JP2005293128A - 台車および台車の軌道制御システム - Google Patents

台車および台車の軌道制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 据え付け容易であり、かつ、製造コストを抑えた簡単な構成でありながら、ワークの直線的な軌道に乗せて搬送することができる台車および台車の軌道制御システムを提供すること。
【解決手段】 移動方向を調節可能とする方向調節部Daと、軌道Tを示す光L(La,Lb)を受光する受光部7(7a,7b)と、前記光L(La,Lb)の受光位置および/または入射方向に合わせて前記方向調節部Daを制御することにより台車2の移動方向を光L(La,Lb)が示す軌道Tに沿わせる軌道制御部11とを有する
【選択図】 図1

Description

本発明は、台車および台車の軌道制御システムに関するものである。
従来より、生産ラインなどにおけるワークの搬送手段として、コンベヤ装置や軌道台車装置がある。
図6は機械工程(あるいは作業工程)の間にベルトやローラなどを用いたコンベア装置を配置してなる生産ライン90の例を示す図である。図6において、91,92はワークWに対して何らかの加工を施す加工装置(機械工程)、93は各機械工程91,92間に配置されたコンベア装置、94および95は機械工程91および92の上流側および下流側に配置されたコンベア装置である。この例に示すように機械工程91,92間にコンベヤ装置を設置すると、コンベア装置93によって作業者の行き来が阻まれて、作業者は生産ライン90を横断することができず、この生産ライン90の端まで移動する必要があるので作業性が非常に悪くなる。
図7は機械工程(あるいは作業工程)の間に軌道台車装置を配置した別の生産ライン90’の例を示す図である。図7において、96,97はワークWに対して何らかの加工を施す加工装置(機械工程)、98は各機械工程96,97間の床面上に設置されてワークWの搬送軌道を定める走行レール、99はこの走行レール98に沿ってその軌道上を直線的に移動する軌道搬送台車である。図7に示すように、機械工程96,97間に軌道搬送台車99を設置すると、作業者は矢印Xに示すように軌道搬送台車99が通りすぎた部分を行き来できるようになるので作業性が非常に良くなる。
ところが、図7のような構成の生産ライン90’を形成した場合であっても、床面上に走行レール98があるので、例えば作業者が工具を手押し車(台車)などを用いて運ぶ場合に、この台車の往来時に走行レール98によって進行が阻まれていた。このため、作業者は矢印Xに示すように往来するためには手押し車が走行レール98を乗り越えるようにし、自らも走行レール98を跨いで渡る必要があった。
そこで、近年では走行レール98を使用しないで床面に磁石を埋め込んだり、床面に搬送方向を示すラインを塗装する一方、前記軌道搬送台車99の代わりに、床面に埋め込んだ磁石の位置を検出したり、床面に塗装したラインを確認して操舵し、その移動方向を制御する無人搬送台車を用いることにより、無人搬送台車が定まったライン上を往復できるようにすることが行われている。これによって、床面には凹凸がなくなるので、作業者や手押し車の往来を容易かつ安全に行なうことができる。
しかしながら、床面に埋め込まれた磁石の位置を検出したり、床面に塗布したラインを確認して移動方向を制御可能に構成された無人搬送車は走行状態のずれを詳細に検知して操舵制御を行なうものであるので、部品点数が多く必要となり、無人搬送車を組付けるのに多くの工数が必要となるという問題があった。また、詳細な操舵制御を行なうためにはサーボモータのように比較的高価な部材を使用した制御を行なう必要があるので、複雑な制御が必要となり、製造コストが引き上げられるという問題があった。
加えて、床面に走行レール98を配置する工事は勿論であるが、床面に磁石を埋め込む工事や床面に搬送方向を示すラインを塗布する作業にも多くの時間と労力が必要であるから、従来のワーク搬送ラインは何れも容易に形成することができず、また、撤去作業にも多大の時間と労力がかかるという問題があった。このため、従来の台車の移動方向制御システムは何れも生産ラインの仕様変更に柔軟に対応することができないという問題もあった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、据え付け容易であり、かつ、製造コストを抑えた簡単な構成でありながら、ワークの直線的な軌道に乗せて搬送することができる台車および台車の移動方向制御システムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の台車は、移動方向を調節可能とする方向調節部と、軌道を示す光を受光する受光部と、前記光の受光位置および/または入射方向に合わせて前記方向調節部を制御することにより台車の移動方向を光が示す軌道に沿わせる軌道制御部とを有することを特徴としている。
左右一対の駆動輪と、各駆動輪に回転力を供給する駆動モータとを有し、かつ、前記方向調節部が前記駆動モータによる駆動力を制御可能に構成された駆動部を備えていてもよい(請求項2)。駆動部を用いた駆動モータによる駆動力の制御は各駆動輪にそれぞれ駆動モータへの供給電力の増減制御による各駆動輪の回転数の増減制御であってもよいが、各駆動モータを駆動する電力の断続制御とすることにより、その構成を簡単にすることができる。さらに、単一の駆動モータによって左右一対の駆動輪に回転力を供給するように構成する場合には、各駆動輪への回転力の供給経路に断続器(クラッチ)を設けたり、減速器(ブレーキ)を設けて、駆動部が各駆動輪への回転力の分配のバランスを変えられるように構成してあってもよい。
転がり方向を左右に傾動可能に構成された操舵車輪を有し、かつ、前記方向調節部がこの操舵車輪の転がり方向を制御する操舵部を備えてあってもよい(請求項3)。操舵部による前記操舵車輪の転がり方向の制御は操舵車輪の左右方向の傾動角度の制御であってもよいが、直進、右傾動、左傾動の切換え制御とすることにより、その構成を簡単にすることができる。
前記光が台車の移動方向に照射されたビームであり、前記受光部が、それぞれ異なる位置において受光することによりビームの受光位置を検出可能であるように横方向に並べて配置された複数の受光素子であってもよい(請求項4)。前記ビームはレーザ光源を用いて照射される単一波長の平行光であるレーザビームが好ましい。しかしながら、ビームはレンズや反射鏡などを用いて形成された光であってもよい。
前記光が台車の移動範囲の両端から互いに向かい合う方向に照射される光であり、前記受光部が台車の進行方向側から入射する光の入射方向を検出可能であるように横方向に並べて配置された複数の受光素子であってもよい(請求項5)。
請求項6に記載の台車の移動方向制御システムは、請求項1〜5の何れかに記載の台車と、この台車に対してその軌道を示す光を照射するように設置された投光部とを備えてあることを特徴としている。
請求項1に記載の台車では、台車の移動範囲を示す軌道が光によって示される直線であるから、方向調節部は台車の移動方向を前記直線軌道に合わせる程度に調節するものであればよく、方向調節部の構成を簡単にして、その製造コストを削減することができる。また、台車の軌道は光によって示されているので、台車の軌道をレールや溝によって定める場合のように床面に障害物となりうる凹凸を形成する必要がなくなる。したがって、作業者は安全かつ容易に前記直線軌道を横切ることができる。
左右一対の駆動輪と、各駆動輪に回転力を供給する駆動モータとを有し、かつ、前記方向調節部が前記駆動モータによる駆動力を制御可能に構成された駆動部を備えている場合(請求項2)には、台車の移動方向の調節を駆動部による駆動力の制御だけで行なうことが可能であるので、方向調節部に特別な操舵機構を必要としておらず、それだけ台車の構成を簡略化できる。近年、駆動モータの駆動部にはインバータを用いたものがあるので、このインバータを用いて駆動モータの回転数の制御を行なうことは容易である。また、台車は基本的に直線軌道に沿って移動するものであるから、駆動部が各駆動モータに対する電力の断続制御を行なうものであっても、台車の移動方向の調節が可能であり、これによって台車の構成をさらに簡単にすることができる。
転がり方向を左右に傾動可能に構成された操舵車輪を有し、かつ、前記方向調節部がこの操舵車輪の転がり方向を制御する操舵部を備えている場合(請求項3)には、方向調節部が台車の移動方向を前記軌道に確実に乗せるように調節することができる。また、操舵部による前記操舵車輪の転がり方向の制御は直進、右傾動、左傾動の切換え制御であってもよく、従来のようにサーボモータによる操舵方向の詳細な角度制御を行なう必要がないので、台車の構成をできるだけ簡単にすることができる。しかしながら、前記操舵部が操舵車輪の傾動角度を無段階または多段階に調節できるようにして、より綿密な制御を行なうようにしてもよい。この場合にも台車は基本的に直線軌道に沿って移動するものであるから大きく曲がるための大幅な操舵車輪の傾動を必要としておらず、それだけ操舵部の構成を簡単にできる。
前記光が台車の移動方向に照射されたビームであり、前記受光部が、それぞれ異なる位置において受光することによりビームの受光位置を検出可能であるように横方向に並べて配置された複数の受光素子である場合(請求項4)には、ビームを受光した受光素子の位置を用いて台車が定められた軌道に対してどのような位置関係にあるかを判断することができ、台車が軌道に乗るように方向調節部を用いて制御することができる。ビームは台車の進行方向に対して前または後から照射されていればよいが、台車の前後から互いに向かい合う方向に照射されていることが望ましく、この場合、受光部を台車の前後に配置し台車の進行方向の前に位置する受光部においてビームの受光位置を検出することができる。
受光素子の大きさはビームの幅と同じかこれよりも大きい幅であることにより、1個または2個の受光素子がビームを受光でき、軌道に対する台車の位置を正確に判断することができる。また、受光素子の数は最低でも軌道の中心から左右に1個ずつの2個が必要であり、この場合両受光素子がビームを受光するときに真ん中と判断し、左右何れかの受光素子だけビームを受光するときに軌道に対してその方向にずれていることを判断できる。しかしながら、受光素子の数を真ん中に1個、左右にそれぞれ1個ずつの合計3個以上設けることが望ましい。
前記光が台車の移動範囲の両端から互いに向かい合う方向に照射される光であり、前記受光部が台車の進行方向側から入射する光の入射方向を検出可能であるように横方向に並べて配置された複数の受光素子である場合(請求項5)には、ビームを受光した受光素子の位置を用いて軌道に対する台車の傾きを確認することができ、台車が軌道に乗るように方向調節部を用いて制御することができる。
前記光が台車の前後から互いに向かい合う移動方向に軌道に沿って照射されたビームである場合には、受光部が台車の前後においてそれぞれ横方向に並べられた受光素子を配置するものであり、前からのビームを受光する受光素子の位置と、後ろからのビームを受光する受光素子の位置を比較することにより、光の入射方向を検出することができる。
請求項6に記載の台車の移動方向制御システムは、台車の軌道を示す光を照射するように投光部を設置するだけで台車の直線軌道を定めることができるので、従来のように台車の軌道を定めるためのレールや溝や磁石の設置工事を行なったり、床面に台車の軌道を定めるためのラインを塗布する必要がない。つまり、この台車の軌道制御システムは極めて容易に配置できる。また、生産ラインに変更が加わった場合にもこれに柔軟に対応することができる。
図1,2は本発明の台車および台車の軌道制御システムの第1実施例を示す図であって、図1は機械工程(作業工程も含まれるが以下の説明では説明を簡単にするために機械工程と表現する)の間に配置されたワーク搬送手段の一例としての軌道制御システム1を示し、図2は前記軌道制御システム1を構成する台車2の一部を説明する図である。
図1において、3a,3bは台車2の前後から直線軌道Tに沿う光La,Lbを照射する投光部、4は台車2の四隅に配置された従動輪、5a,5bは台車2を図示矢印A,Bの方向に移動させる駆動輪、6a,6bは各駆動輪5a,5bに対応する駆動モータ、7a,7bは台車2の前後に配置された光La,Lbの受光部、そして、8は受光部7a,7bを用いて受光した光の受光位置に合わせて台車2の方向を調節して台車2を光La,Lbが示す軌道Tに乗せて左右方向A,Bの何れかに移動させる制御部である。
前記台車2は、投光部3a,3bを設置した地点間を前記光La,Lbによって示される直線軌道Tに沿って往復移動することにより、投光部3a側に配置された図外の機械工程において加工済のワークを載置し、投光器3b側に配置された図外の機械工程まで搬送するものである。したがって、本実施例に示す台車2は動力を備えた無人搬送台車2である。
前記投光部3a,3bは例えば単一波長の平行光La,Lb(すなわち、レーザ光)を照射するためのレーザ光源であり、本実施例ではレーザ光源3a,3bを台車2の移動範囲の一端と他端にそれぞれ配置し、かつ両レーザ光La,Lbが同軸になるように互いに向かい合う方向に照射するようにしてある。つまり、本実施例の台車の軌道制御システム1は、床面などの固定側に投光器3a,3bを図示左右に各1個設置してなるものである。なお、以下の説明において、特に区別する必要がない場合には、レーザ光源3a,3bを符号3,レーザ光La,Lbを符号Lで表わすこともある。
前記従動輪4はその転がり方向を前記矢印A,Bに示す方向に合わせるように水平方向に回動不能に取り付けられている。この従動輪4を設けることにより台車2は安定してワークを搬送することができる。
駆動輪5a,5bは例えば無人搬送台車2の前後方向(矢印A,Bの方向)の中心部において左右一対設けられており、各々異なる駆動モータ6a,6bからの回転力によって無人搬送台車2を矢印A,Bに示す方向に移動させる駆動力を供給するものである。また、駆動モータ6a,6b例えば出力トルクおよび回転方向などの制御が容易な直流モータであるが、本発明は直流モータに限定されるものではなく、小型化が容易である同期モータなどを用いることも可能である。本実施例の場合、これらの駆動輪5a,5bおよび駆動モータ6a,6bが無人搬送台車2の動力源であると共に、後述する方向調節部Daとしても機能する。
前記受光部7a,7bはそれぞれ異なる位置においてレーザ光La,Lbを受光することによりレーザ光La,Lbの受光位置を検出可能であるように横方向に並べて配置された例えば焦電型検出器からなる3個の受光素子S1 ,S2 ,S3 を有する。本実施例における受光素子の数は3個であるが、この数は少なくとも2個以上必要であり、好ましくは3〜5個である。
すなわち、受光素子の数を軌道Tの中心から左右に1個ずつの2個として、この2個の受光素子を並べて配置し、両受光素子がビームを受光するときに真ん中と判断し、左右何れかの受光素子だけビームを受光するときに軌道に対してその方向にずれていることを判断することも可能ではあるが、1個の受光素子を軌道Tの中心に配置して、この受光素子からの信号を用いて台車2が軌道T上を走行していることを判断できることが望ましい。また、中心の受光素子に対して左右にそれぞれ1個または2個の受光素子を並べて配置し、合計3〜5個の受光素子を設けることが望ましい。
軌道Tの中心から左右に外れた位置に複数の(すなわち合計5個以上の)受光素子を設ける場合には、軌道Tに対して台車2がどの程度ずれているのか(すなわち、芯ずれ)をより詳細に検出することが可能であるが、受光素子の数をあまりに多くすると製造コストの引き上げと軌道調節制御の複雑化を招くので好ましくない。
なお、以下の説明において特に区別する必要がない場合には、駆動輪5a,5bを符号5,駆動モータ6a,6bを符号6,受光部7a,7bを符号7で表わすこともある。
図2は図1における前記制御部8およびその周辺の構成を抜き出して示す図である。図2において、LAはレーザ光Lの照射領域、10は前記駆動モータ6a,6bのそれぞれにこれらを駆動する電力Pa,Pbを供給する駆動部、11はこの駆動部10に制御信号11aを送出して台車2の移動方向を軌道Tに沿わせる軌道制御部である。
図2に示すように、受光部7を構成する各受光素子S1 ,S2 ,S3 の横方向の幅Wはレーザ光Lの照射領域LAの幅Dよりも広くしてある。これによって、図示しているように、レーザ光Lの照射領域LAが1つの受光素子S2 だけに入るようにすることができる。一方、受光素子S1 〜S3 の高さ方向の幅Hは照射領域LAの幅Dよりも十分に(図示した例では3倍以上)大きく形成してある。この幅Hは台車の軌道制御システム1を設置する床面の起伏による高さ方向位置ずれを吸収できる程度に大きくすることが望ましい。
そして、受光部7はレーザ光Lが受光できた受光素子S2 の位置信号7sを制御部8に送出する。なお、本実施例の場合、位置信号7sは単に受光素子S1 〜S3 によるレーザ光Lの受光状態を示す3つのオン/オフ信号である。
前記駆動部10は駆動モータ6a,6bに供給する電力Paの増減(オン/オフも含む)や、極性の切り換えなどを可能とするパワーアンプである。なお、この駆動部10も前記駆動モータ6a,6bおよび駆動輪と共に方向調節部Daを構成する。
一方、前記軌道制御部11は前記位置信号7sを受付ける(受信する)ことにより直線軌道Tに対して台車2がどのような位置関係にあるかを確認し、台車2が床面の僅かな傾斜や凹凸やワークの乗せ方などによって直線軌道Tに対して左右にずれているときには、進行方向を修正するように駆動部10を制御するための制御信号11aを送出するように構成されている。この軌道制御部11は、電気回路あるいはシーケンサなどの演算処理部によって実行可能に構成された制御プログラムである。
なお、制御部8には台車2の移動速度や、台車2の移動範囲(図外のリミットスイッチなどから得られる端部信号によって検知する)の制御などを行なう電気回路や制御プログラムなどが含まれており、これらが前記軌道制御部11を構成する電気回路や制御プログラムなどと一部重なることが考えられるが、本実施例では説明を簡単にするために台車2の移動速度や移動範囲などの制御についての説明を省略する。
前記制御信号11aは駆動モータ6aまたは6bに対する電力供給の減少制御信号またはオフ制御信号、駆動モータ6bまたは6aに対する電力供給の増大制御信号、さらには、駆動モータ6aまたは6bに対する逆転制御信号などが考えられる。また、台車2に取り付けられた2つの受光部7a,7bのうち台車2の進行方向前方に位置する受光部からの信号に基づいて制御信号11aを生成する。
例えば、台車2が図1に示すA方向に移動している状態では、受光部7a側の受光素子S1 がレーザ光Laを受光しているときに、軌道制御部11が台車2が軌道Tに対して進行方向の左側(図示下側)に芯ずれしていることを検知することができる。そして、軌道制御部11は制御信号11aとして、駆動モータ6aに対する電力供給の減少制御信号やオフ制御信号を出力したり、駆動モータ6bに対する供給電力の増大制御信号を出力して台車を右方向に移動させて、台車2の移動方向を軌道Tに沿わせるように制御する。
なお、台車2を左右方向に移動させる制御信号11aは、その芯ずれの大きさに合わせて強度を設定してもよい。すなわち、前記駆動モータ6に対する電力供給の減少制御信号,オフ制御信号,増大制御信号さらには逆転制御信号なども組み合わせて強度を設定し、軌道Tに対する僅かな芯ずれを修正するように補正することも可能である。
例えば、台車2が軌道Tに対して少し左にずれているときには、軌道制御部11は制御信号11aとして駆動モータ6aに対する電力供給の減少制御信号(強さ1の右移動)、台車2が軌道Tに対して比較的大きく左にずれているときには、駆動モータ6aに対する電力供給のオフ(惰性回転)制御信号(強さ2の右移動)、台車2が軌道Tに対してさらに大きく左にずれているときには、駆動モータ6aに対する電力供給のオフ制御信号と共に駆動モータ6bに対する供給電力の増大制御信号(強さ3の右移動)を送出することなどが考えられる。また、台車2が軌道Tに対して右にずれているときの左移動についても同様の制御信号11aを出力する。
しかしながら、本発明の台車2は基本的に直線軌道Tを往復するものであるから、大幅な左右旋回を行なう必要がないので、前記強さ1〜3の左右移動を行わせるための制御信号11aは、駆動モータ6a,6bの回転速度に僅かな差を付ける程度の制御信号でよい。とりわけ、駆動部10がインバータの場合はこの駆動モータ6a,6bの回転速度に極めて容易に僅かな差を付けることが可能である。つまり、本発明における方向調整部Daは軌道Tに対する台車2の芯ずれを修正する程度の簡単な移動方向の調節を行なうだけでよいので、方向調整部Da(10,6,5)の構成を簡単にすることが可能である。
ここで、3個の受光素子S1 〜S3 を用いた場合に受光部7から得られる位置信号7sに基づいて軌道制御部11が制御信号11aとして出力する信号の例を表1にして示す。表1における「1右移動」「1左移動」は強さ1の左右移動の制御信号11aを示しており、「2右移動」「2左移動」は強さ2の左右移動の制御信号11aを示している。
Figure 2005293128
表1に示すように、3個の受光素子S1 〜S3 を用いることにより、軌道Tにして台車2がどの程度ずれているのかを2段階で判断することができ、これに対応して2段階の制御を行なうことができる。また、全ての受光素子S1 〜S3 がレーザ光Lを受光できないときは台車2が軌道Tから大幅に外れているか、あるいは、何らかの原因でレーザ光Lが届かなくなっていることを示しているので、何れの場合にも台車2を止めることにより安全性を確保することができる。
本発明の台車の軌道制御システム1は投光部3a,3bによって台車2の軌道を設定するものであるから、搬送経路中の床面に軌道レールのような凹凸を形成することがない。また、床面に磁石を埋め込む工事を行ったり、床面に軌道Tを定めるための塗料を塗布する必要もない。したがって、搬送経路の両端に投光部3a,3bを設置するだけの極めて簡単な設定によって軌道制御システム1を構成することができる。ゆえに、本発明の台車の軌道制御システム1を用いることにより、生産ラインに変更が加わった場合にも柔軟にこれに対応することができる。
図3は第2実施例の台車の構成を示す図である。図1,2と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。図3において、20,21は台車2の四隅に配置されて転がり方向を左右に傾動可能に構成された前後それぞれ一対の操舵車輪、22,23はこれらの操舵車輪20,21を操舵するための操舵部、24,25は受光部7によって検出したビームLの受光位置に合わせて操舵部22,23を制御することにより台車2の移動方向を軌道Tに沿わせる軌道制御部である。すなわち、本実施例における方向調節部Daは操舵車輪20,21と操舵部22,23とからなる。
前記操舵部23の構成は、操舵車輪20,21の転がり方向を左右に僅かに傾動可能であれば、その構成を限定する必要はないが、本実施例では例えば前記操舵車輪20,21の水平方向の回転部に溶接された操舵アーム26,27と、これらの操舵アーム26,27に連結する連結体28,29と、この連結体28,29によって、回転によって連結体28,29を図示上下方向に僅かに移動させる円板体30,31と、この円板体30,31に回転力を供給するモータ34,35とからなる。
本実施例のように、方向調節部Daが操舵部22,23を有することにより、台車2の移動方向を操舵車輪20,21の転がり方向によってより確実に調節することができる。なお、台車2が図示矢印Aの方向に移動する場合には、軌道制御部24が受光部7aによって得られる位置信号7sに基づいて制御信号24aを出力する。これによって、台車2が進行方向に対して左に位置する(受光素子S1 側で受光している)ときには円板体30を図示時計周りに傾けさせて、右に旋回する方向に方向調節部Daを制御する。一方、図示矢印Bの方向に移動する場合には、軌道制御部25が受光部7bによって得られる位置信号7sに基づいて制御信号25aを出力する。
本実施例では操舵部22,23によってそれぞれ、直進、強さ1,2の左右移動の5段階に操舵可能に構成しており、この程度の簡単な操舵で台車2を軌道Tに乗せて移動させるためには十分である。したがって、複雑なサーボモータを用いた場合に比べて台車2の製造コストを大幅に削減することができる。しかしながら、操舵部22,23による操舵制御を無段階または多段階に行なうように構成してもよいことは言うまでもない。逆に、操舵を直進、左右移動の3段階にしてさらに簡略化を図ってもよい。
本実施例のように構成された台車2は、操舵車輪20,21に原動機(図1における駆動モータ6など)がない場合であっても、この台車2を光によって示される軌道Tに沿わせて移動させることができる。なお、本実施例の台車2は外からの動力によって図示矢印A,Bの方向に移動することも可能であるから、図示を省略するが床面に接するローラなどの回転方向を検出する移動方向の検出手段を設けていることが好ましい。
また、上述の各実施例では進行方向の前方の受光部7からの位置信号7sに基づいて台車2の移動方向を調節する例を示しているが、台車2の移動範囲の両端からレーザ光La,Lbを受光する場合には、前からのレーザ光La,Lbを受光する受光素子の位置と、後ろからのレーザ光Lb,Laを受光する受光素子の位置を比較することにより、レーザ光Lの入射方向を検出することも可能であり、このレーザ光Lの入射方向に合わせて軌道Tに対する台車2の傾きを検出して、台車2の移動方向を調節するようにしてもよい。
とりわけ、図3に示す例のように操舵車輪20,21が進行方向A,Bの前後に設けられている場合には、進行方向の後ろ側の受光部7b,7aからの位置信号7sに基づいて進行方向の後ろ側の操舵車輪21,20を操舵させることにより、より安定した台車2の移動を実現することができる。
すなわち、例えば、台車2が図示矢印Aの方向に移動している状態で、受光素子S3 側でレーザ光Lbを受光している場合(台車2の後ろ側が図示下方向にずれている場合)には、円板体31を時計周りに回転させて、その傾きを修正することができる。逆に、受光素子S1 側でレーザ光Lbを受光している場合(台車2の後ろ側が図示上方向にずれている場合)には、円板体31を反時計周りに回転させて、その傾きを修正することができる。つまり、台車2の進行方向の前方であるか後方であるかによって操舵部22,23の操舵方向を逆転させることにより、安定した台車2の操舵を行なうことが可能である。
また、上述した各実施例における台車2はその四隅に車輪4,21を設けた例を示しているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち図4に示すように、操舵部22’を構成する円板体31を一つの車輪20,21に水平方向の回転部に連結して設け、これらの車輪20,21と反対側に進行方向A,Bに転がり方向を固定した車輪4’を一輪設けて、台車2を三輪車とすることも可能である。この場合、図3に比べてさらに操舵部22’の構成を簡略化することが可能である。
なお、前記車輪4’を台車2の進行方向の前後にそれぞれ設けて、操舵部22’の構成を簡略化した4輪車の台車2を形成することも可能であることはいうまでもない。
また、図示を省略するが、図1に示した左右一対の駆動輪5a,5bに一つの車輪4’を組み合わせて、台車2を三輪車とすることも可能である。
さらに、図1に示す従動輪4の代わりに、図3,図4に示す操舵車輪20,21を組み合わせて設けることも可能である。
逆に、図1〜4に示す例では、投光部3a,3bが台車2の前方および後方から軌道Tを示すレーザ光La,Lbを照射する例を示しているが、投光部3がレーザ光Lを照射する場合には、台車2の前方または後方からその軌道Tを示すレーザ光Lを照射するように構成することも可能である。この場合、受光部7もレーザ光Lを受光できる側の端部に設けるだけでよく、台車2の構成をさらに簡単にすることができる。
また、前記投光部3はレーザ光のような平行光を照射するレーザ光源以外にも、台車2の移動範囲の両端から互いに向かい合う方向に幾らかの角度をもって散乱する光を照射するものであってもよい。前記受光部7が投光部3からの光Lの入射角度を検出し、軌道制御部11,24,25が光Lの入射角度に合わせて前記方向調節部Daを制御することができる。
図5は図1〜4に示す投光部3からの光Lの入射角度を検出可能とする受光部7の変形例を示す図である。図5において、40は光Lの入射角度αを検出可能とする受光部であって、この受光部40は集光レンズと、外部からの迷光を避けるための箱体42とを有する。本例の場合、受光素子S1 〜S3 は光Lの入射角度αの僅かな違いを検出可能であるように、箱体42の奥行きD’に対して受光素子S1 〜S3 の幅W’を十分に小さくするように構成してある。
なお、本実施例は光Lの入射角度αを検出可能とする受光部40の単なる一例を示すに過ぎず、本発明における光Lの入射角度αを検出する受光部40の構成は本実施例に示すものに限定されないことはいうまでもない。
光Lの入射角度αを検出する受光部40を図1〜4に示す受光部7の代わりに配置することにより、軌道Tに対する台車2の傾きを確認し、台車2がその移動範囲の両端に配置された投光部3の方向にまっすぐ移動できるように、方向調節部Daを制御することができる。なお、方向調節部Daの制御方法の詳細は既に詳述した方法に準じるものであるから、その詳細な説明を省略する。
第1実施例の台車の軌道制御システムの全体を示す図である。 台車の要部の構成を示す図である。 第2実施例の台車の構成を説明する図である。 前記台車の変形例を説明する図である。 受光部の変形例を説明する図である。 従来の生産ラインの構成を示す図である。 従来の別の生産ラインの構成を示す図である。
符号の説明
1 台車の軌道制御システム
2 台車
3(3a,3b) 投光部
5(5a,5b) 駆動輪
6(6a,6b) 駆動モータ
7,40 受光部
10 駆動部
11,24,25 軌道制御部
20,21 操舵車輪
22,23 操舵部
Dc 方向調節部
L(La,Lb) 光
T 軌道
α 入射角度

Claims (6)

  1. 移動方向を調節可能とする方向調節部と、
    軌道を示す光を受光する受光部と、
    前記光の受光位置および/または入射方向に合わせて前記方向調節部を制御することにより台車の移動方向を光が示す軌道に沿わせる軌道制御部とを有することを特徴とする台車。
  2. 左右一対の駆動輪と、各駆動輪に回転力を供給する駆動モータとを有し、かつ、前記方向調節部が前記駆動モータによる駆動力を制御可能に構成された駆動部を備えている請求項1に記載の台車。
  3. 転がり方向を左右に傾動可能に構成された操舵車輪を有し、かつ、前記方向調節部がこの操舵車輪の転がり方向を制御する操舵部を備えている請求項1または2に記載の台車。
  4. 前記光が台車の移動方向に照射されたビームであり、前記受光部が、それぞれ異なる位置において受光することによりビームの受光位置を検出可能であるように横方向に並べて配置された複数の受光素子である請求項1〜3の何れかに記載の台車。
  5. 前記光が台車の移動範囲の両端から互いに向かい合う方向に照射される光であり、前記受光部が台車の進行方向側から入射する光の入射方向を検出可能であるように横方向に並べて配置された複数の受光素子である請求項1〜3の何れかに記載の台車。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の台車と、この台車に対してその軌道を示す光を照射するように設置された投光部とを備えてなることを特徴とする台車の軌道制御システム。
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