JP2005266591A - 三次元ディスプレイシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 構造が簡単で機構部品の劣化も少なく、更には観察者が斜め方向から観察したり頭及び両眼が左右に移動した場合でも鮮明な立体映像を観察することができる、三次元ディスプレイシステムを得る。
【解決手段】 左眼用画像と右眼用画像をディスプレイに交互に表示するための画像表示手段と、観察者の頭及び両眼の位置及び左右の移動を検出するための観察者検出手段と、ディスプレイの背面に左眼用画像と右眼用画像を照射すると共に観察者の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の照射方向を変更するための画像照射方向変更手段と、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置等により構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 左眼用画像と右眼用画像をディスプレイに交互に表示するための画像表示手段と、観察者の頭及び両眼の位置及び左右の移動を検出するための観察者検出手段と、ディスプレイの背面に左眼用画像と右眼用画像を照射すると共に観察者の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の照射方向を変更するための画像照射方向変更手段と、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置等により構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、立体映像を観察することができる三次元ディスプレイに関し、特に観察者が斜め方向から観察したり頭及び両眼が左右に移動した場合でも鮮明な立体映像を観察することができる、三次元ディスプレイシステムに関するものである。
従来、立体映像を観察するための三次元ディスプレイの方法として、観察者が偏光メガネをかけて観察する方法や、レンチキュラレンズをディスプレイの前面に配置することにより偏光メガネをかけることなく観察する方法等がある。
上記前者の方法は、ディスプレイの前面にLCDシャッターを配置し、該ディスプレイに偏光状態を切替えた左眼用画像と右眼用画像とを交互に表示させ、観察者は偏光メガネを通して左右に分離された左眼用画像と右眼用画像の視差画像を観察することにより立体映像を認識するものである。該方式では観察者は常に偏光メガネをかけなければならないという欠点があった。
また、上記後者の方法は、ディスプレイの前面にレンチキュラレンズを配置することにより左眼用画像と右眼用画像の視差画像に指向性を持たせ、左右の眼に入る映像を空間的に分離することにより立体映像を認識するものである。該方式では偏光メガネをかける必要はないものの、立体視することができる領域の幅は観察者の両眼中心距離である約65mm程度と狭く、観察者は頭及び両眼を左右に振らさず固定するようにして観察しなければならないという欠点があった。該欠点に対し、特開平02−44955号公報や特開平09−185015号公報では、観察者の頭の移動を検出しスライド機構によりレンチキュラレンズをディスプレイに対して左右に移動制御すること、即ちヘッドトラッキングにより立体視領域を広げることが提案されている。
更に、上記後者の方法は、レンチキュラレンズの構成要素である半円形状のシリンドリカルレンズが像面湾曲収差を持っており、観察者が斜め方向から観察した場合に画像ボケが発生したり、左眼用画像と右眼用画像の表示書換時にクロストークが発生するという欠点があった。該欠点に対し、特開2000−138951号公報では、LCD(Liquid Crystal Display)の背面にリニアフレネルレンズ(レンチキュラレンズと同等)を配置し、更に該リニアフレネルレンズの後部に光源を配置し、表示画像の線順次走査に追随して光源の照射方向をガルバノミラーで変更しながら時分割にて書換表示を行う三次元ディスプレイが提案されている。
特開平02−44955
特開平09−185015
特開2000−138951
しかしながら、上記レンチキュラレンズを使用した三次元ディスプレイにおけるヘッドトラッキング方式は、レンチキュラレンズをディスプレイに対して左右に移動制御する必要があり、スライド機構としてリニアモータやカム機構等が必要となる。このため、機構的に大型且つ複雑化してしまうという欠点があった。
また、上記リニアフレネルレンズ及びガルバノミラーを使用した三次元ディスプレイは、表示画像の線順次走査に追随した光源の照射方向をリニアに変更する必要があり、サーボモータ等を使用した回動装置が必要となる。ここで、左眼用と右眼用の各回動装置において、左眼用画像と右眼用画像を表示させるため毎秒60回ずつ鋸波状信号に追随して回動制御する必要があり、機構的に複雑化してしまうと共に回動装置が高速動作を行うため、サーボモータ等の機構部品が早く劣化してしまうという欠点があった。
本発明は、上記のような欠点を解決するために成されたものであり、構造が簡単で機構部品の劣化も少なく、更には観察者が斜め方向から観察したり頭及び両眼が左右に移動した場合でも鮮明な立体映像を観察することができる、三次元ディスプレイシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の三次元ディスプレイシステムにおいては、左眼用画像と右眼用画像をディスプレイに交互に表示するための画像表示手段と、観察者の頭及び両眼の位置及び左右の移動を検出するための観察者検出手段と、ディスプレイの背面に左眼用画像と右眼用画像を照射すると共に観察者の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の照射方向を変更するための画像照射方向変更手段と、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置等により構成される。
本発明によれば、画像照射方向変更手段において左眼用画像と右眼用画像の照射方向の変更又は観察者の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の照射方向の追随変更をガルバノミラー若しくはトラッキングミラーを載置した回動装置で行うだけであり、構造が簡単になるという効果を奏する。また、左眼用画像と右眼用画像の照射方向の回動制御が毎秒30回又は観察者の頭及び両眼が左右に移動した時のみであるため、サーボモータ等の機構部品の劣化も少なく長期使用に絶えることができるという効果も奏する。また、ディスプレイの前面にレンチキュラレンズを配置しないため、観察者が斜め方向から観察した場合でも画像ボケやクロストークの発生もなく、更にはヘッドトラッキングにより頭及び両眼が左右に移動した場合でも鮮明な立体映像を観察することができるという絶大な効果を奏する。
本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1は本発明の三次元ディスプレイシステムの第一実施例における構成模式図であり、図4は該実施例における制御装置のブロック回路図を示す。
本発明の第一実施形態例として、図1に示すように観察者14の正面に立体映像を表示するための画像表示手段を配置する。該画像表示手段は、左眼用画像と右眼用画像を交互に表示するためのフレネルレンズ3と、該フレネルレンズ3の背面より左眼用画像と右眼用画像の各画像の投影光を照射するためのLCDプロジェクター5と、該LCDプロジェクター5に左眼用画像データと右眼用画像データを交互に出力するための画像データ出力装置4にて構成する。該画像データ出力装置4はパソコンやDVD等が好適であるが特に限定するものではない。
次に、上記フレネルレンズ3の中央部に観察者検出手段を配置する。該観察者検出手段は、画像処理により観察者14の頭及び両眼の位置及び左右の移動量を検出するため当該観察者14の頭及び両眼部を撮影するためのCCDカメラ2が好適であるが特に限定するものではなく、他の検出手段を使用しても構わない。図3は本発明の三次元ディスプレイシステムを内蔵したディスプレイの正面図であり、ディスプレイ15の上部中央にCCDカメラ2を設置した例を示しているが、下部中央でも構わない。
次に、上記フレネルレンズ3の後部に画像照射方向変更手段を配置する。該画像照射方向変更手段は、LCDプロジェクター5から照射される左眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を左眼方向に照射し右眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を右眼方向に照射すると共に観察者14の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の投影光の照射方向を追随変更するため、LCDプロジェクター5から照射される投影光を集光するためのレンズ6,9と、該レンズ9の焦点距離位置で前記投影光を反射させるためのガルバノミラー10と、該ガルバノミラー10を左眼用画像照射用と右眼用画像照射用の2つの固定角及び観察者14の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して回動させるための回動装置12と、前記ガルバノミラー10で反射した投影光をフレネルレンズ3に照射させるためのレンズ13をガルバノミラー10の近傍前部においてフレネルレンズ3と平行に設置して構成する。なお、レンズ6とレンズ9の間にスリット8を有する遮光板7を配置することにより画像が分離し、観察者14が立体映像を認識することが可能となる。
また、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置1を配置する。該制御装置1は、CCDカメラ2で撮影した観察者14の頭及び両眼画像を入力し、正面での基準画像と比較して左右の移動方向及び移動量を検出するための画像処理部16と、左眼用画像照射用と右眼用画像照射用の2つの固定角及び前記左右の移動方向及び移動量に追随してガルバノミラー10を回動させる回動装置12の同期制御を行うための回動制御部18と、前記画像処理部16と回動制御部18及び当該制御装置1自体の制御を行うための回路制御部17等により構成する。
次に、図2は本発明の三次元ディスプレイシステムの第二実施例における構成模式図であり、図4は該実施例における制御装置のブロック回路図を示す。
本発明の第二実施形態例として、図2に示すように観察者14の正面に立体映像を表示するための画像表示手段を配置する。該画像表示手段は、第一実施例と同じく左眼用画像と右眼用画像を交互に表示するためのフレネルレンズ3と、該フレネルレンズ3の背面より左眼用画像の投影光を照射するためのLCDプロジェクター5L及び右眼用画像の投影光を照射するためのLCDプロジェクター5Rと、該LCDプロジェクター5L,5Rに各々左眼用画像データと右眼用画像データを交互に出力するための画像データ出力装置4にて構成する。該画像データ出力装置4はパソコンやDVD等が好適であるが特に限定するものではない。
次に、上記フレネルレンズ3の中央部に観察者検出手段を配置する。該観察者検出手段は、第一実施例と同じく画像処理により観察者14の頭及び両眼の位置及び左右の移動量を検出するため当該観察者14の頭及び両眼部を撮影するためのCCDカメラ2が好適であるが特に限定するものではなく、他の検出手段を使用しても構わない。図3は本発明の三次元ディスプレイシステムを内蔵したディスプレイの正面図であり、ディスプレイ15の上部中央にCCDカメラ2を設置した例を示しているが、下部中央でも構わない。
次に、上記フレネルレンズ3の後部に画像照射方向変更手段を配置する。該画像照射方向変更手段は、LCDプロジェクター5Lから照射される左眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を左眼方向に照射しLCDプロジェクター5Rから照射される右眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を右眼方向に照射すると共に観察者14の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の投影光の照射方向を追随変更するため、左眼用のLCDプロジェクター5Lから照射される投影光を集光するためのレンズ6L,9と右眼用のLCDプロジェクター5Rから照射される投影光を集光するためのレンズ6R,9と、該レンズ9の焦点距離位置で前記投影光を反射させるためのトラッキングミラー11と、該トラッキングミラー11を観察者14の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して回動させるための回動装置12と、前記トラッキングミラー11で反射した投影光をフレネルレンズ3に照射させるためのレンズ13をトラッキングミラー11の近傍前部においてフレネルレンズ3と平行に設置して構成する。なお、レンズ6Lとレンズ9の間にスリット8Lを有する遮光板7Lと、レンズ6Rとレンズ9の間にスリット8Rを有する遮光板7Rを配置することにより画像が分離し、観察者14が立体映像を認識することが可能となる。
また、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置1を配置する。該制御装置1は、CCDカメラ2で撮影した観察者14の頭及び両眼画像を入力し、正面での基準画像と比較して左右の移動方向及び移動量を検出するための画像処理部16と、該左右の移動方向及び移動量に追随してトラッキングミラー11を回動させる回動装置12の同期制御を行うための回動制御部18と、前記画像処理部16と回動制御部18と当該制御装置1自体の制御を行うための回路制御部17等により構成する。
本発明の第一実施例を図を用いて説明する。図1は本発明の三次元ディスプレイシステムの第一実施例における構成模式図であり、観察者14の正面にフレネルレンズ3が設置されている。また、該フレネルレンズ3の上部中央にCCDカメラ2が設置されている。更にはLCDプロジェクター5に画像データ出力装置4が接続され、フレネルレンズ3に左眼用画像と右眼用画像の投影光を交互に出力可能となっている。該画像データ出力装置4は、制御装置1から出力されるLCDプロジェクター切替信号を受け、システムに同期した左眼用画像と右眼用画像の出力切替を行う。なお、該左眼用画像と右眼用画像の出力切替速度は60フレーム、即ち左眼用画像と右眼用画像を毎秒30回ずつ交互に表示するのが好適である。
ここで、画像データ出力装置4がLCDプロジェクター5に左眼用画像データを出力し当該LCDプロジェクター5が左眼用画像の投影光を出力した場合、該投影光はレンズ6,9にて集光され、焦点距離位置にあるガルバノミラー10に照射される。この時、回動装置12は制御装置1の回動制御部18より回動信号を受け、ガルバノミラー10は図中Lの位置まで回動して静止する。該位置における投影光は左眼用画像として、図中実線の矢印方向に反射すると共にレンズ13より拡散しフレネルレンズ3を照射する。
また、画像データ出力装置4がLCDプロジェクター5に右眼用画像データを出力し当該LCDプロジェクター5が右眼用画像の投影光を出力した場合、該投影光はレンズ6,9にて集光され、焦点距離位置にあるガルバノミラー10に照射される。この時、回動装置12は制御装置1の回動制御部18より回動信号を受け、ガルバノミラー10は図中Rの位置まで回動して静止する。該位置における投影光は右眼用画像として、図中点線の矢印方向に反射すると共にレンズ13より拡散しフレネルレンズ3を照射する。
図5は本発明の三次元ディスプレイシステムおけるガルバノミラーの回動動作説明図であり、左側より投影光を照射した場合、(a)に示すように中心反射角を45°としシステムの配置により決まる固定角をα°とすると、左眼用画像を照射する場合のガルバノミラー10の回動位置Lは(45+α)°で、右眼用画像を照射する場合のガルバノミラー10の回動位置Rは(45−α)°の固定位置となる。
また、観察者14の頭及び両眼が左右に移動した場合、左眼用画像と右眼用画像の照射方向を追随変更する必要がある。この場合、前記観察者検出手段によりその移動方向及び移動量に相当するトラッキング角を検出する。ここで、観察者14が左に移動し、そのトラッキング角を+β°とした場合、(b)に示すように左眼用画像を照射する場合のガルバノミラー10の回動位置Lは(45+α+β)°で、右眼用画像を照射する場合のガルバノミラー10の回動位置Rは(45−α+β)°のトラッキング角に追随した可変位置となる。また、観察者14が右に移動し、そのトラッキング角を−β°とした場合、(c)に示すように右眼用画像を照射する場合のガルバノミラー10の回動位置Lは(45+α−β)°で、右眼用画像を照射する場合のガルバノミラー10の回動位置Rは(45−α−β)°のトラッキング角に追随した可変位置となる。
上記のようにして、フレネルレンズ3に左眼用画像を表示する時に左眼用画像の投影光を照射することにより左眼用画像が偏光して図1の図中実線の矢印で示すように観察者14の左眼に結像し、フレネルレンズ3に右眼用画像を表示する時に右眼用画像の投影光を照射することにより右眼用画像が偏光して図中点線の矢印で示すように観察者14の右眼に結像し、該左眼用画像と右眼用画像の視差画像により立体映像を認識することができる。また、観察者14の頭及び両眼が左右に移動してもトラッキング機能により鮮明な立体映像を認識することができる。該方式によれば、ガルバノミラー10の回動制御は毎秒30回の反復回動となり、回動装置12の劣化は少ない。
本発明の第二実施例を図を用いて説明する。図2は本発明の三次元ディスプレイシステムの第二実施例における構成模式図であり、観察者14の正面にフレネルレンズ3が設置されている。また、該フレネルレンズ3の上部中央にCCDカメラ2が設置されている。更にはLCDプロジェクター5L,5Rに画像データ出力装置4が接続され、フレネルレンズ3に左眼用画像と右眼用画像の投影光を交互に出力可能となっている。該画像データ出力装置4は、制御装置1から出力されるLCDプロジェクター切替信号を受け、システムに同期した左眼用画像と右眼用画像の出力切替を行う。なお、該左眼用画像と右眼用画像の出力切替速度は60フレーム、即ち左眼用画像と右眼用画像を毎秒30回ずつ交互に表示するのが好適である。
ここで、画像データ出力装置4がLCDプロジェクター5Lに左眼用画像データを出力し当該LCDプロジェクター5Lが左眼用画像の投影光を出力した場合、該投影光はレンズ6L,9にて集光され、焦点距離位置にあるトラッキングミラー11に照射される。該投影光は左眼用画像として、図中実線の矢印方向に反射すると共にレンズ13より拡散しフレネルレンズ3を照射する。
また、画像データ出力装置4がLCDプロジェクター5Rに右眼用画像データを出力し当該LCDプロジェクター5Rが右眼用画像の投影光を出力した場合、該投影光はレンズ6R,9にて集光され、焦点距離位置にあるトラッキングミラー11に照射される。該投影光は右眼用画像として、図中点線の矢印方向に反射すると共にレンズ13より拡散しフレネルレンズ3を照射する。
上記のように左眼用画像と右眼用画像の照射方向の切替はLCDプロジェクター5L,5Rにて行い、回動装置12による照射方向の切替は行わないため、高精度なガルバノミラーは不要となる。
上記トラッキングミラー11の反射角は通常は45°で固定しているが、観察者14の頭及び両眼が左右に移動した場合、左眼用画像と右眼用画像の照射方向を追随変更する必要がある。この場合、前記観察者検出手段によりその移動方向及び移動量に相当するトラッキング角を検出する。図6は本発明の三次元ディスプレイシステムおけるトラッキングミラーの回動動作説明図であり、観察者14が左に移動し、そのトラッキング角を+β°とした場合、トラッキングミラー11の回動位置Lは(45+β)°のトラッキング角に追随した可変位置となる。また、観察者14が右に移動し、そのトラッキング角を−β°とした場合、トラッキングミラー11の回動位置Lは(45−β)°のトラッキング角に追随した可変位置となる。
上記のようにして、フレネルレンズ3に左眼用画像を表示する時に左眼用画像の投影光を照射することにより左眼用画像が偏光して図2の図中実線の矢印で示すように観察者14の左眼に結像し、フレネルレンズ3に右眼用画像を表示する時に右眼用画像の投影光を照射することにより右眼用画像が偏光して図中点線の矢印で示すように観察者14の右眼に結像し、該左眼用画像と右眼用画像の視差画像により立体映像を認識することができる。また、観察者14の頭及び両眼が左右に移動してもトラッキング機能により鮮明な立体映像を認識することができる。該方式によれば、トラッキングミラー11の回動制御は観察者14の頭及び両眼が左右に移動した時のみとなり、回動装置12は殆ど劣化することはない。
本発明の三次元ディスプレイシステムは、テレビやパソコンのモニタを始め、立体映像を目的としたあらゆるシステムにおいて利用可能である。
1 制御装置
2 CCDカメラ
3 フレネルレンズ
4 画像データ出力装置
5 LCDプロジェクター
6 レンズ
7 遮光板
8 スリット
9 レンズ
10 ガルバノミラー
11 トラッキングミラー
12 回動装置
13 レンズ
14 観察者
15 ディスプレイ
16 画像処理部
17 回路制御部
18 回動制御部
2 CCDカメラ
3 フレネルレンズ
4 画像データ出力装置
5 LCDプロジェクター
6 レンズ
7 遮光板
8 スリット
9 レンズ
10 ガルバノミラー
11 トラッキングミラー
12 回動装置
13 レンズ
14 観察者
15 ディスプレイ
16 画像処理部
17 回路制御部
18 回動制御部
Claims (4)
- 左眼用画像と右眼用画像をディスプレイに交互に表示するための画像表示手段と、観察者の頭及び両眼の位置及び左右の移動を検出するための観察者検出手段と、ディスプレイの背面に左眼用画像と右眼用画像を照射すると共に観察者の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の照射方向を変更するための画像照射方向変更手段と、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置等により構成し、
画像表示手段が、左眼用画像と右眼用画像を交互に表示するためのフレネルレンズ(3)と、該フレネルレンズ(3)の背面より左眼用画像と右眼用画像の各画像の投影光を照射するためのLCDプロジェクター(5)と、該LCDプロジェクター(5)に左眼用画像データと右眼用画像データを交互に出力するための画像データ出力装置(4)にて構成し、
画像照射方向変更手段が、LCDプロジェクター(5)から照射される左眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を左眼方向に照射し右眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を右眼方向に照射すると共に観察者(14)の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の投影光の照射方向を追随変更するため、LCDプロジェクター(5)から照射される投影光を集光するためのレンズ(6,9)と、該レンズ(9)の焦点距離位置で前記投影光を反射させるためのガルバノミラー(10)と、該ガルバノミラー(10)を左眼用画像照射用と右眼用画像照射用の2つの固定角及び観察者(14)の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して回動させるための回動装置(12)と、前記ガルバノミラー(10)で反射した投影光をフレネルレンズ(3)に照射させるためのレンズ(13)をガルバノミラー(10)の近傍前部においてフレネルレンズ(3)と平行に設置して構成した ことにより構造が簡単で機構部品の劣化も少なく、更には観察者が斜め方向から観察したり頭及び両眼が左右に移動した場合でも鮮明な立体映像を観察することができることを特徴とする、三次元ディスプレイシステム。 - 左眼用画像と右眼用画像をディスプレイに交互に表示するための画像表示手段と、観察者の頭及び両眼の位置及び左右の移動を検出するための観察者検出手段と、ディスプレイの背面に左眼用画像と右眼用画像を照射すると共に観察者の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の照射方向を変更するための画像照射方向変更手段と、前記画像表示手段と観察者検出手段と画像照射方向変更手段の電気機械動作の同期制御を行うための制御装置等により構成し、
画像表示手段が、左眼用画像と右眼用画像を交互に表示するためのフレネルレンズ(3)と、該フレネルレンズ(3)の背面より左眼用画像の投影光を照射するためのLCDプロジェクター(5L)及び右眼用画像の投影光を照射するためのLCDプロジェクター(5R)と、該LCDプロジェクター(5L,5R)に各々左眼用画像データと右眼用画像データを交互に出力するための画像データ出力装置(4)にて構成し、
画像照射方向変更手段が、LCDプロジェクター(5L)から照射される左眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を左眼方向に照射しLCDプロジェクター(5R)から照射される右眼用画像の出力期間に当該画像の投影光を右眼方向に照射すると共に観察者(14)の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して前記左眼用画像と右眼用画像の投影光の照射方向を追随変更するため、左眼用のLCDプロジェクター(5L)から照射される投影光を集光するためのレンズ(6L,9)と右眼用のLCDプロジェクター(5R)から照射される投影光を集光するためのレンズ(6R,9)と、該レンズ(9)の焦点距離位置で前記投影光を反射させるためのトラッキングミラー(11)と、該トラッキングミラー(11)を観察者(14)の頭及び両眼が左右に移動した場合にその移動方向及び移動量に追随して回動させるための回動装置(12)と、前記トラッキングミラー(11)で反射した投影光をフレネルレンズ(3)に照射させるためのレンズ(13)をトラッキングミラー(11)の近傍前部においてフレネルレンズ(3)と平行に設置して構成した ことにより構造が簡単で機構部品の劣化も少なく、更には観察者が斜め方向から観察したり頭及び両眼が左右に移動した場合でも鮮明な立体映像を観察することができることを特徴とする、三次元ディスプレイシステム。 - 制御装置(1)が、CCDカメラ(2)で撮影した観察者(14)の頭及び両眼画像を入力し、正面での基準画像と比較して左右の移動方向及び移動量を検出するための画像処理部(16)と、左眼用画像照射用と右眼用画像照射用の2つの固定角及び前記左右の移動方向及び移動量に追随してガルバノミラー(10)を回動させる回動装置(12)の同期制御を行うための回動制御部(18)と、前記画像処理部(16)と回動制御部(18)及び当該制御装置(1)自体の制御を行うための回路制御部(17)等により構成することを特徴とする、請求項1に記載の三次元ディスプレイシステム。
- 制御装置(1)が、CCDカメラ(2)で撮影した観察者(14)の頭及び両眼画像を入力し、正面での基準画像と比較して左右の移動方向及び移動量を検出するための画像処理部(16)と、該左右の移動方向及び移動量に追随してトラッキングミラー(11)を回動させる回動装置(12)の同期制御を行うための回動制御部(18)と、前記画像処理部(16)と回動制御部(18)と当該制御装置(1)自体の制御を行うための回路制御部(17)等により構成することを特徴とする、請求項2に記載の三次元ディスプレイシステム。
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