JP2015210288A - 放送継続支援装置、放送継続支援装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態の放送継続支援装置の記憶部は、入力された放送音声信号に対応する放送音声データを時系列で記憶する。これにより、出力部は、外部から入力された異常検出信号に基づいて、異常検出期間中に放送されるはずであった放送音声信号に対応する放送音声データを記憶部から読み出し、異常解除後に対応する前記放送音声信号を出力する処理を行う。
【選択図】図1
Description
これは、雷エネルギーなどにより、送信機(特にアンプ)などが破壊されるのを防止するためであり、AM波の出力を短時間遮断するのは、雷エネルギーにより生成された負荷短絡状態の継続(続流)を遮断するためである。
これにより、出力部は、外部から入力された異常検出信号に基づいて、異常検出期間中に放送されるはずであった放送音声信号に対応する放送音声データを記憶部から読み出し、異常解除後に対応する放送音声信号を出力する処理を行う。
図1は、実施形態の中波ラジオ放送システムの概要構成説明図である。
中波ラジオ放送システム10は、放送用の音声信号である放送音声信号Sbaを生成する放送音声信号生成装置21と、放送音声信号生成装置21により生成された放送音声信号Sbaを中継する中継装置22と、中継装置22により中継された放送音声信号Sbaの振幅変調を行って送信信号として出力する送信機23と、送信機23の出力端とアンテナ25との間のインピーダンス整合を行うアンテナ整合部24と、高周波信号である送信信号を電波として空間に放射するアンテナ25と、を備えている。
ここで、送信機23は、放送継続支援装置としての機能を有している。
送信機23は、中継装置22及び音声信号入力端子31を介して放送音声信号生成装置21が生成した放送音声信号Sbaが入力され、入力された放送音声信号Sbaを再生順を表すタイムコードを付し放送音声データDbaとして記憶するとともに、放送音声信号をタイムコードに対応づけて出力する音声部32と、図示しないn台の電力増幅器(PA:Power Amplifier)を有し、音声部32が出力した放送音声信号に基づいて搬送波のAM変調を行ってAM波を生成し、出力するAM波生成部33と、を備えている。
なお、異常検出部36は、電圧値および前記電圧値から位相のπ/2異なる電圧値から異常判別用演算値Vmを算出することも可能である。
瞬時停止部37は、異常判別用演算値Vmに基づいて、AM波生成部33を構成しているオン制御状態にある電力増幅器(図示せず)をオフ状態とすることでAM波生成部33からのAM波の出力を所定時間遮断するために、異常検出信号Seを音声部32に出力する。
瞬時停止部37は、図3に示すように、例えば、アナログ回路で構成され、異常判別用演算値Vmに基づいて、AM波生成部33を構成しているオン制御状態にある全ての電力増幅器(図示せず)をオフ状態として、AM波生成部33を停止状態とする異常検出信号Seとしての第1の制御信号PC11を出力するファスト(fast)プロテクション部37Aと、アナログ回路及びディジタル回路の複合回路として構成され、異常判別用演算値Vmに基づいて、AM波生成部33を構成しているオン制御状態にある全ての電力増幅器(図示せず)をオフ状態として、AM波生成部33を停止状態とする異常検出信号Seとしての第2の制御信号PC12を出力するスロー(slow)プロテクション部37Bと、を備えている。
音声部32は、異常情報入力端子41を介して異常検出信号Seが入力され、異常検出信号Seに基づいて、放送音声信号Sbaの出力制御を行うために制御信号を出力するトリガ部42と、音声信号入力端子43を介して放送音声信号Sbaが入力され、入力された放送音声信号Sbaをエンコードし、再生順を表すタイムコードを付した放送音声データとして記憶するとともに、正常時には順次放送音声データを出力し、異常時にはトリガ部42が出力した制御信号に基づいて異常発生時の無音時間を算出し、無音時間に対応する無音時間データ及び無音時間データに対応する放送音声データDbaを出力する制御記憶部44と、放送音声データDbaのデコード及び無音時間データに基づいて放送音声データDbaに対応する放送音声信号Sbaの実再生時間を調整して音声信号出力端子45から出力する収縮部46と、を備えている。
まず、正常時の動作について説明する。
中波ラジオ放送システム10の放送音声信号生成装置21は、放送用の音声信号である放送音声信号Sbaを生成して、中継装置22に出力する。
中継装置22は、放送音声信号生成装置21により生成された放送音声信号Sbaを中継し、送信機23の音声信号入力端子31に出力する。
ピックアップ部35は、AM波生成部33が出力したAM波をAM波出力端子34を介してアンテナ整合部24に出力する。これと並行してピックアップ部35は、異常検出を行わせるためにAM波のピックアップを行う。
中波ラジオ放送システム10の放送音声信号生成装置21は、放送用の音声信号である放送音声信号Sbaを生成して、中継装置22に出力する。
中継装置22は、放送音声信号生成装置21により生成された放送音声信号Sbaを中継し、送信機23の音声信号入力端子31に出力する。
ピックアップ部35は、AM波生成部33が出力したAM波をAM波出力端子34を介してアンテナ整合部24に出力する。これと並行してピックアップ部35は、異常検出を行わせるためにAM波のピックアップを行う。
これにより瞬時停止部37は、異常検出信号Seが入力されると、異常検出信号Seを音声部32に出力するとともに、AM波生成部33からのAM波の出力を所定時間遮断するように制御する。
瞬時停止部37から異常検出信号Seが出力され(ステップS11)、異常情報入力端子41を介して異常検出信号Seが入力されると、音声部32のトリガ部42は、異常検出信号Seに基づいて、放送音声信号Sbaの出力制御を行うため、より詳細には、再生開始位置(巻き戻しポイント)を設定させるための第1制御信号SC1を制御記憶部44に出力する(ステップS12)。
その後、瞬時停止部37からの異常検出信号Seの入力が解除されると(ステップS14)、音声部32のトリガ部42は、異常検出信号Seの解除に基づいて、異常検出に伴う無音部分の処理を行わせるための第2制御信号SC2を制御記憶部44に出力する(ステップS15)。
次に制御記憶部44は、算出した無音時間及び放送中断がなければ再生開始位置(再生開始時刻)から無音時間が経過するまでの時間に放送がなされたはずの放送音声データを収縮部46に出力する(ステップS17)。
これにより、収縮部46は、制御記憶部44から入力された放送音声データのデコード及び無音時間データに基づいて放送音声データに対応する放送音声信号SbaをAM波生成部33に出力することとなる(ステップS18)。
図6(a)は、非異常検出時の送信側及び受信側の放送音声信号Sbaの再生状態を模式的に表しており、同一の音声波形が現れることがわかる。
これに対し、図6(b)は、異常検出時の送信側及び受信側の放送音声信号Sbaの従来の再生状態を模式的に表しており、送信側で異常が発生してから異常が回復するまでの放送音声信号Sbaが途切れた状態で受信側で再生されることがわかる。このため、従来においては、受信側で音声が途切れる状態となり、送信内容も途切れることとなっていた。
ところで、以上の処理を単純に行うと、図6(a)と、図6(c)とを比較するとわかるように、無音時間に相当する時間だけ放送時間が延長されることとなる。
そこで、収縮部46は、放送音声信号Sbaの実再生時間を調整してAM波生成部33に出力するように構成することも可能である。
ここで、収縮部46は、いわゆるタイムストレッチを行って、放送音声のピッチを変えずに再生時間だけを短縮して、本来の再生時間から無音時間を差し引いた時間で再生を行う。
図7(a)に示すように、異常発生がない場合に、番組の放送時間帯TB1に続いて、コマーシャルの放送の時間帯TB2が連続している。
ここで、無音時間帯NSにおいて本来放送される予定であった放送音声が番組放送音声NS1であり、無音時間帯NS後であって、当該放送時間帯TB1内において本来放送される予定であった放送音声が番組放送音声SS1であったとする。
したがって、図7(c)に示すように、番組の実際の時間帯は、本来の番組の時間帯に収まることとなり、コマーシャルの時間帯に番組の時間帯が食い込むことはない。
これにより、AM波生成部33は、再び、音声部32が出力した放送音声信号Sbaに基づいて搬送波のAM変調を行ってAM波を生成し、ピックアップ部35に出力し、ピックアップ部35は、AM波生成部33が出力したAM波をAM波出力端子34を介してアンテナ整合部24に出力する。
以上の説明のように、本実施形態によれば、落雷等の異常発生時に無音状態が生じてしまう(AM波の出力を短時間遮断された)場合であっても、情報の欠落を抑制する等により聴取者における無音状態の影響の低減が可能となる。
以上の説明においては、トリガ部4が瞬時停止部37からの異常検出信号Seに基づいて第1制御信号SC1及び第2制御信号SC2を制御記憶部44に出力する構成を採っていたが、トリガ部42をなくし、制御記憶部44が異常検出信号Seの出力及び出力解除を第1制御信号SC1及び第2制御信号SC2と同様に取り扱うように構成することも可能である。
本実施形態の放送継続支援装置で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるようにすることも可能である。
本実施形態の放送継続支援装置で実行される制御プログラムは、上述した各部(記憶部、出力部、……)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、記憶部、出力部、……が主記憶装置上に生成されるようになっている。
21 放送音声信号生成装置
22 中継装置
23 送信機(放送継続支援装置)
24 アンテナ整合部
25 アンテナ
31 音声信号入力端子
32 音声部(放送継続支援装置)
33 AM波生成部
34 AM波出力端子
35 ピックアップ部
36 異常検出部
37 瞬時停止部
37A ファストプロテクション部
37B スロープロテクション部
41 異常情報入力端子
42 トリガ部
43 音声信号入力端子
44 制御記憶部(記憶部)
45 音声信号出力端子
46 収縮部(出力部)
Claims (9)
- 入力された放送音声信号に対応する放送音声データを時系列で記憶する記憶部と、
外部から入力された異常検出信号に基づいて、異常検出期間中に放送されるはずであった前記放送音声信号に対応する前記放送音声データを前記記憶部から読み出し、異常解除後に対応する前記放送音声信号を出力する処理を行う出力部と、
を備えた放送継続支援装置。 - 前記出力部は、前記異常検出期間に続く期間中に放送されるはずであった前記放送音声信号に対応する前記放送音声データも含めて前記処理を行う、
請求項1記載の放送継続支援装置。 - 前記出力部は、前記異常検出期間の直前に放送された前記放送音声信号に対応する前記放送音声データを含めて前記処理を行う、
請求項1又は請求項2に記載の放送継続支援装置。 - 前記出力部は、前記記憶部から読み出した全ての前記放送音声データに対応する放送音声信号について、異常検出がなされなかったとした場合に出力の処理が終了したはずのタイミングまでに出力の処理が完了するように前記放送音声データに対応する前記放送音声信号を出力する、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放送継続支援装置。 - 前記出力部は、前記放送音声信号のタイムストレッチ処理を行うことにより、前記異常検出がなされなかったとした場合に出力の処理が終了したはずのタイミングまでに出力の処理を完了させる、
請求項4記載の放送継続支援装置。 - 前記放送音声信号は、前記出力部における処理の対象となる前記放送音声信号が識別可能とされ、
前記出力部は、前記処理対象の放送音声信号についてのみ前記処理を行う、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の放送継続支援装置。 - 前記放送音声信号には、パイロット信号が重畳されており、
前記出力部は、前記パイロット信号に基づいて、処理の対象となる前記放送音声信号を識別する、
請求項6記載の放送継続支援装置。 - 放送音声データを記憶する記憶部を備えた放送継続支援装置において実行される放送継続支援装置の制御方法であって、
前記記憶部に入力された放送音声信号に対応する放送音声データを時系列で記憶する過程と、
外部から入力された異常検出信号に基づいて、異常検出期間中に放送されるはずであった前記放送音声信号に対応する前記放送音声データを前記記憶部から読み出し、異常解除後に対応する前記放送音声信号を出力する過程と、
を備えた放送継続支援装置の制御方法。 - 放送音声データを記憶する記憶部を備えた放送継続支援装置において実行される放送継続支援装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記記憶部に入力された放送音声信号に対応する放送音声データを時系列で記憶させる記憶制御手段と、
外部から入力された異常検出信号に基づいて、異常検出期間中に放送されるはずであった前記放送音声信号に対応する前記放送音声データを前記記憶部から読み出し、異常解除後に対応する前記放送音声信号を出力する出力手段と、
して機能させる制御プログラム。
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