JP2005267476A - インターワークフロー管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のワークフロー管理システムをまたがってワークフロープロセスの連携を行う際に、プロセスの状態のモニタリングを行い、モニタリングの結果をネットワークの負荷を最小限に留めて通知する。また、プロセスの処理経路が動的に変更された場合にも対応させる。
【解決手段】 ワークフロー管理システム100は、ワークフロー管理システム200に処理を引き継ぐ際に、モニタリングサーバ装置102のアドレスとプロセスIDを通知する際の条件とを有するモニタリング制御情報125を生成して、プロセス情報123とともに送信する。ワークフロー管理システム200はプロセス情報に基づいてプロセスの処理を実行し、モニタリング制御情報125の条件を満足する場合に、モニタリング制御情報125のモニタリングサーバ装置102のアドレスを用いてプロセスIDを通知する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数のワークフロー管理システムをまたがってワークフロープロセスの連携を行うインターワークフローにおいて、プロセスの状態のモニタリングを行い、そのときにネットワークの負荷を最小限に留めるとともに、プロセスの処理経路が動的に変更された場合にも対応でき、さらにインターワークフローに参加している各ワークフロー管理システムがプロセスを起動したワークフロー管理システムとは独立にモニタリング情報を取得することができるモニタリング方式を実現するインターワークフロー管理システムに関するものである。
従来のワークフロー管理システムとして、特開2001−282970号公報には、業務の進行状況を監視するワークフローサーバ装置を設けて、実行結果を判定条件により判定し、判定結果によってワークフローの流れを制御するワークフロー管理システムが開示されている。
特開2001−282970号公報
上記ワークフロー管理システムでは、業務を実行して次のステップに進める毎にクライアント装置からサーバ装置へ通知を行うため、ネットワークの負荷が大きいという問題がある。
また、上記ワークフロー管理システムにおける方式を複数のワークフロー管理システムから構成されるインターワークフローに適用した場合、プロセスの処理結果を、元のプロセスを起動したワークフロー管理システムに逐一返すような連携方式には対応できる。しかし、プロセスを直接次のワークフロー管理システムに引き継いでいくような連携方式に対応することができない。
また、そのインターワークフローに参加している各ワークフロー管理システムが、元のプロセスを起動したワーク管理システムとは独立に、モニタリング情報を取得したいときには、インターワークフローに参加しているワークフロー管理システムに個別に問合せを行う必要がありネットワークの負荷がさらに増大してしまうという問題があった。上記した「インターワークフローに参加している」とは、インターワークフロー管理システムが複数のワークフロー管理システムをネットワークで接続していて、その複数のワークフロー管理システムの内、1つのワークフロー管理システムであることを示している。
本発明は、以下のことを目的として上記した問題点を解決する。
プロセスを次のワークフロー管理システムに引き継ぐ際に、プロセス情報に加えてモニタリング制御情報を一緒に引き渡すことにより、プロセスの情報を通知するタイミングや通知する宛先を柔軟に変更できるようにする。また、インターワークフローの経路が動的に変更になった場合にも引き継いだサーバからモニタリングサーバに通知を行う。
・処理を引き継いだワークフロー管理装置はそのプロセスの処理を開始してからタイムリミット期間経過したタイミングでモニタリングサーバに現在処理しているプロセスのプロセスIDのリストと自サーバのアドレスを通知する。
・次のサーバにプロセスを引き継ぐ際にモニタリングサーバのアドレスリストに新たなモニタリングサーバアドレスを追加することにより、インターワークフローに参加している個々のワークフロー管理システムが以降のプロセスの状態をモニタリングする。
・ユーザからの問合せにより、プロセスの詳細な状態が必要になったときは、モニタリングサーバからプロセスを処理しているサーバに対して、リクエストを送信することにより詳細情報を取得する。
この発明に係るインターワークフロー管理システムは、所定のプロセスを事前の取り決めに基づいて複数のワークフロー管理システムによって順次実行するインターワークフロー管理システムにおいて、
上記複数のワークフロー管理システムのうち、上記所定のプロセスを最初に実行するワークフロー管理システムは、所定のプロセスの実行状態をモニタリングするためのモニタリング制御情報を生成して、生成したモニタリング制御情報を所定のプロセスを実行する他のワークフロー管理システムへ送信するワークフロー管理装置を備えた
ことを特徴とする。
プロセスを次のワークフロー管理システムに引き継ぐ際に、プロセス情報に加えてモニタリング制御情報を一緒に引き渡すことにより、プロセスの情報を通知するタイミングや通知する宛先を柔軟に変更できる効果がある。
実施の形態1.
はじめに、ワークフロー管理システムについて記載のある「国際ワークフロー標準化団体」のホームページ(http://www.jagat.or.jp/event/project/toku−1.htm)から、「ワークフロー管理システム」の定義を紹介する。「国際ワークフロー標準化団体」では、「ワークフローとは、複数の担当者がネットワークを経由して仕事をする際に、作業を円滑に進めるために、担当者間で受け渡すドキュメントや情報の流れを管理し、自動化することである。」と「ワークフロー」を定義している。この発明のワークフロー管理システムは、上記した「ワークフロー」をコンピュータを使用して管理するシステムである。また、「インターワークフロー」とは、上記した「ワークフロー」が複数の会社間をまたがって実行されるものを指し、「インターワークフロー管理システム」は「インターワークフロー」をコンピュータを使用して管理するシステムである。すなわち、複数の会社はそれぞれ、「ワークフロー管理システム」を実現するコンピュータを備え、それぞれのコンピュータをネットワーク、例えばインターネットで接続して「インターワークフロー管理システム」を実現する。
この実施の形態では、モニタリング制御情報を生成して送信するとともに、他のワークフロー管理システムからプロセスの実行状態をモニタリングした結果を受信するワークフロー管理システムと、モニタリング制御情報を受信して、受信したモニタリング制御情報に基づいてプロセスの実行状態を通知するワークフロー管理システムとについて、一例を説明する。
図1は、本発明におけるインターワークフロープロセスのモニタリング方式を実現するインターワークフロー管理システムのシステム構成図である。
図1に示すように、インターワークフロー管理システム1は、X社,A社,B社,C社,・・・n社・・・の複数の会社間をまたがって処理されるワークフローを管理するワークフロー管理システムを各会社に備える。ワークフロー管理システム100,200,300はそれぞれ、ネットワークの1つであるインターネット910によって接続する。この実施の形態1では、X社がはじめにプロセスを起動して、A社、B社の順にプロセスが引き継がれていくものとする。ここで、「起動」は「プロセスを実行するプログラムを記憶部から読み出してメモリにロードし、オペレーティング・システムの制御のもとプログラムを実行させること」を指すものであって、「起票」とも称する。図1において、ワークフロー管理システム100は、X社でプロセスを起動してプロセス情報を次のシステムに引き渡すワークフロー管理装置101(X1)と、そのプロセスの情報を管理するモニタリングサーバ装置102(X2)とを備える。A社のワークフロー管理システム200は、X1からのプロセス情報123とモニタリング制御情報125をインターネット910を介して受信してプロセスの処理を引き継ぐA社のワークフロー管理装置201(A1)と、A1の処理以降のプロセス状態を管理するA社のモニタリングサーバ装置202(A2)とを備える。さらにB社、C社、n社のそれぞれのワークフロー管理システムは、A1からプロセス情報とモニタリング制御情報を受信してプロセスの処理を引き継いでモニタリングを行うワークフロー管理装置301(B1)、モニタリングサーバ装置302(B2)、ワークフロー管理装置C1、モニタリングサーバ装置C2、ワークフロー管理装置n1、モニタリングサーバ装置n2を備える。なお、図1において実線の矢印で示した情報は、ワークフロー管理装置が情報の受信側である場合を示す。点線の矢印で示した情報は、モニタリングサーバ装置が情報の受信側である場合を示す。
図2は、ワークフロー管理装置とモニタリングサーバ装置との構成を示すブロック図である。図2のX社ワークフロー管理装置101(X1)は、プロセス実行部111と、モニタリング制御情報生成部113と、送信部115と、記憶部117とを備える。さらに、記憶部117は、アドレス記憶部121と、処理順テーブル119とを備える。ワークフロー管理装置101は、A社にプロセス情報123を受け渡すときに、一緒にモニタリング制御情報125の受け渡しを行う。
また、モニタリングサーバ装置102は、詳細情報取得部127と、監視結果受信部129と、記憶部137とを備える。さらに、記憶部137は、プロセス状態情報記憶部133を備え、プロセス状態情報記憶部133は、各プロセスのプロセスIDと他社のワークフロー管理システムから受信したサーバアドレスと、他社のワークフロー管理システムに問合せを行って取得したプロセスの詳細情報とを記憶する。
図2のA社ワークフロー管理装置201(A1)は、他のワークフロー管理システムから送信されたプロセス情報123とモニタリング制御情報125とを受信する受信部211を備える。また、引き継いだプロセス情報に基づいてプロセスの実行を行いプロセス情報を生成するプロセス実行部213を備える。また、引き継いだプロセスのIDを他のワークフロー管理システムのモニタリングサーバ装置に通知するためのプロセス監視通知部219を備える。また、受信したモニタリング制御情報を更新するモニタリング制御情報生成部215を備える。また、モニタリングサーバ装置からプロセスの詳細情報を取得する問合せがあったときにプロセスの詳細な情報を通知するプロセス詳細情報通知部221を備える。また、次のワークフロー管理システムにプロセスを受け渡すときにプロセス情報とともにモニタリング制御情報を一緒に受け渡す送信部217を備える。また、記憶部229を備え、記憶部229は、アドレス記憶部227と、処理順テーブル225と、モニタリングサーバ装置のアドレスや通知タイミングの情報とを有するモニタリング制御情報223を記憶するモニタリング制御情報記憶部とを備える。モニタリングサーバ装置202は、プロセス状態情報記憶部を備えてプロセス状態情報235を記憶する。また、モニタリングサーバ装置102と同様に、詳細情報取得部と監視結果受信部とを備えるものとする。
モニタリング制御情報125は、プロセスを識別する識別子であるプロセスIDと、プロセスの実行状態をモニタリングした結果を送信するモニタリングサーバ装置のサーバ識別子であるアドレスを表すモニタリングサーバアドレスリストとを有する。また、モニタリング制御情報125は、プロセスの実行時間の限度を示すタイムリミット値であるタイムリミット時間を有する。この実施の形態では、プロセスを引き継いで実行を開始してからの経過時間がタイムリミット時間を超えた場合に、プロセスの監視した結果を他のワークフロー管理システムに通知する。このため、タイムリミット時間は、プロセスを引き継いでからプロセスの監視結果を通知するまでのインターバル時間を指定するものとして使用する。また、モニタリング制御情報125は、所定のプロセスの実行が引き継がれる回数の限度を示すホップス最大値と、プロセスの実行が引き継がれた回数をカウントするホップスカウント数とを有する。上記したようにこの実施の形態では、タイムリミット時間に達する前に再び次のワークフロー管理システムにプロセスを引き継いだ場合には、プロセスの監視結果の通知は行わない。このため、監視結果を通知しない状態が連続して発生することを防ぐため、ホップス最大値とホップスカウント数とを設けた。この実施の形態では、ホップスカウント数は、プロセスの監視結果の通知を行わないで次のワークフロー管理システムに実行を引き継ぐ際にカウントする。プロセスの実行を引き継いだワークフロー管理システムは、プロセスの実行を引き継いだ直後にホップスカウント数がホップス最大値を超えていた場合に、プロセスの監視結果を通知する。
ワークフロー管理装置301(B1)は、ワークフロー管理装置201と同様の構成をしているものとする。また、モニタリングサーバ装置302(B2)は、モニタリングサーバ装置202と同様の構成をしているものとする。
図3は、ワークフロー管理装置101によってプロセス情報とモニタリング制御情報を生成する手順を説明する図である。図3において、ユーザ110は、例えばX社の社員である。画面イメージ11,13はプロセス実行部111が実行されることによってワークフロー管理装置101の備える出力装置、例えば表示装置に表示される情報のイメージを示す。画面イメージ17は、モニタリング制御情報生成部113が実行されることによってワークフロー管理装置101の備える出力装置、例えば表示装置に表示される情報のイメージを示す。ユーザ110は、ワークフロー管理装置101の備える入力装置、例えば、キーボードやマウス等を用いて、画面イメージ11に表示された各業務の中から実行する業務を選択して、決定ボタンを押す。決定ボタンが押されると、プロセス実行部111は選択された業務に関する情報を入力する画面イメージ13を表示する。ユーザ110は、画面イメージ13より入力装置を用いて業務に関する情報を設定して、決定ボタンを押す。決定ボタンを押されると、プロセス実行部111は、ユーザ110によって設定された業務に関する情報と、送信元、すなわち自ワークフロー管理装置101のアドレスと、宛先、すなわち次にプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスとを少なくとも有するプロセス情報123を生成する。次にプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスは、処理順テーブル119に記憶されている。処理順テーブル119は、業務毎に少なくとも次にプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスを記憶する。
プロセス実行部111は、プロセス情報の生成を行うとともに、モニタリング制御情報生成部113を起動する。モニタリング制御情報生成部113は、画面イメージ17を表示する。ユーザ110は、画面イメージ17より入力装置を用いてモニタリングに関する情報を設定して、決定ボタンを押す。決定ボタンを押されると、モニタリング制御情報生成部113は、ユーザ110によって設定されたモニタリングに関する情報からモニタリング制御情報125を生成する。モニタリング制御情報は、上記したようにプロセスID、タイムリミット時間、ホップス最大値、ホップスカウント数、モニタリングサーバアドレスとを有する。モニタリングサーバアドレスは、ワークフロー管理システム100の備えるモニタリングサーバ装置102の識別子であり、アドレス記憶部121に記憶されている。
プロセス実行部111は、生成したプロセス情報を送信部115に渡す。モニタリング制御情報生成部113は、生成したモニタリング制御情報を送信部115に渡す。送信部115は、渡されたモニタリング制御情報125をプロセス情報123とともにインターネット910を介して次にプロセスを実行するワークフロー管理システムへ送信する。
このように、モニタリング制御情報は、はじめにプロセスを開始するワークフロー管理装置によって生成される。モニタリングに関する情報は、予め業務毎に決められているものとする。ユーザ110は予め業務毎に決められたモニタリングに関する情報を画面イメージ17より入力する。或いは、予め業務毎に決められたモニタリングに関する情報は、記憶部117に記憶されていてもかまわない。モニタリング制御情報生成部113は、記憶部117に記憶された業務毎に決められたモニタリングに関する情報を取得して、画面イメージ17に表示させてもかまわない。ユーザ110は、画面イメージ17に表示されたモニタリングに関する情報を変更してもかまわない。
次にプロセスを引き継ぐワークフロー管理システムが、ワークフロー管理システム200であるものとして、プロセス情報とモニタリング制御情報を受信するワークフロー管理システム200の動作を説明する。
図4は、プロセスの実行を引き継いでから次のワークフロー管理システムにプロセスを引き継ぐまでの動作のフローチャート図である。
図5は、プロセスIDを通知する際の動作のフローチャート図である。
ワークフロー管理システム200はインターワークフロー連携の経路の一部を担当しており、プロセスを処理するとともにモニタリングのための処理を行う。ワークフロー管理装置201は、ワークフロー管理装置101から受信部211によってプロセス情報123を受け取り、プロセスの処理を開始する(ステップS1)。また、受信部211によって、ワークフロー管理装置101からモニタリング制御情報125を受け取り、モニタリング制御情報記憶部223に記録する(ステップS2)。プロセス監視通知部219は、ホップスカウント数とホップス最大値とを比べて(ステップS3)、ホップスカウント数がホップス最大値以上になっていた場合は、図5のプロセスID送信処理を行う。プロセスID送信処理は、プロセスの実行状態を監視した結果を通知する処理であって、監視した結果として実行中の「プロセスID」を通知する。図5において、プロセス監視通知部219は、モニタリング制御情報記憶部に記録された当該プロセスのモニタリング制御情報223を参照して、モニタリングサーバアドレスリストからモニタリングサーバアドレスを一つずつ取り出し(ステップS41)次の処理を行う。S41で取り出したモニタリングアドレスと、ワークフロー管理装置201で処理している全プロセスのモニタリングサーバアドレスリストを調べて、同じモニタリングサーバアドレスが指定されているプロセスのプロセスIDリストを作成し(ステップS42)、モニタリングアドレスの示すモニタリングサーバにプロセスIDリストを送信する(ステップS43)。
同じモニタリングサーバアドレスが指定されているプロセスのプロセスIDを、S41でホップスカウント数がホップス最大値を超えたプロセスのプロセスIDといっしょに通知することによって、現在処理しているプロセスについて一括してプロセスIDを通知することが出来る。
モニタリングサーバアドレスリストに指定されている全てのアドレスに対してプロセスIDリストを送信する処理を実行したらプロセスID通知処理は完了する(ステップS44)。
例えば、プロセスAがモニタリングサーバ装置を備えるX社とA社とB社とを経由してC社によって現在実行がされている場合には、モニタリング制御情報のサーバアドレスリストにはX社とA社とB社のモニタリングサーバ装置のアドレスが設定されている。C社のワークフロー管理装置のプロセス監視通知部は、X社とA社とB社のモニタリグサーバ装置にあててそれぞれプロセスAのプロセスIDを通知する。このとき、例えばモニタリング制御情報にX社のモニタリングサーバアドレスが設定されているプロセスBを、C社のワークフロー管理装置が実行していたら、プロセス監視通知部はプロセスAのプロセスIDとともにプロセスBのプロセスIDを、X社のモニタリングサーバ装置にあてて送信する。
図5のステップS11に戻る。S11では、ホップスカウント数をゼロにクリアする(S11)。次に、S5では、プロセスを開始してからの経過時間がそのプロセスに指定されたタイムリミット時間を経過したか調べる。
タイムリミットを超えていた場合は、図5のプロセスID送信処理を実行する(ステップS4)。図5のプロセスID送信処理の動作は上記に説明を行った。S6の判定処理は、プロセスの実行を開始してからの経過時間がモニタリング制御情報のタイムリミットを超えていた場合に、プロセスID送信処理を実行するものであった。このため、図5のS41では、タイムリミットを越えたプロセスのモニタリング制御情報のモニタリングサーバアドレスリストからモニタリングサーバアドレスを一つずつ取り出す。この点が、上記したS3の判定処理から分岐するS4のS41の処理内容と異なる。
S6でタイムリミットを超えていない場合には、又は、S6で分岐したS4の処理終了後にS7へ進む。S7では、ワークフロー管理装置201のプロセス実行部213によるプロセスの処理が完了しているか否かを判定する。完了していなときはS6の処理に戻る。プロセスの処理が完了したときは次の処理に進む(ステップS7)。プロセスIDリストをモニタリングサーバ装置に送信済みでないときは、ホップスカウント数を一つカウントアップする(ステップS8)。モニタリングサーバ装置に送信済みでないときにホップスカウント数をアップする理由は、タイムリミットを越えずにプロセスの処理が完了すると、プロセスIDの通知を行わないので、ホップスカウント数がホップス最大値を超えたタイミングで強制的にプロセスIDの通知を行わせるためである。このために、ホップスカウント数は、プロセスIDの送信を行わなかった際にカウントアップする。
モニタリング制御情報生成部215は、モニタリングサーバ装置202(A2)でもプロセスのモニタリングを行うことができるように、モニタリング制御情報のモニタリングサーバアドレスリストにA社のモニタリングサーバ装置202のアドレスを追加する(ステップS9)。モニタリングサーバ装置202のアドレスは、アドレス記憶部227に記憶されている。モニタリング制御情報生成部215は、アドレス記憶部227に記憶されたアドレスを取り出して、モニタリングサーバアドレスリストに追加する。モニタリング制御情報生成部215は、更新したモニタリング制御情報を送信部217に渡す。また、プロセス実行部213は処理が完了したプロセスのプロセス情報を送信部217に渡す。送信部217は、プロセス情報とモニタリング制御情報とを次のワークフロー管理システムに受け渡す(ステップS10)。プロセスを次に実行するワークフロー管理装置のアドレスは、処理順テーブル225に記憶されている。送信部217は、処理順テーブル225に記憶されたワークフロー管理装置のアドレスにあてて、プロセス情報とモニタリング制御情報とを送信する。
以上の手順によって、プロセス情報とともにモニタリング制御情報が次に処理の実行を引き継ぐワークフロー管理システムに渡されていく。
例えば、A社で処理中のプロセスが部長からの承認印待ちで処理が滞っているとする。処理が滞っているとプロセスの処理経過時間がタイムリミットを越えてしまうことが予想される。タイムリミットを越えると、上記したようにプロセスIDが他のワークフロー管理システムに備えられているモニタリングサーバ装置に通知される。このため、他社の担当者はA社でプロセスが滞っていることを知ることが可能となる。他社の担当者はA社でプロセスが滞っていることを知ると、A社の担当者に対してプロセスを早期に処理することを依頼できる。タイムリミットは上記ような例で使用する場合、そのプロセスにかかってもいい最大の処理時間を設定する。例えば、プロセスの処理が商品を発注する内容である場合、発注した商品が配達される期限を考慮してタイムリミットを設定する。また、モニタリング制御情報のホップス最大値は、プロセスが引き継がれる最大数よりも小さい値を設定する。例えば、7社を回って処理されるプロセスについては、7よりも大きい値をホップス最大値に設定しても、ホップスカウント数がホップス最大値を超えることはない。このため、この例ではホップス最大値には7又は7よりも小さい値を設定する。
タイムリミットを利用することによって、予定外にプロセスの処理が滞ることを防止できる。また、ホップス最大値、ホップスカウント数を利用することによって、予定外に早くプロセスの処理が進行していても、プロセスがどのワークフロー管理装置で実行されているのかを把握できる。
次に、所定のプロセスに関する詳細情報を取得する例を説明する。詳細情報の取得は、モニタリングサーバX社のモニタリングサーバ装置102の動作を例に説明する。
図6はモニタリングサーバ装置102のプロセスの状態情報の更新処理を説明する図である。モニタリングサーバ装置102の記憶部137の備えるプロセス状態情報記憶部133に、プロセス毎のプロセス状態情報135a,135bが記憶される。図2に示すように、詳細情報は、プロセス毎の状態情報に含まれ、プロセスIDと管理装置アドレス(ワークフロー管理装置のアドレス)とともに記憶される。はじめに状態情報がプロセス状態情報記憶部133に記憶されるタイミングは、ワークフロー管理装置101が新規プロセスを起動したときである。モニタリング制御情報生成部113は、そのプロセスの引継ぎ先のワークフロー管理装置のアドレスを受け取り、アドレスをプロセスIDに対応させてプロセス状態情報135aに記録する(ステップS21)。次にプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスは、処理順テーブル119に記憶されている。モニタリング制御情報生成部113は、処理順テーブル119より次にプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスを取得する。
モニタリングサーバ装置102の監視結果受信部129は、現在プロセスを実行しているワークフロー管理装置のプロセス監視通知部からプロセスIDリストを受信する。プロセス状態情報記憶部133を受信したプロセスIDに基づいて検索する。プロセスIDが一致するプロセス状態情報のアドレスをプロセスIDリストを送信してきたワークフロー管理装置のアドレスに更新する(ステップS22)。この更新によって、どのプロセスがどのワークフロー管理装置によって処理中か分かる。プロセス情報がワークフロー管理装置101に帰ってきて処理が完了したことをプロセス実行部111は確認すると、プロセスIDとともに処理の完了をモニタリング制御情報生成部113に通知する。モニタリング制御情報生成部113は通知されたプロセスIDと処理の完了を監視結果受信部129に通知する。監視結果受信部129は通知を受けて、処理が完了したプロセスを確認し(ステップS23)、完了したときはプロセス状態情報から当該プロセスの情報を削除する(ステップS24)。完了していないときはステップS22に戻る。
上記した手順によってモニタリングサーバ装置のプロセス状態情報記憶部に記憶されたプロセス状態情報が更新される。
図7はモニタリングサーバ装置102がプロセスの詳細情報を取得するときの動作を説明した図である。
図8は、ユーザからの詳細情報取得情報を受け付ける画面イメージと、詳細情報取得情報とを示す図である。図8において、画面イメージ21は、詳細情報取得部127がワークフロー管理システム100の備える出力装置、例えば表示装置に表示する詳細情報取得の指示を受ける画面である。プロセスID23には、ユーザが詳細情報を取得したいプロセスを示すプロセス名を、プロセス名リスト22から選択して入力する。図7のS31では、詳細情報取得部127はユーザからの指定として、画面イメージ21から詳細情報を取得するプロセスのプロセスID(プロセス名)を受け取る。詳細情報取得部127は、プロセス状態情報記憶部133のプロセス状態情報から当該プロセスの情報を確認する。確認した当該プロセスの情報から当該プロセスを処理中であるワークフロー管理装置のアドレスを取得して、詳細情報取得情報25を生成する。図8に示すように、詳細情報取得情報25は、宛先として詳細情報を要求するワークフロー管理装置のアドレスを設定し、送信元として詳細情報を送信するモニタリングサーバ装置のアドレスを設定し、詳細情報を取得したいプロセスを示すプロセスIDであって、S31で指定されたプロセスIDを設定し、この情報が詳細情報の取得を指示する情報であることを示すコマンドとを設定する。宛先にはプロセス状態情報から取得した当該プロセスを処理中であるワークフロー管理装置のアドレスを設定する。詳細情報取得部127は、上記した内容の詳細情報取得情報25を生成して、詳細情報の取得を要求する(ステップS32)。
詳細情報取得部127は、詳細情報取得情報25を送信した宛先のワークフロー管理装置の送信部から詳細情報取得情報25に対する応答として詳細情報を受信する。受信する詳細情報の内容は、プロセスを処理中である場合には処理中であることを通知する情報が設定されている。プロセスの実行が終了している場合には、次に実行を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスが設定されている。ここで、詳細情報取得情報25の受信側の処理を説明する。詳細情報取得情報25は、受信部211によって受信され、プロセス詳細情報通知部221に渡される。プロセス詳細情報通知部221は、プロセス実行部213に対してプロセスが実行中か、終了しているかを確認する。確認した結果、処理中であるときは処理中であることを通知する情報を詳細情報として送信部217を介して通知する。終了しているときは、処理順テーブル225から次にそのプロセスの処理を引き継ぐワークフロー管理装置のアドレスを取り出して、取り出したアドレスを詳細情報として送信部217を介して送信する。
詳細情報取得部127は、詳細情報の内容から、要求先のワークフロー管理装置で当該プロセスを処理していたかを判定して(ステップS33)、処理していた場合は、戻ってきた詳細情報をユーザに表示して処理を終了する(ステップS35)。ユーザへの表示はワークフロー管理システムの備える出力装置、例えば表示装置に表示して知らせる。詳細情報の内容を判定した結果、当該プロセスが次のワークフロー管理装置に処理を引き継いだ後だった場合は、詳細情報から引き継いだ先のワークフロー管理装置のアドレスを取りだし、取り出したアドレスをプロセス状態情報に記録して(ステップS34)、ステップS32に戻る。
上記した手順によって、ユーザはモニタリングサーバ装置から他の会社に設置されているワークフロー管理装置上で実行されている所定のプロセスの状態を知ることが出来る。
この実施の形態では、以下のことを特徴とするインターワークフロー管理システムについて、その一例を説明した。
ネットワークを介して接続された複数のワークフロー管理システムが、事前の取り決めに基づきワークフロー管理システム間で連携してワークフローを進めるインターワークフロー(interworkflow)管理システムにおいて、最初にプロセスを起動して、次のワークフローシステムにフローを引き継ぐ際に、プロセス情報と一緒にモニタリング制御情報としてプロセスIDと、モニタリングを行うサーバ装置のアドレスを表すモニタリングサーバアドレスリストと、タイムリミットと、ホップス最大値と、モニタリングサーバ装置に通知する前に次のサーバに引き継いだ回数が何回かを記録するためのホップスカウント数とを付加して出力する。
上記のプロセス情報を受信し、プロセスの処理を開始してからタイムリミットで指定された期間経過したことをトリガとして、現在処理しているプロセスIDのリストをモニタリングサーバ装置に通知する機能をもち、ホップスカウント数がホップス最大値に達したときは、処理を開始してからの経過時間がタイムリミットに達していない場合でも、現在処理しているプロセスIDをモニタリングサーバ装置に通知することにより、現在プロセスを処理しているワークフロー管理システムを必ず特定できるようにする。
ワークフロー管理システムは、モニタリング制御情報に複数のモニタリングサーバ装置のアドレスを記録して、処理が引き継がれる途中でモニタリングサーバ装置のアドレスを追加することを可能とすることにより、インターワークフロー管理システムに参加している個々のワークフロー管理システムが、独自にモニタリングサーバ装置を用意してプロセスのモニタリングを行うことができる。
ワークフロー管理装置から受信したプロセスIDとプロセスIDを通知してきたワークフロー管理装置のアドレスとの組をプロセス状態情報内に記録し、新たなプロセスIDのリストを受信したときは、前のプロセス状態情報のワークフロー管理装置のアドレスを最新のワークフロー管理装置のアドレスに上書きし、最後にプロセスが終了したときにプロセス状態情報からその終了したプロセスに関する状態情報を削除する。
ユーザから特定のプロセスに関する詳細情報の問合せがあったときに、プロセス状態情報内に記録されているワークフロー管理システムに対して現在のプロセスの状態について問合せを行い、もし、プロセスが既に次のワークフロー管理システムに引き継がれていたときは、そのプロセスを処理しているワークフロー管理装置がみつかるまで、そのプロセスを引き継ぐワークフロー管理システムに順次問合せを行い、ホップス最大値にそのプロセスが経由するワークフロー管理システムの数が設定されている場合には、多くてもホップス最大値の回数問い合わせの処理を繰り返すことで、詳細情報を取得することができることを保証している。
この実施の形態で説明したインターワークフロー管理システムは、以下の効果を奏する。
プロセスの詳細な情報が必要になったときにだけその情報をワークフロー管理装置に問い合わせ、ワークフロー管理装置からワークフロー管理装置が現在処理しているプロセスに関する情報をモニタリングサーバ装置に通知するときには、プロセスIDのみをモニタリングサーバに送ることにより、通信に必要なデータ量を最小限に留めることができる効果がある。
モニタリングサーバ装置のアドレスを有するモニタリング制御情報をプロセス情報に付加して受け渡すことにより、ワークフロープロセスの流れを集中管理するプロセスの連携動作だけでなく、プロセスの処理が次々に引き継がれていくプロセスの連携の状態をモニタリングする。
モニタリング制御情報に複数のモニタリングサーバ装置のアドレスを記録しており、途中でそのアドレスを追加することができる。このことから、インターワークフロー管理システムに参加している個々のワークフロー管理システムが、独自にモニタリングサーバ装置を用意して他のワークフロー管理システムで処理が実行されているプロセスのモニタリングを行うことができる。
また、このインターワークフロー管理システムによって、タイムリミットの期間より早く処理を完了したプロセスについては、通知を省略できる。また、通知する情報としてプロセスIDのみを使用することや、現在処理しているプロセスについて一括してプロセスIDを通知することにより、ネットワークを流れる情報を最小限に留めることができる効果がある。
実施の形態2.
この実施の形態では、プロセスを処理するワークフロー管理システムの処理順序を変更するインターワークフロー管理システムの一例を説明する。
図9は、ワークフロー管理システムの処理順序の変更を説明する図である。図9において、プロセス「A業務」の処理順序は、「X社」−>「A社」−>「D社」と予め決められているものとする。例えば、提携先の会社が「D社」から「E社」に変更になったとする。「A社」の担当者は、処理順テーブルのアドレスを「D社」から「E社」のワークフロー管理装置のアドレスに変更する。この結果、プロセスの処理順序は「X社」−>「A社」−>「E社」に動的に変更になる。「A社」から「E社」に、実施の形態1で説明した手順でプロセスの処理が引き継がれると、モニタリング制御情報のモニタリングサーバ装置のアドレスリストには、「E社」のワークフロー管理システムが備えるモニタリングサーバ装置のアドレスが追加設定される。プロセスが「E社」から他の会社へ引き継がれても、モニタリング制御情報のモニタリングサーバ装置のアドレスリストには、「E社」のモニタリングサーバ装置のアドレスが記憶されている。この結果、「E社」のモニタリングサーバ装置は、「E社」からプロセスを引き継いだ後続のワークフロー管理装置からプロセスの実行状態を示すプロセスIDを受け取ることが可能となる。また、「E社」でプロセスの処理中にプロセスIDを通知する条件になると、「E社」からモニタリング制御情報に設定されているモニタリングサーバ装置へあてて、プロセスIDが通知される。また、他の会社のモニタリングサーバ装置から「E社」のワークフロー管理装置に対して処理中のプロセスの詳細情報を取得出来る。
さらに、「E社」からプロセスを引き継いだ後続のワークフロー管理装置からプロセスの実行状態を示すプロセスIDを受け取ることによって、「E社」の担当者は、「E社」のモニタリングサーバ装置から上記した実施の形態1で説明した手順によってプロセスに関する詳細情報を取得する要求を行い、他のワークフロー管理装置から詳細情報を取得することが可能となる。
また、図9において、「D社」へ引き継がれる手順が、「D社」と「E社」とに分岐して並行処理が行われるように変更になっても、それぞれの会社のワークフロー管理装置からプロセスIDを通知する条件になったときは、プロセスIDの通知が行われる。また、他のモニタリングサーバ装置からの詳細情報の取得要求に応答できる。また、それぞれの会社のモニタリングサーバ装置から詳細情報の要求を行うことが出来る。
この実施の形態2では、プロセスの経路が動的に変更される場合にも対応できることを特徴とするインターワークフロー管理システムの一例を説明した。
この実施の形態2のインターワークフロー管理システムは、モニタリングサーバ装置のアドレスをモニタリング制御情報に追加して次のワークフロー管理装置へ受け渡すことにより、プロセスの経路が動的に変更になった場合でもプロセスを処理しているワークフロー管理システムを特定することができ、途中でフローが分岐して複数のワークフロー管理システムが並行してプロセスを処理する場合にでも、そのプロセスの状態を監視することができる効果がある。
実施の形態3.
この実施の形態では、インターワークフロー管理システムの中に、モニタリングサーバ装置を備えるワークフロー管理システムと、モニタリングサーバ装置を備えないワークフロー管理システムとが混在する一例を説明する。
図10は、モニタリングサーバ装置を備えないワークフロー管理システムを備えるインターワークフロー管理システムのシステム構成図である。図10において,ワークフロー管理システム400は、ワークフロー管理装置401を備え、モニタリングサーバ装置は備えない。他の構成要素は上記図1の同じ符号を付した要素と同様である。
プロセスが「X社」−>「A社」−>「Z社」へ引き継がれると、モニタリング制御情報のモニタリングサーバアドレスリストに、「X社」と「A社」のモニタリングサーバ装置のアドレスが設定されている状態で、「Z社」のワークフロー管理装置401がモニタリング制御情報を受信する。ワークフロー管理装置401は、プロセスの処理中にプロセスIDを通知する条件を満足していると、プロセスIDを「X社」と「A社」のモニタリングサーバ装置に通知する。このため、「X社」と「A社」の担当者は、プロセスがZ社で処理中であることを確認できる。また、「X社」と「A社」の担当社は、モニタリングサーバ装置102,202からワークフロー管理装置401へ詳細情報の取得を要求できる。しかし、Z社はモニタリングサーバ装置を備えないため、モニタリング制御情報のモニタリングサーバアドレスリストには、自システムの備えるモニタリングサーバ装置のアドレスを追加設定しない。この結果、処理を引き継いだワークフロー管理装置からプロセスIDの通知を受けることがないため、プロセス状態情報を管理していない。従って、Z社の担当者は「X社」や「A社」に詳細情報の取得を要求できない。
このように、Z社は、自己が処理を引き継ぐ前にプロセスの処理を実行したワークフロー管理システムのモニタリングサーバ装置には、プロセスIDの通知を行う。また、詳細情報の取得の要求にも応答できる。このため、他の会社の担当者には何らデメリットを与えず、インターワークフロー管理システムに参加できる。
モニタリングサーバ装置を備えなくても、インターワークフロー管理システムに参加できるので、モニタリングを必要としない会社であっても参加できる効果がある。また、モニタリングサーバ装置を設置する設備費を削減できる効果がある。また、モニタリングサーバ装置とワークフロー管理装置とを、それそれ別々の計算機によって実現して、通信回線機能によって二つを接続する構成にする。この結果、はじめはモニタリングサーバ装置を設置しなくても、後からモニタリングサーバ装置を設置することが容易に行える効果がある。また、はじめはモニタリングサーバ装置を設置していたが、後からモニタリングサーバ装置を撤去することも可能である。ただし、最初にプロセスを起動するワークフロー管理システムは、プロセスの状態を監視する役目を担っているため、モニタリングサーバ装置を備えることが望ましいが、インターワークフロー管理システムに少なくとも1つのモニタリングサーバ装置を備えるワークフロー管理システムが参加していれば、最初にプロセスを起動するワークフロー管理システムは、モニタリングサーバ装置を備えていなくてもかなわない。
以上の実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。これらのプログラムは、例えば、C言語により作成することができる。
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROM(Read Only Memory)に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上記各実施の形態を実施させるプログラムは、記録媒体に記録される。記録媒体は、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いても構わない。
上記プログラムは、コンピュータにロードされ、プロセッサの制御に基づいて実行される。
本発明におけるインターワークフロープロセスのモニタリング方式を実現するインターワークフロー管理システムのシステム構成図である。 ワークフロー管理装置とモニタリングサーバ装置との構成を示すブロック図である。 ワークフロー管理装置101によってプロセス情報とモニタリング制御情報を生成する手順を説明する図である。 プロセスの実行を引き継いでから次のワークフロー管理システムにプロセスを引き継ぐまでの動作のフローチャート図である。 プロセスIDを通知する際の動作のフローチャート図である。 モニタリングサーバ装置102のプロセスの状態情報の更新処理を説明する図である。 モニタリングサーバ装置102がプロセスの詳細情報を取得するときの動作を説明した図である。 ユーザからの詳細情報取得情報を受け付ける画面イメージと、詳細情報取得情報とを示す図である。 ワークフロー管理システムの処理順序の変更を説明する図である。 モニタリングサーバ装置を備えないワークフロー管理システムを備えるインターワークフロー管理システムのシステム構成図である。
符号の説明
1 インターワークフロー管理システム、11,13,17,21 画面イメージ、22 プロセス名リスト、23 プロセスID、25 詳細情報取得情報、100,200,300,400 ワークフロー管理システム、101,201,301,401 ワークフロー管理装置、102,202,302 モニタリングサーバ装置、111 プロセス実行部、113,215 モニタリング制御情報生成部、115,217 送信部、117,137,229 記憶部、119,225 処理順テーブル、121,227 アドレス記憶部、127 詳細情報取得部、129 監視結果受信部、133 プロセス状態情報記憶部、123 プロセス情報、125,223,323 モニタリング制御情報、135,135a,135b,235 プロセス状態情報、211 受信部、213 プロセス実行部、219 プロセス監視通知部、223 モニタリング制御情報記憶部、910 インターネット。

Claims (12)

  1. 所定のプロセスを事前の取り決めに基づいて複数のワークフロー管理システムによって順次実行するインターワークフロー管理システムにおいて、
    上記複数のワークフロー管理システムのうち、上記所定のプロセスを最初に実行するワークフロー管理システムは、所定のプロセスの実行状態をモニタリングするためのモニタリング制御情報を生成して、生成したモニタリング制御情報を所定のプロセスを実行する他のワークフロー管理システムへ送信するワークフロー管理装置を備えた
    ことを特徴とするインターワークフロー管理システム。
  2. 上記所定のプロセスを最初に実行するワークフロー管理システムのワークフロー管理装置は、
    上記他のワークフロー管理システムへ所定のプロセスの実行を引き継ぐためのプロセス情報を生成するプロセス実行部と、
    上記モニタリング制御情報を生成するモニタリング制御情報生成部と、
    上記プロセス実行部により生成されたプロセス情報と、上記モニタリング制御情報生成部により生成されたモニタリング制御情報とを、所定のプロセスの実行を引き継ぐ他のワークフロー管理システムへ送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のインターワークフロー管理システム。
  3. 上記所定のプロセスを最初に実行するワークフロー管理システムは、他のワークフロー管理システムに引き継がれた所定のプロセスの実行状態をモニタリングするモニタリングサーバ装置を備え、
    上記モニタリング制御情報は、上記所定のプロセスを識別するプロセス識別子と、上記モニタリングサーバ装置を識別するサーバ識別子と、上記他のワークフロー管理システムに引き継がれた所定のプロセスの実行時間の限度を示すタイムリミット値と、上記所定のプロセスの実行が引き継がれる回数の限度を示すホップス最大値と、上記所定のプロセスの実行が引き継がれた回数をカウントするホップスカウント数とを少なくとも有する
    ことを特徴とする請求項2記載のインターワークフロー管理システム。
  4. 所定のプロセスを事前の取り決めに基づいて複数のワークフロー管理システムによって順次実行するインターワークフロー管理システムにおいて、
    所定のプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理システムは、
    上記所定のプロセスを引き継いで実行するためのプロセス情報と、上記所定のプロセスの実行状態を監視した結果を他のワークフロー管理システムに通知することを制御するモニタリング制御情報とを受信する受信部と、
    上記所定のプロセス情報を受信して開始した所定のプロセスの実行状態を監視して、上記受信部が受信したモニタリング制御情報と上記所定のプロセスの実行状態を監視した結果とを用いて監視した結果を送信するか否かを決定し、送信することを決定した場合に、上記監視した結果を上記モニタリング制御情報に基づいて他のワークフロー管理システムに対して送信するプロセス監視通知部とを備えたワークフロー管理装置
    を備えたことを特徴とするインターワークフロー管理システム。
  5. 上記モニタリング制御情報は、上記所定のプロセスを識別するプロセス識別子と、上記監視した結果の送信先を識別する送信先識別子と、上記所定のプロセスの実行時間の限度を示すタイムリミット値と、上記所定のプロセスの実行が引き継がれた回数をカウントするホップスカウント数とを少なくとも有し、
    上記プロセス監視通知部は、
    上記所定のプロセス情報を受信して開始した所定のプロセスの実行時間が、上記モニタリング制御情報のタイムリミット値を越える場合に、上記モニタリング制御情報のプロセス識別子を、上記モニタリング制御情報の送信先識別子に対して送信し、上記所定のプロセス情報を受信して開始した所定のプロセスの実行時間が、上記モニタリング制御情報のタイムリミット値を越えない場合に、上記モニタリング制御情報のホップスカウント数に1を加算する
    ことを特徴とする請求項4記載のインターワークフロー管理システム。
  6. 上記モニタリング制御情報は、上記所定のプロセスを識別するプロセス識別子と、上記監視した結果の送信先を識別する送信先識別子と、上記所定のプロセスの実行が引き継がれる回数の限度を示すホップス最大値と、上記所定のプロセスの実行が引き継がれた回数をカウントするホップスカウント数とを少なくとも有し、
    上記プロセス監視通知部は、
    上記モニタリング制御情報のホップスカウント数がホップス最大値に達している場合に、上記モニタリング制御情報のプロセス識別子を、上記モニタリング制御情報の送信先識別子に対して送信し、上記モニタリング制御情報のホップスカウント数がホップス最大値に達していない場合に、上記モニタリング制御情報のホップスカウント数に1を加算する
    ことを特徴とする請求項4記載のインターワークフロー管理システム。
  7. 上記ワークフロー管理システムは、
    他のワークフロー管理システムに引き継がれた所定のプロセスの実行状態をモニタリングするモニタリングサーバ装置を備え、
    上記ワークフロー管理装置は、
    上記モニタリングサーバを識別する識別子を、上記受信部が受信したモニタリング制御情報の送信先識別子に追加するモニタリング制御情報生成部と、
    上記送信先識別子を追加したモニタリング制御情報を他のワークフロー管理システムへ送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする請求項5または6記載のインターワークフロー管理システム。
  8. 上記ワークフロー管理システムの備えるモニタリングサーバ装置は、
    上記所定のプロセスの実行状態を監視した結果を記憶する状態情報記憶部と、
    上記所定のプロセスを実行する他のワークフロー管理システムから、上記所定のプロセスの実行状態を監視した結果を受信して上記状態情報記憶部に記憶するとともに、上記所定のプロセスの実行状態を監視した結果が上記状態情報記憶部に記憶されている場合には、受信した所定のプロセスの実行状態を監視した結果に応じて、記憶されている所定のプロセスの実行状態を監視した結果を更新する監視結果受信部と
    を備えたことを特徴とする請求項3記載のインターワークフロー管理システム。
  9. 上記ワークフロー管理システムの備えるモニタリングサーバ装置は、
    上記状態情報記憶部が記憶した所定のプロセスの実行状態を監視した結果を指定するとともに、指定した所定のプロセスに関する詳細情報を取得することを指示する詳細情報取得情報を入力して、入力した詳細情報取得情報を上記所定のプロセスの実行状態を監視した他のワークフロー管理システムへ送信する詳細情報取得部を備えたことを特徴とする請求項8記載のインターワークフロー管理システム。
  10. 上記詳細情報取得部は、上記詳細情報取得情報に対する応答情報を上記詳細情報として受信して、受信した応答情報を上記詳細情報取得情報に指定した所定のプロセスの実行状態を監視した結果に対応させて上記状態情報記憶部に記憶することを特徴とする請求項9記載のインターワークフロー管理システム。
  11. 上記所定のプロセスの実行を引き継ぐワークフロー管理システムのワークフロー管理装置は、
    所定のプロセスを実行してプロセス情報を生成し、上記プロセス情報を要求する情報を受信し、上記所定のプロセス実行中に上記要求を受信した場合には上記プロセス情報を送信し、上記所定のプロセス実行が終了している場合には終了を通知する情報を送信するプロセス実行部と、
    所定のプロセスに関する詳細情報を取得する詳細情報取得情報を入力して、入力した詳細情報取得情報に基づいて上記プロセス実行部に対して上記プロセス情報を要求し、上記プロセス実行部より上記プロセス情報が送信された場合は、上記プロセス情報を受信して、受信したプロセス情報を上記詳細情報取得情報に対する応答情報として送信し、上記プロセス実行部より上記プロセスの実行の終了が通知された場合は、上記詳細情報を取得する所定のプロセスを次に実行する他のワークフロー管理システムに対して上記詳細情報取得情報を送信する詳細情報通知部と
    を備えたことを特徴とする請求項4記載のインターワークフロー管理システム。
  12. 所定のプロセスを事前の取り決めに基づいて複数のワークフロー管理システムによって順次実行するインターワークフロー管理システムにおいて、
    上記所定のプロセスを最初に実行するワークフロー管理システムは、
    上記他のワークフロー管理システムへ所定のプロセスの実行を引き継ぐためのプロセス情報を生成するプロセス実行部と、
    上記所定のプロセスの実行状態をモニタリングするためのモニタリング制御情報を生成するモニタリング制御情報生成部と、
    上記プロセス実行部により生成されたプロセス情報と、上記モニタリング制御情報生成部により生成されたモニタリング制御情報とを、所定のプロセスの実行を引き継ぐ他のワークフロー管理システムへ送信する送信部とを備え、
    所定のプロセスの実行を引き継ぐ他のワークフロー管理システムは、
    上記送信部が送信したプロセス情報と、モニタリング制御情報とを受信する受信部と、
    上記所定のプロセス情報を受信して開始した所定のプロセスの実行状態を監視して、上記受信部が受信したモニタリング制御情報と上記所定のプロセスの実行状態を監視した結果とを用いて監視した結果を送信するか否かを決定し、送信することを決定した場合に、上記監視した結果を上記モニタリング制御情報に基づいて少なくとも上記所定のプロセスを最初に実行するワークフロー管理システムに対して送信するプロセス監視通知部とを備えた
    ことを特徴とするインターワークフロー管理システム。
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