JP2004040604A - 放送通信コンテンツ送出方法、放送通信コンテンツ送出装置、放送通信コンテンツ送出プログラムおよび放送通信コンテンツ受信方法、放送通信コンテンツ受信装置、放送通信コンテンツ受信プログラム - Google Patents

放送通信コンテンツ送出方法、放送通信コンテンツ送出装置、放送通信コンテンツ送出プログラムおよび放送通信コンテンツ受信方法、放送通信コンテンツ受信装置、放送通信コンテンツ受信プログラム Download PDF

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Takeshi Kimura
木村 武史
Mikihiro Ueno
上野 幹大
Takashi Tobari
戸張 貴司
Hideki Kokubu
国分 秀樹
Tadashi Isobe
磯部 忠
Yuzuru Tsuchiya
土屋 讓
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Nippon Hoso Kyokai NHK
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Abstract

【課題】放送の受信状態が悪いときに通信による放送番組の受信に切替え、信号は中断してもサービスが欠落することが無く、サービスの品質低下を防ぐ。
【解決手段】受信側で放送伝送路3と通信伝送路4とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出方法であって、前記放送伝送路を経由して送出するコンテンツよりも前記通信伝送路を経由して送出するコンテンツを、所定の遅延時間遅延させて送出する放送通信コンテンツ送出方法とした。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送電波の到達状況(受信状態)が悪いときに放送と通信を切り替えることにより番組放送サービスを継続して行う、放送通信コンテンツ送出方法、放送通信コンテンツ送出装置、放送通信コンテンツ送出プログラムおよび放送通信コンテンツ受信方法、放送通信コンテンツ受信装置、放送通信コンテンツ受信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、受信場所を移動しながら、番組放送や、ラジオ放送等の放送電波による放送サービスを、携帯端末等(携帯受信)や、車内に備えられているテレビや車内電話等(車内受信)によって、より良好な状態で(途切れることがなく、鮮明な映像および明瞭な音声で)受信したいという移動受信のニーズがある。この移動受信のニーズに応えるために、ISDB−T(Integrated・Services・Digital・Broadcasting−Terrestrial)のように、移動受信に適した伝送方式が開発され、この技術を用いれば、放送電波の到達状況(受信状態)がかなり悪い場合においても放送サービスを維持することが可能になった。
しかしながら、このISDB−Tの伝送方式では、ビル内や地下街をはじめとする放送電波の到達状況の極めて悪い場所では、放送サービスを維持することが出来ない。
【0003】
そこで考えられたのが、ビル内や地下街などにも置局(送受信局)の設置が進められている携帯電話網等通信伝送路の利用である。しかし、通信伝送路を、常時利用していては通信コストが高くなるため、放送電波が受信可能な多くの場所ではコストの安い放送伝送路を利用して放送サービスを享受し、どうしても放送電波が受信できない場所に限って通信伝送路を利用して放送サービスを維持する方法が考えられており、この方法は、いわゆる「放送・通信統合サービス」の一態様である。この「放送・通信統合サービス」の一態様として、本発明と同一出願人から、特願2001−253728号「データ放送システム並びにデータ受信端末及びデータ受信プログラム」が既に出願がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来例によれば、放送伝送路を通じて放送サービスを受けている状態からビル内や地下街などに移動して、放送電波が届かなくなってから通信伝送路に切替えていたため、放送サービスを、放送伝送路から通信伝送路に切替えて再開するまでの切替時間を必要としていた。従って、この切替時間の放送サービスは欠落してしまい、放送サービスの品質が低下する要因となっていた。
【0005】
なお、放送サービスを受信する受信機が通信伝送路に常時接続されていればこのような問題はないが、どうしても放送電波を受信できない場所だけに、通信伝送路を利用するという本来の趣旨から考えた場合、この方法では解決にならない(通信コストの増大を招く)。
【0006】
一方、通信回線網の一種であるパケット通信網を用いれば、通信回線網の一種である回線交換網よりもある程度、通信コストの増大は改善されるが、この場合においてもセッションを確立するための時間が必要であること、映像や音声の符号化、復号化のバッファリングのための時間が必要であること、等により程度の差はあるものの放送サービスが欠落することに本質的な違いはない。
【0007】
つまり、セッションの確立時間や、映像や音声の符号化、復号化に要する時間などを考慮すると、前記したように通信伝送路の常時接続によって放送サービスを享受する以外、放送伝送路から通信伝送路に切替わる際に時間がかかるのを防ぐことは出来ない。すなわち、視聴している映像あるいは音声の信号が一時中断することは回避することはできない。
【0008】
そこで本発明は、放送サービスの欠落を防止することができる放送通信コンテンツ送出方法、放送通信コンテンツ送出装置、放送通信コンテンツプログラムおよび放送通信コンテンツ受信方法、放送通信コンテンツ受信装置、放送通信コンテンツ受信プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出方法であって、前記放送伝送路を経由して送出するコンテンツよりも前記通信伝送路を経由して送出するコンテンツを、所定の遅延時間遅延させて送出する放送通信コンテンツ送出方法とした。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、放送伝送路を経由して送出するコンテンツよりも通信伝送路を経由して送出するコンテンツを所定の遅延時間(Td)遅延させて送出することにより、受信側で放送伝送路から通信伝送路に切替える場合にその遅延時間(Td)が確保されているので、コンテンツが途切れることなく放送伝送路から通信伝送路に切替えられ、コンテンツの欠落することが無い。なお、所定の遅延時間Tdは、少なくとも、放送伝送路から通信伝送路に切替わるまでのセッションの確立時間と、映像や音声の符号化、復号化に要する符合化時間、復号化時間とを考慮した時間であり、コンテンツの欠落がないように調整できる時間である。また、通信接続に要する時間以上になるように「あらかじめ決められた遅延時間」または、「受信側からの接続信号に基づく遅延時間」としてもよい。
【0011】
請求項2に記載の発明は、受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出方法であって、前記放送伝送路の受信状態が悪化して中断したときに、受信側からの接続信号により、放送伝送路を経由して送出している同一のコンテンツを、所定の遅延時間遅延させて通信伝送路を介して送出開始すると共に、前記送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮して通信伝送路を介して送出する放送通信コンテンツ送出方法とした。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、放送伝送路からのコンテンツの受信状態が受信側で悪化して中断した際に、通信伝送路を介して受信側からの接続信号により、放送伝送路から通信伝送路に切り替えて対応するコンテンツを所定の遅延時間遅延させて送出している。そして、送出する際に、放送伝送路を経由して送出している同一のコンテンツに対して、送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮している。なお、時間軸を圧縮してコンテンツを送出した後は、通信伝送路からのコンテンツは圧縮されることなく放送伝送路のコンテンツと同じタイミングで送出される。そのため、受信側では、放送伝送路からのコンテンツの受信状態が中断した後、回復した場合、通信伝送路から放送伝送路に切替えてコンテンツを受信するときにスムーズにそのコンテンツを欠落することが無く受信させることができる。なお、コンテンツを圧縮する場合は、例えば、映像であれば、コンテンツの連続する映像において影響がないパケットの削除など、また、音声であれば、自然な状態での早送り状態となるように圧縮することが想定される。さらに、所定の遅延時間は、「あらかじめ決められた遅延時間」または、「受信側からの接続信号に基づく遅延時間」としても良い。
【0013】
請求項3に記載の発明は、受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出装置であって、前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段と、前記通信伝送路を経由して送出される符号化コンテンツを一時的に記憶すると共に、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも所定の遅延時間遅延させて出力する記憶出力手段と、この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段と、前記符号化手段により符号化された符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段と、を備える放送通信コンテンツ送出装置とした。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、記憶出力手段では、通信伝送路を経由して送出される符号化コンテンツを所定の遅延時間遅延させているため、通信伝送路送出手段により通信伝送路に出力される符号化コンテンツを、放送伝送路出手段により放送伝送路に出力される符号化コンテンツよりも遅延させた状態で受信側に送ることができる。そのため、放送伝送路から通信伝送路に切替えて受信側で符号化コンテンツを受信するときに、コンテンツの欠落がない状態を維持することができる。なお、放送伝送路および通信伝送路からコンテンツを送出する場合には、符号化した後に、所定の遅延時間遅延させて送出しても、また、所定の遅延時間遅延させた後に、符号化して送出しても構わない。また、放送伝送路および通信伝送路で送出するコンテンツについて、それぞれ独自の記憶送出部を備える構成とすることや、両伝送路の符号化を一つの記憶送出部で行う構成としても構わない。
【0015】
請求項4に記載の発明は、受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出装置であって、前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段と、前記放送伝送路からの符号化コンテンツについて、前記放送伝送路の受信状態が悪化して中断したときに、受信側からの接続信号により、前記放送伝送路を経由して送出している同一の符号化コンテンツを、前記通信伝送路の送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段と、この遅延量制御手段で制御された遅延量に基づいて時間軸を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させて出力すると共に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツを送出した後に、その時間軸圧縮符号化コンテンツに連続する符号化コンテンツを、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻と同一の送出時刻で送出する記憶送出手段と、この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段と、前記符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段と、を備える放送通信コンテンツ送出装置とした。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、遅延量制御手段により、その通信伝送路から送出するコンテンツの遅延量が制御され、その遅延量に基づいて、記憶送出手段が時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、通信伝送路から放送伝送路より所定の遅延時間遅延させて通信伝送路送出手段を介して送出しているため、受信側で通信伝送路から放送伝送路に切替える操作のみで符号化コンテンツを適切に連続して表示することができ、放送サービスが欠落することが無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツ送出装置を提供することができる。なお、時間軸を圧縮してコンテンツを送出した後は、通信伝送路からのコンテンツは圧縮されることなく放送伝送路のコンテンツと同じタイミングで送出される。また、放送伝送路および通信伝送路からコンテンツを送出する場合には、符号化した後に、所定の遅延時間遅延させて送出しても、また、所定の遅延時間遅延させた後に、符号化して送出しても構わない。また、放送伝送路および通信伝送路で送出するコンテンツについて、それぞれ独自の記憶送出部を備える構成とすることや、両伝送路の符号化を一つの記憶送出部で行う構成としても構わない。
【0017】
請求項5に記載の発明は、受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する装置を以下の各手段により、機能させる放送通信コンテンツ送出プログラムとした。すなわち、各手段は、前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段、前記通信伝送路を経由して送出される符号化コンテンツを一時的に記憶すると共に、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも所定の遅延時間について遅延させて出力する記憶出力手段、この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段、前記符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段、である。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、前記した放送通信コンテンツ送信プログラムをコンピュータに実行させることにより、通信伝送路を経由して送出される符号化コンテンツを一時的に記憶すると共に、放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも、所定の遅延時間遅延させて出力することで、放送伝送路からのコンテンツが中断しても、受信側では、コンテンツが欠落することが無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツサービス提供システムを構築することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する装置を、以下に示す各手段により機能させる放送通信コンテンツ送出プログラムとした。すなわち、各手段は、前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段、前記放送伝送路からの符号化コンテンツについて、前記放送伝送路の受信状態が悪化したときに、受信側からの接続信号により、前記放送伝送路を経由して送出している同一の符号化コンテンツを、前記通信伝送路の送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段、この遅延量制御手段で制御された遅延量に基づいて時間軸を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させて出力すると共に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツを送出した後に、その時間軸圧縮符号化コンテンツに連続する符号化コンテンツを、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻と同一の送出時刻で送出する記憶送出手段、この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段、前記符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段とした。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、前記した放送通信コンテンツ送信プログラムをコンピュータに実行させることにより、放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が悪化した際に放送伝送路からの受信が中断した時刻について接続信号を介して受信側から入手し、記憶出力手段が、所定の遅延時間遅延させて出力すると共に、遅延量制御手段の遅延量にも基づいて、時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻と同一の送出時刻で、通信伝送路送出手段を介して送出している。そのため、受信側では、放送伝送路と通信伝送路を切替える操作を行うことで、コンテンツの欠落が無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツサービス提供システムを構築することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の放送通信コンテンツ送出方法によって、放送伝送路または通信伝送路に送出されたコンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信方法であって、前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツの受信状態が悪化して中断した場合に、前記通信伝送路に接続信号を送出し、その通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示し、悪化した受信状態が回復した場合に、前記放送伝送路を経由して受信するコンテンツを、回復した時刻から一時的に記憶すると共に、前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮して再生して表示し、その圧縮したコンテンツを表示した後に、前記通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに連続するように前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示する放送通信コンテンツ受信方法とした。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、放送伝送路を経由して受信しているコンテンツの受信状態が悪化した場合に、接続信号を送信側に送出し、通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示し、悪化したコンテンツの受信状態が回復した場合に、放送伝送路からのコンテンツに再び切替えて表示する。そして、通信伝送路を経由するコンテンツは、再生される際に、再生時間が所定の遅延時間圧縮されているため、放送伝送路から通信伝送路を経由するコンテンツに切替えた場合に、スムーズに連続して対応するコンテンツを表示することができる。また、通信伝送路から放送伝送路に切替える場合に、放送伝送路は通常の再生状態で再生されるため、放送伝送路を経由して受信しているコンテンツに連続するようになる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載の放送通信コンテンツ送出方法によって、放送伝送路または通信伝送路に送出されたコンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信方法であって、前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツの受信状態が悪化して中断した場合に、前記通信伝送路に接続信号を送出し、前記通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示すると共に、悪化した受信状態が回復した場合に、前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツに連続するように切替えて表示する放送通信コンテンツ受信方法とした。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、放送伝送路を経由して受信しているコンテンツの受信状態が悪化した場合に、通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示し、悪化したコンテンツの受信状態が回復した場合に、再び放送伝送路を介してコンテンツを受信する。なお、通信伝送路を介して受信するコンテンツは、所定の遅延時間遅延された状態で送出されていると共に、前記送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮して送出され、その後は、放送伝送路と通信伝送路とのコンテンツの送出状態が同じ状態となる。そのため、放送伝送路と通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに連続するように切替えて表示することにより、放送伝送路からのコンテンツが中断しても放送サービスが欠落することが無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツサービス提供システムを構築することができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項3に記載の放送通信コンテンツ送出装置によって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信装置であって、前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段と、前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段と、前記放送伝送路から受信している符号化コンテンツの受信状態が悪化して中断した状態から回復したときに、その符号化コンテンツについて、回復した時刻から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段と、前記放送伝送路から受信しているコンテンツの受信状態が悪化した状態から回復したときに、回復した時刻から一時的に記憶すると共に、前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの受信時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させ、前記遅延量に基づいて、前記放送伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの再生時間を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路から出力する記憶出力手段と、この記憶出力手段で出力された時間軸圧縮符号化コンテンツと前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツとを連続するように切替えるコンテンツ切替手段と、このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段と、を備える放送通信コンテンツ受信装置とした。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、放送通信コンテンツ受信装置は、遅延量制御手段の制御する遅延量に基づいて、記憶出力手段が生成した時間軸圧縮符号化コンテンツと、符号化コンテンツとを、コンテンツ切替手段により、放送伝送路のコンテンツの受信状態により切り替えて再生して表示している。なお、放送伝送路の受信状態が悪化して、切り替え、通信伝送路からコンテンツを受信して再生し出力した後に、再び放送伝送路に切替えて再生する場合、放送伝送路と通信伝送路との出力タイミングが同一となるように再生して出力されている。そして、復号コンテンツ表示手段で復号され表示される。また、放送伝送路および通信伝送路からコンテンツを再生する場合には、復号化した後に、所定の遅延時間遅延させて出力しても、また、所定の遅延時間遅延させた後に、復号化して出力しても構わない。また、放送伝送路および通信伝送路からのコンテンツについて、それぞれ独自の記憶送出部を備える構成とすることや、両伝送路の復号化を一つの記憶送出部で行う構成としても構わない。さらに、所定の遅延時間は、「あらかじめ決められた遅延時間」または、「接続信号に基づく遅延時間」としても良い。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項4に記載の放送通信コンテンツ送出装置によって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信装置であって、前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段と、前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段と、前記放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が悪化した場合に、送出側に接続信号を送出し、前記通信伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに切替えて表示すると共に、悪化した受信状態が回復した場合に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツに切り替えた後、前記放送伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに連続するように切替えて表示するコンテンツ切替手段と、このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段と、を備える放送通信コンテンツ受信装置とした。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、通信伝送路受信手段が、通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信し、コンテンツ切替手段が、放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が中断した時刻および回復した時刻に基づいて、符号化コンテンツと時間軸圧縮符号化コンテンツとを切替え、復号コンテンツ表示手段を介して切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示することにより、放送伝送路からのコンテンツの受信が中断しても放送サービスが欠落することが無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツ受信装置を提供することができる。また、放送伝送路および通信伝送路からコンテンツを再生する場合には、復号化した後に、所定の遅延時間遅延させて出力しても、また、所定の遅延時間遅延させた後に、復号化して出力しても構わない。また、放送伝送路および通信伝送路からのコンテンツについて、それぞれ独自の記憶送出部を備える構成とすることや、両伝送路の復号化を一つの記憶送出部で行う構成としても構わない。さらに、所定の遅延時間は、「あらかじめ決められた遅延時間」または、「接続信号に基づく遅延時間」としても良い。
【0029】
請求項11に記載の発明は、請求項5に記載の放送通信コンテンツ送出プログラムによって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツを受信する装置を、以下に示す各手段により機能させる放送通信コンテンツ受信プログラムとした。すなわち、各手段は、前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段、前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段、前記放送伝送路から受信している符号化コンテンツの受信状態が悪化して中断した状態から回復したときに、その符号化コンテンツについて、回復した時刻から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段、前記放送伝送路から受信しているコンテンツの受信状態が悪化した状態から回復したときに、回復した時刻から一時的に記憶すると共に、前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの受信時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させ、前記遅延量に基づいて、前記放送伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの再生時間を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路から出力する記憶出力手段、この記憶出力手段で出力された時間軸圧縮符号化コンテンツと前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツとを連続するように切替えるコンテンツ切替手段、このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段である。
【0030】
請求項11に記載の発明によれば、この放送通信コンテンツ受信プログラムをコンピュータに実行させることにより、放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が悪化して中断したときに、遅延量制御手段により、符号化コンテンツの再生時間が所定の遅延時間を考慮して圧縮する遅延量を制御し、その遅延量に基づいて、記憶出力手段により、放送伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツを一時的に記憶して通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの受信時刻よりも所定の遅延時間遅延させた時間軸圧縮符号化コンテンツを生成して出力することで、コンテンツが欠落することが無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツサービス提供システムを構築することができる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、請求項6に記載の放送通信コンテンツ送出プログラムによって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する装置を、以下に示す各手段により機能させる放送通信コンテンツ受信プログラムとした。すなわち、各手段は、前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段、前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段、前記放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が悪化した場合に、送出側に接続信号を送出し、前記通信伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに切替えて表示すると共に、悪化した受信状態が回復した場合に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツに切替えた後、前記放送伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに連続するように切替えて表示するコンテンツ切替手段、このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段である。
【0032】
請求項12に記載の発明によれば、前記した放送通信コンテンツ受信プログラムをコンピュータに実行させることにより、通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信し、放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が中断した時刻および回復した時刻に基づいて、符号化コンテンツと時間軸圧縮符号化コンテンツとを切替え、当該切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示することにより、コンテンツが欠落することが無く、放送サービスの品質低下を防ぐことのできる放送通信コンテンツサービス提供システムを構築することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は放送通信コンテンツサービス提供システムの第1の形態を示すブロック図、図2は放送通信コンテンツサービス提供システムの第2の形態を示すブロック図、図3は放送通信コンテンツサービス提供システムの第3の形態を示すブロック図、図4は放送通信コンテンツサービス提供システムにおける全体の動作を説明するタイミングチャートと、可変遅延バッファへの遅延量制御と、映像音声デコーダへの提示時刻制御との関係を示す説明図である。
【0034】
図1に示すように、この放送通信コンテンツサービス提供システムは、送出側から同一のコンテンツを放送伝送路(図1中、放送網3)と通信伝送路(図1中、通信網4)とに送出し、受信側で、放送伝送路からのコンテンツと通信伝送路からのコンテンツとを放送電波(放送伝送路)を介して伝送された電波(放送信号)の受信状態(到達状況)に応じて切替えて受信するものである。
ここでは、通信伝送路から放送伝送路へ切替わる際に、受信側において放送信号を蓄積し、遅延させて、放送信号の欠落がないように切替えた後、時間軸圧縮再生によりこの遅延を回復する場合における、放送通信コンテンツ送出装置と放送通信コンテンツ受信装置のそれぞれの構成として示す。また、ここでは、放送と通信で同一の符号化を用いる場合として示す。
【0035】
図1において、放送通信コンテンツサービス提供システム1Aの送信装置1aと受信装置2aは、放送網3、通信網4のそれぞれを介して接続されている。
送信装置1aは、映像・音声エンコーダ11(符号化手段)と、放送送出部12(放送伝送路送出手段)と、遅延バッファ13(記憶出力手段)と、通信接続部14(通信伝送路送出手段)とを備えている。
【0036】
映像・音声エンコーダ11は、映像と音声から成る番組信号をエンコードする機能を持ち、ここでエンコードされた信号は、放送送出部12ならびに遅延バッファ13に供給される。放送送出部12は、放送網3へエンコードされた番組信号を送出するものである。また、遅延バッファ13は、後記する番組信号の所定の遅延時間についての遅延を行う機能を持つ。この遅延バッファ13で遅延された番組信号は、通信接続部14に供給され、通信接続部14で通信接続が確立され、通信網4を通じて受信装置2aへ送出される。
【0037】
受信装置2aは、放送受信部21(放送伝送路受信手段)と、可変遅延バッファ22(記憶出力手段)と、通信接続部23(通信伝送路受信手段)と、放送・通信切替え部24(コンテンツ切替手段)と、映像・音声デコーダ25と、映像・音声提示部26(映像・音声デコーダ25と、映像・音声提示部26とで復号コンテンツ表示手段を構成する)と、切替え制御部27(遅延量制御手段)とを備えている。
【0038】
放送受信部21は、放送網3を介して番組信号を受信する機能を持ち、また、通信網4を介して番組信号を受信中も放送電波の受信状態(到達状態)を監視し、放送による番組信号が回復したときに受信状態を変化させ(通信網4と放送網3との切替)、後記する切替え制御部27へ通知する機能も併せ持つ。
【0039】
可変遅延バッファ22は、番組信号の遅延(バッファ蓄積)および時間軸圧縮を行う機能を持ち、後記する切替え制御部27による遅延量制御信号に基づき可変遅延バッファ22を介して遅延、もしくは時間軸圧縮された番組信号が、放送・通信切替え部24の一方の入力端子に供給される。
【0040】
放送・通信切替え部24の他方の入力端子には、通信接続部23による出力が供給されており、通信接続部23で通信接続が確立され、通信網4を介して受信された番組信号が供給されている。
放送・通信切替え部24は、放送網3経由で受信される番組信号と通信網4経由で受信される番組信号を、切替え制御部27の出力である切替え制御信号により切替え、いずれか一方を映像・音声デコーダ25に供給するものである。
【0041】
映像・音声デコーダ25は、後記する切替え制御部27による提示時刻制御に従い、入力される映像や音声から成る番組信号をデコードする機能を持ち、ここでデコードされた信号が、映像・音声提示部26に供給される。
映像・音声提示部26は、映像や音声などの番組信号を視聴者に提示し視聴させる機能を持ち、例えば、映像のみ、あるいは、音声のみ、映像音声の両者を視聴者に視聴させるもであっても構わない。
【0042】
切替え制御部27は、本発明の再生制御手段としての機能を有し、放送網3から通信網4に切替わる際に、少なくとも通信確立のために要する時間Tdだけ遅らせて送出される番組を、接続制御信号を通信接続部23に出力することによって接続制御するものである。
【0043】
また、切替え制御部27は、放送網3からのコンテンツが回復し、通信網4から放送網3に切替わる際に、可変遅延バッファ22に遅延量制御信号を出力することによって遅延量制御し、放送網3により提供される番組をTdに相当する分だけ蓄積、遅延させ、時間軸圧縮再生により遅延を回復させて、提示時刻制御信号を映像・音声デコーダに出力することによって提示時刻制御を行って、シームレスなコンテンツの再生を制御するものである。なお、この切替え制御部27の詳細は、図4を用いて後記する。
【0044】
図2、図3は、本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの他の一例(1B、1C)を示すブロック図であり、図2に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Bおよび図3に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Cは、放送と通信で異なる符号化方式を用いる場合、同一の符号化方式でも独立して符号化した信号を用いる場合の実施形態である。
【0045】
図2、図3において、図1に示すブロックと同一番号が付されたブロックは、図1に示すそれと同じとする。また、図2に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Bと、図1に示す実施形態との構成上の差異は以下のとおりである。
すなわち、送信装置1bにおいて、放送網3送出用と、通信網4送出用に、それぞれ映像・音声エンコーダ11、10を独立して備えた点にあり、一方の映像・音声エンコーダ10が遅延バッファ13を介して通信接続部14に供給され、他方の映像・音声エンコーダ11が放送送出部12に接続されている。
【0046】
また、受信装置2bにおいても、放送網3受信用と、通信網4受信用に、それぞれ映像・音声デコーダ25、20を独立して備え、一方の映像音声デコーダ20は、放送・通信切替え部24の一方の入力端子に供給され、他方の映像音声デコーダ25は、可変遅延バッファ22出力を得、切替え制御部27による提示時刻制御を受けて放送・通信切替え部24の他方の入力端子に供給される。
【0047】
ここで、放送通信コンテンツサービス提供システム1Bと放送通信コンテンツサービス提供システム1Aとの差異について詳細に説明する。
この放送通信コンテンツサービス提供システム1Bは、放送網3と通信網4との2つの異なる伝送路にコンテンツを伝送させることを踏まえて設計されている。また、一般的に、放送網3、通信網4それぞれの伝送路の伝送可能なビットレートは異なっており、各伝送路の最適なビットレートで伝送しようとすれば自ずと異なるビットレートで符号化することになる。
【0048】
さらに、異なるビットレートで符号化するとなれば、その符号化ビットレート(圧縮率)に適した符号化方式は、例えば、MPEG−2、MPEG−1、MPEG−4のように異なる場合が想定される。或いは、符号化方式を変更しなくても、符号化ビットレート(符号化パラメータ)を変えてエンコードする場合が想定される。こういった場合に図2に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Bのような構成が必要となる。
【0049】
現状の技術水準を鑑みると、実際に、放送網3では、通信網4よりも高いビットレートで比較的高品質の映像・音声のサービスが提供されており、通信網4では、放送網3よりも低いビットレートの多少低品質の映像・音声のサービスが提供されているので、図2に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Bの方がより現実的なサービス形態であるといえる。
【0050】
図3に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Cおいて、図2に示す実施形態との構成上の差異は、送信装置1cにおいて、通信網4送出用に設けられた映像音声エンコーダ10の入力段に遅延バッファ13を配置した点にある。受信装置2cの構成は、図2に示す実施形態と同様である。
【0051】
ここで、図2に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Bと、図3に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Cとの特徴について説明する。図2に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Bの送信装置1bでは、遅延バッファ13が映像・音声エンコーダ10に接続されており、この構成では、符号化された(圧縮された)映像・音声信号を遅延させるので、同じ遅延時間でも遅延バッファ13のメモリ量が少なくて済むという特徴がある。
【0052】
図3に示した放送通信コンテンツサービス提供システム1Cの送信装置1cでは、遅延バッファ13に映像・音声エンコーダ10が接続されており、この構成では、符号化される前の単純な映像・音声信号を遅延させるので、遅延時間の制御が容易である特徴がある。
【0053】
図4は、図1〜図3に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、全体の動作タイミングチャート、ならびに遅延量制御、受信機における提示時刻の詳細を説明するために引用した図である。
図4に示すタイミングチャートは、上から順に(a)送信装置1(1a、1b、1c)の放送送出部12出力である放送送出信号、(b)送信装置1の通信接続部14出力である通信送出信号、(c)受信装置2(2a、2b、2c)の放送受信部21出力である放送受信状況、(d)受信装置2の通信接続部23出力である通信受信状況、(e)放送・通信統合サービス状況のそれぞれを示し、図1〜図3に示す実施形態共通の動作である。
【0054】
図4に示すタイミングチャートにおいて、受信装置2(2a、2b、2c)が放送網3による放送伝送を使用して放送番組を受信・再生中に、放送波が届かない地域に移動する等して伝送が中断したとき(時点A)、通信網4による通信伝送を使用した受信に切替えるために通信の接続を開始する。受信装置2は、このとき通信の接続手順が完了し通信伝送が確立された時点(時点A′)で、通信網4を使用した受信・再生に切替える。このとき、通信網4による通信伝送においては、放送伝送の番組信号より、通信伝送の確立に必要な時間(A−A′)以上遅延させた番組信号を送出する。このため、番組の流れで見ると、放送伝送による再生が中断した時点の番組「a」に対し、通信伝送により再生が開始された時点の番組「a’」は、多少遡ることはあっても、番組の途中が欠落することはない。
【0055】
この状態で、放送網3による放送伝送が回復すると(時点B)、放送伝送を使用した受信を開始し、番組信号の可変遅延バッファ22への蓄積を開始する。この時点では、未だ通信網4による受信・再生を継続している。
時点Bから通信伝送に施された遅延時間後(時点B′)において、通信伝送による再生から、放送伝送により受信されバッファリングされた信号の再生に切替える。この時点では、通信伝送における番組進行「b」に対し、放送伝送によりバッファリングされた番組信号の先頭も「b」であるため、番組進行はシームレスにつながって再生される。切替え後は、通信の接続を切断しても構わない。
【0056】
この時点B′では、放送伝送による受信、再生は、可変遅延バッファ22により遅延された状態で行われているが、以降の再生は通常の再生よりも不自然でない程度に時間軸を圧縮して再生する。これによって、蓄積された信号および遅延時間は徐々に減少していく。
可変遅延バッファ22にバッファリングされた信号、ならびに遅延時間が減少していき「0」に至ったとき(時点C)、それまでの時間軸圧縮再生から通常の再生に移行する。以降は元通りの、放送網3による放送伝送を使用した番組の受信・再生の状態になる。
【0057】
時点Aにおいて、放送伝送による受信・再生が中断した時刻の情報を、通信接続の際に送信装置1に伝えることによって、通信伝送の遅延時間を必要最低限に制御することが可能であり、以降の受信装置2におけるバッファリング時間軸圧縮再生への負担も軽減することができる。
【0058】
しかしながらこれを行うことは、通信伝送において個別の受信装置2に対応した伝送を必要とし、後記する図5から図7に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2A〜2Cに比べ、1対多接続によるブロードキャストが可能であるという本発明の実施形態の特徴が失われてしまう。そこで、一般的に言えば、本発明では、通信伝送の遅延時間を、通信伝送の確立に必要な時間の最悪値以上の値に固定して設定しておき、ブロードキャストを行うのが有効である。なお、通信伝送の遅延時間(所定の遅延時間)は、「あらかじめ決められた遅延時間(通信確立に必要な時間の最悪値以上の値)」または、「受信側からの接続信号に基づく遅延時間」としてもよい。
【0059】
時点B′において時間軸圧縮再生する具体的方法としては、映像はフレーム更新間隔を短くする方法、音声は繰り返し波形を間引いてピッチを変えずに速度を速くする方法、などが一般的である。また、不自然でない程度の時間軸圧縮とは、1.5倍程度までが望ましいと考えられる。これらの方法やパラメータは本発明を制限するものではない。
【0060】
図1〜図3に示す実施形態の可変遅延バッファ22への遅延量制御の詳細を図4中、略中央に、映像・音声デコーダ25への提示時刻制御の詳細を図4中、下方に示す。
図4中、略中央に示した遅延量制御は、縦軸に可変遅延バッファ22のデータ量を、横軸に経過時間を示し、図4中、下方に示した受信機における提示時刻は、縦軸に提示時刻の遅れを、横軸に経過時間を示す。
【0061】
遅延量制御、提示時刻制御において、図4に示す時点Aまでは通常の遅延を要しない状態(非遅延状態)にあり、提示時刻の補正もない。また、時点A〜時点Bの放送が受信できない期間、可変遅延バッファ22は停止状態にある。
通信網4を利用した通信により番組を受信している期間、すなわち図4に示すA′〜B′の期間は、送信装置1(1a、1b、1c)により挿入された遅延によってTd(放送・通信の遅延時間)だけ遅延して番組が提示される。
【0062】
放送網3を利用した放送の受信が回復してからTdの期間、すなわち、図4に示すB〜B′の期間、放送受信部21は、可変遅延バッファ22に対して書き込みのみを行ない、Td分のデータ量(Rb×Td)を蓄積する。
Td分のデータ量が蓄積されたら図4に示す時点B′〜Cにおいて、通信レートRbで書き込みを行ないながら、若干早いレートRb’で読み出しを行う。このとき、切替え制御部27によりコントロールされる傾きを(Rb−Rb′)/Rbとする遅延量制御に合わせて提示時刻の補正をTdから0に向かって減少させていく。
なお、可変遅延バッファ22の遅延量および提示時刻の補正量が0になった時点以降、すなわち図4に示す時点C以降は、遅延および提示時刻の補正を行わない状態で推移する。
【0063】
以上説明のように前記した本発明実施形態によれば、通信を用いた伝送状態における遅延量が一定であるため、通信の伝送においてもブロードキャスト(1対多接続)が可能で、通信伝送路を有効に使用でき且つ輻輳も起りにくい。
なお、このとき、受信装置2(2a、2b、2c)には、時刻調整のための時間軸圧縮を実現するためのロジックが必要になる。また、放送受信復帰後の時刻調整中に、再度放送切断が起るとコンテンツのスキップが起ってしまう。これを防ぐためには、放送受信復帰の時刻調整中も通信の接続も維持し、再度放送切断が起った場合にも接続確立時間を経ずに直ちに通信に切替えられるようにすれば可能であるが、通信接続のコストがかかってしまう。
そこで、送信装置1が時間軸圧縮送出を行うことにより通信の遅延を回復し、放送に切替るまでに放送と同じタイミングに戻す方法が考えられる。
【0064】
図5は、本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの更に他の例を示すブロック図であり、放送通信コンテンツサービス提供システム2Aは、受信装置6(6a)で放送網3からの番組の受信状態が悪化した場合に、通信網4からの番組に切替え、送信側の送信装置5(5a)が時間軸圧縮送出を行うことにより通信の遅延を回復し、放送に切替わるまでに放送と同じタイミングに戻す場合の実施形態が示されている。この図5に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Aは、放送と通信で同一の符号化を用いる実施形態である。
【0065】
図5において、放送通信コンテンツサービス提供システム2Aは、送信装置5(5a)と、受信装置6(6a)とを備えており、両者は、放送網3、通信網4のそれぞれを介して接続されている。
送信装置5(5a)は、映像・音声エンコーダ11(符号化手段)と、放送送出部12(放送伝送路送出手段)と、可変遅延バッファ22(記憶出力手段)と、通信接続部14(通信伝送路送出手段)と、切替え制御部15(遅延量制御手段)で構成される。
なお、この送信装置5(5a)は、受信側で放送網3からの受信が中断した場合に受信側から送信される接続信号を受信するまでは、放送網3のみにエンコードされた番組信号を送出しており、接続信号を受信した後は、エンコードされた番組信号を通信網4にも送出する機能を備えている(詳細は後記する)。
【0066】
映像・音声エンコーダ11は、映像と音声から成る番組信号をエンコードする機能を持ち、ここでエンコードされた信号は、放送送出部12ならびに可変遅延バッファ22に供給される。放送送出部12は、放送網3へエンコードされた番組信号を送出し、可変遅延バッファ22は、切替え制御部15によるコントロールの下、後記する番組信号の遅延および時間軸圧縮を行う機能を持つ。この遅延バッファ22で遅延された番組信号は、通信接続部14に供給され、通信接続部14で通信接続が確立され、通信網4へその番組信号を送出する。
【0067】
受信装置6(6a)は、放送受信部21(放送伝送路受信手段)と、通信接続部23(通信伝送路受信手段)と、放送・通信切替え部24(コンテンツ切替手段)と、映像・音声デコーダ25と、映像・音声提示部26(映像・音声デコーダ25と、映像・音声提示部26で復号コンテンツ表示手段を構成する)と、切替え制御部27で構成される。
【0068】
放送受信部21は、放送網3を介して番組信号を受信する機能を持ち、また、通信網4を介して番組信号を受信中も放送を監視し、放送による番組信号が回復したときに受信状態を変化させ、後記する切替え制御部27へ通知する機能も併せ持つ。放送・通信切替え部24には、放送受信部21出力の他に、通信接続部23による出力も供給されており、放送受信部21で受信される番組信号の他に、通信接続部23で通信接続が確立され、通信網4を介して受信された番組信号が供給されている。
【0069】
放送・通信切替え部24は、放送網3経由で受信される番組信号と通信網4経由で受信される番組信号を、切替え制御部27の出力である切替え制御信号により切替え、いずれか一方を映像・音声デコーダ25に供給する。映像・音声デコーダ25は、入力される映像や音声から成る番組信号をデコードする機能を持ち、ここでデコードされた信号は、映像・音声提示部26に供給される。映像・音声提示部26は、映像や音声などの番組信号を視聴者に提示し視聴させる機能を持つ。
【0070】
なお、送信装置5(5a)における切替え制御部15は、受信側の受信装置6(6a)において放送網3からの番組の受信状態が悪化した場合に、通信接続部15で受信装置6(6a)からの接続信号を受信し、受信側の受信装置6(6a)で放送網3から通信網4に伝送路が切替わる際、通信網4によって伝送する番組を放送網3によって伝送する番組よりその進行を少なくとも通信の確立に要する時間分だけ遅延させて送出する制御を行う機能を有している。また、切替え制御部15は、通信網4に通信が確立して以降、時間軸圧縮送出を行うことによって通信の遅延を回復し、回復された放送に切替わるまでに放送と同じタイミングに戻す機能を有するものである。詳細は、図8を用いて後記する。
【0071】
図6、図7は、本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの更に他の一例(2B、2C)を示すブロック図であり、図6に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Bおよび図7に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Cは、それぞれ、放送と通信で異なる符号化方式を用いる場合、同一の符号化方式でも独立して符号化した信号を用いる場合の実施形態である。
【0072】
図6、図7において、図5に示すブロックと同一番号が付されたブロックは、図5に示すそれと同じとする。
図6に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Bにおいて、図5に示す実施形態との構成上の差異は以下のとおりである。すなわち、送信装置5(5b)において、放送網3送出用と、通信網4送出用に、それぞれ映像・音声エンコーダ11、10を独立して備えた点にあり、一方の映像・音声エンコーダ10が可変遅延バッファ22を介して通信接続部14に供給され、他方の映像・音声エンコーダ11が放送送出部12に接続されている。
【0073】
また、受信装置6(6b)においても、放送網3受信用と、通信網4受信用に、それぞれ映像・音声デコーダ25、20を独立して備え、一方の映像・音声デコーダ20出力は、放送・通信切替え部24の一方の入力端子に供給され、他方の映像・音声デコーダ25出力は、放送・通信切替え部24の他方の入力端子に供給され、放送受信部21による受信状態に基づく切替え制御部27の切替え制御により、一方の映像・音声デコーダ20(25)の出力を映像・音声提示部26に供給する。
【0074】
ここで、放送通信コンテンツサービス提供システム2Bと放送通信コンテンツサービス提供システム2Aとの差異について詳細に説明する。
この放送通信コンテンツサービス提供システム2Bは、放送網3と通信網4との2つの異なる伝送路にコンテンツを伝送させることを踏まえて設計されている。また、一般的に、放送網3、通信網4それぞれの伝送路の伝送可能なビットレートは異なっており、各伝送路の最適なビットレートで伝送しようとすれば自ずと異なるビットレートで符号化することになる。
【0075】
さらに、異なるビットレートで符号化するとなれば、その符号化ビットレート(圧縮率)に適した符号化方式は、例えば、MPEG−2、MPEG−1、MPEG−4のように異なる場合が想定される。或いは、符号化方式を変更しなくても、符号化ビットレート(符号化パラメータ)を変えてエンコードする場合が想定される。こういった場合に図6に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Bのような構成が必要となる。
【0076】
現状の技術水準を鑑みると、実際に、放送網3では、通信網4よりも高いビットレートで比較的高品質の映像・音声のサービスが提供されており、通信網4では、放送網3よりも低いビットレートの多少低品質の映像・音声のサービスが提供されているので、図6に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Bの方がより現実的なサービス形態であるといえる。
【0077】
図7に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Cにおいて、図6に示す実施形態との構成上の差異は、送信装置5(5c)において、通信網4送出用に設けられた映像音声エンコーダ10の入力段に可変遅延バッファ22を配置した点にある。受信装置6(6c)の構成は、図6に示す実施形態と同様である。
【0078】
ここで、図6に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Bと、図7に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Cとの特徴について説明する。図6に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Bの送信装置5bでは、可変遅延バッファ22が映像・音声エンコーダ10に接続されており、この構成では、符号化された(圧縮された)映像・音声信号を遅延させるので、同じ遅延時間でも可変遅延バッファ22のメモリ量が少なくて済むという特徴がある。
【0079】
図7に示した放送通信コンテンツサービス提供システム2Cの送信装置5cでは、可変遅延バッファ22に映像・音声エンコーダ10が接続されており、この構成では、符号化される前の単純な映像・音声信号を遅延させるので、遅延時間の制御が容易である特徴がある。
【0080】
図8は、図5〜図7に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、全体の動作タイミングチャート、遅延量制御、提示時刻制御の詳細を説明するために引用した図である。
図8中、上方に示したタイミングチャートは、上から順に(a)送信装置5(5a、5b、5c)の放送送出部12の出力である放送送出信号、(b)送信装置5の通信接続部14出力である通信送出信号、(c)受信装置6(6a、6b、6c)の放送受信部21出力である放送受信状況、(d)受信装置6の通信接続部23出力である通信受信状況、(e)放送・通信統合サービス状況のそれぞれを示し、図5〜図7に示す実施形態共通の動作である。
【0081】
図8中、上方に示すタイミングチャートにおいて、受信装置6(6a、6b、6c)が放送網3による放送伝送を使用して番組を受信・再生中に、放送波が届かない地域に移動するなどして伝送が中断したとき(時点A)、通信伝送を使用した受信に切替えるために通信の接続を開始する。
そして、通信の接続手順が完了し通信伝送が確立された時点(時点A′)で、通信伝送を使用した受信・再生に切替える。このとき、通信伝送においては、放送伝送の番組信号により、通信伝送の確立に必要な時間(A−A′)以上遅延させた番組信号を送出する。このため、番組の流れで見ると、放送伝送による再生が中断した時点の番組「a」に対し、通信伝送により再生が開始された時点の番組「a′」は、多少遡ることはあっても、番組の途中が欠落することはない。なお、通信伝送の確立に必要な時間(所定の遅延時間)は、「あらかじめ決められた遅延時間(通信確立に必要な時間の最悪値以上の値)」または、「受信側からの接続信号に基づく遅延時間」としてもよい。
【0082】
この時点A′では、通信伝送における送出は遅延された状態で行われているが、以降は不自然でない程度に時間軸を圧縮して送出する。これによって、送出の遅延時間は徐々に減少していく。
受信装置6(6a、6b、6c)において、番組は時間軸圧縮された状態で再生される。送出の遅延時間が減少していき「0」に至ったとき(時点B)、それまでの時間軸圧縮送出から通常の送出に移行する。
【0083】
この状態で、放送伝送が回復したとき(時点C)は、放送伝送を使用した受信・再生に切替える。この時点Cにおいて、通信伝送における遅延は「0」になっているため、番組進行はシームレスにつながって再生される。
なお、遅延時間「0」に至る前に放送伝送が回復したときには、遅延時間が「0」になるのを待ってから放送伝送を使用した受信・再生のためのプロセスを行う。以降は元通りの、放送伝送を使用した番組の受信・再生の状態になる。また、放送網3による放送伝送を使用した受信・再生に切替えた後は、通信の接続を切断してしまってもよい。
【0084】
ところで、時点Aにおいて、放送網3による放送伝送による受信・再生が中断した時刻の情報を、通信接続の際に送信装置5(5a、5b、5c)に伝えることによって、通信伝送の遅延時間を必要最低限に制御することが可能である。すなわち、aとa’を一致させることが可能である。これによって、送信装置5(5a、5b、5c)による時間軸圧縮伝送状態の負担を軽くすることが出来る。具体的には、送信側バッファ量、時間軸圧縮送出時間、時間軸圧縮率などの軽減である。
【0085】
また、時間軸圧縮再生する具体的な方法としては、映像についてはフレームを間引く等して予め時間軸を圧縮した信号を符号化する方法(主として図7に相当)、および符号化した信号からフレームを間引く方法、PTS(Presentation・Time・Stamp)を操作してフレーム間隔を短く指定する方法(主として図5、図6に相当)などが、音声は、繰り返し波形を間引くなどして予め時間軸を圧縮して信号を符号化する方法(主として図7に相当)、および符号化した信号から繰り返し波形を間引く方法(主として図5、図6に相当)などを用い、ピッチを変えずに速度を速くする方法が一般的である。また、不自然でない程度の時間軸圧縮とは、1.5倍程度までが望ましいと考えられる。
なお、これらの方法やパラメータは本発明を制限するものではない。
【0086】
以上説明のように図5〜図7に示す本発明実施形態においては、遅延や時間軸圧縮などの時刻調整機能は(通信の)送信側で行うため、図1〜図3に示す実施形態に比べ受信側の構成が簡単になる。
また、通信の伝送においては1対1接続が原則であり、図1〜図3に示す実施形態より通信網4や送信装置1(1a、1b、1c)の負担は大きいが、1対1接続が原則であるが故の木目細かな対応、すなわち、通信接続確立に要した時間に応じた最適な時刻調整などが可能である。更に、時刻調整は通信接続時に行われるため、放送受信復帰後には常に通常状態(時刻調整が済んでいる状態)で受信が行われ、再度放送切断が起っても再度同一のシーケンスで処理を継続することができる。
【0087】
以上説明のように本発明の実施の形態は、放送から通信に切替わる際に中断した部分の信号を、受信側で通信に切替わってから遡って再生すること(時間軸圧縮再生)や、受信側で通信に切替わってから送信側で時間軸を圧縮して送信すること(時間軸圧縮送出)によりサービスが欠けることが無いように、具体的には、通信で伝送する信号を放送より遅延させることによって、通信に切替わってから放送で伝送されている部分より過去の信号を受信、再生出来るようにしたものである。
【0088】
また、放送が回復したときに、遅延された通信の信号から遅延していない放送の信号に切替わり、逆に欠落する信号部分が出来てしまうために、通信の遅延時間を回復するための時間軸圧縮再生を導入することとしている。そのために、通信から放送へ切替わる際に、受信機において放送の信号を蓄積・遅延させて、信号の欠落がないように切替えた後、時間軸圧縮再生によりこの遅延を回復することとし、或いは、送信側の通信送出側において時間軸圧縮送出を行うことにより通信の遅延を回復し、放送に切替えるまでに放送と同じタイミングに戻すこととした。
それぞれにおける時間軸圧縮再生・時間軸圧縮送出は、サービスとして不自然にならない程度の圧縮率で行ない、遅延の回復を徐々に行うこととする。
【0089】
なお、図1〜図3、図5〜図7に示す送信装置1(5)、受信装置2(6)のそれぞれで実行される手順をコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明の放送・通信統合型番組放送サービス提供システムにおける送信装置及び受信装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウエアを含むものである。
【0090】
また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ネットワーク環境下でWWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。つまり、送信装置1(5)、受信装置2(6)のそれぞれで実行される手順をコンピュータで読み取り可能なプログラムとして記述されたもの、すなわち、放送通信コンテンツ送出プログラムまたは放送通信コンテンツ受信プログラムが、ネットワーク環境下のどこに実在していても、本発明の実施の一態様とみなすことができる。
【0091】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0092】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、通信による番組送信を遅延させ、放送から通信による番組送信に時間を要しても途中の抜けがなく視聴可能であり、逆に、放送が回復し、通信から放送による番組送信に切替わったときにも受信した放送を遅延させ時間軸を圧縮して再生することで途中の抜けがなく視聴可能であり、あるいは、受信側で通信に切替わってから送信側にて時間軸を圧縮して送信することで途中の抜けがなく視聴可能である、放送通信コンテンツサービス提供システムを構築することができる。
【0093】
具体的には、通信から放送へ切替わる際に受信装置が放送の信号を蓄積・遅延させて信号の欠落が無いように通信から放送へ切替えた後、放送の信号を時間軸圧縮再生により時間軸を圧縮して再生することで、この遅延を回復する。そして、通信を用いた伝送状態における遅延量が一定であるため、通信の伝送においてもブロードキャスト(1対多接続)が可能で、通信伝送路を有効に使用でき且つ輻輳も起りにくい。
【0094】
また、送信装置が時間軸圧縮送出を行うことにより、通信の遅延を回復し、放送に切替えるまでに放送と同じタイミングに戻すことにより、受信装置の構成を簡単にし、送信装置の負担は大きいが、1対1接続が原則であるが故の木目細かな対応、すなわち、通信接続確立に要した時間に応じた最適な時刻調整などが可能である。更に、時刻調整は通信接続時に行われるため、放送受信復帰後には常に通常状態(時刻調整が済んでいる状態)で受信が行われ、再度放送切断が起っても再度同一のシーケンスで処理を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの他の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの他の一例を示すブロック図である。
【図4】図1〜図3に示す本発明実施形態の放送通信コンテンツサービス提供システムにおける動作を説明するタイミングチャートと、可変遅延バッファへの遅延量制御と、映像・音声デコーダへの提示時刻との関係を示す説明図である。
【図5】本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの更に他の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの他の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明が採用される放送通信コンテンツサービス提供システムの他の一例を示すブロック図である。
【図8】図5〜図7に示す本発明実施形態の放送通信コンテンツサービス提供システムにおける動作を説明するために引用したタイミングチャートと、可変遅延バッファへの遅延量制御と、映像・音声デコーダへの提示時刻との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、2A、2B、2C 放送通信コンテンツサービス提供システム
1、1a、1b、1c、5、5a、5b、5c 送信装置
2、2a、2b、2c、6、6a、6b、6c 受信装置
3 放送網
4 通信網
10、11 映像・音声エンコーダ
12 放送送出部
13 遅延バッファ
14 通信接続部
21 放送受信部
22 可変遅延バッファ
23 通信接続部
24 放送・通信切替え部
20、25 映像・音声デコーダ
26 映像・音声提示部
27 切替え制御部

Claims (12)

  1. 受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出方法であって、
    前記放送伝送路を経由して送出するコンテンツよりも前記通信伝送路を経由して送出するコンテンツを、所定の遅延時間遅延させて送出することを特徴とする放送通信コンテンツ送出方法。
  2. 受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出方法であって、
    前記放送伝送路の受信状態が悪化して中断したときに、受信側からの接続信号により、放送伝送路を経由して送出している同一のコンテンツを、所定の遅延時間遅延させて通信伝送路を介して送出開始すると共に、前記送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮して通信伝送路を介して送出することを特徴とする放送通信コンテンツ送出方法。
  3. 受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出装置であって、
    前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段と、
    前記通信伝送路を経由して送出される符号化コンテンツを一時的に記憶すると共に、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも所定の遅延時間遅延させて出力する記憶出力手段と、
    この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段と、
    前記符号化手段により符号化された符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段と、
    を備えることを特徴とする放送通信コンテンツ送出装置。
  4. 受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する放送通信コンテンツ送出装置であって、
    前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段と、
    前記放送伝送路からの符号化コンテンツについて、前記放送伝送路の受信状態が悪化して中断したときに、受信側からの接続信号により、前記放送伝送路を経由して送出している同一の符号化コンテンツを、前記通信伝送路の送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段と、
    この遅延量制御手段で制御された遅延量に基づいて時間軸を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させて出力すると共に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツを送出した後に、その時間軸圧縮符号化コンテンツに連続する符号化コンテンツを、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻と同一の送出時刻で送出する記憶送出手段と、
    この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段と、
    前記符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段と、
    を備えることを特徴とする放送通信コンテンツ送出装置。
  5. 受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する装置を、
    前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段、
    前記通信伝送路を経由して送出される符号化コンテンツを一時的に記憶すると共に、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも所定の遅延時間について遅延させて出力する記憶出力手段、
    この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段、
    前記符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段、
    として機能させることを特徴とする放送通信コンテンツ送出プログラム。
  6. 受信側で放送伝送路と通信伝送路とを切替えてコンテンツを受信できるように、前記コンテンツを放送伝送路と通信伝送路との双方に送出する装置を、
    前記コンテンツを符号化して符号化コンテンツとする符号化手段、
    前記放送伝送路からの符号化コンテンツについて、前記放送伝送路の受信状態が悪化したときに、受信側からの接続信号により、前記放送伝送路を経由して送出している同一の符号化コンテンツを、前記通信伝送路の送出開始から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段、
    この遅延量制御手段で制御された遅延量に基づいて時間軸を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させて出力すると共に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツを送出した後に、その時間軸圧縮符号化コンテンツに連続する符号化コンテンツを、前記放送伝送路を経由して送出される符号化コンテンツの送出時刻と同一の送出時刻で送出する記憶送出手段、
    この記憶出力手段から出力された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを前記通信伝送路に送出する通信伝送路送出手段、
    前記符号化コンテンツを前記放送伝送路に送出する放送伝送路送出手段、
    として機能させることを特徴とする放送通信コンテンツ送出プログラム。
  7. 請求項1に記載の放送通信コンテンツ送出方法によって、放送伝送路または通信伝送路に送出されたコンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信方法であって、
    前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツの受信状態が悪化して中断した場合に、前記通信伝送路に接続信号を送出し、その通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示し、
    悪化した受信状態が回復した場合に、前記放送伝送路を経由して受信するコンテンツを、回復した時刻から一時的に記憶すると共に、前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮して再生して表示し、
    その圧縮したコンテンツを表示した後に、前記通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに連続するように前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示すること
    を特徴とする放送通信コンテンツ受信方法。
  8. 請求項2に記載の放送通信コンテンツ送出方法によって、放送伝送路または通信伝送路に送出されたコンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信方法であって、
    前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツの受信状態が悪化して中断した場合に、前記通信伝送路に接続信号を送出し、前記通信伝送路を経由して受信しているコンテンツに切替えて表示すると共に、
    悪化した受信状態が回復した場合に、前記放送伝送路を経由して受信しているコンテンツに連続するように切替えて表示すること
    を特徴とする放送通信コンテンツ受信方法。
  9. 請求項3に記載の放送通信コンテンツ送出装置によって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信装置であって、
    前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段と、
    前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段と、
    前記放送伝送路から受信している符号化コンテンツの受信状態が悪化して中断した状態から回復したときに、その符号化コンテンツについて、回復した時刻から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段と、
    前記放送伝送路から受信しているコンテンツの受信状態が悪化した状態から回復したときに、回復した時刻から一時的に記憶すると共に、前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの受信時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させ、前記遅延量に基づいて、前記放送伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの再生時間を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路から出力する記憶出力手段と、
    この記憶出力手段で出力された時間軸圧縮符号化コンテンツと前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツとを連続するように切替えるコンテンツ切替手段と、
    このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段と、
    を備えることを特徴とする放送通信コンテンツ受信装置。
  10. 請求項4に記載の放送通信コンテンツ送出装置によって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する放送通信コンテンツ受信装置であって、
    前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段と、
    前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段と、
    前記放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が悪化した場合に、送出側に接続信号を送出し、前記通信伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに切替えて表示すると共に、悪化した受信状態が回復した場合に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツに切り替えた後、前記放送伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに連続するように切替えて表示するコンテンツ切替手段と、
    このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段と、
    を備えることを特徴とする放送通信コンテンツ受信装置。
  11. 請求項5に記載の放送通信コンテンツ送出プログラムによって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツを受信する装置を、
    前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段、
    前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段、
    前記放送伝送路から受信している符号化コンテンツの受信状態が悪化して中断した状態から回復したときに、その符号化コンテンツについて、回復した時刻から前記両伝送路の前記コンテンツの送出時刻が一致するまで、時間軸を圧縮する遅延量を制御する遅延量制御手段、
    前記放送伝送路から受信しているコンテンツの受信状態が悪化した状態から回復したときに、回復した時刻から一時的に記憶すると共に、前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの受信時刻よりも前記所定の遅延時間遅延させ、前記遅延量に基づいて、前記放送伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツの再生時間を圧縮した時間軸圧縮符号化コンテンツを生成し、前記放送伝送路から出力する記憶出力手段、
    この記憶出力手段で出力された時間軸圧縮符号化コンテンツと前記通信伝送路受信手段で受信された符号化コンテンツとを連続するように切替えるコンテンツ切替手段、
    このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段、
    として機能させることを特徴とする放送通信コンテンツ受信プログラム。
  12. 請求項6に記載の放送通信コンテンツ送出プログラムによって、放送伝送路または通信伝送路に送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する装置を、
    前記放送伝送路を経由して送出された符号化コンテンツを受信する放送伝送路受信手段、
    前記通信伝送路を経由して送出された符号化コンテンツまたは時間軸圧縮符号化コンテンツを受信する通信伝送路受信手段、
    前記放送伝送路からの符号化コンテンツの受信状態が悪化した場合に、送出側に接続信号を送出し、前記通信伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに切替えて表示すると共に、悪化した受信状態が回復した場合に、前記時間軸圧縮符号化コンテンツに切り替えた後、前記放送伝送路を経由して受信している符号化コンテンツに連続するように切替えて表示するコンテンツ切替手段、
    このコンテンツ切替手段で切替えられた時間軸圧縮符号化コンテンツまたは符号化コンテンツを復号し表示する復号コンテンツ表示手段、
    として機能させることを特徴とする放送通信コンテンツ受信プログラム。
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