JP2005266509A - 画像表示装置 - Google Patents

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能久 佐藤
Yoshihiro Mizuguchi
義弘 水口
Yoshimoto Kashiwabara
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Abstract

【課題】 紫外線吸収フィルターの温度上昇を容易な手段により抑制して光変調素子の良好な特性を確保する。
【解決手段】 発光部5bを有する光源5と、発光部から出射された光を集光する照明光学系6と、該照明光学系によって集光された光を変調する光変調素子13B、13G、13Rと、光源と光変調素子との間の光路上に配置され光源から出射された光のうち紫外線領域の光を吸収する紫外線吸収フィルター11と、光軸方向に延びる筒状に形成され紫外線吸収フィルターを含む複数の光学素子を保持する素子ホルダー16と、光変調素子によって変調された光を投影する投影レンズ15とを設け、素子ホルダーにおける紫外線吸収フィルターの近傍の位置に、外部の空気を取り込んで温度上昇の生じた空気を外部へ放出し紫外線吸収フィルターを冷却するための冷却孔17a、17a、・・・、18a、18a、・・・を形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は画像表示装置についての技術分野に関する。詳しくは、紫外線吸収フィルターの温度上昇を容易な手段により抑制して光変調素子の良好な特性を確保する技術分野に関する。
スクリーン等に画像を表示する画像表示装置には、例えば、リフレクターに支持された光源と光の変調等を行う光変調素子とを備え、光源から出射された光を光変調素子に照射することにより得られた画像を投影レンズを介してスクリーン等の画面に映し出す投射型の画像表示装置がある。
このような画像表示装置にあっては、光源から出射された光を、例えば、リフレクターによって平行光化又は集光し、フライアイレンズによって複数の光スポットに分割し、ダイクロイックミラーによって青色、緑色及び赤色の所定の波長帯域の光に分離し、これらの分離した光を液晶パネルやDMD(Digital Micromirror Device)等の光変調素子によって変調し、変調した光を再び色合成プリズムによって合成して投影レンズを介して画像をスクリーン等の画面に表示する。
光源としては、一般に、発光スペクトルが広く広い色再現性を確保することができる水銀ランプやキセノンランプ等の放電ランプが用いられるが、これらのランプは発光スペクトルが広いために、液晶パネルやDMD等の劣化を引き起こす原因となる紫外光をも多く出射するという不具合がある。特に、418nm乃至430nmの紫外光は、光変調素子の配光膜等の有機物の化学変化を促進するため、青色用の液晶パネルの劣化が最も生じ易い。
そこで、画像表示装置において、上記のような光源を用いる場合には、紫外光を除去するために、光源と光変調素子との間に紫外光を吸収する紫外線吸収フィルターを配置することが広く行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8―314012号公報
ところが、紫外線吸収フィルターに吸収された紫外光は熱に変換されるが、一般に、紫外線吸収フィルターは、ダイクロイックミラー等の所要の光学素子を保持する素子ホルダー内の密閉された空間に配置されるため、熱への変換により温度上昇を来たしてしまい、紫外線吸収フィルターの温度上昇が生じると、紫外線吸収フィルターの性質として、物性が変化し分光特性がシフトしまうという問題がある。
図6は、温度上昇による紫外線吸収フィルターの分光特性の変化を示したグラフ図であり、縦軸に紫外線吸収フィルターの吸収率を示し、横軸に光源から出射される波長を示している。尚、吸収率(透過率)が50%となる波長が半値波長である。図中、温度上昇前の状態を実線で示し、温度上昇後の状態を破線で示している。
図6に示すように、紫外線吸収フィルターの温度が一定温度以上に上昇すると、半値波長が大きく長波長側にシフトし、映像に必要とされる450nm乃至460nmの青色光の吸収率が高くなり、画像生成に悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、紫外線吸収フィルターの温度上昇を抑制する手段として、光源と紫外線吸収フィルターとの間、例えば、紫外線吸収フィルターの入射面に紫外線反射コーティング層を設ける場合がある。紫外線反射コーティング層は薄膜誘電体を単層又は複数層に積層することにより形成され、所定の波長以下の光を反射する作用を有する。
例えば、紫外線吸収フィルターの半値波長が430nmであり、紫外線反射コーティング層の半値波長が420nmである場合には、紫外線吸収フィルターには主に420nm乃至430nmの帯域の光が吸収され、紫外線吸収フィルターの温度上昇を抑制することができる。
しかしながら、紫外線反射コーティング層は、光の透過帯域において透過率が100%でないことから、光量の損失が生じ、画像生成に不具合を生じるおそれがある。
また、紫外線反射コーティング層は、コーティング層の層数が少ないときには、図7に示すように、反射/透過の良好な分離特性が得られず、短波長側の透過率が大きくなって紫外線吸収フィルターの短波長側の吸収量が多くなり紫外線反射コーティング層の本来の機能が十分発揮されず、また、長波長側の映像に必要な光の透過率が小さくなり画像生成に悪影響を及ぼしてしまうという弊害が生じる。
従って、紫外線反射コーティング層の層数を増やすことにより、層数が少ない場合のこれらの問題を解決することができるが、層数を増やすと、紫外線反射コーティング層の製造が困難となり、コスト高ともなってしまうという新たな問題が生じる。
一方、紫外線反射コーティング層は、上記したように、薄膜誘電体が積層されることにより形成されているため、例えば、短波長帯域においてリップルが生じる場合があり(図7に示すL)、このリップルによって短波長の光が透過し紫外線吸収フィルターに達してしまうという不具合も生じてしまう。
そこで、本発明画像表示装置は、上記した問題点を克服し、紫外線吸収フィルターの温度上昇を容易な手段により抑制して光変調素子の良好な特性を確保することを課題とする。
本発明画像表示装置は、上記した課題を解決するために、発光部を有する光源と、該光源の発光部から出射された光を集光する照明光学系と、該照明光学系によって集光された光を変調する光変調素子と、光源と光変調素子との間の光路上に配置され光源から出射された光のうち紫外線領域の光を吸収する紫外線吸収フィルターと、光軸方向に延びる筒状に形成され紫外線吸収フィルターを含む複数の光学素子を保持する素子ホルダーと、光変調素子によって変調された光を投影する投影レンズとを設け、上記素子ホルダーにおける紫外線吸収フィルターの近傍の位置に、外部の空気を取り込んで温度上昇の生じた空気を外部へ放出し紫外線吸収フィルターを冷却するための冷却孔又は冷却スリットを形成したものである。
従って、本発明画像表示装置にあっては、紫外線吸収フィルター付近に対流が生じ温度が上昇した空気が素子ホルダーの外部へ排出される。
本発明画像表示装置は、発光部を有する光源と、該光源の発光部から出射された光を集光する照明光学系と、該照明光学系によって集光された光を変調する光変調素子と、光源と光変調素子との間の光路上に配置され光源から出射された光のうち紫外線領域の光を吸収する紫外線吸収フィルターと、光軸方向に延びる筒状に形成され紫外線吸収フィルターを含む複数の光学素子を保持する素子ホルダーと、光変調素子によって変調された光を投影する投影レンズとを備え、上記素子ホルダーにおける紫外線吸収フィルターの近傍の位置に、外部の空気を取り込んで温度上昇の生じた空気を外部へ放出し紫外線吸収フィルターを冷却するための冷却孔又は冷却スリットを形成したことを特徴とする。
従って、紫外線吸収フィルターの温度上昇をコストの高騰を来たすことなく容易な手段により抑制することができ、紫外線吸収フィルターの良好な分光特性の確保による光変調素子の良好な特性を確保することができる。
また、光源と紫外線吸収フィルターとの間に紫外線反射コーティング層を設けて紫外線吸収フィルターの温度上昇の抑制を行う必要がないため、紫外線反射コーティング層を設けた場合の光量の損失による画像生成に対する不具合やリップルの発生による紫外光の透過等という不具合を生じることがなく、また、部品点数の低減によりコストの高騰を来すことなく光変調素子の良好な特性を確保することができる。
請求項2に記載した発明にあっては、上記紫外線吸収フィルターを素子ホルダーの内部に保持し光軸方向において遮蔽するようにしたので、光軸方向からの素子ホルダー内への塵埃の侵入が防止され、紫外線吸収フィルターへの塵埃の付着を防止することができる。
請求項3に記載した発明にあっては、光源から出射された光をそれぞれ青色、緑色及び赤色の光に分離する複数のダイクロイックミラーと、該複数のダイクロイックミラーによって分離された青色、緑色及び赤色の光をそれぞれ変調する3つの光変調素子と、該3つの光変調素子によって変調された光を合成して投影レンズに導く色合成プリズムとを設けたので、3つの光変調素子を有する画像表示装置において、不要な紫外光の排除により、特に高いコントラストを有する鮮明な画像を表示することができる。
請求項4に記載した発明にあっては、上記ダイクロイックミラーによって分離された青色の光の光路に上記紫外線吸収フィルターを配置したので、特に劣化が生じ易い青色用の光変調素子への紫外光の入射を防止することができ、光変調素子の良好な特性の確保を効率的に行うことができる。
請求項5に記載した発明にあっては、冷却用空気の流路となるダクトと、該ダクトに外気を冷却用空気として取り込む冷却ファンとを設け、ダクトを流動された冷却用空気を素子ホルダーに上記冷却孔又は冷却スリットから取り入れて上記紫外線吸収フィルターを冷却するようにしたので、素子ホルダー内に大量かつ確実に冷却用空気を供給することができ、紫外線吸収フィルターの冷却効率の向上を図ることができる。
請求項6に記載した発明にあっては、温度上昇を生じる上記紫外線吸収フィルター以外の部分又は部品を、ダクトを流動された冷却用空気によって冷却するようにしたので、紫外線吸収フィルター及びそれ例外の部分を少ない部品点数により効率的に冷却することができる。
以下に、本発明画像表示装置の最良の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示した最良の形態は、本発明画像表示装置を、光の変調を行う光変調素子として液晶パネルを備え、光源から出射された光を液晶パネルに照射することにより得られた画像を投影レンズを介してスクリーン等の画面に映し出す投射型の画像表示装置に適用したものである。
画像表示装置1は外筐2の内部に所要の各部が配置されて成る(図1参照)。
外筐2の内部にはランプユニット3が配置され、該ランプユニット3はリフレクター4と該リフレクター4に保持された光源5とを有している。
リフレクター4は反射面4aが、例えば、放物面又は楕円面に形成され、光源5から出射された光を反射して平行光化又は集光する機能を有している。
光源5としては、例えば、発光スペクトルが広く広い色再現性を確保することができる超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の放電ランプが用いられている。光源5は、バーナー部5aと該バーナー部5aの内部に配置された発光部5bとを有している。
外筐2の内部には、照明光学系6が配置されている。照明光学系6は、例えば、フライアイレンズやコンデンサーレンズ等によって構成されている。
フライアイレンズは光源5から出射された強度分布を有する光を多数の光スポットに分割し、後述する光変調素子(液晶パネル)の画面全体の輝度分布を均一にするためのものである。
コンデンサーレンズはフライアイレンズを通った光を集光する機能を有している。
また、外筐2の内部にはPS変換素子が配置され、該PS変換素子は、例えば、短冊状に配列された偏光ビームスプリッターとこれに対応して間欠的に設けられた位相差板とから成り、入射された光の振動方向を揃える機能を有している。PS変換素子によって、光源5から出射された光のうち、例えば、約8割程度の光がP偏光に変換される。
外筐2の内部には、所要の光学要素として、図1に示すように、ダイクロイックミラー7B、7G、折返しミラー8、9、10、紫外線吸収フィルター11、コンデンサーレンズ12B、12G、12R、光変調素子13B、13G、13R及び色合成プリズム14等が設けられている。
ダイクロイックミラー7B、7Gはそれぞれ同じ向きに光軸方向に対して45°傾斜されて配置され、ダイクロイックミラー7Bは入射された光のうち青色の波長域の光を透過すると共に緑色及び赤色の波長域の光を反射し、ダイクロイックミラー7Gは入射された光のうち緑色の波長域の光を反射すると共に赤色の波長域の光を透過する機能を有している。
折返しミラー8はダイクロイックミラー7Bを透過された青色の波長域の光を反射してコンデンサーレンズ12Bに導くものである。
折返しミラー9、10はダイクロイックミラー7Gを透過された光の光路上に離隔して配置され、ダイクロイックミラー7Gを透過された赤色の波長域の光を反射してコンデンサーレンズ12Rへ導く機能を有している。
コンデンサーレンズ12B、12G、12Rはそれぞれ入射された青色、緑色、赤色の光を集光して光変調素子13B、13G、13Rに導く機能を有している。
紫外線吸収フィルター11は光軸に対して垂直な状態で、ダイクロイックミラー7Bと折返しミラー8との間において青色の光路上に配置されている。紫外線吸収フィルター11は、他の光学素子、例えば、少なくともダイクロイックミラー7B及び折返しミラー8とともに素子ホルダー16の内部において保持され、他の光学素子によって光軸方向において遮蔽されている(図2参照)。従って、光軸方向からの素子ホルダー16内への塵埃の侵入が防止され、紫外線吸収フィルター11への塵埃の付着が防止されている。
素子ホルダー16は光軸方向に延びる、例えば、角筒状に形成されている。素子ホルダー16の上面部17には複数の放出用冷却孔17a、17a、・・・が形成され、素子ホルダー16の下面部18には複数の取入用冷却孔18a、18a、・・・が形成されている。従って、素子ホルダー16の内部温度が上昇すると空気対流が生じ、温度が上昇し軽くなった空気が上面部17の放出用冷却孔17a、17a、・・・から放出され、同時に素子ホルダー16の外部の空気が冷却用空気として下面部18の取入用冷却孔18a、18a、・・・から素子ホルダー16の内部に取り込まれ、冷却用空気によって紫外線吸収フィルター11の温度上昇が抑制される。
外筐2の内部には冷却用空気の流路となるダクト19が設けられている(図3参照)。ダクト19は外筐2の下面に沿って配置され、一方の端部に冷却ファン20が連結されている。冷却ファン20は、外筐2の下面部に設けられ、画像表示装置1の外部から冷却用空気をダクト19に取り入れる機能を有する。
ダクト19は、その一部が紫外線吸収フィルター11及びランプユニット3の真下に位置するように配置され、ダクト19には、紫外線吸収フィルター11に冷却用空気を供給するための第1の供給口19aとランプユニット3に冷却用空気を供給するための第2の供給口19bとが形成されている。
外筐2には、例えば、ランプユニット3の背面の位置に排出用ファン21が設けられている。
光変調素子13B、13G、13Rは、例えば、透過型の液晶パネルであり、入射された光を変調して映像光を生成する機能を有し、それぞれコンデンサーレンズ12B、12G、12Rの出射側において色合成プリズム14の各入射面に対向した状態で配置されている。
色合成プリズム14は入射された青色、緑色及び赤色の波長域の光を合成する機能を有している。
色合成プリズム14の出射側の位置には投影レンズ15が配置され、色合成プリズム14を介して入射された映像光が投影レンズ15によって図示しないスクリーン等の画面へ向けて投射される。
以下に、光源5から出射された光の経路について説明する(図1参照)。
光源5の発光部5bから出射された光は、光路P1を通り、照明光学系6に入射され、フライアイレンズによって多数の光スポットに分割され、PS変換素子において一方向の直線偏光となるように光の偏光方向が揃えられコンデンサーレンズを経てダイクロイックミラー7Bに入射される。
ダイクロイックミラー7Bに入射された光のうち、青色の波長域以下の光は透過され光路P2を経て紫外線吸収フィルター11を通って折返しミラー8によって反射されることによりコンデンサーレンズ12Bに入射される。この場合、例えば、波長が450nm未満の映像に不要な紫外光は紫外線吸収フィルター11に吸収されて除外され、波長が450nm以上の映像に必要な青色の光がコンデンサーレンズ12Bに入射される。
このとき、冷却ファン20によってダクト19内に取り込まれ第1の供給口19aを介して供給された冷却用空気の一部が、取入用冷却孔18a、18a、・・・から素子ホルダー16の内部に取り入れられる。素子ホルダー16の内部に冷却用空気が取り入れられると、この取り入れられた冷却用空気によって紫外線吸収フィルター11が冷却され、冷却に使用され温度が上昇した空気が上面部17の放出用冷却孔17a、17a、・・・から放出され、新たな冷却用空気が下面部18の取入用冷却孔18a、18a、・・・から素子ホルダー16の内部に取り込まれることにより空気対流が生じ、これらの冷却用空気によって紫外線吸収フィルター11の温度上昇が抑制される。放出用冷却孔17a、17a、・・・から放出された空気は、排出用ファン21から画像表示装置1の外部へ排出される。
同時に、冷却ファン20によってダクト19内に取り込まれた冷却用空気は、別の一部が第2の供給口19bを介してランプユニット3にも供給される。従って、ランプユニット3、特に、光源5の温度上昇が抑制される。光源5の冷却に用いられた冷却用空気は、排出用ファン21から画像表示装置1の外部へ排出される。
ダイクロイックミラー7Bにおいて反射された光はダイクロイックミラー7Gに入射され、入射された光のうち、緑色の波長域の光が反射され光路P3を経てコンデンサーレンズ12Gに入射される。
ダイクロイックミラー7Gを透過された赤色の光は、光路P4を通り折返しミラー9によって反射され、さらに折返しミラー10によって反射されてコンデンサーレンズ12Rに入射される。
コンデンサーレンズ12B、12G、12Rにそれぞれ入射された各波長域の光は、光変調素子13B、13G、13Rにおいて変調され、映像光として色合成プリズム14に入射され色合成される。色合成された光が投影レンズ15から出射されて図示しないスクリーン等の画面にフルカラーの画像として表示される。
以上に記載した通り、画像表示装置1にあっては、素子ホルダー16に放出用冷却孔17a、17a、・・・と取入用冷却孔18a、18a、・・・を形成することにより、紫外線吸収フィルター11の温度上昇を抑制しており、紫外線吸収フィルター11の温度上昇をコストの高騰を来たすことなく容易な手段により抑制することができ、紫外線吸収フィルター11の良好な分光特性の確保による光変調素子13B、13G、13Rの良好な特性を確保することができる。
また、光源5と紫外線吸収フィルター11との間に紫外線反射コーティング層を設けて紫外線吸収フィルター11の温度上昇の抑制を行う必要がないため、紫外線反射コーティング層を設けた場合の光量の損失による画像生成に対する不具合やリップルの発生による紫外光の透過等という不具合を生じることがなく、また、部品点数の低減によりコストの高騰を来すことなく光変調素子13B、13G、13Rの良好な特性を確保することができる。
尚、上記には、素子ホルダー16に形成した放出用冷却孔17a、17a、・・・と排出用冷却孔18a、18a、・・・によって3つの光変調素子13B、13G、13Rを有する画像表示装置1に設けられた紫外線吸収フィルター11を冷却する例を示したが、冷却孔の形成による紫外線吸収フィルターの冷却は、上記のような3つの光変調素子を有する画像表示装置に限って用いられることはなく、例えば、光変調素子が1つのみ設けられた画像表示装置にも用いることができる。
但し、3つの光変調素子13B、13G、13Rを有し発光スペクトルの広い放電ランプを用いる画像表示装置1に本発明を適用することにより、不要な紫外光の排除により、特に高いコントラストを有する鮮明な画像を表示することができるという利点がある。
また、画像表示装置1にあっては、ダイクロイックミラー7Bによって分離された青色の光の光路上に紫外線吸収フィルター11を配置しているため、特に劣化が生じ易い青色用の光変調素子13Bへの紫外光の入射を防止することができ、光変調素子の良好な特性の確保を効率的に行うことができる。
さらに、画像表示装置1にあっては、ダクト19と該ダクト19に冷却用空気を取り込むための冷却ファン20とを設けて冷却用空気を素子ホルダー16内に供給しているため、素子ホルダー16内に大量かつ確実に冷却用空気を供給することができ、紫外線吸収フィルター11の冷却効率の向上を図ることができる。
加えて、ダクト19は、ランプユニット3のように温度上昇を生じる紫外線吸収フィルター11以外の部分にも冷却用空気を供給する構成とされているため、少ない部品点数により各部の冷却を効率的に行うことができる。
尚、上記には、ダクト19及び冷却ファン20によって紫外線吸収フィルター11とランプユニット3に冷却用空気を供給する例を示したが、ダクト19及び冷却ファン20を用い、温度上昇を来たす他の部分や部品、例えば、光変調素子13B、13G、13R等の各光学素子に冷却用空気を供給して、これらの各部を冷却するようにしてもよい。
また、上記には、素子ホルダー16の上面部17と下面部18にそれぞれ放出用冷却孔17a、17a、・・・と取入用冷却孔18a、18a、・・・を形成し、紫外線吸収フィルター11を冷却する例を示したが、例えば、図4に示すように、素子ホルダー16の上面部17と側面部22にそれぞれ放出用冷却孔17a、17a、・・・と取入用冷却孔22a、22a、・・・を形成し、紫外線吸収フィルター11を冷却するようにしてもよい。
さらに、上記には、素子ホルダー16の上面部17と下面部18にそれぞれ放出用冷却孔17a、17a、・・・と取入用冷却孔18a、18a、・・・を形成し、紫外線吸収フィルター11を冷却する例を示したが、例えば、図5に示すように、上面部17と下面部18にそれぞれ放出用冷却スリット17b、17b、・・・と取入用冷却スリット18b、18b、・・・を形成し、紫外線吸収フィルター11を冷却するようにしてもよい。
尚、図4に示す素子ホルダー16においても、上面部17と側面部22にそれぞれ放出用冷却スリット17b、17b、・・・と取入用冷却スリットを形成し、紫外線吸収フィルター11を冷却するようにしてもよい。
また、上記には、ダクト19及び冷却ファン20によって冷却用空気を素子ホルダー16の内部に供給する例を示したが、本発明においては、ダクト19及び冷却ファン20は必須の構成要素ではなく、例えば、外筐2に冷却用空気を取り入れるための取入口を形成して冷却用空気を自然対流によって素子ホルダー16の内部に供給するようにすることも可能である。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図5と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は画像表示装置の構成を示す概略平面図である。 素子ホルダーの一部と該素子ホルダーに保持された各光学素子とを示す拡大斜視図である。 画像表示装置を一部を省略した状態で示す概略斜視図である。 上面部と側面部に冷却孔が形成された素子ホルダーの一部と該素子ホルダーに保持された各光学素子とを示す拡大斜視図である。 冷却スリットが形成された素子ホルダーの一部と該素子ホルダーに保持された各光学素子とを示す拡大斜視図である。 温度上昇による紫外線吸収フィルターの分光特性の変化を示したグラフ図である。 紫外線反射コーティング層のコーティング層の層数の相違による特性の変化を示したグラフ図である。
符号の説明
1…画像表示装置、5…光源、5b…発光部、6…照明光学系、7B…ダイクロイックミラー、7G…ダイクロイックミラー、11…紫外線吸収フィルター、13B…光変調素子、13G…光変調素子、13R…光変調素子、14…色合成プリズム、15…投影レンズ、16…素子ホルダー、17a…放出用冷却孔、18a…取入用冷却孔、19…ダクト、20…冷却用ファン、22a…放出用冷却孔、17b…放出用冷却スリット、18b…取入用冷却スリット

Claims (6)

  1. 発光部を有する光源と、
    該光源の発光部から出射された光を集光する照明光学系と、
    該照明光学系によって集光された光を変調する光変調素子と、
    光源と光変調素子との間の光路上に配置され光源から出射された光のうち紫外線領域の光を吸収する紫外線吸収フィルターと、
    光軸方向に延びる筒状に形成され紫外線吸収フィルターを含む複数の光学素子を保持する素子ホルダーと、
    光変調素子によって変調された光を投影する投影レンズとを備え、
    上記素子ホルダーにおける紫外線吸収フィルターの近傍の位置に、外部の空気を取り込んで温度上昇の生じた空気を外部へ放出し紫外線吸収フィルターを冷却するための冷却孔又は冷却スリットを形成した
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 上記紫外線吸収フィルターを素子ホルダーの内部に保持し光軸方向において遮蔽するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 光源から出射された光をそれぞれ青色、緑色及び赤色の光に分離する複数のダイクロイックミラーと、
    該複数のダイクロイックミラーによって分離された青色、緑色及び赤色の光をそれぞれ変調する3つの光変調素子と、
    該3つの光変調素子によって変調された光を合成して投影レンズに導く色合成プリズムとを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 上記ダイクロイックミラーによって分離された青色の光の光路に上記紫外線吸収フィルターを配置した
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 冷却用空気の流路となるダクトと、
    該ダクトに外気を冷却用空気として取り込む冷却ファンとを設け、
    ダクトを流動された冷却用空気を素子ホルダーに上記冷却孔又は冷却スリットから取り入れて上記紫外線吸収フィルターを冷却するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 温度上昇を生じる上記紫外線吸収フィルター以外の部分又は部品を、ダクトを流動された冷却用空気によって冷却するようにした
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
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