JP2005277797A - 無線通知システム - Google Patents

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将史 増田
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Abstract

【課題】 特定エリア内の監視と侵入者へのメッセージの通知を確実に行うことが出来、設置が容易で低コストな無線通知システムを提供する。
【解決手段】 特定エリア4内を送受信範囲とする送受信部2bを有する監視機器2と、該監視機器2に所定の期間毎に通信電波3によって識別情報を送信する携帯機器10と、前記監視機器2とLAN5によって接続されるPC端末6と、該PC端末6と通信電波8によって接続される携帯端末7とを備え、前記監視機器2は携帯機器10から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、携帯機器10に警告情報を送信すると共に、前記LAN5を介してPC端末6に警告情報を送信し、PC端末6は通信電波8を介して携帯端末7に警告情報を送信する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は特定エリア内に存在する携帯機器を検知し、その携帯機器、または、他の情報機器に対して所定のメッセージを通知するための無線通知システムに関するものである。
従来、特定のエリア内を監視し、もし、監視エリア内に第三者が進入した場合は、その侵入者に対して所定のメッセージを通知するシステムが幾つか提案されている。その一つに、踏切内や駅プラットホームの白線内等の危険エリアにカメラを設置しておき、該カメラから得られた画像の監視によって人の侵入を監視し、エリア近傍に設置されたスピーカによって侵入者に対して自動的に警告を伝達するシステムが提案されている。このカメラによる自動監視システムは、危険エリア等に侵入した侵入者を監視し、また、自動的に警告出来るので、人的な負担が不要なために運用コストが安く便利である。
しかしながら、上記システムでは、カメラによる認識のためにエリア内に障害物があると、その陰の部分に対しては監視することが出来ない。また、スピーカによって警告を発するために、エリア付近にいる全ての人に対して警告することになり、特定の危険行為をしている人に対してだけ警告する等の選択的な警告が出来ないと言う問題がある。
上記の問題を解決する一つの手段として、監視エリア内を無線領域とするPHS又は携帯電話の基地局を設置し、監視エリア内にPHS端末又は携帯電話端末を所有する移動体が侵入すると、自営交換機、及び公衆網に対して位置登録が行なわれ、移動体監視装置で監視エリア内に存在する端末の情報を自営交換機から取得してデータベースに登録し、登録された端末の中から所定の端末を選び出し、所定のメッセージ(例えば退去警告等)を通知する監視システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この監視システムによるならば、広く普及しているPHSや携帯電話等の公衆携帯型電話端末を検知し、特定の電話端末に対して所定のメッセージを通知するので、不特定の移動体に対する監視と特定者へのメッセージの通知を確実に行うことが出来る。また、メッセージ通知手段として移動体が持っている電話端末を利用するため、監視エリア付近にスピーカ等の通知手段をわざわざ設置しなくても済むという利点がある。
特開2002−218554号公報(特許請求の範囲、第1図)
しかしながら、上記提案の監視システムでは、監視対象が携帯する端末はPHS又は携帯電話等の公衆携帯型電話端末なので、基地局、交換機、公衆網等の設備を必要とし、設置コストや運用コストが高く問題である。また、位置登録処理、着信処理等をPHSや携帯電話端末に応じたプロトコルに従う必要があり、処理が複雑で開発に多くの期間と人的負荷が必要である。また、PHSや携帯電話は、広く普及が進んでいるとは言え、危険エリアの監視等で特に必要性の高い幼児や老人にPHSや携帯電話端末を携帯させることはコスト面、操作性、機器の外形サイズ等の観点からみても好ましいものではない。
また、上記提案は、比較的広い地域の監視エリアには有効であるが、局所的な(例え
ば10m以下等)監視エリアに対しては不向きであり、狭い地域をきめ細かく監視することが出来ない。また、上記提案は平面的なエリアの監視は得意であるが、立体的なエリア、例えば、地面に対して上下方向等の監視に対しても不向きである。
本発明の目的は上記課題を解決し、比較的狭い範囲の特定エリアをきめ細かく監視し、該特定エリア内に侵入した侵入者へのメッセージの通知を確実に行うことが出来ると共に、設置コストや運用コストが安い無線通知システムを提供する。
上記課題を解決するために、本発明の無線通知システムは、下記記載の構成を採用する。
本発明の無線通知システムは、特定エリア内を送受信範囲とする送受信手段を有する第1の情報機器と、該第1の情報機器に所定の期間毎に識別情報を送信する送受信手段を有する第1の携帯機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、前記送受信手段によって前記第1の携帯機器に所定の情報を送信するように構成したことを特徴とする。
本発明の無線通知システムにより、第1の情報機器は第1の携帯機器からの識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、第1の携帯機器に対して所定の情報を送信出来るので、特定エリア内に侵入した第1の携帯機器を携帯する侵入者に対して所定のメッセージを伝達することが出来る。
また更に、前記第1の情報機器は出力手段を備え、前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする。
これにより、第1の情報機器は出力手段を備えているので、第1の携帯機器からの識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、第1の情報機器は前記出力手段によって所定のメッセージを出力できるので、特定エリア内に侵入した侵入者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また更に、前記第1の携帯機器は出力手段を備え、前記第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする。
これにより、第1の携帯機器は出力手段を備えているので、第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて所定のメッセージを出力し、携帯機器の携帯者に情報を伝達することが出来る。
本発明の無線通知システムは、特定エリア内を受信範囲とする受信手段を有する第1の情報機器と、該第1の情報機器に所定の期間毎に識別情報を送信する送信手段を有する第1の携帯機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする。
本発明の無線通知システムにより、第1の情報機器は第1の携帯機器からの識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、出力手段によって所定のメッセージを出力できるので、特定エリア内に侵入した侵入者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また更に、前記第1の情報機器と通信手段によって接続される第2の情報機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報である判断した場合、前記通信手段によって前記第2の情報機器に所定の情報を送信するように構成したことを特徴とする。
これにより、第1の情報機器は通信手段によって第2の情報機器と接続されているので、第1の携帯機器からの識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、特定エリア内に侵入した侵入者の情報を第2の情報機器に通信手段によって伝達することが出来る。
また更に、前記第2の情報機器は出力手段を備え、前記第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする。
これにより、第2の情報機器は出力手段を備えているので、前記第1の情報機器が第1の携帯機器からの識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、前記出力手段によって所定のメッセージを出力できるので、特定エリア内に侵入した侵入者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また更に、前記第2の情報機器と送受信手段によって情報伝達する第2の携帯機器を備え、該第2の携帯機器は、前記第2の情報機器から受信した所定の情報に基づいて所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする。
これにより、第2の携帯機器は第2の情報機器と情報伝達が出来るので、前記第1の情報機器が第1の携帯機器からの識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、第2の携帯機器は出力手段によって所定のメッセージを出力し、特定エリア内に侵入した侵入者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また更に、前記第1の情報機器は、前記第1の携帯機器の識別情報と該携帯機器の監視時間との管理情報を保有し、前記第1の携帯機器からの識別情報を受信したとき、前記管理情報を参照し受信した識別情報が監視時間内であると判断した場合は、前記第1の携帯機器、又は前記第2の情報機器に所定の情報を送信することを特徴とする。
これにより、第1の情報機器は第1の携帯機器の識別情報と監視時間との管理情報を保有しているので、特定エリア内に侵入した第1の携帯機器を携帯する侵入者を前記管理情報の監視時間に基づいて監視でき、該侵入者が監視時間内に侵入したと判断した場合には、第1の携帯機器、又は第2の情報機器に所定のメッセージを伝達することが出来る。
また、前記第1の情報機器は地面から略上下垂直方向に設置され、該第1の情報機器の受信範囲又は送信範囲である前記特定エリアは、地面から離れた位置に形成されることを特徴とする。
これにより、第1の情報機器は地面から略上下垂直方向に設置され、特定エリアを地面から離れた位置に形成出来るので、地面から離れた位置の特定エリア内に侵入した侵入者に対して所定のメッセージを伝達することが出来る。
また、前記特定エリアは危険エリアであることを特徴とする。
これにより、特定エリアは危険エリアであるので、該危険エリア内に侵入した侵入者
に対して所定のメッセージを伝達出来、侵入者が危険エリアに侵入することを防ぐことが出来る。
本発明の無線通知システムは、特定エリア内を受信範囲又は送信範囲とする受信手段又は送受信手段を有する第1の情報機器と、該第1の情報機器に所定の期間毎に識別情報を送信する送信手段又は送受信手段を有する第1の携帯機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合、所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする。
本発明の無線通知システムにより、第1の情報機器は第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合は、出力手段によって所定のメッセージを出力できるので、特定エリア内の外に出た前記第1の携帯機器を携帯する携帯者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また更に、前記第1の情報機器と通信手段によって接続される第2の情報機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合、前記通信手段によって前記第2の情報機器に所定の情報を送信するように構成したことを特徴とする。
これにより、第1の情報機器は通信手段によって第2の情報機器と接続されているので、第1の情報機器は第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合は、特定エリア内の外に出た前記第1の携帯機器を携帯する携帯者の情報を第2の情報機器に伝達することが出来る。
また更に、前記第2の情報機器は出力手段を備え、前記第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする。
これにより、第2の情報機器は出力手段を備えているので、前記第1の情報機器が第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合は、前記出力手段によって所定のメッセージを出力できるので、特定エリア内の外に出た前記第1の携帯機器を携帯する携帯者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また更に、前記第2の情報機器と送受信手段によって情報伝達する第2の携帯機器を備え、該第2の携帯機器は、前記第2の情報機器から受信した所定の情報に基づいて所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする。
これにより、第2の携帯機器は第2の情報機器と情報伝達が出来るので、前記第1の情報機器が第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合は、第2の携帯機器は出力手段によって所定のメッセージを出力し、特定エリア内の外に出た前記第1の携帯機器を携帯する携帯者の情報を第三者に伝達することが出来る。
また、前記特定エリア外が危険エリアであることを特徴とする。
これにより、特定エリア外は危険エリアであるので、特定エリアから外に出て危険エリア内に侵入した第1の携帯機器を携帯する携帯者に対して所定のメッセージを伝達することが出来るので、携帯者が危険エリアに侵入することを防ぐことが出来る。
また、前記所定の情報とは、警告情報であることを特徴とする。
これにより、所定の情報は警告情報であるので、第1の情報機器は第1の携帯機器や第2の情報機器に対して、第1の携帯機器を携帯する携帯者が危険エリアに侵入することを警告することが出来る。
また、前記出力手段は、表示装置、又は音響装置、又は振動装置であることを特徴とする。
これにより、出力手段は表示装置、又は音響装置、又は振動装置であるので、第1の携帯機器を携帯する携帯者が危険エリアに侵入することを携帯者や第三者に対して、表示、音、振動等によって伝達し警告することが出来る。
上記の如く本発明の無線通知システムにより、第1の情報機器は特定エリア内の第1の携帯機器からの識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合は、第1の携帯機器に対して警告情報を送信出来るので、特定エリア内に侵入した第1の携帯機器を携帯する侵入者に対して確実に警告メッセージを伝達する無線通知システムを提供することが出来る。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の無線通知システムのシステム構成図である。図2は本発明の無線通知システムの携帯機器の外観図である。図3は本発明の無線通知システムの携帯機器の回路ブロック図である。図4は本発明の無線通知システムの通信フォーマットの説明図である。図5は本発明の無線通知システムの監視機器保有管理情報表である。図6は本発明の無線通知システムの実施例1の全体動作を示すフローチャートである。図7は本発明の無線通知システムの実施例1の監視機器のフローチャートである。図8は本発明の無線通知システムの実施例1の携帯機器のフローチャートである。図9は本発明の無線通知システムの実施例1のPC端末のフローチャートである。
図10は本発明の無線通知システムの実施例1の携帯端末のフローチャートである。図11は本発明の無線通知システムの携帯機器と携帯端末に表示される警告表示を示す説明図である。図12は本発明の無線通知システムの実施例1の応用例を示す説明図である。図13は本発明の無線通知システムの実施例2の全体動作を示すフローチャートである。図14は本発明の無線通知システムの実施例2の監視機器のフローチャートである。図15は本発明の無線通知システムの実施例2の携帯機器のフローチャートである。図16は本発明の無線通知システムの実施例2の応用例を示す説明図である。
図1に基づいて本発明の無線通知システムのシステム構成を説明する。図1に於いて1は本発明の無線通知システムである。2は第1の情報機器としての監視機器であり、出力手段である表示装置としての表示部2aと送受信手段としての送受信部2bを有している。この監視機器2は、送受信部2bを内蔵するパーソナルコンピュータ(以下PCと略す)であるならば汎用性があって好都合であるが、専用のハードウエアによって成る専用機でも良く、その形態は限定されない。また、監視機器2は送受信部2bを外付けとしても良く、監視機器2と送受信部2bは距離的に離れていても良い。また、監視機器2は内部の記憶装置(図示せず)に、監視対象である各携帯機器の管理情報を保有しているが詳細については後述する。
10は本発明の無線通知システムの第1の携帯機器としての携帯機器であり、後述する送受信部を内蔵して前記監視機器2の送受信部2bと通信電波3によって短距離無線通
信を行い、携帯機器10から識別情報(以下IDと略す)を送信し、監視機器2から所定の情報を受信する。4は監視機器2と携帯機器10とが前記通信電波3によって送受信出来る特定エリアである。該特定エリア4は一例として半径5m〜10m程度の比較的狭い範囲であり、この特定エリア4の内側では監視機器2と携帯機器10の無線通信が可能であるが、特定エリア4の外側では通信電波3の強度が弱くなり無線通信を行うことが出来ない。尚、本発明の実施例1に於いては、この特定エリア4の内側が危険エリア、又は立入禁止エリアとして定義される。また、携帯機器10と監視機器2との間の短距離無線通信は、例えば、微弱無線を用いて実現でき、前述のように送受信の範囲を半径5〜10m程度になるように各送受信部を調整すればよい。
5は通信手段としてのローカルエリアネットワーク(以下LANと略す)であり、本発明の無線通知システム1の各機器間を接続し情報の伝達を行う。5aは監視機器2とLAN5を結ぶLANケーブルであり、監視機器2とLAN5を電気的に接続し、情報伝達を行う。6は本発明の無線通知システムの第2の情報機器としてのPC端末であり、出力手段である表示装置としての表示部6aと送受信手段としての無線による送受信部6bを有している。尚、PC端末6は、送受信部6bを内蔵するPCであるならば汎用性があって好都合であるが、専用のハードウエアによって成る専用機でも良く、その形態は限定されない。また、PC端末6に内蔵される送受信部6bの送受信範囲は、監視機器2に内蔵される送受信部2bの送受信範囲より広いことが好ましい。
7は本発明の無線通知システムの第2の携帯機器としての携帯端末であり、出力手段である表示装置としての表示部7aと送受信手段としての無線による送受信部7bを有している。該携帯端末7は前記PC端末6の送受信部6bと通信電波8によって無線通信を行い、PC端末6から一定の範囲内に於いて情報伝達を実施することが出来る。5bはPC端末6とLAN5を結ぶLANケーブルであり、PC端末6とLAN5を電気的に接続し、情報伝達を行う。尚、監視機器2は表示部2aがなくても良く、また、送受信部2bは携帯機器10からの通信電波3の受信のみを行う受信手段としての受信部だけでも良い。また、PC端末6は表示部6aが無くても良い。尚、システム全体の動作及び各機器の動作は後述する。
次に、図2に基づいて携帯機器10の様々はタイプを説明する。図2に於いて10aは腕時計タイプの携帯機器であり、詳細は後述するが表示装置としての表示部11、アンテナ12、入力スイッチ13、及び送受信部(図示せず)等を備えている。表示部11は、前記監視機器2から受信する情報に基づいて所定のメッセージを表示するが、図示するように実際に時刻を表示する時計機能を持たせても良い。この腕時計タイプの携帯機器10aは、例えば工場敷地内での作業者に対して立入禁止エリアや危険エリアへの侵入防止のための携帯機器として活用することが出来る。
10bはカードタイプの携帯機器であり、前記腕時計タイプの携帯機器10aと同様に表示部11,アンテナ12,入力スイッチ13、及び送受信部(図示せず)等を備えている。14は出力手段である音響装置としてのスピーカであり、前記監視機器2から受信する情報に基づいて所定のメッセージを音声で出力し、または、ブザー音等によるアラーム音を出力する。尚、スピーカ14の替わりに携帯電話等に用いられる振動装置を配置し、振動パターンの違い等によって所定のメッセージを出力しても良い。また、カードタイプの携帯機器10bは必要に応じて電卓機能、時計機能、メモ機能等を付加しても良い。このカードタイプの携帯機器10bは、前述の腕時計タイプの携帯機器10aと同様に、例えば工場敷地内での作業者に対して立入禁止エリアや危険エリアへの侵入防止のための携帯機器として活用することが出来る。
10cは名札タイプの携帯機器であり、アンテナ12を内蔵して固有のIDを送信す
るが、カードタイプの携帯機器10bが備えている表示部11やスピーカ14等の出力手段は持っていない。この名札タイプの携帯機器10cは、例えば、幼稚園児の胸に名札として付けたり、また、老人等の服や持ち物等に取り付け、後述する危険エリアへの侵入等を防ぐ送信専用の携帯機器として機能する。尚、携帯機器10は、上記3種類のタイプに限定されるものではなく、用途に応じて様々なタイプ、外形形状を持たせることが可能である。
次に図3に基づいて携帯機器10の回路構成を説明する。図3に於いて携帯機器10は、図2で示したカードタイプの携帯機器10bを前提とした回路構成を示しているが、一部の構成を変更することにより時計タイプの携帯機器10aや名札タイプの携帯機器10cに適応することが出来る。15は携帯機器10の全体を制御するマイクロコンピュータ(以下マイコンと略す)であり、内部に演算部15a、ファームウエアを記憶するROM15b、データを一時的に記憶するRAM15c、タイマーやインターフェース等によって成る周辺回路15dによって構成される。
16は送受信手段としての送受信部であり、アンテナ12を介して前記通信電波3を送受信して監視機器2と短距離無線通信を実施し、情報伝達を実行する。表示装置としての表示部11はマイコン15によって制御され、送受信部16によって受信する前記監視機器2からの所定の情報に基づいてメッセージ等を表示する。また、携帯機器10に付加機能があるならば、必要に応じて様々な情報を表示することが出来る。17は発信回路であり、マイコン15のシステムクロックを出力し、また、携帯機器10が時計機能を持っているならば、時計用の基準クロック(通常は32,768Hz)も出力する。入力スイッチ13はマイコン15に割り込み信号を入力し、表示部11の表示切替や付加機能として電卓機能を備えているならば、数値入力キー等として機能する。
18は不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリであり、マイコン15に接続されて固有のIDや表示部11に表示する所定のメッセージ等を記憶する。スピーカ14はマイコン15に接続されて音声などのメッセージを出力する。19は電源部であり、小型の一次電池、又は二次電池等によって成り、図示しないが電源ラインによって各回路ブロックに必要な電力を供給する。また、電源部19に太陽電池(図示せず)を配置すれば、光発電によって二次電池を充電することが出来る。尚、図2で示した名札タイプの送信専用の携帯機器10cは、送受信部16を送信だけを行う送信部とし、表示部11,入力スイッチ13,スピーカ14等を取り除くことによって実現することが出来る。尚、携帯機器10の内部動作フローは後述する。
次に図4に基づいて携帯機器10と監視機器2、PC端末6と携帯端末7、及び、監視機器2とPC端末6との通信フォーマットの一例を説明する。図4(a)は携帯機器10と監視機器2、PC端末6と携帯端末7の通信フォーマットの説明図であり、これらの通信フォーマットは共通で5バイト構成である。すなわち、1バイトのヘッダ、3バイトのペイロード部、1バイトのエラーチェックによって構成される。
図4(a)に於いてヘッダ00hは、携帯機器10から監視機器2に対して自身のIDを送信する場合の通信フォーマットであり、ペイロード部は送信する携帯機器10のIDである。ヘッダ01hは、監視機器2から携帯機器10に警告情報を送信する場合の通信フォーマットであり、ペイロード部は警告対象の携帯機器10のIDである。ヘッダ02hは、PC端末6から携帯端末7に警告情報を送信する場合の通信フォーマットであり、ペイロード部は警告対象の携帯機器10のIDである。また、1バイトのエラーチェックは、ヘッダとペイロード部の合計4バイトのデータをビット毎に全てXORした結果としているが、この方式に限定されるものではない。
次に、図4(b)は監視機器2からPC端末6への通信フォーマットの説明図であり、1バイトのヘッダ、3バイトのペイロード部、6バイトの識別情報の合計10バイトによって構成される。ここで、ヘッダは一例として03hであり、ペイロード部は警告対象の携帯機器10のIDであり、識別情報はPC端末6のIPアドレス(4バイト)とポート番号(2バイト)である。尚、識別情報はLAN5を外部のネットワークに接続しないのであれば任意に定めて良いが、外部のネットワークに接続することを前提としてIPアドレスとポート番号を定めることが好ましい。尚、通信フォーマットはこれら形態に限定されず、任意に定めて良い。
次に、図5に基づいて監視機器2が保有している監視対象である各携帯機器の管理情報について説明する。監視機器2は監視対象として特定される全ての携帯機器10のIDを管理情報として保有している。図5に於いて監視対象の携帯機器10は一例として全部で10台あり、そのIDは一例として000001〜000010である。管理情報は各携帯機器のIDと共に、監視時間情報を保有する。すなわち、各携帯機器10に対する監視の開始時間と終了時間を保有している。例えば、図5に於いてID000001の携帯機器に対しては監視時間の開始は9:00であり、監視時間の終了は18:00である。また、ID000002の携帯機器に対しては監視時間の開始は21:00であり、監視時間の終了は9:00である。また、ID000003の携帯機器に対しては監視時間の開始は0:00であり、監視時間の終了は24:00であり、すなわち、監視時間は24時間となる。
監視機器2は上記の管理情報に基づいて、監視対象として特定される各携帯機器10を時間によって管理することが出来る。例えば、図5で示す管理情報を工事現場の立ち入り禁止エリアの監視を行う監視機器として説明すると、携帯機器ID000001の携帯者は夜間の作業者であり、昼間は対入り禁止となるので昼間の時間帯が監視時間となる。また、携帯機器ID000002の携帯者は昼間の作業者であり、夜間は立ち入り禁止となるので夜間の時間帯が監視時間となる。また、携帯機器ID000003の携帯者は工事関係者以外であり、終日立ち入り禁止となるので24時間すべてを監視時間としている。
このように、監視機器2は監視対象として特定される各携帯機器の管理情報を保有しているので、立入禁止エリアや危険エリアの監視を携帯者毎に時間によって管理することが可能であり、各エリアの状況に応じたきめ細かな監視を実現でき、様々な状況に対応する無線通知システムを提供出来る。尚、監視機器2が保有する管理情報は、監視機器2のキーボード(図示せず)から直接入力しても良いし、また、図1で示したLAN5を介してPC端末6から入力しても良いし、または、LAN5に接続される他のPC(図示せず)から入力しても良い。
次に、図6に基づいて本発明の無線通知システムの実施例1としての全体動作フローを説明する。図6に於いて、無線通知システムとして、携帯機器10、監視機器2、PC端末6、携帯端末7がそれぞれ配置されている。また、通常、携帯機器10は複数の携帯者がそれぞれ1台ずつ携帯するものであるが、ここでは説明の都合上、携帯機器10は1台であるとする。また、携帯機器10は図2で示した腕時計タイプ10a、又はカードタイプ10bのように送受信部を有し、警告表示等を表示できる表示部11を備えていることを前提とする。図6に於いて携帯機器10は所定の時間間隔でIDを送信する(ST1)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ00hと自身のIDである。
監視機器2は常に携帯機器10からのID受信動作を行っており、もし、携帯機器10が受信可能エリア(すなわち図1で示す特定エリア4)に入ったならば、監視機器2は携帯機器10からのIDを受信し、応答信号(以下ACKと略す)を送信する(ST2)
監視機器2は携帯機器10からIDを受信したならば、受信したIDが管理対象となる特定のIDであるかどうか、すなわち、前述した管理機器2が保有する管理情報に存在するIDであるかを判定する(ST3)。ここで、肯定判定であれば次のステップST4へ進み、否定判定であればID受信動作に戻る。
次に監視機器2はステップST3で肯定判定がなされたならば、受信したIDが管理対象として特定される携帯機器10であり、且つ、この携帯機器10が特定エリア4に侵入したと判断して携帯機器10に対して警告情報を送信する(ST4)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ01hと警告対象の携帯機器10のIDである。
次に携帯機器10は監視機器2からの警告情報を受信して表示部11に所定のメッセージ(警告表示)を表示し、携帯機器10の携帯者に対して注意を促して特定エリア4からの退去を求める(ST5)。
次に監視機器2はPC端末6に対しLAN5を介して警告情報を送信する(ST6)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(b)で示した通信フォーマットであり、警告対象の携帯機器10のIDと受信側のPC端末6の識別情報が送信される。
次にPC端末6はLAN5を介して警告情報を受信し、表示部6aに所定のメッセージ(警告表示)を表示して携帯機器10の携帯者が特定エリア4に侵入したことをPC端末6の使用者等に知らせる(ST7)。
次に監視機器2はステップST6終了後、自身の表示部2aに所定のメッセージ(警告情報)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4に侵入したことを監視機器2の使用者等に知らせる(ST8)。
次にPC端末6はステップST7終了後、送受信部6bから携帯端末7に対して警告情報を送信する(ST9)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ02hと警告対象の携帯機器10のIDである。
次に携帯端末7はPC端末6からの警告情報を受信して表示部7aに所定のメッセージ(警告表示)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4に侵入したことを携帯端末7の使用者に知らせる(ST10)。
以上のように、本発明の実施例1では携帯機器10の携帯者が特定エリア4(例えば危険エリア)に侵入した場合、監視機器2は携帯機器10に対し警告情報を送信して携帯者に特定エリア4からの退去を求めることが出来る。また、監視機器2は自身の表示部2aに警告情報を表示し、同時に、PC端末6と携帯端末7にも警告情報を表示するので、特定エリア4に侵入した当事者だけでなく、第三者に対しても特定エリア4への侵入を迅速に知らせることが出来る。特に、常に携帯できる携帯端末7に対して警告情報を伝達出来るので、PC端末6のそばから離れている管理者や保護者等に対しても特定エリア4への侵入を確実に知らせることが出来、この結果、特定エリア4に侵入した携帯機器10の携帯者(例えば、幼稚園児や徘徊老人等)を素早く誘導保護することが出来、事故等を未然に防ぐことが可能となる。
次に図7に基づいて、本発明の無線通知システムの実施例1としての監視機器2の詳細な動作フローについて説明する。監視機器2の送受信部2bは、通常動作に於いて携帯
機器10から送信されるIDの受信動作を常に実行する(ST20)。
監視機器2は携帯機器10からの通信電波3を受信すると、所定の通信フォーマットに基づいた携帯機器10のIDであるかを判定する(ST21)。すなわち、携帯機器10からの通信フォーマットは前述した図4(a)に示したヘッダ00hで始まるフォーマットであるので、このフォーマットに適合した情報であるかを判定する。ここで、肯定判定であれば次のステップST22へ進み、否定判定であればステップST20へ戻り、ステップST20〜ST21を繰り返す。
次に監視機器2は、ステップST21で肯定判定がなされたならば、IDを受信した携帯機器10に対してACKを送信する(ST22)。尚、ACK送信は行わなくても良いし、また、携帯機器10が前述した名札タイプの携帯機器10cのように送信専用タイプであるならばACKを送信する必要がない。
次に監視機器2は、受信した携帯機器10のIDが前述した監視機器2が保有する管理情報に登録された監視対象として特定される携帯機器であるかどうかを照合する。また更に、受信したIDが管理情報に登録された監視対象として特定される携帯機器10と判明したならば、その管理情報から特定された携帯機器10を監視する開始時間と終了時間を呼び出し、現在時刻と比較して監視時間内にある特定のIDであるかどうかを判定する(ST23)。ここで、肯定判定であれば次のステップST24に進み、否定判定であればステップST20に戻りID受信動作を繰り返す。尚、管理情報に監視時間のデータがなければ監視時間は無視され、受信したIDが監視対象として特定される携帯機器であるかどうかだけで判定を行う。
監視機器2は、ステップST23で肯定判定がなされたならば、受信したIDが管理対象として特定され、且つ、監視時間内として特定される携帯機器10であり、この携帯機器10が特定エリア4に侵入したと判断し、携帯機器10に対して警告情報を送信する(ST24)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ01hと警告対象の携帯機器10のIDである。
次に監視機器2は、PC端末6に対して警告情報を伝達するために、LAN5に警告情報を送信する(ST25)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(b)で示した通信フォーマットであり、警告対象の携帯機器10のIDと受信側のPC端末6の識別情報が送信される。
次に監視機器2は、自身の表示部2aに所定のメッセージ(警告情報)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4に侵入したことを監視機器2の使用者等に知らせる(ST26)。尚、ステップST24〜ST26の動作順序は限定されない。
次に図8に基づいて、本発明の無線通知システムの実施例1としての携帯機器10の詳細な動作フローについて説明する。尚、携帯機器10は図2で示した腕時計タイプ10a、又はカードタイプ10bのように送受信部を有し、警告表示等を表示できる表示部11を備えていることを前提とする。図8に於いて、携帯機器10は通常、省電力モードを維持している(ST30)。この省電力モードでは、図3で示す発信回路17、送受信部16等の各ブロックが休止状態となり、マイコン15も内蔵するタイマー(図示せず)以外の大部分の回路はシステムクロックが停止して休止状態となる。
携帯機器10のマイコン15のタイマーは予め所定の時間(例えば2秒)に設定されており、所定の時間が経過したかを判定する(ST31)。ここで、肯定判定(すなわち、所定の時間が経過)であればタイマー割り込みを実行して次のステップST32に進み
、否定判定であればステップST31でウエイト状態を保持する。
次に携帯機器10のマイコン15は、ステップST31で肯定判定がなされたならばタイマー割り込みによって通常動作モードに移行する(ST32)。通常モードに於いてマイコン15は、発信回路17からのシステムクロックを起動して立ち上がり、送受信部16等の周辺ブロックを起動する。
次に携帯機器10のマイコン15は、フラッシュメモリ18に記憶されている自身のIDを読み出し、送受信部16を制御して自身のIDを送信する(ST33)。尚、このときに送信される通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ00hと自身のIDである。
次に携帯機器10のマイコン15は、送受信部16を制御して受信モードとし、監視機器2からのACKが戻って来るかどうかを判定する(ST34)。ここで、肯定判定であれば次のステップST35へ進み、否定判定であればステップST34に戻ってACKを受信するまで待機する。尚、このとき所定の時間待ちつづけてもACKを受信しない場合はこの待ちループを抜けるようなタイムアウト処理を行なっても良い。また、ACK受信は行わなくても良く、その場合はステップST33からステップST35へ進む。
次に携帯機器10のマイコン15は、ステップST34で肯定判定がなされたならば(すなわちACKが戻って来たならば)、監視機器2から自身のIDに対する警告情報が受信されるかどうかを判定する(ST35)。尚、このとき監視機器から送信される通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ01hと警告対象の携帯機器10のIDである。ここで、肯定判定であれば次のステップST36へ進み、否定判定であればステップST30に戻って再び省電力モードに移行する。
次に携帯機器10のマイコン15は、受信した監視機器2からの警告情報に基づいて表示部11に所定のメッセージ(警告表示)を表示し、携帯機器10の携帯者に対して注意を促して特定エリアからの退去を求める(ST36)。尚、警告メッセージは表示部11によらず、スピーカ14から所定のメッセージを音声等で出力しても良い。ステップST36終了後、ステップST30に戻り再び省電力モードに移行し、ステップST30〜ST36の動作を繰り返す。尚、携帯機器10が例えば時計機能等を付加しているならば、省電力モードで時刻表示を行っても良い。
次に図9に基づいて、本発明の無線通知システムの実施例1としてのPC端末6の詳細な動作フローについて説明する。PC端末6は接続されているLAN5から送られて来る自身に対する情報を受信する(ST40)。
次にPC端末6は、受信した情報が監視機器2からの警告情報であるかどうかを判定する(ST41)。ここで、肯定判定であれば次のステップST42へ進み、否定判定であればステップST40に戻り、LAN5からの受信動作を繰り返す。尚、このとき監視機器2から送信される通信フォーマットは前述の図4(b)で示した通信フォーマットであり、警告対象の携帯機器10のIDと受信側のPC端末6の識別情報が送信される。
次にPC端末6は、ステップST41で肯定判定がなされたならば、受信した警告情報に基づいて表示部6aに所定のメッセージ(警告表示)を表示して携帯機器10の携帯者が特定エリア4に侵入したことをPC端末6の使用者等に知らせる(ST42)。
次にPC端末6は、送受信部6bを制御して携帯端末7に対して警告情報を送信する(ST43)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォー
マットであり、ヘッダ02hと警告対象の携帯機器10のIDである。尚、携帯端末7は通常複数台存在する場合もあるが、PC端末6は、携帯機器10の携帯者が危険エリア等に侵入したことを保護者等に即座に知らせる為に、送信先を限定せずに受信可能なすべての携帯端末7に対して警告情報を送信して良い。
次にPC端末6は、送受信部6bを制御してすべての携帯端末7からACKが戻って来るかを判定する(ST44)。ここで、肯定判定であればステップST40に戻り、LAN5からの受信動作を繰り返し、否定判定であればステップST44に戻って図8のST34と同様のACK待機処理を行なう。また、携帯端末7からのACKはなくても良く、この場合はステップST44は不要であり、ステップST43終了後ステップST40に戻る。
次に図10に基づいて、本発明の無線通知システムの実施例1としての携帯端末7の詳細な動作フローについて説明する。図10に於いて、携帯端末7は通常、省電力モードを維持している(ST50)。この省電力モードでは送受信部7bや図示しないが内部のマイコン等が休止状態となる。
次に携帯端末7は、予め設定された所定の時間(例えば2秒)が経過したかを判定する(ST51)。ここで、肯定判定(すなわち、所定の時間が経過)であれば次のステップST52に進み、否定判定であればステップST51でウエイト状態を保持する。
次に携帯端末7は、ステップ51で肯定判定がなされたならば通常動作モードに移行する(ST52)。通常モードに於いては内蔵するマイコンが内部のタイマー割り込み等によって立ち上がり、送受信部7b等の周辺ブロックが起動される。
次に携帯端末7は、送受信部7bを制御してPC端末6からの警告情報を受信する受信動作を実行する(ST53)。尚、このときPC端末6から送信される通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ02hと警告対象の携帯機器10のIDである。
次に携帯端末7は、ステップ53で受信した情報がPC端末6からの警告情報であるかどうかを判定する(ST54)。ここで、肯定判定であれば次のステップST55へ進み、否定判定であればステップST50に戻って再び省電力モードに移行する。
次に携帯端末7は、ステップST54で肯定判定がなされたならば、PC端末6に対してACKを送信する(ST55)。尚、ACK送信は行わなくても良い。
次に携帯端末7は、PC端末6からの警告情報に基づいて表示部7aに所定のメッセージ(警告表示)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4に侵入したことを携帯端末7の使用者に知らせる(ST56)。尚、所定のメッセージはスピーカによる音声等でも良い。
次に図11に基づいて警告表示の一例を説明する。図11(a)は携帯機器10に表示される警告表示であり、例えば、図8のステップST36に於いて表示される警告表示の一例である。すなわち、携帯機器10の携帯者が危険エリアに通じる出口に近づいたときに、監視機器2が携帯機器10を特定し、この携帯機器10に対して警告情報を送信した場合などに適応される表示例である。
図11(b)は携帯端末7に表示される警告表示であり、例えば、図10のステップST56に於いて表示される警告表示の一例である。すなわち、携帯機器10の携帯者が危
険エリアに通じる出口に近づいたときに、監視機器2が携帯機器10を特定してPC端末6へ警告情報を送信し、更にPC端末6が携帯端末7を所有する保護者に対して警告情報を送信する場合などに適応される表示例である。尚、図11(b)の携帯端末7は図11(a)で示す携帯機器10と外観は似ているが、このような形態に限定されるものではなく、携帯端末7は、例えばPHSに準拠するような端末機でも良い。
次に図12に基づいて、本発明の無線通知システムの実施例1の応用例を説明する。図12(a)は地面に対して平面的な監視を行う一例であり、図12(a)に於いて、20はある幼稚園の園庭であり、正門21と裏門22がある。23は園庭20の隅に置かれている倉庫であり、幼稚園児にとって多少危険と思われる工具や器具等が置かれているとする。24a〜24cは幼稚園児であり、前述した名札タイプの携帯機器10cと同様な携帯機器25a〜25cをそれぞれ胸に付けている。26と27は、正門21の両端付近に設置された監視機器であり、特定エリアとしての監視エリア26a、27aを有し、もし、幼稚園児24a〜24cが正門21を通って園庭20の外に出ようとすると、監視エリア26a又は27aの中を通る配置となっている。
28は裏門22の付近に設置された監視機器であり、特定エリアとしての監視エリア28aを有し、もし、幼稚園児24a〜24cが裏門22を通って園庭20の外に出ようとすると、監視エリア28aの中を通る配置となっている。29は倉庫23の内部に配置された監視機器であり、特定エリアとしての監視エリア29aを有し、もし、幼稚園児24a〜24cが倉庫23に近づくと、監視エリア29aの中に入る配置となっている。また、各監視機器26、27、28、29は図示しないが職員室のPC端末とLANによって接続されている。
ここで、幼稚園児24a〜24cの誰かが、正門21を通って園庭20の外へ出ようとすると、前述した如く、幼稚園児24a〜24cは監視エリア26a又は27aの中を通ることになるので、監視機器26又は27は、幼稚園児24a〜24cが胸に付けている携帯機器25a〜25cからのIDを受信し、保有している管理情報と照合して幼稚園児24a〜24cの誰が外に出ようとしているかを判定し、図示しないが職員室に配置されているPC端末や職員等が携帯している携帯端末に警告表示を行い、幼稚園の職員等に警告を伝えることが出来る。また、裏門22を通って外に出ようとする幼稚園児や、倉庫23に近づいて中に入ろうとする幼稚園児に対しても、職員等に同様な警告を伝えることが出来る。
尚、図12(a)は幼稚園での監視を行う応用例であるが、工場等の建物内や敷地内での立ち入り禁止エリアや危険エリアの監視にも応用することが出来る。また、図12(a)では携帯機器25a〜25cを送信専用の名札タイプとしたが、送受信タイプの携帯機器を携帯することにより、警告情報を携帯機器の携帯者に直接伝達することが出来る。このように、本発明の無線通知システムは地面に対して平面的に特定エリアを設置して、危険エリア等に近づこうとする人に対して監視と警告を行うことが出来る。
次に図12(b)は、地面に対して上下方向に監視を行う一例であり、図12(b)に於いて、30は地面31から垂直に立てられた柱であり、32は柱30の先端に配置された放送用スピーカであって、学校や町内の様々な情報伝達手段として用いられる設備の一例である。33は柱30に設置された監視機器であり、特定エリアとしての監視エリア33aを有している。34は携帯機器35を携帯している携帯者である。ここで、携帯者34が地面31を歩行している状態では監視エリア33a内に入ることはないが、携帯者34が柱30に登るならば監視エリア33a内に入るので、監視機器33は携帯機器35からのIDを受信し、携帯機器35に警告情報を送信して携帯者34に危険である旨の警告を発することが出来る。また、監視機器33は図示しないがPC端末を介して第三者に
も警告情報を伝達することが出来るので、携帯者34の危険行為を未然に防ぐことが可能となる。
また、図12(b)では、地面31に対して上方向の監視を行っているが、他の例として、地下室の危険エリアを監視するために地下室へ通じる階段に監視機器を設置する等、地面に対して下方向の監視にも応用することが出来る。このように、本発明の無線通知システムを用いるならば、地面に対して上下方向に特定エリアを設置し、地面から離れた位置にある危険エリア等に近づこうとする人に対して監視と警告を行うことが出来る。
以上のように本発明は、特定エリアを複数の監視機器でカバーし、該エリアへの人の侵入を検知するという監視システムに有効であることはもちろんであるが、図12(a)のように、ある敷地内の出入り口付近に監視機器を配置し、そこへの人の接近を検知して警告を発する等、限定された比較的狭い領域をきめ細かく高精度に監視する監視システムに適している。また、図12(b)のように、地面に対して垂直方向に離れた位置に監視エリアを設ける等、特殊な形態の監視にも対応することが可能であり、その応用範囲は極めて広い。
また、本発明の無線通知システムは、監視機器と携帯機器の間の通信を送信電力が極めて小さい近距離通信技術を用いているので、その送受信部はモジュール化し易く、且つ、消費電力も小さい。また特に、前述の名札タイプの携帯機器10cのように送信専用タイプの携帯機器は表示部も不必要なので、極めて安い価格で提供出来ると共に、その外形サイズも大変小型であり、幼稚園児や老人に容易に携帯してもらうことが可能である。また、監視機器やPC端末は、汎用性の高いPCを用いることが出来るので、設置コストや運用コストを安く抑えることが出来、監視システムとして極めて導入し易く便利である。
次に、本発明の無線通知システムの実施例2を説明する。実施例2のシステム構成は前述の図1で示した実施例1のシステム構成と同様であるのでシステム構成の説明は省略するが、以降の動作フローの説明は図1のシステム構成を基にして説明する。実施例2の要点は、特定エリアの外側が危険エリアであり、携帯機器10が監視機器2の送受信範囲である特定エリア4から外に出ることによって、PC端末6や携帯端末7に警告情報が送信されることである。以下、図13に基づいて実施例2の全体動作フローを説明する。図13に於いて、無線通知システムとして、携帯機器10、監視機器2、PC端末6、携帯端末7がそれぞれ配置されている。
また、通常、携帯機器10は複数の携帯者がそれぞれ1台ずつ携帯するものであるが、ここでは説明の都合上、携帯機器10は1台であるとする。また、携帯機器10は図2で示した腕時計タイプ10a、又はカードタイプ10bのように送受信部を有した送受信タイプであるとするが、送信専用タイプでも良い。図13に於いて、携帯機器10は所定の時間間隔でIDを送信する(ST60)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ00hと自身のIDである。
監視機器2は常に携帯機器10からのID受信動作を行っており、前述の通信フォーマットに基づいたIDを受信したかどうかを判定する(ST61)。ここで、肯定判定であればステップST62へ進み、否定判定であればステップST63へ進む。
監視機器2はステップST61で肯定判定がなされたならば、携帯機器10に対してACKを送信する(ST62)。
監視機器2はステップST61で否定判定がなされたならば、所定の時間以上に受信
していないIDが存在しているかどうかを保有している管理情報と照合して判定する(ST63)。ここで、肯定判定であればステップST64へ進み、否定判定であればID受信動作に戻る。尚、ステップST63の詳細は、後述する監視機器2の動作フローチャートで説明する。
次に監視機器2はステップST63で肯定判定がなされたならば、受信出来なくなったIDが管理対象として特定される携帯機器10であると判断し、PC端末6に対してLAN5を介して警告情報を送信する(ST64)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(b)で示した通信フォーマットであり、警告対象の携帯機器10のIDと受信側のPC端末6の識別情報が送信される。
次にPC端末6はLAN5を介して警告情報を受信し、表示部6aに所定のメッセージ(警告表示)を表示して携帯機器10の携帯者が特定エリア4から外に出たことをPC端末6の使用者等に知らせる(ST65)。
次に監視機器2はステップST64終了後、自身の表示部2aに所定のメッセージ(警告情報)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4から外に出たことを監視機器2の使用者等に知らせる(ST66)。
次にPC端末6はステップST65終了後、送受信部6bから携帯端末7に対して警告情報を送信する(ST67)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ02hと警告対象の携帯機器10のIDである。
次に携帯端末7は、PC端末6からの警告情報を受信して表示部7aに所定のメッセージ(警告表示)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4から外に出たことを携帯端末7の使用者に知らせる(ST68)。
以上のように、携帯機器10の携帯者が特定エリア4(例えば安全エリア)の外に出た場合、監視機器2は自身の表示部2aに警告情報を表示し、同時に、PC端末6と携帯端末7に対しても警告情報を伝達し表示させるので、携帯者が特定エリア4の外に出たことを第三者に対して迅速に知らせることが出来る。この結果、安全エリアの外に出た(すなわち危険エリアに侵入した)携帯者を素速く誘導保護することが出来、事故等を未然に防ぐことが可能となる。
次に図14に基づいて、本発明の実施例2の監視機器2の詳細な動作フローについて説明する。監視機器2は、通常動作に於いて送受信部2bによって携帯機器10から送信されるIDの受信動作を常に実行する(ST70)。
次に監視機器2は、携帯機器10からの通信電波3を受信すると、所定の通信フォーマットに基づいたIDであるかを判定する(ST71)。すなわち、携帯機器10からの通信フォーマットは前述した図4(a)に示したヘッダ00hで始まるフォーマットであるので、このフォーマットに適合したIDを受信したかどうかを判定する。ここで、肯定判定であればステップST72へ進み、否定判定であればステップST73へ進む。
次に監視機器2は、ステップST71で肯定判定がなされたならば、受信した携帯機器10のIDを保有している管理情報と照合し、受信したIDが管理情報に存在するならば、管理情報にそのIDを受信した受信時刻を記憶し、次に、受信したIDの携帯機器10に対してACKを送信する(ST72)。尚、ACK送信は行わなくても良いし、また、携帯機器10が前述した名札タイプの携帯機器10cのように送信専用タイプであるならばACKを送信する必要がない。監視機器2はステップST72実行後、ステップST
70に戻りID受信動作を繰り返す。
次に監視機器2は、ステップST71で否定判定がなされたならば、管理情報の中に記憶されている管理対象であるすべてのIDの受信時刻(ステップST72で記憶した受信時刻)を現在時刻と比較し、受信時刻の更新が所定の時間以上になされていないIDの存在の有無を判定する(ST73)。ここで、肯定判定(すなわち、特定エリア4の外に出た携帯機器があると判断)であれば、ステップST74へ進み、否定判定であればステップST70に戻りID受信動作を繰り返す。尚、上記の受信時刻の更新がなされてないと判定する所定の時間設定は任意で良いが、短く設定するとノイズ等の影響でIDの受信が出来なかった場合を間違って判定することがあり、また、長く設定するとPC端末6等への警告が遅れることになるので、適切に設定することが必要である。
次に監視機器2は、ステップST73で肯定判定がなされたならば、所定の時間以上にIDを受信していない携帯機器10の携帯者が、特定エリア4の外に出たと判断し、PC端末6に対して警告情報を伝達するために、LAN5に対して警告情報を送信する(ST74)。尚、このときの通信フォーマットは前述の図4(b)で示した通信フォーマットであり、警告対象の携帯機器10のIDと受信側のPC端末6の識別情報が送信される。
次に監視機器2は、自身の表示部2aに所定のメッセージ(警告情報)を表示し、携帯機器10の携帯者が特定エリア4の外に出たことを監視機器2の使用者等に知らせる(ST75)。尚、ステップST74とST75の動作順序は限定されない。
次に図15に基づいて、本発明の実施例2の携帯機器10の詳細な動作フローについて説明する。尚、携帯機器10は図2で示した腕時計タイプ10a、又はカードタイプ10bのように送受信部を有した送受信タイプであるとするが、送信専用タイプでも良い。また、携帯機器10の回路構成は、実施例1で示した図3の回路ブロック図と共通である。図15に於いて、携帯機器10は通常、省電力モードを維持している(ST80)。この省電力モードでは、発信回路17、送受信部16等の各ブロックが休止状態となり、マイコン15も内蔵するタイマー(図示せず)以外の大部分の回路はシステムクロックが停止して休止状態となる。
次に携帯機器10のマイコン15のタイマーは、予め所定の時間(例えば2秒)に設定されており、所定の時間が経過したかを判定する(ST81)。ここで、肯定判定(すなわち、所定の時間が経過した)であればタイマー割り込みを実行して次のステップST82に進み、否定判定であればステップST81でウエイト状態を保持する。
次に携帯機器10のマイコン15は、タイマー割り込みによって通常動作モードに移行する(ST82)。通常モードに於いてマイコン15は、発信回路17からのシステムクロックを起動して立ち上がり、送受信部16等の周辺ブロックを起動する。
次に携帯機器10のマイコン15は、フラッシュメモリ18に記憶されている自身のIDを読み出し、送受信部16を制御して自身のIDを送信する(ST83)。尚、このときに送信される通信フォーマットは前述の図4(a)で示した通信フォーマットであり、ヘッダ00hと自身のIDである。
次に携帯機器10のマイコン15は、送受信部16を制御して受信モードとし、監視機器2からのACKを受信する(ST84)。次に携帯機器10のマイコン15は、ステップST80に戻って再び省電力モードに移行し、ステップST80〜ST84を繰り返す。尚、ステップST84のACK受信は行わなくても良い。また、実施例2に於けるP
C端末6と携帯端末7の動作フローは、実施例1と共通であるので説明は省略する。
次に図16に基づいて、本発明の無線通知システムの実施例2の応用例を説明する。図16に於いて40は特定の部屋であり、例えば、老人ホーム等の施設が想定できる。41a〜41cは例えば車椅子(図示せず)での移動が可能な老人であり、前述した名札タイプの携帯機器10cと同様な携帯機器42a〜42cを身体又は車椅子に付けている。43と44は、部屋40の中央付近に一定の間隔を置いて設置される監視機器であり、特定エリアとしての監視エリア43a、44aを有し、該監視エリア43a、44aは部屋40の全体を覆っている。
ここで、老人41a〜41cが部屋40の中にいるならば、部屋40は、前述した如く、監視エリア43a、44aに覆われているので、監視機器43、44は老人41a〜41cが付けている携帯機器42a〜42cのすべてからIDを受信し、保有する管理情報と照合して管理対象のIDに対してIDの受信時刻を更新し管理情報に記憶する。尚、監視機器43、44は図示していないがLANで結ばれており、一つの管理情報を共有し連携して管理しているので、携帯機器42a〜42cが二重に処理されることはない。
例えば、携帯機器42aは監視機器43の監視エリア43a内にいるので監視機器43が携帯機器42aのIDを受信し受信時刻を更新する。また、携帯機器42bは監視機器44の監視エリア44a内にいるので監視機器44が携帯機器42bのIDを受信し受信時刻を更新する。また、携帯機器42cは監視機器43と44の両方の監視エリア43aと44a内にいるが、この場合は監視機器43と44が連携しどちらか一方の監視機器がIDの受信時刻を更新する。
ここで例えば、老人41bが部屋40の外へ出たとすると、老人41bが携帯している携帯機器42bは監視エリア43a、44aの外に出るので、監視機器43、44は携帯機器42bからのIDを受信することが出来なくなり、監視機器43、44は所定の時間後、携帯機器42bを携帯している老人41bが部屋40の外に出たと判断する。この結果、監視機器43、44は自身の表示部(図示せず)に警告情報を表示し、また、図示しないがLANによって繋がっているPC端末及び携帯端末に警告表示を行い、老人ホームの職員等に老人41bが部屋40から外に出て事故等に遭遇する危険性があることを伝達することが出来る。
このように、本発明の実施例2の無線通知システムは、携帯機器を携帯する携帯者が監視機器の送受信範囲である特定エリアの外に出たことを検知し、PC端末や携帯端末に警告情報を伝達するので、老人等が特定エリアの外に出ることによって生じる危険防止に有効であり、様々な施設での危険エリアや立ち入り禁止エリアの監視と警告に応用することが出来る。尚、本発明の実施例1及び実施例2で示したフローチャートは、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更して良い。また、図3で示した携帯機器10の回路ブロックも、この構成に限定されず、例えば、マイコン15を用いることなく、それぞれの制御機能をハードウエアによって構成したカスタムICでも良い。
本発明の無線通知システムのシステム構成図である。 本発明の無線通知システムの携帯機器の外観図である。 本発明の無線通知システムの携帯機器の回路ブロック図である。 本発明の無線通知システムの携帯機器と監視機器、及びPC端末と携帯端末の通信フォーマットの説明図である。 本発明の無線通知システムの監視機器からPC端末への通信フォーマットの説明図である。 本発明の無線通知システムの監視機器が保有する管理情報表である。 本発明の無線通知システムの実施例1の全体動作を示すフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例1の監視機器のフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例1の携帯機器のフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例1のPC端末のフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例1の携帯端末のフローチャートである。 本発明の無線通知システムの携帯機器に表示される警告表示の一例を示す説明図である。 本発明の無線通知システムの携帯端末に表示される警告表示の一例を示す説明図である。 本発明の無線通知システムの実施例1の平面的な監視を行う応用例を示す説明図である。 本発明の無線通知システムの実施例1の上下方向の監視を行う応用例を示す説明図である。 本発明の無線通知システムの実施例2の全体動作を示すフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例2の監視機器のフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例2の携帯機器のフローチャートである。 本発明の無線通知システムの実施例2の応用例を示す説明図である。
符号の説明
1 無線通知システム
2、26、27、28、29、33、43、44 監視機器
2a、6a、7a、11 表示部
2b、6b、7b、16 送受信部
3、8 通信電波
4 特定エリア
5 LAN
5a、5b LANケーブル
6 PC端末
7 携帯端末
10、25a〜25c、35、42a〜42c 携帯機器
10a 腕時計タイプの携帯機器
10b カードタイプの携帯機器
10c 名札タイプの携帯機器
12 アンテナ
13 入力スイッチ
14 スピーカ
15 マイコン
15a 演算部
15b ROM
15c RAM
15d 周辺回路
17 発信回路
18 フラッシュメモリ
19 電源部
20 園庭
21 正門
22 裏門
23 倉庫
24a〜24c 幼稚園児
26a、27a、28a、29a、33a、43a、44a 監視エリア
30 柱
31 地面
32 放送用スピーカ
34 携帯者
40 部屋
41a〜41c 老人

Claims (17)

  1. 特定エリア内を送受信範囲とする送受信手段を有する第1の情報機器と、該第1の情報機器に所定の期間毎に識別情報を送信する送受信手段を有する第1の携帯機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、前記送受信手段によって前記第1の携帯機器に所定の情報を送信するように構成したことを特徴とする無線通知システム。
  2. 更に、前記第1の情報機器は出力手段を備え、前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする請求項1記載の無線通知システム。
  3. 更に、前記第1の携帯機器は出力手段を備え、前記第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする請求項1記載の無線通知システム。
  4. 特定エリア内を受信範囲とする受信手段を有する第1の情報機器と、該第1の情報機器に所定の期間毎に識別情報を送信する送信手段を有する第1の携帯機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする無線通知システム。
  5. 更に、前記第1の情報機器と通信手段によって接続される第2の情報機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から識別情報を受信し、該識別情報が特定の識別情報であると判断した場合、前記通信手段によって前記第2の情報機器に所定の情報を送信するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の無線通知システム。
  6. 更に、前記第2の情報機器は出力手段を備え、前記第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを特徴とする請求項5記載の無線通知システム。
  7. 更に、前記第2の情報機器と送受信手段によって情報伝達する第2の携帯機器を備え、該第2の携帯機器は、前記第2の情報機器から受信した所定の情報に基づいて所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の無線通知システム。
  8. 更に、前記第1の情報機器は、前記第1の携帯機器の識別情報と該携帯機器の監視時間との管理情報を保有し、前記第1の携帯機器からの識別情報を受信したとき、前記管理情報を参照し受信した識別情報が監視時間内であると判断した場合は、前記第1の携帯機器、又は前記第2の情報機器に所定の情報を送信することを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の無線通知システム。
  9. 前記第1の情報機器は地面から略上下垂直方向に設置され、該第1の情報機器の受信範囲又は送信範囲である前記特定エリアは、地面から離れた位置に形成されることを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の無線通知システム。
  10. 前記特定エリアは危険エリアであることを特徴とする請求項1乃至9何れかに記載の無線通知システム。
  11. 特定エリア内を受信範囲又は送信範囲とする受信手段又は送受信手段を有する第1の情報機器と、該第1の情報機器に所定の期間毎に識別情報を送信する送信手段又は送受信手段を有する第1の携帯機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合、所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする無線通知システム。
  12. 更に、前記第1の情報機器と通信手段によって接続される第2の情報機器とを備え、前記第1の情報機器は前記第1の携帯機器から特定の識別情報を受信しないと判断した場合、前記通信手段によって前記第2の情報機器に所定の情報を送信するように構成したことを特徴とする請求項11に記載の無線通知システム。
  13. 更に、前記第2の情報機器は出力手段を備え、前記第1の情報機器から受信した所定の情報に基づいて前記出力手段によって所定のメッセージを出力することを
    特徴とする請求項12記載の無線通知システム。
  14. 更に、前記第2の情報機器と送受信手段によって情報伝達する第2の携帯機器を備え、該第2の携帯機器は、前記第2の情報機器から受信した所定の情報に基づいて所定のメッセージを出力するための出力手段を備えることを特徴とする請求項12又は13記載の無線通知システム。
  15. 前記特定エリア外が危険エリアであることを特徴とする請求項11乃至14何れかに記載の無線通知システム。
  16. 前記所定の情報とは、警告情報であることを特徴とする請求項1乃至15何れかに記載の無線通知システム。
  17. 前記出力手段は、表示装置、又は音響装置、又は振動装置であることを特徴とする請求項1乃至16何れかに記載の無線通知システム。
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