JP2001252184A - 電磁調理器用の土鍋 - Google Patents
電磁調理器用の土鍋Info
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- JP2001252184A JP2001252184A JP2000111357A JP2000111357A JP2001252184A JP 2001252184 A JP2001252184 A JP 2001252184A JP 2000111357 A JP2000111357 A JP 2000111357A JP 2000111357 A JP2000111357 A JP 2000111357A JP 2001252184 A JP2001252184 A JP 2001252184A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/009—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/52—Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁調理器用で煮炊きできる土鍋であって、本
体の発熱効率が高く、しかも空炊き等にも耐久性のある
土鍋材料を提供する。 【解決手段】本体が黒鉛質部材からなり、その表面にＳ
ｉＣの下層とＳｉＯ２系ガラス上層の二重層とした耐酸
化皮膜を具備する。
体の発熱効率が高く、しかも空炊き等にも耐久性のある
土鍋材料を提供する。 【解決手段】本体が黒鉛質部材からなり、その表面にＳ
ｉＣの下層とＳｉＯ２系ガラス上層の二重層とした耐酸
化皮膜を具備する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁調理器で使用
できる土鍋等の非金属容器に関する。
できる土鍋等の非金属容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、電磁調理器が安全な熱源とし
てビルや地下街を中心に普及している。一般に、電磁調
理器の原理は、誘導コイルに高周波電流を流すと交流磁
界が生じ、調理容器に渦電流が流れる。この渦電流が調
理容器の固有抵抗に応じたジュール熱を発生し、調理容
器自体が加熱されるというものである。このような電磁
調理器は通常ステンレスや鋼材等が用いられてきた。そ
れは、アルミニウムや銅などでは抵抗が低く、発熱量が
小さいためである。また、逆に粘土などのセラミックス
は抵抗が高すぎて渦電流が発生しない。
てビルや地下街を中心に普及している。一般に、電磁調
理器の原理は、誘導コイルに高周波電流を流すと交流磁
界が生じ、調理容器に渦電流が流れる。この渦電流が調
理容器の固有抵抗に応じたジュール熱を発生し、調理容
器自体が加熱されるというものである。このような電磁
調理器は通常ステンレスや鋼材等が用いられてきた。そ
れは、アルミニウムや銅などでは抵抗が低く、発熱量が
小さいためである。また、逆に粘土などのセラミックス
は抵抗が高すぎて渦電流が発生しない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、電磁調理器
に用いる鍋の材料には鉄を主体とした材料がほとんどで
あった。しかしながら、一般には家庭や料理店では鍋料
理は土鍋を使うことが殆どで、電磁調理器は使用されて
いなかった。そうしたことから、電磁調理器で使用でき
る土鍋が切望されていた。そこで、例えば実開昭６０−
１４５５９６号や特開平７−６８７０号公報によれば、
土鍋の底面に溶射や転写によって金属を張り付け電磁調
理器に用いるようにしたことが開示された。しかし熱膨
張の違い等によって使用中にはがれたり、空炊きによっ
て金属が溶断して使用できなくなるといった問題があっ
た。また、特開平１０−２２９９４１号によれば、土鍋
の底部をくり貫いてカーボン製部材を接合して電磁調理
器に使用できるようにしたことが開示された。たしかに
この方法によれば、熱効率が高く、低膨張率のカーボン
材を用いて剥離、溶損等は少なくなった。カーボン製部
材はそれ自体だけでは酸化に弱く、しかも摩耗し易い。
そこで上記材料でもカーボン性部材の表面にセラミック
溶射等で酸化を防止する方法が提案されている。しかし
ながら、セラミック溶射による皮膜は多孔質でカーボン
部材は徐々に酸化して、長時間の使用には耐えられなか
った。また、一部皮膜の剥離も見られ、カーボンが手に
付くようになった。さらには、空炊き等によって接合部
から水漏れを起こすなど食器として問題があった。
に用いる鍋の材料には鉄を主体とした材料がほとんどで
あった。しかしながら、一般には家庭や料理店では鍋料
理は土鍋を使うことが殆どで、電磁調理器は使用されて
いなかった。そうしたことから、電磁調理器で使用でき
る土鍋が切望されていた。そこで、例えば実開昭６０−
１４５５９６号や特開平７−６８７０号公報によれば、
土鍋の底面に溶射や転写によって金属を張り付け電磁調
理器に用いるようにしたことが開示された。しかし熱膨
張の違い等によって使用中にはがれたり、空炊きによっ
て金属が溶断して使用できなくなるといった問題があっ
た。また、特開平１０−２２９９４１号によれば、土鍋
の底部をくり貫いてカーボン製部材を接合して電磁調理
器に使用できるようにしたことが開示された。たしかに
この方法によれば、熱効率が高く、低膨張率のカーボン
材を用いて剥離、溶損等は少なくなった。カーボン製部
材はそれ自体だけでは酸化に弱く、しかも摩耗し易い。
そこで上記材料でもカーボン性部材の表面にセラミック
溶射等で酸化を防止する方法が提案されている。しかし
ながら、セラミック溶射による皮膜は多孔質でカーボン
部材は徐々に酸化して、長時間の使用には耐えられなか
った。また、一部皮膜の剥離も見られ、カーボンが手に
付くようになった。さらには、空炊き等によって接合部
から水漏れを起こすなど食器として問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点にか
んがみ、本発明はなされたもので、黒鉛質部材で構成す
る一体型の鍋容器で、黒鉛質部材の表面に剥離を起こさ
ないＳｉＯ２系ガラス皮膜を具備した土鍋を提供するも
のである。すなわち、電磁調理器で使用する土鍋におい
て、本体が黒鉛質からなり、その表面に炭化ケイ素の下
層とＳｉＯ２系ガラスの上層との二重層を形成したこと
を特徴とする。一般に、黒鉛質は酸化に弱く、そのまま
では鍋などの被加熱材料には使えない。そこでＳｉＯ２
系ガラスなどの緻密なガラス層で被覆することが考えら
れる。しかし黒鉛材表面が酸化するため、直接ガラス皮
膜を形成することは困難であった。そこで黒鉛材表面を
一旦ＳｉＣ化させて耐酸化を向上させてから、ＳｉＯ２
系ガラス層を形成することによって、解決した。ここ
で、本体を黒鉛質としたのは、カーボン材のなかでも抵
抗が適当で、酸化に比較的強いためで、また二重層とし
たのはＳｉＣの皮膜だけでは緻密な皮膜が得られないた
めである。
んがみ、本発明はなされたもので、黒鉛質部材で構成す
る一体型の鍋容器で、黒鉛質部材の表面に剥離を起こさ
ないＳｉＯ２系ガラス皮膜を具備した土鍋を提供するも
のである。すなわち、電磁調理器で使用する土鍋におい
て、本体が黒鉛質からなり、その表面に炭化ケイ素の下
層とＳｉＯ２系ガラスの上層との二重層を形成したこと
を特徴とする。一般に、黒鉛質は酸化に弱く、そのまま
では鍋などの被加熱材料には使えない。そこでＳｉＯ２
系ガラスなどの緻密なガラス層で被覆することが考えら
れる。しかし黒鉛材表面が酸化するため、直接ガラス皮
膜を形成することは困難であった。そこで黒鉛材表面を
一旦ＳｉＣ化させて耐酸化を向上させてから、ＳｉＯ２
系ガラス層を形成することによって、解決した。ここ
で、本体を黒鉛質としたのは、カーボン材のなかでも抵
抗が適当で、酸化に比較的強いためで、また二重層とし
たのはＳｉＣの皮膜だけでは緻密な皮膜が得られないた
めである。
【０００５】
【発明の実施の形態】図１に示したように土鍋の底面は
平面で、しかもφ１２０ｍｍ以上が望ましい。その理由
はφ１２０ｍｍ未満であると、発熱効率が極端に低下す
るからである。ＳｉＣ層の形成方法は黒鉛部材に金属Ｓ
ｉを接触させる方法が一般的だが、ＣＶＤ法等を利用す
るのも可能である。
平面で、しかもφ１２０ｍｍ以上が望ましい。その理由
はφ１２０ｍｍ未満であると、発熱効率が極端に低下す
るからである。ＳｉＣ層の形成方法は黒鉛部材に金属Ｓ
ｉを接触させる方法が一般的だが、ＣＶＤ法等を利用す
るのも可能である。
【０００６】
【実施例】本発明を実施例をもとに説明する。
【０００７】
【実施例１】直径φ２００ｍｍで高さ１００ｍｍ、厚み
８ｍｍの黒鉛質部材を製作し、不活性雰囲気中で金属Ｓ
ｉと接触させて、黒鉛質部材の表面をＳｉＣ化してＳｉ
Ｃ層を形成させ、さらにホウケイ酸ガラス粉末を塗布、
焼きつけて、ＳｉＯ２系ガラス層を形成させた。こうし
て製作した土鍋に５００ｃｃの水を入れ、出力１２ＫＷ
の電磁調理器に載せてスイッチを入れた。十数秒で鍋が
熱くなるのを確認した。これを十数回繰り返したが、皮
膜の剥離、水漏れ等は見られなかった。
８ｍｍの黒鉛質部材を製作し、不活性雰囲気中で金属Ｓ
ｉと接触させて、黒鉛質部材の表面をＳｉＣ化してＳｉ
Ｃ層を形成させ、さらにホウケイ酸ガラス粉末を塗布、
焼きつけて、ＳｉＯ２系ガラス層を形成させた。こうし
て製作した土鍋に５００ｃｃの水を入れ、出力１２ＫＷ
の電磁調理器に載せてスイッチを入れた。十数秒で鍋が
熱くなるのを確認した。これを十数回繰り返したが、皮
膜の剥離、水漏れ等は見られなかった。
【０００８】
【比較例１】市販の電磁調理器用の土鍋本体の底面に金
属を張り合わせて金属膜を形成し、上記と同様に電磁調
理器で加熱テストした。その結果数回の使用で金属膜が
剥離した。
属を張り合わせて金属膜を形成し、上記と同様に電磁調
理器で加熱テストした。その結果数回の使用で金属膜が
剥離した。
【０００９】
【比較例２】土鍋本体の底面をくり貫いて、接合材を用
いて接合したカーボン板にＳｉＣを溶射したセラミック
層を形成し、上記と同様のテストを実施した。その結
果、内部の水がなくなった空炊き状態になった時、セラ
ミック層の皮膜の剥離が起こり、接合部に隙間ができ
た。
いて接合したカーボン板にＳｉＣを溶射したセラミック
層を形成し、上記と同様のテストを実施した。その結
果、内部の水がなくなった空炊き状態になった時、セラ
ミック層の皮膜の剥離が起こり、接合部に隙間ができ
た。
【００１０】
【発明の効果】以上の結果より、本発明の土鍋は従来の
土鍋に比べ、発熱効率が高く、また、剥離や漏れもな
く、長期間安定して使用でき、安全かつ衛生的であっ
た。本発明の材料は土鍋用ばかりでなく、焼き肉用の
板、土瓶等として使用しても差し支えない。
土鍋に比べ、発熱効率が高く、また、剥離や漏れもな
く、長期間安定して使用でき、安全かつ衛生的であっ
た。本発明の材料は土鍋用ばかりでなく、焼き肉用の
板、土瓶等として使用しても差し支えない。
【図１】本発明の土鍋の構造を示す部分断面図。
【図２】比較例１の土鍋の構造を示す断面図。
【図３】比較例２の土鍋の構造を示す断面図。
１．黒鉛質部材 ２．ＳｉＣ層 ３．ＳｉＯ２系ガラス層 ４．土鍋本体 ５．金属膜 ６．カーボン板 ７．セラミック層 ８．接合材
Claims (1)
- 【請求項１】 電磁調理器で使用する鍋であって、本体
が黒鉛質部材からなり、その表面に炭化ケイ素の下層と
ＳｉＯ２系ガラスの上層との二重層を形成させたことを
特徴とする電磁調理器用の土鍋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000111357A JP2001252184A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 電磁調理器用の土鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000111357A JP2001252184A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 電磁調理器用の土鍋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001252184A true JP2001252184A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18623701
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000111357A Withdrawn JP2001252184A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 電磁調理器用の土鍋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001252184A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1580299A1 (en) * | 2004-03-25 | 2005-09-28 | Whirlpool Corporation | A transparent high-temperature resistant and protective coating for domestic appliances and method for its deposition |
| JP2006176374A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Ginpo Toki Kk | 耐熱陶器及びその製造方法 |
| JP2008174428A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱式調理器及び誘導加熱式調理器の製造方法 |
| JP4932042B1 (ja) * | 2011-04-14 | 2012-05-16 | 三菱電機株式会社 | カーボン焼結体の表面改質方法及び電磁誘導加熱調理器 |
| JP2015145017A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 昭和電工株式会社 | 冷却体 |
| KR20180110091A (ko) * | 2016-04-15 | 2018-10-08 | 포샨 순더 메이디 일렉트리컬 히팅 어플라이언시스 메뉴팩쳐링 코., 리미티드 | 흑연 냄비 및 그 제조 방법 |
| CN108784383A (zh) * | 2017-05-03 | 2018-11-13 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 石墨内胆、石墨炊具及表面涂层处理方法 |
-
2000
- 2000-03-09 JP JP2000111357A patent/JP2001252184A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP1580299A1 (en) * | 2004-03-25 | 2005-09-28 | Whirlpool Corporation | A transparent high-temperature resistant and protective coating for domestic appliances and method for its deposition |
| US7683293B2 (en) | 2004-03-25 | 2010-03-23 | Whirlpool Corporation | Transparent high temperature resistant and protective coating for domestic appliances and method for its deposition |
| JP2006176374A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Ginpo Toki Kk | 耐熱陶器及びその製造方法 |
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| US20190038070A1 (en) * | 2016-04-15 | 2019-02-07 | Foshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co., Limited | Graphite pot and manufacturing method thereof |
| KR102125787B1 (ko) * | 2016-04-15 | 2020-06-23 | 포샨 순더 메이디 일렉트리컬 히팅 어플라이언시스 메뉴팩쳐링 코., 리미티드 | 흑연 냄비 및 그 제조 방법 |
| CN108784383A (zh) * | 2017-05-03 | 2018-11-13 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 石墨内胆、石墨炊具及表面涂层处理方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |