JP2005281920A - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着用時に肩紐による肩への負担が軽減しながらバストトップアップを図る。
【解決手段】 バストを覆うカップ本体11の内面あるいは外面に弾性を有する分離カップ14を設け、該分離カップ14は、少なくともバストトップTからカップ本体11の下辺11aまでの領域の上下方向の中間領域にカップ本体11の前部正面側から脇側へと斜上向きに湾曲させて位置させ、該分離カップ14の前端縁14aをカップ本体11の下辺11aの前部正面側に縫着すると共に脇側端縁14cを前記カップ本体11の脇側端縁11cに縫着し、該分離カップ14の上端部14eを肩紐17に連結している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カップ部を有する衣類に関し、特に、乳房を上方に引き上げる肩紐(ストラップ)に加わる力を低減して、肩紐により肩がこらないようにするものである。
従来、カップ部を有する衣類、例えば、ブラジャーでは、バストトップの位置を上方へ引き上げ、かつ胸の谷間をくっきりさせてバストを豊かに見せるために、下垂する乳房を前中心上方寄りに寄せ上げる補整機能を備えた様々なブラジャーが提案されている。
例えば、図10に示すように、特開平10−251904号公報(特許文献1)では、バストの脇側部分に当たる位置に少なくとも縦方向に伸縮性のある当て布2を、カップ部3の下部から上方にかけて縦断、あるいは下部から脇側上方にかけて斜行するように配置したブラジャー1が提案されている。前記当て布2は、バージスライン下部よりも下側と、バージスライン脇側よりも外側の二辺でブラジャー本体と固着し、上端を肩紐4と固着しているが、その他の箇所はブラジャー本体から遊離させている。
前記構成のブラジャー1は、縦方向に張力を有する当て布2が肩紐4に引っ張られ、主にバストの脇側部を面状的に引っぱり上げるため、局所的に圧迫することなくバスト全体を前中心上方に持ち上げて造形的に補整することができる。
また、図11に示すように、実用新案登録第3004027号(特許文献2)に開示されたブラジャー5では、肩紐8の前端からカップ部6のトップTと外方または下辺との間の中間位置を通り前中心方向へと延びるライン7aと、肩紐8の前端からカップ部6の外方および下辺を通り前中心方向へと延びるライン7bとの間に画定される領域に非伸縮性のライナー7を設けている。ライナー7は、ライン7a、7bに沿ってカップ部6に一体に縫着されている。
前記構成のブラジャー5は、着用時にライナー7が肩紐8および背面布9に直接的に引っ張られてバストの下辺および脇側端縁に沿って固定され、バストを内方に寄せながらアップさせることができる。
しかしながら、前記特許文献1のブラジャー1及び特許文献2のブラジャー5はいずれも、バージスライン付近のバスト底部にまで当て布2やライナー7を延在させてバストを根元から持ち上げようとしているため、このバスト底部を持ち上げる当て布2およびライナー7と連結している肩紐4、8にバスト全体の重量がかかりやすい構成となっている。 そのため、着用時に肩こりを生じたり、肩紐4、8が肩に食い込むなど、肩への負担が重くなり、不快感や痛みまで生じる点に問題があった。
特開平10−251904号公報 実用新案登録第3004027号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、肩にかかる負担を軽減して楽に着用できるようにしながら、左右のバストを寄せ上げる造形的な機能も有するカップ部を有する衣類の提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、バストを覆うカップ本体の内面あるいは外面に弾性を有する分離カップを設け、
前記分離カップは、少なくともバストトップから前記カップ本体の下辺までの領域の上下方向の中間領域に通して脇側へ斜めに位置させ、該分離カップの前端縁および脇側端縁はカップ本体と縫着すると共に、脇側上端を肩紐に連結していることを特徴とするカップ部を有する衣類を提供している。
バストに美麗なシルエットとするためには、バストトップに近接する下部を上方に持ち上げると共に前側正面に寄せて、バストトップを下向きに傾斜させない点が重要であり、バストトップからバスト外輪のバージスラインに沿った下辺までの全体を必ずしも持ち上げる必要はない。
この観点から、本発明では、分離カップを、少なくともバストアップに最も効果的な位置であるバストトップからバージスラインまでの領域(以下「バスト下部」という)の中間領域に配置して、脇側上方、さらに肩紐にかけて斜上向きに配置して、効率的なバストアップを図るようにしている。
即ち、バスト下部の中間部を押し上げると共に前側へ寄せると、バストトップに近接する下部のバストの肉を効果的に寄せて上げさせ、バストトップを前向且つ上向きとして美麗なバストシルエットを形成することができる。一方、特に豊満なバストの場合は、バージスラインに沿ったバスト底部を持ち上げても肉が前方に逃げて必ずしもバストトップの上昇につながらない。むしろバスト底部の持ち上げはバスト全体を根元から持ち上げることになり大きな引き上げ力を要するため、肩に余分な負担をかけることになる。
従って、本発明では、バスト下部の中間部を重点的に肩側へ引き上げる構成としていることで、肩に負担を与えない少ない力で効率的なバストトップアップを実現することができる。
前記分離カップは弾性を備えるとともに、少なくとも前端縁と脇側端縁を左右のカップ本体または肩紐に縫着する一方、下辺をカップ本体に縫着せずに遊離させることが好ましい。
このように、分離カップの下辺をカップ本体から遊離させると、バスト全体の重力を受ける左右カップ本体から独立し、バスト重量全体が分離カップに負荷されず、該分離カップが持ち上げる部分の重力のみがかかるため、その弾性機能を十分に発揮させてバストトップを実現できる。かつ、分離カップに連結されて該分離カップを直接的に引き上げる肩紐の引っ張り力も低減でき、肩にかかる負担が軽減されて、快適な着用感を実現することができる。
前記分離カップの前端縁は、前記カップ本体の前部正面側からバストトップの真下位置の下辺の間の領域で前記カップ本体に縫着すると共に、脇側端縁を前記カップ本体の脇側端縁と縫着し、かつ、分離カップの脇上端を前記カップ本体の脇側上端よりも上向きに突出させて肩紐と連結している。
上記のように分離カップをカップ本体と縫着して配置することにより、バストトップの下方から脇側上方にかけてバストトップを囲み込むように、分離カップを配置することができ、効果的にバストトップアップを行うことができる。また、分離カップをカップ本体の脇側上端よりも上方に突出させて肩紐と連結することにより、分離カップの上端位置がカップ本体の上端位置に位置決めされることなく、カップ本体から独立して分離カップの縦方向の弾性を自由に発揮させることができる。
前記分離カップは、バストトップから下ろした垂線に対して脇側へ45°の間隔をあけてカップ本体の下辺に下ろしたライン上のバストトップからカップ本体の下辺までの寸法を3等分すると、少なくともその中間部を通る位置に強パワー弾性部を位置させている。
乳腺が発達するとバスト下部が膨出してくるが、その中でも脇側部分が最もボリュームアップすることから、前記位置に強パワー弾性部を配置することにより、バスト下部の脇側のうち特に中央部を強パワーで寄せ上げて、最も効果的にバストトップの引き上げと、胸の谷間の形成を図ることができる。このように、バスト下部を前記のように三等分した中央の三分の一領域に強パワー弾性部を配置することにより、効果的なバストトップアップと引き上げ力の軽減とをバランスよく両立させて実現することができる。
なお、前記強パワー弾性部はカップ本体の下部の前記中間部を含む広範囲に形成してもよく、その場合は、肩への負担軽減を考慮して、バスト下辺側ではなくバストトップ側に延在させることが好ましい。
前記分離カップはバストトップ近傍の下部から前記カップ本体の下辺に沿った位置まで延在し、該分離カップの下辺を前記カップ本体の下辺と縫着し、かつ、該分離カップの上側部を前記強パワー弾性部とする一方、カップ本体の下辺に沿った下側部は伸縮性を持たせてもよい。
即ち、分離カップをバストトップ近傍の下部からカップ本体の下辺まで広い範囲で取り付けているが、バストトップアップに有効な部分のパワーを強めて、バストトップの下部を持ち上げると共に前側へ寄せる一方、その他の部分の強パワー弾性部に追従して伸びるようにして、該分離カップに連結した肩紐に過剰な負荷がかからないようにしている。
該構成によれば、バストを下辺からバストトップにかけて段差なく滑らかな曲線でバストを寄せることができると共に、効率よくバストトップを寄せて上げることができ、しかも、肩紐にかかる負荷を低減できる。
前記分離カップの強パワー弾性部は、伸縮性素材からなる分離カップ本体にパワーの強い弾性布を当て布として取り付けて設け、あるいは分離カップ本体をパワーを切り替えて設けてもよい。
前記分離カップを、カップ本体の外面に取り付けると共にストレッチレース布から形成し、該ストレッチレース布に強パワーのパワーネット等を当て布し、あるいは前記ストレッチレース布のデニールを切り替えて前記強パワー弾性部を形成してもよい。
また、本発明は、通常のブラジャーにおいてカップ本体の外面を覆うように取り付けられているストレッチレースからなる装飾布に前記分離カップの機能を持たせることにより実現できる。即ち、前記装飾布の下辺をカップ本体の下辺に縫着し、該装飾布にバストトップからカップ本体の下辺までの領域の上下方向の中間領域でカップの前部正面側から脇側へと斜上向きに湾曲させた位置に、他の部位よりも強パワー弾性部を形成し、該強パワー弾性部を肩紐に連結していることを特徴とするカップ部を有する衣類も提供している。
前記カップ部を有する衣類はブラジャーとしても最も好適に用いられるが、ブラジャーのほか、ボディースーツ、レオタード、水着などにも適用できる。
上述したように、本発明に係るカップ部を有する衣類によれば、バストトップからカップ下辺までの上下方向の少なくとも中間領域に分離カップ自体、または、分離カップの強パワー弾性部を配置し、該分離カップを肩紐に連結し、肩紐に負荷される引き上げ重量は、主として前記中間領域の部分の重量として、重量低減を図っているため、肩紐に要する引き上げ力を減少でき、その結果、肩への負担を軽減して快適な着用感を実現することができる。
かつ、前記分離カップにより主として前記中間領域を引き上げているため、バストトップアップを肩への負担を軽減しながら効果的に図ることができる。
また、前記分離カップの縫着箇所を前端縁と脇側端縁として、下側端縁はカップ本体から遊離した構成とすると、バスト全体の重力を受けるカップ本体の押し下げ力が直接的に分離カップにかかることを回避することができる。この点からも、該分離カップを引き上げる肩紐に余分な負荷がかからないため、肩紐の食い込みや肩こりなどの不快な症状を軽減することができる。
さらに、バストトップから下ろした垂線に対して脇側へ45°の間隔をあけて前記カップ下辺に下ろしたライン上のバストトップからカップ本体下辺までの寸法を三等分した中央部を通る位置に、前記分離カップの強パワー弾性部を位置させることにより、効果的なバストアップ補整と肩紐の引っ張り力の軽減とをバランスよく両立させることができる。
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第一実施形態に係るブラジャー10を示し、左右のバストを覆う左右一対の肌側カップ布12と表側カップ布13とからなるカップ本体11、カップ本体11の外面に取り付ける分離カップ14、バージスラインに沿ってカップ本体11より下部を覆う左右一対の土台布16、左右一対の肩紐17、および左右一対の背面布18よりなる。
前記肌側カップ布12は、図2に示すように、バストトップTの上部を覆う三日月形状の上側布12aと、バスト下部の前部正面側を覆う略三角形状の正面側布12bと、バスト下部の脇側を覆う略三角形状の脇側布12cとからなり、これら上側布12aと正面側布12bと脇側布12cとを縫着して前記肌側カップ布12を形成している。この肌側カップ布12は不織布で形成し、その表側には、ストレッチチュールレース、あるいはツーウエイトリコットで形成した伸縮性の表側カップ布13を周縁に一体に縫着している。なお、表側カップ布はチュールレース、シングルトリコット、ダブルトリコット等の非伸縮性布で形成してもよい。
前記分離カップ14は、弾性を有するストレッチチュールレース布からなり、図1に示すように、バストトップT近傍の下部からカップ本体11の下辺11aに沿った位置までを覆っている。詳しくは、バストトップTからカップ本体11の下辺11aまでの領域の上下方向の中間領域を含むように、カップ本体11の前部正面側から脇側へと斜上向きに湾曲させて覆っている。前部正面側へはカップ本体11の下端点11bよりも正面側の下辺11aへと延在し、下方および脇側へはカップ本体11の下辺11aに沿った位置まで延在し、上方へはカップ本体11の脇側端縁11cに沿いながら上端11dより肩紐17の方向へ突出した形状よりなる。
分離カップ14の裏側には、図3に概略的に示すように、上側部、即ち、バストトップTから下ろした垂線に対して脇側へ45°間隔をあけてカップ本体11の下辺11aに下ろしたラインL1上のバストトップTからカップ本体11の下辺11aまでの寸法を3等分したカップ下部中央部Aを通る位置に、パワーネット15を取り付けて強パワー弾性部14Aを形成し、下側部はパワーをもたせず強パワー弾性部に追従できる伸縮性部14Bとしている。
詳しくは、強パワー弾性部14Aは、カップ本体11の下端点11bよりも前部正面側の下辺11aから、カップ下部中央部Aを通ってカップ本体11の脇側端縁11cおよび肩紐17に向かって斜上向きに配置された帯形状よりなる。この強パワー弾性部14Aは、図5に示すバスト下部中間領域A’に当たり、伸縮性部14Bはバスト底部B’に当たる構成としている。また、強パワー弾性部14の前記パワーネット15は、図3中矢印に示す斜方向に伸縮性を有するように配置されている。
構成の分離カップ14はカップ本体11の表側に縫着しているが、このとき、分離カップ14の前端縁14aがカップ本体11の下端点11bよりも前部正面側の下辺11aに縫着されるように、下辺14bおよび脇側端縁14cをカップ本体11の下辺11aと脇側端縁11cに沿って一体に縫着している。また、分離カップ14の上端部14eは、カップ11の脇側端縁11cの上端11dより突出させて肩紐17の前端部に縫着し、分離カップ14の上辺14dはいずれとも縫着せず遊離させている。
前記のように分離カップ14を縫着したカップ本体11の下辺11aには、表側に飾りレースを取り付けた表裏2枚合わせの左右の土台布16を縫着し、この左右の土台布16を前中心線で互いに縫着して左右のカップ本体11を連結している。このカップ本体11と土台布16および後述の背面布18とを縫着した左右のカップ部下辺縫着部H1に沿った裏側には、図2に示すように、芯材19を収容した芯材封入布20をそれぞれ縫着し、左右の土台布16を縫着した前中心縫着部H2の裏側には補強テープ21を縫着している。また、前記肌側カップ布12の正面側布12bと脇側布12cとの縫着部H3と、さらに上側布12aとの縫着部H4のそれぞれの裏側にも補強テープ22を縫着している。
前記のように縫着された左右の土台布16の左右の脇側端縁16bと、該脇側端縁16bに連続するカップ本体11の下辺11aの左右の脇側部11eには、背面布18を縫着し、土台布16と背面布18との脇側縫着部H5の裏側には補強テープ23を縫着している。この左右一対の背面布18は背面側中央で相対し、それぞれの後端部に取り付けた留め具24a、24bで着脱自在に連結する構成としている。
また、左右のカップ本体11より上方に突出した分離カップ14の上端部14eから左右の背面布18の上辺18aにかけて、長さ調節可能な左右一対の肩紐17を取り付けている。さらに、分離カップ14の上端部14eから脇側端縁14cと、カップ本体11の脇側端縁11cから背面布18の上辺18aにかけては、裏面側に伸縮性のある縁テープ25を連続的に縫着している。同様に、左右の土台布16の下辺16a近傍を通って左右背面布18の下辺18bにかけては、裏面側に伸縮性のある縁テープ26を連続的に縫着している。なお、カップ本体11の上辺11fに沿った裏側には、伸縮性のない縁テープ27を縫着している。
前記構成からなるブラジャー10では、図4(A)(B)および図5に示すように、肩紐17が直接的に引っ張り上げる分離カップ14の強パワー弾性部14Aでバスト下部中間領域A’を脇側から中央寄りへと強く寄せ上げ、バストトップT’をT”の位置に効率良く引き上げると共に前側に寄せることができる。一方、バスト全体の重力は主としたカップ本体11が受け、該カップ本体11に分離カップ14の伸縮性部14Bが当たっているだけであるため、該伸縮性部14Bには大きな負荷がかからず、分離カップ14の強パワー弾性部14Aはカップ本体11から独立して機能することができる。
従って、肩紐17には、主にバスト下部中間領域A’を引き上げる力はかかるが、バスト底部B’を引き上げる力は主としてカップ本体11が受けるため、バストを根元から持ち上げ補整する場合に比して肩紐17にかかる引っ張り力を軽減することができる。
図6は第一実施形態の変形例にかかるブラジャー10であって、分離カップ14に形成する強パワー弾性部14Aは第一実施形態よりも脇側に寄せて、バストトップTの真下位置から脇側上端にかけて斜め直線状に配置している。この場合は、バストトップの下部位置から、特に脇側に逃げやすいバストの肉を、肩紐と連結した分離カップ14により効率よく前側に寄せると共に引き上げることができる。
図7は本発明の第二実施形態にかかるブラジャー10を示す。
カップ本体11の外面側に取り付ける分離カップ140を、前記カップ下部中央部Aを通る位置に配置する強パワー弾性部140Aのみで形成している点で前記第一実施形態と相違するが、その他の点では第一実施形態と同一であるため同一符号を付して説明を省略する。
前記分離カップ140はパワーの強いストレッチレースで形成され、カップ本体11の下部中央部Aを通り前部正面側から脇側へと斜上向きに湾曲させて覆うように配置されている。この分離カップ140は、脇側端縁140cをカップ本体11の脇側端縁11cに縫着するとともにカップ本体11より上方に突出させて上端部140eを肩紐17と縫着し、また、前端縁140aをカップ本体11の下端点11bよりも正面側の下辺11aと縫着しているが、下辺140bと上辺140dはカップ本体11に縫着せず遊離させている。
前記第二実施形態の構成とすると、肩紐17が引き上げる前記分離カップ140は、バスト底部B’を持ち上げることなく、バストアップ補整に効果的なバスト下部中間領域A’のみを持ち上げると共に前側に寄せるため、肩紐17に余分な負担をかけることなく効率よく美しいバストラインを形成することができる。
図8は本発明の第二実施形態の変形例のブラジャー10を示し、強パワー弾性部のみからなる分離カップ141をカップ本体11の内面側に取り付けている。その他の点は第二実施形態と同一であるため同一符号を付して説明を省略する。
このように、パワーの強い分離カップ141をカップ本体11の内面側に取り付けた場合でも、該分離カップ141が、バスト底部B’からではなくバスト下部中間領域A’を押し上げて、肩への負担も少なく効率よくバストアップ補整することができるとともに、分離カップ141のラインがアウターに露出することを防止できる。
図9は本発明の第三実施形態を示し、バストを覆うカップ本体11の外面にストレッチレースからなる装飾布100を取り付け、該装飾布100はパワーを切り替えている。
該装飾布100の下辺をカップ本体11の下辺に縫着し、該装飾布100にバストトップからカップ本体11の下辺までの領域の上下方向の中間領域でカップの前部正面側から脇側へと斜上向きに湾曲させた位置(図中、斜線でしめす)に、他の部位よりも強パワー弾性部100Aを形成し、該強パワー弾性部100Aを肩紐に連結している。該強パワー弾性部100Aを挟む上下領域は弱パワー弾性部100B、100Cとしている。
第一実施形態と同様な部分は同一符号を付す。
即ち、第三実施形態では、バストトップ下部を効率的に引き上げる分離カップの役割を、装飾布100のパワーを切り替えることよに行っている。
該構成とすると、分離カップを別途設ける必要がなく、ブラジャーの厚みが大とならず、かつ、コスト低減もはかれる。
本発明は、実施形態に記載したブラジャーとしても最も効果的に用いることができるが、ボディースーツ、ブラジャー付きスリップ等のカップ部を有する衣類であれば、適用できる。
本発明の第1実施形態に係るブラジャーの正面図である。 図1に示すブラジャーの裏面図である。 図1に示すブラジャーの要部拡大概略図である。 図1に示すブラジャーの着用時の状態を示し、(A)が正面図であり、(B)が側面図である。 分離カップの作用を示す概略図である。 第一実施形態の変形例を示すブラジャーの正面図である。 本発明の第二実施形態に係るブラジャーの正面図である。 第二実施形態の変形例を示すブラジャーの裏面図である。 第三実施形態のブラジャーの正面図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10 ブラジャー
11 カップ部
11a 下辺
14、140、141 分離カップ
14A、140A、141A 強パワー弾性部
14B 伸縮性部
15 パワーネット
17 肩紐
100 パワーが切り替えられている装飾布
A カップ下部中央部
B 下側部
A’ バスト下部中間領域
B’ バスト底部

Claims (8)

  1. バストを覆うカップ本体の内面あるいは外面に弾性を有する分離カップを設け、
    前記分離カップは、少なくともバストトップから前記カップ本体の下辺までの領域の上下方向の中間領域に通して脇側へ斜めに位置させ、該分離カップの前端縁および脇側端縁はカップ本体と縫着すると共に、脇側上端を肩紐に連結していることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 前記分離カップの前端縁は、前記カップ本体の前部正面側からバストトップの真下位置の下辺の間の領域で前記カップ本体に縫着すると共に、脇側端縁を前記カップ本体の脇側端縁と縫着し、かつ、分離カップの脇上端を前記カップ本体の脇側上端よりも上向きに突出させて肩紐と連結している請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記分離カップは、バストトップから下ろした垂線に対して脇側へ45°の間隔をあけて前記カップ本体の下辺に下ろしたライン上のバストトップからカップ本体の下辺までの寸法を3等分すると、少なくともその中間部を通る位置に強パワー弾性部を位置させている請求項1または請求項2に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記分離カップはバストトップ近傍の下部から前記カップ本体の下辺に沿った位置まで延在し、該分離カップの下辺を前記カップ本体の下辺と縫着し、かつ、該分離カップの上側部を前記強パワー弾性部とする一方、カップ本体の下辺に沿った下側部は伸縮性を持たせている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  5. 前記分離カップの強パワー弾性部は、伸縮性素材からなる分離カップ本体にパワーの強い弾性布を当て布として取り付けて設け、あるいは分離カップ本体をパワーを切り替えて設けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  6. 前記分離カップを前記カップの外面に取り付けると共にストレッチレース布から形成し、該ストレッチレース布に強パワーのパワーネット等を当て布し、あるいは前記ストレッチレース布のデニールを切り替えて前記強パワー弾性部を形成している請求項5に記載のカップ部を有する衣類。
  7. バストを覆うカップ本体の外面にストレッチレースからなる装飾布を取り付け、該装飾布の下辺を前記カップ本体の下辺に縫着し、該装飾布にバストトップから前記カップ本体の下辺までの領域の上下方向の中間領域でカップの前部正面側から脇側へと斜上向きに湾曲させた位置に、他の部位よりも強パワー弾性部を形成し、該強パワー弾性部を肩紐に連結していることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  8. ブラジャーからなる請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
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