JP2005298233A - 光学ガラス素子の成形装置及び成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下一対の型とスリーブとが噛み込んでも簡単に解除して成形を可能とする。
【解決手段】成形装置は、光学ガラス素材4を上下一対の型1,3の押圧によって成形する。上下一対の型1,3が嵌合されるスリーブ2と、上下一対の型1,3の嵌合の際にスリーブ2に振動を与える振動印加手段5Aとを有する。
【選択図】図1
【解決手段】成形装置は、光学ガラス素材4を上下一対の型1,3の押圧によって成形する。上下一対の型1,3が嵌合されるスリーブ2と、上下一対の型1,3の嵌合の際にスリーブ2に振動を与える振動印加手段5Aとを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、上下一対の型によって光学ガラス素子を高精度に押圧成形する成形装置及び成形方法に関する。
近年、光学ガラス素子としてのレンズ自体の高性能化やコストダウン化のため、レンズ系の枚数削減要求を満たすべく、非球面レンズの必要性が高まっている。
ガラスレンズの製造には、光学ガラス素材を球面研磨により仕上げる成形手段が用いられてきたが、非球面レンズを研磨により成形することが非常に難しいことから、加熱炉で加熱した光学ガラス素材を上下で対向する一対の型の間に搬送して押圧成形することがなされている。
図3は、このような押圧成形を行うため、特許文献1に開示された従来の成形装置を示す。この成形装置では、下型104の成形面上に光学ガラス素材119を載置し、下型104及び上型103をスリーブ105に挿入して組み合わせた成形ブロックをマウント106に載置する。そして、エアシリンダ117を作動させることにより昇降ロッド116を上昇させ、上型103の底面を上型押圧部材102に当て付ける。
上型押圧部材102の下面には、半球状の突起が形成されているため、上型103の底面が点接触する。その後、所定の荷重を負荷させながらヒータ108によって、上下型103、104とスリーブ105とを加熱して、光学ガラス素材119を軟化させ、上下型103、104の成形面を転写させる。そして、徐冷して所望の光学ガラス素子を成形する。この場合、光学ガラス素子を押圧する成形圧はロードセル115によって制御されている。また、ガイド114により、下型押圧部材107は垂直に上昇するようになっている。なお、カバー109と、底板111と、上固定板110とによって成形室が形成されるが、この成形室は、温度が逃げないように密封性が高められている。
特開平8−133765号公報
図3に示す従来装置において、上下の型103,104の偏心がスリーブ105と型の嵌め合いによる規制によって確保されるが、より厳しい偏心を要求された場合には、嵌合部分が噛み合って正常に動作できなくなる問題を有している。この場合、外力等によって無理に動かそうとすると、さらに噛み合い力が大きくなり、最悪の場合は、型103,104若しくはスリーブ105が破損する問題も有している。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、上下一対の型とスリーブとの噛み合いを簡単な手段により解除して押圧可能とし、これにより、偏心条件の厳しい光学ガラス素子の成形を行うことが可能な成形装置及び成形方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の光学ガラス素子の成形装置は、光学ガラス素材を上下一対の型の押圧によって成形する成形装置において、上下一対の型が嵌合されるスリーブと、上下一対の型の嵌合の際にスリーブに振動を与える振動印加手段とを有することを特徴とする。
請求項1記載の発明では、スリーブ内に上下一対の型を勘合させる際に、振動印加手段がスリーブに振動を与えるため、上下一対の型とスリーブが噛み合っていても、噛み合いが解除される。このため、上下一つの型による押圧成形を行うことができる。
請求項2記載の発明の光学ガラス素子の成形方法は、上下一対の型の間に光学ガラス素材を挿入し、上下一対の型をスリーブに嵌合させた状態での押圧によって光学ガラス素子を成形する成形方法において、上下一対の型をスリーブに嵌合する際に、スリーブに振動を印加することを特徴とする。
請求項2記載の発明では、上下一対の型をスリーブに嵌合する際に、スリーブに振動を印加するため、上下一対の型とスリーブとの噛み合いを簡単に解除することができ、上下一つの型による押圧成形を行うことができる。
本発明によれば、スリーブと型の嵌合の際に、スリーブを振動させることにより噛み合うことがなくなるため、スリーブと型の嵌め合いが小さくてもスムーズに嵌合させることが可能となる。このため、精度の高い光学ガラス素子を成形することができる。
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の部材には、同一の符号を付して対応させてある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における成形装置の断面図を示す。
図1は、本発明の実施の形態1における成形装置の断面図を示す。
上下一対となる上型1と下型3とが対向して配置されており、型1,3の対向面には光学ガラス素材4に転写される成形面が形成されている。成形に先立って、上型1はスリーブ2内に挿入されて嵌合されることにより、スリーブ2が嵌合状態で固定されている。
上型1は昇降ロッド7によりエアシリンダ8に接続されることにより上下可能となっている。エアシリンダ8は、成形室6の上面に固定されており、成形室6内部にはヒーター9が配置されることにより、その内部の構造物の加熱が可能となっている。
下型3には、光学ガラス素材4が載置されており、降下する上型1と下型3とにより光学ガラス素材4を上下から押圧して成形する。さらに、スリーブ2の上部には、スリーブ2に微振動を印加する振動印加手段としての超音波振動子5Aが取り付けられている。
次に、この成形装置を用いた光学ガラス素子の成形を説明する。
成形前においては、上型1がスリーブ2内に嵌合されることにより、スリーブ2が上型1に取り付けられている。まず、下型3の成形面に光学ガラス素材4が供給されて載置される。その後、エアシリンダ8が作動して昇降ロッド7が下降する。これにより、上型1及びスリーブ2が下降する。
この下降の際には、超音波振動子5Aを作動させてスリーブ2を微弱に振動させておく。下降が進行してスリーブ2の先端が下型3の外周に嵌合する。このときに、結合部の傾きなどで噛み合ったとしても、超音波振動子5Aによってスリーブ2が振動しているため、噛み合いが簡単に解除され、下型3とスリーブ2とを嵌合させることが可能となる。
上型1及びスリーブ2が所定位置まで下降した時点で超音波振動子5Aの動作を停止し、ヒーター9により加熱し、上下型1、3により押圧しながら型1,3の成形面を光学ガラス素材4に転写し、その後、徐冷を行って所望の光学ガラス素子を成形する。
このような実施の形態では、下型3への嵌合の際に、スリーブ2を超音波振動させるため、下型3とスリーブ2とが噛み合っていても、簡単にその解除を行うことができ、これらの嵌合を円滑に行うことができる。このため、スリーブ2と下型3の嵌め合いが小さくてもスムーズに嵌合させることができ、精度の高い光学ガラス素子を成形することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2の成形装置を示す。
図2は、本発明の実施の形態2の成形装置を示す。
この実施の形態においては、スリーブ2の上部に振動印加手段としてのエアシリンダ5Bが配置されている。エアシリンダ5Bを動作させると、その先端部がスリーブ2の上端部を叩くため、微弱な振動をスリーブ2に印可することが可能となっている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
この実施の形態による光学ガラス素子の成形においては、上型1をスリーブ2に嵌合させることにより、スリーブ2を上型1に取り付けておく。まず、下型3の成形面に光学ガラス素材4が供給される。
その後、エアシリンダ8を動作させて昇降ロッド7を下降させ、上型1とスリーブ2とを下降させる。このとき振動印加手段としてのエアシリンダ5Bも、そのロッドを上下動させる。これにより、スリーブ2を叩いて振動させておく。
下降が進行してスリーブ2の先端が下型3の外周に嵌合する。このときに結合部の傾きなどで噛み合っていても、エアシリンダ5Bによってスリーブ2を振動させているため、噛み合いが簡単に解除され、下型3とスリーブ2とを嵌合させることが可能となる。
上型1及びスリーブ2が所定位置まで下降した時点でエアシリンダ5Bのロッドの上下動を停止し、ヒーター9により加熱し、上下型1、3により押圧しながら型の成形面を光学ガラス素材4に転写し、その後、徐冷を行って所望の光学ガラス素子を成形する。
なお、以上の実施の形態では、予め上型1にスリーブ2を嵌合させているが、予め下型3をスリーブ2に嵌合させて取り付けておき、この状態で上型1をスリーブ2に嵌合させても良い。
1 上型
2 スリーブ
3 下型
4 光学ガラス素材
5A 超音波振動子
5B エアシリンダ
2 スリーブ
3 下型
4 光学ガラス素材
5A 超音波振動子
5B エアシリンダ
Claims (2)
- 光学ガラス素材を上下一対の型の押圧によって成形する成形装置において、
上下一対の型が嵌合されるスリーブと、上下一対の型の嵌合の際にスリーブに振動を与える振動印加手段とを有することを特徴とする光学ガラス素子の成形装置。 - 上下一対の型の間に光学ガラス素材を挿入し、上下一対の型をスリーブに嵌合させた状態での押圧によって光学ガラス素子を成形する成形方法において、
上下一対の型をスリーブに嵌合する際に、スリーブに振動を印加することを特徴とする光学ガラス素子の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004112804A JP2005298233A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 光学ガラス素子の成形装置及び成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004112804A JP2005298233A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 光学ガラス素子の成形装置及び成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005298233A true JP2005298233A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35330239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004112804A Withdrawn JP2005298233A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 光学ガラス素子の成形装置及び成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005298233A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102173563A (zh) * | 2011-01-19 | 2011-09-07 | 湖南大学 | 超声波振动辅助精密模压成形的方法 |
-
2004
- 2004-04-07 JP JP2004112804A patent/JP2005298233A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102173563A (zh) * | 2011-01-19 | 2011-09-07 | 湖南大学 | 超声波振动辅助精密模压成形的方法 |
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