JP4136265B2 - 印刷装置及び印刷装置における印刷制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及び印刷装置における印刷制御方法に関し、詳細には、複数の情報処理装置等の端末及び他の印刷装置とともにネットワークに接続され、端末から印刷要求があった際に印刷処理が不可能であると他の印刷装置に代行印刷を行うに際して代行印刷先の印刷装置を特定可能な状態で代行印刷を行わせる印刷装置及び印刷装置における印刷制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、OA(Office Automation )化が進むなかで、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという。)やワードプロセッサ(以下、ワープロという。)等の情報処理装置(端末)がネットワークを介して印刷装置を共有して、使用することが行われている。
【0003】
このような複数の印刷装置を複数の端末が共有する場合、端末と印刷装置が物理的に接続されているため、いずれの端末からもいずれの印刷装置に対しても印刷要求を行ってプリントを行うことができる。
【0004】
ところが、印刷装置は、複数の端末から印刷要求を受理すると、データ量の多少に関わらず、印刷要求を受理した順に印刷処理を行うため、印刷要求の順番の遅い端末ほど印刷処理が完了するまでの待ち時間が長くかかり、また、印刷処理を実行中の印刷装置に他の端末からの印刷要求があった場合、当該処理中の印刷処理が完了するまで、印刷処理が行われず、たとえ、後の印刷要求にかかる印刷データのデータ量が1ページ分程度の少ない場合であっても、前の印刷要求にかかる印刷データのデータ量が多いほど、待ち時間も長くなる。さらに、印刷要求を受けた印刷装置が紙詰まり等の異常発生のために印刷処理を行うことができない場合がある。
【0005】
そこで、従来、印刷装置に予め代行印刷を行わせる印刷装置と登録し、印刷要求を受けた際に印刷処理を行うことができないと、当該登録されている代行印刷用の印刷装置に代行印刷を行わせる技術が提案されている(特開平6−035634号公報、特開平7−281850号公報等参照)。
【0006】
また、従来、ネットワークと、上記ネットワークに接続されて互いに通信を行う複数のコンピュータと、上記複数のコンピュータのうちの少なくとも1つのコンピュータ(以下、プリントサーバと称す。)に接続されたプリンタとからなり、上記複数のコンピュータのうちの上記プリントサーバ以外のコンピュータ(以下、クライアントと称す。)が上記プリントサーバに印刷ジョブを送信することにより、上記プリンタを共有して印刷を行うリモート印刷システムにおいて、上記プリントサーバは、印刷ジョブの待ち行列であるキューと、上記キューの状態を管理するキュー管理部と、上記プリンタの状態を監視するプリンタ監視部と、上記プリンタ監視部の監視結果に基づいて、上記プリンタの状態を管理するプリンタ状態管理部と、上記キュー管理部の管理情報及び上記プリンタ状態管理部の管理情報をコード化して上記ネットワーク上に送信するキュー/プリンタ状態送信部とを有し、上記クライアントは、上記ネットワーク上からのコード化された管理情報を取り込んで、上記キューの状態及び上記プリンタの状態を監視するキュー/プリンタ状態監視部を有することを特徴とするリモート印刷システムが提案されている(特開平6−242901号公報参照)。
【0007】
すなわち、この従来のリモート印刷システムは、複数のコンピュータで印刷装置を共有する場合に、印刷を要求したコンピュータが印刷ジョブの実行状態及び印刷装置の状態を認識できるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、上記特開平6−035634号公報等に、印刷処理を他の印刷装置に代行印刷させる技術が開示されており、また、上記特開平6−242901号公報に、印刷要求を行ったコンピュータで印刷要求の対象である印刷装置の印刷ジョブの実行状態及びプリンタの状態を認識する技術が開示されているが、印刷要求を受け付けた印刷装置が他の印刷装置に代行印刷を行わせた場合、特開平6−242901号公報記載のリモート印刷システムでは、代行印刷先の印刷装置に対してまで印刷ジョブの追跡を行うことができず、利用性が悪いという問題があった。
【0009】
そこで、請求項1、5〜7記載の発明は、ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて当該端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行うに際して、印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、代行印刷依頼手段が、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先の印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶手段に記憶することにより、代行印刷を行った場合に、代行印刷先の印刷装置を印刷要求を行った印刷装置が記憶して、端末に負担をかけることなく、Broadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにし、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することのできる利用性の良好な印刷装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、代行印刷要求を受けた印刷装置が、当該代行印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、当該代行印刷装置の代行印刷依頼手段が、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該代行印刷装置の記憶手段が、代行印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先の印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶することにより、連鎖的な代行印刷を可能とするとともに、連鎖的に代行印刷が行われた場合にも、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにし、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することのできる利用性の良好な印刷装置を提供することを目的としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、代行印刷依頼手段が、代行印刷要求にかかる印刷ジョブを特定する識別情報を代行印刷要求を行う他の印刷装置に送信し、記憶手段が、識別情報を代行先情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶することにより、代行印刷を行った場合に、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡をより一層確実かつ容易に行えるようにし、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが確実かつ容易に確認することのできる利用性の良好な印刷装置を提供することを目的としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、代行印刷依頼手段が、代行印刷要求を行うに際して、当該代行印刷要求が端末から最初に印刷要求を受けた印刷装置による代行印刷要求から起算して何番目の代行印刷要求であるかを特定する代行印刷順番特定情報を代行印刷要求を行う他の印刷装置に送信し、記憶手段が、代行印刷順番特定情報を代行印刷情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶することにより、連鎖的な代行印刷を行った場合に、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を代行印刷の順番を含めてより一層確実かつ容易に行えるようにし、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザがより一層確実かつ容易に確認することのできる利用性の良好な印刷装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の印刷装置は、ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて前記端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行う印刷装置において、前記印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、エラーが発生した印刷装置は、前記ネットワーク上の他の印刷装置の中から代行印刷可能な印刷装置を検索し、前記ネットワークに接続された代行印刷可能な他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせる代行印刷依頼手段と、前記印刷要求に係る印刷ジョブと前記代行印刷依頼手段が前記代行印刷要求を行った相手先の前記印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶する記憶手段と、を備えることにより、上記目的を達成している。なお、請求項5〜7記載の発明は、カテゴリーが異なるものの、請求項1に記載の発明と同様に、上記目的を達成している。
【0014】
上記構成によれば、ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて当該端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行うに際して、印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、代行印刷依頼手段が、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先の印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶手段に記憶するので、代行印刷を行った場合に、代行印刷先の印刷装置を印刷要求を行った印刷装置が記憶して、端末に負担をかけることなく、Broadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することががきて、利用性を向上させることができる。
【0015】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記代行印刷要求を受けた前記印刷装置は、当該代行印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、当該代行印刷装置の前記代行印刷依頼手段が、前記ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該代行印刷装置の前記記憶手段が、前記代行印刷要求に係る印刷ジョブと前記代行印刷要求を行った相手先の前記印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて前記代行印刷情報として記憶するものであってもよい。
【0016】
上記構成によれば、代行印刷要求を受けた印刷装置が、当該代行印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、当該代行印刷装置の代行印刷依頼手段が、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該代行印刷装置の記憶手段が、代行印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先の印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶するので、連鎖的な代行印刷を可能とするとともに、連鎖的に代行印刷が行われた場合にも、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0017】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記代行印刷依頼手段は、前記代行印刷要求にかかる前記印刷ジョブを特定する識別情報を前記代行印刷要求を行う前記他の印刷装置に送信し、前記記憶手段は、前記識別情報を前記代行先情報とともに前記印刷ジョブに関連づけて前記代行印刷情報として記憶するものであってもよい。
【0018】
上記構成によれば、代行印刷依頼手段が、代行印刷要求にかかる印刷ジョブを特定する識別情報を代行印刷要求を行う他の印刷装置に送信し、記憶手段が、識別情報を代行先情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶するので、代行印刷を行った場合に、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡をより一層確実かつ容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが確実かつ容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0019】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記代行印刷依頼手段は、前記代行印刷要求を行うに際して、当該代行印刷要求が前記端末から最初に印刷要求を受けた前記印刷装置による代行印刷要求から起算して何番目の代行印刷要求であるかを特定する代行印刷順番特定情報を前記代行印刷要求を行う前記他の印刷装置に送信し、前記記憶手段は、前記代行印刷順番特定情報を前記代行印刷情報とともに前記印刷ジョブに関連づけて前記代行印刷情報として記憶するものであってもよい。
【0020】
上記構成によれば、代行印刷依頼手段が、代行印刷要求を行うに際して、当該代行印刷要求が端末から最初に印刷要求を受けた印刷装置による代行印刷要求から起算して何番目の代行印刷要求であるかを特定する代行印刷順番特定情報を代行印刷要求を行う他の印刷装置に送信し、記憶手段が、代行印刷順番特定情報を代行印刷情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶するので、連鎖的な代行印刷を行った場合に、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を代行印刷の順番を含めてより一層確実かつ容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザがより一層確実かつ容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0022】
図1〜図5は、本発明の印刷装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、ネットワークに接続された端末から印刷要求があった際に、使用不可状態であると、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷を行わせた際に、代行印刷先の印刷装置が分かるようにしたもので、請求項1及び請求項2に対応するものである。
【0023】
図1は、本発明の印刷装置の第1の実施の形態を適用した印刷装置の接続されたネットワークシステム1のシステム構成図である。
【0024】
図1において、ネットワークシステム1は、ネットワークNWに、端末Tと複数のネットワークプリンタ(印刷装置)Pa〜Pcが接続されており、本実施の形態では、3台のネットワークプリンタPa〜Pcが1つのネットワークNWに接続されている例を示しているが、ネットワークプリンタPa〜Pcの数は、何ら限定されるものではなく、また、端末Tの数も何ら限定されるものではない。ネットワークNWとしては、LAN(Local Area Network)等が用いられている。
【0025】
各ネットワークプリンタPa〜Pcは、ネットワークNWに直接接続されており、端末Tからのプリント要求(印刷要求)を受けて、プリント可能状態(使用可能状態)であると、プリント許可を与え、他のプリント処理中等のビジー状態あるいは動作不能状態等の使用不可状態のとき等には、他のプリンタPa〜Pcに代行印刷を依頼する。
【0026】
すなわち、各ネットワークプリンタPa〜Pcは、図2に示すように、印刷部11、記憶部12、代行部13及び入出力部14等を備えており、主要各部は、バス15により接続されている。
【0027】
印刷部11は、所定の印刷方式、例えば、電子写真方式あるいはインク噴射方式等で印刷データに基づいて記録紙に印刷を行う。
【0028】
記憶部12は、ハードディスクあるいは大容量のRAM(Random Access Memory)等で構成され、ネットワークを介して転送されてきた印刷データや印刷ジョブ情報及びこれらの印刷ジョブに関連づけて、印刷ジョブID及び代行ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報等からなる代行情報を記憶し、また、読み出される。
【0029】
代行部13は、他のプリント処理中等のビジー状態や印刷部11の紙詰まり等のために動作不能状態等の使用不可状態であって、印刷部11での印刷処理に印刷エラーが発生した際に、他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷の依頼(要求)を行う。代行部13は、この代行印刷の依頼に際して印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報からなる代行情報を作成して記憶部12に転送し、記憶部12は、この代行情報を同じ印刷ジョブIDを有する印刷データに対応づけて記憶する。
【0030】
この代行情報は、図3に示すように、印刷ジョブIDと代行先プリンタ情報からなり、具体的には、図4に示すように、例えば、印刷ジョブID「0001」に対応して代行先プリンタ情報として「プリンタPb」が登録されたものである。
【0031】
入出力部14は、ネットワークNWに接続されており、ネットワークNWを介して接続されている端末T及び他のネットワークプリンタPa〜Pcとの間で印刷データ等の各種情報の授受を行う。
【0032】
各ネットワークプリンタPa〜Pcは、端末Tあるいは他のネットワークプリンタPa〜Pcから転送されてきた印刷データを一旦記憶部12に蓄積した後、プリント処理を行う。
【0033】
端末Tは、例えば、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ及びワークステーション等の情報処理装置であり、CRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示部や各種命令の指示操作を行うキーボードやマウス等を備えている。端末Tは、ネットワークプリンタPa〜Pcにプリント要求を行って、プリント許可が返送されてくると、各種情報処理を行った処理結果のデータを印刷データとして当該ネットワークプリンタPa〜Pcに転送し、当該ネットワークプリンタPa〜Pcでプリントアウトさせる。
【0034】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、ネットワークNWに接続された端末Tから印刷要求があると、当該印刷要求に応じて印刷処理を行おうとするが、他のプリント処理中等のビジー状態や印刷部11の紙詰まり等のために動作不能状態等の使用不可状態であって、印刷部11での印刷処理に印刷エラーが発生すると、ネットワークNWに接続された他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷を依頼するとともに、いずれのネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷を依頼したかの代行情報を格納して、依頼元の端末Tに分かるようにするところにその特徴がある。
【0035】
すなわち、ネットワークプリンタPa〜Pcは、図5に示すように、ネットワークNWを介して入出力部14に印刷要求があると(ステップS101)、入出力部14が当該印刷要求に応じて、印刷データに関する情報、例えば、印刷ジョブID等の記憶を記憶部12に依頼し、記憶部12は、入出力部14の記憶依頼に応じて印刷データに関する情報を記憶する(ステップS102)。
【0036】
入出力部14は、ネットワークNWを介して送られてきた印刷データと印刷ジョブIDを印刷部11に転送して、印刷の依頼を通知し、印刷部11は、入出力部14の印刷依頼に応じて、転送されてきた印刷データに基づいて印刷処理を行う(ステップS103)。
【0037】
印刷部11は、この印刷処理の結果を判別して(ステップS104)、印刷処理が適切に完了すると、その旨を入出力部14に通知して、処理はステップS101に戻って、上記同様の処理が行われる。
【0038】
印刷部11は、他のプリント処理中等のビジー状態や印刷部11の紙詰まり等のために動作不能状態等の使用不可状態であって、印刷部11での印刷処理に印刷エラーが発生して、印刷処理が適切に完了しないとき(NGのとき)には、印刷ジョブIDと印刷データを代行部13に転送して、代行部13に代行印刷の依頼を通知する。
【0039】
代行部13は、代行印刷の依頼の通知を受け取ると、ネットワークNWに接続された他のネットワークプリンタPa〜Pcのうち代行印刷可能なネットワークプリンタPa〜Pcを選択して、印刷データを入出力部14を介して転送して印刷要求を行う代行印刷要求処理を行う(ステップS105)。
【0040】
代行部13は、代行印刷要求を行うと、印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報(代行先情報)からなる代行情報を作成して記憶部12に転送して、記憶の依頼を行い(ステップS106)、記憶部12は、ステップS102で記憶した印刷データに関する情報のうち、通知された印刷ジョブIDを有する印刷データに関する情報に代行部13から転送されてきた代行情報を追加して記憶する。この代行情報は、上記図3に示すものであり、具体的には、図4に示したように、例えば、印刷ジョブIDが「0003」で、他のネットワークプリンタPa〜Pcが「ネットワークプリンタPc」からなる代行情報である。
【0041】
代行印刷を受けた他のネットワークプリンタPa〜Pcは、当該代行印刷要求に応じて、上記ステップS101〜S104と同様に、印刷処理を行って、代行印刷が成功したか否かチェックし(ステップS107)、代行印刷に成功しないときには、ステップS105からステップS106と同様に、当該代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの代行部13が、さらに他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷要求処理を行って(ステップS105)、同様に、印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報からなる代行情報を作成して記憶部12に転送して、記憶の依頼を行い(ステップS106)、記憶部12が、印刷データに関する情報のうち、通知された印刷ジョブIDを有する印刷データに関する情報に代行部13から転送されてきた代行情報を追加して記憶する。
【0042】
なお、この代行印刷要求を受けた他のネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷要求に成功したのか否かの情報を代行印刷要求をしてきたネットワークプリンタPa〜Pcに通知し、この通知により最初に端末Tから印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷に成功したのか否かを認識することができる。ステップS017で、代行印刷に成功すると、処理終了する。このとき、端末Tは、Broadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を行って、代行先のネットワークプリンタPa〜Pcから直接印刷結果を取得してもよい。
【0043】
このように、本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、ネットワークNWに接続され、当該ネットワークNWに接続された端末Tからの印刷要求に応じて当該端末Tから転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行うに際して、この印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、代行部13が、ネットワークNWに接続された他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷要求を行って当該他のネットワークプリンタPa〜Pcで印刷処理を行わせ、当該印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先のネットワークプリンタPa〜Pcを特定する代行先情報(プリンタ情報)とを関連づけて代行印刷情報として記憶部12に記憶している。
【0044】
したがって、代行印刷を行った場合に、代行印刷先のネットワークプリンタPa〜Pcを印刷要求を行ったネットワークプリンタPa〜Pcが記憶して、端末Tに負担をかけることなく、Broadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにすることができ、いずれのネットワークプリンタPa〜Pcで印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することががきて、利用性を向上させることができる。
【0045】
また、本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcが、当該代行印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、当該代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの代行部13が、ネットワークNWに接続された他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷要求を行って当該他のネットワークプリンタPa〜Pcで印刷処理を行わせ、当該代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの記憶部12が、代行印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先のネットワークプリンタPa〜Pcを特定する代行先情報(プリンタ情報)とを関連づけて代行印刷情報として記憶している。
【0046】
したがって、連鎖的な代行印刷を可能とするとともに、連鎖的に代行印刷が行われた場合にも、端末Tに負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにすることができ、いずれのネットワークプリンタPa〜Pcで印刷処理が行われたかを端末Tのユーザが容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0047】
図6は、本発明の印刷装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、代行印刷の印刷ジョブを特定する識別情報を代行印刷の依頼先に通知するもので、請求項3に対応するものである。
【0048】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様のネットワークプリンタPa〜Pcに適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0049】
本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、その代行部13が代行印刷の依頼先のネットワークプリンタPa〜Pcに印刷データとともに印刷データに関する情報を付加した代行情報を作成して転送し、図6に示すように、代行印刷要求を行う。なお、図6においては、上記第1の実施の形態の図5と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付して、その説明を簡略化する。
【0050】
すなわち、ネットワークプリンタPa〜Pcは、図6に示すように、ネットワークNWから入出力部14に印刷要求があると(ステップS101)、入出力部14が当該印刷要求に応じて、印刷ジョブID等の印刷データに関する情報の記憶を記憶部12に依頼して、記憶部12が印刷データに関する情報を記憶する(ステップS102)。
【0051】
入出力部14は、ネットワークNWを介して送られてきた印刷データと印刷ジョブIDを印刷部11に転送して印刷の依頼を通知し、印刷部11が、転送されてきた印刷データに基づいて印刷処理を行う(ステップS103)。
【0052】
印刷部11は、この印刷処理の結果を判別して(ステップS104)、印刷処理が適切に完了すると、その旨を入出力部14に通知し、処理は、ステップS101に戻って、上記同様の処理が行われる。
【0053】
印刷部11は、印刷処理が適切に完了しないとき(NGのとき)には、印刷ジョブIDと印刷データを代行部13に転送して、代行部13に代行印刷の依頼を通知する。
【0054】
代行部13は、代行印刷の依頼の通知を受け取ると、ネットワークNWに接続された他のネットワークプリンタPa〜Pcのうち代行印刷可能なネットワークプリンタPa〜Pcを選択して、印刷データを入出力部14を介して転送して印刷要求を行うとともに(ステップS105)、記憶部12に印刷ジョブIDを通知して、記憶部12から当該印刷ジョブIDの印刷データに関する情報、特に、印刷ジョブID(識別情報)を取り出し、上記印刷データとともに当該印刷データに関する情報を代行印刷を依頼するネットワークプリンタPa〜Pcに転送する(ステップS201)。
【0055】
代行部13は、代行印刷要求を行うと、印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報からなる代行情報を作成して記憶部12に転送して、記憶の依頼を行い(ステップS106)、記憶部12は、ステップS102で記憶した印刷データに関する情報のうち、通知された印刷ジョブIDを有する印刷データに関する情報に代行部13から転送されてきた代行情報を追加して記憶する。
【0056】
そして、代行印刷を受けた他のネットワークプリンタPa〜Pcは、当該代行印刷要求に応じて、上記ステップS101〜S104と同様に、印刷処理を行って、代行印刷が成功したか否かチェックし(ステップS107)、代行印刷に成功しないときには、ステップS105、S201、S106、ステップS107と同様に、当該代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの代行部13が、さらに他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷要求を行うとともに(ステップS105)、同様に、記憶部12に印刷ジョブIDを通知して、記憶部12から当該印刷ジョブIDの印刷データに関する情報(識別情報)を取り出し、上記印刷データとともに当該印刷データに関する情報を代行印刷を依頼するネットワークプリンタPa〜Pcに転送する(ステップS201)。さらに、代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの代行部13は、代行印刷要求を行うと、印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報からなる代行情報を作成して記憶部12に転送して、記憶の依頼を行い(ステップS106)、記憶部12は、ステップS102で記憶した印刷データに関する情報のうち、通知された印刷ジョブIDを有する印刷データに関する情報に代行部13から転送されてきた代行情報を追加して記憶する。
【0057】
なお、この代行印刷要求を受けた他のネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷要求に成功したのか否かの情報を代行印刷要求をしてきたネットワークプリンタPa〜Pcに通知し、この通知により最初に端末Tから印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷に成功したのか否かを認識することができる。ステップS017で、代行印刷に成功すると、処理が終了する。
【0058】
このように、本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、代行部13が、代行印刷要求にかかる印刷ジョブを特定する識別情報(印刷データに関する情報)を代行印刷要求を行う他のネットワークプリンタPa〜Pcに送信し、記憶部12が、識別情報を代行先情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶している。
【0059】
したがって、代行印刷を行った場合に、端末Tに負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡をより一層確実かつ容易に行えるようにすることができ、いずれのネットワークプリンタPa〜Pcで印刷処理が行われたかを端末Tのユーザが確実かつ容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。この場合、印刷要求を行った端末TがBroadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を容易に行うことができる。
【0060】
図7〜図9は、本発明の印刷装置の第3の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、代行印刷の順番が分かるようにするもので、請求項4に対応するものである。
【0061】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様のネットワークプリンタPa〜Pcに適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0062】
本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、その代行部13が代行印刷の依頼先のネットワークプリンタPa〜Pcに印刷データとともに、図7に示すように、印刷データに関する情報及び代行番号を付加した代行情報を作成して転送し、図8に示すように、代行印刷要求を行う。なお、図8においては、上記第1の実施の形態の図5と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付して、その説明を簡略化する。
【0063】
この代行番号は、図7に示すように、印刷ジョブIDの中に組み込まれ、例えば、図9に示すように、最初に端末Tから印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcでは、直接印刷の状態であるので、代行番号は、「0」であり、最初に印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcが代行印刷を依頼する場合には、代行番号を、「1」に設定する。また、最初に代行印刷の依頼を受けたネットワークプリンタPa〜Pcは、印刷処理に失敗してさらに他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷を依頼する場合には、代行番号を「2」に設定する。
【0064】
そして、本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、図8に示すように、ネットワークNWから入出力部14に印刷要求があると(ステップS101)、入出力部14が当該印刷要求に応じて、印刷ジョブID等の印刷データに関する情報の記憶を記憶部12に依頼して、記憶部12が印刷データに関する情報を記憶する(ステップS102)。
【0065】
入出力部14は、ネットワークNWを介して送られてきた印刷データと印刷ジョブIDを印刷部11に転送して印刷の依頼を通知し、印刷部11が、転送されてきた印刷データに基づいて印刷処理を行う(ステップS103)。
【0066】
印刷部11は、この印刷処理の結果を判別して(ステップS104)、印刷処理が適切に完了すると、その旨を入出力部14に通知して、処理は、ステップS101に戻って、上記同様の処理が行われる。
【0067】
印刷部11は、印刷処理が適切に完了しないとき(NGのとき)には、印刷ジョブIDと印刷データを代行部13に転送して、代行部13に代行印刷の依頼を通知する。
【0068】
代行部13は、代行印刷の依頼の通知を受け取ると、ネットワークNWに接続された他のネットワークプリンタPa〜Pcのうち代行印刷可能なネットワークプリンタPa〜Pcを選択して、印刷データを入出力部14を介して転送して印刷要求を行うとともに(ステップS105)、代行番号を「0」から「1」に設定して、印刷ジョブIDの代行番号(代行印刷順番特定情報)に組み込む(ステップS301)。さらに、代行部13は、記憶部12にこの代行番号を組み込んだ印刷ジョブIDを通知して、記憶部12から当該印刷ジョブIDの印刷データに関する情報を取り出し、上記印刷データとともに当該印刷データに関する情報(識別情報)を代行印刷を依頼するネットワークプリンタPa〜Pcに転送する(ステップS302)。
【0069】
代行部13は、代行印刷要求を行うと、代行番号を組み込んだ印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報からなる代行情報を作成して記憶部12に転送して、記憶の依頼を行い(ステップS303)、記憶部12は、ステップS102で記憶した印刷データに関する情報のうち、通知された印刷ジョブIDを有する印刷データに関する情報に代行部13から転送されてきた代行情報を追加して記憶する。
【0070】
そして、代行印刷を受けた他のネットワークプリンタPa〜Pcは、当該代行印刷要求に応じて、上記ステップS101〜S104と同様に、印刷処理を行って、代行印刷が成功したか否かチェックし(ステップS107)、代行印刷に成功しないときには、ステップS105、S301〜S303、S107と同様に、当該代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの代行部13が、さらに他のネットワークプリンタPa〜Pcに代行印刷要求を行うとともに(ステップS105)、同様に、代行番号を「1」から「2」に設定して印刷ジョブIDに組み込み、当該組み込んだ印刷ジョブIDを記憶部12に印刷ジョブIDを通知して、記憶部12から当該印刷ジョブIDの印刷データに関する情報を取り出し、上記印刷データとともに当該印刷データに関する情報を代行印刷を依頼するネットワークプリンタPa〜Pcに転送する(ステップS301、S302)。さらに、代行印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcの代行部13は、代行印刷要求を行うと、上記代行番号を組み込んだ印刷ジョブID及び代行先ネットワークプリンタPa〜Pcのプリンタ情報からなる代行情報を作成して記憶部12に転送して、記憶の依頼を行い(ステップS303)、記憶部12は、記憶している印刷データに関する情報のうち、通知された印刷ジョブIDを有する印刷データに関する情報に代行部13から転送されてきた代行情報を追加して記憶する。
【0071】
なお、この代行印刷要求を受けた他のネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷要求に成功したのか否かの情報を代行印刷要求をしてきたネットワークプリンタPa〜Pcに通知し、この通知により最初に端末Tから印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcは、代行印刷に成功したのか否かを認識することができる。ステップS017で、代行印刷に成功すると、処理が終了する。
【0072】
このように、本実施の形態のネットワークプリンタPa〜Pcは、代行部13が、代行印刷要求を行うに際して、当該代行印刷要求が端末Tから最初に印刷要求を受けたネットワークプリンタPa〜Pcによる代行印刷要求から起算して何番目の代行印刷要求であるかを特定する代行印刷順番特定情報である代行番号を代行印刷要求を行う他のネットワークプリンタPa〜Pcに送信し、記憶部12が、代行番号を代行印刷情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶している。
【0073】
したがって、連鎖的な代行印刷を行った場合に、端末Tに負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を代行印刷の順番を含めてより一層確実かつ容易に行えるようにすることができ、Broadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を行っても、いずれのネットワークプリンタPa〜Pcで印刷処理が行われたかを端末Tのユーザがより一層確実かつ容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0074】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の印刷装置によれば、ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて当該端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行うに際して、印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、代行印刷依頼手段が、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先の印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶手段に記憶するので、代行印刷を行った場合に、代行印刷先の印刷装置を印刷要求を行った印刷装置が記憶して、端末に負担をかけることなく、Broadcast等の方式で印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することががきて、利用性を向上させることができる。
【0076】
請求項2記載の発明の印刷装置によれば、代行印刷要求を受けた印刷装置が、当該代行印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、当該代行印刷装置の代行印刷依頼手段が、ネットワークに接続された他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該代行印刷装置の記憶手段が、代行印刷要求に係る印刷ジョブと代行印刷要求を行った相手先の印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶するので、連鎖的な代行印刷を可能とするとともに、連鎖的に代行印刷が行われた場合にも、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0077】
請求項3記載の発明の印刷装置によれば、代行印刷依頼手段が、代行印刷要求にかかる印刷ジョブを特定する識別情報を代行印刷要求を行う他の印刷装置に送信し、記憶手段が、識別情報を代行先情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶するので、代行印刷を行った場合に、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡をより一層確実かつ容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザが確実かつ容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【0078】
請求項4記載の発明の印刷装置によれば、代行印刷依頼手段が、代行印刷要求を行うに際して、当該代行印刷要求が端末から最初に印刷要求を受けた印刷装置による代行印刷要求から起算して何番目の代行印刷要求であるかを特定する代行印刷順番特定情報を代行印刷要求を行う他の印刷装置に送信し、記憶手段が、代行印刷順番特定情報を代行印刷情報とともに印刷ジョブに関連づけて代行印刷情報として記憶するので、連鎖的な代行印刷を行った場合に、端末に負担をかけることなく、印刷ジョブの監視と追跡を代行印刷の順番を含めてより一層確実かつ容易に行えるようにすることができ、いずれの印刷装置で印刷処理が行われたかを端末のユーザがより一層確実かつ容易に確認することができて、利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の第1の実施の形態を適用したネットワークプリンタの適用されるネットワークシステムのシステム構成図。
【図2】図1のネットワークプリンタの要部ブロック構成図。
【図3】図2のネットワークプリンタの代行部の作成する代行情報の一例を示す図。
【図4】図3の代行情報の具体的な一例を示す図。
【図5】図2のネットワークプリンタによるプリント・代行印刷依頼処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の印刷装置の第2の実施の形態を適用したネットワークプリンタによるプリント・代行印刷依頼処理を示すフローチャート。
【図7】本発明の印刷装置の第3の実施の形態を適用したネットワークプリンタの代行部の作成する代行情報の一例を示す図。
【図8】本発明の印刷装置の第3の実施の形態を適用したネットワークプリンタによるプリント・代行印刷依頼処理を示すフローチャート。
【図9】図8の代行印刷依頼処理及び当該代行印刷依頼処理で作成される代行情報の説明図。
【符号の説明】
1 ネットワークシステム
NW ネットワーク
T 端末
Pa〜Pc ネットワークプリンタ
11 印刷部
12 記憶部
13 代行部
14 入出力部
15 バス
Claims (7)
- ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて前記端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行う印刷装置において、
前記印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、エラーが発生した印刷装置は、前記ネットワーク上の他の印刷装置の中から代行印刷可能な印刷装置を検索し、前記ネットワークに接続された代行印刷可能な他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせる代行印刷依頼手段と、前記印刷要求に係る印刷ジョブと前記代行印刷依頼手段が前記代行印刷要求を行った相手先の前記印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記代行印刷要求を受けた前記印刷装置は、当該代行印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、当該代行印刷装置の前記代行印刷依頼手段が、前記ネットワーク上の他の印刷装置の中から代行印刷可能な印刷装置を検索し、前記ネットワークに接続された代行印刷可能な他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせ、当該代行印刷装置の前記記憶手段が、前記代行印刷要求に係る印刷ジョブと前記代行印刷要求を行った相手先の前記印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて前記代行印刷情報として記憶することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記代行印刷依頼手段は、前記代行印刷要求にかかる前記印刷ジョブを特定する識別情報を前記代行印刷要求を行う前記他の印刷装置に送信し、前記記憶手段は、前記識別情報を前記代行先情報とともに前記印刷ジョブに関連づけて前記代行印刷情報として記憶することを特徴とする請求項1または請求項2記載の印刷装置。
- 前記代行印刷依頼手段は、前記代行印刷要求を行うに際して、当該代行印刷要求が前記端末から最初に印刷要求を受けた前記印刷装置による代行印刷要求から起算して何番目の代行印刷要求であるかを特定する代行印刷順番特定情報を前記代行印刷要求を行う前記他の印刷装置に送信し、前記記憶手段は、前記代行印刷順番特定情報を前記代行印刷情報とともに前記印刷ジョブに関連づけて前記代行印刷情報として記憶することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
- ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて前記端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行う印刷装置における印刷制御方法において、
前記印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、エラーが発生した印刷装置は、前記ネットワーク上の他の印刷装置の中から代行印刷可能な印刷装置を検索し、前記ネットワークに接続された代行印刷可能な他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせるように代行印刷依頼を行い、前記印刷要求に係る印刷ジョブと前記代行印刷依により前記代行印刷要求を行った相手先の前記印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶することを特徴とする印刷装置における印刷制御方法。 - ネットワークに接続され、当該ネットワークに接続された端末からの印刷要求に応じて前記端末から転送されてくる印刷データに基づいて印刷処理を行う印刷装置における印刷制御プログラムにおいて、
前記印刷要求に応じた印刷処理にエラーが発生すると、エラーが発生した印刷装置は、前記ネットワーク上の他の印刷装置の中から代行印刷可能な印刷装置を検索するステップと、前記ネットワークに接続された代行印刷可能な他の印刷装置に代行印刷要求を行って当該他の印刷装置で印刷処理を行わせるように代行印刷依頼を行うステップと、前記印刷 要求に係る印刷ジョブと前記代行印刷依により前記代行印刷要求を行った相手先の前記印刷装置を特定する代行先情報とを関連づけて代行印刷情報として記憶するステップとを前記印刷装置に実行させることを特徴とする印刷装置における印刷制御プログラム。 - 請求項6記載の印刷制御プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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