコン膜を例えば300nmの膜厚に形成する。写真製版技術により、第2ポリシリコン膜上に中電圧動作用トランジスタの第2ゲート電極及び低電圧動作用トランジスタの第3ゲート電極の形成領域を画定するためのレジストパターン35を形成する。ドライエッチング技術により、レジストパターン35をマスクにして第2ポリシリコン膜をパターニングして、第2ゲート酸化膜13上に第2ゲート電極21を形成し、第3ゲート酸化膜15上に第3ゲート電極23を形成する((f)参照。)。
(7)レジストパターン35を除去した後、イオン注入法により、ゲート電極17,21,23をマスクにしてトランジスタ領域5,7,9の半導体基板1に例えばN型の不純物を注入して、ソース及びドレインを構成するN型の不純物拡散層25を形成する。これにより、高電圧動作用トランジスタ領域5にゲート酸化膜厚20nmの高電圧動作用トランジスタが形成され、中電圧動作用トランジスタ領域7にゲート酸化膜厚16nmの中電圧動作用トランジスタが形成され、低電圧動作用トランジスタ領域9にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される((g)参照。)。
上記製造方法の実施例によれば、第1ゲート酸化膜11及び第3ゲート酸化膜15についてレジストを接触させることなく形成することができ、第2ゲート酸化膜13について第2ゲート酸化膜13用のバッファ酸化膜27とレジストパターン33が1回接触するだけで形成することができる。これにより、第1ゲート酸化膜11及び第3ゲート酸化膜15についてはレジストからの不純物による汚染を受けることなく形成でき、第2ゲート酸化膜13についてはレジストからの不純物による汚染を最小限にすることができる。さらに、低電圧動作用トランジスタ領域9についてのみバッファ酸化膜27を除去し、高電圧動作用トランジスタ領域5及び中電圧動作用トランジスタ領域7についてはバッファ酸化膜27を除去しないので、高電圧動作用トランジスタ領域5及び中電圧動作用トランジスタ領域7の周囲のLOCOS膜3にくぼみ部が形成されることはない。これらにより、トランジスタの電気的特性を損なうことなく、1つの半導体基板1上に互いに膜厚が異なるゲート酸化膜11,13,15をもつ3種類のMOSトランジスタを形成できる。
さらに、第2ポリシリコン膜から第2ゲート電極21及び第3ゲート電極23を形成しているので、必要とするポリシリコン膜は第2ポリシリコン膜と第1ゲート電極17用の第1ポリシリコン膜の2種類であり、1つの半導体基板1上に上記3種類のMOSトランジスタを簡便に形成できる。
図2及び図3は、製造方法の他の実施例を説明するための工程断面図である。図3(h)は半導体装置の他の実施例の断面図を示している。図2及び図3において、図1と同じ部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。まず、図3(h)を参照して半導体装置の実施例について説明する。
半導体基板1の表面に素子分離用のLOCOS膜3が形成されている。LOCOS膜3により、高電圧動作用トランジスタ領域5、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9がそれぞれ画定されている(図2(a)も参照)。
高電圧動作用トランジスタ領域5に第1ゲート酸化膜11、第1ゲート電極17及び不純物拡散層25,25をもつ高電圧動作用トランジスタが形成されている。
中電圧動作用トランジスタ領域7に第2ゲート酸化膜13、第2ゲート電極21及び不純物拡散層25,25をもつ中電圧動作用トランジスタが形成されている。
低電圧動作用トランジスタ領域9に第3ゲート酸化膜15、第3ゲート電極23及び不純物拡散層25,25をもつ低電圧動作用トランジスタが形成されている。
LOCOS膜3上にポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極37が形成されている。容量素子用第1電極37の表面に膜厚が例えば20nmのシリコン酸化膜からなる容量素子用絶縁膜39が形成されている。容量素子用第1電極37上に、容量素子用絶縁膜39を介して、ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極41が形成されている。容量素子用第1電極37、容量素子用絶縁膜39及び容量素子用第2電極41により、LOCOS膜3上に容量素子が形成されている。
容量素子用第1電極37は第1ゲート電極17と同じポリシリコン膜から同時に形成されたものである。容量素子用絶縁膜39は、第3ゲート酸化膜15及び第2ゲート酸化膜13を形成するための熱酸化処理時において同時に形成されたものである。容量素子用第2電極41はゲート電極21,23と同じポリシリコン膜から同時に形成されたものであり、かつ、第1ゲート電極17及び容量素子用第2電極41用のポリシリコン膜とは別途形成されたポリシリコン膜から形成されたものである。
容量素子用第1電極37、容量素子用絶縁膜39及び容量素子用第2電極41をもつ容量素子は、ポリシリコン膜からなる第1電極37及び第2電極41で絶縁膜41を挟み込んだ構造をもっており、一般に2層ポリキャパシタンスと呼ばれているものである。2層ポリキャパシタンスはアナログ回路で重要な役割を果たす素子であり、例えばフィルター回路など、回路設計において必須デバイスとなっている。つまり、この実施例では、10V以上の電圧がかかっても破壊しない高耐圧対応のMOSトランジスタと、5V程度の中電圧で動作する中電圧対応のMOSトランジスタと、3Vで高速動作する低電圧動作可能なロジック回路と、2層ポリキャパシタンスからなるフィルター回路の全てを1チップで形成することが可能であり、例えば携帯電話などの多機能化、高機能化に貢献することができる。
図2及び図3を参照して製造方法の一実施例を説明する。
(1)図1(a)を参照して説明した上記工程(1)と同じ工程により、半導体基板1の表面に高電圧動作用トランジスタ領域5、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9を画定するためのLOCOS膜3を形成し、トランジスタ領域5,7,9の半導体基板1上にバッファ酸化膜27を例えば11nmの膜厚にそれぞれ形成する(図2(a)参照。)。
(2)図1(b)を参照して説明した上記工程(2)と同じ工程により、高電圧動作用トランジスタ領域5に対応して開口部をもち、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9を覆う耐酸化性膜29を形成し、例えば温度は850度、時間は20分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理(第1熱酸化処理)を施して、高電圧動作用トランジスタ領域5に膜厚が20nmの第1ゲート酸化膜11を形成する。このとき、トランジスタ領域7,9のバッファ酸化膜27の膜厚は11nmのままである(図2(b)参照。)。
(3)耐酸化性膜29を除去した後、半導体基板1上全面に第1ポリシリコン膜43を例えば300nmの膜厚に形成する。写真製版技術により、第1ポリシリコン膜43上に、高電圧動作用トランジスタの第1ゲート電極と容量素子の容量素子用第1電極の形成領域を画定するためのレジストパターン45を形成する(図2(c)参照。)。
(4)ドライエッチング技術により、レジストパターン45をマスクにして第1ポリシリコン膜43をパターニングして、第1ゲート酸化膜11上に第1ゲート電極17を形成し、LOCOS膜3上に容量素子用第1電極37を形成する。その後、レジストパターン45を除去する(図2(d)参照。)。
(5)低電圧動作用トランジスタ領域9に対応して開口部をもち、高電圧動作用トランジスタ領域5、中電圧動作用トランジスタ領域7及び容量素子用第1電極45を覆うレジストパターン47を形成する。ウェットエッチング技術又はドライエッチング技術により、レジストパターン47をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域9のバッファ酸化膜27を除去する(図3(e)参照。)。
(6)レジストパターン47を除去する。図1(e)を参照して説明した上記工程(5)と同様に、例えば温度は850度、時間は30分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理(第2熱酸化処理)を施して、低電圧動作用トランジスタ領域9に膜厚が11nmの第3ゲート酸化膜15を形成し、中電圧動作用トランジスタ領域7のバッファ酸化膜27を厚膜化させて膜厚が16nmの第2ゲート酸化膜13を形成し、第1ゲート電極17の表面にシリコン酸化膜19を形成する。さらに、この熱酸化処理により、容量素子用第1電極37の表面が酸化されて膜厚が20nmの容量素子用絶縁膜39が形成される。なお、第1ゲート電極17下の第1ゲート酸化膜11は第1ゲート電極17で覆われているので、この熱酸化処理時には厚膜化されず、20nmの膜厚がそのまま維持される(図3(f)参照。)。
(7)半導体基板1上全面に第2ポリシリコン膜49を例えば300nmの膜厚に形成する。写真製版技術により、第2ポリシリコン膜上に中電圧動作用トランジスタの第2ゲート電極と、低電圧動作用トランジスタの第3ゲート電極と、容量素子の容量素子用第2電極の形成領域を画定するためのレジストパターン51を形成する(図3(g)参照。)。
(8)ドライエッチング技術により、レジストパターン51をマスクにして第2ポリシリコン膜をパターニングして、第2ゲート酸化膜13上に第2ゲート電極21を形成し、第3ゲート酸化膜15上に第3ゲート電極23を形成し、容量素子用絶縁膜39上に容量素子用第2電極41を形成する。
レジストパターン51を除去した後、イオン注入法により、ゲート電極17,21,23をマスクにしてトランジスタ領域5,7,9の半導体基板1に例えばN型の不純物を注入して、ソース及びドレインを構成するN型の不純物拡散層25を形成する。これにより、高電圧動作用トランジスタ領域5にゲート酸化膜厚20nmの高電圧動作用トランジスタが形成され、中電圧動作用トランジスタ領域7にゲート酸化膜厚16nmの中電圧動作用トランジスタが形成され、低電圧動作用トランジスタ領域9にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される。また、LOCOS膜3上には容量素子用第1電極37、容量素子用絶縁膜39及び容量素子用第2電極41をもつ容量素子が形成されている(図3(h)参照。)。
上記製造方法の実施例によれば、図1を参照して説明した実施例と同様に、第1ゲート酸化膜11及び第3ゲート酸化膜15についてレジストを接触させることなく形成することができ、かつ第2ゲート酸化膜13について第2ゲート酸化膜13用のバッファ酸化膜27とレジストパターン33が1回接触するだけで形成することができ、さらに、低電圧動作用トランジスタ領域9についてのみバッファ酸化膜27を除去し、かつ高電圧動作用トランジスタ領域5及び中電圧動作用トランジスタ領域7についてはバッファ酸化膜27を除去しないので、トランジスタの電気的特性を損なうことなく、1つの半導体基板1上に互いに膜厚が異なるゲート酸化膜11,13,15をもつ3種類のMOSトランジスタを形成できる。さらに、第2ポリシリコン膜から第2ゲート電極21及び第3ゲート電極23を形成しているので、必要とするポリシリコン膜は第2ポリシリコン膜と第1ゲート電極17用の第1ポリシリコン膜の2種類であり、1つの半導体基板1上に上記3種類のMOSトランジスタを簡便に形成できる。
さらに、図2(d)を参照して説明した上記工程(4)で第1ポリシリコン膜43から第1ゲート電極17と容量素子用第1電極37を同時に形成し、図3(f)を参照して説明した上記工程(6)で第2熱酸化処理によって第2ゲート酸化膜13、第3ゲート酸化膜15及び容量素子用絶縁膜39を同時に形成し、図3(h)を参照して説明した上記工程(8)で第2ポリシリコン膜49から第2ゲート電極21、第3ゲート電極23及び容量素子用第2電極41を同時に形成しているので、製造工程を増加させることなく、LOCOS膜3上に、第1容量素子用電極37、容量素子用絶縁膜及び第2容量素子用電極をもつ容量素子を形成することができる。
図4及び図5は、製造方法のさらに他の実施例を説明するための工程断面図である。図5(h)は半導体装置の他の実施例の断面図を示している。図4及び図5において、図1から図3と同じ部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。まず、図5(h)を参照して半導体装置の実施例について説明する。
この半導体装置の実施例が図3(h)に示した実施例と異なる点は、第1ゲート電極17の表面にシリコン酸化膜19に代わってシリコン酸化膜59が形成されており、容量素子用第1電極37の表面に容量素子用絶縁膜39に代わってシリコン酸化膜からなる容量素子用絶縁膜61が形成されている点である。シリコン酸化膜59は第1ゲート電極17の上面での厚みが図3(h)のシリコン酸化膜19よりも厚く形成されている。容量素子用絶縁膜61は容量素子用第1電極37の上面での厚みが図3(h)の容量素子用絶縁膜39よりも厚く形成されている。
図4及び図5を参照して製造方法の一実施例を説明する。
(1)図1(a)を参照して説明した上記工程(1)と同じ工程により、半導体基板1の表面に高電圧動作用トランジスタ領域5、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9を画定するためのLOCOS膜3を形成し、トランジスタ領域5,7,9の半導体基板1上にバッファ酸化膜27を例えば11nmの膜厚にそれぞれ形成する(図4(a)参照。)。
(2)図1(b)を参照して説明した上記工程(2)と同じ工程により、高電圧動作用トランジスタ領域5に対応して開口部をもち、中電圧動作用トランジスタ領域7及び低電圧動作用トランジスタ領域9を覆う耐酸化性膜29を形成し、例えば温度は850度、時間は20分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理(第1熱酸化処理)を施して、高電圧動作用トランジスタ領域5に膜厚が20nmの第1ゲート酸化膜11を形成する。このとき、トランジスタ領域7,9のバッファ酸化膜27の膜厚は11nmのままである(図4(b)参照。)。
(3)耐酸化性膜29を除去した後、半導体基板1上全面に第1ポリシリコン膜43を例えば300nmの膜厚に形成し、さらにその上にシリコン酸化膜53を例えば15nmの膜厚に形成する。シリコン酸化膜53の形成方法は熱酸化法であってもよいし、CVD(chemical vapor deposition)法であってもよい。写真製版技術により、シリコン酸化膜53上に、高電圧動作用トランジスタの第1ゲート電極と容量素子の容量素子用第1電極の形成領域を画定するためのレジストパターン45を形成する(図4(c)参照。)。
(4)ドライエッチング技術により、レジストパターン45をマスクにしてシリコン酸化膜53及び第1ポリシリコン膜43をパターニングして、第1ゲート酸化膜11上に第1ゲート電極17とシリコン酸化膜55の積層パターンを形成し、LOCOS膜3上に容量素子用第1電極37とシリコン酸化膜57の積層パターンを形成する。その後、レジストパターン45を除去する(図4(d)参照。)。
(5)低電圧動作用トランジスタ領域9に対応して開口部をもち、高電圧動作用トランジスタ領域5、中電圧動作用トランジスタ領域7、容量素子用第1電極45及びシリコン酸化膜57を覆うレジストパターン47を形成する。ウェットエッチング技術又はドライエッチング技術により、レジストパターン47をマスクにして低電圧動作用トランジスタ領域9のバッファ酸化膜27を除去する(図5(e)参照。)。
(6)レジストパターン47を除去する。図1(e)を参照して説明した上記工程(5)と同様に、例えば温度は850度、時間は30分間、酸化雰囲気の条件で熱酸化処理(第2熱酸化処理)を施して、低電圧動作用トランジスタ領域9に膜厚が11nmの第3ゲート酸化膜15を形成し、中電圧動作用トランジスタ領域7のバッファ酸化膜27を厚膜化させて膜厚が16nmの第2ゲート酸化膜13を形成する。さらに、この熱酸化処理により、第1ゲート電極17の表面が酸化されて上面部分の膜厚が30nm、側面部分の膜厚が20nmのシリコン酸化膜59が形成される。さらに、容量素子用第1電極37の表面が酸化されて上面部分の膜厚が30nm、側面部分の膜厚が20nmの容量素子用絶縁膜61が形成される。なお、第1ゲート電極17下の第1ゲート酸化膜11は第1ゲート電極17で覆われているので、この熱酸化処理時には厚膜化されず、20nmの膜厚がそのまま維持される(図5(f)参照。)。
(7)図3(g)を参照して説明した上記工程(7)と同じ工程により、半導体基板1上全面に第2ポリシリコン膜49を例えば300nmの膜厚に形成し、第2ポリシリコン膜上に中電圧動作用トランジスタの第2ゲート電極と、低電圧動作用トランジスタの第3ゲート電極と、容量素子の容量素子用第2電極の形成領域を画定するためのレジストパターン51を形成する(図5(g)参照。)。
(8)ドライエッチング技術により、レジストパターン51をマスクにして第2ポリシリコン膜をパターニングして、第2ゲート酸化膜13上に第2ゲート電極21を形成し、第3ゲート酸化膜15上に第3ゲート電極23を形成し、容量素子用絶縁膜61上に容量素子用第2電極41を形成する。
レジストパターン51を除去した後、イオン注入法により、ゲート電極17,21,23をマスクにしてトランジスタ領域5,7,9の半導体基板1に例えばN型の不純物を注入して、ソース及びドレインを構成するN型の不純物拡散層25を形成する。これにより、高電圧動作用トランジスタ領域5にゲート酸化膜厚20nmの高電圧動作用トランジスタが形成され、中電圧動作用トランジスタ領域7にゲート酸化膜厚16nmの中電圧動作用トランジスタが形成され、低電圧動作用トランジスタ領域9にゲート酸化膜厚11nmの低電圧動作用トランジスタがそれぞれ形成される。また、LOCOS膜3上には容量素子用第1電極37、容量素子用絶縁膜61及び容量素子用第2電極41をもつ容量素子が形成されている(図3(h)参照。)。
上記製造方法の実施例によれば、図1を参照して説明した実施例と同様に、第1ゲート酸化膜11及び第3ゲート酸化膜15についてレジストを接触させることなく形成することができ、かつ第2ゲート酸化膜13について第2ゲート酸化膜13用のバッファ酸化膜27とレジストパターン33が1回接触するだけで形成することができ、さらに、低電圧動作用トランジスタ領域9についてのみバッファ酸化膜27を除去し、かつ高電圧動作用トランジスタ領域5及び中電圧動作用トランジスタ領域7についてはバッファ酸化膜27を除去しないので、トランジスタの電気的特性を損なうことなく、1つの半導体基板1上に互いに膜厚が異なるゲート酸化膜11,13,15をもつ3種類のMOSトランジスタを形成できる。
さらに、第2ポリシリコン膜から第2ゲート電極21及び第3ゲート電極23を形成しているので、必要とするポリシリコン膜は第2ポリシリコン膜と第1ゲート電極17用の第1ポリシリコン膜の2種類であり、1つの半導体基板1上に上記3種類のMOSトランジスタを簡便に形成できる。
さらに、図4(c)を参照して説明した上記工程(3)で第1ポリシリコン膜43上に容量素子用絶縁膜用のシリコン酸化膜53を形成し、図4(d)を参照して説明した上記工程(4)で第1ポリシリコン膜43及びシリコン酸化膜53から、第1ゲート電極17とシリコン酸化膜55の積層パターンと、容量素子用第1電極37とシリコン酸化膜57の積層パターンを形成し、図5(f)を参照して説明した上記工程(6)で第2熱酸化処理により第3ゲート酸化膜15及び第2ゲート酸化膜13を形成する際に容量素子用第1電極37上のシリコン酸化膜57を厚膜化させてシリコン酸化膜からなる容量素子用絶縁膜61を形成し、図5(h)を参照して説明した上記工程(8)で第2ゲート電極21及び第3ゲート電極23を形成する際に容量素子用第2電極41を同時に形成しているので、製造工程を大幅には増加させることなく、具体的にはシリコン酸化膜53の形成工程を追加するだけで、LOCOS膜3上に、第1容量素子用電極37、容量素子用絶縁膜61及び第2容量素子用電極41をもつ容量素子を形成することができる。
さらに、図5(f)を参照して説明した上記工程(6)での第2熱酸化処理による厚膜化を考慮しつつ、図4(c)を参照して説明した上記工程(3)で形成するシリコン酸化膜53の膜厚を設計することにより、容量素子用絶縁膜61を任意の膜厚に形成することができる。
図4及び図5を参照して説明した実施例では、図4(c)を参照して説明した上記工程(3)で第1ポリシリコン膜43上にシリコン酸化膜53し、シリコン酸化膜53(シリコン酸化膜57)を厚膜化させて容量素子用絶縁膜61を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図4(c)を参照して説明した上記工程(3)で第1ポリシリコン膜43上にシリコン窒化膜やONO膜を形成し、その後、図4及び図5を参照して説明した実施例と同じ工程を実施すれば、容量素子用絶縁膜としてシリコン窒化膜やONO膜をもつ容量素子をLOCOS膜3上に形成することができる。
また、上記の実施例では、最初にゲート酸化膜が形成される第1領域(トランジスタ領域5)に最も膜厚が厚い第1ゲート酸化膜11を形成し、第2領域(トランジスタ領域7)に二番目に膜厚が厚い第2ゲート酸化膜13を形成し、第3領域(トランジスタ領域9)に最も膜厚が薄い第3ゲート酸化膜13を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図1(e)を参照して説明した上記工程(5)、図3(f)を参照して説明した上記工程(6)、図5(f)を参照して説明した上記工程(6)での第2熱酸化処理において、第3ゲート酸化膜15を第1ゲート酸化膜11の膜厚よりも厚く形成するように条件設定をすれば、第2ゲート酸化膜13、第3ゲート酸化膜15、第1ゲート酸化膜11の順に膜厚を大きくすることができる。
また、上記第2熱酸化処理において、第2ゲート酸化膜13は第1ゲート酸化膜11よりも厚くなるが第3ゲート酸化膜15は第1ゲート酸化膜11よりも薄くなるように熱酸化処理条件を設定すれば、第2ゲート酸化膜13、第1ゲート酸化膜11、第3ゲート酸化膜15の順に膜厚を大きくすることができる。
なお、第1ゲート酸化膜11、第2ゲート酸化膜13及び第3ゲート酸化膜15に関して、バッファ酸化膜27の膜厚、第1ゲート酸化膜11を形成するための第1熱酸化処理の条件、並びに第2ゲート酸化膜13及び第3ゲート酸化膜15を形成するための第2熱酸化処理の条件を設定することにより、任意の膜厚に形成することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、寸法、形状、材料などは一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
製造方法の一実施例を説明するための工程断面図であり、(g)は半導体装置の一実施例の断面図を示す。 製造方法の他の実施例の前半を説明するための工程断面図である。 製造方法の他の実施例の後半を説明するための工程断面図であり、(h)は半導体装置の他の実施例の断面図を示す。 製造方法のさらに他の実施例の前半を説明するための工程断面図である。 製造方法のさらに他の実施例の後半を説明するための工程断面図であり、(h)は半導体装置の他の実施例の断面図を示す。 膜厚が異なる2種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の従来例を説明するための工程断面図である。 トランジスタ領域においてバッファ酸化膜をエッチング除去することにより生じる不具合を説明するための断面図である。 レジスト塗布回数が1回、3回、5回のサンプルの定電圧TDDB(経時絶縁破壊)特性の結果を示す図であり、縦軸はワイブル分布(Fは累積不良率)、横軸は注入電荷量QBD(単位はC(クーロン))を示す。 膜厚が異なる2種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の他の従来例を説明するための工程断面図である。 膜厚が異なる3種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の従来例を説明するための工程断面図である。 トランジスタ領域においてバッファ酸化膜を2回エッチング除去することにより生じる不具合を説明するための断面図である。 膜厚が異なる3種類のゲート酸化膜を備えた半導体装置の製造方法の他の従来例を説明するための工程断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
3 LOCOS膜
5 高電圧動作用トランジスタ領域
7 中電圧動作用トランジスタ領域
9 低電圧動作用トランジスタ領域
11 第1ゲート酸化膜
13 第2ゲート酸化膜
15 第3ゲート酸化膜
17 第1ゲート電極
19 シリコン酸化膜
21 第2ゲート電極
23 第3ゲート電極
25 不純物拡散層
27 バッファ酸化膜
29 耐酸化性膜
31,33,35 レジストパターン
37 容量素子用第1電極
39 容量素子用絶縁膜
41 容量素子用第2電極
43 第1ポリシリコン膜
45,47,51 レジストパターン
49 第2ポリシリコン膜
53,55,57,59 シリコン酸化膜
61 容量素子用絶縁膜

Claims (5)

  1. 同一半導体基板上に、互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを形成するための半導体装置の製造方法において、以下の工程(A)から(F)を含むことを特徴とする製造方法。
    (A)半導体基板上にMOSトランジスタ形成領域である第1領域、第2領域及び第3領域を分離するための素子分離絶縁膜を形成し、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域の半導体基板表面にバッファ酸化膜を形成する工程、
    (B)前記第1領域に対応して開口部をもち、前記第2領域及び前記第3領域を覆う耐酸化性膜を形成した後、第1熱酸化膜処理を施して前記第1領域の前記バッファ酸化膜を厚膜化させて第1ゲート酸化膜を形成する工程、
    (C)前記耐酸化性膜を除去した後、半導体基板上全面に第1ポリシリコン膜を形成し、前記第1ポリシリコン膜をパターニングして前記第1ゲート酸化膜上に第1ゲート電極を形成する工程、
    (D)前記第3領域に対応して開口部をもち、前記第1領域及び前記第2領域を覆うレジストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスクにして前記第3領域の前記バッファ酸化膜を除去する工程、
    (E)前記レジストパターンを除去した後、第2熱酸化処理を施して、前記第2領域の前記バッファ酸化膜を厚膜化させて前記第1ゲート酸化膜とは異なる膜厚をもつ第2ゲート酸化膜を形成するとともに、前記第3領域の半導体基板表面に前記第1ゲート酸化膜及び前記第2ゲート酸化膜とは異なる膜厚をもつ第3ゲート酸化膜を形成する工程、
    (F)半導体基板上全面に第2ポリシリコン膜を形成し、前記第2ポリシリコン膜をパターニングして前記第2ゲート酸化膜上に第2ゲート電極を形成し、前記第3ゲート酸化膜上に第3ゲート電極を形成する工程。
  2. 前記工程(C)において、前記第1ポリシリコン膜を形成した後、前記第1ポリシリコン膜をパターニングして第1ゲート電極を形成する際に、前記素子分離絶縁膜上に前記第1ポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極を形成し、
    前記工程(E)において、前記第2熱酸化処理によって前記第2ゲート酸化膜及び第3ゲート酸化膜を形成するのと同時に前記容量素子用第1電極の表面に容量素子用絶縁膜を形成し、
    前記工程(F)において、前記第2ポリシリコン膜を形成した後、前記第2ポリシリコン膜をパターニングして前記第2ゲート電極及び前記第3ゲート電極を形成する際に、前記容量素子用第1電極上の前記容量素子用絶縁膜上に前記第2ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極を形成する請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記工程(C)において、前記第1ポリシリコン膜を形成した後で前記第1ポリシリコン膜をパターニングする前に前記第1ポリシリコン膜上に容量素子用絶縁膜を形成し、その後、前記容量素子用絶縁膜及び前記第1ポリシリコン膜をパターニングして、前記第1ゲート酸化膜上に前記第1ゲート電極と容量素子用絶縁膜の積層パターンを形成し、前記素子分離絶縁膜上に前記第1ポリシリコン膜からなる容量素子用第1電極と容量素子用絶縁膜の積層パターンを形成し、
    前記工程(F)において、前記第2ポリシリコン膜を形成した後、前記第2ポリシリコン膜をパターニングして前記第2ゲート電極及び前記第3ゲート電極を形成する際に、前記容量素子用第1電極上の前記容量素子用絶縁膜上に前記第2ポリシリコン膜からなる容量素子用第2電極を形成する請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記耐酸化性膜はシリコン窒化膜である請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 同一半導体基板上に、互いに膜厚が異なるゲート酸化膜をもつ3種類のMOSトランジスタを備えた半導体装置において、
    請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法により作成したことを特徴とする半導体装置。
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