JP2005302827A - レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機 - Google Patents

レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005302827A
JP2005302827A JP2004113169A JP2004113169A JP2005302827A JP 2005302827 A JP2005302827 A JP 2005302827A JP 2004113169 A JP2004113169 A JP 2004113169A JP 2004113169 A JP2004113169 A JP 2004113169A JP 2005302827 A JP2005302827 A JP 2005302827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
laser
laser oscillator
window glass
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004113169A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sakane
剛 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004113169A priority Critical patent/JP2005302827A/ja
Publication of JP2005302827A publication Critical patent/JP2005302827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】 本発明はレーザ発振器のレーザ光透過窓ガラスの汚れ具合を計測することを課題とする。
【解決手段】 レーザアニーリング装置10は、レーザ発振器12と、レーザ発振器診断装置14と、主制御装置100とを備えている。レーザ発振器12は、チャンバ70に設けられたレーザ光透過窓ガラスの汚れを検出するための受光部72,74が設けられている。この受光部72,74は、レーザ光透過窓ガラスからの反射光を受光し、受光した反射光の光強度に応じた計測信号を第1、第2の判定回路76,78に出力する。この判定回路76,78では、受光部72,74から出力された計測信号による光強度値と予め設定された基準値とを比較して光強度の低下率を演算し、レーザ光透過窓ガラスのメンテナンスの有無を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザ発振器に設けられたレーザ光透過窓ガラスの汚れ及びレーザ光の出力低下を検知するよう構成されたレーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機に関する。
例えば、エキシマレーザ光源を有するレーザ発振器を用いたレーザ加工機では、レーザ発振器から出力されたレーザ光が、各種光学部品(例えば、レンズ及びミラー等)で構成された光学系を通過して、ワークの加工点に導かれる。そして、レーザ加工機では、加工点に導かれたレーザ光を用いてワークに対する各種加工を行っている。
ところで、レーザ発振器においては、密閉されたチャンバ内にレーザガスの放電・励起を行わせる放電管が収納されており、放電管の両端には互いに対向するようにレーザ光透過窓ガラスを嵌めこんだ透過窓が取り付けられている。また、チャンバ内には、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)等の不活性ガスが充填されており、放電により分子が励起されることで任意の波長のレーザ光が生成される。
また、レーザ発振器では、レーザ光が出力される放電管の軸線方向(前後方向)に上記透過窓が設けられており、軸線方向(前後方向)には、透過窓に対向するように前側共振器(部分反射鏡)と後側共振器(全反射鏡)とが設けられている。そして、前側共振器とリヤ共振器との間で共振されたレーザ光は、前側共振器を通過してレーザビームとして取り出される。
一方、チャンバ内では、ガス雰囲気中で放電による励起状態が維持されており、レーザ光の共振状態が継続されると、次第に透過窓の内面に塵埃が付着する。このように、透過窓の内面に塵埃が付着すると、レーザ光の光強度が低下する。特にレーザ光が透過する部分が汚れやすいので、定期的に透過窓の清掃を行う必要がある。しかしながら、透過窓の汚れ具合は、様々であるので、透過窓が汚れていなくても清掃作業を行っており、あるいは、透過窓が汚れているのに清掃を行っていなかったりする場合があった。
このような問題を解消するため、本出願人は、レーザ光を発生するレーザ光源及び光学部品の劣化状況を診断する装置を開発している(例えば、特許文献1参照)。
この装置では、レーザ発振器から出射されたレーザ光のビーム断面内の一方向に関する強度分布特性を検出し、この強度分布特性に基づいて、レーザ発振器の光学部品等の劣化を判別している。
特開2000−12923号公報
上記のような従来の装置では、レーザ発振器から出力されたレーザ光の一部をビームスプリッタにより取り出してその光強度を測定してレーザ光の劣化状況を診断しているので、ビームスプリッタによる光強度の損失があり、且つレーザ発振器の内部での状況を間接的に検出してレーザ光の劣化を判定することになり、レーザ発振器の透過窓の汚れ具合を正確に検出することが難しかった。
さらに、従来の装置では、レーザ光のエネルギ低下を検出した場合、チャンバ内のガスの劣化によるものなのか、共振器の劣化によるものか、あるいは透過窓のガラスの汚れなのかを判別することができず、レーザ発振器及び全ての光学部品を点検する必要があり、レーザ光のエネルギ低下原因を調べるのに手間と時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決したレーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、密閉されたチャンバ内でレーザ光を発生させるレーザ発振器に設けられたレーザ光透過窓ガラスの汚れ及びレーザ光の出力変化を監視するレーザ発振器診断装置において、前記レーザ光透過窓ガラスからの光を受光する受光手段を前記チャンバの壁面に設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1に記載のレーザ発振器診断装置であって、前記受光手段により受光された光強度に基づいて前記レーザ光透過窓ガラスの汚れ及びレーザ光の出力低下を判定する判定手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1に記載のレーザ発振器診断装置であって、前記レーザ光透過窓ガラスに向けて検出光を照射する投光手段を前記チャンバ内に設け、前記受光手段は、前記投光手段からの検出光が前記レーザ光透過窓ガラスで反射した光を受光することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記受光手段が、受光した光のエネルギに応じた計測信号を出力する光センサを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記受光手段が、前記チャンバの壁面に設けられた受光部と、一端が該受光部に接続された光ファイバと、該光ファイバの他端が接続された光センサと、を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至5に記載のレーザ発振器診断装置を備えたことを特徴とするレーザ加工機である。
本発明によれば、レーザ光透過窓ガラスからの光を受光する受光手段をチャンバの壁面に設けることにより、レーザ光透過窓ガラスの汚れ具合によるレーザ光の出力低下を直接的に検出することが可能になり、従来のようなビームスプリッタによる光強度の損失がなく、レーザ光出力用窓ガラスの汚れを高精度に検出してメンテナンス時期になったか否かを正確に判定することが可能になる。よって、レーザ光透過窓ガラスのメンテナンスを定期的に行うのではなく、レーザ光透過窓ガラスの汚れ具合によってメンテナンス時期であると判定された場合にメンテナンスを行うため、無駄な保守、点検作業を省いてメンテナンスの効率を高めることができる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になるレーザ発振器診断装置の実施例1を有するレーザ加工機を示す構成図である。
図1に示されるように、レーザ加工機としてのレーザアニーリング装置10は、ガラス基板上にアモルファス状Si等の半導体薄膜を形成した被加工体である基板Wを熱処理するように構成されている。
また、レーザアニーリング装置10は、半導体薄膜を加熱するためのエキシマレーザその他のレーザ光ALを発生するレーザ発振器12と、レーザ発振器診断装置14と、このレーザ光ALを線状にして所定の照度で基板W上に入射させるホモジナイザ20と、基板Wを支持してこの基板WをX−Y面内で滑らかに並進移動させると共にZ軸方向に昇降移動させることができるプロセスステージ装置30と、プロセスチャンバ80と、主制御装置100とを備えている。
レーザ発振器12とホモジナイザ20との間には、ホモジナイザ20に入射するレーザ光ALのエネルギレベルを調整するためのバリアブルアッテネータ40が配置されている。
ホモジナイザ20は、レーザ発振器12からのレーザ光ALを均一にして基板W表面すなわち照射位置に投影するための照射光学系を構成している。また、ホモジナイザ20の下方の計測位置には、入射したレーザ光ALのエネルギを計測するジュールメータ60が配置されている。
ジュールメータ60は、ホモジナイザ20から出射されたレーザ光ALのエネルギを計測し、その検出信号を主制御装置100に出力する。主制御装置100では、ジュールメータ60により計測されたエネルギ計測値が予め設定された目標値になるように制御信号を出力してバリアブルアッテネータ40の透過率制御、及びレーザ発振器12のレーザ電源50の制御を行う。
また、レーザ発振器12とホモジナイザ20との間には、レーザ光ALの光路を調節するための複数のミラーM1〜M4が配置されている。
レーザ発振器12は、後述するようにチャンバ70に設けられたレーザ光透過窓ガラスの汚れを検出するための受光部72,74が設けられている。この受光部72,74は、レーザ光透過窓ガラスからの反射光を受光し、受光した反射光の光強度に応じた計測信号を第1、第2の判定回路(判定手段)76,78に出力する。この判定回路76,78では、受光部72,74から出力された計測信号による光強度値と予め設定された基準値とを比較して光強度の低下率を演算し、レーザ光透過窓ガラスのメンテナンスの有無を判定する。従って、レーザ発振器診断装置14は、上記受光部72,74と、判定回路76,78とから構成される。
そして、主制御装置100では、判定回路76,78による判定結果に基づいてレーザ光透過窓ガラスのメンテナンスが必要であるときは報知手段110により作業員に報知する。尚、報知手段110としては、アラーム装置あるいはメッセージを表示するディスプレイ装置などが考えられる。
プロセスステージ装置30は、処理容器であるプロセスチャンバ80内に収容されており、基板Wを支持するステージ31と、このステージ31をX、Y、Z軸方向に3次元的に移動させるステージ駆動装置32とを備えている。そのため、プロセスステージ装置30は、プロセスチャンバ80内に基板Wを支持すると共に、基板Wをプロセスチャンバ80内で適宜移動させることができる。
また、ステージ31は、基板Wを下面から支持する支持プレート部分を有している。この支持プレート部分は、基板Wをレーザアニール処理に必要な高温に保持するヒータを内蔵している。
ホモジナイザ20及びミラーM4は、光学系ユニット21に収納されており、光学系ユニット21は移動装置90によってA,B方向に移動可能に設けられている。この移動装置90は、光学系ユニット21の移動を案内するガイドレール91と、光学系ユニット21をガイドレール91に沿って駆動する駆動装置92とを備えた構成となっている。
従って、光学系ユニット21は、移動装置90によって基板Wにレーザ光を照射するレーザ光照射位置と、ジュールメータ60にレーザ光のエネルギレベルを計測させるレーザ光計測位置(図1に示す位置)との間を移動することができる。
移動装置90によりB方向に駆動された光学系ユニット21がレーザ光照射位置にあるとき、ホモジナイザ20を通過したレーザ光ALは、プロセスチャンバ80の上面に設けた窓80aを通過して、ステージ31に保持された基板W上の所望領域に入射する。また、移動装置90によりA方向に駆動された光学系ユニット21がレーザ光計測位置にあるとき、ホモジナイザ20を通過したレーザ光ALは、図1に示すようにジュールメータ60に入射する。
主制御装置100は、判定回路76,78による判定結果に基づいてレーザ光透過窓ガラスのメンテナンスが必要である場合には報知手段110により報知する制御プログラムが格納されている。
ここで、レーザ発振器12のチャンバ70の構成について説明する。
図2はチャンバ70の構成を示す縦断面図である。
図2に示されるように、チャンバ70は、内部に放電を行う電極112と、電極112の軸線L上に配置されたレーザ光透過窓ガラス114,115が嵌めこまれた透過窓116,117とを有する。また、チャンバ70は、箱状の筐体からなり、内部が密閉されるように構成されている。そして、チャンバ70の内部空間には、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)等の不活性ガスが充填されており、放電により分子が励起されることで任意の波長のレーザ光が生成される。
透過窓116,117は、レーザ光が発生する軸線Lに対して所定角度θ傾斜するように設けられており、レーザ光はレーザ光透過窓ガラス114,115の表面に対して角度θ傾斜した方向から入射される。そのため、レーザ光透過窓ガラス114,115の表面に塵埃が付着した場合、レーザ光透過窓ガラス114,115の斜め上方に配置された受光部72,74に対してレーザ光透過窓ガラス114,115からの漏れ光MLが照射される。
また、レーザ光が出力される前側の透過窓117の前方には、前側共振器120が対向配置され、後側の透過窓116の後方には、後側共振器122が対向配置されている。前側共振器120は、部分反射鏡からなり、後側共振器122は、全反射鏡からなる。そして、電極112で発生した放電光は、レーザ光透過窓ガラス114を透過して後側共振器122で全反射し、レーザ光透過窓ガラス115を透過して前側共振器120で反射する。
このように、レーザ発振器診断装置14では、前側共振器120と後側共振器122との間で共振されたレーザビームALが前側共振器120を透過して出力される。
レーザ光透過窓ガラス114,115は、透明ガラスからなり、経時的に塵埃が付着することによって透過率が次第に低下する。そして、レーザ光透過窓ガラス114,115の内面に塵埃が付着することによって反射率が高まるため、レーザ光が透過する際の漏れ光MLの光強度はレーザ光透過窓ガラス114,115に付着した塵埃の量(汚れ具合)に比例することになる。
また、チャンバ70の壁面70a,70bに取り付けられた受光部72,74は、レーザ光透過窓ガラス114,115からの漏れ光MLを受光する位置に設けられている。
ここで、受光部72,74の構成例について図3を参照して説明する。
図3に示されるように、受光部72,74は、壁面70a,70bに締結される保持部材130と、壁面70a,70bの開口70cを閉塞するように保持された透明な保護ガラス132と、保持部材130の筒状部130aに保持されたレンズ134と、レンズ134を透過した漏れ光MLの光強度を均一化するホモジナイザ136と、ホモジナイザ136からの漏れ光MLを受光する光センサ138と、光センサ138を保持するセンサ保持部材140とを有する。保持部材130の筒状部130aは、レーザ光透過窓ガラス114,115からの漏れ光MLを受光するように軸線Lに対して所定角度θ傾斜する方向に延在形成されている。
光センサ138は、ホモジナイザ136に対向する側に受光面138aを有しており、受光面138aで受光された光強度に応じた電気信号を計測信号として出力する光導電型センサからなる。
保持部材130は、上記筒状部130aと、ボルト141により壁面70a,70bに固定される鍔部130bと、光センサ138が挿入されるセンサ保持部130cとを有する。鍔部130bは、壁面70a,70bに設けられたシール部材142によって壁面70a,70bとの間を気密に取り付けられている。また、光センサ138は、筒状部130aの内部に突出するセンサ受け部130dとの間をシール部材144によって気密に取り付けられている。また、センサ保持部材140は、光センサ138の外周が嵌合される嵌合部140aと、筒状部130aのめねじ部130eに螺入されるおねじ部140bとを有する。また、センサ保持部材140の鍔部140cには、筒状部130aの内周面との間をシールするシール部材146が設けられている。
従って、受光部72,74は、チャンバ70のガスが漏洩しないように取り付けられており、且つ光センサ138の受光面138aにガスが接触しない構成となっている。
尚、レンズ134及びホモジナイザ136は、外周が筒状部130aの内壁に保持されるように取り付けられているが、その取付構造の説明は省略する。
レーザ光透過窓ガラス114,115に塵埃が付着すると、レーザ光透過窓ガラス114,115からの漏れ光MLは、保護ガラス132を透過してレンズ134及びホモジナイザ136に至り、光センサ138の受光面138aに結像される。そして、光センサ138は、受光面138aに受光された光強度に応じた計測信号を出力する。この計測信号は、判定回路76,78に供給され、主制御装置100は判定回路76,78の判定結果によりレーザ光透過窓ガラス114,115の何れか一方でメンテナンスの必要がある場合には報知手段110により報知させる。
そして、レーザ発振器12のメンテナンスを行う作業員は、報知手段110の報知によりレーザ光透過窓ガラス114,115の汚れを清掃すると共に、受光部72,74の保護ガラス132も清掃する。このように、レーザ発振器診断装置14では、レーザ光透過窓ガラス114,115からの光を受光する受光部72,74をチャンバ70の壁面に設けることにより、レーザ光透過窓ガラス114,115の汚れ具合を直接的に検出することが可能になり、従来のようにビームスプリッタによる光強度の損失がなく、レーザ光出力用窓ガラス114,115の汚れを高精度に検出してメンテナンス時期になったか否かを正確に判定することが可能になる。
よって、メンテナンス作業員は、レーザ光透過窓ガラス114,115のメンテナンスを定期的に行うのではなく、レーザ光透過窓ガラス114,115の汚れ具合によるレーザ光の出力低下によってメンテナンス時期であると判定された場合にメンテナンスを行うため、無駄な保守、点検作業を省いてメンテナンスの効率を高めることが可能になる。
図4はレーザ発振器診断装置の実施例2を示す構成図である。尚、図4において、上記実施例1と共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、実施例2のレーザ発振器診断装置150は、レーザ発振器12のチャンバ70の前側壁面70aに、レーザ光透過窓ガラス114に検出光を照射する第1の投光部(投光手段)152と、投光部152からの検出光KLがレーザ光透過窓ガラス114で反射された場合、その反射光HLを受光する第1の受光部72とが取り付けられている。また、レーザ発振器12のチャンバ70の後側壁面70bには、レーザ光透過窓ガラス115に検出光を照射する第2の投光部(投光手段)154と、投光部154からの検出光がレーザ光透過窓ガラス115で反射された場合、その反射光HLを受光する第2の受光部74とが取り付けられている。
投光部152,154は、検出光KLをレーザ光透過窓ガラス114,115に向けて所定の周期でパルス的に照射する。尚、投光部152,154及び受光部72,74は、検出光KL及び反射光HLが電極112と干渉しないように配置されている。そして、投光部152と投光部154とは、検出光KLが互いに交差しないように所定の位相差で交互に照射されるように制御される。
投光部152,154は、レーザ光透過窓ガラス114,115からの反射光HLが受光部72,74で受光されるようにレーザ光透過窓ガラス114,115に対して直角に近い角度で入射されるように取り付けられている。
このレーザ発振器診断装置150は、上記受光部72,74と、判定回路76,78と、投光部152,154とから構成される。そして、投光部152,154からの光がレーザ光透過窓ガラス114,115に定期的に照射された際、レーザ光透過窓ガラス114,115の汚れ具合に応じてレーザ光透過窓ガラス114,115の反射率が低下する。そのため、判定回路76,78では、レーザ光透過窓ガラス114,115からの反射光HLの光強度の低下率を求めることによりメンテナンスの時期になったか否かを判定する。
また、レーザ発振器診断装置150では、投光部152,154からの検出光KLをレーザ光透過窓ガラス114,115に照射し、その反射光HKを受光部72,74で受光する構成であるので、漏れ光を検出するよりも受光部72,74の検出精度が高められており、メンテナンス時期の判定結果の精度を向上させることができる。
図5はレーザ発振器診断装置の実施例3を示す構成図である。尚、図5において、上記実施例1、2と共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、実施例3のレーザ発振器診断装置160は、チャンバ70の上部の壁面70a,70bに投光部152,154が取り付けられており、チャンバ70の下部の壁面70a,70bに受光部72,74が取り付けられている。
投光部152,154及び受光部72,74は、検出光KL及び反射光HLが電極112と干渉しないように配置されている。投光部152,154は、検出光をレーザ光透過窓ガラス114,115に向けて所定の周期でパルス的に照射する。そして、投光部152と投光部154とは、検出光KLが互いに交差しないように所定の位相差で交互に照射されるように制御される。
また、レーザ発振器12の透過窓116,117は、軸線L上に設けられ、レーザ光透過窓ガラス114,115は、軸線Lと直交する向きに取り付けられている。
このレーザ発振器診断装置160は、上記実施例2と同様に、受光部72,74と、判定回路76,78と、投光部152,154とから構成される。そして、投光部152,154からの光がレーザ光透過窓ガラス114,115に所定の周期で照射される際、レーザ光透過窓ガラス114,115の汚れ具合に応じてレーザ光透過窓ガラス114,115の反射率が低下する。そのため、判定回路76,78では、レーザ光透過窓ガラス114,115からの反射光HLの光強度の低下率を求めることによりメンテナンスの時期になったか否かを判定する。
また、レーザ発振器診断装置160では、上記実施例2と同様に、投光部152,154からの検出光KLをレーザ光透過窓ガラス114,115に照射し、その反射光HKを受光部72,74で受光する構成であるので、漏れ光を検出するよりも受光部72,74の検出精度が高められており、メンテナンス時期の判定結果の精度を向上させることができる。
図6はレーザ発振器診断装置の実施例4を示す構成図である。尚、図6において、上記実施例1〜3と共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、実施例4のレーザ発振器診断装置170は、チャンバ70の上部の壁面70a,70bに投光・受光部172,174が取り付けられている。投光・受光部172,174から引き出された光ファイバ176,178は、所定長さを有しており、別の場所に設置された光分配器180,182に接続されている。
光分配器180,182の出力側には、2系統の光ファイバ184a,184b,186a,186bが接続されている。そして、一系統の光ファイバ184a,186aは投光・受光センサ188に接続されており、他系統の光ファイバ184b,186bは光エネルギモニタ装置190に接続されている。光エネルギモニタ装置190による計測結果は、前述した判定回路76,78に供給され、メンテナンスの有無が判定される。
従って、レーザ発振器診断装置170は、上記投光・受光部172,174、光ファイバ176,178、光分配器180,182、光ファイバ184a,184b,186a,186b、投光・受光センサ188、光エネルギモニタ装置190、前述した判定回路76,78とから構成されている。
投光・受光センサ188は、計測時に光ファイバ184a,186aに対して検出光をパルス的に投光している。この検出光は光分配器180,182及び光ファイバ176,178を伝播して投光・受光部172,174からチャンバ70内に照射される。そして、投光・受光部172,174から投光された検出光KLは、レーザ光透過窓ガラス114,115に照射される。
レーザ光透過窓ガラス114,115で反射した反射光HLは、投光・受光部172,174で受光される。そして、投光・受光部172,174で受光された反射光HLは、光ファイバ176,178、光分配器180,182、光ファイバ184a,184b,186a,186bを伝播して投光・受光センサ188及び光エネルギモニタ装置190に分配される。これにより、投光・受光センサ188によりレーザ光透過窓ガラス114,115からの反射光HLが受光されたことを検出する。同時に、光エネルギモニタ装置190では、反射光HLの光強度を計測する。
光エネルギモニタ装置190による計測結果が、前述した判定回路76,78に供給されると、判定回路76,78では、光エネルギモニタ装置190から出力された計測信号による光強度値と予め設定された基準値とを比較して光強度の低下率を演算し、レーザ光透過窓ガラス114,115のメンテナンスの有無を判定する。
ここで、投光・受光部172,174の構成例について図7を参照して説明する。
図7に示されるように、投光・受光部172,174は、壁面70a,70bに締結される保持部材192と、壁面70a,70bの開口70cを閉塞するように保持された透明な保護ガラス194と、保持部材192の筒状部192aに保持されたレンズ196と、レンズ196を透過した反射光HLの光強度を均一化するホモジナイザ198と、ホモジナイザ198からの光を受光する光ファイバ176,178の端部を保持する光ファイバ保持部材200と、光ファイバ保持部材200の螺入により光ファイバ176,178の外周を内側に弾力的に締め付ける弾性部材202とを有する。保持部材192の筒状部192aは、レーザ光透過窓ガラス114,115からの反射光HLを受光するように軸線Lに対して所定角度θ傾斜する方向に延在形成されている。
レーザ光透過窓ガラス114,115からの反射光HLは、保護ガラス194、レンズ196及びホモジナイザ198を透過して光ファイバ176,178の端面176a,178aに入射される。そして、反射光HLは、光ファイバ176,178を伝播して投光・受光センサ188及び光エネルギモニタ装置190に入射される。
上記実施例では、チャンバ70の前後側に配置されたレーザ光透過窓ガラス114,115の両方の汚れを検出する構成について説明したが、これに限らず、レーザ光透過窓ガラス114,115の何れか一方の汚れ具合を計測してメンテナンス時期か否かを判定するようにしても良いのは勿論である。
また、上記実施例では、レーザ加工機に用いられたレーザ発振器診断装置を例に挙げて説明したが、レーザ加工機以外の装置にも適用できるのは言うまでもない。
本発明になるレーザ発振器診断装置の実施例1を有するレーザ加工機を示す構成図である。 チャンバ70の構成を示す縦断面図である。 受光部72,74の構成例を説明するための縦断面図である。 レーザ発振器診断装置の実施例2を示す構成図である。 レーザ発振器診断装置の実施例3を示す構成図である。 レーザ発振器診断装置の実施例4を示す構成図である。 投光・受光部172,174の構成例を説明するための縦断面図である。
符号の説明
10 レーザアニーリング装置
12 レーザ発振器
14,150,160,170 レーザ発振器診断装置
30 プロセスステージ装置
80 プロセスチャンバ
100 主制御装置
70 チャンバ
72,74 受光部
76,78 判定回路
110 報知手段
114,115 レーザ光透過窓ガラス
116,117 透過窓
120 前側共振器
122 後側共振器
130 保持部材
132,194 保護ガラス
134,196 レンズ
136,198 ホモジナイザ
140 センサ保持部材
152,154 投光部
172,174 投光・受光部
176,178,184a,184b,186a,186b 光ファイバ
180,182 光分配器
188 投光・受光センサ
190 光エネルギモニタ装置
200 光ファイバ保持部材

Claims (6)

  1. 密閉されたチャンバ内でレーザ光を発生させるレーザ発振器のレーザ光透過窓ガラスの汚れ及びレーザ光の出力変化を監視するレーザ発振器診断装置において、
    前記レーザ光出力用窓ガラスからの光を受光する受光手段を前記チャンバの壁面に設けたことを特徴とするレーザ発振器診断装置。
  2. 前記請求項1に記載のレーザ発振器診断装置であって、
    前記受光手段により受光された光強度に基づいて前記レーザ光透過窓ガラスの汚れ及びレーザ光の出力低下を判定する判定手段を有することを特徴とするレーザ発振器診断装置。
  3. 前記請求項1に記載のレーザ発振器診断装置であって、
    前記レーザ光透過窓ガラスに向けて検出光を照射する投光手段を前記チャンバ内に設け、
    前記受光手段は、前記投光手段からの検出光が前記レーザ光透過窓ガラスで反射した光を受光することを特徴とするレーザ発振器診断装置。
  4. 前記受光手段は、受光した光のエネルギに応じた計測信号を出力する光センサを有することを特徴とする請求項1記載のレーザ発振器診断装置。
  5. 前記受光手段は、
    一端が前記チャンバの壁面に接続された光ファイバと、
    該光ファイバの他端が接続された光センサと、
    を有することを特徴とする請求項1記載のレーザ発振器診断装置。
  6. 前記請求項1乃至5に記載のレーザ発振器診断装置を備えたことを特徴とするレーザ加工機。
JP2004113169A 2004-04-07 2004-04-07 レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機 Pending JP2005302827A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004113169A JP2005302827A (ja) 2004-04-07 2004-04-07 レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004113169A JP2005302827A (ja) 2004-04-07 2004-04-07 レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005302827A true JP2005302827A (ja) 2005-10-27

Family

ID=35333996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004113169A Pending JP2005302827A (ja) 2004-04-07 2004-04-07 レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005302827A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013128922A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 富士フイルム株式会社 音響波検出用プローブおよび光音響計測装置
EP3023188A1 (en) 2014-11-18 2016-05-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Laser welding method
CN109420840A (zh) * 2017-08-23 2019-03-05 发那科株式会社 在激光加工前调整焦点移位的激光加工方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013128922A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 富士フイルム株式会社 音響波検出用プローブおよび光音響計測装置
US9282900B2 (en) 2012-02-29 2016-03-15 Fujifilm Corporation Acoustic wave detection probe and photoacoustic measurement apparatus provided with the same
US9579027B2 (en) 2012-02-29 2017-02-28 Fujifilm Corporation Acoustic wave detection probe and photoacoustic measurement apparatus provided with the same
US10070792B2 (en) 2012-02-29 2018-09-11 Fujifilm Corporation Acoustic wave detection probe and photoacoustic measurement apparatus provided with the same
US10980425B2 (en) 2012-02-29 2021-04-20 Fujifilm Corporation Acoustic wave detection probe and photoacoustic measurement apparatus provided with the same
EP3023188A1 (en) 2014-11-18 2016-05-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Laser welding method
CN105598580A (zh) * 2014-11-18 2016-05-25 丰田自动车株式会社 激光焊接方法
US9776280B2 (en) 2014-11-18 2017-10-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Laser welding method
CN105598580B (zh) * 2014-11-18 2018-02-13 丰田自动车株式会社 激光焊接方法
CN109420840A (zh) * 2017-08-23 2019-03-05 发那科株式会社 在激光加工前调整焦点移位的激光加工方法
CN109420840B (zh) * 2017-08-23 2020-05-01 发那科株式会社 在激光加工前调整焦点移位的激光加工方法
US10946484B2 (en) 2017-08-23 2021-03-16 Fanuc Corporation Laser machining method adjusting focus shift depending on type and level of contamination of external optical system before laser machining

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI485532B (zh) 輻射系統及包含該輻射系統之微影裝置
KR102257903B1 (ko) 방사선 소스
JP2007044739A (ja) レーザ加工モニタリング装置
JP6770574B2 (ja) 波長検出装置
JP2015190934A (ja) レーザ光の強度分布を計測するビームプロファイラ、レーザ発振器、およびレーザ加工装置
US20080192264A1 (en) Device for Determining the Position of at Least One Structure on an Object, Use of an Illumination Apparatus with the Device and Use of Protective Gas with the Device
JP2018018909A (ja) レーザ加工機
JP2000205966A (ja) 真空紫外レ―ザの波長測定装置
KR20120050497A (ko) 레이저 시스템용 계측 모듈
JP2005302827A (ja) レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機
JP6757018B2 (ja) 保護ガラスの汚れ検出装置とそれを備えるレーザ加工機及び保護ガラスの汚れ検出方法
JP2012071340A (ja) レーザ加工装置
CN112045301A (zh) 激光加工系统
JP2003202266A (ja) 真空紫外分光測定装置
JP2007113987A (ja) 直角散乱型濁度計の校正方法およびこれに使用する校正容器
JP5611913B2 (ja) レーザ装置用エネルギー測定装置及びそれに用いられる光拡散板のエージング方法
KR20120097223A (ko) 광안내부를 구비하는 입자 측정 센서
JP2001332793A (ja) レーザ装置
JP2013086110A (ja) レーザ加工装置の光学部品診断方法及びレーザ加工装置
JP2003214949A (ja) モニタ装置及び紫外線レーザ装置
JP5026186B2 (ja) 光学材料のレーザ損傷耐性推定方法及びレーザ損傷耐性推定装置
JP2005167017A (ja) レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機
JP5007455B2 (ja) 拡散板のエージング方法
KR20060110041A (ko) 실러 도포 검사장치 및 그 방법
JP2005049317A (ja) 干渉計