JP2005278449A - 細胞の搬送方法および培養方法 - Google Patents

細胞の搬送方法および培養方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005278449A
JP2005278449A JP2004095070A JP2004095070A JP2005278449A JP 2005278449 A JP2005278449 A JP 2005278449A JP 2004095070 A JP2004095070 A JP 2004095070A JP 2004095070 A JP2004095070 A JP 2004095070A JP 2005278449 A JP2005278449 A JP 2005278449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
container
cell
base material
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004095070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523311B2 (ja
Inventor
Hiroshi Fukuda
宏 福田
Hiroki Hibino
浩樹 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004095070A priority Critical patent/JP4523311B2/ja
Publication of JP2005278449A publication Critical patent/JP2005278449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523311B2 publication Critical patent/JP4523311B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 搬送中も細胞の健全性を維持しつつ細胞の成長を促進して培養効率を向上する。
【解決手段】 搬送容器1内に収容した接着性の細胞を含む液体A内に、該細胞が付着可能な、生体親和性を有する基材2を投入するとともに、細胞と容器内壁1aとを相対的に移動させつつ搬送する細胞の搬送方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、細胞の搬送方法および培養方法に関するものである。
間葉系幹細胞等の幹細胞は、様々な組織に分化でき、その組織を再生することができる細胞として知られている。間葉系幹細胞は骨髄液に多く含まれている。しかしながら、骨髄液から採取可能な間葉系幹細胞はごく微量であり、組織の再生に必要な量の間葉系幹細胞を得るためには、骨髄液を培養することにより増殖させる必要がある。
間葉系幹細胞は、病院等の医療機関において患者から採取された骨髄液を、所定の搬送容器に封入した状態で培養設備を有する培養機関に搬送し、そこで、所定の培養条件下に配することにより、必要な細胞数まで培養することが考えられる。培養機関においては、搬送されてきた骨髄液は、シャーレのような平坦な培養容器上に播種されて、適当な培地内において培養される。
骨髄液内の間葉系幹細胞は、培養容器の底面に付着して増殖する性質を有している。したがって、培地交換によって造血系の細胞を廃棄することにより、培養容器の底面に付着して増殖した間葉系幹細胞のみを抽出することが可能となる。(例えば、非特許文献1参照。)。
吉川,「骨髄間葉系細胞による培養真皮、培養骨−骨髄間葉系細胞による再生医療−」,バイオインダストリー,株式会社シーエムシー出版,2001年,第18巻,第7号,p.46−53
しかしながら、上述したように、間葉系幹細胞は、培養容器の内壁等に付着しなければ増殖しないため、何物にも付着しない状態にあるとき、例えば、搬送容器内に配置されている場合においては、成長は停止させられていることになる。この場合、搬送容器の内壁に付着させれば、搬送中も細胞の成長を促すことが可能となるが、搬送に際して搬送容器の内壁に細胞を付着させてしまうと、培養機関における培養容器への移し替え作業に手間がかかり、搬送後速やかに培養工程に移行できないという不都合が考えられる。また、搬送容器の内壁から剥離させるために、トリプシン等のタンパク質分解酵素を用いることが必要となるが、トリプシン等を使用すると、間葉系幹細胞の細胞膜を損傷することにもなり好ましくない。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、搬送中も細胞の健全性を維持しつつ細胞の成長を促進して培養効率を向上することが可能な細胞の搬送方法および培養方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、搬送容器内に収容した接着性の細胞を含む液体内に、該細胞が付着可能な、生体親和性を有する基材を投入するとともに、細胞と容器内壁とを相対的に移動させつつ搬送する細胞の搬送方法を提供する。
この発明によれば、搬送容器内に収容した接着性の細胞を含む液体内の細胞と容器内壁とが相対的に移動させられるので、細胞が搬送容器の内壁に付着しないように維持されつつ搬送される。この場合に、搬送容器内に収容されている液体内には、細胞が付着可能な基材が投入されているので、液体内に浮遊する細胞は、基材に付着して成長を促される。基材は生体親和性を有する物質により構成されているので、搬送後は、そのまま培養容器に投入して培養することができる。すなわち、細胞は搬送中においても成長を促進されており、培養容器に投入されて培養を開始される際には、既にある程度増殖した状態となっているので、必要な細胞数に達するまでの時間を短縮することができる。また、細胞は搬送容器内壁に付着しないように維持されているので、培養容器への投入も速やかにかつ細胞の健全性を維持しつつ行うことができる。
また、上記発明においては、前記基材を前記液体と同等の比重を有する物質により構成し、細胞とともに液体内に浮遊させることが好ましい。
この発明によれば、液体内に投入された基材は、搬送容器内の液面に浮いたり、底面に沈んだりすることなく、液体内を浮遊させられることになる。付着性の細胞も液体内において浮遊状態に維持されているので、基材とともに浮遊させられる内に、基材に付着するようになる。すなわち、本発明によれば、細胞が基材と接触する機会が増加され、基材への効率的な付着によって迅速に成長を開始することができる。
また、上記発明においては、前記基材が、該基材を貫通させて前記液体を流通可能な形態を有し、前記細胞を含む液体を前記基材を介して流通させることにしてもよい。
この発明によれば、細胞を含む液体を基材を介して流通させることにより、基材に効率的に細胞を付着させることができる。
また、上記発明においては、前記基材が網状部材からなることとしてもよい。
この発明によれば、細胞を容器内壁から浮遊した状態に維持すると、搬送される間に、網状部材の網目を通過するように流動させられる。これにより、細胞が網状部材に付着して成長を促進されることになる。
さらに、上記発明においては、前記基材が複数の繊維状部材からなることとしてもよい。複数の繊維状部材によっても、網状部材と同様に、細胞が繊維状部材間を流動するように浮遊する間に繊維状部材に付着して成長を開始することになる。
また、前記基材がマイクロキャリアからなることとしても同様である。
また、上記発明においては、搬送容器を略水平な軸線回りに回転させることにより、細胞と容器内壁とを相対的に移動させることとしてもよい。
このようにすることで、搬送容器の容器内壁と細胞とが、同じ場所で接触状態に維持されることがなく、細胞の容器内壁への接着を防止することができる。これにより、搬送後の培養容器への移し替え時に、搬送容器からの細胞の剥離作業を行うことなく、速やかに移し替えることができる。
同様に、前記搬送容器内の液体を攪拌することにより、細胞と容器内壁とを相対的に移動させることとしてもよい。
さらに、本発明は、培養容器内の底面より高い位置に、赤血球より大きな貫通孔を有する多孔性部材を配置し、上記細胞の搬送方法により搬送された細胞を前記多孔性部材上に投入して培養する細胞の培養方法を提供する。
この発明によれば、細胞を含む液体を搬送容器から培養容器に移し替えるときに、細胞を含む液体を多孔性部材上に投入すると、液体内部に含有されている赤血球が多孔性部材の貫通孔を貫通して培養容器の底面側に下降する。一方、細胞は基材に付着して成長しているので、貫通孔を通過しにくく、多孔性部材に付着する。多孔性部材の貫通孔を通して赤血球が底面側に下降しているので、細胞は、赤血球に阻害されることなく多孔性部材の上面に接着して成長する。また、多孔性部材に付着した細胞は、搬送中に既に基材に付着して成長を開始していたので、速やかに成長を継続して効率的に増殖することができる。
本発明によれば、搬送中においても細胞の成長を促進することにより、培養容器に投入されて培養を開始される際には、既にある程度増殖した状態とすることができ、必要な細胞数に達するまでの時間を短縮することができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係る細胞の搬送方法について、図1および図2を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る細胞の搬送方法は、病院等の医療機関において患者から採取された骨髄液Aを、培養機関へ搬送するための方法であって、図1に示されるように、採取された骨髄液Aを収容する搬送容器1内に、基材2を投入するとともに、搬送容器1内において、細胞が容器内壁1aに付着しないように保持しつつ搬送するものである。
搬送容器1としては、例えば、図1に示す例では、遠沈管状の円筒容器の開口部を蓋体1bによって密閉状態に閉鎖したものが挙げられる。
基材2としては、例えば、ポリスチレンや脂質のような材質からなり、粒径10〜300μm程度のものが好ましい。このような材質からなる基材2は、骨髄液Aとほぼ同等の比重を有しているため、骨髄液A中に投入すると、液面に浮くことも沈むこともなく、浮遊状態に維持されるようになっている。
また、この基材2は、生体親和性を有しており、培養後に生体内に細胞とともに移植することが可能な材料である。また、この基材2は、細胞を付着させるのに適した表面状態を有している。
骨髄液Aに含まれる間葉系幹細胞等の付着性の細胞を容器内壁1aに付着させないように保持する方法として、第1に搬送容器1の容器内壁1aに親水性処理を施す。親水性処理を施すことにより、容器内壁1aと細胞との間に水分が進入し、細胞の容器内壁1aへの接着を阻害するようになっている。親水性処理は、例えば、酸化チタン光触媒製の薄膜を容器内壁1aに被覆状態に設け、その表面に紫外線を照射することにより行われる。
また、細胞を容器内壁1aに付着させないように保持する方法として、第2に、図2に示されるように、搬送容器1自体を、その中心軸線Bが略水平になるように配置するとともに、その中心軸線B回りに低速で回転させる方法が挙げられる。図中、符号3は、搬送容器1を載置して同一方向に同期回転させられるローラである。
このようにすることで、細胞は容器内壁1aに接触状態に維持されることがなく、搬送容器1に収容されている骨髄液A内において浮遊させられることになる。
骨髄液A内には、上述した基材2が同様に浮遊させられているので、細胞は基材2と接触する機会が多く、また、一旦接触すると基材2の表面に付着してその成長を開始することになる。なお、搬送容器1は、搬送時には、図示しない恒温容器内に配置されて、所定の培養条件、例えば、温度37℃に維持し、搬送容器1内部をCO濃度5%に維持されるようになっている。
すなわち、本実施形態に係る細胞の搬送方法によれば、搬送中に、細胞を基材2に付着させて成長を開始させることができるので、培養機関に搬入されて培養容器に移し替えられるときには、細胞を既にある程度成長させた状態とすることができる。したがって、搬送後に行われる培養行程において、必要な細胞数となるまでの培養時間を短縮することができるとともに、ある程度成長された状態から細胞を効率的に成長させることができる。
また、本実施形態に係る細胞の搬送方法によれば、搬送中に細胞が搬送容器1の内壁1aに接着しないように保持されるので、培養容器への移し替えを速やかに行うことができるとともに、細胞を搬送容器1から剥離させる作業が不要となり、細胞に損傷を与えることなく健全な状態で培養容器へ移動させることができる。
なお、本実施形態に係る搬送方法においては、基材2として、一般的なマイクロキャリアを採用してもよい。マイクロキャリアは、付着性細胞を付着・増殖させるための微小粒子であり、直径約100〜300μm、表面積約3000〜6000cm/gの球状粒子である。材質は、デキストラン、ポリアクリルアミド、ゼラチン、ポリスチレン等の生体適合性材料である。これらのマイクロキャリアの表面には、細胞が付着しやすいように荷電基や細胞が接触しやすいタンパク等のコーティングが付与されていることが望ましい。また、マイクロキャリアの比重は、約1.02〜1.05である。
また、搬送容器1を略水平な軸線B回りに回転させることにより、容器内壁1aと内部の細胞とを相対的に移動させることとしたが、これに代えて、図3に示されるように、搬送容器1内部にファン4を配置し、搬送容器1外部に配置したモータ5等によってファン4を回転させることにより、細胞を含む液体Aを搬送容器1の内部において流動させることにしてもよい。
また、図4に示されるように、搬送容器1の中心軸線とは異なる略水平な軸線C回りに揺動させることにしてもよい。
この場合に、揺動させることにより、細胞を含む液体Aを搬送容器1内部において流動させて、細胞が容器内壁1aに付着するのを防止するとともに、揺動を停止した静止状態に配することにより、内部に投入されている基材2への細胞の付着を促すようにしてもよい。揺動の停止時間は、タイマーによって予め設定してもよいが、搬送容器1内において細胞および基材2が沈降する状態をカメラ等で検出して画像処理することにより、その都度判断してもよい。図中符号6は、搬送容器1を固定状態に載置する載置台、符号7は、揺動アーム、符号8は揺動アームを回転可能に支持するベースを示している。
次に、本発明の第2の実施形態に係る細胞の搬送方法について、図5を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る搬送方法の説明において、上述した第1の実施形態に係る搬送方法の説明と共通する構成要素に同一符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態に係る搬送方法は、搬送容器10内に投入する基材11と、細胞と容器内壁10aとを相対的に移動させる方法とにおいて第1の実施形態に係る搬送方法と相違している。
本実施形態における基材11は、図5に示されるように、搬送容器10の高さ方向の途中位置に搬送容器10の横断面全域にわたって掛け渡される網状部材(以下、網状部材11という。)により構成されている。網状部材11は、例えば、ポリスチレンのような生体親和性があり、かつ、細胞を付着させやすい材質により構成されている。
また、本実施形態に係る搬送方法に使用される搬送容器10は、図5に示されるように、伸縮可能な蛇腹状部分12を備えている。この搬送容器10内に細胞を含む液体Aを収容して、搬送容器10の蛇腹状部分12を伸縮させることにより、内部の液体と容器内壁10aとが相対的に移動させられるようになっている。
このように構成された搬送容器10を用いて、細胞を含む液体Aを搬送するには、搬送容器10の内部に細胞を含む液体Aを収容し、その液体A内に網状部材11を浸漬させた状態で、搬送容器10の蛇腹状部分12をゆっくりと伸縮させる。これにより、搬送容器10内部の液体Aは容器内壁10aに対して相対的に移動させられるので、液体A内部に含有されている細胞が容器内壁10aに付着することがなく、液体A内において浮遊させられることになる。そして、液体A内には網状部材11が配置されているので、液体Aが移動させられる際にこの網状部材11を通過させられる。
網状部材00は、細胞を付着させやすい材質により構成されているので、細胞が、網状部材11を通過する際に網状部材11の表面に接触すると、これに付着する。網状部材11に付着した細胞は、搬送中においても成長を開始するので、後に培養容器に移し替えられたときに、速やかに成長を再開することができる。すなわち、搬送容器10内から細胞の付着した網状部材11を取り出して培養容器に移し替えるだけでよいので、細胞を搬送容器10から剥離させる必要がなく、移し替え作業が簡単であるとともに、細胞の健全性を害することがないという利点がある。
次に、本発明の一実施形態に係る細胞の培養方法について、図6を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る培養方法は、上記各実施形態に係る搬送方法により搬送されてきた骨髄液と所定の培地との混合液Dを、以下の培養容器20に投入して所定の培養条件下に配するものである。図6は、例えば、第1の実施形態において説明した搬送容器1から移し替える場合について示している。
培養容器20は、図6に示されるように、シャーレ状の容器本体21内に、底面より高い位置に配置された網状部材(多孔性部材)22を備えている。網状部材22は、赤血球を通過可能にするために、赤血球より大きな網目(貫通孔:図示略)を多数有している。また、網状部材22は、細胞を付着させやすい材質、例えば、ポリスチレンにより構成されている。
また、培地は、DMEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium)またはMEM(Minimal Essential
Medium:最小必須培地)、FBS(Fetal Bovine Serum:ウシ胎児血清)、抗生剤を所定の配合比率で混合したものである。また、成長因子、例えば、サイトカイン、濃縮血小板、BMP、FGF、TGF−β、IGF、PDGF、VEGF、HGFやこれらを複合させたもの等の成長に寄与する物質を混合することにしてもよい。また、エストロゲン等のホルモン剤や、ビタミン等の栄養剤を混合することにしてもよい。なお、ウシ胎児血清に代えてヒト血清を用いてもよい。
また、抗生剤としては、ペニシリン系抗生物質の他、セフェム系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ホスホマイシン系、アミノグリコシド系、ニューキノロン系等任意の抗生物質を採用することができる。
本実施形態に係る培養方法によれば、網状部材22の上から骨髄液と培地との混合液Dを培養容器20内に投入することにより、混合液D内に含有されている赤血球が、網状部材22の網目を通して容器本体21の底面側に沈降する(矢印X)一方、基材2に付着して、ある程度成長している細胞Eは、網状部材22の網目を通過することなく、網状部材22に付着する。細胞Eは搬送中に基材2を核としてある程度の大きさの塊となっているので、比較的大きな網目(例えば、直径10〜250μm程度)としても網目からこぼれることなく網状部材22に捕獲されることになる。
すなわち、骨髄液と培地との混合液D中に含まれていた、赤血球より比重の軽い間葉系幹細胞Eは、網状部材22の網目を通して赤血球から分離されることにより、赤血球によって阻害されることなく網状部材22に付着することができ、速やかに成長を再開することができる。
その結果、細胞Eの増殖スピードを向上して、必要細胞数まで増殖させるのに要する時間を短縮することができるという効果がある。
なお、多孔性部材として網状部材22を例に挙げて説明したが、これに代えて、相互に絡み合った複数の繊維状部材により構成してもよく、また、複数の孔を有する薄膜により構成してもよい。さらに、図7に示すように、培養容器21を、底面に複数の凹部23を有する形態に構成してもよい。この凹部23の口径を赤血球より大きな寸法に設定しておくことにより、凹部23内に赤血球を沈降させて(矢印X)、細胞Eから分離させることができる。
また、本発明に係る細胞の搬送方法および培養方法は、骨髄の間葉系幹細胞の培養に限定されるものではない。生体の種々の組織から採取された接着性の細胞や、樹立された細胞ラインの搬送および培養に適用することにしてもよい。
この発明の一実施形態に係る細胞の搬送方法に適用する搬送容器を説明する図である。 図1の搬送容器を用いた搬送方法を説明する図である。 図2の搬送方法の変形例を示す図である。 図2の搬送方法の他の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る細胞の搬送方法に適用する搬送容器を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る細胞の培養方法を説明する図である。 図6の変形例を示す図である。
符号の説明
A 骨髄液(液体)
B,C 軸線
E 細胞
1,10 搬送容器
1a,10a 容器内壁
2 基材
11 網状部材(基材)
21 培養容器
22 網状部材(多孔性部材)

Claims (9)

  1. 搬送容器内に収容した接着性の細胞を含む液体内に、該細胞が付着可能な、生体親和性を有する基材を投入するとともに、細胞と容器内壁とを相対的に移動させつつ搬送する細胞の搬送方法。
  2. 前記基材を前記液体と同等の比重を有する物質により構成し、細胞とともに液体内に浮遊させる請求項1に記載の細胞の搬送方法。
  3. 前記基材が、該基材を貫通させて前記液体を流通可能な形態を有し、前記細胞を含む液体を前記基材を介して流通させる請求項1または請求項2に記載の細胞の搬送方法。
  4. 前記基材が網状部材からなる請求項3に記載の細胞の搬送方法。
  5. 前記基材が複数の繊維状部材からなる請求項3に記載の細胞の搬送方法。
  6. 前記基材がマイクロキャリアからなる請求項1または請求項2に記載の細胞の搬送方法。
  7. 搬送容器を略水平な軸線回りに回転させることにより、細胞と容器内壁とを相対的に移動させる請求項1から請求項6のいずれかに記載の細胞の搬送方法。
  8. 前記搬送容器内の液体を攪拌することにより、細胞と容器内壁とを相対的に移動させる請求項1から請求項6のいずれかに記載の細胞の搬送方法。
  9. 培養容器内の底面より高い位置に、赤血球より大きな貫通孔を有する多孔性部材を配置し、請求項1から請求項8のいずれかに記載の細胞の搬送方法により搬送された細胞を前記多孔性部材上に投入して培養する細胞の培養方法。
JP2004095070A 2004-03-29 2004-03-29 細胞の搬送方法および培養方法 Expired - Fee Related JP4523311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095070A JP4523311B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 細胞の搬送方法および培養方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004095070A JP4523311B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 細胞の搬送方法および培養方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005278449A true JP2005278449A (ja) 2005-10-13
JP4523311B2 JP4523311B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=35177508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004095070A Expired - Fee Related JP4523311B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 細胞の搬送方法および培養方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523311B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095309A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Olympus Corp 生体組織分解装置および生体組織分解方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60232088A (ja) * 1984-05-04 1985-11-18 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 細胞培養方法
JP2001517431A (ja) * 1997-09-19 2001-10-09 ヴィアイ・テクノロジーズ・インコーポレイテッド フィブリンミクロビーズおよびその使用
JP2002292385A (ja) * 2001-04-02 2002-10-08 Achilles Corp 微生物固定担体
JP2003219865A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Japan Tissue Engineering:Kk スフェロイドの作製方法、スフェロイド及びスフェロイド含有組成物
JP2003310244A (ja) * 2002-04-19 2003-11-05 Olympus Optical Co Ltd 培養容器とこれを用いた培養細胞シートの製造方法
JP2005170437A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Olympus Corp 搬送容器
JP2005253835A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Olympus Corp 生体組織補填材とその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60232088A (ja) * 1984-05-04 1985-11-18 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 細胞培養方法
JP2001517431A (ja) * 1997-09-19 2001-10-09 ヴィアイ・テクノロジーズ・インコーポレイテッド フィブリンミクロビーズおよびその使用
JP2002292385A (ja) * 2001-04-02 2002-10-08 Achilles Corp 微生物固定担体
JP2003219865A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Japan Tissue Engineering:Kk スフェロイドの作製方法、スフェロイド及びスフェロイド含有組成物
JP2003310244A (ja) * 2002-04-19 2003-11-05 Olympus Optical Co Ltd 培養容器とこれを用いた培養細胞シートの製造方法
JP2005170437A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Olympus Corp 搬送容器
JP2005253835A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Olympus Corp 生体組織補填材とその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095309A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Olympus Corp 生体組織分解装置および生体組織分解方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523311B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rauh et al. Bioreactor systems for bone tissue engineering
JP4227619B2 (ja) 細胞取扱装置、組織再生用組成物及び組織再生方法
CN105288737B (zh) 一种组织工程软骨复合支架及其制备方法
US7972767B2 (en) Method for culturing mesenchymal stem cell and method for producing biological tissue prosthesis
JPWO2018169007A1 (ja) 腫瘍組織を用いた初代がん細胞の3次元培養
US20060104958A1 (en) Tissue engineered cardiac constructs
JP2011172925A (ja) 医療用積層体
JPWO2012036224A1 (ja) 細胞シート積層化物の製造方法、それより得られる血管網を有する細胞シート積層化物及びその利用方法
JP4231675B2 (ja) 培養方法
JP2007053906A (ja) 三次元培養物の精製方法及び精製された三次元培養物
US8420392B2 (en) Method for culturing human periosteum
JP4523311B2 (ja) 細胞の搬送方法および培養方法
Ueng et al. In vitro and in vivo analysis of a biodegradable poly (lactide-co-glycolide) copolymer capsule and collagen composite system for antibiotics and bone cells delivery
CN109153963B (zh) 粘附状态的细胞培养物的改变方法
JP7355577B2 (ja) 多能性幹細胞由来の分化誘導細胞を含有するシート状物の作製方法
WO2006057444A1 (ja) 細胞の分化度自動診断方法
JPWO2017078007A1 (ja) 培養容器
JP2010046053A (ja) シート状動物細胞塊培養組成物とその作成方法
JP4804031B2 (ja) 間葉系幹細胞の培養方法および生体組織補填体の製造方法
US20120207715A1 (en) Methods and systems for storing and prolonging viability of matrix dependent cells
JP2006230683A (ja) 骨補填材、骨補填体および培養骨
CN112569408B (zh) 组织工程补片及其制备方法
JP2019154277A (ja) 細胞培養容器
JPH0576364A (ja) 動物遊離細胞の固定化物、固定化方法および培養方法
CN110475856B (zh) 使用纳米纤维的细胞培养

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4523311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees