JP2005290760A - 自動ドアの起動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ドア2,2又はその近傍に付設した起動スイッチ4,4のON操作により駆動手段3を介してドア2,2を開動させるようにした自動ドアの起動装置において、上記起動スイッチ4のON操作に基づく出力信号から所定時間が経過するまで前記駆動手段3によるドアの開動を禁止し、前記所定時間が経過した後の有効時間内における起動スイッチ4のON操作に基づく出力信号によって、前記駆動手段3によりドア2,2を開動させるようにしたこと。
【選択図】 図2
Description
この自動ドアAは、出入口を通過しようとする人がタッチスイッチ2を押すON操作をしたときに、前記コントローラ7により制御される駆動エンジンMを起動させ、それによりベルト6が回動して、ベルト掴み9,9を介しドア2,2が相対方向へ牽引されることによって戸車8,8がレール11上を走行しながらドア2,2は開動する。そして、コントローラ7の制御の下、ドア2,2は全開位置まで開動した後に所定の閉じ動作をする。
しかしながら、特定の場所における出入口においては、前記通常モードが不具合となる場合がある。例えば、養護施設等において、入院者が歩行や車椅子でタッチスイッチ4をON操作して、介護人を伴わずに無断で外出するおそれがある。また、特定の部署や部屋に部外者誰でもがタッチスイッチのON操作により容易に入室・入場することも可能となる。それを回避するためには何らかのセキュリティ装置を装備すればよいが、それではコスト高の要因となる。
上記起動スイッチのON操作に基づく出力信号とは、タッチスイッチ等の起動スイッチをON操作したときに出力するON信号又は起動スイッチを解除したときに出力するOFF信号の何れであってもよく、そのON信号又はOFF信号により所定時間を計時するタイマがスタートするようにする。
その一つは、有効時間内に、再度の起動スイッチのON操作に基づく出力信号(ON信号又はOFF信号)である(請求項3)。この場合には、起動スイッチの二回操作により初めてドアが開動する。
他の一つは、最初の前記起動スイッチをON操作したときのON信号が有効時間まで持続された信号である(請求項4)。この場合には、起動スイッチの長押し操作によりはじめてドアが開動する。
上記起動スイッチは、タッチスイッチ又は非接触方式の近接スイッチ等であり、ドア自体に取り付け、又は出入口近傍の壁面等に取り付けることにより付設する。
この起動スイッチは、室内側に付設されてドアを室内から開動させる内開スイッチ及び室外側に付設されてドアを室外から開動させる外開スイッチを配設するが、本発明においては、必ずしもその内外両スイッチに適用される必要はなく、一方を通常モード仕様とすることも任意である。その場合、通常モード仕様の起動スイッチは、マットスイッチや赤外線方式のスイッチとすることも任意である。
そして、禁止時間内に起動スイッチがON操作されたときには、前記タイマがリセットされるようにする(請求項5)。それにより、禁止時間内に二回、三回とON操作されても、その都度に禁止時間がリセットされ、結果として禁止時間が延長されることになる。
そして、操作を知得している特定の人にとっては、起動スイッチの二回操作や長押し操作によりドアを開くことができるので、通常の自動ドアとしての使用に何ら支障がないとともに非常時における安全性を確保することができる(請求項1〜4)。
さらに、請求項7によれば、簡易にして安価な起動スイッチの使用が可能である。
なお、図1において、図の手前側が室内、図の奥手側が室外として例示するものであって、起動スイッチとして例示するタッチスイッチは、図示の内開タッチスイッチ4の他にドア2,2の室外側にも図2に示すとおり外開タッチスイッチ4aが付設してある。
また、図1ではスライド方式の両開きドアを例示しているが、片開きドアやスイング方式の自動ドアにも適用可能である。
コントローラ7は、装置全体の動作を制御する制御部11を有するとともに駆動装置3のモータ駆動回路であるモータ駆動部12を備え、その制御部11からモータ駆動部12へ起動信号が出力されたときに、該モータ駆動部11を介して駆動装置3の駆動エンジンMを起動させてドア2,2を開動させる。
また、コントローラ7には、前記制御部11が起動信号を出力するタイミングを制御、詳しくは起動信号の出力タイミングを遅延させる禁止時間タイマ13及び有効時間タイマ14を備える。さらに、コントローラ7にはモード選択部15を設ける。
このモード選択部15には切換スイッチ16,16aが接続され、切換スイッチ16により前記内開タッチスイッチ14の起動モードを選択するようにし、切換スイッチ16aにより外開タッチスイッチ14aの起動モードを選択するようにする。
本実施の形態では、内開タッチスイッチ4が制御モード、外開タッチスイッチ4aが通常モードを選択している場合を例示する。なお、上記通常モードは、タッチスイッチのON操作と同時にドアを開動させる方式であり、上記従来装置で説明したので詳述を省略する。
禁止時間タイマ13は、内開タッチスイッチ4を押すなどのON操作をしたときに計時して制御部11からの起動信号の出力を所定時間だけ禁止する、すなわち、ドア2,2が開動しないようにするものである。
この禁止時間タイマ13のスタート時期は、内開タッチスイッチ4のON操作、具体的には、内開タッチスイッチ4を押した時のON信号出力時とその後に内開タッチスイッチ4を離した時のOFF信号出力時の何れとすることも任意であるが、本実施の形態においてはON信号の出力時の場合を例示する。
禁止時間タイマ13の設定時間は、ドア2,2が開かないことを認識するに十分な時間(例えば2〜7秒)であるが、好ましくは、設定時間を適宜に変更可能な可変方式とし、その場合には、その設定時間の変更により制御モードを通常モードに変更させることを可能ならしめるために設定時間0秒を含めることも任意である。
この有効時間タイマ14の設定時間(有効時間)は、例えば10秒程度に固定するが、設置場所の用途・条件に対応して適宜に変更可能な可変方式とすることが好ましい。
なお、上記タイマとして禁止時間タイマ13及び有効時間タイマ14の二つを使用する場合で説明したが、禁止時間のスタートから有効時間の経過まで一連計時する一つのタイマを使用し、その計時の途中で禁止時間経過・有効時間スタートを検出することも自由である。
この禁止時間タイマ13のスタートにより、その設定時間の間は制御部11からの起動信号の出力が禁止されるのでドア2,2は開動しない。ドア2,2が開かないため、内開タッチスイッチ4を再度ないし複数回にわたりON操作した場合には(ST3)、その都度に禁止時間タイマ13がリセットされるので(ST4)、実質的に禁止時間が延長される。
したがって、入院者等には、自動ドアにロックが掛かっていると認識させることができ、それにより無断外出を断念させることができる。
したがって、必要時における自動ドアAの開閉を確保することができる。
すなわち、内開タッチスイッチ4をON操作(ST1)した後に、そのON操作の状態のままで、禁止時間タイマ13の禁止時間が経過し有効時間タイマ14がスタートするまでON信号を持続させれば(長押し操作)、その有効時間タイマ14がスタートしたときに(ST6)、持続されたON信号により制御部11から起動信号が出力するので、モータ駆動部12を介して駆動装置3の駆動エンジンMが起動しドア2,2は開動する(ST11)。
また、上記必要時における自動ドアAの起動には、切換スイッチ16の切換操作により内開タッチスイッチ4の起動モードを通常モードに変更すれば、前記禁止時間タイマ13及び有効時間タイマ14が動作しないので、内開タッチスイッチ4をON操作したときに自動ドアAを起動させることもできる。
なお、一時的でなく比較的長期に起動モードを通常モードに変更するには、前記切換スイッチ16の切換操作に代えて、禁止時間タイマ13の設定時間を0秒に変更することでも可能である。
また、上記実施の形態においては、内開タッチスイッチ4が制御モード、外開タッチスイッチ4aが通常モードの場合を説明したが、外部からの無断入場を禁止するために外開タッチスイッチ4aを制御モード、内開タッチスイッチ4を通常モードにしてもよく、さらに内外両方からの無断入場を禁止するために両タッチスイッチ4,4a共に制御モードに設定するなど用途に応じた仕様とすることは任意である。
切換スイッチ16,16aを付設しない構成とすることも任意であり、その場合には、前記モード選択部15を設けることなく、制御モードにするタッチスイッチ(例えば、内開タッチスイッチ4)が禁止時間タイマ13及び有効時間タイマ14を経由する方式、通常モードにするタッチスイッチ(例えば、外開タッチスイッチ4a)が禁止時間タイマ13及び有効時間タイマ14を経由しない方式でコントローラ7へ接続すればよい。
4:内開タッチスイッチ 4a:外開タッチスイッチ 7:コントローラ
11:制御部 13:禁止時間タイマ 14:有効時間タイマ
Claims (7)
- ドア又はその近傍に付設した起動スイッチのON操作により駆動手段を介してドアを開動させるようにした自動ドアの起動装置において、上記起動スイッチのON操作に基づく出力信号から所定時間が経過するまで前記駆動手段によるドアの開動を禁止し、前記所定時間が経過した後の有効時間内における起動スイッチのON操作に基づく出力信号によって、前記駆動手段によりドアを開動させるようにしたことを特徴とする自動ドアの起動装置。
- 上記有効時間内における出力信号が、再度の起動スイッチのON操作に基づく出力信号であることを特徴とする請求項1記載の自動ドアの起動装置。
- 上記有効時間内における出力信号が、最初の前記起動スイッチをON操作したときのON信号が有効時間まで持続された信号であることを特徴とする請求項1記載の自動ドアの起動装置。
- 上記起動スイッチのON操作時にコントローラへON信号が出力され、該コントローラにより前記駆動手段への起動信号の出力が制御されるようにし、前記コントローラは、入力された前記ON信号からタイマにより設定される所定時間が経過するまで前記起動信号の出力を禁止し、その所定時間が経過した後のタイマで設定される有効時間内にON信号が入力したときに、前記起動信号の出力禁止を解除して前記駆動手段によりドアを開動させるようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の自動ドアの起動装置。
- 上記起動信号の出力が禁止される所定時間内に起動スイッチがON操作されたときには、前記タイマがリセットされることを特徴とする請求項4記載の自動ドアの起動装置。
- 上記タイマで設定される有効時間が経過したときに、起動スイッチが初期状態に復帰することを特徴とする請求項4又は5記載の自動ドアの起動装置。
- 上記起動スイッチがタッチスイッチであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の自動ドアの起動装置。
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