JP2016064467A - 切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆる携帯マルノコにおいて、傾斜切り作業のために切断機本体を切断方向に対して傾斜させた傾斜切り位置に位置決めするために従来よりポジティブストップ機構が設けられている。本発明では、このポジティブストップ機構の主として視認性の点でその操作性を改善することを目的とする。【解決手段】傾斜ストッパ機構30は、切断方向の位置についてアンギュラープレート20の前面よりも後方で、切断方向に直交するベース幅方向の位置について、アンギュラープレート20から分離して回転刃具12側に接近させた位置に配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯マルノコとも称される主として手持ち式の切断機に関する。
この種の切断機は、切断材の上面に載置するベースと、ベースの上面側に支持された切断機本体を備えている。切断機本体は、電動モータを駆動源として回転させる円形の回転刃具(鋸刃)を備えている。回転刃具の下部はベースの下面側へ突き出されている。ベースの下面側へ突き出させた回転刃具の下部を切断材に切り込ませて切断加工を行うことができる。
切断機本体は、その上部側を切断方向(切断が進行する方向、前後方向)に対して主として右側へ変位させる方向に傾斜可能に支持されている。切断機本体をベースに対して傾斜させない直角切り位置に保持すれば、回転刃具を切断材に対して直角に切り込ませて直角切りを行うことができる。切断機本体を傾斜させて回転刃具を切断材に対して斜めに切り込むことによりいわゆる傾斜切り(斜め切り)を行うことができる。切断機本体の傾斜切り位置は、例えば45°傾斜切り位置あるいは50°傾斜切り位置等の多用する傾斜角度については、ストッパ機構(ポジティブストップ機構)により、迅速かつ正確に位置決めできるようになっている。係るストッパ機構に関する従来の技術が下記の特許文献1,2,3に開示されている。
また、この種の切断機には、切断機本体をベースに対して上下に傾動可能に支持して、回転刃具のベース下面からの突き出し量を増減して切断材に対する切り込み深さを調整可能とする切り込み深さ調整機構を備えたものが提供されている。係る切り込み深さ調整機構は、切断機本体の前部側がベースに対して上下に傾動可能に支持され、切断機本体の後部とベースとの間にデプスガイドと称されるガイド部材を設けた構成を備えている。ベースの上面に上方へ起立する状態に設けたデプスガイドに対する切断機本体の結合位置を変化させることにより、当該切断機本体のベースに対する傾動位置を変化させて切り込み深さを調整することができる。係る切り込み深さ調整機構に関する従来の技術が下記の特許文献4,5に開示されている。
特開2001−54816号公報 特開2001−232515号公報 特開2007−7883号公報 特開2006−1148号公報 特開2009−248326号公報
しかしながら、上記従来の傾斜切り用のストッパ機構と切り込み深さ調整機構のうち、前者のストッパ機構については、アンギュラープレートが邪魔になって作業者が見えづらいため角度調整を行う際の操作性が悪いという問題があった。本発明は、傾斜切りのためのストップ機構について操作性を高め、これにより当該切断機の操作性若しくは作業性を一層高めることを目的とする。
上記の課題は以下の各発明により解決される。第1の発明は、切断材の上面に当接させるベースと、ベースの上面に支持された切断機本体を備え、切断機本体は、電動モータを駆動源として回転する円形の回転刃具を備えており、ベースの下面側に突き出させた前記回転刃具の下部を切断材に切り込ませて切断加工を行う切断機である。第1の発明では、切断機本体はアンギュラープレートを介してベースの上面に、左右方向に傾動可能に支持されており、切断機本体とベースとの間に、切断機本体を予め定めた一定傾斜角度に位置決めするための角度切り替え部材を備えている。第1の発明では、角度切り替え部材は、アンギュラープレートの前面よりも後方で、左右方向の位置について、アンギュラープレートから分離して回転刃具側に接近させて配置されている。
第1の発明によれば、角度切り替え部材がアンギュラープレートから分離して回転刃具側に配置されている。このため、作業者はアンギュラープレートが邪魔になることなく当該角度切り替え部材の角度表示を目視しやすくなり、これにより当該切断機の操作性若しくは作業性を一層高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、角度切り替え部材は平板形状を有している。角度切り替え部材の切り替え操作により切断機本体の傾斜位置を位置決めすることができる。角度切り替え部材は、その板厚方向を前後方向に一致させて、前後方向に直交する半径方向に張り出す状態に配置されている。角度切り替え部材の側部に、位置決め可能な傾斜角度に対応して階段状の当接段部が設けられている。
第2の発明によれば、角度切り替え部材の側部を上方から見ることにより容易に傾斜角度の確認をすることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、角度切り替え部材は、切断機本体をベースに対して傾動可能に支持する本体傾動支軸に平行な支軸を介して回転可能に支持されており、回転軸回りに回転させて切断機本体の傾斜角度を切り替え可能な構成とした切断機である。
第3の発明によれば、切断機本体の傾斜方向と同じ方向に回転操作して当該切断機本体の傾斜角度を切り替えることができ、この点で当該角度切り替え操作の操作性を高めることができる。
第4の発明は、第3の発明において、角度切り替え部材の支軸は、上下方向の位置について本体傾動支軸よりも上方に配置され、左右方向の位置について本体傾動支軸よりも回転刃具側に配置された切断機である。
第4の発明によれば、切断機本体の傾斜位置にかかわらず、角度切り替え部材の視認性及び操作性を確保することができる。
第5の発明は、第2〜第4の何れか一つの発明において、角度切り替え部材の位置は、切り替え可能な各傾斜角度に対応して弾性保持される構成とした切断機である。
第5の発明によれば、角度切り替え部材の回転操作中、各傾斜角度にクリック感を持たせることができ、この点で当該角度切り替え部材の操作性を高めることができる。また、一旦設定した傾斜角度(角度切り替え部材の回転位置)が弾性保持され、振動等により不用意に位置ずれしないようにすることができる。
第6の発明は、第2〜第5の何れか一つの発明において、角度切り替え部材が切断機本体側に支持されており、角度切り替え部材は、階段状の当接段部とは別に、切断機本体の傾斜角度を45°に位置決めするための45°当接部を備えている。角度切り替え部材の当接段部若しくは45°当接部を、ベースに設けたストッパ受け部に当接させて切断機本体の傾斜位置が位置決めされる。第6の発明では、ストッパ受け部の位置を微調整可能となっている。
第6の発明によれば、ベース側のストッパ受け部の位置を微調整することにより、切断機本体の傾斜角度を微調整することができる。
本実施形態に係る切断機の正面図である。本図は、作業者を基準にして右側から見た状態を示している。 本実施形態に係る切断機を図1中矢印(II)方向から見た平面図である。 本実施形態に係る切断機を図1中矢印(III)方向から見た前面図である。 本実施形態に係る切断機を図1中矢印(IV)方向から見た後面図である。 本実施形態に係る切断機を図4中矢印(V)方向から見た背面図である。本図は、作業者から見て左側から見た状態を示している。 切断機の前面図である。本図では、ベースの一部が破断して示されている。本図は、切断機本体を直角切り位置に位置させた状態で示されている。 切断機の前面図である。本図は、切断機本体を作業者から見て右側へ45°傾斜させた状態で示されている。 切断機の前面図である。本図は、切断機本体を作業者から見て2寸勾配で傾斜させた状態で示されている。 切断機の前面図である。本図は、切断機本体を作業者から見て3寸勾配で傾斜させた状態を示している。 切断機の前面図である。本図は、切断機本体を作業者から見て4寸勾配で傾斜させた状態を示している。 切断機の前面図である。本図は、切断機本体を作業者から見て5寸勾配で傾斜させた状態を示している。 切り込み深さ調整機構を背面側から見た図である。本図は、図2中(XII)-(XII)線矢視図であってデプスロックレバーよりも背面側から見た状態を示している。 切り込み深さ調整機構を背面側から見た図である。本図は、図2中(XIII)-(XIII)線矢視図であってデプスロックレバーよりも正面側から見た状態を示している。 デプスガイド及び切り込み深さストッパ機構の分解斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図14に基づいて説明する。図1〜図5に示すように本実施形態の切断機1は、携帯マルノコと称されるもので、切断材Wの上面に当接させるベース2と、このベース2の上面側に支持された切断機本体10を備えている。図1において、切断機1の左側に作業者が位置し、当該切断機1を図1において右側に移動させることにより切断材Wの切断加工が進行する。
以下の説明では、切断が進行する方向を前側とし、作業者側を後ろ側とする。また、部材及び構成の左右方向については作業者を基準にして用いる。さらに、本実施形態では、切断材Wの上面に対して回転刃具12を直交させて行う切断形態を「直角切り」と言い、その時の切断機本体10のベース2に対する位置を「直角切り位置」と言う。この直角切り位置に対して、切断機本体10の上部側を右側へ変位させて回転刃具12の先端部を左側へ変位させる方向に傾斜させて行う切断形態を単に「傾斜切り」と言い、その時の切断機本体10のベース2に対する位置を傾斜角度を添えて「傾斜切り位置」と言う。図3は切断機本体10を直角切り位置に位置させて直角切りを行う状態を示している。これに対して図7は、切断機本体10を45°傾斜切り位置に位置させて傾斜切りを行う状態を示している。本実施形態では、切断機本体10を右側へ傾斜させて行う傾斜切りのみを想定して説明する。
ベース2は、矩形の平板形状を有している。ベース2は、切断材Wの上面に乗せ掛けるようにして当接される。図2に示すようにベース2の前端部には、スミ線ガイド2aが設けられている。
図1,2に示すようにベース2の右側部には、切断作業時に用いる平行定規(図示省略)を装着するための定規保持孔2bが設けられている。定規保持孔2bは、前後2箇所に設けられている。前後の定規保持孔2bに平行定規の支持アーム部をそれぞれ挿入して、定規本体がベース2の右端縁に沿って平行に支持される。また、図5に示すようにベース2の上面の背面側には、前後2箇所の定規保持孔2bに対応して定規保持部8が設けられている。この定規保持部8により前後の支持アーム部が定規保持孔2bから抜け出し不能に保持される。本実施形態では、この定規保持部8にボールディテント機構が用いられている。支持アーム部には、ボールディテント機構のボールが弾性的に嵌り込む凹部がその長手方向に沿って複数個所設けられている。このボールディテント機構のボールが凹部に弾性的に嵌り込むことにより支持アーム部が保持され、従って定規本体がベース2に対して保持される。また、平行定規の支持アーム部がボールディテント機構により保持されることから、ベース2の右端縁に対する定規本体の位置を調整する際にクリック感を持たせることができ、この点で当該平行定規の操作性が高められている。
切断機本体10は、駆動源としての電動モータ11と、円形の回転刃具12の上側ほぼ半周の範囲を覆うブレードケース13と作業者が把持するハンドル部14を備えている。ブレードケース13の背面側に電動モータ11が減速ギヤ部19を介して取り付けられている。図5に示すように電動モータ11のモータハウジングの背面には、モータ冷却風(外気)を導入するための外気導入口11aが設けられている。
ハンドル部14は、電動モータ11の上部から後部に至るループ形のハンドルで、その後部からは電源コード15が引き出されている。電動モータ11は、この電源コード15を経て供給される交流100V電源を電源として動作する。電源コード15は、ハンドル部14の後部に設けたフック部14aに引き掛けておくことができる。電源コード15をフック部14aに引き掛けて円環形状にループさせておくことにより、当該電源コード15の保護を図ることができる。
ハンドル部14の内側にはトリガ形式のスイッチレバー14bが配置されている。ハンドル部14を把持した手の指先でスイッチレバー14bを引き操作することにより電動モータ11が起動して回転刃具12が回転する。ハンドル部14の側部には、照明スイッチ14cが配置されている。照明スイッチ14cをオン操作すると、ブレードケース13の前端部付近に設けた照明3が点灯する。照明3を点灯させることにより、切断部位C(ベース2の下面と切断材Wの下面との交差部であって、回転刃具12が切断材Wに切り込まれる部位)が明るく照らされる。照明3を点灯させることにより、夜間や暗所での切断作業において、切断材Wに対する回転刃具12の切り込み状態を容易に目視することができ、これにより迅速で正確な切断作業を行うことができる。図1に示すように照明3は、左右方向の位置については、回転刃具12に対して背面側(作業者から見て左側)に配置され、前後方向の位置については回転刃具12の先端よりも前側へずれた位置に配置されている。これにより照明3の光が回転刃具12の刃先に遮られることなく、切断部位C及びスミ線ガイド2aが十分に明るく照らされるようになっている。
ハンドル部14の後部側の基部付近にも、外気を導入するための外気導入口14dが設けられている。電動モータ11の起動により、ハウジング後面の外気導入口11aとハンドル基部側の外気導入口14dから外気がモータハウジング内に導入されて当該電動モータ11の冷却が行われる。ハンドル部14の後部側基部付近には、主として電動モータ11の制御を行うためのコントローラ9が内装されている。電動モータ11の起動によりモータハウジング内に導入されるモータ冷却風によってこのコントローラの冷却もなされる。
回転刃具12の下側ほぼ半周の範囲は、可動カバー16により覆われている。可動カバー16は、ブレードケース13に対して回転可能に支持されている。可動カバー16は閉じ方向(図1において反時計回り方向)にばね付勢されている。このばね付勢力に抗して可動カバー16を図1中時計回り方向に回転させれば、回転刃具12の周囲が徐々に開かれていく。逆に可動カバー16を図1中反時計回り方向に回転させれば、回転刃具12の周囲が徐々に閉じられていく。可動カバー16の後部には、作業者が手動で開閉操作をするための開閉レバー16aが設けられている。また、図1に示すように可動カバー16は、その先端部を切断材Wの端面に当接させた状態で当該切断機1を切断方向に移動させることにより相対的に開かれていく。
切断機本体10は、前後方向(切断方向)に対して主として右側へ傾動可能に支持されている。ベース2の上面には前後一対のアンギュラープレート20,24が設けられている。前側のアンギュラープレート20には、本体傾動支軸17を介して本体支持ブラケット21が前後方向に対して左右(ベース2の幅方向)に回動可能に支持されている。後ろ側のアンギュラープレート24には、本体傾動支軸18を介して本体支持ブラケット25が同じく前後方向に対して左右(ベース2の幅方向)に回動可能に支持されている。前後の本体傾動支軸17,18は相互に同軸に配置されている。前後の本体支持ブラケット21,25がそれぞれブレードケース13の前後端部に結合されて、切断機本体10が前後方向に対して主として右側へ傾動可能に支持されている。
前後のアンギュラープレート20,24には、それぞれ円弧形状の挿通溝孔20a,24aが設けられている。前後の挿通溝孔20a,24aには、それぞれつまみねじ23,26が挿通されている。前後のつまみねじ23,26は、それぞれ本体支持ブラケット21,25にねじ込まれている。このため、前後のつまみねじ23,26を締め込むことにより、本体支持ブラケット21,25の回動位置が固定される。本体支持ブラケット21,25の回動位置を固定することにより切断機本体10の傾斜位置が固定される。前後のつまみねじ23,26を緩めることにより、切断機本体10を本体傾動支軸17,18を中心にして主として右側へ傾動可能な状態となる。
前側の本体支持ブラケット21は、上下傾動支軸22を介してブレードケース13の前端部に結合されている。上下傾動支軸22を介して切断機本体10の上下傾動位置を変更することにより、回転刃具12のベース2の下面からの突き出し寸法を変更することができる。回転刃具12のベース2の下面からの突き出し寸法を変更することにより、切断材Wに対する回転刃具12の切り込み深さを調整することができる。切り込み深さ調整機構40の詳細については、後述する。
後ろ側の本体支持ブラケット25には、切り込み深さ調整機構40を構成するデプスガイド41が上下に回動可能に支持されている。デプスガイド41は後述するようにブレードケース13の背面に対して固定される。切断機本体10の後部側は、このデプスガイド41と本体支持ブラケット25とアンギュラープレート24を介してベース2の上面に支持されている。
図3に示すように切断機本体10の直角切り位置は、本体支持ブラケット21の左端部に設けた直角位置決め部21cを、ベース2の上面に設けた直角位置決めストッパ6に当接させることにより、正確かつ迅速に位置決めされる。直角位置決めストッパ6にはねじが用いられている。直角位置決めストッパ6の締め込み量を調整することにより、切断機本体10の直角切り位置を微調整することができる。
図2に示すように直角位置決めストッパ6は、ベース2の上面に設けた逆傾斜切り替え用の切り替えレバー7に取り付けられている。この切り替えレバー7は水平方向に回動操作して、直角位置決めストッパ6を直角位置決め部21cの下方となる部位と、この下方となる部位から側方へ退避させた部位との間を移動させることができる。切り替えレバー7を水平方向に回転操作して直角位置決めストッパ6を直角位置決め部21cの下方に位置させた状態では、上記したように切断機本体10を直角切り位置に位置決めすることができる。切り替えレバー7を水平方向に回転操作して直角位置決めストッパ6を直角位置決め部21cの下方から側方へ退避させた状態では、電動モータ11の後部(左部)を下方(ベース2に接近させる方向)に変位させる方向に、例えば5°程度傾斜(逆傾斜)させることができる。
上記したようにつまみねじ23,26を緩めることにより切断機本体10を直角切り位置から右側へ傾斜させることができる。図3に示すように前側の挿通溝孔20aの側部には、切断機本体10の傾斜角度を示す角度目盛り(0°、15°、30°、45°)が表示されている。一方、本体支持ブラケット21には指針21aが設けられている。切断機本体10の傾斜角度は、この指針21aが指し示す角度目盛りにより確認することができる。
図3に示すように回転刃具12を切断材Wの上面に対して直交させた直角切り位置に切断機本体10を位置させると、指針21aは角度目盛り0°を指し示す。図7に示すように回転刃具12を切断材Wの上面に対して45°傾斜させた45°傾斜切り位置に切断機本体10を位置させると、指針21aは角度目盛り45°を指し示す。
図7に示すようにベース2の上部には、切断機本体10の45°傾斜切り位置を正確に位置決めするための45°位置決めストッパ4が設けられている。この45°位置決めストッパ4に、本体支持ブラケット21の第1当接段部21bを当接させることにより、切断機本体10の45°傾斜切り位置を正確かつ迅速に位置決めすることができる。図1に示すように第1当接段部21bの側部には、「45」の表記がなされている。切断機本体10の45°傾斜切り位置は、つまみねじ23を締め込むことにより固定することができる。45°傾斜切り位置は、以下説明する角度切り替え部材31の当接段部31a〜31dを上方へ退避させた状態で位置決めされる。
45°以外の傾斜角度については、作業者は指針21aが指し示すアンギュラープレート20の角度目盛りを目視しながら切断機本体10を傾斜させ、目標の傾斜角度に移動させた状態でつまみねじ23を締め込むことにより、切断機本体10を目標の傾斜角度に固定することができる。さらに、本実施形態の切断機1は、直角切り位置と45°傾斜切り位置とは別に、予め定めた一定の傾斜角度について迅速かつ正確に位置決めすることができる傾斜ストッパ機構30を備えている。この傾斜ストッパ機構30を利用することにより、アンギュラープレート20の角度目盛りを確認することなく、目標の傾斜角度に正確かつ迅速に切断機本体10を位置決めすることができる。
図3に示すように本実施形態の傾斜ストッパ機構30は、上記した傾斜位置決めストッパ5と、平板形状の角度切り替え部材31を有している。角度切り替え部材31は、本体支持ブラケット21の前面に支持されている。角度切り替え部材31は、ベース2の幅方向(左右方向)の位置について、アンギュラープレート20から離れて、回転刃具12に接近した部位に配置されている。角度切り替え部材31は、支軸32を介して回転可能に設けられている。支軸32は、切断機本体10の本体傾動支軸17,18と平行に配置されている。このため、角度切り替え部材31は、切断機本体10の傾動軸線に平行な軸線回りに回転操作可能に設けられている。図示するように平板形状をなす角度切り替え部材31は、その板厚方向を前後方向に一致させて、前後方向に直交する半径方向(ベース幅方向)に張り出す向きに配置されている。また、角度切り替え部材31の回転軸(支軸32)は、高さ方向の位置について本体傾動支軸17よりも上方に配置され、ベース幅方向の位置について本体傾動支軸17よりも回転刃具12側に配置されている。
角度切り替え部材31の側部には、階段形状の複数の当接段部31a〜31dが設けられている。本実施形態では、「2」が表示された第2当接段部31aと、「3」が表示された第3当接段部31bと、「4」が表示された第4当接段部31cと、「5」が表示された第5当接段部31dが階段形状に連なって設けられている。第2当接段部31aはいわゆる2寸勾配(傾斜角度約12°)に対応している。第3当接段部31bはいわゆる3寸勾配(傾斜角度約17°)に対応している。第4当接段部31cはいわゆる4寸勾配(傾斜角度約22°)に対応している。第5当接段部31cはいわゆる5寸勾配(傾斜角度約27°)に対応している。
図3に示すように角度切り替え部材31の下方であって、ベース2には傾斜位置決めストッパ5が設けられている。傾斜位置決めストッパ5にはねじが用いられている。傾斜位置決めストッパ5の締め込み量を調整することにより上記各傾斜角度を微調整することができる。
角度切り替え部材31は、図3に示すように傾斜位置決めストッパ5に対して上方へ大きく退避させた退避位置と、第2〜第5当接段部31a〜31dをそれぞれ傾斜位置決めストッパ5に向けた第2〜第5位置に位置保持されるようになっている。本実施形態では、角度切り替え部材31の切り替え位置を保持するためにボールプランジャが用いられている。本体支持ブラケット21側に設けたボールプランジャのボールを、角度切り替え部材31の対向面に設けた係合凹部に弾性的に係合させることにより当該角度切り替え部材の切り替え位置が保持されるようになっている。
図8は、角度切り替え部材31を、その第2当接段部31aが下方の傾斜位置決めストッパ5へ向けられた第2位置に切り替えた状態で切断機本体10を傾斜させた状態が示されている。この状態では傾斜位置決めストッパ5が第2当接段部31aに当接された状態となっている。このため、切断機本体10がいわゆる2寸勾配(傾斜角度約12°)で位置決めされた状態となっている。この状態でつまみねじ23を締め込むことにより切断機本体10を傾斜角度約12°に固定することができる。
図9は、角度切り替え部材31を、その第3当接段部31bが下方の傾斜位置決めストッパ5へ向けられた第3位置に切り替えた状態で切断機本体10を傾斜させた状態が示されている。この状態では傾斜位置決めストッパ5が第3当接段部31bに当接された状態となっている。このため、切断機本体10がいわゆる3寸勾配(傾斜角度約17°)で位置決めされた状態となっている。この状態でつまみねじ23を締め込むことにより切断機本体10を傾斜角度約17°に固定することができる。
図10は、角度切り替え部材31を、その第4当接段部31cが下方の傾斜位置決めストッパ5へ向けられた第4位置に切り替えた状態で切断機本体10を傾斜させた状態が示されている。この状態では傾斜位置決めストッパ5が第4当接段部31cに当接された状態となっている。このため、切断機本体10がいわゆる4寸勾配(傾斜角度約22°)で位置決めされた状態となっている。この状態でつまみねじ23を締め込むことにより切断機本体10を傾斜角度22°に固定することができる。
図11は、角度切り替え部材31を、その第5当接段部31dが下方の傾斜位置決めストッパ5へ向けられた第5位置に切り替えた状態で切断機本体10を傾斜させた状態が示されている。この状態では傾斜位置決めストッパ5が第5当接段部31dに当接された状態となっている。このため、切断機本体10がいわゆる5寸勾配(傾斜角度約27°)で位置決めされた状態となっている。この状態でつまみねじ23を締め込むことにより切断機本体10を傾斜角度27°に固定することができる。
上記したように角度切り替え部材31を第2〜第5位置に切り替えることにより、その第2〜第5当接段部31a〜31dを傾斜位置決めストッパ5に当接させて、切断機本体10を2寸勾配(傾斜角度約12°)又は3寸勾配(傾斜角度約17°)又は4寸勾配(傾斜角度約22°)又は5寸勾配(傾斜角度約27°)に迅速かつ正確に位置決めすることができる。各傾斜角度は、傾斜位置決めストッパ5の締め込み量を調整することにより、それぞれ微調整することができる。
以上説明したように、本実施形態の切断機1は、本体支持ブラケット21の直角位置決め部21cを直角位置決めストッパ6に当接させて切断機本体10の直角切り位置が位置決めされ、本体支持ブラケット21の第1当接段部21bを45°傾斜位置決めストッパ4に当接させて切断機本体10の45°傾斜切り位置が位置決めされ、角度切り替え部材31の第2〜第5当接段部31a〜31dを傾斜位置決めストッパ5に当接させてそれぞれ切断機本体10を12°又は17°又は22°又は27°の傾斜角度に位置決めすることができる。このように本実施形態の切断機1は、部材相互の当接により一方の部材の位置決めを迅速かつ正確に行うことができる、いわゆるポジティブストップ機構により切断機本体10を、直角切り位置、45°傾斜切り位置、12°又は17°又は22°又は27°の傾斜切り位置に迅速かつ正確に位置決めすることができる。
傾斜ストッパ機構30は、アンギュラープレート20から分離されて回転刃具12に接近した部位に配置されている。このため、作業者はアンギュラープレート20の角度表示を覗き込むよりも楽な姿勢で角度切り替え部材31の表示を目視することができ、これにより切断機本体10の傾斜位置決めを楽に行うことができる。
次に、切り込み深さ調整機構40は、平面的に見てハンドル部14とブレードケース13との間に設けられている。前記したように切り込み深さ調整機構40は、円弧形に長く延びるデプスガイド41を備えている。図13,14に示すようにデプスガイド41の下部には、円筒形状の支持ボス部41cが設けられている。この支持ボス部41cに挿通された支軸42を介してデプスガイド41が後ろ側の本体支持ブラケット25に対して前後に傾動可能に支持されている。支軸42は、本体傾動支軸18に対して直交している。
デプスガイド41の支持ボス部41cに対して支軸42は、軸方向に相対移動可能かつ軸回りに相対回転可能に挿通されている。これにより、デプスガイド41は、支軸42の軸線方向(ベース2の幅方向、図14中白抜き矢印で示す方向)に位置調整可能な状態で本体支持ブラケット25に支持されている。本体支持ブラケット25に対するデプスガイド41のベース幅方向の位置を調整することにより、ベース2の端面に対する回転刃具12の平行度を微調整できるようになっている。デプスガイド41のベース幅方向の位置は、支持ボス部41cの下面に設けた固定ねじ(図では見えていない)を締め込んで支軸42に押し当てることにより固定される。
デプスガイド41は、本体支持ブラケット25から上方かつ斜め前方へ向けて円弧形に長く延びている。デプスガイド41は、ブレードケース13の背面に沿ってほぼ平行に配置されている。デプスガイド41の板厚寸法(ベース幅方向の幅寸法)は一定ではなく、下部側に至るほど僅かずつ大きくなる板厚テーパ形状に形成されている。
図12〜14に示すようにデプスガイド41には、ガイド溝孔41aが設けられている。ガイド溝孔41aは、デプスガイド41の下部から上部に至ってほぼその全長にわたる範囲に設けられている。ガイド溝孔41aは当該デプスガイド41と同じく円弧形に湾曲する経路に沿って設けられている。ガイド溝孔41aは、当該デプスガイド41の板厚方向に貫通している。図13に示すようにガイド溝孔41aの背面側には、より幅広の段付き部41bが形成されている。
デプスガイド41のガイド溝孔41aには、ブレードケース13の背面側から延びる固定軸44が挿通されている。固定軸44は、ブレードケース13の背面に回転不能かつ軸方向移動不能に固定されている。固定軸44の先端部にねじ軸部が設けられている。このねじ軸部を介して当該固定軸44の先端部にデプスロックレバー43が取り付けられている。デプスロックレバー43のロック方向(背面側から見て右回り)の傾動操作により当該デプスロックレバー43とブレードケース13との間にデプスガイド41を挟み込んで切断機本体10を上下傾動方向の位置について固定し、これにより回転刃具12の切り込み深さを固定することができる。デプスロックレバー43のアンロック方向(背面側から見て左回り)の傾動操作により当該デプスロックレバー43とブレードケース13との間のデプスガイド41に対する挟み込みを緩めることができ、これにより切断機本体10を上下傾動支軸22を中心にして上下に傾動させて回転刃具12の切り込み深さを調整することができる。
図12,13は、切断機本体10を下動端に位置させて切り込み深さを最大にした状態を示している。この状態では、図13に示すように固定軸44はガイド溝孔41aの下端部付近に位置している。この状態からデプスロックレバー43をアンロック側に傾動操作して切断機本体10を上下傾動支軸22を中心にして上方へ傾動させると、これと一体でデプスロックレバー43及び固定軸44がデプスガイド41のガイド溝孔41a内を上方へ変位する。ガイド溝孔41a内において固定軸44を変位可能な範囲で回転刃具12の切り込み深さを調整することができる。
本実施形態では、ガイド溝孔41aの実質的な上端部(固定軸44が変位可能な範囲の上端部)の位置を切り込み深さストッパ機構50によって変更できるようになっている。切り込み深さストッパ機構50はデプスガイド41に設けられている。図14に示すように切り込み深さストッパ機構50は、ストッパ部材51と、このストッパ部材51の位置を固定するためのストッパレバー52を備えている。ストッパ部材51は、スライダ部51aと当接部51bを備えている。当接部51bは、スライダ部51aの正面側に一体に設けられている。当接部51bは、スライダ部51aの後端からさらに後方に突き出している。スライダ部51aの前部にはねじ孔51cが設けられている。ストッパ部材51は、そのスライダ部51aを段付き部41b内に沿ってスライド可能に収容し、当接部51bをガイド溝孔41a内に位置させた状態でガイド溝孔41aに支持されている。
ストッパレバー52は、メインレバー部52aとサブレバー部52bを備えている。メインレバー部52aとサブレバー部52bは、概ねV字形に異なる方向に延びている。作業者は、メインレバー部52a若しくはサブレバー部52bの何れか一方若しくは双方に指先を引き掛けて当該ストッパレバー52を傾動操作することができる。ストッパレバー52の結合孔52cには、固定ねじ53が相対回転不能に結合されている。固定ねじ53は、ストッパレバー52に対して止め輪54で抜け止めされている。固定ねじ53は、ワッシャ55を介してデプスガイド41のガイド溝孔41aに対して正面側から挿通されている。固定ねじ53は、ストッパ部材51のねじ孔51cに締め込まれている。
ストッパレバー52をねじ締め方向(ロック側)に傾動操作すると、固定ねじ53がねじ孔51cに締め込まれてストッパ部材51がガイド溝孔41aに沿った任意の位置で固定される。固定ねじ53がねじ孔51cに締め込まれると、デプスガイド41のガイド溝孔41aがストッパ部材51のスライダ部51aとワッシャ55とで両側から挟みこまれて、ストッパ部材51がガイド溝孔41aの任意の位置に固定される。ストッパレバー52をねじ緩め方向(アンロック側)に傾動操作すると、ストッパ部材51のねじ孔51cに対する固定ねじ53の締め付けが緩められて、ストッパ部材51をガイド溝孔41aに沿って移動可能な状態となる。
ストッパ部材51をガイド溝孔41aに沿って移動させることにより、当接部51bの位置を変更することができる。当接部51bは、ガイド溝孔41aの上端部を実質的に変更する機能を有している。当接部51bの位置を一定の位置に固定しておくことにより、切断機本体10を上方へ傾動させて切り込み深さを小さく設定する場合に、デプスロックレバー43の固定軸44を当接させることにより、切断機本体10の上下方向の傾動位置を迅速かつ正確に再現することができ、これにより一定の切り込み深さを迅速かつ精確に再現することができる。
また、ストッパ部材51は、ガイド溝孔41aの上端部を実質的に変更する機能を有しており、従って切り込み深さストッパ機構50は、調整可能な切り込み深さの下限を規制する機能を有している。また、図13に示すように切り込み深さを最大に設定した状態で、ストッパ部材51を最も低い位置に移動させて当接部51bが固定軸44に当接した状態とすることにより、デプスロックレバー43が誤って緩められてしまっても切断機本体10が不用意に上動方向へ変位することを防止して最大切り込み深さが維持されるようにすることができる。
図14に示すように、デプスガイド41の下面側には規制縁部45が設けられている。規制縁部45は、メインレバー部52aとサブレバー部52bの下方であってガイド溝孔41aの下方に沿って正面側へ張り出す状態に設けられている。この規制縁部45によりストッパレバー52の操作範囲が一定の範囲に規制されている。ストッパレバー52をアンロック側に傾動操作すると、サブレバー52bがこの規制縁部45に干渉して、それ以上ねじ緩め方向へ傾動操作できなくなる。逆に、ストッパレバー52をロック側に傾動操作すると、メインレバー部52aが規制縁部45に干渉して、それ以上ねじ締め込み方向へ傾動操作できなくなる。このように、規制縁部45によって、ストッパレバー52の締め過ぎ、緩め過ぎを防止することができ、これによりストッパレバー52を必要十分な角度だけ迅速に傾動操作してストッパ部材51の位置を変更することができ、ひいては切り込み深さストッパ機構50の操作性が高められている。
前記したようにデプスガイド41の板厚寸法(図14中寸法dで示す板厚)は一定ではなく、変化している(変化部)。本実施形態では、デプスガイド41の板厚寸法は、下部側に至るほど僅かずつ大きくなっている。これにより、円弧形状を有するデプスガイド41の外周縁に対するストッパレバー52の主としてメインレバー部52aの角度を変化させて、デプスガイド41上部側へ行くに従って当該主としてメインレバー部52aの先端が上へ向いてしまわないようになっている。
また、ストッパレバー52を緩めたアンロック位置における主としてメインレバー部52aのデプスガイド41の外周縁に対する位置(向き)を、デプスガイド41の上部側と下部側で変化させることができる。本実施形態の場合、デプスガイド41の下部側の板厚dが厚くなっていることから、ストッパレバー52をアンロック位置に傾動操作した状態におけるメインレバー部52aの向きは、上部側が例えば起立方向であれば下部側では上部側よりも緩め側に倒れた位置となる。このため、湾曲形状をなすデプスガイド41の外周縁に対するメインレバー部52aの相対位置(向き)を上部側又は下部側に関わらず例えば放射方向に揃えることができる。
また、デプスガイド41には、規制縁部45が設けられている。この規制縁部45によれば、サブレバー部52bが干渉してストッパレバー52の緩め過ぎが防止される。規制縁部45に対してサブレバー部52bを上方から当接させるとメインレバー部52aがデプスガイド41の外周縁に対して放射方向に位置するよう、当該メインレバー部52aとサブレバー52bの相対位置が設定されている。このようにサブレバー部52bを規制縁部45に干渉させることによりストッパレバー52のアンロック位置を規制してメインレバー部52aが常時デプスガイド41の外周縁に対して放射方向に位置するようになっている。
上記したようにデプスガイド41の板厚dを下部側ほど大きくした板厚テーパ形状に設定することにより、ストッパレバー52のアンロック位置を、デプスガイド41の上部側又は下部側に関わらず、メインレバー部52aがデプスガイド41の外周縁に対して放射方向に位置することとなる位置に設定することができる。こうしてデプスガイド41の上部側又は下部側に関わらず、ストッパレバー52をアンロック位置に傾動操作した状態では常にメインレバー部52aが放射方向に位置していることから、後にロック側に傾動操作する際にストッパレバー52がデプスガイド41の上部側又は下部側に位置するいずれの場合であっても当該メインレバー部52aを指先で操作しやすくなり、この点で当該ストッパレバー52の操作性を高めることができる。
また、図2及び図14に示すようにデプスガイド41の上面には、回転刃具12の切り込み深さ(ベース2の下面からの突き出し寸法)を確認するための深さ目盛り41dが表示されている。深さ目盛り41dは、上側から下側へ順に「0」、「15」、「30」、「45」、「60」と表示されており、切り込み深さ15mm間隔で表示されている。固定軸44が「0」に位置する状態では、回転刃具12のベース下面からの突き出し寸法は0mmであり、「60」に位置する状態では、回転刃具12の突き出し寸法は60mmで最大となる。
デプスガイド41の下部側下面(円弧形状の内周面)には、補強リブ41eが設けられている。この補強リブ41eによって、デプスガイド41の撓みに対する強度が確保されている。デプスガイド41の撓みに対する強度が高められていることにより、ストッパレバー52の傾動操作時に操作力を効率よくストッパレバー52に伝えることができ、ひいては当該ストッパレバー52の操作性が高められている。
以上のように構成した本実施形態の切断機1によれば、傾斜ストッパ機構30がアンギュラープレート20から分離して回転刃具12側に配置されている。このため、作業者はアンギュラープレート20が邪魔なることなく当該傾斜ストッパ機構30の角度表示「2」〜「5」を目視しやすくなり、これにより当該切断機1の操作性若しくは作業性を一層高めることができる。
また、例示した実施形態によれば、傾斜ストッパ機構30がアンギュラープレート20から分離されて回転刃具12側の離れた部位であって、アンギュラープレート周辺よりも比較的空きスペースが多く存在する回転刃具12側に配置されている。しかも、角度切り替え部材31の支軸32が本体傾動支軸17,18よりも高い部位で回転刃具12側の位置に平行に配置されている。これにより、傾斜ストッパ機構30の操作状態をより楽に目視できるようになるとともに、その操作を楽に行うことができる。
さらに、例示した実施形態によれば、傾斜ストッパ機構30の角度切り替え部材31の側部に、位置決め可能な各傾斜角度に対応して階段状の当接段部が設けられていることから、作業者は角度切り替え部材31の側方から楽な姿勢で角度表示を目視することができ、この点でも当該傾斜ストッパ機構30の操作性及び取り扱い性が高められている。
また、角度切り替え部材31の支軸32が本体傾動支軸17,18と平行に配置されて、当該角度切り替え部材31の回転操作方向と切断機本体10の傾斜方向が同じ方向になっていることから当該角度切り替え部材31の操作方向を間違えにくくなり、この点で当該角度切り替え部材31の操作性が高められている。
さらに、例示した傾斜ストッパ機構30によれば、ディテント機構の弾性付勢力により角度切り替え部材31の回転操作に対してクリック感が持たせられて当該角度切り替え部材31の位置が弾性保持されることから、この点でも当該傾斜ストッパ機構30の操作性を高められるとともに、一旦設定した傾斜角度が振動等によりずれてしまうことがなくなる。
また、切断機本体10の直角切り位置を位置決めするための直角位置決めストッパ6と45°位置決めストッパ4と傾斜位置決めストッパ5とにはそれぞれねじが用いられている。このため、各ストッパ6,4,5についてベース2の上面からの突き出し寸法を変更することにより、切断機本体10の直角切り位置及び各傾斜角度の傾斜切り位置を微調整することができ、この点で当該切断機1の操作性及び取り扱い性が高められている。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、電源コード15を有するAC電源仕様の切断機1を例示したが、傾斜ストッパ機構30や切り込み深さストッパ機構50はバッテリを電源とする直流電源仕様の切断機についても適用することができる。
また、傾斜ストッパ機構30について、2寸勾配〜5寸勾配に対応させた構成を例示したが、その他の傾斜角度について対応させることができる。
W…切断材
C…切断部位
1…切断機
2…ベース、2a…スミ線ガイド、2b…定規保持孔
3…照明
4…45°位置決めストッパ
5…傾斜位置決めストッパ
6…直角位置決めストッパ
7…切り替えレバー
8…定規保持部
9…コントローラ
10…切断機本体
11…電動モータ、11a…外気導入口
12…回転刃具
13…ブレードケース
14…ハンドル部
14a…フック部、14b…スイッチレバー、14c…照明スイッチ
14d…外気導入口
15…電源コード
16…可動カバー、16a…開閉レバー
17…本体傾動支軸(前側)
18…本体傾動支軸(後ろ側)
19…減速ギヤ部
20…アンギュラープレート(前側)
20a…挿通溝孔
21…本体支持ブラケット(前側)
21a…指針、21b…第1当接段部、21c…直角位置決め部
22…上下傾動支軸
23…つまみねじ
24…アンギュラープレート(後ろ側)
24a…挿通溝孔
25…本体支持ブラケット(後ろ側)
26…つまみねじ
30…傾斜ストッパ機構
31…角度切り替え部材
31a…第2当接段部(2寸勾配用)
31b…第3当接段部(3寸勾配用)
31c…第4当接段部(4寸勾配用)
31d…第5当接段部(5寸勾配用)
32…支軸
40…切り込み深さ調整機構
41…デプスガイド
41a…ガイド溝孔、41b…段付き部、41c…支持ボス部、41d…深さ目盛り
41e…補強リブ
42…支軸
43…デプスロックレバー
44…固定軸
45…規制縁部
50…切り込み深さストッパ機構
51…ストッパ部材
51a…スライダ部、51b…当接部、51c…ねじ孔
52…ストッパレバー
52a…メインレバー部、52b…サブレバー部、52c…結合孔
53…固定ねじ
54…止め輪
55…ワッシャ

Claims (6)

  1. 切断材の上面に当接させるベースと、該ベースの上面に支持された切断機本体を備え、前記切断機本体は、電動モータを駆動源として回転する円形の回転刃具を備えており、前記ベースの下面側に突き出させた前記回転刃具の下部を切断材に切り込ませて切断加工を行う切断機であって、
    前記切断機本体はアンギュラープレートを介して前記ベースの上面に、左右方向に傾動可能に支持されており、該切断機本体と前記ベースとの間に、前記切断機本体を予め定めた一定傾斜角度に位置決めするための角度切り替え部材を備え、該角度切り替え部材は、前記アンギュラープレートの前面よりも後方で、左右方向の位置について、前記アンギュラープレートから分離して前記回転刃具側に接近させて配置された切断機。
  2. 請求項1記載の切断機であって、前記角度切り替え部材は、平板形状を有し、前記角度切り替え部材の切り替え操作により前記切断機本体の傾斜位置を位置決め可能であり、該角度切り替え部材をその板厚方向を前後方向に一致させて、前後方向に直交する半径方向に張り出す状態に配置し、該角度切り替え部材の側部に、位置決め可能な傾斜角度に対応して階段状の当接段部を設けた切断機。
  3. 請求項1又は2記載の切断機であって、前記角度切り替え部材は、前記切断機本体を前記ベースに対して傾動可能に支持する本体傾動支軸に平行な支軸を介して回転可能に支持されており、該支軸回りに回転させて前記切断機本体の傾斜角度を切り替え可能な構成とした切断機。
  4. 請求項3記載の切断機であって、前記角度切り替え部材の支軸は、上下方向の位置について前記本体傾動支軸よりも上方に配置され、左右方向の位置について前記本体傾動支軸よりも前記回転刃側に配置された切断機。
  5. 請求項2〜4の何れか1項に記載した切断機であって、前記角度切り替え部材の位置は、切り替え可能な各傾斜角度に対応して弾性保持される構成とした切断機。
  6. 請求項2〜5の何れか1項に記載した切断機であって、前記角度切り替え部材が前記切断機本体側に支持されており、該角度切り替え部材は、前記階段状の当接段部とは別に、前記切断機本体の傾斜角度を45°に位置決めするための45°当接部を備え、該角度切り替え部材の前記当接段部若しくは前記45°当接部を、前記ベースに設けたストッパ受け部に当接させて前記切断機本体の傾斜位置を位置決め可能であり、前記ストッパ受け部の位置を微調整可能な構成とした切断機。
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