JP2005298073A - エレベータの昇降案内装置 - Google Patents

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東 弘 晃 伊
Akihira Morishita
下 明 平 森
Yousuke Tonami
並 洋 介 渡
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Abstract

【課題】 磁石ユニットの構造および形状を簡単なものとしつつ小型化を図ることができるとともに、制御軸数を減少させて制御回路を簡略化した非接触のエレベータ昇降案内装置を提供する。
【解決手段】 ガイドレール12Lに対して接離する方向(X軸方向)の位置制御は電磁石のコイル26に通電する励磁電流の制御によって積極的に行うが、ガイドレール12Lに対して横方向(Y軸方向)の位置制御は積極的に行わず、電磁石の磁極がガイドレール12Lに対して横方向にずれたときに生じる磁力線の傾きに起因する復元力(ならい力)を用いる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、エレベータ昇降路のガイドレールに接触することなく乗りかごの昇降を案内する装置に関し、より詳しくは、案内装置の構造およびその制御を簡単なものとしつつ、安定した非接触案内を可能とする技術に関する。
エレベータの乗りかごは、巻上機から垂下するメインロープによって吊り下げられた状態で昇降するため、乗りかごに乗っている乗客の前後左右の位置のアンバランスや移動によって揺動するが、昇降路内に設けられた左右一対のガイドレールによって案内することによりその揺動を抑えることができる。
ところで、左右一対のガイドレールによって乗りかごの昇降を案内するために、乗りかご側にはガイドレールの表面上を転動する車輪とばねを組み合わせたローラガイド、あるいはガイドレールの表面を摺動するガイドシューが設けられているが、車輪の転動音やガイドシューの摺動音ばかりでなく、ガイドレールの撓みや継ぎ目に起因した振動が乗りかごに伝わるため、乗りかご内の乗客の快適性を損なう原因の一つとなっている。
そこで、乗りかご側に電磁石を搭載して鉄製のガイドレールに吸引力を作用させることにより、ガイドレールに接触することなく乗りかごの昇降を案内する昇降案内装置が種々提案されている(例えば、下記特許文献1を参照)。
このような昇降案内装置の構造について概説すると、図11に示した案内装置1は、断面形状略E字形の鉄心2がガイドレール3を前後左右に囲んでおり、ガイドレール3の各側面と鉄心2の各突出部とが隙間を開けて互いに対向している。
また、鉄心2の中央部には一対のコイル4a、4bがそれぞれ巻装されており、これらのコイルに電流を流すことにより、鉄心2の各突出部を磁極としてガイドレール3との間に吸引力を発生させることができる。
このとき、ガイドレール3の各側面と鉄心2の各突出部との間の隙間の大きさに応じて各コイル4a、4bに流す電流を別個に制御することにより、前後方向および左右方向の吸引力を個別に制御できるため、ガイドレール3に接触しないように乗りかごの昇降を案内することができる。
一方、図11に示した昇降案内装置における制御性の低下および消費電力の増大等の問題を解決するための手段として、図12に示した案内装置が提案されている(下記特許文献2を参照)。
この昇降案内装置5は、中央鉄心6、永久磁石7a,7b、電磁石8a,8bを組み合わせたことにより、乗りかごが定常位置にあって案内力が不要なときには電磁石の励磁電流を零にしても線形な制御系を構成できるばかりでなく、ガイドレール9との間の隙間を大きくとることができ、さらには隙間の大きさと案内力の大きさとの間の比例定数(剛性)を小さくすることができる。
特開平7−187552号公報 特開2001−19286号公報
しかしながら、上述した従来のエレベータの昇降案内装置は以下のような問題を有していた。
すなわち、磁気吸引力を用いて乗りかごの昇降を案内する従来の装置においては、一般的に、ガイドレールを3方向から囲むように磁極を配置している。
これにより、左右一対のガイドレールを結ぶ方向(左右方向)およびそれに直交する方向(前後方向〉の2軸について制御力を発生させ、ガイドレールに対して乗りかごを支持する構成となるため、磁石ユニットが大きくなり形状も複雑なものとならざるを得ない。
また、各磁石ユニット毎に2軸の制御を行うと、乗りかごの四隅に磁石ユニットを配置したときには最大で8軸の制御を行う必要があり、制御回路が複雑化してその安定化を図ることが困難となる場合がある。
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、磁石ユニットの構造および形状を簡単なものとしつつ小型化を図ることができるとともに、制御軸数を減少させて制御回路を簡略化した非接触のエレベータ昇降案内装置を提供することにある。
上記の課題を解決する本発明は、
エレベータの昇降路内で上下方向に延びるガイドレールに接触することなく乗りかごの昇降を案内する装置であって、
前記ガイドレールに対し前後左右いずれか一方の方向にのみ吸引力を作用させる、前記乗りかごに搭載された磁石ユニットを備え、
前記磁石ユニットは、
前記ガイドレールに空隙を介して対向する磁極を具備した電磁石と、前記空隙において前記電磁石と磁気回路を共有するように配設された永久磁石と、を有するとともに、
その磁路断面積が前記空隙に向かって減少するように形成され、
かつ前記磁極のうち前記空隙に臨む面の前後左右いずれか他方の方向における幅が、前記ガイドレールのうち前記空隙に臨む面の前後左右いずれか他方の方向における幅と略同一に形成されていることを特徴としている。
すなわち、本発明によるエレベータの昇降案内装置は、ガイドレールに対して接離する方向(例えば昇降路内における左右方向)の位置制御は電磁石コイルに通電する励磁電流の制御によって積極的に行うが、ガイドレールに対して横方向(例えば昇降路内における前後方向)の位置制御は積極的に行わず、磁極がガイドレールに対して横方向にずれたときに生じる磁力線の傾きに起因する復元力(ならい力)を用いる。
そのため、磁路断面積が空隙に向かって減少するようにして空隙における磁束密度を高めるとともに、空隙を介して対向する磁極とガイドレールの左右方向の幅を等しくすることによって復元力(ならい力)を高める。
したがって、本発明によれば、磁石ユニットの構造および形状を簡単なものとしつつ小型化を図ることができるとともに、制御軸数を減少させて制御回路を簡略化することができる。
また、前記磁極の前記空隙に臨む面のうち、前後左右いずれか他方の方向(例えば昇降路内における前後方向)の両端部において前記ガイドレールに向かって突出するように前記磁極を形成する。
これにより、空隙における磁束が空隙の両端部に集中するから、磁極がガイドレールに対して横方向にずれたときに生じる復元力(ならい力)をより一層高めることができる。
また、前記ガイドレールの前記空隙に臨む面のうち、前後左右いずれか他方の方向(例えば昇降路内における前後方向)の両端部が前記磁極に向かって突出するように前記ガイドレールを形成する。
これにより、空隙における磁束が空隙の両端部に集中するから、磁極がガイドレールに対して横方向にずれたときに生じる復元力(ならい力)をより一層高めることができる。
また、本発明によるエレベータの昇降案内装置は、前記磁石ユニットが前後左右いずれか他方の方向(例えば昇降路内における前後方向)に所定の範囲を超えて変位したときに前記前記ガイドレールに係合する係合部分を有した、前記磁石ユニットの過大な変位を制限する変位制限手段をさらに備える。
これにより、磁極がガイドレールに対して横方向に大きくずれてしまい、復元力(ならい力)によってもはや正対位置に復帰できなくなることを確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明のエレベータの昇降案内装置によれば、磁石ユニットの構造および形状を簡単なものとしつつ小型化できるため、製造コストを低減できるとともに、磁石ユニットの周りのスペースを有効に利用することができる。
さらに、磁石ユニットとガイドレールとの間に発生するならい力によって乗りかごを支持することにより、制御軸数を減少させることができるため、制御回路を簡素化することができる。
また、磁石ユニットもしくはガイドレールの形状を変更することによりならい力を増加させ、安定した非接触案内を実現することが可能なエレベータの昇降案内装置を提供することができる。
以下、図1乃至図10を参照し、本発明に係るエレベータの昇降案内装置の各実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、昇降路内に設けられた左右一対のガイドレール同士を結ぶ方向を左右方向(X軸方向)、鉛直方向を上下方向(Z軸方向)、両方向に垂直な方向を前後方向(Y軸方向)と言い、かつX,Y,Z軸の回りに回転する方向をそれぞれξ、θ、ψ方向と言う。
第1実施形態
まず最初に図1乃至図8を参照し、本発明によるエレベータの昇降案内装置の第1実施形態について詳細に説明する。
図1に示したように、エレベータ昇降路10の内壁面11には、強磁性材料から製作されて上下方向に延びる左右一対のガイドレール12L,12Rが取り付けられている。
乗りかご13は、図示されない巻上機から垂下しているメインロープ14によって吊り下げられ、ガイドレール12L,12Rに沿って昇降する。
乗りかご13は、かご枠15およびかご室16から構成されており、かご枠15の上下の四隅には昇降案内装置17がそれぞれガイドレール12L,12Rと対向するように取り付けられている。
昇降案内装置17は、図2に示したように、非磁性材、例えばアルミニウム、ステンレス鋼、プラスチック製の台座18に、ギャップセンサ19、および磁石ユニット20をそれぞれ取り付けた構造となっている。
磁石ユニット20は、図3に示したように、上下一対の電磁石21,22の間に永久磁石23を介装した構造であり、側方から見たときにコ字形に形成されている。
各電磁石21,22は、強磁性材料から形成された鉄心24、25と、これらの鉄心24、25にそれぞれ巻装されたコイル26、27とで構成されており、かつ各コイル26、27は、各電磁石21,22によって形成される磁束が互いに加算されるような向きで直列に接続されている。
磁石ユニット20は、かご枠15に取り付けられると、前後方向(Y軸方向)から見たときにそれぞれガイドレール12L,12Rに向かって開くコ字型であり、ガイドレール12L,12Rの先端面12aと鉄心24、25の先端24a,25aとの間に空隙28が形成される。
したがって、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間には、電磁石21,22および永久磁石23によって生じる磁束と空隙28の大きさとに応じた左右方向(X軸方向)の吸引力が発生する。
磁石ユニット20において、永久磁石23による磁束を強めるようにコイル26,27に電流を流すと、電磁石21,22に起因する磁束の分だけガイドレール12L,12Rとの間の吸引力が増加する。
これとは反対に、永久磁石23による磁束を弱めるようにコイル26,27に電流を流すと、電磁石21,22に起因する磁束の分だけガイドレール12L,12Rとの間の吸引力が減少する。
したがって、かご枠15の上下の四隅に磁石ユニット20を配置して、各コイル26,27に流す電流の大きさを制御することにより、乗りかご13を左右方向(X軸方向)に平行移動させるとともにY軸回り(θ方向)に回転運動させることができるから、乗りかご13をXZ平面内において案内することができる。
また、磁石ユニット20の鉄心24,25は、ガイドレール12L,12Rに対向する先端24a,25aに向かって先細のテーパ状に形成されており、その先端24a,25aの前後方向(Y軸方向)の幅Wは、図4に示したようにガイドレール12L,12Rの厚みTに等しくなっている。
すなわち、磁石ユニット20の磁路断面積は、永久磁石23および鉄心24,25の基部24b,24bにおいては大きいが、鉄心24,25の先端24a,25aに向かって徐々に減少している。
これにより、電磁石21,22および永久磁石23による磁束を鉄心24,25の先端24a,25aに集中させて、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間の空隙28における磁束密度を増加させることができる。
さらに、鉄心24,25の先端面24c,25cの前後方向(Y軸方向)の両端部には、ガイドレール12L,12Rの先端面12aに向かってそれぞれ突出する突出部24d,24e,25d,25eがそれぞれ突設されており、鉄心24,25の先端は凹状に形成されている。
これにより、ガイドレール12L,12Rの先端面12aと各突出部24d,24e,25d,25eとの間の磁束密度をさらに高めて、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間に強い復元力(ならい力)を発生させることができる。
なお、鉄心24、25の各突出部24d,24e,25d,25eには、低摩擦材料製の摺動部材29がそれぞれ貼設されている。
上述した構造を有する磁石ユニット20によれば、図4に示したようにガイドレール12L,12Rと正対しているときには、鉄心24,25の各突出部24d,24e,25d,25eとガイドレール12L,12Rの先端面12との間の磁力線が左右方向(X軸方向)に延びるため、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間には左右方向(X軸方向)の吸引力のみが作用する。
これに対して、図5に示したように、磁石ユニット20がガイドレール12L,12Rに対して前後方向(Y軸方向)にずれたときには、鉄心24,25の各突出部24d,24e,25d,25eのうち、ガイドレール12L,12Rの先端面12aに対向しなくなった突出部24e,25eとガイドレール12L,12Rとの間で延びる磁力線が、左右方向(X軸方向)に対して傾斜して延びる。
これにより、磁石ユニット20には、ガイドレール12L,12Rと正対する位置に戻そうとする復元力(ならい力)が作用する。
乗りかご13がXZ平面内において安定している定常状態では、この復元力(ならい力)の効果によって磁石ユニット20はガイドレール12L,12Rに正対する位置にとどまろうとする。
これにより、乗りかご13の前後方向(Y軸方向)に関係する運動、すなわち前後方向(Y軸方向)平行移動、X軸回りの回転であるξ方向の回転運動、Z軸回りの回転であるψ方向の回転運動については、特に制御を行わなくとも安定した位置を保持することができる。
したがって、本発明による昇降案内装置においては、X方向の平行移動とθ方向の回転運動の2軸についてのみ制御を行うことにより、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間の空隙を所定の範囲に保ちつつ、乗りかご13の昇降を案内することができる。
各磁石ユニット20のガイドレール12L,12Rに対する吸引力は、図6に示した制御手段30によって制御される。
この制御手段30は、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間の空隙の大きさを検出するギャップセンサ19およびコイル26,27に流されている電流の大きさを検出する電流検出器31によって磁気回路中の物理量を検出するセンサ部32と、このセンサ部32からの信号に基づいて各コイル26,27に印加する電圧を演算する演算回路33と、この演算回路33からの出力に基づいて各コイル26,27に電力を供給するパワーアンプ34とを有している。
演算回路33は、乗りかご13が定常状態にあるときには、各コイル26,27に流す励磁電流を零に収束させて永久磁石23の磁気吸引力だけで乗りかご13を安定に支持する、いわゆるゼロパワー制御を行い、乗りかご13に外力が作用したときには、各コイル26,27に流す励磁電流を制御する。
すなわち、ゼロパワー制御による磁気浮上系が構成されることにより、乗りかご13がガイドレール12L,12Rに対して非接触で安定的に支持され、定常状態にあるときには各コイル26,27に流れる電流は零に収束し、安定支持に必要な案内力はすべて永久磁石23の磁気力でまかなわれる。
これに対して、乗りかご13の重量やバランスが変化した場合、例えば乗りかご13に左右方向(X軸方向)の平行移動力あるいはY軸回り(θ方向)の回転モーメントが作用すると、各磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間の空隙28の大きさを所定の範囲に保つために過渡的にコイル26,27に励磁電流が流れる。
そして、再び安定状態に戻ったときには、コイル26,27に流れる励磁電流は零に収束し、乗りかご13に作用している左右方向(X軸方向)およびY軸回り(θ方向)の荷重と永久磁石23の磁気力によって発生する吸引力とが釣り合う大きさの空隙28が形成される。
なお、乗りかご13を安定に支持するために用いられる案内制御の理論については、上記特許文献2に詳細に示されている。
以上のような構成により、磁石ユニット20は、ガイドレール12L,12Rに接触することなく乗りかご13の昇降を案内する。
また前述のように、X軸方向、θ方向において安定に磁気浮上している場合には、磁石ユニット20とガイドレール12L,12Rとの間に発生する復元力(ならい力)によって、Y軸方向、ξ方向、ψ方向についても安定に支持されるため、上下方向を除く5軸について乗りかご13を安定に非接触支持することができる。
第2実施形態
次に図7を参照し、第2実施形態の昇降案内装置40について説明する。
図7に示した昇降案内装置40は、磁石ユニット20を台座18(図示せず)に固定している固定部材18a(図2参照)に、変位制限手段41を設けたものである。
この変位制限手段41は、ガイドレール12L,12Rの両側面12b,12cに対してそれぞれ所定の隙間を開けて対向するように固定部材18aに連接された腕部分42と、この腕部分42の内壁面にそれぞれ貼設された摺動部材43とを有している。
なお、この摺動部材43には、例えばテフロン(登録商標)、黒鉛もしくは二硫化モリブデンを含有する材料を用いることができる。
これにより、磁石ユニット20による復元力(ならい力)を上回る過大な外力が昇降中の乗りかご13に作用し、磁石ユニット20がガイドレール12L,12Rの先端面12aに対して前後方向(Y軸方向)に大きく変位すると、腕部分42がそれぞれ摺動部材43を介してガイドレール12L,12Rの側面12b,12cに当接し、その変位を制限する。
したがって、磁石ユニット20がその復元力(ならい力)によってガイドレール12L,12Rに正対する位置に復帰可能な範囲を超えて、前後方向(X軸方向)に大きく変位して逸脱することを確実に防止することができる。
なお、摺動摩擦が小さい摺動部材43が貼設されているので、腕部分42がガイドレール12L,12Rの側面12b,12cに摺動しても乗りかご13の昇降に支障をきたすことく乗りかご13の昇降を案内することができる。
第3実施形態
次に図8を参照し、第3実施形態の昇降案内装置について説明する。
本第3実施形態の昇降案内装置においては、ガイドレール12L,12Rの先端面12aの前後方向(Y軸方向)の両端部に、磁石ユニット20に向かって突出する突出部12d,12eが突設されている。
これにより、ガイドレール12L,12Rの先端面12aが平面である場合に比較し、磁石ユニット20により大きな復元力(ならい力)を発生させることができる。
また、磁石ユニット20の鉄心24,25の先端部分である磁極24a,25aの幅Wとガイドレール12L,12Rの厚みTとが等しいから、より一層大きな復元力(ならい力)を発生させることができ、十分な案内力を確保しつつ磁石ユニット20を小型化することが可能となる。
第4実施形態
次に図9を参照し、第4実施形態の昇降案内装置について説明する。
前述した磁石ユニット20においては、一対の磁極が上下方向に並ぶように配設されていた。
これに対し、本第4実施形態の昇降案内装置の磁石ユニット50においては、ガイドレールの断面形状の変更に合わせて一対の磁極が水平方向に並ぶように配置されている。
すなわち、図9に示した磁石ユニット50は、前後方向(Y軸方向)に並設された一対の電磁石51,52の間に永久磁石53を介装した構造であり、上方から見たときにコ字形に形成されている。
また、各電磁石51,52は、強磁性材料から形成された鉄心54、55と、これらの鉄心54、55にそれぞれ巻装されたコイル56、57とで構成されており、かつ各コイル56、57は、各電磁石51,52によって形成される磁束が互いに加算されるような向きで直列に接続されている。
さらに、昇降路の内壁面に設けられているガイドレール58は、その先端部58aが前後方向(Y軸方向)に拡げられている。
これにより、電磁石51,52および永久磁石53による磁束が水平面内で閉じた磁気回路を構成できるから、磁石ユニット50とガイドレール58との間に発生する復元力(ならい力)をより一層大きくすることができる。
また、ガイドレール58の継ぎ目を通過する際などに発生する吸引力の変動を比較的小さく抑えることが可能となるため、エレベータの乗心地を向上させることができる。
第5実施形態
次に図10を参照し、第4実施形態の昇降案内装置について説明する。
前述した第1実施形態の昇降案内装置においては、かご枠15の上下の四隅の全てに本発明の磁石ユニット20を配設していた。
これに対して、本第5実施形態の昇降案内装置においては、かご枠15の上方の二隅に本発明の磁石ユニット20を配設するとともに、かご枠15の下方の二隅に従来のE字形磁石ユニットを配置して浮上制御を行う。
これにより、乗りかご13の乗り心地に対して大きな影響を与える下方の案内に案内性能の高いE字形磁石ユニットを用いつつ、乗り心地に対する影響が少ない上方の案内に本発明の磁石ユニット20を用いることにより、乗り心地を損なうことなく、全ての磁石ユニットを従来のE字形磁石ユニットする場合に比較して製造コストを削減することができる。
なお、昇降路内の構成、乗りかごの構成などにより、本発明による案内装置を乗りかごの上部に用いるのではなく、従来のE字形磁石ユニットを上部に用いつつ本発明による磁石ユニットを下部に用いる構成としてもよい。
また、同様に並設される案内装置は、非接触方式だけではなく、接触式のローラガイドやガイドシューであってもよい。
第1実施形態のエレベータの昇降案内装置の全体構造を示す側面図。 磁石ユニットを搭載した部分を示す要部拡大側面図。 磁石ユニットを示す斜視図。 磁石ユニットの作用を示す平面断面図。 磁石ユニットの作用を示す平面断面図。 制御装置の回路構成を示すブロック図。 変位制限手段を有した磁石ユニットを示す斜視図。 第2実施形態のエレベータの昇降案内装置における磁石ユニットおよびガイドレールを示す平面断面図。 第3実施形態のエレベータの昇降案内装置における磁石ユニットおよびガイドレールを示す平面断面図。 第4実施形態のエレベータの昇降案内装置の全体構造を示す側面図。 従来の昇降案内装置の磁石ユニットの構成を示す平面断面図。 従来の昇降案内装置の磁石ユニットの構成を示す平面断面図。
符号の説明
1 従来の昇降案内装置
2 鉄心
3 ガイドレール
4 コイル
5 従来の昇降案内装置
6 中央鉄心
7 永久磁石
8 電磁石
9 ガイドレール
10 エレベータ昇降路
11 内壁面
12L,12R ガイドレール
13 乗りかご
14 メインロープ
15 かご枠
16 かご室
17 第1実施形態の昇降案内装置
18 台座
19 ギャップセンサ
20 磁石ユニット
21,22 電磁石
23 永久磁石
24,25 鉄心
26,27 コイル
28 空隙
29 摺動部材
30 制御手段
31 電流検出器
32 センサ部
33 演算回路
34 パワーアンプ
40 第2実施形態の昇降案内装置
41 変位制限手段
42 腕部分
43 摺動部材
50 磁石ユニット
51,52 電磁石
53 永久磁石
54,55 鉄心
56,57 コイル
58 ガイドレール

Claims (10)

  1. エレベータの昇降路内で上下方向に延びるガイドレールに接触することなく乗りかごの昇降を案内する装置であって、
    前記ガイドレールに対し前後左右いずれか一方の方向にのみ吸引力を作用させる、前記乗りかごに搭載された磁石ユニットを備え、
    前記磁石ユニットは、
    前記ガイドレールに空隙を介して対向する磁極を具備した電磁石と、前記空隙において前記電磁石と磁気回路を共有するように配設された永久磁石と、を有するとともに、
    その磁路断面積が前記空隙に向かって減少するように形成され、
    かつ前記磁極のうち前記空隙に臨む面の前後左右いずれか他方の方向における幅が、前記ガイドレールのうち前記空隙に臨む面の前後左右いずれか他方の方向における幅と略同一に形成されている、
    ことを特徴とするエレベータの昇降案内装置。
  2. 前記磁極は、前記空隙に臨む面のうち前後左右いずれか他方の方向の両端部が前記ガイドレールに向かって突出していることを特徴とする請求項1に記載したエレベータの昇降案内装置。
  3. 前記ガイドレールは、前記空隙に臨む面のうち前後左右いずれか他方の方向の両端部が前記磁極に向かって突出していることを特徴とする請求項1または2に記載したエレベータの昇降案内装置。
  4. 前記磁石ユニットが前後左右いずれか他方の方向に所定の範囲を超えて変位したときに前記前記ガイドレールに係合する係合部分を有した、前記磁石ユニットの過大な変位を制限する変位制限手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
  5. 前記磁石ユニットは、前記永久磁石を上下方向に挟むように配置された2つの前記電磁石を有しており、前後左右いずれか他方の方向から見たときにU字形の全体形状を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
  6. 前記磁石ユニットは、前記永久磁石を前後左右いずれか他方の方向に挟むように配置された2つの前記電磁石を有しており、上下方向から見たときにU字形の全体形状を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
  7. 前記ガイドレールは、前後左右いずれか一方の方向において互いに対向するように前記昇降路に配設され
    かつ前記磁石ユニットは、少なくとも前記乗りかごの上部または下部において前記ガイドレールとそれぞれ対向するように前記乗りかごに搭載されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
  8. 前記空隙における磁気回路の状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した磁気回路の状態に基づいて前記電磁石の励磁電流を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記磁極が前記空隙を介して前記ガイドレールに非接触で案内しているときに前記励磁電流をゼロに収束させるように制御を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
  9. 前記磁極は、前記ガイドレールに対向する部分に低摩擦材料製の摺動部材を有していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
  10. 前記変位制限手段は、前記ガイドレールに対向する部分に低摩擦材料製の摺動部材を有していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載したエレベータの昇降案内装置。
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