JP2005293804A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 VCMを薄型化した場合でも、イナーシャラッチ機構の効率良い動作が可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】 イナーシャラッチ機構は、ヘッドアクチュエータを退避位置にラッチするラッチアームと、ベースに対してほぼ垂直に延びた第2枢軸54の周りで回動可能に支持され、外力を受けた際に第2枢軸を中心に回動しラッチアームをラッチ位置へ回動させるイナーシャアーム52と、を有している。ボイスコイルモータ16は、下ヨーク41、トップヨーク43、ヘッドアクチュエータに取り付けられヨーク間に位置したボイスコイル36、少なくとも一方に設けられ永久磁石を有している。トップヨークは、第2枢軸およびイナーシャアームの第2枢軸近傍部分に重なって延出し第2枢軸からのイナーシャアームの抜けを規制するアーム押え部48を有し、このアーム押え部は、トップヨークから一体的に延出しトップヨークよりも一段高い段付状に形成されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ヘッドアクチュエータのイナーシャラッチ機構を備えたディスク装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の電子機器においては、大容量のディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、磁気ヘッドを支持したヘッドアクチュエータ、ヘッドアクチュエータを駆動するボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)、基板ユニット等を備えている。VCMは、ヘッドアクチュエータに取り付けられたボイスコイルと、ケース側に取り付けられた一対のヨークおよび永久磁石とで構成されている。
また、近年、携帯可能な小型のパーソナルコンピュータが普及しつつあり、この種のパーソナルコンピュータに搭載される磁気ディスク装置は、携帯時における衝撃等に対する信頼性の向上が求められている。
そこで、磁気ディスク装置の非作動時に磁気ヘッドを所定位置に保持する機構として、ランプロード機構を備えたものが提案されている。このランプロード機構は、磁気ディスクの外側に設けられたランプを備え、磁気ディスク装置の非作動時、ヘッドアクチュエータは磁気ディスクの外周に位置した退避位置まで回動され、サスペンションがランプに乗り上げる。これにより、磁気ヘッドは、磁気ディスク表面から離間した退避位置に保持され、衝撃を受けた際に磁気ディスクとの衝突が防止される。
更に、この種の磁気ディスク装置として、耐衝撃性を一層高めるため、イナーシャラッチ機構を備えたものが提案されている。このイナーシャラッチ機構は、非作動時、磁気ディスク装置に衝撃が作用すると、ヘッドアクチュエータと係合してその回動を規制し、ヘッドアクチュエータを退避位置に保持する。
このイナーシャラッチ機構は、回転中心からずれた位置に重心を有することで外部からの衝撃加速度により正逆両方向に回転するイナーシャアーム、およびこのイナーシャアームの回転により付勢されて一方向に回転するラッチアームを有し、非作動時における衝撃発生時、ラッチアームの回動の先端に突設されたラッチ爪がヘッドアクチュエータと係合することによりヘッドアクチュエータを退避位置に保持する(例えば、特許文献1)。
特開2003−51165
上述した構成のイナーシャラッチ機構では、イナーシャアームおよびラッチアームはケースに設けられた枢軸により回動自在に支持されている。ラッチアームは、ヘッドアクチュエータと係合するラッチ爪を有している。ラッチ爪は、少ない移動量でヘッドアクチュエータと係合および離脱できるように、ケース底面に対してほぼ垂直に延びている。また、イナーシャアームの支点部は、VCMのヨークに設けられた軸押え部により枢軸からの抜けが防止されている。
近年、VCMを構成するトップヨークおよびボトムヨークは最適化が図られ、ヨークの薄型化および永久磁石とコイルとのギャップの短縮が図られている。これに伴い、VCM全体の薄型化が可能となってきている。しかしながら、イナーシャラッチ機構のラッチ爪はケース底壁に対して垂直に延びているため、高さ方向の寸法を確保する必要があり、薄型のVCMとの組み合せが難しい。VCMの薄型化に伴い、イナーシャラッチ機構を薄型化した場合、垂直方向に延びたラッチ爪を用いることが困難となり、ラッチ爪の利点を維持することができない。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、VCMを薄型化した場合でも、イナーシャラッチ機構の効率良い動作が可能なディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の態様に係るディスク装置は、ベースと、ディスク状の記録媒体と、前記ベース上に設けられ、前記記録媒体を支持および回転する駆動部と、前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、前記ベース上に設けられ、前記ヘッドを前記記録媒体に対して移動自在に支持しているとともに、前記記録媒体の外周側に位置した所定の退避位置と前記記録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なヘッドアクチュエータと、前記ヘッドアクチュエータを前記退避位置と情報処理位置との間で移動させるボイスコイルモータと、前記ヘッドアクチュエータが前記退避位置に移動している状態で外力を受けた際、前記アクチュエータをラッチして退避位置に保持するイナーシャラッチ機構と、を備えている。前記イナーシャラッチ機構は、前記ヘッドアクチュエータと係合してこのヘッドアクチュエータを前記退避位置にラッチするラッチ位置と、前記ヘッドアクチュエータから離間してラッチを解除する解除位置と、の間を、前記ベースに対してほぼ垂直に延びた第1枢軸の周りで回動自在に設けられたラッチアームと、
前記ベースに対してほぼ垂直に延びた第2枢軸の周りで回動可能に支持されているとともに、外力を受けた際に前記第2枢軸を中心に回動することで、前記ラッチアームを前記解除位置からラッチ位置へ回動させるイナーシャアームと、を備え、
前記ボイスコイルモータは、前記ベース上に設けられた下ヨーク、およびこの下ヨークと隙間を置いて対向したトップヨークと、前記ヘッドアクチュエータに取り付けられているとともに前記下ヨークとトップヨークとの間に位置したボイスコイルと、前記下ヨークおよびトップヨークの少なくとも一方に設けられ前記ボイスコイルと対向した永久磁石と、を備え、
前記トップヨークは、前記第2枢軸および前記イナーシャアームの前記第2枢軸近傍部分に重なって延出し前記第2枢軸からのイナーシャアームの抜けを規制するアーム押え部を有し、このアーム押え部は、前記トップヨークから一体的に延出しているとともにトップヨークよりも一段高い段付状に形成されている。
以上詳述したように、この発明によれば、VCMを薄型化した場合でも、イナーシャラッチ機構の効率良い動作が可能なディスク装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明を磁気ディスク装置に適用した実施の形態について詳細に説明する。
図1に示すように、HDDは、上面の開口した矩形箱状のケース10と、複数のねじによりケースにねじ止めされてケースの上端開口を閉塞する図示しないトップカバーと、を有している。ケース10は、ベースとして機能するほぼ平坦な底壁11を備えている。
ケース10内には、記録媒体としての2枚の磁気ディスク12a、12b、これらの磁気ディスクを支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク12a、12bに対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)16、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置に保持するランプロード機構18、ヘッドクチュエータを退避位置に保持するイナーシャラッチ機構20、およびプリアンプ等の回路部品が実装されたフレキシブルプリント回路基板ユニット(以下、FPCユニットと称する)17が収納されている。
ケース10の底壁11外面には、FPCユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM16、および磁気ヘッドの動作を制御する図示しないプリント回路基板がねじ止めされ、ケースの底壁と対向して位置している。
各磁気ディスク12a、12bは、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。2枚の磁気ディスク12a、12bは、スピンドルモータ13の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね21によりクランプされ、ハブの軸方向に沿って所定の間隔をおいて積層されている。そして、磁気ディスク12a、12bは、駆動部としてのスピンドルモータ13により所定の速度で回転駆動される。
図1ないし図3に示すように、ヘッドアクチュエータ14は、ケース10の底壁上に固定された軸受組立体24を備えている。軸受部として機能する軸受組立体24は、ケース10の底壁11に立設された枢軸23と、枢軸に一対の軸受を介して回転自在に支持された円筒形状のハブ26と、を有している。ヘッドアクチュエータ14は、ハブ26に取り付けられ同一方向に延出した4本のアーム27a、27b、27c、27dと、各アームの延出端に取り付けられた弾性変形可能な細長い板状のサスペンション32と、を有している。各サスペンションの延出端には、図示しないジンバル部を介して磁気ヘッド33が支持されている。
ヘッドアクチュエータ14は、軸受組立体24を中心として回動自在であり、サスペンション32を介してアーム27aないし27dに支持された2対の磁気ヘッド33は、アームおよびサスペンションと一体的に回動し、磁気ディスク12a、12b上の任意の情報処理位置および後述する退避位置へ移動可能となっている。各磁気ヘッド33は、フレキシブルケーブル42を介して、FPCユニット17に電気的に接続されている。
また、ヘッドアクチュエータ14は、スペーサリング28bからアームと反対方向へ延出した支持フレーム34を有している。支持フレーム34は、例えば、合成樹脂によりスペーサリングと一体的に形成され、この支持フレーム34には、ボイスコイル36が一体的に埋め込まれている。このボイスコイル36は、ケース10の底壁11上に固定された一対のヨークおよび永久磁石とともにVCM16を構成している。
ヨークは、ケース10の底壁11上に固定され底壁と平行に延びた板状の下ヨーク41、この下ヨークと隙間を置いて平行に対向配置された板状のトップヨーク43、および下ヨークとトップヨークとを連結した複数のサイドヨーク44を有している。下ヨーク41およびトップヨーク43の内面には、それぞれ板状の永久磁石46a、46bが固定され、互いに隙間を置いて対向している。
トップヨーク43は、軸受組立体24に対して、放射方向に突出したアーム押え部48を一体的に備えている。このアーム押え部48は、トップヨーク43に対して一段高い段差を持って形成されている。すなわち、アーム押え部48は、トップヨーク43に対して、ケース10の底壁11から離間する方向に一段高い段付状に形成され、トップヨークとほぼ平行に延出している。
ヘッドアクチュエータ14をケース10に組み込んだ状態において、支持フレーム34に固定されたボイスコイル36は、一対の永久磁石46a、46b間に位置する。そして、ボイスコイル36に通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12a、12bの所望のトラック上に移動および位置決めされる。
ランプロード機構18は、ケース10の底壁に設けられ磁気ディスク12a、12bの外周側に位置したランプ19と、各サスペンション32の先端から延出したタブ31とを有している。ヘッドアクチュエータ14が退避位置へ移動されると、タブ31がランプ19のガイド面上に支持される。ヘッドアクチュエータ14の支持フレーム34近傍において、ケース10には、ヘッドアクチュエータ14がその退避位置を超えてさらに回動することを防止するためのストッパブロック38が設けられている。
ヘッドアクチュエータ14が退避位置に設定されている非作動時に、HDDに衝撃等の外力が加わった際、イナーシャラッチ機構20が作動し、ヘッドアクチュエータ14を退避位置にラッチする。図1ないし図4に示すように、このイナーシャラッチ機構20は、ヘッドアクチュエータ14の支持フレーム34から外方、すなわち、軸受組立体24に対して放射方向に突出した係合突起50を備えている。また、イナーシャラッチ機構20は、支持フレーム34の径方向外側に隣接して設けられたラッチアーム51およびイナーシャアーム52を備えている。
ラッチアーム51は、ケース10の底壁11とほぼ平行に延びているとともに、底壁11に垂直に立設され軸受組立体24と平行に延びた枢軸58の周りで回動自在に支持されている。ラッチアーム51は、第1枢軸として機能する枢軸58に対して、支持フレーム34の係合突起50側に位置したラッチ爪51aと、枢軸58に対してラッチ爪51aと反対側に位置したフック51bと、を有している。ラッチ爪51aは、ラッチアームからケース10の底壁11に向かって延出し、底壁に対してほぼ垂直に、つまり、枢軸58とほぼ平行に延びている。枢軸58とラッチ爪51aとの距離は、枢軸58とフック51bとの距離に比較して充分長く形成されている。
ラッチアーム51は、枢軸58の周りで、図示の解除位置と、ラッチ爪51aが係合突起50と係合するラッチ位置と、の間を回動可能となっている。ラッチアーム51は、ケース10に衝撃等の外力が作用した際、後述するイナーシャアーム52の作用により、解除位置からラッチ位置に回動し、ラッチ爪51aがヘッドアクチュエータ14の係合突起50と係合してヘッドアクチュエータ14を退避位置へラッチする。
一方、イナーシャアーム52は、ケース10の底壁11とほぼ平行に延びているとともに、ラッチアームよりも底壁11から離間して設けられ、その一部はラッチアームの上方に重なって設けられている。イナーシャアーム52は枢軸54の周りで回動自在に支持されている。第2枢軸として機能する枢軸54は、ケース10の底部に突設されたボス53に立設され、軸受組立体24とほぼ平行に延びている。イナーシャアーム52の枢軸54は、イナーシャアーム52の一端部近傍に片寄らせて位置しているとともに、ラッチアーム51の枢軸58と十分に離間して配置されている。
イナーシャアーム52の枢軸54から離間した他端部には、ケース10の底壁11側に突出したピン55が突設されている。このピン55は、ラッチアーム51とヘッドアクチュエータ14との間に位置し、ラッチアーム51のフック51bと係合可能に設けられている。イナーシャアーム52の枢軸54とピン55との中間部には、ピン56がラッチアーム51に向けて突設されている。このピン56は、ヘッドアクチュエータ14の反対側でラッチアーム51と対向しているとともに、ラッチアーム51の枢軸58に対して、ピン55の反対側に位置している。
イナーシャアーム52は、トップヨーク43から延出したアーム押え部48により、枢軸54からの抜けが防止され、所望の支持状態に保持されている。すなわち、アーム押え部48は、枢軸54および枢軸近傍に位置したイナーシャアームの支持部の上方に重なって位置し、枢軸54およびイナーシャアームの第2枢軸近傍部分を間に置いてボス53と対向している。これにより、アーム押え部48は、イナーシャアーム52の抜けを防止している。
ケース10に衝撃等の外力が作用した際、イナーシャアーム52は外力の作用方向に応じて、枢軸54の周りで時計方向あるいは反時計方向に回動し、ピン55、56を介してラッチアーム51を押圧する。例えば、イナーシャアーム52が枢軸54の周りで時計方向に回転すると、ピン56がラッチアーム51を押圧し、ラッチアーム51が反時計方向に回転する。また、イナーシャアーム52が枢軸54の周りで反時計方向に回転すると、ピン55がラッチアーム51のフック51bを押圧し、ラッチアーム51が反時計方向に回転する。このように、ラッチアーム51が反時計方向に回転すると、ラッチ爪51bがヘッドアクチュエータ14の係合突起37に係合し、ヘッドアクチュエータ14が退避位置にラッチされる。
上記のように構成されたHDDによれば、通常の動作時、VCM16によってヘッドアクチュエータ14を回動させることにより、磁気ヘッド33は磁気ディスク12a、12bの所望のトラック上に移動され、磁気ディスクに対して情報の記録あるいは再生を行う。また、図1に示すように、磁気ディスク装置1の非動作状態に移行する際、VCM16によってヘッドアクチュエータ14が作動位置から図示の退避位置に向かって回動されると、磁気ヘッド33は磁気ディスク12a、12bの内周側から最外周に向かって移動する。そして、磁気ヘッド33が磁気ディスク12a、12bの外周縁近傍まで移動すると、各サスペンション32から延出したタブ31が磁気ディスクの外周縁から外方へ突出し、それぞれランプロード機構18のランプ19により支持される。それにより、磁気ヘッド33は磁気ディスク12a、12bの表面から離間した状態にアンロードされる。
HDDが非動作状態のとき、例えば、ケース10に外部衝撃等の大きな外力が作用すると、慣性力によりイナーシャラッチ機構20が作動し、上述したようにヘッドアクチュエータ14をラッチする。これにより、ヘッドアクチュエータ14が退避位置から磁気ディスク12a、12b側へ回動することを完全に防止する。なお、HDDに作用する外力が解除されると、イナーシャラッチ機構20は図示しない復帰手段により、ラッチ解除状態に復帰され、ラッチアーム51が解除位置に維持される。つまり、イナーシャラッチ機構20は、HDDに外力が働いたときにだけ作動する。
以上のように構成されたHDDによれば、イナーシャアーム52の抜けを防止し、所定位置に保持するアーム押え部48は、トップヨーク43に対して一段高い段付状に形成されている。そのため、ヨークおよび永久磁石の最適化によりVCM全体の薄型化を図った場合でも、イナーシャアーム52を、ケース底壁11から充分に離間した高い位置に配設することができる。これにより、ラッチアーム51のラッチ爪51aを底壁11に対して垂直方向に延びた構造とした場合でも、このタッチ爪の移動を許容するための高さ方向スペースを充分に確保することができる。従って、枢軸58を中心としたラッチアーム51の僅かな回動により、ヘッドアクチュエータ14をラッチ爪51aによってラッチすることが可能となる。以上のことから、VCM16を薄型化した場合でも、イナーシャラッチ機構の効率良い動作が可能なHDDが得られる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
HDDにおいて、磁気ディスクの枚数は1枚に限らず、必要に応じて増加可能である。この発明は、磁気ディスク装置に限らず、光ディスク装置等の他のディスク装置にも適用することができる。
この発明の実施形態に係るHDDを示す斜視図。 前記HDDにおけるヘッドアクチュエータアッセンブリ、VCM、およびイナーシャラッチ機構を示す平面図。 前記HDDのVCM、およびイナーシャラッチ機構を示す断面図。 前記イナーシャラッチ機構およびヘッドアクチュエータの係合突起を拡大して示す斜視図。
符号の説明
10…ベース、 11…底壁、 12a、12b…磁気ディスク、
13…スピンドルモータ、 16…VCM、 20…イナーシャラッチ機構、
34…支持フレーム、 36…ボイスコイル、 43…トップヨーク、
48…アーム押え部、 50…係合突起、 51…ラッチアーム、
51a…ラッチ爪、 52…イナーシャアーム

Claims (4)

  1. ベースと、
    ディスク状の記録媒体と、
    前記ベース上に設けられ、前記記録媒体を支持および回転する駆動部と、
    前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、
    前記ベース上に設けられ、前記ヘッドを前記記録媒体に対して移動自在に支持しているとともに、前記記録媒体の外周側に位置した所定の退避位置と前記記録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なヘッドアクチュエータと、
    前記ヘッドアクチュエータを前記退避位置と情報処理位置との間で移動させるボイスコイルモータと、
    前記ヘッドアクチュエータが前記退避位置に移動している状態で外力を受けた際、前記アクチュエータをラッチして退避位置に保持するイナーシャラッチ機構と、を備え、
    前記イナーシャラッチ機構は、
    前記ヘッドアクチュエータと係合してこのヘッドアクチュエータを前記退避位置にラッチするラッチ位置と、前記ヘッドアクチュエータから離間してラッチを解除する解除位置と、の間を、前記ベースに対してほぼ垂直に延びた第1枢軸の周りで回動自在に設けられたラッチアームと、
    前記ベースに対してほぼ垂直に延びた第2枢軸の周りで回動可能に支持されているとともに、外力を受けた際に前記枢軸を中心に回動することで、前記ラッチアームを前記解除位置からラッチ位置へ回動させるイナーシャアームと、を備え、
    前記ボイスコイルモータは、前記ベース上に設けられた下ヨーク、およびこの下ヨークと隙間を置いて対向したトップヨークと、前記ヘッドアクチュエータに取り付けられているとともに前記下ヨークとトップヨークとの間に位置したボイスコイルと、前記下ヨークおよびトップヨークの少なくとも一方に設けられ前記ボイスコイルと対向した永久磁石と、を備え、
    前記トップヨークは、前記第2枢軸および前記イナーシャアームの前記第2枢軸近傍部分に重なって延出し前記第2枢軸からのイナーシャアームの抜けを規制するアーム押え部を有し、このアーム押え部は、前記トップヨークから一体的に延出しているとともにトップヨークよりも一段高い段付状に形成されているディスク装置。
  2. 前記ラッチアームは、このラッチアームから前記ベースとほぼ垂直に延出し前記ヘッドアクチュエータと係合可能に形成されたラッチ爪を有している請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記ベース上に突設されたボスを備え、前記第2枢軸は前記ボス上に立設され、前記アーム押え部は、前記第2枢軸およびイナーシャアームの前記第2枢軸近傍部分を間に置いて前記ボスと対向している請求項1又は2に記載のディスク装置。
  4. 前記アーム押え部は、前記ベースとほぼ平行に延びている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスク装置。
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