JP2005295156A - 機能モジュールカード、ホスト機器及びデジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の機能モジュールカードは、デジタル信号ストリームを受信する受信部と、デジタル信号ストリームから第1のクロックを生成し、デジタル信号ストリームを復調して第1のデータを出力する復調部と、第1のクロックと第1のデータとから導出された第2のクロックで第1のデータを復号化して第2のデータを出力する復号化部と、ホスト機器とマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、第2のデータをホスト機器に送信するカード制御部と、接続線の一部を、マスター/スレーブ方式の双方向の通信のためにカード制御部と接続し、又は第2のクロックをホスト機器に一方向に送信するために復号化部と接続するバス制御部と、を有する。
【選択図】図1
Description
一方、地上波デジタル放送が開始されようとしている。例えば地上波デジタル放送の受信機能を搭載した機能モジュールカードを実現できれば、その機能モジュールカード及び機能モジュールカードを装着可能なホスト機器は、ユーザにとってたいへん魅力的である。
そのため、従来の汎用のインターフェースを有する機能モジュールカードに地上波デジタル放送受信機能を搭載しても、受信した放送信号から生成したクロックをホスト機器に転送することができなかった。それ故にホスト機器は、放送局のタイムベースを再現できず、受信データを正確なクロックで出力することができないという問題があった。
もしホスト機器が内蔵する独立のクロックに基づいてデータを出力すれば、ディスプレイ又はスピーカが表示するための映像信号又は音声信号がない時間が発生する場合(例えば映像信号のブラックアウト又はフリーズ、音声信号の無音区間)、又はホスト機器内に蓄積した映像信号又は音声信号がオーバーフローして、その一部を出力しないで廃棄する(映像信号又は音声信号のスキップ)場合が発生する。
機能モジュールカードが受信データから取り出したクロックをホスト機器で再現することにより、ホスト機器は放送局のタイムベースを再現して、データを出力することが可能になる。
本発明の機能モジュールカードは、復号化部を有するため、受信したデジタル信号ストリームに含まれる時間情報(PCR)を抽出して第2のクロック(放送局のクロック)を再現できる。
本発明の機能モジュールカードは、第2のデータと第2のクロックとを伝送路において同期させることなく別個にホスト機器に伝送する。本発明の機能モジュールカードは、1つの伝送モードにおいて復号化部からクロックを直接ホスト機器に一方向に送信するために接続線の一部を復号化部と接続するバス制御部を有する。これにより、ホスト機器は、第2のクロックを用いて、汎用のデータ伝送経路を通じて受信した映像データ又は音声データを、不連続が発生することなく出力できる。
本発明は、ホスト機器との間で通常のデータ転送とデジタル信号ストリームから生成したクロックの伝送とを同時に実行可能な機能モジュールカードを実現する。
他の伝送モードにおいて、本発明の機能モジュールカードは、従来の機能モジュールカードと互換性を持って、任意のホスト機器と接続できる。
従って、カード制御部は、マスター/スレーブ通信用の汎用の接続線で、ホスト機器からの読み出し制御に基づいて、第2のデータ(デコードされた映像音声圧縮データ)を送信できる。更に、ホスト機器と機能モジュールカードとの間の通信経路は、映像音声圧縮データ以外のデータ(例えばホスト機器とフラッシュメモリとの間で転送されるデータ)を伝送する余力を持てる。本発明の機能モジュールカードは、転送レートの遅いMPEG4にも対応できる。本発明の機能モジュールカードを使用することにより、ホスト機器単体を安価にできる。ユーザが映像データ等の受信機能を使用しない時、ホスト機器本体の消費電力を削減できる。
機能モジュールカードは、映像データ及び/又は音声データを有するデジタル信号ストリームを復号化して出力する機能以外の機能を有していても良い。
本発明の機能モジュールカードにおいて、カード制御部はマスター/スレーブ通信用の汎用の接続線に接続し、バス制御部は第1又は第2の伝送モードにおいてクロック及びデータを一方向にホスト機器に送信するためにその接続線の一部を復調部又は復号化部と接続する機能を有する。これにより、ホスト機器との間で通常のデータ転送と、デジタル信号ストリームから生成したクロック及び/又はデータの伝送とを同時に実行可能な機能モジュールカードを実現する。
本発明の機能モジュールカードは、復号化部を搭載しているホスト機器及び復号化部を搭載していないホスト機器の両方に対応できる。
第3の伝送モードにおいて、本発明の機能モジュールカードは、従来の機能モジュールカードと互換性を持って、任意のホスト機器と接続できる。
1つの伝送モードにおいて、本発明のホスト機器はマスター/スレーブ通信用の汎用の接続線の一部を利用して機能モジュールカードから一方向に送信された第2のクロックを受信する。本発明のホスト機器は、機能モジュールカードから伝送路において同期させることなく別個に送信された第2のデータ(デコードされた映像音声圧縮データ)をマスター/スレーブ方式で受信する。本発明は、機能モジュールカードとの間で通常のデータ転送とデジタル信号ストリームから生成されたクロックの受信とを同時に実行可能なホスト機器を実現する。
本発明のホスト機器は、映像音声圧縮データ(第2のデータ)を伸長した後、機能モジュールカードが出力した第2のクロックに基づいて出力するため、再生する映像又は音声に不連続が発生しない。
他の伝送モードにおいて、本発明のホスト機器は、従来のホスト機器と互換性を持って、任意の機能モジュールカードと接続できる。
本発明のホスト機器は、第1の伝送モードにおいてマスター/スレーブ通信用の汎用の接続線の一部を利用して、機能モジュールカードから一方向に送信された第1のクロック及び第1のデータを受信する。これにより、機能モジュールカードとの間で通常のデータ転送と、デジタル信号ストリームから生成されたクロック及びデータの受信とを同時に実行可能なホスト機器を実現する。
本発明のホスト機器は、映像音声圧縮データ(第2のデータ)を伸長した後、機能モジュールカードが出力したクロックに基づいて出力するため、再生する映像又は音声に不連続が発生しない。
本発明のホスト機器は、第2の伝送モードにおいて、第2のクロックを機能モジュールカードから受信することにより、請求項4に記載のホスト機器と同様の効果を奏することが出来る。
第3の伝送モードにおいて、本発明のホスト機器は、従来のホスト機器と互換性を持って、任意の機能モジュールカードと接続できる。
ホスト機器は第1のデータをデコードしデスクランブルする。このとき、デスクランブルするための情報を有するホスト機器でのみ、データを正常に再生することができる。対価を支払っていないユーザのホスト機器は、デスクランブルするための情報を有しないため、機能モジュールカードを差し込んでも、データをデスクランブルすることができず、有料放送を視聴できない。これにより、対価を支払ったユーザのみがデジタル放送を視聴できるようにしている。
本発明は、従来の機能モジュールカード及びホスト機器と一定の互換性を維持しつつ、デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置を実現できる。
本発明は、スクランブルがかかっているデータと、スクランブルがかかっていないデータとで、機能モジュールカードとホスト機器との間のデータ伝送方式を切り替えることができるデジタル放送受信装置を実現できる。これにより、有料放送及び無料放送のどちらにも対応するデジタル放送受信装置を実現できる。
本発明によれば、機能モジュールカードがTSデコーダとスイッチとを有することにより、スクランブルがかかっているデータ又はスクランブルがかかっていないデータとで、ホスト機器に伝送するデータ及びクロックの伝送モードを切り替えることができる。
本発明によれば、デジタル放送受信機能を有し、ホスト機器にオプションユニットとして取り付け可能であり、放送局に対価を支払ったユーザのホスト機器に装着しなければ、デジタル放送を正常に出力できない機能モジュールカードを実現できるという有利な効果が得られる。
図1〜図4を用いて、本発明の実施の形態1の機能モジュールカードとホスト機器、及びそれらを用いたデジタル放送受信装置を説明する。図1は、本発明の実施の形態1の機能モジュールカード及びホスト機器の構成を示すブロック図である。図1において、101は機能モジュールカード、102はホスト機器である。
本発明の実施の形態1において、機能モジュールカード101は、汎用のメモリカードに地上波デジタル放送受信機能を搭載したチューナカードである。機能モジュールカード101は、アンテナ111、チューナ112、復調部113、TS(トランスポートストリーム)デコーダ114、バッファコントローラ115、バッファメモリ116、カード制御部117、カード情報記憶部118、フラッシュメモリ119、バス制御部170を有する。バス制御部170はスイッチ171を有する。
ホスト機器102は、バス120、クロック補償部121、伸長部122、出力部123、ホスト制御部124、バッファコントローラ125、バッファメモリ126、CPU(Central Processing Unit)127、入力部128、バス制御部129を有する。伸長部122は、映像デコーダ161と音声デコーダ162を有する。出力部123は、ディスプレイ163とスピーカ164を有する。伸長部122、ホスト制御部124、バッファコントローラ125、CPU127、入力部128は、バス120を通じて相互に接続されている。バス制御部129は、スイッチ165を有する。
クロック線141、コマンド/レスポンス線142、データ線143、144、145は、カード制御部117とホスト制御部124との間の通信を実行するための接続線である。
クロック/データ線131は、カード制御部117とホスト制御部124との間のマスター/スレーブ方式の双方向の通信を実行するための接続線として、及びTSデコーダ114からクロック補償部121に一方向にクロックを送信するための接続線として使用される。クロック/データ線131を使用して送受信するデータは、機能モジュールカード101のバス制御部170と、ホスト機器102のバス制御部129とによって、切り替えられる。
更に、ホスト機器102から機能モジュールカード101に電源を供給する電源線及びグラウンド線が、ホスト機器102と機能モジュールカード101との接続線に含まれる(図示していない。)。機能モジュールカード101は、ホスト機器102から電力を供給されて動作する。
以下、機能モジュールカード101が地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードである場合について(第2の伝送モード)、説明する(スイッチ171及び165は実線の側に接続)。
ホスト機器102は、コマンド/レスポンス線142を通じてコマンドを機能モジュールカード101に送り、コマンド/レスポンス線142又はデータ線143〜145を通じてデータを機能モジュールカード101に送る。例えば、ホスト機器102はチューナ112の受信チャンネルの設定コマンド、フラッシュメモリ119への書き込みコマンド及び書き込みデータ等を機能モジュールカード101に送信する。
ホスト機器102は、コマンド又はデータの送信時、及びレスポンス又はデータの受信時、クロック線141を通じて機能モジュールカード101にクロック(以下、「ホストクロック」と呼ぶ。)を伝送する。ホストクロックは、ホスト機器102が内蔵する発振器(図示しない。)の出力信号に基づいて生成される。
復調部113は、データに含まれるクロック情報(例えば特定の同期信号区間又はデータの変化点が、クロックを再生するための情報を有する。)を抽出してTS伝送用クロック(第1のクロック)151を生成すると共に、受信したデータを復調して、TS(第1のデータ)152を出力する。
バッファコントローラ115は、映像音声圧縮データ154をバッファメモリ116に格納する。
カード制御部117は、ホスト機器からの読み出し制御に基づいて、バッファメモリ116から読み出した映像音声圧縮データをデータ線143〜145を通じてホスト機器102に送信する。
フラッシュメモリ119は、従来のメモリカードと同一の不揮発性の記憶部である。フラッシュメモリ119は、ホスト機器102から伝送されたデータ等を格納する。
ユーザは、撮像の指令、地上波デジタル放送の受信開始指令、視聴するチャンネルの値などを入力部128に入力する。
クロック/データ線131を介して入力するシステムタイムクロックと、ホスト機器102が内部で発生させるホストクロックとは互いに同期していない全く別個のクロックである。
ホスト制御部124は、カード制御部117から伝送されるバッファメモリ116に格納されている映像音声圧縮データ又はフラッシュメモリ119に記憶されているデータ等をデータ線143〜145を通じて受信する。
出力部123は、ディスプレイ163及びスピーカ164を内蔵し、映像データ及び音声データをそれぞれ出力する。これに代えて、出力部123は、外付けのディスプレイ及びスピーカと接続しても良い。
ユーザは、ホスト機器102(デジタルカメラ)に、機能モジュールカード101(チューナカード)を差し込み、地上波デジタル放送の受信開始指令及び視聴するチャンネルを入力部128に入力する。
ホスト制御部124は、地上波デジタル放送の受信開始指令及び視聴するチャンネルを入力部128からバス120を介して受け取る。ホスト制御部124は、カード制御部117にコマンド/レスポンス線142を介してカード情報の送信要求を指令する(ステップ201)。
ホスト制御部124は、カード情報を受信する(ステップ204)。カード情報を取得することにより、CPU127は挿入されたカードが地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードか否か判断できる。カードが地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードであれば、スイッチ165を実線の側に接続する(第2の伝送モード)。カードが地上波デジタル放送受信機能を有しない通常のカードであれば、スイッチ165を破線の側に接続する(第3の伝送モード)。実施の形態1において、カードは地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードである。
機能モジュールカード101のチューナ112は、指定された受信チャンネルの地上波デジタル放送信号を受信し(ステップ301)、復調部113に入力する。復調部113は、地上波デジタル放送信号をベースバンド信号に復調し、トランスポートストリーム(TS)152を生成し、TSから抽出した同期信号に基づいてTS伝送用クロック151を生成する(ステップ302)。
ホスト制御部124は、コマンド/レスポンス線142を介して、データ蓄積量の送信要求コマンドをカード制御部117に送信する(ステップ401)。カード制御部117は、データ蓄積量の送信要求コマンドを受信する(ステップ402)。カード制御部117は、バッファコントローラ115を通じてバッファメモリ116に蓄積されているデータ量を読み出す。カード制御部117は、データ線143〜145のいずれかを介して、データ蓄積量をホスト制御部124に送信する(ステップ403)。
データ蓄積量が多ければ、ホスト制御部124は、コマンド/レスポンス線142を介して、データの送信要求をカード制御部117に指令する(ステップ406)。カード制御部117は、データの送信要求指令を受信すると(ステップ407)、バッファコントローラ115にデータの読み出しを指令する。バッファコントローラ115は、バッファメモリ116から映像音声圧縮データを読み出して、カード制御部117に転送する。カード制御部117は、データ線143〜145を介して、ホスト制御部124に映像音声圧縮データを送信する(ステップ408)。
伸長部122は、クロック補償部121が出力した読み出しクロック155に基づいてバッファメモリ126から映像音声圧縮データを読み出して、伸長する(ステップ411)。伸長部122は、クロック補償部121が出力した読み出しクロックに基づいて伸長した映像データ及び音声データを出力する。
出力部123は、伸長された映像データ及び音声データをディスプレイ163及びスピーカ164に出力し、再生する(ステップ412)。ユーザは再生された映像データ及び音声データを視聴する。
これに代えて、ホスト機器102は機能モジュールカード101から伝送されたシステムタイムクロック153を、又はシステムタイムクロックを分周し又は逓倍して生成したクロックを、CPU127のクロックとして使用することができる。更に、ホスト機器内の他のブロックのクロックとして使用することもできる。クロック補償部121(PLL)は、機能モジュールカード101が抜かれた場合、自走クロックを出力するため、カードが抜かれた後もホスト機器に影響を与えない。クロック補償部121を有することにより、カードが抜かれた時にホスト機器に不具合が発生することを防止できる。
ホスト機器102を第3の伝送モードで動作させることにより、従来のホスト機器との完全な互換性を持って任意の機能モジュールカードと接続できる。本発明のホスト機器102は、本発明の機能モジュールカード101のみならず、従来の機能モジュールカード(システムタイムクロックを出力できない。)を装着した場合にも(又は地上波デジタル放送受信機能と他の機能(例えばフラッシュメモリを使用するデータ格納機能)とを複合的に有する機能モジュールカードを装着した場合にも)、従来の機能モジュールカードの機能(例えばフラッシュメモリ119のデータ格納機能)を発揮させることができる。
図5〜図7を用いて、本発明の実施の形態2の機能モジュールカードとホスト機器、及びそれらを用いたデジタル放送受信装置を説明する。図5は、本発明の実施の形態2の機能モジュールカード及びホスト機器の構成を示すブロック図である。図5において、501は機能モジュールカード、502はホスト機器である。実施の形態2の機能モジュールカード501が、実施の形態1の機能モジュールカード101(図1)と異なる点は、スイッチ511とスイッチ512を有し、バス制御部170がスイッチ513及びスイッチ514を有する点である。実施の形態2のホスト機器502が、実施の形態1のホスト機器102(図1)と異なる点は、TSデコーダ521を有し、バス制御部129がスイッチ165及びスイッチ166を有する点である。その他の構造は実施の形態1と同じであるので、共通の部分には同一の符号を使用し、説明を省略する。
第1の伝送モードは、機能モジュールカードからホスト機器に第1のデータ(TS)と第1のクロック(TS伝送用クロック)とを伝送するモードである。データ線531及びクロック/データ線532は、機能モジュールカードの復調部113とホスト機器のTSデコーダ521(及びクロック補償部121)とを結ぶように接続される。
第2の伝送モードは、機能モジュールカードからホスト機器に第2のクロック(システムタイムクロック)を伝送するモードである。クロック/データ線532は、機能モジュールカードのTSデコーダ114とホスト機器のクロック補償部121とを結ぶように接続される。データ線531は、カード制御部117とホスト制御部124とを結ぶように接続され、通常のマスター/スレーブ通信のデータ線として使用される。
第3の伝送モードは、データ線531及びクロック/データ線532をカード制御部117とホスト制御部124とを結ぶように接続し、通常のマスター/スレーブ通信のデータ線として使用するモードである。初期設定では、第3の伝送モードを行うようにカード制御部117とホスト制御部124とが接続されている。
スイッチ512は、復調部113が出力するTS伝送用クロック(第1のクロック)151をバス制御部170に伝送するか(実線側。第1の伝送モード)、又はTSデコーダ114に伝送するか(破線側。第2の伝送モード)を切り換える。
スイッチ513は、復調部113(第1の伝送モード)、TSデコーダ114(第2の伝送モード)、又はカード制御部117(第3の伝送モード)のどれか一つをクロック/データ線532と接続する。初期設定では、カード制御部117と接続している。
スイッチ514は、復調部113(第1の伝送モード)又はカード制御部117(第2及び第3の伝送モード)のどちらかをデータ線531に接続する。初期設定では、カード制御部117と接続している。
TS伝送モードは、ホストクロック同期モードとは別に独立して動作する。TS及びTS伝送用クロックが機能モジュールカード502からデータ線531及びクロック/データ線532を介してホスト機器502に伝送されている間(第1の伝送モード)、別個の線を通じて同時にホスト制御部124とカード制御部117との間でホストクロック同期モードによりデータ伝送を実行できる。
STC伝送モードは、ホストクロック同期モードとは別に独立して動作する。システムタイムクロック(第2のクロック)が機能モジュールカード502からクロック/データ線532を介してホスト機器502に伝送されている間(STC伝送モードの動作)、別個の線を通じて同時にホスト制御部124とカード制御部117との間でホストクロック同期モードによりデータ伝送を実行できる。
機能モジュールカード501が地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードであり、有料放送のデジタル放送を受信する場合は、バス制御部129のスイッチ165及び166は実線側に接続される。クロック/データ線532はクロック補償部121及びTSデコーダ521と接続し、データ線531はTSデコーダ521と接続される。第1の伝送モードによる通信が実行される。
機能モジュールカード501が地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードであり、無料放送のデジタル放送を受信する場合は、バス制御部129のスイッチ165は実線側に接続され、スイッチ166は破線側に接続される。クロック/データ線532はクロック補償部121と接続し、データ線531はホスト制御部124と接続される。第2の伝送モードによる通信が実行される。
以下、機能モジュールカード501が地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードである場合について、説明する(第1及び第2の伝送モード)。
システムタイムクロック伝送モード(第2の伝送モード)の場合、伸長部122は実施の形態1と同様に、バッファメモリ126に格納された映像音声圧縮データ(第2のデータ)をバス120を介して入力し、伸長した映像データ及び音声データを読み出しクロック651に基づいて出力する。
ユーザは、ホスト機器502(デジタルカメラ)に、機能モジュールカード501(チューナカード)を差し込み、地上波デジタル放送の受信開始指令及び視聴するチャンネルを入力部128に入力する。
ホスト制御部124は、地上波デジタル放送の受信開始指令及び視聴するチャンネルを入力部128からバス120を介して受け取る。ホスト制御部124は、カード制御部117にコマンド/レスポンス線142を介してカード情報の送信要求を指令する(ステップ201)。
カード制御部117は、TS伝送モード(第1の伝送モード)での映像音声データの送信指令と、受信開始指令と、有料放送のチャンネルの値とを受信する(ステップ603)。機能モジュールカード501は、スイッチ511〜514を第1の伝送モード用に切り替える(ステップ604)。データ線531及びクロック/データ線532は復調部113と接続される。機能モジュールカード501は、図7のステップ701に進み、有料デジタル放送の受信を開始する(ステップ605)。
カード制御部117は、STC伝送モード(第2の伝送モード)での映像音声データの送信指令と、受信開始指令と、無料放送のチャンネルの値とを受信する(ステップ607)。機能モジュールカード501は、スイッチ511〜514を第2の伝送モード用に切り替える(ステップ608)。データ線531はカード制御部117と接続され、クロック/データ線532はTSデコーダ114と接続される。機能モジュールカード501は、図3のステップ301に進み、無料デジタル放送の受信を開始する(ステップ208)。図3及び図4(無料デジタル放送を受信する場合)については、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
機能モジュールカード501のチューナ112は、指定された受信チャンネルの地上波デジタル放送信号を受信し(ステップ701)、復調部113に入力する。復調部113は、地上波デジタル放送信号をベースバンド信号に復調し、TS152を生成し、TSから抽出した同期信号に基づいてTS伝送用クロック151を生成する(ステップ702)。
復調部113は、TS伝送用クロック151をクロック/データ線532を介してホスト機器502に送信する(ステップ703)。復調部113は、TS152をデータ線531を介してホスト機器502に送信する(ステップ704)。
ホスト機器502のクロック補償部121は、TS伝送用クロック151を入力し、TS伝送用クロック151に同期(位相ロック)した読み出しクロック651を出力する(ステップ707)。TSデコーダ521は、TS伝送用クロック151とTS152とを入力し、TSに含まれる時間情報とTS伝送用クロックとを用いて、システムタイムクロックを生成する(ステップ708)。TSデコーダ521は、システムタイムクロックを用いてTSをデコード及びデスクランブルして、映像音声圧縮データを出力する(ステップ709)。
出力部123は、伸長された映像データ及び音声データをディスプレイ163及びスピーカ164に出力し、再生する。ユーザは再生された映像データ及び音声データを視聴する。
実施の形態2のホスト機器502は、TSデコーダ521を搭載しているため、機能モジュールカード501は、スクランブルされたTSを出力することができる。TSは正しいスクランブル情報を有するホスト機器502でしかデスクランブルできない。放送局は予めデスクランブルするための情報を対価を支払ったユーザのホスト機器に提供しておくことで、対価を支払ったユーザのみがデジタル放送を視聴できるようにすることができる。
地上波デジタル放送の有料放送の視聴契約をしていないユーザのホスト機器に機能モジュールカード501を装着しても、そのユーザのホスト機器は、デスクランブルするための情報を有しないため、TSをデスクランブルすることができず、有料放送を視聴できない。本発明は、1つの機能モジュールカードを複数のユーザが使い回すことにより、複数のユーザが不法に有料のデジタル放送を視聴することを防ぐ。TSに含まれるデジタルコンテンツの著作権を保護できる。
ホスト機器502は、TSの受信と同時に、ホストクロック同期モードにより、チャンネル設定の操作指令等を伝送できる。また、ホスト機器502は、フラッシュメモリ119にデータを書き込み、又はデータを読み出すことができる。
これにより、ホスト機器と機能モジュールカードとの間の通信経路は、映像音声圧縮データ以外のデータ(例えばホスト機器とフラッシュメモリとの間で転送されるデータ)を伝送する余力を持てる。ホスト機器の電力の消費を減らすことができる。
ホスト機器502を第3の伝送モードで動作させることにより、従来のホスト機器との完全な互換性を持って任意の機能モジュールカードと接続できる。本発明のホスト機器502に本発明の機能モジュールカード501のみならず、従来の機能モジュールカード(TSとTS伝送用クロックの出力、又はシステムタイムクロックの出力ができない。)を接続した場合にも、従来の機能モジュールカードの機能を発揮させることができる。
実施の形態1のホスト機器に実施の形態2の機能モジュールカードを装着し、又は実施の形態2のホスト機器に実施の形態1の機能モジュールカードを装着し、第2の伝送モードでの映像データ及び/又は音声データの受信をすることも出来る。
ホスト機器において、クロック補償部がなくても良い。好ましくはホスト機器はクロック補償部を有する。
102、502 ホスト機器
111 アンテナ
112 チューナ
113 復調部
114、521 TSデコーダ
115、125 バッファコントローラ
116、126 バッファメモリ
117 カード制御部
118 カード情報記憶部
119 フラッシュメモリ
120 バス
121 クロック補償部
122 伸長部
123 出力部
124 ホスト制御部
127 CPU
128 入力部
129、170 バス制御部
131、532 クロック/データ線
141 クロック線
142 コマンド/レスポンス線
143、144、145、531 データ線
161 映像デコーダ
162 音声デコーダ
163 ディスプレイ
164 スピーカ
165、166、171、511、512、513、514 スイッチ
Claims (8)
- 外部から映像データ及び/又は音声データを有するデジタル信号ストリームを受信する受信部と、
前記デジタル信号ストリームから第1のクロックを生成し、前記第1のクロックを用いて前記デジタル信号ストリームを復調して第1のデータを出力する復調部と、
前記第1のクロックと前記第1のデータとから導出されたクロックである第2のクロックを用いて前記第1のデータを復号化して第2のデータを出力する復号化部と、
前記第2のデータをバッファメモリに格納するバッファコントローラと、
ホスト機器をマスターとして、前記ホスト機器との間でマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、前記ホスト機器からの読み出し制御に基づいて、前記第2のデータを前記バッファメモリから読み出して前記ホスト機器に送信するカード制御部と、
前記ホスト機器との間の前記接続線の一部を、1つの伝送モードにおいては前記第2のクロックを前記ホスト機器に一方向に送信する通信線として使用するために前記復号化部と接続し、他の1つの伝送モードにおいては通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用するために前記カード制御部と接続するバス制御部と、
を有することを特徴とする機能モジュールカード。 - 外部から映像データ及び/又は音声データを有するデジタル信号ストリームを受信する受信部と、
前記デジタル信号ストリームから第1のクロックを生成し、且つ前記第1のクロックを用いて前記デジタル信号ストリームを復調して第1のデータを出力する復調部と、
前記第1のクロックと前記第1のデータとから導出されたクロックである第2のクロックを用いて前記第1のデータを復号化して第2のデータを出力する復号化部と、
前記第2のデータをバッファメモリに格納するバッファコントローラと、
ホスト機器をマスターとして、前記ホスト機器との間でマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、前記ホスト機器からの読み出し制御に基づいて、前記第2のデータを前記バッファメモリから読み出して前記ホスト機器に送信するカード制御部と、
前記ホスト機器との間の前記接続線の一部を、第1の伝送モードにおいては前記第1のクロックと前記第1のデータとを前記ホスト機器に一方向に送信する通信線として使用するために前記復調部と接続し、第2の伝送モードにおいては前記第2のクロックを前記ホスト機器に一方向に送信する通信線として使用するために前記復号化部と接続し、第3の伝送モードにおいては通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用するために前記カード制御部と接続するバス制御部と、
を有し、
前記ホスト機器から第1の伝送モードの指令を受信した場合は、前記バス制御部は前記接続線の一部を前記復調部に接続して前記第1のクロックと前記第1のデータとを前記ホスト機器に一方向に送信し、
前記ホスト機器から第2の伝送モードの指令を受信した場合は、前記バス制御部は前記接続線の一部を前記復号化部に接続して前記第2のクロックを前記ホスト機器に一方向に送信し、且つ前記カード制御部は前記接続線を介してマスター/スレーブ方式で前記第2のデータを前記ホスト機器に送信することを特徴とする機能モジュールカード。 - 前記復号化部が行う復号化処理が、データの順番の並べ替え処理及び/又は暗号化されたデータの復号化処理を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の機能モジュールカード。
- ホスト機器をマスターとし、機能モジュールカードとの間でマスター/スレーブ方式の双方向の通信を複数の接続線を介して行い、前記機能モジュールカードにデータの送信要求を指令し、前記指令に基づいて前記機能モジュールカードが映像データ及び/又は音声データを有するデジタル信号ストリームを復調して得た第1のデータを復号化し、送信したデータである第2のデータを入力するホスト制御部と、
1つの伝送モードにおいて、前記機能モジュールカードが前記第1のデータから導出し、前記第2のデータを生成するために使用し、送信したクロックである第2のクロックを、他の1つの伝送モードにおいては通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用される前記接続線の一部を介して入力し、前記第2のデータを伸長し、前記第2のクロックに基づいて出力する伸長部と、
を有することを特徴とするホスト機器。 - ホスト機器をマスターとし、機能モジュールカードとの間でマスター/スレーブ方式の双方向の通信を複数の接続線を介して行い、前記機能モジュールカードに第1の伝送モード、第2の伝送モード又は通常の第3の伝送モードでのデータの送信要求を指令し、前記第2の伝送モードの場合は、前記指令に基づいて前記機能モジュールカードが映像データ及び/又は音声データを有するデジタル信号ストリームから生成した第1のクロックを用いて前記デジタル信号ストリームを復調して得た第1のデータを復号化し、送信したデータである第2のデータを受信するホスト制御部と、
前記第1の伝送モードの場合は、前記第3の伝送モードにおいて通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用される前記接続線の一部を介して前記機能モジュールカードが一方向に送信した前記第1のクロックと前記第1のデータとを入力し、第2のクロックを生成し、前記第2のクロックを用いて前記第1のデータを復号化して第2のデータを出力する復号化部と、
前記第1の伝送モードの場合は、前記復号化部が出力した前記第2のデータ及び前記第2のクロックを入力し、前記第2の伝送モードにおいては、前記ホスト制御部が受信した前記第2のデータと、前記機能モジュールカードが前記接続線の一部を介して一方向に送信した前記第2のクロックとを入力し、前記第2のデータを伸長し、前記第2のクロックに基づいて出力する伸長部と、
を有することを特徴とするホスト機器。 - 前記機能モジュールカードを装着している時は、前記機能モジュールカードが前記接続線を介して送信した前記第1のクロック又は前記第2のクロックを入力して、それと位相同期した同一周波数の読み出しクロックを出力し、前記機能モジュールカードを装着していない時は、前記第1のクロック又は前記第2のクロックと略同一周波数の読み出しクロックを出力するクロック補償部を更に有し、
前記伸長部は、前記第1のクロックに代えて前記クロック補償部が出力する読み出しクロックを使用し、又は前記伸長部は、前記第2のクロックに代えて前記クロック補償部が出力する読み出しクロックを使用する、
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のホスト機器。 - 前記復号化部が行う復号化処理が、データの順番の並べ替え処理及び/又は暗号化されたデータの復号化処理を含むことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のホスト機器。
- 請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の機能モジュールカードと、請求項4から請求項7のいずれかの請求項に記載のホスト機器とを有することを特徴とするデジタル放送受信装置。
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JP2004106379A JP2005295156A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 機能モジュールカード、ホスト機器及びデジタル放送受信装置 |
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2004
- 2004-03-31 JP JP2004106379A patent/JP2005295156A/ja active Pending
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WO2017082059A1 (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-18 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
EP3376773A4 (en) * | 2015-11-10 | 2018-09-19 | Sony Corporation | Information processing device, information processing method, and program |
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