JP2005271324A - 携帯用切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜機構を有する切断機における、直角位置及び標準傾斜位置前後の微小角度の間の複数ヵ所において、切断機本体とベースの位置決めをできるようにする。
【解決手段】丸鋸本体2は支軸4の回りに回動可能であって、傾斜切りを可能としている。本体2と一体に設けたベベルピース11の両端部にストッパ部材16が備わっていて、鋸歯の直角位置と最大傾斜位置の両方に対するストッパ作用がなされる。ストッパ部材16を軸方向移動可能に設けると共に少なくとも所定の軸方向位置2ヵ所以上で位置決め可能とし、更にストッパ部材16あるいは該ストッパ部材16の当接箇所に軸方向移動可能な調整ネジ26を設け、ストッパがベース1と係合する位置を調整できるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は鋸刃の傾斜機能を有する携帯用切断機に関するものである。
携帯用切断機の代表例として携帯用丸鋸を用いて以下説明する。
携帯用丸鋸は、一般的に、被削材上を摺動するベースと、そのベースの下面に突き出す鋸刃を備えた本体とを備えている。携帯用丸鋸は、軸方向にほぼ平行に延びる回動支点を有し、回動支点を支点として本体とベースとが相対的に回動可能に設けられており、その回動によってベース底面からの鋸刃の突出量、すなわち被削材に対する切込み深さを変更可能としている。
また携帯用丸鋸は、丸鋸の回動軸にほぼ直交し、丸鋸の側面にほぼ沿って延びる傾斜支点を有し、傾斜支点を支点として本体とベースが相対的に傾動可能に設けられており、その傾動によってベース底面に対する鋸刃側面の角度、すなわち切込み角度を傾斜可能となっている。以下、鋸刃の切込み深さを変更可能とする機構を切込み深さ調整機構と呼び、鋸刃の切込み角度を変更可能とする機構を傾斜切り機構と言う。
傾斜切り機構は、例えば傾斜角度0°(丸鋸側面とベース底面との角度が直角の状態)、すなわち被削材に対して直角をなす位置から側方に例えば傾斜角度45゜の傾斜位置までの範囲で変更可能としている。なお、鋸刃を傾斜角度0°とした直角位置における携帯用丸鋸の切断形態が、最も多用される「直角切り」と呼ばれる切断形態である。また、鋸刃側面とベース底面との角度を傾斜角度45゜とした標準傾斜位置における携帯用丸鋸の切断形態が、前記直角切りに次いで多用される「標準傾斜切り」と呼ばれる切断形態である。なお、本体は鋸刃と一体的に傾動するため、本体と鋸刃の傾斜角度は同一である。
携帯用丸鋸においては、特に上記した直角位置と、標準傾斜切りの切断形態における角度精度が要求されるため、本体あるいはベースにはベースあるいは本体と当接し角度精度を調整可能とした調整ネジが設けられている。(例えば、特許文献1参照)
また、直角位置あるいは標準傾斜位置を超えた範囲において傾斜可能な構成(例えば−10°〜55°の範囲で傾斜可能な構成)とした場合には、多用される直角位置、標準傾斜位置で傾動動作を一度ストップさせるストッパ機能を有した構成をし、直角位置あるいは標準位置を超えて傾動させる際にはストッパ機能が働いた後、あるいはストッパ機能が働かないようにした状態で傾動させることにより可能となるようにしている。(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)
被削材は、吸湿による被削材の膨張等によって、図20に示すように合わせ面の見栄えが悪いくなる場合が有るため、これを防ぐために少なくとも一方の合わせ面切断を直角位置あるいは標準傾斜位置を超えた切断作業とすることが行なわれる。詳細には、一方あるいは両方の切断面を−10°あるいは+10°、または55°あるいは35°の状態で切断することが行なわれる。
特開昭58−11101号公報
実開昭62−87801号公報 実開昭61−138501号公報 米国特許第5433008号明細書
上記した従来の携帯用丸鋸では、傾動支点を中心とした円弧状のガイド穴が設けられたベベルプレートをベースに有し、ガイド穴に挿通される傾動固定用のボルトを本体に設けた構成をしており、特許文献2に開示された携帯用丸鋸では、ベベルプレートのガイド穴の形状によってベースの傾動が直角位置及び直角位置を超えた位置で位置決めされるものであるが、ベベルプレートが大型化し、重量増加を招くと共に、ベベルプレートは通常切断方向前方のベース端面付近に設けられているため切断方向前方の視認性を低下させるなどの問題があるものであった。
また、特許文献3及び特許文献4に開示されている携帯用丸鋸では、べベールプレート内部においてボルト自身あるいはボルトの軸部外周に設けた部材を回動させることで、直角位置及び直角位置を超えた位置、あるいは標準傾斜位置及び標準傾斜位置を超えた位置で位置決めすることができるようにしたものであるが、回動部材が回動できるスペースを要するためベベルプレートのガイド穴の形状を大きくする必要があり上記と同様ベベルプレートが大型化してしまうものである。なお、特許文献4に記載の携帯用丸鋸においては、直角位置及び標準傾斜位置での精度向上を図る目的からガイド穴内に突出する調整ネジをベベルプレートに設けた構成をしており、更にベベルプレートが大型化してしまうと共に、調整ネジの操作性が悪いものであった。
また、直角位置あるいは標準傾斜位置を超えた傾動については、ボルトがガイド穴の端面に当接することで位置決めがなされるものであるため、一定位置での位置決めが行なわれるものであり、直角位置あるいは標準傾斜位置を超えた傾動については、任意の位置まで傾動させた状態で本体及びベースを保持した状態で傾動を固定する必要があり、操作性が悪いものであった。
また、位置決めされた状態で傾動を固定する場合には、常に一定の傾斜角度しか得ることができないため、作業状況に応じた任意の傾動角度での位置決めを行うことができず、操作性が悪いものであった。
本発明の目的は、上記欠点を解消し、傾動作業の操作性が良い携帯用電気切断機を提供することである。
上記目的は、ストッパ部材を軸方向移動可能に設けると共に少なくとも所定の軸方向位置2ヵ所以上で位置決め可能とし、更にストッパ部材あるいは該ストッパ部材の当接箇所に軸方向移動可能な調整ネジを設けることにより達成される。
本発明によれば、ストッパ部材を軸方向移動可能に設けると共に少なくとも所定の軸方向位置2ヵ所以上で位置決め可能とし、更にストッパ部材あるいは該ストッパ部材の当接箇所に軸方向移動可能な調整ネジを設けたことにより、直角位置あるいは標準傾斜位置の位置決め位置を調整可能であり、精度の良い直角位置あるいは標準傾斜位置での切断作業が可能であると共に、直角位置あるいは標準傾斜位置を超えた傾動が可能で、且つ操作性の良い携帯用切断機を提供することができるようになる。
本発明携帯用切断機の一実施形態である携帯用丸鋸を図1〜図17を用いて以下説明する。図1は本発明携帯用丸鋸の一実施形態を示す正面図、図2は図1の携帯用丸鋸を示す平面図、図3は図1のを携帯用丸鋸を示す左側面図である。なお、図1の紙面右側及び図2の紙面下方は携帯用丸鋸の前方(切断方向前方)、図1の紙面左側及び図2の紙面上側は後方(切断方向後方)に相当し、携帯用丸鋸は丸鋸が図1において反時計回り方向に回動し、本体が図1の紙面右側に移動することで切断作業が行われる。
携帯用丸鋸は、被削材上を摺動可能なベース1と、電動機を内蔵する本体2とを備えている。本体2の左側部には、電動機により駆動される鋸刃3が回動可能に保持されている。なお、本体2は本明細書でいう切断機本体に相当する。
本体2は、ベース1に配置された切断方向前方の支軸4及び後側の支軸5により回動可能すなわち傾動可能に連結されている。支軸4及び5は、本発明の傾斜支点であり、支軸4及び5は鋸刃3の回動軸に対してほぼ直交すると共に鋸刃3の側面にほぼ平行に延びるよう形成されている。
本体2とベース3とは、支軸4及び5を支点として図3の矢印に示すように相対的に回動可能であり、この傾動によってベース1底面に対する鋸刃3の側面の角度を図3に示すような直角状態や傾斜状態とすることができる。
図3に示す直角状態では被削材を直角に切断することができ、図3の状態から支軸4及び5を支点としてベース3と本体2とを相対的に回動させ、任意の傾斜状態に設定することにより、被削材を傾斜切りすることができる。
なお、前記本体2が直角切り状態にあるときは、前記鋸刃3は前記ベース1及び前記被削材に対し直角をなし、前記被削材を直角に切断することができる。
図1において、本体2には、鋸刃3のほぼ上半分外周を覆うカバー6が一体的あるいは別体として移動不能に設けられている。更に、本体2には、鋸刃3のほぼ下半分外周を覆うホゴカバー7が回動可能に設けられている。ホゴカバー7は、図1では閉じた状態で示されており、被削材を切断するときには、携帯用丸鋸を前方へ進行することにより、図1において時計回り方向に開かれるように回動する。なお、ホゴカバー7は、ホゴカバー7後上部に一体的に設けられたレバー8を手動で操作することでも回動可能となっている。
次に、携帯用丸鋸における傾斜及び傾斜固定機構を説明する。
傾斜及び傾斜固定機構は、図1に示すように、切断方向前側のベース3端面付近で、支軸部4の周辺に設けられている。
傾斜及び傾斜固定機構は、前述した支軸4及び5と、ベース1上面に上方に向って突設したベベルプレート9と、支軸4に支軸4を支点として回動可能に設けられ、一対の支持部12を有するベベルピース11と、ベベルピース11の支持部12に保持され、鋸刃3の回動軸にほぼ平行に延びた回動軸14と、ベベルピース11のネジ穴22と螺合し、支軸4及び5の軸方向とほぼ同方向に延びたボルト21と、ボルト21の切断方向前方端部と回動固定された操作ノブ20とを有する構成をしている。
ベベルプレート9は支軸4を支点とした円弧状のガイド穴10を有しており、ガイド穴10内にはボルト21の軸部が挿通されている。
ベース1と本体2とは回動軸14を支点として相対回動可能となっており、回動によってベース1底面からの鋸刃3の突出量を調整可能となっている。なお、この回動は切断方向後方側に設けられたボルト30によるリンク18のカバー6への固定によって回動が固定される。
図4及び図5に示すように、ベベルピース11の紙面左右両端部側には後述するストッパ部材16が設けられている。なお、ベベルピース11は本体2と共にベース1に対して傾動することから本発明においては本体の一部としている。
なお、切断方向後方側の支軸5は、ベース1上方に突出した突起部17に支持されており、支軸5には支軸5を支点として回動可能なリンク18が連結され、リンク18はカバー6に取付けられたボルト30によって本体2と固定可能となっており、本体2とベース1とが支軸4及び5を支点として傾動可能となっている。
図5に示すようにベベルプレート9とベベルピース11とは、ボルト21及び操作ノブからなるロックボルト19により固定、解放操作可能とされている。
本体2を傾動させると、ベベルピース11が回動し、ねじ軸部21がガイド穴10に沿って移動する。なお、本発明の携帯用丸鋸においては、ガイド穴10の長さはガイド穴10は支軸4を支点として約60°の範囲に渡って形成しており、本体2を例えば傾斜角度−5°から傾斜角度50°の位置までの傾動に伴うねじ軸部21の移動を可能とする寸法に設計されている。
ロックボルト19を締付けると、ベベルプレート9にベベルピース11が固定され、ベース1に対し本体2が固定される。また、ロックボルト19を緩めると、固定が解放され、ベベルプレート9に対しベベルピース11が回動可能になり、本体2が傾動可能となる。
次に本発明携帯用丸鋸を構成するストッパ機構の一実施形態を図7〜図12を用いて説明する。
前述した通り、本体2前部に備わるベベルピース11の左右両端部には、傾斜機構のストッパ部材16が設けられている。本発明では図7、図8に示すようにストッパ部材16は軸方向に移動可能にベベルピース11に設けられており、これによって図7に示すようにベース1底面に対する鋸刃3側面の角度が直角である直角状態から、図9に示すように直角位置から標準傾斜位置とは反対の方向に本体2をベース1に対して傾動可能である。
図に示すように、ストッパ部材16には軸方向に直交する複数の溝部16aが設けられている。また、図11に示すようにベベルピース11のストッパ部材16と対応する箇所には、ストッパ部材16の溝部16aと係合可能な突出部であるボール24が設けられており、ボール部材24は付勢手段であるバネ23によってストッパ部材16側に付勢されている。
ボール部材24と溝部16aとが係合することによって、ストッパ部材16は軸方向において位置決めが成される。本実施形態においてはストッパ部材16には8個の溝部16aが設けられており、ボール部材24と溝部16aとの係合によって8ヶ所で位置決め可能となっている。
また、ストッパ部材16の溝部16aは、図12に示すように隣合う溝部16aの間隔TがT=L・[tanα°−tan(α°−θ)]を満足する構成に設定されており、ストッパ部材16を軸方向に移動させ、ボール部材24が係合する溝部16aを変更することによって鋸刃3とベース1の傾斜角度をθ°づつ位置決めすることができるようになっている。
更に、図に示すようにストッパ部材16のベース1側下部にはネジ部25が形成されており、ネジ部25には調整ネジである調整用ナット部材26が螺合して取付けられている。
調整用ナット部材26はベース1上面に当接可能であり、図7に示す状態で調整用ナット部材26が当接した際には、鋸刃3側面に対するベース1底面の角度が直角状態となり、図7に示す状態から図8に示すようにストッパ部材16をバネ23の付勢力に抗して軸方向上側に移動させ、調整用ナット部材26の上方端面がベベルピース11のベース1側下方部分に当接するまで移動させた際には、直角位置を超えた−5°の傾斜位置まで傾斜可能となる。
直角位置を0°とし、支軸4及び5を支点として本体1が図7に示す反時計回り方向に回動する方向をプラス方向、時計回り方向に回動する方向をマイナス方向とした場合で、図7に示す直角状態から−方向に傾動させる操作手順について説明する。
図7に示す状態からストッパ部材16を図示上方向に移動させ、任意の溝部16aにボール部材24が係合させる。なお、ストッパ部材16の移動時においてもバネ23の付勢力によってボール部材24はストッパ部材16に当接しており、これによってストッパ部材16の移動にはクリック感が付与され、作業者はボール部材24がいくつの溝部16aを乗り越えたか、すなわちストッパ部材16の移動量を認識することができる。
作業者は任意の数分だけボール部材24が溝部16aを乗り越えた際に移動を停止させる。
次いで、ベース1に対する本体2の傾動の固定を解除するために、ロックボルト19を緩め、調整用ナット部材26がベース1上面に当接するまで、ベース1に対して本体2を傾動させる。
更に、調整用ナット部材26がベース1上面に当接した傾動状態において、再度ロックボルト19を締付け、ベース1に対する本体2の傾動を固定し、これによって、図7に示す直角状態からマイナス方向に傾動させる操作が行なわれる。
なお、図9に示す状態においてストッパ部材16に対して調整用ナット部材26を回動させることによって、ベース1底面に対する鋸刃3側面の直角度を精度良く出すことが可能となる。
このように、ストッパ部材16が軸方向に移動可能であると共に少なくとも所定の軸方向位置2ヵ所以上で位置決め可能であり、更にストッパ部材16に軸方向移動可能な調整ネジである調整用ナット部材26を設けたことによって、ベベルプレート9を大型化させることなく、直角位置の位置決め位置を調整可能であり、精度の良い直角位置での切断作業が可能であると共に、直角位置を超えた傾動が可能で、且つ操作性の良い携帯用丸鋸を提供することができるようになる。
なお、図9に示す直角状態よりも更にストッパ部材16はベース1側に移動可能であり、これによって直角位置から僅かにプラス方向に傾斜した位置であっても容易に位置決め可能となり更に操作性が向上する。
また、図に示すように上記で説明したストッパ部材16、ボール部材24、バネ23及び調整用ナット部材26は、標準傾斜位置(45°)に傾斜した際にベース1上面に当接する個所にも設けられており、これによって精度の良い標準傾斜位置での切断作業が可能であると共に、標準傾斜位置を超えた傾動が可能とし、操作性の向上を図ることができる。
次に本発明携帯用丸鋸の他の実施形態を図13、図14を用い説明する。本実施形態は上記実施形態のストッパ部材16及び本体2(ベベルピース11の一部)を改良したものであり、それ以外の個所については説明を省略する。
図に示すようにストッパ部材16にはオネジ16bが形成され、オネジ16bの範囲内においては軸方向に延びた溝部16cが形成されている。また、図示しないがストッパ部材16に対応するベベルピース11の個所にはオネジ16bが螺合可能なメネジが設けられていると共に、溝部16cと係合可能な突出部(ボール部材24など)が設けられている。
このような構成をした携帯用丸鋸は、ストッパ部材16を回転させる毎に突出部と溝部16cが係合するため、ストッパ部材16を1回転毎に位置決めすることができる。
上記のように1回転毎にストッパ部材16の位置決めが成される構成とすることによって、任意の傾斜変更量を回転数によって容易に得ることができ、更に操作性を向上させることができるものである。
なお、ストッパ部材16を1回転させた時の傾斜変更角度が0.5°あるいは1°等の分かりやすい角度となるようにオネジ16bのピッチを設定すれば、作業者はストッパ部材16の回動回数をボール部材の係止音により知ることができるので、回動回数×0.5°あるいは回動回数×1°等の簡単な計算でベース1底面に対する鋸刃3側面の傾斜角度を定規等の道具を要することなく、容易かつ正確に設定することができるようになる。
なお、ネジピッチが一定のオネジ16bをストッパ部材16に形成した場合であっても、ストッパ部材16の1回転による傾斜角度の変化量は極めて僅かに異なるのみであるため、回転数によって傾斜変更量をおおまかに算定することができ、操作性が向上するものである。
上記実施形態の応用例を図15に示す。
上記実施形態ではストッパ部材16を支軸4の外周方向上において、回動軸14に対してほぼ直交する方向に延びるよう配置していたが、本実施形態ではストッパ部材16を回動軸14に対して傾斜するように配置したものである。
このような構成とすることによって、オネジ16bのねじのピッチを安価な標準的なピッチ寸法とした場合でも、θ1を適切に設定することによりストッパ部材16を1回転させたときに変化する傾斜角度を0.5°あるいは1°等の分かりやすい角度に近似した角度とすることができ、ベース1底面に対する鋸刃3側面の傾斜角度を容易に設定することができる。
次ぎに本発明携帯用丸鋸の他の実施形態を図17及び図18を用いて説明する。
本実施形態は図に示すように、ストッパ部材16に複数の穴16dを設けると共に、ベベルピース11に突出部であるピン部材27を設けた構成としたものであるが、図17に示すようにピン部材27をストッパ部材16の穴16dから引き抜くことで、ストッパ部材16の軸方向移動を可能とし、穴16dにピン部材27を係合させることでストッパ部材16の位置決めを可能とするものである。なお、図に示すようにストッパ部材16が当接するベース1の個所に調整ネジ28を設けることによって、所定角度(直角度)での微調整を可能としていると共に、ピン部材27を常にストッパ部材16側に付勢するバネ23を設けた構成としている。
本実施形態においても上記した実施形態と同様の作用効果を奏し得ることができるものである。
本発明携帯用切断機の一実施形態を示す正面図。 本発明携帯用切断機の一実施形態を示す平面図。 本発明携帯用切断機の一実施形態を示す左側面図。 図3の要部拡大図。 図2の要部拡大図。 本発明携帯用切断機の一動作状態を示す図3の要部拡大図。 本発明携帯用切断機の一動作状態を示す図3の要部拡大図。 本発明携帯用切断機の一動作状態を示す図3の要部拡大図。 本発明携帯用切断機の一動作状態を示す図3の要部拡大図。 本発明携帯用切断機を構成するストッパ部材の一実施形態を示す正面図。 図7のA−A線断面図。 本発明携帯用切断機の一動作状態を示す図3の要部拡大図。 本発明携帯用切断機を構成するストッパ部材の他の実施形態を示す正面図。 図13のB−B線断面図。 本発明携帯用切断機の他の実施形態を示す要部拡大図。 本発明携帯用切断機の他の実施形態を示す要部拡大図。 図16のC−C線断面図。 図16の携帯用切断機の動作状態を示すC−C線断面図。
符号の説明
1はベース、2は本体、3は鋸刃、4は前部支軸、5は後部支軸、6はカバー、7はホゴカバー、8はレバー、9はベベルプレート、10はガイド穴、11はベベルピース、12は支持部、13はヒンジ部、14はねじ部材、15はナット部材、16はストッパ部材、17は突起部、18はリンク、19はロックボルト、20は操作ノブ、21はねじ軸部、22はねじ孔、23は弾性体、24はボール部材、25はストッパ部材下部ねじ部、26は調整用ナット部材、27はピン部材、28は調整用ねじ部材である。

Claims (9)

  1. 電動機を内蔵した本体と、前記電動機により駆動される鋸刃と、前記本体に設けられ一部の鋸刃外周を覆うカバーと、前記本体下方に位置し被削材上を摺動可能で前記本体と傾斜支点を介して連結され、該傾斜支点を支点として前記本体に対して傾動可能なベースと、前記ベースの前記本体に対する傾動を規制するストッパ部材を有する携帯用切断機であって、
    前記ストッパ部材を軸方向移動可能に設けると共に少なくとも所定の軸方向位置2ヵ所以上で位置決め可能とし、更に前記ストッパ部材あるいは前記ストッパ部材の当接箇所に軸方向移動可能な調整ネジを設けたことを特徴とする携帯用切断機。
  2. 前記ストッパ部材は前記本体に設けられ、前記調整ネジは前記ベースに設けられることを特徴とする請求項1記載の携帯用切断機。
  3. 前記調整ネジは前記ストッパ部材の前記ベース側端部に設けられ、前記調整ネジは前記ベースの一部に当接可能であることを特徴とする請求項1記載の携帯用電気切断機。
  4. 前記ストッパ部材は所定の軸方向位置3ヵ所以上で位置決め可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の携帯用切断機。
  5. 前記ストッパ部材は前記調整ネジが前記本体の下方部に当接することで1つの位置決めが成されることを特徴とする請求項3記載の携帯用切断機。
  6. 前記ストッパ部材は前記ベース底面と前記鋸刃側面との角度が直角である際に当接可能な1つのストッパ部材と、前記ベース底面と前記鋸刃側面との角度が45°である際に当接可能な1つのストッパ部材とを有することを特徴とする請求項1〜請求項6記載の携帯用切断機。
  7. 前記ストッパ部材は軸方向において離間した位置に複数の凹部を有し、前記本体は該凹部と係合可能な突出部を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の携帯用切断機。
  8. 前記ストッパ部材は前記本体に設けられたメネジ部と螺合可能なオネジ部と、該オネジ部の範囲内において軸方向に延びた溝部を有し、前記本体は該溝部と係合可能な突出部を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の携帯用切断機。
  9. 前記突出部を前記ストッパ部材側に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項8あるいは請求項9記載の携帯用切断機。
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