JP2005263043A - 樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品数を減らすことができ、かつタンク容量を確保することができる樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法を提供する。
【解決手段】 樹脂燃料タンク20は、自動車などの車体10に取り付け、タンク本体24内に燃料36を蓄える樹脂製の樹脂燃料タンクである。この樹脂燃料タンク20は、タンク本体24の前壁27からタンク本体24内に向けて張出し部36を張り出すとともに、この張出し部36を前壁27と一体に形成し、この張出し部35で、タンク本体24内の燃料36が前壁27に沿って上面22まで上がることを抑えるように構成したものである。
【選択図】 図2
【解決手段】 樹脂燃料タンク20は、自動車などの車体10に取り付け、タンク本体24内に燃料36を蓄える樹脂製の樹脂燃料タンクである。この樹脂燃料タンク20は、タンク本体24の前壁27からタンク本体24内に向けて張出し部36を張り出すとともに、この張出し部36を前壁27と一体に形成し、この張出し部35で、タンク本体24内の燃料36が前壁27に沿って上面22まで上がることを抑えるように構成したものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法に係り、特に、樹脂燃料タンク内の燃料が急激に流動した際に発生する流動音を抑えるように構成した樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法に関する。
自動車の車体は燃料を貯蔵する燃料タンクを備える。この燃料タンクのなかには、内部に波消し部を設け、この波消し部で、燃料タンク内の燃料が急激に流動した際に生じる流動音を小さく抑えるように構成したものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
実開平2−34443号公報(第1図)
実開昭56−87926号公報(第1図)
特許文献1の技術は、樹脂製の燃料タンク内に樹脂製のバッフル部材を設けたものである。
この燃料タンクを製造する際には、先ずブロー成形装置のダイからパリソンを押し出すとともに、パリソン内に波消し部材を配置する。
次に、成形型を型締めして成形型内にパリソンを配置し、パリソン内に空気を送る。パリソン内に空気を送ることで、パリソンを膨張させて成形型の成形面に押し付ける。
同時に、パリソン内に配置したバッフル部材を燃料タンクの内壁に溶着する。
この燃料タンクを製造する際には、先ずブロー成形装置のダイからパリソンを押し出すとともに、パリソン内に波消し部材を配置する。
次に、成形型を型締めして成形型内にパリソンを配置し、パリソン内に空気を送る。パリソン内に空気を送ることで、パリソンを膨張させて成形型の成形面に押し付ける。
同時に、パリソン内に配置したバッフル部材を燃料タンクの内壁に溶着する。
これにより、樹脂製のバッフル部材を内部に設けた状態の燃料タンクを得る。
この燃料タンクによれば、タンク内に樹脂製のバッフル部材を設けることで、自動車の走行中に、燃料が燃料タンク内で急激に流動することを抑え、流動音を小さく抑えることが可能になる。
この燃料タンクによれば、タンク内に樹脂製のバッフル部材を設けることで、自動車の走行中に、燃料が燃料タンク内で急激に流動することを抑え、流動音を小さく抑えることが可能になる。
しかし、この燃料タンクは、タンク内に樹脂製のバッフル部材を備えるので、部品点数が多くなり、そのことがコストを下げる妨げになっていた。
加えて、ブロー成形の際にタンク内にバッフル部材を溶着するには、バッフル部材を所定位置に位置決めする必要があり、そのことが生産性を高める妨げになっていた。
加えて、ブロー成形の際にタンク内にバッフル部材を溶着するには、バッフル部材を所定位置に位置決めする必要があり、そのことが生産性を高める妨げになっていた。
一方、特許文献2の技術は、樹脂製の燃料タンクをブロー成形する際に、燃料タンクの上面と下面との間に、各々の面に直交させて複数個の波消し部を一体に設けたものである。
なお、波消し部は、特許文献1のバッフル部材に相当する部材である。
なお、波消し部は、特許文献1のバッフル部材に相当する部材である。
特許文献2を以下の図面に基づいて説明する。
図9は従来の基本構成を説明する図である。
樹脂製の燃料タンク200は、ブロー成形の際に、タンク本体201内に二個の波消し部202,202を一体に備えたものである。
図9は従来の基本構成を説明する図である。
樹脂製の燃料タンク200は、ブロー成形の際に、タンク本体201内に二個の波消し部202,202を一体に備えたものである。
すなわち、燃料タンク200をブロー成形する際に、タンク本体201の上面203の表面を凹ませることで、上面203の裏面からタンク本体201内に上突起203aを下向きに突出させる。
同時に、タンク本体201の下面204の表面を凹ませることで、下面204の裏面からタンク本体201内に下突起204aを上向きに突出させる。
そして、上突起203aの下端部と下突起204aの上端部とを突き合わせることで波消し部202を成形する。
同時に、タンク本体201の下面204の表面を凹ませることで、下面204の裏面からタンク本体201内に下突起204aを上向きに突出させる。
そして、上突起203aの下端部と下突起204aの上端部とを突き合わせることで波消し部202を成形する。
タンク本体201内に波消し部202,202を備えることで、自動車の走行中に、タンク本体201内の燃料205が急激に流動することを抑え、流動音を小さく抑える。
加えて、波消し部202,202を、タンク本体201と同一部材で形成することが可能になり、部品数を減らすことが可能になる。
加えて、波消し部202,202を、タンク本体201と同一部材で形成することが可能になり、部品数を減らすことが可能になる。
しかし、波消し部202,202は、タンク本体201の上面203から下面204まで延びているので形状が大きくなる。
さらに、タンク本体201の高さが大きくなると、タンク本体201の高さに応じて、波消し部202,202も高くなり、波消し部202,202の形状が大きくなる。
さらに、タンク本体201の高さが大きくなると、タンク本体201の高さに応じて、波消し部202,202も高くなり、波消し部202,202の形状が大きくなる。
加えて、波消し部202,202の形状が大きいため、波消し部202,202の強度を確保する必要がある。このために、波消し部の両端部に略筒状の補強リブ202a,202aを備えるので、波消し部202,202の形状はさらに大きくなる。
また、燃料タンク200の全長Lが長い場合、タンク本体201の前壁206から後壁207の間に所定間隔をおいて複数の波消し部202…を備える必要がある。
このため、燃料タンク200では、タンク容量を確保することは難しい。
また、燃料タンク200の全長Lが長い場合、タンク本体201の前壁206から後壁207の間に所定間隔をおいて複数の波消し部202…を備える必要がある。
このため、燃料タンク200では、タンク容量を確保することは難しい。
本発明は、部品数を減らすことができ、かつタンク容量を確保することができる樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、自動車などの車体に取り付け、タンク本体内に燃料を蓄える樹脂製の樹脂燃料タンクにおいて、前記タンク本体の前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すとともに、この張出し部を前壁と一体に形成し、この張出し部で、タンク本体内の燃料が前壁に沿って上面まで上がることを抑えるように構成したことを特徴とする。
ここで、樹脂燃料タンク内で燃料が急激に流動して流動音が発生する自動車の走行条件として、例えば自動車が信号などで停止する場合が考えられる。
すなわち、自動車が信号などで停止する際に、タンク本体内の燃料が前壁に向けて急激に流動し、前壁に沿って上昇する。上昇した燃料が、タンク本体の上面に当たった際に流動音が発生する。
すなわち、自動車が信号などで停止する際に、タンク本体内の燃料が前壁に向けて急激に流動し、前壁に沿って上昇する。上昇した燃料が、タンク本体の上面に当たった際に流動音が発生する。
そこで、請求項1において、前壁からタンク本体内に向けて張り出した張出し部を備え、この張出し部を前壁と一体に形成した。
なお、樹脂燃料タンクとは、樹脂製の燃料タンクをいう。
前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すことで、タンク本体内の燃料が前壁に向けて急激に流動する際に、燃料が前壁に沿ってタンク本体の上面まで上昇することを張出し部で抑える。
なお、樹脂燃料タンクとは、樹脂製の燃料タンクをいう。
前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すことで、タンク本体内の燃料が前壁に向けて急激に流動する際に、燃料が前壁に沿ってタンク本体の上面まで上昇することを張出し部で抑える。
燃料の上面までの上昇を抑えることで、燃料が上面に当たった際に発生する流動音を小さく抑える。
さらに、張出し部を前壁と一体に形成することで、タンク本体と張出し部とをそれぞれ個別に用意する必要がなく、部品数を減らすことができる。
加えて、タンク本体の前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すだけの構成とすることで、タンク本体内の空間を大きくして、タンク容量を確保することができる。
さらに、張出し部を前壁と一体に形成することで、タンク本体と張出し部とをそれぞれ個別に用意する必要がなく、部品数を減らすことができる。
加えて、タンク本体の前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すだけの構成とすることで、タンク本体内の空間を大きくして、タンク容量を確保することができる。
請求項2は、自動車などの車体に取り付ける樹脂製の樹脂燃料タンクであって、燃料を蓄えるタンク本体の前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すとともに、この張出し部を前壁と一体に形成し、この張出し部で、タンク本体内の燃料が前壁に沿って上面まで上がることを抑えるように構成した樹脂燃料タンクの製造方法において、前記樹脂燃料タンクをブロー成形するための成形型を型開きする工程と、型開きした成形型間に、前記樹脂燃料タンクの素材となるパリソンを配置する工程と、成形型を型締めするとともに、前記張出し部を成形するスライド型を成形位置に保持する工程と、パリソン内に空気を導いてパリソンを膨張し、膨張したパリソンを、成形型に押し付けるとともにスライド型に押し付けて前記樹脂燃料タンクを成形する工程と、スライド型を退避位置まで退避させた後、成形型を型開きして成形型内から樹脂燃料タンクを取り出す工程と、からなることを特徴とする。
ブロー成形型に、張出し部を成形するスライド型を備えることで、樹脂燃料タンクをブロー成形する際に、張出し部をタンク本体と一体成形することが可能になる。
これにより、タンク本体を成形する際に、張出し部を同時に成形することができるので、張出し部を備えた樹脂燃料タンクを手間をかけないで簡単に製造することができる。
これにより、タンク本体を成形する際に、張出し部を同時に成形することができるので、張出し部を備えた樹脂燃料タンクを手間をかけないで簡単に製造することができる。
請求項1に係る発明では、流動音の発生を抑える張出し部を前壁と一体に形成することで、張出し部を個別に用意する必要がなく、部品数を減らすことができるという利点がある。
さらに、前壁から燃料タンク内に向けて張出し部を張り出すだけの構成とすることで、燃料タンク内の空間を大きくし、タンク容量を確保することができるという利点がある。
さらに、前壁から燃料タンク内に向けて張出し部を張り出すだけの構成とすることで、燃料タンク内の空間を大きくし、タンク容量を確保することができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、タンク本体および張出し部を同時に成形することで、張出し部を備えた樹脂燃料タンクを手間をかけないで簡単に製造することが可能になり、生産性を保つことができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る樹脂燃料タンク(第1実施の形態)と車体フレームの関係を示す斜視図である。
自動車の車体10は、左右のリヤサイドフレーム11,12を備え、左右のリヤサイドフレーム11,12の前端部11a,12aに前クロスメンバー13を掛け渡すとともに、左右のリヤサイドフレーム11,12の略中央部11b,12b(具体的には、左側後車14近傍に後クロスメンバー15を掛け渡すことにより、平面視で略矩形状の空間16を形成し、この空間16に樹脂燃料タンク20を配置するものである。
図1は本発明に係る樹脂燃料タンク(第1実施の形態)と車体フレームの関係を示す斜視図である。
自動車の車体10は、左右のリヤサイドフレーム11,12を備え、左右のリヤサイドフレーム11,12の前端部11a,12aに前クロスメンバー13を掛け渡すとともに、左右のリヤサイドフレーム11,12の略中央部11b,12b(具体的には、左側後車14近傍に後クロスメンバー15を掛け渡すことにより、平面視で略矩形状の空間16を形成し、この空間16に樹脂燃料タンク20を配置するものである。
左リヤサイドフレーム11は、断面略U字形に形成し、車体前方から車体後方に向けて延びる部材である。
左リヤサイドフレーム11に、左側後サスペンション17のリンクユニット18を介して左側後車軸(図示せず)を取り付け、この左側後車軸に左側ブレーキディスク19や左側後輪14を取り付ける。
左リヤサイドフレーム11に、左側後サスペンション17のリンクユニット18を介して左側後車軸(図示せず)を取り付け、この左側後車軸に左側ブレーキディスク19や左側後輪14を取り付ける。
右リヤサイドフレーム12は、左リヤサイドフレーム11に対して所定間隔をおいて平行に配置した部材で、左リヤサイドフレーム11と同様に、車体前方から車体後方に向けて延びる断面略U字形の部材である。
右リヤサイドフレーム12には、左リヤサイドフレーム11と同様に、右側後サスペンション(図示せず)を取り付ける。
この右側後サスペンションは、左側後サスペンション17と同一構成部材である。
右リヤサイドフレーム12には、左リヤサイドフレーム11と同様に、右側後サスペンション(図示せず)を取り付ける。
この右側後サスペンションは、左側後サスペンション17と同一構成部材である。
樹脂燃料タンク20は、矩形状の周壁部21を備え、この周壁部21の上部を上面22で塞ぎ、周壁部21の下部を下面23(図2参照)で塞ぐことで、ほぼ扁平に形成したタンク本体24と、このタンク本体24の前壁27に設けた、タンク本体24の内部への張出し部35とを備えた容器である。
周壁部21は、左・右の側壁25,26および前・後の壁27,28でほぼ矩形状に形成した部材である。
周壁部21は、左・右の側壁25,26および前・後の壁27,28でほぼ矩形状に形成した部材である。
左・右の側壁25,26は、左右のリヤサイドフレーム11,12にそれぞれ沿わせた部材である。
前・後の壁27,28は、前・後のクロスメンバー13,15にそれぞれ沿わせた部材である。
前・後の壁27,28は、前・後のクロスメンバー13,15にそれぞれ沿わせた部材である。
上面22は、リヤシート下面(図示せず)のフレームを構成する、リヤフロア(図示せず)に沿った形状で、後部に突起22aを備える。
下面23は、左右側の後サスペンション17のリンクユニット18の最下部より僅かに高い位置に配置した平坦な部材である。
下面23は、左右側の後サスペンション17のリンクユニット18の最下部より僅かに高い位置に配置した平坦な部材である。
タンク本体24は、全幅(すなわち、左・右の側壁25,26間の幅)がW1、全長(すなわち、前・後の壁27,28の長さ)がL1、高さ(すなわち、上・下の面2,23の間隔)がH1である。
前壁27には、略中央に上・下の面22,23にほぼ平行な前ピンチオフ31(図2も参照)を備え、後壁28には、略中央に上・下の面22,23にほぼ平行な後ピンチオフ32(図2も参照)を備える。
前壁27には、略中央に上・下の面22,23にほぼ平行な前ピンチオフ31(図2も参照)を備え、後壁28には、略中央に上・下の面22,23にほぼ平行な後ピンチオフ32(図2も参照)を備える。
ここで、前・後のピンチオフ31,32とは、樹脂燃料タンク20をブロー成形する際に、図3に示すパリソン54内の空間54cを密閉するために、成形型51,52を型締めしてパリソン54の上・下の端部54a,54bを挟み込むことにより生じる部位をいう。
なお、樹脂燃料タンク20のように床下に設置するタンクは扁平型になるので、型割りは必然的に上下方向になる。
なお、樹脂燃料タンク20のように床下に設置するタンクは扁平型になるので、型割りは必然的に上下方向になる。
この樹脂燃料タンク20は、前壁27にタンク本体24内へほぼ水平に張出す張出し部35を一体的に備え、この張出し部35で、タンク本体24内の燃料36(図2参照)が前壁27に沿って上昇することを防ぐように構成したものである。
張出し部35は、前壁27の前ピンチオフ31近傍(詳しくは、前ピンチオフ31の上側近傍)に、上・下の面22,23に平行にタンク本体24内に向けて凹む凹部37を形成することで、上・下の面22,23に対してほぼ平行にタンク本体24内に張り出したものである。
張出し部35は、幅がW2、奥行きがL2のほぼ矩形状の突起である。
幅W2を、タンク本体24の全幅W1より僅かに小さく設定する。また、奥行きL2を、タンク本体24の全長L1より十分に小さく設定する。
幅W2を、タンク本体24の全幅W1より僅かに小さく設定する。また、奥行きL2を、タンク本体24の全長L1より十分に小さく設定する。
図2は本発明に係る樹脂燃料タンク(第1実施の形態)を示す断面図である。
張出し部35は、前壁27で、かつ前ピンチオフ31の上側近傍に前壁27と一体に成形することで、前壁の上下方向ほぼ中央に、上・下の面22,23にほぼ平行に設けた波消し用の部材である。
張出し部35を前壁27、すなわちタンク本体24と一体に形成することで、タンク本体24と張出し部35とをそれぞれ個別に用意する必要がなく、部品数を減らすことが可能になる。
張出し部35は、前壁27で、かつ前ピンチオフ31の上側近傍に前壁27と一体に成形することで、前壁の上下方向ほぼ中央に、上・下の面22,23にほぼ平行に設けた波消し用の部材である。
張出し部35を前壁27、すなわちタンク本体24と一体に形成することで、タンク本体24と張出し部35とをそれぞれ個別に用意する必要がなく、部品数を減らすことが可能になる。
この張出し部35は、前壁27に凹部37を形成することで、前壁27に直交するようにタンク本体24内、すなわち樹脂燃料タンク20の貯蓄空間38内に向けて奥行きL2だけ張り出したものである。
張出し部35の奥行き、すなわち張出し長さL2を、タンク本体24の全長L1に対して十分に小さく設定する(図1も参照)。
張出し部35の奥行き、すなわち張出し長さL2を、タンク本体24の全長L1に対して十分に小さく設定する(図1も参照)。
さらに、張出し部35の張出し長さL2を、タンク本体24の高さH1に影響されずに小さく抑えることが可能である。
したがって、タンク本体24の高さH1が大きくなっても、張出し部35の形状を小さく抑えることができる。
一方、図9に示す燃料タンク200では、タンク本体201の高さが大きくなると、波消し部202も高くなり、その形状はさらに大きくなる。
したがって、タンク本体24の高さH1が大きくなっても、張出し部35の形状を小さく抑えることができる。
一方、図9に示す燃料タンク200では、タンク本体201の高さが大きくなると、波消し部202も高くなり、その形状はさらに大きくなる。
このように、張出し部35の奥行きL2を、タンク本体24の全長L1に対して十分に小さく設定し、かつタンク本体24の高さH1に影響されずに小さく抑えることで、図9に示す従来技術の燃料タンク200と比較して、樹脂燃料タンク20の貯蓄空間38を大きく確保することができる。
張出し部35の厚さはH2である。張出し部35の厚さH2を、タンク本体24の高さH1に対して十分に小さく設定する(図1も参照)。
張出し部35を、前壁27の上下方向ほぼ中央に配置し、かつ張出し部35の厚さH2を、タンク本体24の高さH1に対して十分に小さく設定することで、張出し部35の上部41と上面22との間に上空間42を形成するとともに、張出し部35の下部44と下面23との間に下空間45を形成する。
張出し部35を、前壁27の上下方向ほぼ中央に配置し、かつ張出し部35の厚さH2を、タンク本体24の高さH1に対して十分に小さく設定することで、張出し部35の上部41と上面22との間に上空間42を形成するとともに、張出し部35の下部44と下面23との間に下空間45を形成する。
張出し部35で前壁27近傍の空間を、張出し部35で上・下の空間42,45に分けることで、貯蔵空間38内の燃料36が前壁27に沿って上昇することを防ぐ。
貯蔵空間38内の燃料36が前壁27に沿って上昇することを防ぐ理由については後述する。
貯蔵空間38内の燃料36が前壁27に沿って上昇することを防ぐ理由については後述する。
次に、本発明に係る樹脂燃料タンクの製造方法について図3〜図5に基づいて説明する。
図3(a),(b)は本発明に係る樹脂燃料タンクの製造方法(第1実施の形態)においてパリソン内に空気を送る例を説明する図である。
(a)において、ブロー成形装置50の一対の成形型51,52を型開きする。一対の成形型51,52のうち、右側の成形型52にスライド型53をスライド自在に備える。
一対の成形型51,52を型開きした際に、このスライド型53を成形位置P1に配置する。スライド型53は、張出し部35を成形するための部材である。
これにより、型開き工程が完了する。
図3(a),(b)は本発明に係る樹脂燃料タンクの製造方法(第1実施の形態)においてパリソン内に空気を送る例を説明する図である。
(a)において、ブロー成形装置50の一対の成形型51,52を型開きする。一対の成形型51,52のうち、右側の成形型52にスライド型53をスライド自在に備える。
一対の成形型51,52を型開きした際に、このスライド型53を成形位置P1に配置する。スライド型53は、張出し部35を成形するための部材である。
これにより、型開き工程が完了する。
次に、ブロー成形装置50のダイ55から、樹脂燃料タンク20(図1、図2参照)の素材となるパリソン54を押し出す。
押し出したパリソン54を、型開きした一対の成形型51,52間に配置するとともに、パリソン54の下端部54b間に吹出しノズル56を配置する。このノズル56は、吹出し位置P2に配置されている。
これにより、パリソン配置工程が完了する。
押し出したパリソン54を、型開きした一対の成形型51,52間に配置するとともに、パリソン54の下端部54b間に吹出しノズル56を配置する。このノズル56は、吹出し位置P2に配置されている。
これにより、パリソン配置工程が完了する。
次いで、ブロー成形装置50の一対の成形型51,52を矢印a,bの如く移動して型締めする。
(b)において、一対の成形型51,52を型締めした状態で、張出し部35を成形するスライド型53を成形位置P1に保持する。
パリソン54の上・下の端部54a,54bを一対の成形型51,52で挟持することで、パリソン54内の空間54cを密封する。
この際に、吹出しノズル56の先端56aを、パリソン54の下端部54b間からパリソン54内の空間54cに配置した状態に保つ。
これにより、加締め工程が完了する。
パリソン54の上・下の端部54a,54bを一対の成形型51,52で挟持することで、パリソン54内の空間54cを密封する。
この際に、吹出しノズル56の先端56aを、パリソン54の下端部54b間からパリソン54内の空間54cに配置した状態に保つ。
これにより、加締め工程が完了する。
次に、吹出しノズル56の先端56aからパリソン54内に空気を矢印cの如く吹き出す。
図4(a),(b)は本発明に係る樹脂燃料タンクの製造方法(第1実施の形態)においてパリソンを膨張させる例を説明する図である。
(a)において、吹出しノズル56の先端56aからパリソン54内の空間54cに空気を導いて充填する。これにより、パリソン54が膨張する。
(a)において、吹出しノズル56の先端56aからパリソン54内の空間54cに空気を導いて充填する。これにより、パリソン54が膨張する。
パリソン54が膨張することで、一対の成形型51,52の成形面57,58やスライド型53の成形面59に空気圧で矢印dの如く押圧する。
一対の成形型51,52の成形面57,58で樹脂燃料タンク20のタンク本体24をブロー成形するとともに、スライド型53の成形面59で張出し部35をブロー成形する。
これにより、ブロー工程が完了する。
一対の成形型51,52の成形面57,58で樹脂燃料タンク20のタンク本体24をブロー成形するとともに、スライド型53の成形面59で張出し部35をブロー成形する。
これにより、ブロー工程が完了する。
ブロー成形完了後、スライド型53を矢印eの如くスライド型退避位置P3((b)参照)まで上昇(退避)するとともに、吹出しノズル56を矢印fの如くノズル退避位置P4((b)参照)まで下降(退避)する。
(b)において、一対の成形型51,52をそれぞれ矢印gおよび矢印hの如く型開きする。
図5は本発明に係る樹脂燃料タンクの製造方法(第1実施の形態)において樹脂燃料タンクを成形型から離型する例を説明する図である。
一対の成形型51,52を型開きした後、型開きした成形型51,52から樹脂燃料タンク20を取り出す。
これにより、型開き工程が完了する。
一対の成形型51,52を型開きした後、型開きした成形型51,52から樹脂燃料タンク20を取り出す。
これにより、型開き工程が完了する。
タンク本体24の後壁28には、ブロー成形の際に生じるノズル孔46が形成される。このノズル孔46を加工して、図示しない給油管を接続することにより、タンクの給油口として活用できる。
なお、図2および図7においては、理解を容易にするために給油管を省略して説明する。
なお、図2および図7においては、理解を容易にするために給油管を省略して説明する。
以上説明したように、樹脂燃料タンク20の製造方法によれば、ブロー成形装置50の右側の成形型52に、張出し部35を成形するスライド型53を備えた。
これにより、樹脂燃料タンク20をブロー成形する際に、張出し部35をタンク本体24と一体に成形することができる。
これにより、張出し部35を備えた樹脂燃料タンク20を手間をかけないで簡単に製造することができる。
これにより、樹脂燃料タンク20をブロー成形する際に、張出し部35をタンク本体24と一体に成形することができる。
これにより、張出し部35を備えた樹脂燃料タンク20を手間をかけないで簡単に製造することができる。
次に、本発明に係る樹脂燃料タンク(第1実施の形態)の作用を図6〜図7に基づいて説明する。図6は比較例を説明し、図7は図1〜図5に示す実施の形態を実施例として説明する。
図6(a),(b)は比較例に係る樹脂燃料タンクの作用を説明する図である。
比較例の樹脂燃料タンク100は、樹脂燃料タンク20から張出し部35を除去したものである。
(a)において、自動車を加速させながら前進することにより、樹脂燃料タンク100が車体と一体に移動する。
この際、樹脂燃料タンク100内の燃料101は静止状態を保とうとする。よって、燃料101は樹脂燃料タンク100の後壁102側に多量に溜まり、燃料101の液面101aが前下り勾配になる。
図6(a),(b)は比較例に係る樹脂燃料タンクの作用を説明する図である。
比較例の樹脂燃料タンク100は、樹脂燃料タンク20から張出し部35を除去したものである。
(a)において、自動車を加速させながら前進することにより、樹脂燃料タンク100が車体と一体に移動する。
この際、樹脂燃料タンク100内の燃料101は静止状態を保とうとする。よって、燃料101は樹脂燃料タンク100の後壁102側に多量に溜まり、燃料101の液面101aが前下り勾配になる。
この状態で、自動車が信号などで停止する場合が考えられる。自動車が信号などで停止すると、樹脂燃料タンク100も車体と一体に停止する。
この際、樹脂燃料タンク100内の燃料101は前方への移動状態を保とうとする。よって、燃料101は矢印jの如く前方に流動する。
この際、樹脂燃料タンク100内の燃料101は前方への移動状態を保とうとする。よって、燃料101は矢印jの如く前方に流動する。
(b)において、樹脂燃料タンク100内の燃料101が前壁103に向けて急激に流動し、前壁103に沿って矢印kの如く上昇する。
前壁103に沿って上昇した燃料101が、樹脂燃料タンク100の上面104に当たり、このとき流動音が発生する。
前壁103に沿って上昇した燃料101が、樹脂燃料タンク100の上面104に当たり、このとき流動音が発生する。
図7(a),(b)は本発明に係る樹脂燃料タンク(第1実施の形態)の作用を説明する図である。
(a)において、自動車を加速させながら前進することにより、樹脂燃料タンク20が車両と一体に移動する。
この際、タンク本体24内の燃料36は静止状態を保とうとする。よって、燃料36はタンク本体24の後壁28側に多量に溜まり、燃料36の液面36aが前下り勾配になる。
(a)において、自動車を加速させながら前進することにより、樹脂燃料タンク20が車両と一体に移動する。
この際、タンク本体24内の燃料36は静止状態を保とうとする。よって、燃料36はタンク本体24の後壁28側に多量に溜まり、燃料36の液面36aが前下り勾配になる。
この状態で、自動車が信号などで停止する場合が考えられる。自動車が信号などで停止すると、樹脂燃料タンク20も車体と一体に停止する。
この際、タンク本体24内の燃料36は前方への移動状態を保とうとする。よって、燃料36は矢印mの如く前方に流動する。
この際、タンク本体24内の燃料36は前方への移動状態を保とうとする。よって、燃料36は矢印mの如く前方に流動する。
(b)において、タンク本体24内の燃料36が前壁27に向けて急激に流動する。
ここで、前壁27からタンク本体24内に向けて張出し部35をほぼ水平に張り出した。よって、タンク本体24の前壁27に向けて急激に流動した燃料36うち、下側の燃料36aが張出し部35の下方に流れ、残りの上側の燃料36bが張出し部35の上方に流れる。
ここで、前壁27からタンク本体24内に向けて張出し部35をほぼ水平に張り出した。よって、タンク本体24の前壁27に向けて急激に流動した燃料36うち、下側の燃料36aが張出し部35の下方に流れ、残りの上側の燃料36bが張出し部35の上方に流れる。
張出し部35の下側に流れた下側の燃料36aは、張出し部35の下部44に沿って矢印nの如く燃料36の内部で循環する。
これにより、張出し部35の下方の燃料36aが、タンク本体24の前壁27に沿ってタンク本体24の上面22まで上昇することを防ぐ。
これにより、張出し部35の下方の燃料36aが、タンク本体24の前壁27に沿ってタンク本体24の上面22まで上昇することを防ぐ。
一方、張出し部35の上方に流れた上側の燃料36bは、前壁27に沿ってタンク本体24の上面22まで矢印pの如く上昇する。
前壁27に沿って上昇した燃料36bは、タンク本体24の上面22に当たり、このとき流動音が発生する。
前壁27に沿って上昇した燃料36bは、タンク本体24の上面22に当たり、このとき流動音が発生する。
しかし、タンク本体24の上面22に当たる燃料36bは、前壁27に向けて急激に流動した燃料36のうちの一部である。
したがって、前壁27に沿って上昇した燃料36bが、タンク本体24の上面22に当たっても、そのとき発生する流動音を小さく抑えることができる。
したがって、前壁27に沿って上昇した燃料36bが、タンク本体24の上面22に当たっても、そのとき発生する流動音を小さく抑えることができる。
次に、第2実施の形態について説明する。
なお、第2実施の形態の樹脂燃料タンクにおいて、第1実施の形態の樹脂燃料タンクと同一部材については同一符合を付して説明を省略する。
図8は本発明に係る樹脂燃料タンク(第2実施の形態)を示す斜視図である。
第2実施の形態の樹脂燃料タンク70は、前壁27にタンク本体24内へほぼ水平に張出す張出し部71を一体的に備え、張出し部71で、樹脂燃料タンク70内の燃料36(図2参照)が前壁27に沿って上昇することを防ぐように構成したものである。
なお、第2実施の形態の樹脂燃料タンクにおいて、第1実施の形態の樹脂燃料タンクと同一部材については同一符合を付して説明を省略する。
図8は本発明に係る樹脂燃料タンク(第2実施の形態)を示す斜視図である。
第2実施の形態の樹脂燃料タンク70は、前壁27にタンク本体24内へほぼ水平に張出す張出し部71を一体的に備え、張出し部71で、樹脂燃料タンク70内の燃料36(図2参照)が前壁27に沿って上昇することを防ぐように構成したものである。
すなわち、樹脂燃料タンク70は、第1実施の形態の張出し部35を張出し部71に代えた点で、第1実施の形態と異なるだけでその他の構成は第1実施の形態と同じである。
張出し部71は、前壁27の前ピンチオフ31近傍(詳しくは、前ピンチオフ31の上側近傍)に、上・下の面22,23に平行にタンク本体24内に向けて凹む凹部72を形成することで、上・下の面22,23に対してほぼ平行にタンク本体24内に張り出した突起である。
張出し部71は、前壁27の前ピンチオフ31近傍(詳しくは、前ピンチオフ31の上側近傍)に、上・下の面22,23に平行にタンク本体24内に向けて凹む凹部72を形成することで、上・下の面22,23に対してほぼ平行にタンク本体24内に張り出した突起である。
張出し部71の幅W3を、樹脂燃料タンク20の全幅W1と同じに設定する。
張出し部71の幅W3を樹脂燃料タンク20の全幅W1と同じにすることで、左側壁25および右側壁26のそれぞれの前端部に凹み72が形成される。
この樹脂燃料タンク70も、第1実施の形態の樹脂燃料タンク20と同様に、スライド型を備えた成形型でブロー成形することが可能である。
張出し部71の幅W3を樹脂燃料タンク20の全幅W1と同じにすることで、左側壁25および右側壁26のそれぞれの前端部に凹み72が形成される。
この樹脂燃料タンク70も、第1実施の形態の樹脂燃料タンク20と同様に、スライド型を備えた成形型でブロー成形することが可能である。
よって、第2実施の形態の樹脂燃料タンク70および樹脂燃料タンク70の製造方法によれば、第1実施の形態の樹脂燃料タンク20および樹脂燃料タンク20の製造方法と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1〜第2実施の形態では、張出し部35,71を上・下の面22,23に対してほぼ平行にタンク本体24内に張り出した例について説明したが、張出し部35,71を上・下の面22,23に対してほぼ平行に張り出さなくても同様の効果を得ることは可能である。
要は、タンク本体24内の燃料36が前壁27に沿って上面22まで上がることを抑えるように張出し部35,71を張り出せばよい。
要は、タンク本体24内の燃料36が前壁27に沿って上面22まで上がることを抑えるように張出し部35,71を張り出せばよい。
また、前記第1〜第2実施の形態では、張出し部35,71をタンク本体24の横幅(W1)の全てに亘って、あるいはほぼ全てに亘って形成した例について説明したが、タンク全体の形状や、タンク内の部品の配置によっては、張出し部35,71をタンク本体24の横幅の全てに亘って、あるいはほぼ全てに亘って形成しなくても同様の効果を発揮する場合もある。
さらに、前記第1〜第2実施の形態で説明したタンク本体24の形状は適宜変更が可能である。
さらに、前記第1〜第2実施の形態で説明したタンク本体24の形状は適宜変更が可能である。
本発明の樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法は、燃料が急激に流動した際に発生する流動音を抑えるように構成したもので自動車への適用に好適である。
10…車体、20…樹脂燃料タンク、22…上面、23…下面、24…タンク本体、27…前壁、35…張出し部、36…燃料、38…貯蔵空間。
Claims (2)
- 自動車などの車体に取り付け、タンク本体内に燃料を蓄える樹脂製の樹脂燃料タンクにおいて、
前記タンク本体の前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すとともに、この張出し部を前壁と一体に形成し、
この張出し部で、タンク本体内の燃料が前壁に沿って上面まで上がることを抑えるように構成したことを特徴とする樹脂燃料タンク。 - 自動車などの車体に取り付ける樹脂製の樹脂燃料タンクであって、燃料を蓄えるタンク本体の前壁からタンク本体内に向けて張出し部を張り出すとともに、この張出し部を前壁と一体に形成し、この張出し部で、タンク本体内の燃料が前壁に沿って上面まで上がることを抑えるように構成した樹脂燃料タンクの製造方法において、
前記樹脂燃料タンクをブロー成形するための成形型を型開きする工程と、
型開きした成形型間に、前記樹脂燃料タンクの素材となるパリソンを配置する工程と、
成形型を型締めするとともに、前記張出し部を成形するスライド型を成形位置に保持する工程と、
パリソン内に空気を導いてパリソンを膨張し、膨張したパリソンを、成形型に押し付けるとともにスライド型に押し付けて前記樹脂燃料タンクを成形する工程と、
スライド型を退避位置まで退避させた後、成形型を型開きして成形型内から樹脂燃料タンクを取り出す工程と、からなる樹脂燃料タンクの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004079096A JP2005263043A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 樹脂燃料タンクおよび樹脂燃料タンクの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7611167B2 (en) * | 2004-10-06 | 2009-11-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle fuel tank |
-
2004
- 2004-03-18 JP JP2004079096A patent/JP2005263043A/ja active Pending
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