JP2005280554A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005280554A
JP2005280554A JP2004099310A JP2004099310A JP2005280554A JP 2005280554 A JP2005280554 A JP 2005280554A JP 2004099310 A JP2004099310 A JP 2004099310A JP 2004099310 A JP2004099310 A JP 2004099310A JP 2005280554 A JP2005280554 A JP 2005280554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
power steering
electric power
nut
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004099310A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Matsushima
亨 松嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
NSK Steering Systems Co Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
NSK Steering Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd, NSK Steering Systems Co Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2004099310A priority Critical patent/JP2005280554A/ja
Publication of JP2005280554A publication Critical patent/JP2005280554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

【課題】
コストの大幅な増大を招くことなく、ラトル音を低減できる電動式パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】
歯車対を構成する中間ギヤ部38aの端部側の外径を大きくすることで、それに噛合する駆動ギヤ部37a及び従動ギヤ部39aとのバックラッシュを、軸線方向位置で異ならせており、動力伝達時には端部側より漸次歯当たりが生じるため、歯面同士の衝接を抑えることができラトル音を減少させることができる。
【選択図】 図2


Description

本発明は、車両に用いられる電動式パワーステアリング装置に関する。
操舵トルクに応じて電動モータを駆動し、かかる電動モータの回転力をボールねじ機構を介してラック軸の軸線方向力に変換することにより、操舵を補助する電動式パワーステアリング装置が知られている(特許文献1参照)。
特公平6−504号公報
ところで、かかる従来技術の電動式パワーステアリング装置においては、電動モータとボールねじ機構のナットとを動力伝達可能に連結する歯車対において、歯車の歯面同士が衝接することにより、いわゆるラトル音と呼ばれる異音が発生することがある。このようなラトル音は、歯車のバックラッシュが大きいほど、より顕著になる傾向があるが、電動式パワーステアリング装置が設けられた車両の乗員に不快感を与える恐れがあるので、除去することが望ましい。
ところが、歯車のバックラッシュを抑えるために、歯面間の全域で負隙間を与えるような設計にすると、歯面同士の当たりが強くなりすぎて、早期摩耗や損傷を招く恐れがある。又、バックラッシュの許容公差範囲を狭めるように、歯車の精度を向上させると、ある程度ラトル音を抑えることはできるが、それによりコストの増大を招くこととなる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、コストの大幅な増大を招くことなく、ラトル音を低減できる電動式パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、
ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられたモータと、
前記ハウジングに対し回転自在に配置されたナットと、前記ナットに内包され且つ操舵機構に連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置されたボールとからなるボールねじ機構と、
前記モータの回転軸と前記ナットとを動力伝達可能に連結する複数の歯車からなる歯車対とを有し、
前記歯車対の少なくとも一つの歯車と、それに噛合する歯車とのバックラッシュは、少なくとも動力伝達時に、その歯面の軸線方向位置で異なることを特徴とする。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、前記歯車対の少なくとも一つの歯車と、それに噛合する歯車とのバックラッシュを、軸線方向位置に応じて異ならせているので、例えば前記一つの歯車の軸線方向中央の外径より、端部側の外径を大きくするようにして、歯車中央部のバックラッシュよりも端部側のバックラッシュを小さくすれば、動力伝達時には端部側より漸次歯当たりが生じるため、歯面同士の衝接を抑えることができラトル音を減少させることができる。又、歯車の全域にわたって負隙間を設定する訳ではないため、歯面の早期摩耗や損傷などを抑制することができる。
前記一つの歯車は、軸線方向位置で径が異なると好ましい。
前記一つの歯車は、端部側に弾性変形部が設けられていると、例えば端部側の外径を大きくして負隙間を設定した場合に、負隙間を設定した部位が撓みやすくなるため、歯面同士の競り合いが抑えられ早期摩耗や損傷などを抑制することができる。
輪帯状の開口を設けることで前記弾性変形部が形成されると好ましい。
前記開口内には、前記開口を構成する素材より弾性変形しやすい部材が充填されていると好ましい。
前記一つの歯車は、第1の素材と、前記第1の素材より弾性変形しやすい第2の素材とから形成されていると、例えば前記一つの歯車の歯面を前記第2の素材で形成すれば、その外径を大きくして負隙間を設定しても歯面が撓みやすくなるため、歯面同士の競り合いが抑えられ早期摩耗や損傷などを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る電動式パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係る電動式パワーステアリング装置の断面図である。図2は、図1の電動式パワーステアリング装置の矢印IIで示す部位を拡大した図である。図3は、図2の構成を矢印III-III線で切断して矢印方向に見た図である。図4は、図2の構成を矢印IV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。図5(a)は、中間軸38の一部断面側面図であり、図5(b)は、その正面図である。
図1において、電動式パワーステアリング装置11は、不図示の車体に固定されたハウジング21を有する。ハウジング21を水平に貫通するようにして、ラック軸23が軸線方向移動自在に支持されている。図示していないが、ステアリングホイールに連結された入力軸の下方端にはピニオンが形成され、ラック軸23のラック歯に噛合しており、入力軸の回転によりラック軸23は図で左右に移動するようになっている。ラック軸23の両端は、操舵機構のタイロッド(不図示)に連結されている。
ラック軸23と軸線が平行になるようにして、電動モータ35がハウジング21に取り付けられている。電動モータ35の出力軸35aは、駆動軸37にセレーション結合で軸線方向相対変位可能且つ回転方向一体的に固定されている。駆動軸37は、軸受20,22によりハウジング21に対して回転自在に支持されており、軸受20,22に挟まれた部分に駆動ギヤ部37aを有している。
駆動軸37とラック軸23との間に、中間軸38が配置されている。中間軸38は、軸受24,25によりハウジング21に対して回転自在に支持されており、軸受24,25に挟まれた部分に、駆動ギヤ部37aに噛合する中間ギヤ部38aを有している。
図2、5に示すように、中間ギヤ部38aは、その右端面に軸線を中心とした輪帯状の溝(開口)38bを形成しており、またその歯38cは、点線で示すように、右端近傍のテーパ部38dにおいて、右端に向かうにつれて漸次拡径してなる。実際の拡径量はわずかであるが、図ではわかりやすいように誇張している。
従動ギヤ部39(及び駆動ギヤ部37a)と噛合する場合において、中間ギヤ部38aは、図4に示すように、テーパ部38dの部位ではガタ(バックラッシュ)なく即ち負隙間で噛合し、且つ図3に示すように、テーパ部38d以外の部位(38c)では、所定のガタ(バックラッシュ)をもって即ち正隙間で噛合している。つまり、軸線方向位置に応じてバックラッシュ量を異ならせている。尚、輪帯状の溝38bを形成することで、その周囲におけるテーパ部38dは、それ以外の部位より弾性変形しやすい弾性変形部となっている。
図1において、ラック軸23の周囲に、従動軸39が配置されている。従動軸39は、軸受26,27によりハウジング21に対して回転自在に支持されており、軸受26,27に挟まれた部分に、中間ギヤ部38aに噛合する従動ギヤ部39aを有している。又、従動軸39は、その右方端内周が、ナット45の左端外周とセレーション結合し、軸線方向相対変位可能且つ回転方向一体的となっている。駆動ギヤ部37a、中間ギヤ部38a、従動ギヤ部39aにより歯車対を構成する。
ナット45は、軸受41によりハウジング21に対して回転自在に支持されている。軸受41は、ハウジング21の内周面に軸線方向位置を固定された外輪55と、ナット45の外周面に軸線方向位置を固定された二分割内輪51,51と、外輪55と内輪51、51との間に複列で配置され転動自在となっている転動体(ボール)57,57とからなっている。従ってナット45は軸線方向に移動せず、回転のみ可能となっている。
ねじ軸であるラック軸23の外周面の一部には、雄ねじ溝23bが形成されている。雄ねじ溝23bの周囲にはナット45が配置されており、雄ねじ溝23bに対向して、雌ねじ溝45aを形成している。雄ねじ溝23bと雌ねじ溝45aとで形成する螺旋状の空間(転走路)内には、複数のボール65が転動自在に配置されている。ラック軸23と、ナット45と、ボール65とでボールねじ機構を構成する。
本実施の形態の動作について説明する。図示していないが、運転者がステアリングホイールを回転させると、その回転力が入力軸へと伝達される。入力軸が回転すると、それにピニオン噛合したラック歯が押され、ラック軸23が軸線方向に移動し、タイロッドを介して不図示の操舵機構を駆動することで、車輪の操舵が行われるようになっている。
このとき図示しないトルクセンサが操舵トルクを検出し、その量に応じて、不図示のCPUが電動モータ35に対して電力を供給するので、出力軸と共に駆動ギヤ部37aが回転し、それに中間ギヤ部38aを介して噛合した従動ギヤ部39aが、所定の減速比で回転させられる。従動軸39とナット45とは一体となっているため、従動ギヤ部39aの回転によりナット45も回転し、かかる回転運動はボール65を介してラック軸23の軸線運動に変換される。この軸線方向力を用いて、補助操舵力を出力できるようになっている。
本実施の形態にかかる電動式パワーステアリング装置11においては、歯車対を構成する中間ギヤ部38aの端部側の外径を大きくすることで、それに噛合する駆動ギヤ部37a及び従動ギヤ部39aとのバックラッシュを、軸線方向位置で異ならせており、動力伝達時には端部側より漸次歯当たりが生じるため、歯面同士の衝接を抑えることができラトル音を減少させることができる。又、ギヤ部の全域にわたって負隙間を設定する訳ではないため、歯面の早期摩耗や損傷などを抑制することができる。
特に、中間ギヤ部38aの端部側面には溝38bを設けているので、その周囲における歯のテーパ部38dは弾性変形部となり、テーパ部38dに負隙間を設定したとしても、テーパ部38dが撓みやすくなるため、歯面同士の競り合いが抑えられ早期摩耗や損傷などを抑制することができる。
図6は、別な実施の形態にかかる中間軸38’の一部断面側面図である。本実施の形態にかかる中間軸38’は、図5に示す中間軸38に対し、溝38bに、中間軸38’の素材である鋼より弾性変形しやすい弾性部材としての樹脂やゴムを収容した点が異なる。
図7は、更に別な実施の形態にかかる中間軸38”の一部断面側面図である。本実施の形態にかかる中間軸38”は、図5に示す中間軸38に対し、輪帯状の溝を設けていない。その代わり、右端近傍に縮径部38fを形成し、ここに、中間軸38”の素材である鋼(第1の素材)より弾性変形しやすい樹脂(第2の素材)製のリング38gを溶着又は接着などで結合させている。リング38gの外周面には、上述した実施の形態と同様に右端にゆくにつれて拡径したテーパ部38dを備えた歯が形成されている。リング38gは、テーパ状の外径でなくて一様な外径であってもよい。
以上、実施の形態を参照して本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変更、改良可能であることはもちろんである。例えば、中間ギヤ部の中央部に対し、端部側の外径を小さくしてもよいし、中間ギヤ部でなく、駆動ギヤ部又は従動ギヤ部を同様な構成としてもよい。
本実施の形態にかかる電動式パワーステアリング装置11の軸線方向断面図である。 図1の電動式パワーステアリング装置の矢印IIで示す部位を拡大した図である。 図2の構成を矢印III-III線で切断して矢印方向に見た図である。 図2の構成を矢印IV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 図5(a)は、中間軸38の一部断面側面図であり、図5(b)は、その正面図である。 別な実施の形態にかかる中間軸38’の一部断面側面図である。 更に別な実施の形態にかかる中間軸38”の一部断面側面図である。
符号の説明
11 電動式パワーステアリング装置
23 ねじ軸
35 電動モータ
37 駆動軸
38 中間軸
39 従動軸
45 ナット
65 ボール

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられたモータと、
    前記ハウジングに対し回転自在に配置されたナットと、前記ナットに内包され且つ操舵機構に連結されたねじ軸と、前記ナットと前記ねじ軸との間に配置されたボールとからなるボールねじ機構と、
    前記モータの回転軸と前記ナットとを動力伝達可能に連結する複数の歯車からなる歯車対とを有し、
    前記歯車対の少なくとも一つの歯車と、それに噛合する歯車とのバックラッシュを、軸線方向位置に応じて異ならせていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 前記一つの歯車は、軸線方向位置で径が異なることを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
  3. 前記一つの歯車は、端部側に弾性変形部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 輪帯状の開口を設けることで前記弾性変形部が形成されることを特徴とする請求項3に記載の電動式パワーステアリング装置。
  5. 前記開口内には、前記開口を構成する素材より弾性変形しやすい部材が充填されていることを特徴とする請求項4に記載の電動式パワーステアリング装置。
  6. 前記一つの歯車は、第1の素材と、前記第1の素材より弾性変形しやすい第2の素材とから形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電動式パワーステアリング装置。
JP2004099310A 2004-03-30 2004-03-30 電動式パワーステアリング装置 Pending JP2005280554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099310A JP2005280554A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 電動式パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099310A JP2005280554A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 電動式パワーステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005280554A true JP2005280554A (ja) 2005-10-13

Family

ID=35179400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004099310A Pending JP2005280554A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 電動式パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005280554A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006869A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008006868A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
DE102010029505A1 (de) * 2010-05-31 2011-12-01 Zf Lenksysteme Gmbh Zahnstangenlenkung

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006869A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008006868A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP4735977B2 (ja) * 2006-06-27 2011-07-27 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
DE102010029505A1 (de) * 2010-05-31 2011-12-01 Zf Lenksysteme Gmbh Zahnstangenlenkung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8684127B2 (en) Electric power steering system
US8689927B2 (en) Electric power steering device
JP4678483B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2007196792A (ja) 電動式パワーステアリング装置
US10232872B2 (en) Steering apparatus
JP2012067796A (ja) ウォーム減速機
JP2009190519A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009108892A (ja) トルク伝達用継手及び電動パワ−ステアリング装置
CN103269940B (zh) 电动助力转向装置
JP2007168613A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2015000594A (ja) ステアリング装置
JP2005263149A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP5045329B2 (ja) ボールねじ装置および電動パワーステアリング装置
JP2009190589A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2005280554A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2007112245A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2006069517A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2006007837A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008296633A (ja) 電動パワーステアリング装置用の電動アシスト機構
JP2011255818A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009250321A (ja) 歯車減速装置およびそれを備えた電動パワーステアリング装置
JP3856606B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2004189039A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005212622A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009113730A (ja) 車両の後輪操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050711