JP2005281192A - 新規カテナン化合物およびその製造方法、ならびに新規架橋型ポリカテナンおよびその製造方法 - Google Patents

新規カテナン化合物およびその製造方法、ならびに新規架橋型ポリカテナンおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】文献未記載の新規なカテナン化合物およびその製造方法、ならびにその新規なカテナン化合物から得られる、文献未記載のポリカテナン構造を有する新規な架橋型ポリカテナンおよびその製造方法の提供。
【解決手段】下記式(a)で表わされる新規なカテナン化合物(式(a)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。)およびその製造方法、ならびに新規な架橋型ポリカテナンおよびその製造方法を提供する。
【化13】
Figure 2005281192

【選択図】 なし

Description

本発明は、文献未記載の新規なカテナン化合物およびその製造方法、ならびに文献未記載の架橋型ポリカテナンおよびその製造方法に関する。
カテナン化合物は、2つの環状分子が鎖状に組み合わさって連結される、いわゆるインターロック構造によって、相互に化学結合を介さずに連絡されている、という特異な構造を有する(特許文献1参照)。このカテナン化合物を連結した構造を有する高分子が得られれば、高分子鎖を構成する原子が相互に化学結合していることによって、その運動が束縛される従来の高分子鎖に比べて、遥かに大きな運動の自由度を有する高分子鎖を得ることができ、今までにない特性を有する高分子を実現できる、と期待される。
しかし、このような高分子を得るためには、重合によって、カテナン化合物からなる構造単位(カテナンユニット)を強固な結合で連絡させることが必要である。その連絡方法として、カテナンユニットを環状構造でつないでいけばカテナン同士を強固に連絡することが可能である。しかしながら、通常の環化反応を用いてカテナン同士を連結していくと、必ず枝分かれ構造の形成を伴ってしまい、実際には、未だカテナンポリマーを得ることができなかった。
一方、カテナン化合物を1本の分子鎖または化学結合で連絡した構造を有するポリ[2]カテナンは、合成の容易さから種々検討され、いくつも合成例がある。例えば、特許文献2には、ヘキサメチレン基を介して、2−カテナンが連結された構造のカテナンポリマーが開示されている。また、非特許文献1および非特許文献2には、共にカテナン構造を高分子主鎖に組み込んだカテナンポリマーの合成および物性について報告している。これらのカテナンポリマーは、カテナン構造を構成する二つの環に官能基を導入し、重縮合を行うことにより合成されている。これらの文献に記載されているカテナンポリマーは、図6に示すとおり、カテナン分子Fを1本の分子鎖Gで連結した構造を有するものである。
特開平11−80136号公報(請求項1〜請求項3、段落番号0010〜0011等) 特開平9−48849号公報(請求項1、段落番号0010〜0012、図2等) Weidmann, J.-L.; Kern, J.-M.; Sauvage, J.-P.; Muscat, D.; Mullins, S.; Kohler, W.; Rosenauer, C.; Rader, H. J.; Martin, K.; Geerts, Y. Chem. Eur. J. 1999, 5, 1841. Fustin, C.-A.; Bailly, C.; Clarkson, G. J.; De Groote, P.; Galow, T. H.; Leigh, D. A.; Robertson, D.; Slawin, A. M. Z.; Wong, J. K. Y. J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 2200.
そこで、本発明の目的は、ポリカテナンのモノマーとして有用である、文献未記載の新規なカテナン化合物およびその製造方法、ならびにその新規なカテナン化合物から得られる、文献未記載のポリカテナン構造を有する新規な架橋型ポリカテナンおよびその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、下記式(a)で表わされるカテナン化合物を提供する。
Figure 2005281192
[式(a)中、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。]
また、本発明は、前記式(a)で表わされるカテナン化合物の製造方法として、下記式(b)で表わされる環式化合物Bと、下記式(c)で表わされるジハロゲン化合物Cと、下記式(d)で表わされるジアミン化合物Dとを反応させる工程を含む、下記式(a)で表わされるカテナン化合物の製造方法。
Figure 2005281192
[式(b)、式(c)、式(d)または式(a)において、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。Xはハロゲン原子である。]
さらに、本発明は、新規なポリカテナンとして、下記式(e)で表わされる繰返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンを提供する。
Figure 2005281192
[式(e)中、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。]
さらにまた、本発明は、前記架橋型ポリカテナンの製造方法として、下記式(a)で表わされるカテナン化合物Aを加熱する工程を含む、下記式(e)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンの製造方法。
Figure 2005281192
[式(a)および式(e)中、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。kは正の整数である。]
請求項1に記載の発明によれば、カテナン構造を構成する二つの環の一方にジエン官能基、もう片方の環にジエノフィル官能基を有する、文献未記載の前記式(a)で表わされる新規なカテナン化合物が提供される。特に、請求項2に記載の発明は、前記式(a)で表わされるカテナン化合物の代表例として、前記式(a−1)で表わされるカテナン化合物を提供し、さらに、請求項3に記載の発明は、前記(a)および(a−1)で表わされるカテナン化合物の代表例として、前記式(a−2)で表わされる新規なカテナン化合物を提供する。
これらのカテナン化合物は、新規な架橋型ポリカテナンのモノマーとして有用である。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記式(a)で表わされる新規なカテナン化合物を製造することができる。また、請求項5に記載の発明は、前記式(a−1)で表わされる新規なカテナン化合物を製造することができる。さらに、請求項6に記載の発明によれば、前記式(a−2)で表わされる新規なカテナン化合物を製造することができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、前記式(a)で表わされるカテナン化合物の重合体として、カテナン分子が2つの分子鎖によって連結された構造の前記式(e)で表わされる繰り返し構造単位を有する新規な架橋型ポリカテナンが提供される。特に、請求項8に記載の発明は、式(e)で表わされる架橋型ポリカテナンの代表例として、前記式(e−1)で表わされる繰り返し構造単位を有する新規な架橋型ポリカテナンを提供し、さらに、請求項9に記載の発明は、前記式(e)または式(e−1)で表わされるカテナン化合物の代表例として、前記式(e−2)で表わされる繰返し構造単位を有する新規な架橋型ポリカテナンを提供する。
これらの架橋型ポリカテナンは、インターロック構造を有するカテナン分子が2つの分子鎖で強固に連結された高分子を形成し、機械的特性、レオロジー特性に優れたポリマー、あるいは特異な機能を有するポリマーなどのスーパープラスチックとしての有用性が期待される。例えば、新規な弾性特性を有するエラストマ、また、カテナンのインターロック構造による選択透過膜への応用などが期待される。
また、請求項10に記載の発明によれば、容易に、前記式(e)で表わされる繰返し構造単位を有する新規な架橋型ポリカテナンを製造することができる。また、請求項11に記載の発明は、前記式(e−1)で表わされる繰返し構造単位を有する新規な架橋型ポリカテナンを製造することができる。さらに、請求項12に記載の発明によれば、前記式(e−2)で表わされる繰返し構造単位を有する新規な架橋型ポリカテナンを製造することができる。
次に、本発明の新規なカテナン化合物およびその製造方法、ならびに架橋型ポリカテナンおよびその製造方法について詳細に説明する。
[カテナン化合物]
本発明の新規なカテナン化合物を表わす前記式(a)において、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子、または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R1およびR2の置換または非置換の炭化水素基としては、例えば、p−キシリレン、メチレン、エチレン等が挙げられ、これらは置換基を有していてもよい
3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。
4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5の置換または非置換の炭化水素基としては、例えば、o−キシリレン、m−キシリレン、フェニレン等が挙げられ、これらは置換基を有していてもよい
6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子、芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。
この式(a)で表わされるカテナン化合物の代表例として、下記式(a−1)で表わされるカテナン化合物が挙げられる。
Figure 2005281192
前記式(a−1)中、6つのR8は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R9は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基である。
8の炭素原子数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられ、各芳香族環のR8は相互に異なっても同一でもよい。また、nは0〜4の整数である。
9の炭素原子数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、mは0〜4の整数である。
この式(a−1)で表わされるカテナン化合物の代表例として、下記式(a−2)で表わされるカテナン化合物が挙げられる。
Figure 2005281192
[カテナン化合物の製造方法]
前記式(a)で表わされるカテナン化合物の製造は、前記式(a)で表わされるカテナン化合物を製造できる方法であれば、特に制限されず、いずれの方法によって行うことができる。このカテナン化合物の製造方法の代表例として、前記式(b)で表わされる環式化合物Bと、前記式(c)で表わされるジハロゲン化合物Cと、前記式(d)で表わされるジアミン化合物Dとを反応させる工程を含む方法が挙げられる。前記式(b)、式(c)および式(d)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、前記式(a)について定義した通りである。
この方法において、環式化合物B/ジハロゲン化合物C/ジアミン化合物Dの使用割合は、通常、モル比で1/1/1の割合である。
また、溶媒は、CHCl3、THF等の非極性溶媒を用いることができる。
反応温度は、反応混合物が蒸発、分解しない範囲の温度であれば制限されず、例えば、室温でよい。また、反応雰囲気も特に制限されない。
このカテナン化合物の製造方法の代表例として、下記反応式で表わされるとおり、前記式(b−1)で表わされる環式化合物B1と、前記式(c−1)で表わされるジハロゲン化合物C1と、前記式(d−1)で表わされるジアミン化合物D1とを反応させる工程を含む、前記式(a−1)で表わされるカテナン化合物の製造方法が挙げられる。
Figure 2005281192
前記式(b−1)、式(c−1)、式(d−1)または式(a−1)において、R8、R9、nおよびmは前記式(a−1)で定義したとおりである。
特に、本発明は、下記反応式で表わされるとおり、前記式(b)で表わされる化合物として、前記式(b−2)で表わされる環式化合物B2と、前記式(c−2)で表わされるジハロゲン化合物C2と、前記式(d−2)で表わされるジアミン化合物とを反応させる工程を含む、前記式(a−2)で表わされるカテナン化合物の製造方法が挙げられる。
Figure 2005281192
[架橋型ポリカテナン]
また、本発明は、前記式(e)で表わされる架橋型ポリカテナンを提供する。この架橋型ポリカテナンは、前記式(a)で表わされるカテナン化合物を重合することによって得られる。前記式(e)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、前記式(a)について定義した通りであり、kは架橋型ポリカテナンの重合度を表わす。この架橋型ポリカテナンは、図1に概念的に示すように、カテナン化合物に由来する環状鎖部分EAと、架橋部分EBとを有するものである。
この式(e)で表わされる繰返し構造単位を有する架橋型ポリカテナンは、数平均分子量が8000以上の重合体である。
この式(e)で表わされる繰返し構造単位を有する架橋型ポリカテナンの代表例として、下記式(e−1)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンが挙げられる。
Figure 2005281192
前記式(e−1)において、R8、R9、nおよびmは前記式(a−1)について定義したとおりである。
この式(e−1)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンの最も代表的な例として、下記式(e−2)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンが挙げられる。
Figure 2005281192
[架橋型ポリカテナンの製造方法]
前記式(e)で表わされる繰り返し構造単位を有する架橋型ポリカテナンは、前記式(a)で表わされるカテナン化合物Aを、加熱する工程を含む方法によって製造することができる。
加熱温度は、150℃以上であり、溶媒としては、ジクロロベンゼン、クロロナフタレン等を用いることができ、また、雰囲気は、特に制限されない。
この製造方法の代表例として、下記反応式に示すとおり、下記式(a−1)で表わされるカテナン化合物A1を加熱する工程を含む、下記式(e−1)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンを製造する方法が挙げられる。
Figure 2005281192
前記式(a−1)および式(e−1)中、6つのR8、R9、nおよびmは、前記式(a−1)について定義した通りである。
また、前記の製造方法の代表例として、下記反応式に示すとおり、下記式(a−2)で表わされるカテナン化合物A1を加熱する工程を含む、下記式(e−2)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンの製造方法が挙げられる。
Figure 2005281192
[式(e−2)中、kは正の整数である。]
これらの方法において、カテナン化合物の二つの環の一方のジエン官能基、もう片方の環のジエノフィル官能基が、分子間Diels−Alder反応により、カテナン同士を環構造で連結して、前記架橋型ポリカテナンを得ることができる。
次に、本発明の実施例によって、本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
前記式(a−2)で表わされる環式化合物145mg(0.20mmol)とトリエチルアミン240mg(2.4mmol)と、クロロホルム80mlとを含む溶液に、前記式(c−2)で表わされるジハロゲン化合物513mg(1.2mmol)のクロロホルム(30ml)溶液と、前記式(d−2)で表わされるジアミン化合物358mg(1.2mmol)のTHF(30ml)溶液とを、シリンジポンプを用いて、室温下、3時間かけて、同時に加えた。反応混合物を6時間撹拌して反応させた後、ろ過して白色の析出物を得た。得られた析出物を1M塩酸水溶液、5%K2CO3水溶液、および水の順で用いて洗浄し、MgSO4で乾燥し、さらに乾固した。得られた残渣を、抽出溶媒としてCHCl3/メタノール(100/2)を用いてシリカゲルクロマトグラフィで精製して、白色固体状の生成物が得られた。
この生成物について、IR、1H NMR、13C NMR、FAB−MS(高速原子衝撃質量分析装置)による分析を行った。結果を下記に示す。
IR (KBr) 3352, 1740, 1640, 1602, 1529, 1252, 1139, 749 cm-1;
1H NMR (400 MHz, CDCl3, 323 K、図2参照) 8.81 (s, 1H), 8.73 (br s, 2H), 8.66 (s, 2H), 8.65 (s, 2H), 7.36 (s, 2H), 7.36-7.26 (m, 6H), 7.20 (s, 2H), 7.13 (s, 2H), 7.03 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.79, d, J = 8.4 Hz, 4H), 6.40 (d, J = 8.4 Hz, 4H), 4.40 (d, J = 4.0 Hz, 4H), 4.09 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 4.08 (s, 4H), 3.98 (s, 4H), 3.80 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.67 (s, 4H), 3.22 (s, 4H), 1.34 (s, 9H) ppm;
13C NMR (100 MHz, CDCl3, 323 K) 170.56, 166.76, 165.61, 162.83, 158.70,153.07, 150.67, 149.38, 139.84, 135.25, 134.90, 134.44, 133.39, 130.67, 129.95, 129.77, 129.46, 129.11, 121.21, 120.93, 120.60, 118.71, 117.64, 116.85, 113.13, 112.85, 71.04, 69.86, 67.39, 58.37, 44.72, 35.17, 31.16, 30.40, 29.69 ppm;
FAB-MS (マトリックス: mNBA) m/z 1375 [(M+H)+].
前記の分析結果において、図2に示す1H NMRスペクトルから、得られたカテナン化合物は、前記式(a−2)に示すとおり、環Aと環Bとを1:1の割合で含む構造を有する化合物であることが分かる。また、大きな芳香族環の存在に基づく遮蔽効果により化学シフトが上方にシフトしている。また、環Aのアミド基のプロトンによる吸収ピークは、水素結合の存在により下方にシフトしている。
CDCl31H NMR信号がシャープなピークを示していることから、各カテナン環は、非極性溶媒中でNMRの時間スケールで、速い回転をしていることが分かる。
また、FAB−MSスペクトルの測定結果(図3)も、カテナン構造の特徴が示されている。すなわち、[M+H]+ (1375)と、[環A+H]+ (636)の2つのピークの間に、[M-SO2+H]+ (1311)のピーク以外に、ジエンに帰属するフラグメントピークが見られない。
また、2つの環状成分はCHCl3、THF等の非極性有機溶媒に対する溶解性が小さいものであるにもかかわらず、得られたカテナンは、これらの非極性有機溶媒に良く溶解する。これは、カテナン中の第2アミド基の間の水素結合が、カテナンのインターロック構造中に維持されていることを示している。
(実施例2)
実施例1で得られたカテナンを、溶媒を用いずに、そのまま170℃で2〜3時間加熱したところ、溶融状態の反応物から、ディールス・アルダー反応によって、ワックス状の固形物が得られた。この固形物は、各種の有機溶媒に可溶であった。この重合反応におけるSO2の生成・分離は、TGA(熱重量測定:昇温速度10℃/分)によって、150℃において5.0%の質量の減少が測定された。これは、理論値:4.7%に良く一致する。
得られた固形物の1H NMRスペクトルを測定したところ、実施例1で得られたカテナン化合物の1H NMRスペクトル(図5(a))に比べて、オレフィンに帰属する吸収ピークが消失し、図5(b)に示すとおり、2.6ppm付近にジアステレオマーエステルのプロトンに帰属する新しい吸収ピークが現われた。
また、前記の重合反応において、170℃で5分加熱後および1時間加熱後の反応混合物を分取し、それぞれGPC(ゲルパーミエーション・クロマトグラフィ)プロファイルを測定した。その結果、170℃で5分加熱後の反応混合物では、図4(b)に示すとおり、実施例1で得られたカテナン化合物のGPCプロファイル(図4(a))にはない、2量体および3量体に基づくピークが現われた。また、170℃で1時間加熱後の反応混合物は、GPCプロファイルは、図4(c)に示すとおり、オリゴマーに基づくピークが現われ、GPC曲線の頂上ピークは、数平均分子量が約8000の8量体を示している。
以上の結果から、下記式に示すディールス・アルダー反応によって、実施例1で得られた式(a−2)で表わされるカテナン化合物から、式(e−2)で表わされる繰返し構造単位を有する架橋型ポリカテナンが得られたことが分かる。
Figure 2005281192
本発明の架橋型ポリカテナンの構造を模式的に示す図である。 実施例1で得られたカテナン化合物の1H NMRスペクトル図である。 実施例1で得られたカテナン化合物のFAB−MSスペクトル図である。 (a)は、実施例1で得られたカテナン化合物のGPCプロファイルを示す図、(b)は、実施例1で得られたカテナン化合物を170℃で1分間加熱して後の反応混合物のGPCプロファイルを示す図、(c)は、実施例1で得られたカテナン化合物を170℃で1時間加熱して反応混合物のGPCプロファイルを示す図である。 (a)は、実施例1で得られたカテナン化合物の1H NMRスペクトル図、(b)は実施例2で得られた架橋型ポリカテナンの1H NMRスペクトル図である。 公知のポリカテナンの構造を模式的に示す図である。

Claims (12)

  1. 下記式(a)で表わされるカテナン化合物。
    Figure 2005281192
    [式(a)中、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。]
  2. 下記式(a−1)で表わされる請求項1に記載のカテナン化合物。
    Figure 2005281192
    [式(a−1)中、6つのR8は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R9は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基である。]
  3. 下記式(a−2)で表わされる請求項2に記載のカテナン化合物。
    Figure 2005281192
  4. 下記式(b)で表わされる環式化合物Bと、下記式(c)で表わされるジハロゲン化合物Cと、下記式(d)で表わされるジアミン化合物Dとを反応させる工程を含む、下記式(a)で表わされるカテナン化合物の製造方法。
    Figure 2005281192
    [式(b)、式(c)、式(d)または式(a)において、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。Xはハロゲン原子である。]
  5. 下記式(b−1)で表わされる環式化合物B1と、下記式(c−1)で表わされるジハロゲン化合物C1と、下記式(d−1)で表わされるジアミン化合物D1とを反応させる工程を含む、下記式(a−1)で表わされるカテナン化合物の製造方法。
    Figure 2005281192
    [式(b−1)、式(c−1)、式(d−1)または式(a−1)中、6つのR8は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R9は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基である。Xはハロゲン原子であり、nは1〜4の正の整数であり、mは1〜4の正の整数である。]
  6. 下記式(b−2)で表わされる環式化合物B2と、下記式(c−2)で表わされるジハロゲン化合物C2と、下記式(d−2)で表わされるジアミン化合物とを反応させる工程を含む、下記式(a−2)で表わされるカテナン化合物の製造方法。
    Figure 2005281192
  7. 下記式(e)で表わされる繰返し構造単位を含む架橋型ポリカテナン。
    Figure 2005281192
    [式(e)中、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。]
  8. 下記式(e−1)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナン。
    Figure 2005281192
    [式(e−1)中、6つのR8は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R9は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基である。nは1〜4の正の整数であり、mは1〜4の正の整数である。]
  9. 下記式(e−2)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナン。
    Figure 2005281192
  10. 下記式(a)で表わされるカテナン化合物Aを加熱する工程を含む、下記式(e)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンの製造方法。
    Figure 2005281192
    [式(a)および式(e)中、R1およびR2は、同一でも異なってもよく、置換または非置換の2価の炭化水素基であり、硫黄原子、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよく、R3は置換または非置換の2価の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R4およびR5は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。R6およびR7は同一でも異なってもよく、置換または非置換の炭化水素基であり、酸素原子または芳香族炭化水素基を含んでいてもよい。kは正の整数である。]
  11. 下記式(a−1)で表わされるカテナン化合物A1を加熱する工程を含む、下記式(e−1)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンの製造方法。
    Figure 2005281192
    [式(a−1)および式(e−1)中、6つのR8は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R9は水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基である。nは1〜4の正の整数であり、mは1〜4の正の整数であり、kは正の整数である。]
  12. 下記式(a−2)で表わされるカテナン化合物A1を加熱する工程を含む、下記式(e−2)で表わされる繰り返し構造単位を含む架橋型ポリカテナンの製造方法。
    Figure 2005281192
    [式(e−2)中、kは正の整数である。]
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