JP4841315B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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本発明は、デファレンシャルキャリア内にリミテッドスリップデファレンシャルケースを設けたリミテッドスリップデファレンシャルギア等と称される差動制限機能を備えたデファレンシャル装置(以下LSDと称す)に係り、特に左右一対のプレッシャーリング間に配設している与圧スプリングのバネ力を調整可能とするデファレンシャル装置に関するものである。
LSDは、駆動力が伝達されてリミテッドスリップデファレンシャルケース(以下単にケースと称す)が回転すると、該ケース内に対向配置されている一対のプレッシャーリングに対し、該ケースと該各プレッシャーリングとの間に配置されている多板摩擦クラッチを介して該ケースから回転力が伝達される。また、前記一対のプレッシャーリングの対向部には十字形状のピニオン軸が配置され、これら4本のピニオン軸にそれぞれ回転自在に枢着されたピニオンギアが左右のサイドギアに噛み合っている。左右のサイドギアには左右の車軸が取り付けられている。なお、多板摩擦クラッチは軸方向に移動可能としているが、一部は前記ケースと一体に回転し、他部は前記サイドギアと一体に回転する。
前記一対のプレッシャーリングの外周部には、前記各ピニオン軸に形成したカム部と係合するカム溝部が形成され、該カム部と該カム溝部から構成されるカム分力機構により、該一対のプレッシャーリングが車軸方向外方に移動して前記多板摩擦クラッチを押圧し差動制限力を増加させる。この多板摩擦クラッチに対する押圧力の増加メカニズムは、駆動トルクが増加すると、一対のプレッシャーリングに加わる駆動トルクも増加し、前記カム溝部のカム面が前記カム部に当接して得られる軸方向の分力が増加することによる。
このようなLSDにおいて、左右一対のプレッシャーリングの間にスプリングを配設し、該左右一対のプレッシャーリングを軸方向外方に向けて付勢し、左右の多板摩擦クラッチを与圧着させることが提案されている(引用文献1、2、3)。
左右の多板摩擦クラッチを与圧着させることにより、多板摩擦クラッチを介してある程度のトルク(イニシャルトルク)を直接サイドギアから車軸を経て駆動輪に伝達できるようにしている。
このイニシャルトルクは、差動制限の利き具合に影響を与えるため、イニシャルトルクを調節可能とする提案がなされている(引用文献1)。
この引用文献1に開示されているイニシャルトルクの調節は、与圧スプリングをバネ定数の異なるものと交換する、あるいは与圧スプリングの本数を増減させることにより行っている。そして、この与圧スプリングの交換作業は、ケース内の部品を分解することなく該ケースに形成した作業孔を通して行えるようにしている。
特開2001−323987号公報 特開2000−104807号公報 特開平09−004696号公報
上記した特許文献1に記載の与圧スプリング交換方式のLSDにあっては、左右一対のプレッシャーリングの間から与圧スプリングを取り出す作業と、別の与圧スプリングを左右一対のプレシャーリングの間に差し込むという作業が必要となる。
このような交換作業はLSDの分解を不要とする点において交換作業の簡素化を図れるが、更なる作業時間の短縮化を図ることが望まれている。
本発明の目的は、このような観点に鑑み為されたもので、与圧スプリングを左右一対のプレッシャーリングの間に配置した状態で与圧を調節可能として与圧調節作業に要する時間を短縮する差動制限機能を備えたデファレンシャル装置を提供しようとするものである。
本発明の目的を実現するデファレンシャル装置の第1の構成は、請求項1に記載のように、駆動力源からの駆動力が伝達されて回転するデファレンシャルケース内に対向配設した左右のプレッシャーリングの対向面間に周方向に沿って複数の与圧スプリングを配設し、左右の多板摩擦クラッチに左右のプレッシャーリングを介して与圧を付与し、左右の車軸に連結された左右のサイドギアに該各多板摩擦クラッチを介してイニシャルトルクを与える作動制限機能を備えたデファレンシャル装置において、前記左右のプレッシャーリングの対向面に車軸方向に沿って夫々形成した前記与圧スプリングが配設されるスプリング穴と、前記いずれか一方のスプリング穴の奥壁面と前記与圧スプリングの一端との間に車軸方向移動自在に配置されたスプリング押動体と、前記いずれか一方のスプリング穴が形成されているプレッシャーリングに径方向外方からねじ込み可能に装着されて前記スプリング押動体と干渉し、前記与圧スプリングのバネ力に抗して前記スプリング押動体を移動させるバネ力調節部材と、からなる与圧スプリング装置を有し、
前記与圧スプリング装置は、前記バネ力調節部材の装着の有無により、前記多板摩擦クラッチに対するイニシャルトルクを切替可能としたことを特徴とする。
本発明の目的を実現するデファレンシャル装置の第2の構成は、請求項2に記載のように、上記した第1の構成において、前記与圧スプリング装置は、前記いずれか一方のスプリング穴の奥壁面に隣接してプレッシャーリングの外周部に形成した前記バネ力調節部材の上部がはまり込む凹部を有し、前記スプリング押動体に前記いずれか一方のスプリング穴の奥壁面を貫通して前記凹部内に臨む作動棒を有し、該バネ力調節部材がねじ込まれた状態でバネ力調節部材の上部が該作動棒を前記いずれか他方のスプリング穴に向けて移動させることを特徴とする。
本発明の目的を実現する第3の構成は、請求項3に記載のように、上記したいずれかの構成において、前記デファレンシャルケースには、前記バネ力調節部材がねじ込まれる箇所にそれぞれ対応して作業孔を形成したことを特徴とする。
本発明の目的を実現する第4の構成は、請求項4に記載のように、上記したいずれかの構成において、前記デファレンシャルケースを収容するデファレンシャルキャリアには、該デファレンシャルケースに形成した作業孔に対応して作業孔を形成したことを特徴とする。
本発明の目的を実現する第5の構成は、請求項5に記載のように、上記したいずれかの構成において、前記バネ力調節部材を前記いずれか一方のスプリング穴が形成されているプレッシャーリングに対して非装着状態において前記与圧スプリングは与圧を与えない初期長さに設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、バネ力調節部材をプレッシャーリングにねじ込むか否かにより、左右のプレッシャーリングの間に与圧スプリングを配設したままで、与圧スプリングの初期セット長を長短の2段階に変更することができ、これにより、左右のプレッシャーリングを介して左右の各多板摩擦クラッチに付与するイニシャルトルクを調節することができる。
また、この調節作業はデファレンシャルケースに形成した作業孔を通して行えるので、短時間に調節作業を終了することができる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すデファレンシャル装置における与圧スプリング装置の上面図、図2は図1のA-A矢視縦断面図、図3は本発明の一実施形態を示すデファレンシャル装置の全体構成の縦断面図、図4は図3に示すデファレンシャル装置の与圧バネの配置状態を示す図である。
先ず、差動制限機能を備えたデファレンシャル装置(LSD)の全体的な構成について、図3および図4を参照して説明する。
本実施形態のLSDは、デファレンシャルケース(以下ケースと略称する)1にリングギア12が固定され、このリングギア12にエンジンの回転が伝達されるピニオンギア13が噛み合い、エンジン(モータ)からの駆動力によりケース1が回転する。ケース1内には一対のプレッシャーリング2,3が駆動輪の車軸10,11の軸方向に移動可能に対向して収容されている。前記一対のプレッシャーリング2,3の間には、ピニオンシャフト(十字形状に形成されている)4が配置され、各シャフト4の先端部に回転自在にピニオンギア5が取り付けられ、各ピニオンギア5を左右両側から挟みこむようにして一対のサイドギア6,7が噛み合っている。左右一対のサイドギア6,7にはそれぞれ左右の車軸10、11がスプライン結合して一体的に回転する。
左右のプレッシャーリング2,3とケース1の左右内側側壁との間には、それぞれ多板摩擦クラッチ8,9が配置されており、多板摩擦クラッチ8,9は、例えば奇数番目の摩擦クラッチ板がケース1に対して軸方向移動可能且つ回転不能に取り付けられ、偶数番目の摩擦クラッチ板がサイドギア6,7に対して軸方向移動可能且つ回転不能に取り付けられている。
また、左右のプレッシャーリング2,3の間には、与圧スプリング14が配設され、左右のプレッシャーリング2,3を押圧して左右の多板摩擦クラッチ8,9の各摩擦クラッチ板を予め所定の圧力で圧着させている。
本実施形態においてカム分力機構は、前進駆動の際に差動制限を機能させ(ON)、前進駆動時にエンジンブレーキを利かせて駆動輪側から駆動力が伝達される場合には差動制限機能をOFFとする構成を採用している。
そして、この構成を得るために、ピニオンシャフト4は、ピニオンギア5よりも径方向外側位置に、ピニオンシャフトの軸形状を利用してカム分力機構の一部を構成するカム部4Aが設けられ、カム部4Aは車軸方向に沿って平行な直線状端面4AAと円弧形状の曲面4ABを有する軸横断面を略D字形状に形成している。
エンジン側から前進駆動力FがLSDに伝達されると、ケース1→多板摩擦クラッチ8,9→プレッシャーリング2,3へと駆動力が伝達される。そうすると、プレッシャーリング8,9はカム分力機構の作用により多板摩擦クラッチ8,9を押圧して摩擦力を与圧スプリング14によるイニシャルトルクに加えて更に摩擦力を大きくし、ケース1の回転を多板摩擦クラッチ8,9からサイドギア6,7へ直接伝達する割合が増大する。なお、前進走行中にアクセルペダルから足を離すと(OFF)、エンジンの回転数が低下して駆動トルクの減少により多板摩擦クラッチ8,9がイニシャルトルクで押圧され、プレッシャーリング3,4→ピニオンシャフト4→ピニオン5→サイドギア6,7へと駆動力の伝達経路が繋がり、ピニオン5とサイドギア6,7とによる差動機能がONする。
次に、与圧スプリング装置の構成を図1、図2を参照して説明する。なお、説明において左右方向とは車両に取り付けた状態において駆動輪の左右方向を示す。
本実施形態において、左右一対のプレッシャーリング2,3は筒状に形成されていて、対向する端面の外周部に与圧スプリング14が差し込まれるスプリング穴21,22が周方向に複数形成されている。与圧スプリング14をできるだけ左右一対のプレッシャーリング2,3の外端位置に配設するために、このスプリング穴21,22の径方向の一部が左右一対のプレッシャーリング2,3の外端縁にかかっており、スプリング穴21,22が軸方向に沿って開放している。
右側のプレッシャーリング2には、スプリング穴21の奥壁面21aに隣接して座繰穴23が形成され、この座繰穴23の中心にねじ孔24が形成されている。
そして、スプリング穴21の奥壁面21aには、該スプリング穴21と座繰穴23とを連通する連通孔25が形成されている。
この連通孔25には、スプリング押動体26の作動棒27が貫通しており、スプリング押動体26はスプリング穴21内に配置されるバネ座28の外端側から外方に向けて作動棒27が延びている。
本実施形態において、スプリング穴21内に配設される与圧スプリング14は、一端側がスプリング穴22の奥壁面22aに当接し、他端側がスプリング押動体26のバネ座28に当接し、与圧スプリング14のバネ力によりスプリング押動体26を車軸方向外方に向けて付勢している。
座繰穴24のネジ孔24には、ボルト状に形成されたバネ力調節部材29のネジ部30がネジ結合し、六角形の頭部31を六角レンチなどで回すことにより、バネ力調節部材29がねじ込まれる。
バネ力調節部材29は、ネジ部30と頭部31との間に円盤状の鍔部32が形成され、この鍔部32はネジ部30よりも直径を大きくしている。また、ネジ部30と鍔部32との繋ぎ目33はテーパー面に形成されている。
図2(a)に示すように、ネジ孔24にバネ力調節部材29をねじ込まない場合、スプリング穴21,22に与圧スプリング14を配設した状態において、スプリング押動体26のバネ座28はスプリング穴21の奥壁面21aに当接し、バネ力が弱い、すなわちイニシャルトルクが小さい状態に設定される。その際、作動棒27はバネ座23内に臨み、作動棒27の先端は、バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込んだ状態での鍔部32の内側に存在しており、本実施形態ではネジ孔24の縁まで達するようにしている。
したがって、図2(b)に示すように、バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込む際、作動棒27の先端がバネ力調節部材29のネジ部30との干渉が避けられる。なお、作動棒27の先端部をテーパー面としているので、製作精度などにより、作動棒27の先端とバネ力調節部材29のネジ部30との干渉が生じても、バネ力調節部材29のねじ部30がネジ孔24にスムーズにねじ込まれる。
バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込み始めると、テーパー面に形成されている繋ぎ目33に作動棒27の先端が当接し、徐々に作動棒27が与圧スプリング14のバネ力に抗して内側に押され、与圧スプリング14のバネ力を大きくする。さらに、バネ力調節部材29がねじ込まれると、図2(c)に示すように、作動棒27は繋ぎ目33をへてスムーズに鍔部32と当接し、スプリング押動体26が与圧スプリング14を押して所定長さにセットする。この所定長さにセットしたときのバネ力は、図2(a)に示すバネ力調節部材29をセットしていないときの長さよりも短いため、バネ力調節部材29をセットした時のバネ力は大きくなる。
したがって、多板摩擦クラッチ8,9に対するイニシャルトルクは、バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込まない低トルク状態と、バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込んだ高トルク状態とに切替できることになる。
本実施形態において、バネ力調節部材29のねじ込み作業は、ケース1に各ネジ孔24に対応して形成した作業孔34を通して行われる。この作業孔34はネジ孔24のみならずスプリング穴21,22を同時にカバーする車軸方向に延びた長孔形状としても良く、この場合与圧バネ14の交換作業もこの作業孔34を通して行える。
勿論、ケース1を収容しているデファレンシャルキャリア(不図示)にこの作業孔34に対応して作業孔を形成しておけば、このデファレンシャルキャリアの作業孔からケース1の作業孔34を通してバネ力調節部材29のねじ込み作業、与圧バネ14の交換作業が行えるので、車体からデファレンシャル装置を取り外すことなく上記の作業が行える。なお、デファレンシャルキャリアに形成する作業孔は1個でよく、車体をジャッキアップした状態で例えば車輪をゆっくりと回すことにより、ケース1が回転するので、各作業孔34をデファレンシャルキャリアの作業孔に一つずつ合わせて必要な作業が行える。
なお、上記した実施形態は、デファレンシャル装置が非駆動状態において、与圧スプリング14が左右のプレッシャーリング2,3に与圧を与えているが、バネ力調節部材29をプレッシャーリング2のネジ孔24から抜いた状態で、与圧スプリング14が左右のプレッシャーリングに付与するバネ力をゼロとしてもよい。この場合、スプリング穴21,22の開口幅を与圧スプリング14の幅よりも狭くすることで、フリーな状態にある与圧スプリング14がスプリング穴21,22から径方向外方に抜け出ることがない。
したがって、多板摩擦クラッチ8,9に対するイニシャルトルクは、バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込まないトルクゼロを含む低トルク状態と、バネ力調節部材29をネジ孔24にねじ込んだ高トルク状態とに切替できることになる。
また、バネ力調節部材29の鍔部32の直径を変更することにより、高トルク状態でのイニシャルトルクを任意に変更することができる。
さらに、左右のプレッシャーリング2,3の間には周方向に複数の与圧スプリング14を配置できるようにしており、これら与圧スプリングの数、バネ定数などを適宜選択することにより、イニシャルトルクの設定範囲を広げることができる。
本発明の実施形態を示すデファレンシャル装置の一部を上方から見た図。 図1のA−A矢視断面図で、(a)はバネ力調節部材を装着していない状態、(b)はバネ力調節部材をネジ孔にねじ込む直前の状態、(c)はバネ力調節部材をねじ込んだ状態を示す。 図1のデファレンシャル装置の全体構成の縦断面図。 図1に示すデファレンシャル装置の与圧バネの配置状態を示す図。
符号の説明
1 デファレンシャルケース(ケース)
1a 作業孔
2,3 プレッシャーリング
4 ピニオンシャフト
4A カム部 4AA 直線状端面 4AB 曲面
5 ピニオンギア
6,7 サイドギア
8,9 多板摩擦クラッチ
10,11 車軸
12 リングギア
13 ピニオンギア
14 与圧スプリング
21,22 スプリング穴
21a,22b 奥壁面
23 座繰穴
24 ねじ孔
25 連通孔
26 スプリング押動体
27 作動棒
28 バネ座
29 バネ力調節部材
30 ネジ部
31 頭部
32 鍔部
33 繋ぎ目
34 作業孔

Claims (5)

  1. 駆動力源からの駆動力が伝達されて回転するデファレンシャルケース内に対向配設した左右のプレッシャーリングの対向面間に周方向に沿って複数の与圧スプリングを配設し、左右の多板摩擦クラッチに左右のプレッシャーリングを介して与圧を付与し、左右の車軸に連結された左右のサイドギアに該各多板摩擦クラッチを介してイニシャルトルクを与える作動制限機能を備えたデファレンシャル装置において、
    前記左右のプレッシャーリングの対向面に車軸方向に沿って夫々形成した前記与圧スプリングが配設されるスプリング穴と、前記いずれか一方のスプリング穴の奥壁面と前記与圧スプリングの一端との間に車軸方向移動自在に配置されたスプリング押動体と、前記いずれか一方のスプリング穴が形成されているプレッシャーリングに径方向外方からねじ込み可能に装着されて前記スプリング押動体と干渉し、前記与圧スプリングのバネ力に抗して前記スプリング押動体を移動させるバネ力調節部材と、からなる与圧スプリング装置を有し、
    前記与圧スプリング装置は、前記バネ力調節部材の装着の有無により、前記多板摩擦クラッチに対するイニシャルトルクを切り替え可能としたことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 前記与圧スプリング装置は、前記いずれか一方のスプリング穴の奥壁面に隣接してプレッシャーリングの外周部に形成した前記バネ力調節部材の上部がはまり込む凹部を有し、前記スプリング押動体に前記いずれか一方のスプリング穴の奥壁面を貫通して前記凹部内に臨む作動棒を有し、該バネ力調節部材がねじ込まれた状態でバネ力調節部材の上部が該作動棒を前記いずれか他方のスプリング穴に向けて移動させることを特徴とする請求項1に記載のデファレンシャル装置。
  3. 前記デファレンシャルケースには、前記バネ力調節部材がねじ込まれる箇所にそれぞれ対応して作業孔を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のデファレンシャル装置。
  4. 前記デファレンシャルケースを収容するデファレンシャルキャリアには、該デファレンシャルケースに形成した作業孔に対応して作業孔を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデファレンシャル装置。
  5. 前記バネ力調節部材を前記いずれか一方のスプリング穴が形成されているプレッシャーリングに対して非装着状態において前記与圧スプリングは与圧を与えない初期長さに設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のデファレンシャル装置。
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