以下に図面を参照して、本発明にかかる応答処理プログラム、応答処理方法、情報処理装置および応答処理システムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、実施の形態にかかる情報処理装置101を含む応答処理システム100のシステム構成例について説明する。応答処理システム100は、例えば、チャットボットを利用して各種ウェブサービスを提供するコンピュータシステムに適用される。
図1は、応答処理システム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、応答処理システム100は、情報処理装置101と、情報処理端末102と、処理実行システム103と、情報管理システム104と、複数の処理サーバ105と、を含む。応答処理システム100において、情報処理装置101、情報処理端末102、処理実行システム103、情報管理システム104および処理サーバ105は、有線または無線のネットワーク110を介して接続される。ネットワーク110は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
情報処理装置101は、チャットボットの会話を制御可能なコンピュータである。情報処理装置101は、例えば、サーバである。チャットボットは、人工知能を利用して、人間との対話やメッセージのやりとりを行うコンピュータシステムである。情報処理装置101は、例えば、FAQマスタ120、チャットログDB(Database)130およびスクリプトDB140を有する。
FAQマスタ120は、FAQ(Frequently Asked Question)を記憶する。FAQは、「頻繁に尋ねられる質問」の意味であり、予め予想される質問に対して、質問と回答とをまとめたものである。質問は、何らかの問題の解決方法を問うものであってもよく、また、話し言葉による問いかけであってもよい。回答は、質問された問題の解決方法を示す回答や、話し言葉による問いかけに対する回答などである。
チャットログDB130は、チャットログを記憶する。チャットログは、ユーザとチャットボットとの会話に関する会話履歴である。スクリプトDB140は、チャットボットの会話の流れを定義するスクリプトを記憶する。チャットボットとの会話は、例えば、スクリプトに従って行われる。スクリプトDB140の記憶内容については、図4を用いて後述する。
情報処理端末102は、ユーザがチャットボットとの会話を行う際に利用するコンピュータである。情報処理端末102は、例えば、スマートフォン、タブレット型PC(Personal Computer)、PCなどである。情報処理端末102において、ユーザは、メッセージを入力したり、選択肢を選択したりすることで、チャットボットと対話しながら所望の回答を探したり、ウェブサービスを利用したりすることができる。
ウェブサービスとしては、例えば、各種業務システムにより提供される生産管理、販売管理、在庫管理、会計、メールソフト、データウェア、スケジュール管理などの業務処理を提供するものがある。また、金融機関システムにおける口座開設、残高照会、振込、住所変更などの処理を提供するものがある。
また、ウェブサービスとして、保険会社システムにおける契約内容変更、住所変更などの処理を提供するものがある。また、ウェブサービスは、情報提供サービスであってもよい。なお、情報処理端末102は、ユーザ個人が所有するものであってもよいし、企業や店舗等で貸し出されるものであってもよい。
処理実行システム103は、RPA(Robotic Process Automation)の処理部品群PGを有するコンピュータシステムである。処理実行システム103は、例えば、1または複数のサーバにより実現される。RPAとは、人工知能を備えたソフトウェアのロボット技術により、手動で行っていた定型的な作業を自動化・効率化することである。
処理部品群PGは、例えば、ウェブサービスに関するウェブサイトに対応して設けられる。処理部品群PGは、例えば、RPA制御部crと、ロボットrbとを含む。RPA制御部crは、依頼された処理(ジョブ)をキューイングしたり、ロボットrbを制御したりする。ロボットrbは、RPA制御部crの制御に従って、処理を実行するソフトウェアである。
RPAの処理部品群PGによれば、例えば、画面に対して人が行っていた操作作業をロボットrbで自動化することができる。また、処理部品群PGは、全く同一の作業を繰り返すだけでなく、API(Application Programming Interface)経由で外部からのリクエストを受け付けて動作することも可能である。
なお、図1の例では、処理実行システム103が有する処理部品群PGを一つのみ表示したが、これに限らない。例えば、処理実行システム103は、複数のウェブサイトについて、各ウェブサイトに対応するRPAの処理部品群PGを有する。
情報管理システム104は、OTP管理テーブル150を有し、所定のウェブサイトへのログインに用いる認証情報の入力に応じて、認証情報に対応するワンタイムパスワードを発行するコンピュータシステムである。情報管理システム104は、例えば、ウェブサービスに関するウェブサイトに対応して設けられる。情報管理システム104は、例えば、1または複数のサーバにより実現される。
ウェブサイトへのログインとは、ウェブサイトにおけるウェブサービスを利用可能な状態にすることである。認証情報は、例えば、ID(identification)とパスワードである。また、認証情報は、指紋、虹彩、血管、音声、顔、筆跡などの生体情報であってもよい。
ワンタイムパスワードは、当該ワンタイムパスワードに対応する認証情報を取得するために用いられる使い捨てのパスワードである。ワンタイムパスワードには、例えば、有効期限が設定されている。有効期限を経過したワンタイムパスワードは使用不可となる。OTP管理テーブル150は、認証情報とワンタイムパスワードとを対応付けて記憶する。OTP管理テーブル150の記憶内容については、図6を用いて後述する。
処理サーバ105は、ウェブサービスにかかる処理を実行するコンピュータである。ウェブサービスにかかる処理としては、例えば、業務システムにおける各種業務処理や、金融機関システムにおける残高照会処理などがある。例えば、処理サーバ105は、ウェブサービスを運用するシステムのウェブサーバである。
近年、スマートフォンなどで動作するチャットインターフェースで入力された情報を使って、RPAのAPIを呼び出し、ロボットに業務処理などを行わせたいというニーズが高まっている。一方で、業務システムなどのウェブサイトを利用する場合、IDやパスワードなどの認証情報の入力を求められることが多い。
しかし、IDやパスワードなどの認証情報をチャットインターフェースで入力させると、情報漏洩のリスクが高まるという問題がある。例えば、処理実行システム103上の同一のロボットrbに対して、複数のユーザがフォーム認証を介した業務を行いたい場合がある。このような場合、RPAに対して何らかの形で認証情報を渡す必要があるが、チャットインターフェースで認証情報を入力させると、チャットインターフェースを提供するサードパーティに情報が渡ってしまうことになり、情報漏洩のリスクが高まる。ユーザごとのロボットrbを用意し、ロボットrbに認証情報を予め記録しておくことも考えられるが、使用リソースの増大を招くという問題がある。
なお、入力された情報を暗号化することで、情報漏洩のリスクを軽減することが考えられる。しかし、データ自体が入手されると復号される可能性はゼロではない。また、暗号化を行うまでの入力データの秘匿性確保や、暗号化に使用する鍵の管理にコストがかかるという問題がある。
そこで、本実施の形態では、チャットボットとRPAとの連携によりウェブサービスを利用するにあたり、ウェブサイトへのログインに用いる認証情報を、チャットインターフェースには入力せずに、ユーザ認証可能な仕組みを提供して、認証情報の漏洩リスクを低減させる応答処理方法について説明する。
なお、図1の例では、処理実行システム103と情報管理システム104とを異なるコンピュータシステムにより実現することにしたが、これに限らない。例えば、処理実行システム103と情報管理システム104は、同一のコンピュータシステムにより実現することにしてもよい。また、図1の例では、情報管理システム104と処理サーバ105とを異なるコンピュータシステムにより実現することにしたが、これに限らない。例えば、情報管理システム104と処理サーバ105とは、同一のコンピュータシステムにより実現することにしてもよい。
(情報処理装置101のハードウェア構成例)
図2は、情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、情報処理装置101は、CPU(Central Processing Unit)201と、メモリ202と、ディスクドライブ203と、ディスク204と、通信I/F(Interface)205と、可搬型記録媒体I/F206と、可搬型記録媒体207と、を有する。また、各構成部は、バス200によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU201は、情報処理装置101の全体の制御を司る。CPU201は、複数のコアを有していてもよい。メモリ202は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU201のワークエリアとして使用される。メモリ202に記憶されるプログラムは、CPU201にロードされることで、コーディングされている処理をCPU201に実行させる。
ディスクドライブ203は、CPU201の制御に従ってディスク204に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク204は、ディスクドライブ203の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク204としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
通信I/F205は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して外部のコンピュータ(例えば、図1に示した情報処理端末102、処理実行システム103、情報管理システム104など)に接続される。そして、通信I/F205は、ネットワーク110と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F205には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
可搬型記録媒体I/F206は、CPU201の制御に従って可搬型記録媒体207に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体207は、可搬型記録媒体I/F206の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体207としては、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。
なお、情報処理装置101は、上述した構成部のほかに、例えば、SSD(Solid State Drive)、入力装置、ディスプレイ等を有することにしてもよい。また、情報処理装置101は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ203、ディスク204、可搬型記録媒体I/F206、可搬型記録媒体207を有していなくてもよい。また、図1に示した処理実行システム103、情報管理システム104および処理サーバ105についても、情報処理装置101と同様のハードウェア構成により実現することができる。
(情報処理端末102のハードウェア構成例)
図3は、情報処理端末102のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報処理端末102は、CPU301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、入力装置304と、通信I/F305と、カメラ306と、スピーカ307と、マイクロフォン308とを有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報処理端末102の全体の制御を司る。CPU301は、複数のコアを有していてもよい。メモリ302は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する記憶部である。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。ディスプレイ303としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置304は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよく、また、キーボードやマウスなどであってもよい。
通信I/F305は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して外部のコンピュータ(例えば、情報処理装置101、処理実行システム103、情報管理システム104など)に接続される。そして、通信I/F305は、ネットワーク110と自装置内部とのインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
カメラ306は、画像(静止画または動画)を撮影して画像データを出力する撮影装置である。スピーカ307は、電気信号を音声に変換して、音声を出力する。マイクロフォン308は、音声を受音して電気信号に変換する。
なお、情報処理端末102は、上述した構成部のほかに、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD、近距離無線通信I/F、可搬型記録媒体I/F、可搬型記録媒体、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを有することにしてもよい。
(スクリプトDB140の記憶内容)
つぎに、図4を用いて、情報処理装置101が有するスクリプトDB140の記憶内容について説明する。スクリプトDB140は、例えば、図2に示したメモリ202、ディスク204などの記憶装置により実現される。
図4は、スクリプトDB140の記憶内容の一例を示す説明図である。図4において、スクリプトDB140は、ウェブサイトおよびスクリプトのフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、スクリプト管理情報400-1~400-nをレコードとして記憶する(nは、2以上の自然数)。
ここで、ウェブサイトは、チャットボットとRPAとの連携により利用可能なウェブサービスに関するサイトを示す。ここでは、ウェブサイトを識別するサイトID(例えば、W1,W2,W3,…)を表記している。スクリプトは、チャットボットの会話の流れを定義した情報(シナリオ)であり、ウェブサイトに対応付けて用意される。ただし、ここでは、スクリプトを識別するスクリプトID(例えば、S1,S2,S3,…)を表記している。
例えば、スクリプト管理情報400-1は、ウェブサイトW1に対応するスクリプトS1を示す。ここで、図5を用いて、スクリプトの具体例について説明する。ここでは、ウェブサイトW1に対応するスクリプトS1を例に挙げて説明する。
図5は、スクリプトの具体例を示す説明図である。図5において、スクリプトS1は、チャットボットの会話の流れを定義した情報(シナリオ)である。ただし、図5では、スクリプトS1の一部を抜粋して表示している。具体的には、例えば、スクリプトS1は、チャットのトーク処理を定義した情報である。
トーク処理は、チャットボットの動作(挙動)を実現するための処理である。例えば、トーク処理は、発話する処理、選択肢を表示する処理、ユーザ操作に応じて選択肢を選択する処理、選択された選択肢や入力された情報に応じた手続を行う処理、トーク処理を終了する処理などを含む。
スクリプトS1において、例えば、STR-1は、トーク処理の開始を示す。TXT-1は、メッセージを発話する処理を示す。SLC-2は、OPT-3~OPT-8の選択肢を表示する処理を示す。FAQ-1は、選択肢に応じたFAQを検索して表示する処理である。なお、ERR-10は、エラー処理を示す。FAQの検索は、例えば、図1に示したFAQマスタ120を用いて行われる。
(OTP管理テーブル150の記憶内容)
つぎに、図6を用いて、情報管理システム104が有するOTP管理テーブル150の記憶内容について説明する。OTP管理テーブル150は、例えば、情報管理システム104のメモリ、ディスクなどの記憶装置により実現される。
図6は、OTP管理テーブル150の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、OTP管理テーブル150は、Key、Valueおよび有効期限のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、OTP管理情報(例えば、OTP管理情報600-1~600-3)をレコードとして記憶する。
ここで、Keyは、ワンタイムパスワードを示す。ワンタイムパスワードは、ウェブサイトへのログインに用いる認証情報の入力に応じて情報管理システム104から発行される。Valueは、ウェブサイトへのログインに用いる認証情報を示す。認証情報は、例えば、ID(ユーザID)とパスワードである。有効期限は、ワンタイムパスワードの有効期限を示す。
例えば、OTP管理情報600-1は、ワンタイムパスワードOTP1、認証情報(ID:U1、パスワード:abcd)および有効期限「2019/11/25 10:10:00」を示す。
(チャット画面の画面例)
つぎに、情報処理端末102のディスプレイ303(図3参照)に表示されるチャット画面の画面例について説明する。ここでは、チャットボットとRPAとの連携により、業務システムを利用する場合に表示されるチャット画面を例に挙げて説明する。
図7は、チャット画面の画面例を示す説明図である。図7において、チャット画面700は、チャットボットとの会話を開始した際に、情報処理端末102のディスプレイ303に表示される操作画面の一例である。なお、アバターavは、チャットボットを表すキャラクターである。
チャット画面700には、複数の業務システム(例えば、業務システムA,B,C)が選択可能に表示されている。チャット画面700において、図3に示した入力装置304を用いたユーザの操作入力により、複数の業務システム(例えば、選択肢701~703)の中からいずれかを選択することで、選択された業務システム(ウェブサイト)に対応するスクリプトを用いてチャットが開始される。
ここでは、チャット画面700において、アバターavの「システムを選択してください。」という呼びかけに対して、業務システムA(選択肢701)が選択されている。この場合、業務システムAに対応するスクリプトを用いてチャットが開始される。
このように、チャット画面700によれば、オペレータなどと話しながら手続きをするように、チャットボットとの会話形式でウェブサイトを利用することが可能となる。なお、チャット画面700においてユーザとアバターav(チャットボット)との間で行われる続きの会話については、図11A等を用いて後述する。
なお、チャット画面700において、入力装置304を用いたユーザの操作入力により、入力ボックスBxを選択すると、各種情報を入力することができる。また、チャット画面700において、送信ボタンb1を選択すると、入力ボックスBxに入力された情報を、チャット形式(チャットボットとの会話形式)で情報処理装置101に送信することができる。
(情報処理装置101の機能的構成例)
図8は、情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図8において、情報処理装置101は、受付部801と、会話制御部802と、実行制御部803と、記憶部810と、を含む。具体的には、例えば、受付部801~実行制御部803は、図2に示したメモリ202、ディスク204、可搬型記録媒体207などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、通信I/F205により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ202、ディスク204などの記憶装置に記憶される。また、記憶部810は、例えば、メモリ202、ディスク204などの記憶装置により実現される。
受付部801は、情報処理端末102からチャットボットとの会話形式で所定のウェブサイトでの処理の開始指示を受け付ける。ここで、ウェブサイトでの処理は、例えば、生産管理、販売管理、在庫管理、メール送受信、スケジュール管理などの業務処理である。ウェブサイトでの処理の開始指示には、例えば、サイトIDが含まれる。
また、ウェブサイトでの処理の開始指示には、開始対象となる処理を特定する情報が含まれていてもよい。これにより、ウェブサイトでの処理が複数存在する場合に、どの処理の開始指示であるかを特定することができる。ウェブサイトでの処理の開始指示は、例えば、図7に示したチャット画面700において行われる。
例えば、チャット画面700において、選択肢701が選択されると、業務システムAでの処理の開始指示が、情報処理端末102から情報処理装置101に送信される。また、選択肢702が選択されると、業務システムBでの処理の開始指示が、情報処理端末102から情報処理装置101に送信される。また、選択肢703が選択されると、業務システムCでの処理の開始指示が、情報処理端末102から情報処理装置101に送信される。
具体的には、例えば、受付部801は、後述の図10に示すようなチャットインターフェースCIを介して、情報処理端末102から所定のウェブサイトでの処理の開始指示を受信することにより、チャットボットとの会話形式で所定のウェブサイトでの処理の開始指示を受け付ける。なお、チャットインターフェースCIは、チャット形式で会話を行うための仕組み(ソフトウェア)を表す。
以下の説明では、ウェブサイトW1~Wnのうちの任意のウェブサイトを「ウェブサイトWi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。
会話制御部802は、受付部801が情報処理端末102からチャットボットとの会話形式でウェブサイトWiでの処理の開始指示を受け付けると、ウェブサイトWiでの処理に対応するスクリプトSiを用いてウェブサイトWiに関するチャットを開始する。
具体的には、例えば、会話制御部802は、図4に示したスクリプトDB140を参照して、受け付けたウェブサイトWiの開始指示に含まれるサイトID「Wi」に対応するスクリプトSiを特定する。そして、会話制御部802は、特定したスクリプトSiを用いて、情報処理端末102におけるウェブサイトWiに関するチャットを開始する。
また、会話制御部802は、ウェブサイトWiにアクセス可能なアドレス情報を、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として情報処理端末102に送信する。ここで、アドレス情報は、例えば、ウェブサイトWiへアクセスするURL(Uniform Resource Locator)である。
例えば、ウェブサイトWiにアクセス可能なアドレス情報は、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセス可能な情報であってもよい。より詳細に説明すると、例えば、アドレス情報は、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104へアクセスするURLである。
なお、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104と、ウェブサイトWiを提供する処理サーバ105とが同一のコンピュータシステムにより実現される場合、ウェブサイトWiにアクセス可能なアドレス情報は、例えば、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセス可能な情報に相当する。
具体的には、例えば、会話制御部802は、ウェブサイトWiに関するチャットを開始したことに応じて、情報管理システム104へアクセスするURLを送信してもよい。また、会話制御部802は、ウェブサイトWiに関するチャットを開始した後、ウェブサイトWiへのログイン要求を受け付けたことに応じて、情報管理システム104へアクセスするURLを送信してもよい。ウェブサイトWiへのログイン要求は、例えば、チャット画面において行われる。
ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセス可能なアドレス情報は、例えば、図9に示すようなアドレス管理テーブル900から特定される。アドレス管理テーブル900は、例えば、メモリ202、ディスク204などの記憶装置により実現される。アドレス管理テーブル900は、記憶部810に記憶されていてもよい。
図9は、アドレス管理テーブル900の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、アドレス管理テーブル900は、ウェブサイトおよびURLのフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、アドレス管理情報900-1~900-nをレコードとして記憶する。
ここで、ウェブサイトは、チャットボットとRPAとの連携により利用可能なウェブサービスに関するサイトを示す。ここでは、ウェブサイトを識別するサイトIDを表記している。URLは、ウェブサイトにアクセスするURLを示す。
より詳細に説明すると、例えば、会話制御部802は、アドレス管理テーブル900を参照して、開始指示を受け付けたウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセスするURLを特定する。そして、会話制御部802は、特定したURLを、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として情報処理端末102に送信する。
この結果、情報処理端末102において、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセスするURLが、ウェブサイトWiに関するチャットの会話としてチャット画面(例えば、チャット画面700)に表示される。ただし、情報管理システム104にアクセスするURLは、チャット画面とは異なる別画面(例えば、ポップアップ画面)に表示されることにしてもよい。
なお、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセスするURLの表示例については、図11Aを用いて後述する。
また、受付部801は、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として送信されたアドレス情報を用いてアクセスされるウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報に対応するワンタイムパスワードを情報処理端末102から受け付ける。ここで、認証情報は、例えば、IDとパスワードである。ワンタイムパスワードは、情報管理システム104に対するウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報の入力に応じて、情報管理システム104から発行される。
以下の説明では、ウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報に対応するワンタイムパスワードを「ワンタイムパスワードOTP」と表記する場合がある。
具体的には、例えば、受付部801は、後述の図10に示すようなチャットインターフェースCIを介して、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPを受信することにより、チャットボットとの会話形式でワンタイムパスワードOTPを受け付ける。
実行制御部803は、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPを受け付けた場合に、ウェブサイトWiでの処理に対応するチャットでの処理を実行する。ここで、ウェブサイトWiでの処理に対応するチャットでの処理とは、例えば、ウェブサイトWiでの処理を依頼したり、ウェブサイトWiでの処理の結果を受け取って出力したりする処理である。
具体的には、例えば、実行制御部803は、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGに、受け付けたワンタイムパスワードOTPを送信する。より詳細に説明すると、例えば、実行制御部803は、記憶部810を参照して、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGを特定する。
ここで、記憶部810は、ウェブサイトWiと、RPAの処理部品群PGとの対応関係を示す情報を記憶する。例えば、記憶部810には、ウェブサイトWiのサイトIDと対応付けて、ウェブサイトWiに対応する処理部品群PGのRPA制御部crにアクセス可能なアドレス情報が記憶されていてもよい。ただし、実行制御部803は、他のコンピュータに問い合わせることにより、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGを特定することにしてもよい。
つぎに、実行制御部803は、例えば、特定した処理部品群PGのRPA制御部crにアクセスして、ウェブサイトWiでの処理を実行するロボットrbを起動させる。そして、実行制御部803は、RPA制御部crを介して、起動したロボットrbに、ウェブサイトWiでの処理依頼とともにワンタイムパスワードOTPを送信する。
この結果、RPAのロボットrbにおいて、ワンタイムパスワードOTPを用いた認証が行われ、認証に成功すると、ウェブサイトWiでの処理が実行される。なお、RPAの処理部品群PG(RPA制御部cr、ロボットrb)の動作例については、図13および図14を用いて後述する。
また、ウェブサイトWiでの処理に、所定の入力が必要な場合がある。所定の入力は、例えば、ウェブサイトWiでの処理に必要となる各種指示、各種項目データなどである。所定の入力が必要な処理としては、例えば、氏名、年齢、アドレスなどの入力が必要なユーザ登録処理や、日付、商品名などの入力が必要な販売管理処理などがある。
このため、ウェブサイトWiでの処理に所定の入力が必要な場合、受付部801は、ウェブサイトWiでの処理に対応する所定の入力データを情報処理端末102からさらに受け付ける。なお、所定の入力が必要であるか否かは、例えば、ウェブサイトWiでの処理に対応するスクリプトSiから判断される。所定の入力が必要ではない処理としては、例えば、受信メール確認やスケジュール確認などの処理がある。
具体的には、例えば、受付部801は、後述の図10に示すようなチャットインターフェースCIを介して、情報処理端末102から所定の入力データを受信することにより、チャットボットとの会話形式で所定の入力データを受け付ける。そして、実行制御部803は、ワンタイムパスワードOTPおよびウェブサイトWiでの処理に対応する所定の入力データを情報処理端末102から受け付けた場合に、ウェブサイトWiでの処理に対応するチャットでの処理を実行することにしてもよい。
より詳細に説明すると、例えば、実行制御部803は、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受け付けると、記憶部810を参照して、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGを特定する。つぎに、実行制御部803は、特定した処理部品群PGのRPA制御部crにアクセスして、ウェブサイトWiでの処理を実行するロボットrbを起動させる。
そして、実行制御部803は、RPA制御部crを介して、起動したロボットrbに、ウェブサイトWiでの処理依頼とともに、受け付けたワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを送信する。ただし、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データは、一括送信されてもよく、また、逐次送信されてもよい。この結果、RPAのロボットrbにおいて、ワンタイムパスワードOTPを用いた認証が行われ、認証に成功すると、所定の入力データを用いたウェブサイトWiでの処理が実行される。
なお、所定の入力データに対応するチャットボットでの入力項目の変数名と、ウェブサイトWiでの入力項目の変数名とが異なる場合がある。この場合、実行制御部803は、例えば、項目読替情報(不図示)を参照して、所定の入力データに対応するチャットボットでの入力項目の変数名を、ウェブサイトWiでの入力項目の変数名に変換することにしてもよい。
項目読替情報は、ウェブサイトWiについて、チャット項目とウェブサイト項目との対応関係を示す情報である。項目読替情報は、例えば、記憶部810に記憶されていてもよい。そして、実行制御部803は、変換後の入力項目の変数名を含む入力データを、RPA制御部crを介して、ロボットrbに送信する。
これにより、RPAの処理部品群PGにおいて入力項目の変数名の読み替えを行う必要がなくなるため、例えば、既存のRPAの処理部品群PGを利用する際の手間を削減することができる。ただし、RPAの処理部品群PGにおいて入力項目の変数名の読み替えを行う処理を行わせることにしてもよい。
また、会話制御部802は、実行制御部803がRPAの処理部品群PGから、ウェブサイトWiでの処理依頼を受け付けた旨の応答を受信したことに応じて、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として、情報処理端末102に処理依頼受付メッセージを送信することにしてもよい。
ここで、処理依頼受付メッセージは、ウェブサイトWiでの処理依頼を受け付けた旨のメッセージである。ウェブサイトWiでの処理依頼を受け付けた旨の応答は、例えば、RPAの処理部品群PGが、ワンタイムパスワードOTP、または、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受信したことに応じて、RPAの処理部品群PGから送信される。
この場合、情報処理端末102において、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として、処理依頼受付メッセージがチャット画面(例えば、チャット画面700)に表示される。なお、処理依頼受付メッセージの表示例については、図11Fを用いて後述する。
また、ウェブサービスの中には、ウェブサイトWiでの処理結果をリアルタイムに返すものがある。例えば、メール受信処理やスケジュール管理処理などは、受信メールやスケジュールの内容を閲覧可能な状態で処理結果を返す。また、情報提供サービスの場合、例えば、ウェブサイトWiによりウェブページの情報が閲覧可能に提供される。
このため、会話制御部802は、実行制御部803がRPAの処理部品群PGから、ウェブサイトWiでの処理結果を受信したことに応じて、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として、受信した処理結果を情報処理端末102に送信することにしてもよい。この場合、情報処理端末102において、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として、ウェブサイトWiでの処理結果がチャット画面に表示される。
これにより、情報処理端末102において、ユーザは、チャットボットとの会話形式で、受信メールやスケジュールの内容を確認したり、ウェブページの情報を閲覧したりすることができる。ただし、情報処理端末102において、ウェブサイトWiでの処理結果は、チャット画面とは異なる画面に表示されることにしてもよい。
(応答処理システム100の一実施例)
つぎに、図10および図11A~図11Fを用いて、応答処理システム100の一実施例について説明する。ここでは、図7に示したように、情報処理装置101と情報処理端末102との間で業務システムAに関するチャットが開始された場合を想定する。また、認証情報として、IDとパスワードを例に挙げて説明する。
図10は、応答処理システム100の一実施例を示す説明図である。図11A~図11Fは、情報処理端末102に表示される画面例を示す説明図である。図10において、クライアント環境1000は、業務システムAを運用するクライアントの環境であり、業務システムAに対応するRPAの処理部品群PGと、業務システムAに対応する情報管理システム104と、業務システムAを提供する処理サーバ105とを含む。
まず、情報処理装置101は、業務システムAに関するチャットを開始したことに応じて、業務システムAに対応付けられた情報管理システム104へアクセスするURL1010を、チャットの会話として情報処理端末102に送信する。
この結果、情報処理端末102において、業務システムAに関するチャットの会話として、チャット画面700にURL1010が表示される。図11Aの例では、情報処理端末102において、URL1010を含むメッセージ1110が、業務システムAに関するチャットの会話としてチャット画面700に表示されている。
情報処理端末102は、情報処理装置101から受信したURLを用いて、業務システムAに対応付けられた情報管理システム104にアクセスする。そして、情報処理端末102は、業務システムAへのログインに用いる認証情報(ID/パスワード)を、情報管理システム104に入力する。
具体的には、チャット画面700において、入力装置304を用いたユーザの操作入力により、URL1010を選択すると、図11Bに示すような認証情報入力画面1120がディスプレイ303に表示される。認証情報入力画面1120は、業務システムAへのログインに用いる認証情報を入力する操作画面である。認証情報入力画面1120は、業務システムAに対応付けられた情報管理システム104により表示される。
認証情報入力画面1120において、ユーザの操作入力により、入力ボックス1121を選択すると、業務システムAへのログインに用いるID(ユーザID)を入力することができる。また、認証情報入力画面1120において、入力ボックス1122を選択すると、業務システムAへのログインに用いるパスワードを入力することができる。そして、認証情報入力画面1120において、送信ボタン1123を選択すると、入力ボックス1121,1122に入力されたID/パスワードが、情報処理端末102から情報管理システム104に送信される。
情報管理システム104は、情報処理端末102から認証情報(ID/パスワード)の入力を受け付けると、入力された認証情報(ID/パスワード)に対応するワンタイムパスワードOTPを生成する。この際、情報管理システム104は、例えば、所定の有効期限を設定したワンタイムパスワードOTPを生成することにしてもよい。
所定の有効期限は、任意に設定可能であり、例えば、認証情報の入力を受け付けてから数分~数十分程度の時間に設定される。そして、情報管理システム104は、生成したワンタイムパスワードOTPを情報処理端末102に送信する。
この結果、情報処理端末102において、情報管理システム104から発行されたワンタイムパスワードOTPが、認証情報入力画面1120に表示される。図11Cの例では、情報処理端末102において、メッセージ1124とともに、ワンタイムパスワードOTPを示す文字列1125が認証情報入力画面1120に表示されている。
なお、ワンタイムパスワードOTPの生成方式としては、既存のいかなる方式を用いることにしてもよい。具体的には、例えば、情報管理システム104は、ハッシュ関数を用いて、時刻情報や認証情報(例えば、ID/パスワード)から生成されるハッシュ値を、ワンタイムパスワードOTPとして生成してもよい。また、情報管理システム104は、所定の暗号化アルゴリズムを用いて、時刻情報や認証情報から生成される暗号データを、ワンタイムパスワードOTPとして生成してもよい。
情報処理端末102は、情報管理システム104からワンタイムパスワードOTPを受信すると、チャットインターフェースCIを介して、受信したワンタイムパスワードOTPを情報処理装置101に送信する。
具体的には、図11Dに示すように、チャット画面700において、ユーザの操作入力により、認証情報入力画面1120に表示されたワンタイムパスワードOTP(文字列1125)を入力ボックスBxに入力して、送信ボタンb1を選択すると、情報処理端末102から情報処理装置101にワンタイムパスワードOTPが送信される。
この結果、図11Eに示すように、情報処理端末102において、業務システムAに関するチャットの会話として、情報処理装置101に送信されたワンタイムパスワードOTPを示すメッセージ1151がチャット画面700に表示される。また、情報処理端末102において、業務システムAに関するチャットの会話として、業務システムAでの処理(業務手続き)に必要な所定の入力を促すメッセージ1152,1153がチャット画面700に表示される。
ここでは、業務手続きに必要な情報を「出張先」とする。この場合、チャット画面700において、ユーザの操作入力により、入力ボックスBxに出張先を入力して、送信ボタンb1を選択すると、情報処理端末102から情報処理装置101に出張先を送信することができる。図11Eの例では、業務システムAでの処理(業務手続き)に対応する所定の入力データとして、入力ボックスBxに入力された「蒲田」が送信される。
情報処理装置101は、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受け付けると、業務システムAに対応するRPAの処理部品群PG(RPA制御部cr、ロボットrb)に、業務システムAでの処理依頼とともに、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを送信する。なお、図10では、所定の入力データの図示を省略している。
RPAの処理部品群PGは、情報処理装置101から業務システムAでの処理依頼とともにワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受信すると、ワンタイムパスワードOTPを含む認証情報取得要求を、業務システムAに対応付けられた情報管理システム104に送信する。
情報管理システム104は、RPAの処理部品群PGから認証情報取得要求を受信すると、OTP管理テーブル150を参照して、認証情報取得要求に含まれるワンタイムパスワードOTPに対応するID/パスワードを特定する。また、情報管理システム104は、OTP管理テーブル150を参照して、ワンタイムパスワードOTPに対応する有効期限が切れているか否かを判断する。
ここで、有効期限が切れていない場合、情報管理システム104は、特定したID/パスワードをRPAの処理部品群PGに送信する。一方、有効期限が切れている場合には、情報管理システム104は、RPAの処理部品群PGに対して、ID/パスワードを返答せず、有効期限切れである旨のエラー応答を送信する。
これにより、RPAの処理部品群PGは、ワンタイムパスワードOTPを用いて、情報処理端末102のユーザが業務システムAへのログインに用いる認証情報(ID/パスワード)を取得することができる。なお、上述したRPAの処理部品群PGの機能は、例えば、RPAのAPI呼び出しにより実現される。
RPAの処理部品群PGは、情報管理システム104からID/パスワードを受信すると、業務システムAの処理サーバ105にアクセスして、受信したID/パスワードを用いて、業務システムAにログインする。ログイン処理は、例えば、業務システムAのWebフォーム1020にID/パスワードを入力することにより行われる。
ここで、ID/パスワードを用いたログイン処理に成功すると(認証成功)、RPAの処理部品群PGにより、所定の入力データを用いた業務システムAでの処理が実行される。一方、ID/パスワードを用いたログイン処理に失敗すると(認証失敗)、RPAの処理部品群PGから情報処理装置101に、その旨が通知される。
この場合、情報処理装置101は、例えば、業務システムAに関するチャットの会話として、業務システムAへアクセスするURLを情報処理端末102に再度送信することにしてもよい。この際、情報処理装置101は、ログインに失敗したため、ID/パスワードの入力をやり直すよう促すメッセージをあわせて送信することにしてもよい。
また、情報処理装置101からRPAの処理部品群PGへのワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データの送信が完了すると、図11Fに示すように、情報処理端末102において、業務システムAに関するチャットの会話として、処理依頼受付メッセージ1161がチャット画面700に表示されることにしてもよい。処理依頼受付メッセージ1161は、業務システムAでの処理依頼を受け付けた旨のメッセージである。
処理依頼受付メッセージ1161によれば、ユーザは、業務システムAでの処理依頼が受け付けられたことを認識することができる。ただし、処理依頼受付メッセージ1161は、RPAの処理部品群PGにおいてID/パスワードを用いたログイン処理に成功した場合に、チャット画面700に表示されることにしてもよい。
(応答処理システム100の動作例)
つぎに、図12~図14を用いて、応答処理システム100の動作例について説明する。ここでは、情報処理装置101と情報処理端末102との間で業務システムに関するチャットが開始された場合を想定する。
図12~図14は、応答処理システム100の動作例を示すシーケンス図である。図12のシーケンス図において、情報処理端末102は、業務システムに関するチャットを開始した後、業務システムでの処理依頼を情報処理装置101に送信する(ステップS1201)。
情報処理装置101は、情報処理端末102から業務システムでの処理依頼を受信すると、業務システムに対応付けられた情報管理システム104へアクセスするURLを、チャットの会話として情報処理端末102に送信する(ステップS1202)。
情報処理端末102は、情報処理装置101からURLを受信すると、受信したURLを用いて、業務システムに対応付けられた情報管理システム104にアクセスし、業務システムへのログインに用いる認証情報(ID/パスワード)を入力する(ステップS1203)。
情報管理システム104は、情報処理端末102から認証情報(ID/パスワード)の入力を受け付けると、入力された認証情報(ID/パスワード)に対応するワンタイムパスワードOTPを情報処理端末102に送信する(ステップS1204)。
情報処理端末102は、情報管理システム104からワンタイムパスワードOTPを受信すると、受信したワンタイムパスワードOTPをチャットボットとの会話形式で情報処理装置101に入力する(ステップS1205)。
つぎに、情報処理端末102は、ユーザの操作入力により、業務システムに対応する業務手続データの入力を受け付けると、入力された業務手続データをチャットボットとの会話形式で情報処理装置101に入力する(ステップS1206)。業務手続データは、業務システムでの処理に必要な所定の入力である。
図13のシーケンス図において、情報処理装置101は、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPおよび業務手続データを受け付けると、RPA制御部crに、ワンタイムパスワードOTPおよび業務手続データを送信する(ステップS1301)。RPA制御部crは、業務システムに対応するRPAの処理部品群PGに含まれる。
RPA制御部crは、情報処理装置101からワンタイムパスワードOTPおよび業務手続データを受信すると、情報処理装置101に処理依頼受付メッセージを送信する(ステップS1302)。情報処理装置101は、RPA制御部crから処理依頼受付メッセージを受信すると、業務システムに関するチャットの会話として、処理依頼受付メッセージを送信する情報処理端末102に送信する(ステップS1303)。
RPA制御部crは、受信したワンタイムパスワードOTPおよび業務手続データをロボットrbに送信する(ステップS1304)。ロボットrbは、業務システムに対応するRPAの処理部品群PGに含まれる。
ロボットrbは、RPA制御部crからワンタイムパスワードOTPおよび業務手続データを受信すると、ワンタイムパスワードOTPを、業務システムに対応付けられた情報管理システム104に送信する(ステップS1305)。
情報管理システム104は、ロボットrbからワンタイムパスワードOTPを受信すると、受信したワンタイムパスワードOTPに対応するID/パスワードをロボットrbに送信する(ステップS1306)。
図14のシーケンス図において、ロボットrbは、情報管理システム104からID/パスワードを受信すると、業務システムの処理サーバ105にアクセスして、受信したID/パスワードを用いて、業務システムにログインする(ステップS1401)。
業務システムの処理サーバ105は、業務手続処理画面をロボットrbに表示する(ステップS1402)。業務手続処理画面は、業務手続データを入力するための操作画面である。ロボットrbは、業務手続処理画面において業務手続データを入力する(ステップS1403)。
業務システムの処理サーバ105は、業務手続処理画面において入力された業務手続データに基づいて、業務手続処理を実行する(ステップS1404)。
これにより、チャットボットとRPAとの連携により業務手続処理を自動実行することができる。また、業務システムへのログインに用いる認証情報(ID/パスワード)を、チャットインターフェースには入力させないことで、認証情報の漏洩リスクを低減させることができる。
なお、ウェブサービスの中には、ウェブサイトWiでの処理結果をリアルタイムに返すものがある。この場合、ロボットrbは、処理サーバ105からウェブサイトWiでの処理結果を受信すると、RPA制御部crを介して、受信したウェブサイトWiでの処理結果を情報処理装置101に送信する。情報処理装置101は、RPA制御部crからウェブサイトWiでの処理結果を受信すると、例えば、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として、受信した処理結果を情報処理端末102に送信する。
(情報処理装置101の応答処理手順)
つぎに、図15を用いて、情報処理装置101の応答処理手順について説明する。
図15は、情報処理装置101の応答処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、情報処理端末102からチャットボットとの会話形式でウェブサイトWiでの処理の開始指示を受信したか否かを判断する(ステップS1501)。
ここで、情報処理装置101は、ウェブサイトWiでの処理の開始指示を受信するのを待つ(ステップS1501:No)。情報処理装置101は、ウェブサイトWiでの処理の開始指示を受信した場合(ステップS1501:Yes)、スクリプトDB140を参照して、受信したウェブサイトWiでの処理の開始指示に含まれるサイトIDに対応するスクリプトSiを特定する(ステップS1502)。
そして、情報処理装置101は、特定したスクリプトSiを用いて、情報処理端末102におけるウェブサイトWiに関するチャットを開始する(ステップS1503)。つぎに、情報処理装置101は、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104へのアクセスURLを、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として情報処理端末102に送信する(ステップS1504)。
つぎに、情報処理装置101は、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを情報処理端末102から受け付けたか否かを判断する(ステップS1505)。ワンタイムパスワードOTPは、ウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報に対応するワンタイムパスワードである。所定の入力データは、ウェブサイトWiでの処理に必要な情報である。
ここで、情報処理装置101は、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受け付けるのを待つ(ステップS1505:No)。情報処理装置101は、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受け付けた場合(ステップS1505:Yes)、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGを特定する(ステップS1506)。
そして、情報処理装置101は、特定したRPAの処理部品群PGのRPA制御部crを介して、ウェブサイトWiでの処理依頼とともに、受け付けたワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データをロボットrbに送信する(ステップS1507)。
つぎに、情報処理装置101は、RPA制御部crから処理依頼受付メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS1508)。ここで、情報処理装置101は、処理依頼受付メッセージを受信するのを待つ(ステップS1508:No)。
そして、情報処理装置101は、処理依頼受付メッセージを受信した場合(ステップS1508:Yes)、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として情報処理端末102に処理依頼受付メッセージを送信して(ステップS1509)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、ウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報そのものがサードパーティに渡らないようにして、認証情報の漏洩リスクを低減させることができる。
なお、ウェブサイトWiでの処理に所定の入力が不要な場合には、ステップS1505において、情報処理装置101は、ワンタイムパスワードOTPを情報処理端末102から受け付けたか否かを判断する。また、ステップS1507において、情報処理装置101は、RPAの処理部品群PGのRPA制御部crを介して、ウェブサイトWiでの処理依頼とともに、受け付けたワンタイムパスワードOTPをロボットrbに送信する。
以上説明したように、実施の形態にかかる応答処理システム100によれば、情報処理装置101は、情報処理端末102からチャットボットとの会話形式でウェブサイトWiでの処理の開始指示を受け付けると、ウェブサイトWiでの処理に対応するスクリプトSiを用いてウェブサイトWiに関するチャットを開始することができる。
これにより、オペレータと話しながら手続きをするように、チャットボットとの会話形式でウェブサービス(ウェブサイトWi)を利用することが可能となる。
また、情報処理装置101は、ウェブサイトWiにアクセス可能なアドレス情報を、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として情報処理端末102に送信することができる。ウェブサイトWiにアクセス可能なアドレス情報例えば、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセス可能なアドレス情報である。
これにより、情報処理端末102からウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセスするよう誘導することができる。
また、情報管理システム104は、情報処理端末102からのウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報の入力に応じて、入力された認証情報に対応するワンタイムパスワードOTPを発行することができる。
これにより、ウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報を情報管理システム104から取り出すためのキーとなるワンタイムパスワードOTPを、情報処理端末102に発行することができる。
また、情報処理装置101は、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPを受け付けた場合に、ウェブサイトWiでの処理に対応するチャットでの処理を実行することができる。
これにより、ウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報(例えば、ID/パスワード)をチャットインターフェースに入力させずに、ウェブサイトWiを利用することが可能となる。このため、認証情報そのものがサードパーティに渡らないようにして、認証情報の漏洩リスクを低減させることができる。
また、情報処理装置101は、ワンタイムパスワードOTPおよびウェブサイトWiでの処理に対応する所定の入力データを情報処理端末102から受け付けた場合に、ウェブサイトWiでの処理に対応するチャットでの処理を実行することができる。
これにより、ウェブサイトWiでの処理に必要な所定の入力が行われたことに応じて、ウェブサイトWiでの処理に対応するチャットでの処理を実行することができる。
また、情報処理装置101は、情報処理端末102からチャットボットとの会話形式で、ワンタイムパスワードOTPや所定の入力データを受け付けることができる。
これにより、ウェブサイトWiに関するチャットの中でワンタイムパスワードOTPや所定の入力データを受け付けることが可能となり、ユーザにとって自然でわかりやすいインターフェースを提供することができる。
また、情報処理装置101は、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPを受け付けた場合に、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGに、ワンタイムパスワードOTPを送信することができる。
これにより、ワンタイムパスワードOTPを使って、RPAの処理部品群PGからウェブサイトWiへログインさせ、ウェブサイトWiでの処理を自動実行させることができる。
また、情報処理装置101は、情報処理端末102からワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを受け付けた場合に、ウェブサイトWiに対応するRPAの処理部品群PGに、ワンタイムパスワードOTPおよび所定の入力データを送信することができる。
これにより、ワンタイムパスワードOTPを使って、RPAの処理部品群PGからウェブサイトWiへログインさせ、所定の入力データを使って、ウェブサイトWiでの処理を自動実行させることができる。
また、情報処理装置101は、ウェブサイトWiにアクセス可能なアドレス情報として、ウェブサイトWiへアクセスするURLを送信することができる。具体的には、例えば、情報処理装置101は、ウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセス可能なアドレス情報として、情報管理システム104へアクセスするURLを送信することができる。
これにより、チャットの会話として表示されるURLを選択するといった簡単な操作を行うだけで、情報処理端末102からウェブサイトWiに対応付けられた情報管理システム104にアクセスさせることができる。
また、情報処理装置101は、RPAの処理部品群PGからウェブサイトWiでの処理依頼を受け付けた旨の応答を受信したことに応じて、ウェブサイトWiに関するチャットの会話として、情報処理端末102に処理依頼受付メッセージを送信することができる。
これにより、ウェブサイトWiでの処理依頼が受け付けられたことを、チャットボットとの会話形式でユーザに知らせることができる。
また、情報管理システム104は、所定の有効期限を設定したワンタイムパスワードOTPを発行することができる。
これにより、有効期限切れのワンタイムパスワードOTPを無効にすることができ、ワンタイムパスワードOTPの漏洩によるセキュリティリスクを無視できる程度に軽減することができる。
これらのことから、実施の形態にかかる応答処理システム100によれば、チャットボットとRPAとの連携によりウェブサービスを利用するにあたり、ウェブサイトWiへのログインに用いる認証情報の漏洩リスクを低減させることができる。また、情報管理システム104で認証情報とワンタイムパスワードOTPとを対応付けて管理しておくだけでよいため、暗号化・復号化のための鍵情報を管理する場合などに比べて、運用コストを削減することができる。
なお、本実施の形態で説明した応答処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本応答処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本応答処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した情報処理装置101は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けICやFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)情報処理端末からチャットボットとの会話形式で所定のウェブサイトでの処理の開始指示を受け付けると、前記ウェブサイトでの処理に対応するスクリプトを用いて前記ウェブサイトに関するチャットを開始し、
前記ウェブサイトにアクセス可能なアドレス情報を、前記チャットの会話として前記情報処理端末に送信し、
前記アドレス情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトへのログインに用いる認証情報の入力に応じて情報管理システムから発行される、前記認証情報に対応するワンタイムパスワードを、前記情報処理端末から受け付けた場合に、前記ウェブサイトでの処理に対応する前記チャットでの処理を実行する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする応答処理プログラム。
(付記2)前記ワンタイムパスワードおよび前記ウェブサイトでの処理に対応する所定の入力データを前記情報処理端末から受け付けた場合に、前記ウェブサイトでの処理に対応する前記チャットでの処理を実行する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1に記載の応答処理プログラム。
(付記3)前記情報処理端末から前記ワンタイムパスワードを受け付けた場合に、前記ウェブサイトに対応するRPA(Robotic Process Automation)の処理部品群に、前記ワンタイムパスワードを送信する、ことを特徴とする付記1に記載の応答処理プログラム。
(付記4)前記情報処理端末から前記ワンタイムパスワードおよび前記所定の入力データを受け付けた場合に、前記ウェブサイトに対応するRPAの処理部品群に、前記ワンタイムパスワードおよび前記所定の入力データを送信する、ことを特徴とする付記2に記載の応答処理プログラム。
(付記5)前記アドレス情報は、前記ウェブサイトへアクセスするURL(Uniform Resource Locator)である、ことを特徴とする付記1に記載の応答処理プログラム。
(付記6)前記RPAの処理部品群から前記ウェブサイトでの処理依頼を受け付けた旨の応答を受信したことに応じて、前記ウェブサイトでの処理依頼を受け付けた旨のメッセージを、前記チャットの会話として前記情報処理端末に送信する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3に記載の応答処理プログラム。
(付記7)前記RPAの処理部品群から前記ウェブサイトでの処理結果を受信したことに応じて、受信した前記ウェブサイトでの処理結果を、前記チャットの会話として前記情報処理端末に送信する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3に記載の応答処理プログラム。
(付記8)前記ワンタイムパスワードには、所定の有効期限が設定されている、ことを特徴とする付記1に記載の応答処理プログラム。
(付記9)情報処理端末からチャットボットとの会話形式で所定のウェブサイトでの処理の開始指示を受け付けると、前記ウェブサイトでの処理に対応するスクリプトを用いて前記ウェブサイトに関するチャットを開始し、
前記ウェブサイトにアクセス可能なアドレス情報を、前記チャットの会話として前記情報処理端末に送信し、
前記アドレス情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトへのログインに用いる認証情報の入力に応じて情報管理システムから発行される、前記認証情報に対応するワンタイムパスワードを、前記情報処理端末から受け付けた場合に、前記ウェブサイトでの処理に対応する前記チャットでの処理を実行する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする応答処理方法。
(付記10)情報処理端末からチャットボットとの会話形式で所定のウェブサイトでの処理の開始指示を受け付けると、前記ウェブサイトでの処理に対応するスクリプトを用いて前記ウェブサイトに関するチャットを開始し、前記ウェブサイトにアクセス可能なアドレス情報を、前記チャットの会話として前記情報処理端末に送信する会話制御部と、
前記アドレス情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトへのログインに用いる認証情報の入力に応じて情報管理システムから発行される、前記認証情報に対応するワンタイムパスワードを、前記情報処理端末から受け付けた場合に、前記ウェブサイトでの処理に対応する前記チャットでの処理を実行する実行制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記11)所定のウェブサイトへのログインに用いる認証情報の入力に応じて、前記認証情報に対応するワンタイムパスワードを発行する情報管理システムと、
情報処理端末からチャットボットとの会話形式で前記ウェブサイトでの処理の開始指示を受け付けると、前記ウェブサイトでの処理に対応するスクリプトを用いて前記ウェブサイトに関するチャットを開始し、前記ウェブサイトにアクセス可能なアドレス情報を、前記チャットの会話として前記情報処理端末に送信し、前記アドレス情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトへのログインに用いる認証情報に対応するワンタイムパスワードを、前記情報処理端末から受け付けた場合に、前記ウェブサイトでの処理に対応する前記チャットでの処理を実行する情報処理装置と、
を含むことを特徴とする応答処理システム。
(付記12)前記情報処理装置は、
前記情報処理端末から前記ワンタイムパスワードを受け付けた場合に、前記ウェブサイトに対応するRPAの処理部品群に、前記ワンタイムパスワードを送信し、
前記情報管理システムは、
前記RPAの処理部品群から前記ワンタイムパスワードを受信した場合、前記ワンタイムパスワードに対応する認証情報を前記RPAの処理部品群に送信する、
ことを特徴とする付記11に記載の応答処理システム。