JP2012206161A - レーザ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御回路は、レーザ出力確認信号の入力に基づき、レーザ出力測定部にてレーザ光の出力を測定させ、その測定結果に基づくレーザ出力情報(レーザ出力値P及び割合R)を現在の時刻に関する日付データtdと対応付けて複合出力データとして取得する。そして、制御回路は、測定時期の異なる2つの複合出力データをコンソール4の同一画面上に表示させる。
【選択図】図2
Description
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のレーザ加工装置において、前記制御手段にて取得された測定時期の異なる少なくとも2つの前記複合出力データから得られる関数に基づき、前記レーザ光の出力値が予め設定されたレーザ出力の最低閾値に達する予測時期を算出する算出手段を備え、前記表示手段は、前記予測時期に基づく寿命情報を表示することを特徴とする。
この発明では、レーザ発振器の劣化度合いの判断をユーザにてより的確に行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレーザ加工装置において、前記閾値設定手段は、ユーザによる入力値が予め設定された所定範囲から外れた値の場合に、その入力値への変更を受け付けないように動作することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、前記表示手段は、前記制御手段にて取得された測定時期の異なる少なくとも2つの前記複合出力データをグラフ表示することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させ、前記記憶手段には、出荷段階で測定された前記複合出力データが予め記憶されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、ユーザの操作に基づいて前記レーザ出力確認信号を前記制御手段に出力する操作手段を備えていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させるものであり、電源投入時に現在の時刻データを取得し、その現在の時刻データと前記記憶手段に記憶された最新の前記複合出力データとに基づき、その最新の複合出力データが所定期間以上前のデータである場合に前記レーザ出力確認信号を前記制御手段に出力する確認信号出力手段を備えていることを特徴とする。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のレーザ加工装置1は、レーザ光Lを出射可能な加工装置本体2と、レーザ加工装置1を統括的に制御するコントローラ3と、コントローラ3を通じたレーザ加工装置1の操作及び種々の表示を行うコンソール4とを備えている。尚、コントローラ3は、加工装置本体2とコンソール4とにそれぞれ図示しないケーブルにて電気的に接続されている。このレーザ加工装置1は、順次搬送されるワークWに対して加工装置本体2からレーザ光Lを出射して加工を行うものである。
上記のレーザ加工装置1には、レーザ発振器11の性能確認(劣化度合い確認)を行うためのパワー確認モードが搭載されている。コンソール4には、表示画面4aに表示されたパワー確認ボタンBが表示されており、そのパワー確認ボタンBのタッチ操作に基づき、コンソール4はレーザ出力確認信号Sを制御回路20に出力する。
(1)制御回路20は、レーザ出力確認信号Sの入力に基づき、レーザ出力測定部12にてレーザ光Lの出力を測定させ、その測定結果に基づくレーザ出力情報(レーザ出力値P及び割合R)を現在の時刻に関する日付データtdと対応付けて複合出力データとして取得する。そして、制御回路20は、測定時期の異なる2つの複合出力データをコンソール4の同一画面上に表示させる。このため、コンソール4に表示された測定時期の異なる2つの複合出力データから、レーザ発振器11の劣化度合いの確認を容易に行うことが可能となる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態は、複合出力データをグラフ表示する点で上記第1実施形態とは異なる。従って、以下には、上記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。尚、本実施形態では、メモリ21に記憶させる複合出力データの上限数は7つ以上の値に設定されている。
図3にグラフ表示の一例を示す。この表示例では、横軸を日付、縦軸をレーザ出力値として、メモリ21に記憶された測定時期の異なる複数の複合出力データ(日付データt1〜t7及びレーザ出力値P)全てをそれぞれグラフに点で示し、折れ線グラフとして表示している。また、予め設定された最低閾値Psをボーダーラインとしてグラフとともに表示している。
(7)コンソール4には、測定時期の異なる複数の複合出力データがグラフ表示される。これにより、複合出力データが直感的に分かりやすいかたちで表示されるため、レーザ発振器11の劣化度合いの確認をより容易に行うことが可能となる。
・上記第1実施形態において、最初に取得した複合出力データを上書き更新されない固定データとしてメモリ21に記憶させてもよい。また、ユーザの操作に基づき、任意の複合出力データを上書き更新されない固定データに設定可能に構成してもよい。
・上記各実施形態において、制御回路20は、測定時期の異なる少なくとも2つの複合出力データ(日付データtd及びレーザ出力値P)から得られる関数に基づき、レーザ出力値Pが最低閾値Psに達する予測時期を算出し、その予測時期に基づく寿命情報をコンソール4にて表示してもよい。例えば、パワー確認モードにおいて複合出力データのグラフとともに寿命情報を表示する一例を図4に示す。図4に示す例では、制御回路20は、複合出力データ(日付データt1及びt2及びレーザ出力値P)とから得られる1次関数に基づき、レーザ出力値Pが最低閾値Psに達する予測時期Xを算出し、その予測時期X(交換時期)を寿命情報としてグラフに点で示している。これによれば、パワー確認モードにおいてコンソール4に表示されるレーザ出力に関する情報がより詳細なものとなるため、レーザ発振器11の劣化度合いの判断をユーザにてより的確に行うことが可能となる。
(イ) 請求項1〜13のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記レーザ出力情報は、予め設定されたレーザ出力の最高出力値に対する前記レーザ光の出力値の割合を含むことを特徴とするレーザ加工装置。
(ロ) 請求項1〜8、10〜13及び上記の付記(ロ)のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させ、
前記記憶手段に記憶された前記複合出力データの個数が予め設定された上限数を超える場合には、測定時期が最新の前記複合出力データを、最も古い前記複合出力データに上書き処理することを特徴とするレーザ加工装置。
Claims (14)
- レーザ光を出射するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器から出射されるレーザ光の方向を変更するための走査手段と、
前記走査手段からのレーザ光を収束して被加工対象物上に照射するための収束レンズと
を備え、予め設定されるレーザ加工情報に基づいて、前記走査手段によりレーザ光の方向を変更し、前記被加工対象物上に照射されたレーザスポットを走査することで、前記被加工対象物に対する加工を行うレーザ加工装置であって、
前記レーザ発振器から出射されたレーザ光の出力を測定するレーザ測定手段と、
レーザ出力確認信号の入力に基づき、前記レーザ測定手段にてレーザ光の出力を測定させ、その測定結果に基づくレーザ出力情報を現在の時刻に関する時刻データと対応付けて複合出力データとして取得する制御手段と、
前記制御手段にて取得された測定時期の異なる少なくとも2つの前記複合出力データと予め設定されたレーザ出力の最低閾値とを同一画面上に表示する表示手段と
を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1に記載のレーザ加工装置において、
前記レーザ出力情報は、予め設定されたレーザ出力の最低閾値に対する前記レーザ光の出力値の割合を含むことを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1又は2に記載のレーザ加工装置において、
前記制御手段にて取得された測定時期の異なる少なくとも2つの前記複合出力データから得られる関数に基づき、前記レーザ光の出力値が予め設定されたレーザ出力の最低閾値に達する予測時期を算出する算出手段を備え、
前記表示手段は、前記予測時期に基づく寿命情報を表示することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項3に記載のレーザ加工装置において、
前記寿命情報は、現在の時刻から前記予測時期に達するまでの残り時間を含むことを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
ユーザの操作に基づき前記最低閾値を変更する閾値設定手段を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項5に記載のレーザ加工装置において、
前記閾値設定手段は、ユーザによる入力値が予め設定された所定範囲から外れた値の場合に、その入力値への変更を受け付けないように動作することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記表示手段は、前記制御手段にて取得された測定時期の異なる少なくとも2つの前記複合出力データをグラフ表示することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させ、
前記記憶手段には、出荷段階で測定された前記複合出力データが予め記憶されていることを特徴とすることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させ、
前記記憶手段に記憶された前記複合出力データの個数が2つを超える場合には、測定時期が最新の前記複合出力データを、前記記憶手段に記憶されている前記複合出力データの1つに上書き処理することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項9に記載のレーザ加工装置において、
前記記憶手段には、出荷段階で測定された前記複合出力データが予め記憶されており、
前記制御手段にて上書き処理される前記複合出力データは、出荷段階での前記複合出力データ以外のデータであり、
前記表示手段は、前記記憶手段に記憶された測定時期が最新の前記複合出力データと、出荷段階での前記複合出力データとを表示することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
ユーザの操作に基づいて前記レーザ出力確認信号を前記制御手段に出力する操作手段を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させるものであり、
電源投入時に現在の時刻データを取得し、その現在の時刻データと前記記憶手段に記憶された最新の前記複合出力データとに基づき、その最新の複合出力データが所定期間以上前のデータである場合に前記レーザ出力確認信号を前記制御手段に出力する確認信号出力手段を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
前記制御手段は、前記レーザ出力確認信号の入力に基づき取得した前記複合出力データを記憶手段に記憶させるものであり、
前記記憶手段に記憶された最新の前記複合出力データとその複合出力データよりも古い1つの前記複合出力データとから得られる1次関数の傾きが所定量以上の場合に異常判定を行う異常判定手段を備え、
前記制御手段は、前記異常判定手段による異常判定に基づき、前記最新の前記複合出力データを前記記憶手段から削除するとともに、前記複合出力データを再取得することを特徴とするレーザ加工装置。 - 請求項13に記載のレーザ加工装置において、
前記異常判定手段による異常判定に基づいてレーザ出力異常を報知するレーザ異常報知手段を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。
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