JPH08314012A - ビデオプロジェクタ - Google Patents

ビデオプロジェクタ

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JPH08314012A
JPH08314012A JP8059001A JP5900196A JPH08314012A JP H08314012 A JPH08314012 A JP H08314012A JP 8059001 A JP8059001 A JP 8059001A JP 5900196 A JP5900196 A JP 5900196A JP H08314012 A JPH08314012 A JP H08314012A
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Atsushi Hatayama
淳 畑山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、信頼性に優れかつ色むらが発生し
ないビデオプロジェクタを提供することを目的とする。 【解決手段】 光源11と、映像信号を光変調するライ
トバルブ15と、この光源11とライトバルブ15との
間に配置され、紫外光域から可視光域の一部に達する光
帯域および赤外光域の光を除去するUVIRフィルタ1
3とから構成されるビデオプロジェクタにおいて、色む
らの発生を抑えるため、さらにUVIRフィルタ13と
ライトバルブ15との間に紫外光域から可視光域の一部
に達する光帯域の光を除去するUV吸収フィルタ19を
配置したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をスクリーン
に投写するビデオプロジェクタ(国際特許分類H04N
9/31)に関し、詳しくは、光源から照明された光
における紫外光域から可視光域の一部に至る光帯域を除
去する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機においては、
画面寸法のより大きなものが好まれる傾向にある。しか
しながら、陰極線管を用いたものでは、画面寸法が大き
くなればなるほどその重量が飛躍的に増大する。たとえ
ば、画面寸法が37インチの場合、その重量は実に80
kgを超える。これでは、一般家庭で使用するには、あま
りにも重すぎる。
【0003】このような陰極線管を用いた大画面テレビ
ジョン受像機に代わるものとして、映像をスクリーンに
投写する軽量のビデオプロジェクタが最近注目を集めて
いる。なかでも、映像信号を光変調するライトバルブに
透過型の液晶表示(LCD)パネルを用いた液晶ビデオ
プロジェクタは、大幅な軽量化が可能なため、その研究
開発が活発に行われている。
【0004】従来の液晶ビデオプロジェクタにおける光
学系の基本的な構成を図6に示す。光源1から出射され
た光および反射鏡2(凹面鏡)で反射された光は、紫外
光域(正確には紫外光域から可視光域の一部に達する光
帯域)および赤外光域の光を除去するフィルタ3に入射
する。これらの光域の光が除去された波長約420nmか
ら約700nmの範囲の透過光(可視光)は、集光レンズ
4により集光され、LCDライトバルブ5に入射する。
LCDライトバルブ5は、入力された映像信号に対応し
て入射光を透過あるいは遮断させる機能を有する。ライ
トバルブ5を透過した光は、投写レンズ6によりスクリ
ーン(図示せず)に拡大投写される。
【0005】従来の液晶ビデオプロジェクタにおいて
は、光源1に消費電力180Wのメタルハライドランプ
が通常使用されている。また、フィルタ3には、誘電体
膜を多層に積み重ねた構造を有するUVIRカットフィ
ルタが使用されている。このUVIRカットフィルタに
は、紫外光域および赤外光域の光を反射する反射型フィ
ルタと、紫外光域の光を吸収し赤外光域の光を反射する
吸収型フィルタとがある。
【0006】フィルタ3としては、従来、反射型フィル
タが主に使用されてきた。しかしながら、この反射型フ
ィルタは、分光透過率特性を示す図7の特性曲線(1)
から明らかなように、紫外光域近傍における透過率の勾
配がゆるやかであり、分光透過率特性が必ずしも良好で
ない。最近では、図7の特性曲線(2)に示すように、
勾配が急峻な優れた分光透過率特性を有する吸収型フィ
ルタが開発され、使用され始めている。
【0007】ところで、液晶ビデオプロジェクタにおい
ては、最近、画面がより大きくかつより明るいものが強
く要望されている。この要望を満たすために、光源1を
より明るくすること、および反射鏡2の直径をより大き
くして光の利用効率を高めることが試みられている。た
とえば、消費電力180Wのメタルハライドランプを消
費電力250Wのものに代えることが行われている。し
かしながら、この場合、次のような問題が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】光源1の消費電力を増
加させると、当然ながらフィルタ3の温度が上昇する。
光源1が180Wの場合にはフィルタ3の温度は180
℃以下であるが、250Wの場合には約250℃に達す
る。フィルタ3が吸収型フィルタである場合は、吸収型
フィルタの特性補償温度が高くても約180℃迄である
ため、特性の信頼性が確保できない。このため、冷却フ
ァンにより冷却して吸収型フィルタの温度を下げること
が必要になる。しかし、この場合は吸収型フィルタに温
度の不均一分布が生じて歪が発生し、吸収型フィルタが
破損しやすい。したがって、180Wを超える高消費電
力のメタルハライドランプを用いることは極めて困難で
ある。
【0009】一方、反射型フィルタの特性補償温度は、
通常約300℃である。したがって、反射型フィルタを
用いた場合には、耐熱性に関しては問題がない。しかし
ながら、反射型フィルタは、図7の特性曲線(1)に示
すように分光透過率特性が劣るため、光源1を明るくす
るに伴って420nmよりも短波長の光の透過量が増大す
る。この紫外光および紫外光域近傍の光はLCDライト
バルブ5を変質させ、その寿命を短くするとともに、ラ
イトバルブ5に設けられた偏光板を劣化させる。これを
防ぐため、透過率50%における波長λ(50)が420nm
である特性を有する通常の反射型フィルタを、たとえば
波長λ(50)が430nmである特性を有する反射型フィル
タに代えることにより、紫外光の透過量を減少させるこ
とが考えられる。しかしこの場合は、青色光の一部も除
去されるので、画面が著しく暗くなる。
【0010】また、反射型フィルタを用いた場合には、
別の問題も発生する。すなわち、光の利用効率を高める
ために反射鏡2の直径を大きくしたとき、集光角度ある
いは発散光角度が大きくなる。したがって、反射型フィ
ルタに光が垂直に入射した場合と、角度をなして入射し
た場合とで、誘電体膜を通過する光の光路長が変化し、
波長のシフトが発生する。その結果、青色に色むらが発
生する。また、波長が短波長側にシフトした光は紫外光
および紫外光域近傍の光となり、結果的に反射型フィル
タを透過する紫外光および紫外光域近傍の光が増加する
ことになる。
【0011】このように、従来の液晶ビデオプロジェク
タの構成においては、画面を大きくかつ明るくしようと
するとき、信頼性に劣りかつ色むらが発生すると言う問
題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のビデオプロジェ
クタは、光源と、この光源からの出射光が入射するライ
トバルブと、光源とライトバルブとの間に配置され、出
射光における紫外光域から可視光域の一部に達する光帯
域および赤外光域の光を除去する第一のフィルタ手段
と、第一のフィルタ手段とライトバルブとの間に配置さ
れ、紫外光域から可視光域の一部に達する光帯域を除去
する第二のフィルタ手段とから構成される。
【0013】特に、第二のフィルタ手段に、その紫外光
域から可視光域の一部に達する光帯域で透過率50%を
示す波長値λ(50)が、第一のフィルタ手段の波長値λ(5
0)よりも長波長側にずれている分光透過率特性を有する
フィルタを用いることが好ましい。
【0014】このような第二のフィルタ手段を設けた場
合には、高消費電力の光源を用いたときに第一のフィル
タ手段で除去されなかった紫外光およびその近傍の光、
並びに第一のフィルタ手段で波長シフトにより発生した
紫外光およびその近傍の光を第二のフィルタ手段で除去
することができる。したがって、信頼性に優れ、色むら
のないビデオプロジェクタが実現される。
【0015】本発明は、信頼性に優れかつ色むらが発生
しないビデオプロジェクタを提供することを目的とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のビデオプロジェクタは、
光源と、前記光源からの出射光が入射するライトバルブ
と、前記光源と前記ライトバルブとの間に配置され、前
記出射光における紫外光域から可視光域の一部に達する
光帯域および赤外光域の光を除去する第一のフィルタ手
段と、前記第一のフィルタ手段と前記ライトバルブとの
間に配置され、紫外光域から可視光域の一部に達する光
帯域の光を除去する第二のフィルタ手段とを備え、信頼
性にすぐれかつ色むらが発生しない作用効果を奏するも
のである。
【0017】(実施の形態1)本発明の第一の実施例に
ついて、図1および図2を参照しながら説明する。
【0018】図1に示す3板式液晶ビデオプロジェクタ
では、光源11に消費電力250Wのメタルハライドラ
ンプを用い、青色用ライトバルブ15a、赤色用ライト
バルブ15bおよび緑色用ライトバルブ15cにそれぞ
れ透過型の液晶パネル(対角線寸法=1.3インチ)を
用いている。
【0019】第一のフィルタ13には、図2の特性曲線
(1)に示すように、紫外光域から可視光域の一部に達
する光帯域で透過率50%を示す波長値λ(50)が415
nmの反射型UVIRカットフィルタを用いている。この
反射型UVIRカットフィルタは、ガラス基板上に誘電
体膜が多層に蒸着された構造、たとえば、酸化珪素膜と
酸化チタン膜が交互に数十層蒸着された構造を有する。
【0020】第二のフィルタの機能を備えたUV吸収ミ
ラー19は、紫外光域から可視光域の一部に達する光帯
域の光を吸収し、可視光を反射するガラス基板からな
る。このUV吸収ミラー19は、ガラス基板の裏面に銀
あるいはアルミニウム等からなる反射膜が蒸着された構
造を有する。また、このミラー19は、図2の特性曲線
(2)に示される分光透過率特性を有する吸収型UVカ
ットフィルタと同じ分光透過率特性を持つ。このUV吸
収ミラー19の波長値λ(50)は420nmである。
【0021】光源11から発射した光および反射鏡12
で反射された光は、第一のフィルタ13に入射し、この
うち波長約415nmから約700nmの光域の光、および
第一のフィルタ13で除去しきれなかったところの、お
よび第一のフィルタ13で短波長側にシフトしたところ
の415nmより短波長の光が、第一のフィルタ13を透
過する。このときの第一のフィルタ13の温度は約25
0℃であり、第一のフィルタ13の特性補償温度約30
0℃よりも十分に低い。
【0022】第一のフィルタ13を透過した光は色分解
用ダイクロイックミラー17aにより色分解される。こ
のとき、波長約500nmよりも短い青色光を主体とする
光は反射されてUV吸収ミラー19に入射し、残りの光
は透過して色分解用ダイクロイックミラー17bに入射
する。青色光を主体とする光のうち、420nmよりも短
波長の光はUV吸収ミラー19で吸収され、残りの光は
反射されて集光レンズ14aを透過し、青色用ライトバ
ルブ15aに入射する。このとき、UV吸収ミラー19
の温度はほぼ常温であり、耐熱性に関する問題は全く発
生しない。また、UV吸収ミラー19により420nmよ
りも短波長の光がほぼ完全に除去されるため、青色用ラ
イトバルブ15aの変質も起らない。
【0023】一方、ダイクロイックミラー17aを透過
した光のうち、波長約600nmよりも長い赤色光を主体
とする光は、ダイクロイックミラー17bにより反射さ
れて集光レンズ14bを透過し、赤色用ライトバルブ1
5bに入射する。残りの緑色光を主体とする光はダイク
ロイックミラー17bを透過し、集光レンズ14cを経
て緑色用ライトバルブ15cに入射する。
【0024】青色用ライトバルブ15aで変調された光
と赤色用ライトバルブ15bで変調された光とが、色合
成ダイクロイックミラー18aにより合成される。緑色
用ライトバルブ15cで変調された光は、ダイクロイッ
クミラー18cにより反射される。ダイクロイックミラ
ー18aにより合成された光とダイクロイックミラー1
8cにより反射された光とが、色合成ダイクロイックミ
ラー18bにより合成される。この合成された光は、投
写レンズ16によりスクリーン(図示せず)上に画像と
して拡大投写される。
【0025】このように、第二のフィルタを兼用するU
V吸収ミラー19を第一のフィルタ13と青色用ライト
バルブ15aとの間に配置することにより、第一のフィ
ルタ13で除去しきれなかった415nmより短波長の光
および、第一のフィルタ13で短波長側にシフトした4
15nmより短波長の光が、青色用ライトバルブ15aに
到達しない。したがって、光源11に消費電力250W
と言う明るいランプを用いた場合でも、青色用ライトバ
ルブ15aの変質や劣化が起らない。また、短波長側に
シフトした415nmより短波長の光がカットされるた
め、色むらの発生もない。
【0026】(実施の形態2)次に、第二の実施例につ
いて、図3を参照しながら説明する。
【0027】本実施例は第一の実施例の変形例である。
第二の実施例では、図1に示すUV吸収ミラー19の代
わりにダイクロイックミラー20を用い、集光レンズ1
4aの代わりに、図2の特性曲線(2)と同じ分光透過
率特性を持つガラス基板からなるUV吸収集光レンズ2
1を用いている。その他の構成は第一の実施例と同じで
ある。この場合も第一の実施例の場合と同様の効果が得
られる。
【0028】(実施の形態3)次に、第三の実施例につ
いて、図4を参照しながら説明する。
【0029】本実施例も第一の実施例の変形例である。
第三の実施例では、図1に示すUV吸収ミラー19の代
わりにダイクロイックミラー20を用い、このダイクロ
イックミラー20と集光レンズ14aとの間に、図2の
特性曲線(2)に示す分光透過率特性を持つガラス基板
からなるUV吸収型カットフィルタ22を配置してい
る。その他の構成は第一の実施例と同じである。この場
合、第一の実施例の場合よりも光学系の構成部材が増す
欠点があるものの、効果は第一の実施例の場合と同様で
ある。なお、このUV吸収型カットフィルタ22は、こ
のダイクロイックミラー20と集光レンズ14aとの間
に配置する代わりに、このダイクロイックミラー20と
色分解用ダイクロイックミラー17aとの間に配置して
もよい。
【0030】(実施の形態4)次に、第四の実施例につ
いて、図5を参照しながら説明する。
【0031】図5に示す単板式液晶ビデオプロジェクタ
の光学系は、メタルハライドランプからなる光源11
と、反射鏡12と、第一のフィルタの機能を有する第一
のレンズアレー23と、第二のフィルタの機能を有する
第二のレンズアレー24と、赤色用、緑色用および青色
用の各フィルタを備えた透過型液晶パネルからなるライ
トバルブ25と、投写レンズ16とから構成されてい
る。
【0032】第一のレンズアレー23は、その平らな面
上に誘電体膜が多層に蒸着されたガラス基板からなり、
反射型UVIRカットフィルタの役目も兼ねている。こ
の第一のレンズアレー23は、図2の特性曲線(1)に
示される特性と同じ分光透過率特性を有する。
【0033】第二のレンズアレー24は、紫外光域から
可視光域の一部に達する光帯域の光を吸収し、可視光を
透過するガラス基板からなる。この第二のレンズアレー
24は、図2の特性曲線(2)に示される特性と同じ分
光透過率特性を有する。
【0034】光源11から発射した光および反射鏡12
で反射された光は第一のレンズアレー23に入射する。
このとき、波長約415nmから約700nmの光域の光、
および第一のレンズアレー23で除去しきれなかった4
15nmより短波長の光が、第一のレンズアレー23を透
過する。この透過した光は第二のレンズアレー24に入
射する。このとき、420nmより短波長の光は吸収さ
れ、波長約420nmから約700nmの光域の可視光は透
過する。この透過した可視光は、ライトバルブ25およ
び投写レンズ16を経てスクリーン(図示せず)に写し
出される。
【0035】このように、単板式液晶ビデオプロジェク
タの場合でも、第二のレンズアレー24において420
nmより短波長の光は吸収されるため、ライトバルブ25
の変質や劣化が起らず、また、色むらの発生もない。
【0036】なお、本実施例ではレンズアレー23、2
4のそれぞれにフィルタ機能を持たせたが、レンズアレ
ー23、24をフィルタ機能を持たない通常のレンズア
レーとし、フィルタを別個に配置してもよい。たとえ
ば、通常の第一のレンズアレーの右側または左側に反射
型UVIRカットフィルタを配置し、通常の第二のレン
ズアレーの右側または左側に吸収型UVカットフィルタ
を配置してもよい。もちろん、レンズアレー23、24
のうち、どちらか一方をフィルタ機能を持つレンズアレ
ーとし、他方を通常のレンズアレーとカットフィルタと
の組合せとしてもよい。
【0037】上記(実施の形態1)〜(実施の形態4)
で説明した構成例では、第一のフィルタとして波長値λ
(50)が415nmの特性を有する耐熱性に優れた反射型U
VIRカットフィルタを用い、第二のフィルタに対応す
るものとして、波長値λ(50)が420nmの特性を有する
分光透過率変化の勾配が急峻なUV吸収型フィルタを用
いた。このように第二のフィルタの波長値λ(50)を第一
のフィルタの波長値λ(50)よりも長波長側にずらせるこ
とにより、波長値λ(50)近傍の青色光、たとえば420
nm−430nmの光をより多くライトバルブに到達させる
ことができるため、スクリーン上の画像がより明るくな
る。なお、第一のフィルタの波長値λ(50)は400nm−
420nmの範囲に、第二のフィルタの波長値λ(50)は4
15nm−425nmの範囲にそれぞれあることが好まし
い。また、両フィルタ間における波長値λ(50)のずれ幅
は、1nm−25nmの範囲にあることが好ましい。
【0038】第一のフィルタとしては、耐熱性に優れる
ため、ガラス基板からなる反射型UVIRカットフィル
タを用いることが好ましい。特に、消費電力の大きい光
源を用いた場合は、特性補償温度が180℃を超える耐
熱性に優れたものが好ましい。また、光源に数kWのキ
セノンランプを使用する場合は、第一のフィルタの温度
が300℃以上に達するため、耐熱ガラス基板からなる
UVIRカットフィルタを用いることが好ましい。
【0039】第二のフィルタとしては、波長値λ(50)付
近における透過率変化の勾配が急峻なUVカットフィル
タを用いることが好ましい。特に、ガラス基板からなる
吸収型フィルタは、この分光透過率特性に優れるため、
好ましい。
【0040】光源としては、上記のメタルハライドラン
プの他、キセノンランプやハロゲン放電ランプ等の放電
ランプを用いることができる。その他、通常のハロゲン
ランプや無電極ランプ等も使用可能である。ただし、メ
タルハライドランプは効率および色調に優れるため、メ
タルハライドランプを用いることが好ましい。
【0041】ライトバルブには、上記の透過型液晶パネ
ルの他、反射型液晶パネルを用いてもよい。また、これ
らの液晶ライトバルブの他、デジタルミラーデバイス
(DMD)や油膜型透過ライトバルブ等のライトバルブ
を用いることも可能である。ただし、透過型液晶パネル
はビデオプロジェクタの小型化および省電力化をもたら
すため、好ましい。
【0042】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、種々の変形例が可能なことは言うまでもな
い。本発明の真の精神および範囲内に存在する変形例
は、すべて特許請求の範囲に含まれるものである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、第二のフィルタ、また
はそれに類するものを第一のフィルタとライトバルブと
の間に配置することにより、第一のフィルタで除去しき
れなかった415nmより短波長の光および、第一のフィ
ルタで短波長側にシフトした415nmより短波長の光
が、ライトバルブに到達せず、したがって、光源に消費
電力の大きな明るいランプを用いた場合でも、ライトバ
ルブの変質や劣化が起らない。また、短波長側にシフト
した415nmより短波長の光がカットされるため、色む
らの発生もない。このように本発明によれば、高画質で
かつ信頼性の高いビデオプロジェクタを実現するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるビデオプロジェ
クタの光学系を示す図
【図2】同ビデオプロジェクタに用いた反射型UVIR
カットフィルタおよび吸収型UVカットフィルタの分光
透過率特性を示す図
【図3】本発明の第二の実施例におけるビデオプロジェ
クタの光学系を示す図
【図4】本発明の第三の実施例におけるビデオプロジェ
クタの光学系を示す図
【図5】本発明の第四の実施例におけるビデオプロジェ
クタの光学系を示す図
【図6】従来のビデオプロジェクタの光学系の基本構成
を示す図
【図7】反射型UVIRカットフィルタおよび吸収型U
VIRカットフィルタの分光透過率特性を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/31 H04N 9/31 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源からの出射光が入射す
    るライトバルブと、前記光源と前記ライトバルブとの間
    に配置され、前記出射光における紫外光域から可視光域
    の一部に達する光帯域および赤外光域の光を除去する第
    一のフィルタ手段と、前記第一のフィルタ手段と前記ラ
    イトバルブとの間に配置され、紫外光域から可視光域の
    一部に達する光帯域の光を除去する第二のフィルタ手段
    と、からなるビデオプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 光源からの出射光を色分解するダイクロ
    イックミラーが、前記第一のフィルタ手段と前記ライト
    バルブとの間に配置され、前記ライトバルブが青色用、
    赤色用、緑色用の3種のライトバルブからなり、かつ、
    前記第二のフィルタ手段が、前記ダイクロイックミラー
    と前記青色用ライトバルブとの間に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載のビデオプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 第二のフィルタ手段における紫外光域か
    ら可視光域の一部に達する光帯域で透過率50%を示す
    波長値が、前記第一のフィルタ手段における紫外光域か
    ら可視光域の一部に達する光帯域で透過率50%を示す
    波長値よりも、長波長側にずれていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のビデオプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 第一のフィルタ手段が、紫外光域から可
    視光域の一部に達する光帯域および赤外光域の光を反射
    し、複数の誘電体膜が積層されたガラス基板からなる反
    射型フィルタからなり、前記第二のフィルタ手段が、紫
    外光域から可視光域の一部に達する光帯域の光を吸収
    し、かつ可視光域の光を反射するガラス基板からなる反
    射ミラーからなることを特徴とする請求項2記載のビデ
    オプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 第一のフィルタ手段が、紫外光域から可
    視光域の一部に達する光帯域および赤外光域の光を反射
    し、複数の誘電体膜が積層されたガラス基板からなる反
    射型フィルタからなり、前記第二のフィルタ手段が、紫
    外光域から可視光域の一部に達する光帯域の光を吸収
    し、かつ可視光域の光を集光するフィールドレンズから
    なることを特徴とする請求項2記載のビデオプロジェク
    タ。
JP05900196A 1995-03-16 1996-03-15 ビデオプロジェクタ Expired - Fee Related JP3331857B2 (ja)

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