JP2009169793A - サービス管理方法とシステムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サービスの利用者は、同じ処理内容のサービスが複数ある場合にもそれぞれのサービスを意識することなく、最適なサービスを利用することができ、利用者の操作負荷を軽減する。
【解決手段】ESBシステム等のサービス管理技術であって、サービス情報格納部111は、それぞれ同じ結果を取得できる複数のサービスの各識別情報を1つの共通識別情報に対応付けた対応付け情報(サービス群情報テーブル113)を生成し、リクエスト受付部106は、サービス利用者(コンピュータ102,103のサービスリクエスタ処理機能102a,103a)からのサービス要求を受け付け、経路制御部107は、要求されたサービスの識別情報と同じ共通識別情報が対応付けられた各サービスをサービス群情報テーブル113を参照して特定し、サービス連結部108,109、運用制御部110により、経路制御部107が特定した各サービス(コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105a)の1つを選択して起動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、SOA(Service Oriented Architecture)に基づくWebサービスやJCA(Java(登録商標) 2 Enterprise Edition Connector Architecture)など、標準仕様に準拠して開発されたコンピュータ処理サービス(外部から標準化された手順によって呼び出すことができる一まとまりのソフトウェアの集合)を相互連携させる、ESB(Enterprise Service Bus)システムに係り、特に、サービスを利用する側の負担を軽減するのに好適な技術に関するものである。
ビジネスのグローバル化、規制緩和、組織合併など、ビジネスをとりまく環境の変化は以前にまして激しくなり、これに伴うコンピュータを用いた情報システムの変更機会も非常に多くなっているが、部門単位でのシステム構築や個別対応によって処理が複雑に絡み合ってしまい、システムを硬直化させ、システムの変化を困難にしている。
システムの効率的な再利用を目的とした技術としてSOAが注目されている。このSOAは、ネットワーク接続された各コンピュータにより提供されるサービスの集まりとして、大規模なシステムを構築する設計技術である。
このSOAに基づいたWebサービスやJCAなどのオープンな標準仕様に準拠して開発されたサービス(アプリケーションやコンポーネント)を連携させるための中核となるESBシステムが開発されている。
ESBシステムでは、例えば、非特許文献1に記載のように、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、SOAP(Simple Object Access Protocol)、JMS(Java(登録商標) Message Service)などの標準的プロトコルに対応し、サービス同士を同期または非同期に連携させる。
また、例えば特許文献1にて開示された技術として、さまざまなプロトコル間とサービスの中から最適な利用者ニーズのサービスを選択する技術がある。
しかし、このような従来技術では、ネットワーク上には同じ目的の(結果を得る)ためのサービスが複数存在するので、利用者がサービスを利用する際に指定する情報と、サービスが公開する情報とが一致しない場合にはサービスの決定が行われず、また、多くのサービスが同じ条件に一致した場合にはサービスを絞りこめず、利用者は、サービスを決定する情報の見直しをしなければならない。
また、サービスは決定されたが、決定されたサービス側の異常応答や停止のために、正しい結果が取得できないといった場合には、利用者は、再度、別のサービス呼び出しを実行しなければならず、利用者側での操作負荷が増加してします。
特表2006−526185号公報 David A. Chappell 著,「エンタープライズサービスバス」,株式会社オライリー・ジャパン,2005年02月08日発行.
解決しようとする問題点は、従来の技術では、ネットワーク上に同じ目的の(同じ結果を得る)ためのサービスが複数存在する場合、サービスを利用する際に利用者が指定する情報とサービスが公開する情報とが一致しない場合にはサービスの決定が行われず、また、多くのサービスが同じ条件に一致した場合にはサービスを絞りこめず、利用者は、サービスを決定する情報の見直しをしなければならない点、および、サービスは決定されたが、決定されたサービス側の異常応答や停止のために、正しい結果が取得できない場合に、利用者は、再度、別のサービス呼び出しを実行しなければならない点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、ESBシステムにおける利用者側の操作負担を軽減することである。
上記目的を達成するため、本発明では、ESBシステムを構成するWebサービスなど、ネットワークに接続する複数の同じ目的のサービスを1つのサービス群としてまとめ、同じサービス群に属する複数のサービスから1つのサービスをシステム側で自動的に選択することで、利用者からのサービスの選択手順を簡単にする。また、選択したサービスが、異常処理が発生した場合には、システムが自動的に、同じサービス群に属する別のサービスを呼び出し、正常な結果が取得できるようにする。例えば、ESBシステムにおいて、オープンな標準仕様に準拠して開発された新たなサービスをネットワークに追加するときに、同じ結果を取得できるサービスが既に公開されている場合には、本発明のサービス選択システムにより、公開済みのサービスと同じサービス群に登録する。尚、同じ結果を取得できるサービスとは、在庫管理システムや検索システムだけではないが、同じ結果を取得することができるシステムが複数点在しているサービスのことである。サービスの利用者は、利用したいサービスに要求すれば、サービス選択システムが、サービス群の中から自動的に、要求されたサービスに対応する最適なサービスを選択してサービスへの要求を行う。このように、サービスへの接続はESBシステムが行うので、サービス利用者は、要求するサービスにアクセスするためのプロトコルや所在を意識する必要はない。また、新たなサービスの既存サービス群への登録および既存サービスのサービス群からの削除も、本発明のサービス選択システムが自動的に、利用者に影響を与えずに行うことができる。また、選択したサービスでの処理結果が異常の場合やサービスシステム自体が停止してしまったなどの問題発生時にも、本発明のサービス選択システムが、サービス群の未実行サービスの中なら最適なサービスを再度選択し直してサービスへの要求を行うことで、利用者の異常発生時における操作作業を軽減することができる。
本発明によれば、サービスの利用者は、同じ処理内容のサービスが複数ある場合にもそれぞれのサービスを意識することなく、最適なサービスを利用することができる。また、新たに同じ結果を取得するサービスが追加される場合や1つのサービスが削除される場合にも、利用者へのサービスの変更を通知することなくサービスの変更を行うことができる。また、サービス側で異常となっても別のサービスが利用できるのであれば自動的に別のサービスが再実行されるので、利用者の異常時における操作負荷を軽減することができる。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係るサービス管理システムを設けたESBシステムの構成例を示すブロック図である。
図1に示す本例のESBシステムは、それぞれネットワークで接続されたコンピュータ(図中「サーバ」と記載)101とコンピュータ102〜105により構成されている。
各コンピュータ101〜105は、CPU(Central Processing Unit)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置を具備した構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、プログラムされたコンピュータ処理を実行する各機能を有する。
例えば、プログラムされたコンピュータ処理を実行する機能として、コンピュータ101には本発明に係る処理を実行するサービス選択システム101aが設けられ、コンピュータ102,103にはサービスリクエスタ処理機能(図中「サービスリクエスタ」と記載)102a,103aが設けられ、コンピュータ104,105にはサービス処理機能(図中「サービス」と記載)104a,105aが設けられ、コンピュータ101にはサービス選択システム101aが設けられている。
また、コンピュータ101におけるサービス選択システム101aは、リクエスト受付部106、経路制御部107、サービス連結部108,109、運用制御部110、サービス情報格納部111からなり、サービス情報格納部111はサービス情報テーブル112とサービス群情報テーブル113を生成して記憶装置において登録管理している。
図1のESBシステムにおいて、コンピュータ102,103がサービスを利用する利用者側のコンピュータであり、コンピュータ104,105がサービスを提供する側のコンピュータである。
本例では、コンピュータ102,103が、サービスリクエスタ処理機能102a,103aにより、コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105aに対して、所望のサービスの実行を要求する際、サーバ101がサービス選択システム101aにより、当該サービスに対するアクセス制御を行う。
サービス選択システム101aは、サービスを利用するコンピュータ102,103のサービスリクエスタ処理機能102a,103aがサービスを利用するために送ってきた電文に応じて、利用するサービスを選択し、選択したサービスを実行するコンピュータ104,105に対して当該電文を送信する。
電文を受けたコンピュータ104,105は、サービス処理機能104a,105により、受信した電文に対する処理を行い、その処理結果をサービス選択システム101aに返送し、サービス選択システム101aは、受け取った処理結果をコンピュータ102,103のサービスリクエスタ処理機能102a,103aに返す。
特に、コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105は、標準仕様に準拠して開発されたコンピュータ処理サービスを行うものであり、コンピュータ102,103のサービスリクエスタ処理機能102a,103aは、コンピュータ101のサービス選択システム101aを介して、コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105から提供されるサービスを相互連携させて利用する。
この際、本例のサービス選択システム101aは、サービス情報格納部111により、外部から入力された指示情報に基づき、それぞれ同じ結果を取得できる複数のサービスの各識別情報を1つの共通識別情報に対応付けたサービス群情報テーブル113を予め生成してハードウェア等の記憶装置に登録しておく。
そして、サービス選択システム101aは、リクエスト受付部106により、コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105aからサービス利用者が指定したサービスの受け付けを行い、経路制御部107により、指定のサービスの識別情報と同じ共通識別情報が対応付けられた各サービスをサービス群情報テーブル113を参照して特定し、サービス連結部108,109により、特定した各サービスの1つを選択し、当該サービスを提供するコンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105aに対してサービス要求電文を送信する。
もし、サービス連結部108,109により起動したサービス(サービス処理機能104a,105a)に異常があれば、経路制御部107により、サービス群情報テーブル113を参照し、同じ共通識別情報が対応付けられた別のサービスを選択し、当該サービスを提供するコンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105aに対して当該サービス要求電文を送信する。
また、サービス選択システム101aは、運用制御部110により、外部から入力された指示情報に基づき、サービス情報格納部111を介して、新たなサービスをサービス情報テーブル112およびサービス群情報テーブル113に追加すると共に、既存のサービスをサービス情報テーブル112およびサービス群情報テーブル113から削除する。
以下、図2〜図11を用いて、このようなコンピュータ101(サービス選択システム101a)、コンピュータ102,103(サービスリクエスタ処理機能102a,103a)、コンピュータコンピュータ104,105(サービス処理機能104a,105a)による、本発明に係る処理内容を説明する。
図2は、図1におけるサービス管理システムの処理動作例を示すフローチャートであり、図3は、図1におけるサービス管理システムのリクエスト受付部による処理動作例を示すフローチャート、図4は、図1におけるサービス管理システムのサービス連結部による処理動作例を示すフローチャート、図5は、図1におけるサービス管理システムの経路制御部による処理動作例を示すフローチャート、図6は、図1におけるサービス管理システムの運用制御部による第1の処理動作例を示すフローチャート、図7は、図1におけるサービス管理システムの運用制御部による第2の処理動作例を示すフローチャート、図8は、図1におけるサービス管理システムの運用制御部による第3の処理動作例を示すフローチャート、図9は、図1におけるサービス管理システムのサービス情報格納部で管理するサービス群情報テーブルの登録例を示す説明図、図10は、図1におけるサービス管理システムのサービス情報格納部で管理するサービス情報テーブルの登録内容例を示す説明図、図11は、図1におけるサービス管理システムのサービス情報格納部で管理するサービス群情報テーブルの登録内容例を示す説明図である。
図2においては、サービス呼び出しによるサービス選択システム101a内の処理の流れを示しており、リクエスト受付106において、コンピュータ102のサービスリクエスタ処理機能102aからのリクエスト要求(電文)を受け取り(ステップS201)、受け取ったリクエスト要求の中から宛先サービス名を取り出す(ステップS202)。
経路選択部107において、取り出した宛先サービス名をキーにサービス情報格納部111におけるサービス群情報テーブル113の情報(図9,図11に示す構成内容)を検索して最適なサービス名を選択する(ステップS203)。
ここでの最適なサービスを選択する技術の例として、コストを条件として選択することが掲げることができる。すなわち、サービスリクエスタ102aからの電文で、コストによる条件が指定されている場合、経路選択部107は、サービスを受けるまでのコストが低い条件で最適なサービスを選択する。
そして、経路選択部107は、選択したサービスに該当するサービス連結部、例えばサービス連結部108を呼び出し、サービス連結部108は、サービスの公開情報に合わせ電文形式を変換することで、選択したサービスが読める電文にしてからコンピュータ104のサービス処理機能104aに対してサービスの呼び出しを行う(ステップS204)。
サービス処理機能104aで処理が行われ、その処理結果を示す応答データがあれば、サービス連結部108は、経路制御部107およびリクエスト受付部106を介して、要求元のサービスリクエスタ処理機能102aに、当該応答データを返す(ステップS205)。
尚、予め、リクエスト要求を受け付けてサービス呼び出しを行う宛先サービスの登録、すなわち、サービス情報格納部111におけるサービス情報テーブル112とサービス群情報テーブル113の登録は、運用制御部110により実行しておく。
図3においては、図1のリクエスト受付部106による、リクエスト要求を受け付けた際の処理の流れを示しており、リクエスト受付部106は、コンピュータ102のサービスリクエスタ処理機能102aからリクエスト要求を受け取ると、実行可能な状態か否かを運用制御部110へ問い合わせる(ステップS301)。
実行可能であれば(ステップS302)、リクエスト要求(電文)の解析処理を行い、宛先サービス名を電文から取得し(ステップS303)、解析エラーがなければ(ステップS304)、経路制御部107にサービスへの電文を渡し(ステップS305)、サービスを呼び出した結果の応答を受けると(ステップS306)、その応答をサービスリクエスタ処理機能102aに返す(ステップS307)。
ステップS302の判別処理結果においてリクエスト受付が実行できない場合や、ステップS304の判別処理結果においてリクエスト要求の解析処理にて異常を検出した場合には、エラーの電文を作成し(ステップS308)、サービスリクエスタ処理機能102aに送信し、結果応答とする(ステップS307)。
図4においては、図1の経路制御部107から呼び出される図1のサービス連結部108におけるサービス情報の生成処理の流れを示しており、経路制御部107から呼び出されたサービス連結部108は、運用制御部110からサービスの公開情報を取得し(ステップS401)、取得したサービスの公開情報からサービス呼び出しに必要な情報を登録し(ステップS402)、コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105aに対するサービス呼び出し処理を開始し(ステップS403)、サービスの開始および登録が完了したことを経路制御部107に対して応答する(ステップS404)。
図5においては、図1の経路制御部107による、リクエスト要求をどのサービスに送信するかを選択する処理の流れを示しており、経路制御部107では、リクエスト受付処理においてリクエスト要求部106から、取得した宛先サービス名と電文が渡される(ステップS501)ので、受け取った宛先サービス名を検索キーとしてサービス情報格納部111のサービス群情報113を検索して(ステップS502)、宛先サービス名に一致するサービス名があるか否かを確認する(ステップS503)。
一致するサービスが無ければ、リクエスト要求するサービスが存在しないこと伝えるエラー応答電文を作成して(ステップS504)、リクエスト受付へ応答データを返し(ステップS518)、一致するサービス情報があれば、サービスの種類を判断する(ステップS505)。
サービス種類の判断結果が「サービス群」であれば、サービス情報格納部111のサービス群情報テーブル113を検索して一致するサービス群の情報を全て取得する(ステップS506)。
取得したサービス群情報にはサービスのサービス名が設定されており、サービスごとにサービス情報格納部111のサービス部の中か一致するサービス情報を取得してサービス群単位でのサービス情報の一覧を作成する(ステップS507)。
サービス情報の一覧から最適な1つのサービスを決定する(ステップS508)。このときリクエスト要求にてコストによるサービス選択の条件が設定されていれば、サービス情報テーブル112におけるサービス選択キーでコストに関するキーがあれば選択条件に加えて選択する。
サービスが決定すると、作成したサービス情報の一覧に決定サービスが分かるようフラグ(サービス実行フラグ)を立て(ステップS509)、決定したサービス名に対応するサービス連結部108,109に電文を渡す(ステップS510)。
ステップS505での判別処理において、サービス情報格納111部のサービス群情報テーブル113から決定したサービスの種類が単一サービスであれば、そのまま、当該サービス連結部108,109を呼び出して電文を渡す(ステップS510)。
サービス連結部108,109を呼び出すと、サービス側(コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105a)での処理が行われ、その応答結果を受け取る(ステップS511)。
リクエスト要求の宛先サービスがサービス群で応答結果が正常であれば(ステップS512)、受け取った応答電文をリクエスト受付部106に返して処理を終了する(ステップS518)。
しかし、リクエスト要求の宛先サービスがサービス群で応答結果が異常終了している場合には(ステップS512)、ステップ509の処理で作成したサービス情報一覧を取得し(ステップS513)、取得したサービス情報一覧の中から既に実行済みのフラグが立っているサービス以外から1つのサービスを決定し(ステップS514)、サービス情報の一覧に決定したサービスが分かるようフラグを立てる(ステップS515)。
そして、最適なサービスの再選択ができたか否かを判定し(ステップS516)、決定したサービス名があれば、ステップS510の処理に戻り、サービス名に対応するサービス連結部108,109を呼び出して電文を渡す。
サービス名を決定できなければ、エラーの応答電文を作成して(ステップS517)、リクエスト受付部106に応答データを返す(ステップS518)。
図6においては、図1の運用制御部110による処理の内、特に、リクエスト要求の受付制御に関する処理を示している。
サービス選択システムの設定時にはサービスリクエスタ処理機能102a,103aからのリクエスト要求ができないようリクエスト受付部106での実行状態を管理する処理の流れを示しており、サービス選択システムが動作していない状態では、運用制御部110は、リクエスト受付に関する状態管理メモリ領域に停止指示情報を設定してリクエスト受付の動作を停止させる(ステップS601)。
リクエスト受付の起動要求があれば(ステップS602)、状態管理メモリ領域の設定を停止指示情報から起動指示情報に切り替えてリクエスト受付を可能とする(ステップS603)。
さらに、リクエスト受付の停止要求があれば(ステップS604)、再度、状態管理メモリ領域における設定を停止指示情報に切り替えてリクエスト受付の動作を停止させる(ステップS605)。
そして、リクエスト受付部106からの実行状態の問合せがあれば(ステップS606)、運用制御部110は、状態管理メモリ領域からリクエスト受付の状態(「停止」/「起動」)を取得し(ステップS607)、リクエスト受付部106に対して取得した状態情報を応答する(ステップS608)。
図7においては、図1の運用制御部110による処理の内、特に、サービス情報格納部111におけるサービス情報テーブル112に対する登録処理の流れを示しており、運用制御部110は、サービスを登録するために、サービス名やサービスとのインタフェース(プロトコル、宛先情報、アドレス、電文形式)といったサービスの公開情報を取得すると(ステップS701)、取得したサービス名がサービス情報格納部111で管理しているサービス情報テーブル112に既に登録されているか否かを検索する(ステップS702)。
登録しようとする名称が登録済みであれば、サービスの登録に失敗したことを示す応答を返し(ステップS703)、新たなサービス名の登録であれば、サービスと接続するサービス連結部108,109の生成を要求し(ステップS704)、サービス連結部108,109の生成結果を受けて(ステップS705)、サービス情報格納部111のサービス情報テーブル112にサービスの公開情報を格納し(ステップS706)、サービスの登録完了を応答する(ステップS707)。
図8においては、図1の運用制御部110による処理の内、特に、サービス情報格納部111におけるサービス群情報テーブル113に対する登録処理の流れを示している。
複数のサービス名を1つのまとまりとする総称名が、サービス群名で、サービスリクエスタ処理機能102a,103aにとっては、提供されるサービスの名称であり、サービスリクエスタ処理機能102a,103aはサービス名とサービス群名のどちらかを宛先サービス名としてリクエスト要求をする。
サービス群情報テーブル113では、このサービス群名と複数のサービス名を関連付けて登録する。
運用制御部110は、同じ結果を取得する複数のサービスをサービス群とするサービス群の登録要求を受け付けると(ステップS801)、サービス情報格納部111のサービス群情報テーブル113に既に登録されているかを検索し(ステップS802)、登録しようとする名称が登録済みならサービス群の登録に失敗したことを示す情報を返して登録失敗を応答する(ステップS803)。
例えば、図9において示すサービス群の登録例901では、登録するサービス群名が「サービス群名1」で、「サービス名1」から「サービス名3」までのサービス名を保持している。
ステップS802の検索結果で、登録しようとする名称が未だ登録されていなければ、サービス群の登録例901が新たなサービス群(サービス名)の登録として処理される(ステップS804)。すなわち、サービス群情報テーブル113に、サービス群名(「サービス群名1」)とその要素である「サービス名1」を組にして登録し、「サービス名2」,「サービス名3」も同様に登録する。
尚、サービスはいつでも登録できるので、サービス情報テーブル112に存在しないサービス名がサービス群情報テーブル113に指定したサービス名に指定されていてもよい。また、いつでもサービス群名とサービス名をサービス群情報テーブル113に追加することができ、利用者が意識することなく新たなサービスをサービス群に追加して利用できる。また、サービスの削除とサービス群情報テーブル113の削除についてもいつでも行うことができる。
サービス群情報テーブル113への登録が完了すれば、サービス群の登録完了を応答して処理を終了する(ステップS805)。
図10においては、図1のサービスリクエスタ処理機能102a,103aが利用するサービス情報の登録例、すなわち、図1におけるサービス情報格納部111が登録管理するサービス情報テーブル112の登録例を示しており、項目説明1001に示す項目名における「サービス名」は、サービスリクエスタ処理機能102a,103aがリクエストを要求するサービスのサービス名またはサービス群名を、「サービス連結部名」はサービスを呼び出すためのサービス連結部108,109の名称を、「サービス連結部状態」はサービス連結部108,109の状態を、「サービスのプロトコル」はサービスと接続するサービス連結部108,109の種類を、「サービスの種類」はサービスリクエスタ処理機能102a,103aからの呼び出し種別を、「サービス連結部登録日」はサービス連結部108,109の登録日時を、「サービスの状態」はサービス連結部108,109がつながるサービスの状態を、「サービスの選択キー」はサービスを決定する選択条件の1つ(今回は配送コスト)を、「異常処理動作」は異常を検出した際の次に処理する動作ファイル先をそれぞれ示している。
なお、データ例1002において、サービス情報テーブル112における具体的なデータ例を示している。
図11においては、図1のサービスリクエスタ処理機能102a,103aが利用するサービス群の登録例、すなわち、図1におけるサービス情報格納部111が登録管理するサービス群情報テーブル113の登録例を示しており、項目説明1101に示す項目名における「サービス群名」は、サービスリクエスタ処理機能102a,103aがリクエスト要求するサービスの総称名を、「サービス名」は、図9に示すサービス群の登録例901における各サービス名をそれぞれ示している。なお、データ例1102において、サービス群情報テーブル113における具体的なデータ例を示している。
以上、図1〜図11を用いて説明したように、本例では、SOAに基づくWebサービスやJCAなど、標準仕様に準拠して開発されたコンピュータ処理サービスをネットワークを介して相互連携させるESBシステム等のコンピュータシステムによるサービス管理技術として、コンピュータシステムとしてのコンピュータ(サーバ)101に、プログラムされたコンピュータ処理機能(サービス選択システム101a)として、リクエスト受付部106、経路制御部107、サービス連結部108,109、運用制御部110、サービス情報格納部111等を設け、サービス情報格納部111により、それぞれ同じ結果を取得できる複数のサービスの各識別情報を、1つの共通識別情報に対応付けた対応付け情報(サービス群情報テーブル113)を生成して記憶装置に登録する手順を実行し、リクエスト受付部106により、サービス利用者(コンピュータ102,103のサービスリクエスタ処理機能102a,103a)からのサービス要求を受け付け、経路制御部107により、サービス利用者(コンピュータ102,103のサービスリクエスタ処理機能102a,103a)から指定されたサービスの識別情報と同じ共通識別情報が対応付けられた各サービスを対応付け情報(サービス群情報テーブル113)を参照して特定し、サービス連結部108,109、運用制御部110により、経路制御部107が特定した各サービス(コンピュータ104,105のサービス処理機能104a,105a)の1つを選択して起動する。
また、サービス選択システム101aは、運用制御110により、起動したサービスに異常があれば、対応付け情報(サービス群情報テーブル113)を参照し、同じ共通識別情報が対応付けられた別のサービスを選択して起動する手順を実行する。
また、サービス選択システム101aは、運用制御110により、外部から入力された指示情報に基づき、新たなサービスを上記対応付け情報に追加する手順、および、既存のサービスを上記対応付け情報から削除する手順を実行する。
このことにより、従来技術の問題点(「従来技術では、ネットワーク上に同じ目的の(同じ結果を得る)ためのサービスが複数存在する場合、サービスを利用する際に利用者が指定する情報とサービスが公開する情報とが一致しない場合にはサービスの決定が行われず、また、多くのサービスが同じ条件に一致した場合にはサービスを絞りこめず、利用者は、サービスを決定する情報の見直しをしなければならない点、および、サービスは決定されたが、決定されたサービス側の異常応答や停止のために、正しい結果が取得できない場合に、利用者は、再度、別のサービス呼び出しを実行しなければならない点」)を解決し、ESBシステムにおける利用者側の操作負担を軽減することができる。すなわち、サービスの利用者は、同じ処理内容のサービスが複数ある場合にもそれぞれのサービスを意識することなく、最適なサービスを利用することができる。また、新たに同じ結果を取得するサービスが追加される場合や1つのサービスが削除される場合にも、利用者へのサービスの変更を通知することなくサービスの変更を行うことができる。また、サービス側で異常となっても別のサービスが利用できるのであれば自動的に別のサービスが再実行されるので、利用者の異常時における操作負荷を軽減することができる。
尚、本発明は、図1〜図11を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、1つのコンピュータ(サーバ)101内にサービス選択システム101aとサービス情報格納部111を設けた構成としているが、サービス情報格納部111を別のコンピュータに設けた構成としても良い。
また、本例のコンピュータ(サーバ)101の構成例としても、キーボードや光ディスクの駆動装置の無い構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係るサービス管理システムを設けたESBシステムの構成例を示すブロック図である。 図1におけるサービス管理システムの処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムのリクエスト受付部による処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムのサービス連結部による処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムの経路制御部による処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムの運用制御部による第1の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムの運用制御部による第2の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムの運用制御部による第3の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるサービス管理システムのサービス情報格納部で管理するサービス群情報テーブルの登録例を示す説明図である。 図1におけるサービス管理システムのサービス情報格納部で管理するサービス情報テーブルの登録内容例を示す説明図である。 図1におけるサービス管理システムのサービス情報格納部で管理するサービス群情報テーブルの登録内容例を示す説明図である。
符号の説明
101:コンピュータ(サーバ)、101a:サービス選択システム、102〜105:コンピュータ、102a,103a:サービスリクエスタ処理機能、104a,105a:サービス処理機能、106:リクエスト受付部、107:経路制御部、108,109:サービス連結部、110:運用制御部、111:サービス情報格納部、112:サービス情報テーブル、113:サービス群情報テーブル、901:サービス群の登録例、1001:項目説明(サービス情報テーブル)、1002:データ例(サービス情報テーブル)、1101:項目説明(サービス群情報テーブル)、1102:データ例(サービス群情報テーブル)。

Claims (5)

  1. 標準仕様に準拠して開発された複数のコンピュータ処理サービスをネットワークを介して相互連携させるコンピュータシステムのサービス管理方法であって、
    上記コンピュータシステムは、プログラムされたコンピュータ処理手段として、第1の手段、第2の手段を具備し、
    上記第1の手段は、
    それぞれ同じ結果を取得できる複数のサービスの各識別情報を、1つの共通識別情報に対応付けた対応付け情報を生成して記憶装置に登録する手順を実行し、
    上記第2の手段は、
    サービス利用者から指定されたサービスの識別情報と同じ共通識別情報が対応付けられた各サービスを上記対応付け情報を参照して特定し、特定した各サービスの1つを選択して起動する手順を実行する
    ことを特徴とするサービス管理方法。
  2. 請求項1に記載のサービス管理方法であって、
    上記コンピュータシステムは、プログラムされたコンピュータ処理手段として、第3の手段を具備し、
    上記第3の手段は、
    上記第2の手段が起動したサービスに異常があれば、上記対応付け情報を参照し、同じ共通識別情報が対応付けられた別のサービスを選択して起動する手順を実行する
    ことを特徴とするサービス管理方法。
  3. 請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載のサービス管理方法であって、
    上記コンピュータシステムは、プログラムされたコンピュータ処理手段として、第4の手段を具備し、
    上記第4の手段は、
    外部から入力された指示情報に基づき、新たなサービスを上記対応付け情報に追加する手順、および、既存のサービスを上記対応付け情報から削除する手順を実行する
    ことを特徴とするサービス管理方法。
  4. コンピュータに、請求項1から請求項3のいずれかに記載のサービス管理方法における各手段による手順を実行させるためのプログラム。
  5. 標準仕様に準拠して開発された複数のコンピュータ処理サービスをネットワークを介して相互連携させるコンピュータシステムであって、
    プログラムされたコンピュータ処理手段として、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のサービス管理方法における各手段を具備した
    ことを特徴とするサービス管理システム。
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