JP2005260332A - 画像形成支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 CTP用のイメージデータをオンデマンド印刷で使用することができると共にイメージデータの編集を容易に行うことができる画像形成支援装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 RIP処理で生成されたTIFFフォーマットの画像ファイルデータのOrient tagを参照(106)して面付けの並びといったレイアウト情報や各ページの貼り付け位置をファイルサイズからBEP装置で計算して電子裁断し(106)、各ページの上下の向きを合わせる(108〜110)と共に、丁合指示またはフェイスダウン指示がある場合には指示に応じて電子裁断された各ページを並び替える(114〜118)。また、新たなJDFがある場合には、当該JDFの指示に応じて編集を行って(120、122)、その内容に応じてTIFFフォーマットを修正する(124)。そして、プリントエンジン30を起動させて、所定の用紙を自動的に指定して出力する(126)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像形成支援装置に係り、例えばカラー複写機、ファクシミリ、またはプリンタ等、記録媒体上に画像を形成する所謂印刷機能を有する画像形成装置へデータを出力する画像形成支援装置に関する。
従来の印刷(例えばオフセット印刷)では、写植等の紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版(刷版)等の中間成果物を生成し、これら中間成果物を元に印刷や製本等を行っていた。近年、DTP(DeskTop Publishing/Prepress)の普及によって、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」または「オンデマンド印刷」が知られている。DTPでは、ページレイアウトをコンピュータ上で処理して得た印刷データを印画紙や製版フィルム等に形成し、これに基づいて刷版を作成して印刷する処理が普及している。また、中間成果物を生成せずに電子データにより直接刷版を形成するCTP(Computer To Plate)も注目されている。このような印刷処理に用いることが可能なものとして、プリンタ装置や複写装置等の印刷機能を備えた画像形成装置が知られている。近年の画像形成装置は、画質向上が高まると共にカラー化され、例えば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラープリンタ装置は、高品質かつ高速な画像形成が可能である。この画像形成装置では、印刷データを受け取り刷版等を生成せずに印刷物を出力することができる。
図9は、従来の画像形成システムの構成図である。図8(A)に全体構成図を示すように、画像形成システムは、画像形成装置11と、画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE(Digital Front End Processor)装置とから構成されている。また、図8(B)にはデータの流れを示した。
DFE装置は、描画機能とプリンタコントローラ(印刷制御装置)機能とを備えており、例えばページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷データをクライアント端末から順次受け取り、この印刷データをラスターイメージに変換(RIP処理:Raster Image Process)し、さらにRIP処理済みのイメージデータ及び印刷枚数や用紙サイズ等の印刷制御情報(ジョブチケット)を画像形成装置11に送り、画像形成装置11のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像形成装置11に印刷処理を実行させる。すなわち、画像形成装置11の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラによって制御される。印刷データは、カラー印刷用の基本色の、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分が画像形成装置11に送られる。
画像形成装置11は、電子写真プロセスを利用して画像を印刷用紙に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール12、IOTモジュール12に連結されたフィードモジュール(FM:Feeder Module:給紙モジュール)5、出力モジュール17、タッチパネル等を含んで各種データの入力支援をするためのユーザインターフェース装置18、を備えている。IOTモジュール12は、YMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されたトナー供給部22と、IOTコア部20とを有する。IOTコア部20は、光走査装置や感光体ドラム等を有するプリントエンジン(印字ユニット)30を色毎でかつベルト回転方向に一列に配置した所謂タンデム構成になっており、プリントエンジン30を制御する電気回路等を収容する電気系制御収納部39を備えている。IOTコア部20では、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルト43に転写(1次転写)した後、トナー像を印刷用紙に転写(2次転写)することにより、YMCKの各色トナー像が中間転写ベルト43に多重転写される。中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール15から搬送されてきた印刷用紙上に転写され、定着器(Fuser)70によりトナー像が用紙上に溶融定着される。その後、排紙処理装置72を経由して機外へ排出される。また、両面印刷時には、片面に印刷済みの用紙が排紙トレイ(スタッカ)74に一時的に保持され、排紙トレイ74から引き出され、反転搬送路49を介して反転されて再度IOTコア部20に渡される。
このシステムを用いた場合、画像形成処理(プリント処理)の高性能化や高速化の要求(例えば、100枚〜200枚/分以上のカラー印刷)を実現するためには、画像形成装置の対応のみならず、RIP処理や出力側の画像記録部に対する印刷制御部分であるプリンタコントローラも高速・高性能化が必要である。
ところが、DFE装置は、クライアント端末からのPDLデータに対するRIP処理だけでなく、印刷ジョブに従ったページ再配置(昇順/降順の並び替え、両面印刷時の処理ページ順決定、フィニッシャ対応の位置づらし等)や、プリントエンジンや定着器等の出力側の処理特性に応じたデータ変換(例えばグレイバランスや色ズレ校正等)等の、付加処理も実行するようになっている。このため、DFE装置と画像形成装置11との間を専用の通信プロトコルで接続した専用かつ独立の装置構成を採用していた。
これに対してCTPでは、DFE装置によって、上述したようなRIP処理を行う。この時、CTPでは、刷版として1m程度の大判サイズのものを一般的に使用するので、面付けを行って複数イメージを面付けしたイメージデータを生成する。そして、生成したイメージデータにより刷版を形成して印刷を行い、裁断等の後処理を行う。
このようなCTP用にRIP処理を行うことによって得られるイメージデータは、1m程度の大判サイズとなっているのに対して、オンデマンド印刷等の上述のような画像形成システムでは、最大で19インチサイズ程度であるので、現時点では、CTP用のイメージデータとオンデマンド印刷用のイメージデータとを共有することができない。
一方、特許文献1に記載の技術に記載では、大判ポスターを切り出して印刷可能な小さい用紙に複数台の印刷機で印刷することが提案されている。
特開2002−287934号公報(第14〜16頁、第11図)
しかしながら、CTP用のイメージデータでオンデマンド印刷を行う際に、特許文献1に記載の技術を適用して、単に面付けされたイメージを切り出したのでは、面付けされたCTP用のイメージを分割する際に、印字可能なサイズに単に分割してしまうので、画像が欠けたり、印刷物の向きが180度反転したりしてしまう場合がある、という問題がある。
また、再度印刷を行う際に、イメージデータの差し替え、追加、修正といった編集を容易に行うことができない、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、CTP用のイメージデータをオンデマンド印刷で使用することができると共にイメージデータの編集を容易に行うことができる画像形成支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、印刷ジョブを処理して各ページのイメージデータを生成し出力するフロントエンドプロセッサと、前記フロントエンドプロセッサから出力される前記イメージデータを出力側の画像形成装置に応じて処理して転送する画像形成支援装置であって、前記フロントエンドプロセッサにて前記画像形成装置の処理特性とは独立に処理された刷版用に面付けされた大判サイズのイメージデータを受け取り保持する画像記憶部と、クライアントが希望する出力形態に関する情報を受け付ける出力形態情報取得部と、前記出力形態情報取得部が取得した出力形態に関する情報に基づいて、面付け位置に関する面付け情報を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された面付け情報に基づいて、大判サイズのイメージデータを電子的に裁断する画像処理手段と、前記出力形態情報取得部が新たに取得した出力形態に関する情報に基づいて、前記画像処理手段によって裁断された各イメージデータに関わる編集を行う編集手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、フロントエンドプロセッサにて出力する画像形成装置の処理特性とは独立に処理されて刷版用に面付けされた大判サイズのイメージデータを画像記憶部で受け取り保持される。また、出力形態情報取得部では、クライアントが希望する出力形態に関する情報が取得され、検出手段では取得した出力形態に関する情報に基づいて、面付け位置に関する面付け情報が検出される。すなわち、CTP用にRIP処理されたイメージデータは、複数のイメージデータが面付けされて1つのイメージデータとされているので、検出手段で面付け情報を検出することによって、1つのイメージデータに面付けされた個々のイメージのレイアウトを検出することができる。
そして、画像処理手段では、検出された面付け情報に基づいて、大判サイズのイメージデータが電子的に裁断される。すなわち、検出された個々のイメージのレイアウトに応じて裁断位置を決定して電子的に裁断を行う。従って、面付けされたイメージデータがそれぞれ電子的に裁断(分割)されてオンデマンド印刷で処理可能なサイズのイメージデータに変換された後に画像形成装置に転送されることになるので、CTP用に作成されたイメージデータをオンデマンド印刷で使用することができる。
このように、面付けに関する面付け情報を検出して、大判サイズのイメージデータを面付け情報に基づいて電子的に裁断するので、CTP用にRIP処理された大判サイズのイメージデータを大判サイズよりも小さいイメージデータを処理するオンデマンド印刷で使用することができる。
また、編集手段では、出力形態情報取得部が新たに取得した出力形態に関する情報に基づいて、画像処理手段によって裁断された各イメージデータに関わる編集が行われる。換言すれば、出力形態情報取得手段が新たな出力形態に関する情報を取得した場合には、取得した新たな出力形態に基づいて、裁断された各イメージデータ関する編集(例えば、ページの追加、削除、ページ内の修正、各ページの並べ替え等)が行われる。すなわち、ページの追加、削除、ページ内の修正、各ページの並べ替えといった編集を行いたい場合には、出力形態に関する情報を用いて編集指示を行うことにより、これらの編集が可能となる。
従って、CTP用のイメージデータをオンデマンド印刷で使用することができると共にイメージデータの編集を容易に行うことができる。
なお、画像処理手段は、請求項2に記載の発明のように、裁断後の各イメージデータの向きを揃える処理を更に行うようにしてもよい。このように各イメージデータの向きを揃えることによって、画像記録後にページの向きを揃える必要がなくなり、パンチやステープル等の後処理を容易に行うことができる。
以上説明したように本発明によれば、面付け位置に関する面付け情報を検出して該検出の面付け情報に基づいて、大判サイズのイメージデータを電子的に裁断する機能と、新たに出力したクライアントが希望する出力形態に関する情報に基づいて、裁断された各イメージデータに関わる編集を行う機能を備えているので、CTP用のイメージデータをオンデマンド印刷で使用することができると共にイメージデータの編集を容易に行うことができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
〔画像形成システム〕
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの全体概略構成を示す図である。画像形成システムは、汎用の通信プロトコルによる高速LAN(Local Area Network)を備えており、高速LANには例えばページ記述言語(PDL)で記述された電子データ(印刷データ)を入力するためのクライアント端末400、402が接続されている。クライアント端末400、402は、異なるオペレーティングシステム(OS)下で各種アプリケーションプログラムを実行可能なコンピュータである。この高速LANには、原稿の画像を読み取りその画像データを出力するスキャナ装置410も接続されている。また、高速LANには、DFE装置500、503、504、506、508、詳細を後述する本発明の画像形成支援装置としてのBEP(Back End Processor:バックエンドプロセッサ)装置600、603、604、電子データで直接刷版を作成するCTP装置702が接続されている。
CTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710において印刷がなされる。また、このCTP装置702に並列的に(高速LANに)BEP装置600が接続される。このBEP装置600には画像形成装置11と同様の高速プリンタ746が接続される。
また、高速LANに接続されたBEP装置604の出力側には、出力機730、同様の構成の高速プリンター740、742、CTP装置700が接続されている。出力機730、高速プリンター740、742からはプリント出力がなされ、CTP装置700では刷版が作成される。また、DFE装置503は、BEP装置603を介して同様の構成のプリンタプルーファ720、722に接続されている。プリンタプルーファ720、722は印刷のための出力確認用のものであり、画像形成装置一例として機能する場合がある。
また、DFE装置504は高速プリンター744に接続され、DFE装置504と高速プリンター744とはオンデマンド印刷処理を担当する部門を担っている。DFE装置506は出力機732に接続され、DFE装置508は大型出力機750に接続されている。DFE装置506と出力機732からなる構成及びDFE装置508と大型出力機750からなる構成は、従来の画像形成装置の構成と同様である。
本実施の形態の画像形成システムでは、CTPと、POD(プリントオンデマンド)の機能を有する装置を同一のシステム内に混在可能な構成である。これは、本実施の形態にかかるBEP装置が、クライアントからの印刷データがラスタデータに変換(RIP処理)された後のデータを、各種処理する機能を備えているためである。
〔構成例〕
上記構成による画像形成システムにおいて、本発明の実施形態について説明を簡単にするために、刷版を作成して印刷する構成と、刷版作成なしに印刷する構成との代表例を、一実施形態として説明する。すなわち、クライアント端末400、DFE装置500、CTP装置700、及びプレス装置710の装置を利用して画像を形成する場合の構成A、クライアント端末400、DFE装置500、BEP装置600、及び高速プリンタ746(画像形成装置11)の装置を利用して画像を形成する場合の構成B、について説明する。
なお、DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えるが、本実施の形態では、画像形成装置11に依存した印刷制御機能を果たすプリンタコントローラ機能を要求しない。すなわち、DFE装置500は、主にRIP処理の機能のみを有する構成でよい。
図2は、本発明に係る画像形成システムの一実施形態を示す図である。すなわち、クライアント端末400で印刷指示した画像をDFE装置500でRIPして、CTP装置702で刷版を作成した後にプレス装置710で印刷する構成Aと、RIPされた画像をBEP装置600を介して高速プリンタ746(画像形成装置11)で印刷する構成Bとを本発明に係る画像形成システムの一実施形態として説明する。図2(A)は本実施形態で構成Aと構成Bからなるシステム構成の概略を示し、図2(B)は、構成Bによる接続例を示している。
〔構成A〕
構成Aは、刷版を作成するCTP装置702と、このCTP装置702に印刷データを出力し刷版作成の指示をするDFE装置500と、CTP装置702で作成された刷版を用いて印刷するプレス装置710と、からシステムを構成する。
この構成Aは、従来の印刷処理と同様のため、詳細な説明を省略するが、DFE装置500は、フロントエンドプロセッサ(FEP:Front End Processor)部や、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備える。そして、DFE装置500では、刷版を作成するために、主にRIP処理のみを実行する。このRIP処理されたラスタ画像(圧縮)のラスタデータにより、CTP装置702で刷版が作成される。このCTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710で印刷媒体に画像がプレスされ、印刷がなされる。
なお、上記構成Aでは、高速LANに、CTP装置702を接続し、DFE装置500からの印刷データで刷版を作成する場合を説明したが、CTP装置702をBEP装置600を介して接続してもよい(図1のBEP装置604と、CTP装置700の構成)。この場合には、以下の構成Bで説明するように、DFE装置500からの印刷データによりBEP装置600において画像形成装置11などの下流側装置に依存する処理を行ってデータ出力する。この下流側装置として、CTP装置700を採用したときに、BEP装置600は、そのCTP装置700に依存する処理を行ってデータ出力する。
〔構成B〕
次に、構成Bは、画像形成装置11と、この画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE装置500と、画像形成装置11とDFE装置500との間に設けられるBEP装置600からシステムを構成する。
画像形成装置11は、IOTモジュール(IOT本体)12と、フィード(給紙)モジュール(FM:Feeder Module)15と、出力モジュール17と、パソコン(PC)等のユーザインターフェース装置18とを備える。なお、フィードモジュール15は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。また、出力モジュール17の後段に、フィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば、用紙をスタック処理し、1個所以上を綴じるステープラを備えたもの、またはパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたもの等がある。
DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えて、主にRIP処理をする。このデータは、BEP装置600により処理されて画像形成装置11へ出力される。
BEP装置600は、画像形成装置11に依存した処理の制御機能を有するが、この制御機能は、ユーザインターフェース装置18により指示してもよく、予め定めておいてもよい。ユーザインターフェース装置18により指示する場合、ユーザインターフェース装置18は、キーボード等の入力デバイスやユーザに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)機能を有し、画像形成装置11に依存した処理を指示するように構成すればよい。
BEP装置600は、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。すなわち、BEP装置600は、DFE装置500から受け取った印刷制御情報に基づいてコマンドコード(Command Code)を生成し、画像形成装置11内の各部の処理タイミングをエンジン特性に応じて制御する。また、BEP装置600は、IOTモジュール12やフィードモジュール15または出力モジュール17等のエンジン特性に適合するようにスプール(Spool)処理を完結させてからIOTモジュール12に画像データを渡す。
例えば、DFE装置500からBEP装置600には、RIP処理が施されたラスタベース画像を含むデータが送られる。このデータとしては、TIFF(Tagged Image File Format)フォーマット等の圧縮されたラスタベースの画像ファイルデータの他、印刷部数、両面/片面、カラー/白黒、合成印刷、ソートの有無、ステープラの有無等印刷制御情報等が含まれる。また、TIFFフォーマットのラスターベースの画像ファイルデータ以外の印刷制御情報は、例えば、XML等の記法をベースとしたJDF(Job Definition Format)に記述され、ジョブチケットとしてDFE装置500からBEP装置600へ送られる。なお、JDFは、各工程(例えば、製版工程、印刷工程、折り・裁ち工程など)に送られ各工程で使用され、JDFに記述される内容としては、各工程におけるジョブに必要な内容が記述される。例えば、印刷物仕様(構成、紙質、サイズ、部数等)、製版工程の使用設備、製版工程納期、印刷工程の使用印刷機、使用インク、折り・裁ちの使用設備、納期、配送先や納期、製版工程の面付け仕様、製版工程のRIP処理手順、製版工程の出力機設定、印刷工程の印刷機設定、折り・裁ちの折り機設定、裁断機手順、綴じ手順等の内容が記述されている。
なお、回転(Rotation)、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System : カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等のRIP処理と関わりのある処理は、DFE装置500にて処理し、その制御コマンドをBEP装置600へは通知しない(非通知)。
また、コレーション(帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等、画像形成装置11の処理特性と関わりの強いもの(IOT依存の処理)に関しては、その制御コマンドをDFE装置500がスルーすることで、BEP装置600にて処理する。
このように、本実施形態のDFE装置側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置側へ一方的に転送し、BEP装置側で印刷用にページ再配置をする。
図3は、DFE装置500と画像形成装置11との間にBEP装置600を介在させたときのデータの流れに着目した概念ブロック図である。
DFE装置500は、クライアント端末400からPDLで記述された印刷データ(以下PDLデータという)を受け取り、そのPDLデータを一旦順次格納するデータ格納部502と、データ格納部502からPDLデータを読み出して解釈しページ単位のイメージデータ(ラスタデータ)を生成(ラスタライズ)するRIP処理部510と、このRIP処理部510にて生成されたイメージデータを所定のフォーマットにしたがって圧縮する圧縮処理部530とを備える。この圧縮処理部530の後段には、インターフェース部542が設けられている。RIP処理部510では、PDLデータを展開してイメージデータを生成するため、RIP処理部510には、PDL解釈部およびイメージャとして機能するデコンポーザ、所謂RIPエンジンが組み込まれている。圧縮処理部530は、RIP510からのイメージデータを圧縮し、圧縮済のイメージデータをBEP装置600へ即時に転送する。
一方、BEP装置600は、DFE装置500にて印刷ジョブやプリントエンジン30の処理特性に無関係に処理された(例えばプリントエンジン30の処理速度に非同期で処理された)圧縮済のイメージデータを受け取り保持する画像記憶部602と、画像記憶部602から圧縮済のイメージデータを読み出して、DFE装置500側の圧縮済のイメージデータを読み出して、DFE装置500側の圧縮処理部530の圧縮処理に対応する伸張処理をし、この伸張処理済のイメージデータをIOTコア部20側に送出する伸張処理部610を備える。この伸張処理部610は、画像記憶部602から読み出し伸張処理したイメージデータに対して、画像回転や用紙上の画像位置の調整、または拡大もしくは縮小、或いは電子裁断等の画像処理機能を備えている。画像記憶部602の前段には、データ受信部601が設けられ、伸張処理部610の後段には、出力側のインターフェース部650が設けられている。
また、BEP装置600は、IOTコア部20の処理性能に依存してBEP装置600の各部やIOTコア部20を制御するプリンタコントローラとして機能する印刷制御部620を備える。印刷制御部620は、DFE装置500からのジョブチケットを解釈(デコード)、またはGUI部80を介したユーザ指示を受けて、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャの処理特性に応じて出力形態(ページ内の画像位置、またはページ排出順や向き等)を特定する出力形態特定部622と、特定した出力形態で印刷物が出力されるように、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャ等の各部を制御する制御部624とを備える。出力形態特定部622は、クライアントが希望する出力形態に関する情報を受け付ける出力形態情報収得部としての機能を備え、ジョブチケットに記述された情報やTIFFフォーマットの画像ファイルデータに含まれる印刷制御情報を取得することによって出力形態に関する情報を受け付ける。
従って、DFE装置500では、RIP処理部510にてページ記述言語からラスタライズされた(描画展開された)イメージデータは、BEP装置600側へページ順に転送される。BEP装置600は、DFE装置500から転送されたイメージデータを、一旦バッファとして機能する画像記憶部602に蓄積する。伸張処理部610は、画像記憶部602から圧縮済のイメージデータを読み出して伸張処理するとともに、クライアント端末やDFE装置500から指定された印刷ジョブに従ってページデータを組み立てたり(ページデータの再配置や電子裁断等)、指示されたプリントエンジンへの転送準備をしたりする。そして、BEP装置600では、プリントエンジン30の処理速度に同期して制御コマンドをやり取りしながら、エンジン生産性を最大限生かす速度でページデータを所定の順にIOTコア部20に送出する。
このように、DFE装置500側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置600側へ一方的に転送すればよい。そして、BEP装置600が、印刷用にページ再配置をする等印刷ジョブやプリントエンジン30に依存した処理を担当する。
本構成では、RIP処理に関わる処理はDFE装置で行うが、RIP処理のやり直しが必要な際には、DFE装置500へ再RIP処理を要求することなく(DFE装置500とは独立に)、画像記憶部602に保持しておいたデータを再利用する。これにより、DFE装置500にての再RIP処理が不要となる。また、プリントエンジン等出力側の処理特性に適応する性能を持ちプリントエンジン30等と接続されたBEP装置600にて、出力側の処理特性に依存する処理をすることができる。
例えば、クライアントが希望する出力形態にて出力する場合において、出力側の処理特性に依存する処理を必要とする一例で、RIP処理と関わりのある再処理としては、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Colour Management System:カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等がある。
また、出力側である画像形成装置11(例えばプリントエンジン)の処理特性に依存した処理(出力側の処理特性と関わりの強い依存処理)が必要となる場合の一例としては、画像回転(Rotation)、コレーション(Collation:帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理(shift:画像シフト)、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等がある。
図4は、本実施形態のシステムの利用形態例の説明図である。図4(A)は、クライアント指示に基づく出力形態との関わりにおけるバックエンドプロセッサの処理の説明図、図4(B)は、出力側に異常が発生した場合のバックエンドプロセッサの処理の説明図である。
図4(A)の第1項目に示すように、出力形態情報取得部の機能を備えた出力形態特定部622がクライアントが希望する出力形態に関する情報として両面出力指示を示す情報を受け付けた際には、制御部624は、出力側であるプリントエンジン30や定着器70等の処理特性に依存したシーケンス順に片面イメージを順に生成してプリントエンジン30側に出力するよう、BEP装置600内の伸張処理部610を制御する。これにより、出力側の処理特性に依存したシーケンス順に両面イメージが生成されることになる。
例えば、BEP装置600は、DFE装置500を経由して指定された両面排出指示(クライアントの指示)を元に、プリントエンジン30側のベルトに載るシーケンス順にイメージをプリントエンジン30へ出力する。より具体的には、DFE装置500は、1枚目表(P1T)→1枚目裏(P1B)→2枚目表(P2T)→2枚目裏(P2B)→3枚目表(P3T)→3枚目裏(P3B)→…というように順にRIP処理し、生成したイメージデータを順にBEP装置600に送出する。
これに対して、BEP装置600では、1枚目表(P1T)→2枚目表(P2T)→3枚目表(P3T)→4枚目表(P4T)→5枚目表(P5T)→1枚目裏(P1B)→6枚目表(P6T)→2枚目裏(P2B)→7枚目表(P7T)→3枚目裏(P3B)→…、というようなシーケンスが有り得る。この並び順は、装置の印刷速度に関わる処理特性によって異なる。
また、図4(A)の第2項目に示すように、DFE装置500は、ページごとに、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色成分を並行してRIP処理し、ページごとにYMCKのイメージデータをBEP装置600に送出する。この場合において、プリントエンジン30が、Y→M→C→Kの順に処理する4サイクルエンジンである場合、BEP装置600は、基本的には、(片面印刷時)、1枚目Y(イエロ)→1枚目M(マゼンタ)→1枚目C(シアン)→1枚目K(ブラック)→2枚目Y→2枚目M→2枚目C→2枚目K→…というように、処理対象ページの並替え処理をする。
また、両面印刷を組み入れる場合には、図4(A)の第3項目に示すように、DFE装置500は、ページごとに表→裏の順に、すなわち1枚目表(P1YMCKT)→1枚目裏(P1YMCKB)→2枚目表(P2YMCKT)→2枚目裏(P2YMCKB)→…の順に、イメージデータをBEP装置600に送出する。これに対応して、BEP装置600は、例えば1枚目Y表(P1YT)→1枚目M表(P1MT)→1枚目C表(P1CT)→1枚目K表(P1KT)→2枚目Y表(P2YT)→2枚目M表(P2MT)→1枚目Y裏(P1YB)→2枚目C表(P2YT)→1枚目M裏(P1MB)→2枚目K表(P2KT)→…、という順に並び替えて処理する。
このように、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、出力側の処理特性(プリントエンジンの構成形態も含む)に応じて、BEP装置600側で、その装置に適合したシーケンス順にイメージ形成を制御することができる。
また、図4(A)の第4項目に示すように、出力形態情報取得部の機能を備えた出力形態特定部622がクライアントが希望する出力形態に関する情報としてコレーションに関わる指示を示す情報を受け付けた際には、制御部624は、出力側(画像記録部)の処理特性に依存した排出面に応じてコレーションの処理をするよう、BEP装置600内の伸張処理部610を制御する。これにより、出力側の排出処理特性に依存することなく、クライアントが希望する向きで印刷物を排出することができる。
例えば、排出面指示として、上向きFU(FACE up)及び下向きFD(FACE down)の何れか一方を選択指示が可能な場合、下向きFD時に出来上がりがページ順になっているためには、普通通りジョブの最初のページから出力すればよい。しかし、上向きFU時に出来上がりがページ順になっているためには、ジョブの最後ページから出力(処理対象ページの並替え)が必要となる。本実施形態のBEP装置600は、画像記憶部602から所望のページを読み出して処理できるので、BEP装置600は、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、画像記憶部602からページを並び替えて読み出して伸張処理してプリントエンジン30へ出力することができる。
また、図4(A)の第5項目に示すように、出力形態情報取得部の機能を備えた出力形態特定部622がクライアントが希望する出力形態に関する情報として閉じ位置に関わる指示を示す情報を受け付けた際には、制御部624は、出力側(画像記録部)の処理特性に依存した閉じ位置調整をするよう、バックエンドプロセッサBEP600内の伸張処理部610を制御する。
従って、スタンプ、ステープラ、またはパンチ穴等のフィニッシャ装置(オプション)が付いた場合にも、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、それらの押される場所に応じて、BEP装置600で画像回転(ローテーション)や位置ずらし(シフト)等の画像編集処理をして、プリントエンジン30側へ位置調整されたイメージデータを送出することができる。
なお、用紙上の画像位置を合わせると、その移動量によっては、元画像の一部が用紙からはみ出したり、はみ出さないものの印字されない部分(いわゆる像欠け)が生じることがある。このような場合、画像サイズを少し縮小(サイズ整合処理)し、この縮小済みのイメージデータをプリントエンジン30側に送出するようにしてもよい。なお、縮小は、位置ずらしに起因する縦/横の必要な方向に対してのみ施してもよい(独立縮小)。
また、図4(B)に示すように、印刷ジョブの処理過程において出力詰まり現象が生じた際には、制御部624は、出力側(画像記録部)の処理特性に依存した出力詰まりに対するリカバリ処理をするよう、バックエンドプロセッサ内の各機能部分を制御する。
例えば、IOTモジュール12や出力モジュール17側で印刷用紙の詰まり(紙詰まり)や電源オフ等によりイメージが排出できなかった場合、BEP装置600は、画像記憶部602から未出力の所望のページ(未処理ページ)を読み出してプリントエンジン30側に送出させる。これにより、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、BEP装置600側だけでリカバリ処理を実現することができる。
ここで、本実施形態のシステムの上述のような利用形態を踏まえて、BEP装置600で行われる詳細な処理の一例について説明する。
RIP処理で生成された面付けされたイメージデータは、1m四方の大判サイズが一般的である。ところが、PODでは、1ページ単位に用紙に刷ることから、大きくても19インチ程度が一般的である。すなわち、RIP処理されたイメージデータをCTPとPODで併用した場合、CTP向けに面付けまで終わらせたイメージデータをそのままPODに出力することができない。そこで、本実施形態のシステムでは、RIP処理で生成されたTIFFフォーマットの画像ファイルデータのOrient tagを参照して面付けの並びといったレイアウト情報や各ページの貼り付け位置をファイルサイズからBEP装置600で計算して電子裁断し、電子裁断後にプリントエンジン30を起動させて、所定の用紙を自動的に指定して出力する。
また、本実施形態では、電子的に裁断して各ページのイメージデータを並べ替えた後に、ページの追加、削除や修正(再並べ替えなど)等といった編集が可能とされている。編集の指示は、例えば、新たなジョブチケット(JDF)を用いて行うことができる。
図5は、この時のBEP装置600で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートを示す。
RIP処理部510によってCTP用の大判サイズのイメージデータが生成されてBEP装置600に出力されると、BEP装置では、まずステップ100で、DFE装置500のリップ処理部510でRIP処理されたイメージデータ(TIFFフォーマットの画像ファイルデータ)がデータ受信部601によって受信される。そして、ステップ102へ移行して、印刷制御部620によってジョブチケットが取得される。
ステップ104では、出力形態特定部622によって、TIFFフォーマットのInpositionが解読され、面付けされたレイアウトが認識される。すなわち、これによって大判サイズのイメージデータ中に面付けされた各ページのレイアウト(面付け位置)を検出することができ、当該ステップ104は本発明の検出手段に相当する。
次に、ステップ106では、レイアウト順とサイズ情報から制御部624が伸張処理部610を制御するによって電子的にイメージデータが裁断される。すなわち、大判サイズのイメージデータがPODで出力可能なサイズのイメージデータに電子裁断される。
続いて、ステップ108では、出力形態特定部622によってTIFFフォーマットのOriento tagが参照され、ステップ110へ移行して、電子裁断された各ページのイメージの上下が一致しているか否か判定される。該判定が否定された場合は、ステップ112へ移行して、印刷制御部620が画像記憶部602及び伸張処理部610を制御することによって、各ページの上下が一致するように回転が行われ、ステップ114へ移行する。一方、ステップ110の判定が肯定された場合には、そのままステップ114へ移行する。
ステップ114では、印刷制御部620によってジョブチケット(JDF)が参照され、ステップ116へ移行して、丁合指示またはフェイスダウン指示がジョブチケットに記述されているか否か判定される。
該判定が肯定された場合には、ステップ118へ移行してジョブチケットの指示に応じて伸張処理部610によって電子裁断された各ページのイメージデータの並び替えが行われ、ステップ120へ移行する。一方、ステップ116の判定が否定された場合には、そのままステップ120へ移行する。
ステップ120では、新たなジョブチケット(JDF)があるか否か印刷制御部620によって判断され、該判定が肯定された場合には、ステップ122へ移行して、制御部624が伸張処理部610を制御することによって、新たなジョブチケット(JDF)に基づいた編集が行われ、ステップ124へ移行する。編集としては、例えば、ページの追加、削除、ページ内の修正、各ページの並べ替えなどの編集を行うことが可能であり、JDFに記述された内容に応じてこれらの編集が行われる。なお、追加するページのイメージデータや修正したページのイメージデータ等は、ユーザインタフェース18等を用いて画像記憶部602に記憶するようにしてもよい。
ステップ124では、新たなジョブチケット(JDF)に基づいた編集が行われた内容に応じてTIFFフォーマットのOriental tag等が印刷制御部620によって修正されて、ステップ126へ移行する。すなわち、再度同一のジョブを行う時には、修正されたTIFFフォーマットを参照して同一ジョブを行うことが可能となる。
一方、ステップ120の判定が否定、すなわち、新たなジョブチケット(JDF)がない場合には、そのままステップ126へ移行する。
ステップ126では、制御部624によって画像形成装置11が起動されて、印刷データが出力側の処理特性に応じて、その装置に適合したシーケンス順に電子裁断された各ページのイメージデータがプリントエンジン30に順次出力されて、一連の処理を終了する。すなわち、制御部624が画像形成装置11を記録する際に、画像形成装置11のプリントシーケンスを取得し、該取得のプリントシーケンスに応じて電子裁断された各ページのイメージデータを並べ替えてプリントエンジン30に出力する。これによって、出力側の処理特性に応じた処理を行った後にイメージデータを転送することができる。
なお、ステップ106、ステップ112及びステップ118は本発明の画像処理手段に相当し、ステップ120〜124は本発明の編集手段に相当する。
上述のBEP装置600の処理では、例えば、図6に示すように、RIP処理によって生成された面付けによるイメージデータがA→B→C→D→E→F→G→Hのページ順に面付けされているときに、BEP装置600によって、A〜Hの順にページ順がなるようにイメージデータを電子的に裁断してプリントエンジン30に出力することが可能となる。
また、この時、RIP処理によって生成された面付けによるイメージデータ中のA〜Hのうちの何れかが上下が反転している場合などでは、BEP装置600によって、上下が一致するように回転して電子的に裁断されたイメージデータをプリントエンジン30に出力することができるので、RIP処理によって生成された面付けされたイメージデータをPODで用いることができる。
すなわち、このようにBEP装置600によって処理を行うことにより、RIP処理とCTPとPODを共有することができ、RIP処理のフォント代や面付けソフトのコスト削減等が可能となり、即納性の高いジョブと大量で画質要求の高いジョブを同一のDFE装置500で振り分けることが可能となる。
さらには、CTP用に面付けされたイメージデータは、ページの追加、削除、ページ内の修正、各ページの並べ替えといった編集を行うためには、従来は再度RIP処理をやり直さなければならなかったので、煩雑な作業が必要であったが、本実施形態では、ページの追加、削除、ページ内の修正、各ページの並べ替えなどの編集を行いたい場合には、新たなジョブチケットによってこれらの編集を指示することによって、編集を行うことでき、再RIP処理が不要となり、編集を容易に行うことができる。例えば、図7に示すように、ページCをページC’に差し替える指示をジョブチケット(JDF)で指示することによってページの差し替え編集を行うことができる。また、TIFFフォーマットがこの内容で修正されるので、再度同一冊子を印刷する際には、容易に同一冊子の印刷を行うことができる。
なお、上記編集のうちページ内の修正等を行う場合には、修正したイメージデータを差し替えるようにしてもよいし、BEP装置600で修正するイメージデータを直接修正可能なようにしてもよい。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
なお、圧縮/伸張の処理に際しては、線画や文字等主に2値で表される画像オブジェクト(線画文字オブジェクトLW(Line Work))と背景部や写真部等主に多階調で表される画像オブジェクト(多階調画像オブジェクトCT(Continuous Tone))等、画像オブジェクトの特性に応じて、適応した処理とすることもできる。
本発明の実施の形態に係わる画像形成システムの全体構成を示す概略図である。 画像形成システムの一実施形態を示す図である。 DFE装置及びBEP装置の一実施形態を示すブロック図である。 上記実施形態に係わるシステム利用形態の説明図である。 BEP装置で行われる詳細な処理の一例の流れを示すフローチャートである。 BEP装置で行われる電子裁断のイメージを示す模式図である。 BEP装置で行われる編集の一例のイメージを示す模式図である。 従来の画像形成システムの概略を示す図である。
符号の説明
11 画像形成装置
500 DFE装置
600 BEP装置
601 データ受信部
602 画像記憶部
610 伸張処理部
620 印刷制御部
622 出力形態特定部
624 制御部
700 CTP装置

Claims (2)

  1. 印刷ジョブを処理して各ページのイメージデータを生成し出力するフロントエンドプロセッサと、前記フロントエンドプロセッサから出力される前記イメージデータを出力側の画像形成装置に応じて処理して転送する画像形成支援装置であって、
    前記フロントエンドプロセッサにて前記画像形成装置の処理特性とは独立に処理された刷版用に面付けされた大判サイズのイメージデータを受け取り保持する画像記憶部と、
    クライアントが希望する出力形態に関する情報を受け付ける出力形態情報取得部と、
    前記出力形態情報取得部が取得した出力形態に関する情報に基づいて、面付け位置に関する面付け情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された面付け情報に基づいて、大判サイズのイメージデータを電子的に裁断する画像処理手段と、
    前記出力形態情報取得部が新たに取得した出力形態に関する情報に基づいて、前記画像処理手段によって裁断された各イメージデータに関わる編集を行う編集手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成支援装置。
  2. 前記画像処理手段は、裁断後の各イメージデータの向きを揃える処理を更に行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成支援装置。
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