JP2005289969A - 水系美爪料 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧膜の成膜性に優れ、しかも耐久性及び耐水性にも優れる水系美爪料を提供する。【解決手段】 次の成分(a)及び(b);(a)エマルションポリマーを固形分換算で5〜40質量%(b)薄片状シリカゾルを配合することを特徴とする水系美爪料。【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膜形成剤としてエマルションポリマーを含有する水系美爪料に関するものであり、より詳細には、該水系美爪料に薄片状シリカゾルを配合することにより、化粧膜の成膜性に優れ、しかも耐久性及び耐水性にも優れる水系美爪料に関するものである。
従来より、美爪料は酢酸エチルや酢酸ブチル等の有機溶剤に、皮膜形成剤としてニトロセルロースを配合する溶剤タイプが主流であった。しかしながら、このような溶剤タイプの美爪料は有機溶剤を主体とするため、引火性、溶剤臭、爪への悪影響等の問題を生じる場合があった。このため、これら問題を解決する美爪料として、水を主体とする水系溶剤に、皮膜形成剤としてエマルションポリマーを配合する水系美爪料が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
しかしながら、本発明者が追試をした限りにおいては、前記特許文献1及び2記載の水系美爪料は、何れも化粧膜の成膜性、耐久性及び耐水性が満足できる水準にはなかった。更に、これら水系美爪料の成膜性、耐久性及び耐水性等を向上させるために、粒状のコロイダルシリカを配合する水系美爪料も提案されている(例えば、特許文献3、4参照。)。
特開昭56−131513号公報(第1頁−第10頁) 実開昭57−56410号公報(第1頁−第7頁) 実開平6−227945号公報(第1頁−第10頁) 特開平8−92038号公報(第1頁−第8頁)
しかし、前記特許文献3及び4記載の水系美爪料は、粒状のコロイダルシリカとエマルションポリマーとの水素結合により塗膜を強靭にするものであり、成膜性は良好であるが、膜の柔軟性が損なわれ、長時間使用すると化粧膜の欠けやヒビ割れを生じる場合があり、耐久性の点で満足できる水準になかった。
このため、化粧膜の成膜性に優れ、しかも耐久性及び耐水性にも優れる水系美爪料の開発が望まれていた。
そこで、本発明者らは上記課題を解決するために、鋭意検討を行った結果、薄片状シリカゾルを固体表面に塗布し、乾燥すると強固な皮膜を形成することを見出し、これを水系美爪料に配合したところ、皮膜形成剤として配合しているエマルションポリマーとの相乗効果により、より強固な化粧膜を形成し、しかも耐久性及び耐水性に優れる水系美爪料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、次の成分(a)及び(b);(a)エマルションポリマーを固形分換算で5〜40質量%(b)薄片状シリカゾルを配合することを特徴とする水系美爪料を提供するものである。
また、前記成分(b)をシリカ分換算で0.5〜10質量%配合することを特徴とする水系美爪料を提供するものである。
そして、前記成分(b)の薄片状シリカが、平均粒径0.01〜10μm、平均厚さ0.005〜1μmで且つ、アスペクト比が15以上であることを特徴とする水系美爪料を提供するものである。
本発明の水系美爪料は、化粧膜の成膜性に優れ、しかも耐久性及び耐水性にも優れる水系美爪料である。
本発明の水系美爪料は、水を分散媒として、これに成分(a)及び(b)を配合した美爪料である。
本発明に用いられる成分(a)エマルションポリマーとは、水系美爪料において皮膜形成剤として用いられるものであり、水等の水系溶媒中にポリマーが粒子状に分散しているものであり、該水系溶媒の揮発に伴い、ポリマー粒子同士が合一、融着することにより、皮膜を形成するものである。
このようなエマルションポリマーは、アクリル酸やメタクリル酸、或いはこれらのアルキルエステル等の誘導体から選ばれる一種又は二種以上のモノマーを重合したエマルションポリマー等が挙げられる。具体的なモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸アミド、アクリル酸−n−プロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エチル、メタクリル酸アミド、メタクリル酸−n−プロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ハイドロキシエチル、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
また、前記モノマーを重合させる際、スチレン、酢酸ビニル、シリコーンマクロマー、フッ素系モノマー、アルコキシシラン不飽和単量体等を共重合させても良い。
成分(a)のエマルションポリマーは、そのポリマー粒子の構造が一層であっても、二層状に複合化された構造であっても良い。
成分(a)のエマルションポリマーの製造方法は、特に限定されないが、反応性乳化剤を使用したソープフリー重合法や、乳化剤を含まない水媒体不均一重合法等の既知の手法が挙げられる。
本発明の水系美爪料における成分(a)の配合量は、エマルションポリマーの固形分換算で5〜40質量%(以下、単に「%」と略す。)であり、好ましくは10〜30%である。エマルションポリマーの固形分が5%未満であると、水系美爪料としての皮膜形成効果が不十分であり好ましくない。また、エマルションポリマーの固形分が40%を超えて配合すると、水系美爪料の粘性が高くなり、爪に塗布し難くなるため好ましくない。
本発明に用いられる成分(b)薄片状シリカゾルとは、水系美爪料中で成分(a)と併用することにより、化粧膜の成膜性、耐久性及び耐水性を高める成分であり、水等の水系溶剤中に薄片状シリカが分散しているコロイド液である。
成分(b)は、水系溶媒中に薄片状シリカの一次粒子が2〜10枚程度平行的に重なった積層構造の葉状の二次粒子を形成し、分散しているもの等が挙げられる。
成分(b)中の薄片状シリカは、前記二次粒子の平均粒径が0.01〜10μmが好ましく、0.1〜5μmであることが特に好ましい。薄片状シリカの平均粒径が、この範囲内であると、溶媒の揮発に伴う成膜性が特に優れる水系美爪料を得ることができる。
また、成分(b)中の薄片状シリカは、前記二次粒子の平均厚さが0.005〜1μmが好ましく、0.01〜0.5μmであることが特に好ましい。薄片状シリカの平均厚さが、この範囲内であると、溶媒の揮発に伴い、粒子同士の付着力が高まり、耐久性及び耐水性が特に優れる水系美爪料を得ることができる。
更に、成分(b)中の薄片状シリカは、前記二次粒子のアスペクト比(平均粒径/平均厚さ)が15以上であることが好ましい。薄片状シリカのアスペクト比が15以上であると、溶媒の揮発に伴う成膜性が特に優れる水系美爪料を得ることができる。
成分(b)における前記薄片状シリカの溶媒としては、水、エタノール、イソプロパノール等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を適宜用いることができる。
成分(b)における前記薄片状シリカの濃度は、特に限定されないが、原料としての保存安定性の観点より、1〜30%が好ましい。
このような成分(b)のゾルは、例えば、水ガラス等を水で希釈し、シリカ/アルカリ(リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属)とのモル比を1.0〜3.4mol/molの範囲に調整した珪酸アルカリ水溶液を、イオン交換樹脂法或いは電気透析法等により、脱アルカリ化する方法等により製造することができる。
このような成分(b)は、市販品として、以下のような物理特性を有するサンラブリーLFS−C(洞海化学工業社製)等が挙げられる。 シリカ濃度 :14% シリカ純度 :99.0%以上 平均厚み :0.01〜0.5μm 平均粒径 :0.1〜3μm アスペクト比:20〜50 細孔容積 :0.10〜0.15mL/g 比表面積 :60m/g 細孔分布 :3.5〜4nm シラノール基:50〜70μmol/m ※これら物理特性の中でも、表面シラノール基の値が、溶媒の揮発に伴う、 粒子同士の付着力に影響するので、30〜100μmol/mが好まし く、50〜70μmol/mが特に好ましい。
本発明の水系美爪料における成分(b)の配合量は、特に限定されないが、シリカ分換算で0.5〜10%が好ましく、1〜5%がより好ましい。成分(b)をこの範囲で配合すると、化粧膜の成膜性に特に優れた水系美爪料を得ることができる。
本発明の水系美爪料には、上記成分の他に、通常の美爪料に配合する成分を本発明の効果を損なわない、質的、量的範囲で配合することができる。具体的には、成分(b)以外の粉体、皮膜形成助剤及び可塑剤、成分(a)以外の皮膜形成剤、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、界面活性剤、ベントナイト、スメクタイト等の粘度調整剤(ゲル化剤)、水溶性高分子、防腐剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、香料等が挙げられる。
本発明の美爪料に配合可能な成分(b)以外の粉体としては、着色剤、隠蔽剤(メーキャップ効果)、感触調整剤、紫外線遮蔽剤等の目的で用いられるものであり、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被
覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー、N−アシルリジンパウダー等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有無水ケイ酸、酸化亜鉛含有無水ケイ酸等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。尚、これら粉末は、フッ素化合物、シリコーン化合物、界面活性剤等の通常公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。
本発明の美爪料に配合可能な皮膜形成助剤及び可塑剤としては、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジブチルエーテルアセテート、プロピレンカーボネート等の多価アルコール誘導体類、アビエチン酸エチル、アビエチン酸ベンジル等のアビエチン酸エステル類、コハク酸ジエステル類、セバシン酸ジエステル類、フタル酸ジエステル類、カプリル酸エステル、カプロン酸エステル、酢酸エステル、エナント酸エステル、ミリスチン酸エステル、クエン酸エステル等のエステル類等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の水系美爪料の製造方法は、特に限定されないが、例えば、(1)水中で成分(a)〜(b)及びその他成分を添加し、均一分散する方法、(2)成分(a)を製造する過程である重合前に、モノマーと成分(b)を混合してから重合し、水及びその他成分と均一混合する方法〔成分(b)を分散させた水中でモノマーを重合させる方法、成分(b)のシリカ表面に両親媒性モノマーを吸着させシード重合する方法(高分子論文集、40,10,p697,1983年)等が挙げられる。〕等が挙げられる。
本発明の水系美爪料は、ネイルエナメル、エナメルトップコート、エナメルベースコート等を挙げることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
製造例1:エマルションポリマー: 滴下ロートにメタクリル酸メチル70質量部(以下、単に「部」と示す)、スチレン10部、メタクリル酸−2−エチルヘキシル16部、アクリル酸4部、メチルエチルケトン(溶媒)35部、アゾビスイソ酪酸ジメチル2部を入れ、これを80℃に加温したメチルエチルケトン50部中に2時間かけて滴下し、2時間撹拌する。重合を完了させるため、更にアゾビスイソ酪酸ジメチル2部、メチルエチルケトン10部を加え、3時間反応させる。その後、室温まで冷却し、トリエチルアミン5.6部を加えて中和し、撹拌しながら水を400部加え、混合する。次いでこれを減圧蒸留してメチルエチルケトンを留去し、固形分40%まで濃縮し、エマルションポリマーを得た。
製造例2:エマルションポリマー 反応容器(攪拌器、還流コンデンサー、滴下装置及び温度計付き)に、純水85.8部、ラウリル硫酸ナトリウム0.5部、薄片状シリカゾル〔サンラブリーLFS−C:洞海化学社製〕5.0部(固形分換算)を仕込み、窒素雰囲気中、攪拌下、温度72℃で過硫酸カリウム0.5部を添加した。次に、スチレン22.2部、メタクリル酸メチル33.0部、アクリル酸ブチル39.8部、アクリル酸メチル2.0部、メタクリル酸ヒドロキシエチル2.0部、アクリル酸アミド1.0部を、3時間かけて反応容器中に滴下した。滴下終了後、3時間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、アンモニア水を加えてpHを8.0に調整し、固形分50%のエマルションポリマーを得た。
実施例1〜6及び比較例1〜3:ネイルエナメル 表1及び表2に示す組成のネイルエナメルを以下に示す製法により調製した。 下記表1及び表2に示す組成のネイルエナメルを下記製造方法により調製し、「化粧膜の成膜性」、「化粧膜の耐久性」、「化粧膜の耐水性」の各項目について、以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1及び表2に示した。
(製造方法) A:成分1〜16を均一分散する。 B:Aを脱泡し、容器に充填してネイルエナメルを得た。
[評価項目1:化粧膜の成膜性] 前記実施例及び比較例のネイルエナメルを4ミルのアプリケーターを用いて、平滑なガラス板上に薄膜を形成し、24時間乾燥させ、試料とした。この試料の膜状態を下記(イ)3段階判定基準に従って判定した。 (イ)3段階判定基準 (膜状態) :(判 定) ヒビ割れや亀裂が全く無し : ◎ 僅かなヒビ割れや亀裂が確認できる : △ 明らかにヒビ割れや亀裂が確認できる : ×
[評価項目2:化粧膜の耐久性] 化粧歴10年以上の女性パネル20名に、前記実施例及び比較例のネイルエナメルを使用してもらい、「化粧膜の耐久性」について、下記(ロ)5段階絶対評価基準により評点を付してもらい、全パネルの評点の平均値を下記(ハ)4段階判定基準に従って判定した。尚、耐久性がないとは、化粧膜の欠け、割れ、剥がれ等を発生するものとして、評価してもらった。 (ロ)5段階絶対評価基準 (評点) (評価) 5点 :非常に良好 4点 :良好 3点 :普通 2点 :不良 1点 :非常に不良 (ハ)4段階判定基準 (評点の平均値) (判 定) 平均点4.5以上 : ◎ 平均点3.5以上4.5未満: ○ 平均点2.5以上3.5未満: △ 平均点2.5未満 : ×
[評価項目3:化粧膜の耐水性] 前記実施例及び比較例のネイルエナメルを4ミルのアプリケーターを用いて、平滑なガラス板上に薄膜を形成し、24時間乾燥させ、試料とした。この試料を精製水中に15分間浸漬させた後の膜状態を下記(ニ)3段階判定基準に従って判定した。 (ニ)3段階判定基準 (膜状態) :(判 定) 全く変化無し : ◎ 白化又は、僅かな剥がれが確認できる : △ 白化し、剥がれが確認できる : ×
表1及び表2の結果から明らかなように、本発明品である実施例1〜6のネイルエナメルは、「化粧膜の成膜性」、「化粧膜の耐久性」、「化粧膜の耐水性」の全ての項目に優れた水系美爪料であった。一方、成分(b)を配合していない比較例1は、化粧膜の成膜性、化粧膜の耐久性、が満足できる水準に無かった。また、成分(b)の代わりに、球状のシリカゾルを配合した比較例2は、化粧膜の耐久性、化粧膜の耐水性が満足できる水準に無かった。そして、不定形のシリカを配合した比較例3は、化粧膜の耐久性、化粧膜の耐水性が満足できる水準に無かった。
実施例7:エナメルトップコート(成分) (%) 1.製造例1のエマルションポリマー〔固形分40%〕 40 2.市販エマルションポリマー(注1)〔固形分40%〕 45 3.薄片状シリカゾル(注2) 8 4.精製水 残量 5.エタノール 5 6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 7.消泡剤 適量 8.香料 適量(製造方法) A:成分1〜成分8を均一分散する。 B:Aを脱泡し、容器に充填してエナメルトップコートを得た。
実施例7のエナメルトップコートは、「化粧膜の成膜性」、「化粧膜の耐久性」、「化粧膜の耐水性」の全ての項目に優れた水系美爪料であった。
実施例8:エナメルベースコート(成分) (%) 1.製造例1のエマルションポリマー〔固形分40%〕 10 2.市販エマルションポリマー(注1)〔固形分40%〕 5 3.薄片状シリカゾル(注2) 20 4.精製水 残量 5.エタノール 5 6.カルビトール 1.5 7.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 8.消泡剤 適量 9.香料 適量(製造方法) A:成分1〜成分9を均一分散する。 B:Aを脱泡し、容器に充填してエナメルベースコートを得た。
実施例8のエナメルベースコートは、「化粧膜の成膜性」、「化粧膜の耐久性」、「化粧膜の耐水性」の全ての項目に優れた水系美爪料であった。 以 上

Claims (3)

  1. 次の成分(a)及び(b);(a)エマルションポリマーを固形分換算で5〜40質量%(b)薄片状シリカゾルを配合することを特徴とする水系美爪料。
  2. 前記成分(b)をシリカ分換算で0.5〜10質量%配合することを特徴とする請求項1記載の水系美爪料。
  3. 前記成分(b)の薄片状シリカが、平均粒径0.01〜10μm、平均厚さ0.005〜1μmで且つ、アスペクト比が15以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の水系美爪料。
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