JP2005271517A - 印判 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印字面の裏側にあるインク貯蔵体にインクの供給を容易に行うことができる印判を提供すること。
【解決手段】 固定印字体およびインク貯蔵部を保持する基部120の略中央には、移動印字体の印字面を露出させるための略長方形の貫通孔121が孔設されている。貫通孔121を挟んで、基部120には、インクをインク貯蔵部113に供給するための2個の供給孔122が孔設されている。そして、基部120のインク貯蔵部113に当接する面には、2個の供給孔122を連通させるインク導通路125が設けられている。インク導通路125は基部120を貫通せず、ガイド部材123の内部を空洞にすることにより形成されている。インク供給時には、供給孔122からインク導通路125を経由してインク貯蔵部にインクが供給されインク貯蔵部内に浸透する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、日付印などの印判に関するものである。
従来より、印字面に多孔質材料を用い、その印字面にインクを含浸させておき、押印の都度インクスタンプを使ってインクを付着しなくても数回連続して押印できるようにした印判が知られている。このような印判においては、例えば、特許文献1では、スタンドにインク供給体であるインク収蔵マットを内蔵させ、不使用時にはインク収蔵マットに印字面を接触させ、インクをインク収蔵マットから印字面に浸透させてインクの補給をするように構成されている。
上記のような構成では、吸い上げるインクの量に限りがあるので、数回連続して捺印は可能となるが、それ以上の連続印字は難しい。そこで、例えば特許文献2のように、印判のケース内にインク収蔵体を設け、印字面の裏側からインクを供給するインク自給式の印判も存在する。
実開昭55−29252号公報 特開2001−239732号公報
しかしながら、日付印のように印字面に変更がある印字体部分と、固定の印字体部分の両者の組み合わせで印影が形成されるタイプの印判においては、固定印字面に露出孔が形成され、そこに可変の印字面が露出されるようになっているため、印字面の裏側からインク貯蔵体にインクを供給する際にこの露出孔からインクが漏れないように細心の注意を払う必要があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、印字面の裏側にあるインク貯蔵体にインクの供給を容易に行うことができる印判を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の印判は、印影を形成するための印字面を有する第一印字体と、当該第一印字体が露出する露出孔を有し、その露出孔から露出された前記第一印字体の印字面とともに印影を形成する第二印字体と、当該第二印字体の印字面の背面に設けられたインク貯蔵体と、前記第一印字体を前記第二印字体の露出孔まで貫通させる貫通孔を有し、前記インク貯蔵体側から前記第二印字体を保持する保持部材と、当該保持部材に設けられ、前記インク貯蔵体にインクを供給するための複数の供給孔と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の印判は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記複数の供給孔を連結するインク導通路を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の印判は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記インク導通路に、前記インク貯蔵体と同じ材質で形成され、前記インク貯蔵体にインクを伝達するインク伝達体を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の印判は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記貫通孔を塞ぐシール部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の印判は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記シール部材が、前記インク貯蔵体の露出孔に接着されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の印判は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記シール部材が、前記保持部材の前記インク貯蔵体に接触している面の裏面側から前記貫通孔を覆うように接着されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の印判は、請求項4又は6に記載の発明の構成に加え、前記シール部材が、前記貫通孔を塞ぐシール部と、当該シール部から前記保持部材の内壁に沿って立ち上がる中間部と、当該中間部から前記保持部材の外壁側に延伸された把持部とから構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の印判は、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記シール部が、前記貫通孔よりもやや大きく、かつ、前記供給孔を覆わない大きさに形成され、前記中間部の短手方向の幅は、前記シール部の短手方向の幅よりもやや細く形成され、前記把持部の短手方向の幅は、前記中間部の短手方向の幅よりも広く形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の印判は、請求項7又は8に記載の発明の構成に加え、前記中間部及び前記把持部は、前記シール部の両端に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の印判は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記露出孔内に、前記インク貯蔵体に吸収されなかったインクを吸い取るための着脱可能なインク吸収体を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の印判は、請求項4乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記インク吸収体が、前記シール部材に接着されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の印判は、請求項1乃至4、6乃至11のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記貫通孔と前記露出孔を対応させるためのリブを前記貫通孔に沿って設けたことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の印判によれば、印字面の裏側にインク貯蔵体を持ち、そのインク貯蔵体を保持する保持部材の供給孔を設けたので、保持部材や印字面を貫通する孔が設けられていても、インク貯蔵体の背面側からインクを供給でき、捺印の度に印字面からインクを補充する必要がなく、連続して捺印をすることができる。
本発明の請求項2に記載の印判によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、複数の供給孔がインク導通路により連通しているので、それぞれの供給孔に対して個別にインクを供給しなくても、インク貯蔵体全体にインクを浸透させることができる。
本発明の請求項3に記載の印判によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、インク伝達体により、インク貯蔵体が連結されるので、インクが供給孔やインク導通路を通ってインク貯蔵体に浸透した後に、全体に拡散することが可能になる。
本発明の請求項4に記載の印判によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、シール部材により貫通孔が塞がれるので、インク供給時に貫通孔からインクが漏れることがなく、貫通孔の部分を避けてインクを注入する必要がない。
本発明の請求項5に記載の印判によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、インク貯蔵体の露出孔にシール部材を接着することにより貫通孔が塞がれるので、インク供給時に貫通孔からインクが漏れることがなく、貫通孔の部分を避けてインクを注入する必要がない。
本発明の請求項6に記載の印判によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、保持部材にシール部材を接着して貫通孔を塞ぐようにしたので、インク供給後に容易にシール部材を剥がして印判を使用可能状態にできる。
本発明の請求項7に記載の印判によれば、請求項4又は6に記載の発明の効果に加え、シール部材に把持部を設けたので、インク供給後は把持部を持って引っ張ることにより、容易にシール部材を剥がして印判を使用可能状態にできる。
本発明の請求項8に記載の印判によれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、シール部が貫通孔のみを覆うので、インク供給の妨げとならない。また、把持部は幅広に形成されているので、剥離時に引っ張りやすい。さらに、中間部が細くなっているので、把持部を持って引っ張ったときに剥がれやすい。
本発明の請求項9に記載の印判によれば、請求項7又は8に記載の発明の効果に加え、シール部の両端に中間部と把持部を設けたので、シール部材を取り付ける際に把持部を治具に沿わせることにより容易に貼り付けることができる。さらに、剥がす際にもインクがシール部からはねることがない。
本発明の請求項10に記載の印判によれば、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加え、インク供給後に貫通孔の周囲にインクが残った場合にもインク吸収体により吸収できるので、印字面に余分なインクが残ることがなく、捺印の品質が保たれる。
本発明の請求項11に記載の印判によれば、請求項4乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加え、インク吸収体がシール部材に接着されているので、シール部材を剥がすと同時にインク吸収体を取り外すことができ、捺印の準備が簡単にできる。
本発明の請求項12に記載の印判によれば、請求項1乃至4、6乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加え、保持部材に貫通孔に沿ってリブを設けたので、貫通孔と露出孔を簡単に対応させることができる。
以下、本発明を具体化した印判の一実施の形態について、一例としての日付印1を用いて説明する。図1は、捺印可能な状態の日付印1の斜視図である。図2は、印字面211の変更が可能な状態の日付印1の斜視図である。図3は、日付印1の分解斜視図である。図4は、図1に示す一点鎖線において矢視方向Aから見た、日付印1の要部拡大断面図である。図5は、固定印字部100の分解斜視図である。図6は、基部120の平面図である。図7は、基部120の底面図である。図8は、キャップ10の斜視図である。
図1に示すように、日付印1は略円筒状の本体ケース2を有しており、本体ケース2の一方の筒端部2aの口径は、胴回りよりやや大きく構成されている。その筒端部2aには被捺印媒体に印影を形成するための印字面が設けられている。印字面は、本体ケース2の軸方向に対して直交し、略円形に形成され、印影が不変の印字面111と、数字や記号などを組み合わせて任意の日付等の印影を形成可能な印字面211との合成により、一つの印影を形成できるように構成されている。また、日付印1の非使用時に、印字面111,211を覆って保護するためのキャップ10が、本体ケース2に対して筒端部2a側より着脱可能に設けられている。
本体ケース2の筒端部2aとは反対側の筒端部2dからは、移動印字部200(図3参照)の後端部205が露出されている。図2に示すように、本体ケース2を保持し、後端部205を本体ケース2に対して周方向に略180度回転させると、後端部205とともに移動印字部200が回転される。すると、本体ケース2の外周面に開口された開口部2bより、スライド式の操作部221が露出される。後述するが、この操作部221は、複数設けられた印字面211の変更を行うためのものである。
図3及び図4に示すように、本体ケース2の内部には、印字面211を保持する移動印字部200と、印字面111を保持した固定印字部100とが収容される。固定印字部100には、印字面111が形成された固定印字体112と、その固定印字体112に接触してインクを供給するインク貯蔵部113とを保持し、本体ケース2の筒端部2aの内周に嵌合する基部120とが設けられている。尚、固定印字体112が、本発明の第二印字体に相当し、基部120が本発明の保持部材に相当する。
また、固定印字部100の基部120の内部からは、印字面111とは反対の方向に2つの一対のガイド部材123がそれぞれ突設されている。この一対のガイド部材123の間には、後述する移動印字部200の保持体230の短手方向側面に突設されている2つのガイド片232が挟み込まれるようになっている。このため、固定印字部100は移動印字部200に対し、その軸方向にのみ摺動可能にその移動方向が規制される。
また、固定印字部100の印字面111の略中央には、印字面111の面と直交する方向に固定印字部100を貫通する略長方形の露出孔114が孔設されている。後述するように、露出孔114は、移動印字体210の印字面211を、本体ケース2から露出させるための孔である。
移動印字部200は、移動印字体210を保持した保持体230を円筒状の支持ケース201内にて支持している。移動印字体210は、略長板状の保持体230の長手方向に沿って、それぞれ個別に回転可能に並列させて支持した5本のベルト体220の外周面に、ベルト体220の回転とともにその位置が移動されるように固定されている。移動印字体210には、ベルト体220の外周面において突設状に設けられ、その先端に印字面211を有する印字部212がベルト体220の回転方向に沿って複数列設されており、各印字部212の根元部分が連結された構造を有する。尚、移動印字体210が、本発明の第一印字体に相当する。
移動印字体210は、例えば多孔性樹脂などのインク含浸体から形成されている。移動印字体210の印字部212が突設された側の面とは反対側の面、すなわち、ベルト体220に対向する側の面(移動印字体210の内面)は、移動印字体210内に浸透したインクが滲みだしてベルト体220に付着するのを防止するための滲み出し防止構造が設けられている。例えば、移動印字体210の内面の表面を熱や薬品等で溶解して孔を塞ぐ加工や、移動印字体210の内面の表面全体に接着剤等を塗布することによって孔を塞ぐ加工や、移動印字体210の内面の表面全体にフィルム等を貼設して孔を塞ぐ加工などが施されている。
また、ベルト体220の外周面には、各ベルト体220を個々に回転させる際に操作する操作部221が突設されており、保持体230の長手方向に沿って操作部221をスライド移動させることでベルト体220を回転させることができる。
そして前述したように、図3に示す支持ケース201は、本体ケース2に収容されるため、本体ケース2の内周にあわせて円筒状に形成されており、その一側面には、軸方向に沿って4本の長細い溝状のガイド溝202が開口されている。保持体230を支持ケース201に収容した状態では、5本のベルト体220の各操作部221が、端の2本のベルト体220の操作部221については同じガイド溝202から、残る3本のベルト体220の操作部221についてはそれぞれ独立のガイド溝202から、支持ケース201の外方に突出されるようになっている。さらに、図2に示すように、支持ケース201を本体ケース2に収容し、印字面211の変更が行える状態では、4本のガイド溝202のすべてが開口部2bより露出される。
次に、図3〜図5に示すように、固定印字部100は、円筒状の基部120によって固定印字体112およびインク貯蔵部113を保持しており、固定印字体112の印字面111が、表向きに露出されている。基部120が固定印字体112およびインク貯蔵部113を保持する面(以下、「保持面」という。)の略中央には、略長方形の貫通孔121が孔設されている。また、前述したように、固定印字体112の貫通孔121に対応する位置には、略長方形の露出孔114が孔設されている。貫通孔121及び露出孔114は、移動印字体210の印字面211を、本体ケース2から露出させるための孔である。また、貫通孔121の長辺側には、固定印字体112を基部120に装着する際に位置決めするためのリブ126が立設され(図7参照)、露出孔114にリブ126を挿入すれば、貫通孔121と露出孔114が対応して固定印字体112が基部120に装着される。また、キャップ10が本体ケース2に嵌められ、固定印字体112と移動印字体210の露出している印字面211を保護している。さらに、後述するように、キャップ10は、中央のインク供給体保持部15内にインク供給体12を保持している。
図6に示すように、基部120には、インクをインク貯蔵部113に供給するための供給孔122が、貫通孔121を挟んで2個孔設されている。インク貯蔵部113は、例えば多孔性樹脂からなり、内部にインクを染み込ませることによってインクを貯蔵することができる。日付印1を制作する際には、日付印1を使用可能とする直前に、インク貯蔵部113に貯蔵するインクを基部120の固定印字体112の逆側から注入する。供給孔122は、このインク供給時にインクが通過するための孔である。供給孔122は、貫通孔121を挟んで対称に凸字形状に形成されている。供給されたインクは、供給孔122を通過して、供給孔122の下に保持されているインク貯蔵部113に到達し、インク貯蔵部113全体に浸透する。
また、図7に示すように、基部120の保持面には、2個の供給孔122を連通させるインク導通路125が設けられている。インク導通路125は、貫通孔121の短手方向に沿って弓形に形成され、ガイド部材123の内部に連通している。供給孔122から供給されたインクは、インク導通路125によって拡散され、供給孔122及びインク導通路125に当接するインク貯蔵部113の全体に浸透していく。
また、図5に示すように、インク貯蔵部113は、供給孔122に対向するインク貯蔵体115と、インク導通路125に対向し、両側のインク貯蔵体115を連結する一対のインク伝達体127とから構成されている。一方の供給孔122から供給されたインクは、インク導通路125を経由して他方の供給孔122に到達するとともに、インク貯蔵体115からインク伝達体127に浸透拡散して他方のインク貯蔵体115に到達し、インク貯蔵部113全体にひろがっていく。本実施形態では、インク貯蔵体115とインク伝達体127とは同一の材料で一体に形成され、固定印字体112と略同一の、中央に露出孔116を有する形状のインク貯蔵部113を構成している。なお、インク貯蔵部113の形状はこれに限られるものではない。
固定印字体112は、インク貯蔵部113と同様に多孔性樹脂からなり、印字面111は、公知のように、固定印字体112の印影となる部分をマスクした状態で圧縮しつつ露光し、露光された部分が溶解して孔を塞ぐことによって形成される。
次に、図8に示すように、円形平板の縁部を立ち上げた側面10aを有するキャップ10の内部中央には、略矩形に用壁が設けられ、移動印字体210の印字面211にインクの供給を行うインク供給体12を保持するインク供給体保持部15を構成している。
インク供給体12は、キャップ10が印字面111,211を覆って日付印1に装着された場合に、露出孔114から露出される移動印字体210の印字面211に当接してインクの供給を行う(図4参照)。インク供給体12は、例えばフェルトあるいはウレタン等のインクを染み込ませて貯蔵可能な部材からなる。印字面211へのインクの供給は、インク貯蔵部113から行われるが、キャップ10の装着状態では、選択されている印字面211に対してインク供給体12から直接インクの供給を行うことができる。これにより、選択されている印字部212へのインクの浸透が2方向から円滑に行われるため、連続した捺印が行われた場合に印影がかすれにくい。
また、インク供給体12は、インク供給体保持部15の用壁の高さより突出するように構成されている(図4、図8参照)。この突出部分が、非捺印時には、露出孔114のやや奥まった位置にある移動印字体210の印字面211に常に当接する。そのとき、インク供給体12が露出孔114の内壁に触れないように、インク供給体12は、その突設部分の外周の大きさが、露出孔114の内周の大きさよりひとまわり小さく構成されている。
次に、図9〜13図を参照して、インク供給時に貫通孔121を塞いでおくためのシール部材130について説明する。図9は、シール部材130の斜視図である。図10は、シール部材130を接着した状態の基部120の斜視図である。図11は、シール部材130及びインク吸収体140を装着した状態の基部120の底面図である。図12は、シール部材130を接着した状態のインク貯蔵部113の斜視図である。図13は、変形例のシール部材130の斜視図である。
図9に示すように、シール部材130は、貫通孔121を覆うためのシール部131と、シール部材130を剥がす際に利用者が把持するための把持部132と、シール部131と把持部132とをつなぐ中間部133とからなっている。把持部132と中間部133とは、シール部131の両端に設けられている。シール部材130は、日付印1に初期インクを注入する前には接着され、インク供給後に利用者が剥がして日付印1を使用可能な状態とするものである。シール部131は、貫通孔121を覆えるように貫通孔121よりもやや大きい略長方形状に形成されている。また、シール部131は、インク供給の妨げにならないよう、供給孔122には達しない大きさとなっている。把持部132は、利用者がシール部材130を剥がす際に把持して引っ張りやすくするため、シール部131の短手方向の幅と略同じ幅を有している。中間部133は、シール部131を引き剥がす際に剥がれやすいよう、シール部131や把持部132よりも幅が細く形成されている。シール部材130を接着する際には、中間部133を治具に沿わせ、治具と中間部133とを共に把持してシール部131を貫通孔121に対向させて接着する。シール部材130を剥がす際には、両側の把持部132を使用者が両手に持ち、貫通孔121から離すように持ち上げて引き剥がす。両側の把持部132を均等に引っ張るようにすれば、シール部131に付着しているインクがはねて使用者の手を汚すこともない。
なお、シール部材130の形状は、上記に限られるものではなく、例えば、シール部131、中間部133、把持部132の全てが同じ幅に形成されていてもよい。把持部132のみ幅広に形成してもよい。さらに、シール部材130の把持部132と中間部133とは、シール部131の両端ではなく、図13に示すように、シール部131の一端に設けられていてもよい。
図10に示すように、シール部材130は、基部120の保持面の背面側(以下、「シール面」という。)に接着される。シール部131は、シール面側の貫通孔121を覆うように貫通孔121の周囲の面と接着される。また、両端の把持部132がガイド部材123から基部120の外部に延びて把持しやすいように、各中間部133は各ガイド部材123に沿って立ち上がるように接着される。
このようにシール部材130により貫通孔121を塞いでから供給孔122よりインクを供給すると、貫通孔121からインクが漏れだして印字面111を汚すことがないので、インクの供給を容易に行なうことができる。
また、図11に示すように、貫通孔121内部にインク吸収体140を設けるようにしてもよい。インク吸収体140は、例えばフェルトあるいはウレタン等のインクを吸収する材質で形成され、貫通孔121とほぼ同一の表面積を有する略直方体である。このようにインク吸収体140を貫通孔121内部に設けると、インク供給により貫通孔121周辺にインクが付着した場合にも、インク吸収体140を取り外す際に吸収され、取り除かれるため、貫通孔121周辺の余分なインクが拭き取られることになり、インク供給による汚れが最小限に抑えられる。図11に示すようにシール部131にインク吸収体140を接着しておけば、把持部132を引っ張ってシール部材130を引き剥がすと同時にインク吸収体140も取り外すことができ、容易にインクの汚れを払拭できる。
また、シール部材130は、基部120に接着されて貫通孔121を塞ぐものに限らず、図12に示すように、インク貯蔵部113の露出孔116を塞ぐようにインク貯蔵部113に接着されていてもよい。この構成のシール部材130は、露出孔116を覆うためのシール部131と、シール部材130を剥がす際に利用者が把持するための、シール部131の両端に設けられた把持部132とからなっている。シール部131は、貫通孔121を覆えるように貫通孔121よりもやや大きい略長方形状に形成されている。また、シール部131は、供給孔122から供給されるインクがインク貯蔵部113全体に浸透する妨げにならないよう、露出孔116を覆って十分接着できるだけの大きさにとどまるように形成されている。露出孔116に接着するシール部材130の場合、シール部131と、インク貯蔵部113から外部に延びている把持部132とがあればよく、中間部は特に設けなくてもよい。また、このような露出孔116を覆うシール部材130の場合も、把持部132がシール部131の片側のみに設けられていてもよい。
このように、シール部材130で露出孔116を塞ぐことにより、貫通孔121を塞いだ場合と同様に、供給孔122からのインク供給時に印字面111側にインクが漏れ出すことがなく、インク供給による余分なインクの付着などを防止できるので、インクの供給を容易に行なうことができる。また、この場合にも、シール部材130にインク吸収体140を接着して露出孔116内部に配置しておけば、さらに余分なインクの付着も拭き取ることができる。なお、このような構成の場合には、基部120のリブ126を設けないようにするとよい。
以上説明したように、本実施形態の日付印1によれば、移動印字体210が露出するための貫通孔121を有する基部120に、貫通孔121を挟む位置に2つの供給孔122を設けたので、これらの供給孔122を介して印字面の裏側からインク貯蔵部113にインクを供給することができる。また、2個の供給孔122をつなぐインク導通路125を基部120の保持面側に設けたので、供給孔122のそれぞれに同量のインクを注入するようにしなくても、一方の供給孔122側のみからインク供給を行なっても、インク導通路125を介して保持面全体にインクが広がることができる。さらに、貫通孔121を塞ぐシール部材130を貫通孔121のシール面に接着したり、インク貯蔵部113の露出孔114に接着したりすれば、インク供給時に貫通孔122からインクが漏れ出すことがないので、インク注入を容易に実行することができる。さらに、貫通孔122にインク吸収体140を設けると、インク供給時に貫通孔121の周囲に付着したインクを日付印1の使用前にインク吸収体140を取り除くことによって払拭でき、きれいな捺印をすることができる。
捺印可能な状態の日付印1の斜視図である。 印字面211の変更が可能な状態の日付印1の斜視図である。 日付印1の分解斜視図である。 図1に示す一点鎖線において矢視方向Aから見た、日付印1の要部拡大断面図である。 固定印字部100の分解斜視図である。 基部120の平面図である。 基部120の底面図である。 キャップ10の斜視図である。 シール部材130の斜視図である。 シール部材130を接着した状態の基部120の斜視図である。 シール部材130及びインク吸収体140を装着した状態の基部120の底面図である。 シール部材130を接着した状態のインク貯蔵部113の斜視図である。 変形例のシール部材130の斜視図である。
符号の説明
1 日付印
2 本体ケース
10 キャップ
12 インク供給体
15 インク供給体保持部
100 固定印字部
111 印字面
112 固定印字体
113 インク貯蔵部
114 露出孔
115 インク貯蔵体
116 露出孔
120 基部
121 貫通孔
122 供給孔
125 インク導通路
126 リブ
127 インク伝達体
130 シール部材
131 シール部
132 把持部
133 中間部
140 インク吸収体
200 移動印字部
201 支持ケース
210 移動印字体
211 印字面

Claims (12)

  1. 印影を形成するための印字面を有する第一印字体と、
    当該第一印字体が露出する露出孔を有し、その露出孔から露出された前記第一印字体の印字面とともに印影を形成する第二印字体と、
    当該第二印字体の印字面の背面に設けられたインク貯蔵体と、
    前記第一印字体を前記第二印字体の露出孔まで貫通させる貫通孔を有し、前記インク貯蔵体側から前記第二印字体を保持する保持部材と、
    当該保持部材に設けられ、前記インク貯蔵体にインクを供給するための複数の供給孔と、
    を備えたことを特徴とする印判。
  2. 前記複数の供給孔を連結するインク導通路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の印判。
  3. 前記インク導通路に、前記インク貯蔵体と同じ材質で形成され、前記インク貯蔵体にインクを伝達するインク伝達体を備えたことを特徴とする請求項2に記載の印判。
  4. 前記貫通孔を塞ぐシール部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印判。
  5. 前記シール部材は、前記インク貯蔵体の露出孔に接着されていることを特徴とする請求項4に記載の印判。
  6. 前記シール部材は、前記保持部材の前記インク貯蔵体に接触している面の裏面側から前記貫通孔を覆うように接着されていることを特徴とする請求項4に記載の印判。
  7. 前記シール部材は、前記貫通孔を塞ぐシール部と、当該シール部から前記保持部材の内壁に沿って立ち上がる中間部と、当該中間部から前記保持部材の外壁側に延伸された把持部とから構成されていることを特徴とする請求項4又は6に記載の印判。
  8. 前記シール部は、前記貫通孔よりもやや大きく、かつ、前記供給孔を覆わない大きさに形成され、前記中間部の短手方向の幅は、前記シール部の短手方向の幅よりもやや細く形成され、前記把持部の短手方向の幅は、前記中間部の短手方向の幅よりも広く形成されていることを特徴とする請求項7に記載の印判。
  9. 前記中間部及び前記把持部は、前記シール部の両端に設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の印判。
  10. 前記露出孔内に、前記インク貯蔵体に吸収されなかったインクを吸い取るための着脱可能なインク吸収体を設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の印判。
  11. 前記インク吸収体は、前記シール部材に接着されていることを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載の印判。
  12. 前記貫通孔と前記露出孔を対応させるためのリブを前記貫通孔に沿って設けたことを特徴とする請求項1乃至4、6乃至11のいずれかに記載の印判。
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