JP2005296161A - 電磁誘導加熱調理器用の土鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁誘導加熱調理器(IHクッキングヒータ)で使用し得る土鍋にあって、特に空焚きした場合にヒビ割れが生じ難い土鍋を提供する。
【解決手段】 陶土を焼結してなる鍋本体2の内底面に電磁誘導の渦電流で発熱する所定厚さの金属溶射発熱層3を形成し、かつ鍋本体2の外底面に所定厚さの金属溶射層5を形成した。これにより、空焚き状態とした際に、内底面の金属溶射発熱層3が電磁誘導の渦電流によって高温度で発熱する一方、外底面の金属溶射層5が電磁誘導の渦電流によって適度に発熱して外底面を加熱するので、内底面と外底面との温度差が少なくなり、著しい熱膨張差が生じないため、空焚き時におけるひび割れが防止され得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁誘導加熱調理器(IHクッキングヒータ)で使用し得る土鍋にあって、特に空焚きした場合にヒビ割れが生じ難いようにした土鍋に関する。
電磁誘導加熱調理器で使用可能な土鍋としては、鍋本体の下底面にアルミニウムの溶射層からなる発熱層を形成したもの(特許文献1参照)や、鍋本体の下底面に銀の薄膜からなる発熱層を被着形成したもの(特許文献2参照)が知られている。
実開昭60−145596号公報 実公昭59−11436号公報
ところで、従来構成の土鍋にあっては、空焚きすると、発熱層により急速に直接加熱される鍋本体の下底面と、非加熱面である鍋本体の内底面との間に著しい熱膨張差が生じ、この熱膨張差に起因して、鍋本体にヒビ割れが生じてしまうという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解消し得る電磁誘導加熱調理器用の土鍋を提供することを目的とするものである。
本発明は、陶土を焼結してなる鍋本体の内底面に電磁誘導の渦電流で発熱する所定厚さの金属溶射発熱層が形成され、かつ鍋本体の外底面に所定厚さの金属溶射層が形成されていることを特徴とする電磁誘導加熱調理器用の土鍋である。
ここで、前記内底面の金属溶射発熱層を厚さ80〜150μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金とし、外底面の金属溶射層を厚さ50〜70μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金とする構成が提案される。
また、前記鍋本体の外面下部から外底面に亘る領域に釉薬を掛けずに焼結した地肌部を設ける構成が提案される。
さらに、外底面の金属溶射層の下面を、研磨により平滑化された平滑面とする構成が提案される。
また、上記研磨に代えて、金属溶射層の下面を、セラミック溶射または耐熱塗装からなる平滑層で被覆する構成が提案される。
本発明は、上述したように、陶土を焼結してなる鍋本体の内底面に電磁誘導の渦電流で発熱する所定厚さの金属溶射発熱層が形成され、かつ鍋本体の外底面に所定厚さの金属溶射層が形成されていることを特徴とする土鍋であるから、該土鍋を電磁誘導加熱調理器上に載置して空焚き状態とした際に、内底面の金属溶射発熱層が電磁誘導の渦電流によって高温度で発熱する一方、外底面の金属溶射層が電磁誘導の渦電流によって適度に発熱して外底面を加熱する。また、内底面の金属溶射発熱層の発熱によって加熱される内底面側の熱が鍋本体の底壁を介して外底面の金属溶射層に伝達される。そして、このような外底面の金属溶射層による適度の加熱作用と、内底面側からの熱伝導作用とによって外底面側が高温化することにより、内底面と外底面との温度差が少なくなり、著しい熱膨張差が生じないため、空焚き時におけるひび割れの発生を防止することができる。
ここで、前記内底面の金属溶射発熱層を厚さ80〜150μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金とし、外底面の金属溶射層を厚さ50〜70μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金とする構成にあっては、厚さ80〜150μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる内底面の金属溶射発熱層によって高温度の発熱作用を得ることができる。そして、該金属溶射発熱層が鍋本体の内底面に形成されていることにより、通常の調理時において内容物を直接加熱することができ、鍋本体の下底面に発熱層を形成した従来構成のものに比して熱効率を向上し得るものとなる。また、厚さ50〜70μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる外底面の金属溶射層によって適度の発熱作用が得られ、その熱量は上述したように空焚き時におけるひび割れ発生を防止するために、専ら鍋本体の外底面側を加熱するのに費やされる。これにより、外底面にも内底面と同様の高温度で発熱する金属溶射発熱層を形成した場合に比して、その消費電力の増大を抑止することができる。
また、前記鍋本体の外面下部から外底面に亘る領域に、釉薬を掛けずに焼結した地肌部を設ける構成にあっては、僅かに有孔質である鍋本体の地肌部が、無孔質の釉薬層で被覆されることなく、該鍋本体の外面下部から外底面に亘る領域に露出していることにより、該地肌部で熱の放散作用が生じ、空焚き時における鍋本体の底部の異常な温度上昇が抑止される。これにより、上述した金属溶射層による適度の加熱作用及び内底面側からの熱伝導作用と相俟って、空焚き時におけるひび割れ発生をさらに効果的に防止することができる。
さらに、外底面の金属溶射層の下面を、研磨により平滑化された平滑面とする構成にあっては、金属溶射層が未処理の場合の粗面によって被摺動当接物が傷付くことを防止できる。
また、上記研磨に代えて、金属溶射層の下面を、セラミック溶射または耐熱塗装からなる平滑層で被覆する構成にあっても、上記と同様に、金属溶射層が未処理の場合の粗面によって被摺動当接物が傷付くことを防止できる。
本発明の第一実施例を、図1に基づいて説明する。
土鍋1は、その鍋本体2が陶土を焼結することにより所定の鍋形状に形成されており、該鍋本体2の内底面にアルミニウムまたはアルミニウム合金を厚さ80〜150μmで溶射した金属溶射発熱層3が形成されている。尚、この金属溶射発熱層3が形成される領域には、その形成前にブラスト加工が施されている。ここで、該金属溶射発熱層3を構成するアルミニウムまたはアルミニウム合金は、軽量で酸化せず、金属溶射することで剥離の虞がなく、その厚さを80〜150μmとすることにより、定格電圧200V,出力2〜3kWの電磁誘導加熱調理器による電磁誘導の渦電流で最も高温度に発熱させ得る厚さとなっている。また、この金属溶射発熱層3の上面及び鍋本体2の内面にはフッ素樹脂コーティング層4が形成されており、該フッ素樹脂コーティング層4によって、調理時における焦げ付きやこびり付きを防止し、かつ調理に使用した後の水洗い等の手入れが簡単となるようにしている。
一方、前記鍋本体2の下底面には、厚さ50〜70μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属溶射層5が形成されている。尚、この金属溶射層5が形成される領域には、その形成前にブラスト加工が施されている。該金属溶射層5はアルミニウムまたはアルミニウム合金を所定厚さ(例えば70〜90μm)で溶射した後、その表面をバフ等で研磨して厚さ50〜70μmに調整されており、このようにその厚さを50〜70μmとすることにより、前記電磁誘導加熱調理器による電磁誘導の渦電流で適度に発熱させ得る厚さとなっている。また、金属溶射層5の下面は、溶射後の研磨により平滑化された平滑面6となっている。ここで、アルミニウムまたはアルミニウム合金を溶射しただけの状態では、その表面がざらざらの粗面となっており、このまま使用すると電磁誘導加熱調理器のトッププレートやテーブルなどの被摺動当接物を擦傷する虞があるが、上記のように平滑面6とすることにより、被摺動当接物が傷付くことを防止できるようにしている。
また、鍋本体2の外面下部から外底面に亘る領域には、釉薬を掛けずに焼結した地肌部7が設けられている。
かかる構成にあって、土鍋1を図示しない電磁誘導加熱調理器上に載置して空焚き状態にすると、内底面の金属溶射発熱層3が電磁誘導の渦電流によって高温度で発熱する一方、外底面の金属溶射層5が電磁誘導の渦電流によって適度に発熱して外底面を加熱する。また、内底面の金属溶射発熱層3の発熱によって加熱される内底面側の熱が鍋本体2の底壁を介して外底面の金属溶射層5に伝達される。そして、このような外底面の金属溶射層5による適度の加熱作用と、内底面側からの熱伝導作用とによって外底面側が高温化することにより、内底面と外底面との温度差が少なくなり、著しい熱膨張差が生じないため、空焚き時における鍋本体2のひび割れを確実に防止することができる。
また、鍋本体2の外面下部から外底面に亘る領域に、釉薬を掛けずに焼結した地肌部7が設けられていることにより、僅かに有孔質である鍋本体1の地肌部7が、無孔質の釉薬層8で被覆されることなく、該鍋本体2の外面下部から外底面に亘る領域に露出していることにより、該地肌部7で熱の放散作用が生じ、空焚き時における鍋本体2の底部の異常な温度上昇が抑止される。これにより、上述した金属溶射層5による適度の加熱作用及び内底面側からの熱伝導作用と相俟って、空焚き時におけるひび割れ発生をさらに効果的に防止することができる。
図2は、本発明にかかる土鍋1の第二実施例を示し、この実施例では、鍋本体2の下底面にアルミニウムまたはアルミニウム合金を厚さ50〜70μmで溶射した金属溶射層5が形成されており、さらに、該金属溶射層5の下面をセラミック溶射または耐熱塗装からなる平滑層9で被覆するようにしたものである。ここでセラミックを溶射する場合には、溶射量を厚さ70〜100μmとし、その後、平滑性を得るためにバフ等で研磨して厚さ50〜80μmとなるようにしている。その他の構成は第一実施例と同じであり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
このように第二実施例では、第一実施例における研磨に代えて、金属溶射層5の下面をセラミック溶射または耐熱塗装からなる平滑層9で被覆したので、この構成にあっても、金属溶射層5が未処理の場合の粗面によって被摺動当接物が傷付くことを防止することができる。
第一実施例にかかる土鍋1の縦断面図である。 第二実施例にかかる土鍋1の縦断面図である。
符号の説明
1 土鍋
2 鍋本体
3 金属溶射発熱層
5 金属溶射層
6 平滑面
7 地肌部
9 平滑層

Claims (5)

  1. 陶土を焼結してなる鍋本体の内底面に電磁誘導の渦電流で発熱する所定厚さの金属溶射発熱層が形成され、かつ鍋本体の外底面に所定厚さの金属溶射層が形成されていることを特徴とする電磁誘導加熱調理器用の土鍋。
  2. 金属溶射発熱層が、厚さ80〜150μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、金属溶射層が、厚さ50〜70μmのアルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1記載の電磁誘導加熱調理器用の土鍋。
  3. 鍋本体の外面下部から外底面に亘る領域に釉薬を掛けずに焼結された地肌部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁誘導加熱調理器用の土鍋。
  4. 金属溶射層の下面が研磨により平滑化された平滑面であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電磁誘導加熱調理器用の土鍋。
  5. 金属溶射層の下面が、セラミック溶射または耐熱塗装からなる平滑層で被覆されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電磁誘導加熱調理器用の土鍋。
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