JP4390632B2 - Icカード、ホスト機器及びデジタル信号受信システム - Google Patents

Icカード、ホスト機器及びデジタル信号受信システム Download PDF

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Description

本発明は、ホスト機器をマスターとしICカードをスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信により、ICカードが受信したデジタル放送波の映像データ及び/又は音声データをホスト機器で再生する、ICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムに関する。
近年、不揮発性メモリと他の機能とを搭載したICカード(機能モジュールカード)が開発され、市場に普及してきた。例えば、フラッシュメモリと無線通信機能とを搭載したICカードをPDA(Personal Digital Assistants、ホスト機器)に装着し、ICカードが受信した映像データ及び音声データをPDAに転送し、PDAのディスプレイ及びスピーカから出力する技術が実現されつつある。このようなデジタルテレビ及び/又はデジタルラジオのデジタル放送波の受信機能を搭載したICカードを実現できれば、そのICカード及びICカードを装着可能なホスト機器は、ユーザにとってたいへん魅力的である。また従来から、PDA等のホスト機器がICカードにデータを転送し、ICカードのフラッシュメモリに記憶する機能が実用化されている。
特開2001−077854号公報
一般に汎用のICカード(例えばSDカード、メモリスティック)は、ホスト機器をマスターとし、ICカードをスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信により、ホスト機器と通信する。マスター/スレーブ方式の通信においては、マスターであるホスト機器がデータ伝送用のクロック及びデータ伝送のタイミングを定める。又、汎用のICカードは、マスター/スレーブ方式の通信経路以外の、ホスト機器との通信経路を有していない。
そのため、従来の汎用のインターフェースを有するICカードに地上波デジタル放送受信機能を搭載しても、受信したデジタル放送信号から生成したクロックをホスト機器に転送することができなかった。それ故にホスト機器は、放送局のタイムベースを再現できず、ICカードから伝送されたデジタル放送のデータを正確なクロックで出力することができないという問題があった。
ICカードは様々なホスト機器に装着されるために、ICカードが受信した地上波デジタル放送信号から生成したクロックをホスト機器に転送したとしても、ホスト機器でそのクロックを利用できない恐れがあった。
ICカードが受信した地上波デジタル放送信号から生成した放送局のクロックと、ホスト機器が内蔵するクロックとはそれぞれ独立のものである。もしホスト機器が内蔵する独立のクロックに基づいてデータを出力すれば、ディスプレイ又はスピーカが表示するための映像信号又は音声信号がない時間が発生する場合(例えば映像信号のブラックアウト又はフリーズ、音声信号の無音区間)、又はホスト機器内に蓄積した映像信号又は音声信号がオーバーフローして、その一部を出力しないで廃棄する(映像信号又は音声信号のスキップ)場合が発生する。時間軸上で連続するデジタル放送信号は、デジタル放送信号から生成されるクロックで処理し、出力する必要がある。
本発明は、マスター/スレーブ方式の通信を行うICカード(スレーブ)とホスト機器(マスター)において、ICカードが受信したデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器で忠実に再現でき、ホスト機器が再生する映像データ及び/又は音声データに不連続が発生しないICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムを提供することを目的とする。
本発明は、デジタル信号ストリームから取り出したクロックを個々のホスト機器に合った周波数に分周して出力するICカードを提供することを目的とする。
ICカードが受信した放送波のデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器で再現することにより、ホスト機器は放送局のタイムベースを再現して、データを出力することが可能になる。
本発明は、電力の消費を抑えて、ICカードが受信したデジタル放送の映像データをホスト機器で出力することができるICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムを提供することを目的とする。
本発明は、汎用のホスト機器と汎用のICカードとを互換性をもって組み合わせ可能なICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する。請求項1に記載の発明は、符号化された映像データ及び/又は音声データを含むデジタル信号ストリームを入力する入力部と、前記デジタル信号ストリームからクロックを導出し、前記クロックに基づいて前記デジタル信号ストリームを復号化して、映像データ及び/又は音声データを出力する復号化部と、ホスト機器から指示された分周比で前記クロックを分周して出力するクロック分周制御部と、前記クロック分周制御部が出力可能なクロックの周波数に関する情報を含むカード情報を有し、前記ホスト機器をマスターとして、前記ホスト機器との間でマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、前記ホスト機器からの読み出し制御に基づいて、前記カード情報、並びに前記映像データ及び/又は音声データを前記ホスト機器に送信するカード制御部と、前記ホスト機器との間の前記接続線の一部を、通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用するために前記カード制御部と接続し、又は分周された前記クロックを前記ホスト機器に一方向に送信する通信線として使用するために前記クロック分周制御部と接続するバス制御部と、を有することを特徴とするICカードである。
後述する本発明のホスト機器は、通常の動作時には内蔵するホストクロックに基づいて動作し、ICカードから映像データ及び/又は音声データを入力する場合は、ICカードから送られた分周されたクロック(カードクロックと呼ぶ)に基づいて動作する。一般にホスト機器は常に基本となるクロックを入力しなければ、正常に動作しない。ホスト機器の内部回路を2つの異なるクロックで動かすと2つのクロックで動作する回路のインターフェースで誤動作が生じる。それ故に、一つのつながりを有する回路全体に1つの基本となるクロックを供給し、回路全体が同期して動作するようにしなければならない。多くのホスト装置において、モードによりホスト機器の基本クロックの周波数が変化することは、誤動作等の事故を生じる故に許されない。本発明のホスト装置は、ホストクロックを使用する時と、カードクロックを使用する時とで、内部の動作用のクロック(読み出しクロック)の周波数が同一になるようにICカードの分周比を設定する。
本発明のICカードは、受信したデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器に指示された値のクロック周波数に分周して出力する。本発明のICカードを本発明のホスト機器に装着して接続することにより、ICカードが入力したデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器で忠実に再現でき、ホスト機器が再生する映像データ又は音声データに不連続が発生せず、且つデジタル信号ストリームを再生するか否かにかかわらず正常に動作するICカードを実現する。
本発明は、汎用のインターフェース(マスター/スレーブ通信用の汎用の接続線)とデジタル放送受信機能とを有し、従来のホスト機器及び本発明のホスト機器の両方と接続できるICカードを実現できる。
符号化された映像データ及び/又は音声データを復号化する方法は任意である。例えば、誤り訂正符号化された映像データ等を復号化しても良く、圧縮符号化された映像データ及び/又は音声データ等を復号化しても良い。
請求項2に記載の発明は、ホスト機器をマスターとし、ICカードとの間でマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、前記ICカードがデジタル信号ストリームから抽出したクロックに基づいて導出したカードクロックの出力可能な周波数に関する情報の送信要求を前記ICカードに指令し、前記ICカードが受信したデジタル信号ストリームを復号化した映像データ及び/又は音声データ、並びに前記ICカードが保持する前記ICカードが出力可能なカードクロックの周波数に関する情報を前記ICカードから受信するホスト制御部と、前記ホスト制御部が受信した映像データ及び/又は音声データを格納するバッファメモリと、前記ICカードとの間の前記接続線の一部を、第1のモードにおいて通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用するために前記ホスト制御部と接続し、第2のモードにおいて前記ICカードが前記カードクロックをホスト機器に送信する通信線として使用するために少なくとも前記ホスト制御部との接続を遮断するバス制御部と、ホストクロックを出力するホストクロック発振部と、前記ホストクロックと前記ICカードが送出する前記カードクロックとを入力し、前記第1のモードにおいて前記ホストクロック又はそれに同期したクロックを読み出しクロックとして出力し、前記第2のモードにおいて前記ICカードが出力可能なカードクロックの周波数に関する情報に基づいて定めた分周比で前記カードクロックを分周し、分周したクロック又はそれに同期したクロックを読み出しクロックとして出力するクロック調整部と、前記第2のモードにおいて、前記読み出しクロックを用いて前記バッファメモリから前記映像データ及び/又は音声データを読み出して出力する出力部と、を有することを特徴とするホスト機器である。
本発明のホスト機器においては、一つのつながりを有する回路全体が、クロック調整部が出力するクロックを基本クロックとして動作する故に、誤動作の恐れがない。本発明は、ICカードが入力したデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器で忠実に再現でき、ホスト機器が再生する映像データ又は音声データに不連続が発生せず、且つデジタル信号ストリームを再生するか否かにかかわらず正常に動作するホスト機器を実現する。
本発明は、汎用のインターフェースを有し、従来のICカード及び本発明のICカードの両方と接続できるホスト機器を実現できる。
出力部は、バッファメモリから読み出した映像データ及び/又は音声データをそのまま出力しても良く、所定の処理(例えば圧縮された映像データ及び/又は音声データの伸長処理)をした後、出力しても良い。
請求項3に記載の発明は、前記ホスト制御部は、更に、前記ICカードが出力可能な複数の周波数の中から選択した周波数の前記カードクロックを出力することを要求する指令を前記ICカードに送信することを特徴とする請求項2に記載のホスト機器である。
本発明のホスト機器は、ホスト機器においてクロックの分周比を適応的に選択するとともに、ICカードにも選択された周波数のクロックを出力することを指令する。本発明は、種々のICカードのいずれを接続した場合にも高い適応性を発揮して正常に動作する(典型的には、ICカードの種類にかかわらずクロック調整部が一定の周波数の読み取りクロックを出力する)ホスト機器を実現する。
請求項4に記載の発明は、前記第2のモードにおいて、前記クロック調整部は、前記第2のモードにおける読み出しクロックの周波数が、前記第1のモードにおける読み出しクロックの周波数に最も近くなるように、前記カードクロックの分周比を決定し、及び/又は前記ICカードが出力する前記カードクロックの周波数を前記ICカードに指令することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のホスト機器である。
本発明は、デジタル信号ストリームを再生するか否かにかかわらず、ほとんど同一の応答をして正常に動作するホスト機器を実現する。好ましくは、第2のモードにおける読み出しクロックの周波数を、第1のモードにおける読み出しクロックの周波数と同一に設定する。
請求項5に記載の発明は、前記クロック調整部は、前記ホストクロックを入力し、所定の分周比で分周して出力する第1の分周器と、前記カードクロックを入力し、選択可能な分周比で分周して出力する第2の分周器と、前記第1の分周器の出力信号と前記第2の分周器の出力信号とを入力し、前記第1のモードにおいて前記第1の分周器の出力信号を出力し、前記第2のモードにおいて前記第2の分周器の出力信号を出力するセレクタと、を有することを特徴とする請求項2に記載のホスト機器である。
第2の分周器の分周比を適切に設定することにより、第2のモードにおける読み出しクロックの周波数を、第1のモードにおける読み出しクロックの周波数と同一又はほとんど同一に設定できる。本発明は、種々のICカードのいずれを接続した場合にも高い適応性を発揮して正常に動作する(典型的には、ICカードの種類にかかわらずクロック調整部が一定の周波数の読み取りクロックを出力する)ホスト機器を実現する。
請求項6に記載の発明は、前記クロック調整部はPLLを更に有し、前記PLLは、位相誤差信号に応じて発振周波数を変化させる発振器と、前記発振器の出力信号を選択可能な分周比で分周する第3の分周器と、前記セレクタの出力信号又は前記セレクタの出力信号に同期した信号と前記第3の分周器の出力信号との位相を比較し、位相誤差信号を出力する位相比較器と、を有し、前記発振器の出力信号又は前記発振器の出力信号に同期した信号を読み出し信号として出力する、ことを特徴とする請求項5に記載のホスト機器である。
第1の分周器及び第2の分周器を用いることにより、セレクタの出力信号の周波数をある程度低く設定する。その後、第3の分周器を用いることにより、PLLの発振器の周波数を高くすることができる。PLLの発振器の周波数は、第3の分周器の分周比に比例して高くなり、第2の分周器の分周比に反比例して低くなる。本発明は、種々のICカードのいずれを接続した場合にも高い適応性を発揮して正常に動作する(典型的には、ICカードの種類にかかわらずクロック調整部が一定の周波数の読み取りクロックを出力する)ホスト機器を実現する。
請求項7に記載の発明は、前記ICカードが入力した音声データを含むデータを出力する場合は、前記第2のモードで動作し、音声データを含まないで前記ICカードが入力した映像データを出力する場合は、前記第1のモードで動作し、入力する前記デジタル信号ストリームの内蔵クロックと、前記読み出しクロックとが所定時間以上ずれた場合は、フィールド又はフレーム単位で、前記映像データを廃棄し又は同一の前記映像データを複数回繰り返し出力する、ことを特徴とする請求項2に記載のホスト機器である。
本発明は、信号の欠落等がユーザに強い不快感を与える恐れがある音声データについては、第2のモードを用いて正確に音声データを再生し、回路の消費電力が大きく、信号の欠落等がユーザにとってそれほど致命的ではない映像データ(音声データを含まない)については、第1のモードを用いて消費電力の増大を抑圧する。本発明は、使い勝手の良いホスト機器を実現できるという作用を有する。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のICカードと、請求項2から請求項7のいずれかの請求項に記載のホスト機器とを有することを特徴とするデジタル信号受信システムである。
本発明は、従来のICカード及びホスト機器と一定の互換性を維持しつつ、ICカードからデジタル信号ストリームを入力し、映像データ又は音声データに不連続が発生することなくホスト機器から出力するデジタル信号受信システムを実現できる。
本発明によれば、マスター/スレーブ方式の通信を行うICカード(スレーブ)とホスト機器(マスター)において、ICカードが受信したデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器で忠実に再現でき、ホスト機器が再生する映像データ又は音声データに不連続が発生しないICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムを実現できるという有利な効果が得られる。
ICカードが受信した放送波のデジタル信号ストリームから取り出したクロックをホスト機器で再現することにより、ホスト機器は放送局のタイムベースを再現して、データを出力することが可能になる。
本発明によれば、電力の消費を抑えて、ICカードが受信したデジタル放送の映像データをホスト機器で出力することができるICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムを実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、汎用のホスト機器と汎用のICカードとを互換性をもって組み合わせ可能なICカード、ホスト機器、及びそれらを用いたデジタル受信システムを実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態》
図1〜図6を用いて、本発明の実施の形態のICカード(機能モジュールカード)とホスト機器、及びそれらを用いたデジタル信号受信システムを説明する。図1は、本発明の実施の形態の機能モジュールカード及びホスト機器の構成を示すブロック図である。図1において、101は機能モジュールカード、102はホスト機器である。
機能モジュールカード101は、チューナ111、復調部112、TS(トランスポートストリーム)デコーダ113、クロック分周制御部114、カード制御部115、バス制御部116を有する。カード制御部115は、カード情報117を有する。本発明の実施の形態において、機能モジュールカード101は、汎用のメモリカードに地上波デジタル放送受信機能を搭載したチューナカードである。
ホスト機器102は、バス120、原発振121、クロック調整部122、クロック生成部123、クロック制御部124、システム制御部125、映像再生部126、音声再生部127、ホスト制御部128、バス制御部129を有する。クロック調整部122は、分周回路131、132、セレクタ133、135、PLL(Phase Locked Loop)134を有する。クロック制御部124、システム制御部125、映像再生部126、音声再生部127、ホスト制御部128は、バス120を通じて相互に接続されている。本発明の実施の形態において、ホスト機器102は、カードの挿入スロットを有するデジタルカメラである。実施の形態のホスト機器102は、機能モジュールカード101をカードの挿入スロットに差し込み、機能モジュールカードで受信した地上波デジタル放送の映像データ及び/又は音声データを出力する。
機能モジュールカード101とホスト機器102とは、データ/クロック線141、データ線142、143、144、コマンド/レスポンス線145、クロック線146とで接続される。更に、ホスト機器102から機能モジュールカード101に電源を供給する電源線及びグラウンド線が、ホスト機器102と機能モジュールカード101との接続線に含まれる(図示していない。)。機能モジュールカード101は、ホスト機器102から電力を供給されて動作する。
機能モジュールカード101の各ブロックについて説明する。チューナ111は、放送局から送信された映像データ及び/又は音声データを含む地上波デジタル放送信号を受信して、ホスト機器102が指定した特定のチャンネルの周波数を取り出す。実施の形態においては、機能モジュールカード101は、無線で送信された放送信号を受信する。これに代えて、機能モジュールカード101は、有線で送信された放送信号を受信しても良い。チューナ111は、ホスト機器102が選局したチャンネルをチャンネル設定情報として保持している。
復調部112は、放送信号に含まれるクロック情報(例えば特定の同期信号区間又はデータの変化点が、クロックを再生するための情報を有する。)を抽出してTSクロック151を生成すると共に、受信した放送信号を復調して、TS152を出力する。
TSデコーダ113は、TSクロック151とTS152に含まれる時間情報とに基づいて、システムタイムクロック153を生成し、システムタイムクロックを用いてTS152をデコードして、映像データ及び/又は音声データ154を出力する。システムタイムクロック153は、典型的にはTSデコーダ113に含まれTSクロック151に同期するPLLの出力信号である。
地上波デジタル放送信号に含まれる映像データ及び/又は音声データは、それぞれデータ圧縮され、誤り訂正符号化され、シャッフリング(又はスクランブル)されている。TSデコーダ113は、受信したTS152を、それぞれデシャッフルし(又はデスクランブルし)、誤り訂正復号化して、映像データ及び/又は音声データ154、及び/又はその他の付帯情報データを生成する。
TSデコーダ113は、生成した映像データ及び/又は音声データ154をカード制御部115に伝送し、生成したシステムタイムクロック153をクロック分周制御部114に伝送する。
実施の形態において、機能モジュールカード101が受信するデジタル信号ストリームはMPEG2−TS形式で、TSデコーダ113が生成するシステムタイムクロックの値は27MHzである。
クロック分周制御部114は、1又は複数の分周比を有する。クロック分周制御部114は、システムタイムクロック153をホスト機器102が指定した周波数に分周して、分周クロック155を出力する。
バス制御部116は、クロック分周制御部114との間のクロック線161と、カード制御部115との間のデータ線162と、のどちらかをデータ/クロック線141に接続する。クロック線161をデータ/クロック線141に接続した場合(第2のモード)は、データ/クロック線141はクロック分周制御部114が出力するシステムタイムクロック153又はその分周クロック155をカードクロックとしてホスト機器102に一方向に送信する。データ線162をデータ/クロック線141に接続した場合は(第1のモード)、データ/クロック線141は他のデータ線142〜144と共に、カード制御部115とホスト制御部128との間でのマスター/スレーブ方式の双方向の通信(ホスト機器と機能モジュールカードとの間での標準プロトコルに基づいた通信)でデータを伝送する。初期設定では、データ/クロック線141はカード制御部115との間のデータ線162と接続している。
カード制御部115は、ホスト機器102をマスターとして、ホスト機器との間で接続線141〜146を介してマスター/スレーブ方式の通信を行う。例えば、カード制御部115は、ホスト機器102からのコマンドを受信し、チューナ111が受信したデジタル放送信号の映像データ及び音声データ、チューナ111の状態を知らせるレスポンス等をホスト機器102に送信する。上記のレスポンス及びデータの出力は、クロック線146を通じてホスト機器102から伝送されるクロックに同期して行われる。
カード制御部115は、カード情報117を有する。カード情報117は、機能モジュールカード101が地上波デジタル放送受信機能を搭載していること、システムタイムクロック153をデータ/クロック線141を通じて出力可能なこと、出力可能な分周クロック155の周波数の値、且つ映像データ及び/又は音声データ154をデータ線142〜144を通じて伝送すること等を含む情報である。カード制御部115は、ホスト制御部128からコマンド/レスポンス線145を通じてカード情報送信要求コマンドを受け取ると、カード情報117をホスト機器102に送信する。
カード制御部115は、ホスト機器102からクロック周波数又は分周比の値を受信すると、クロック分周制御部114に伝送し、分周比を設定する。カード制御部115は、ホスト機器からクロック送信要求コマンドを受信すると、バス制御部116にクロック線161をデータ/クロック線141に接続するように指示する(第2のモード)。バス制御部116は、クロック分周制御部114が出力するシステムタイムクロック153又はその分周クロック155をカードクロックとしてホスト機器102に一方向に送信する。
ホスト機器102の各ブロックについて説明する。本発明のホスト機器102は、従来の汎用のホスト機器に、クロック調整部122、クロック制御部124、及びバス制御部129を追加した構成である。
原発振121は、例えば水晶発振器であり、ホストクロックを出力する。
クロック調整部122の分周回路131は、原発振121が出力したホストクロックを分周する。分周回路132は、機能モジュールカード101がデータ/クロック線141を介して出力したカードクロックを入力して分周する。分周回路131及び132のそれぞれの分周比は、セレクタ133に入力されるホストクロックとカードクロックとが同一の周波数になるように、クロック制御部124により設定される。
セレクタ133は、分周されたカードクロックと、分周されたホストクロックのどちらか一方を出力する。実施の形態において、機能モジュールカード101を装着し、且つ音声データを再生する場合は、カードクロックを出力する(第2のモード)。それ以外(カードを装着していない、又はカードを装着しているが機能モジュールカード101から送られた音声データを再生しない(映像データのみを再生する))場合は、ホストクロックを出力する(第1のモード)。
セレクタ133が出力したクロックは、PLL(フェーズロックループ)134に入力される。PLL134は、位相誤差信号に応じて発振周波数を変化させる電圧制御型発振器(VCO)136と、発振器136の出力信号を選択可能な分周比で分周する分周回路137と、セレクタ133の出力信号と分周回路137の出力信号との位相を比較し、位相誤差信号を出力する位相比較器138と、を有する。PLL134は、入力したクロックと位相同期した発振器136の出力信号(「読み出しクロック」と呼ぶ。)を出力する。
セレクタ135は、原発振121が出力するホストクロックと、PLL134が出力する読み出しクロックと、データ/クロック線141を介して入力するカードクロックと、分周回路132が出力するカードクロックを分周したクロックと、を入力し、選択して出力する。第1のモードでは原発振121が出力するホストクロックに同期したPLL134の読み出しクロックを出力し、第2のモードではカードクロックに同期したPLL134の読み出しクロックを出力する。
クロック生成部123は、クロック調整部122のセレクタ135が出力するクロックに基づいて、クロック制御部124、システム制御部125、映像再生部126、音声再生部127、ホスト制御部128にそれぞれクロックを供給する。各ブロックは、同期した1又は複数のクロックにより動作する。クロック生成部123は、セレクタ135が出力するクロックを分周して種々のクロックを生成し、又は内蔵するPLLがセレクタ135が出力するクロックに同期した種々のクロックを生成する。データ/クロック線141を介して入力するカードクロックに基づいてクロック調整部122及びクロック生成部123で生成される読み出しクロック(第2のモード)は、少なくとも音声再生部127に供給される。又は、少なくとも映像再生部126と音声再生部127とに供給される。
クロック制御部124は、クロック調整部122内の分周回路131、132、及びセレクタ133と、バス制御部129とを制御する。クロック制御部124は、装着したカードが出力するクロック周波数に応じて、分周回路131、132の分周比を設定する。
システム制御部125は、ホスト機器102内部の動作を制御すると共に、機能モジュールカード101に動作を指示し、ホスト制御部128とカード制御部115との間の通信を制御する。
映像再生部126は、MPEG2又はMPEG4等で圧縮された映像データを伸長し出力する。音声再生部127は、AAC又はMP3等で圧縮された音声データを伸長し出力する。映像再生部126及び音声再生部127は、クロック生成部123から供給される読み出しクロックに基づいて、それぞれ映像データ及び音声データを再生する。
ホスト制御部128は、ホスト機器102をマスターとし、機能モジュールカード101をスレーブとして、カード制御部115との間でマスター/スレーブ方式の通信を行う。例えば、ホスト制御部128は、機能モジュールカードが備える各種のレジスタ値を読み出す。ホスト制御部128はチューナ111の受信チャンネルの設定コマンド、カードクロックの出力指令コマンド及びそのクロック周波数又は分周比の値等を機能モジュールカード101に送信する。ホスト制御部128は、カード制御部115から伝送される映像データ及び音声データ等をデータ線142〜144を通じて受信する。ホスト制御部128は、コマンド又はデータの送信時、及びレスポンス又はデータの受信時、クロック線146を通じて機能モジュールカード101にクロックを伝送する。
バス制御部129は、ホスト制御部128との間のデータ線163をデータ/クロック線141に接続するか否かを制御する。ホスト制御部128とカード制御部115との間で双方向の通信を行う場合は、データ線163をデータ/クロック線141に接続する(第1のモード)。データ/クロック線141は、他のデータ線142〜144と共にマスター/スレーブ方式の通信(ホスト機器と機能モジュールカードとの間での標準プロトコルに基づいた通信)を行う接続線(データ線)として使用される。機能モジュールカード101のクロック分周制御部114から送信されたカードクロックをデータ/クロック線141を介して受信している間は、データ線163をデータ/クロック線141に接続しない。データ/クロック線141は、カードクロックを受信するための接続線として使用される(第2のモード)。
データ/クロック線141は、カード制御部115とホスト制御部128との間での通常のマスター/スレーブ通信のデータ線として使用される場合と、機能モジュールカード101からホスト機器102へカードクロックを送信するためのクロック線として使用される場合とあり、それぞれ機能モジュールカード101のバス制御部116と、ホスト機器102のバス制御部129とによって切り替えられる。
ホスト機器102の装着した機能モジュールカードが、地上波デジタル放送受信機能を有しない通常のカードの場合、又は機能モジュールカードが地上波デジタル放送受信機能を有するが、ホスト機器が音声データを再生しない場合は、データ/クロック線141はカード制御部114とホスト制御部128とに接続される。
機能モジュールカード101が地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードであり、ホスト機器102がデジタル放送の音声データを再生する場合は、データ/クロック線141は、機能モジュールカードのクロック分周制御部114とホスト機器の分周回路132とを結ぶように接続される。機能モジュールカード101が地上波デジタル放送を受信している間、クロック分周制御部114から分周回路132にデータ/クロック線141を介して、一方向にシステムタイムクロック153又は分周クロック155が伝送される。
本発明の実施の形態のデジタル放送受信方法を説明する。図2は、ホスト機器102に機能モジュールカード101を挿入して、機能モジュールカード101が地上波デジタル放送を受信開始するまでの機能モジュールカード101及びホスト機器102の初期化処理を示すフローチャートである。
ユーザは、ホスト機器102に機能モジュールカード101を差し込む。ホスト制御部128は、コマンド/レスポンス線145を介してカード制御部115にカード情報の送信要求を指令する(ステップ201)。
カード制御部115は、カード情報の送信要求指令を受信すると(ステップ202)、コマンド/レスポンス線145を介してホスト制御部128にカード情報117を送信する(ステップ203)。
ホスト制御部128は、カード情報を受信すると(ステップ204)、挿入されたカードが地上波デジタル放送受信機能を有するチューナカードであって、クロックの出力に対応しているか否か判断する(ステップ205)。「カードがクロックの出力に対応している」とは、機能モジュールカード101が、データ/クロック線141を通じて、ホスト機器102にシステムタイムクロック153又は分周クロック155(カードクロック)を伝送可能であることを意味する。「カードがクロックの出力に対応していない」とは、機能モジュールカード101のデータ/クロック線141が、通常のデータ線としてのみ使用可能であることを意味する。
ホスト機器に挿入されたカードが、クロックの出力に対応していなければ、ステップ207以下の処理以外の処理を行う(ステップ206)。バス制御部129は、ホスト制御部128との間のデータ線163をデータ/クロック線141に接続し、他のデータ線142〜144と共にデータ線として使用する。ホスト機器102は、機能モジュールカード101との間で通常のマスター/スレーブ方式の双方向通信を行う。
ホスト機器に挿入されたカードがクロックの出力に対応していれば、ホスト機器102は地上波デジタル放送の音声データを再生するか否かを判断する(ステップ207)。音声データを再生する場合、ホスト制御部128は、地上波デジタル放送の受信開始指令コマンド、ユーザが選択した視聴するチャンネル、カードクロック送信要求コマンド、及びそのカードクロック周波数の値をカード制御部115に送信する(ステップ208)。
バス制御部129は、データ/クロック線141とホスト制御部のデータ線163との接続を解除する(第2のモード)(ステップ209)。ホスト機器102は、図4のステップ401に進む(ステップ210)。
カード制御部115は、地上波デジタル放送の受信開始指令コマンド、視聴するチャンネル、カードクロック送信要求コマンド、及びそのクロック周波数の値を受信する(ステップ211)。ステップ208及び211の処理は、実際には1つの指令とそれに対応する処理がセットになって、1つずつ実行される。バス制御部116は、クロック分周制御部114との間のクロック線161をデータ/クロック線141に接続する(第2のモード)(ステップ212)。カード制御部115は、チューナ111に地上波デジタル放送の受信開始を指令し、視聴するチャンネルの値を転送する。カード制御部115は、クロック分周制御部114にクロック周波数又は分周比の値を転送し、分周比を設定する。機能モジュールカード101は、図3のステップ301に進む(ステップ213)。
ステップ207においてホスト機器102が地上波デジタル放送の音声データを再生しない場合は、ホスト制御部128は、コマンド/レスポンス線145を介して受信開始指令コマンドと、カードクロックを出力しないことの指令と、視聴するチャンネルの値と、を順次送信する(ステップ214)。バス制御部129は、ホスト制御部128との間のデータ線163をデータ/クロック線141に接続する(第1のモード)(ステップ215)。ホスト機器102は、図6のステップ401に進む(ステップ216)。
カード制御部115は、受信開始指令コマンド、視聴するチャンネルの値、及びカードクロックを出力しないことの指令を受信すると(ステップ217)、チューナ111に地上波デジタル放送の受信開始を指令し、視聴するチャンネルの値を転送する。バス制御部116は、カードクロックを出力しないことの指令に基づいて、データ/クロック線141をカード制御部115との間のデータ線162に接続する(第1のモード)(ステップ218)。機能モジュールカード101は、図5のステップ301に進む(ステップ219)。
図3及び4を用いて、地上波デジタル放送の映像データ及び音声データをホスト機器が再生する場合(第2のモード)のデジタル放送受信方法を説明する。図3は、機能モジュールカード101が地上波デジタル放送を受信開始して、システムタイムクロック又はその分周クロックをホスト機器102に送信する動作を示すフローチャートである。
機能モジュールカード101のチューナ111は、地上波デジタル放送信号を受信し(ステップ301)、選局した放送信号を復調部112に入力する。復調部112は、地上波デジタル放送信号をベースバンド信号に復調し、TS152を生成し、TSから抽出した同期信号に基づいてTSクロック151を生成する(ステップ302)。
TSデコーダ113は、TSクロックとTSとを入力し、TSに含まれる時間情報とTSクロックとを用いて、システムタイムクロック153を生成する(ステップ303)。TSデコーダ113は、クロック分周制御部114にシステムタイムクロックを伝送する。クロック分周制御部114は、ホスト機器102が指定した周波数又は分周比に基づいて、システムタイムクロック153をそのまま、又はシステムタイムクロック153を分周して生成した分周クロック155を、カードクロックとしてデータ/クロック線141を介してホスト機器102に送信する(ステップ304)。
TSデコーダ113は、システムタイムクロック153を用いてTSをデコード及びデスクランブルして、映像データ及び音声データ154を出力する(ステップ305)。映像データ及び音声データ154は、機能モジュールカード101のバッファメモリ(図示していない。)に格納される(ステップ306)。
ホスト機器102のクロック調整部122は、データ/クロック線141を介して、カードクロック(システムタイムクロック153又はその分周クロック155)を受信する(ステップ307)。クロック調整部122は、受信したカードクロック(システムタイムクロック153又は分周クロック155)と同期した読み出しクロックを生成する(ステップ308)。ホスト機器102は、図4の処理を実行する(ステップ309)。
図4は、ホスト機器102が機能モジュールカード101から映像データ及び音声データを受信して、再生するまでの機能モジュールカード101及びホスト機器102の動作を示すフローチャートである。
ホスト制御部128は、コマンド/レスポンス線145を介して、データ蓄積量の送信要求コマンドをカード制御部115に送信する(ステップ401)。カード制御部115は、データ蓄積量の送信要求コマンドを受信する(ステップ402)。カード制御部115は、バッファメモリ(図示していない。)に蓄積されているデータ量を読み出して、データ線142〜144の中の1又は複数の線を介して、データ蓄積量をホスト制御部128に送信する(ステップ403)。
ホスト制御部128は、データ蓄積量を受信すると(ステップ404)、データの送信要求をするか否か判断する(ステップ405)。データ蓄積量が少なければ、所定時間の経過後、ステップ401に戻り再びデータ蓄積量の送信要求を行う。
データ蓄積量が所定量より多ければ、ホスト制御部128は、コマンド/レスポンス線145を介して、データの送信要求をカード制御部115に指令する(ステップ406)。カード制御部115は、データの送信要求指令を受信すると(ステップ407)、バッファメモリから映像データ及び音声データ154を読み出して、データ線142〜144を介して、ホスト制御部128に送信する(ステップ408)。
ホスト制御部128は、映像データ及び音声データ154を受信すると(ステップ409)、バッファメモリ(図示していない。)に格納する(ステップ410)。
映像再生部126と音声再生部127は、クロック調整部122及びクロック生成部123が出力した読み出しクロック(カードクロックに同期したクロック)に基づいて、バッファメモリからそれぞれ映像データと音声データを読み出して、伸長する(ステップ411)。映像再生部126は、クロック生成部123が出力した読み出しクロックに基づいて伸長した映像データを出力し、音声再生部127は音声データを出力する(ステップ412)。
図3において、データ/クロック線141はカードクロック送信用の接続線として使用されるため、図3の機能モジュールカード101からホスト機器102へのカードクロック(システムタイムクロック153又は分周クロック155)の伝送と、図4の機能モジュールカード101からホスト機器102へのデータの伝送とは、それぞれ独立に実行できる。
本発明の機能モジュールカード101は、トランスポートストリーム152から生成したシステムタイムクロック153をホスト機器102が指定した値に分周して転送することができるので、ホスト機器102のクロック調整部122は、受信した分周クロック155に基づいて、読み出しクロックを生成することができる。映像再生部126及び音声再生部127に供給されるクロックは機能モジュールカード101から伝送されるカードクロックに同期する。これにより、ホスト機器102はデジタル放送信号に完全に同期することが可能である。ホスト機器102は、映像データ及び音声データを正しく、不連続(例えば画面又は音声のブラックアウト、フリーズ又はスキップ)が発生しないように再生できる。
図5及び6を用いて、地上波デジタル放送の映像データのみをホスト機器が再生する場合のデジタル放送受信方法を説明する(第1のモード)。
放送波に含まれる音声のサンプリングレートは、例えば4万4千〜4万8千サンプリング/秒である。再生する音声データに過不足が生じると、音声データの不連続が発生し、きわめて大きなノイズとなる。視聴するユーザは不快感を感じる。そのため、ホスト機器102は音声データを、機能モジュールカード101が受信したデジタル放送信号に完全に同期したクロックで、伸長する必要がある。
それに対し、放送波に含まれる映像のフレーム数は例えば約15枚/秒であれば、再生する映像データに多少の過不足が生じても、ホスト機器で補間して再生すれば、ユーザは不快感を感じない。
地上波デジタル放送を受信中、機能モジュールカードからホスト機器にカードクロック(システムタイムクロック153又は分周クロック155)を伝送し続けると、電力を多く消費してしまう。そこで電力の消費を抑えるために、映像データのみを再生する場合は、機能モジュールカードからホスト機器にカードクロックの伝送を行わず、ホスト機器の内部で発振したホストクロックに基づいて、映像データを再生する。
図5は、機能モジュールカード101が地上波デジタル放送を受信し、且つホスト機器102がホストクロックに基づいて読み出しクロックを生成する動作を示すフローチャートである。図5において、図3と同一ステップには同一番号を付している。機能モジュールカード101の処理の説明を省略する。図5が図3と異なる点は、機能モジュールカード101が、TSから生成したシステムタイムクロック153又はシステムタイムクロックを分周した分周クロック155をホスト機器102に送信しないこと(ステップ304が無い)と、ホスト機器102が内蔵する原発振121の出力するホストクロックに基づいて、読み出しクロックを生成すること(ステップ501〜503)である。その他のステップは、図3と同一であるため、詳細な説明を省略する。
ステップ501〜503について説明する。ホスト機器の原発振121は、ホストクロックを生成する(ステップ501)。クロック調整部122は、ホストクロック又はホストクロックを分周したクロックに同期した読み出しクロックを生成する(ステップ502)。ホスト機器102は、図6の処理を実行する(ステップ503)。
図6は、ホスト機器102が機能モジュールカード101からデータを受信して、映像データのみを再生するまでの機能モジュールカード101及びホスト機器102の動作を示すフローチャートである。図6において、図4と同一ステップには同一番号を付し、詳細な説明を省略する。機能モジュールカード101の処理の説明を省略する。ステップ409以降について説明する。
ホスト制御部128は、データ/クロック線141及びデータ線142〜144を介して、カード制御部115から映像データ及び音声データ154を受信する(ステップ409)。ホスト制御部128は、受信したデータが映像データか否か判断し(ステップ601)、音声データは破棄する(ステップ604)。ホスト制御部128は、受信した映像データをバッファメモリ(図示していない。)に格納する(ステップ410)。
映像再生部126は、クロック調整部122及びクロック生成部123が出力した読み出しクロック(ホストクロックに同期したクロック)に基づいて映像データを伸長する(ステップ602)。映像再生部126は、クロック生成部123が出力した読み出しクロックに基づいて伸長した映像データを出力する(ステップ603)。
クロック調整部122及びクロック生成部123が出力する読み出しクロックは、ホストクロックに同期して生成されているため、その読み出しクロックで伸長された映像データは過不足の生じる恐れがある。そのためステップ603において、映像再生部126は余分な映像フレームを間引き、又は映像データに不足が生じた場合は、同一フレームを2度出しするなどの映像データの補間を行う。これにより、ユーザに不快感を与えることなく、映像データを出力することができる。
図5及び図6によるデジタル放送受信方法は、機能モジュールカード101からホスト機器102にカードクロックを送信しないため、電力の消費を抑えることができる。
本発明の機能モジュールカードとホスト機器は、データ/クロック線141の接続先をそれぞれ切り替えて、伝送するデータに応じてクロックを切り替えることができる。
本発明の機能モジュールカード101は、クロック分周制御部114を有することにより、地上波デジタル放送信号から生成したシステムタイムクロックをそのまま、又はシステムタイムクロックをホスト機器102が指示した値に分周して出力することができる。本発明のホスト機器102は、分周回路132を有することにより、受信したカードクロック(システムタイムクロック153又は分周クロック155)を分周することができる。これらの分周器の分周比を組み合わせることにより、ホスト機器102は、地上波デジタル放送信号の内蔵クロックに同期し且つ所望の周波数のクロックを生成することが出来る。これにより、本発明の機能モジュールカードは汎用性を有し、様々なホスト機器に装着可能となる。本発明のホスト機器は汎用性を有し、様々な機能モジュールカードを装着可能となる。
なお、本発明のホスト機器102は、機能モジュールカード101から伝送されるカードクロック(システムタイムクロック153又はその分周クロック155)に同期したクロックを、映像再生部126及び音声再生部127に供給した。これに代えて、機能モジュールカード101から伝送されたシステムタイムクロック153又はその分周クロック155に同期したクロックを、ホスト機器102の他のブロックに供給しても良い。
カード制御部115とホスト制御部128とを接続した時のデータ/クロック線141、及びデータ線142〜145は、通常のメモリカードで規定されるデータ転送プロトコルに従ったデータ転送を実行する。これにより、機能モジュールカード101は、本発明のホスト機器102のみならず、従来のホスト機器に装着した場合にも、少なくともデジタル放送受信機能以外の機能を実行することができる。
本発明のホスト機器102は、本発明の機能モジュールカード101のみならず、従来の機能モジュールカード(システムタイムクロック及び分周クロックを出力できない。)を装着した場合にも(又は地上波デジタル放送受信機能と他の機能(例えばフラッシュメモリを使用するデータ格納機能)とを複合的に有する機能モジュールカードを装着した場合にも)、従来の機能モジュールカードの機能(例えばフラッシュメモリのデータ格納機能)を発揮させることができる。
機能モジュールカード101のチューナ111の仕様は任意であって、例えば無線又は有線で送信された映像データ及び/又は音声データを受信する。受信するデータはデジタル放送信号に限られない。光ディスク装置からの再生信号であっても良い。機能モジュールカードは、映像データ及び/又は音声データを有するデジタル信号ストリームを復号化して出力する機能以外の機能を有していても良い。
実施の形態のホスト機器は、地上波デジタル放送の映像データ及び音声データを再生する場合に、機能モジュールカード101から伝送されるカードクロックに同期したクロックを生成して、映像データ及び音声データを復号化した。これに代えて、ホスト機器は、映像データのみ又は音声データのみを再生する場合に、機能モジュールカード101から伝送されるカードクロックに同期したクロックを生成して、映像データ又は音声データを復号化しても良い。
本発明は、例えば地上波デジタル放送を受信する機能モジュールカードと、それを再生するホスト機器、及びデジタル信号受信システムに有用である。
本発明の実施の形態の機能モジュールカード及びホスト機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態の機能モジュールカード及びホスト機器の初期化処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態の機能モジュールカードが地上波デジタル放送を受信してホスト機器にカードクロックを送信する方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態の機能モジュールカードが受信した地上波デジタル放送の映像データ及び音声データをホスト機器が出力する方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態の機能モジュールカードが地上波デジタル放送を受信し、ホスト機器がホストクロックを生成する方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態の機能モジュールカードが受信した地上波デジタル放送の映像データをホスト機器が出力する方法を示すフローチャート
符号の説明
101 機能モジュールカード
102 ホスト機器
111 チューナ
112 復調部
113 TSデコーダ
114 クロック分周制御部
115 カード制御部
116 バス制御部
117 カード情報
120 バス
121 原発振
122 クロック調整部
123 クロック生成部
124 クロック制御部
125 システム制御部
126 映像再生部
127 音声再生部
128 ホスト制御部
129 バス制御部
131、132、137 分周回路
133、135 セレクタ
134 PLL
141 データ/クロック線
142、143、144 データ線
145 コマンド/レスポンス線
146 クロック線

Claims (8)

  1. 符号化された映像データ及び/又は音声データを含むデジタル信号ストリームを入力する入力部と、
    前記デジタル信号ストリームからクロックを導出し、前記クロックに基づいて前記デジタル信号ストリームを復号化して、映像データ及び/又は音声データを出力する復号化部と、
    ホスト機器から指示された分周比で前記クロックを分周して出力するクロック分周制御部と、
    前記クロック分周制御部が出力可能なクロックの周波数に関する情報を含むカード情報を有し、前記ホスト機器をマスターとして、前記ホスト機器との間でマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、前記ホスト機器からの読み出し制御に基づいて、前記カード情報、並びに前記映像データ及び/又は音声データを前記ホスト機器に送信するカード制御部と、
    前記ホスト機器との間の前記接続線の一部を、通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用するために前記カード制御部と接続し、又は分周された前記クロックを前記ホスト機器に一方向に送信する通信線として使用するために前記クロック分周制御部と接続するバス制御部と、
    を有することを特徴とするICカード。
  2. ホスト機器をマスターとし、ICカードとの間でマスター/スレーブ方式の通信を複数の接続線を介して行い、前記ICカードがデジタル信号ストリームから抽出したクロックに基づいて導出したカードクロックの出力可能な周波数に関する情報の送信要求を前記ICカードに指令し、前記ICカードが受信したデジタル信号ストリームを復号化した映像データ及び/又は音声データ、並びに前記ICカードが保持する前記ICカードが出力可能なカードクロックの周波数に関する情報を前記ICカードから受信するホスト制御部と、
    前記ホスト制御部が受信した映像データ及び/又は音声データを格納するバッファメモリと、
    前記ICカードとの間の前記接続線の一部を、第1のモードにおいて通常のマスター/スレーブ方式の双方向の通信線として使用するために前記ホスト制御部と接続し、第2のモードにおいて前記ICカードが前記カードクロックをホスト機器に送信する通信線として使用するために少なくとも前記ホスト制御部との接続を遮断するバス制御部と、
    ホストクロックを出力するホストクロック発振部と、
    前記ホストクロックと前記ICカードが送出する前記カードクロックとを入力し、前記第1のモードにおいて前記ホストクロック又はそれに同期したクロックを読み出しクロックとして出力し、前記第2のモードにおいて前記ICカードが出力可能なカードクロックの周波数に関する情報に基づいて定めた分周比で前記カードクロックを分周し、分周したクロック又はそれに同期したクロックを読み出しクロックとして出力するクロック調整部と、
    前記第2のモードにおいて、前記読み出しクロックを用いて前記バッファメモリから前記映像データ及び/又は音声データを読み出して出力する出力部と、
    を有することを特徴とするホスト機器。
  3. 前記ホスト制御部は、更に、前記ICカードが出力可能な複数の周波数の中から選択した周波数の前記カードクロックを出力することを要求する指令を前記ICカードに送信することを特徴とする請求項2に記載のホスト機器。
  4. 前記第2のモードにおいて、前記クロック調整部は、前記第2のモードにおける読み出しクロックの周波数が、前記第1のモードにおける読み出しクロックの周波数に最も近くなるように、前記カードクロックの分周比を決定し、及び/又は前記ICカードが出力する前記カードクロックの周波数を前記ICカードに指令することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のホスト機器。
  5. 前記クロック調整部は、
    前記ホストクロックを入力し、所定の分周比で分周して出力する第1の分周器と、
    前記カードクロックを入力し、選択可能な分周比で分周して出力する第2の分周器と、
    前記第1の分周器の出力信号と前記第2の分周器の出力信号とを入力し、前記第1のモードにおいて前記第1の分周器の出力信号を出力し、前記第2のモードにおいて前記第2の分周器の出力信号を出力するセレクタと、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のホスト機器。
  6. 前記クロック調整部はPLLを更に有し、
    前記PLLは、位相誤差信号に応じて発振周波数を変化させる発振器と、前記発振器の出力信号を選択可能な分周比で分周する第3の分周器と、前記セレクタの出力信号又は前記セレクタの出力信号に同期した信号と前記第3の分周器の出力信号との位相を比較し、位相誤差信号を出力する位相比較器と、を有し、前記発振器の出力信号又は前記発振器の出力信号に同期した信号を読み出し信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のホスト機器。
  7. 前記ICカードが入力した音声データを含むデータを出力する場合は、前記第2のモードで動作し、
    音声データを含まないで前記ICカードが入力した映像データを出力する場合は、前記第1のモードで動作し、入力する前記デジタル信号ストリームの内蔵クロックと、前記読み出しクロックとが所定時間以上ずれた場合は、フィールド又はフレーム単位で、前記映像データを廃棄し又は同一の前記映像データを複数回繰り返し出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のホスト機器。
  8. 請求項1に記載のICカードと、請求項2から請求項7のいずれかの請求項に記載のホスト機器とを有することを特徴とするデジタル信号受信システム。
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