以下、本発明による作業申請処理装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による作業申請処理装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による作業申請処理装置は、承認者や確認者を、申請者等が選択できるものである。
図1は、本実施の形態による作業申請処理装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による作業申請処理装置1は、作業申請情報受付部11と、作業申請情報蓄積部12と、記憶部13と、承認者識別子記憶部14と、選択条件情報記憶部15と、承認者識別子出力部16と、承認者選択受付部17と、承認要求送信部18と、承認結果情報受付部19と、承認結果情報蓄積部20と、作業記録情報受付部21と、作業記録情報蓄積部22と、確認者識別子記憶部23と、確認者識別子出力部24と、確認者選択受付部25と、確認要求送信部26と、確認結果情報受付部27と、確認結果情報蓄積部28と、承認チェック情報送信部29と、確認チェック情報送信部30と、を備える。
作業申請情報受付部11は、作業申請情報を受け付ける。作業申請情報は、情報処理システムに対する操作作業を示す情報であり、その操作作業の申請の情報である。なお、この作業申請情報は、申請である旨を示す情報を含んでいてもよく、または、作業申請処理装置1において、申請の情報であると認識されるのであれば、申請である旨を示す情報を含んでいなくてもよい。「情報処理システムに対する操作作業」とは、情報処理システムに関係する種々の操作作業を含むものである。例えば、その操作作業は、システムや装置(スタンドアロンでもよく、そうでなくてもよい)に対する制御や操作等の処理(例えば、その装置等へのアクセスや、その装置等で用いられる設定情報の変更等の処理)であってもよく、ソフトウェアやデータに対する処理(例えば、ソフトウェアやデータの変更や追加、削除等の処理)であってもよく、その他の操作作業であってもよい。ただし、その操作作業は、例えば、コンピュータや、ネットワーク、ユーザインタフェース等を介して電子的に実行されるものである。
作業申請情報は、操作作業の作業内容や作業順序を示す情報を少なくとも含んでいるものとする。また、作業申請情報は、操作作業の作業対象を特定可能な情報(例えば、装置やデータ、ソフトウェア等の識別情報であってもよい)を含んでいてもよい。作業内容を示す情報とは、例えば、操作作業の処理内容を示す情報(例えば、変更、追加、削除、読み出し、バックアップ等の処理)であってもよい。また、作業順序を示す情報とは、例えば、各操作作業の順序を示す情報(例えば、X情報の削除の後に、Y情報を追加する等)であってもよい。また、その操作内容を示す情報は、例えば、「CDを挿入します。」などのように自然言語によって記述されたテキスト情報であってもよく、「delete」「update」「insert」などのあらかじめ規定されているコマンドやコードなどによって記述された情報であってもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。その前者の場合に、操作内容を示す情報は、キーボード等から入力されてもよく、または、メニュー等からの選択によって入力されてもよい。また、作業申請情報では、2以上の操作作業が、作業順序を含めて示されることが一般的である。例えば、1番目に操作内容Aを実行し、2番目に操作内容Bを実行し、3番目に操作内容Cを実行する、と言うように記述されていてもよい。そのように、操作作業の作業順序を示す情報が作業手順であると考えてもよい。本実施の形態では、作業手順が作業申請情報に含まれる場合について主に説明する。なお、作業申請情報は、一の操作作業のみを示すものであってもよい。また、作業申請情報に、申請を行う申請者を識別する申請者識別子が含まれていてもよい。その申請者識別子は、例えば、申請者の氏名であってもよく、社員コード等のIDであってもよく、その他の識別子であってもよい。後述する他の者の識別子、例えば、作業者識別子、承認者識別子、確認者識別子等についても同様であるとする。本実施の形態では、それらの識別子が氏名である場合について主に説明する。また、申請者識別子の入力は、申請者識別子の一覧からの選択によって行われてもよい。また、作業申請情報に、作業を行う時期を示す情報が含まれていてもよく、または、含まれていなくてもよい。作業を行う時期を示す情報は、例えば、時期の始期を示す情報であってもよく、時期の終期を示す情報であってもよく、または、その両方であってもよい。
作業申請情報受付部11は、通常、申請を行う申請者から作業申請情報を受け付ける。作業申請情報受付部11は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された作業申請情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された作業申請情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された作業申請情報を受け付けてもよい。なお、作業申請情報受付部11は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、作業申請情報受付部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
作業申請情報蓄積部12は、作業申請情報受付部11が受け付けた作業申請情報を記憶部13に蓄積する。また、作業申請情報蓄積部12は、作業申請情報以外の情報を記憶部13に蓄積してもよい。例えば、作業申請情報蓄積部12は、承認者選択受付部17が選択を受け付けた承認者識別子や作業者識別子を記憶部13に蓄積してもよい。その場合に、承認者識別子は、その承認者識別子で識別される承認者によって承認される対象である作業申請情報に対応付けられて蓄積されることが好適である。また、作業者識別子は、その作業者識別子で識別される作業者が行う操作作業を含む作業申請情報に対応付けられて蓄積されることが好適である。また、例えば、作業申請情報蓄積部12は、確認者選択受付部25が選択を受け付けた確認者識別子を記憶部13に蓄積してもよい。その場合に、確認者識別子は、その確認者識別子で識別される確認者によって確認される作業記録情報に対応する操作作業を含む作業申請情報に対応付けられて蓄積されることが好適である。なお、ある識別子が、ある情報に対応付けられて蓄積されるとは、両者の紐付けができるように蓄積されることであり、その具体的な方法は問わない。例えば、その識別子と、その情報とが一のレコード等の情報に含まれるように蓄積されることであってもよく、その識別子と、その情報とのそれぞれに、両者を紐付けるためのID等が付加されて蓄積されることであってもよい。
記憶部13では、作業申請情報や、作業記録情報、承認者識別子、確認者識別子、承認結果情報、確認結果情報等が記憶される。また、作業者識別子も記憶されてもよい。なお、記憶部13で記憶される情報の種類は問わない。それら以外の情報が記憶部13で記憶されてもよく,または、それらの情報のうち、一部の情報が記憶部13で記憶されなくてもよい。記憶部13での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。記憶部13は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
承認者識別子記憶部14では、複数の承認者識別子が記憶される。承認者識別子は、作業申請情報の承認を行う承認者を識別する識別子である。なお、作業申請情報の承認とは、例えば、作業申請情報で示される作業手順で操作作業を実行してもよいことを是認するかどうか決めることであってもよく、作業申請情報で示される作業対象に操作作業を実行してもよいことを是認するかどうか決めることであってもよく、その両方であってもよい。また、その承認者識別子によって識別される承認者は、厳密には承認者の候補者であり、選択された承認者によって、実際の承認の処理が行われることになる。また、承認者識別子記憶部14では、複数の作業者識別子も記憶されていてもよい。作業者識別子は、作業申請情報に応じた操作作業を、情報処理システムに対して実行する作業者を識別する識別子である。本実施の形態では、承認者識別子記憶部14で、複数の作業者識別子も記憶されている場合について主に説明する。なお、その作業者識別子によって識別される作業者は、厳密には作業者の候補者であり、選択された作業者によって、実際の操作作業が行われることになる。
承認者識別子記憶部14に承認者識別子等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して承認者識別子等が承認者識別子記憶部14で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された承認者識別子等が承認者識別子記憶部14で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された承認者識別子等が承認者識別子記憶部14で記憶されるようになってもよい。承認者識別子記憶部14での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。承認者識別子記憶部14は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
選択条件情報記憶部15では、承認者の選択に関する条件を示す情報である承認者選択条件情報が記憶される。その承認者選択条件情報は、例えば、選択対象となる承認者の人数(例えば、一人、二人、二人以上等)であってもよく、選択対象となる承認者の役職(例えば、課長以上、部長等)であってもよく、作業申請情報に含まれる作業手順と作業対象とのそれぞれについて承認者を選択する旨であってもよく、その他の条件であってもよい。また、選択条件情報記憶部15では、確認者の選択に関する条件を示す情報である確認者選択条件情報も記憶されていてもよい。その確認者選択条件情報は、例えば、選択対象となる確認者の人数であってもよく、選択対象となる確認者の役職であってもよく、作業記録情報に含まれる作業手順(作業内容)と作業対象とのそれぞれについて確認者を選択する旨であってもよく、その他の条件であってもよい。
選択条件情報記憶部15に承認者選択条件情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して承認者選択条件情報等が選択条件情報記憶部15で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された承認者選択条件情報等が選択条件情報記憶部15で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された承認者選択条件情報等が選択条件情報記憶部15で記憶されるようになってもよい。選択条件情報記憶部15での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。選択条件情報記憶部15は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
承認者識別子出力部16は、操作作業の申請に応じて、承認者識別子記憶部14で記憶されている複数の承認者識別子を出力する。操作作業の申請に応じて複数の承認者識別子を出力するとは、例えば、操作作業の申請時、すなわち、作業申請情報の受付時に複数の承認者識別子を出力することであってもよく、作業申請情報の受付後に複数の承認者識別子を出力することであってもよい。承認者識別子出力部16は、通常、承認者の選択を行う者に対して複数の承認者識別子を出力する。したがって、その選択を申請者が行う場合には、承認者識別子出力部16は、複数の承認者識別子を申請者に出力してもよい。なお、申請者に出力するとは、例えば、申請者の端末に複数の承認者識別子を出力することであってもよく、申請者を受け取り先として、電子メール等によって複数の承認者識別子を送信することであってもよく、その他の方法によって複数の承認者識別子を申請者に出力することであってもよい。例えば、承認者識別子出力部16は、作業申請情報に含まれる申請者識別子に対応する送信先に、複数の承認者識別子を送信してもよい。複数の承認者識別子を申請者以外に出力する場合にも同様である。
承認者識別子出力部16は、選択条件情報記憶部15で記憶されている承認者選択条件情報をも出力してもよい。なお、承認者選択条件情報がプログラム等のコード等によって記述されている場合には、承認者識別子出力部16は、承認者選択条件情報を出力する際に、承認者選択条件情報を承認者の選択者が理解可能な自然言語に変換して出力してもよい。例えば、「二人の承認者を選択してください」などが出力されてもよい。承認者識別子出力部16以外の処理においても、作業申請情報や作業記録情報等に含まれる作業内容等が、適宜、コードで記述されたものから自然言語で記述されたものに変換されてもよく、自然言語で記述されたものからコードで記述されたものに変換されてもよい。その変換は、例えば、自然言語によって記述されたテキスト情報である作業内容を示す情報と、コードによって記述された作業内容を示す情報とを対応付ける対応情報を用いて行われてもよい。その変換の詳細については、例えば、上記特許文献1を参照されたい。また、承認者識別子出力部16は、承認者選択条件情報を承認者選択受付部17に渡してもよい。
また、承認者識別子出力部16は、複数の承認者識別子の出力と同時に、または、異なるタイミングで、承認者識別子記憶部14で記憶されている複数の作業者識別子をも出力してもよい。
また、承認者識別子記憶部14で記憶されている承認者識別子が、社員コード等のIDである場合には、承認者識別子出力部16は、そのIDを氏名に変換して出力してもよい。選択者が容易に選択できるようにするためである。なお、作業者識別子を出力する際にも同様であるとする。また、承認者識別子や作業者識別子について、社員コード等のIDと氏名との変換は、適宜、行われてもよい。他の識別子、例えば、申請者識別子や確認者識別子についても同様である。
ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、送信や蓄積、引き渡しが行われる場合であっても、最終的には、承認者識別子の選択者が知ることができるように出力されることが好適である。また、承認者識別子出力部16は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスや送信デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、承認者識別子出力部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
承認者選択受付部17は、承認者識別子出力部16による複数の承認者識別子の出力に応じて、作業申請情報の承認を行う承認者を識別する一以上の承認者識別子の選択を受け付ける。そのように選択の受け付けられた承認者識別子で識別される承認者によって、作業申請情報の承認の手続が行われることになる。なお、その一以上の承認者識別子の選択の受け付けは、例えば、一以上の承認者識別子の受け付けによって行われてもよく、一以上の承認者識別子に対応する識別情報等の受け付けによって行われてもよい。また、1個の承認者識別子が選択されてもよく、または、複数の承認者識別子が選択されてもよい。その選択が申請者によって行われる場合には、承認者選択受付部17は、一以上の承認者識別子の申請者による選択を受け付けることになる。また、承認者選択条件情報も出力された場合には、承認者選択受付部17は、その承認者選択条件情報の示す条件に応じた一以上の承認者識別子の選択を受け付けるものとする。したがって、その承認者選択条件情報によって、二人以上の承認者が選択される旨が決まっている場合には、承認者選択受付部17は、二人以上の承認者の選択を受け付け、そうでない選択、例えば、一人以下の承認者の選択を受け付けなくてもよい。選択を受け付けないとは、結果として、選択が行われなかった状況と同様な状況にすることであり、例えば、選択ボタン等を押すことができなくすることであってもよく、承認者選択受付部17が、選択結果の情報を破棄したり、後段の構成要素に渡さなかったりすることであってもよい。なお、承認者選択受付部17は、そのような承認者選択条件情報に応じた選択の受け付けを、承認者識別子出力部16から受け取った承認者選択条件情報を用いて行ってもよい。また、承認者選択受付部17によって一以上の承認者識別子の選択が受け付けられた場合には、その選択された一以上の承認者識別子が、前述のように、作業申請情報蓄積部12によって、その承認者識別子に対応する作業申請情報に対応付けられて記憶部13に蓄積されてもよい。そのように、承認者識別子を作業申請情報に対応付けて蓄積できるようにするため、記憶部13で記憶されている作業申請情報と、承認者選択受付部17が選択を受け付けた承認者識別子とが紐付けられていることが好適である。その紐付けは、例えば、ある作業申請情報に対応して複数の承認者識別子を出力する際に、その作業申請情報を識別可能な所定の識別情報と一緒に出力し、承認者識別子の選択を受け付ける際に、その所定の識別情報と一緒に選択を受け付けることによって行われてもよい。その識別情報は、例えば、作業申請情報の識別情報であってもよく、後述する具体例で用いられるIDであってもよい。
また、承認者選択受付部17は、承認者識別子出力部16による複数の作業者識別子の出力に応じて、一以上の承認者識別子の選択と同時に、または、異なるタイミングで、作業申請情報に応じた操作作業を行う作業者を識別する一以上の作業者識別子の選択を受け付けてもよい。なお、1個の作業者識別子が選択されてもよく、または、複数の作業者識別子が選択されてもよい。その作業者識別子の選択の受け付けは、承認者識別子が作業者識別子となった以外、上述の説明と同様にして行われてもよい。すなわち、選択の受け付けられた一以上の作業者識別子も、前述のように、作業申請情報蓄積部12によって、その作業者識別子に対応する作業申請情報に対応付けられて記憶部13に蓄積されてもよい。
承認者選択受付部17は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された選択を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された選択を受信してもよい。なお、承認者選択受付部17は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、承認者選択受付部17は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
承認要求送信部18は、承認者選択受付部17が選択を受け付けた一以上の承認者識別子で識別される承認者に、その承認者の承認対象である作業申請情報の承認を要求する情報である承認要求情報を送信する。承認者に承認要求情報を送信するとは、承認者の端末に承認要求情報を送信することであってもよく、承認者を受け取り先として、電子メール等によって承認要求情報を送信することであってもよく、その他の方法による承認要求情報の承認者への送信であってもよい。例えば、承認者識別子と、その承認者識別子で識別される承認者の送信先とが対応付けられて記憶されている場合には、承認要求送信部18は、承認者選択受付部17が選択を受け付けた一以上の承認者識別子に対応する送信先に、承認要求情報を送信してもよい。承認要求情報には、承認対象の作業申請情報を識別可能な情報が含まれていることが好適である。なお、作業申請情報を識別可能な情報は、作業申請情報そのものであってもよく、または、その作業申請情報に対して付与されたID等の識別情報であってもよく、作業申請情報を識別可能なその他の情報であってもよい。なお、承認要求送信部18は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、承認要求送信部18は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
承認結果情報受付部19は、承認要求送信部18による承認要求情報の送信に応じて、作業申請情報が承認されたかどうかを示す承認結果情報を承認者から受け付ける。なお、承認結果情報受付部19は、承認結果情報と共に、承認または却下の対象となる作業申請情報を識別可能な情報をも受け付けることが好適である。その結果、どの作業申請情報が承認されたのか、承認されなかったのかが分かるようになるからである。承認結果情報と共に受け付けられる作業申請情報を識別可能な情報は、例えば、その承認結果情報で承認結果が示される承認を要求する承認要求情報に含まれていたものであってもよい。その承認結果情報によって、例えば、作業申請情報で示される作業手順で操作作業を実行することが是認されたかどうかや、作業申請情報で示される作業対象に操作作業を実行することが是認されたかどうかなどが示されることになる。
承認結果情報受付部19は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された承認結果情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された承認結果情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された承認結果情報を受け付けてもよい。なお、承認結果情報受付部19は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、承認結果情報受付部19は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。なお、二以上の承認者が選択された場合には、承認結果情報受付部19は、各承認者から承認結果情報を受け付けることが好適である。
承認結果情報蓄積部20は、承認結果情報受付部19が受け付けた承認結果情報を、その承認結果情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。承認結果情報蓄積部20は、例えば、承認結果情報と共に受け付けられた作業申請情報を識別可能な情報で識別される作業申請情報に対応付けて、その承認結果情報を蓄積してもよい。
作業記録情報受付部21は、承認結果情報蓄積部20が蓄積した承認結果情報によって承認されたことが示される作業申請情報に応じて情報処理システムに対してなされた操作作業の記録を示す作業記録情報を受け付ける。作業記録情報には、実行された操作作業の作業内容が含まれていてもよく、また操作作業の作業対象を特定可能な情報が含まれていてもよい。この作業記録情報は、いわゆる操作作業の履歴の情報であってもよい。また、この作業記録情報は、作業申請情報に応じてなされた操作作業がコンピュータ等によって自動的に記録されたものである。その作業記録情報の記録は、例えば、前述の特許文献1で紹介されている方法を用いてもよい。そのような方法を用いることによって、操作画面の動画像や、通信ポート、ファイルアクセス、プロセス、キーボード打刻などの様々な操作作業に関する記録をとることができる。例えば、作業記録情報が操作画面の動画像である場合には、その動画像において表示されているテーブルやデータベースの名称を文字認識によって取得してもよい。通常、テーブルやデータベースの名称が表示される位置は決まっていることが多いため、その位置の画像についてのみ文字認識を行うようにしてもよい。また、ボタンがクリックされる際に、ボタンの色が変化することなどを用いて、クリックされたボタンを特定し、そのボタンの上に表示されている文字列を文字認識によって取得することにより、ボタンを特定する情報、例えば、「検索」等を取得してもよい。このようにして、動画像から、「検索」ボタンがクリックされた、と言う操作作業に関する情報を取得することもできる。なお、本実施の形態では、作業記録情報が、コマンドや、通信ポート、プロセス等を示す情報である場合について主に説明する。また、作業記録情報受付部21は、作業記録情報と共に、その作業記録情報に対応する作業申請情報を識別可能な情報をも受け付けてもよい。作業記録情報に対応する作業申請情報とは、その作業記録情報において記録された操作作業を申請するために用いられた作業申請情報である。作業記録情報受付部21は、作業記録情報と共に、その作業記録情報に応じた操作作業を行った作業者を識別する作業者識別子を受け付けてもよい。なお、その作業者識別子は、作業記録情報に含まれていてもよい。また、二以上の承認者が選択された場合には、承認結果情報によって承認されたことが示される作業申請情報とは、その二以上の各承認者にそれぞれ対応する承認結果情報のすべてによって承認されたことが示される作業申請情報であることが好適である。
作業記録情報受付部21は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された作業記録情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された作業記録情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、USBメモリやSDカード、その他の半導体メモリ、磁気ディスクなど)から読み出された作業記録情報を受け付けてもよい。なお、通信回線を介して送信された作業記録情報を受信する場合に、作業記録情報受付部21は、その作業記録情報を、操作作業の対象である情報処理システムから受信してもよい。また、作業記録情報受付部21は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、作業記録情報受付部21は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
作業記録情報蓄積部22は、作業記録情報受付部21が受け付けた作業記録情報を、その作業記録情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。その際に、作業記録情報蓄積部22は、作業記録情報と共に作業記録情報受付部21で受け付けられた、作業申請情報を識別可能な情報を用いて、その蓄積を行ってもよい。なお、結果として、作業記録情報と作業申請情報との紐付けができているのであれば、両者を対応付けて蓄積する方法は問わない。また、作業記録情報蓄積部22が蓄積した作業記録情報に対応付けられて、その作業記録情報に応じた操作作業を行った作業者を識別する作業者識別子が記憶されていてもよい。その作業者識別子は、結果として、その作業記録情報に応じた操作作業を行った作業者を識別することになればよい。したがって、例えば、作業記録情報の蓄積と同時に、またはその後に、その作業記録情報に対応付けられて記憶部13に蓄積されてもよく、あらかじめ記憶部13で記憶されている作業者識別子で識別される作業者によって実行された操作作業に応じた作業記録情報が記憶部13に蓄積されることによって、その作業記録情報に応じた操作作業を行った作業者を識別する作業者識別子が記憶されているようになってもよい。例えば、記憶部13において作業申請情報に対応付けられて作業者識別子が記憶されおり、その作業申請情報に対応付けられて、その作業者識別子の作業者によって行われた操作作業の記録である作業記録情報が記憶部13に蓄積される場合には、結果として、作業記録情報と作業者識別子とが紐付けられることになる。また、作業記録情報に、その作業記録情報で記録された操作作業を行った作業者の作業者識別子が含まれる場合には、その作業記録情報が記憶部13に蓄積されることによって、作業記録情報に対応付けられて、その作業記録情報に対応する作業者識別子が記憶されていることになると考えることができる。また、作業記録情報受付部21が作業記録情報と、その作業記録情報に対応する作業者識別子とを受け付けた場合には、作業記録情報蓄積部22は、両者を対応付けて記憶部13に蓄積してもよい。その場合にも、作業記録情報に対応付けられて、その作業記録情報に対応する作業者識別子が記憶されていることになる。
確認者識別子記憶部23では、複数の確認者識別子が記憶される。確認者識別子は、作業記録情報の確認を行う確認者を識別する識別子である。なお、作業記録情報の確認とは、例えば、作業記録情報で示される操作内容が、予定通りであるかどうか(申請通りであるかどうか)を確認することであってもよく、作業記録情報で示される作業対象が、予定通りの範囲であるかどうかを確認することであってもよく、作業記録情報で示される操作作業に、スパイウェアのインストールや機密情報の窃取等の不適切な作業が含まれていないかどうかを確認することであってもよく、それらの任意の二以上のものの組み合わせであってもよい。また、その確認者識別子によって識別される確認者は、厳密には確認者の候補者であり、選択された確認者によって、実際の確認の処理が行われることになる。
確認者識別子記憶部23に確認者識別子が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して確認者識別子が確認者識別子記憶部23で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された確認者識別子が確認者識別子記憶部23で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された確認者識別子が確認者識別子記憶部23で記憶されるようになってもよい。確認者識別子記憶部23での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。確認者識別子記憶部23は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
確認者識別子出力部24は、確認者識別子記憶部23で記憶されている複数の確認者識別子を出力する。確認者識別子出力部24は、通常、確認者の選択を行う者に対して複数の確認者識別子を出力する。その複数の確認者識別子の出力は、例えば、作業記録情報の受け付けに応じて行われてもよく、操作作業の申請に応じて行われてもよい。作業記録情報の受け付けに応じて複数の確認者識別子を出力するとは、例えば、作業記録情報の受付前に複数の確認者識別子を出力することであってもよく、作業記録情報の受付時に複数の確認者識別子を出力することであってもよく、作業記録情報の受付後に複数の承認者識別子を出力することであってもよい。この場合には、確認者識別子出力部24は、例えば、作業記録情報受付部21が受け付けた作業記録情報の操作作業を行った作業者に対して複数の確認者識別子を出力してもよい。操作作業の申請に応じて複数の確認者識別子を出力するとは、例えば、操作作業の申請時、すなわち、作業申請情報の受付時に複数の確認者識別子を出力することであってもよく、作業申請情報の受付後に複数の確認者識別子を出力することであってもよい。この場合には、確認者識別子出力部24は、例えば、作業申請情報の申請を行った申請者に対して複数の確認者識別子を出力してもよい。なお、作業者や申請者に出力するとは、例えば、作業者や申請者の端末に複数の確認者識別子を出力することであってもよく、作業者や申請者を受け取り先として、電子メール等によって複数の確認者識別子を送信することであってもよく、その他の方法によって複数の確認者識別子を作業者や申請者に出力することであってもよい。複数の確認者識別子を作業者や申請者以外に出力する場合にも同様である。例えば、確認者識別子出力部24は、作業記録情報に対応付けられている作業者識別子に対応する送信先に、複数の確認者識別子を送信してもよい。本実施の形態では、確認者識別子が作業者に出力される場合について主に説明する。
確認者識別子出力部24は、選択条件情報記憶部15で記憶されている確認者選択条件情報をも出力してもよい。なお、確認者選択条件情報がプログラム等のコード等によって記述されている場合には、確認者識別子出力部24は、確認者選択条件情報を出力する際に、確認者選択条件情報を確認者の選択者が理解可能な自然言語に変換して出力してもよい。例えば、「二人の確認者を選択してください」などが出力されてもよい。また、確認者識別子出力部24は、確認者選択条件情報を確認者選択受付部25に渡してもよい。
また、確認者識別子記憶部23で記憶されている確認者識別子が、社員コード等のIDである場合には、確認者識別子出力部24は、そのIDを氏名に変換して出力してもよい。選択者が容易に選択できるようにするためである。
ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、送信や蓄積、引き渡しが行われる場合であっても、最終的には、確認者識別子の選択者が知ることができるように出力されることが好適である。また、確認者識別子出力部24は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスや送信デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、確認者識別子出力部24は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
確認者選択受付部25は、確認者識別子出力部24による複数の確認者識別子の出力に応じて、作業記録情報の確認を行う確認者を識別する一以上の確認者識別子の選択を受け付ける。そのように選択の受け付けられた確認者識別子で識別される確認者によって、作業記録情報の確認の手続が行われることになる。なお、その一以上の確認者識別子の選択を受け付けは、例えば、一以上の確認者識別子の受け付けによって行われてもよく、一以上の確認者識別子に対応する識別情報等の受け付けによって行われてもよい。また、1個の確認者識別子が選択されてもよく、または、複数の確認者識別子が選択されてもよい。その選択が作業者によって行われる場合には、確認者選択受付部25は、一以上の確認者識別子の作業者による選択を受け付けることになる。また、その選択が申請者によって行われる場合には、確認者選択受付部25は、一以上の確認者識別子の申請者による選択を受け付けることになる。また、確認者選択条件情報も出力された場合には、確認者選択受付部25は、その確認者選択条件情報の示す条件に応じた一以上の確認者識別子の選択を受け付けるものとする。したがって、その確認者選択条件情報によって、二人以上の確認者が選択される旨が決まっている場合には、確認者選択受付部25は、二人以上の確認者の選択を受け付け、そうでない選択、例えば、一人以下の確認者の選択を受け付けなくてもよい。選択を受け付けないとは、結果として、選択が行われなかった状況と同様な状況にすることであり、例えば、選択ボタン等を押すことができなくすることであってもよく、確認者選択受付部25が、選択結果の情報を破棄したり、後段の構成要素に渡さなかったりすることであってもよい。なお、確認者選択受付部25は、そのような確認者選択条件情報に応じた選択の受け付けを、確認者識別子出力部24から受け取った確認者選択条件情報を用いて行ってもよい。また、確認者選択受付部25によって一以上の確認者識別子の選択が受け付けられた場合には、その選択された一以上の確認者識別子が、前述のように、作業申請情報蓄積部12によって、その確認者識別子に対応する作業申請情報に対応付けられて記憶部13に蓄積されてもよい。確認者識別子に対応する作業申請情報とは、その確認者識別子の選択が操作作業の申請時に行われた場合には、その申請対象となる作業申請情報のことであり、その確認者識別子の選択が作業記録情報の受け付けに応じて行われた場合には、その作業記録情報に対応する作業申請情報のことである。そのように、確認者識別子を作業申請情報に対応付けて蓄積できるようにするため、記憶部13で記憶されている作業申請情報と、確認者選択受付部25が選択を受け付けた確認者識別子とが紐付けられていることが好適である。その紐付けは、例えば、ある作業申請情報(または作業記録情報)に対応して複数の確認者識別子を出力する際に、その作業申請情報(またはその作業記録情報に対応する作業申請情報)を識別可能な所定の識別情報と一緒に出力し、確認者識別子の選択を受け付ける際に、その所定の識別情報と一緒に選択を受け付けることによって行われてもよい。その識別情報は、例えば、作業申請情報の識別情報であってもよく、作業申請情報に対応付けられている作業記録情報の識別情報であってもよく、後述する具体例で用いられるIDであってもよい。
確認者選択受付部25は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された選択を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された選択を受信してもよい。なお、確認者選択受付部25は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、確認者選択受付部25は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
確認要求送信部26は、確認者選択受付部25が選択を受け付けた一以上の確認者識別子で識別される確認者に、その確認者の確認対象である作業記録情報の確認を要求する情報である確認要求情報を送信する。確認者に確認要求情報を送信するとは、確認者の端末に確認要求情報を送信することであってもよく、確認者を受け取り先として、電子メール等によって確認要求情報を送信することであってもよく、その他の方法による確認要求情報の確認者への送信であってもよい。例えば、確認者識別子と、その確認者識別子で識別される確認者の送信先とが対応付けられて記憶されている場合には、確認要求送信部26は、確認者選択受付部25が選択を受け付けた一以上の確認者識別子に対応する送信先に、確認要求情報を送信してもよい。確認要求情報には、確認対象の作業記録情報を識別可能な情報が含まれていることが好適である。なお、作業記録情報を識別可能な情報は、作業記録情報そのものであってもよく、または、その作業記録情報に対して付与されたID等の識別情報であってもよく、作業記録情報を識別可能なその他の情報であってもよい。また、確認要求情報には、確認対象の作業記録情報に対応する作業申請情報を識別可能な情報を含んでいてもよい。なお、作業申請情報を識別可能な情報は、作業申請情報そのものであってもよく、または、その作業申請情報に対して付与されたID等の識別情報であってもよく、作業申請情報を識別可能なその他の情報であってもよい。また、確認要求送信部26は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、確認要求送信部26は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
確認結果情報受付部27は、確認要求送信部26による確認要求情報の送信に応じて、作業記録情報に関する確認結果を示す確認結果情報を確認者から受け付ける。なお、確認結果情報受付部27は、確認結果情報と共に、確認の対象となる作業記録情報を識別可能な情報、またはその作業記録情報に対応する作業申請情報を識別可能な情報をも受け付けることが好適である。その結果、どの作業記録情報について確認が行われたのかが分かるようになるからである。確認結果情報と共に受け付けられる作業記録情報等を識別可能な情報は、例えば、その確認結果情報で確認結果が示される確認を要求する確認要求情報に含まれていたものであってもよい。その確認結果情報によって、例えば、作業記録情報で示される操作作業が、申請通りであるのかどうかや、作業記録情報で示される作業対象が、申請通りであるのかどうかなどが示されることになる。
確認結果情報受付部27は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された確認結果情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された確認結果情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された確認結果情報を受け付けてもよい。なお、確認結果情報受付部27は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、確認結果情報受付部27は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。なお、二以上の確認者が選択された場合には、確認結果情報受付部27は、各確認者から確認結果情報を受け付けることが好適である。
確認結果情報蓄積部28は、確認結果情報受付部27が受け付けた確認結果情報を、その確認結果情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。確認結果情報蓄積部28は、例えば、確認結果情報と共に受け付けられた作業記録情報を識別可能な情報で識別される作業記録情報に対応付けて、その確認結果情報を蓄積してもよく、確認結果情報と共に受け付けられた作業申請情報を識別可能な情報で識別される作業申請情報に対応付けて、その確認結果情報を蓄積してもよい。なお、作業申請情報と、作業記録情報とは対応付けられているため、作業記録情報に対応付けられて蓄積された確認結果情報は、結果として、作業申請情報に対応付けられて蓄積されたことになる。
承認チェック情報送信部29は、承認者選択受付部17が選択を受け付けた一以上の承認者識別子で識別される承認者の選択に関する情報である承認チェック情報を、その承認者以外の者である承認チェック者に送信する。その承認チェック情報の送信は、承認者の選択が適切であったかどうかをチェックするために行われる。本実施の形態による作業申請処理装置1では、申請者等が自由に承認者を選択できるため、選択された承認者によっては、不適切な承認の行われる恐れがある。例えば、承認者が申請者の部下や後輩、親友である場合には、そのような恐れがあり得る。したがって、承認チェック情報を送信することによって、その承認者の選択が適切であったかどうかをチェックするものである。そのため、承認チェック情報には、承認者選択受付部17が選択を受け付けた一以上の承認者識別子と、その承認者識別子で識別される承認者の選択を行った者の識別子とが含まれてもよい。その選択者が申請者である場合には、承認チェック情報には、承認者選択受付部17が選択を受け付けた一以上の承認者識別子と、その承認者識別子で識別される承認者の承認対象である作業申請情報に含まれる申請者識別子とが含まれてもよい。また、承認チェック情報には、承認対象である作業申請情報が含まれてもよく、または、含まれなくてもよい。情報のアクセス範囲を制限し、情報漏洩を防止する観点からは、承認チェック情報に作業申請情報が含まれないことが好適である。承認チェック情報を送信する目的からすると、承認チェック情報には、承認者識別子と、その選択を行った者の識別子とが含まれていれば十分であると考えられるからである。なお、承認者が、承認対象について承認するかどうかを適切に判断できる能力を有しているかどうかが、そのチェックの目的に含まれていてもよい。例えば、申請者と承認者との技術分野がかけ離れているような場合には、承認者が適切な承認を行うことができないと判断することができる。また、承認チェック者は、承認者識別子記憶部14で記憶されている複数の承認者識別子のうち、承認者選択受付部17が選択を受け付けた一以上の承認者識別子ではない承認者識別子で識別される承認者のいずれかであってもよく、承認者以外の者(例えば、作業申請等の手続全体を管理する管理者等)であってもよい。選択された承認者以外の承認者から、承認チェック者を選択する方法は問わない。例えば、ランダムに承認チェック者を選択してもよく、所定のルールに応じて承認チェック者を選択してもよい。その所定のルールは、例えば、選択された承認者の役職以上の役職の承認者であることであってもよい。その承認チェック情報の送信は、承認者識別子の選択後に行われるのであれば、そのタイミングは問わない。また、例えば、承認チェック情報に二以上の承認者識別子が含まれる場合には、承認チェック者は、その承認者識別子ごとにチェックを行うことが好適である。
なお、承認チェック者が承認者であり、承認者識別子と、その承認者識別子で識別される承認者の送信先とが対応付けられて記憶されている場合には、承認チェック情報送信部29は、承認チェック者の承認者識別子に対応する送信先に、承認チェック情報を送信してもよい。また、承認チェック者が管理者等であり、その管理者等の送信先が図示しない記録媒体で記憶されている場合には、承認チェック情報送信部29は、その記録媒体から読み出した送信先に、承認チェック情報を送信してもよい。また、承認チェック情報送信部29は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、承認チェック情報送信部29は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
作業申請処理装置1は、承認チェック情報の送信に応じて、そのチェック結果を受信してもよい。そして、そのチェック結果を、その承認チェック情報に対応する作業申請情報等に対応付けて記憶部13に蓄積してもよい。承認チェック情報に対応する作業申請情報とは、その承認チェック情報に含まれる承認者識別子で識別される承認者による承認対象となる作業申請情報である。そして、そのチェック結果によって承認者の選択が不適切であると判断された場合には、作業申請処理装置1は、例えば、その承認者に対して承認要求情報が送信されないように制御してもよい。
確認チェック情報送信部30は、確認者選択受付部25が選択を受け付けた一以上の確認者識別子で識別される確認者の選択に関する情報である確認チェック情報を、その確認者以外の者である確認チェック者に送信する。その確認チェック情報の送信は、確認者の選択が適切であったかどうかをチェックするために行われる。本実施の形態による作業申請処理装置1では、作業者等が自由に確認者を選択できるため、選択された確認者によっては、不適切な確認の行われる恐れがある。例えば、確認者が申請者や作業者の部下や後輩、親友である場合には、そのような恐れがあり得る。したがって、確認チェック情報を送信することによって、その確認者の選択が適切であったかどうかをチェックするものである。そのため、確認チェック情報には、確認者選択受付部25が選択を受け付けた一以上の確認者識別子と、その確認者識別子で識別される確認者の選択を行った者の識別子とが含まれてもよい。その確認者が作業者である場合には、確認チェック情報には、確認者選択受付部25が選択を受け付けた一以上の確認者識別子と、その確認者識別子で識別される確認者の確認対象である作業記録情報に対応する作業者識別子とが含まれてもよい。作業記録情報に対応する作業者識別子とは、その作業記録情報の操作作業を行った作業者を識別する作業者識別子である。なお、記憶部13では、作業記録情報に対応付けられて、その作業記録情報に応じた操作作業を行った作業者を識別する作業者識別子が記憶されているものとする。また、確認チェック情報には、確認対象である作業記録情報や作業申請情報が含まれてもよく、または、含まれなくてもよい。情報のアクセス範囲を制限し、情報漏洩を防止する観点からは、確認チェック情報に作業記録情報等が含まれないことが好適である。確認チェック情報を送信する目的からすると、確認チェック情報には、確認者識別子と、その選択を行った者の識別子とが含まれていれば十分であると考えられるからである。なお、確認者が、確認対象について適切に確認できる能力を有しているかどうかが、そのチェックの目的に含まれていてもよい。例えば、作業者等と確認者との技術分野がかけ離れているような場合には、確認者が適切な承認を行うことができないと判断することができる。また、確認チェック者は、確認者識別子記憶部23で記憶されている複数の確認者識別子のうち、確認者選択受付部25が選択を受け付けた一以上の確認者識別子ではない確認者識別子で識別される確認者のいずれかであってもよく、確認者以外の者(例えば、作業申請等の手続全体を管理する管理者等)であってもよい。選択された確認者以外の確認者から、確認チェック者を選択する方法は問わない。例えば、ランダムに確認チェック者を選択してもよく、所定のルールに応じて確認チェック者を選択してもよい。その所定のルールは、例えば、選択された確認者の役職以上の役職の確認者であることであってもよい。その確認チェック情報の送信は、確認者識別子の選択後に行われるのであれば、そのタイミングは問わない。また、例えば、確認チェック情報に二以上の確認者識別子が含まれる場合には、確認チェック者は、その確認者識別子ごとにチェックを行うことが好適である。
なお、確認チェック者が確認者であり、確認者識別子と、その確認者識別子で識別される確認者の送信先とが対応付けられて記憶されている場合には、確認チェック情報送信部30は、確認チェック者の確認者識別子に対応する送信先に、確認チェック情報を送信してもよい。また、確認チェック者が管理者等であり、その管理者等の送信先が図示しない記録媒体で記憶されている場合には、確認チェック情報送信部30は、その記録媒体から読み出した送信先に、確認チェック情報を送信してもよい。また、確認チェック情報送信部30は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、確認チェック情報送信部30は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
作業申請処理装置1は、確認チェック情報の送信に応じて、そのチェック結果を受信してもよい。そして、そのチェック結果を、その確認チェック情報に対応する作業記録情報等に対応付けて記憶部13に蓄積してもよい。確認チェック情報に対応する作業記録情報とは、その確認チェック情報に含まれる確認者識別子で識別される確認者による確認対象となる作業記録情報である。そして、そのチェック結果によって確認者の選択が不適切であると判断された場合には、作業申請処理装置1は、例えば、その確認者に対して確認要求情報が送信されないように制御してもよい。
なお、記憶部13と、承認者識別子記憶部14と、選択条件情報記憶部15と、確認者識別子記憶部23とのうち、任意の二以上の記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、または、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、作業申請情報等を記憶している領域が記憶部13となり、承認者識別子を記憶している領域が承認者識別子記憶部14となってもよい。
また、作業申請処理装置1は、記憶部13で記憶されている情報を出力する図示しない出力部を備えていてもよい。作業申請情報や、その作業申請情報に対応する承認者識別子、承認結果情報、作業者識別子、作業記録情報、確認者識別子、確認結果情報等を知ることができるようにするためである。なお、それらの情報には、機密性を有する情報も含まれるため、それらの情報にアクセスできる者や、アクセスできる範囲を制限してもよい。例えば、申請者は、自らが申請した作業申請情報のみにアクセスできてもよい。また、作業者は、自らが作業を担当する作業申請情報のみにアクセスできてもよい。また、承認者は、自らが承認を担当する作業申請情報のみにアクセスできてもよく、その承認者が所属するグループに関する作業申請情報にアクセスできてもよい。また、確認者は、自らが確認を担当する作業記録情報及びそれに対応する作業申請情報にアクセスできてもよく、その確認者が所属するグループに関する作業記録情報及びそれに対応する作業申請情報にアクセスできてもよい。また、管理者は、記憶部13で記憶されているすべての情報にアクセスできてもよい。
また、作業申請処理装置1は、作業申請情報で示される操作作業を実行する作業者識別子を特定できる場合には、「承認」である承認結果情報に対応する作業申請情報を、その作業者識別子で識別される作業者に送信してもよい。その送信は、例えば、図示しない作業申請情報の送信部によって行われてもよい。なお、二以上の承認者が選択された場合には、そのすべての承認者による承認結果情報が「承認」であるときに、作業申請情報が作業者に送信されてもよい。
また、作業申請処理装置1は、通常、作業申請情報による操作作業の対象である情報処理システムとは異なるものであるが、そうでなくてもよい。なお、その情報処理システムは、例えば、銀行のシステムであり、作業申請処理装置1は、その銀行のシステムとは切り離されている情報処理装置であってもよい。なお、その銀行のシステム等の情報処理システムと、作業申請処理装置1との間での作業記録情報の授受は、前述のように、通信によって行われてもよく、通信以外の着脱可能な記録媒体等を介して行われてもよい。
次に、作業申請処理装置1の動作について図2Aのフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)作業申請情報受付部11は、作業申請情報を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS103に進む。
(ステップS102)作業申請情報蓄積部12等は、受け付けられた作業申請情報に関する処理を行う。この処理の詳細については、図2Bのフローチャートを用いて後述する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS103)承認結果情報受付部19は、承認結果情報を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS104に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
(ステップS104)承認結果情報蓄積部20等は、受け付けられた承認結果情報に関する処理を行う。この処理の詳細については、図2Cのフローチャートを用いて後述する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS105)作業記録情報受付部21は、作業記録情報を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。
(ステップS106)作業記録情報蓄積部22等は、受け付けられた作業記録情報に関する処理を行う。この処理の詳細については、図2Dのフローチャートを用いて後述する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS107)確認結果情報受付部27は、確認結果情報を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS108)確認結果情報蓄積部28は、受け付けられた確認結果情報を、その確認結果情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2Aのフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2Aのフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
図2Bのフローチャートは、図2Aのフローチャートにおける作業申請情報に関する処理(ステップS102)の詳細の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)作業申請情報蓄積部12は、受け付けられた作業申請情報を記憶部13に蓄積する。
(ステップS202)承認者識別子出力部16は、承認者識別子記憶部14で記憶されている複数の承認者識別子を出力する。なお、その際に、承認者選択条件情報も一緒に出力されてもよい。また、承認者識別子記憶部14で複数の作業者識別子も記憶されている場合には、承認者識別子出力部16は、その複数の作業者識別子をも出力してもよい。
(ステップS203)承認者選択受付部17は、ステップS202における複数の承認者識別子の出力に応じて、一以上の承認者識別子の選択を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、受け付けるまでステップS203の処理を繰り返す。なお、承認者選択受付部17は、承認者選択条件情報に応じて一以上の承認者識別子の選択を受け付けてもよい。また、承認者選択受付部17は、作業者識別子の選択を受け付けてもよい。
(ステップS204)作業申請情報蓄積部12は、受け付けられた一以上の承認者識別子を、その承認者識別子で識別される承認者による承認対象である作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。なお、作業者識別子の選択も受け付けられた場合には、作業申請情報蓄積部12は、その受け付けられた作業者識別子をも、その作業者識別子で識別される作業者による操作作業の対象である作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積してもよい。
(ステップS205)承認要求送信部18は、ステップS204で蓄積された一以上の承認者識別子でそれぞれ識別される一以上の承認者に、その一以上の承認者識別子に対応する作業申請情報に関する承認要求情報を送信する。
(ステップS206)承認チェック情報送信部29は、ステップS204で蓄積された一以上の承認者識別子と、その承認者識別子の選択を行った者の識別子とを含む承認チェック情報を、承認チェック者に送信する。そして、図2Aのフローチャートに戻る。
なお、図2Bのフローチャートにおいて、ステップS205の処理よりも以前に、ステップS206の処理を実行してもよい。そして、ステップS205の処理よりも以前に、そのステップS206の承認チェック情報の送信に応じたチェック結果を受信し、そのチェック結果が「選択が不適切」であることを示す場合には、そのチェック結果を記憶部13に蓄積すると共に、ステップS205の承認要求情報の送信を行わないようにしてもよい。
図2Cのフローチャートは、図2Aのフローチャートにおける承認結果情報に関する処理(ステップS104)の詳細の一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)承認結果情報蓄積部20は、受け付けられた承認結果情報を、その承認結果情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。
(ステップS302)作業申請情報の送信部(図示せず)は、ステップS301で蓄積された承認結果情報が「承認」であるのか、「却下」であるのか判断する。そして、承認であれば、ステップS303に進み、却下であれば、図2Aのフローチャートに戻る。
(ステップS303)作業申請情報の送信部は、ステップS301で蓄積された承認結果情報に対応する作業申請情報を、その作業申請情報に対応する作業者識別子で識別される作業者に送信する。そして、図2Aのフローチャートに戻る。
図2Dのフローチャートは、図2Aのフローチャートにおける作業記録情報に関する処理(ステップS106)の詳細の一例を示すフローチャートである。
(ステップS401)作業記録情報蓄積部22は、受け付けられた作業記録情報を、その作業記録情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。
(ステップS402)確認者識別子出力部24は、確認者識別子記憶部23で記憶されている複数の確認者識別子を出力する。なお、その際に、確認者選択条件情報も一緒に出力されてもよい。
(ステップS403)確認者選択受付部25は、ステップS402における複数の確認者識別子の出力に応じて、一以上の確認者識別子の選択を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS404に進み、そうでない場合には、受け付けるまでステップS403の処理を繰り返す。なお、確認者選択受付部25は、確認者選択条件情報に応じて一以上の確認者識別子の選択を受け付けてもよい。
(ステップS404)作業申請情報蓄積部12は、受け付けられた一以上の確認者識別子を、その確認者識別子で識別される確認者による確認対象である作業記録情報に対応する作業申請情報に対応付けて記憶部13に蓄積する。
(ステップS405)確認要求送信部26は、ステップS404で蓄積された一以上の確認者識別子でそれぞれ識別される一以上の確認者に、その一以上の確認者識別子に対応する作業記録情報に関する確認要求情報を送信する。
(ステップS406)確認チェック情報送信部30は、ステップS404で蓄積された一以上の確認者識別子と、その確認者識別子の選択を行った者の識別子とを含む確認チェック情報を、確認チェック者に送信する。そして、図2Aのフローチャートに戻る。
なお、図2Dのフローチャートにおいて、ステップS405の処理よりも以前に、ステップS406の処理を実行してもよい。そして、ステップS405の処理よりも以前に、そのステップS406の確認チェック情報の送信に応じたチェック結果を受信し、そのチェック結果が「選択が不適切」であることを示す場合には、そのチェック結果を記憶部13に蓄積すると共に、ステップS405の確認要求情報の送信を行わないようにしてもよい。
次に、本実施の形態による作業申請処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、図3で示されるように、作業申請処理装置1と、申請者端末2と、承認者端末3と、作業者端末4と、確認者端末5と、承認チェック者端末6と、確認チェック者端末7とが、有線または無線の通信回線500を介して接続されているものとする。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等である。申請者端末2は、申請者が作業申請情報に含まれる情報の入力などを行う端末である。承認者端末3は、承認者が作業申請情報の承認を行う端末である。作業者端末4は、作業者が、作業申請情報の受信などを行う端末である。なお、作業対象の情報処理システムに対する操作作業も、その作業者端末4によって行われてもよく、または、そうでなくてもよい。確認者端末5は、確認者が作業記録情報の確認を行う端末である。承認チェック者端末6は、承認チェック者が承認チェック情報を用いた承認者の選択に関するチェックなどを行う端末である。承認チェック者が承認者から選択される場合には、承認チェック者端末6は、承認者端末3であると考えてもよい。確認チェック者端末7は、確認チェック者が確認チェック情報を用いた確認者の選択に関するチェックなどを行う端末である。確認チェック者が確認者から選択される場合には、確認チェック者端末7は、確認者端末5であると考えてもよい。また、図3では、申請者端末2、承認者端末3、作業者端末4、確認者端末5、承認チェック者端末6、確認チェック者端末7がそれぞれ1台ずつである場合について示しているが、それは説明の便宜上であり、2台以上の申請者端末2等が存在してもよい。また、操作作業の対象となる情報処理システムも、通信回線500に接続されていてもよく、または、そうでなくてもよい。
この具体例において、承認者識別子記憶部14では、図4Aで示される複数の承認者識別子が記憶されているものとする。図4Aで示されるように、この具体例では、承認者識別子は、承認者の氏名である。また、この具体例において、承認者識別子記憶部14では、図4Bで示される複数の作業者識別子も記憶されているものとする。図4Bで示されるように、この具体例では、作業者識別子も作業者の氏名である。また、この具体例において、確認者識別子記憶部23では、図4Cで示される複数の確認者識別子が記憶されているものとする。図4Cで示されるように、この具体例では、確認者識別子は、確認者の氏名である。
また、この具体例では、承認者識別子、確認者識別子、作業者識別子と、その識別子で識別される者の送信先とが対応付けられて記憶される図示しない記憶部を作業申請処理装置1が有しており、任意の構成要素は、その記憶部にアクセスして、識別子に対応する送信先を取得できるものとする。
また、この具体例では、選択条件情報記憶部15で記憶されている承認者選択条件情報や確認者選択条件情報に関する処理については、その説明を省略する。すなわち、選択条件情報記憶部15を備えていない作業申請処理装置1の処理について説明する。
まず、作業申請を行う申請者が、申請者端末2を操作し、操作作業を申請するプログラムを起動したとする。そして、申請者端末2において、操作作業のタイトルや作業開始日時、作業終了日時、作業対象等を入力する画面が表示され、申請者がそれらの各情報をキーボードやマウスを用いて入力したとする。図5は、その入力が行われた画面を示す図である。図5では、作業対象であるサーバAに対して、アプリケーションBをインストールする作業の申請が行われており、タイトルや、作業開始日時、作業終了日時、作業対象、作業手順、申請者が入力されている。作業手順は、「1.」「2.」のように、順番を示す番号ごとに一の作業内容が入力されている。具体的には、「1."作業対象"に"作業用アカウント"で"ログオン"します。」が一の作業内容となる。申請者と作業者とは、同じであってもよく、違っていてもよい。この具体例では、両者は異なるものとする。申請者が、「OK」ボタンをクリックすると、図5で入力された各情報を有する作業申請情報が構成され、申請者端末2から作業申請処理装置1に送信される。
申請者端末2から送信された作業申請情報は、作業申請処理装置1の作業申請情報受付部11で受信され(ステップS101)、作業申請情報蓄積部12に渡される。作業申請情報蓄積部12は、受け取った作業申請情報を記憶部13に蓄積する(ステップS102,S201)。図6は、作業申請情報蓄積部12が蓄積した作業申請情報A101を示す図である。なお、図6は、一の作業申請情報のみを示す図であるが、記憶部13では、図7Aで示されるように、それ以外の作業申請情報や、その他の情報等も記憶されていてもよい。図7Aは、記憶部13で記憶されている情報を示す図である。図7Aにおいて、各レコードには、そのレコードを識別するIDと、作業申請情報と、承認者識別子と、承認結果情報と、作業者識別子と、作業記録情報と、確認者識別子と、確認結果情報とが記録されることになる。また、各レコードにそれ以外の情報が含まれていてもよい。なお、作業申請情報蓄積部12は、作業申請情報を蓄積する際に、その作業申請情報を含むレコードを識別するための情報として、IDを付与して蓄積するものとする。図6で示される作業申請情報A101には、ID「1235」が付与されている。なお、そのレコードに付与されたIDは、結果として、そのレコードに含まれる作業申請情報等と紐付けられているため、作業申請情報等を識別する情報であると考えることもできる。
承認者識別子出力部16は、新たな作業申請情報が記憶部13に蓄積されたことを図示しない経路によって検知すると、記憶部13から新たな作業申請情報が追加されたレコードのID「1235」を読み出し、承認者識別子記憶部14から複数の承認者識別子と複数の作業者識別子とを読み出し、それらを申請者端末2に送信する(ステップS202)。なお、承認者識別子出力部16は、例えば、作業申請情報受付部11から、作業申請情報の送信元のアドレスを受け取り、そのアドレスを送信先として承認者識別子等を送信してもよい。
作業申請処理装置1から送信された承認者識別子等は、申請者端末2で受信され、申請者端末2のディスプレイに、承認者と、作業者とを選択するための画面が表示される。その画面において、申請者が、図8で示されるように、プルダウンメニューから承認者識別子「山本七郎」と作業者識別子「木村晋一」とを選択し、「OK」ボタンをクリックしたとする。すると、申請者端末2は、選択された承認者識別子「山本七郎」と作業者識別子「木村晋一」とを、複数の承認者識別子等と共に受信したID「1235」と一緒に、作業申請処理装置1に送信する。
その送信された承認者識別子等は、作業申請処理装置1の承認者選択受付部17で受信され、作業申請情報蓄積部12に渡される(ステップS203)。承認者識別子「山本七郎」と、作業者識別子「木村晋一」と、ID「1235」とを受け取ると、作業申請情報蓄積部12は、記憶部13で記憶されているID「1235」のレコードに、承認者識別子「山本七郎」と作業者識別子「木村晋一」とを追加する(ステップS204)。その結果、記憶部13で記憶されている情報は、図7Bで示されるようになる。
承認要求送信部18は、新たな承認者識別子が記憶部13に蓄積されたことを検知すると、記憶部13から新たな承認者識別子「山本七郎」と、その承認者識別子が追加されたレコードのID「1235」と、そのレコードに含まれる作業申請情報A101とを読み出し、作業申請情報A101とID「1235」とを含む承認要求情報を、承認者識別子「山本七郎」に対応する送信先である承認者端末3に送信する(ステップS205)。また、承認チェック情報送信部29は、新たな承認者識別子が記憶部13に蓄積されたことを検知すると、記憶部13から新たな承認者識別子「山本七郎」と、その承認者識別子が追加されたレコードのID「1235」と、そのレコードの作業申請情報A101に含まれる申請者識別子「田中太郎」とを読み出し、それらを含む承認チェック情報を、承認チェック者に送信する(ステップS206)。
その送信された承認チェック情報は、承認チェック者端末6で受信され、承認チェック者端末6のディスプレイに、申請者及び承認者の氏名が表示される。そして、承認チェック者が、その承認者の選択が適切であると考えた場合には、そのまま放置し、その選択が適切でないと考えた場合には、作業申請処理装置1の管理者に、ID「1235」に関する承認者の選択が適切でない旨を伝えてもよい。その結果、その管理者は、例えば、その申請に対応する作業を中止させたり、申請者に承認者を再選択させたりすることができる。
また、作業申請処理装置1から送信された承認要求情報は、承認者端末3で受信され、承認者端末3のディスプレイに図9で示される表示がなされる。図9の表示において、作業申請情報A101の内容と、承認を行うことを要求するための「承認」「却下」ボタンとが表示されている。この具体例では、図9で示される作業申請情報A101が承認されることになったとする。そのため、承認者は、マウスを操作して、「承認」ボタンをクリックする。すると、承認者端末3は、作業申請情報を承認する旨の承認結果情報「承認」と、受信したID「1235」とを作業申請処理装置1に送信する。
その送信された承認結果情報等は、作業申請処理装置1の承認結果情報受付部19で受信され、承認結果情報蓄積部20に渡される(ステップS103)。承認結果情報「承認」とID「1235」とを受け取ると、承認結果情報蓄積部20は、記憶部13で記憶されているID「1235」のレコードに、承認結果情報「承認」を追加する(ステップS104,S301)。その結果、記憶部13で記憶されている情報は、図7Cで示されるようになる。
また、作業申請処理装置1の作業申請情報の送信部(図示せず)は、新たな承認結果情報が記憶部13に蓄積されたことを検知すると、その承認結果情報が「承認」であるかどうか判断する(ステップS302)。この場合には「承認」であるため、その送信部は、新たな承認結果情報が追加されたレコードから作業申請情報A101と、作業者識別子「木村晋一」とを読み出し、その作業申請情報A101と、その作業申請情報A101に応じた操作作業で作業対象にログインする際に用いる作業用アカウント「123456」と、パスワードとを、作業者識別子「木村晋一」に対応する送信先である作業者端末4に送信する(ステップS303)。なお、作業用アカウントとパスワードは、作業申請情報A101の承認に応じて自動的に生成されてもよい。また、その作業用アカウントと、それに対応するレコードのID「1235」とは、作業申請処理装置1において対応付けられて保持されているものとする。また、その作業用アカウントによって作業対象にログインできるように設定がなされるものとする。
その送信された作業申請情報A101は、作業者端末4で受信される。そして、作業者識別子「木村晋一」で識別される作業者(以下、この作業者を作業者「木村晋一」と呼ぶことがある。他の識別子に対応する者についても同様であるとする)は、作業申請情報A101の内容を知ることができ、その作業申請情報A101に従って、サーバAに対する作業を行うことになる。すなわち、2014年12月10日の22時に、作業者「木村晋一」が、作業用アカウントとパスワードを用いて、作業対象の情報処理システムであるサーバAにログインしたとする。そして、作業申請情報で申請した作業内容を順次、実行したとする。すると、サーバAにおいて、その作業内容は、図10で示されるように、順次、記録されることになる。なお、図10の作業記録情報において、作業用アカウント「123456」が1行目に含まれている。作業者「木村晋一」による一連の作業が終了すると、作業用アカウント「123456」を用いた作業の終了した旨が作業申請処理装置1に伝えられる。すると、作業申請処理装置1の作業記録情報受付部21は、作業用アカウント「123456」に対応した作業記録情報の送信要求をサーバAに送信する。その結果、作業記録情報受付部21は、図10で示される作業記録情報R101を受信し(ステップS105)、作業記録情報蓄積部22に渡す。作業記録情報蓄積部22は、その受け取った作業記録情報R101を、記憶部13における、作業用アカウント「123456」に対応するレコード「1235」に追加する(ステップS106,S401)。その結果、記憶部13で記憶されている情報は、図7Dで示されるようになる。
確認者識別子出力部24は、新たな作業記録情報が記憶部13に蓄積されたことを図示しない経路によって検知すると、記憶部13から新たな作業記録情報が追加されたレコードのID「1235」と、作業者識別子「木村晋一」とを読み出し、確認者識別子記憶部23から複数の確認者識別子を読み出し、IDと複数の承認者識別子とを、作業者識別子「木村晋一」に対応する送信先である作業者端末4に送信する(ステップS402)。
作業申請処理装置1から送信された確認者識別子等は、作業者端末4で受信され、作業者端末4のディスプレイに、確認者を選択するための画面が表示される。その画面において、作業者が、図11で示されるように、プルダウンメニューから確認者識別子「松本健三」を選択し、「OK」ボタンをクリックしたとする。すると、作業者端末4は、選択された確認者識別子「松本健三」を、複数の確認者識別子と共に受信したID「1235」と一緒に、作業申請処理装置1に送信する。
その送信された確認者識別子等は、作業申請処理装置1の確認者選択受付部25で受信され、作業申請情報蓄積部12に渡される(ステップS403)。確認者識別子「松本健三」と、ID「1235」とを受け取ると、作業申請情報蓄積部12は、記憶部13で記憶されているID「1235」のレコードに、確認者識別子「松本健三」を追加する(ステップS404)。その結果、記憶部13で記憶されている情報は、図7Eで示されるようになる。
確認要求送信部26は、新たな確認者識別子が記憶部13に蓄積されたことを検知すると、記憶部13から新たな確認者識別子「松本健三」と、その確認者識別子が追加されたレコードのID「1235」と、そのレコードに含まれる作業申請情報A101及び作業記録情報R101とを読み出し、作業申請情報A101及び作業記録情報R101とID「1235」とを含む確認要求情報を、確認者識別子「松本健三」に対応する送信先である確認者端末5に送信する(ステップS405)。また、確認チェック情報送信部30は、新たな確認者識別子が記憶部13に蓄積されたことを検知すると、記憶部13から新たな確認者識別子「松本健三」と、その確認者識別子が追加されたレコードのID「1235」と、そのレコードに含まれる作業者識別子「木村晋一」とを読み出し、それらを含む確認チェック情報を、確認チェック者に送信する(ステップS406)。
その送信された確認チェック情報は、確認チェック者端末7で受信され、確認チェック者端末7のディスプレイに、作業者及び確認者の氏名が表示される。そして、確認チェック者が、その確認者の選択が適切であると考えた場合には、そのまま放置し、その選択が適切でないと考えた場合には、作業申請処理装置1の管理者に、ID「1235」に関する確認者の選択が適切でない旨を伝えてもよい。その結果、その管理者は、例えば、ID「1235」に関する確認を別の確認者に依頼したり、作業者に確認者を再選択させたりすることができる。
また、作業申請処理装置1から送信された確認要求情報は、確認者端末5で受信され、確認者端末5のディスプレイに図12で示される表示がなされる。図12の表示において、作業申請情報A101の内容と、作業記録情報R101の内容と、確認を行うことを要求するための「整合」「不整合」ボタンとが表示されている。この具体例では、図12で示される作業申請情報A101と作業記録情報R101とが整合していると判断されることになったとする。そのため、確認者は、マウスを操作して、「整合」ボタンをクリックする。すると、確認者端末5は、作業申請情報と作業記録情報とが整合する旨の確認結果情報「整合」と、受信したID「1235」とを作業申請処理装置1に送信する。
その送信された確認結果情報等は、作業申請処理装置1の確認結果情報受付部27で受信され、確認結果情報蓄積部28に渡される(ステップS107)。確認結果情報「整合」とID「1235」とを受け取ると、確認結果情報蓄積部28は、記憶部13で記憶されているID「1235」のレコードに、確認結果情報「整合」を追加する(ステップS108)。その結果、記憶部13で記憶されている情報は、図7Fで示されるようになる。
作業申請処理装置1の管理者等は、図7F等で示される情報にアクセス可能であるとする。そして、例えば、図7Fの情報にアクセスすることによって、作業申請情報の承認が承認者「山本七郎」によって行われ、その結果が「承認」であり、その作業申請情報に応じた操作作業が作業者「木村晋一」によって行われ、その結果が作業記録情報R101であり、その作業記録情報の確認が確認者「松本健三」によって行われ、その結果が「整合」であることを知ることができる。また、その管理者等は、作業申請情報A101や作業記録情報R101の詳細にもアクセスできてもよい。
なお、この具体例では、承認者選択条件情報や確認者選択条件情報を用いない場合について説明したが、それらを用いた承認者の選択の受付等が行われてもよいことは言うまでもない。例えば、その条件によって、選択される承認者や確認者の役職が規定されている場合(例えば、選択者の役職以上の役職の承認者等を選択することが規定されている場合等)には、承認者識別子記憶部14では、図4Dで示されるように、承認者識別子が、役職に対応付けられて記憶されていてもよい。また、確認者識別子記憶部23では、図4Eで示されるように、確認者識別子が、役職に対応付けられて記憶されていてもよい。また、そのような役職に関する承認者選択条件情報や確認者選択条件情報を用いる場合には、承認者選択受付部17や確認者選択受付部25は、図示しない人事データベースにアクセスし、選択者の識別子に対応する役職と、選択された者の識別子に対応する役職とを取得し、その条件を満たしているかどうかを判断し、その判断結果に応じた受け付けを行ってもよい。
また、この具体例では、作業申請情報が受け付けられたタイミングで複数の承認者識別子の出力が行われる場合につい説明したが、そうでなくてもよい。作業申請情報が受け付けられた後であって、承認者識別子を選択する者からのアクセスがあったタイミングで複数の承認者識別子が出力されてもよい。
また、この具体例では、作業記録情報が受け付けられたタイミングで複数の確認者識別子の出力が行われる場合につい説明したが、そうでなくてもよい。作業記録情報が受け付けられた後であって、確認者識別子を選択する者からのアクセスがあったタイミングで複数の確認者識別子が出力されてもよく、作業記録情報が受け付けられる前に複数の確認者識別子が出力されてもよい。
以上のように、本実施の形態による作業申請処理装置1によれば、承認者や確認者を人手で選択するため、承認者識別子記憶部14で記憶されている複数の承認者識別子や、確認者識別子記憶部23で記憶されている複数の確認者識別子をメンテナンスしなくてもよい、というメリットがある。すなわち、表示された承認者や確認者の一覧に含まれる者の中に、すでに退職したり、部署移動となったりした者がいても、承認者や確認者を選択する者は、通常そのような事情を知っているため、そのような者を承認者や確認者として選択しなければよいことになる。なお、承認者や確認者を人手で選択する場合には、選択者と承認者や確認者との関係によっては、適切な承認や確認を行うことができない場合もありうる。例えば、選択者が、その者の部下である承認者や確認者を選択した場合には、その選択された承認者や確認者が、上司である選択者に遠慮して、承認すべきでない作業申請情報を承認したり、適切に実行されていない作業記録情報について整合していると確認したりすることが考えられる。そのため、承認チェック情報や確認チェック情報を承認チェック者や確認チェック者に送信することによって、そのような不適切な選択が行われていないかどうかをチェックすることができ、そのような不正を防止することができうる。また、その承認チェック情報や確認チェック情報に、選択者の識別子と、選択される者の識別子とを含め、作業申請情報や作業記録情報等を含めないようにすることによって、情報漏洩の可能性を低減させることができる。
なお、本実施の形態では、承認者選択条件情報や確認者選択条件情報に応じた承認者の選択や確認者の選択が行われる場合について説明したが、少なくとも一方の選択において、選択対象者の選択条件情報を用いないようにしてもよい。両方の選択において選択条件情報を用いない場合には、作業申請処理装置1は、選択条件情報記憶部15を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、確認チェック情報が送信される場合について説明したが、そうでなくてもよい。確認チェック情報の送信が行われない場合には、作業申請処理装置1は、確認チェック情報送信部30を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、承認チェック情報が送信される場合について説明したが、そうでなくてもよい。承認チェック情報の送信が行われない場合には、作業申請処理装置1は、承認チェック情報送信部29を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、確認者の選択を行い、その選択された確認者による確認の手続を行う場合について説明したが、そうでなくてもよい。それらの処理を行わない場合には、作業申請処理装置1は、作業記録情報受付部21や、作業記録情報蓄積部22、確認者識別子記憶部23、確認者識別子出力部24、確認者選択受付部25、確認要求送信部26、確認結果情報受付部27、確認結果情報蓄積部28を備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、作業申請処理装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における作業申請処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、情報処理システムに対する操作作業を示す情報であり、操作作業の申請の情報である作業申請情報の承認を行う承認者を識別する承認者識別子が複数記憶される承認者識別子記憶部にアクセス可能なコンピュータを、作業申請情報を受け付ける作業申請情報受付部、作業申請情報受付部が受け付けた作業申請情報を蓄積する作業申請情報蓄積部、操作作業の申請に応じて、承認者識別子記憶部で記憶されている複数の承認者識別子を出力する承認者識別子出力部、複数の承認者識別子の出力に応じて、作業申請情報の承認を行う承認者を識別する一以上の承認者識別子の選択を受け付ける承認者選択受付部、承認者選択受付部が選択を受け付けた一以上の承認者識別子で識別される承認者に、承認者の承認対象である作業申請情報の承認を要求する情報である承認要求情報を送信する承認要求送信部、承認要求送信部による承認要求情報の送信に応じて、作業申請情報が承認されたかどうかを示す承認結果情報を承認者から受け付ける承認結果情報受付部、承認結果情報受付部が受け付けた承認結果情報を、承認結果情報に対応する作業申請情報に対応付けて蓄積する承認結果情報蓄積部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受け付ける受付部や、情報を送信する送信部、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
図13は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による作業申請処理装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図13において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図14は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による作業申請処理装置1の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による作業申請処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。