JP2005298902A - 硬質焼結体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
超硬合金の硬さ,耐熱性,耐食性,耐酸化性などを大幅に改善し、耐摩耗用工具,耐食性部品や高温用部材などに最適な複合化合物相を含有する硬質焼結体の提供を目的とする。
【解決手段】
鉄族元素と周期律表6a族元素とケイ素とホウ素とからなる板状を呈する複合化合物相:10〜60体積%と、鉄族元素を主成分とする金属結合相:0〜5体積%と、残部が炭化タングステンおよび/または周期律表4a,5a,6a族元素の炭化物,窒化物,炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中の少なくとも1種からなる立方晶化合物と不可避不純物とからなる硬質焼結体は、硬さ,耐熱性,耐食性,耐酸化性に優れるため、耐摩耗用工具,耐食性部品や高温用部材などに使用できる。

Description

本発明は、耐摩耗用工具,耐食性部品や高温用部材などに最適な硬質焼結材料に関し、具体的には、超硬合金の金属結合相を硬質な板状の複合化合物(ケイホウ化物)とすることによって、硬さ,強度,耐摩耗性,耐熱性,耐酸化性,耐食性などを向上させた硬質焼結体に関するものである。
一般に、炭化タングステンと鉄族元素の金属結合相を主成分とする超硬合金は、硬さ,耐摩耗性や強度,靱性などに優れていることから切削工具や耐摩耗部品として広く使用されている。鉄族元素からなる金属結合相は、主に強度や靱性を付加するものの、硬さ,耐熱性,耐食性,耐酸化性などの低下原因となっている。そこで、金属結合相中にCr,Mo,W,Si,Bなどを固溶させることによって、耐熱性,耐食性などを改善している。
金属結合相の固溶強化に関する従来技術として、金属結合相中にW,V,Ti,Ta,Nb,Zr,Hfの高融点金属を、さらには0.05〜2重量%のBおよび/または0.1〜9重量%のSiを含有させた固溶強化硬質合金がある(例えば、特許文献1参照。)。また、金属結合相中に0.5〜10%のCr,Mo,Wを、さらには0.1〜5%のB,Al,Si,Mg,Caを固溶させた温、熱間鍛造用超硬合金がある(例えば、特許文献2参照。)。さらには、10〜20重量%のNi結合相に対して、金属の硼化物を0.2〜5.0重量%と、Crの炭化物を50〜150重量%の範囲で含有させた超硬合金がある(例えば、特許文献3参照。)。
これらの超硬合金は、金属結合相中にCr,WやB,Siなどを固溶させることにより、合金の硬さ,耐摩耗性,耐熱性,耐食性などの改善を狙ったものであるが、その改善効果は不十分であると共に、複合炭化物,複合ケイ化物,複合ホウ化物などの脆弱な化合物を形成して強度や靱性が極端に低下するという問題がある。
一方、金属結合相の成分組成に関して、一般式:NiaSibBcXdあるいはNia’SibBcXd(ただし、X:Fe,Mn,Cr,Ti,Zr,Al,V,Mo,Nbの1又は2種以上、原子%で79≦a≦89,5≦b≦14,6≦c≦15,0.5≦d≦5,74≦a’≦87.5)である組成を有し、非晶質相と結晶質相の混相からなる高強度ニッケル基合金がある(例えば、特許文献4参照。)。また、ニッケル39.0−69.4原子%、クロム11.8−33.9原子%、ホウ素7.6−27.4原子%及びケイ素7.6−17.5原子%からなるニッケル―クロム―ホウ素―ケイ素合金を急速冷却した後に熱処理して得られる微結晶ホウ化物を含むニッケル―クロム―ケイ素合金がある(例えば、特許文献5参照。)。
これらのNi基合金は、非晶質合金用に組成限定されたものであり、超硬合金における炭化タングステンの様な硬質粒子を多量に含有しないために、硬さ,耐摩耗性性や強度に劣り、さらに通常の粉末冶金法では製造できず、溶湯の急冷法を用いなければならないという問題がある。
特開昭57−203745号公報 特開昭60−255952号公報 特開2001−294969号公報 特開平05−070903号公報 特開2001−181764号公報
本発明は、上述のような問題点を解決したもので、具体的には、超硬合金に6a族元素(Cr,Mo,W)とSiとBとを同時かつ多量に添加し、鉄族元素の金属結合相を板状結晶からなる硬質な複合化合物に変えることによって、硬さ,耐熱性,耐食性,耐酸化性などを大幅に改善した硬質焼結体の提供を目的とする。
本発明者は、長年に亘り、超硬合金の金属結合相の硬質化,耐熱化,非金属結晶化などについて検討していた所、周期律表6a族元素とSiとBを同時かつ多量に添加した場合にのみ、鉄族元素を主成分とする新規な複合化合物相が生成すること、生成した複合化合物相は板状を呈するために焼結体の硬さと靱性が同時に向上すること、さらに耐熱性,耐食性,耐酸化性なども改善されるという知見を得て、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の硬質焼結体は、鉄族元素と周期律表6a族元素とケイ素とホウ素とからなる板状を呈する複合化合物相:10〜60体積%と、鉄族元素を主成分とする金属結合相:0〜5体積%と、残部が炭化タングステンおよび/または周期律表4a,5a,6a族元素の炭化物,窒化物,炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中の少なくとも1種からなる立方晶化合物と不可避不純物とからなるものである。
本発明における複合化合物相は、鉄族元素と周期律表6a族元素とケイ素とホウ素とからなるもので、具体的には、原子割合を示す一般式:A(Xa,Sib,Bc)dにおいて、0.05≦a≦0.15,0.1≦b≦0.3,0.1≦c≦0.3,0.8≦d≦1.2をほぼ満足するものである。ただし、Aは鉄族元素(Fe,Co,Ni)の中の1種以上、XはCr,Mo,Wの中の1種以上を表し、a+b+c=1.0とする。硬質焼結体中での複合化合物相の含有量は、10体積%未満では鉄族元素の量が少ないために焼結が困難になると共に、強度,靱性が低く、逆に60体積%を超えて大きくなると相対的に立方晶化合物および/または炭化タングステンからなる硬質相の量が減少して硬さが低下するために、10〜60体積%と定めた。
本発明における複合化合物相は、その50体積%以上が厚み:0.2〜2μm、長さ:1〜10μm、アスペクト比(長さ/厚み):3.0〜50でなる板状結晶から構成されると、得られる硬質焼結体の靱性が顕著に向上するので好ましい。また、複合化合物相が、鉄族元素の中のNiと、周期律表6a族元素の中のCrとを含み、かつ、その成分がNi:60〜85重量%、Cr:5〜20重量%、Si:5〜15重量%、B:2〜10重量%の範囲にあると、板状化が顕著であり、複合化合物相以外の脆弱相を生じ難いので好ましい。この組成範囲の中でも、CrとSiとBとの合計量が25〜35重量%であると、さらに好ましい。
ここで、本発明の複合化合物相は焼結過程で生成する新規な化合物であり、鉄族元素のケイ化物や複合ケイ化物(例えば、Ni3Si,Ni2Si,NiWSiなど)、ホウ化物や複合ホウ化物(例えば、Ni3B,Ni2B,NiW22など)、複合炭化物(例えば、Ni24Cなど)とは異なる。構成原子の割合とX線回折パターンから推定すると、本発明の複合化合物相は、NiSiとNiBとNi3(Cr,Mo,W,Ti)との固溶体と推察される。
本発明の硬質焼結体における立方晶化合物は、具体的には、VC,NbC,TaC,ZrN,(W,Ti)C,(W,Ti,Ta)C,(W,Ti,Mo)C,(W,Ti,Nb)(C,N)などを挙げることができる。これらの中でも、WとTiとを主成分する(W,Ti)Cは、複合化合物相の板状化を促進し、かつ均一な板状結晶を形成して硬さと靱性を顕著に改善するので、焼結体中に(W,Ti)Cが5体積%以上含有されると好ましい。これは、少量のTiが複合化合物相の中に取り込まれ、板状結晶の核発生を促進するためと推定される。
本発明の硬質焼結体に含まれる鉄族元素は、その殆どがケイ素およびホウ素と反応して複合化合物相を形成しているが、焼結体組成によっては、W,Cr,Mo,Si,Bなどを30重量%以下固溶した金属結合相として残留する場合がある。しかし、硬さ,耐熱性,耐食性,耐酸化性などの低下を招くので、鉄族元素を主成分とする金属結合相は5体積%以下が好ましい。
本発明の硬質焼結体は、従来の超硬合金と同様に、ケイ素,ホウ素の化合物を添加した粉末を混合,加圧成形,焼結することによって製造できる。
本発明の硬質焼結体は、添加された周期律表6a族元素,ケイ素およびホウ素が超硬合金の金属結合相成分である鉄族元素と反応して複合化合物相を形成する作用をし、形成された板状結晶でなる複合化合物相が焼結体の硬さ,強度,靱性,耐熱性,耐食性,耐酸化性などを向上させる作用をしているものである。
本発明の硬質焼結体は、金属結合相あるいはそのケイ化物あるいはホウ化物を含有した超硬合金に比べて、硬さ,強度.靱性,耐食性,耐酸化性に優れるという効果を有する。
本発明の硬質焼結体の実施例における本発明品1の断面組織を図1に示す。切断面を1000#のダイヤモンド砥石で湿式研削加工し、粒径1μmのダイヤモンドペ−ストでラップ加工し、村上氏試薬で腐食した後、光学顕微鏡で組織を観察したものである。図1の組織は、WCと(W,Ti)Cとからなるマトリックス中に板状の複合化合物相が分散しているものである。
市販されている平均粒子径1.5μmのWC,平均粒子径1.2μmの(W,Ti)C(重量比でWC/TiC=70/30),平均粒子径1.0μmのTaC,平均粒子径1.2μmのTiC,平均粒子径1.4μmのNi,平均粒子径1.0μmのCo,平均粒子径1.2μmのFe,平均粒子径2.2μmのCr32,平均粒子径1.0μmのMo,平均粒子径0.5μmのW,−325#のSi,平均粒子径0.3μmのB(電解ボロン,純度92%)の各粉末を用いて、表1に示す配合組成に秤量し、ステンレス製ポットにアセトン溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、72時間の混合・粉砕を行った後、加熱・乾燥しながら2重量%のパラフィンワックスを添加して混合粉末を得た。
これらの粉末を金型に充填し、196MPaの圧力でもって5.5×9.5×29mmの圧粉成形体を作製し、アルミナとカーボン繊維からなるシート上に設置して真空焼結炉に挿入し、雰囲気圧力:20Paの真空中で表1に併記した温度でもって1時間加熱保持して、本発明品1〜11および比較品1〜9の焼結体を得た。
こうして得た各焼結体を#230のダイヤモンド砥石で湿式研削加工して4.0×8.0×25.0mmの試験片を作製し、JIS法による抗折力を測定した。そして、試験片の1面を1μmのダイヤモンドペーストでラップ加工した試料について、ビッカース圧子を用いた荷重:196Nでの硬さと破壊靱性値(IM法によるK1c)を測定した。これらの結果を表2に示す。
次に、ラップ加工した試験片について、X線回折を行って主要な構成成分を同定した。そして、村上氏試薬(10重量%水酸化カリウム+10重量%フェリシアン化カリウム+残部水)で軽くエッチングした後、電界放射型分析電子顕微鏡を用いて組織写真を撮り、画像処理装置によって構成成分の含有量を求めた。その結果を表3に示す。尚、表中では複合化合物相をCCPと略記した。
また、組織写真の画像処理により、板状の複合化合物相の厚み,長さ,アスペクト比と他の構成成分の平均粒子径を求めた。その結果を表4に示す。
表2〜4の結果から、比較品が従来の超硬成分である金属結合相あるいは複合ケイ化物,複合ホウ化物,複合炭化物を生じているのに対して、本発明品はいずれも板状結晶からなる複合化合物相(ケイホウ化物)を多量に含有している。そのため、ほぼ同一組成の焼結体で比較すると、強度,硬さ,靱性のいずれもが同等以上の値となっている。
本発明の硬質焼結体の一実施例の断面組織写真

Claims (3)

  1. 鉄族元素と周期律表6a族元素とケイ素とホウ素とからなる板状を呈する複合化合物相:10〜60体積%と、鉄族元素を主成分とする金属結合相:0〜5体積%と、残部が炭化タングステンおよび/または周期律表4a,5a,6a族元素の炭化物,窒化物,炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中の少なくとも1種からなる立方晶化合物と不可避不純物とからなる硬質焼結体。
  2. 上記複合化合物相の50体積%以上は、厚みが0.2〜2μm、長さが1〜10μm、アスペクト比(長さ/厚み)が3.0〜50の板状結晶からなる請求項1に記載の硬質焼結体。
  3. 上記複合化合物相は、60〜85重量%のNiと、5〜20重量%のCrと、5〜15重量%のSiと、2〜10重量%のBとからなる請求項1または2に記載の硬質焼結体。
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