JP5057481B2 - ワークフローシステム、制御方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、組織変更発生時に帳票データに割り当てられた処理担当を新組織上で再割当処理を行うワークフローシステムに関するものである。
従来、ワークフローシステムにおいては、予め定められた手順に従って、業務の流れの制御を自動化し、業務を行う作業者を支援するシステムとして構成される。しかしながら、ワークフローシステムでは、運用中に組織変更が発生し、帳票データに既に割り当て済みの処理担当が処理権限を失ってしまう場合がある。
大抵のワークフローシステムでは、処理権限が個人ではなく所属に紐づけられている場合、新しい組織で同一所属に該当するユーザーを検出して後任として担当を割り当てることで一時的な解決が行われる。また、処理権限が所属ではなく個人に紐付けられている場合は、その割り当て済みの処理担当を異動後の所属で割り当て直すことで、解決を図る。
特開平11−353394号公報 特開2004−102923号公報
上記の特許文献1では、システム管理者に対して後任者の候補を自動で検出して表示するといった発明が開示されている。特許文献1の発明によれば、システム管理者がユーザーマスタ等を検索する手間を軽減する効果を得ることができる。
また、上記の特許文献2ではシステム管理者ではなく、上長に後任を割り当てる権限を与える発明が開示されている。特許文献2の発明によれば、システム管理者一人にかかる手間を軽減する効果を得ることができる。
しかしながら、アクティビティ(ワークフローの工程で個々の担当が行なう処理)の割当が所属に紐付けられている場合で、後任の着任が遅れて同一の所属に該当する後任ユーザーが組織上存在しない場合や、アクティビティの処理割当が個人に紐付けられている場合で元の担当が退職して組織上同一のユーザー存在しなくなってしまうような場合、多くのワークフローシステムではエラー扱いとなる。
エラーとなった場合の処理はシステムによって異なるが、システム管理者に通知され、システム管理者がエラーとなった1帳票データ毎に手動で(アクティビティ)の再割当先を設定してメンテナンスする場合が多い。
特許文献1では、1帳票データごとに手作業で後任を設定する作業自体が発生することには変わりがない。
また、特許文献2では、上長に手間をかける点では代わりがない。また、上長自身も同時に異動するような込み入った組織変更の場合には対応ができない。
ワークフローシステムによっては、アクティビティのプロパティ設定に応じて該当がない場合に当該アクティビティをスキップし、次のアクティビティに進ませることでエラーを回避する機能を持つものもあるが、このスキップ機能も、アクティビティが省略ができない内容である場合には適用できない。
そこで、本発明の目的は、票データの処理ロールの処理担当が見つからない場合に、処理対象のアクティビティ毎に適用している判断基準に従って、代理の処理担当を再割当することで、ワークフローの未処理案件が溜まることを極力低減させる仕組みを提供することである。
具体的には、システム一律の再割当ルールを適用した一回だけの再割当を施行するのではなく、アクティビティ、帳票種別(業務)、システムの単位で優先順序をつけて任意の複数の再割当ルールを登録しておくことにより、組織変更の内容によって帳票データがエラーとなる確率を減らせるようにする。
本発明は、ユーザーにより申請される帳票データ処理を実行するワークフローシステムにおいて、前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義手段と、前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをしたアクティビティ再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義手段で定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定手段と、前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定手段で設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定手段と、前記特定手段で特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出手段と、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出手段で検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、票データの処理ロールの処理担当が見つからない場合に、処理対象のアクティビティ毎に適用している判断基準に従って、代理の処理担当を再割当することで、ワークフローの未処理案件が溜まることを極力低減させるを提供することが可能になる。
本発明の実施形態におけるワークフローシステムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における各種端末のハードウエア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における帳票データの申請画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるワークフローの経路設定画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるワークフローを処理する組織の全体図の例を示す図である。 本発明の実施形態における帳票データ処理者の再割当ルール設定画面の一例を示す図である。 図7で示す再割当ルールの詳細設定の一例を示す図である。 図7の再割当ルール設定画面にて設定された再割当ルールテーブルの一例を示す図である。 上位設定の再割当ルール適用可否設定テーブルの一例を示す図である。 図7の再割当ルール設定画面において初期表示されるデフォルトの再割当ルールを設定する処理のフローチャート図である。 本発明の実施形態におけるワークフローシステムの再割当処理の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態における組織変更の一例を示す図である。 本発明の実施形態における帳票データテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態における組織変更の一例を示す図である。 本発明の実施形態における組織変更の一例を示す図である。 本発明の実施形態における組織変更の一例を示す図である。 新しい割当先のユーザーを決めるために使われている慣行的なルールの一例である。 本発明の実施形態における一の帳票種別の経路設定の一例を示す図である。 本発明の実施形態における一の帳票種別の経路設定の一例を示す図である。 本発明の実施形態における一の帳票種別の経路設定の一例を示す図である。 本発明の実施形態における一の帳票種別の経路設定の一例を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態を示すワークフローシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態のワークフローシステムは、クライアント101、管理ツール102、ワークフローサーバ103、システムデータベース104がネットワーク100を通じて接続されている。
図2は、図1に示したクライアント101、ワークフローサーバ103に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2において、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。
出力コントローラ206は、出力部210の表示を制御する。この出力部210としては、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等が挙げられる。
外部メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、外部メモリコントローラ207には、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。
この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ、スマートメディア等が挙げられる。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク100を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
なお、外部メモリ211には、本発明を実現するためのプログラム212が記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
また、図1に示したワークフローサーバ103のDBアクセス制御部116は、ワークフローサーバ103を構成する情報処理装置のCPU201が外部メモリ211に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される機能に対応する。
図3は、本発明の一実施形態を示すワークフローシステムにおける機能構成を示す図である。
クライアント101と管理ツール102はワークフローサーバ103を通してシステムデータベース104にアクセスする。
クライアント101は、主に表示部111と指示入力部112を有しており、指示入力部112はワークフローサーバ103を通してシステムデータベース104の帳票データ118を取得し、表示および更新の指示を行う。
管理ツール102は設定部113と更新適用司令部114を有する。
設定部113はシステムや帳票の設定を行い、設定された情報はワークフローサーバ103を通してシステムデータベース104に格納される。ワークフローサーバ103はフロー制御部115とDBアクセス制御部116、再割当制御部117を有す。
DBアクセス制御部116は管理ツール102およびクライアント101の指示によりシステムデータベース104の入出力を行う。
フロー制御部115は管理ツール102の更新適用司令部114、およびクライアント101からの指示により経路定義120および組織データ122を参照して帳票データ118の処理待ち情報の更新を行う。
再割当制御部117はフロー制御部115より処理待ち情報の更新状況に応じて呼び出される。
システムデータベース104には、帳票データ118と、システム全体の設定情報としてシステム定義121と、経路定義120、ワークフローで扱う各帳票の設計情報として帳票定義119、および組織データ122を有する。
帳票データ118には後述する図4で示すような画面に表示される各項目のデータや、帳票データの承認プロセス上のどのアクティビティのどのユーザーの処理待ち状態であるかという処理待ち情報が格納されている。
システム定義121にはワークフローシステム全体のプロパティが定義されている。
経路定義120には、後述する図5で示すような帳票別のワークフローの開始から終了までの承認プロセスを定義したデータが格納されている。
帳票定義119には、後述する図4に示すような帳票毎の画面の構成情報や、帳票別の各種プロパティが定義されている。
組織データ122には、後述する図6で示すような社内の組織状態を定義したデータが格納されている。
<申請書(帳票データ)の起案方法>
次に、図4を用いて本発明のワークフローシステムにおける再割当ルールの登録方法について説明する。
図4は、クライアント101で表示される申請書の登録画面イメージである。
申請アクティビティの担当が入力欄401に必要事項を入力し、申請ボタン402を実行することで、帳票データがワークフローに設定されて経路に沿って次のアクティビティに配送される。
<再割り当て設定画面の説明>
次に、図5を用いて、本発明のワークフローシステムにおける承認経路決定方法について説明する。
図5は、クライアント端末101で表示される経路設定画面の一例を表す図である。
図5の経路は、例えば、「申請」501後、部門長による「上長承認」502、経理部経理課窓口による「経理処理」503が完了すると再度申請者自身による「受領確認」504を経て処理が完了するフローが設定されていることを示す。
受領確認が完了すると図5で示す当該帳票データの申請・承認のフローが完了する。
尚、各アクティビティへの処理者の割当が行われるタイミングは、初回申請時にすべてのアクティビティへの割当を行うようにしても、1つのアクティビティが完了したタイミングで次のアクティビティの割当を行うようにしてもよい。
上記図5の承認経路をどのように当てはめていくかを、図6の組織図を用いて具体的に説明していく。
図6は、図3において説明した組織データ122に記憶されている組織構成の一例を示す図である。
図5の経路設定画面で表示されている経路定義に従い、ユーザーを営業一課のIさん601として、申請アクティビティ501のアクティビティに割り当てる。
次に、上長承認アクティビティ502のアクティビティには、Aさんの所属長である課長のHさん602を処理担当として割り当てる。
次に、経理処理アクティビティ503のアクティビティには、経理課の窓口であるCさん603を処理担当として割り当てる。
最後に、受領確認アクティビティ504には、経理部長のAさん604を処理担当として割り当て、当該承認ワークフローを完了させる。
次に、図7を用いて本発明のワークフローシステムにおけるアクティビティの処理者再割当ルールについて説明する。
図7は、図5の経路設定画面にてアクティビティ毎のプロパティ設定機能の一部として表示される「再割当ルール設定画面」である。
図7の「再割当ルール設定画面」のルール設定701は、選択するルールのタイプを選択する。具体的には、ロール指定、部門/ロール指定等後述する図8の各種再割当ルールを選択することが可能であり、ロール指定、部門/ロール指定を選択した場合には、部門欄702およびロール欄703で部門とロールを指定する。
追加ボタン704は、再割当ルールを追加する時に押下するものであり、押下することにより、新たな再割当ルールの設定を行うことが可能になる。再割当ルール一覧705には設定したルールが適用順に表示される。
チェックボックス706は「解決しない場合に上位設定ルールを適用」と示されている。本チェックボックスにチェックを入れておくと、再割当ルールを設定中のアクティビティの処理担当が、アクティビティ固有に設定されている再割当ルールを適用しても決定しない場合に、上位設定のルール、つまり帳票種別固有または、さらに上位のワークフローシステムとして設定されている再割当ルールを適用して処理担当を決定することになる。
最後に、ユーザーの操作により図7のOKボタン707が押下されると、当該アクティビティに画面で設定した内容が登録される。
尚、確定型のルールが再割当ルール一覧705に追加された場合は、以降にルールを設定しても無効であるため、適用順序がそれ以降の再割当ルールは登録できず、「解決しない場合に上位設定ルールを適用」チェックボックス706も無効となる。
また、ここでアクティビティに設定された処理担当情報に合わせたデフォルトのルールが自動的に設定されていると便利である。
尚、同様の再割り当て設定画面が帳票種別に対するプロパティ設定機能、及びシステム全体のプロパティ設定機能にもあり、特定の帳票種別中の全アクティビティ共通、およびシステム中の全帳票種別共通の再割当ルールを設定できる。
これにより、各アクティビティの再割当ルールがデフォルトのパターンで差支えない場合には、アクティビティ単位に都度再割当ルールの設定を行う手間が省くことができる。
次に、図8を用いて、本発明のワークフローシステムにおける再割当ルール設定画面で設定される再割当ルールの種別について説明する。
図8は、図7の再割当ルール設定画面のルール設定701で選択可能なルールの一覧である。
再割当ルールは、「確定型」と「検索型」の二種類に分類できる。
確定型のルールにはスキップ、強制完了、差し戻し、削除が該当し、データ状態に関わらず必ず実行される処理である。
一方、検索型のルールには前任者、後任者、ロール指定、部門ロール指定が該当し、組織データからルールに定義された内容に該当するユーザーを検索し、検出できれば実行、検出できない場合は次の処理(エラーや、次のルールの検証)に進むものである。
ルールの「前任者」801は、「検索型」のルールであり、組織変更前の処理担当を割り当てる処理である。
ルールの「後任者」802は、「検索型」のルールであり、組織変更後に元の処理担当と同じ部門ロールに着任したユーザーを処理担当として割り当てる。
ルールの「ロール指定」803は、「検索型」のルールであり、元の該当ユーザーの所属部門および上位部門の指定したロールに該当するユーザーを処理担当として割り当てる。
ルールの「部門/ロール指定」804は、「検索型」のルールであり、指定した部門ロールに該当するユーザーを処理担当として割り当てる。
ルールの「スキップ」805は、「確定型」のルールであり、処理担当が見つからない場合に、当該アクティビティをスキップして次のアクティビティに移る処理である。
ルールの「強制完了」806は、「確定型」のルールであり、処理担当が見つからない案件を強制完了状態にする処理である。
ルールの「差し戻し」807は、「確定型」のルールであり、処理担当が見つからない場合に、一つ前のアクティビティ(あるいは、指定アクティビティや申請アクティビティでも可)に差し戻す処理である。
ルールの「削除」808は、「確定型」のルールであり、処理担当が見つからない場合に、帳票データを削除する処理である。
これらの処理をワークフローのアクティビティに設定することにより、処理担当が見つからない場合に、どのような再割当ルールを適用するかを決定することができる。図8で示すルールは、再割当ルール設定画面において設定可能なルールの一例でありこの限りではない。
次に、図9を用いて本発明のワークフローシステムにおける再割当ルール格納テーブルについて説明する。
図9は、図7の「再割当ルールの設定画面」において設定された「再割当ルール格納テーブル」の一例を示す図である。これらはシステムデータベース104の再割当ルール格納部123に記憶格納されている。
「再割当ルール格納テーブル」は、例えば、帳票種別901、アクティビティ902、優先順位903、適用ルール904、部門905、ロール906の項目から構成されている。
また、再割当ルール格納テーブルにおいて、907〜909のレコードは、帳票種別「交通費精算書」固有に設定されたルールを示す。
910〜912のレコードは、帳票種別「交通費精算書」の「申請」アクティビティ固有に設定されたルールを示す。
図10は、本発明のワークフローシステムで予め設定され、システムデータベース104のシステム定義121で記憶管理されている上位概念の再割当ルール適用可否設定テーブルの例である。
「再割当ルール適用可否設定テーブル」は、例えば、帳票種別1001、アクティビティ1002、上位設定ルールの適用の可否1003の項目から構成されている。
1004は帳票種別「交通費精算書」固有のプロパティの設定レコードである。上位設定ルールの適用を許可する設定になっている。
1005と1006は帳票種別「交通費精算書」のそれぞれ「申請」と「受領確認」アクティビティ固有のプロパティ設定レコードである。上位設定ルールの適用は両方とも許可しない設定になっている。
図11は、図7の再割当ルール設定画面において初期表示されるデフォルトの再割当ルールを設定する処理のフローチャート図である。
ステップS201において、ワークフローサーバはアクティビティの処理担当設定が所属指定であるかを判定する。
所属指定であれば、デフォルトの再割当ルールに「後任者」を適用し(ステップS202)、所属指定ではなく特定の個人指定であれば、元の処理担当(「前任者」)を適用する(ステップS203)。
ここでいう所属指定とは、図5の交通費精算書の経路の経理処理アクティビティ503アクティビティのように「経理部経理課の窓口」というように指定した部門とロールに該当するユーザーを割り当てるパターンや、上長承認アクティビティ502アクティビティのように「部門長」といった特定の役職者など、申請者、または直前のアクティビティの処理担当の部門(または上位部門)で指定したロールに該当するユーザーを割り当てるパターンを指す。
また、個人指定とは、「Xさん」というように特定のユーザーを割り当てるパターンや、「申請アクティビティの処理担当」というように、過去のアクティビティの処理者を割り当てるパターンを指す。
具体的には、当該アクティビティの処理担当設定が、個人指定であれば適用順序1のルールに前任者が設定され、所属指定であれば適用順序1のルールに後任者が、それぞれデフォルトであらかじめ設定されることとなる。
アクティビティの処理担当の設定方法はワークフローシステムによってさまざまな種類があり、必ずしも分岐が例に示したような2パターンとは限らない。
これにより、各アクティビティの再割当ルールがデフォルトのパターンで差支えない場合には、アクティビティ単位に都度再割当ルールの設定を行う手間が省け、便利である。デフォルトで設定された内容がアクティビティの用途に一致しなければ、削除して別のルールを設定しなおすことも可能である。
上記の図9のような再割当ルールが設定されている状態で、従来の方法では解決できなかった経理処理アクティビティ503の処理待ち中に図16の組織変更パターンが発生した場合の処理を図12のフローチャートに沿って説明する。
図12は、本発明のワークフローシステムによる再割当処理の一例を示すフローチャートである。ワークフローサーバ103において再割当処理が発生した場合、再割当制御部117は、図12のフローチャートの処理を開始する。
<実施例1(基本的な再割当処理)>
まず、図12のステップS101において、再割当制御部117は再割当処理対象のアクティビティ(例えば図5の経理処理アクティビティ503)に対して、図5の画面で固有の再割当ルールがあるか否かを判断する。
判断の方法としては、システムデータベース104の再割当ルール格納部123に格納されている前述の図7の再割当ルール設定画面で設定されたルールのうち、処理中の帳票種別のアクティビティに該当するルールがあるか否かを判断する。例えば、「交通費精算書」の承認ワークフローでアクティビティの処理担当が不在である場合、該当するアクティビティの再割当ルールがあるか否かを判定する。
再割当ルールが存在すれば、ステップS103において、該当のアクティビティ毎に定められたルールを適応し、存在しない場合は、ステップS102に進む。
具体的には、「経理処理」503の処理担当が不在である場合、「経理処理」503の再割当ルールに固有の再割当ルールが登録されているか否かを図9で説明した再割当ルール格納テーブルから判定する。判定の結果、「経理処理」503のアクティビティに再割当ルールがあれば、ステップS103にて、当該再割当ルールを適用する。(図9には、「経理処理」アクティビティ時の再割当ルールは格納されていないので、ステップS102に進む。)
ステップS102において、再割当制御部117は再割当処理対象の帳票種別固有の再割当ルールの有無を検証する。帳票種別固有の再割当ルールが存在する場合には、ステップS104で帳票種別固有のルールを採用し、存在しない場合には、ステップS105において、ワークフローシステム共通のルール(上位設定ルール)を採用する。
例えば、「交通費精算書」の承認ワークフローでの再割当ルールがあるか否かを判定する。
具体的には、図9の再割当ルール格納デーブルに「交通費精算書」固有の再割当ルールが登録されているか否かを判定する。判定の結果、該当する再割当ルールがあれば、ステップS104に進む。
ステップS104において、再割当制御部117はシステムデータベース104の再割当ルール格納部123中にある図9に格納されている帳票種別固有の再割当ルール907〜921を読み込み、ステップS106に進む。具体的には、帳票種別901が「交通費精算書」固有の再割当ルール908〜910を図9から読み込む。
ステップS106において、再割当制御部117は前記ステップS104で読み込んだ該当する帳票種別の再割当ルールのうち、優先順序が最上位であるルールを取得する。
具体的には、図9において、「交通費精算書」のルールで、アクティビティが特定されていない再割当ルールのうち、優先順序が「1」である再割当ルール908を読み込む。
ステップS107において、再割当制御部117はステップS106で取得した再割当ルールの種別を判断する。再割当ルールが「検索型」であれば、ステップS109に進み、再割当ルールが「確定型」であれば、ステップS108に進んで、該当するルールに従って処理を行う。
ステップS109において、再割当制御部117は、検証中の再割当ルールに該当するユーザーを組織データ122から検索する。
具体的には、取得中の適用ルール(904)は「後任者」であるため、再割当制御部117は、経理処理アクティビティ503に設定された処理担当「経理部経理課の窓口」に相当するユーザーを検索する。
再割当制御部117は、ステップS110ので該当ユーザが存在するか否かを判定する。判定の結果、該当ユーザーが存在する場合には、ステップS113において、該当するユーザーを処理担当としてアクティビティに割り当て再割当処理を終了する。該当ユーザーなしと判定された場合には、ステップS111に進む。
先述のステップS109で、優先順序の高い再割当ルールからユーザーを割り当てられなかったため、ステップS111において、再割当制御部117は、検証中の再割当ルールのうち、次の優先順序(ここでは「2」とする)に相当する再割当ルールがあるか否かを判定する。
判定の結果、次の優先順序(「2」)に該当する再割当ルールがあれば、ステップS106に戻り、その再割当ルールを適用する。
具体的には、帳票種別「交通費精算書」固有の再割当ルールには優先順序「2」にあたるルールが存在していれば、ステップS106に戻り、次の再割当ルールを取得することとなる。
ステップS112において、再割当制御部117は、図10の上位設定ルール適用可否設定テーブルから、処理中の帳票種別またはアクティビティの上位設定ルールの適用の可否1003の値を参照する。値が「可」である場合には、次のステップS114に進む。値が「不可」である場合には、ステップS116に進み当該帳票データの状態をエラーとして完了する。
ステップS113において、再割当制御部117は、処理中の帳票データ118の処理待ち情報を更新する。
これにより、帳票データの再割当処理がエラーになってシステム管理者の手を煩わせることなく完了する。
また、再割当処理が行われるタイミングもワークフローシステムによって異なり、組織データを更新したタイミングで全帳票データに対して割当済の処理担当情報と組織データの整合性チェック処理を行う場合もあれば、組織データを更新したタイミングではなく、その後に各帳票データが割り当て済の処理担当から参照されたタイミングで組織データとの整合性チェックを行う場合、組織データを複数バージョン保持し、任意の帳票種別や帳票データに対して任意のタイミングで新しい組織データを割り当てる場合、など様々である。
ここでは、タイミングにかかわらず、帳票データに対して割当済の処理担当情報と組織データの整合性チェック処理が行われて不整合が検出されたアクティビティに対して、発生する再割当処理について記述する。
<第一の再割当方法(所属指定)>
図13のような組織変更が発生し、経理部経理課の窓口Cさん1301が他部署に異動になり、後任にMさん1302が配属されたとする。
この場合、図14の帳票データテーブルに格納されている1408の処理待ち情報(1405〜1407)に割り当てられた「経理部経理課の窓口Cさん」は組織上存在しなくなる。
図12のステップS101〜107の処理は前述と同様であるため、説明は省略する。
なお、この場合においては「交通費精算書」の「経理処理」503の再割当ルールが設定されていることと仮定して以降を説明する。
「交通費精算書」の「経理処理」503の再割当ルールが指定されている場合(部門or部門/ロール指定の場合)、先述のステップS109で変更後の組織から経理部経理課の窓口に該当するユーザーを検索する。
検索の結果、図13の組織変更後の組織には「経理部経理課」に該当するユーザーであるMさん1302が着任しているため、ステップS113にて再割当を行うことで解決を行う。
ステップS113において、図14の帳票データテーブルに格納されている帳票マスタ1408の処理待ちユーザー1415を「Cさん」から「Mさん(不図示)」に更新する。
更新が済むと、ワークフローサーバ103は、新たに処理担当となったMさんに帳票データの処理依頼を通知する。
<第二の再割当方法(前任者指定)>
図15のような組織変更が発生し、「営業一課」のIさん1501が退職したとして、図12のフローチャートを使って説明する。
経理処理アクティビティ503のアクティビティが完了し、受領確認の受領確認アクティビティ504の処理が図15の組織変更前の組織「営業一課」の社員Iさん1501に割り当てられた(図14の1409レコードに相当)後に、図Eのような組織変更が発生し、Iさん1501が異動し、新しくLさん1502が配属されたとする。
この場合、帳票データ1409の処理待ち情報(1405〜1407)に割り当てられた「営業一課」のIさん1501は組織上存在しなくなる。
図12のステップS101〜107の処理は前述と同様であるため、説明は省略する。
なお、この場合においては「交通費精算書」の「受領確認」504の再割当ルールが設定されていることと仮定して以降を説明する。
各アクティビティの処理者にユーザー個人が設定されている場合は、組織変更後の新組織から先に割り当てられたユーザーと同じユーザーID(不図示)に該当するユーザーを検索し、変更後の組織上の「営業二課」の社員Iさん1501に受領確認アクティビティの処理を再割当することで解決を行う。
具体的には、帳票データ1409の処理待ちユーザー部門(1406)を「営業二課」に更新する。
更新が済むと、ワークフローサーバ103は、営業二課として登録されているIさん1501に帳票データの処理依頼を通知を送信する。
<第三の再割当方法>
複雑な組織変更が行われると、上記で説明した解決方法では再割当ルールが適用できない場合がある。
図16に挙げる組織変更例を用いて説明する。
例えば、図5のワークフローにおいて「上長承認」502が完了し、「経理処理」503にCさん1601が割り当てられた後に行われる組織変更が図16のような場合とする。
経理部経理課窓口のCさん1601が退職し、その時点経理部経理課窓口に該当する処理担当ユーザが一定期間存在しなくなるような場合、新しい組織で「経理部経理課窓口」に相当するユーザーが見つからないため、従来の方法では再割当処理に失敗し、当該帳票データをエラーとしてしまう。
図17に示す組織変更前の状態で図5のワークフロー処理の受領確認アクティビティ504の処理が「営業一課」の社員Iさん1701に割り当てられた後、Iさんが退職し、同時に図17のような組織変更が行われ、営業一課自体が存在しなくなり、Iさん1701の上長であった営業一課の課長Hさん1702も他部署へ異動してしまう場合、従来の方法では、新しい組織で先に割り当てられたユーザーを検索しても見つからないため、再割当処理に失敗し、当該帳票データがエラーとなってしまう場合がある。
上記のようにエラーとなってしまうケースを解消するために、システム一律の再割当ルールを適用した一回だけの再割当を施行するのではなく、アクティビティ、帳票種別、システムの単位で優先順序をつけて任意の複数の再割当ルールを登録しておくことにより、組織変更の内容によって帳票データがエラーとなる確率を減らせるようにする。
まず、図16と図17のような組織変更が発生し、エラーとなった帳票データに対して、システム管理者がどのような判断で手動で帳票データごとの再割当方法について、図18を用いて説明する。
<アクティビティの処理担当が不在の場合>
図18は、従来の方法でシステム的な再割当に失敗しエラーとなった帳票に対して、システム管理者が手動でメンテナンスを行う際に、新しい割当先のユーザーを決めるために使われている慣行的なルールの一例である。このルールをシステム的に実現する場合を例として説明する。
システム管理者は、図18のルールに基づき、あらかじめ図7の再割り当て設定画面を利用してアクティビティ、帳票種別、システムに対して再割当ルールの設定を行い、図8の再割当ルール格納テーブル、および図9の上位設定ルール適用可否設定テーブルに示す内容を設定しておく。
なお、図18に示されているルールは、システムデータベース104のシステム定義121に記憶格納されている。
この際、帳票種別「交通費精算書」の経路には図5に示す通り、4つのアクティビティが定義されているが、申請アクティビティ501と受領確認アクティビティ504に設定する再割当ルール(前任者→上長→人事課窓口)は同じであり、また、上長承認アクティビティ502と経理処理アクティビティ503に設定する再割当ルール(後任者→上長→経理課窓口)も同じである。
この場合、4つのアクティビティにそれぞれ各再割当ルールを設定する必要はない。アクティビティ固有のルールとしては、申請アクティビティ501と受領確認アクティビティ504に対してのみ再割当ルール(前任者→上長→人事課窓口)を登録(図8の805〜807および808〜810)しておく。一方、上長承認アクティビティ502と経理処理アクティビティ503に設定する再割当ルール(後任者→上長→経理課窓口)は帳票種別「交通費精算書」固有の再割当ルールとして登録(802〜804)しておく。また、申請アクティビティ501と受領確認アクティビティ504に対しては「再割当時上位設定ルールを適用」を「不可」として設定しておく(図9の902〜903)。
これにより、上長承認アクティビティ502と経理処理アクティビティ503どちらに対しても帳票種別「交通費精算書」共通の再割当ルール(後任者→上長→経理課窓口)が適用される。
また、申請アクティビティ501と受領確認アクティビティ504に対しては「再割当時上位設定ルールを適用」を「不可」であるため、それぞれのアクティビティ固有の再割当ルール(前任者→上長→人事課窓口)のみが適用される。
このように、再割当ルールがアクティビティ間で共有できる場合には、帳票種別単位の設定を共有、また帳票種別間で再割当ルールを共有できる場合には、システム共通の設定を共有させることで、アクティビティや帳票種別単位で同じ内容設定を繰り返す必要がなくなり、設定操作の手間を省くことができる。
先述の図16のような組織変更が行われ、図5のワークフロー処理において「経理処理」503の処理担当であったCさん1601が退職して、「経理部経理課」の担当窓口が一時的に不在のケースを基に図12のフローチャートを用いて説明する。なお、先述した部分と同じ処理になる箇所の説明は省略する。
図5の「交通費精算書」の承認ワークフローを行う。
ステップS101で、「交通費精算書」はアクティビティ単位の再割当ルールが存在しない(図9)ため、ステップS102で「交通費精算書」の帳票種別固有の再割当ルールがあるか否かを判定する。
図9の再割当ルール格納テーブルには「交通費精算書」の再割当ルールが設定されている(図9の908〜910)ため、ステップS104で該当する再割当ルールを適用する。
S104で適用したルールのうち、最も優先度が高いルールをステップS106で取得する。この場合、図9の908のルールを取得する。
取得したルール(908)は、「後任者」を適用するルールであるため、ステップS109で後任者を検索する。
しかしながら、図16の組織変更後、「経理部経理課」には処理担当窓口のユーザが存在しない。ステップS110においてユーザー不在と判定され、ステップS111に進む。
ステップS111において再割当制御部117は、次の再割当ルール(909)を検出し、ステップS106→S107→S109に進む。
なお、次にステップS106で取得される再割当ルールは、「上長」を「ロール指定」するルールである。
ステップS109において、再割当制御部117は、再割当ルール(910)に設定された適用ルール(904)「部門ロール指定」に該当するユーザーをシステムデータベース104の組織データ122から検索する。
ステップS111において、再割当制御部117は、処理中の帳票種別固有の再割当ルール(908〜910)に処理中の910以降の優先順序の再割当ルールが存在するか否かの判定を行う。
判定の結果、図9の再割当ルールテーブルには、処理中の帳票種別固有の再割当ルールが存在しないため、なしと判断して、ステップS112に進む。
ステップS112において、再割当制御部117は、図10の上位設定ルール適用可否設定テーブルから、処理中の帳票種別「交通費精算書」が上位設定ルールを適用可能か否かを判定する。
ここでは、図10において「交通費精算書」が上位設定ルール適用値が「可」であるため(1004)、次のステップS114に進む。
ステップS114において、再割当制御部117は、処理中の上位設定の再割当ルール(1004)がアクティビティ単位で決められている再割当ルールであるか否かを判定する。
アクティビティ単位で決められている再割当ルールであれば、ステップS102に戻って、帳票種別固有の再割当ルールがあるか否かを検索する。
ステップS115においては、処理中の上位設定の再割当ルールが固有の再割当ルールであるか否かを判定する。帳票種別固有の再割当ルールである場合には、次は上位設定ルールを適用するため、ステップS105に進む。
ステップS105において、再割当制御部117は、図9の再割当ルール格納テーブルからシステム共通の再割当ルールに相当するレコードを読み込みステップ106に進む。
ステップ106において、再割当制御部117は、システム共通の上位設定の再割当ルールの優先順序1に該当するルールを取得し、S107→S109に進む。
ここでは、図9の再割当ルール格納テーブルから、「部門ロール指定」の適用ルールを取得する。
ステップS109において、再割当制御部117は、再割当ルール(907)に設定された適用ルール(904)の「部門ロール指定」に該当するユーザーをシステムデータベース104の組織データ122から検索する。
図6の組織全体図を見ると、適用した再割当ルールに「部門ロール指定/システム部・窓口」に該当するユーザーはLさん605であることがわかる。
ステップS113において、再割当制御部117は、先述の再割当ルールから検索されたユーザーを処理担当として再割当を行う。
処理中の帳票データ(118)の処理待ち情報を更新する。すなわち、図14の帳票データテーブルの該当レコード(1408)の処理待ちユーザー(1405)を「Lさん」、処理待ちユーザー部門(1406)を「システム部」、処理待ちユーザーロール(1407)を「窓口」にそれぞれ更新する。
これにより、帳票データの再割当処理がエラーになってシステム管理者の手を煩わせることなく完了する。
同じく、図17の組織変更の場合で説明する。
図17の組織変更は、申請者本人である営業一課の社員のIさん1701が退職し、同時組織変更が行われて営業一課自体が存在しなくなり、Iさんの上長であった営業一課の課長Hさん1702も他部署へ異動してしまっているケースである。
図5の承認ワークフローで経理処理アクティビティ503が完了し、受領確認アクティビティ504にCさんが割り当てられた後(図14のレコード1402の状態)に、図17のような組織変更が発生したとする。
ここで仮に営業部営業一課と課長のHさんが新組織に残っている場合には、ステップS113に進み帳票データの処理待ち情報がHさんで更新される。
これにより、図17に示す「申請者本人が退職している」場合に「退職前の上長が本人に連絡をとり、確認したうえで代理で処理を行う」内部ルールがシステム的に実現される。
しかしながらこの場合では、図14の帳票データ1409の処理待ち情報(1405〜1407)に指定された「営業部営業一課の社員Iさん」は組織上存在しなくなり、再割当処理が発生する。
再割当処理を図12のフローチャートを基にこのケースを説明する。
「交通費精算書」の承認ワークフローの「受領確認」504のアクティビティには図9の再割当ルール格納テーブルに相当するレコード(914〜916)が存在する。
このため、再割当制御部117は、図5の受領確認アクティビティ504固有の再割当ルールが登録されていると判断し、ステップS103に進む。
ステップS103において、再割当制御部117は図9の再割当ルール格納テーブルから帳票種別「交通費精算書」のアクティビティ「受領確認」固有の再割当ルール(914〜916)を読み込み、ステップS106に進む。
ステップ106において、再割当制御部117は取得した「交通費精算書」のアクティビティ「受領確認」固有の再割当ルールのうち優先順序が最上位であるレコード914を取得する。
ここでは、図9の再割当ルール格納テーブルから「前任者」のルールを取得することとなる。
ステップS107において、再割当制御部117は取得した再割当ルールの種別を判断する。取得中の914の適用ルール(904)であるルール「前任者」の種別は、図8に示す通り「検索型」であるため、次のステップS109に進む。
ステップS109において、再割当制御部117は、再割当ルール(914)の適用ルールが「ユーザー指定」で「申請ユーザー」が指定されているため、申請者であるIさんをシステムデータベース104の組織データ122から検索する。しかしIさんは退職していて見つからないため、ステップS111に進む。
ステップS111において、再割当制御部117は、取得中のルールの次の優先順序「2」に相当するルールが存在するため、次のステップS016→S107→S109に進む。
ここでは、図9の再割当ルール格納テーブルから「ロール指定」で「上長」のルール(915)を取得することとなる。
ステップS109において、再割当制御部117は、「ロール指定」でロール「上長」の再割当ルール(915)が指定されているため、元の処理担当である「営業部営業一課の社員Iさん」の上長に相当する「営業部営業一課の課長」に該当するユーザーを検索する。
尚、「上長」と指定した場合、ワークフローシステムによっては、一つ上の上長(この場合は「課長」)が不在な場合は、自動的にさらに上の上長(この場合は「部長」)を検出するものもある。ここでは、1つ上の上長のみを検出する前提とする。
しかし、ステップS110において、図17に示す通り新組織では「営業部営業一課」自体が廃止されているため該当するユーザーは見つからない。このため、該当ユーザーが見つからないと判断し、次のステップS111に進む。
ステップS111において、再割当制御部117は、取得中のルールの次の優先順序「3」に相当するルール(916)が存在するため、次のステップS106→S107→S109に進む。
ここでは、図9の再割当ルール格納テーブルから「部門ロール指定」で「人事部人事課の窓口」のルール(916)を取得することとなる。
ステップS109において、再割当制御部117は、「部門ロール指定」で部門「人事部人事課」のロール「窓口」の再割当ルール(916)が指定されているため、組織データ122から「人事部人事課の窓口」に該当するユーザーを検索する。
図6の組織全体図を見ると、「人事部人事課窓口」に該当するユーザ「Fさん」が見つかったため、再割当制御部117は、次のステップS113に進む。
ステップS113において、再割当制御部117は、処理中の帳票データ(118)の処理待ち情報を更新する。すなわち、帳票データテーブルの該当レコード(1409)の処理待ちユーザー(1405)を「Fさん」、処理待ちユーザー部門(1406)を「人事部人事課」、処理待ちユーザーロール(1407)を「窓口」にそれぞれ更新する。
これにより、帳票データの再割当処理がエラーになってシステム管理者の手を煩わせることなく完了する。
帳票データは、再割当処理がエラーになってシステム管理者に手動メンテナンスの手間をかけることなく、人事部人事課の窓口であるFさんに自動的に割り当てられる。
すなわち図17に示す「申請者本人が退職している」場合に「上長が異動している場合は、人事担当が同様に処理する」という内部ルールがシステム的に実現される。
しかしながら、例えば、不図示の組織変更が行われ、先述の「人事部人事課」が存在しなくなり、「人事部人事課の窓口」に該当するユーザーが見つからないケースも考えられる。
「人事部人事課の窓口」に該当するユーザーが見つからない場合、ステップS110において適用中の再割当ルールで指定されているユーザが見つからないため、ステップS111に進む。
ステップS111において処理中の帳票種別「交通費精算書」のアクティビティ「受領確認」固有の再割当ルールは先述の「3」以降のルールが存在しないため、ステップS112に進む。
ステップS112において、再割当制御部117は、図10の上位設定ルール適用可否設定テーブルから、処理中の帳票種別「交通費精算書」のアクティビティ「受領確認」固有の設定レコード項目の値が上位設定ルールを適用可能か否かを判定する。
図10において、交通費精算書のアクティビティ「受領確認」固有の上位設定ルールが存在し(1006)、適用値が「不可」であるため、次のステップS116に進む。
ステップS116において、再割当制御部117は、当該帳票データの再割当処理をエラーとし、管理者にメールやログで通知して完了する。
管理者は、メールやログによってエラーの通知を受けると、不図示の管理者システムから割当画面を通じて処理担当の再割当を行う。
<確定型の再割当ルール適用例>
次に、確定型のルールの適用例について記述する。「確定型」再割当ルールとは、具体的に、図8の「削除」に代表されるルールである。
図8の再割当ルール「削除」の適用例として、帳票種別「アンケート」を想定する。
図19は、帳票種別「アンケート」の処理経路を設定するための経路設定画面の一例である。
図19の帳票種別「アンケート」を処理するためのフローは、質問者によりアンケートが「発信」(1901)され、回答者により「回答」(1902)がなされ、再び質問者に戻って、質問者により「集計」(1903)されるような処理工程となっている。
「回答」アクティビティ(1902)に割り当てられたユーザーが異動や退職した場合、アンケートの処理は、回答者の処理は以下のようになる。
帳票種別「アンケート」には帳票種別固有の再割当ルールとして、図9の再割当ルール格納テーブルに「削除」の再割当ルール(917)が設定されているものとする。
図12のフローチャートのステップS107で、再割当制御部117は帳票種別「アンケート」固有の再割当ルール(917)取得中のステップS107において、再割当制御部117は取得中の再割当ルールの適用ルールである「削除」が検索型であるかの判定を行う。
再割当ルールの「削除」は、図8に示す通り処理種別が「確定型」であるため、ステップS108に進む。
ステップS108において、再割当制御部117は処理中の帳票データを削除して再割当処理を完了する。
これにより、割り当てられたユーザーが異動や退職した場合に、帳票データを削除する運用をシステム的に実現できる。
次に、図8の再割当ルール「スキップ」の適用例として、帳票種別「回覧」を想定する。
図20は、帳票種別「回覧」に設定された経路の例である。
図20の帳票種別「回覧」を処理するためのフローは、発信者によりアンケートが「発信」(2001)され、回覧先1〜N(2002〜200N)により回覧がなされ、任意の数の回覧先アクティビティを順次経て、再び発信者に戻って「回収」(2003)されるような処理工程となっている。
帳票種別「回覧」において割当済の「回覧先1」アクティビティ(2002)の処理担当が割り当てられた後に組織変更があり、回覧先1(2002)の処理担当が不在となった場合を想定する。
帳票種別「回覧」には帳票種別固有の再割当ルールとして、図9の再割当ルール格納テーブルに「スキップ」の再割当ルール(918)が設定されているものとする。
図12のフローチャートのステップS106で、再割当制御部117は帳票種別「回覧」固有の再割当ルール(918)を取得する。
ステップS107において、再割当制御部117は取得中の再割当ルール(918)の適用ルールである「スキップ」が検索型であるかの判定を行う。
再割当ルールの「スキップ」は、図8に示す通り処理種別が「確定型」であるため、ステップS108に進む。
ステップS108において、再割当制御部117は処理担当が不在となっているアクティビティ「回覧先1」2002をスキップ扱いとし、帳票データの処理待ち情報を次の「回覧先2」アクティビティ(2003)の処理担当を示す内容に更新する。
これにより、いずれかの「回覧先」アクティビティの処理担当が存在しなくなった場合でもプロセスが滞留することなく処理を進めることができる。
尚、実際に回覧形式の帳票種別をワークフローシステムで開発する場合は、回覧アクティビティを縦列ではなく並列で配置したり、グループ単位で処理する機能を使う場合が多いが、ここでは、説明のため簡易な方法を例とした。
次に、図8の再割当ルール「強制完了」の適用例として、帳票種別「保養所利用申請」を想定する。
図21は、帳票種別「保養所利用申請」に設定された経路の例である。図21の帳票種別「保養所利用申請」を処理するためのフローは、「申請者」により申請(2101)がなされ、「総務部福利厚生課窓口」に総務申請(2102)がなされ、申請者により再び使用後の使用報告(2103)がなされ、最後に「経理部経理課窓口」により経理処理(2104)されるような処理工程となっている。
申請者が保養所利用申請を申請し、総務部門の処理により予約が受理され、利用報告アクティビティの処理待ち状態であったユーザ(申請者)が申請した利用日以前に退職した場合を想定する。
帳票種別「保養所利用申請」には帳票種別固有の再割当ルールとして、図9の再割当ルール格納テーブルに前任者が見つからない場合は「強制完了」の再割当ルール(919〜920)が設定されているものとする。
図12のフローチャートのステップS106で、再割当制御部117は帳票種別「保養所利用申請」固有の再割当ルール(919〜920)を取得する。
ステップS107において、再割当制御部117は取得中の再割当ルールの適用ルールである「保養所利用申請」が検索型であるかの判定を行う。
再割当ルールの「保養所利用申請」は、図8に示す通り処理種別が「確定型」であるため、ステップS108に進む。
ステップS108において、再割当制御部117は該当する帳票データを強制的に完了(プロセスを中断して完了状態とする)した状態に更新する。
これにより、滞留中のアクティビティの処理担当が存在しなくなった場合に帳票データを強制完了とする運用をシステム的に実現できる。
次に、図8の再割当ルール「差戻し」の適用例として、帳票種別「障害管理」を想定する。
図22は、帳票種別「障害管理」に設定された経路の例である。
図22帳票種別「障害管理」を処理するためのフローはシステム開発において障害が発生し、障害情報がワークフローシステムに登録されると、担当決定(2202)アクティビティにおいて開発管理者が障害内容を確認した上で修正を担当するユーザーを選任し、「修正」(2203)アクティビティの処理担当として設定する処理を行うような処理工程となっている。
ここで、「修正」アクティビティ(2203)に割り当てられたユーザーが修正処理を行わないまま異動や退職した場合は、「担当決定」アクティビティ(2202)に差し戻され、再度適切な修正担当を割り当てなおす処理を行うものとする。
この場合、再割当ルール格納テーブルに図9のレコード(921)のように設定をしておく。
帳票種別「障害管理」において割当済の「修正」アクティビティ(2203)の処理担当が割り当てられた後に組織変更があり、処理担当が不在となった場合を想定する。
図12のフローチャートのステップS106で、再割当制御部117は帳票種別「障害管理」の「修正」アクティビティ固有の再割当ルール(921)を取得し、ステップS107において、再割当制御部117は取得中の再割当ルール(921)の適用ルールである「差し戻し」が検索型であるかの判定を行う。
再割当ルールの「差し戻し」は、図8に示す通り処理種別が「確定型」であるため、ステップS108に進む。
ステップS108において、再割当制御部117は該当する帳票データの処理待ち情報を1つ前の「担当決定」アクティビティ(2202)の処理担当を示す内容に更新する。
これにより、アクティビティに割り当てられた処理担当が存在しなくなった場合に差し戻す処理をシステム的に実現できる。
以上に示したように、本実施形態のワークフローシステムにおいては、組織変更により割当済の処理担当の再割当が発生した場合に、優先順序をつけて複数の再割当ルールを設定することにより、再割当処理がエラーとなりシステム管理者のメンテナンスの手間が発生する確率を減らし、システム一律のルールではなく、アクティビティや帳票種別の特性に応じた細かな再割当方法を適用することを可能にする。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。
この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 ワークフロークライアント
102 管理ツール
103 ワークフローサーバ
104 システムデータベース
111 表示部
112 指示入力部
113 設定部
114 更新適用司令部
115 フロー制御部
116 再割当制御部
117 DBアクセス制御部
118 帳票データ
119 帳票定義
120 経路定義
121 システム定義
122 組織データ
123 再割当ルール格納部
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 出力コントローラ
207 外部メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 出力部
211 外部メモリ
212 外部プログラム
401 帳票データ申請部
402 申請ボタン
701 再割当ルール タイプ設定部
702 再割当ルール 部門設定部
703 再割当ルール ロール設定部
704 再割当ルール追加ボタン
705 再割当ルール表示部
706 上位設定ルール適用チェックボックス
707 OKボタン

Claims (14)

  1. ユーザーにより申請される帳票データの処理を実行するワークフローシステムにおいて、
    前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義手段と、
    前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをしたアクティビティ再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義手段で定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定手段と、
    前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定手段で設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出手段と、
    前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出手段で検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当手段と、
    を備えることを特徴とするワークフローシステム。
  2. 前記検出手段は、前記代理処理担当が検出されなかった場合に、前記アクティビティ再割当ルールとは異なる前記代理処理担当を割り当てるための再割当ルールに基づいて、再び代理処理担当を検出することを特徴とする請求項1に記載のワークフローシステム。
  3. 前記再割当ルール設定手段は、
    前記帳票データの種別に対応する業務毎に前記帳票データの処理経路における担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合の代理処理担当を割り当てるための業務再割当ルールを設定する業務再割当ルール設定手段と、
    前記ワークフローシステムにおける前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合の代理処理担当を検索するためのシステム再割当ルールを設定するシステム再割当ルール設定手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のワークフローシステム。
  4. 前記アクティビティ再割当ルール、前記業務再割当ルールおよびシステム再割当ルールとを予め定められた順序で前記ワークフローシステムに適用させる再割当ルール適用手段を更に備え、
    前記再割当ルール適用手段は、前記アクティビティ再割当ルール、前記業務再割当ルール、前記システム再割当ルールの順で適用することにより、前記検出手段により前記代理処理担当を検出していくこと特徴とする請求項3に記載のワークフローシステム。
  5. 前記再割当ルール設定手段で設定する前記アクティビティ再割当ルール、前記業務再割当ルール、前記システム再割当ルールは、それぞれ複数設定可能であることを特徴とする請求項3または4に記載のワークフローシステム。
  6. 前記再割当ルール設定手段で設定する前記アクティビティ再割当ルール、前記業務再割当ルール、前記システム再割当ルールのうち、前記再割当ルール適用手段により優先して適用されている再割当ルールで代理処理担当を割り当てられない場合、当該代理処理担当の検出を終了させる検出終了手段
    を備えることを特徴とする請求項4記載のワークフローシステム。
  7. 前記再割当ルール設定手段で設定する前記アクティビティ再割当ルール、前記業務再割当ルール、前記システム再割当ルールの分類は、前記代理処理担当を検索する検索型と、
    予め定められた方法で前記帳票データの処理を実行する確定型とを含むことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のワークフローシステム。
  8. 前記特定手段で特定した前記アクティビティ再割当ルールの分類を特定するルール分類特定手段と、
    前記ルール分類特定手段で特定した前記分類が所定の条件に基づいて前記代理処理担当を検索する分類ではない場合、当該アクティビティ再割当ルールで予め定められた方法に基づいて、前記帳票データを処理することによりワークフローを続行させる制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のワークフローシステム。
  9. 前記再割当ルール設定手段で設定する全ての前記アクティビティ再割当ルール、前記業務再割当ルール、前記システム再割当ルールを前記再割当ルール適用手段で適用することで代理処理担当が検出できない場合、ユーザによる担当設定指示を受け付ける担当設定画面を情報処理装置の表示部に表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示される前記担当設定画面から前記ユーザの指示により代理処理担当を割り当てる代理処理担当指示手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載のワークフローシステム。
  10. ユーザーにより申請される帳票データの処理を実行するワークフローシステムに用いられる情報処理装置において、
    前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義手段と、
    前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをしたアクティビティ再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義手段で定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定手段と、
    前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定手段で設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出手段と、
    前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出手段で検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  11. ユーザーにより申請される帳票データの処理を実行するワークフローシステムの制御方法であって、
    前記ワークフローシステムにおいて、
    前記ワークフローシステムの定義手段が、前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義ステップと、
    前記ワークフローシステムの再割当ルール設定手段が、前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをした再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義ステップで定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定ステップと、
    前記ワークフローシステムの特定手段が、前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定ステップで設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定ステップと、
    前記ワークフローシステムの検出手段が、前記特定ステップで特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出ステップと、
    前記ワークフローシステムの代理処理担当割当ステップが、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出ステップで検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当ステップ
    とを含むことを特徴とする制御方法。
  12. ユーザーにより申請される帳票データ処理を実行するワークフローシステムを制御するプログラムであって、
    前記ワークフローシステムを、
    前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義手段と、
    前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをしたアクティビティ再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義手段で定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定手段と、
    前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定手段で設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出手段と、
    前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出手段で検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当手段と、
    として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
  13. ユーザーにより申請される帳票データの処理を実行するワークフローシステムに用いられる情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置において、
    前記情報処理装置の定義手段が、前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義ステップと、
    前記情報処理装置の再割当ルール設定手段が、前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをしたアクティビティ再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義ステップで定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定ステップと、
    前記情報処理装置の特定手段が、前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定ステップで設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定ステップと、
    前記情報処理装置の検出手段が、前記特定ステップで特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出ステップと、
    前記情報処理装置の代理処理担当割当手段が、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出ステップで検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当ステップ
    とを含むことを特徴とする制御方法。
  14. ユーザーにより申請される帳票データの処理を実行するワークフローシステムに用いられる情報処理装置を制御するプログラムであって、
    前記情報処理装置を、
    前記帳票データの処理経路を示すアクティビティおよび当該アクティビティの処理担当である担当ロールを定義する定義手段と、
    前記担当ロールに該当する処理担当が検出できない場合に代理処理担当を割り当てるために前記アクティビティ毎に優先順位付けをしたアクティビティ再割当ルールを、前記帳票データに対して前記定義手段で定義した前記アクティビティ毎に設定する再割当ルール設定手段と、
    前記アクティビティの担当ロールに該当する処理担当が検出されなかった場合、前記処理担当が検出できない前記アクティビティに前記再割当ルール設定手段で設定されている前記アクティビティ再割当ルールを特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記アクティビティ再割当ルールの優先順位に従って、前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理する代理処理担当を検出する検出手段と、
    前記処理担当が検出できない前記アクティビティを処理してワークフローを続行させるべく、前記検出手段で検出された代理処理担当を割り当てる代理処理担当割当手段
    として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
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