JP2005288944A - シリアルプリンタ及びキャリッジ駆動モータの制御方法 - Google Patents

シリアルプリンタ及びキャリッジ駆動モータの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリッジモータと紙送りモータを備えるシリアルプリンタにおいて、高性能モ
ータを使用することなく印刷速度を向上させること。
【解決手段】キャリッジ用モータを、紙億りモータの動作中(t3〜t6)に、ラッシュ
電流(R1)を通電しスローアップを開始し(t4)し、紙送りモータが停止したときに
は(t6)所定の定速状態に達するように制御されるので、キャリッジのラッシュ及び駆
動のための時間が、紙送りモータ40の駆動時間と重複する。そのため、紙送りが停止し
たら(t6)、直ちに印刷を開始することが可能となる(t7)。従って、モータを交換
することなく、かつ同じの駆動電流を通電しつつ、印刷速度の向上を図ることが可能であ
る。
【選択図】図7

Description

本発明は、キャリッジ送りや記録紙送りをそれぞれ別のステップモータにより行いつつ
印刷を実行するシリアルプリンタに関する。
キャリッジ送りや記録紙送りをそれぞれ別のステップモータで印刷するシリアルプリン
タ(特許文献1)では、縦方向に紙送りをした後に、キャリッジを横方向移動させながら
行方向の印刷を行う。記録紙を縦方向に紙送りしながら印刷すると、印刷速度は向上する
が、1行の文字の左端と両端にずれが生たり、印刷品質が低下する等の問題がある。その
ため、従来、紙送りを終えた後、横方向にキャリッジを移動させて印刷を行っている。
特開2001−301275
上述のようにシリアルプリンタにおいては、紙送り動作とキャリッジ移動の2段階の動
作を連続して行う必要があるため、複数行の印刷を行う場合には印刷速度が問題となる。
近時、集積回路技術の進展によりマイクロプロセッサ等のデータ処理速度が著しく向上し
ており、シリアルプリンタにおいてもより高速の印刷速度が求められている。モータの駆
動電流を増やすこと、高性能のステップモータを使用することにより、紙送り速度、キャ
リッジ移動速度を向上させて、全体として印刷速度の向上を図ることは可能であるが、製
品コスト及び消費電力が増大すること、及びキャリッジの高速移動に伴うプリンタの動作
ノイズが大きくなること等が問題となる。
本発明はこれらの従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高性能のモータを用
いることなく、かつ消費電力及びノイズを増大させることなく、印刷速度を向上させるこ
とのできるキャリッジ駆動モータの制御方法及びこれを用いたシリアルプリンタを提供す
ることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様にかかるシリアルプリンタは、記録紙を
搬送する紙送りモータと、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを記録紙を横切る方向に駆動
するキャリッジ駆動モータとを備えるシリアルプリンタであって、紙送り命令に従い、搬
送モータを制御する紙送り制御部と、紙送り後に印刷を行う場合に、紙送りの終了時まで
に、キャリッジが所定の定速度で移動するようにキャリッジ駆動モータを制御するキャリ
ッジ制御部とを備えることを特徴とする。
この態様では、紙送りモータの駆動動作と、キャリッジ駆動モータが所定の定速度で回
転するまでの初期動作とを重複して駆動するよう制御する。これにより、キャリッジ駆動
モータの初期動作に必要な時間が紙送りモータの駆動時間に吸収されるため、その分印刷
時間を短縮することが可能となる。
本発明の他の態様にかかるシリアルプリンタは、キャリッジ制御部が、紙送りモータの
紙送り終了時刻に応じて、予めキャリッジ駆動モータのラッシュ通電及びスローアップを
開始することを特徴とする。例えば、紙送り量が異なる場合には、紙送り終了時刻は変動
する。この態様では、このような紙送り量の変動に応じてキャリッジ駆動モータの駆動開
始時刻を調整する。これにより、一行印刷ごとの改行幅が変動しても、最適なタイミング
で印刷を開始することが可能となる。
本発明の他の態様にかかるシリアルプリンタは、キャリッジ制御部が、紙送り制御部に
よる紙送り情報を取得し、紙送りモータの紙送り量に応じて、ラッシュ通電及びスローア
ップ開始時刻を調整することを特徴とする。この態様では、紙送り制御部に送信される紙
送り情報を主制御部または紙送り制御部から取得して、キャリッジ駆動モータの駆動開始
タイミングを調整する。紙送り情報には、紙送り制御部から取得可能な紙送り開始時刻を
含めることも可能である。
本発明の他の態様にかかるシリアルプリンタは、キャリッジ制御部が、紙送り情報から
、キャリッジ駆動モータのラッシュ通電及びスローアップ開始時刻を算出することを特徴
とする。この態様では、例えば、紙送り量等の紙送り情報に基づいて、紙送りに必要な所
要時間を算出し、キャリッジ駆動モータの適切な駆動開始タイミングを算出する。
本発明の他の態様にかかるシリアルプリンタは、キャリッジ制御部は、キャリッジ駆動
モータのラッシュ通電及びスローアップの開始時刻を算出するための、紙送り量に応じた
制御データを記憶する制御データテーブルを備えることを特徴とする。この態様では、例
えば、紙送り量毎の紙送りに必要な時間、又は、紙送り開始時からキャリッジ駆動モータ
の駆動を開始するまでの最適時間等をテーブルにして記憶しておく。これにより、紙送り
開始時刻と、紙送り量を取得することにより、キャリッジ駆動モータの駆動開始時刻を制
御することが可能となる。
本発明の第1の態様にかかるキャリッジモータの制御方法は、記録紙を搬送する紙送り
モータと、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを、記録紙を横切る方向に移動させるキャリ
ッジ駆動モータとを備えるシリアルプリンタにおいて、紙送り後に印刷を行う際のキャリ
ッジ駆動モータの駆動制御方法であって、(a)紙送りの終了時刻を取得する工程と、(
b)紙送りが終了時刻にキャリッジが所定の定速度で移動する状態となるように、キャリ
ッジ駆動モータにラッシュ通電及びスローアップを開始する工程と、
を備えることを特徴とする
上記本発明の実施形態によると、紙送りモータの動作中に、キャリッジモータに予めラ
ッシュ電流が通電されかつスローアップされて、紙送りモータが停止するときには所定の
定速状態に達するように制御されるので、キャリッジのラッシュ及び駆動のための時間が
、紙送りモータの駆動時間と重複する。そのため、紙送りが停止したら、直ちに印刷を開
始することが可能となる。従って、高性能モータを搭載することなくかつ同じ駆動電流を
通電しつつ、印刷速度の向上を図ることが可能である。このように、使用するモータと駆
動電流が同じであれば、ノイズも従来とほぼ同じである。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。まず、本発明の方法を適用可能な
プリンタについて説明する。図1は、本実施形態にかかるプリンタ(シリアルプリンタ)
の概略構成を示す斜視図である。図2は、同プリンタの印刷及び紙送りを説明するための
図である。図3は、同プリンタのキャリッジ駆動及びリボン駆動の動力伝達を説明する為
の図であり、図4は同プリンタの紙押え板の取り付けを説明する為の図である。図5は同
プリンタの紙送り動力伝達を説明する為の図である。
最初に、図1〜図3を参照してキャリッジ駆動機構及びその動作について説明する。図
1に示すように、本実施の形態のプリンタは、印刷ヘッド20を搭載したキャリッジ21
が、ガイド軸22とガイドレール9とにより、記録紙7の送り方向(矢印E方向)に対し
て略垂直な方向(矢印C方向)に往復動可能に支持されている。
また、図2に示すように、キャリッジ21の下方にはキャリッジピン21bが突出して
いて、カム軸23に設けられた螺旋溝23aに係合している(リードスクリュー方式)。
カム軸23の一端には従動歯車であるカム軸歯車12が固着されていて、キャリッジ駆動
モータ10の回転軸10aに固着された駆動歯車であるモータ歯車11と噛み合っている
(図3参照)。
そして、図3に示すように、キャリッジ駆動モータ10を励磁してモータ歯車11を矢
印A方向へ回転させると、カム軸歯車12は矢印B方向へ回転し、これに伴ってカム軸2
3に係合しているキャリッジ21は矢印C方向(右から左方向)へ移動する(往路)。ま
た、同様にして、モータ歯車11を矢印Aと反対の方向へ回転させると、キャリッジ21
は矢印Cと反対の方向へ移動する(復路)。
さらに、キャリッジ21の下方には遮蔽板21aが設けられていて、当該遮蔽板21a
を、印刷ヘッド20から記録紙7に向かって右側の端部に設けられた光検出器24によっ
て検出することにより、キャリッジ21の有無を検出することが出来る。本実施例におい
ては、光検出器24は発光部と受光部とが対向配置された透過型の光センサであって、当
該発光部と受光部との間に遮蔽板21aが位置した場合に、光検出器24からHighレ
ベルの信号が出力されるように回路を構成している。
また、印刷ヘッド20を搭載したキャリッジ21の位置は、光検出器24からの出力信
号に基づいて設定される所定の位置(以下、ホームポジションという。)を基準に、キャ
リッジ駆動モータ10の駆動パルス数を計数することによって把握することができる。例
えば、キャリッジの復路の移動において、光検出器24からHighレベルの信号が出力
された後、さらに10ステップ移動させた位置をホームポジションとして定める。
本発明は、印刷ヘッドの種類に限定されることなく、例えば、インパクトヘッド、サー
マルヘッド、インクジェットヘッド等を使用するプリンタのいずれにも適用可能である。
本実施形態ではドットインパクトプリンタの例を示している。図2に示すように、印刷ヘ
ッド20を通電するとヘッドピン(不図示)が矢印F方向へ移動し、インクリボン50を
介して記録紙7をプラテン4に押し付けることにより印刷がなされる。そして、ホームポ
ジションから矢印C方向へキャリッジ21を移動させながら(往路)、所望のタイミング
で印刷ヘッド20を通電することにより1パス分(例えば1行分)の印刷が行われる。ま
た、復路においても同様にして印刷が行われ、所定行の印刷が終わると、キャリッジ21
をホームポジションに復帰させる。
次に、紙送り機構について説明する。図1又は図4に示すように、キャリッジ駆動モー
タ10と紙送りモータ40とは記録紙7の紙経路の左右両端部に配置され、それぞれ金属
の薄板材より形成されたサイドフレーム3a、3bに固定されている。ここで、本例にお
いては、キャリッジ駆動モータ10と紙送りモータ40とは同一形状のステップモータで
ある。また、各モータを左右に配置したことにより、サイドフレーム3aと3bとを略同
形状にすることが可能となり、実際に、ある製品において、外形を同一とし一部の穴径の
み異なるものとすることができた。また、サイドフレーム3a、3bは、図1に示すよう
に、ガイドレール9やプラテン4等の部品を支持し、これらの部品はフレーム3a、3b
にねじで固着されている。
キャリッジ駆動モータ10および紙送りモータ40の外周部、モータ歯車41が取り付
けられている側面部、当該側面部とは反対側の後側面部および後側面部に突出して形成さ
れた円柱状のボス部は、それぞれ金属で形成されている。このボス部は、モータの回転軸
の軸受け部でもある。そして、図2に示すように、キャリッジ駆動モータ10のボス部1
0bにより、紙押え板(紙案内板)5の被支持部5aが回動可能に支持されている。同様
の構成により、紙送りモータ40のボス部は被支持部5aの反対側の端部に設けられたも
う1つの被支持部(不図示)を回動可能に支持している。紙押え板5は、記録紙7をプラ
テン4に押圧すべく、係合部5bに掛けられたばね(不図示)によりプラテン4に対して
矢印F方向に付勢されている。
紙送りモータ40の動力は、図5に示すように、紙送りモータ40の回転軸に固着され
た紙送りモータ歯車41から、紙送りモータ歯車11と噛合う減速歯車42、減速歯車4
2と噛合い紙送り軸の一端に固着された紙送り歯車44へ伝達される。紙送り軸43の略
中央部には、図2に示すように、紙送りローラ45が固着され、紙押えローラ46を付勢
する紙押えばね47のばね力により一定の押圧力を受けている。紙挿入口より挿入された
記録紙7は、所定の紙経路に沿って紙押えローラ46と紙送りローラ45の当接部に導か
れ、紙送りローラ45を矢印D方向へ回転させると、紙押えローラ46と紙送りローラ4
5間に発生する摩擦力により、矢印E方向へ搬送される。紙送り量は、ステップモータで
ある紙送りモータ40の駆動ステップ数を可変することにより任意に調整可能である。印
刷処理中における紙送りは、1パス分(いずれか片方向)の印刷が終了した後、次の印刷
を開始する前に行われる。キャリッジの移動と紙送りのためのキャリッジ駆動モータ10
と紙送りモータ40の制御は、本発明の要旨であるので、詳細に後述する。
次に、インクリボンの巻き取り機構について説明する。インクリボンカセット(図示せ
ず)は、ガイドレール9上に配置される。インクリボン50を送る動力は、図3に示すよ
うに、カム軸歯車12に設けられた太陽歯車12aにより得られる。カム軸歯車12には
、カム軸23を中心にG〜H間を揺動する切換えレバー51が軸支され、さらに切換えレ
バー51の先端に設けられた軸部には遊星歯車であるリボン伝達歯車52が軸支されると
共に太陽歯車12aと噛合っている。リボン伝達歯車52は、カム軸23が矢印B方向に
回転し、この回転に伴って切換えレバー51がH位置に安定する場合にのみリボン駆動歯
車53の平歯車53aと噛合いリボン駆動歯車53aを矢印I方向へ回転させる。そして
、リボン駆動歯車53先端部に設けられたウォーム53bを介してウォーム歯車54aを
有するリボン巻取り歯車54を矢印J方向へ回転させ、インクリボン50が送られる。一
方、カム軸23が矢印Bと反対の方向へ回転する場合には、切換えレバー51がG位置に
安定するため、リボン伝達歯車52とリボン駆動歯車53の噛合いが外れてリボン巻取り
歯車54への動力の伝達が断たれるので、インクリボン50は送られない。すなわち、キ
ャリッジ21が矢印C方向に移動する場合にのみインクリボン50は巻き取られ、矢印C
と反対方向に移動する場合にはインクリボン50の巻取りは行われない。
(キャリッジモータ制御と紙送りモータの制御の関係)
上述のように、紙送りモータ40とキャリッジ駆動モータ10が相互に駆動されること
により、記録紙7への印刷が行われる。次に、紙送りモータとキャリッジモータの駆動制
御について説明する。図6に本発明にかかるプリンタの一実施形態にかかるプリンタ制御
部60の機能ブロック図を示す。プリンタ制御部60は、ホスト装置からの制御命令その
他のデータ通信を仲介するインタフェース61と、プリンタ全体を制御する主制御部62
と、印刷を制御する印刷制御部64と、キャリッジの動作を制御するキャリッジ制御部6
4と、紙送りを制御する紙送り制御部65とを備えている。
キャリッジ制御部は、さらに、キャリッジ駆動モータ10の駆動を制御する駆動制御部
と、紙送り情報を取得する紙送情報取得部67と、取得した紙送り情報に応じた、キャリ
ッジ駆動モータの駆動タイミングデータを記憶している駆動データテーブル68とを備え
ている。尚、プリンタ制御部60は、CPU、ROM、RAM、制御プログラム及び制御
データから構成することができる。通常、プリンタ制御部60と、印刷ヘッド21、キャ
リッジ駆動モータ10、紙送りモータ40の間には、ロジック制御回路、電力供給回路、
駆動機構、搬送機構等が存在するが、図6では説明を簡略化するために図示していない。
プリンタ制御部60は、ホスト装置からの制御命令に従って、印刷及び紙送り動作を実
行する。ホスト装置からの制御命令は、インタフェース61から、受信バッファ(図示せ
ず)を介して、主制御部62に入力される。主制御部62は、印刷命令及び紙送り命令等
に応じて、印刷制御部63、キャリッジ制御部、及び紙送り制御部65に必要な制御デー
タを送信する。
紙送りは、前述の通り、紙送りモータ40により行われる。紙送りを制御することによ
り、記録紙7上の縦方向の印刷位置(印刷行の位置)が制御される。紙送り制御部65は
、ホスト装置からの制御命令により指示された量の紙送りを行うべく、紙送りモータ40
の動作を制御する。
ホスト装置から受信した印刷データは、印刷ヘッド20により記録紙7に印刷される。
印刷制御部63は、印刷データを1トランザクション分(例えば、レシート一枚分)又は
一行分のビットマップデータ(ドットデータ)に変換して印刷バッファ(図示せず)に展
開し、展開したドットデータを各行毎の紙送りに同期させながら1行づつ順次印刷を行う
ように印刷ヘッド20を制御する。1行の印刷が行われているときは、紙送りは停止して
いる。1行の印刷は、印刷ヘッド20を搭載したキャリッジ21を横方向に移動させなが
ら、順次実行される。印刷ヘッド20は、印刷キャリッジの移動位置と一行中の印刷内容
とを同期させながら、対応する文字等を印刷する。
1行の印刷を実行している間は紙送りは停止しており、1行の印刷が終了すると次の行
への紙送りが開始される。紙送りが停止してから、次の行の印刷が実行される。本発明で
は、紙送り制御部65による紙送りが終了するのに同期して(物理的な動作時間等の諸条
件を考慮して、多少のずれを設けることは可能である)キャリッジ21の移動速度が所定
の定速となるように、紙送りモータ40が停止する前からキャリッジ駆動モータ10の駆
動を開始する。紙送情報取得部67は、紙送りの終了時刻を予測するための紙送り情報を
取得する。紙送りの終了は、主制御装置62から送信される紙送り量により決まるので、
主制御装置から紙送り制御部に送信される紙送り情報を取得するように構成してもよい。
制御データテーブルは、キャリッジ駆動モータの駆動を開始するタイミングに関するデー
タを、紙送り量に応じて記憶しているテーブルである。
キャリッジ駆動モータ10及び紙送りモータ40は、ステップモータを使用することが
好ましい。ステップモータは駆動時及び停止時にラッシュ電流を通電し、スローアップに
より所定の定速になるまで加速する。印刷ヘッド20による印刷は、キャリッジ駆動モー
タ10が所定の定速状態となった後に実行される。また、印刷は、記録紙7の紙送りが停
止しているときに実行される。従って、紙送りと印刷を交互に連続して行う場合には、紙
送りの完了時(記録紙7が停止)までに、キャリッジの移動速度が所定の定速状態に達し
ていると、ラッシュ通電時間とスローアップ時間を待たずに、すぐに印刷を開始すること
ができ、高速印刷が可能となる。
キャリッジ制御部64は、紙送り情報から次に実行される紙送り量と紙送り開始時刻を
取得する。また、制御データテーブルから、紙送りに必要な時間を取得可能納である。さ
らに、キャリッジ21の移動速度を所定の定速度まで加速するのに要する時間は、予めわ
かっている(制御テーブル等に記憶しておくことが可能)。キャリッジ制御部64は、紙
送りに要する時間からキャリッジを加速するのに必要な時間を差し引いた待機時間を算出
し、紙送り開始時刻から待機時間が経過した後に、キャリッジ駆動モータ10にラッシュ
電流を通電し、スローアップを開始する。これにより、紙送りの完了時にキャリッジの移
動速度が定速となるようにキャリッジ駆動モータを制御することが可能となる。
(キャリッジモータの駆動タイミング)
図7に、本発明の一実施形態によるキャリッジモータ制御の駆動タイミングと、従来の
キャリッジモータ制御による駆動タイミングとを比較したタイミングチャートを示す。
図7では、最初に紙送りは停止(ホールド)状態にあり、キャリッジを左から右に移動
させながら1行の印刷を終了して停止し、次に1ライン紙送りを行った後に、キャリッジ
を右から左方向に移動させながら印刷を実行し、さらに1ラインの紙送り後に左から右へ
の印刷を継続する場合を示している。尚、従来技術のキャリッジ駆動制御のタイミングチ
ャートは、キャリッジが左から右に移動した後に停止し、右から左に移動を開始するとこ
ろまでを示している。
尚、以下の説明で「ラッシュ通電」とは、モータ停止時又は駆動開始時に駆動相を固定
するための通電電流をいい、「ホールド」とは、ラッシュと同相でのホールド電流通電状
態をいう。また、「R1」はキャリッジ駆動モータのラッシュ電流の通電を示し、「R2
」は紙送りモータ40のラッシュ電流の通電を示し、「H1」はキャリッジ駆動モータの
ホールド電流の通電を示す。
キャリッジ21がホームポジションに停止した状態から、キャリッジ駆動モータ10が
駆動されることにより、キャリッジ2は、右方向への移動を開始する。スローアップが終
了して所定の定速状態になると(t1)、印刷を開始することが可能となる。尚、印刷開
始時刻t1直前にc1期間を設けているのは、漢字等の複雑な文字を正確に印刷するため
に、キャリッジの動作が安定する期間を確保するためである。
印刷は、印刷バッファに展開された印刷データに応じて行われる。1行の印刷が終わる
と(t2)、キャリッジ駆動モータ10はスローダウンされる。図7では、印刷ヘッドに
対する駆動信号を送信後、印刷動作が行われる数ドット分の実行遅延時間を考慮して、定
速度を少しだけ延長した後にスローダウンを開始する例を示している。
紙送りモータ40の駆動は、印刷終了直後に開始される。できるだけ早く送りモータ4
0のスローアップを開始するため、ラッシュ電流が印刷終了時間の直前から通電され(R
2)、印刷終了直後にスローアップが開始される(t3)。これにより送りモータ40が
駆動されて、1行分の紙送りが実行される。
その間、キャリッジ駆動モータ10は、スローダウンを終え、ラッシュ通電(R1)後
ホールド(H1)状態に入り、紙送りの終了時に直ちに印刷を実行できるように、ラッシ
ュ通電(R1)を行いスローアップを開始する。次の印刷では、キャリッジ21を逆方向
(右から左)へ移動させつつ次の行の印刷を実行する。紙送りモータ40による1行の紙
送りに要する時間は予めわかっているので、紙送り量と紙送り開始時刻が判明すれば、キ
ャリッジ駆動モータ10のラッシュ通電(R1)及びスローアップのタイミング(t4)
は算出することが可能である。このように事前にスローアップを行うことにより、紙送り
が終了する時刻(t6)にはキャリッジが所定の定速となる(t5)。従って、紙送りが
終了して記録紙が停止したら直ちに印刷を開始することが可能となる(t7)。
これに対し、従来のキャリッジモータの駆動制御でも、キャリッジ駆動モータ10がス
ローダウンしてラッシュ通電(R1)までは本発明と同じである。しかし、紙送りモータ
40が停止し、記録紙が停止するまでキャリッジ駆動モータ10のホールド(H1)が維
持され、記録紙が停止してから、ラッシュ通電(R1)及びスローアップが行われる。そ
のため、キャリッジ21が定速になるタイミング(t5)が本発明と比較すると大幅に遅
れる。この差分が本発明による印刷速度の向上として寄与する。本発明では、特にキャリ
ッジ速度を上げたわけではないので、キャリッジ駆動のためのノイズ、停止時の制動ノイ
ズも従来と同じ大きさである。
本発明では、このように紙送りが終了したら直ちに印刷が可能となり、次の行が右から
左方向に向かって順に印刷される。印刷可能期間が終了すると(t8)、キャリッジ駆動
モータ10はスローダウンを開始する。ほぼ同時に、紙送りモータ40にラッシュ通電(
R2)が行われ、スローアップが開始される(t9)。キャリッジモータ10が停止する
とラッシュ通電(R1)が行われる。しかし、左側のキャリッジ反転時には、ホールド時
間は設定されない。これは、本実施形態では、キャリッジをC方向に駆動する場合のみイ
ンクリボンを駆動しており、キャリッジのスローアップ期間を短くすることができるから
である。すなわち、本実施形態では、キャリッジモータの動力によりインクリボンを駆動
しており、C方向と反対方向に駆動するときには、リボン巻取りの動力を考慮しなくても
良いので、スローアップのステップ数を少なくすることが可能である。よって、ラッシュ
→ホールド→ラッシュを行うと紙送り時間の方が長くなるため、ホールドを省略して、駆
動時のラッシュと停止時のラッシュを併せて1回のラッシュとしたものである。
尚、図7において、右から左へのキャリッジの移動時の印刷終了(t8)の直後に設け
られているc2期間は、t10〜t11間においてキャリッジモータのスローアップのた
めのステップ数を省略したため、右→左と左→右の合計ステップ数を同じにするために設
けたものである。
以下同様の制御を繰り返し実行することにより、ホスト装置から指定された行数の印刷
を実行する。
以上説明したとおり、本発明では、紙送り後に連続して印刷を実行する場合に、紙送り
モータが停止するタイミングにあわせてキャリッジが所定の定速となるようにキャリッジ
駆動モータのラッシュ通電及びスローアップタイミングを制御することにより、印刷時間
を短縮することを可能にした。
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、本発明は上記実施形態において
示された事項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載、並びに周知の
技術に基づいて、当業者がその変更・応用を行うことができる範囲が含まれる。本発明を
、高性能のモータと併用することにより、さらに印刷速度を向上させることが可能となる
本発明を適用可能なプリンタの概略構成を示す斜視図である。 同プリンタの印刷及び紙送りを説明する為の図である。 同プリンタの動力伝達を説明する為の図である。 同プリンタの紙押え板の取り付けを説明する為の図である。 同プリンタの紙送り動力伝達を説明する為の図である。 本発明にかかるプリンタの一実施形態にかかるプリンタ制御部の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるキャリッジモータの制御と送りモータの制御の相互関係を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
3 サイドフレーム 4 プラテン
5 紙押え板 7 記録紙
9 ガイドレール 10 キャリッジ駆動モータ
11 キャリッジ駆動モータ歯車 12 カム軸歯車
20 印刷ヘッド 21 キャリッジ
23 カム軸 24 光検出器
40 紙送りモータ 41 紙送りモータ歯車
42 減速歯車 43 紙送り軸
44 紙送り歯車 45 紙送りローラ
46 紙押えローラ 47 紙押えばね
50 インクリボン 51 切換えレバー
52 リボン伝達歯車 53 リボン駆動歯車
54 リボン巻取り歯車 60 プリンタ制御部
63 印刷制御部 64 キャリッジ制御部
65 紙送り制御部 66 駆動制御部
67 紙送情報取得部 68 制御データテーブル
R1 キャリッジモータのラッシュ通電 R2 紙送りモータのラッシュ通電
H1 キャリッジモータのホールド通電

Claims (6)

  1. 記録紙を搬送する紙送りモータと、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを前記記録紙を横
    切る方向に駆動するキャリッジ駆動モータとを備えるシリアルプリンタであって、
    紙送り命令に従い、前記搬送モータを制御する紙送り制御部と、
    前記紙送り後に印刷を行う場合に、前記紙送りの終了時までに、前記キャリッジが所定
    の定速度で移動するように前記キャリッジ駆動モータを制御するキャリッジ制御部と、
    を備えることを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 前記キャリッジ制御部は、前記紙送りモータの紙送り終了時刻に応じて、予め前記キャ
    リッジ駆動モータのラッシュ通電及びスローアップを開始することを特徴とする請求項1
    に記載のシリアルプリンタ。
  3. 前記キャリッジ制御部は、前記紙送り制御部による紙送り情報を取得し、前記紙送りモ
    ータの紙送り量に応じて、前記ラッシュ通電及びスローアップ開始時刻を調整することを
    特徴とする請求項2に記載のシリアルプリンタ。
  4. 前記キャリッジ制御部は、前記紙送り情報から、前記キャリッジ駆動モータの前記ラッ
    シュ通電及びスローアップ開始時刻を算出することを特徴とする請求項3に記載のシリア
    ルプリンタ。
  5. 前記キャリッジ制御部は、前記キャリッジ駆動モータのラッシュ通電及びスローアップ
    の開始時刻を算出するための、前記紙送り量に応じた制御データを記憶する制御データテ
    ーブルを備えることを特徴とする請求項4に記載のシリアルプリンタ。
  6. 記録紙を搬送する紙送りモータと、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを前記記録紙を横
    切る方向に移動させるキャリッジ駆動モータとを備えるシリアルプリンタにおいて、紙送
    り後に印刷を行う際のキャリッジ駆動モータの駆動制御方法であって、
    (a)前記紙送りの終了時刻を取得する工程と、
    (b)前記紙送りが終了時刻に前記キャリッジが所定の定速度で移動する状態となるよう
    に、前記キャリッジ駆動モータにラッシュ通電及びスローアップを開始する工程と、
    を備えることを特徴とするキャリッジモータの駆動制御方法。
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