JPH07195033A - スプレー塗布された水性組成物中の微小泡減少方法 - Google Patents

スプレー塗布された水性組成物中の微小泡減少方法

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JPH07195033A
JPH07195033A JP6329857A JP32985794A JPH07195033A JP H07195033 A JPH07195033 A JP H07195033A JP 6329857 A JP6329857 A JP 6329857A JP 32985794 A JP32985794 A JP 32985794A JP H07195033 A JPH07195033 A JP H07195033A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプレー塗布された透明水性組成物中の微小泡
の量を減少させる。 【構成】本発明は、スプレー塗布された透明水性ポリマ
ー組成物中の微小泡の量を減少させる方法であって:
(a)GPC重量平均分子量が約75,000未満であ
る、エマルション重合された付加ポリマーを含む透明組
成物を成形する工程;(b)スプレー法を用いて基体に
該透明組成物を塗布する工程;及び(c)該透明組成物
を乾燥する工程;を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明はスプレー塗布された透明水性ポリマー組成物の
微小泡の量を減少する方法に関する。
【0002】発明の背景 透明又は着色コーティング剤のような水性ポリマー組成
物は、しばしば、スプレー技術によって基体に塗布され
る。通常使用されるスプレー技術としては、例えば、エ
アスプレー、エアレススプレー、エアアシストエアレス
スプレー、ディスク及びベルスプレー、並びにハイボリ
ューム低圧スプレーがある。エアスプレーにおいては、
圧縮空気は、水性ポリマー組成物を霧化するため、及び
基体への液滴の移送を補助するために重要である。エア
レス、ディスク及びベルスプレー技術では、水性ポリマ
ー組成物が機械的手段によって霧化され、液滴は構造上
空中に浮遊する。エアアシストエアレススプレーは、上
述の2つのスプレー手段を併せたものであり、空気を用
いて機械的に生じた液滴を運ぶものである。ハイボリュ
ーム低圧スプレーは、一般的にエアスプレーの変形とし
て認められているその他の方法である。
【0003】水溶性又は水不溶性ポリマーを含む水性組
成物は、しばしば、それらが種々のスプレー技術によっ
て基体に塗布された後、微小泡を含む。スプレー塗布さ
れた水性組成物から生成された乾燥フィルムに存在する
微小泡は、フィルムの外観を、特に、透明又は非着色フ
ィルムの外観を損ない、フィルムを曇らせる。
【0004】従来技術の説明 米国特許第4,749,616号は、本質的に非着色組
成物としてスプレー塗布することができるインターポリ
マーを含み、該インターポリマー成分の平均粒子径が約
0.03〜約0.5ミクロンであるヒートシール可能な
コーティング組成物を開示している。
【0005】米国特許第5,021,469号は、エマ
ルションポリマー粒子の平均径が200ナノメータ未満
の多相エマルションポリマー、及び、それから生成さ
れ、スプレーコーティングによって塗布することができ
る光沢塗料を開示している。
【0006】米国特許第5,185,396号は、水性
ワニス用のバインダーとして使用することができ、ポリ
マーエマルションの粒子が約250ナノメータ未満であ
るポリマーエマルションを開示している。
【0007】ドイツ特許出願DE1619263号は、
合成繊維の裏地付きのニードルドカーペットをコーティ
ングするラテックスを開示している。重みつき平均粒子
径が0.16〜0.3ミクロンの該スチレン/ブタジエ
ンラテックスポリマーは、乾燥中、コーティングの泡の
生成を防止する。
【0008】いずれの参照文献も、スプレー塗布された
透明水性組成物中の微小泡の量を減少させる方法につい
ての開示はない。
【0009】発明の概要 スプレー塗布された透明水性ポリマー組成物中の微小泡
の量を減少させる方法であって、該組成物が所定のエマ
ルション重合された付加ポリマーを含む方法を提供す
る。
【0010】発明の詳細な説明 本発明の第1の態様では、スプレー塗布された透明水性
ポリマー組成物中の微小泡の量を減少させる方法であっ
て:まず、GPC重量平均分子量が約75,000未満
である、エマルション重合された付加ポリマーを含む組
成物を形成し;次に、スプレー法を用いて基体に該透明
組成物を塗布し、;さらに、該透明組成物を乾燥する方
法を提供する。
【0011】本発明の第2の態様では、スプレー塗布さ
れた透明水性ポリマー組成物中の微小泡の量を減少させ
る方法であって:まず、多段エマルション重合された付
加ポリマー粒子を含み、該粒子が内側相と外側相とを有
し、該外側相のGPC重量平均分子量が約200,00
0未満である組成物を形成し、;次に、スプレー法を用
いて基体に該透明組成物を塗布し、;さらに、該透明組
成物を乾燥する方法を提供する。
【0012】本発明の第3の態様では、スプレー塗布さ
れた透明水性ポリマー組成物中の微小泡の量を減少させ
る方法であって:まず、多段エマルション重合された付
加ポリマー粒子を含み、該粒子が内側相と外側相を有
し、該粒子の平均粒子径が約130ナノメータ〜約25
0ナノメータである組成物を形成し、;次に、スプレー
法を用いて基体に該透明組成物を塗布し、;さらに、該
透明組成物を乾燥する方法を提供する。
【0013】本発明の第4の態様では、微小泡の量が減
少せしめられたスプレー塗布された透明水性ポリマー組
成物を有する基体を提供する。
【0014】ここで、”水性ポリマー組成物”は、エマ
ルション重合された水不溶性付加ポリマーを含む組成物
を意味する。水性ポリマー組成物は、水、又は例えばイ
ソプロパノール、エチレングリコールブチルエーテル及
びプロピレングリコールプロピルエーテルのような少な
くとも一つの水混和性溶剤と水との混合物を含むことが
できる。
【0015】透明水性ポリマー組成物中のエマルション
重合された付加ポリマーは、少なくとも一つのエチレン
性不飽和モノマー(ethylenically unsaturated monomer
)、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、デシルアクリレート、メチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、及びヒドロキシプロ
ピルメタクリレートなどのアクリルエステルモノマー;
アクリルアミド若しくは置換アクリルアミド;スチレン
若しくは置換スチレン;ブタジエン;ビニルアセテート
若しくは他のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、N−ビニルピロリドン等のビニルモノマー;及び
アクリロニトリル若しくはメタクリロニトリルの付加重
合によって製造することができる。少量の共重合された
エチレン性不飽和酸モノマー、例えば、該エマルション
重合されたポリマーの重量を基準として0.1重量%〜
7重量%のアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ホ
スホエチルメタクリレート、2−アクリルアミド−2−
メチル−1−プロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナ
トリウム、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸モノメチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノブ
チル及び無水マレイン酸を用いることができる。
【0016】本発明で使用されるエマルション重合され
たポリマーは、基体に塗布される際、実質的に熱可塑性
ポリマー又は実質的に非架橋ポリマーであるが、意図的
又は偶発的な少量の架橋が存在していてもよい。少量の
予備架橋(precrosslinking )又はゲル含量を所望する場
合は、少量の多エチレン性不飽和モノマー、例えば、エ
マルション重合されたポリマーを基準として0.1重量
%〜5重量%のアリルメタクリレート、ジアリルフタレ
ート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートなどを使用す
ることができる。しかしながら、重要なことは、形成さ
れたフィルムの品質が著しく損なわれないことである。
【0017】エマルション重合されたポリマーのガラス
転移温度は、示差走査熱量計(DSC)による測定で約
5℃〜約85℃である。該エマルションポリマー試料
は、乾燥され、120℃に予熱され、−100℃に急冷
され、さらにデータをとっている間20℃/分の比率で
150℃まで加熱した。Tgは、半値法(half-heigt me
thod)を用いて中間点で測定した。
【0018】かかる分散液を製造するため使用されるエ
マルション重合技術は当該技術分野においてよく知られ
ている。公知の界面活性剤、例えば、硫酸アルカリ若し
くは硫酸アルキルアンモニウム、アルキルスルホン酸、
脂肪酸、及びオキシエチレン化アルキルフェノールなど
のアニオン性及び/又は非イオン性乳化剤を使用するこ
とができる。使用される界面活性剤の量は、通常、モノ
マーの総重量を基準として0.1重量%〜6重量%であ
る。熱又はレドックス開始法を用いることができる。公
知のフリーラジカル開始剤、例えば、過酸化水素、t−
ブチルヒドロペルオキシド、過硫酸アンモニウム及び/
又は過硫酸アルカリを、典型的には、モノマーの総重量
を基準とした量で0.05重量%〜3.0重量%使用す
ることができる。適当な還元体、例えば、イソアスコル
ビン酸及び亜硫酸水素ナトリウムなどと組み合わせて上
記の開始剤を使用するレドックス系開始剤を同様の量で
使用することができる。
【0019】典型的には、例えば、メルカプタンなどの
連鎖移動剤を、GPC重量平均分子量を約75,000
未満とするために有効な量で使用する。ここで使用され
る“GPC重量平均分子量”とは、ポリマーのTHF溶
液について測定される高速(high volume )ゲル透過ク
ロマトグラフィー(GPC)によって求められる重量平
均分子量を意味する。詳細な手段は、実施例において説
明する。
【0020】エマルション重合されたポリマーの粒子径
は、直径で約40ナノメータ〜約1000ナノメータと
することができる。好ましい粒子径は、約130ナノメ
ータ〜約250ナノメータである。約130ナノメータ
未満の粒子径では、スプレー塗布された透明フィルムの
微小泡の量をより大きくさせ、約250ナノメータを超
える粒子径では、スプレー塗布された透明フィルムの外
観に曇りを生じさせる。測定した粒子径は実施例中に示
される。
【0021】本発明の他の態様においては、ポリマー組
成物は、多段エマルション付加重合法によって製造さ
れ、これにより、組成の異なる少なくとも2つの段(st
age )が連続的に形成される。かかる方法は、通常、少
なくとも2つの互いに非相溶性のポリマー組成物を生成
し、これにより、少なくとも2つの相を生じさせる。互
いに非相溶性の2つのポリマー組成物及び得られたポリ
マー粒子の多相構造は、当該技術において公知の種々の
方法で測定することができる。相の外観上の違いを強調
するために、染色技術を用いた走査電子顕微鏡の使用は
その方法の一例である。
【0022】多段エマルション付加重合法によって形成
されるポリマー粒子は、種々のジオメトリーの2以上の
相、例えば、コア/シェル若しくはコア/シース粒子、
シェル相がコアを不完全に包んでいるコア/シェル粒
子、多数のコアを有するコア/シェル粒子、相互侵入網
目粒子(interpenetrating network particles)などから
構成される。これらの全ての場合において、粒子の表面
の過半は、少なくとも一つの外側相で占められ、粒子の
内部は、少なくとも一つの内側相で占められるだろう。
【0023】好ましいポリマー粒子は2段エマルション
重合された付加ポリマー粒子であって、外側相が該粒子
の総重量を基準として約20重量%〜約80重量%を構
成しているものである。好ましくは2段エマルション重
合された付加ポリマー粒子であって、DSCによって測
定される外側相のガラス転移温度(Tg)が内側相のT
gよりも少なくとも約30℃低いものである。好ましく
は、2段エマルション重合された付加ポリマー粒子であ
って、粒子径が約130ナノメータ〜約250ナノメー
タのものである。好ましくは、多段エマルション重合さ
れた付加ポリマー粒子であって、外側相ポリマーのGP
C重量平均分子量が約200,000未満のものであ
る。より好ましくは、多段エマルション重合された付加
ポリマー粒子であって、粒子径が約130ナノメータ〜
約250ナノメータで、外側相ポリマーのGPC重量平
均分子量が約200,000未満のものである。
【0024】多段エマルション重合されたポリマーの各
段は、エマルション重合された付加ポリマーに関して上
記で開示したような、同じモノマー、連鎖移動剤を含ん
でいてもよい。かかる分散液を製造するため使用される
エマルション重合技術は、当該技術分野においてよく知
られており、例えば、本明細書の一部として参照される
米国特許第4,325,856号;4,654,397
号及び4,814,373号において開示されている。
【0025】本発明の更なる態様として、エマルション
重合された付加ポリマー若しくは多段エマルション重合
された付加ポリマーに加えて、該付加ポリマーの乾燥重
量を基準とし、該付加ポリマー粒子の粒子径の約半分未
満の平均粒子径を有するエマルション重合されたポリマ
ーを乾燥重量で約5重量%〜約50重量%含むものが挙
げられる。該付加ポリマーの乾燥重量を基準とし、付加
ポリマー粒子の粒子径の約半分未満の平均粒子径を有す
るエマルション重合されたポリマーであって乾燥重量で
約10重量%〜約20重量%のものが好ましい。
【0026】水性ポリマー組成物の固形分は、約20重
量%〜約70重量%とすることができる。水性ポリマー
組成物の粘度は、B型粘度計(型式LVT、スピンドル
#3、12rpm)を用いて測定して約50センチポア
ズ〜約10,000センチポアズとすることができる。
スプレー法が異なれば適当な粘度は大きく変化する。
【0027】透明水性ポリマー組成物は、典型的には約
0.1ミル〜約5ミルに塗布された乾燥フィルムの厚さ
では、乾燥コーティング中に実質的に不透明部分を生じ
させる成分を一切含んでいない。該乾燥コーティング
は、1層、又は塗布間で乾燥させて若しくは乾燥させな
いで多層で塗布することができる。水性ポリマー組成物
は、エマルション重合された水不溶性ポリマーに加え
て、慣用の成分、例えば、乳化剤、実質的に透明な顔料
及び充填剤、分散剤、造膜助剤、硬化剤、増粘剤、保湿
剤、湿潤剤、殺生物剤、可塑剤、消泡剤、着色剤、ワッ
クス、酸化防止剤などを含んでいてもよい。
【0028】スプレー塗布された水性ポリマー組成物
は、基体、例えば、金属、木材、プラスチックなどに、
スプレー法を使用して塗布される。該組成物は、例え
ば、木、シールドウッド(sealed wood )、UV硬化充填
剤で処理されたパーティクルボード、塗装された木材(p
ainted wood)、及び予めコーティングされた木材などの
木材;例えば、金属、処理された金属、電着された下塗
剤でコーティングされた金属、及び予め塗装された金属
などの金属;又は、例えば、プラスチック、プラスチッ
クアロイ、及び強化プラスチック(例えば、RIM基
体)などのプラスチックに塗布することができる。スプ
レー法としては、例えば、エアーアシストスプレー、エ
アレススプレー、ベル又はディスクスプレー、ハイボリ
ューム低圧スプレー及びエアアシスト静電スプレー(air
-assisted electrostatic spray)が挙げられる。かかる
スプレー法では、該水性ポリマー組成物は、噴霧され、
又は小さな液滴状になって、基体に塗布され、該液滴が
実質的に連続フィルムの形状になる。かかるスプレー塗
布法では、水性ポリマー組成物の噴霧される液滴は、一
般的な空気であるガスと接触して及び/又は混合されて
形成される。例えば、公知のエアスプレー塗布手段など
では塗料を噴霧するためにはガスは加圧されることが要
求されるであろう。例えば、エアアシストエアレススプ
レー塗布手段においては、該ガスは基体方向に流れ、少
なくともいくつかの噴霧された組成物を移送するであろ
う。また、該ガスは、静電アシスタンスと共に又はなし
で、例えば、エアレススプレー、ディスク及びベル塗布
手段では該ガスの存在下で機械的手段によって霧化され
た組成物が基体に移動する際の媒体となるであろう。ガ
スの吸蔵(occlusions)である微小泡は、典型的には、
基体に塗布後の水性ポリマー組成物中にみられる。該微
小泡は望ましくなく、微小泡は、透明又は実質的に非着
色のコーティング又はフィルム中に曇り又は不透明部を
生じさせる。
【0029】透明組成物は、周囲温度又は昇温下で乾燥
することができる。好ましい乾燥温度は、約20℃〜約
250℃である。ここで”微小泡”は、乾燥フィルム
中、典型的には半径10〜20μmの実質的に球状のガ
ス充填吸蔵を意味する。該微小泡吸蔵は、塗布された組
成物中で実質的に不動になる前に水性ポリマー組成物か
ら離脱するだけの十分な浮力を有していない。ここで使
用される”微小泡の量”は、70倍の光学顕微鏡を使用
して、塗布された水性組成物中の所定の領域における泡
の数を数えることにてよって測定した。微小泡の絶対量
は、スプレー装置、スプレー条件、並びに、例えば、温
度、湿度及び気流などの環境条件に影響される。本発明
の微小泡を減少させる方法とは、同条件で製造された比
較試料で観察される微小泡の量と比較して、スプレー塗
布された透明コーティングで観察される微小泡の量を減
少させる方法を意味する。
【0030】以下実施例によりスプレー塗布された水性
ポリマー組成物中の微小泡の量を減少させる方法を説明
する。これらは、本発明を制限するものと解釈してはな
らず、本発明の他の態様は当業者にとっては明らかであ
ろう。
【0031】(試験法) (GPC重量平均分子量の測定)GPC分子量測定用の
試料として、蒸留した試薬級THF中で24時間振とう
することによって25mgの可溶性ポリマーを溶解し濃
度2.5mg/mlに調製した。容量0.1mlの該ポ
リマー試料を、ポリマーラボラトリーズ(PolymerLabora
tories)によって製造された長さ60cmのA型(20
ミクロン)ゲルカラムに注入した。流速0.6ml/m
inで行った。サンプリングは1分間に2.5ポイント
の割合で行った。データ集計は、ヒューレットパッカー
ド(Hewlett-Packard )HP−3852コンピュータで行
った。分子量のキャリブレーションは、サンプル測定に
先立ちポリメチルメタクリレートを用いて行い、ヒュー
レットパッカードHP−1000コンピュータでRTE
−Aを動作させてデータ分析を行った。
【0032】(粒子径の測定)粒子の粒子径は、光散乱
法によるBrookhaven BI−90粒度計を用
いて測定した。粒子径の測定のため、水性分散液として
0.1〜0.2gの試料を、蒸留水で合計40ccまで
希釈した。2ccをアクリルセルに入れ、蓋をした。粒
子径を1000サイクルの間測定した。測定は3回繰り
返し、3つの値の平均を報告した。
【0033】(実施例1) 種々の分子量のエマルション重合された付加ポリマーを
含む透明水性ポリマー組成物の調製 試料1〜2及び比較例Aの調製 比較試料Aのエマルション重合された付加ポリマーの調
製 85℃で、722.1gのDI水及び62.4gのナト
リウムアルキルフェニルスルホネート(23%有効成
分)を含む4つ口、3リットルの攪拌された反応フラス
コに、17.5gのDI水ですすいだ25.6gのフィ
ード1のモノマーエマルション、20gのDI水中に溶
解された1.82gの過硫酸アンモニウム、及び35g
のDI水中に溶解された2.73gの炭酸ナトリウム
を、連続して添加した。10分後、フィード1及びフィ
ード2を徐々に添加し始め、完了するまで3時間かけて
一定の速度で供給した。フィード1は、277.4gの
DI水、7.33gのナトリウムアルキルフェニルスル
ホネート(23%有効成分)、462.4gのn−ブチ
ルメタクリレート、353.6gのメチルメタクリレー
ト、45.3gのn−ブチルアクリレート、及び45.
3gのメタクリル酸のエマルションであった。フィード
2は、56gのDI水中に溶解された0.46gの過硫
酸アンモニウムであった。バッチ温度は、85±2℃で
供給期間中維持した。フィード1及び2の完了後、冷却
する前に、バッチを85±2℃でさらに30分保持し
た。2つのレドックスチェイサー(redox chaser)を65
℃で添加した。最終反応混合物を28%のアンモニア水
でpH=7.4に中和した。該ラテックスは、固形分が
42.3重量%、ブルックフィールド粘度78cps、
及び粒子径73ナノメータであった。
【0034】試料1のエマルション重合された付加ポリ
マーの調製 4.54gのn−ドデシルメルカプタンを、ケトルに充
填された当初のモノマーエマルション(25.6g)を
取り分けたモノマーエマルション(フィード1)に添加
したことを除いて、実施例1で説明した方法に従って分
散液を調製した。この分散液は最終pH=7.4、固形
分が41.4重量%、粘度62cps、粒子径73ナノ
メータであった。
【0035】試料2のエマルション重合された付加ポリ
マーの調製 モノマーエマルション(フィード1)に、ケトルに充填
された当初のモノマーエマルション(25.6g)を取
り分けた後9.1gのn−ドデシルメルカプタンを添加
するよう変更したことを除いて、実施例1で説明した方
法に従って分散液を調製した。最終ラテックスは、pH
=7.2、固形分が41.4重量%、粘度58cps、
粒子径69ナノメータであった。
【0036】上記したエマルション重合された付加ポリ
マーに、表1.1に示された成分を、示された順で添加
し、混合した。
【0037】 表1.1 比較例試料A 試料1 試料2 ポリマー200g ポリマー200g ポリマー200g TBEP4.2g TBEP4.2g TBEP4.2gフ゛チルカルヒ゛トール 4.1g フ゛チルカルヒ゛トール4.1g フ゛チルカルヒ゛トール4.1gフ゛チルセロソルフ゛ 24.5g フ゛チルセロソルフ゛24.5g フ゛チルセロソルフ゛24.5g EKTASOLVE EEH 4.3g EKTASOLVE EEH 4.3g EKTASOLVE EEH 4.3g 14%NH4OH 0.4g 14%NH4OH 0.4g 14%NH4OH 0.4g 水59.3g 水27.0g 水22.0g
【0038】カルビトール(CARBITOL)及びセロソルブ(C
ELLSOLVE)は、 ユニオンカーバイドコーポレーションの
商標である。EKTASOLVEは、 イーストマンケミカルプロ
ダクツコーポレーションの商標である。TBEPは、 A
ldrich Chemical Co.,Inc.製のトリス(2−ブトキシエ
チル)ホスフェートである。
【0039】(実施例2) スプレー塗布された透明水性ポリマー組成物の評価 試料1〜2及び比較例試料Aを、それぞれ、汚れたさく
ら材製のパネルにスプレー塗布した。EXチップと#3
0エアキャップを有する公知のサクションフィード(suc
tion-feed)スプレーガン(DeVilbiss MBC )を使用した。
ガス圧は45psiであった。各パネルにいずれかの試
料を3回塗りでスプレーした。該パネルを同じ温度と湿
度条件下(97°F/25%RH)でスプレーし、同様
の条件下で乾燥した。乾燥したパネルを、光沢(20°
/60°/85°)及び微小泡密度(泡数/mm2)に
ついて評価した。結果を次の表2.1に示す。また、表
2.1では、本試験の各エマルションポリマーのMwも
示す。光沢は、Byk Labotron光沢計で測定し、泡密度
は、顕微鏡を用いて泡を数えることによって測定した。
Mwは、高速ゲル透過クロマトグラフィーを用いて測定
した。
【0040】 表2.1 微小泡密度の評価 試料 泡数/mm2 光沢 固形分% Mw(×1000) 比較例A 196 26/66/78 28.5 310 1 188 52/83/90 31.3 103 2 20 69/85/90 31.9 45
【0041】本発明の試料1〜2は、比較試料Aと比較
して、光沢及び微小泡密度が優れていることを示した。
【0042】(実施例3) 種々の粒子径のエマルション重合された付加ポリマーを
含む透明水性ポリマー組成物の調製 試料3〜9の調製 試料3のエマルション重合された付加ポリマーの調製 5リットルの4つ口の攪拌された反応フラスコ中の、1
444.3gのDI水及び124.9gのナトリウムア
ルキルフェニルスルホネート(23%有効成分)を85
℃に加熱した。このケトルに51.3gのフィード1を
添加し、次に、40gのDI水中に溶解された3.63
gの過硫酸アンモニウム、及び70gのDI水中に溶解
された5.46gの炭酸ナトリウムを添加した。5分
後、フィード1及びフィード2を一定の速度で徐々に添
加し始め、完了するまで3時間かけて供給した。フィー
ド1は、554.9gのDI水、14.52gのナトリ
ウムアルキルフェニルスルホネート(23%有効成
分)、924.7gのブチルメタクリレート、493.
2gのメチルメタクリレート、331.8gのブチルア
クリレート、及び63.5gのメタクリル酸からなるエ
マルションであった。フィード2は、111gのDI水
中に溶解された0.91gの過硫酸アンモニウムからな
っていた。バッチを85±2℃で供給期間中維持した。
添加完了後、バッチを85℃でさらに30分保持して、
65℃に冷却した。2つのレドックスチェイサーを添加
した。生成物を28%のアンモニア水でpH=7.6に
中和した。該生成物は、最終固形分が41.0重量%、
ブルックフィールド粘度57cps、及び粒子径74ナ
ノメータであった。
【0043】試料4のエマルション重合された付加ポリ
マーの調製 1514gのDI水及び55.17gのナトリウムアル
キルフェニルスルホネート(23%有効成分)を含む5
リットルの4つ口の攪拌された反応フラスコを85℃に
加熱した。51.3gのフィード1のモノマーエマルシ
ョン、40gのDI水中に溶解された3.63gの過硫
酸アンモニウム、及び70gのDI水中に溶解された
5.46gの炭酸ナトリウムを連続して添加した。5分
間保持した後、フィード1及びフィード2を徐々に添加
し始め、完了するまで3時間かけて一定の速度で供給し
た。フィード1は、485.2gのDI水、85.2g
のナトリウムアルキルフェニルスルホネート(23%有
効成分)、924.7gのブチルメタクリレート、49
3.2gのメチルメタクリレート、331.8gのブチ
ルアクリレート、及び63.5gのメタクリル酸からな
るエマルションであった。フィード2は、111gのD
I水中に溶解された0.91gの過硫酸アンモニウムか
らなっていた。バッチ温度を85±2℃で供給期間中維
持した。添加完了後、バッチを85±2℃で30分保持
して、65℃に冷却した。65℃で、2つのレドックス
チェイサーを添加した。バッチを28%のアンモニア水
でpH=7.9に中和した。該生成物は、最終固形分が
41.1重量%、ブルックフィールド粘度31cps、
及び粒子径92ナノメータであった。
【0044】試料5〜9のエマルション重合された付加
ポリマーの調製 該付加ポリマーは、ケトルに充填された水、界面活性
剤、及びフィード1のモノマーエマルションが表3.1
に示されたとおりであったことを除いて、上記試料4の
エマルション重合された付加ポリマーの製法で示した方
法に従って調製された。表3.1にはそれぞれのエマル
ションポリマーの特性もともに示す。
【0045】 表3.1 ポリマー 試料5 試料6 試料7 試料8 試料9当初のケトル充填材料 界面活性剤(1) 35.5 15.8 11.8 5.9 4.0 DI水 1514 1514 1514 1514 1514フィード1(モノマーエマルション) DI水 485.2 485.2 485.2 485.2 485.2 界面活性剤(1) 84.2 84.2 88.2 94.1 96.0 BMA 924.7 924.7 924.7 924.7 924.7 MMA 493.2 493.2 493.2 493.2 493.2 BA 331.8 331.8 331.8 331.8 331.8 MAA 63.5 63.5 63.5 63.5 63.5 固形分総量% 41.3 41.2 41.6 41.4 41.5 pH 7.5 7.7 7.9 8.0 8.1 粘度,cps 20 14 18 20 18 粒子径,nm 107 128 140 168 200 (1)界面活性剤=ナトリウムアルキルフェニルスルホネ
ート(23%活性)
【0046】十分攪拌しつつ、本実施例の各エマルショ
ンポリマーのpHを14%NH3 で8.5に上げた。造
膜助剤(coalescent)、すなわち、3重量部のブチルセロ
ソルブ/1重量部のブチルカルビトールの混合物を、十
分に攪拌されたエマルションポリマーに添加した。配合
した試料を18時間熟成した。
【0047】非イオン性ウレタン増粘剤であるACRYSOL
RM-825(ACRYSOLは ローム アンドハース カンパニー
の商標である)を、20〜23秒(#2 Zahn c
up)の範囲まで、粘度を上げるのに十分な量で添加し
た。各試料のエマルションポリマー、造膜助剤及び会合
性増粘剤の比量を表4.1に示す。
【0048】 表4.1 試料3〜9の調製 試料 固形分(%) 樹脂(g) 造膜助剤(g) 増粘剤(g) 粘度 生ラテックス中 #2 Zahn 3 41.0 150.0 15.4 0.00 22 4 41.1 150.0 15.4 0.66 21 5 41.3 158.0 16.4 1.30 22 6 41.2 150.0 15.5 1.31 20 7 41.6 150.0 15.6 2.19 20 8 41.4 150.0 15.5 2.47 20 9 41.5 150.0 15.6 2.44 20
【0049】(実施例4) 種々の粒子径のエマルション重合されたポリマーを用い
た微小泡の評価 試料3〜9を、85゜F、相対湿度20%でスプレー塗
布した(黒ガラス上で一回塗り、湿潤状態で約4.5ミ
ル)。該パネルを同じ条件で乾燥させた。泡濃度(bubbl
e concentration)を光学顕微鏡を用いて測定した。
【0050】表4.2 スプレー塗布された試料におけ
る微小泡の測定 試料 粒子径(nm) 泡数/mm2 3 74 80 4 92 11 5 107 13 6 128 74 7 140 0 8 168 0 9 200 0
【0051】試料3〜9によれば、粒子径が約130ナ
ノメータより大きいエマルション重合されたポリマーを
含むスプレー塗布された透明水性組成物において、微小
泡が減少したことがわかる。
【0052】(実施例5) 水性ポリマー組成物の調製 試料10と比較例試料Bの調製 試料10のエマルション重合された付加ポリマーの調製 1514gのDI水及び7.87gのナトリウムアルキ
ルフェニルスルホネート(23%有効成分)を含む5リ
ットルの4つ口の攪拌された反応フラスコを85℃に加
熱した。485.2gのDI水、91.2gのナトリウ
ムアルキルフェニルスルホネート(23%有効成分)、
924.7gのブチルメタクリレート、493.2gの
メチルメタクリレート、331.8gのブチルアクリレ
ート及び63.5gのメタクリル酸からなるモノマーエ
マルション51.3g、次に35gのDI水からなるす
すぎ水、40gのDI水中に溶解された3.63gの過
硫酸アンモニウム、及び70gのDI水中に溶解された
5.46gの炭酸ナトリウムを連続して添加した。5分
間保持した後、18.2gのn−ドデシルメルカプタン
が添加されているモノマーエマルションの残量と、11
1gのDI水中に溶解された0.91gの過硫酸アンモ
ニウムの溶液とを、徐々に添加し始め、完了するまで一
定の速度で3時間かけて供給した。バッチ温度を85〜
86℃で、徐々に供給しているあいだ中維持した。供給
完了後、バッチを85℃で30分保持して、65℃に冷
却した。65℃で、2つのレドックスチェイサーを添加
した。バッチを28%のアンモニア水11.7gで中和
し、殺生物剤を添加し、さらに、バッチを108.5g
のDI水で希釈してろ過した。生成物は、最終固形分が
41.6重量%、ブルックフィールド粘度20cps、
pH=7.99及び粒子径159ナノメータであった。
GPC重量平均分子量は50,000であった。
【0053】比較試料Bのエマルション重合された付加
ポリマーの調製 5リットルの4つ口の攪拌された反応フラスコ中の、1
444.3gのDI水及び124.9gのナトリウムア
ルキルフェニルスルホネート(23%有効成分)を85
℃に加熱した。51.3gのフィード1からなるモノマ
ープレフォームシード充填材料(monomer preform seed
charge )をケトルに添加し、次に、40gのDI水中に
溶解された3.63gの過硫酸アンモニウム、及び70
gのDI水中に溶解された5.46gの炭酸ナトリウム
を添加した。5分後、フィード1及びフィード2を一定
の速度で徐々に添加し始め、完了するまで3時間かけて
供給した。フィード1は、554.9gのDI水、1
4.52gのナトリウムアルキルフェニルスルホネート
(23%有効成分)、924.7gのブチルメタクリレ
ート、493.2gのメチルメタクリレート、331.
8gのブチルアクリレート、及び63.5gのメタクリ
ル酸からなるエマルションであった。フィード2は、1
11gのDI水中に溶解された0.91gの過硫酸アン
モニウムからなっていた。バッチを85±2℃で供給期
間中維持した。添加完了後、バッチを85℃でさらに3
0分保持して、65℃に冷却した。2つのレドックスチ
ェイサーを添加した。生成物を28%のアンモニア水で
pH=7.6に中和した。該生成物は、最終固形分が4
1.0重量%、ブルックフィールド粘度57cps、及
び粒子径74ナノメータであった。
【0054】上記したエマルション重合された付加ポリ
マーに以下に示された成分を、示された順で添加し、混
合した。
【0055】 比較試料B 試料10 エマルションポリマー 200g エマルションポリマー 200g EKTASOLVE EB 15.4g EKTASOLVE EB 15.6g EKTASOLVE DB 5.1g EKTASOLVE DB 4.2g 脱イオン水 2.9g ACRYSOL RM 825 2.22g 最終固形分(%)=37% 最終固形分(%)=37% 最終粘度=23秒 #2 Zahn 最終粘度=21秒 #2 Zahn
【0056】(実施例6) スプレー塗布された水性ポリマー組成物中の微小泡の評
価 試料10及び比較試料Bを、94゜F及び39%R.
H.で、各種の基体に対して、それぞれ一回塗りでエア
スプレーした。泡密度を70倍の顕微鏡を用いて、乾燥
フィルム中の泡の数(泡数/mm2 )をカウントして評
価した。結果を表6.1に示す。
【0057】 表6.1 微小泡の測定 試料 粒子径 泡数/mm2(各種基体) ガラス 紙 金属 プラスチック 10 159 0 0 0 0 比較試料B 74 28 17 6 20
【0058】各種の基体にスプレー塗布された本発明の
水性ポリマー組成物試料10は、比較試料Bと比較して
微小泡の数が少なく、優れていることがわかる。
【0059】(実施例7) 種々の粒子径の多段エマルション重合された付加ポリマ
ーを含む水性ポリマー組成物の調製 試料11から12及び比較試料Cの調製 試料11の多段エマルション重合された付加ポリマーの
調製 1085gのDI水及び1.33gの58%アンモニウ
ムアルキルフェノキシポリエチレンオキシスルフェート
界面活性剤を含む4つ口、5リットルの丸底の攪拌され
た反応フラスコを85℃に加熱した。ケトルに75gの
DI水中に溶解された3gの炭酸ナトリウム、20gの
DI水中に溶解された4gの過硫酸アンモニウムを順に
添加した。バッチ温度を85℃に調整した後、第1段の
モノマーエマルションを一定の速度で徐々に添加し始
め、112分かけてケトルへの供給を完了した。同時
に、一緒に供給する開始剤を5.7g/10分の速度で
添加開始した。バッチ温度を第1段の供給期間中85±
2℃で維持した。第1段フィードの添加完了後、一緒に
供給する開始剤の供給を中断し、バッチを85±2℃で
30分保持した。その後、第2段のモノマーエマルショ
ンの添加を開始し、一緒に供給する開始剤の添加を再開
した。第2段のモノマーエマルションをケトルに68分
かけて供給し、その間バッチ温度を85±2℃に維持し
た。全ての供給を完了した後、バッチを30分、85±
2℃で保持した。次に、反応物を65℃に冷却した。2
つのレドックスチェイサーを添加した。バッチをアンモ
ニアで中和し、殺生物剤を添加した。第1段のモノマー
エマルションは、272.9gのDI水、12.34g
のアンモニウムアルキルフェノキシポリエチレンオキシ
スルフェート界面活性剤の58%活性溶液、640.7
gのブチルアクリレート、275.94gのメチルメタ
クリレート、及び38.2gのメタクリル酸からなって
いた。第2段のモノマーエマルションは、272.9g
のDI水、7.57gのアンモニウムアルキルフェノキ
シポリエチレンオキシスルフェート界面活性剤(58%
有効成分溶液)、510.9gのメチルメタクリレー
ト、及び11.7gのメタクリル酸からなっていた。一
緒に供給した開始剤は、100gのDI水中に溶解され
た2gの過硫酸アンモニウムから構成されていた。生成
物は、最終固形分が44.8重量%、pH=8.1、ブ
ルックフィールド粘度52cps、及びBrookhaven BI-
90での粒子径163nmであった。
【0060】試料12の多段エマルション重合された付
加ポリマーの調製 次の変更点を除いて、試料11の多段エマルション重合
された付加ポリマーの製法を繰り返した。すなわち、
0.53gの58%界面活性剤溶液を反応体に添加し
た。第1段のモノマーエマルションを12.8gの該界
面活性剤溶液で安定化させ、第2段のモノマーエマルシ
ョンに7.9gの該界面活性剤溶液を含有させた。生成
物は、最終固形分が44.3重量%、pH=7.9、粘
度33cps、及び粒子径249nmであった。
【0061】比較試料Cの多段エマルション重合された
付加ポリマーの調製 次の変更点を除いて、試料11の多段エマルション重合
された付加ポリマーの製法を繰り返した。すなわち、4
2.48gのアンモニウムアルキルフェノキシポリエチ
レンオキシスルフェート(58%有効成分)を反応器に
添加した。第1段を6.59gの、第2段を4.03g
の58%界面活性剤溶液で乳化した。生成物は、最終固
形分が44.39重量%、pH=7.5、ブルックフィ
ールド粘度250cps、及び最終粒子径77nm(Bro
okhaven BI-90)であった。
【0062】上記したエマルション重合された付加ポリ
マーに以下に示された成分を、示された順で添加し、混
合した。
【0063】 比較試料C 試料11 エマルションポリマー 200g エマルションポリマー 200g EKTASOLVE EB 12.8g EKTASOLVE EB 12.8g EKTASOLVE DB 4.3g EKTASOLVE DB 4.3g 脱イオン水 8.0g 脱イオン水 9.8g ACRYSOL RM 825 0.17g 最終固形分(%)=39% 最終固形分(%)=39% 最終粘度=26秒 #2 Zahn 最終粘度=22秒 #2 Zahn 試料12 エマルションポリマー 50g pH8.5まで14%NH3を添加 EKTASOLVE EB 3.2g EKTASOLVE DB 1.1g
【0064】(実施例8) 種々の粒子径の多段エマルション重合された付加ポリマ
ーを含む水性ポリマー組成物の評価 試料11及び比較試料Cを黒ガラス上にそれぞれ一回塗
りでエアスプレーした。泡密度を70倍の顕微鏡を用い
て、乾燥フィルム中の泡の数(泡数/mm2 )をカウン
トして評価した。結果を表8.1に示す。
【0065】 表8.1 微小泡の評価 試料 粒子径(nm) 泡数/mm2(各種基体) 94゜F39%RH 96゜F34%RH 11 163 17 11 比較試料C 67 77 105
【0066】本発明の水性ポリマー組成物試料11は、
比較試料Cと比較して微小泡の数が少なく、性能が優れ
ていることがわかる。
【0067】試料11〜12及び比較試料Cを、5ミル
のドローダウンバー(draw down bar)を用いて黒ガラ
ス上にドローダウンしてフィルムを作製した。光沢をBy
k Labotron光沢計を用いて、入射角20゜、60゜及び
85゜で測定した。 最低造膜温度(MFFT)をSS
3000MFFTバー上で測定した。データを表8.2
に示す。
【0068】 表8.2 光沢及びMFFTの評価 試料 粒子径 生ラテックスの 光沢(20゜/60゜/85゜) のMFFT 比較試料C 67 1℃ 110/90/95 11 168 0℃ 74/80/95 12 249 8℃ 48/67/95
【0069】粒子径が約250nmより大きいラテック
スから製造された透明フィルムには好ましくない曇りが
発生する。この曇りは小さな入射角での光沢の減少とし
て現れた。また、生ラテックスの最低造膜温度は粒子径
とともに上昇するが、この上昇は造膜を阻害する影響を
与える。
【0070】(実施例9) 種々の分子量の多段ポリマーを含む水性ポリマー組成物
の調製 試料13の多段エマルション重合された付加ポリマーの
調製 1085gのDI水及び1.33gの58%アンモニウ
ムアルキルフェノキシポリエチレンオキシスルフェート
界面活性剤を含む4つ口、5リットルの丸底の攪拌され
た反応フラスコを85℃に加熱した。ケトルに75gの
DI水中に溶解された3gの炭酸ナトリウム、20gの
DI水中に溶解された4gの過硫酸アンモニウムを順に
添加した。バッチ温度を85℃に調整した後、第1段の
モノマーエマルションを一定の速度で徐々に添加し始
め、112分かけてケトルへの供給を完了した。同時
に、一緒に供給する開始剤を5.7g/10分の速度で
添加開始した。バッチ温度を第1段の供給期間中85±
2℃で維持した。第1段フィードの添加完了後、一緒に
供給する開始剤の供給を中断し、バッチを85±2℃で
30分保持した。その後、第2段のモノマーエマルショ
ンの添加を開始し、一緒に供給する開始剤の添加を再開
した。第2段のモノマーエマルションをケトルに68分
かけて供給し、その間バッチ温度を85±2℃に維持し
た。全ての供給を完了した後、バッチを30分、85±
2℃で保持した。次に、反応物を65℃に冷却した。2
つのレドックスチェイサーを添加した。バッチをアンモ
ニアで中和し、殺生物剤を添加した。第1段のモノマー
エマルションは、272.9gのDI水、12.34g
のアンモニウムアルキルフェノキシポリエチレンオキシ
スルフェート界面活性剤の58%有効成分溶液、64
0.7gのブチルアクリレート、275.94gのメチ
ルメタクリレート、及び38.2gのメタクリル酸から
なっていた。第2段のモノマーエマルションは、27
2.9gのDI水、7.57gのアンモニウムアルキル
フェノキシポリエチレンオキシスルフェート界面活性剤
(58%有効成分溶液)、510.9gのメチルメタク
リレート、及び11.7gのメタクリル酸からなってい
た。一緒に供給した開始剤は、100gのDI水中に溶
解された2gの過硫酸アンモニウムから構成されてい
た。生成物は、最終固形分が44.5重量%、pH=+
7.8、粘度43cps、及び粒子径147nm(Brook
haven BI-90)であった。
【0071】試料14の多段エマルション重合された付
加ポリマーの調製 次の変更点を除いて、試料13の多段エマルション重合
された付加ポリマーの製法を繰り返した。すなわち、
2.4gのn−ドデシルメルカプタンを第1段のモノマ
ーエマルションに添加した。この生成物は、最終固形分
が44.5重量%、pH=7.9、粘度62cps、及
び粒子径138nm(Brookhaven BI-90)であった。
【0072】上記したエマルション重合されたポリマー
の柔軟な外側相のGPC重量平均分子量を測定した。結
果を表9.1に示す。
【0073】 表9.1 エマルションポリマーの分子量 試料ポリマー 粒子径(nm) 柔軟相のMw(×103) 13 147 210 14 138 160
【0074】上記したエマルション重合された付加ポリ
マーに以下の表9.2に示された成分を、示された順で
添加し、混合した。
【0075】 表9.2 試料13〜14の組成物 試料13 試料14 多段エマルション 200g 多段エマルション 200g EKTASOLVE EB +13.3g EKTASOLVE EB +13.3g EKTASOLVE DB + 4.4g EKTASOLVE DB + 4.4g 水 + 9.0g 水 + 9.0g ACRYSOL RM 825 + 0.27g ACRYSOL RM 825 + 0.29g 最終固形分(%) 39% 最終固形分(%) 39% #2 Zahn粘度 20秒 #2 Zahn粘度 25秒
【0076】(実施例10) 種々の分子量の多段ポリマーを含む水性ポリマー組成物
の評価 スプレー塗布されたフィルムの特性(微小泡、光沢及び
像の鮮鋭性(distinctness of image )によって表され
る)を、試料13〜14のぞれぞれを1回黒ガラスにエ
アスプレーして塗布することによって評価した。該塗膜
は、EXチップ及び#30を有する公知のサクション−
フィードスプレーガン(DeVilbiss MBC )を用いて塗布さ
れた。ガス圧は45psiであった。該パネルはスプレ
ーされて、94゜F/26%RHで乾燥された。微小泡
量の密度の測定は、70倍の顕微鏡を用いて、最終乾燥
フィルム中の1mm2 における泡の数をカウントするこ
とによって行った。光沢はByk Labotron光沢計を用い
て、入射角20゜、60゜及び85゜で測定した。像の
鮮鋭性(DOI)は、DOIを測定するためにランドル
トリングフィルム(Landolt Ring film )を用いるガード
ナーDOIメーター(型#GB11−8GM)を使用し
て測定した。DOIの測定は、DOIメーターの下方
に、塗布された試験片を配置し、明確に識別することの
できる最小のリングを視覚的に測定することによって行
った。パネルは、光源から約9mm下方におかれてい
た。結果を表10.1に示す。
【0077】 表10.1 透明フィルムの特性評価 試料 光沢(20゜/60゜/85゜) DOI 泡数/mm2 13 58/74/84 25 184 14 73/77/89 60 80
【0078】本発明の試料14ではラテックスのMwを
減少させることにより、光沢、DOI及び泡密度の低下
の点で、本発明の試料13と比較して著しく改良されて
いる。
【0079】(実施例11) より小さな粒子径のエマルション重合されたポリマーと
混合されたエマルション重合されたポリマーを含む水性
ポリマー組成物の調製 試料15〜16の調製 試料16のエマルションポリマーブレンドの調製 試料6として調製されたラテックス(粒子径d=128
nm)及びラテックスa(34nm)とのブレンドを試
料16で使用した。
【0080】ラテックスaの調製 5ガロンの攪拌された反応器中の、7,250gのDI
水及び300.8gの28%有効成分ラウリル硫酸ナト
リウムを85℃に加熱した。105.4gのDI水中の
9.07gの炭酸ナトリウムの溶液を該反応物に添加
し、さらに126.5gのDI水に溶解された22.9
4gの過硫酸アンモニウムを添加した。2分後、モノマ
ーエマルションを53g/10分の供給速度で徐々に添
加し始めた。20分後、供給速度を120g/分に上げ
た。バッチ温度を85±2℃で、徐々に添加供給した期
間である105分間ずっと維持した。モノマーエマルシ
ョンは、4529.7gのDI水、44.71gの28
%有効成分ラウリル硫酸ナトリウム、4469.3gの
メチルメタクリレート、845.54gのイソブチルメ
タクリレート、483.2gのスチレン、241.6g
のメタクリル酸からなっていた。モノマーエマルション
の供給完了後、バッチを85±2℃で30分間保持して
から、60℃に冷却した。レドックスチェイサーを添加
し、バッチをアンモニア水でpH=7.5に中和した。
最終生成物は固形分が32.3重量%で、粒子径が34
ナノメータであった。
【0081】上記した試料15及び16のエマルション
重合された付加ポリマーに、以下に示す成分を、示され
た順で添加し、混合した。
【0082】試料15 試料6のエマルションポリマー 150g EKTASOLVE(TM) EB +11.6g EKTASOLVE(TM) DB + 3.9g 水 +20.8g ACRYSOL(TM) RM-825 + 2g 最終固形分(%) 32% #2 Zahn粘度 22秒 試料16 試料6のエマルションポリマー 150g ラテックスa +38g EKTASOLVE(TM) EB +11.6g EKTASOLVE(TM) DB + 3.9g 水 +57.6g ACRYSOL(TM) RM-825 + 2g 最終固形分(%) 27.7% #2 Zahn Cup粘度 22秒
【0083】(実施例12) より小さな粒子径のエマルション重合されたポリマーと
混合されたエマルション重合されたポリマーを含む水性
ポリマー組成物の評価。 スプレー特性を、試料15〜16のぞれぞれを1回黒ガ
ラス基体にスプレーして塗布することによって評価し
た。該塗膜は、EXチップ及び#30を有する公知のサ
クション−フィードスプレーガン(DeVilbiss MBC )を用
いて塗布された。ガス圧は45psiであった。該パネ
ルはスプレーされて、90゜F/15%RHで乾燥され
た。泡密度は、70倍の顕微鏡を用いて、最終乾燥フィ
ルム中の1mm2における泡の数をカウントすることに
よって測定した。光沢はByk Labotron光沢計を用いて、
入射角20゜、60゜及び85゜で測定した。像の鮮鋭
性は、DOIを定量化するためのランドルトリングフィ
ルム(Landolt Ring film )を用いるガードナーDOIメ
ーター(型#GB11−8GM)を使用して測定した。
DOIの測定は、DOIメーターの下方に、塗布された
試験片を配置し、明確に識別することのできる最小のリ
ングを視覚的に測定することによって行った。パネル
は、光源から約9mm下方におかれていた。結果を表1
2.1に示す。
【0084】 表12.1 スプレー塗布された透明フィルムの評価 試料 光沢(20゜/60゜/85゜) DOI 泡数/mm2 15 39/60/73 20 248 16 110/91/91 80 0
【0085】本発明の試料16で示されているように、
水性ポリマー組成物と粒子の小さなエマルションポリマ
ーとの混合物は、光沢度、DOI及び泡密度の低下の点
で、本発明の試料15と比較して有効に改良されてい
る。
【0086】(実施例13) より小さな粒子径のエマルション重合されたポリマーと
混合された多段エマルション重合されたポリマーを含む
水性ポリマー組成物の調製 表13.1に示された組成物において、試料17は、試
料13の多段エマルション重合された付加ポリマー(粒
子径d=147nm)を含み、一方、試料18は、試料
13の多段エマルション重合された付加ポリマー(粒子
径d=147nm)及びラテックスa(粒子径d=34
nm)を含む。
【0087】表13.1 試料17〜18の組成試料1
7 試料13のエマルションポリマー 200g EKTASOLVE(TM) EB +13.3g EKTASOLVE(TM) DB + 4.4g 水 + 9.0g ACRYSOL(TM) RM-825 + 0.27g 最終固形分(%) 39% #2 Zahn粘度 20秒 試料18 試料13のエマルションポリマー 66g ラテックスa + 9.15g EKTASOLVE(TM) EB + 4.39g EKTASOLVE(TM) DB + 1.45g 水 + 2.97g ACRYSOL(TM) RM-825 + 0.09g 最終固形分(%) 38% #2 Zahn Cup粘度 18秒
【0088】(実施例14) より小さな粒子径のエマルション重合されたポリマーと
混合された多段エマルション重合されたポリマーを含む
水性ポリマー組成物の調製 スプレー塗布された水性組成物の特性(微小泡、光沢及
び像の鮮鋭性)を、試料17〜18のぞれぞれを1回基
体にスプレーして塗布することによって評価した。該塗
膜は、EXチップ及び#30を有する公知のサクション
−フィードスプレーガン(DeVilbiss MBC )を用いて塗布
された。ガス圧は45psiであった。該パネルはスプ
レーされて、94゜F/26%RHで乾燥された。泡密
度は、70倍の顕微鏡を用いて、最終乾燥フィルム中の
1mm2 における泡の数をカウントすることによって測
定した。光沢はByk Labotron光沢度計を用いて、入射角
20゜、60゜及び85゜で測定した。像の鮮鋭性の測
定は、DOIを定量化するためにランドルトリングフィ
ルム(Landolt Ring film )を用いるガードナーDOIメ
ーター(型#GB11−8GM)を使用して行った。D
OIの測定は、DOIメーターの下方に、塗布された試
験片を配置し、明確に識別することのできる最小のリン
グを視覚的に測定することによって行った。パネルは、
光源から約9mm下方におかれていた。結果を表14.
1に示す。
【0089】 表14.1 スプレー塗布された透明組成物の評価 試料 光沢(20゜/60゜/85゜) DOI 泡数/mm2 17 58/74/84 25 184 18 106/88/90 85 7
【0090】本発明の試料18で示されているように、
水性ポリマー組成物と粒子の小さなエマルションポリマ
ーとの混合物は、光沢度、DOI及び泡密度の低下の点
で、本発明の試料17と比較して有効に改良されてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリア・エリザベス・カーリ−カンサ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19446、 ランスデイル、グレイズ・レーン 100 (72)発明者 マシュー・スチュアート・ゲブハード アメリカ合衆国ペンシルバニア州18901、 ニュー・ブリテイン、ウッドランド・ドラ イブ 158 (72)発明者 ローズマリー・パルマー・ローア アメリカ合衆国ペンシルバニア州18914、 チャルフォント、ファルコン・ドライブ 59

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレー塗布された透明水性ポリマー組
    成物中の微小泡の量を減少させる方法であって: (a)GPC重量平均分子量が約75,000未満であ
    る、エマルション重合された付加ポリマーを含む透明組
    成物を成形する工程; (b)スプレー法を用いて基体に該透明組成物を塗布す
    る工程;及び (c)該透明組成物を乾燥する工程; を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 エマルション重合された付加ポリマーの
    GPC重量平均分子量が、約10,000〜約75,0
    00である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 エマルション重合された付加ポリマーの
    平均粒子径が、約130ナノメータ〜約250ナノメー
    タである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記透明組成物が、さらに、エマルショ
    ン重合された付加ポリマーの乾燥重量を基準とし、その
    平均粒子径が前記のエマルション重合された付加ポリマ
    ーの平均粒子径の約半分未満であるエマルション重合さ
    れたポリマーを乾燥重量で約5重量%〜約50重量%含
    む、請求項1又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記透明組成物が、さらに、エマルショ
    ン重合された付加ポリマーの乾燥重量を基準とし、その
    平均粒子径が前記のエマルション重合された付加ポリマ
    ーの平均粒子径の約半分未満であるエマルション重合さ
    れたポリマーを乾燥重量で約10重量%〜約20重量%
    含む、請求項1又は3記載の方法。
  6. 【請求項6】 スプレー塗布された透明水性ポリマー組
    成物中の微小泡の量を減少させる方法であって: (a)多段エマルション重合された付加ポリマー粒子を
    含み、該粒子が内側相と外側相とを有し、該外側相のG
    PC重量平均分子量が約200,000未満である透明
    組成物を成形する工程; (b)スプレー法を用いて基体に該透明組成物を塗布す
    る工程;及び (c)該透明組成物を乾燥する工程; を含む前記方法。
  7. 【請求項7】 前記外側相のGPC重量平均分子量が、
    約10,000〜約200,000である請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 スプレー塗布された透明水性ポリマー組
    成物中の微小泡の量を減少させる方法であって: (a)多段エマルション重合された付加ポリマー粒子を
    含み、該粒子の平均粒子径が約130ナノメータ〜約2
    50ナノメータである透明組成物を成形する工程; (b)スプレー法を用いて基体に該透明組成物を塗布す
    る工程;及び (c)該透明組成物を乾燥する工程; を含む前記方法。
  9. 【請求項9】 前記粒子の平均粒子径が、約130ナノ
    メータ〜約250ナノメータである請求項7記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記透明組成物が、さらに、多段エマ
    ルション重合された付加ポリマー粒子の乾燥重量を基準
    とし、その平均粒子径が多段エマルション重合された付
    加ポリマー粒子の粒子径の約半分未満であるエマルショ
    ン重合されたポリマーを乾燥重量で約5重量%〜約50
    重量%含む、請求項6又は8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記透明組成物が、さらに、多段エマ
    ルション重合された付加ポリマー粒子の乾燥重量を基準
    とし、その平均粒子径が多段エマルション重合された付
    加ポリマー粒子の粒子径の約半分未満であるエマルショ
    ン重合されたポリマーを乾燥重量で約10重量%〜約2
    0重量%含む、請求項6又は8記載の方法。
  12. 【請求項12】 微小泡の量が減少せしめられたスプレ
    ー塗布された透明水性ポリマー組成物であって、GPC
    重量平均分子量が約75,000未満のエマルション重
    合されたポリマーを含む透明組成物を有する基体。
  13. 【請求項13】 前記エマルション重合されたポリマー
    の平均粒子径が約130ナノメータ〜約250ナノメー
    タである請求項12記載の基体。
  14. 【請求項14】 前記透明組成物が、さらに、エマルシ
    ョン重合された付加ポリマーの乾燥重量を基準とし、そ
    の平均粒子径がエマルション重合された付加ポリマーの
    平均粒子径の約半分未満であるエマルション重合された
    ポリマーを乾燥重量で約5重量%〜約50重量%含む、
    請求項12又は13記載の基体。
  15. 【請求項15】 微小泡の量が減少せしめられたスプレ
    ー塗布された透明水性ポリマー組成物であって、多段エ
    マルション重合された付加ポリマー粒子を含み、該粒子
    が内側相と外側相とを有し、該外側相のGPC重量平均
    分子量が約200,000未満である透明組成物を有す
    る基体。
  16. 【請求項16】 微小泡の量が減少せしめられたスプレ
    ー塗布された透明水性ポリマー組成物であって、多段エ
    マルション重合された付加ポリマー粒子を含み、該粒子
    の平均粒子径が約130ナノメータ〜約250ナノメー
    タである透明組成物を有する基体。
  17. 【請求項17】 前記透明組成物が、さらに、多段エマ
    ルション重合された付加ポリマー粒子の乾燥重量を基準
    とし、その平均粒子径が多段エマルション重合された付
    加ポリマー粒子の粒子径の約半分未満であるエマルショ
    ン重合されたポリマーを乾燥重量で約5重量%〜約50
    重量%含む、請求項15又は16記載の基体。
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