JP2005263140A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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学 田村
Fujio Eguchi
富士雄 江口
Masataka Kawaguchi
正隆 川口
Hiroyuki Sugiura
広之 杉浦
Akihiko Fujimoto
明彦 藤本
Hiroshi Nosaka
寛 野坂
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Abstract

【課題】 コンパクトな構成で駆動機構を駆動輪周りに配置することができる車両用駆動とする。
【解決手段】 サービスブレーキとしてリング盤状の第1ピストン35で摩擦盤32を作動させ、制動の解除を第1ばね36で行い動作を確実にし、駐車ブレーキとしてリング状の第2ピストン38に圧油を与えて第2ばね39の付勢力に抗した制動解除を行い、確実な制動解除動作を実現し、摩擦盤32と制動盤34が全体で摺接して摩擦面積を大きくして、少ない制動盤34の数で所望の制動力を確保し、コンパクトに内装し且つ軸方向のスペースを少なくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、フォークリフトや特殊作業用車両等の車両の駆動装置に関する。
フォークリフトや特殊作業用車両等の車両の駆動機構としては、デファレンシャルを介してプロペラシャフトからの駆動力を左右の駆動輪に伝達する機構が一般的である。近年は、左右の駆動輪を独立して駆動させる機構が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。左右の駆動輪を独立して駆動させる機構は、それぞれの車輪の周りに、駆動モータ、減速装置、ブレーキ装置(サービスブレーキ、駐車ブレーキ)等が配置されている。
左右の駆動輪を独立して駆動させることにより、左右の駆動輪を互いに反対方向に回転させることにより、車両をその場で旋回させることも可能になり、操作パターンが広がり用途の拡大及び作業効率の拡大が図れる。
USP5,645,148号公報
左右の駆動輪を独立して駆動させる駆動装置では、駆動輪のホイール内に駆動モータ、減速装置、ブレーキ装置(サービスブレーキ、駐車ブレーキ)等が配置されるため、限られたスペースに様々な機構をコンパクトに収納する必要がある。このため、従来から、ブレーキ装置を多板式にして小型化を図る等の対策が講じられている。しかし、各種の機構が限られたスペースに配置されるため、小型化のために機構が複雑になったり、メンテナンスのための取り外し等が困難になる等の問題があるのが現状である。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、コンパクトな構成で駆動機構を駆動輪周りに配置することができる車両用駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両用駆動装置は、
車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、
前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、
前記駆動歯車に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される少なくとも一対の摩擦盤と、
前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、
運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方の前記摩擦盤を制動盤側に押圧する円盤状の第1ピストンと、
サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを反制動盤側に付勢する第1付勢部材と、
運転時に圧油が供給されることで他方の前記摩擦盤を反制動盤側に押圧する円盤状の第2ピストンと、
停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを前記制動盤側に付勢する円盤状の第2付勢部材とを備えた
ことを特徴とする。
そして、請求項2に係る本発明は、
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記減速手段は、
駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、
前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車と、
キャリアの公転により回転されると共に駆動輪のホイール側に連結される出力軸とから構成される
ことを特徴とする。
また、請求項3に係る本発明は、
請求項2に記載の車両用駆動装置において、
前記出力軸はキャリア及び前記ホイール側に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されると共に、
前記出力軸の軸方向の移動を拘束する拘束部材が該出力軸と前記ホイールとにわたり設けられ、
拘束部材を外して前記出力軸を軸方向に移動させ前記ホイール側に対する前記出力軸の噛み合いを外すことでホイール側の回転を自由にした
ことを特徴とする。
上記目的を達成するための請求項4に係る本発明の車両用駆動装置は、
車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、
前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、
前記駆動歯車に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の摩擦盤と、
前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、
運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させて係合させるピストンと、
前記フレームに設けられ前記駆動歯車の軸方向に移動自在で先端が前記摩擦盤側に当接可能なプッシュロッドと、
前記フレームに設けられ前記駆動歯車の軸心回りで旋回することで斜面が前記プッシュロッドの後端に摺接する斜板部材と、
駐車ブレーキを動作させるときに前記斜板部材を機械的機構により旋回させることで斜面により前記プッシュロッドを前記摩擦盤側に移動させて前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させて係合させる駐車ブレーキ動作手段とを備えた
ことを特徴とする。
そして、請求項5に係る本発明は、
請求項4に記載の車両用駆動装置において、
前記減速手段は、
駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、
前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車とを備え、
前記キャリア側が駆動輪のホイール側に連結される
ことを特徴とする。
上記目的を達成するための請求項6に係る本発明の車両用駆動装置は、
車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、
車体側の前記フレームに支持され前記駆動歯車の回転中心軸方向に沿って平行に延びる回転中心軸回りで回転して前記駆動歯車に噛み合う中間歯車と、
車体側のフレームに支持され前記駆動歯車及び前記中間歯車の回転中心軸方向に沿って平行に延びる回転中心軸回りで回転する出力歯車を備え、該出力歯車が前記中間歯車に噛み合う駆動手段と、
前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、
前記フレームを挟んで前記駆動歯車の反対側に設けられ前記駆動歯車に連結されるブレーキ手段とを備えた
ことを特徴とする。
そして、請求項7に係る本発明は、
請求項6に記載の車両用駆動装置において、
前記減速手段は、
前記駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、
前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車とを備え、
前記キャリア側が駆動輪のホイール側に連結される
ことを特徴とする。
また、請求項8に係る本発明は、
請求項6もしくは請求項7のいずれか一項に記載の車両用駆動装置において、
前記ブレーキ手段は、
前記フレームを挟んで前記駆動歯車の反対側に設けられ前記減速手段の入力側の軸と同軸状態に配され前記駆動歯車に連結されるブレーキ軸と、
前記ブレーキ軸に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の摩擦盤と、
前記摩擦盤の間にそれぞれ配置されて前記ブレーキ軸のケーシングに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の制動盤と、
運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方側に駆動され前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させるように押圧して係合させる円盤状の第1ピストンと、
サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを他方側に付勢して前記摩擦盤と前記制動盤との係合状態を解放する第1付勢部材と、
運転時に圧油が供給されることで他方側に駆動され前記摩擦盤と前記制動盤とを解放状態にする円盤状の第2ピストンと、
停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを一方側に付勢し前記摩擦盤と前記制動盤とが相対的に接近するように第2ピストンにより押圧して前記摩擦盤と前記制動盤とを係合させる第2付勢部材とを備えた
ことを特徴とする。
また、請求項9に係る本発明は、
請求項8に記載の車両用駆動装置において、
左右の駆動輪の前記ブレーキ手段が一つのケーシングに収められている
ことを特徴とする。
上記目的を達成するための請求項10に係る本発明の車両用駆動装置は、
車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達されホイール側に連結される出力手段と、
車体側のフレームに支持され前記出力手段の回転中心軸と同軸上の回転中心軸回りで回転する出力歯車を備えた駆動手段と、
前記出力歯車が入力側に噛み合う第1減速手段と、
前記第1減速手段の出力側が入力され出力側が前記ホイール側に連結される第2減速手段と、
前記第1減速手段の出力側に設けられるブレーキ手段とを備えた
ことを特徴とする。
そして、請求項11に係る本発明は、
請求項10に記載の車両用駆動装置において、
ブレーキ手段は、
前記第1減速手段の出力側に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される少なくとも一対の摩擦盤と、
前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、
運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方の前記摩擦盤を制動盤側に押圧する円盤状の第1ピストンと、
サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを反制動盤側に付勢する第1付勢部材と、
運転時に圧油が供給されることで他方の前記摩擦盤を反制動盤側に押圧する円盤状の第2ピストンと、
停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを前記制動盤側に付勢する円盤状の第2付勢部材とを備えた
ことを特徴とする。
また、請求項12に係る本発明は、
請求項10もしくは請求項11に記載の車両用駆動装置において、
前記第1減速手段は、
前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に前記駆動手段の前記出力歯車に噛み合い、前記出力歯車の回転により第1キャリアに対して自転すると同時に第1キャリアと共に公転する第1遊星歯車により構成され、
前記第2減速手段は、
前記第1遊星歯車の第1キャリアに噛み合う太陽歯車軸と、
前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に前記太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転により第2キャリアに対して自転すると同時に第2キャリアと共に公転する第2遊星歯車により構成され、
前記第2遊星歯車の出力側である前記第2キャリアが前記ホイール側に噛み合うことで前記第2遊星歯車の出力側が前記ホイール側に連結される
ことを特徴とする。
請求項1の本発明は、車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、前記駆動歯車に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される少なくとも一対の摩擦盤と、前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方の前記摩擦盤を制動盤側に押圧する円盤状の第1ピストンと、サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを反制動盤側に付勢する第1付勢部材と、運転時に圧油が供給されることで他方の前記摩擦盤を反制動盤側に押圧する円盤状の第2ピストンと、停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを前記制動盤側に付勢する円盤状の第2付勢部材とを備えたので、摩擦盤と制動盤が全体で摺接して摩擦面積を大きくすることができる。この結果、制動盤の数を減らしても所望の制動力が確保され軸方向のスペースを少なくすることができる。
請求項2の本発明は、請求項1に記載の車両用駆動装置において、前記減速手段は、駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車と、キャリアの公転により回転されると共に駆動輪のホイール側に連結される出力軸とから構成されるので、遊星機構を適用した減速手段とすることができる。
請求項3の本発明は、請求項2に記載の車両用駆動装置において、前記出力軸はキャリア及び前記ホイール側に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されると共に、前記出力軸の軸方向の移動を拘束する拘束部材が該出力軸と前記ホイールとにわたり設けられ、拘束部材を外して前記出力軸を軸方向に移動させ前記ホイール側に対する前記出力軸の噛み合いを外すことでホイール側の回転を自由にしたので、ホイールを独立して回転させることが可能になり、メンテナンス等が容易になる。
請求項4の本発明は、車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、前記駆動歯車に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の摩擦盤と、前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させて係合させるピストンと、前記フレームに設けられ前記駆動歯車の軸方向に移動自在で先端が前記摩擦盤側に当接可能なプッシュロッドと、前記フレームに設けられ前記駆動歯車の軸心回りで旋回することで斜面が前記プッシュロッドの後端に摺接する斜板部材と、駐車ブレーキを動作させるときに前記斜板部材を機械的機構により旋回させることで斜面により前記プッシュロッドを前記摩擦盤側に移動させて前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させて係合させる駐車ブレーキ動作手段とを備えたので、駐車ブレーキがメカニカルな構成となり、別途駆動源が不要で確実な操作が可能になる。
請求項5の本発明は、請求項4に記載の車両用駆動装置において、前記減速手段は、駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車とを備え、前記キャリア側が駆動輪のホイール側に連結されるので、遊星機構を適用した減速手段とすることができる。
請求項6の本発明は、車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、車体側の前記フレームに支持され前記駆動歯車の回転中心軸方向に沿って平行に延びる回転中心軸回りで回転して前記駆動歯車に噛み合う中間歯車と、車体側のフレームに支持され前記駆動歯車及び前記中間歯車の回転中心軸方向に沿って平行に延びる回転中心軸回りで回転する出力歯車を備え、該出力歯車が前記中間歯車に噛み合う駆動手段と、前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、前記フレームを挟んで前記駆動歯車の反対側に設けられ前記駆動歯車に連結されるブレーキ手段とを備えたので、ブレーキ手段がホイールの外側に配置され、ホイール周りをコンパクトにすることが可能になる。
請求項7の本発明は、請求項6に記載の車両用駆動装置において、前記減速手段は、前記駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車とを備え、前記キャリア側が駆動輪のホイール側に連結されるので、遊星機構を適用した減速手段とすることができる。
請求項8の本発明は、請求項6もしくは請求項7のいずれか一項に記載の車両用駆動装置において、前記ブレーキ手段は、前記フレームを挟んで前記駆動歯車の反対側に設けられ前記減速手段の入力側の軸と同軸状態に配され前記駆動歯車に連結されるブレーキ軸と、前記ブレーキ軸に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の摩擦盤と、前記摩擦盤の間にそれぞれ配置されて前記ブレーキ軸のケーシングに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の制動盤と、運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方側に駆動され前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させるように押圧して係合させる円盤状の第1ピストンと、サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを他方側に付勢して前記摩擦盤と前記制動盤との係合状態を解放する第1付勢部材と、運転時に圧油が供給されることで他方側に駆動され前記摩擦盤と前記制動盤とを解放状態にする円盤状の第2ピストンと、停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを一方側に付勢し前記摩擦盤と前記制動盤とが相対的に接近するように第2ピストンにより押圧して前記摩擦盤と前記制動盤とを係合させる第2付勢部材とを備えたので、サービスブレーキと駐車ブレーキを的確に作動させることができる。
請求項9の本発明は、請求項8に記載の車両用駆動装置において、左右の駆動輪の前記ブレーキ手段が一つのケーシングに収められているので、ケーシングを補強部材として機能させることができ、強度を確保することが可能になる。
請求項10の本発明は、車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達されホイール側に連結される出力手段と、車体側のフレームに支持され前記出力手段の回転中心軸と同軸上の回転中心軸回りで回転する出力歯車を備えた駆動手段と、前記出力歯車が入力側に噛み合う第1減速手段と、前記第1減速手段の出力側が入力され出力側が前記ホイール側に連結される第2減速手段と、前記第1減速手段の出力側に設けられるブレーキ手段とを備えたので、駆動手段とホイール側とを同軸状態に配置することができ、少ないスペースで所望の減速比を確保することが可能になる。
請求項11の本発明は、請求項10に記載の車両用駆動装置において、ブレーキ手段は、前記第1減速手段の出力側に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される少なくとも一対の摩擦盤と、前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方の前記摩擦盤を制動盤側に押圧する円盤状の第1ピストンと、サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを反制動盤側に付勢する第1付勢部材と、運転時に圧油が供給されることで他方の前記摩擦盤を反制動盤側に押圧する円盤状の第2ピストンと、停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを前記制動盤側に付勢する円盤状の第2付勢部材とを備えたので、摩擦盤と制動盤が全体で摺接して摩擦面積を大きくすることができる。この結果、制動盤の数を減らしても所望の制動力が確保され軸方向のスペースを少なくすることができる。
請求項12の本発明は、請求項10もしくは請求項11に記載の車両用駆動装置において、前記第1減速手段は、前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に前記駆動手段の前記出力歯車に噛み合い、前記出力歯車の回転により第1キャリアに対して自転すると同時に第1キャリアと共に公転する第1遊星歯車により構成され、前記第2減速手段は、前記第1遊星歯車の第1キャリアに噛み合う太陽歯車軸と、前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に前記太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転により第2キャリアに対して自転すると同時に第2キャリアと共に公転する第2遊星歯車により構成され、前記第2遊星歯車の出力側である前記第2キャリアが前記ホイール側に噛み合うことで前記第2遊星歯車の出力側が前記ホイール側に連結されるので、直列の2段に構成した遊星機構を適用した減速手段とすることができる。
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
(第1実施形態例)
図1には本発明の第1実施形態例に係る車両用駆動装置の断面を示してある。本実施形態例の車両用駆動装置は、例えば、フォークリフトの駆動輪に適用される。
車両(例えば、フォークリフト)のフレーム1の外側(図中右側)には駆動輪2の駆動機構が配置されるハウジング3が固定されている。ハウジング3によりホイールハブが構成される。ハウジング3内のフレーム1には軸部4が形成され、軸部4には軸受けを介して駆動歯車5が回転自在に支持されている。フレーム1の内側(図中左側)には駆動モータ6が取り付けられ、駆動モータ6の出力軸6aはフレーム1のハウジング3内に軸受けを介して回転自在に配されている。
駆動モータ6の出力軸6aには駆動ピニオン7が取り付けられ、駆動ピニオン7は駆動歯車5に噛み合っている。つまり、駆動モータ6の駆動により駆動ピニオン7を介して駆動歯車5に回転駆動力が伝達される。
駆動歯車5の端面部には筒部8が一体に形成され、筒部8の内周には太陽歯車軸9の一端部の外周がスプライン嵌合している。太陽歯車軸9の外周には太陽歯車10が形成されている。また、太陽歯車軸9の外側にはキャリア11が配され、キャリア11は駆動歯車5の筒部8の先端部の内周に軸受けを介して回転自在に支持されている。
キャリア11には太陽歯車軸9の周囲に配置される複数(例えば4つ、図には1つ示してある)の軸12が固定され、軸12には遊星歯車13が軸受けを介して回転自在に支持されている。遊星歯車13に対応してハウジング3の内周には内歯歯車14が設けられ、遊星歯車13は太陽歯車10及び内歯歯車14に噛み合っている。
太陽歯車軸9の回転により、遊星歯車13が軸12を中心に自転すると同時に軸12と一体となって太陽歯車軸9の周りを公転する。遊星機構は、太陽歯車軸9が入力側となりキャリア11が減速回転される出力側となっている。キャリア11の内周には出力軸15の一端部がスプライン嵌合され、出力軸15はキャリア11に対して回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されている。キャリア11の減速回転により出力軸15が駆動回転する。
太陽歯車軸9、太陽歯車10、キャリア11、軸12、遊星歯車13、内歯歯車14及び出力軸15により遊星機構の減速手段が構成されている。
尚、減速機構としては、図示の遊星機構に限定されず、複数の平歯車を組み合わせた機構等他の機構を適用することも可能である。
出力軸15が配されるハウジング3は筒状の軸部3aとなり、軸部3aには駆動輪2のホイール22の筒状フランジ23が軸受けを介して回転自在に支持されている。筒状フランジ23の先端部位の内周には歯車24が形成されている。一方、出力軸15の先端には平歯車25が設けられ、平歯車25は筒状フランジ23の歯車24に噛み合っている。つまり、キャリア11の回転が出力軸15、平歯車25、歯車24を介して筒状フランジ23に伝えられ、ホイール22(駆動輪2)が駆動される。
出力軸15の軸方向の移動を拘束する拘束部材を説明する。
筒状フランジ23の先端開口部には蓋部材26が設けられ、蓋部材26の内側には支持軸27が設けられている。支持軸27の先端(図中左端)は軸受けを介して出力軸15の端部に回転自在に嵌合している。支持軸27の軸心部にはねじ28が設けられ、ねじ28はボルト30により蓋部材26に固定される栓29で外部側から塞がれた状態になっている。
ボルト30を緩めて栓29を外すことにより、ねじ28に図示しない引き出し工具が装着可能となる。引き出し工具を用いて支持軸27と共に出力軸15を外側(図中右側)に引くことにより平歯車25と歯車24の噛み合いを外し、筒状フランジ23の回転が自由になり、駆動輪2を駆動機構とは無関係に回転させることができる。
尚、図中の符号で30はフローティングシールであり、回転しないハウジング3と回転する筒状フランジ23の間の気密が確保されている。
出力軸15の軸方向の移動を拘束部材により拘束したことにより、拘束部材を解除することで駆動輪2を自由に回転させることが可能になる。このため、駆動モータ6の故障や動力伝達機構に何らかのトラブルが発生した時、または、周辺の状況で車両が移動できなくなった時など、応急的に駆動輪2を回転させて緊急状況から脱出することができる。従って、メンテナンス等を容易に実施することが可能になる。
一方、駆動歯車5の外周にはスプライン31が形成され、スプライン31には一対の摩擦盤32が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されている。また、ハウジング3にはピン33を介してリング盤状の制動盤34が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持され、制動盤34は一対の摩擦盤32の間に配置されている。
摩擦盤32の図中右側(一方の摩擦盤側)のハウジング3にはリング盤状(円盤状)の第1ピストン35が設けられ、第1ピストン35は第1付勢手段としての第1ばね36により反摩擦盤32側に付勢されている。運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給される第1給油口37が設けられ、第1給油口37に圧油が供給されることにより第1ピストン35は第1ばね36の付勢力に抗して摩擦盤32側に押圧され、摩擦盤32が制動盤34に押しつけられて一対の摩擦盤32の間に制動盤34が挟まれた状態になる。これにより、サービスブレーキの動作で駆動歯車5の回転が不能となり駆動輪2が制動状態にされる。
摩擦盤32の図中左側(他方の摩擦盤側)のハウジング3にはリング盤状(円盤状)の第2ピストン38が設けられ、第2ピストン38は第2付勢手段としての第2ばね39により摩擦盤32側に付勢されている。運転時に圧油が供給され、停止時に駐車ブレーキを動作させることで圧油が開放される第2給油口40が設けられ、第2給油口40に圧油が供給されることにより第2ピストン38は第2ばね39の付勢力に抗して反摩擦盤32側に押圧され、摩擦盤32の制動盤34への押しつけが解除された状態になる。停止時に駐車ブレーキを動作させて圧油が開放されることで、第2ばね39の付勢力により摩擦盤32が制動盤34に押しつけられて一対の摩擦盤32の間に制動盤34が挟まれた状態になる。これにより、運転中は駆動歯車5の回転が許容され、停止時の駐車ブレーキの動作で駆動歯車5の回転が不能となり駆動輪2が制動状態にされる。
上述した制動機構は、サービスブレーキとしてリング盤状の第1ピストン35で摩擦盤32を作動させるようにしたので、コンパクトに内装でき且つ確実な制動動作を実現でき、制動の解除は第1ばね36で行うので動作が確実である。また、駐車ブレーキとしてリング状の第2ピストン38に圧油を与えて第2ばね39の付勢力に抗した制動解除を行うようにしたので、コンパクトに内装でき且つ確実な制動解除動作を実現できる。そして、摩擦盤32と制動盤34が全体で摺接して摩擦面積を大きくすることができるので、少ない制動盤34の数で所望の制動力を確保することができ軸方向のスペースを少なくすることができる。
(第2実施形態例)
図2には本発明の第2実施形態例に係る車両用駆動装置の断面、図3には図2中のIII-IV線矢視を示してある。本実施形態例の車両用駆動装置は、例えば、フォークリフトの駆動輪に適用される。
図2に示すように、車両(例えば、フォークリフト)のフレーム41の外側(図中右側)には駆動輪42の駆動機構が配置されるハウジング43が固定されている。ハウジング43によりホイールハブが構成される。ハウジング43内のフレーム41には軸部44が形成され、軸部44には軸受けを介して駆動歯車45が回転自在に支持されている。フレーム41の内側(図中左側)には駆動モータ46が取り付けられ、駆動モータ46の出力軸46aはフレーム41のハウジング43に回転自在に配されている。
駆動モータ46の出力軸46aには駆動ピニオン47が取り付けられ、駆動ピニオン47は駆動歯車45に噛み合っている。つまり、駆動モータ46の駆動により駆動ピニオン47を介して駆動歯車45に回転駆動力が伝達される。
駆動歯車45の端部には太陽歯車48が設けられ、太陽歯車48の周囲には複数(例えば4つ、図には2つ示してある)の遊星歯車49が噛み合って配置されている。遊星歯車49に対応してハウジング43の内周には内歯歯車50が設けられ、遊星歯車49は太陽歯車48及び内歯歯車50に噛み合っている。遊星歯車49はキャリア51の軸52に回転自在に支持され、キャリア51には出力軸53が一体に形成さている。出力軸53はハウジング43に軸受けを介して回転自在に支持されている。
太陽歯車48の回転により、遊星歯車49が軸52を中心に自転すると同時に軸52と一体となって太陽歯車48の周りを公転する。軸52の公転によりキャリア51と一体の出力軸53が減速回転(駆動回転)される。遊星機構は、太陽歯車48が入力側となりキャリア51と一体の出力軸53が減速回転される出力側となっている。出力軸53には駆動輪42のホイール54のフランジ55が回転不能に固定され、出力軸の駆動回転によりホイール54(駆動輪42)が駆動される。
一方、駆動歯車45の外周にはスプライン61が形成され、スプライン61には複数の摩擦盤62が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されている。また、複数の摩擦盤62の外方のハウジング43の内周にはスプライン63が形成され、スプライン63には複数の制動盤64の外周側が嵌合して回転不能且つ軸方向に移動自在に支持され、制動盤64は摩擦盤62の間に交互に配されている。
図2、図3に示すように、摩擦盤62の端部(図2中右側端部)にはスプライン63に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持された押盤65が設けられ、押盤65に対向する部位のハウジング43には複数のピストン66が周方向に適宜設けられている。ハウジング43には油路67が形成され、運転時のサービスブレーキの動作により油路67に圧油が供給されることで、ピストン66は押盤65に押圧される。ピストン66が押盤65を押圧することにより摩擦盤62が制動盤64に押しつけられ、摩擦盤62と制動盤64が密着固定される。これにより、サービスブレーキの動作で駆動歯車45の回転が不能となり駆動輪42が制動状態にされる。
また、押盤65に対向する部位のハウジング43には複数のプッシュロッド67が周方向に適宜設けられ、プッシュロッド67は駆動歯車45の軸方向に移動自在に支持されている。プッシュロッド67の先端(図2中左側)が押盤65に当接可能となっている。プッシュロッド67の後端(図2中右側)に対向する部位のハウジング43には斜板部材としての斜板68が駆動歯車45の軸心周りで旋回自在に設けられ、斜板68の傾斜面68a(図3参照)がプッシュロッド67の後端に当接している。つまり、図3に示すように、斜板68の旋回(矢印A)により傾斜面68aを介してプッシュロッド67が軸方向(矢印B方向)に往復移動する。
斜板68にはアンカ69を介して押引きケーブル70が接続され、押引きケーブル70は駐車ブレーキの操作レバー71につながっている。操作レバー71の操作により押引きケーブル70を介して斜板68が旋回動され、傾斜面68aを介してプッシュロッド67が軸方向に移動する。停止時に操作レバー71の操作により駐車ブレーキを動作させることで、斜板68が旋回して傾斜面68aを介してプッシュロッド67が押盤65に押圧される。プッシュロッド67が押盤65を押圧することにより摩擦盤62が制動盤64に押しつけられ、摩擦盤62と制動盤64が密着固定される。これにより、駐車ブレーキの動作で機械的な機構により駆動歯車45の回転が不能となり駆動輪42が制動状態にされる。
上述した制動機構は、複数のピストン66で押盤65を押すことにより摩擦盤62と制動盤64が密着するので、確実なブレーキ効果が発揮される。また、操作レバー71の操作により斜板68が旋回してプッシュロッド67が移動し、押盤65を押すことにより摩擦盤62と制動盤64が密着するので、確実な駐車ブレーキ効果が発揮される。従って、駐車ブレーキがメカニカルな構成となり、別途駆動源が不要で確実な操作が可能になる。
尚、出力軸53やホイール54のフランジ55等の構造を変更する必要はあるが、第1実施形態例で示した拘束部材を適用することも可能である。
(第3実施形態例)
図4には本発明の第3実施形態例に係る車両用駆動装置の断面、図5には左右の駆動輪における車両用駆動装置の配置状況を示してある。本実施形態例の車両用駆動装置は、例えば、フォークリフトの駆動輪に適用される。
図4に示すように、車両(例えば、フォークリフト)のフレーム81の外側(図4中右側)には駆動輪82の駆動機構が配置されるハウジング83が固定されている。ハウジング83によりホイールハブが構成される。駆動輪82の回転中心軸に対応するフレームの81の内側(図4中左側)にはケーシング84が一体に設けられている。ケーシング84には歯車軸85が回転自在に支持され、歯車軸85の先端(図中右端)はフレーム81を貫通し、ハウジング83内に位置して駆動歯車86が設けられている。
歯車軸85からオフセットしてフレーム1の内側(図中左側)には駆動モータ87が取り付けられ、駆動モータ87の出力軸87aはフレーム1のハウジング83に軸受けを介して回転自在に配されている。駆動モータ87の出力軸87aには出力歯車としての駆動ピニオン88が取り付けられ、駆動ピニオン88は中間歯車としてのアイドル歯車89を介して駆動歯車86に噛み合っている。つまり、駆動モータ87の駆動により駆動ピニオン88及びアイドル歯車89を介して駆動歯車86に回転駆動力が伝達される。
駆動歯車86の端面部には太陽歯車軸90の一端部の外周がスプライン嵌合し、太陽歯車軸90の外周には太陽歯車91が形成されている。また、太陽歯車軸90の外側にはキャリア92が配され、キャリア92はハウジング83に軸受けを介して回転自在に配されている。
キャリア92には太陽歯車軸90周囲に配置される複数(例えば4つ、図には1つ示してある)の軸93が固定され、軸93には遊星歯車94が軸受けを介して回転自在に支持されている。遊星歯車94に対応してハウジング83の内周には内歯歯車95が設けられ、遊星歯車94は太陽歯車90及び内歯歯車95に噛み合っている。
太陽歯車軸90の回転により、遊星歯車94が軸93を中心に自転すると同時に軸93と一体となって太陽歯車軸90の周りを公転する。遊星機構は、太陽歯車軸90が入力側となりキャリア92が減速回転される出力側となっている。キャリア92の内周には出力軸96の一端部がスプライン嵌合され、出力軸96はキャリア92に対して回転不能に支持されている。キャリア92の減速回転により出力軸96が駆動回転する。
太陽歯車軸90、太陽歯車91、キャリア92、軸93、遊星歯車94、内歯歯車95及び出力軸96により遊星機構の減速手段が構成されている。
尚、減速機構としては、図示の遊星機構に限定されず、複数の平歯車を組み合わせた機構等他の機構を適用することも可能である。
出力軸96が配されるハウジング83は筒状の軸部83aとなり、軸部83aには駆動輪82が取り付けられる駆動ホイール97が軸受けを介して回転自在に支持されている。駆動ホイール97の先端部位の内周には歯車98が形成されている。一方、出力軸96の先端には平歯車99が設けられ、平歯車99は駆動ホイール97の歯車98に噛み合っている。つまり、キャリア92の回転が出力軸96、平歯車99、歯車98を介して駆動ホイール97に伝えられ、駆動輪82が駆動される。
尚、図中の符号で100はフローティングシールであり、回転しないハウジング83と回転する駆動ホイール97の間の気密が確保されている。
一方、フレーム81を挟んで駆動歯車86の反対側にはブレーキ手段が設けられている。即ち、フレーム81を挟んで駆動歯車86の反対側における歯車軸85の端部(図中左端部)にはブレーキ軸101が設けられている。ブレーキ軸101は歯車軸85を介して駆動歯車86に連結され、減速手段の入力側の軸である太陽歯車軸90と同軸状態に配されている。ブレーキ軸101はケーシング104に収容されている。
ブレーキ軸101にはリングスプライン102が設けられ、リングスプライン102には複数の摩擦盤103が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されている。また、摩擦盤103に対向するケーシング104の内周にはスプライン部材105が固定され、スプライン部材105にはリング盤状の複数の制動盤106が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持され、制動盤106は摩擦盤103の間に交互に配置されている。
摩擦盤103の図中右側(一方の摩擦盤側)のケーシング104にはリング盤状(円盤状)の第1ピストン107が設けられ、第1ピストン107は第1付勢手段としての第1ばね108により反摩擦盤103側に付勢されている。運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給される第1給油口109が設けられ、第1給油口109に圧油が供給されることにより第1ピストン107は第1ばね108の付勢力に抗して摩擦盤103側に押圧され、摩擦盤103が制動盤106に押しつけられて摩擦盤103の間に制動盤106が挟まれた状態になる。これにより、サービスブレーキの動作でブレーキ軸101の回転が不能となり駆動歯車86の回転が停止して駆動輪82が制動状態にされる。
摩擦盤103の図中左側(他方の摩擦盤側)のケーシング104にはリング盤状(円盤状)の第2ピストン110が設けられ、第2ピストン110は第2付勢手段としての第2ばね111により摩擦盤103側に付勢されている。運転時に圧油が供給され、停止時に駐車ブレーキを動作させることで圧油が開放される第2給油口112が設けられ、第2給油口112に圧油が供給されることにより第2ピストン110は第2ばね111の付勢力に抗して反摩擦盤103側に押圧され、摩擦盤103の制動盤106への押しつけが解除された状態になる。停止時に駐車ブレーキを動作させて圧油が開放されることで、第2ばね111の付勢力により摩擦盤103が制動盤106に押しつけられて摩擦盤103の間に制動盤106が挟まれた状態になる。これにより、運転中はブレーキ軸101及び駆動歯車86の回転が許容され、停止時の駐車ブレーキの動作でブレーキ軸101及び駆動歯車86回転が不能となり駆動輪82制動状態にされる。
図5に示すように、左右の駆動輪82に対するブレーキ手段は一つのケーシング104に収められている。このため、ケーシング104を補強部材として機能させることができ、ブレーキ手段を収容する部位の強度を確保することが可能になる。
上述した制動機構は、ブレーキ手段がフレーム81を挟んで駆動ホイール97の反対側に配置されるので、駆動輪82のホイール周りをコンパクトにすることが可能になる。
また、第1実施形態例と同様に、サービスブレーキとしてリング盤状の第1ピストン107で摩擦盤103を作動させるようにしたので、コンパクトに内装でき且つ確実な制動動作を実現でき、制動の解除は第1ばね108で行うので動作が確実である。また、駐車ブレーキとしてリング状の第2ピストン110に圧油を与えて第2ばね111の付勢力に抗した制動解除を行うようにしたので、コンパクトに内装でき且つ確実な制動解除動作を実現できる。
(第4実施形態例)
図6には本発明の第4実施形態例に係る車両用駆動装置の断面を示してある。本実施形態例の車両用駆動装置は、例えば、フォークリフトの駆動輪に適用される。
車両(例えば、フォークリフト)のフレーム121の外側(図4中右側)には駆動輪122の駆動機構が配置されるハウジング123が固定されている。ハウジング123によりホイールハブが構成される。フレーム121の内側(図中左側)には駆動モータ124が取り付けられ、駆動モータ124の出力軸124aには出力歯車としての駆動ピニオン125が取り付けられている。
駆動ピニオン125の外側には複数(例えば4つ、図には1つ示してある)の第1キャリア軸126が配され、第1キャリア軸126には第1キャリア141が一体に設けられている。第1キャリア軸126には第1遊星歯車127が軸受けを介して回転自在に支持されている。第1遊星歯車127に対応してハウジング123の内周には第1ピストン128及び第2ピストン129が設けられ、図中左側に位置する第2ピストン129の内周には第1内歯歯車130が設けられている。第1遊星歯車127は駆動ピニオン125及び第1内歯歯車130に噛み合っている。
駆動ピニオン125の回転により第1遊星歯車127が第1キャリア軸126を中心に自転すると同時に第1キャリア軸126と一体となって駆動ピニオン125の周りを公転する。第1キャリア141の内周には、駆動モータ124の出力軸124aと同軸上に配される太陽歯車軸131がスプライン嵌合され、太陽歯車軸131は第1キャリア141に対して回転不能に支持されている。第1キャリア141の減速回転が太陽歯車軸131に伝えられる。
太陽歯車軸131には太陽歯車132が設けられ、太陽歯車132の外側には複数(例えば4つ、図には1つ示してある)の第2キャリア軸133が配され、第2キャリア軸133には第2キャリア134が一体に設けられている。第2キャリア軸133には第2遊星歯車135が軸受けを介して回転自在に支持されている。第2遊星歯車135に対応してハウジング123の内周には第2内歯歯車136が設けられ、第2遊星歯車135は太陽歯車132及び第2内歯歯車136に噛み合っている。
第2キャリア134の内周には、太陽歯車軸131と同軸上に配される出力手段としての出力軸137の一端部がスプライン嵌合され、出力軸137は第2キャリア134に対して回転不能に支持されている。第2キャリア134の減速回転により出力軸137が駆動回転する。つまり、駆動モータ124の駆動回転は、太陽歯車軸131に減速して伝えられ、更に、太陽歯車軸131の回転が第2キャリア134に減速して伝えられる。
駆動ピニオン125、第1キャリア軸126、第1遊星歯車127、第1キャリア141、太陽歯車軸131により遊星機構の第1減速手段が構成され、太陽歯車132、第2キャリア軸133、第2遊星歯車135、第2キャリア134により遊星機構の第2減速手段が構成されている。第1減速手段及び第2減速手段が直列に配置されている。
出力軸137が配されるハウジング123は筒状の軸部123aとなり、軸部123aには駆動輪122が取り付けられる駆動ホイール138が軸受けを介して回転自在に支持されている。駆動ホイール138の先端部位の内周には歯車139が形成されている。一方、出力軸137の先端には平歯車140が設けられ、平歯車140は駆動ホイール138の歯車139に噛み合っている。つまり、第2キャリア134の回転が出力軸137、平歯車140、歯車139を介して駆動ホイール138に伝えられ、駆動輪122が駆動される。
尚、図中の符号で142はフローティングシールであり、回転しないハウジング123と回転する駆動ホイール138の間の気密が確保されている。
一方、第1キャリア141の外周にはスプライン144が形成され、スプライン144には一対の摩擦盤145が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されている。一対の摩擦盤145は第1ピストン128及び第2ピストン129の間に配されている。また、ハウジング123にはピン146を介してリング盤状の制動盤147が回転不能且つ軸方向に移動自在に支持され、制動盤147は一対の摩擦盤145の間に配置されている。
第1ピストン128は第1付勢手段としての第1ばね148により反摩擦盤145側に付勢されている。運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給される第1給油口149が設けられ、第1給油口149に圧油が供給されることにより第1ピストン128は第1ばね148の付勢力に抗して摩擦盤145側に押圧され、摩擦盤145が制動盤147に押しつけられて一対の摩擦盤145の間に制動盤147が挟まれた状態になる。これにより、サービスブレーキの動作で第1キャリア141の回転が不能となり駆動輪122が制動状態にされる。
第2ピストン129は第2付勢手段としての第2ばね150により摩擦盤145側に付勢されている。運転時に圧油が供給され、停止時に駐車ブレーキを動作させることで圧油が開放される第2給油口151が設けられ、第2給油口151に圧油が供給されることにより第2ピストン129は第2ばね150の付勢力に抗して反摩擦盤145側に押圧され、摩擦盤145の制動盤147への押しつけが解除された状態になる。停止時に駐車ブレーキを動作させて圧油が開放されることで、第2ばね150の付勢力により摩擦盤145が制動盤147に押しつけられて一対の摩擦盤145の間に制動盤147が挟まれた状態になる。これにより、運転中は第1キャリア141の回転が許容され、停止時の駐車ブレーキの動作で第1キャリア141の回転が不能となり駆動輪122が制動状態にされる。
上述した制動機構は、第1キャリア141が出力側となる遊星減速機構と、第2キャリア134が出力側となって出力軸137を回転させる遊星減速機構とを直列に設けたので、駆動モータ124の出力軸124aとを同一軸上に配置することができ、少ないスペースで所望の減速比を確保することが可能になる。
また、第1実施形態例と同様に、サービスブレーキとしてリング盤状の第1ピストン128で摩擦盤145を作動させるようにしたので、コンパクトに内装でき且つ確実な制動動作を実現でき、制動の解除は第1ばね148で行うので動作が確実である。また、駐車ブレーキとしてリング状の第2ピストン129に圧油を与えて第2ばね150の付勢力に抗した制動解除を行うようにしたので、コンパクトに内装でき且つ確実な制動解除動作を実現できる。
本発明は、フォークリフトや特殊作業用車両等の車両の駆動装置の産業分野で利用することができる。
本発明の第1実施形態例に係る車両用駆動装置の断面図である。 図2には本発明の第2実施形態例に係る車両用駆動装置の断面図である。 図2中のIII-IV線矢視図である。 図4には本発明の第3実施形態例に係る車両用駆動装置の断面図である。 左右の駆動輪における車両用駆動装置の配置状況説明図である。 本発明の第4実施形態例に係る車両用駆動装置の断面図である。
符号の説明
1,41,81,121 フレーム
2,21,42,82,122 駆動輪
3,43,83,123 ハウジング
4,44 軸部
5,45,86 駆動歯車
6,46,87,124 駆動モータ
7,47,88,125 駆動ピニオン
8 筒部
9,90,131 太陽歯車軸
10,48,91,132 太陽歯車
11,51,92 キャリア
12,52、93 軸
13,49,94 遊星歯車
14,50,95,130 内歯歯車
15,53,96,137 出力軸
22,54 ホイール
23 筒状フランジ
24,98,139 歯車
25,99,140 平歯車
26 蓋部材
27 支持軸
28 ねじ
29 栓
30, 100,142 フローティングシール
31,61,63,144 スプライン
32,62,103,145 摩擦盤
33,146 ピン
34,64,106,147 制動盤
35,107,128 第1ピストン
36,108,148 第1ばね
37,109,149 第1給油口
38,110,129 第2ピストン
39,111,150 第2ばね
40,151 第2給油口
55 フランジ
65 押盤
66 ピストン
67 プッシュロッド
68 斜板
69 アンカ
70 押引きケーブル
71 操作レバー
84,104 ケーシング
85 歯車軸
89 アイドル歯車
97,138 駆動ホイール
101 ブレーキ軸
102 リングスプライン
105 スプライン部材
126 第1キャリア軸
127 第1遊星歯車
133 第2キャリア軸
134 第2キャリア
135 第2遊星歯車
136 第2内歯歯車
141 第1キャリア

Claims (12)

  1. 車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、
    前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、
    前記駆動歯車に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される少なくとも一対の摩擦盤と、
    前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、
    運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方の前記摩擦盤を制動盤側に押圧する円盤状の第1ピストンと、
    サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを反制動盤側に付勢する第1付勢部材と、
    運転時に圧油が供給されることで他方の前記摩擦盤を反制動盤側に押圧する円盤状の第2ピストンと、
    停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを前記制動盤側に付勢する円盤状の第2付勢部材とを備えた
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車両用駆動装置において、
    前記減速手段は、
    駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、
    前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車と、
    キャリアの公転により回転されると共に駆動輪のホイール側に連結される出力軸とから構成される
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  3. 請求項2に記載の車両用駆動装置において、
    前記出力軸はキャリア及び前記ホイール側に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持されると共に、
    前記出力軸の軸方向移動を拘束する拘束部材が該出力軸と前記ホイールとにわたり設けられ、
    拘束部材を外して前記出力軸を軸方向に移動させ前記ホイール側に対する前記出力軸の噛み合いを外すことでホイール側の回転を自由にした
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  4. 車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、
    前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、
    前記駆動歯車に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の摩擦盤と、
    前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、
    運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させて係合させるピストンと、
    前記フレームに設けられ前記駆動歯車の軸方向に移動自在で先端が前記摩擦盤側に当接可能なプッシュロッドと、
    前記フレームに設けられ前記駆動歯車の軸心回りで旋回することで斜面が前記プッシュロッドの後端に摺接する斜板部材と、
    駐車ブレーキを動作させるときに前記斜板部材を機械的機構により旋回させることで斜面により前記プッシュロッドを前記摩擦盤側に移動させて前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させて係合させる駐車ブレーキ動作手段とを備えた
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  5. 請求項4に記載の車両用駆動装置において、
    前記減速手段は、
    駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、
    前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車とを備え、
    前記キャリア側が駆動輪のホイール側に連結される
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  6. 車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達される駆動歯車と、
    車体側の前記フレームに支持され前記駆動歯車の回転中心軸方向に沿って平行に延びる回転中心軸回りで回転して前記駆動歯車に噛み合う中間歯車と、
    車体側のフレームに支持され前記駆動歯車及び前記中間歯車の回転中心軸方向に沿って平行に延びる回転中心軸回りで回転する出力歯車を備え、該出力歯車が前記中間歯車に噛み合う駆動手段と、
    前記駆動歯車により入力側が回転されると共に出力側が駆動輪のホイール側に連結される減速手段と、
    前記フレームを挟んで前記駆動歯車の反対側に設けられ前記駆動歯車に連結されるブレーキ手段とを備えた
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  7. 請求項6に記載の車両用駆動装置において、
    前記減速手段は、
    前記駆動歯車により回転される太陽歯車軸と、
    前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転によりキャリアに対して自転すると同時にキャリアと共に公転する遊星歯車とを備え、
    前記キャリア側が駆動輪のホイール側に連結される
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  8. 請求項6もしくは請求項7のいずれか一項に記載の車両用駆動装置において、
    前記ブレーキ手段は、
    前記フレームを挟んで前記駆動歯車の反対側に設けられ前記減速手段の入力側の軸と同軸状態に配され前記駆動歯車に連結されるブレーキ軸と、
    前記ブレーキ軸に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の摩擦盤と、
    前記摩擦盤の間にそれぞれ配置されて前記ブレーキ軸のケーシングに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される複数の制動盤と、
    運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方側に駆動され前記摩擦盤と前記制動盤とを相対的に接近させるように押圧して係合させる円盤状の第1ピストンと、
    サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを他方側に付勢して前記摩擦盤と前記制動盤との係合状態を解放する第1付勢部材と、
    運転時に圧油が供給されることで他方側に駆動され前記摩擦盤と前記制動盤とを解放状態にする円盤状の第2ピストンと、
    停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを一方側に付勢し前記摩擦盤と前記制動盤とが相対的に接近するように第2ピストンにより押圧して前記摩擦盤と前記制動盤とを係合させる第2付勢部材とを備えた
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  9. 請求項8に記載の車両用駆動装置において、
    左右の駆動輪の前記ブレーキ手段が一つのケーシングに収められている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  10. 車体側のフレームに回転自在に支持され駆動力が伝達されホイール側に連結される出力手段と、
    車体側のフレームに支持され前記出力手段の回転中心軸と同軸上の回転中心軸回りで回転する出力歯車を備えた駆動手段と、
    前記出力歯車が入力側に噛み合う第1減速手段と、
    前記第1減速手段の出力側が入力され出力側が前記ホイール側に連結される第2減速手段と、
    前記第1減速手段の出力側に設けられるブレーキ手段とを備えた
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  11. 請求項10に記載の車両用駆動装置において、
    ブレーキ手段は、
    前記第1減速手段の出力側に回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される少なくとも一対の摩擦盤と、
    前記摩擦盤の間に配置されて前記フレームに回転不能且つ軸方向に移動自在に支持される制動盤と、
    運転時のサービスブレーキの動作により圧油が供給されることで一方の前記摩擦盤を制動盤側に押圧する円盤状の第1ピストンと、
    サービスブレーキの非動作時に圧油が開放されることで前記第1ピストンを反制動盤側に付勢する第1付勢部材と、
    運転時に圧油が供給されることで他方の前記摩擦盤を反制動盤側に押圧する円盤状の第2ピストンと、
    停止時に圧油が開放されることで第2ピストンを前記制動盤側に付勢する円盤状の第2付勢部材とを備えた
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  12. 請求項10もしくは請求項11に記載の車両用駆動装置において、
    前記第1減速手段は、
    前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に前記駆動手段の前記出力歯車に噛み合い、前記出力歯車の回転により第1キャリアに対して自転すると同時に第1キャリアと共に公転する第1遊星歯車により構成され、
    前記第2減速手段は、
    前記第1遊星歯車の第1キャリアに噛み合う太陽歯車軸と、
    前記フレーム側の内歯歯車に噛み合うと共に前記太陽歯車軸の太陽歯車に噛み合い、太陽歯車軸の回転により第2キャリアに対して自転すると同時に第2キャリアと共に公転する第2遊星歯車により構成され、
    前記第2遊星歯車の出力側である前記第2キャリアが前記ホイール側に噛み合うことで前記第2遊星歯車の出力側が前記ホイール側に連結される
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
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