JP2001084320A - ワークフロー管理システム - Google Patents

ワークフロー管理システム

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JP2001084320A
JP2001084320A JP25894599A JP25894599A JP2001084320A JP 2001084320 A JP2001084320 A JP 2001084320A JP 25894599 A JP25894599 A JP 25894599A JP 25894599 A JP25894599 A JP 25894599A JP 2001084320 A JP2001084320 A JP 2001084320A
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Takeshi Mori
健 森
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークフロー処理をアトミックなトランザク
ションとして実行できるワークフロー管理システムを提
供する。 【解決手段】 ワークフロー処理の開始と共に識別子定
義手段17が識別子を定義する。その後、第1〜N担当
者371〜37Nが自らのクライアント計算機351〜
35Nを操作して担当の工程を実行するに従って、識別
子受渡手段19はこの識別子を次々に各担当者側に渡し
ていく。このとき、各担当者は、第1〜N端末側登録手
段211〜21Nを操作して、この識別子と共に自らの
担当者情報を参加者登録手段23に送信する。最後の第
N担当者が正常終了を提案すると、サーバ側指示手段2
5は、各担当者に正常終了の可否につき問い合わせたの
ち、その回答に基づいて正常終了或いは中止を判断し最
終的な結果を各担当者に指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークフロー管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークシステムで一連の工
程からなるワークフロー処理を実施するために様々なワ
ークフロー管理システムが提案されてきた。一般にワー
クフロー処理は処理の迅速性や管理の容易性を有する点
で、定型業務や非定形業務のいずれにも利用されてい
る。特に、日常的に繰り返される定型業務にワークフロ
ー管理システムを適用する利点は大きい。
【0003】ワークフローの国際標準化団体であるWf
MC(Workflow Management Co
alition)によって定義に従う典型的なワークフ
ロー管理システムの一例が文献I(文献I:「パワーワ
ークフローの実力」イントラネットVol.2,No.
3、ソフトバンク(1998)、pp66〜71「ワー
クフローの基本機能と適用業務」)に開示されている。
【0004】図15は、文献Iに開示されている従来の
ワークフロー管理システムの機能構成を概略的に示す図
である。ただし、図15では各機能手段(アプリケーシ
ョン等)を影付きの長方形で示しており、データをこの
長方形の左隅に折り返しを付けたもので示す。
【0005】図15に示すワークフロー管理システム2
01は、ワークフローエンジンF203と、プロセス定
義ツールF205と、ワークリストD213と、ワーク
リストハンドラF207と、モニタリングツールF20
9とを有している。これらの各機能モジュールは、例え
ばワークフローサーバ204で動作する。また、これら
の各データは一般的にはサーバ計算機の記憶装置内に格
納される。
【0006】図15にはクライアント/サーバ型ネット
ワークシステムを模式的に示してある。このワークフロ
ー管理システム201では、ワークフローエンジンF2
03が各機能モジュールに指示を与える。一方、第1お
よび第2担当者214aおよび214bが、それぞれ第
1および第2クライアント計算機212aおよび212
bを操作して担当の工程を実行する。
【0007】ワークフローエンジンF203は、ワーク
フロー処理の過程を設定してあるプロセス定義データD
211を解釈しかつ実行することによってワークフロー
処理の各機能モジュールを制御する。この制御の際に
は、例えばワークフロー制御データD221が利用され
る。ワークフロー制御データD221とは、複数のワー
クフロー処理を並行して行うためにワークフローエンジ
ンF203が操作するデータである。また、同様にワー
クフローエンジンF203は、例えばワークフロー関連
データD223を利用する。なお、ワークフロー関連デ
ータD223とは、例えば購入物品の価格データ等のワ
ークフロー処理に必要な各種のデータである。
【0008】プロセス定義ツールF205は、ワークフ
ロー処理における一連の工程を定義するプロセス定義デ
ータD211を作成するための機能モジュールである。
一般にプロセス定義ツールF205では、グラフィカル
ユーザーインターフェース(GUI)環境のモニタ画面
上から定義情報が入力できる。定義情報が入力される
と、プロセス定義ツールF205はプロセス定義データ
D211を作成する。なお、プロセス定義データD21
1は、任意の起票者によって定義され、各工程毎の作業
内容、工程の順序、担当者、開始条件、終了条件、用い
るべきアプリケーションおよび処理すべきデータに関す
る情報を含み、一般的にはサーバ計算機側の記憶装置に
格納される。
【0009】ワークリストD213は、一般的には各担
当者毎に設けられるデータ領域であって、ワークフロー
エンジンF203がプロセス定義データD211に基づ
いてワークアイテムを格納させるデータ領域である。ワ
ークアイテムとは処理内容等を示すアイコン等で表示さ
せて各担当者に処理内容を示すためのデータである。ワ
ークリストハンドラF207がワークリストD213か
らワークアイテムを取り出して各担当者に示す。これに
より各担当者は自身の工程の作業内容を認識して、ワー
クアイテムで示される作業を実行する。例えば図15に
示すように、担当者214aは、適宜にクライアントア
プリケーション215a等を操作してワークアイテムで
示される作業を実行する。その後、担当者214bは、
適宜にクライアントアプリケーションF215b等を操
作してワークアイテムで示される作業を実行する。この
とき、各クライアントアプリケーションF215aおよ
びF215bは、アプリケーションデータD219を操
作する。
【0010】各担当者の作業が終了する度に、ワークリ
ストハンドラF207はワークリストD213からワー
クアイテムを削除し、これによりワークフローエンジン
F203は当該工程の終了を検知する。ワークフローエ
ンジンF203は、次の担当者のワークリストにワーク
アイテムを格納させて次の工程を開始させる。
【0011】また、起動アプリケーションF217は、
担当者に実行させる必要のない工程を自動的に実行させ
るための機能モジュールである。なお、ワークフローエ
ンジンF203が必要に応じて起動アプリケーション2
17を起動させる。
【0012】なお、アプリケーションデータD219
は、起動アプリケーションF217、クライアントアプ
リケーションF215aおよびF215b等が操作する
データである。
【0013】このような従来のワークフロー管理システ
ムは、様々なネットワークシステムに適用されている。
ワークフロー処理の性質上、ネットワークシステムが広
域になればなるほど、処理の迅速性や管理の容易性とい
うワークフロー処理の性質から、ワークフロー処理を利
用するメリットは大きくなる。
【0014】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
フロー処理には以下のような第1および第2の問題点が
あった。
【0015】ワークフロー処理を適用する業務の種類は
多岐に渡る。例えば、備品購入の承認のワークフロー処
理のように「承認」或いは「否認」という単純な処理を
実行していくワークフロー処理がある。一方、ソフトウ
ェア開発や技術文書を作成するワークフロー処理のよう
に、各担当者がそれぞれデータ更新して電子ドキュメン
トである一つのデータを作成するワークフロー処理があ
る。前者の場合には、備品購入の承認という処理対象の
性質から、各担当者は一つの流れにおいて自らの判断の
みに基づいて各工程を実行すればよい。ところが、後者
の場合には、各工程で実行すべき処理は互いに関連して
いる。そのため、ある担当者は、自身までの各工程で実
行された処理を認識して承認できるが、次以降の各担当
者の実行する処理を承認できない場合でも、そのワーク
フロー処理について何らかの手段を講ずることができな
かった(第1の問題点)。
【0016】一方、文献II(文献II:「パワーワー
クフローの実力」イントラネットVol.2、No.
3、ソフトバンク(1998)、pp110〜111
「基幹システムと連携するワークフローの展開」)に
は、基幹業務プロセスに適用されたワークフロー管理シ
ステムが開示されている。文献IIに例示されている保
険の新規契約審査では、一連の工程からなる審査業務を
ワークフロー処理を利用して実行する。
【0017】この新規保険加入者の審査をワークフロー
処理で実行する場合、各工程では保険加入希望者に対す
る審査が次々に実行される。複数の審査を通過した新規
加入者のみがデータベースの新規保険加入者リストに登
録される。このとき、審査の途中にある新規加入者のデ
ータはデータベース中には反映されず、最終審査を通過
した段階で初めてデータ更新が確定されてデータベース
に反映される。
【0018】何らかの理由でこのようなワークフロー処
理を途中で中止する場合、中止したときの更新データが
データベースに反映されたのではデータベースの一貫性
および信頼性の点で問題がある。言い換えれば、このワ
ークフロー処理は、ワークフロー処理を実行しない状態
或いは実行した状態の二つの状態のみを取るべきであ
る。したがって、このようなワークフロー処理の一連の
工程は、全体が一つのアトミック性を有するトランザク
ションとなるように実行される必要がある。
【0019】しかしながら、一般的な既存のネットワー
クシステムは単純な集中型ネットワークシステムで構成
されておらず、複数のローカルネットワークシステムを
様々な形態で接続した、いわゆる分散型ネットワークシ
ステムを形成していることが多い。なぜなら、広域ネッ
トワークシステムが複数の既存のローカルネットワーク
システムの相互接続によって構築されてきたためであ
る。また、負荷分散が可能な分散型ネットワークシステ
ムが積極的に導入されていることも理由の一つである。
【0020】一般に分散型ネットワークシステムでは、
データベースは各ローカルネットワークシステムに個々
に存在していて個々のローカルネットワークシステム内
で管理されることが多い。そのため、複数のローカルネ
ットワークシステムに渡るワークフロー処理のある工程
が終了したときには、この工程を行ったローカルネット
ワークシステムに属するデータベースが更新される場合
がある。
【0021】したがって、文献IIのワークフロー管理
システムには次のような問題が生じる。すなわち、基幹
システムすなわち一つのローカルネットワークシステム
の内部においては、ワークフロー処理をトランザクショ
ンとして実行できるが、複数のローカルネットワークシ
ステムに渡るネットワークシステムではワークフロー処
理をトランザクションとして実行できないことがある
(第2の問題点)。
【0022】そのため、上述の第1の問題点を解決し
て、任意の担当者がワークフロー処理の経過或いは結果
に対して任意のときに承認或いは否認できて、これらの
意見をとりまとめて一元的に管理できるワークフロー管
理システムが望まれていた。
【0023】また、好ましくは、第1の問題点および第
2の問題点を解決して、複雑なネットワークシステムに
おいてもワークフロー処理の一連の工程を一つのトラン
ザクションとして実行できるワークフロー管理システム
が望まれていた。
【0024】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明の
ワークフロー管理システムでは、クライアント/サーバ
型ネットワークシステムで、クライアント計算機を操作
する担当者に担当の工程を順次に行わせることにより、
一連の工程からなるワークフロー処理を実行させるワー
クフロー管理システムにおいて、ワークフロー処理の開
始の際に一つのワークフロー処理を他のワークフロー処
理と識別するための識別子を定義し、識別子を受け取っ
たのち、前記各担当者が次々に工程を実行する度に、こ
の識別子を各担当者に渡していき、および、識別子を受
け取った担当者の担当者情報をワークフロー処理毎に個
別に設けられる参加者リストに登録する登録回路を有す
る。
【0025】更に、この発明では、ワークフロー処理の
最終の工程で当該ワークフロー処理を正常終了させる場
合或いはワークフロー処理の任意の工程で当該ワークフ
ロー処理を中止させる場合に備えて、中止或いは正常終
了(正常終了等)を各担当者から提案し、および、正常
終了等の提案に基づいてワークフロー処理の正常終了等
若しくは続行につき判断して、当該正常終了等の時点ま
でに参加者リストに登録された各担当者に対して判断結
果を指示する応答回路を更に有する。
【0026】この発明を構成する登録回路は、各担当者
が次々に工程を実行する度に識別子を渡していき、識別
子を受け取った担当者の担当者情報を参加者リストに登
録する。よって、各担当者が工程を実行する度に、担当
者の情報は参加者リストに次々に登録されていく。した
がって、ワークフロー処理の途中における参加者リスト
には、その時点までにワークフロー処理に参加した担当
者の情報を登録させることができる。
【0027】また、この発明を構成する応答回路におい
ては、正常終了等の時点までに参加者リストに登録され
た担当者の端末側提案手段から正常終了等の提案がある
と、サーバ側指示手段が、この提案に基づいてワークフ
ロー処理の正常終了等若しくは続行を判断してその判断
結果を参加者リストに登録された各担当者に指示する。
【0028】したがって、この発明によれば、正常終了
等の時点までにワークフロー処理に参加した任意の担当
者は、自分の工程の実行中或いは自分の工程の終了後の
いずれでも、担当者からワークフロー処理の正常終了等
を提案できる。また、システム側ではその提案を適宜に
判断して、その判断結果をワークフロー処理の参加者に
指示できる。
【0029】なお、ここで言うクライアント/サーバ型
ネットワークシステムとは、例えば、ネットワークサー
バ計算機および当該サーバ計算機に属する複数のクライ
アント計算機およびまたは当該ネットワークサーバ計算
機とは異なるネットワークサーバ計算機に属する複数の
クライアント計算機を有して良い。一般的なローカルエ
リアネットワークは、ネットワークサーバ計算機等を介
して外部ネットワークと接続される。すなわち、ここで
言うクライアント/サーバ型ネットワークシステムは、
複数のローカルエリアネットワークを互いに接続した或
いは単独のローカルエリアネットワークからなるネット
ワークシステムである。
【0030】また、この発明の登録回路および応答回路
は例えば次のように構成できる。すなわち、この発明の
第1構成によれば、ワークフロー処理の参加者を登録す
るための登録回路を有していて、登録回路では、先ず識
別子定義手段がワークフロー処理に一意的な識別子を定
義し、次に識別子受渡手段がこの識別子を受け取ったの
ち担当者が担当の工程を実行する度にその識別子を当該
担当者の端末側登録手段に渡していき、この識別子を受
け取ると各端末側登録手段は担当者情報を参加者登録手
段に送信し、この担当者情報を受信すると参加者登録手
段は担当者情報を参加者リストに登録する。よって、各
担当者が工程を実行する度に、担当者情報は参加者リス
トに次々に登録されていく。したがって、ワークフロー
処理の途中における参加者リストには、その時点までに
ワークフロー処理に参加した担当者の情報を登録させる
ことができる。そして、この発明では、ワークフロー処
理の正常終了等を行う場合に備えて応答回路を有してい
る。すなわち、正常終了等の時点までに参加者リストに
登録された担当者の端末側提案手段から正常終了等の提
案があると、サーバ側指示手段は、この提案に基づいて
ワークフロー処理の正常終了等若しくは続行を判断して
その判断結果を参加者リストに登録された各担当者に指
示する。
【0031】この第1構成例によれば、端末側登録手段
および端末側提案手段は各担当者毎に設けられていて、
各担当者は自らの端末登録手段を操作して担当者情報お
よび識別子を参加者登録手段に送信する。このとき参加
者登録手段は、担当者情報と共に識別子を認識して、ワ
ークフロー処理毎に個別に設けられる参加者リストにこ
の担当者情報を格納できる。
【0032】また、この第1構成の実施に当たり、より
好適には、前述のワークフロー管理システムは、ワーク
フロー処理のプロセスを定義したプロセス定義データに
基づいて、ワークアイテムを担当者毎のワークリストに
格納させることにより、各担当者に工程の実行を指示す
るワークフロー制御手段を具え、および、識別子を端末
側登録手段に渡していくために、ワークアイテムと共に
識別子をワークリストに格納させるのが望ましい。
【0033】ここでは、前述の識別子受渡手段に代え
て、ワークフロー制御手段を用いる。そのため、一般的
に用いられているワークフロー制御手段の一部の機能を
利用して、容易に識別子受渡手段の上述のような機能が
実現できる。具体的に言うと、ワークフロー制御手段
は、担当者毎のワークリストにワークアイテムを格納さ
せて担当者にワークアイテムを渡していく。ここではワ
ークフロー制御手段が識別子をワークアイテムと同様に
ワークリストに格納させるため、各担当者は工程を開始
するときに識別子を得られる。なお、典型的には、ワー
クフロー制御手段はWfMCの定義するワークフローエ
ンジンと言い換えられる。
【0034】また、この第1構成の実施に際して、例え
ば、前述の識別子定義手段は、ワークフロー処理の開始
の際に識別子を定義したのちこの識別子を最初の担当者
の端末側登録手段に送信し、および、最初の担当者の端
末側登録手段は、送信された識別子を識別子受渡手段に
渡すと共に最初の担当者の担当者情報を参加者登録手段
に送信するように構成しても良い。
【0035】また、この第1構成の実施に当たり、より
好適には、前述の識別子受渡手段は、ワークフロー処理
の最後の担当者が工程を実行するときに、ワークフロー
処理の終了を示す終了フラグを端末側提案手段に渡すの
が好ましい。
【0036】このようにすれば、ワークフロー処理の最
終工程を実行する担当者の端末側提案手段は、受信した
終了フラグに基づいて、ワークフロー処理の正常終了を
サーバ側指示手段に自動的に提案できる。よって、遅滞
なくかつ簡単にワークフロー処理の終了処理が行える。
【0037】この第1構成の実施に当たり、より好適に
は、ワークフロー処理の少なくとも一つの工程がそれぞ
れ当該工程開始時の基データを更新して更新データを作
成する処理を実行する工程である場合、担当者の実行し
た処理に関する更新情報を保存し、かつ、中止の指示が
あったときには更新情報に基づいて更新データを基デー
タにロールバックさせる処理実行手段を有するのが望ま
しい。
【0038】このように、各担当者毎の各処理実行手段
は、各担当者の担当する工程で実行された処理に関する
更新情報を保持し、中止の指示があったときにはこの更
新情報に基づいて更新データを基データにロールバック
させることができる。したがって、サーバ側指示手段か
らの中止指示(異常終了の指示の意味も含む。)があっ
たとき、そのワークフロー処理が一つのトランザクショ
ンとして扱うべきものである場合には、自らが担当した
工程で更新した更新データを基データにロールバックさ
せることができる。
【0039】また、この第1構成の実施に当たり、より
好適には、前述のサーバ側指示手段は、参加者リストに
登録された担当者に対して、ワークフロー処理の正常終
了等若しくは続行の成否につき質問する聴取部と、この
質問に対する回答に基づいてワークフロー処理の正常終
了等若しくは続行につき判断する判断部と、参加者リス
トに登録された担当者に対してこの判断結果を指示する
指示部とを具えるのが望ましい。
【0040】このようにすれば、担当者からの提案があ
ったときに、参加者リストに登録された担当者に対し
て、この提案に基づいてワークフロー処理の正常終了等
若しくは続行の成否につき質問でき、これに対する回答
に基づいて正常終了等若しくは続行を各担当者に指示で
きる。
【0041】なお、中止の提案があったときには、聴取
部は各担当者に対して中止若しくは続行の成否につき質
問し、判断部はこの回答を得たのち中止或いは続行につ
き判断し、その後、指示部がこの判断結果を各担当者に
指示する。また、正常終了の提案があったときには、聴
取部は各担当者に対して中止(異常終了)或いは正常終
了の成否につき質問する。次に、判断部はこの回答を得
たのち中止或いは正常終了につき判断する。その後、指
示部はこの判断結果を各担当者に指示する。
【0042】この聴取部では、参加者リストに登録され
た担当者のうち、一部の或いは全ての担当者に対して質
問させて良い。また、この判断部の判断基準は任意に設
定できる。例えば、この判断部では、参加者リストに登
録された全ての担当者の同意が得られたときにのみ正常
終了と判断させ、それ以外のときには中止と判断させて
良い。
【0043】また、好ましくは、ワークフロー管理シス
テムは、担当者毎の処理実行手段が共通に利用する記憶
領域である共有記憶領域を有していて、および、中止の
指示があったときには、前述の処理実行手段のうち最新
の工程に関する情報(最新の工程情報)を有する処理実
行手段が、共有記憶領域にワークフロー処理の最新の工
程情報を識別子と共に書き込み、その後、各処理実行手
段は、共有記憶領域中から最新の工程情報を読み出し、
かつ、この最新の工程情報に基づいて最新の更新データ
がロールバック可能かどうかを判断するのが良い。
【0044】このようにすれば、複数の処理実行手段は
互いに情報を交換できる。そのため、各担当者は、中止
の指示があった時点の工程情報からワークフロー処理の
進行状況を把握できると同時にロールバックが可能か否
かを判断できる。よって、各担当者は、中止の指示に基
づいて適切な中止処理を行うことができる。このとき、
例えばワークフロー処理を、ある工程終了前ではワーク
フロー開始時の基データにロールバックできるが、ある
工程終了後ではワークフロー開始時の基データにロール
バックできないトランザクション(特殊トランザクショ
ンと言う。)として実行することもできる。なお、最新
の工程情報には、少なくともワークフロー処理がどの工
程まで進行したかに関する情報が含まれていればよい。
【0045】また、この第1構成の実施に当たり、より
好適には、前述のサーバ側指示手段は、ワークフロー処
理の終了期限を設定してこの終了期限となったときに所
定の指示を出す期限指定部を有するのが望ましい。
【0046】このようにすれば、ワークフロー処理の処
理期限を指定できるため、ワークフロー処理の迅速化が
図れる。
【0047】また、第1構成では、例えば各クライアン
ト計算機は、前記端末側登録手段および前記端末側提案
手段を具える。また、第1構成では、例えばサーバ計算
機は、前記識別子定義手段、識別子受渡手段、参加者登
録手段およびサーバ側指示手段を具える。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
のワークフロー管理システムの実施の形態につき説明す
る。なお、この説明に用いる各ブロック図は、これら発
明を理解できる程度に各構成成分をブロックで表して概
略的な機能上の相互関係を示しているに過ぎない。ま
た、各図において同様な構成成分については、同一の番
号を付して示し、その重複する説明を省略することがあ
る。また、各図では各機能手段を影付きの長方形で示し
ており、データをこの長方形の左隅に折り返しを付けた
もので示す。
【0049】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態のワークフロー管理システムの各機能手段の相互
関係を模式的に示すブロック図である。図2は、第1の
実施の形態のワークフロー管理システムによるハードウ
ェア資源の利用形態を概略的に示す図である。以下、図
1および図2を参照して第1の実施の形態のワークフロ
ー管理システムにつき説明する。
【0050】一般にワークフロー管理システムでは、ク
ライアント/サーバ型ネットワークシステムで、クライ
アント計算機を操作する担当者に、担当の工程を順次に
行わせることにより、一連の工程からなるワークフロー
処理を実行させる。
【0051】図1に示すワークフロー管理システム11
は、このようなワークフロー処理に参加した担当者の担
当者情報の登録に関わる登録回路13と、ワークフロー
処理の正常終了等の処理に関わる応答回路15とを含ん
でいる。
【0052】登録回路13は、識別子定義手段17、識
別子受渡手段19、第1端末側登録手段211〜第N
(ただし、NはN≧2の整数である。)端末側登録手段
21Nおよび参加者登録手段23を有する。また、応答
回路15は、サーバ側指示手段25、第1端末側提案手
段271および第N端末側提案手段27Nを有する。例
えば、各端末側登録手段211〜21Nは、第1〜第N
クライアント計算機351〜35Nで動作し、識別子定
義手段17、識別子受渡手段19、参加者登録手段23
およびサーバ側指示手段25は、サーバ計算機28で動
作する。
【0053】図2に示すクライアント/サーバ型ネット
ワークシステム29は、第1サーバ計算機31および第
2サーバ計算機33と、第1クライアント計算機35
1、第2クライアント計算機352および第3〜第Nク
ライアント計算機353〜35Nの各クライアント計算
機とを互いに接続してなる。ここでは、各担当者371
〜37Nが、各クライアント計算機351〜35Nを操
作して担当の工程を順次に行うことにより、一連の工程
からなるワークフロー処理が実行される。なお、図示例
では、識別子受渡手段19と識別子定義手段17等と
は、第1サーバ計算機31および第2サーバ計算機33
に分離して存在しているが、同一サーバ計算機に存在し
て良い。また、図2のサーバ計算機およびクライアント
計算機間の接続形式は、バス接続形式で示してあるがも
ちろんこれに限定されない。
【0054】また、ここでは、識別子受渡手段19を実
現するための手段として、特にワークフロー制御手段
(従来技術にて説明したワークフローエンジン)を用い
る。すなわち、第1の実施の形態のワークフロー管理シ
ステム11は、従来のワークフロー管理システムに、こ
の発明の特徴部分である識別子定義手段、参加者登録手
段およびサーバ側指示手段等を組み合わせた構成で実現
する。なお、典型的には図15に示す従来のワークフロ
ー管理システムの構成をそのまま利用してもよい。
【0055】ただし、識別子を保持すると共に、各担当
者が次々に工程を実行する度に、識別子を、各担当者毎
の端末側登録手段に渡していくことができる構成であれ
ば、ワークフロー制御手段以外の構成を用いることがで
きる。
【0056】例えば、これらの各機能手段については、
図2に示す典型的なクライアント/サーバ型ネットワー
クシステム29のサーバ或いはクライアント計算機のC
PU等(図示せず)が各機能手段に対応するプログラム
を読み込みかつ実行することにより、仮想的な機能手段
として動作する。なお、第1サーバ計算機、第2サーバ
計算機および各クライアント計算機のそれぞれで仮想的
に動作する機能手段については、単一の制御系で制御さ
れても良いし、各計算機毎に独立した制御系で制御され
ても良い。ただし、ここでは、上述した各機能手段を制
御する制御系のうち、各クライアント計算機で動作する
機能手段については各担当者が直接制御するものとして
ある。各クライアント計算機は、図示せずもキーボード
やポインタデバイス等の入力装置と、ディスプレイ等の
表示装置とを有している。各担当者は、各クライアント
計算機の表示装置を見ながら入力装置から所要の入力を
行うことにより、以下に説明するように各クライアント
計算機で動作する機能モジュールを操作する。
【0057】図3は、第1の実施の形態のワークフロー
管理システム11の動作の説明に供する図である。な
お、図3は特に識別子の移動の様子に着目して示してあ
る。また、図4は、登録回路としての動作手順を各ステ
ップ毎に概略的に示したフローチャートである。ここ
で、図3および図4を参照してワークフロー管理システ
ム11の各機能手段およびそれらの動作につき説明す
る。図3には、各機能手段と、記憶装置(図示せず)に
格納されるデータとを示してある。ただし、図中におい
て、各々の計算機31、33、351、352、353
および35Nが利用する記憶領域M1、M2、m1、m
2、m3およびmNは、仮想的に別々に存在しているよ
うに示してあるが、実際には単一の記憶装置内に存在し
てよい。また、各記憶領域M1、M2、m1、m2、m
3およびmNを提供する記憶装置は、各計算機に分散し
ていてよい。
【0058】ワークフロー処理の開始前において、この
ワークフロー管理システム11では、一般のワークフロ
ー管理システムと同様に、予めワークフロー制御手段が
解釈し実行するべきプロセス定義データを定義してお
く。
【0059】ワークフロー処理の開始に当たり、先ず第
1担当者371は、第1端末側登録手段211を操作し
て、識別子定義手段17にワークフロー処理の開始を指
示する(ステップS1)と共に、参加者登録手段23に
第1担当者情報を送信する(ステップS4)。これによ
り、識別子定義手段17はこのワークフロー処理を他の
ワークフロー処理と識別するための識別子39を定義し
て(ステップS2)この識別子39を第1端末側登録手
段211に送信する(ステップS3)。また、参加者登
録手段23は、この識別子39に対応する参加者登録リ
スト41を作成して(ステップS5)、第1担当者情報
431を登録する(ステップS6)。
【0060】その後、第1端末側登録手段211は、受
信した識別子39を第1担当者371に示す。第1担当
者371は、第1端末側登録手段211を操作してこの
識別子39をワークフロー制御手段45に送信する(ス
テップS7)と共に、第1工程の開始を指示する(ステ
ップS8)。ワークフロー制御手段45は、識別子39
をワークアイテムと共に取り扱い、この指示に基づいて
第1ワークリスト491に第1ワークアイテム471お
よび識別子39を格納させる(ステップS9)。第1担
当者371は、ワークリストハンドラ51を操作して第
1ワークリスト491から第1ワークアイテム471お
よび識別子39を取り出す。
【0061】次に、第1担当者371は、第1ワークア
イテム471で示される処理を行って(ステップS1
0)、その後、ワークリストハンドラ51を操作して第
1ワークリスト491から第1ワークアイテム471を
削除する(ステップS11)。これにより、ワークフロ
ー制御手段45は、第1工程の終了を検知して第2工程
を開始させる。
【0062】なお、以上のように第1工程を開始させる
前に、第1担当者371が、ワークフロー制御手段45
にワークフロー処理の開始を要求しても良い。ただし、
図示せずも、第1担当者371が自らの担当工程を行っ
たのち、ワークフロー制御手段45に開始要求をする場
合があって良い。この場合には、ワークフロー制御手段
45は、第1ワークリスト491にワークアイテム47
1を格納することなく、第2ワークリスト492から順
次にワークアイテム472を格納していく。
【0063】第2工程を開始すると、ワークフロー制御
手段45は、第2ワークリスト492に第2ワークアイ
テム472および識別子39を格納させる(ステップS
12)。第2担当者372は、ワークリストハンドラ5
1を操作して第2ワークアイテム472を取り出す。第
2担当者372は、ワークリストハンドラ51を操作し
て第2ワークリスト492から第2ワークアイテム47
2および識別子39を取り出す。
【0064】識別子39を受け取ると、第2担当者37
2は第2端末側登録手段212を操作して、参加者登録
手段23に第2担当者情報を送信する(ステップS1
3)。これにより、参加者登録手段23は第2担当者情
報432を登録する(ステップS14)。
【0065】第2担当者372は、第2ワークアイテム
472で示される処理を行って(ステップS15)、そ
の後、ワークリストハンドラ51を操作して第2ワーク
リスト492から第2ワークアイテム472を削除する
(ステップS16)。これにより、ワークフロー制御手
段45は、第2工程の終了を検知して第3工程を開始さ
せる。
【0066】以下、第3工程から第(N−1)工程まで
は、第2工程と同様に実行する。
【0067】図5は、第N工程で正常終了を行うときの
フローチャートを示した図である。以下、図3および図
5を参照して、正常終了を行うときのワークフロー処理
の流れにつき説明する。図3および図5に示すように、
第N工程の開始に当たり、ワークフロー制御手段45
は、第Nワークリスト49Nに第Nワークアイテム47
N、識別子39および終了フラグ53を格納させる(ス
テップS20)。第N担当者39Nは、ワークリストハ
ンドラ51を操作して第Nワークリスト49Nから第N
ワークアイテム47Nおよび識別子39を取り出す。
【0068】識別子39を受け取ると、第N担当者37
Nは第N端末側登録手段21Nを操作して、参加者登録
手段23に第N担当者情報を送信する(ステップS2
1)。これにより、参加者登録手段23は参加者リスト
41に第N担当者情報43Nを登録する(ステップS2
2)。
【0069】その後、第N担当者37Nは、第Nワーク
アイテム47Nで示される処理を行う(ステップS2
3)。その後、第N担当者37Nは、第N端末側提案手
段27Nを操作して、サーバ側指示手段25に正常終了
を提案する(ステップS24)。正常終了を提案される
と、サーバ側指示手段25は、中止或いは正常終了のい
ずれが適切かを判断する(図5の例では「正常終了」と
判断している。)(ステップS25)。サーバ側指示手
段25は、参加者リスト41に登録された担当者371
〜37Nに対して判断結果(ここでは正常終了)を指示
する(ステップS26)。
【0070】判断結果が正常終了である場合には、第N
担当者37Nは、ワークリストハンドラ51を操作して
第Nワークリスト49Nから第Nワークアイテム47N
を削除する(ステップS27)。これにより、ワークフ
ロー制御手段45は、第N工程の終了を検知して、プロ
セス定義データに基づく終了処理を行って(ステップS
28)、ワークフロー処理を終了させる。
【0071】なお、判断結果が中止である場合には、第
N担当者37Nは、ワークフロー制御手段45に中止を
指示する。これにより、ワークフロー制御手段45は、
プロセス定義データに基づく中止処理を行って、ワーク
フロー処理を中止させる。
【0072】このように、第N工程では、最後の第N担
当者が工程を実行するときに、ワークフロー処理の終了
を示す終了フラグを第N端末側提案手段27Nに渡すの
が望ましい。例えば、図3では、ワークアイテムと共に
終了フラグ53を第Nワークリスト49Nに格納させて
終了フラグ53を第N担当者37Nに渡している。終了
フラグ53については、例えばワークフロー制御手段4
5がプロセス定義データに基づいて生成すればよい。こ
のように終了フラグ53を利用すると、第N端末側提案
手段27Nに最終工程であることを認識させることがで
きるため、第N担当者37Nが操作することなく、第N
端末側提案手段27Nが直接、正常終了の提案をするこ
とができる。
【0073】上述のように、第N端末側提案手段27N
は、終了フラグ53を検出すると、サーバ側指示手段2
5に終了提案を行う。サーバ側指示手段25は、この終
了提案に基づいてワークフロー処理の中止或いは正常終
了につき判断して、各端末側提案手段271〜27Nに
判断結果を指示する。
【0074】図6は、ワークフロー管理システム11の
応答回路としての動作の説明に供する図である。ただ
し、実施の形態では第3工程でワークフロー処理を中止
させるため、図6においては第4担当者以降の担当者を
省略して示す。図7は、第3工程で中止を行うときのフ
ローチャートを示した図である。
【0075】以下、図6および図7を参照して、第3工
程で中止を行うときのワークフロー処理の流れにつき説
明する。
【0076】第3担当者373は、ワークフロー処理を
中止させるに当たり、端末側提案手段273を操作し
て、サーバ側指示手段25に中止を提案する(ステップ
S30)。中止を提案されると、サーバ側指示手段25
は、中止若しくは続行のいずれが適切かを判断する(図
7の例では「中止」と判断している。)(ステップS3
1)。サーバ側指示手段25は、参加者リスト41に登
録された第1〜3担当者371〜373に判断結果(こ
こでは中止)を指示する(ステップS32)。
【0077】判断結果が中止である場合には、例えば中
止提案を行った第3担当者373は、ワークフロー制御
手段45にワークフロー処理の中止を指示する(ステッ
プS33)。これにより、ワークフロー制御手段45
は、プロセス定義データに基づく中止処理を行って(ス
テップS34)、ワークフロー処理を中止させる。
【0078】なお、判断結果が続行である場合には、第
3担当者373は、第3工程を実行する。
【0079】以上のように、このワークフロー管理シス
テム11では、登録回路13を有しているため、ワーク
フロー処理の進行にしたがって参加者リスト41を作成
できる。また、ワークフロー処理の参加者は、自分の工
程の実行中或いは自分の工程の実行後のいずれにおいて
も、正常終了等をサーバ側指示手段25に提案できる。
そして、サーバ側指示手段25は、この提案に基づいて
正常終了等若しくは続行を判断してこの参加者リスト4
1に登録された各担当者に判断結果を指示できる。
【0080】また、この実施の形態では、特に、公知の
ワークフロー制御手段を利用して識別子を受け渡してい
る。そのため、既存のワークフロー管理システムに、識
別子定義手段、参加者登録手段、サーバ側指示手段、端
末側登録手段および端末側提案手段を付加して、この発
明のワークフロー管理システムを構成できる。よって、
この発明のワークフロー管理システムを容易に実現でき
る。
【0081】なお、各クライアント計算機および第1サ
ーバ計算機間と、各クライアント計算機および第2サー
バ計算機間とでは、Java言語によるリモートメソッ
ド起動(RMI)やC言語によるリモート関数呼び出し
を利用して遠距離アクセスを実現できる。
【0082】また、ワークフローエンジンが、ワークフ
ロー処理の終了を検出してサーバ側指示手段に正常終了
を提案しても良い。これは、第1サーバ計算機および第
2サーバ計算機を一つのサーバ計算機とする場合に好適
であり、終了処理の高速化が期待できる。
【0083】(第2の実施の形態)続いて、第1の実施
の形態の変形例として、ワークフロー処理の一連の工程
を一つのトランザクションとして実行できるワークフロ
ー管理システムにつき説明する。なお、一つのトランザ
クションとして実行するワークフロー処理とは、ワーク
フロー処理の複数の工程でデータ更新を伴う処理を行う
場合に、ワークフロー処理を中止したときにはその中止
時点までに更新されたデータを破棄すると共にワークフ
ロー処理開始時のデータにロールバックさせるワークフ
ロー処理を意味する。例えば、従来技術として説明した
保険の新規契約審査等を行うワークフロー処理は、一つ
のトランザクションとして実行するべきワークフロー処
理である。
【0084】図8は、第2の実施の形態のワークフロー
管理システムの構成をそのハードウェア資源の利用形態
と共に模式的に示す図である。図8のワークフロー管理
システムは、図2の各クライアント計算機に処理実行手
段を設けた構成である。そのため、第1の実施の形態に
て説明した事柄については記載を省略する。
【0085】図8に示す第2の実施の形態のワークフロ
ー管理システム57は、登録回路として識別子定義手段
17、識別子受渡手段19、第1〜N端末側登録手段2
11〜21Nおよび参加者登録手段23を有する。更
に、応答回路としてサーバ側指示手段25、第1〜N端
末側提案手段271〜27Nおよび第1〜N処理実行手
段591〜59Nを有する。
【0086】第1〜N処理実行手段591〜59Nは、
ワークフロー処理の少なくとも一つ工程がそれぞれ当該
工程開始時の基データを更新して更新データを作成する
処理を実行する工程である場合、各クライアント計算機
351〜35N毎に、担当者の実行した処理に関する更
新情報を保存する。なお、第L工程では第L基データを
更新して第L更新データを作成する処理を実行すると考
える(ただし、Lは1≦L≦Nの任意の整数であ
る。)。これらの第1〜第N処理実行手段591〜59
Nは、ワークフロー処理の中止の指示があったときに更
新情報に基づいて各更新データをそれぞれ基データにロ
ールバックさせる機能モジュールである。
【0087】例えば、各担当者が各々更新データを作成
するときには、各更新データは、データベースに確定さ
れずにすなわち一時的かつ暫定的なデータとしてデータ
ベースに保存される。
【0088】図9は、第2の実施の形態のワークフロー
管理システム57の各機能手段の相互関係を模式的に示
すブロック図である。以下、図9を参照してワークフロ
ー管理システム57の異常終了(中止)時の動作につき
説明する。ただし、この第2の実施の形態では応答回路
を中心に説明するため、図9では、第1サーバ計算機お
よび識別子受渡手段については省略してある。
【0089】先ず、第1担当者371は、第1工程開始
時の第1基データを更新して第1更新データを作成する
処理を実行する。第1処理実行手段591は、担当者の
実行した処理に関する第1更新情報を保存する。例え
ば、第1処理実行手段591は、第1更新情報としての
第1基データおよび第1更新データの情報を、第1ログ
ファイル611に保存する。第1ログファイル611
は、第1クライアント計算機351が利用できる記憶領
域m1に格納される。なお、この記憶領域m1〜m3
は、各クライアント計算機351〜353の記憶装置或
いはネットワーク側の記憶装置のいずれにも存在でき
る。
【0090】次に、第2担当者は、第2工程開始時の第
2基データを更新して第2更新データを作成する処理を
実行する。第2処理実行手段592は、担当者の実行し
た処理に関する第2更新情報を保存する。例えば、第2
処理実行手段592は、第2更新情報として第2基デー
タおよび第2更新データの情報を、第2ログファイル6
12に保存する。第2ログファイル612は、第2クラ
イアント計算機352が利用できる記憶領域m2に格納
される。
【0091】次の第3工程の実行中に、第1〜3担当者
371〜373に対してサーバ側指示手段25から中止
が指示されるとする。中止時点までの更新情報は第3ロ
グファイル613に保存される。
【0092】実行中のワークフロー処理を一つのトラン
ザクションとして扱いたい場合には、各担当者371〜
373は、第1〜3処理実行手段591〜593にロー
ルバックを指示する。各処理実行手段591〜593
は、この指示に基づいて、以下のように例えば各々が独
立に更新データを破棄していくことにより、データベー
スをロールバックさせる。
【0093】すなわち、中止を提案した第3担当者37
3が、第3処理実行手段593に中止処理の開始を指示
する。このとき、第3処理実行手段593は、第3ログ
ファイル613を読み込んで、第3更新データを破棄す
る。
【0094】同様に、第2担当者372は第2処理実行
手段592に中止処理の開始を指示する。そして、第2
処理実行手段592は、第2ログファイル612を読み
込んで、第2更新データを破棄する。
【0095】また、第1担当者371は第1処理実行手
段591に中止処理の開始を指示する。これにより、第
1処理実行手段591は、第1ログファイル611を読
み込んで、第1基データを格納してある記憶領域を特定
して第1更新データを破棄すると共に第1基データをデ
ータベースに確定させる。
【0096】以上のように、各処理実行手段591〜5
93が並行して中止処理を実行することにより、中止時
点の更新データはワークフロー処理開始時の基データに
ロールバックされる。なお、例えば、サーバ計算機側の
サーバ側指示手段25が、参加者リスト41に登録され
た各担当者のログファイル611〜613を中止時点の
担当者のものから順に読み出していくことにより、ロー
ルバックを行っても良い。
【0097】なお、各処理実行手段591〜593は、
中止処理を終了すると、個々の更新情報、識別子および
その他ワークフロー処理に関わる情報を破棄すると共に
サーバ側指示手段25に中止処理の終了を通知する。各
処理実行手段591〜593から中止処理終了の通知が
あると、サーバ側指示手段25は正常終了を提案した第
N担当者37Nにこの結果を通知する。その後、サーバ
側指示手段25は、識別子39および参加者リスト41
その他ワークフロー処理に関わる情報を破棄する。
【0098】また、サーバ側指示手段25から正常終了
の指示があったときには、各処理実行手段591〜59
3は、特別な処理を実行する必要はない。
【0099】また、ワークフロー処理の最終以前の工程
において、正常終了或いは中止のうち中止の指示があっ
たときにも、上述と同様にして中止処理を実行できる。
【0100】以上のように、第2の実施の形態のワーク
フロー管理システム57によれば、、各処理実行手段5
91〜59Nを有するため、サーバ側指示手段25から
の指示に応じて、ワークフロー処理を一つのトランザク
ションとして実行できる。
【0101】ここで、図10に示すクライアント/サー
バ型ネットワークシステムで、第2の実施の形態のワー
クフロー管理システムを動作させた場合につき説明す
る。図10は、クライアント/サーバ型ネットワークシ
ステムの一例を模式的に示す図である。
【0102】図10のネットワークシステム63では、
基幹システムとしてのLAN(ローカルエリアネットワ
ークシステム)65aが、ネットワーク67を介して末
端システムとしての別のLAN65bに接続されてい
る。なお、各LAN65aおよび65bは、それぞれネ
ットワークサーバ計算機66aおよび66bを有してい
る。また、基幹システムとしてのLAN65aには、ワ
ークフローサーバ計算機68が存在する。なお、ワーク
フローサーバ計算機68とは、例えば、上述の第1や第
2サーバ計算機のようにワークフロー処理の中心的役割
を果たすサーバ計算機である。
【0103】このネットワークシステム63で、第1〜
N担当者371〜37Nがデータ更新を伴う処理を行う
場合を考える。図示例では、第1〜J担当者371〜3
7Jが基幹システムとしてのLAN65aで各々の担当
する工程を行い、第K〜N担当者37K〜37Nが末端
システムとしてのLAN65bで各々の担当する工程を
行う(ただし、Jは1≦J<Nの整数であり、KはK=
J+1である。)。
【0104】既に述べたように、このネットワークシス
テム63で、従来技術として説明したワークフロー管理
システムを用いてワークフロー処理を実行すると、第1
〜J担当者371〜37Jが更新したデータは、LAN
65aのデータベースに保存されることがある。その
後、第K〜N工程の間にワークフロー処理を中止させる
ときには、一般にLAN65aのデータベースに既に確
定している更新データを、ワークフロー処理開始時のデ
ータにロールバックさせることができない。
【0105】しかしながら、第2の実施の形態のワーク
フロー管理システム57では、登録回路がワークフロー
処理に参加した各担当者を参加者リストに登録していく
と共に、応答回路が更新データをデータベースに確定さ
せることなく暫定データとして保存し、かつ、各担当者
毎の更新情報を保持する。よって、ワークフロー処理の
更新に係るデータを更新情報に基づいてロールバックさ
せることができる。
【0106】したがって、図10のネットワークシステ
ム63やその他の複雑なネットワークシステムであって
も、第2の実施の形態のワークフロー管理システム57
を利用すると、ワークフロー処理を一つのトランザクシ
ョンとして実行できる。
【0107】(第3の実施の形態)続いて、第1或いは
第2の実施の形態のワークフロー管理システムの変形例
として、上述のサーバ側指示手段が正常終了等を指示す
る前に予め各担当者にその是非について確認を得る構成
につき説明する。
【0108】図11は、第3の実施の形態のワークフロ
ー管理システムの各機能手段の相互関係を模式的に示す
ブロック図である。ただし、この図11では応答回路を
中心に説明するため、図9と同様に、第1サーバ計算機
および識別子受渡手段については省略してある。また、
図11は、第2の実施の形態と同様に第3工程でワーク
フロー処理を中止させるため、第4以降の担当者を省略
して示してある。
【0109】図11のワークフロー管理システムは、特
に第2の実施の形態にて説明した図9のワークフロー管
理システムの変形例として示される。そのため、第1或
いは第2の実施の形態にて説明した事柄については記載
を省略する。
【0110】図11に示すように、第3の実施の形態の
ワークフロー管理システム71では、サーバ側指示手段
25が聴取部73、判断部75および指示部77を有す
る。
【0111】なお、聴取部73は、参加者リスト41に
登録された担当者に対して、ワークフロー処理の正常終
了等若しくは続行の成否につき質問する機能モジュール
である。判断部75は、この質問に対する回答に基づい
てワークフロー処理の正常終了等若しくは続行を判断す
る機能モジュールである。また、指示部77は、参加者
リスト41に登録された担当者に対してこの判断結果を
指示する機能モジュールである。
【0112】図12は、応答回路としての動作手順を各
ステップ毎に概略的に示したフローチャートである。以
下、図11および図12を参照してワークフロー管理シ
ステム71の各機能手段およびそれらの動作につき説明
する。
【0113】図11および図12に示すように、第3担
当者373は、端末側提案手段273を操作して、サー
バ側指示手段25に中止の提案を行う(ステップS4
0)。この中止提案に基づいて、サーバ側指示手段25
の聴取部73は、参加者リスト41に登録された担当者
に対して、ワークフロー処理の中止若しくは続行の成否
につき質問する(ステップS41)。この質問に対して
各担当者371〜373は、中止或いは続行のいずれか
を回答する(ステップS42)。聴取部73は、各担当
者からの回答に基づいて中止或いは続行のいずれかを判
断する(ただし、ここでは中止を判断するものとす
る。)(ステップS43)。
【0114】例えば、判断部75が各担当者からの回答
に基づいて正常終了等或いは続行につき判断するに当た
り、各参加者からの全ての回答が続行である場合のみ続
行と判断すると共に少なくとも一つの回答が中止である
場合に中止と判断しても良い。また、判断部75に、判
断基準を予め設定しておくことによってこの判断基準に
基づいて各参加者からの回答に対して判断させても良
い。
【0115】指示部77は、判断部75が判断した判断
結果を参加者リスト41に登録された各担当者371〜
373に指示する(ステップS44)。この指示に従っ
て、各担当者371〜373は各処理実行手段591〜
593を操作して中止処理を実行する(ステップS4
5)。なお、このとき、第2の実施の形態と同様の中止
処理を行う。
【0116】中止処理を行って、データベースが確定す
ると、例えば中止提案を行った第3担当者373が、ワ
ークフロー制御手段45にワークフロー処理の中止を指
示する(ステップS46)。これにより、ワークフロー
制御手段45は、プロセス定義データに基づく中止処理
を行って(ステップS47)、ワークフロー処理を中止
させる。
【0117】以上のように、第3の実施の形態のワーク
フロー管理システムによれば、第2の実施の形態のワー
クフロー管理システムと同様に、前記中止の指示があっ
たときには、必要に応じてロールバックさせることがで
きる。
【0118】また、第1の実施の形態と同様に、各担当
者は正常終了等の質問に対して自分よりも後の工程で行
われた処理を認識して適否を判断できる。特に、第3の
実施の形態では、担当者側から、正常終了等の提案と、
サーバ側指示手段からの質問に対する回答との二回の意
思確認(2フェーズコミットメント)ができるため、参
加者の過誤等によるデータベース確定の可能性を低減で
きる。
【0119】(第4の実施の形態)次に、ロールバック
が可能な第2或いは第3の実施の形態のワークフロー管
理システムの変形例であって、各クライアント計算機が
メモリの一部を共有することにより、ワークフロー処理
を特殊トランザクションとして実行する構成につき説明
する。
【0120】図13は、第4の実施の形態のワークフロ
ー管理システム81の各機能手段の相互関係を模式的に
示すブロック図である。以下、図13を参照してワーク
フロー管理システム81の中止時の動作につき説明す
る。ただし、この第4の実施の形態では応答回路を中心
に説明するため、図9および図11と同様に第1サーバ
計算機および識別子受渡手段については省略して示して
ある。また、図13のワークフロー管理システム81
は、第2の実施の形態にて説明した図9のワークフロー
管理システムの変形例であり、特に各クライアント計算
機351〜353が記憶領域の一部を共有する共有記憶
領域を有する構成を中心に説明する。そのため、第1、
第2或いは第3の実施の形態にて説明した事柄について
は記載を省略する。
【0121】図13に示す第4の実施の形態のワークフ
ロー管理システム81では、各担当者371〜373毎
の複数の処理実行手段が共通に利用する記憶領域である
共有記憶領域M3を有している。なお、この共有記憶領
域M3を提供する記憶装置は、各クライアント計算機3
51〜353が共通に利用できる装置であれば、ネット
ワークシステムの任意の場所に存在できる。例えば、こ
の共有記憶領域M3は、例えば分散共有メモリで実現し
ても良い。
【0122】図13に示すように、例えば第3工程の実
行中に、第2担当者372からの提案に起因して、サー
バ側指示手段25から各担当者371〜373に対して
中止指示があったとする。このとき各担当者371〜3
73は、各処理実行手段591〜593を操作して中止
処理を開始する。
【0123】この中止処理を実行する際には、例えば、
先ず最新の工程情報の所有者を知るために、各担当者3
71〜373は、自らのクライアント計算機において工
程が実行中であるか否かを調べる。図示例では、第3担
当者373が、自らのクライアント計算機353におい
て工程を実行中であるため、自らが最新の工程に関する
情報を有すると判断する。これにより、第3処理実行手
段593は、この最新の工程情報ファイル62を識別子
と共に共有記憶領域M3に格納する。
【0124】この工程情報ファイルには、ワークフロー
処理がどの工程まで進んだか(ここでは第3工程まで進
行したこと)という情報が少なくとも含まれている。
【0125】次に、第1および第2処理実行手段591
および592は、識別子に基づいてこの最新の工程情報
ファイル62を読み出す。その後、この最新の工程情報
ファイル62に基づいて、実行中のワークフロー処理が
ロールバック可能かどうかを判定し、しかる後、判定結
果に応じた中止処理を行う。
【0126】このとき各担当者371〜373は、例え
ば、どの工程まで進んだときにロールバックが不可能と
なるかについて理解しており、どの工程を実行中かを知
ることによって、このワークフロー処理のロールバック
が可能か不可能かを判定できる。図示例では、第1工程
でデータベースの更新を伴う処理を行ったので、例えば
第1担当者371がワークフロー処理開始前の状態には
ロールバックできないと判定したとする。第1担当者3
71は、この結果をサーバ側指示手段25に通知する。
その後、サーバ側指示手段25は、この通知に基づい
て、各担当者371〜373に続行或いは中止を指示す
る。中止する場合には、各担当者371〜373は任意
好適な中止処理を行う。
【0127】各担当者371〜373は、サーバ側指示
手段25からの指示に対して適切な中止処理を行ったの
ち、その中止処理等の終了をサーバ側指示手段25に通
知する。なお、各処理実行手段591および592は、
中止処理の終了と共に、個々の工程情報、識別子および
その他ワークフロー処理に関わる情報を破棄する。
【0128】サーバ側指示手段25は、各処理実行手段
591および592から中止処理終了を通知されると、
中止処理の結果を、正常終了等を提案した担当者に通知
する。それと同時に、サーバ側指示手段25は、識別
子、参加者リストおよびその他ワークフロー処理に関わ
る情報を破棄する。
【0129】以上のように、第4の実施の形態のワーク
フロー管理システム81によれば、各処理実行手段は、
共有記憶領域に最新の工程情報を識別子と共に書き込
み、中止の指示があったときには各処理実行手段は最新
の工程情報に基づいて最新の更新データがロールバック
できるかどうかを判定して、この判定結果に応じた中止
処理を行える。そのため、例えば、ある工程の基データ
までロールバックできる場合には、各処理実行手段は最
新の更新データからロールバック可能な基データまでロ
ールバックさせることができる。したがって、例えば、
ワークフロー処理を、ある工程終了前ではワークフロー
開始時の基データにロールバックできるが、ある工程終
了後ではワークフロー開始時の基データにロールバック
できない特殊トランザクションとして実行することもで
きる。
【0130】なお、この第4の実施の形態では、各クラ
イアント計算機間の情報伝達に分散共有メモリを用いた
例を示した。例えばサーバ側指示手段からの中止指示を
各クライアント計算機に送るときに同時に参加者リスト
を送るようにして、各クライアント計算機間に同報通信
機能(一つのクライアント計算機から他の複数のクライ
アント計算機に同時に通信する機能)を設定しておくこ
とにより、各クライアント計算機間の情報伝達を行って
も良い。
【0131】(第5の実施の形態)続いて、第1の実施
の形態のワークフロー管理システムの変形例であって、
サーバ側指示手段が期限指定部を有する構成につき説明
する。
【0132】図14は、第5の実施の形態のワークフロ
ー管理システムの各機能手段の相互関係を模式的に示す
ブロック図である。以下、図14を参照してワークフロ
ー管理システム91の動作につき説明する。ただし、こ
の第5の実施の形態では、応答回路を中心に説明するた
め、第1サーバ計算機および識別子受渡手段については
省略してあり、上述の実施の形態と同様に、第3工程で
ワークフロー処理を中止させるため、第4以降の担当者
を省略して示してある。
【0133】図14に示す第5の実施の形態のワークフ
ロー管理システム91は、第1の実施の形態の変形例で
あるため、第1の実施の形態にて説明した事柄について
は記載を省略する。
【0134】図14に示すように、第5の実施の形態の
ワークフロー管理システム91では、サーバ側指示手段
25が期限指定部93を有する。
【0135】期限指定部93は、ワークフロー処理の終
了期限を設定して終了期限となったときに所定の指示を
出す機能モジュールである。なお、ここではワークフロ
ー処理の開始から終了までの期限を設定するが、各工程
の終了期限を設定してもよい。また、所定の指示とは、
典型的にはワークフロー処理の中止の指示である。各工
程の終了期限を設定する場合には、実行中の工程をスキ
ップさせる指示を出しても良い。
【0136】この期限指定部93では、例えば、第1担
当者371が第1端末側登録手段211を操作してワー
クフロー処理の開始を指示するときに、終了期限を設定
する。このとき、例えば終了期限の設定をしたときを起
点に時間の経過が計測される。そして、所定の時間の経
過を検出すると、期限指定部93はサーバ側指示手段2
5にワークフロー処理の中止を通知する。
【0137】ここでは、図14に示すように第3工程実
行中に終了期限になったとする。この中止の通知に対し
て、サーバ側指示手段25は、参加者リスト41に登録
された第1〜3担当者371〜373に中止を指示す
る。
【0138】これに対して、例えば中止の指示を受けた
ときに工程を実行していた第3担当者373が、ワーク
フロー制御手段にワークフロー処理の中止を指示する。
ワークフロー制御手段はプロセス定義に基づく中止処理
を行ってワークフロー処理を中止させる。また、このと
き、各クライアント計算機では、第2の実施の形態にて
説明した中止処理を行っても良い。
【0139】一方、終了期限の前に第N担当者37Nが
第N工程を終了させたとする。このとき、第N担当者3
7Nは、サーバ側指示手段25の期限指定部93に終了
期限の解除を指示する。そして、第N担当者37Nは、
ワークフロー制御手段に第N工程の終了を指示する。
【0140】このように、第5の実施の形態のワークフ
ロー管理システムによれば、ワークフロー処理の処理期
限を指定できるため、ワークフロー処理の迅速化が図れ
る。
【0141】なお、第5の実施の形態では、第1のワー
クフロー管理システムのサーバ側指示手段に期限指定部
を設けた例を説明したが、第2、第3或いは第4の実施
の形態のワークフロー管理システムのサーバ側指示手段
に期限指定部を設けても良い。
【0142】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明のワークフロー管理システムは、登録回路および応答
回路を有するため、正常終了等の時点までにワークフロ
ー処理に参加した任意の担当者は、自分の工程の実行中
或いは自分の工程の終了後のいずれでも、担当者からワ
ークフロー処理の正常終了等を提案できる。また、シス
テム側ではその提案を適宜に判断して、その判断結果を
ワークフロー処理の参加者に指示できる。すなわち、前
述の第1の問題点を解決できる。
【0143】また、第1構成の更なる好適例によれば、
ワークフロー処理の少なくとも一つの工程がそれぞれ当
該工程開始時の基データを更新して更新データを作成す
る処理を実行する工程である場合、担当者の実行した処
理に関する更新情報を保存し、かつ、中止の指示があっ
たときには更新情報に基づいて更新データを基データに
ロールバックさせる処理実行手段を有する。
【0144】よって、各担当者毎の各処理実行手段は、
各担当者の担当する工程で実行された処理に関する更新
情報を保持し、中止の指示があったときにはこの更新情
報に基づいて更新データを基データにロールバックさせ
ることができる。したがって、サーバ側指示手段からの
中止指示があったとき、そのワークフロー処理が一つの
トランザクションとして扱うべきものである場合には、
自らが担当した工程で更新した更新データを基データに
ロールバックさせることができる。すなわち、第2の問
題点を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のワークフロー管理システム
の各機能手段の相互関係を模式的に示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施の形態のワークフロー管理システム
によるハードウェア資源の利用形態を概略的に示す図で
ある。
【図3】第1の実施の形態のワークフロー管理システム
の動作の説明に供する図である。なお、特に識別子の移
動の様子に着目して示してある。
【図4】登録回路としての動作手順を各ステップ毎に概
略的に示したフローチャートである。
【図5】正常終了時の動作手順を各ステップ毎に概略的
に示したフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態のワークフロー管理システム
の応答回路としての動作の説明に供する図でる。
【図7】中止時の動作手順を各ステップ毎に概略的に示
したフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態のワークフロー管理システム
の構成をそのハードウェア資源の利用形態と共に模式的
に示す図である。
【図9】第2の実施の形態のワークフロー管理システム
の各機能手段の相互関係を模式的に示すブロック図であ
る。
【図10】クライアント/サーバ型ネットワークシステ
ムの一例を模式的に示す図である。
【図11】第3の実施の形態のワークフロー管理システ
ムの各機能手段の相互関係を模式的に示すブロック図で
ある。
【図12】第3の実施の形態の中止時の動作手順を各ス
テップ毎に概略的に示したフローチャートである。
【図13】第4の実施の形態のワークフロー管理システ
ムの各機能手段の相互関係を模式的に示すブロック図で
ある。
【図14】第5の実施の形態のワークフロー管理システ
ムの各機能手段の相互関係を模式的に示すブロック図で
ある。
【図15】従来のワークフロー管理システムの機能構成
を概略的に示す図である。
【符号の説明】
11、71、81、91:ワークフロー管理システム 13:登録回路 15:応答回路 17:識別子定義手段 19:識別子受渡手段 211〜21N:第1〜N端末側登録手段 23:参加者登録手段 25:サーバ側指示手段 271〜27N:第1〜N端末側提案手段 28:サーバ計算機 29:クライアント/サーバ型ネットワークシステム 31:第1サーバ計算機 33:第2サーバ計算機 351〜35N:第1〜Nクライアント計算機 371〜37N:第1〜N担当者 39:識別子 41:参加者リスト 43:担当者情報 431〜433:第1〜第3担当者情報 45:ワークフロー制御手段 471〜47N:第1〜Nワークアイテム 491〜49N:第1〜Nワークリスト 51:ワークリストハンドラ m1、m2、m3、M1、M2:記憶領域 611〜613:第1〜第3ログファイル 63:ネットワークシステム 65a:基幹システムとしてのLAN 65b:末端システムとしてのLAN 66a、66b:ネットワークサーバ計算機 67:ネットワーク 68:ワークフローサーバ計算機 73:聴取部 75:判断部 77:指示部 93:期限指定部 M3:共有記憶領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアント/サーバ型ネットワークシ
    ステムで、クライアント計算機を操作する担当者に担当
    の工程を順次に行わせることにより、一連の工程からな
    るワークフロー処理を実行させるワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記ワークフロー処理の開始の際に一つのワークフロー
    処理を他のワークフロー処理と識別するための識別子を
    定義し、 前記識別子を受け取ったのち、前記各担当者が次々に工
    程を実行する度に、該識別子を各担当者に渡していき、
    および、 前記識別子を受け取った担当者の担当者情報を、ワーク
    フロー処理毎に個別に設けられる参加者リストに登録す
    る登録回路を有するワークフロー管理システムであっ
    て、 前記ワークフロー処理の最終の工程で当該ワークフロー
    処理を正常終了させる場合或いは前記ワークフロー処理
    の任意の工程で当該ワークフロー処理を中止させる場合
    に備えて、 正常終了或いは中止(以下、正常終了等という。)を前
    記各担当者から提案し、および、 前記正常終了等の提案に基づいて前記ワークフロー処理
    の正常終了等若しくは続行のいずれかと判断して、当該
    正常終了等の時点までに前記参加者リストに登録された
    各担当者に対して判断結果を指示する応答回路を更に有
    することを特徴とするワークフロー管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記登録回路としては識別子定義手段と、識別子受渡手
    段と、端末側登録手段と、参加者登録手段とを有すると
    共に、前記応答回路としてはサーバ側指示手段と、端末
    側提案手段とを有し、および、 前記識別子定義手段は、前記ワークフロー処理の開始の
    際に一つのワークフロー処理を他のワークフロー処理と
    識別するための識別子を定義し、 前記識別子受渡手段は、前記識別子を受け取ったのち、
    前記各担当者が次々に工程を実行する度に、該識別子を
    各担当者毎の前記端末側登録手段に渡していき、 前記端末側登録手段は、前記識別子を受け取ると、担当
    者の担当者情報を参加者登録手段に送信し、 前記参加者登録手段は、前記担当者情報を受信すると、
    該担当者情報をワークフロー処理毎に個別に設けられる
    参加者リストに登録し、 前記端末側提案手段は、前記正常終了等を前記サーバ側
    指示手段に提案し、 前記サーバ側指示手段は、前記正常終了等の提案に基づ
    いて前記ワークフロー処理の正常終了等若しくは続行に
    つき判断して、当該正常終了等の時点までに前記参加者
    リストに登録された担当者に対して判断結果を指示する
    ことを特徴とするワークフロー管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記識別子受渡手段に代えて、前記ワークフロー処理の
    プロセスを定義したプロセス定義データに基づいて、ワ
    ークアイテムを前記担当者毎のワークリストに格納させ
    ることにより、前記各担当者に前記工程の実行を指示す
    るワークフロー制御手段を具え、および、 前記ワークフロー制御手段では、前記識別子を前記端末
    側登録手段に渡していくために、前記ワークアイテムと
    共に前記識別子を前記ワークリストに格納させることを
    特徴とするワークフロー管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記識別子定義手段は、前記ワークフロー処理の開始の
    際に前記識別子を定義したのち当該識別子を最初の担当
    者の前記端末側登録手段に送信し、前記最初の担当者の
    端末側登録手段は、前記送信された識別子を前記識別子
    受渡手段に渡すと共に前記最初の担当者の担当者情報を
    前記参加者登録手段に送信することを特徴とするワーク
    フロー管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記識別子受渡手段は、前記ワークフロー処理の最後の
    担当者が工程を実行するときに、前記ワークフロー処理
    の終了を示す終了フラグを前記端末側提案手段に渡すこ
    とを特徴とするワークフロー管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記ワークフロー処理の少なくとも一つの工程がそれぞ
    れ当該工程開始時の基データを更新して更新データを作
    成する処理を実行する工程である場合、担当者の実行し
    た処理に関する更新情報を保存し、かつ、中止の指示が
    あったときには前記更新情報に基づいて前記更新データ
    を前記基データにロールバックさせる処理実行手段を有
    することを特徴とするワークフロー管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記サーバ側指示手段は、前記参加者リストに登録され
    た担当者に対して、ワークフロー処理の正常終了等若し
    くは続行の成否につき質問する聴取部と、該質問に対す
    る回答に基づいて前記ワークフロー処理の正常終了等若
    しくは続行を判断する判断部と、前記参加者リストに登
    録された担当者に対してこの判断結果を指示する指示部
    とを有することを特徴とするワークフロー管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記担当者毎の複数の前記処理実行手段が共通に利用す
    る記憶領域である共有記憶領域を有していて、および、 前記中止の指示があったときには、前記処理実行手段の
    うち前記ワークフロー処理の最新の工程情報を有する処
    理実行手段が、前記共有記憶領域に当該最新の工程情報
    を前記識別子と共に書き込み、その後、各処理実行手段
    は、前記共有記憶領域中から前記最新の工程情報を読み
    出し、かつ、該最新の工程情報に基づいて最新の更新デ
    ータがロールバック可能かどうかを判断することを特徴
    とするワークフロー管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載のワークフロー管理シス
    テムにおいて、 前記サーバ側指示手段は、前記ワークフロー処理の終了
    期限を設定して該終了期限となったときに所定の指示を
    出す期限指定部を有することを特徴とするワークフロー
    管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載のワークフロー管理シ
    ステムにおいて、 前記各クライアント計算機は、前記端末側登録手段およ
    び前記端末側提案手段を具えることを特徴とするワーク
    フロー管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載のワークフロー管理シ
    ステムにおいて、 前記サーバ計算機は、前記識別子定義手段、識別子受渡
    手段、参加者登録手段およびサーバ側指示手段を具える
    ことを特徴とするワークフロー管理システム。
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