JP2005167017A - レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機 - Google Patents

レーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明はレーザ出力低下の原因を報知することを課題とする。
【解決手段】 レーザ加工機10は、エキシマレーザ光源を有するレーザ発振器12と、レーザ発振器12から出射されたレーザ光をワーク14の加工点に導く光学ユニット16と、レーザ発振器12及びレーザ光の出力低下を診断するレーザ発振器診断装置18とを有する。レーザ発振器診断装置18のハウジング48には、光ファイバ38の出光部44から出射された光を抽出するための抽出部材としての第1のフィルタ50、第2のフィルタ52と、第1のフォトセンサ54、第2のフォトセンサ56、カラーセンサ58とを有する。制御回路60は、第1のフォトセンサ54、第2のフォトセンサ56、カラーセンサ58により検出された検出結果からレーザ出力の低下率を演算し、演算結果に基づいてレーザ光の出力低下の原因を判定し、判定されたレーザ光の出力低下の原因を報知する。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザ発振器により生成されたレーザ光の光強度を測定して光学部品のメンテナンス時期を報知するよう構成されたレーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機に関する。
一般に、エキシマレーザ光源を有するレーザ発振器を用いたレーザ加工機では、レーザ発振器から出力されたレーザ光が、各種光学部品(例えば、レンズ及びミラー等)で構成された光学系を通過して、ワークの加工点に導かれる。そして、レーザ加工機では、加工点に導かれたレーザ光を用いてワークに対する各種加工を行っている。
ところで、レーザ加工機を用いて加工を行うにつれて、ミラーやレンズに汚れが付着したり、レーザ光によってミラーやレンズが熱によって変形することがある。このため、光学系が設計どおりの性能を発揮できなくなってしまうことがある。
従来、上述のような不具合を防止するため、加工点におけるレーザ光のエネルギー値(光強度)を計測するとともに加工品質を検査して、光源及び光学部品の異常を検出するようにしている。つまり、加工品質等に基づいて光学部品等の劣化状況(汚れ具合)を目視で発見して、光学系の各構成機器を清掃交換しつつ、加工点におけるレーザ光のエネルギー値が設計値になったか否かによって、劣化した光学機器を特定して、メンテナンスを行うようにしている。
ところが、光学系等の劣化原因を特定することは非常に面倒であり、特に、光学系に関しては一つ一つレンズやミラーを清掃して、ワークの加工点にレーザ光を照射して正常値(設計値)に戻ったか否かあるいは加工品質に異常がないか否かを検査して、異常が解消されたか否かを確認する必要があり、光学部品の劣化状況を判定することが極めて面倒であるという問題点がある。つまり、加工品質を検査することは非常に難しく、しかも種々の計測装置を準備しなければならず、このため、光学部品の劣化状況を検出することが極めて難しいという問題点がある。
そこで、本出願人は、レーザ光を発生するレーザ光源及び光学部品の劣化状況を診断する装置を開発している(例えば、特許文献1参照)。
この装置では、レーザ発振器の透過窓等のような光学部品の劣化診断を行っている。レーザ発振器から出射されたレーザ光のビーム断面内の一方向に関する強度分布特性を検出し、この強度分布特性に基づいて、レーザ発振器の光学部品等の劣化を判別する。
特開2000−12923号公報
上記のような従来の装置では、レーザ発振器から出力されたレーザ光の光強度を測定してレーザ発振器及び光学部品の劣化状況を診断し、メンテナンスが必要かどうかを確認しているので、ワークに照射されるレーザ光の劣化を判定することができるものの、レーザ発振器が劣化の原因なのか、あるいは光学部品のどの箇所が原因かを判定することができず、作業員がレーザ発振器及び光学部品の各部を点検しながら劣化の原因箇所を調べていた。
そのため、従来の装置では、レーザ発振器及び全ての光学部品を点検する必要があり、レーザ光のエネルギ低下原因を調べるのに手間と時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決したレーザ発振器診断装置及びレーザ発振器診断装置を備えたレーザ加工機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、レーザ光を生成するレーザ発振器からの漏れ光を受光する受光手段と、該受光手段を介して得られた光を各波長毎に抽出する複数の抽出手段と、該複数の抽出手段により抽出された各波長毎の光強度を個別に検出する複数の光検出手段と、該複数の光検出手段により検出された検出結果から各波長毎の変化率を演算する演算手段と、該演算手段により得られた各波長毎の変化率に基づいて前記レーザ光の出力低下の原因を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記レーザ光の出力低下の原因を報知する報知手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、前記複数の抽出手段は、レーザ光に含まれる紫外線領域の波長を抽出する第1のフィルタと、前記光学部品からの反射光の波長を抽出する第2のフィルタとを備えたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、前記第1のフィルタにより抽出された紫外線の光強度を検出する第1の光検出手段と、前記第2のフィルタにより抽出された前記光学部品からの反射光の光強度を検出する第2の光検出手段と、前記第2のフィルタを透過した光を検出する第3の光検出手段とを有することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、前記第3の光検出手段は、前記レーザ発振器の放電によるプラズマの色を測定するカラーセンサであることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、前記判定手段は、前記第1の光検出手段により検出された光強度と予め設定された基準値とを比較して光強度の低下率と、前記第2の光検出手段により検出された光強度と予め設定された基準値とを比較して光強度の増加率と、第3の光検出手段により検出された前記レーザ発振器の放電によるプラズマの色とから総合的に前記レーザ光の出力低下の原因を判定することを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、前記判定手段は、前記光強度の低下率に基づいてメンテナンス時期に達したか否かを判定することを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、前記報知手段は、前記判定手段の判定結果により前記レーザ発振器のどの箇所がメンテナンス時期に達したかを報知することを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、レーザ発振器により生成されたレーザ光をワークに照射するレーザ加工機において、前記レーザ発振器からの漏れ光を受光する受光手段と、該受光手段を介して得られた光を各波長毎に抽出する複数の抽出手段と、該複数の抽出手段により抽出された各波長毎の光強度を個別に検出する複数の光検出手段と、該複数の光検出手段により検出された検出結果から各波長毎の変化率を演算する演算手段と、該演算手段により得られた各波長毎の変化率に基づいて前記レーザ光の出力低下の原因を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された前記レーザ光の出力低下の原因を報知する報知手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の光検出手段により検出された検出結果から各波長毎のレーザ出力の変化率を演算し、各波長毎の変化率に基づいてレーザ光の出力低下の原因を総合的に判定してメンテナンス時期であることを報知することができ、例えば、メンテナンスを行う作業員が点検する際にレーザ出力低下の原因となる箇所を直ちに認識することが可能になり、レーザ出力低下の原因を短時間で除去することができる。
また、作業員が定期的にメンテナンスを行うのではなく、劣化具合によってメンテナンス時期であることを報知された箇所のメンテナンスのみを行う可能になり、無駄な保守、点検作業を省いてメンテナンスの効率を高めることができる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になるレーザ発振器診断装置の一実施例を備えたレーザ加工機を示す構成図である。
図1に示されるように、レーザ加工機10は、エキシマレーザ光源を有するレーザ発振器12と、レーザ発振器12から出射されたレーザ光をワーク14の加工点に導く光学ユニット16と、レーザ発振器12及びレーザ発振器12に設けられた光学部品の劣化を診断するレーザ発振器診断装置18とから構成されている。
レーザ発振器12は、例えばレーザガスとしてXeClのような希ガスハライドを用いた放電励起エキシマレーザ発振器からなる。レーザ発振器12は、ハウジング20の内部にレーザガスの放電・励起を行わせる放電管22を収納しており、放電管22の両端には互いに対向するように透明ガラスを嵌めこんだ透過窓24,26が取り付けられている。
さらに、放電管22の前側にはエキシマレーザ光の発振を行わせる光共振器形成用のフロントミラー(出力鏡)28が対向配置され、放電管22の後側にはフロントミラー28と対向するように配置されレーザ光を前側に反射させるリアミラー(全反射鏡)30とを有する。放電管22に電圧が印加されると、放電管22内部で放電が発生してレーザ光がフロントミラー28及びリアミラー30に向けて出射される。レーザ光は、フロントミラー28とリアミラー30との間で反射することで共振し、フロントミラー28から取り出される。
尚、放電管22の放電領域には、レーザガス供給・排気系(図示せず)を介してレーザガスが循環される。レーザ発振器12の発振は、レーザ電源32からの電圧印加によって制御される。
光学ユニット16は、レーザ発振器12からのレーザ光を下方に反射させる反射ミラー34と、反射ミラー34からのレーザ光をワーク14の加工点に集光させる集光レンズユニット36を有する。
レーザ発振器12により発生する光としては、(a)レーザ光と、(b)放電によるプラズマと、(c)透過窓26の汚れにより発生する散乱光と、(d)アークとがある。そして、透過窓26の反射率をA、レーザ発振器12から出力されるレーザ光の光強度をB、透過窓26からの反射光の光強度をCとした場合、光学損失を無視すると、C=B・Aの関係が成り立つ。故にレーザ発振器12の後部から取り出される漏れ光は、レーザ光の光強度Bと比例関係にある。
よって、透過窓26からの漏れ光の各波長毎の光強度を検出することにより、各波長毎の低下率を求めることで、レーザ光の光強度だけでなく透過窓24,26、フロントミラー28、リアミラー30などの光学部品の汚れによる劣化具合を判定することが可能になる。
また、レーザ発振器12のハウジング後部には、透過窓26からの漏れ光を検出するための漏れ光検出部20aが設けられている。漏れ光検出部20aには、光ファイバ38の受光部40が挿入されている。また、受光部40には、透過窓26の汚れを検出するための検出光を出射する光源42が設けられている。
光ファイバ38は、レーザ発振器12の後部から取り出された漏れ光をレーザ発振器診断装置18に伝送する光伝送部材であり、可撓性を有するので、レーザ発振器12とレーザ発振器診断装置18との距離に応じて湾曲するように配置される。そして、光ファイバ38の他端に設けられた出光部44は、レーザ発振器診断装置18の入射部46に接続されている。
レーザ発振器診断装置18のハウジング48には、光ファイバ38の出光部44から出射された光を抽出するための抽出部材としての第1のフィルタ50、第2のフィルタ52と、光検出手段としての第1のフォトセンサ54、第2のフォトセンサ56、カラーセンサ58とを有する。
第1のフィルタ50は、レーザ光(紫外線)の波長を有する光を反射する反射膜が形成されている。この第1のフィルタ50で反射された光は、第1のフォトセンサ54によって受光され、光強度を測定される。第1のフォトセンサ54は、例えば、フォトダイオードあるいはパイロメータなどからなり、受光したレーザ光の光エネルギに応じた電気信号を出力する。従って、第1のフォトセンサ54では、レーザ発振器12から出射されるレーザ光のエネルギの大きさ(光強度)に応じた検出信号を出力する。
第2のフィルタ52は、光源42からの反射光の波長を有する光を反射する反射膜が形成されている。この第2のフィルタ52で反射された光は、第2のフォトセンサ56によって受光され、光強度を測定される。
第2のフォトセンサ56は、例えば、第1のフォトセンサ54と同様なフォトダイオードあるいはパイロメータなどからなり、受光した光エネルギに応じた電気信号を出力する。この第2のフォトセンサ56で受光される光は、透過窓26の汚れ具合によって反射される反射光であり、透過窓26の表面に付着した塵埃が多いほど反射光の光強度が強くなる。従って、第2のフォトセンサ56から出力された検出信号のレベルによって透過窓26の汚れ具合を判定することが可能になる。
レーザ発振器12の透過窓24,26は、使用時間の経過に伴って徐々に汚れるため、レーザ発振器12の長期的な使用等によって汚れる。また、光共振器用のフロント及びリアミラー28,30も、長期的な使用により次第に汚れる。従って、本実施例の場合、診断対象となる光学部品は、透過窓24,26、フロントミラー28、リアミラー30である。よって、第2のフォトセンサ56により透過窓26の汚れ具合を検出することで、透過窓24,26、フロントミラー28、リアミラー30の汚れ具合を判定する。
カラーセンサ58は、放電管22の放電によるプラズマを測定する検出部材であり、放電の色を検出し、色判定によりプラズマの状態を測定する。尚、放電によるプラズマは、放電管22に供給されるガスの状態によって変化する。
また、放電管22に供給されるガスの種類及びガスの組み合わせによってプラズマの状態が変化する。メンテナンス時に放電管22内部のガスを入れ替えて所定の平衡状態に戻すガス交換作業が定期的に行われており、例えば、ガス入れ替え時のプラズマは、黄色に発光しており、やがて桃色に変化する。このように、放電管22に供給されるガスの種類及びガスの組み合わせによって変化するプラズマの色をカラーセンサ58により測定して色判定を行い、色判定結果に基づいて放電状態を推測することができる。
カラーセンサ58としては、フォトダイオードと色フィルタとを組み合わせた集積型カラーセンサを用いる。従って、色識別センサとしてのカラーセンサ58は、例えば、3組のフォトダイオードの表面に赤、緑、青の3色のフィルタを設けたものであり、入射光の赤、緑、青の成分が各フォトダイオードに達すると、各成分毎の出力信号が得られるため、光の三原色の原理によってレーザ発振器12の放電管22で発生したプラズマの色を識別できる。
このように、カラーセンサ58を用いてプラズマの色判定を行うことで放電管22に供給されるガスの状態を検出することが可能になると共に、アークによる異常光を監視することもできる。
第1のフォトセンサ54、第2のフォトセンサ56、カラーセンサ58から出力された各検出信号は、制御回路60に供給される。そして、制御回路60においては、後述するように各センサからの検出信号に基づいてメンテナンスが必要かどうかを判定すると共に、レーザ電源32の電圧制御を行う。また、制御回路60は、例えば、液晶ディスプレイ等からなる表示器(報知手段)62に接続されており、各光学部品の汚れ具合、及び、各センサにより光強度の低下率が所定以上であることが検出されてレーザ発振器12のメンテナンス時期であることが判定された場合には、表示器62にメンテナンス時期に達したことを表示すると共に、メンテナンスの必要な箇所を報知する。
また、制御回路60の記憶装置64には、第1のフォトセンサ54、第2のフォトセンサ56、カラーセンサ58により検出された検出結果から各波長毎のレーザ出力の低下率を演算する制御プログラム(演算手段)と、演算結果に基づいてレーザ光の出力低下の原因を判定する制御プログラム(判定手段)と、判定されたレーザ光の出力低下の原因を報知する制御プログラム(報知手段)が格納されている。そして、マイクロコンピュータからなる制御回路60は、各制御プログラムに沿って各演算処理を実行する。
ここで、制御回路60が実行する制御処理について説明する。
制御回路60は、レーザ発振器12のメンテナンスが行われた直後に基準値登録処理を実行して各センサごとの基準値を登録する。すなわち、メンテナンス作業によりレーザ発振器12の透過窓24,26、フロントミラー28、リアミラー30を清掃して汚れを除去した後、レーザ発振器12に電圧を印加してレーザ光を出射してメンテナンス終了を確認すると共に、基準値登録処理を行う。
図2は制御回路60が実行する基準値登録処理を説明するためのフローチャートである。
図2に示されるように、制御回路60は、S11で第1のフォトセンサ54から出力された検出信号P1を読み込む。次のS12では、第1のフォトセンサ54の検出信号P1、あるいは検出信号P1に応じたパラメータを基準値として記憶装置64に記憶されたデータベース(図示せず)に登録する。
続いて、S13に進み、第2のフォトセンサ56から出力された検出信号P2を読み込む。次のS14では、第2のフォトセンサ56の検出信号P2、あるいは検出信号P2に応じたパラメータを基準値として記憶装置64に記憶されたデータベース(図示せず)に登録する。
続いて、S15に進み、カラーセンサ58から出力された検出信号P3を読み込む。次のS16では、カラーセンサ58の検出信号P3、あるいは検出信号P3に応じたパラメータを基準値として記憶装置64に記憶されたデータベース(図示せず)に登録する。
このように、制御回路60は、各センサからの検出信号P1〜P3をメンテナンス直後の初期値として読み込んでデータベースのデータを更新することにより、そのときの初期値を基準値として登録する。
図3は制御回路60が実行する加工時の制御処理を説明するためのフローチャートである。
図3に示されるように、制御回路60は、S21で電源スイッチ(図示せず)がオンに操作されると、S22に進み、レーザ電源32からレーザ発振器12へ電圧を印加させる。次のS23では、所定時間が経過したかどうかをチェックしており、レーザ発振器12からのレーザ光が安定するまで待機する。
S23において、所定時間が経過すると、S24に進み、レーザ発振器12から出射されるレーザ光のエネルギに比例した第1のフォトセンサ54の検出信号Paを読み込む。次のS25では、予め登録された基準値P1に対する検出信号Paの低下率を演算する。続いて、S26に進み、第1のフォトセンサ54の低下率をレーザ光の劣化率を示すパラメータとして表示器62に表示する。
そのため、作業員は、表示器62に表示されたレーザ光の劣化率を常時確認することができる。
次のS27では、透過窓26からの反射光に応じた第2のフォトセンサ56からの検出信号Pbを読み込む。次のS28では、予め登録された基準値P2に対する検出信号Pbの増加率を演算する。続いて、S29に進み、第2のフォトセンサ56の増加率を光学部品の汚れ具合を示すパラメータとして表示器62に表示する。
そのため、作業員は、表示器62に表示された光学部品(透過窓24,26、フロントミラー28、リアミラー30)の汚れ具合を常時確認することができる。
次のS30では、カラーセンサ58から出力された光の三原色の各赤、緑、青色の検出信号Pcを読み込む。次のS31では、予め登録された各赤、緑、青色の基準値P3に対する検出信号Pcとの変化率を演算する。続いて、S32に進み、カラーセンサ58を用いたプラズマの色判定結果に表示する。
そのため、作業員は、表示器62に表示されたプラズマの色判定結果を常時確認することができる。
次のS33では、各センサの出力の低下率が予め設定された閾値以下か、あるいは増加率が予め設定された閾値以上か、あるいは予め登録された各赤、緑、青色の基準値P3に対する検出信号Pcとの変化率が閾値以上かどうかを確認する。S33において、各センサの出力を総合的にチェックしており、各センサ出力の低下率、増加率、色判定が何れも異常なしの場合は、S34に進み、レーザ電源32によるレーザ出力を制御する。
S35では、レーザ発振器12から出射されるレーザ光のエネルギが所定の設定値に達していないときは、上記S34に戻り、レーザ電源32によるレーザ出力の制御を繰り返す。また、S35において、レーザ光のエネルギが所定の設定値に達したときは、S36に進み、電源スイッチがオフかどうかを確認する。S36において、電源スイッチがオンのときは、上記S24に戻り、S24以降の処理を繰り返す。また、S36において、電源スイッチがオフに操作されたときは、今回の処理を終了する。
また、上記S33において、各センサ出力の低下率、増加率、色判定の何れかで異常が有った場合には、S37に進み、異常のある箇所を表示器62に表示してメンテナンス時期であることを報知する。その際、表示器62は、異常のある箇所のみを表示するため、作業員は、表示器62に表示された箇所がメンテナンス時期に達したことを確認することができる。
S38では、レーザ電源32によるレーザ出力制御を停止させる。そして、作業員は、レーザ発振器12から出射されるレーザ光のエネルギの低下率が異常値であることが表示器62に表示された場合には、放電管22及びフロントミラー28、リアミラー30を点検し、フロントミラー28、リアミラー30の汚れを除去する。また、作業員は、第2のフォトセンサ56からの検出信号Pbの増加率が異常値であることが表示器62に表示された場合には、放電管22の透過窓24,26の汚れを除去する。また、作業員は、プラズマの色判定結果の異常が表示器62に表示された場合には、レーザ電源32を点検する。
このように、作業員は、表示器62に表示された情報により、メンテナンスを必要としている箇所を確認できると共に、メンテナンス時期に達したことを容易に確認することができるので、メンテナンスを行う作業員が点検する際にレーザ出力の低下率が大きい箇所を直ちに認識することが可能になり、レーザ出力低下の原因を短時間で除去することができる。また、作業員が定期的にメンテナンスを行うのではなく、劣化具合によってメンテナンス時期であることを報知された箇所のメンテナンスのみを行う可能になり、無駄な保守、点検作業を省いてメンテナンスの効率を高めることができる。
従って、メンテナンスが必要な箇所を点検すれば良いので、メンテナンス時間を短縮できるばかりか、メンテナンス作業による停止時間を短縮してレーザ加工機10の稼働率を高めることが可能になる。
図4はレーザ発振器診断装置の変形例を備えたレーザ加工機を示す構成図である。尚、図4において、上記レーザ加工機10と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、レーザ加工機70は、レーザ発振器診断装置18と、透過窓26からの反射光の光強度分布を監視する監視装置72とを有する。尚、本変形例のリアミラー30は、光の一部を透過させる部分反射鏡からなり、透過窓26からの反射光を透過することができる。また、レーザ発振器診断装置18では、上記第2のフィルタ52、第2のフォトセンサ56が削除されている。
監視装置72は、透過窓26からの反射光を集光する集光レンズユニット74と、集光レンズユニット74からの光を画像パターンとして検出するイメージセンサ76と、イメージセンサ76により検出された光強度の画像を表示するモニタ78とから構成されている。
また、ハウジング20の後部下段取付部20aには、透過窓26からの漏れ光を受光する光ファイバ38の受光部40が取り付けられている。そして、ハウジング20の後部上段取付部20bには、光源42が設けられている。
従って、光源42からの光が透過窓26に照射されると、その反射光は、集光レンズユニット74を介してイメージセンサ76に入射する。イメージセンサ76に結像された反射光の画像は、漏れ光の光強度が大きいほど漏れ光の発光領域が拡大された画像パターンとなる。そのため、モニタ78に表示された発光領域の広がり具合から反射光の光強度を推測することが可能になる。そして、透過窓26の汚れ具合の応じて反射光の光強度が増加し、その増加率から透過窓26のメンテナンス時期を推測することが可能になる。
作業員は、モニタ78に表示された発光領域の広がり面積及び広がりパターンから視覚的に透過窓26のメンテナンス時期を確認することができる。
また、イメージセンサ76から出力された画像データを制御手段60に供給することにより、制御回路60において、透過窓26からの反射光の画像パターンの面積を演算して透過窓26の汚れ具合を推定してメンテナンス時期を表示器62に表示して作業員に報知することも可能である。
上記実施例では、光ファイバ38を用いて漏れ光をレーザ発振器診断装置18に伝送する構成を一例として挙げたが、これに限らず、光ファイバ38を使わずに直接レーザ発振器診断装置18をハウジング20に取り付ける構成としても良いのは勿論である。
また、上記実施例では、レーザ発振器12の後部から漏れ光を検出する構成を例示したが、レーザ発振器12の前部から漏れ光を検出する構成とすることも可能である。
本発明になるレーザ発振器診断装置の一実施例を備えたレーザ加工機を示す構成図である。 制御回路60が実行する基準値登録処理を説明するためのフローチャートである。 制御回路60が実行する加工時の制御処理を説明するためのフローチャートである。 レーザ発振器診断装置の変形例を備えたレーザ加工機を示す構成図である。
符号の説明
10,70 レーザ加工機
12 レーザ発振器
16 光学ユニット
18 レーザ発振器診断装置
20 ハウジング
22 放電管
24,26 透過窓
28 フロントミラー
30 リアミラー
32 レーザ電源
38 光ファイバ
40 受光部
42 光源
44 出光部
48 ハウジング
50 第1のフィルタ
52 第2のフィルタ
54 第1のフォトセンサ
56 第2のフォトセンサ
58 カラーセンサ
60 制御回路
62 表示器
64 記憶装置
72 監視装置
74 集光レンズユニット
76 イメージセンサ
78 モニタ

Claims (8)

  1. レーザ光を生成するレーザ発振器からの漏れ光を受光する受光手段と、
    該受光手段を介して得られた光を各波長毎に抽出する複数の抽出手段と、
    該複数の抽出手段により抽出された各波長毎の光強度を個別に検出する複数の光検出手段と、
    該複数の光検出手段により検出された検出結果から各波長毎の変化率を演算する演算手段と、
    該演算手段により得られた各波長毎の変化率に基づいて前記レーザ光の出力低下の原因を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された前記レーザ光の出力低下の原因を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ発振器診断装置。
  2. 前記複数の抽出手段は、
    レーザ光に含まれる紫外線領域の波長を抽出する第1のフィルタと、
    前記光学部品からの反射光の波長を抽出する第2のフィルタと、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のレーザ発振器診断装置。
  3. 前記複数の光検出手段は、
    前記第1のフィルタにより抽出された紫外線の光強度を検出する第1の光検出手段と、
    前記第2のフィルタにより抽出された前記光学部品からの反射光の光強度を検出する第2の光検出手段と、
    前記第2のフィルタを透過した光を検出する第3の光検出手段と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のレーザ発振器診断装置。
  4. 前記第3の光検出手段は、前記レーザ発振器の放電によるプラズマの色を測定するカラーセンサであることを特徴とする請求項3記載のレーザ発振器診断装置。
  5. 前記判定手段は、前記第1の光検出手段により検出された光強度と予め設定された基準値とを比較して光強度の低下率と、前記第2の光検出手段により検出された光強度と予め設定された基準値とを比較して光強度の増加率と、第3の光検出手段により検出された前記レーザ発振器の放電によるプラズマの色とから総合的に前記レーザ光の出力低下の原因を判定することを特徴とする請求項3記載のレーザ発振器診断装置。
  6. 前記判定手段は、前記光強度の低下率に基づいてメンテナンス時期に達したか否かを判定することを特徴とする請求項5記載のレーザ発振器診断装置。
  7. 前記報知手段は、前記判定手段の判定結果により前記レーザ発振器のどの箇所がメンテナンス時期に達したかを報知することを特徴とする請求項6記載のレーザ発振器診断装置。
  8. レーザ発振器により生成されたレーザ光をワークに照射するレーザ加工機において、
    前記レーザ発振器からの漏れ光を受光する受光手段と、
    該受光手段を介して得られた光を各波長毎に抽出する複数の抽出手段と、
    該複数の抽出手段により抽出された各波長毎の光強度を個別に検出する複数の光検出手段と、
    該複数の光検出手段により検出された検出結果から各波長毎の変化率を演算する演算手段と、
    該演算手段により得られた各波長毎の変化率に基づいて前記レーザ光の出力低下の原因を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された前記レーザ光の出力低下の原因を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ加工機。
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