JP2005279989A - 製本方法、製本用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷物を貼り付けた芯紙を互いに貼り合わせて製本する場合に、受注から納品までの期間短縮を可能にし、製本終了時のみならず製本終了後においてもうねりが生じることのない製本技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 印刷物を貼り付けた芯紙を複数用意し、互いに貼り合わせて製本する製法方法であって、芯紙の表裏両面に粘着性接着剤を塗布し、それぞれに離型紙を貼り合わせる工程と、芯紙の表面の離型紙を剥がし、印刷物を貼る工程と、折り曲げ位置を中心に見開きを構成するように、印刷物を貼った表面を内側にして芯紙を折り曲げる工程と、折り曲げた状態の芯紙を複数重ね、前記重ねた複数の芯紙の配置を整える工程と、芯紙の裏面の離型紙を剥がし、芯紙どうしを貼り合わせる工程と、を含む。前記芯紙は合成紙であることが望ましい。また、前記粘着性接着剤は常温で粘着性を生じる接着剤であることが望ましい。
【選択図】 図3

Description

本発明は接着剤を用いて製本を行う製本方法(本の生産方法)に関する。
従来において、写真集やアルバムの製本方法として、1)印刷物(写真)の裏面(又は/及び芯紙の表面)に接着剤(エマルジョン系、膠、ホットメルト系など)を塗布する、2)芯紙に印刷物を貼る、3)印刷物が内側となるように芯紙を半分に折る、4)芯紙の裏面に接着剤を塗布する、5)芯紙の裏面同士を貼り合わせる、という手順が知られている。かかる製本方法は、例えば結婚記念アルバムなど、オンデマンド方式によるパーソナルな製本を行う場合に用いられる場合が多い。
上記手順では、芯紙又は印刷物への接着剤の塗布に引き続き、芯紙どうし又は印刷物との貼り合わせが実施される。この場合、接着状態を安定させるために、貼り合わせた状態で固定して接着剤の乾燥(硬化)を待つ必要がある。
しかし、そのような待機工程の存在は、受注から納品までの期間短縮を阻む大きな要因となる。特に、短期間での納品を要求される場合が多いオンデマンド方式の製本では、上記待機工程が実質的に律速工程となってしまう傾向が強い。
そこで、本発明は、印刷物を貼り付けた芯紙を互いに貼り合わせて製本する場合に、受注から納品までの期間短縮を可能にして、効率よく製本することができる枠組みを提供することを第1の目的とする。
ここで、接着剤は乾燥が進むと部分的に伸縮する可能性があるため、貼り合わせた状態で単に固定して乾燥させたのでは、接着が完了した時点で紙にうねりが生じてしまうおそれがある。そこで、通常は、例えば重しなどで紙面に圧力を加えた状態で固定して接着剤を乾燥させ、上記うねりの発生を抑制する方法が採られる。
しかし、そのようにして製本終了時におけるうねりの発生をある程度、抑制できたとしても、芯紙として通常用いられる洋紙と接着剤とでは温度や湿度の変化に対する伸縮率が大きく異なる(芯紙は、温度や湿度に応じてある程度、伸縮するのに対し、接着剤は、安定後はあまり伸縮しない)ことから、季節の推移等に基づく温度や湿度の変化に起因して、製本終了後にうねりが生じてくるおそれは残る。
そこで、本発明は、製本終了時のみならず製本終了後においてもうねりが生じることのない製本技術を提供することを第2の目的とする。
本発明の製本方法は、印刷物を貼り付けた芯紙を複数用意し、互いに貼り合わせて製本する製法方法であって、芯紙の表裏両面に粘着性接着剤を塗布し、それぞれに離型紙を貼り合わせる工程と、芯紙の表面の離型紙を剥がし、印刷物を貼る工程と、折り曲げ位置を中心に見開きを構成するように、印刷物を貼った表面を内側にして芯紙を折り曲げる工程と、折り曲げた状態の芯紙を複数重ね、前記重ねた複数の芯紙の配置を整える工程と、芯紙の裏面の離型紙を剥がし、芯紙どうしを貼り合わせる工程と、を含むことを特徴とする。
好適には、前記芯紙は合成紙であることを特徴とする。
また好適には、前記粘着性接着剤は常温で粘着性を生じる接着剤であることを特徴とする。
また好適には、芯紙の表面のみに粘着性接着剤を塗布し、離型紙を貼り合わせる工程を備え、前記配置を整える工程において、折り曲げた状態の芯紙を複数重ねる際に、表裏両面に粘着性接着剤を塗布した芯紙と、表面のみに粘着性接着剤を塗布した芯紙とが、交互に並ぶように重ねることを特徴とする。
また好適には、離型紙は、左部、右部、左右部に挟まれる中央部の、3つの部位に分離可能な状態で、芯紙に貼られていることを特徴とする。
また好適には、前記印刷物を貼る工程は、表面の離型紙の中央部を剥がして、該中央部に対応する部分の芯紙を露出させる工程と、芯紙の左右頁位置にそれぞれ対応する印刷物を配し、芯紙の前記中央部に対応する部分の粘着性を利用して、印刷物の位置を固定する工程と、印刷物の位置を固定した状態で、表面の離型紙の左部、右部をそれぞれ剥がし、印刷物の貼り付けを完了させる工程と、を含むことを特徴とする。
また好適には、前記芯紙どうしを貼り合わせる工程は、裏面の離型紙の中央部を剥がして、該中央部に対応する部分の芯紙を露出させる工程と、芯紙の前記中央部に対応する部分の粘着性を利用して、芯紙どうしの位置を固定する工程と、芯紙どうしの位置を固定した状態で、裏面の離型紙の左部、右部をそれぞれ剥がし、芯紙どうしの貼り合わせを完了させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の製本用治具は、本発明の製本方法において用いる製本用治具であって、芯紙の上下方向の辺、又は左右方向の辺の少なくともいずれかに当接して、芯紙の位置を固定する手段と、芯紙の見開き左右の部位にそれぞれ貼られる印刷物どうしの干渉を防止する棒状治具を設置するための手段と、を備えることを特徴とする。
また、 本発明の他の製本用治具は、本発明の製本方法において用いる製本用治具であって、面A、面B、面Cを備えており、折り曲げた状態の芯紙を複数重ね、前記重ねた複数の芯紙の配置を整える際に、該芯紙の束の下部及び端面を面A及び面Bに当接させながら滑らせて束の背部を面Cに当接させることで、束の上下及び背部を平らに整えることができるように、面A、面B、面Cが互いに直角を形成して連結していることを特徴とする。
なお、製本用治具を構成する部材は、治具の機能を果たし得るものであれば、どのような部材であってもよい。
また、本発明の芯紙は、本発明の製本方法において用いる芯紙であって、印刷物を貼り付ける芯紙表面に少なくとも粘着性接着剤が塗布されて離型紙が貼り合わされており、前記離型紙は、左部、右部、左右部に挟まれる中央部の、3つの部位に分離可能な状態で、芯紙表面に貼られていることを特徴とする。
本発明によれば、印刷物を貼り付けた芯紙を互いに貼り合わせて製本する場合に、受注から納品までの期間短縮を可能にして、効率よく製本することができる。また、製本終了時のみならず製本終了後においてもうねりが生じることのない製本技術を提供することができる。
以下、各図を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。本実施形態の製本方法は、接着剤塗布工程、印刷物貼付工程、芯紙貼付工程の3工程をシーケンシャルに実施することにより構成される。
以下、図1〜図4を参照し、各工程について詳細に説明する。なお、各工程中のステップ(符号が付与されていない部分的な工程を含む)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
(接着剤塗布工程:図1)
最初に、芯紙用に用意した合成紙(例えば、ユポ・コーポレーション社のユポ、日清紡社のピーチコート、チッソ社のカルレなど)を、製本予定の本の見開きサイズに裁断して、芯紙を作成する(図1(a))。
合成紙は、合成高分子物質を主な素材として、紙的性質を与える加工をしたもので紙的用途に使用されるものであり、洋紙に比べて温度や湿度の変化に対する伸縮の程度が小さい。本実施形態では、このような合成紙を芯紙用に採用しているため、季節の推移等によって温度や湿度が変化した場合でも、芯紙と接着剤との伸縮率の差によってうねりが生じる可能性を抑制することができる。
次に、芯紙の印刷物を貼る側(芯紙表面)に対して粘着性接着剤を塗布する(図1(b))。ただし図1(b)に示すように、マスク等を利用して見開き中央にライン状に(例えば3〜4mm幅程度に)接着剤を塗布しない領域(接着剤抜き領域)を設けておく。かかる接着剤抜き領域によって、見開き左右の印刷物が互いに干渉することを防ぎ、また本を開閉する際の本背からのプレッシャーを逃がすことが可能となり、印刷物のめくれ、はがれ等を防止することができる。
粘着性接着剤としては、常温で粘着性を生じる接着剤(一般にエマルジョン系や揮発性の接着剤)を用いることが望ましい。膠やホットメルト系の接着剤は、常温で固体であり、加熱することで接着に十分な流動性をもつようになり、塗布後に溶剤等が蒸発したり接着される物質に吸収されることによって接着剤が硬化して接着力が生じるという特性を有しているため、塗布する際に加熱工程が必要となって作業が煩雑となることに加え、常温で粘着性を持たせることが困難だからである。
接着剤の塗布方法は、接着剤の種類に応じて適切な方法を採用すればよい。例えば、エマルジョン系の接着剤であれば刷毛等を用いて、揮発性の接着剤であればスプレー等を用いて、芯紙に接着剤を塗布する。
なお、出願人が行った実験では、以下の2種類の接着剤をそれぞれ使用してみたところ、常温かつ接着剤が安定した後においても適切な接着性能を得ることができた。
(1)製品名「ニッセツ PE−154Y」
製造者:日本カーバイド工業株式会社
化学名:酢酸ビニル・(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体溶液
成分及び含有量:樹脂 30〜40%、トルエン 14%、酢酸エチル 50〜60%
(2)製品名「サイビノール AT−523」
製造者:サイデン化学株式会社
化学名:アクリル共重合体水性エマルジョン
成分及び含有量:アクリル共重合体 51.0%、水 49.0%
次に、接着剤を塗布した芯紙表面に対して離型紙を貼り合わせて、両者の接着状態が安定するまで、そのままの状態を保つ(エマルジョン系接着剤であれば、接着剤が乾燥するまで待機する)(図1(c))。
離型紙は、接着剤の性質に応じて適切な樹脂等を塗布したものを用いることができる。ただし、本実施形態で用いる離型紙は、左部、右部、左右部に挟まれる中央部の、3つの部位に分離可能な状態で芯紙に貼られている。後述するように、中央部は、これを剥がして芯紙の対応する部分を露出させ、その部分の粘着性を利用して印刷物や芯紙どうしを部分的に貼り付けて、それらの位置を固定するために用いられる。図1に示す例では、中央部は、左部、右部を分断するようにライン状(例えば、接着剤抜き領域の幅より大きい約30mm幅のライン状)に設けられている。
なお、離型紙を分離可能な状態で芯紙に貼るためには、例えば、離型紙の各部間に容易に切り離すことができる程度の厚みの溝部を予め設けておけばよい。又は、芯紙と離型紙を貼りあわせた後に離型紙のみをカッティングして、3つの部位を分離可能な状態としてもよい。
芯紙表面について離型紙の貼りあわせが終了したら、図1(b)、(c)に示すのと同様にして、芯紙どうしを貼り合わせる側(芯紙裏面)にも離型紙を貼り合わせる(図1(d)、図1(e))。ただし、芯紙裏面には印刷物を貼らないので、接着剤抜き領域を設ける必要はない。また、左部、右部、中央部の形状、サイズは、芯紙表面と同様にすることができるが、異なるものであってもよい。ただし、中央部については左部、右部を少なくとも分断するように設けておく。
なお、合成紙の裁断、芯紙への接着剤の塗布、離型紙との貼りあわせ等は、手作業によって行ってもよく、又は従来の粘着シート作成装置等を利用して行ってもよい。
また、合成紙シートに接着剤を塗布し、離型紙を貼りあわせた後に裁断して、芯紙を作成する構成としてもよい。この場合、芯紙のサイズ、シート上の配置を考慮して、裁断して芯紙を作成した場合に接着剤抜き領域が適切に確保されるように、合成紙シートに接着剤を塗布する。
以上のようにして接着剤塗布済み芯紙を作成し、保管しておく。このように、本実施形態の製本方法では、接着剤塗布工程を他の工程に先行する処理として分離しているため、接着剤塗布工程のみ実施して、製本の依頼に先駆けて予め芯紙を作成しておくことが可能となる。
(印刷物貼付工程:図2)
最初に、製本予定の本のサイズに合った接着剤塗布済み芯紙を保管場所から取り出し、芯紙表面を上に向けて、印刷物位置合わせ用治具100上にセットする(図2(a))。
位置合わせ用治具100には、印刷物と芯紙との位置合わせが確実に行えるように、すなわち、治具上に芯紙の位置を固定してセットできるように、芯紙の上下方向の辺、又は左右方向の辺の少なくともいずれかに当接して芯紙の位置を固定する手段を設けておく。図2(a)に示す例では、前記固定手段として、位置合わせ治具100の上下に直線状の隆起部10、11を設けており、該隆起部10、11の間隔を芯紙の上下幅に略一致させている。また、位置合わせ治具の左右幅を芯紙の左右幅に略一致させている。これにより、隆起部10、11間に芯紙をはめて、かつ治具100からはみださないように芯紙を載せれば自ずと、治具100上に芯紙の位置を固定してセットできるようになっている。
なお、治具100の左右中央には、芯紙の左右部位にそれぞれ貼られる印刷物どうしの干渉を防止する棒状治具13(後述)を設置するための手段を設けておくことが望ましい。図2(a)に示す例では、前記設置するための手段として、上下隆起部10、11に接着剤抜き領域の幅より小さい幅(例えば、1mm程度)の溝部12を設けている。
次に、例えば溝部12を利用して、芯紙表面の離型紙の中央部を剥がし、該中央部に対応する部分の芯紙表面を露出させる(図2(b))。
次に、見開き左右にそれぞれ対応する印刷物を芯紙上に配し、芯紙表面の前記露出した中央部に対応する部分の粘着性を利用して印刷物を部分的に貼り付けて、各印刷物の位置を固定する(図2(c))。このとき、印刷物を貼る前に、又は左右いずれかの印刷物を貼った後、残りの印刷物を貼る前に、接着剤抜き領域の幅より小さい幅(例えば、1mm程度)の棒状治具13を、例えば溝部12を利用して芯紙上にセットする。治具13を基準に印刷物の貼り位置を定めることができるとともに、治具13によって貼付時における左右の印刷物どうしの干渉を防ぐことができるからである。
次に、各印刷物の位置を固定した状態で、芯紙表面の離型紙の左部、右部をそれぞれ剥がし、印刷物全体の貼り付けを完了させる(図2(d))。
以上のようにして、製本に必要な1冊分の芯紙について、それぞれ対応する印刷物の貼り付けを行う。
(芯紙貼付工程:図3、図4)
最初に、印刷物を貼り付けた芯紙1冊分のそれぞれについて、折り曲げ位置を中心に見開きを構成するように(すなわち、接着剤抜き領域を中心として)、芯紙表面を内側にして折り曲げる(図3(a))。
次に、折り曲げた状態の芯紙を製本時の頁順に上下天地を合わせて複数重ね、背合わせ用治具101を利用して前記複数重ねた芯紙の束の上下及び背部が平らとなるように配置を整える(図3(b))。
背合わせ用治具101は、複数重ねた芯紙の束の配置を整える際に、該芯紙の束の下部20及び端面21を面A及び面Bに当接させながら滑らせて束の背部22を面Cに当接させることで、束の上下及び背部22を平らに整えることができるように、面A、面B、面Cが互いに直角を形成して連結した構造となっている(図3(b)参照)。
ここで、芯紙裏面の離型紙が単に左部、右部の2つの部位に分かれている場合、芯紙を折り曲げると、図5に示すように離型紙の剥がれが生じ、その剥がれた部分によって背部が浮いてしまうおそれがある。この場合、芯紙によって浮きの程度が異なることもあり、面Cを利用しても背部22が平らとなるように整えることは難しい。しかし、本実施形態では、芯紙裏面の離型紙について、左部、右部を分断するように中央部を設けていることから、芯紙を折り曲げた状態でも、離型紙の剥がれによって背部22が浮いてしまうことはなく、面Cを利用して背部22が平らとなるように適切に整えることができる。
次に、芯紙の束について、例えばその上部をクリップ等で挟むことにより、配置を整えた状態を維持しつつ、各芯紙裏面の離型紙の中央部を剥がし、該中央部に対応する部分の芯紙裏面を露出させる(図3(c))。
次に、芯紙裏面の前記露出した中央部に対応する部分の粘着性を利用して、隣接する芯紙どうしの背部付近を部分的に貼り合わせて、芯紙どうしの位置を固定する(図4(a))。
次に、各芯紙どうしの位置を固定した状態で、芯紙裏面の離型紙の左部、右部をそれぞれ剥がし、芯紙どうしの貼り合わせを完了させる(図4(b))。
最後に、端に位置する芯紙の芯紙裏面の離型紙を剥がし、表紙及び背表紙の内面と貼り合わせれば、製本が完了する(図4(c))。
本実施形態の製本方法では、接着剤塗布工程を、印刷物貼付工程及び芯紙貼付工程に先行する処理として分離しているため、接着剤塗布工程のみを実施して、予め接着剤塗布済みの芯紙を作成しておくことが可能である。換言すれば、本実施形態の製本方法によれば、発注がかかった時点で、先行して作成してある接着剤塗布済みの芯紙を利用して、印刷物貼付工程及び芯紙貼付工程のみを実施し、製本を完了させることができる。このような方法によれば、発注後に接着剤を塗布したり、その乾燥を待つ必要がなくなることから、発注から製本完了(納品)までの期間を大きく短縮して、効率よく製本を行うことができる。
また、上述のように、本実施形態の製本方法では、接着剤塗布工程を先行して実施し、離型紙を貼り合わせた状態で(すなわち接着剤が乾燥し安定した状態で)芯紙を保管しておくことから、貼付工程の段階で接着剤の乾燥が進行する(接着剤が伸縮する)可能性は低い。そのため、本実施形態の製本方法によれば、貼付後に接着剤の乾燥が進み、それによって接着剤が部分的に伸縮してうねりが生じるという従来の問題を回避することができる。
更に、本実施形態の製本方法では、芯紙として合成紙を採用していることから、従来方法では回避困難であった製本終了後に生じるうねり、すなわち季節の推移等に基づく温度や湿度の変化に起因して生じるうねりについても、大きく抑制することができる(実質的にうねりを無くすことができる)。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態では、どの芯紙の裏面にも接着剤を塗布して離型紙を貼りあわせているが、本発明は必ずしもこのような態様に限られない。例えば、上記実施形態の接着剤塗布工程と、該工程において、図1(d)、(e)のステップを省略した、芯紙の表面のみに粘着性接着剤を塗布し、離型紙を貼り合わせる工程とを実施し、表裏両面に粘着性接着剤を塗布した芯紙(芯紙A)と、表面のみに粘着性接着剤を塗布した芯紙(芯紙B)とを作成する。そして、印刷物貼付工程及び芯紙貼付工程において、芯紙の束において芯紙Aと芯紙Bとが折り曲げられた状態で交互に並ぶように、印刷物の貼付及び芯紙の重ね合わせを行う(図6参照)。この場合、芯紙どうしを貼り合わせるステップにおいて、芯紙Bの裏面には接着剤が塗布されていないが、その貼りあわせの相手となる芯紙Aの裏面には接着剤が塗布されているので、上記実施形態と同様に芯紙どうしを貼り合わせることができる。
また例えば、上記実施形態の接着剤塗布工程において、芯紙裏面については右半面又は左半面にのみ接着剤を塗布し、離型紙を貼り合わせる構成としてもよい。芯紙どうしを貼り合わせるステップでは、芯紙裏面の右半面と、他の芯紙裏面の左半面とを貼り合わすことになるので、上記のように構成しても上記実施形態と同様に芯紙どうしを貼り合わせることができる。
本実施形態の接着剤塗布工程を説明するための図である。 本実施形態の印刷物貼付工程を説明するための図である。 本実施形態の芯紙貼付工程を説明するための図である。 本実施形態の芯紙貼付工程を説明するための図である。 芯紙裏面の離型紙が左部、右部の2つの部位に分かれている場合に生じる、離型紙の剥がれ、背部の浮きを説明するための図である。 表裏両面に粘着性接着剤を塗布した芯紙と、表面のみに粘着性接着剤を塗布した芯紙とを交互に並べて芯紙の重ね合わせを行う態様を説明するための図である。
符号の説明
10、11 隆起部
12 溝部
13 棒状治具
100 位置合わせ用治具
101 背合わせ用治具

Claims (10)

  1. 印刷物を貼り付けた芯紙を複数用意し、互いに貼り合わせて製本する製法方法であって、
    芯紙の表裏両面に
    粘着性接着剤を塗布し、それぞれに離型紙を貼り合わせる工程と、
    芯紙の表面の離型紙を剥がし、印刷物を貼る工程と、
    折り曲げ位置を中心に見開きを構成するように、印刷物を貼った表面を内側にして芯紙を折り曲げる工程と、
    折り曲げた状態の芯紙を複数重ね、前記重ねた複数の芯紙の配置を整える工程と、
    芯紙の裏面の離型紙を剥がし、芯紙どうしを貼り合わせる工程と、を含むことを特徴とする製本方法。
  2. 前記芯紙は合成紙であることを特徴とする請求項1記載の製本方法。
  3. 前記粘着性接着剤は常温で粘着性を生じる接着剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の製本方法。
  4. 芯紙の表面のみに粘着性接着剤を塗布し、離型紙を貼り合わせる工程を備え、
    前記配置を整える工程において、折り曲げた状態の芯紙を複数重ねる際に、表裏両面に粘着性接着剤を塗布した芯紙と、表面のみに粘着性接着剤を塗布した芯紙とが、交互に並ぶように重ねることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製本方法。
  5. 離型紙は、左部、右部、左右部に挟まれる中央部の、3つの部位に分離可能な状態で、芯紙に貼られていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製本方法。
  6. 前記印刷物を貼る工程は、
    表面の離型紙の中央部を剥がして、該中央部に対応する部分の芯紙を露出させる工程と、
    芯紙の左右頁位置にそれぞれ対応する印刷物を配し、芯紙の前記中央部に対応する部分の粘着性を利用して、印刷物の位置を固定する工程と、
    印刷物の位置を固定した状態で、表面の離型紙の左部、右部をそれぞれ剥がし、印刷物の貼り付けを完了させる工程と、を含むことを特徴とする請求項5記載の製本方法。
  7. 前記芯紙どうしを貼り合わせる工程は、
    裏面の離型紙の中央部を剥がして、該中央部に対応する部分の芯紙を露出させる工程と、
    芯紙の前記中央部に対応する部分の粘着性を利用して、芯紙どうしの位置を固定する工程と、
    芯紙どうしの位置を固定した状態で、裏面の離型紙の左部、右部をそれぞれ剥がし、芯紙どうしの貼り合わせを完了させる工程と、を含むことを特徴とする請求項5又は6記載の製本方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の製本方法において用いる製本用治具であって、
    芯紙の上下方向の辺、又は左右方向の辺の少なくともいずれかに当接して、芯紙の位置を固定する手段と、
    芯紙の見開き左右の部位にそれぞれ貼られる印刷物どうしの干渉を防止する棒状治具を設置するための手段と、を備えることを特徴とする製本用治具。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の製本方法において用いる製本用治具であって、面A、面B、面Cを備えており、
    折り曲げた状態の芯紙を複数重ね、前記重ねた複数の芯紙の配置を整える際に、該芯紙の束の下部及び端面を面A及び面Bに当接させながら滑らせて束の背部を面Cに当接させることで、束の上下及び背部を平らに整えることができるように、面A、面B、面Cが互いに直角を形成して連結していることを特徴とする製本用治具。
  10. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の製本方法において用いる芯紙であって、
    印刷物を貼り付ける芯紙表面に少なくとも粘着性接着剤が塗布されて離型紙が貼り合わされており、
    前記離型紙は、左部、右部、左右部に挟まれる中央部の、3つの部位に分離可能な状態で、芯紙表面に貼られていることを特徴とする芯紙。
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