JP2005268385A - 磁場成形装置、リング型磁石成形装置、磁場成形方法、リング型磁石の製造方法、及びリング型焼結磁石 - Google Patents

磁場成形装置、リング型磁石成形装置、磁場成形方法、リング型磁石の製造方法、及びリング型焼結磁石 Download PDF

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Abstract

【課題】 リング型磁石の成形において、成形体内の密度差が小さく、軸方向の磁気特性のバラツキが小さく、また軸長の長い成形体を成形することを目的とする。
【解決手段】 弾性を有するダイス、好ましくは強磁性体を有するゴム製のダイス10fと、ダイス10f内部に配置されてダイス10fとの間でリング状の空間を形成するコア10dと、リング状の空間を閉塞して磁性粉末11が供給・充填されるキャビティー10hを形成する下パンチ10eと、キャビティー10h内に供給・充填される磁性粉末11並びにダイス10fを下パンチ10eと反対側から加圧する加圧子50を備え、キャビティー10h内で加圧される磁性粉末11に対して、加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、小型モータ等に用いられているラジアル配向のリング型焼結磁石、およびその製造方法に関するものである。
永久磁石を用いたモータとしてラジアル異方性リング型磁石が適用されている。小型で高い出力を得、また慣性の小さいモータを得るために、軸方向に長いリング型磁石が使用される。
一般に、軸方向に長いリング状の磁石を磁場成形する場合、配向磁場強度が十分に得られず、磁性粉末の配向率が低下し、高い磁気特性が得られないという問題がある。
そこで、従来は磁場成形が十分可能な範囲の軸長の短い磁石を製作し、それを接着剤などで接合し、必要な軸長の磁石を製造していた。
例えば、金型内で加圧成形されたリング磁石成形体をダイスの非磁性部に移動し、その後にできたキャビティーに磁性粉末を充填し成形するといったプロセスを繰り返すことで軸長の長いリング磁石成形体を構成する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平2−281721号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法は、電磁コイルを内蔵した粉末成形プレス内に所要の金型をセットし、給粉・充填(金型に磁性材料を供給)、磁場成形(磁場中で圧縮成形、脱磁)、脱型(金型から成形体を取り出す)、取り出し(成形体を磁場成形機から取り出し容器に収納する)といった工程を繰り返すことで成形品を製造するので、各動作が順次行われ、生産性が悪くなる。さらに磁場成形機内ですべての処理を行うため、各動作には制限が多くなる。特に、キャビティー内に均一に磁性粉末を供給し充填することは困難である。そのために、リング状成形体内には密度分布が生じてしまう。さらに、下層ほど加圧される回数が多くなり、成形体内の上下方向に密度差が生じる。また、各層の境界部は、下層の成形体の影響により磁気特性が低下するという問題がある。
また、上記特許文献1のようにキャビティー内の磁性粉末を軸方向からのみ加圧する場合、成形体内に密度差が生じやすく、それが原因で焼結時に変形や割れが起こるといった問題点がある。
この発明は上記のような従来の課題を解消するためになされたものであり、リング型磁石の成形において、成形体内の密度差が小さく、軸方向の磁気特性のバラツキが小さく、また軸長の長い成形体を成形することを目的とする。
この発明の磁場成形装置は、弾性を有するダイス、好ましくは強磁性体を有するゴム製のダイスと、ダイス内部に配置されてダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部(下パンチ)と、キャビティー内に供給・充填される磁性粉末及びダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、キャビティー内で加圧される磁性粉末に加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部(電磁コイル)とを備えたものである。
また、この発明のリング型磁石成形装置は、弾性を有するダイス、好ましくは強磁性体を含有するゴム製のダイスと、ダイス内部に配置されてダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部(下パンチ)を具備した搬送可能な搬送金型と、
キャビティー内に上記磁性粉末を供給・充填する給粉・充填ユニットと、
キャビティー内に供給・充填される磁性粉末及びダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、キャビティー内で加圧される上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部を具備し、ラジアル配向されたリング状予備成形体を成形する磁場成形ユニットと、
リング状予備成形体を搬送金型から抜き出し、リング状予備成形体に付着した磁性粉末を除去する脱型・脱粉ユニットと、
搬送金型から抜き出したリング状予備成形体を軸方向に複数段に積層する段積みユニットを備え、
搬送金型を順次、供給・充填ユニット、磁場成形ユニット、脱型・脱粉ユニット、段積みユニットへ搬送することを特徴とする。
この発明の磁場成形装置において、加圧子によりキャビティー内の磁性粉末と弾性を有するダイスを加圧することにより磁性粉末を圧縮成形する。ダイスは下面を剛性の高い部材で規制されているので、加圧子により加圧されると変形して、内径側へ膨れてキャビティー容積を小さくするように変形する。このように加圧子による直接加圧とダイスの変形による加圧を受けたキャビティー内の磁性粉末はラジアル配向磁場中で圧縮成形される。すなわち、キャビティー内の磁性粉末は、軸方向からだけの加圧ストロークで圧縮成形される場合と比べると、外径側からも加圧圧縮されるため、軸方向の圧縮量(ストローク)が小さくなると共に、成形体の密度差も小さくなる。その結果、軸長が長く、軸方向の磁気特性のバラツキが小さいラジアル配向リング型磁石が成形できる。
また、この発明のリング型磁石成形装置によれば、弾性を有するダイスでの加圧により、軸方向からだけの加圧の場合よりも成形体内の密度差が小さくなるので、焼結体の焼結変形が小さくなる。また、軸方向の磁気特性のバラツキが小さく、軸長の長い成形体が成形できる。更に、連続成形ができるので、生産性が高くなる効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるリング型焼結磁石成形用の搬送金型と加圧子の構造と、磁場成形プロセス(a)〜(d)を示す断面図である。
図1において、搬送金型10は、弾性部材からなるダイス10fと、ダイス10fの外径部に嵌め込まれるリング状部材10kと、下金型部となる下パンチ10eと、柱状のコア10dで構成され、第1のホルダー10b上にセットされている。そして、ダイス10fと、コア10dと、下パンチ10eで囲まれるキャビティー10h内に磁性粉末11が供給される。
加圧子50は、上部のロッド状部材設置部50bと下部の加圧部50aから構成され、下部の加圧部50aによりキャビティー10h内の磁性粉末11並びにダイス10fを加圧する構造となっている。ロッド状部材設置部50bには、上記コア10dと接触して磁気回路を構成する上下に移動可能なロッド状部材50cが配置され、ロッド状部材50cの背面(上部)にはバネ50dが設置されている。ロッド状部材50cがコア10dに接触した後は加圧子50の下降ストロークに合わせて、ロッド状部材50cが後退する(加圧子50に対して相対的に上部へ移動する)構造になっている。ダイス10fは鉄粉を40〜70体積%含有するシリコンゴム(ゲル)で形成されている。鉄粉はダイス10f内部に均一に分散している。コア10dと、加圧子50の中心部にあるロッド状部材50cと、加圧子50の上部のロッド状部材設置部50bと、ダイス10fの外径部に嵌め込まれているリング状部材10kは強磁性体であり、キャビティー10hの磁性粉末11にラジアル配向磁場を形成するための磁気回路を構成する。なお、その他の部材は非磁性材料である。
次に、図1の搬送金型及び加圧子を用いた磁場成形プロセスについて説明する。まず、図1(a)に示すように、ダイス10fとコア10dおよび下パンチ10eで構成されるリング状のキャビティー10hに磁性粉末11が供給され、均一に充填される。この充填プロセスについては、後述の製造方法において詳細に説明する。次に、図1(b)に示すように、加圧子50の加圧部50aがダイス10fの上面と接触するまで下降する。このとき、コア10dの上端面と加圧子のロッド状部材50cの下端面が接触し、磁気回路が形成される。この状態で、ラジアル配向磁場が加えられ磁性粉末11が配向される。さらに、ラジアル配向磁場が加えられた状態で、加圧子50がさらに下降してキャビティー10hの磁性粉末11を軸方向から加圧すると共に、弾性を有するダイス10fを軸方向から加圧する。弾性を有するダイス10fは、外径部をリング状部材10k、下部を下パンチ10eで規制されているので、加圧子50により軸方向の上部から加圧されると内径側に膨れて変形する。これによりキャビティー10hの磁性粉末11は外径側からも加圧され、図1(c)に示す加圧完了状態となる。次に、図1(d)に示すように、加圧子50が上昇すると、変形していたダイス10fが元の状態に戻り、リング状予備成形体102がダイス10fから脱径する。
図2は、当社が考案している他の搬送金型及び加圧子を用いた磁場成形プロセスを示す断面図である。図2(a)において、ダイス110f、コア110d、下パンチ110eで形成されたキャビティー110hに磁性粉末11を充填する。次に、図2(b)において、磁性粉末11に対してラジアル配向磁場を掛けながら、上パンチ110gにより軸方向から加圧する。その結果、図2(c)に示されるリング状の予備成形体1020が得られる。すなわち、図2の成形プロセスでは、磁性粉末11は軸方向からのみの加圧により圧縮成形される。なお、110bは当該搬送金型のホルダーである。
本実施の形態(図1)の磁場成形プロセスにより成形されたリング状予備成形体102を軸方向に3段積み重ねたリング状成形体120を図3に示す。図2の磁場成形プロセスにより成形されたリング状予備成形体1020を軸方向に4段積み重ねたリング成形体1200を図4に示す。磁性粉末材料を圧縮成形する場合、加圧のためにストロークする部分(図2の成形方法の場合は上パンチ110gに近い部分)は十分に加圧力が磁性粉末11に加わるため、成形体密度は高くなる。しかし、ストロークする部分と反対側(図2の成形方法の場合は下パンチ110e側)は加圧力が十分に磁性粉末11に伝達されないため、ストローク部分近傍よりも成形体密度が小さくなり、結果として成形体内には密度分布ができてしまう。そして、成形体を焼結すると焼結体内の密度が均一になるように焼結収縮する。すなわち、成形体密度の小さい部分は収縮が大きく、密度の大きい部分は収縮が小さくなる。そのため、図2の成形方法で作成された成形体の焼結後のリング型焼結磁石は上部の寸法が大きく、下部が小さくなるような変形が起こってしまい、寸法精度が悪い。
本実施の形態の場合にも、密度分布は発生するが、磁性粉末11の外径側からもダイス10fにより加圧されているために、成形体内の密度分布は図2の成形方法と比べると1/2以下になり、焼結後の変形も小さく、寸法精度の優れた焼結体が得られる。さらに、焼結変形による配向の乱れも少なく、磁気特性の優れたリング型焼結磁石が得られる。
また、本実施の形態で作成されたリング型焼結磁石は、図2の成形方法と同じ軸長のキャビティーで成形した場合、外径側からも加圧されるため、図2の成形方法よりも軸長の長いリング状予備成形体102が得られる。軸長の長いラジアル配向リング磁石を製造する場合、1回の磁場成形で成形されたリング状予備成形体を軸方向に複数積み重ねて軸長の長いリング成形体を形成するが、本実施の形態の場合には成形できる軸長が図2の方法よりも長くなる。例えば、図3及び図4に示すように、図2の成形方法ではリング状予備成形体1020を4段分必要としていたのに対して、本実施の形態では3段のリング状予備成形体102で同じ軸長のリング状成形体120を形成することができる。したがって、図2の成形方法よりも少ない回数の成形でリング状成形体120を成形でき、生産性が高い。
軸方向に積み重ねたリング状予備成形体同士の境界部は、磁性粉末の配向が若干乱れており、磁気特性が低下している境界になる。本実施の形態のリング型焼結磁石はこの境界の数が少ないことで、図2の方法と比べると磁気特性が高い。
また、本実施の形態の場合、キャビティー10h内の磁性粉末11を外径側からも弾性を有するダイス10fで加圧するために、図2の場合よりもキャビティー10hの外径を大きくしておく必要がある(内径は同じである)。キャビティー10hの外径が大きいと、磁性粉末11をキャビティー10hに供給・充填する際の開口部の幅(面積)が大きくなるので、磁性粉末11の供給がスムーズになり、キャビティー10h内に磁性粉末11が均一に充填される。その結果、リング状予備成形体内の密度をより均一化できるので、形状精度の優れたリング型焼結磁石を製造することができる。
本実施の形態の磁場成形時のラジアル配向磁場は図15(a)に示すようになる。図15(a)では、上下一対の電磁コイル5aにより発生した磁場がコア10dを通ってキャビティー10h内の磁性粉末11に導かれ、ダイス10f、バックヨーク(図示しない)を通る経路で電磁コイル部5aへ戻るような磁気回路が形成されている。すなわち、図15(a)において、配向磁場は強磁性体のコア10dと強磁性体粉末を含有するダイス10fに挟まれたキャビティー10hの磁性粉末11に集中している。キャビティー10hの上下端の内径部近傍には、極わずかに軸方向に向く磁力線があるが、ほぼ均一なラジアル配向磁場が形成される。
ゴム製のダイス10fの内部に強磁性体粉末を含有しない場合は、図15(b)に示すように、コア10dとバックヨーク(図示なし)の間に強磁性体が存在しなくなるため、磁力線が上下の電磁コイル5a間で分散される。したがって、キャビティー10hの配向磁場の強さが低下する。それに加えて、配向方向も軸方向に向く成分が多く、均一な(正確な)ラジアル配向磁場が形成されていない。このように配向磁場の軸方向の成分が大きいと、磁場成形されたリング型磁石も同じように軸方向の成分が大きいラジアル配向リング型磁石となる。このような配向のリング型磁石はラジアル方向には小さな磁力しか発揮できない。また、リング型磁石に軸方向の磁力分布が発生してしまう。すなわち、リング型磁石の軸方向の中心部はラジアル成分が大きく、端部ほどラジアル成分が小さくなる。
本実施の形態で説明した磁場成形装置及び強磁性体粉末を含有したダイスを備えた搬送金型を使用した磁場成形ではこのような問題はなく、均一にラジアル配向されたリング型磁石が得られる。
強磁性粉末を含有するゴム製のダイス10fを製作する際に、形状異方性のある鉄粉(柱状形状)を用いて、硬化前のゴムと鉄粉を混合した後に、ラジアル配向を掛け、鉄粉をラジアル方向に配向させながら(柱状形状の長軸の方向がラジアル方向に向く)硬化させると、ラジアル方向に磁束が通りやすいゴム製のダイスができる。このダイスを使用すれば、本実施の形態において、さらに強く均一なリング型磁石配向用のラジアル磁場が形成できる。
次に、本実施の形態のリング型焼結磁石の具体的な製造工程について説明する。永久磁石材料はNd、Dy、Fe、Bを含むネオジ磁石合金を用いる。ネオジ磁石合金に水素吸蔵処理、ジェットミルを用いた微粉砕処理を施し、平均粒径が約5μmの微粉末を得る。これを原料にして1段分のリング状予備成形体を成形する。
図5はリング状予備成形体を成形するための製造装置の構成を示す。この製造装置は、搬送金型10を搬送するベルトコンベア2と、磁性粉末を計量して供給し充填する給粉・充填ユニット3と、磁場加圧成形を行う磁場成形ユニット5と、ダイスを移載するダイス移載ユニット6と、リング状予備成形体に付着する余分な磁性粉末を取り除くための成形体脱粉ユニット7と、磁場加圧成形されたリング状予備成形体を積み重ねるための段積みユニット8と、搬送金型10に付着した磁性粉末を除去し搬送金型10を搬送状態にセットする金型脱粉/金型セットユニット9を備えている。
搬送金型10は、図6に示すように、ベルトコンベア2上を移動するパレット10aと、パレット10a上に配置された第1のホルダー10b及び第2のホルダー10jを備えている。第1のホルダー10b上には、弾性部材からなるダイス10fと、ダイス10fの外径部に嵌め込まれるリング状部材10kと、下金型部となる下パンチ10eと、柱状のコア10dが配設される。ダイス10fと、コア10dと、下パンチ10eで囲まれるキャビティー10hに磁性粉末11が供給される。第2のホルダーには、ダイス移載ユニット6においてダイス10fが移載される。
搬送金型10は最初に給粉・充填ユニット3に送られる。図7は給粉・充填ユニット及びその動作を説明する断面図であり、図7(a)の磁性粉末の計量工程では、振動フィーダと重量計を用いて一定重量のネオジ磁石合金等の磁性粉末11を計量しながら容器3cに収納する。図7(b)、(c)の給粉工程では、磁性粉末11を搬送金型10のキャビティー10hに導くロート状の給粉冶具3aとキャビティー10hに供給した磁性粉末11を撹拌する羽根状冶具(図示せず)とを搬送金型上にセットする。その後、容器3cを給粉冶具3aの位置まで移動して、回転させて傾け、容器3c内の磁性粉末11を給粉冶具3aに供給する。次に、給粉冶具3aに振動機構3bで振動を与えて給粉冶具3a上の全ての磁性粉末11をキャビティー10h内に移す。そして、上記羽根状冶具の羽根を回転させてキャビティー10h内の磁性粉末11をかき混ぜながら羽根を上昇させてキャビティー内の磁性粉末を充填する。上記羽根を回転させて磁性粉末11を充填することにより、キャビティー内の磁性粉末中にある空洞あるいは磁性粉末11のブリッジが壊されて、キャビティー10h中に磁性粉末11が均一に充填される。
次に、搬送金型は磁場成形ステージに送られる。図8は磁場成形ユニットの構成及び動作を説明する断面図、図9はバックヨークの構成を示す図である。
図5に示したように、磁場成形ステージは、搬送金型10をベルトコンベア2上のパレット10aから磁場成形ユニット5に移載し、磁場成形後にベルトコンベア2上のパレット10aに戻す移載機構5hを有する。磁場成形ユニット5は、図8に示すように、磁性粉末を配向させるための配向磁場を発生する上側及び下側電磁コイル5a(フレームに固定されている)、加圧子50を昇降させる圧縮成形機構5b、上側電磁コイル5a及び圧縮成形機構5bを含む上側フレームを昇降させる上下駆動機構(図示せず)、図示しないエアシリンダによって駆動されてダイス10fの外周部のリング状部材10kと接触するバックヨーク5dを備えている。
また、図9に示すように、バックヨーク5dは、ダイス10f外周部のリング状部材10kの外径に嵌り合う半円状の凹部を有する一対の強磁性体である。バックヨーク5dは、その厚みの中心がダイス10fの厚みの中心と一致するように設置され、ダイス10fの方向に移動して当接する。
搬送金型10がベルトコンベア2で磁場成形ユニット5へ搬送されると、図8(a)に示すように、金型部が、ホルダ10bとともに移載機構5hでパレット10aから磁場成形ユニット5の成形部に移載される。次に、図8(b)に示すように、上下駆動機構が作動し、上側電磁コイル5a及び加圧子50を配設した上側フレームが下降する。そして、上側及び下側フレーム同士がチャッキング機能によって固定されると共に、加圧子50の加圧部50aがダイス10fの上面に接触する。その後、ダイス10fの両側からバックヨーク5dが接近し、ダイス10fの外周部のリング状部材部材10kの外周に密着する。次に、電磁コイル5aに電流が流されてラジアル配向磁場が発生すると共に、図8(c)に示すように加圧子50が下降する。そして、加圧子50の下降と弾性を有するダイス10fの変形によりキャビティー内の磁性粉末11を圧縮成形し、ラジアル配向されたリング状予備成形体102が得られる。圧縮成形圧力は10〜100MPa、好ましくは40MPaとし、配向磁場は1T以上にする。
ラジアル配向されたリング状予備成形体102は搬送金型とともにパレット10a上に移載機構5hによって戻される。
次に、搬送金型10はダイス移載ユニット6に送られる。図示はしないが、ダイス移載ユニット6では、搬送金型10の第1のホルダー10b上からダイス10f及びリング状部材10kを抜き取り、パレット10a上の第2のホルダー10j上に移載する。加圧子50による加圧力が除去されると、図1(d)のようにダイス10f内面とリング状予備成形体102外周には隙間ができるため、搬送金型10の第1ホルダー10bからダイス10fを抵抗無く抜き取ることができる。
次に、搬送金型10は成形体脱粉ユニット7に送られる。図10及び図11は成形体脱粉ユニットの構成及び動作を説明する断面図である。成形体脱粉ユニット7は、テーブル7a及びテーブル7aを昇降させるエアシリンダ7bからなる昇降機構と、窒素ガスを噴射するノズル7cと、磁性粉末および鉄粉を吸入し集塵機に回収するための吸引ダクト7dを備えている。成形体脱粉ユニット7で、リング状予備成形体102に付着した余分な磁性粉末を除去することによって、次工程の段積みプロセスにおいてリング状予備成形体102が傾いたり、ずれたりするのを防止することができる。
磁場成形後にダイス10f及びリング状部材10kが取り除かれた搬送金型10は、図10(a)に示すように、ベルトコンベア2で成形体脱粉ユニット7に移送され、規定の位置で停止し、エアシリンダ7bが作動してテーブル7aが上昇する。そして、図10(b)に示すように、下パンチ10eがテーブル7aに支持されて上昇し、リング状予備成形体102はコア10dから抜き出される。この時、コア10d外周に付着していた磁性粉末が掻き取られながらリング状予備成形体102が抜き出されるので、リング状予備成形体102の内周端面部に磁性粉末が付着する。
次に、図11(a)に示すように、コア10dからリング状予備成形体102を抜き出す過程において、リング状予備成形体102の上面が若干コア10dから突出した時に、ノズル7cから窒素ガスを噴出してリング状予備成形体102表面に付着する磁性粉末を吹き飛ばし、吸引ダクト7dで吸引する。その後、図11(b)に示すように、リング状予備成形体102をさらに上方まで抜き出す。ただし、必ずしも完全にコア10dから抜き出す必要はない。
図12、図13、及び図14は段積みユニット8の構成及び動作を説明するための図である。段積みユニット8は、リング状予備成形体102をチャッキングするハンド8aを有するチャッキング機構と、リング状予備成形体102を段積みするテーブル8bと、図示していないが、ハンド8aを位置決めし、昇降させ、移動させる機構と、テーブル8bを回転させる回転機構を備えている。なお、チャッキング機構として電磁チャックを用いてもよい。
まず、図12(a)に示すように、チャッキング機構のハンド8aをコア10dから抜き出されたリング状予備成形体102の直上に移動させる。そして、図12(b)に示すように、ハンド8aを下降させてリング状予備成形体102をチャッキングする。チャッキング力は0.1〜4Nとする。次に、図13(a)に示すように、ハンド8aを上昇させ、ハンド8aの中心がテーブル8bの直上となるように移動し、図13(b)に示すように、ハンド8aを下降させてリング状予備成形体102をテーブル8bに載置する。
さらに、図14(a)及び(b)に示すように、1段目のリング状予備成形体102の上に2段目、3段目のリング状予備成形体102を段積みする。このように、段積み工程を繰り返して必要な段数だけリング状予備成形体102を積み重ねる。
リング状予備成形体102の高さにばらつきが生じると、段積みの際に不要な力がリング状予備成形体102に加わり(高さが高い場合)、リング状予備成形体102が押しつぶされる。あるいは、ハンド8aが空中でリング状予備成形体102を放し、落下の衝撃で破壊するといったことが生じる。しかしながら、本実施の形態では1回に成形されるリング状予備成形体102の重量は、給粉・充填ユニット3の磁性粉末の計量工程で一定量に計量されているので、リング状予備成形体102の高さは一定になり、段積みの際にリング状予備成形体102に不要な力が加わったり、衝撃力が加わったりすることはない。
リング状予備成形体102の段積みが完了した後は、図5に示した金型脱粉・金型セットユニット9に送られる。金型脱粉・金型セットユニット9では、搬送金型10に付着した磁性粉末が除去され、給粉・充填ユニットへ送られる初期状態に搬送金型がセットされる。
リング状予備成形体102を段積みして得られたリング状成形体は、焼結・熱処理炉へ移され、所定の温度で焼結・熱処理をして、リング状磁石焼結体を得る。そして、必要に応じてリング状磁石焼結体に、仕上げ加工と腐食防止用の表面処理を施すことでリング型焼結磁石が得られる。
実施の形態2.
図16はこの発明の実施の形態2により製造されるリング型焼結磁石を示す斜視図、図17は図16のリング型焼結磁石を成形するためのダイスの斜視図である。図17に示すように、本実施の形態のダイス1110fは、弾性部材から構成され、好ましくは強磁性体粉末を含有しているゴム製のダイスである。実施の形態1で示したダイス10fの内径部は円形断面の円筒状であるが、本実施の形態のダイス1110fの内径部には、軸方向に延在する凸形状1111が円周方向に周期的に形成されている。また、この凸形状1111はダイス内周面の軸方向に螺旋状に形成されている。このダイス1110fを用いて図16のリング型焼結磁石200を形成するリング状予備成形体が磁場成形される。
磁性粉末の給粉・充填工程及び磁場成形工程は、実施の形態1と同じ製造装置をもちいて同様に処理される。そして、本実施の形態のダイス1110fを用いて、キャビティー内の磁性粉末を軸方向(上方)からと外径方向から加圧した後、加圧子が上昇し、加圧状態が解除される(脱圧)と、内径側に膨らんでいた弾性を有するダイス1110fが元に戻り、リング状予備成形体とダイス1110fの内面との間に隙間ができる。
図18は、ダイス1110fの弾性変形が大きい場合における、無加圧状態の搬送金型の平面図(a)と、リング状予備成形体202の成形完了後(脱圧)の平面図を示す。無加圧状態のダイス1110f内面の凸形状1111の内接円直径よりもリング状予備成形体202の外径寸法が小さい場合は、成形完了後にリング状予備成形体202の外径部(リング形状部)とダイスの凸形状部の間に隙間ができるので、ダイス1110fを真上へ持ち上げれば、リング状予備成形体をゴム製ダイスから抜き出すことができる。
図19は、ダイス1110fの弾性変形が小さい場合における、無加圧状態の搬送金型の平面図(a)と、リング状予備成形体202の成形完了後(脱圧)の平面図を示す。無加圧状態のダイス1110f内面の凸形状1111の内接円直径よりもリング状予備成形体202の外径寸法が大きい場合、成形完了時にダイス1110fを真上へ持ち上げることはできないが、ダイス1110fの内周面の凸形状1111の螺旋形状に合わせて、ダイス110fを回転させながら持ち上げると、リング状予備成形体202をダイス1110fから抜き出すことができる。
図2に示す方法のように、金型(金属または超硬合金等で形成されたダイス110f、パンチ110g)を用いる成形の場合には、軸方向の断面形状が同一でないと加圧できないので、実施の形態2のように外径部に螺旋状の凹凸形状が形成されたリング状予備成形体を成形することはできない。また、金属製のダイスで形成されるキャビティー内に充填された磁性粉末を静水圧などの方法で、軸方向から加圧成形できたとしても、外径部に螺旋状の凹凸形状が形成されているので、リング状予備成形体をダイスから取り出すことは困難である。なお、リング状予備成形体を回転させながらダイスから抜き出すことは原理上可能であるが、ダイス内面に側圧が掛かった状態で、リング状予備成形体を回転させながら破損させずにダイスから抜き出すのは、実際は不可能である。
ダイス1110fから抜き出されたリング状予備成形体202は、実施の形態1と同様、脱粉工程でコア10dから抜き出され、表面に付着した磁性粉末が除去される。
本実施の形態の段積み工程において、図12〜図14に示す段積みテーブル8bには回転位置決め機構が備えられており、1段目のリング状予備成形体202をハンド8aでチャッキングして、リング状予備成形体202の中心と段積みテーブル8bの回転中心の位置を合わせて、リング状予備成形体202をテーブル上に載置する。1段目のリング状予備成形体202が載置された後、段積みテーブル8bはリング状予備成形体202の凹形状溝のねじれ角度分(螺旋形状のねじれ角度)だけ回転する。その上に2段目のリング状予備成形体202が載置されるが、段積みテーブル8bが回転しているので、1段目の上面の断面形状と2段目の下面の断面形状が一致するように2段目のリング状予備成形体202は載置される。以降、同様のプロセスを繰り返すことで、所要の段数のリング状成形体が得られる。
このようにして得られたリング状成形体を焼結・熱処理することで、図16に示す一体化されたリング型焼結磁石200が得られる。このリング型焼結磁石200の内径部、外径部、端面部に仕上げ加工を施し、耐食用の表面処理を施す。この際、リング型焼結磁石外周の凹形状溝部220には加工を施さなくてもよい。そして、表面処理後のリング型焼結磁石200をロータシャフトに接着し、外周の凹形状溝部220の中心(凹形状幅方向の中心)が極と極の中間になるようスキュー着磁することで、永久磁石ロータが得られる。このようにラジアル配向されたリング型焼結磁石の外周の極間にあたる部分に切り欠き形状(凹形状)が存在し、その切り欠き形状において着磁波形の高調波成分を低減することができるので、コギングトルクの小さな永久磁石モータを得ることができる。
上記実施の形態では、リング状予備成形体を複数個段積みしてリング状成形体を形成し、このリング状成形体を焼結一体化してリング状焼結磁石を得るような例を示したが、上記製造方法で作成された1個のリング状予備成形体を焼結一体化してリング型焼結磁石を得るようにしても良い。図20は実施の形態2のダイス1110fを使用して成形されたリング型焼結磁石2000を示す斜視図であり、1個のリング状予備成形体を焼結一体化したものである。このリング型焼結磁石2000は、その外周面に軸方向に螺旋状に延在する凹形状溝部2220が円周方向に周期的(図20の場合、円周方向に6個)に形成されている。
上記実施の形態において、ダイス内面に凸形状、リング型焼結磁石外面に凹形状を形成したものを示したが、ダイス内面に凹形状、リング型焼結磁石外面に凸形状を形成しても良いし、それぞれに凹凸形状を形成しても良い。さらに、上記凹凸形状を連続的(波形)に形成しても良い。
この発明の実施の形態1によるリング型焼結磁石成形用の搬送金型と加圧子の構造、並びに磁場成形プロセスを示す断面図である。 この発明とは異なる他の搬送金型及び加圧子を用いた磁場成形プロセスを示す断面図である。 図1の磁場成形プロセスにより成形されたリング状予備成形体を積み重ねたリング状成形体を示す断面図である。 図2の磁場成形プロセスにより成形されたリング状予備成形体を積み重ねたリング状成形体を示す断面図である。 この発明の実施の形態1によるリング型焼結磁石の製造装置の構成を示す平面図である。 図5における搬送金型の構成を示す平面図及び断面図である。 給粉・充填ユニットの構成及びその動作を説明する断面図である。 磁場成形ユニットの構成及びその動作を説明する断面図である。 バックヨークの構成を示す平面図(a)、(c)、A−A断面図(b)及びB−B断面図(d)である。 成形体脱粉ユニットの構成及びその動作を説明する断面図である。 成形体脱粉ユニットにおける動作を説明する断面図である。 段積みユニットの構成及びその動作を説明する断面図である。 段積みユニットの構成及びその動作を説明する断面図である。 段積みユニットの構成及びその動作を説明する断面図である。 この発明の実施の形態1によるラジアル配向磁場説明するための図である。 この発明の実施の形態2により製造されるリング型焼結磁石を示す斜視図である。 図16のリング型焼結磁石を成形するためのダイスの斜視図である。 実施の形態2のダイスの弾性変形が大きい場合における、無加圧状態の搬送金型の平面図と、成形完了後(脱圧)の平面図である。 実施の形態2のダイスの弾性変形が小さい場合における、無加圧状態の搬送金型の平面図と、成形完了後(脱圧)の平面図である。 実施の形態2のダイスを使用して成形された他のリング型焼結磁石を示す斜視図である。
符号の説明
2 ベルトコンベア、3 給粉・充填ユニット、5 磁場成形ユニット、
6 ダイス移載ユニット、7 成形体脱粉ユニット、8 段積みユニット、
9 金型脱粉/金型セットユニット、10 搬送金型、10d コア、
10e 下パンチ、10f,1110f ダイス、10k リング状部材、
11 磁性粉末、50 加圧子、102 リング状予備成形体、
120 リング状成形体、200,2000 リング型焼結磁石、
220,2220 凹形状溝部 1111 凸形状。

Claims (13)

  1. 弾性を有するダイスと、上記ダイス内部に配置されて当該ダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、上記リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部と、上記キャビティ内に供給・充填される磁性粉末及び上記ダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、上記キャビティー内で加圧される上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部とを備えた磁場成形装置。
  2. 弾性を有するダイスと、上記ダイス内部に配置されて当該ダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、上記リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部を具備した搬送可能な搬送金型と、
    上記キャビティー内に上記磁性粉末を供給・充填する給粉・充填ユニットと、
    上記キャビティ内に供給・充填される磁性粉末及び上記ダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、上記キャビティー内で加圧される上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部を具備し、ラジアル配向されたリング状成形体を成形する磁場成形ユニットと、
    上記リング状成形体を上記搬送金型から抜き出し、上記リング状成形体に付着した磁性粉末を除去する脱型・脱粉ユニットとを備え、
    上記搬送金型を順次、上記供給・充填ユニット、上記磁場成形ユニット、上記脱型・脱粉ユニットへ搬送することを特徴とするリング型磁石成形装置。
  3. 弾性を有するダイスと、上記ダイス内部に配置されて当該ダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、上記リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部を具備した搬送可能な搬送金型と、
    上記キャビティー内に上記磁性粉末を供給・充填する給粉・充填ユニットと、
    上記キャビティ内に供給・充填される磁性粉末及び上記ダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、上記キャビティー内で加圧される上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部を具備し、ラジアル配向されたリング状予備成形体を成形する磁場成形ユニットと、
    上記リング状予備成形体を上記搬送金型から抜き出し、上記リング状予備成形体に付着した磁性粉末を除去する脱型・脱粉ユニットと、
    上記搬送金型から抜き出した上記リング状予備成形体を軸方向に複数段に積層する段積みユニットを備え、
    上記搬送金型を順次、上記供給・充填ユニット、上記磁場成形ユニット、上記脱型・脱粉ユニット、上記段積みユニットへ搬送することを特徴とするリング型磁石成形装置。
  4. 上記ダイスはゴム製であって、内部に強磁性体粉末を含有していることを特徴とする請求項1に記載の磁場成形装置、または請求項2又は請求項3に記載のリング型磁石成形装置。
  5. 上記ダイスの外周に、強磁性体のリング状部材が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁場成形装置またはリング型磁石成形装置。
  6. 上記ダイスの内径部の断面は、軸方向で同一でないことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁場成形装置またはリング型磁石成形装置。
  7. 上記ダイスの内径部に、軸方向に延在する凸形状又は凹形状が円周方向に周期的に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁場成形装置またはリング型磁石成形装置。
  8. 上記ダイスの内径部に軸方向に延在する凸形状又は凹形状が、螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の磁場成形装置またはリング型磁石成形装置。
  9. 弾性を有するダイス、コア、及び下金型部で形成されるキャビティ内に磁性粉末を供給・充填する工程と、上記キャビティ内に供給・充填される磁性粉末及び上記ダイスを下金型部と反対側から加圧すると共に、上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する工程を備えたリング状成形体の磁場成形方法。
  10. ラジアル配向が施されたリング状成形体を焼結して得られるリング型磁石の製造方法において
    リング状成形体を成形する工程が
    弾性を有するダイスと、上記ダイス内部に配置されて当該ダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、上記リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部を具備した搬送可能な搬送金型を、順次、
    上記キャビティー内に上記磁性粉末を供給・充填する工程、
    上記キャビティ内に供給・充填される磁性粉末及び上記ダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、上記キャビティー内で加圧される上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部を具備し、ラジアル配向されたリング状成形体を成形する工程、
    上記リング状成形体を上記搬送金型から抜き出し、上記リング状成形体に付着した磁性粉末を除去する工程に搬送し、上記各工程を実施するようにしたリング型磁石の製造方法。
  11. ラジアル配向が施された複数のリング状予備成形体を軸方向に積み重ねてリング状成形体とし、上記リング状成形体を焼結して得られるリング型磁石の製造方法において
    リング状予備成形体を成形する工程が
    弾性を有するダイスと、上記ダイス内部に配置されて当該ダイスとの間でリング状の空間を形成するコアと、上記リング状の空間を閉塞して磁性粉末が供給・充填されるキャビティーを形成する下金型部を具備した搬送可能な搬送金型を、順次、
    上記キャビティー内に上記磁性粉末を供給・充填する工程、
    上記キャビティ内に供給・充填される磁性粉末及び上記ダイスを下金型部と反対側から加圧する加圧子と、上記キャビティー内で加圧される上記磁性粉末に上記加圧方向と直交するラジアル方向の磁場を印加する磁場形成部を具備し、ラジアル配向されたリング状予備成形体を成形する工程、
    上記リング状予備成形体を上記搬送金型から抜き出し、上記リング状予備成形体に付着した磁性粉末を除去する工程、
    上記搬送金型から抜き出した上記リング状予備成形体を軸方向に複数段に積層する工程にに搬送し、上記各工程を実施するようにしたリング型磁石の製造方法。
  12. ラジアル異方性配向されたリング状予備成形体が軸方向に積み重ねられ、焼結により一体化されたリング型焼結磁石であって、その外周面に軸方向に延在する凹形状または凸形状が、円周方向に周期的に、かつ螺旋状に設けられていることを特徴とするリング型焼結磁石。
  13. ラジアル異方性配向されたリング状成形体を焼結したリング型焼結磁石であって、その外周面に軸方向に延在する凹形状または凸形状が、円周方向に周期的に、かつ螺旋状に設けられていることを特徴とするリング型焼結磁石。
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